液晶表示装置
【課題】簡易な回路構成でランプ点灯のための電力損失が少なく、制御が容易で、動画像と静止画像の境界において輝度むらの少ない液晶表示装置を提供する。
【解決手段】複数のランプ13と、前記ランプ13を点灯するインバータ14と、前記複数のランプ13を保持する筐体12と、前記複数のランプ13により照明される液晶パネル10とで構成され、映像信号Sに応じて液晶パネル10上に映像を表示する直下型の液晶表示装置において、前記ランプ13間に水平または垂直方向に境界線A,Bを設定し、前記境界線A,Bで区切られた各々の領域に動画像または静止画像が割り当てられるように、各々の領域に予め映像信号Sを設定する。
【解決手段】複数のランプ13と、前記ランプ13を点灯するインバータ14と、前記複数のランプ13を保持する筐体12と、前記複数のランプ13により照明される液晶パネル10とで構成され、映像信号Sに応じて液晶パネル10上に映像を表示する直下型の液晶表示装置において、前記ランプ13間に水平または垂直方向に境界線A,Bを設定し、前記境界線A,Bで区切られた各々の領域に動画像または静止画像が割り当てられるように、各々の領域に予め映像信号Sを設定する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はバックライトを有する液晶表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1(特許第3527193号公報)には、入力される画像データに応じた画像を表示する液晶表示装置であって、液晶パネルに表示される画像が動画像である場合に、バックライトの輝度が高くなるよう制御し、液晶パネルに表示される画像が静止画像である場合に、バックライトの輝度が低くなるよう制御することにより液晶パネルの表示輝度を可変制御する輝度制御手段を設けることが提案されている。
【0003】
具体的には、画像判別回路としてフレームメモリと比較判定回路とを備え、フレームメモリには、コンピュータから出力される画像データを1フレーム分記憶する。コンピュータから出力される画像データと、フレームメモリに記憶されている1フレーム前の画像データとを比較判定回路により比較し、画像が動画像であるか否かを判定する。
【0004】
特許文献1の技術によれば、表示する画像が動画像であるか又は静止画像であるかに基づいて、バックライトの輝度を制御する輝度制御手段を設けているので、動画像を表示させる場合に輝度低下を招くことがないという効果が得られる。
【特許文献1】特許第3527193号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の技術では、動画像と静止画像を判別する画像判別回路が必要なため、そのための映像信号を処理する回路部分が複雑になる。また、動画像、静止画像の境界線がランプ上にあるときの輝度制御が困難であり、同一ランプ上に液晶パネルの動画像、静止画像の両方が存在する場合にはランプ輝度は高い方の出力に合わせることになるため、ランプ点灯のための電力損失が大きくなる。
【0006】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、簡易な回路構成でランプ点灯のための電力損失が少なく、制御が容易で、動画像と静止画像の境界において輝度むらの少ない液晶表示装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明によれば、上記の課題を解決するために、図1に示すように、複数のランプ13と、前記ランプ13を点灯するインバータ14と、前記複数のランプ13を保持する筐体12と、前記複数のランプ13により照明される液晶パネル10とで構成され、映像信号Sに応じて液晶パネル10上に映像を表示する直下型の液晶表示装置において、前記ランプ13間に水平または垂直方向に境界線A,Bを設定し、前記境界線A,Bで区切られた各々の領域に動画像または静止画像が割り当てられるように、各々の領域に予め映像信号Sを設定することを特徴とするものである。
【0008】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明において、境界線A,Bの位置を示す情報がインバータ14へ入力され、前記境界線A,Bの位置を示す情報に応じて動画像、静止画像に応じたインバータ制御を行うことを特徴とする(図3)。
【0009】
請求項3の発明によれば、請求項2の発明において、図4に示すように、境界線B1,B2の位置を示す情報およびそれに応じた映像信号が時間と共に変化することを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明によれば、請求項2の発明において、図12に示すように、境界線の位置を示す情報およびそれに応じた映像信号が別途設けられたセンサ18の出力に応じて変化することを特徴とする。
【0011】
請求項5の発明によれば、請求項1〜4の発明において、図3、図11に示すように、動画像が割当てられた領域において、複数のランプ13を順次点灯することを特徴とする。
【0012】
請求項6の発明によれば、請求項1〜5の発明において、動画像が割当てられた領域と、静止画像が割当てられた領域の輝度が略等しくなるように、静止画像領域での輝度を調整することを特徴とする。
