説明

温度センサパターンを備えた発光ダイオードチップとその製造方法

【課題】本発明は温度センサパターンを備えた発光ダイオードチップとその製作方法を提供する。
【解決手段】本発明は基板と、前記基板上に成型した半導体構造と、前記半導体構造に隣接した絶縁層と、前記絶縁層に隣接した温度センサパターンとを備えている。その内、半導体構造はn型半導体層、半導体活性層及びp型半導体層で構成される。従って、該温度センサパターンは発光ダイオードチップの構造内に直接形成され、一層正確でリアルタイムな温度検知データを提供することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は温度センサパターンを備えた発光ダイオードチップとその製造方法であり、特に温度センサパターンを発光ダイオード内に統合させた発光ダイオードチップとその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体製造プロセス技術のたゆまぬ技術進歩につれ、半導体チップの機能は日を増すごとに強化され、電子部材も縮小化し、単位体積あたりの発熱量も急速に増加している。部材が熱量の集中によりその効果を失うのを避けるため、電子構造の放熱能力について理解しなければならない。通常は温度感知パラメーター原理を用いて、測定と関連する電圧低下(Voltage Drop)を補正し、更に部材の実際の熱抵抗に転換することで、その放熱能力を評価する。
【0003】
例として発光ダイオード(LED)産業では、熱抵抗の定義は熱均衡の条件下で熱伝導チャンネル上の各点における温度差と消費効率の比率であり、熱抵抗を利用し測定する発光ダイオードの放熱能力を表示する。従来は外部の道具を使い上記の温度差を予測している。
【0004】
上記の方法の以外にも、更に、発光ダイオードと外部の温度センサ素子を一つの発光ダイオードのパッケージ内部に統合する方法を記載した引用文献がある。例として米国特許第US2006/0239314号には、発光ダイオードユニットが開示されている。それによると同時に独立した二つの素子、即ち発光ダイオード素子及び温度センサ素子を含む。前記技術は熱伝導性が良好な接合材料により前記二つの部材を相互に接合する。しかし前記方式を用いて発光ダイオードの接合温度を測量するのは決して正確とはいえない。なぜならば温度センサ素子は独立した一つの素子であり、温度センサ素子と前記発光ダイオード素子のPN接合の間にも相当の距離が存在する。又、前記接合材料は製造工程の条件の差異または材料自体の特性により熱伝導経路の変化をもたらす可能性がある。上記で述べた複数の要素のいずれも、測量した結果が実際のPN接合温度と一致しない状況をもたらす。
【0005】
また、赤外線測量の方法により発光ダイオードの温度を測量する従来技術がある。しかし前記方式はパッケージする前の発光ダイオードのみ適用され、一般生産での応用には決して適合しない。
【0006】
そこで、本発明者は、上述の欠点を改善並びに解決するために、上述の欠点を改善するのに合理的で有効な設計である本発明を提出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第2006/0239314号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の主な目的は、温度センサパターンを備えた発光ダイオードチップ及びその製造方法を提供することにある。前記発光ダイオードチップの構造内は、温度センサパターンを有しているため温度センサパターンにより発光ダイオードの実際の温度(即ち、半導体構造の接合温度)を計測でき、同時に、即時に温度観測ができる機能も有している。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するため、本発明が提供する温度センサパターンを備えた発光ダイオードチップは、基板と、前記基板上に成形する半導体構造と、前記半導体構造に隣接する絶縁層及び前記絶縁層に隣接する前記温度センサパターンとを含む。
【0010】
また、本発明は温度センサパターンを備えた発光ダイオードチップの製造方法も提供する。
【発明の効果】
【0011】
本発明は以下の有益な効果を有する。本発明が提示する製造方法は、温度センサパターンの製作と発光ダイオードの製作を統合させ、それにより製作された発光ダイオードは温度センサパターンを内蔵し、使用者が即時かつ的確に発光ダイオードの温度を測量できるようになる。上記の温度データは直接、熱抵抗計算に用いることができ、複数の数値計算を経る必要が無くなるため、本発明の製造方法によって製作される発光ダイオードはより良好な温度感知結果を提供できるようになり、更に、より有効な熱抵抗計算レベルを提供することができる。
【0012】
より本発明の特徴及び技術内容を理解するため、以下に本発明に関連する詳細説明と図面を参照しながら、説明を行なう。添付された図面はあくまで参考と説明用にすぎず、本発明に制限を課すものではない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の温度センサパターンを備えた発光ダイオードチップの製造方法のフローチャートである。
