説明

液滴吐出装置

【課題】描画処理と異物検出処理を効率よく行い、生産性を向上させる。
【解決手段】ワークに向けて機能液が液滴として吐出される液滴吐出ヘッドと、平面視において、前記液滴吐出ヘッドの両側のそれぞれに配置され、前記ワークが載置されるステージと、各前記ステージを前記液滴吐出ヘッドに対して相対的に走査させる走査部と、前記ステージ上に載置された前記ワークに付着した異物を検出する異物検出部と、一方の前記ステージと前記液滴吐出ヘッドとを相対的に走査させている間に、他方の前記ステージに載置された前記ワークに付着した前記異物を検出させる制御部と、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液滴吐出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ワークと液滴吐出ヘッドとを相対的に走査させながら、ワークに向けて機能液を液滴として吐出させ、機能液をワーク上に付着させる液滴吐出装置では、吐出させた液滴の着弾位置精度を高めるための一つの手段として、ワークの面から液滴吐出ヘッドまでのプラテンギャップを狭くなる方向に設定する手法が採用されている。しかし、ワーク上に異物等が付着していた場合、走査中に異物と液滴吐出ヘッドとが接触して、液滴吐出ヘッドやワークが損傷してしまうおそれがある。このため、ワークに付着した異物等を検出する異物検出部を備え、異物の検出を行いながら液滴を吐出させる装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−154088号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の装置では、異物の検出と液滴の吐出とが同時に行われる場合がある。すなわち、異物検出処理と液滴吐出処理とを並列処理する場合には、比較的処理に時間がかかる異物検出処理によりワークの移動速度が決定されるので、異物検査処理と液滴吐出処理との並列処理により生産性が低下してしまう、という課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
【0006】
[適用例1]本適用例にかかる液滴吐出装置は、ワークに向けて機能液が液滴として吐出される液滴吐出ヘッドと、平面視において、前記液滴吐出ヘッドの両側のそれぞれに配置され、前記ワークが載置されるステージと、各前記ステージを前記液滴吐出ヘッドに対して相対的に走査させる走査部と、前記ステージ上に載置された前記ワークに付着した異物を検出する異物検出部と、一方の前記ステージと前記液滴吐出ヘッドとを相対的に走査させている間に、他方の前記ステージに載置された前記ワークに付着した前記異物を検出させる制御部と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、液滴吐出ヘッドと一方のステージとを相対的に走査させている間に、他方のステージに載置されたワークに対して異物検出を行わせる。従って、一方のステージに載置されたワークに対する処理と他方のステージに載置されたワークに対する処理とが互いに干渉することなく、ステージ毎に独立して処理されるので、ワーク処理の生産性を向上させることができる。
【0008】
[適用例2]上記適用例にかかる液滴吐出装置の前記制御部では、前記一方のステージの最終走査中に、前記他方のステージに載置された前記ワークに対する前記異物の検出を行うことを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、他方のステージに載置されたワークの異物検出は、一方のステージの最終走査中に行われるため、互いのワークの処理の干渉を防止することができる。
【0010】
[適用例3]上記適用例にかかる液滴吐出装置の前記制御部では、前記一方のステージの最終走査中に、前記他方のステージに載置された前記ワークに対する前記異物の検出を行うと共に、前記他方のステージに載置された前記ワークを描画開始ポジションに移動させることを特徴とする。
【0011】
この構成によれば、一方のステージの最終走査中に、他方のステージに載置されたワークの異物検出が行われる。そして、一方のステージは、ワーク給材ポジションに移動され、他方のステージは、異物検出を行うと共に描画開始ポジションに移動される。従って、液滴が吐出される直前に異物検出が行われるため、描画時における異物付着よる不具合の発生を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】液滴吐出装置の構成を示す斜視図。
