説明

液晶表示装置

【課題】容量線の受けるノイズの影響を抑制し、クロストークなどの表示不良の発生を防止した液晶表示装置を提供する。
【解決手段】本発明はブートストラップ回路等により、第1の容量線SCL1の反転から次に反転までの1サイクルの間に、駆動トランジスタのゲート電位を2回昇圧するようにした。制御回路21は、画素にソース信号を書き込みした後、画素トランジスタ11がオフした時に、第1の容量線SCL1の電位を反転させる。その後、1回目の昇圧を行い、第1の容量線SCL1を駆動する能力を高くする。昇圧された駆動トランジスタのゲート電位はリークにより徐々に低下していく。そこで、画素トランジスタ11がオンしてソース信号の画素への書き込み期間に入る時に、2回目の昇圧を行い、駆動トランジスタのゲート電位を高い状態に復帰させ、第1の容量線SCL1を駆動する能力を高くする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容量線駆動方式の液晶表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、容量線駆動方式の液晶表示装置が知られている。この容量線駆動方式にあっては、容量線と画素の画素電極との間に補助容量を設ける。そして、ゲート信号をHレベルに立ち上げて画素トランジスタをオンさせ、ソース線のソース信号を、画素トランジスタを通して画素に書き込む。そして、ソース信号の書き込み後、対向電極の共通電位を一定にした状態で、容量線の電位をフレーム周期で反転させるというものである。
【0003】
また、ライン反転駆動やドット反転駆動のために、ソース信号の電位も一定の周期で反転されている。容量線の電位とソース信号の電位は、周期的にHレベルとLレベルを交互に繰り返している。容量線の電位の反転、ソース信号の電位の反転とは、それぞれの電位をHレベルからLレベルへ変化させること、又はLレベルからHレベルへ変化させることである。
【0004】
この方式によれば、容量線の電位の反転によって、画素電位を補助容量による容量結合によりシフトさせて画素電位と共通電位との電位差を大きくすることができる。これにより、ソース信号の振幅を小さくすることができるので、液晶表示装置の消費電力を低減することができる。尚、容量線駆動方式を用いた液晶表示装置については、特許文献1に記載されている。
【特許文献1】特開平12−81606号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、容量線とソース線の間の容量(交差容量とフリンジ容量)、及び容量線と画素の間の容量(交差容量と補助容量)が存在するので、容量線はソース信号が変化するときに、この容量結合によりノイズを受ける。特に、ゲート信号が立ち上がり、画素トランジスタがオンしている時(即ち、ソース信号の画素への書き込み時)に、対応する容量線はソース信号の反転と画素電位の変化の両方によってノイズを受ける。
【0006】
ところで、液晶の透過率は共通電位と画素電位との電位差によって変化する。そ
のため、ゲート信号の立ち下がり時に共通電位と画素電位は決定している必要がある。しかし、ゲート信号の立ち下がり時に、ノイズにより容量線の電位が決定されていない場合、つまり、ノイズによって容量線の電位が本来とは異なる電位にある場合、ゲート信号の立ち上がり後に容量線の電位が変化すると前記容量を介して画素電位が変化してしまう。そのため、共通電位と画素電位との関係が正常でなくなり、クロストークなどの表示不良が発生するという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の液晶表示装置は、ソース信号が印加される複数のソース線と、ゲート信号が印加される複数のゲート線と、前記ソース線と交差した複数の容量線と、前記ソース線と前記ゲート線の各交差点に対応して配置され、前記ゲート信号に応じてスイッチングする画素スイッチング素子と、前記画素スイッチング素子を通して前記ソース信号が印加される画素電極と、この画素電極と前記容量線との間に接続された補助容量とを備えた複数の画素と、前記画素スイッチング素子がオフした時に前記容量線の電位を反転させ、その後、前記容量線を駆動する能力を高くし、その後、前記画素スイッチング素子がオンした時に再び前記容量線を駆動する能力を高くするように前記容量線を駆動する容量線駆動回路と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、容量線駆動方式の液晶表示装置において、ソース線の反転と画素電位の変化により容量線が受けるノイズの影響を抑制して、クロストークなどの表示不良の発生を防止することが可能になる。特に、容量線の電位を反転する直前の一水平期間に画素の書き込みを行うタイプの液晶表示装置に用いて好適である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、液晶表示装置の回路図である。