【図2】本発明の温度センサパターンを備えた発光ダイオードチップのもう一つの製造方法のフローチャートである。
【図3】本発明の温度センサパターンが基板上に成形された時の概略図である。
【図4】本発明の温度センサパターンを備えた発光ダイオードチップの実施例1の概略図である。
【図5】図4における3A−3Aの断面図である。
【図6】屈曲状配線の温度センサパターンの概略図である。
【図7】本発明の発光ダイオードチップがパッケージされた後の概略図である。
【図8】本発明の温度センサパターンを備えた発光ダイオードチップの実施例2の概略図である。
【図9】図8の断面図である。
【図10】本発明の温度センサパターンを備えた発光ダイオードチップの実施例3の概略図である。
【図11】本発明の温度センサパターンを備えた発光ダイオードチップのフリップチップパッケージの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1、図2及び図7は、本発明に係る温度センサパターンを備えた発光ダイオードチップ1を示す。前記温度センサパターンは、前記発光ダイオードチップ1内に成形する回路にすることができる。言い換えると、前記発光ダイオードチップ1の特徴は、チップ構造内に温度センサのユニットを内蔵させて、それにより前記発光ダイオードチップ自体に正確な発光温度の測量、測定動作を行わせることを可能にし、更には外接温度センサシステムが即時かつ正確に発光ダイオードの温度を測量できないという問題も解決している、という点にある。
【0015】
(実施例1)
図3と図4は本発明の実施例1の概略図である。それは水平形式の発光ダイオードチップ1を示しており、前記発光ダイオードチップは基板10、温度センサパターン12及び半導体構造14を含む。前記基板10は主に発光ダイオード基板であるが、非導電型の基板でもよい。また前記半導体構造14は多積層の発光可能な構造である。
【0016】
前記基板10の上には温度センサパターン12を形成し、前記温度センサパターン12が本発明の主要な特徴である。即ち、本発明は直接に物理気相成長(PVD)、化学気相成長(CVD)あるいは他の半導体製造工程(例えばフォトリソグラフィー)の組合せを用い温度センサパターン12を基板10の上方に製作し、続けて半導体構造14を製作する。例えばエピタキシー法では、蒸着物を加熱し、その蒸発した反応分子を超高真空の環境下で極高の熱速度により基板に到達させてエピタキシャル成長を行い、さらにナノメートルレベルの異質構造の成分、厚さおよび層数などを正確に制御し、上記半導体構造14を形成させる。それにより、最後に形成された発光ダイオードチップ1内は上記の温度センサパターン12を含む。例を挙げると、前記半導体構造14は多積層構造であり、それはn型半導体層141、p型半導体層143及び前記n型半導体層141と前記p型半導体層143の間に設置される半導体活性層145を含む。n型半導体層141上方には更にはn型接触電極142を有し、前記p型半導体層143はp型接触電極144を有し、前記半導体活性層145は多重量子井戸(multi−quantum well,MQW)構造であり、それは発光することができる。しかし本発明はこれに限定されず、半導体構造14の一側面には少なくとも温度センサパターン12を備えることができる。言い換えると、本発明は、温度センサパターン12に直接エピタキシーの製作方式を採用し、基板10と半導体構造14を統合させることで、前記温度センサパターン12は、半導体構造14の実際温度(即ち光励起の温度)を直接に測ることができ、もう一方では更に温度センサパターン12と外部の電子温度制御モジュールを組み合わせ、前記温度センサパターン12が測量した実際の発光温度に基づいて制御信号を出力し、放熱モジュールの動作を制御することができる。前記温度センサパターン12の両端は延びて前記基板10の両側に位置する二つの端子電極121を形成し、前記温度センサパターン12と前記二つの端子電極121の間にはそれぞれリード122を有し、前記二つの端子電極121の一部分は半導体構造14から露出していて、主にリアルタイム且つ実際の温度センサの信号を上述の電子温度制御モジュールに出力する。図4に示すように、前記温度センサパターン12は屈曲状、波形状(waveform)、Z字形状(zigzag)又はマトリクス状の配線であり、このため温度センサの感知度が向上している。
【0017】
もう一方で、前記半導体構造14は部材中の主要発光領域であり、電圧励起後、上記の半導体構造14は光線を発することができる。前記温度センサパターン12は前記PN接合位置上に相当接近し前記半導体構造のPN接合の温度、即ち発光ダイオードチップ1の実際の発光温度を測量することができる。前記半導体構造14は正電極及び負電極(即ちn型接触電極142とp型接触電極144)を含み、前記正負両電極は外部電源に接続され、電圧を加えて前記発光ダイオードチップを駆動させる。
【0018】