【0013】
請求項7の発明によれば、請求項1〜5の発明において、前記境界線は、最も近い箇所に位置する2本のランプからの距離が略等しいことを特徴とする(図5、図7)。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、予め定めた所定の境界線で区切られた領域に、動画像、静止画像を割り当てて表示させるため、動画像と静止画像を判別する画像判別回路を用いずに、各々の画像に適した点灯制御を行うことができる。また、動画像、静止画像の境界線をランプ間に水平方向または垂直方向に設けることで、動画像、静止画像間の境界線付近での輝度が著しく変化することがなく、それを補償する特別な回路、制御等が不要となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1の液晶表示装置の概略構成を示す分解斜視図である。図1の液晶表示装置は、液晶パネル10、光学シート類11、筐体12から構成され、前記筐体12内には縦方向に6本、横方向に2本の合計12本のランプ13が保持されている。前記ランプ13を点灯させるためのインバータ14が筐体12の背面側にあり、各々のランプ13は独立に制御される。また、映像信号Sに応じた映像を液晶パネル10に表示するための液晶ドライバ15が接続されている。液晶パネル10に映像を出力し、背面のランプ13を点灯させることで映像を表示する、いわゆる直下型の液晶表示装置の構成である。光学シート類11は拡散板、拡散シートを含む。
【0016】
本液晶表示装置の筐体12内において、一点鎖線で示すように、境界線Aおよび境界線Bを設定し、それが表示装置の液晶パネル10の面上においては、各々境界線A’、境界線B’に相当する。境界線Aは2列に並んだランプ13のちょうど中間(図7参照)であり、境界線Bは上から2本目と3本目のランプ13間の中間(図5参照)に設定されている。これらの境界線A,Bにより、液晶パネル10の面上は(a)、(b)、(c)、(d)で示す4領域に分割されることになる。
【0017】
これらの領域に収まるように、例えば図2に示すような映像信号Sを予め準備することにより、領域(a)、(b)と領域(c)、(d)の組合せでの映像表示となる。ここで、(a)、(b)の組合せ領域には図2に示すような文字テロップの動画像映像を、(c)、(d)の組合せ領域には風景画像の静止画像映像を割当てる。
【0018】
図3は、図2の映像を表示するときのインバータ14の具体的な制御波形例である。波形(t)は映像の同期信号である。波形(1)〜(6)の6種類の波形はランプ13の1番上から順にオン/オフ状態を示している。図2の(a)、(b)の領域は動画像映像であるため、図3の波形(1)、(2)に示すように順次点灯をする。これにより、動画像表示される領域では、順次点灯により動画ぼけが改善されると共に、消灯期間が設けられることで、消費電力を低減できる効果がある。また、図2の(c)、(d)の領域は静止画像であるため、図3の波形(3)〜(6)に示すように、映像の輝度信号に合わせたバースト調光点灯を行っている。映像の暗い領域では点灯時間が短いので、消費電力を節約できる。
【0019】
このように、境界線を予め設定した上で動画像、静止画像の映像信号を作成することで、各々の映像に適したランプ点灯制御が可能であり、従来例で用いていた動画像、静止画像を判定するような複雑な回路を必要としないため、簡単な回路構成で実現でき、安価である。また、画像の境界線を最も光の干渉が少ないランプ間に設定しているため、動画像、静止画像間の各々の境界線付近での輝度が著しく異なることがなく、観測者に違和感を与えない効果がある。
【0020】
(実施形態2)
図4は本発明の実施形態2の液晶表示装置における筐体12の部分のみを示している。上述の実施形態1では上から2本目と3本目のランプ間である図4の境界線B1で示す一点鎖線で動画像、静止画像を切替えて表示していたが、その境界線は時間によって変更させても良い。例えば、図4の境界線B2で示す一点鎖線に配置を変化させることで、各々の表示領域の大きさを変化させることができ、それに応じた映像信号を設定しさえすれば良い。
【0021】
図5は、図4の筐体12におけるランプ13の位置を筐体12の側面から見た場合の概要を示す説明図である。設定する水平方向の境界線は、図5に示すようにランプ間の距離が等しい点線Bの位置が最適である。なぜなら、動画像領域におけるランプの光(静止画像にとっての漏れ光)が静止画像領域に与える影響と、逆に静止画像領域におけるランプの光(動画像にとっての漏れ光)が動画像領域に与える影響が最も少なくバランスするためである。なお、ランプの光を他の領域に漏らさないという意味では、例えば図6に示すようにランプ13間に仕切り板16を設けて、完全に漏れ光を遮断する方法もあり、設計者が適宜選択可能である。また、画面の垂直方向にも仕切り板を設けても良い。
【0022】
また、垂直方向の境界線に関しても、例えば図7に示すように、ランプ間のちょうど中間に動画像領域と静止画像領域の境界線が来るように、図中の点線A上に設定すれば良い。
【0023】
(実施形態3)