【図2】液滴吐出ヘッドの構成を示す断面図。
【図3】液滴吐出装置の電気的構成を示すブロック図。
【図4】液滴吐出装置の制御方法を示す説明図。
【図5】液滴吐出装置の制御方法を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。なお、各図面における各部材は、各図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各部材ごとに縮尺を異ならせて図示している。
【0014】
(液滴吐出装置の構成)
まず、液滴吐出装置の構成について説明する。液滴吐出装置は、ワークに向けて機能液が液滴として吐出される液滴吐出ヘッドと、平面視において、前記液滴吐出ヘッドの両側のそれぞれに配置され、前記ワークが載置されるステージと、各前記ステージを前記液滴吐出ヘッドに対して相対的に走査させる走査部と、前記ステージ上に載置された前記ワークに付着した異物を検出する異物検出部と、一方の前記ステージと前記液滴吐出ヘッドとを相対的に走査させている間に、他方の前記ステージに載置された前記ワークに付着した前記異物を検出させる制御部と、を備えたものである。図1は、液滴吐出装置の構成を示す斜視図である。図1に示すように、液滴吐出装置1は、ワークWa,Wbを載置する第1及び第2ステージ12a,12bを備えている。ワークWa,Wbは、例えば、液晶表示装置を構成する透光性基板等である。平板状の基台14の上面には、その長手方向(Y方向)に沿って2本のガイドレール15が互いに平行となるように延設されている。そして、第1及び第2ステージ12a,12bは、ガイドレール15によって同一の一次元軌道上を往復移動自在に支持されており、リニアモーター等により構成された第1及び第2ステージ駆動部142a,142b(図3参照)によってそれぞれ駆動される。また、基台14の上面には、ガイドレール15に平行して主走査位置検出装置16が配置され、第1及び第2ステージ12a,12bの位置が計測できるようになっている。
【0015】
基台14のY方向における中央部には、一対の支持台8a,8bが立設され、その一対の支持台8a,8bには、X方向に延びる案内部材9が架設されている。案内部材9の上側には、吐出する機能液を供給可能に収容する収容タンク10が配設されている。案内部材9の下側には、X方向に延びるガイドレール21が延設されている。そして、キャリッジ18が、ガイドレール21によって往復移動自在に支持されており、リニアモーター等により構成されたキャリッジ駆動部143(図3参照)によって駆動される。
【0016】
キャリッジ18の下面側には、液滴吐出ヘッド24が設けられている。図2は、液滴吐出ヘッドの構成を示す断面図である。図2に示すように、液滴吐出ヘッド24は、ノズルプレート30を備え、ノズルプレート30には、ノズル31が形成されている。そして、各ノズル31に対応してキャビティ32が形成されている。そして、キャビティ32には、機能液が供給されるように構成されている。
【0017】
キャビティ32には、上下方向(Z方向:縦振動)に振動して、キャビティ32内の容積を拡大または縮小させる振動板34と、上下方向に伸縮して振動板34を振動させる加圧手段としての圧電素子35が配設されている。そして、圧電素子35を制御駆動するための駆動信号を受けると、圧電素子35が伸張することにより、振動板34によってキャビティ32内の容積が縮小される。その結果、ノズル31から縮小した容積分の機能液が液滴36として吐出される。なお、本実施形態の液滴吐出ヘッド24では、加圧手段として、縦振動型の圧電素子35を用いたが、特に、これに限定されず、例えば、下電極と圧電体層と上電極とを積層形成した撓み変形型の圧電素子を用いてもよい。また、加圧手段として、振動板と電極との間に静電気を発生させて、静電気力によって振動板を変形させてノズルから液滴を吐出させるいわゆる静電式アクチュエーターなどを使用してもよい。さらには、発熱体を用いてノズル内に泡を発生させ、その泡によって機能液を液滴として吐出させる構成を有する液滴吐出ヘッドであってもよい。
【0018】
液滴吐出装置1は、第1及び第2ステージ12a,12bに上に載置されたワークWa,Wbに付着した異物を検出する第1及び第2異物検出部81,82を備えている。
【0019】