また、温度センサパターン12と前記半導体構造14との電気的接触を隔てるため、両者の間には絶縁層13を更に設置する。絶縁層13は、半導体構造14と温度センサパターン12の間のエピタキシーの欠陥を少なくして、発光の不均等性を減少させる。絶縁層13は温度センサパターン12と半導体構造14の間に位置する以外に、更に温度センサパターン12上に成形することができる。前記絶縁層13はおおよそ平坦な上表面を有し、それにより、より優れた結晶格子マッチングの半導体構造14を形成し、発光ダイオードチップ1全体が構造性のより強固な部材を形成する。前記絶縁層13の構成は異なるダイオードの応用に基づいて調整することもできる。例として、前記絶縁層13は窒化ジルコニウム(ZrN)あるいは/及び窒化アルミニウム(AlN)によって形成される絶縁層体にすることができる。又、温度センサパターン12と絶縁層13の構造を利用して平坦な上表面を形成し、ひいては半導体構造14の特性を向上させる。
【0019】
上述したように、前記発光ダイオードチップ1は、基板10、基板10上に成形する半導体構造14、前記半導体構造14に隣接する絶縁層13及び絶縁層13に隣接する温度センサパターン12を備える。
【0020】
以下に上記した水平形式の発光ダイオードチップ1の製作工程を説明する。
【0021】
工程(a)は基板10を提供する。サファイア基板(Sapphire)を例とすると、前記基板10上方に更に緩衝材料層を含み、上方に材料を積層することができる。
【0022】
工程(b)では温度センサパターン12を前記基板10の上に製作する。注意しなければならないのは、前記基板10自体が導電型の材質である場合、前記温度センサパターン12と前記基板10が通電するのをさけるために前記基板10の上に補助性質を有する絶縁層を予め製作しなければならない、ということである。その他、前記基板10がケイ素の基板である場合、前記温度センサパターン12は、イオン注入によって前記ケイ素の基板内に定義/成形される。
【0023】
本発明の具体的な実施例において、前記温度センサパターンは測温抵抗体(resistance temperature detector,RTD)である。それは主に金属薄膜であり、金属薄膜の温度変化による電気抵抗値の変化を利用し温度測量の目的を達成する。よって、以下に測温抵抗体の製作フローを説明する。まず前記基板10の上に窒化アルミニウム(AlN)層を製作し、そして蒸着(evaporating)の前後にクロム(Cr)あるいはニッケル(Ni)及び金(Au)層を前記窒化アルミニウム(AlN)の上に形成させ(言い換えると、クロム−ニッケル層又はニッケル−金層を前記基板10上に成形させる)、さらにリソグラフィーを行い、続けてクロム層あるいはニッケル層及び金層のエッチング工程を行い、最後に別の窒化アルミニウム層を沈殿させ前記クロム層あるいはニッケル層及び金層を覆わせる。するとすぐに典型的な測温抵抗体層が形成される。これ以外に、リソグラフィー、エッチングなどの技術により、二つの端子電極121とリード線122を前記基板10上に形成させる。本発明の具体的な実施例においては、約0.2μmの厚さの金(Au)層及び/あるいはニッケル層(Ni)を沈殿させ、ならびに上記した金属薄膜をパターン化し温度センサパターン12を構成する。即ちパターン化の工程により、前記金属薄膜上に屈曲状、波形状(waveform)、Z字形状(zigzag)又はマトリクス状の配線を形成させて温度センサパターン12を構成し、それにより前記温度センサパターン12は屈曲状、波形状(waveform)、Z字形状(zigzag)又はマトリクス状の配線にすることができ、前記温度センサパターン12の配線幅をリード線122の幅よりも小さくすることで、センサ部材の正確性を向上させる。上記の温度センサパターン12に関する製造工程説明は例を挙げるのに用いたにすぎず、本発明に制限を課すものではない。
【0024】
工程(c)では、前記温度センサパターン12の上方において絶縁層13を積層して形成する。前記工程の主な目的は前記絶縁層13を利用し温度センサパターン12と後に続く半導体構造14の間の電気的関係を分離隔絶することである。言い換えると、二者間の電気的な相互影響を避けるため、前記絶縁層13で前記温度センサパターン12のあらゆる高低差を埋めて平らにし並びに構造上の隙間を埋め、これをもって平らな表面を形成し、後に続く半導体構造14のエピタキシー工程をスムーズに行えるようにする。本発明の具体的実施例において、0.35μm厚の窒化アルミニウム(AlN)を上記絶縁層13として用い、前記絶縁層13の幅は温度センサパターン12の幅よりもわずかに小さく、それにより基板10の両側に位置する前記温度センサパターン12の二つの端子電極121を露出させ、それが温度センサ信号を発光ダイオードチップ1以外の電子温度制御モジュール又はその他の電子モジュールに送ることを可能としている。以下に、絶縁層13を製作する二種類の方法を提供する。一つ目の具体的な実施方法では、まず、マスク(mask)で前記温度センサパターン12の二つの端子電極121上を遮り、更に、絶縁層13を上述の構造上(温度センサパターン12、二つの端子電極121、リード線122及び基板10を含む)に成型させ、前記絶縁層13を形成する工程後に前記マスクを取り除き、それにより前記温度センサパターン12の二つの端子電極121を外に露出させることができ、外部と電気的な接続をすることができる端点を形成することができる。又、もう一つの具体的な実施方法では、絶縁層13を温度センサパターン12、二つの端子電極121、リード線122及び基板10上に成型し、前記絶縁層13を成型する工程の後、続いてリソグラフィー工程とエッチング工程により、露出する位置を定義し、それにより、前記温度センサパターン12と外部に電気的に接続する二つの端子電極121を露出させることができる。これ以外に、更に平坦化工程(例えばCMP)、リソグラフィー工程などの方法で絶縁層13におおよそ平らな上表面を備えさせることができる。