本実施形態では、動画像、静止画像の境界線の情報を伝達するための信号の具体例について図8、図9を用いて説明する。図8は、ランプ13としてU字型のランプを用いた場合の筐体12の概要を示しており、境界線の設定の仕方により、(1)〜(6)に示すような6分割された領域に分けることができる。インバータにこれらの境界線の情報を伝達するために、例えば図9(A)、(B)に示すような6ビットのデジタル信号を用いて送信することが可能である。ここでは、デジタル信号の左から順に各ビットが図8のランプ番号(1)〜(6)に相当するように設定し、動画像の場合は「1」、静止画像の場合は「0」となるように信号を伝達し、それに応じてインバータを制御すれば良い。
【0024】
図9(A)の例であれば、図8の(1)、(2)、(4)、(5)の領域は動画像表示、図8の(3)、(6)の領域が静止画像表示となり、画面の上3分の2が動画像で、残りの下3分の1が静止画像となるため、これに応じて、実施形態1で示したように、動画像領域では順次点灯、静止画像領域ではバースト調光点灯などを行えば良い。
【0025】
また、図9(B)の例であれば、図8の(3)、(4)、(5)の領域は動画像表示、図8の(1)、(2)、(6)の領域が静止画像表示となり、例えば、図10のようなイメージの映像となる。図10では、図9(B)の信号に対応して(a)、(d)領域が静止画像、(b)、(c)領域が動画像を表示している。
【0026】
本実施形態によれば、境界線を決定する情報が、数ビット程度の簡単なコードで伝達でき、画像が切替わる場合にのみ境界線の変更の情報を送信すれば良く、制御が簡単になる。例えば、時間に応じて、図9(A)又は(B)のデジタル信号を選択することにより、動画像、静止画像の各々の領域を変化させることができる。
【0027】
(実施形態4)
本実施形態では、動画像の表示領域と静止画像の表示領域におけるインバータの制御について説明する。図11は、図10の表示例におけるインバータの具体的な制御波形の例である。波形(t)は映像の同期信号である。波形(1)〜(6)の6種類の波形は、図10の画面の右側の映像に関して、ランプの1番上から順にオン/オフの状態を示している。なお、図11では、図1に示すように、縦方向に6本、横方向に2本の合計12本のランプ13が図10の画面の裏側に保持されている場合を前提として説明する。
【0028】
図10の(b)の領域は動画像表示であるため、図11の波形(1)〜(4)に示すように、各ランプを順次点灯することにより、動画ぼけを改善すると共に、点滅により消費電力を抑制する。また、図10の(d)の領域は静止画像であるため、図11の波形(5)、(6)に示すように、映像の輝度信号に合わせた調光点灯を行っている。なお、実施形態1と異なるのは、静止画像の点灯方法に関し、バースト点灯ではなく、連続的に点灯している点であり、例えば振幅調光などを適用すれば良い。このとき、動画像領域での輝度と同程度になるように、静止画像領域での輝度を調整することで、例えば静止画像の輝度が高過ぎて、輝度差により動画像が見えにくくなる、というようなことが防止できる。つまり、動画像、静止画像間での輝度差を無くすことで、画面全体が見えやすくなる。また、必要に応じて、ランプ間に仕切り板を施すことで、動画像、静止画像の領域の区別がより鮮明になり、漏れ光に起因する不要な光による干渉が無くなる。
【0029】
図10の左側の領域の点灯制御に関しては、例えば図10の(a)領域では図11の波形(5)で良く、図10の(c)領域では、図11の波形(1)と(3)のタイミングの波形を用いれば良い。輝度については、オン時間の幅で適宜調整可能である。
【0030】
ところで、上述の特許文献1においては、液晶パネルに表示される画像が動画像である場合に、その動画像の一部又は全体を所定時間は液晶パネルの制御により黒色表示とし、液晶パネルに表示される画像が静止画像である場合には、所定時間の黒色表示を行わない表示制御手段を設けることが提案されている。これにより、動画像のぼけを改善した表示を行うことができると共に、静止画像を表示する場合には、フリッカ等の画質劣化を招かないという効果が得られるとされている。しかしながら、特許文献1の場合、動画像のぼけの改善を液晶パネルの制御による黒色表示の挿入で行うため、依然としてバックライトは点灯し続けており、電力低減にならず、大型の装置になるほど消費電力量が大きくなる。特に情報表示用、あるいは広告看板として屋外で使用する場合には、輝度の高いランプが必要なため、バックライトのランプ点灯のための電力は屋内用に比べると、更に大きくなる。
【0031】
これに対して、本実施形態では、動画像を表示する領域では、バックライトそのものが点滅しているので、電力消費を削減しつつ、動画像のぼけを防止した表示を行うことができる。また、静止画像を表示する領域では、バックライトが連続点灯しているので、オン・オフを繰り返すバースト調光に比べると、ランプの電極が始動時のダメージを受けにくいため、ランプの長寿命化に繋がる。また、静止画像のちらつきが少なくなる。
【0032】
(実施形態5)
図12は、本発明の実施形態5の液晶表示装置の概略構成を示す分解斜視図である。図1と異なる点は、センサ18が配置され、センサ18の出力で、映像信号S1、S2の切替とインバータ14の動作を切り替えるようにした点である。センサ18は、例えば赤外線センサなどを液晶パネル10の外部に向けて設置すれば良い。観測者が液晶パネル10付近に近づくと、前記センサ18で検知し、液晶ドライバ15への入力映像を映像信号S1から映像信号S2に切り替える。同時に、前記映像信号の切り替えに合致するようにインバータ14の動画像、静止画像の制御も変更する。
