説明

混合型入浴剤、及びその使用方法

【課題】クリーミィな感触の泡立ちで、かつ、そのクリーミィな感触の泡立ちの寿命が長く、豊かな泡立ちを楽しむことが出来る入浴剤を提供することである。
【解決手段】使用に際して混合される混合型入浴剤であって、前記混合型入浴剤は、粉末状のA剤と、液状のB剤とを具備し、前記粉末状のA剤は、アルカリ金属塩と、界面活性剤とを含有し、前記液状のB剤は、有機酸と、水溶性高分子とを含有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は混合型入浴剤に関する。
【背景技術】
【0002】
発泡性入浴剤は、1剤型の発泡性入浴剤と、2剤型(複数剤型)の発泡性入浴剤とに大別される。各々の発泡性入浴剤には各々の特長を有するが、2剤型の発泡性入浴剤は発泡機能に優れていると言われている。
【0003】
2剤型の発泡性入浴剤としては、例えば炭酸水素ナトリウムおよび死海塩を配合した第1剤のアルカリ性入浴剤と、ビタミン類、死海塩、界面活性剤および有機酸を配合した第2剤の酸性入浴剤とからなることを特徴とする2剤式の混合タイプ入浴剤が提案(特開2000−229841号公報)されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−229841号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前記特許文献1の2剤型発泡性入浴剤では泡立ちが少ないものであった。そして、クリーミィな感触の泡立ちで、かつ、そのクリーミィな感触の泡立ちの寿命が長く、豊かな泡立ちを楽しむことが出来る入浴剤が求められた。
【0006】
従って、本発明が解決しようとする課題は、クリーミィな感触の泡立ちで、かつ、そのクリーミィな感触の泡立ちの寿命が長く、豊かな泡立ちを楽しむことが出来る入浴剤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の課題は、
使用に際して混合される混合型入浴剤であって、
前記混合型入浴剤は、
粉末状のA剤と、
液状のB剤とを具備し、
前記粉末状のA剤は、
アルカリ金属塩と、
界面活性剤とを含有し、
前記液状のB剤は、
有機酸と、
水溶性高分子とを含有する
ことを特徴とする混合型入浴剤によって解決される。
【0008】
好ましくは、前記混合型入浴剤であって、浴湯に投入される直前に粉末状のA剤と液状のB剤とが混合されることを特徴とする混合型入浴剤によって解決される。
【0009】
好ましくは、前記混合型入浴剤であって、(粉末状のA剤):(液状のB剤)=100:50〜150(質量比)であることを特徴とする混合型入浴剤によって解決される。
【0010】
好ましくは、前記混合型入浴剤であって、(粉末状のA剤におけるアルカリ金属塩):(粉末状のA剤における界面活性剤)=100:2〜67(質量比)であることを特徴とする混合型入浴剤によって解決される。
【0011】
好ましくは、前記混合型入浴剤であって、(液状のB剤における有機酸):(液状のB剤における水溶性高分子)=100:0.1〜10(質量比)であることを特徴とする混合型入浴剤によって解決される。
【0012】
好ましくは、前記混合型入浴剤であって、粉末状のA剤におけるアルカリ金属塩は、炭酸塩および炭酸水素塩の群の中から選ばれる一種または二種以上のものであることを特徴とする混合型入浴剤によって解決される。
【0013】
好ましくは、前記混合型入浴剤であって、粉末状のA剤における界面活性剤は、アニオン性界面活性剤および両性界面活性剤の群の中から選ばれる一種または二種以上のものであることを特徴とする混合型入浴剤によって解決される。
【0014】