【0025】
工程(d)は前記半導体構造14を製作する。本発明の具体的実施例において、エピタキシー方式で上記の半導体構造14を前記絶縁層13の平らな表面上に製作し、それはn型半導体層141の形成、p型半導体層143、n型半導体層141とp型半導体層143との間の半導体活性層145及びn型接触電極142とp型接触電極144の形成を含む。前記PN構造は電圧の駆動で発光する。これ以外には、前記n型接触電極142と前記p型接触電極144の形成前に、更にリソグラフィー工程を含み、前記n型半導体層141、前記温度センサパターン12、外部電源に接続する二つの電極121の一部を露出させる。前記半導体構造14のn型接触電極142とp型接触電極144とは、後に続く製造工程において前記n型半導体層141とp型半導体層143上に同時形成することができ、それによりn型接触電極142とp型接触電極144は外部電源と電気的に接続することができる。
【0026】
その他、上述した温度センサパターン12の二つの端子電極121は、n型接触電極142及びp型接触電極144と同じ製作工程内で完成させることができる。言い換えると、工程(b)内では温度センサパターン12及びリード線122だけを成形する。n型接触電極142とp型接触電極144を成形する前に、まずリソグラフィー工程で、前記n型半導体層141の一部分及び前記基板10の所定位置を露出させ、又前記基板10の所定位置に前記二つの端子電極121を成形させることができる。これにより、n型接触電極142、p型接触電極144と前記二つの端子電極121は、n型半導体層141、p型半導体層143と基板10上にそれぞれ成形することができ、且つ前記二つの端子電極121はリード線122に接続することにより、温度センサパターン12に導通させることができる。その他、前記リード線122は、前記基板10の所定位置まで延ばすことにより、リード線122と端子電極121との接続強度を強化することができる。
【0027】
その他、絶縁層13を成形した後に前記二つの端子電極121を露出させる工程は、本発明において選択的な製作工程である。言い換えると、前記二つの端子電極121を露出させる工程は、半導体構造14の製作工程と結合することができる。例えば、マスク(前記二つの端子電極121と前記基板10の所定位置とを遮っている)を取り除く工程は、n型半導体層141、半導体活性層145とp型半導体層143を成形する工程の後に調整することができる。或いは、前記n型半導体層141の一部分及び前記基板10の所定位置を露出させる工程において、絶縁層13をエッチングする工程を加える。
【0028】
このため、本工程において前記発光ダイオードチップ1はすでに製作完成され、且つ前記チップ内に更にPN接合温度を測定できる温度センサパターン12を有し、前記温度センサパターン12は前記半導体構造14に隣接するため、前記温度センサパターン12が測量するすべての温度は比較的誤差無く前記半導体構造14の温度を測量することができる。かつ前記直接測量の方式はよりすぐれた安定度と精度を有する。もう一方では、前記温度センサパターン12と前記半導体構造14は同じ平面に位置してはおらず、且つ前記温度センサパターン12は前記半導体構造14の下方に位置しているため、前記温度センサパターン12は半導体構造14の有効発光面積に影響を与えず、又、温度センサパターン12と前記半導体構造14は同じ平面に位置してはいないことにより、前記半導体構造14の光射出面積の光射出効率も影響を受けない。
【0029】
次は、上記工程の後、前記発光ダイオードチップ1がパッケージ処理を経過し発光ダイオード素子の中に形成される。例えば図7に示すように、前記発光ダイオードチップは発光ダイオードのパッケージ構造20の中に収納され、その上をパッケージ樹脂22が覆うことで、これにより光学的効果及び保護作用を達成している。
【0030】
前記パッケージ構造20は、第一導電構造及び第二導電構造(図示せず)を備え、各導電構造はいずれも少なくとも二つの導電ユニットを備え、それにより正電極と負電極を構成する。その内、前記半導体構造14のn型接触電極142及びp型接触電極144は、導線(第一セット導線)及び第一導電構造によって外部電源の正極と負極にそれぞれ接続される。その他、前記温度センサパターン12の二つの端子電極121は、もう一組の導線(第二セット導線)と第二導電構造によって上述の電子温度制御モジュールに接続されるため、前記半導体構造14と前記温度センサパターン12の対外接続導線は独立していて相互に干渉しない。注意する必要があるのは、図7内には、前記半導体構造14と前記温度センサパターン12の導線は、いずれも前記発光ダイオードのパッケージ構造20に接続されるが、それは例を示しただけにすぎず、実際上は、上述の導線の接続位置は、外部電源の正負端及び温度信号を受信するモジュールの端子位置に基づいて調整を行い、前記発光ダイオードチップ1が発光すると同時に、前記半導体構造14の接合温度を測定することができるようになる。