【0010】
ガラス基板100上に行列状に複数の画素GS11,GS12,・・・が配置されている。図1では説明の便宜上、2行×6列の画素のみを示している。各画素にはNチャネル型の薄膜トランジスタからなる画素トランジスタ11、画素トランジスタ11のドレインに接続された画素電極12、画素電極12と対向電極13の間に封入された液晶14、補助容量15が設けられている。
【0011】
また、ガラス基板100上には、第1のソース線SL1〜第6のソース線SL6が一定間隔をおいて列方向(Y方向)に延びている。これらの第1のソース線SL1〜第6のソース線SL6は、各画素の画素トランジスタ11のソースに共通接続され、ソース信号(ビデオ信号)S1〜S6が供給されるように構成されている。
【0012】
また、ガラス基板100上には、第1のゲート線GL1及び第2のゲート線GL2が一定間隔をおいて、それぞれ行方向(X方向)に延びている。第1のゲート線GL1は、第1行の画素GS11〜GS16の画素トランジスタ11のゲートに共通接続され、第2のゲート線GL2は、第2行の画素GS21〜GS26の画素トランジスタ11のゲートに共通接続されている。第1及び第2のゲート線GL1,GL2にはそれぞれ垂直走査用のシフトレジスタSRから第1及び第2のゲート信号G1,G2が供給される。シフトレジスタSRは、複数のシフトレジスタユニットを直列接続してなり、垂直スタートパルスSTVを転送クロックCKV1,CKV2(CKV2の反転クロック)に基づいて転送することにより、第1のゲート信号G1、第2のゲート信号G2、第3のゲート信号G3・・・を発生する。
【0013】
また、ガラス基板100上には、第1の容量線SCL1と第2の容量線SCL2が一定間隔をおいて行方向(X方向)に延びている。第1の容量線SCL1は第1行に対応して設けられ、第1行の画素GS11〜GS16の画素電極12と第1の容量線SCL1の間に補助容量15が接続されている。第2の容量線SCL2は第2行に対応して設けられ、第2行の画素GS21〜GS26の画素電極12と第2の容量線SCL2の間に補助容量15が接続されている。
【0014】
第1の容量線SCL1は第1のソース線SL1〜第6のソース線SL6と絶縁膜を介して交差しているので、各交差点において第1の容量線SCL1と第1のソース線SL1〜第6のソース線SL6との間にそれぞれ寄生容量16が形成される。同様に、第2の容量線SCL2は第1のソース線SL1〜第6のソース線SL6と絶縁膜を介して交差しており、各交差点において第2の容量線SCL2と第1のソース線SL1〜第6のソース線SL6との間にそれぞれ寄生容量16が形成される。
【0015】
また、ガラス基板100上には、第1の容量線SCL1を駆動する第1の容量線駆動回路20−1、第2の容量線SCL2を駆動する第2の容量線駆動回路20−2が設けられている。第1の容量線駆動回路20−1は、Nチャネル型の薄膜トランジスタからなる第1の駆動トランジスタT1、Nチャネル型の薄膜トランジスタからなる第2の駆動トランジスタT2、それらのスイッチングを制御する制御回路21を備える。第1の駆動トランジスタT1のソースには高電位VS C_H(本発明の第1の電位の一例であり、例えば4.0V)が印加され、そのドレインは第1の容量線SCL1に接続されている。第2の駆動トランジスタT2のソースには低電位VSC_L(本発明の第2の電位の一例であり、例えば0V)が印加され、そのドレインは第1の容量線SCL1に接続されている。
【0016】
制御回路21は、第1及び第2の駆動トランジスタT1,T2のゲートに制御信号(高レベルの電位、低レベルの電位)を印加し、それらを一定の周期で相補的にスイッチングさせる。
【0017】
第1の駆動トランジスタT1のゲートに高レベルの制御信号が印加され、第2の駆動トランジスタT2のゲートに低レベルの制御信号が印加されると、第1の駆動トランジスタT1はオンし、第2の駆動トランジスタT2はオフする。これにより、第1の容量線SCL1の電位は高電位VSC_Hになる。反対に、第1の駆動トランジスタT1のゲートに低レベルの制御信号が印加され、第2の駆動トランジスタT2のゲートに高レベルの制御信号が印加されると、第1の駆動トランジスタT1はオフし、第2の駆動トランジスタT2はオンする。これにより、第1の容量線SCL1の電位は低電位VSC_Lに反転する。