好ましくは、前記混合型入浴剤であって、液状のB剤における有機酸は、クエン酸、フマル酸、コハク酸、酒石酸、及びリンゴ酸の群の中から選ばれる一種または二種以上のものであることを特徴とする混合型入浴剤によって解決される。
【0015】
好ましくは、前記混合型入浴剤であって、液状のB剤における水溶性高分子は、セルロース、ポリビニルアルコール、カラギーナン、及びカルボキシビニルポリマーの群の中から選ばれる一種または二種以上のものであることを特徴とする混合型入浴剤によって解決される。
【0016】
好ましくは、前記混合型入浴剤であって、粉末状のA剤は、更に、無機塩を含有することを特徴とする混合型入浴剤によって解決される。
【0017】
好ましくは、前記混合型入浴剤であって、(粉末状のA剤におけるアルカリ金属塩):(粉末状のA剤における無機塩)=100:10〜100(質量比)であることを特徴とする混合型入浴剤によって解決される。
【0018】
好ましくは、前記混合型入浴剤であって、粉末状のA剤における無機塩は、該A剤中に含有されているアルカリ金属塩以外の金属塩であり、塩化物、硫酸塩、及びチオ硫酸塩(但し、金属元素はアルカリ金属)の群の中から選ばれる一種または二種以上のものであることを特徴とする混合型入浴剤によって解決される。
【0019】
好ましくは、前記混合型入浴剤であって、粉末状のA剤は、更に、糖類を含有することを特徴とする混合型入浴剤によって解決される。
【0020】
好ましくは、前記混合型入浴剤であって、(粉末状のA剤におけるアルカリ金属塩):(粉末状のA剤における糖類)=100:10〜100(質量比)であることを特徴とする混合型入浴剤によって解決される。
【0021】
好ましくは、前記混合型入浴剤であって、粉末状のA剤における糖類は、澱粉、デキストリン、ソルビトールの群の中から選ばれる一種または二種以上のものであることを特徴とする混合型入浴剤によって解決される。
【0022】
好ましくは、前記混合型入浴剤であって、液状のB剤は、更に、多価アルコールを含有することを特徴とする混合型入浴剤によって解決される。
【0023】
好ましくは、前記混合型入浴剤であって、液状のB剤における多価アルコールは、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコールの群から選ばれる一種または二種以上のものであることを特徴とする混合型入浴剤によって解決される。
【0024】
前記の課題は、
前記混合型入浴剤を用いる方法であって、
粉末状のA剤が入れられた容器が開封される開封工程と、
液状のB剤が入れられた容器が開封される開封工程と、
前記開封工程で開封されて取り出された粉末状のA剤と液状のB剤とが混合される混合工程と、
前記混合工程後に該混合物が浴湯に投入される投入工程
とを具備することを特徴とする方法によって解決される。
【発明の効果】
【0025】
クリーミィな感触の泡立ちで、かつ、そのクリーミィな感触の泡が持続し、豊かな泡立ちを楽しむことが出来る。
【発明を実施するための形態】
【0026】
第1の発明は入浴剤である。特に、混合型入浴剤である。使用に際して混合される混合型入浴剤である。好ましくは、浴湯に投入される直前に混合される混合型入浴剤である。尚、ここで、直前とは、10〜15分程度前であっても良い。時間的に厳格さは要されない。勿論、混合後、例えば1時間程度も経過してから投入されたのでは、発泡機能が低下しているので、このような場合は除外されると考えても差し支えない。前記混合型入浴剤は、粉末状のA剤と液状のB剤とから構成される。例えば、粉末状のA剤はA容器に封入されており、液状のB剤はB容器に封入されている。使用に際して、A容器から粉末状のA剤が取り出され、かつ、B容器から液状のB剤が取り出され、両者が混合、更に好ましくは撹拌され、浴湯に投入される。前記粉末状のA剤と前記液状のB剤との好ましい割合(質量比)は、前者:後者=100:50〜150(更に好ましくは80以上である。そして、120以下である。)である。前記粉末状のA剤は、アルカリ金属塩と界面活性剤とを含有する。前記アルカリ金属塩と前記界面活性剤との好ましい割合(質量比)は、前者:後者=100:2〜67(更に好ましくは10以上である。そして、50以下である。)である。前記液状のB剤は、有機酸と水溶性高分子とを含有する。前記有機酸と前記水溶性高分子との好ましい割合(質量比)は、前者:後者=100:0.1〜10(更に好ましくは0.3以上である。そして、5以下である。)である。