【0031】
次に、温度センサパターン12とパッケージ構造20の接続面との間の距離は、半導体構造14の半導体活性層145とパッケージ構造20の接続面との間の距離より小さい。言い換えると、前記温度センサパターン12は前記半導体構造14(又は半導体活性層145)の下方に位置するため、、半導体構造14の有効な発光面積は温度センサパターン12の影響を受けず、又、前記温度センサパターン12の設置とその位置は、半導体構造14の光射出面積、光射出効率及び光射出強度に影響しない。
【0032】
上述したことをまとめると、本発明の温度センサパターンを備えた発光ダイオードチップ1の製作方法は、以下の工程を有する。基板10を提供する工程、半導体構造14を前記基板10上に製作する工程、絶縁層13を半導体構造14に隣接させて製作する工程、温度センサパターン12を絶縁層13に隣接させて製作する工程。
【0033】
(実施例2)
図8と図9は本発明の実施例2の垂直式の発光ダイオードチップ1を示している。前記発光ダイオードチップ1内には、温度センサパターン12を有する。前記垂直式の発光ダイオードチップ1の製作フローを以下に示す。工程1:基板10を提供する工程。工程2:半導体構造14を前記基板10の上に製作する工程。前記製作工程は順番にn型半導体層141、半導体活性層145、及びp型半導体層143を製作する。工程3:温度センサパターン12と第一電極(実施例1におけるp型接触電極144)を前記半導体構造14のp型半導体層143の上に製作する工程。前記工程は成型する方式あるいはマウントの方式を利用し、前記第一電極を前記半導体構造14のp型半導体層143に電気的に接続させ、かつ前記温度センサパターン12を前記第一電極の中に設置する。その他に、上記工程は更に補助絶縁層123を温度センサパターン12と前記第一電極の間に製作する工程を含む。その他に、前記第一電極を形成した後、更に前記基板10を除去する工程を含み、かつ前記基板10を除去した後の構造を反転し、続けて、第二電極(実施例1におけるn型接触電極142)を前記半導体構造14と除去された基板10が相接する表面(上記構造を反転後の上表面)に製作する。
【0034】
続いて、実施例1の説明を参照する。本実施例において、同様にリソグラフィー等の工程を利用し、前記温度センサパターン12、二つの端子電極121及びリード線122を定義する工程である。言い換えると、金属薄膜(例えば実施例1で述べた金層やニッケル層)上に、屈曲状、波形状(waveform)、Z字形状(zigzag)又はマトリクス状の配線を形成させることにより、前記温度センサパターン12を構成することができる。実施例1と同様に、絶縁層13を半導体構造14に隣接させて製作し、前記温度センサパターン12を絶縁層13に隣接させて製作する。言い換えると、前記絶縁層13は、上述の構造(温度センサパターン12、二つの端子電極121、リード線122を含む)と半導体構造14との間に設置され、それにより温度センサパターン12は半導体構造14と電気的に隔絶される。
【0035】
又、前記二つの端子電極121は、以下の工程によって露出させることができる。マスク或いは光抵抗構造を前記絶縁層13の所定位置に提供することで、前記所定位置に前記二つの端子電極121を成形させる。続いて、温度センサパターン12、二つの端子電極121、リード線122を上述構造上に成形させる。成型する方式あるいはマウントの方式で第一電極を半導体構造14のp型半導体層143上に製作し、続いて前記二つの端子電極121は基板10を取り除く工程内で外に露出させ、又は、リフトオフ(lift−off)工程によって、前記二つの端子電極121を外に露出させる。
【0036】
実施例1と同様に、上述温度センサパターン12の二つの端子電極121は、n型接触電極142と同じ製作工程内で完成させることができる。言い換えると、工程(b)内では温度センサパターン12及びリード線122だけを成形させる。n型接触電極142を成型させる前に、まずリソグラフィー工程によって順番にn型半導体層141、半導体活性層145、p型半導体層143と絶縁層13とをエッチングし、且つ前記補助絶縁層123の所定位置を露出させ、前記所定位置に前記二つの端子電極121を成形させる。これにより、n型接触電極142と前記二つの端子電極121は、それぞれ前記n型半導体層141上と前記補助絶縁層123上に成形することができるようになり、且つ前記二つの端子電極121はリード線122と接続され温度センサパターン12に導通される。その他、前記リード線122は、前記基板10の所定位置まで延ばされることにより、リード線122と端子電極121との接続強度が強化される。
【0037】
