説明

測位装置

【課題】測位エリア内の無線タグの数の増加に伴う測位精度の低下を抑制すること。
【解決手段】測位装置100は、タグ測位部102と、カメラ測位部105と、タグ測位部102の測位結果とカメラ測位部105の測位結果を統合するフュージョン部103と、測位エリアAR0内の無線タグの数が所定数以上になった場合に一部の無線タグとの通信を抑制するタグ抑制部108と、を有する。タグ抑制部108は、カメラ測位部105による測位が可能な位置に存在する無線タグとの通信を抑制する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線タグからの電波に基づいて測位を行う測位装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、人物や物品に付帯された無線タグからの電波に基づいて、人物や物品の位置を推定する測位装置が提案されている。この種の測位装置は、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−294403号公報
【特許文献2】特開2004−112482号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、無線タグを用いた測位装置においては、無線タグの構成を簡単化するために、複数の無線タグが基地局(測位装置)にランダムアクセスするといった単純な通信方式が採用されていることが多い。このような通信方式では、通信帯域は1つであり、その1つの帯域を複数のタイムスロットに時分割して通信を行う。
【0005】
この種の通信方式の代表的なものとして、Slotted ALOHA方式がある。Slotted ALOHA方式は、一定間隔のタイムスロットを設け、無線タグはスロットに同期したタイミングでパケットを送信する。
【0006】
しかし、Slotted ALOHA方式では、基地局へアクセスする無線タグの数が増大すると、同一のスロットに複数の無線タグがアクセスし、無線タグ間で衝突が生じる確率が高くなる。衝突が生じると、当然、測位精度(追跡精度と言ってもよい)が低下する。つまり、Slotted ALOHA方式では、各無線タグが勝手にスロットに合わせてパケットを送り、同一のスロットで複数の無線タグが競合した場合、基地局(測位装置)は、いずれか1個の無線タグからの電波しか採用しない。
【0007】
一般に、Slotted ALOHA方式では、1つの基地局が一定個以上の無線タグと通信しようとすると、衝突が頻繁に発生するようになりスループットが低下し、確率的にいつまでたってもスロットに入れない(つまり受信されない)無線タグが発生することが知られている。
【0008】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、測位エリア内の無線タグの数の増加に伴う測位精度の低下を抑制することができる測位装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の測位装置の一つの態様は、人物又は物品に付帯された無線タグと無線通信を行う無線通信部と、前記無線タグからの電波に基づいて、前記無線タグを測位する無線測位部と、測位エリア内の前記無線タグの数が所定数以上になった場合に、前記無線タグの測位結果に応じて一部の無線タグとの通信を抑制する抑制部と、を具備する。
【0010】
本発明の測位装置の一つの態様は、カメラと、前記カメラにより得られた画像に基づいて、前記無線タグを測位するカメラ測位部と、前記無線測位部により得られた測位結果と、前記カメラ測位部により得られた測位結果とを対応付ける統合部と、をさらに具備し、前記抑制部は、前記カメラ測位部による測位が可能な位置に存在する無線タグとの通信を抑制する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、測位エリア内の無線タグの数の増加に伴う測位精度の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施の形態1の測位装置の構成を示すブロック図
【図2】実施の形態1の動作の説明に供する図
【図3】実施の形態2の測位装置の構成を示すブロック図
【図4】実施の形態2の動作の説明に供する図
【図5】実施の形態3の測位装置の構成を示すブロック図
【図6】実施の形態3の動作の説明に供する図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
(実施の形態1)
図1に、本発明の実施の形態1に係る測位装置の構成を示す。測位装置100は、無線タグ20−1〜20−nからの電波とカメラ画像の両方を用いて、人物や物品を測位するようになっている。ここで、人物や物品を測位するとは、無線タグ20−1〜20−nを測位すると言い換えてもよい。図1の例では、各人物10−1〜10−nにそれぞれ無線タグ20−1〜20−nが付帯されている。なお、無線タグ20−1〜20−nが付帯されるのは人物に限らず、商品、自動車等の物品でもよい。