【0027】
前記粉末状A剤に含有されるアルカリ金属塩は、好ましくは、炭酸塩および炭酸水素塩の群の中から選ばれる一種または二種以上のものである。例えば、炭酸ソーダ、重炭酸ソーダなどである。そして、酸剤との中和反応等により、この種の炭酸塩が分解して生じた二酸化炭素が、界面活性剤や水溶性高分子、更には糖類や多価アルコールの中に入り込み、モコモコした感じの粘性を持つ泡が出て来る。
【0028】
前記粉末状A剤に含有される界面活性剤は、好ましくは、アニオン性界面活性剤および両性界面活性剤の群の中から選ばれる一種または二種以上のものである。好ましいアニオン性界面活性剤は、例えばオレフィン系スルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アシルグリシン塩、アシルアラニン塩などである。好ましい両性界面活性剤は、アミドプロピルベタイン型、イミダゾリニウムベタイン型、アミドスルホンベタイン型、カルボベタイン型のものが挙げられる。本発明において、界面活性剤としてアニオン性界面活性剤あるいは両性界面活性剤が好ましかったのは、この種の界面活性剤は弱酸性〜アルカリ性、特に中性〜アルカリ性であり、A剤とB剤とを混合して中和された剤中の泡立ち量が多かったからである。
【0029】
前記液状のB剤に含有される有機酸は有機カルボン酸である。具体的には、例えばクエン酸、フマル酸、コハク酸、酒石酸、又はリンゴ酸である。一種であっても良く、二種以上の混合物であっても良い。
【0030】
前記液状のB剤に含有される水溶性高分子は、セルロース、ポリビニルアルコール、カラギーナン、及びカルボキシビニルポリマーの群の中から選ばれる一種または二種以上のものである。セルロースとしては、例えばメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等が挙げられる。
【0031】
前記粉末状のA剤は、好ましくは、更に、無機塩を含有する。好ましい無機塩含有量は、前記アルカリ金属塩100質量部に対して、10〜100質量部(更に好ましくは20質量部以上である。そして、70質量部以下である。)である。ここで、無機塩とは、前記A剤中に含有されているアルカリ金属塩以外の金属塩である。例えば、塩化物、硫酸塩、及びチオ硫酸塩(但し、金属元素はアルカリ金属)の群の中から選ばれる一種または二種以上のものである。例えば、NaCl,KCl,NaSO,KSO,Na等である。本発明において、粉末状のA剤中に無機塩が含有されると好ましいのは次のような理由に基づく。すなわち、無機塩が水に溶解した場合、二酸化炭素の水に対する溶解度が低下し、二酸化炭素の発泡量が増加する。この二酸化炭素の発泡量(起泡量)の増大により、界面活性剤による泡立ちが増大するのである。
【0032】
前記粉末状のA剤は、好ましくは、更に、糖類を含有する。好ましい糖類含有量は、前記アルカリ金属塩100質量部に対して、10〜100質量部(更に好ましくは20質量部以上である。そして、70質量部以下である。)である。糖類は、単糖類(例えば、ブドウ糖)、二糖類(例えば、ショ糖)、少糖類、或いは多糖類である。特に好ましくは多糖類である。例えば、澱粉である。或いは、アミロデキストリン、その他のデキストリンである。又は、ソルビトールである。粉末状のA剤中に糖類が含有されると好ましいのは次のような理由に基づく。すなわち、糖類の存在により、界面活性剤による泡の水分を糖類が抱え込むようになる。その結果、泡が乾燥して安定化する。更に、泡同士がくっつき難くなり、きめ細かく、安定な泡が形成されるのである。