図8に示すように、絶縁層13と補助絶縁層123が形成する絶縁構造によって囲繞された温度センサパターン12は、導電基板10’が成型する空間内に設置される。前記導電基板10’は、実施例1におけるp型接触電極144によって形成される。更に前記温度センサパターン12と上述の絶縁構造は、前記導電基板10’内に設置され、且つ前記導電基板10’は前記半導体構造14に直接接触する。従って、前記導電基板10’と前記補助絶縁層123は前記半導体構造14の中央部位に平らな表面を形成し、且つ前記第一電極はおおよそ平らな表面を形成することにより、後に続くパッケージ作業を行うことができる。
【0038】
本発明の温度センサパターン12を有する発光ダイオードチップ1は、図7に示すような発光ユニットにパッケージ成型することができる。前記発光ダイオードチップ1は、パッケージ構造20内に固定され、且つ発光ダイオードチップ1上をパッケージ樹脂22で覆うことで、光学的効果及び保護作用を達成することができる。
【0039】
同様に、温度センサパターン12とパッケージ構造20の接続面との間の距離は、半導体構造14の半導体活性層145とパッケージ構造20の接続面との間の距離より小さい。言い換えると、前記温度センサパターン12は、前記半導体構造14(又は半導体活性層145)の下方に位置するため、半導体構造14の有効発光面積は温度センサパターン12の影響を受けず、又前記温度センサパターン12の設置とその位置も半導体構造14の光射出面積、光射出効率及び光射出強度に影響しない。
【0040】
前記パッケージ構造20は、第一導電構造及び第二導電構造(図示せず)を有する。又、各導電構造は、いずれも少なくとも二つの導電ユニットを備え、正電極と負電極を構成する。その内、前記半導体構造14のn型接触電極142及びp型接触電極144(即ち導電基板10’)は、導線(第一セット導線)及び第一導電構造によって、外部電源の正極と負極に接続される。その他、前記温度センサパターン12の二つの端子電極121は、別の導線(第二セット導線)と第二導電構造によって上述の電子温度制御モジュールに接続される。このため、前記半導体構造14と前記温度センサパターン12の対外接続導線は独立していて相互に干渉しない。注意しなければならないのは、図7においては、前記半導体構造14と前記温度センサパターン12の導線は、いずれも前記発光ダイオードチップ1のパッケージ構造20に接続されるが、これは例を挙げるために示したにすぎず、実際上は、上述導線の接続位置は、外部電源の正負端及び温度信号を受信するモジュールの端子位置に基づいて調整を行い、前記発光ダイオードチップ1が発光すると同時に、前記半導体構造14の接合温度を測定できるようになる。
【0041】
図10及び図11は本発明の発光ダイオードチップ1のフリップチップ式(flip−chip type)のパッケージ態樣においての応用である。実施例1、2と異なるのは、前記発光ダイオードチップ1はフリップチップ式パッケージを採用している点である。図11は前記発光ダイオードチップ1が倒置されパッケージが行われているのを示している。且つ前記n型接触電極142及びp型接触電極144は直接前記パッケージ構造20上に対応する導電構造(或いは回路)と電気的に接続し、リードによる接続の必要を無くしかつ前記半導体構造14の発光面積を遮らないために、前記温度センサパターン12は半導体構造14の上方に成形し、このため、発光ダイオードチップ1が倒置された後は、前記温度センサパターン12は前記半導体構造14の発光効率に影響を与えない。
【0042】
前記フリップチップ式発光ダイオードチップ1は以下の工程(実施例2の製作フローチャートを参照する)による製造が可能である。基板10を提供する工程、半導体構造14を前記基板10の上に製作する工程、温度センサパターン12と第一電極(実施例1においてのp型接触電極144)を前記半導体構造14の上に製作する工程、その内、前記温度センサパターン12と前記第一電極とは同一の現像エッチング工程によって定義する。又、第二電極(n型接触電極142)は前記半導体構造14のn型半導体層141上に成型する工程、その内、前記第二電極の高さは前記第一電極の高さと近く、好ましいのは同一水平高さである。上記製作工程はさらに絶縁層13を前記温度センサパターン12と前記半導体構造14との間に製作する工程を含む。また、前記温度センサパターン12は屈曲状、波形状(waveform)、Z字形状(zigzag)又はマトリクス状の配線である。
【0043】
本発明が提出する温度センサパターン12を備えたフリップチップ式の発光ダイオード1は、基板10、前記基板10上に位置する半導体構造14を含み、前記半導体構造14はさらにn型半導体層141、半導体活性層145及びp型半導体層143及び温度センサパターン12を含み、それは前記半導体構造14上に設置される。また、前記発光ダイオードチップ1は更に前記温度センサパターン12と前記半導体構造14の間に設置される絶縁層13を含み、第一電極(p型接触電極144)及び第二電極(n型接触電極142)は前記半導体構造14の上に設置される。前記第一電極は前記p型半導体層143に電気的に接続され、前記第二電極は前記n型半導体層141に電気的に接続される。
【0044】