【0018】
制御回路21は、第1のゲート信号G1が立ち下がって画素トランジスタがオフし、第2のゲート信号G2が高レベルに立ち上がるタイミングで、第1の容量線SCL1の電位を反転するように第1及び第2の駆動トランジスタT1,T2のスイッチングを制御する。
【0019】
尚、第2の容量線駆動回路20−2も同様に構成されている。但し、第2の容量線SCL2の電位は、第2のゲート信号G2が立ち下がり、第3のゲート信号G3が高レベルに立ち上がるタイミングで反転するように制御される。また、第2の容量線SCL2の電位は、第1の容量線SCL1の電位とは逆極性となるように反転される。
【0020】
例えば、第1の容量線SCL1の電位が高電位VSC_Hから低電位VSC_Lに反転したとすると、第2の容量線SCL2の電位は低電位VSC_Lから高電位VSC_Hに反転する。尚、第3行以降の容量線、容量線駆動回路についても同様に構成されているので説明を省略する。
【0021】
以下、図1及び図2を参照して、上述の液晶表示装置の動作について説明する。いま、第1のゲート信号G1が高レベルになると、画素GS11〜GS16の画素トランジスタ11がオンして、第1のソース線SL1〜第6のソース線SL6からのソース信号S1〜S6が対応する画素に書き込まれる。このとき、第1の容量線SCL1の電位は低電位VSC_Lに設定されているものとする。つまり、第1の駆動トランジスタT1がオフし、第2の駆動トランジスタT2がオンしている状態である。
【0022】
このとき、ライン反転駆動のために、ソース信号S1〜S6は共通電位COMに対して反転されるので、第1の容量線SCL1は寄生容量16を通してノイズを受ける。また、画素トランジスタ11がオンしていることから、画素トランジスタ11を通して画素電極12の電位(画素電位)の変化が生じ、第1の容量線SCL1は補助容量15等を通してノイズを受けてその電位が変化してしまう。
【0023】
その後、第1のゲート信号G1が低レベルになり、画素トランジスタ11がオフすると、制御回路21により、第2のゲート信号G2が高レベルに立ち上がるタイミングで、第1の容量線SCL1の電位は低電位VSC_Lから高電位VSC_Hに反転する。
【0024】
このとき、第1の駆動トランジスタT1のゲート電位は高レベルになり、第1の駆動トランジスタT1はオンする。一方、第2の駆動トランジスタT2のゲート電位は低レベルになり、第2の駆動トランジスタT2はオフする。この第1の容量線SCL1の電位の反転により、画素電位は補助容量15を通してシフトするので、画素電位と共通電位COMとの電位差を大きくすることができる。尚、画素トランジスタ11がオフしている時は、第1の容量線SCL1は、ソース信号S1〜S6の反転によってのみノイズを受ける。
【0025】
そこで、第1の容量線SCL1がノイズを受けて、その電位が変動したときに第1の容量線SCL1の電位が本来の電位に復帰する時間を短縮することが必要になる。そのためには制御回路21は、第1の容量線SCL1を駆動している駆動トランジスタのゲート電位を高レベルに維持し、その駆動能力を高く保つ必要がある。例えば、第1の容量線SCL1の電位が低電位VSC_Lに設定されている場合、第2の駆動トランジスタT2のゲート電位を高レベルに維持する必要がある。
【0026】
制御回路21では、コンデンサや配線容量によってその高レベルを維持しようとするが、トランジスタのリークのためにその高レベルは徐々に低下してしまう。すると、第2の駆動トランジスタT2のゲート電位も低下してしまう。特に、画素トランジスタ11をオンして画素にソース信号を書き込む際に、第2の駆動トランジスタT2のゲート電位が低下してしまい、第1の容量線SCL1はノイズの影響を受けやすくなってしまう。
【0027】
そこで、本発明はブートストラップ回路等により、第1の駆動トランジスタT1又は第2の駆動トランジスタT2のゲートの高レベルを昇圧してその保持を図るものである。特に、第1の容量線SCL1の反転から次に反転までの1サイクルの間に、2回の昇圧を行うようにした。即ち、制御回路21は、画素にソース信号を書き込みした後、画素トランジスタ11がオフした時に、第1の容量線SCL1の電位を反転させる。その後、1回目の昇圧を行い、第1の容量線SCL1を駆動する能力を高くする。昇圧された駆動トランジスタのゲート電位はリークにより徐々に低下していく。そこで、画素トランジスタ11がオンしてソース信号の画素への書き込み期間に入る時に、2回目の昇圧を行い、駆動トランジスタのゲート電位を高い状態に復帰させ、第1の容量線SCL1を駆動する能力を高くする。