【0033】
前記液状のB剤は、好ましくは、更に、多価アルコールを含有する。好ましい多価アルコール含有量は、前記有機酸100質量部に対して、60〜200質量部(更に好ましくは100質量部以上である。そして、200質量部以下である。)である。好ましい多価アルコールはグリセリンである。
【0034】
第2の発明は前記混合型入浴剤を用いる方法である。本方法は、粉末状のA剤が入れられた容器が開封される開封工程を有する。本方法は、液状のB剤が入れられた容器が開封される開封工程を有する。本方法は、前記開封工程で開封されて取り出された粉末状のA剤と液状のB剤とが混合される混合工程を有する。本方法は、前記混合工程後に該混合物が浴湯に投入される投入工程を有する。
【0035】
以下、具体的な実施例を挙げて本発明を説明する。
【0036】
[実施例1]
下記の配合からなる粉末状のA剤を作製し、これを容器A内に充填し、密封した。
[粉末状のA剤]
炭酸水素ナトリウム 40質量部
硫酸ナトリウム 28.99質量部
アミロデキストリン 20質量部
オレフィン(C14−16)スルホン酸ナトリウム 10質量部
香料 1質量部
着色剤(D&C Yellow No.5) 0.01質量部
下記の配合からなる液状のB剤を作製し、これを容器B内に充填し、密封した。
[液状のB剤]
グリセリン 50質量部
クエン酸 30質量部
水 19.4質量部
ヒドロキシエチルセルロース 0.3質量部
メチルパラベン 0.2質量部
プロピルパラベン 0.1質量部
着色剤(FD&C Blue No.1) 0.004質量部
上記容器Aを開封し、又、容器Bを開封した。そして、20gの粉末状のA剤と20gの液状のB剤を容器内に入れ、十分に撹拌した。これにより、色が変化し、かつ、粉末状のA剤の溶解と共に反応が進み、二酸化炭素の発生により、モコモコ感の泡が溢れ出て来た。この後、直ちに、浴槽内のお湯に流し込んだ。そして、手で軽く掻き混ぜると、お湯が泡立ち、泡風呂となった。
【0037】
[実施例2]
実施例1において、20gの粉末状A剤と10gの液状B剤とを混合・攪拌した以外は同様に行われた。
【0038】
[実施例3]
実施例1において、20gの粉末状A剤と30gの液状B剤とを混合・攪拌した以外は同様に行われた。
【0039】
[実施例4]
実施例1において、粉末状A剤のオレフィン(C14−16)スルホン酸ナトリウムの量を2質量部とした以外は同様に行われた。
【0040】
[実施例5]
実施例1において、粉末状A剤のオレフィン(C14−16)スルホン酸ナトリウムの量を26質量部とした以外は同様に行われた。
【0041】
[実施例6]
実施例1において、液状B剤のヒドロキシエチルセルロースの量を0.1質量部とした以外は同様に行われた。
【0042】
[実施例7]
実施例1において、液状B剤のヒドロキシエチルセルロースの量を10質量部とした以外は同様に行われた。
【0043】
[比較例1]
下記の配合からなる粉末状のA’剤を作製し、これを容器A’内に充填し、密封した。
[粉末状のA’剤]
炭酸水素ナトリウム 40質量部
硫酸ナトリウム 28.99質量部
アミロデキストリン 20質量部
香料 1質量部
着色剤(D&C Yellow No.5) 0.01質量部
下記の配合からなる液状のB’剤を作製し、これを容器B’内に充填し、密封した。
[液状のB’剤]
グリセリン 50質量部
クエン酸 30質量部
水 19.4質量部
オレフィン(C14−16)スルホン酸ナトリウム 10質量部