その他、図10に示すように、後に続くフリップチップ工程をしやすいように、基板10の底部から計算した第一電極の高さH1と基板10の底部から計算した第二電極の高さH2はほとんど同じであり、同じ水平面の高さの両電極を提供するということもできる。しかしながら、更に言うと、基板10の底部から計算した前記温度センサパターン12の高さH3もまた、上述の高さH1、高さH2とほとんど同じであり、同様に、三者は同じ水平面の高さとみなすことができる。
【0045】
更に、上述のその他の実施例と同じように、前記温度センサパターン12は、二つの端子電極121を有している。前記温度センサパターン12は、リード線122と前記二つの端子電極121によって接続され、それにより前記温度センサパターン12は、前記二つの端子電極121によって温度制御機能をもつ電子処理ユニットに接続される。同様に、前記温度センサパターン12は、屈曲状、波形状(waveform)、Z字形状(zigzag)又はマトリクス状の配線の構造を備える。
【0046】
図11に示すように、前記発光ダイオードチップ1は、倒置して前記パッケージ構造20上に固定され、又パッケージ樹脂22は前記発光ダイオードチップ1を覆い、それにより光学的効果及び保護作用を達成することができる。その他、前記温度センサパターン12は、前記半導体構造14(又は半導体活性層145)の下方に位置するため、半導体構造14の有効発光面積は温度センサパターン12の影響を受けず、前記温度センサパターン12の設置とその位置も、半導体構造14の光射出面積、光射出効率及び光射出強度に影響を与えない。
【0047】
これゆえ、本発明の温度センサパターン12は多種のパッケージ態樣の発光ダイオードチップ1に応用することが可能であり、けっして上記の実施態樣に限定されない。言葉を変えれば、前記温度センサパターン12は前記パッケージ構造20に隣接する発光ダイオードチップ1下表面に位置する。その目的はパッケージ後に前記半導体構造14の発光損失を起こさないためである。上記の製作工程は温度センサパターン12によって対応する調整が可能である。その他に、どの様なパッケージ態樣であっても、前記温度センサパターン12は信号を温度制御ができる電子処理装置に電気的に接続して、処理された信号によりファンあるいはその他の放熱装置を直接制御することができる。これによって直接前記放熱装置を制御し温度制御の機能を行うことが可能になる。
【0048】
上記をまとめると、本発明は以下の利点を有する。
【0049】
1、温度測量結果が比較的高い信頼度を有する。本発明は温度センサパターン12を発光ダイオードチップ1の中に内蔵するため、温度センサパターン12の位置を発光ダイオードチップ内のPN接合に相当近づけることができ、ひいては安定度が高く且つ誤差が比較的小さい温度測量値が得られる。このため、従来の外部付設のセンサ部材を利用し測量される不正確な発光ダイオード温度の問題を解決することができる(発光ダイオードパッケージ内部に設置しても、あるいはパッケージ外部のセンサ部材を利用したとしても測量値が不正確という問題はある)。
【0050】
2、本発明が提出する発光ダイオードチップ1自体が温度センサの機能を有しているため、使用者が即時に発光ダイオードの実際温度をモニターできるようになり、それにより発光ダイオードの信頼度を正確に把握し、本発明を直接製品上に応用できるようになり、回路設計を組み合わせることでチップ温度のモニター及び警告の目的を達成することができる。
【0051】
3、本発明は温度センサ機能を有する金属薄膜(例えば測温抵抗体)をPN発光構造の下に沈殿させるため、PN発光構造の有効出光面積に影響を与えない。その他、前記半導体構造14の材料、構造は前記温度センサパターン12次第で大幅調整する必要は無く、現存するパッケージ製作工程を依然として本発明の発光ダイオードチップ1に応用できるようにし、かつ本発明は各種異なる発光ダイオードパッケージ態樣に応用でき、非常に優れた実用価値を有している。
【0052】
上記内容は本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明の特許請求の範囲を限定するものではないため、本発明で開示した趣旨を逸脱しないで完成された等価変更若しくは補正は、全て本発明における特許請求の範囲内に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0053】
1 発光ダイオードチップ
10 基板
10’ 導電基板
12 温度センサパターン
121 端子電極
122 リード線
123 補助絶縁層
13 絶縁層
14 半導体構造
141 n型半導体層
142 n型接触電極
143 p型半導体層
144 p型接触電極
145 半導体活性層
20 パッケージ構造
22 パッケージ樹脂

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板上に設置された半導体構造と、
前記半導体構造に隣接された絶縁層と、
前記絶縁層に隣接された温度センサパターンとを含み、
その内、前記半導体構造は、n型半導体層、半導体活性層及びp型半導体層で構成されるものを含むことを特徴とする温度センサパターンを備えた発光ダイオードチップ。
【請求項2】
前記絶縁層は前記温度センサパターンの上方に設置され、しかも前記絶縁層は平坦な上表面を有することを特徴とする請求項1記載の温度センサパターンを備えた発光ダイオードチップ。