【0028】
以下、容量線駆動回路の具体的な構成について図3を参照して説明する。シフトレジスタSRは、第1〜第4のシフトレジスタユニットSR1,SR2,SR3,SR4,・・・を直列接続してなり、垂直スタートパルスSTVを転送クロックCKV1,CKV2(CKV2の反転クロック)に基づいてシフトレジスタユニット間で転送する。第1〜第4のシフトレジスタユニットSR1,SR2,SR3,SR4,・・・はセット/リセット型のシフトレジスタであって、Nチャネル型の薄膜トランジスタのみで形成されている。また、各シフトレジスタユニットの出力端子outから得られる信号が前述の第1のゲート信号G1、第2のゲート信号G2、第3のゲート信号G3・・・に対応している。
【0029】
第1のシフトレジスタユニットSR1は第1の容量線駆動回路20−1と対を成しており、第2のシフトレジスタユニットSR2は第2の容量線駆動回路20−2と対を成している。第3のシフトレジスタユニットSR3は第3の容量線駆動回路20−3と対を成しており、第4のシフトレジスタユニットSR4は第4の容量線駆動回路20−4と対を成している。
【0030】
第1の容量線駆動回路20−1の制御回路21に着目すると、垂直スタートパルスSTVが、第1のブートストラップパルスとして第1のブートストラップパルス端子bp1に印加され、第1のシフトレジスタユニットSR1の出力がセット/リセット端子s/rに印加され、第2のシフトレジスタユニットSR2の出力が第2のブートストラップパルスとして第2のブートストラップパルス端子bp2に印加されている。そして、制御回路21で作成された第1の制御信号swhが第1の駆動トランジスタT1のゲートに印加され、第2の制御信号swlが第2の駆動トランジスタT2のゲートに印加される。第2〜第4の容量線駆動回路20−2〜20−4も同様に構成されている。
【0031】
次に、この第1の容量線駆動回路20−1の動作について図4を参照して説明する。この液晶表示装置においては、容量線の電位が反転する直前の一水平期間に画素の書き込みが行われる。いま、第1の容量線SCL1の電位は低電位VSC_Lに設定されているとする。第1の制御信号swhは低レベルであり、第2の制御信号swlは高レベルであり、第1の駆動トランジスタT1はオフし、第2の駆動トランジスタT2はオンしている。この状態から画素書き込み期間(1)(画素トランジスタ11はオン)に入り、第1のブートストラップパルスが印加されると、第2の制御信号swlの高レベルは昇圧される。これにより、第2の駆動トランジスタT2のゲート電位が上がり、そのオン電流が増加する。
【0032】
その後、第1のブートストラップパルスが立ち下がり、画素トランジスタ11がオフし、第1のシフトレジスタユニットSR1の出力パルスがセット/リセット端子s/rに印加されると、これに基づいて第1の容量線SCL1の電位は低電位VSC_Lから高電位VSC_Hに反転する。即ち、このとき第1の制御信号swhは高レベルに立ち上がり、第2の制御信号swlは低レベルに立ち下がる。その後、第2のブートストラップパルスが印加されると、第1の制御信号swhの高レベルは昇圧される。(第1回目の昇圧)これにより、第1の駆動トランジスタT1のゲート電位が上がり、そのオン電流が増加する。
【0033】
しかし、その昇圧された高レベルは制御回路21内の制御トランジスタのリークにより徐々に低下していく。そこで、画素書き込み期間(2)(画素トランジスタ11はオン)に入り、第1のブートストラップパルスが印加されると、第2の制御信号swlの高レベルは再び昇圧される。(第2回目の昇圧)これにより、第2の駆動トランジスタT2のゲート電位が上がり、そのオン電流が増加する。これにより、第1の容量線SCL1の電位がノイズにより変動しても、本来のレベル(高電位VSC_H)に急速に復帰させることができる。
【0034】