ヒドロキシエチルセルロース 0.3質量部
メチルパラベン 0.2質量部
プロピルパラベン 0.1質量部
着色剤(FD&C Blue No.1) 0.004質量部
上記開封した容器A’から20gの粉末状A’剤を取りだし、又、開封した容器B’から20gの液状B’ 剤を取り出し、両者を混合・撹拌し、浴槽内のお湯に流し込んだ。
【0044】
[比較例2]
下記の配合からなる粉末状のA’’剤を作製し、これを容器A’’内に充填し、密封した。
[粉末状のA’’剤]
炭酸水素ナトリウム 40質量部
硫酸ナトリウム 28.99質量部
アミロデキストリン 20質量部
オレフィン(C14−16)スルホン酸ナトリウム 10質量部
ヒドロキシエチルセルロース 0.3質量部
香料 1質量部
着色剤(D&C Yellow No.5) 0.01質量部
下記の配合からなる液状のB’’剤を作製し、これを容器B’’内に充填し、密封した。
[液状のB’’剤]
グリセリン 50質量部
クエン酸 30質量部
水 19.4質量部
メチルパラベン 0.2質量部
プロピルパラベン 0.1質量部
着色剤(FD&C Blue No.1) 0.004質量部
上記開封した容器A’’から20gの粉末状A’’剤を取りだし、又、開封した容器B’’から20gの液状B’’ 剤を取り出し、両者を混合・撹拌し、浴槽内のお湯に流し込んだ。
【0045】
[比較例3]
下記の配合からなる粉末状のA’’’剤を作製し、これを容器A’’’内に充填し、密封した。
[粉末状のA’’’剤]
炭酸水素ナトリウム 40質量部
硫酸ナトリウム 28.99質量部
アミロデキストリン 20質量部
ヒドロキシエチルセルロース 0.3質量部
香料 1質量部
着色剤(D&C Yellow No.5) 0.01質量部
下記の配合からなる液状のB’’’剤を作製し、これを容器B’’’内に充填し、密封した。
[液状のB’’’剤]
グリセリン 50質量部
クエン酸 30質量部
水 19.4質量部
オレフィン(C14−16)スルホン酸ナトリウム 10質量部
メチルパラベン 0.2質量部
プロピルパラベン 0.1質量部
着色剤(FD&C Blue No.1) 0.004質量部
上記開封した容器A’’’から20gの粉末状A’’’剤を取りだし、又、開封した容器B’’’から20gの液状B’’’ 剤を取り出し、両者を混合・撹拌し、浴槽内のお湯に流し込んだ。
【0046】
[特性]
上記各例の泡風呂についての評価が下記の表−1および表−2に示される。

* ◎;非常に良好 ○;良好 △;悪い ×;非常に悪い

* ◎;非常に良好 ○;良好 △;悪い ×;非常に悪い
【0047】
これによれば、本発明の混合型入浴剤は、粉末状のA剤が液状のB剤に溶け易く、粉末状のA剤と液状のB剤とは混ざり易いことが判る。そして、両者が混合された場合、生成する泡に大きな特徴が有ることも理解される。更に、両者の混合物を浴湯中に投入した際の泡立ちも、本発明の混合型入浴剤の場合、非常に優れていることが判る。すなわち、泡立ちが良く、泡はクリーミィ性に富んでおり、しかも泡は持続性に富んでいる。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用に際して混合される混合型入浴剤であって、
前記混合型入浴剤は、
粉末状のA剤と、
液状のB剤とを具備し、
前記粉末状のA剤は、
アルカリ金属塩と、
界面活性剤とを含有し、
前記液状のB剤は、
有機酸と、
水溶性高分子とを含有する
ことを特徴とする混合型入浴剤。
【請求項2】
浴湯に投入される直前に粉末状のA剤と液状のB剤とが混合される
ことを特徴とする請求項1の混合型入浴剤。
【請求項3】
(粉末状のA剤):(液状のB剤)=100:50〜150(質量比)である
ことを特徴とする請求項1又は請求項2の混合型入浴剤。
【請求項4】