【0033】
このように設定することにより、観測者がこの液晶表示装置に近づいたことを検知して、別の情報を提供することができる。例えば、遠目には構図の大きい風景写真などを表示しておき、観測者が液晶表示装置の近傍に近付けいたことをセンサ18で検知した後、更に詳細な情報を流すなど様々な利用法が適用可能である。
【0034】
本実施形態によれば、センサの出力で映像を切替えることで、近づいて来た観測者の興味を引くことが可能となる。
【0035】
(実施形態6)
図13は、これまで述べてきた液晶表示装置をユニット単位で複数台用いる例であり、ユニット化された筐体12a,12b,12cを3台用いてバックライトを構成する場合の一例である。各筐体12a,12b,12cに設けられた複数のランプ13は、それぞれインバータ14a,14b,14cにより点灯制御される。このように、複数台を連結して用いるような場合でも、図13の一点鎖線A,Bで示す境界線のように分割して任意の領域に動画像、静止画像を割り当てることができる。
【0036】
また、これまでは全てランプ13は横置き状態での例であったが、例えば図14に示すようにランプ13は縦置きであっても構わないことは言うまでもない。この場合も、ランプ13間に設定する境界線(一点鎖線A)で、動画像、静止画像を切り替えることにより、動画ぼけや静止画像でのちらつきの少ない最適な点灯方法でランプを制御することが可能である。
【0037】
実施形態2で述べた時間に応じて境界線が切替わる制御や、実施形態4で述べたセンサ18によって切替わる映像を組み合わせて使用するなどしても良い。
【0038】
なお、バックライトに用いるランプは直管、U字管の形状を例示して説明したが、これに限ったものではなく、例えばLEDなどの点光源が筐体内に整列配置されるような構成でも良い。光源数が増えるほど分割可能な領域の数も増やすことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施形態1の液晶表示装置の構成を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の実施形態1の第1の映像信号の例を示す説明図である。
【図3】本発明の実施形態1の第1の映像信号におけるインバータの制御波形を示す波形図である。
【図4】本発明の実施形態2の液晶表示装置の筐体部の構成を示す分解斜視図である。
【図5】本発明の実施形態2の筐体を側面から見たときの境界線の設定領域を示す説明図である。
【図6】本発明の実施形態2の筐体を側面から見たときの仕切り板の設置の例を示す説明図である。
【図7】本発明の実施形態2のランプ間の境界線の設定領域を示す斜視図である。
【図8】本発明の実施形態3のU字型ランプを用いた場合の設定領域の例を示す説明図である。
【図9】本発明の実施形態3の動画像・静止画像の伝達信号の例を示す説明図である。
【図10】本発明の実施形態3の第2の映像信号の例を示す説明図である。
【図11】本発明の実施形態4のインバータの制御波形を示す波形図である。
【図12】本発明の実施形態5の赤外線センサを用いた場合の装置構成を示す分解斜視図である。
【図13】本発明の実施形態6の液晶表示装置を複数用いた場合の設置例を示す分解斜視図である。
【図14】本発明の実施形態6のランプ縦置きの液晶表示装置の筐体部の構成を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
【0040】
10 液晶パネル
12 筐体
13 ランプ
14 インバータ
【技術分野】
【0001】
本発明はバックライトを有する液晶表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1(特許第3527193号公報)には、入力される画像データに応じた画像を表示する液晶表示装置であって、液晶パネルに表示される画像が動画像である場合に、バックライトの輝度が高くなるよう制御し、液晶パネルに表示される画像が静止画像である場合に、バックライトの輝度が低くなるよう制御することにより液晶パネルの表示輝度を可変制御する輝度制御手段を設けることが提案されている。
【0003】
具体的には、画像判別回路としてフレームメモリと比較判定回路とを備え、フレームメモリには、コンピュータから出力される画像データを1フレーム分記憶する。コンピュータから出力される画像データと、フレームメモリに記憶されている1フレーム前の画像データとを比較判定回路により比較し、画像が動画像であるか否かを判定する。
【0004】
特許文献1の技術によれば、表示する画像が動画像であるか又は静止画像であるかに基づいて、バックライトの輝度を制御する輝度制御手段を設けているので、動画像を表示させる場合に輝度低下を招くことがないという効果が得られる。
【特許文献1】特許第3527193号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の技術では、動画像と静止画像を判別する画像判別回路が必要なため、そのための映像信号を処理する回路部分が複雑になる。また、動画像、静止画像の境界線がランプ上にあるときの輝度制御が困難であり、同一ランプ上に液晶パネルの動画像、静止画像の両方が存在する場合にはランプ輝度は高い方の出力に合わせることになるため、ランプ点灯のための電力損失が大きくなる。