第1異物検出部81は、レーザー光源を有する投光部101aと、レーザー光を受光する受光部101b等で構成されている。本実施形態では、基台14のX方向の両側に支柱91a,91bが配置され、支柱91aに投光部101aが設けられている。支柱91bであって、投光部101aに相対向した位置に受光部101bが設けられている。そして、投光部101aからワークWaの上面に沿うように所定の光量を有する検出光L1を出射させる。そして、受光部101bでは、検出光L1を受光させて、その受光量を検出する。そして、例えば、ワークWaの上面に異物が付着している場合には、その異物によって検出光L1が遮断され、受光部101bで受光する受光量が低下する。また、ワークWaの下面に異物が付着している場合には、異物が付着している近辺のワークWaが第1ステージ12aに対して浮き上がった状態となることから、その浮き上がった部分によって、検出光L1が遮断され、受光部101bの受光量が低下する。このように、レーザー光の受光量によって、異物の有無(検出)を判断することができる。
【0020】
第2異物検出部82は、レーザー光源を有する投光部102aと、レーザー光を受光する受光部102b等で構成されている。本実施形態では、基台14のX方向の両側に支柱92a,92bが配置され、支柱92aに投光部102aが設けられている。支柱92bであって、投光部102aに相対向した位置に受光部102bが設けられている。そして、投光部102aからワークWbの上面に沿うように所定の光量を有する検出光L2を出射させる。そして、受光部102bでは、検出光L2を受光させて、その受光量を検出する。なお、ワークWbに付着した異物の有無の判断については、第1異物検出部81と同様なので説明を省略する。
【0021】
液滴吐出装置1は、液滴吐出ヘッド24から吐出される液滴を検査する検査ユニット70を備えている。検査ユニット70は、移動テーブル71を備え、移動テーブル71が、ガイドレール15によって第1及び第2ステージ12a,12bと同一の一次元軌道上を往復移動自在に配置されている。そして、リニアモーター等により構成された移動テーブル駆動部144(図3参照)によって駆動される。
【0022】
移動テーブル71の上面には、検査台72が設置されている。検査台72は、X方向に沿って長く延び、その上面に、被検出紙Pが配置されている。検査台72に配置した被検出紙Pは、検査台72が液滴吐出ヘッド24の直下に案内された時に、液滴吐出ヘッド24の各ノズル31から吐出された液滴36が着弾されるようになっている。
【0023】
移動テーブル71の上面であって検査台72に隣接した位置には、フラッシング回収台73が並設されている。フラッシング回収台73の受け口73aは、各フラッシング回収台73が対応するキャリッジ18の直下に案内された時に、キャリッジ18の液滴吐出ヘッド24の各ノズル31から液滴36が吐出され(フラッシングされ)た場合に、その液滴36を受け止め、収容するようになっている。
【0024】
移動テーブル71の上面であって並設されたフラッシング回収台73に隣接した位置には、重量測定ユニット74が並設されている。重量測定ユニット74は、対応するキャリッジ18の直下に案内された時に、各キャリッジ18の液滴吐出ヘッド24の各ノズル31から吐出された液滴36が着弾し、その重量を計測するようになっている。
【0025】
(液滴吐出装置の電気的構成)
次に、液滴吐出装置の電気的構成について説明する。図3は、液滴吐出装置の電気的構成を示すブロック図である。液滴吐出装置1には、装置全体を制御する制御部38を備えている。制御部38は、指令部130と駆動部140とを備え、指令部130は、CPU132、記憶手段としてのROM133,RAM134および入出力インターフェイス131からなり、CPU132が入出力インターフェイス131を介して入力される各種信号を、ROM133、RAM134のデータに基づき処理し、入出力インターフェイス131を介して駆動部140へ制御信号を出力する。CPU132は、例えば、ROM133に記憶されたプログラムソフトに従って、ワークWa,Wbの表面の所定位置に機能液を液滴吐出するための制御を行うものである。
【0026】
駆動部140は、ヘッド駆動部141、第1及び第2ステージ駆動部142a,142b、キャリッジ駆動部143、移動テーブル駆動部144、メンテ駆動部145、第1及び第2異物検出駆動部146a,146b等から構成されている。そして、指令部130の制御信号により、ヘッド駆動部141は、液滴吐出ヘッド24を制御し、第1及び第2ステージ駆動部142a,142bは、第1及び第2ステージ12a,12bを制御し、キャリッジ駆動部143は、キャリッジ18を制御し、移動テーブル駆動部144は、移動テーブル71を制御し、メンテ駆動部145は、検査ユニット70を制御し、第1及び第2異物検出駆動部146a,146bは、第1及び第2異物検出部81,82を制御する。