【請求項3】
前記基板上に成形した二つの端子電極を更に含み、その内、前記二つの端子電極は前記温度センサパターンに電気的に接続されることを特徴とする請求項1記載の温度センサパターンを備えた発光ダイオードチップ。
【請求項4】
前記温度センサパターンは、前記二つの端子電極によって温度制御機能を有する電子処理ユニットに電気的に接続され、処理された信号によってその他の放熱装置を直接制御することを特徴とする請求項3記載の温度センサパターンを備えた発光ダイオードチップ。
【請求項5】
前記二つの端子電極の一部分は前記半導体構造から露出することを特徴とする請求項4記載の温度センサパターンを備えた発光ダイオードチップ。
【請求項6】
前記温度センサパターンは屈曲状、波形状(waveform)、Z字形状(zigzag)又はマトリクス状の配線であることを特徴とする請求項1記載の温度センサパターンを備えた発光ダイオードチップ。
【請求項7】
前記温度センサパターンはリード線と前記2つの端子電極とによってそれぞれ接続され、前記温度センサパターンの配線の幅は前記リード線の幅より小さいことを特徴とする請求項3記載の温度センサパターンを備えた発光ダイオードチップ。
【請求項8】
前記温度センサパターンを備えた発光ダイオードチップはパッケージ構造上に設置され、且つ前記温度センサパターンと前記パッケージ構造の接続面との間の距離は、前記半導体構造の前記半導体活性層と前記パッケージ構造の接続面との間の距離より小さいことを特徴とする請求項1記載の温度センサパターンを備えた発光ダイオードチップ。
【請求項9】
基板を提供する工程と、
前記基板上に半導体構造を製作する工程と、
前記半導体構造に隣接させて絶縁層を製作する工程と、
前記絶縁層に隣接させて温度センサパターンを製作する工程とを含むことを特徴とする温度センサパターンを備えた発光ダイオードチップの製造方法。
【請求項10】
絶縁層を製作する工程は、温度センサパターンを製作する工程の後にすることを特徴とする請求項9記載の温度センサパターンを備えた発光ダイオードチップの製造方法。
【請求項11】
前記絶縁層は平らな表面を有し、且つ前記半導体構造は前記平らな上表面上に成型することを特徴とする請求項10記載の温度センサパターンを備えた発光ダイオードチップの製造方法。
【請求項12】
前記絶縁層を形成させる工程の前に、
マスク(mask)を前記温度センサパターンの二つの端子電極上に提供することで、前記絶縁層を形成させる工程の後、前記温度センサパターンの二つの端子電極の一部分を前記絶縁層から露出させる工程を更に含むことを特徴とする請求項10記載の温度センサパターンを備えた発光ダイオードチップの製造方法。
【請求項13】
前記絶縁層を形成させる工程の後に、
リソグラフィー工程により、前記温度センサパターンと外部に電気的に接続する二つの端子電極を定義する工程を更に含むことを特徴とする請求項10記載の温度センサパターンを備えた発光ダイオードチップの製造方法。
【請求項14】
温度センサパターンを製作する工程において、金属薄膜を形成させることを特徴とする請求項9記載の温度センサパターンを備えた発光ダイオードチップの製造方法。
【請求項15】
前記金属薄膜は、蒸着(evaporating)により形成されることを特徴とする請求項14記載の温度センサパターンを備えた発光ダイオードチップの製造方法。
【請求項16】
前記金属薄膜をパターン化することにより前記温度センサパターンを構成させることを特徴とする請求項14記載の温度センサパターンを備えた発光ダイオードチップの製造方法。
【請求項17】
パターン化する工程は、前記金属薄膜上に屈曲状、波形状(waveform)、Z字形状(zigzag)又はマトリクス状の配線を形成させて前記温度センサパターンを構成させる工程を更に含むことを特徴とする請求項16記載の温度センサパターンを備えた発光ダイオードチップの製造方法。
【請求項18】
半導体構造体を製作する工程においては、
n型半導体層を製作する工程と、
前記n型半導体層上に位置する半導体活性層を製作する工程と、
前記半導体活性層上に位置するp型半導体層を製作する工程とを更に含むことを特徴とする請求項9記載の温度センサパターンを備えた発光ダイオードチップの製造方法。
【請求項19】
前記p型半導体層上に位置するp型接触電極を製作する工程と、
前記n型半導体層上に位置するn型接触電極を製作する工程とを更に含むことを特徴とする請求項18記載の温度センサパターンを備えた発光ダイオードチップの製造方法。
【請求項20】
窒化アルミニウム(AlN)層を製作する工程と、
蒸着(evaporating)の前後に、クロム(Cr)層あるいはニッケル(Ni)層及び金(Au)層を前記窒化アルミニウムの上に形成させる工程と、
窒化アルミニウム層を沈殿させ、前記クロム層あるいはニッケル層及び金層を覆わせる工程とを更に含むことを特徴とする請求項9記載の温度センサパターンを備えた発光ダイオードチップの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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