【0006】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、簡易な回路構成でランプ点灯のための電力損失が少なく、制御が容易で、動画像と静止画像の境界において輝度むらの少ない液晶表示装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明によれば、上記の課題を解決するために、図1に示すように、複数のランプ13と、前記ランプ13を点灯するインバータ14と、前記複数のランプ13を保持する筐体12と、前記複数のランプ13により照明される液晶パネル10とで構成され、映像信号Sに応じて液晶パネル10上に映像を表示する直下型の液晶表示装置において、前記ランプ13間に水平または垂直方向に境界線A,Bを設定し、前記境界線A,Bで区切られた各々の領域に動画像または静止画像が割り当てられるように、各々の領域に予め映像信号Sを設定することを特徴とするものである。
【0008】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明において、境界線A,Bの位置を示す情報がインバータ14へ入力され、前記境界線A,Bの位置を示す情報に応じて動画像、静止画像に応じたインバータ制御を行うことを特徴とする(図3)。
【0009】
請求項3の発明によれば、請求項2の発明において、図4に示すように、境界線B1,B2の位置を示す情報およびそれに応じた映像信号が時間と共に変化することを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明によれば、請求項2の発明において、図12に示すように、境界線の位置を示す情報およびそれに応じた映像信号が別途設けられたセンサ18の出力に応じて変化することを特徴とする。
【0011】
請求項5の発明によれば、請求項1〜4の発明において、図3、図11に示すように、動画像が割当てられた領域において、複数のランプ13を順次点灯することを特徴とする。
【0012】
請求項6の発明によれば、請求項1〜5の発明において、動画像が割当てられた領域と、静止画像が割当てられた領域の輝度が略等しくなるように、静止画像領域での輝度を調整することを特徴とする。
【0013】
請求項7の発明によれば、請求項1〜5の発明において、前記境界線は、最も近い箇所に位置する2本のランプからの距離が略等しいことを特徴とする(図5、図7)。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、予め定めた所定の境界線で区切られた領域に、動画像、静止画像を割り当てて表示させるため、動画像と静止画像を判別する画像判別回路を用いずに、各々の画像に適した点灯制御を行うことができる。また、動画像、静止画像の境界線をランプ間に水平方向または垂直方向に設けることで、動画像、静止画像間の境界線付近での輝度が著しく変化することがなく、それを補償する特別な回路、制御等が不要となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1の液晶表示装置の概略構成を示す分解斜視図である。図1の液晶表示装置は、液晶パネル10、光学シート類11、筐体12から構成され、前記筐体12内には縦方向に6本、横方向に2本の合計12本のランプ13が保持されている。前記ランプ13を点灯させるためのインバータ14が筐体12の背面側にあり、各々のランプ13は独立に制御される。また、映像信号Sに応じた映像を液晶パネル10に表示するための液晶ドライバ15が接続されている。液晶パネル10に映像を出力し、背面のランプ13を点灯させることで映像を表示する、いわゆる直下型の液晶表示装置の構成である。光学シート類11は拡散板、拡散シートを含む。
【0016】
本液晶表示装置の筐体12内において、一点鎖線で示すように、境界線Aおよび境界線Bを設定し、それが表示装置の液晶パネル10の面上においては、各々境界線A’、境界線B’に相当する。境界線Aは2列に並んだランプ13のちょうど中間(図7参照)であり、境界線Bは上から2本目と3本目のランプ13間の中間(図5参照)に設定されている。これらの境界線A,Bにより、液晶パネル10の面上は(a)、(b)、(c)、(d)で示す4領域に分割されることになる。
【0017】
これらの領域に収まるように、例えば図2に示すような映像信号Sを予め準備することにより、領域(a)、(b)と領域(c)、(d)の組合せでの映像表示となる。ここで、(a)、(b)の組合せ領域には図2に示すような文字テロップの動画像映像を、(c)、(d)の組合せ領域には風景画像の静止画像映像を割当てる。
【0018】
図3は、図2の映像を表示するときのインバータ14の具体的な制御波形例である。波形(t)は映像の同期信号である。波形(1)〜(6)の6種類の波形はランプ13の1番上から順にオン/オフ状態を示している。図2の(a)、(b)の領域は動画像映像であるため、図3の波形(1)、(2)に示すように順次点灯をする。これにより、動画像表示される領域では、順次点灯により動画ぼけが改善されると共に、消灯期間が設けられることで、消費電力を低減できる効果がある。また、図2の(c)、(d)の領域は静止画像であるため、図3の波形(3)〜(6)に示すように、映像の輝度信号に合わせたバースト調光点灯を行っている。映像の暗い領域では点灯時間が短いので、消費電力を節約できる。