(粉末状のA剤におけるアルカリ金属塩):(粉末状のA剤における界面活性剤)=100:2〜67(質量比)である
ことを特徴とする請求項1〜請求項3いずれかの混合型入浴剤。
【請求項5】
(液状のB剤における有機酸):(液状のB剤における水溶性高分子)=100:0.1〜10(質量比)である
ことを特徴とする請求項1〜請求項4いずれかの混合型入浴剤。
【請求項6】
粉末状のA剤におけるアルカリ金属塩は、
炭酸塩および炭酸水素塩の群の中から選ばれる一種または二種以上のものである
ことを特徴とする請求項1〜請求項5いずれかの混合型入浴剤。
【請求項7】
粉末状のA剤における界面活性剤は、
アニオン性界面活性剤および両性界面活性剤の群の中から選ばれる一種または二種以上のものである
ことを特徴とする請求項1〜請求項6いずれかの混合型入浴剤。
【請求項8】
液状のB剤における有機酸は、
クエン酸、フマル酸、コハク酸、酒石酸、及びリンゴ酸の群の中から選ばれる一種または二種以上のものである
ことを特徴とする請求項1〜請求項7いずれかの混合型入浴剤。
【請求項9】
液状のB剤における水溶性高分子は、
セルロース、ポリビニルアルコール、カラギーナン、及びカルボキシビニルポリマーの群の中から選ばれる一種または二種以上のものである
ことを特徴とする請求項1〜請求項8いずれかの混合型入浴剤。
【請求項10】
粉末状のA剤は、更に、無機塩を含有する
ことを特徴とする請求項1〜請求項9いずれかの混合型入浴剤。
【請求項11】
(粉末状のA剤におけるアルカリ金属塩):(粉末状のA剤における無機塩)=100:10〜100(質量比)である
ことを特徴とする請求項10の混合型入浴剤。
【請求項12】
粉末状のA剤における無機塩は、
該A剤中に含有されているアルカリ金属塩以外の金属塩であり、
塩化物、硫酸塩、及びチオ硫酸塩(但し、金属元素はアルカリ金属)の群の中から選ばれる一種または二種以上のものである
ことを特徴とする請求項10又は請求項11の混合型入浴剤。
【請求項13】
粉末状のA剤は、更に、糖類を含有する
ことを特徴とする請求項1〜請求項12いずれかの混合型入浴剤。
【請求項14】
(粉末状のA剤におけるアルカリ金属塩):(粉末状のA剤における糖類)=100:10〜100(質量比)である
ことを特徴とする請求項13の混合型入浴剤。
【請求項15】
粉末状のA剤における糖類は、
澱粉、デキストリン、ソルビトールの群の中から選ばれる一種または二種以上のものである
ことを特徴とする請求項13又は請求項14の混合型入浴剤。
【請求項16】
液状のB剤は、更に、多価アルコールを含有する
ことを特徴とする請求項1〜請求項15いずれかの混合型入浴剤。
【請求項17】
液状のB剤における多価アルコールは、
グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコールの群から選ばれる一種または二種以上のものである
ことを特徴とする請求項16の混合型入浴剤。
【請求項18】
請求項1〜請求項17いずれかの混合型入浴剤を用いる方法であって、
粉末状のA剤が入れられた容器が開封される開封工程と、
液状のB剤が入れられた容器が開封される開封工程と、
前記開封工程で開封されて取り出された粉末状のA剤と液状のB剤とが混合される混合工程と、
前記混合工程後に該混合物が浴湯に投入される投入工程
とを具備することを特徴とする方法。



【公開番号】特開2012−62271(P2012−62271A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−207190(P2010−207190)
【出願日】平成22年9月15日(2010.9.15)
【出願人】(000135748)株式会社バンダイ (246)
【出願人】(504256800)株式会社ビューロ (4)
【Fターム(参考)】