【0027】
(液滴吐出装置の制御方法)
次に、液滴吐出装置の制御方法について説明する。図4及び図5は、液滴吐出装置の制御方法を示す説明図である。なお、説明を容易にするため、検査ユニット70を省略して図示している。
【0028】
まず、図4(a)に示すように、第1及び第2ステージ12a,12bを初期ポジションHpa,Hpbに配置させる。初期ポジションHpa,Hpbは、第1及び第2ステージ12a,12bに対してワークWa,Wbを載置或いは排除するためのポジションである。そして、図示しないワーク搬送ロボットを駆動させ、第1及び第2ステージ12a,12b上のそれぞれにワークWa,Wbを載置させる。その後、ワークWa,Wbのアライメントを行わせる。なお、ワークWaとワークWbとを同時期に載置する必要はなく、ワークWaを載置した後に、ワークWbを載置してもよい。
【0029】
次に、ワークWaに対する異物の付着の有無を検出させる。具体的には、図4(b)に示すように、第1ステージ12aを初期ポジションHpaから第2ステージ12bが配置された方向へ移動させることにより、ワークWaが第1異物検出部81の投光部101aと受光部101bの間を移動して異物の検出が行われる。詳細には、ワークWaが第1異物検出部81の投光部101aと受光部101bの間を移動する期間中において、投光部101aから検出光L1を出射させ、受光部101bに検出光L1を受光させる。これにより、その受光量が検出される。そして、検出された受光量が、所定の受光量に達した場合には、ワークWaに対する異物付着無しと判断される。一方、検出された受光量が、所定の受光量に達しない場合には、ワークWaに対する異物付着有りと判断される。異物付着無しと判断された場合には次のステップに移行される。一方、異物付着有りと判断された場合には、第1ステージ12aを初期ポジションHpaに移動させ、第1ステージ12aからワークWaを排除する等の処理を行う。
【0030】
次いで、図4(c)に示すように、第1ステージ12aをさらに第2ステージ12bの方向に移動させ、ワークWaを描画開始ポジションDpに配置させる。描画開始ポジションDpは、ワークWaと液滴吐出ヘッド24とを相対的に走査させながら液滴吐出を開始するポジションである。
【0031】
次いで、図5(d)に示すように、液滴吐出ヘッド24と第1ステージ12aとを複数回相対的に走査させながら、液滴吐出ヘッド24から機能液を液滴として吐出させ、ワークWa上に機能液を付着させる。
【0032】
そして、第1ステージ12aの最終走査中に、第2ステージ12bに載置されたワークWbの異物の検出を行う。本実施形態では、図5(e),(f)に示すように、第1ステージ12aの最終走査では、第1ステージ12aを初期ポジションHpaに移動させるとともに、第2ステージ12bに載置されたワークWbの異物の検出を行う。具体的には、第1ステージ12aを描画開始ポジションDpから初期ポジションHpaへ移動させる間に、第2ステージ12bを初期ポジションHpbから描画開始ポジションDpに移動させることにより、ワークWbが第2異物検出部82の投光部102aと受光部102bの間を移動して異物の検出が行われる。詳細には、ワークWbが第2異物検出部82の投光部102aと受光部102bの間を移動する期間中において、投光部102aから検出光L2を出射させ、受光部102bに検出光L2を受光させる。これにより、その受光量が検出される。そして、検出された受光量が、所定の受光量に達した場合には、ワークWbに対する異物付着無しと判断される。一方、検出された受光量が、所定の受光量に達しない場合には、ワークWbに対する異物付着有りと判断される。異物付着無しと判断された場合には次のステップに移行される。一方、異物付着有りと判断された場合には、第2ステージ12bを初期ポジションHpbに移動させ、第2ステージ12bからワークWbを排除する等の処理を行う。
【0033】
そして、液滴吐出ヘッド24と第2ステージ12bとを複数回相対的に走査させながら、液滴吐出ヘッド24から機能液を液滴として吐出させ、ワークWb上に機能液を付着させる。また、ワークWbが描画を行っている間に、初期ポジションHpaに移動されたワークWaを第1ステージ12aから除材して、新たなワークWaを第1ステージ12a上に載置する。そして、第2ステージ12bの最終走査中に、第2ステージ12bを初期ポジションHpbに移動させるとともに、第1ステージ12aに載置されたワークWaの異物の検出を行う(図4(b)参照)。以降、所定量のワークWa,Wbの描画処理が終了するまで、上記のステップを繰り返し行う。