【0019】
このように、境界線を予め設定した上で動画像、静止画像の映像信号を作成することで、各々の映像に適したランプ点灯制御が可能であり、従来例で用いていた動画像、静止画像を判定するような複雑な回路を必要としないため、簡単な回路構成で実現でき、安価である。また、画像の境界線を最も光の干渉が少ないランプ間に設定しているため、動画像、静止画像間の各々の境界線付近での輝度が著しく異なることがなく、観測者に違和感を与えない効果がある。
【0020】
(実施形態2)
図4は本発明の実施形態2の液晶表示装置における筐体12の部分のみを示している。上述の実施形態1では上から2本目と3本目のランプ間である図4の境界線B1で示す一点鎖線で動画像、静止画像を切替えて表示していたが、その境界線は時間によって変更させても良い。例えば、図4の境界線B2で示す一点鎖線に配置を変化させることで、各々の表示領域の大きさを変化させることができ、それに応じた映像信号を設定しさえすれば良い。
【0021】
図5は、図4の筐体12におけるランプ13の位置を筐体12の側面から見た場合の概要を示す説明図である。設定する水平方向の境界線は、図5に示すようにランプ間の距離が等しい点線Bの位置が最適である。なぜなら、動画像領域におけるランプの光(静止画像にとっての漏れ光)が静止画像領域に与える影響と、逆に静止画像領域におけるランプの光(動画像にとっての漏れ光)が動画像領域に与える影響が最も少なくバランスするためである。なお、ランプの光を他の領域に漏らさないという意味では、例えば図6に示すようにランプ13間に仕切り板16を設けて、完全に漏れ光を遮断する方法もあり、設計者が適宜選択可能である。また、画面の垂直方向にも仕切り板を設けても良い。
【0022】
また、垂直方向の境界線に関しても、例えば図7に示すように、ランプ間のちょうど中間に動画像領域と静止画像領域の境界線が来るように、図中の点線A上に設定すれば良い。
【0023】
(実施形態3)
本実施形態では、動画像、静止画像の境界線の情報を伝達するための信号の具体例について図8、図9を用いて説明する。図8は、ランプ13としてU字型のランプを用いた場合の筐体12の概要を示しており、境界線の設定の仕方により、(1)〜(6)に示すような6分割された領域に分けることができる。インバータにこれらの境界線の情報を伝達するために、例えば図9(A)、(B)に示すような6ビットのデジタル信号を用いて送信することが可能である。ここでは、デジタル信号の左から順に各ビットが図8のランプ番号(1)〜(6)に相当するように設定し、動画像の場合は「1」、静止画像の場合は「0」となるように信号を伝達し、それに応じてインバータを制御すれば良い。
【0024】
図9(A)の例であれば、図8の(1)、(2)、(4)、(5)の領域は動画像表示、図8の(3)、(6)の領域が静止画像表示となり、画面の上3分の2が動画像で、残りの下3分の1が静止画像となるため、これに応じて、実施形態1で示したように、動画像領域では順次点灯、静止画像領域ではバースト調光点灯などを行えば良い。
【0025】
また、図9(B)の例であれば、図8の(3)、(4)、(5)の領域は動画像表示、図8の(1)、(2)、(6)の領域が静止画像表示となり、例えば、図10のようなイメージの映像となる。図10では、図9(B)の信号に対応して(a)、(d)領域が静止画像、(b)、(c)領域が動画像を表示している。
【0026】
本実施形態によれば、境界線を決定する情報が、数ビット程度の簡単なコードで伝達でき、画像が切替わる場合にのみ境界線の変更の情報を送信すれば良く、制御が簡単になる。例えば、時間に応じて、図9(A)又は(B)のデジタル信号を選択することにより、動画像、静止画像の各々の領域を変化させることができる。
【0027】
(実施形態4)
本実施形態では、動画像の表示領域と静止画像の表示領域におけるインバータの制御について説明する。図11は、図10の表示例におけるインバータの具体的な制御波形の例である。波形(t)は映像の同期信号である。波形(1)〜(6)の6種類の波形は、図10の画面の右側の映像に関して、ランプの1番上から順にオン/オフの状態を示している。なお、図11では、図1に示すように、縦方向に6本、横方向に2本の合計12本のランプ13が図10の画面の裏側に保持されている場合を前提として説明する。
【0028】
図10の(b)の領域は動画像表示であるため、図11の波形(1)〜(4)に示すように、各ランプを順次点灯することにより、動画ぼけを改善すると共に、点滅により消費電力を抑制する。また、図10の(d)の領域は静止画像であるため、図11の波形(5)、(6)に示すように、映像の輝度信号に合わせた調光点灯を行っている。なお、実施形態1と異なるのは、静止画像の点灯方法に関し、バースト点灯ではなく、連続的に点灯している点であり、例えば振幅調光などを適用すれば良い。このとき、動画像領域での輝度と同程度になるように、静止画像領域での輝度を調整することで、例えば静止画像の輝度が高過ぎて、輝度差により動画像が見えにくくなる、というようなことが防止できる。つまり、動画像、静止画像間での輝度差を無くすことで、画面全体が見えやすくなる。また、必要に応じて、ランプ間に仕切り板を施すことで、動画像、静止画像の領域の区別がより鮮明になり、漏れ光に起因する不要な光による干渉が無くなる。