尚、本発明は上記実施形態に限定されることなくその要旨を逸脱しない範囲で変更が可能であることは言うまでもない。例えば、実施形態では、制御回路21は昇圧回路としてブートストラップ回路BSを備えるが、昇圧回路として他の回路、例えばレベルシフト回路を用いてもよい。また、実施形態では、ライン反転駆動を行っているが、本発明は、隣接する画素のソース信号と容量線の電位を反転するドット反転駆動にも適用することができる。また、実施形態では、第1の駆動トランジスタT1及び第2の駆動トランジスタT2はNチャネル型であるが、Pチャネル型としてもよい。この場合はその駆動能力を高くするために、そのゲート電位を負側に昇圧することが必要である。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の実施の形態による液晶表示装置の回路図である。
【図2】本発明の実施の形態による液晶表示装置の動作波形図である。
【図3】本発明の実施の形態による液晶表示装置の容量線駆動回路の回路図である。
【図4】本発明の実施の形態による液晶表示装置の制御回路の動作波形図である。
【符号の説明】
【0036】
11 画素トランジスタ 12 画素電極 13 対向電極
14 液晶 15 補助容量 15 寄生容量
20−1 第1の容量線駆動回路 20−2 第2の容量線駆動回路
20−3 第3の容量線駆動回路 20−4 第4の容量線駆動回路
21 制御回路 100 ガラス基板
BC1,BC2 ブートストラップ容量
BS ブートストラップ回路 D1,D2,D3,D4 逆流防止ダイオード
GL1 第1のゲート線 GL2 第2のゲート線
GS11〜GS16,GS21〜GS26 画素
SCL1 第1の容量線 SCL2 第2の容量線
SL1〜SL6 第1〜第6のソース線 SR シフトレジスタ
SR1〜SR4 第1〜第4のシフトレジスタユニット
T1 第1の駆動トランジスタ T2 第2の駆動トランジスタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソース信号が印加される複数のソース線と、
ゲート信号が印加される複数のゲート線と、
前記ソース線と交差した複数の容量線と、
前記ソース線と前記ゲート線の各交差点に対応して配置され、前記ゲート信号に応じてスイッチングする画素スイッチング素子と、前記画素スイッチング素子を通して前記ソース信号が印加される画素電極と、この画素電極と前記容量線との間に接続された補助容量とを備えた複数の画素と、
前記画素スイッチング素子がオフした時に前記容量線の電位を反転させ、その後、前記容量線を駆動する能力を高くし、その後、前記画素スイッチング素子がオンした時に再び前記容量線を駆動する能力を高くするように前記容量線を駆動する容量線駆動回路と、を備えることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項2】
前記ゲート信号を出力するシフトレジスタを備え、前記容量線駆動回路はこのシフトレジスタの出力に応じて前記容量線の駆動を行うことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項3】
前記容量線駆動回路は、ソースに第1の電位が印加されドレインに前記容量線が接続された第1の駆動トランジスタと、ソースに第2の電位が印加されドレインに前記容量線が接続された第2の駆動トランジスタとを備え、
前記第1の駆動トランジスタと前記第2の駆動トランジスタとを相補的にスイッチングさせると共に、前記第1の駆動トランジスタと前記第2の駆動トランジスタのうち、オンしている駆動トランジスタの駆動能力を高くするように制御を行う制御回路と、を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液晶表示装置。
【請求項4】
前記制御回路は、前記駆動トランジスタに流れる電流を増加させるようにゲート電位を昇圧する昇圧回路を備えることを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装置。
【請求項5】
前記昇圧回路はブートストラップ回路であることを特徴とする請求項4に記載の液晶表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−292788(P2008−292788A)
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−138618(P2007−138618)
【出願日】平成19年5月25日(2007.5.25)
【出願人】(304053854)エプソンイメージングデバイス株式会社 (2,386)
【Fターム(参考)】