【0034】
なお、上記の説明では、第1ステージ12aに載置されたワークWaから異物の検出を開始したが、第2ステージ12bに載置されたワークWbから異物の検出を開始し、ワークWbの描画を先に行ってもよい。
【0035】
従って、上記の実施形態によれば、以下に示す効果がある。
【0036】
(1)液滴吐出ヘッド24と第1ステージ12aとを相対的に走査させている間に、他方の第2ステージ12bに載置されたワークWbの異物検出を行う。従って、第1ステージ12aに載置されたワークWaに対する処理と第2ステージ12bに載置されたワークWbに対する処理とが互いに干渉することがない。また、同一ワークに対しては異物検査処理と液滴吐出処理の並列処理を行う必要がないので、ワーク処理の生産性を向上させることができる。
【0037】
(2)第1ステージ12aの最終走査中に、第2ステージ12bに載置されたワークWbの異物検出を行う。そして、ワークWbの異物検出を行うと共に、ワークWbを描画開始ポジションDpに移動させた。従って、描画の直前に異物検出が行われるため、描画時における異物付着よる不具合の発生を低減させることができる。
【0038】
なお、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下のような変形例が挙げられる。
【0039】
上記実施形態では、異物検出部81,82を固定し、第1及び第2ステージ12a,12bを移動させて異物の検出を行ったが、これに限定されない。例えば、異物検出部81,82をY軸方向に移動可能に配置し、異物検出部81,82を移動させながら異物の検出を行ってもよい。このようにしても上記同様の効果を得ることができる。さらに、上記実施形態では、第1及び第2ステージ12a,12bのそれぞれに異物検出部81,82を対応させたが、これに限定されない。一つの異物検出部をY軸方向に移動可能に配置して、一つの異物検出部で第1及び第2ステージ12a,12bに対応させてもよい。このようにしても上記同様の効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0040】
1…液滴吐出装置、12a…第1ステージ、12b…第2ステージ、24…液滴吐出ヘッド、38…制御部、81…第1異物検出部、82…第2異物検出部、101a,102a…投光部、101b,102b…受光部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワークに向けて機能液が液滴として吐出される液滴吐出ヘッドと、
平面視において、前記液滴吐出ヘッドの両側のそれぞれに配置され、前記ワークが載置されるステージと、
各前記ステージを前記液滴吐出ヘッドに対して相対的に走査させる走査部と、
前記ステージ上に載置された前記ワークに付着した異物を検出する異物検出部と、
一方の前記ステージと前記液滴吐出ヘッドとを相対的に走査させている間に、他方の前記ステージに載置された前記ワークに付着した前記異物を検出させる制御部と、を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
【請求項2】
請求項1に記載の液滴吐出装置において、
前記制御部では、
前記一方のステージの最終走査中に、前記他方のステージに載置された前記ワークに対する前記異物の検出を行うことを特徴とする液滴吐出装置。
【請求項3】
請求項2に記載の液滴吐出装置において、
前記制御部では、
前記一方のステージの最終走査中に、前記他方のステージに載置された前記ワークに対する前記異物の検出を行うと共に、前記他方のステージに載置された前記ワークを描画開始ポジションに移動させることを特徴とする液滴吐出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−55846(P2012−55846A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−202769(P2010−202769)
【出願日】平成22年9月10日(2010.9.10)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】