【0029】
図10の左側の領域の点灯制御に関しては、例えば図10の(a)領域では図11の波形(5)で良く、図10の(c)領域では、図11の波形(1)と(3)のタイミングの波形を用いれば良い。輝度については、オン時間の幅で適宜調整可能である。
【0030】
ところで、上述の特許文献1においては、液晶パネルに表示される画像が動画像である場合に、その動画像の一部又は全体を所定時間は液晶パネルの制御により黒色表示とし、液晶パネルに表示される画像が静止画像である場合には、所定時間の黒色表示を行わない表示制御手段を設けることが提案されている。これにより、動画像のぼけを改善した表示を行うことができると共に、静止画像を表示する場合には、フリッカ等の画質劣化を招かないという効果が得られるとされている。しかしながら、特許文献1の場合、動画像のぼけの改善を液晶パネルの制御による黒色表示の挿入で行うため、依然としてバックライトは点灯し続けており、電力低減にならず、大型の装置になるほど消費電力量が大きくなる。特に情報表示用、あるいは広告看板として屋外で使用する場合には、輝度の高いランプが必要なため、バックライトのランプ点灯のための電力は屋内用に比べると、更に大きくなる。
【0031】
これに対して、本実施形態では、動画像を表示する領域では、バックライトそのものが点滅しているので、電力消費を削減しつつ、動画像のぼけを防止した表示を行うことができる。また、静止画像を表示する領域では、バックライトが連続点灯しているので、オン・オフを繰り返すバースト調光に比べると、ランプの電極が始動時のダメージを受けにくいため、ランプの長寿命化に繋がる。また、静止画像のちらつきが少なくなる。
【0032】
(実施形態5)
図12は、本発明の実施形態5の液晶表示装置の概略構成を示す分解斜視図である。図1と異なる点は、センサ18が配置され、センサ18の出力で、映像信号S1、S2の切替とインバータ14の動作を切り替えるようにした点である。センサ18は、例えば赤外線センサなどを液晶パネル10の外部に向けて設置すれば良い。観測者が液晶パネル10付近に近づくと、前記センサ18で検知し、液晶ドライバ15への入力映像を映像信号S1から映像信号S2に切り替える。同時に、前記映像信号の切り替えに合致するようにインバータ14の動画像、静止画像の制御も変更する。
【0033】
このように設定することにより、観測者がこの液晶表示装置に近づいたことを検知して、別の情報を提供することができる。例えば、遠目には構図の大きい風景写真などを表示しておき、観測者が液晶表示装置の近傍に近付けいたことをセンサ18で検知した後、更に詳細な情報を流すなど様々な利用法が適用可能である。
【0034】
本実施形態によれば、センサの出力で映像を切替えることで、近づいて来た観測者の興味を引くことが可能となる。
【0035】
(実施形態6)
図13は、これまで述べてきた液晶表示装置をユニット単位で複数台用いる例であり、ユニット化された筐体12a,12b,12cを3台用いてバックライトを構成する場合の一例である。各筐体12a,12b,12cに設けられた複数のランプ13は、それぞれインバータ14a,14b,14cにより点灯制御される。このように、複数台を連結して用いるような場合でも、図13の一点鎖線A,Bで示す境界線のように分割して任意の領域に動画像、静止画像を割り当てることができる。
【0036】
また、これまでは全てランプ13は横置き状態での例であったが、例えば図14に示すようにランプ13は縦置きであっても構わないことは言うまでもない。この場合も、ランプ13間に設定する境界線(一点鎖線A)で、動画像、静止画像を切り替えることにより、動画ぼけや静止画像でのちらつきの少ない最適な点灯方法でランプを制御することが可能である。
【0037】
実施形態2で述べた時間に応じて境界線が切替わる制御や、実施形態4で述べたセンサ18によって切替わる映像を組み合わせて使用するなどしても良い。
【0038】
なお、バックライトに用いるランプは直管、U字管の形状を例示して説明したが、これに限ったものではなく、例えばLEDなどの点光源が筐体内に整列配置されるような構成でも良い。光源数が増えるほど分割可能な領域の数も増やすことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施形態1の液晶表示装置の構成を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の実施形態1の第1の映像信号の例を示す説明図である。
【図3】本発明の実施形態1の第1の映像信号におけるインバータの制御波形を示す波形図である。
【図4】本発明の実施形態2の液晶表示装置の筐体部の構成を示す分解斜視図である。
【図5】本発明の実施形態2の筐体を側面から見たときの境界線の設定領域を示す説明図である。
【図6】本発明の実施形態2の筐体を側面から見たときの仕切り板の設置の例を示す説明図である。
【図7】本発明の実施形態2のランプ間の境界線の設定領域を示す斜視図である。
【図8】本発明の実施形態3のU字型ランプを用いた場合の設定領域の例を示す説明図である。
【図9】本発明の実施形態3の動画像・静止画像の伝達信号の例を示す説明図である。
【図10】本発明の実施形態3の第2の映像信号の例を示す説明図である。
【図11】本発明の実施形態4のインバータの制御波形を示す波形図である。
【図12】本発明の実施形態5の赤外線センサを用いた場合の装置構成を示す分解斜視図である。
【図13】本発明の実施形態6の液晶表示装置を複数用いた場合の設置例を示す分解斜視図である。
【図14】本発明の実施形態6のランプ縦置きの液晶表示装置の筐体部の構成を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
【0040】
10 液晶パネル
12 筐体
13 ランプ
14 インバータ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のランプと、前記ランプを点灯するインバータと、前記複数のランプを保持する筐体と、前記複数のランプにより照明される液晶パネルとで構成され、映像信号に応じて液晶パネル上に映像を表示する直下型の液晶表示装置において、前記ランプ間に水平または垂直方向に境界線を設定し、前記境界線で区切られた各々の領域に動画像または静止画像が割り当てられるように、各々の領域に予め映像信号を設定することを特徴とする液晶表示装置。
【請求項2】
境界線の位置を示す情報がインバータへ入力され、前記境界線の位置を示す情報に応じて動画像、静止画像に応じたインバータ制御を行うことを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
【請求項3】
境界線の位置を示す情報およびそれに応じた映像信号が時間と共に変化することを特徴とする請求項2記載の液晶表示装置。
【請求項4】
境界線の位置を示す情報およびそれに応じた映像信号が別途設けられたセンサの出力に応じて変化することを特徴とする請求項2記載の液晶表示装置。
【請求項5】
動画像が割当てられた領域において、複数のランプを順次点灯することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の液晶表示装置。
【請求項6】
動画像が割当てられた領域と、静止画像が割当てられた領域の輝度が略等しくなるように、静止画像領域での輝度を調整することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の液晶表示装置。
【請求項7】
前記境界線は、最も近い箇所に位置する2本のランプからの距離が略等しいことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の液晶表示装置。
【請求項1】
複数のランプと、前記ランプを点灯するインバータと、前記複数のランプを保持する筐体と、前記複数のランプにより照明される液晶パネルとで構成され、映像信号に応じて液晶パネル上に映像を表示する直下型の液晶表示装置において、前記ランプ間に水平または垂直方向に境界線を設定し、前記境界線で区切られた各々の領域に動画像または静止画像が割り当てられるように、各々の領域に予め映像信号を設定することを特徴とする液晶表示装置。
【請求項2】
境界線の位置を示す情報がインバータへ入力され、前記境界線の位置を示す情報に応じて動画像、静止画像に応じたインバータ制御を行うことを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
【請求項3】
境界線の位置を示す情報およびそれに応じた映像信号が時間と共に変化することを特徴とする請求項2記載の液晶表示装置。
【請求項4】
境界線の位置を示す情報およびそれに応じた映像信号が別途設けられたセンサの出力に応じて変化することを特徴とする請求項2記載の液晶表示装置。
【請求項5】
動画像が割当てられた領域において、複数のランプを順次点灯することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の液晶表示装置。
【請求項6】
動画像が割当てられた領域と、静止画像が割当てられた領域の輝度が略等しくなるように、静止画像領域での輝度を調整することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の液晶表示装置。
【請求項7】
前記境界線は、最も近い箇所に位置する2本のランプからの距離が略等しいことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の液晶表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2010−117681(P2010−117681A)
【公開日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−292624(P2008−292624)
【出願日】平成20年11月14日(2008.11.14)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年11月14日(2008.11.14)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】
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