【0015】
本実施の形態では、無線タグ20−1〜20−nと無線通信部101はSlotted ALOHA方式で通信を行うようになっている。但し、無線タグ20−1〜20−nと無線通信部101との間の通信方式はSlotted ALOHA方式に限定されるものではない。
【0016】
無線通信部101は、各無線タグ20−1〜20−nの制御及び各無線タグ20−1〜20−nからの電波の受信などを行う。無線タグ20−1〜20−nは、無線通信部101からブロードキャストされたアンテナIDを受信すると、自身のIDを返信する。
【0017】
タグ測位部102は、無線通信部101で受信された各無線タグ20−1〜20−nからの電波到来方法及び距離(電波強度)に基づいて各無線タグ20−1〜20−nを測位する。この無線タグの測位については、例えばアダプティブアレイアンテナ技術によって容易に実現できる既知の技術なので、ここでの詳しい説明は省略する。なお、タグ測位部102は、各無線タグ20−1〜20−nがGPS機能を有する場合には、無線通信部101から各無線タグ20−1〜20−nの位置情報を受け取って、これをそのまま測位結果として出力してもよい。タグ測位部102により得られた各無線タグ20−1〜20−nの測位結果は、フュージョン(統合)部103に送出される。
【0018】
また、測位装置100は、カメラ104によって得た撮像画像をカメラ測位部105に入力する。カメラ測位部105は、撮像画像を用いて撮像画像中の対象を測位する。ここで、対象とは、無線タグ20−1〜20−nが付帯された人物や物品である。カメラ測位部105は、例えば、パターンマッチング等の方法を用いて撮像画像中の無線タグ20−1〜20−nが付帯されている各対象を認識し、画像中の各対象の位置に基づいて各対象を測位する。また、カメラ測位部105は、カメラ104がステレオカメラである場合には、ステレオ技術を用いて各対象を測位してもよい。
【0019】
カメラ測位部105により得られた各対象(この各対象は各無線タグと言い換えてもよいので、以下ではカメラ測位部105によって測位される対象のことを無線タグと呼ぶこともある)の測位結果は、フュージョン部103に送出される。
【0020】
フュージョン部103は、タグ測位結果とカメラ測位結果を統合し、統合結果をタグ位置データベース(DB)106に格納する。ここで、フュージョン部103で行われる統合とは、以下のような処理である。
【0021】
・タグ測位結果とカメラ測位結果の対応付けをとる。対応付けとしては、それぞれの測位結果の位置が近いもの同士を対応付ける方法や、無線タグから取得したIDに応じた外見の特徴量を利用してカメラでの撮影結果と対応付けて測位結果を得る方法がある。
【0022】
・同一の無線タグに関して、タグ測位結果又はカメラ測位結果のいずれか一方のみが得られている場合には、そのいずれか一方をタグ位置DB106に格納する。
【0023】
・同一の無線タグに関して、タグ測位結果及びカメラ測位結果の両方が得られている場合には、それらを重み付けて合成したものを最終的な測位結果としてタグ位置DB106に格納する。重み係数は、無線状態及び撮像状態に応じて選択するとよい。これにより、タグ測位又はカメラ測位の一方のみを用いる場合よりも、信頼度の高い測位結果を得ることができる。
【0024】
タグ位置DB106には、無線タグ毎の測位データが無線タグのID(識別データ)に対応付けて格納される。
【0025】
混雑度判定部107は、タグ位置DB106に格納されている測位データを参照して、測位エリア内の無線タグの混雑度を判定する。具体的には、測位エリア内に所定数(許容数)以上の無線タグが存在するか否かを判定し、所定数(許容数)以上の無線タグが存在する場合には、このことをタグ抑制部108に通知する。所定数(許容数)とは、無線通信部101と通信を行う無線タグ20−1〜20−nの数がこれ以上増えるとスループットが低下してしまうという個数で、この個数は事前に実験や計算によって求めておけばよい。
【0026】
タグ抑制部108は、測定エリア内に所定数(許容数)以上の無線タグが存在することが通知されると、一部の無線タグとの通信を抑制することを無線通信部101に指示する。具体的には、タグ抑制部108は、タグ位置DB106に格納されている測位データ及び又はカメラ104により撮像された画像に基づいて、カメラ測位部105による測位が可能な位置に存在する無線タグを特定する。そして、タグ抑制部108は、特定した無線タグの中から通信を抑制する無線タグを選択する。タグ抑制部108は、選択した無線タグとの通信を抑制することを指示する信号を、無線通信部101に送出する。
【0027】
通信を抑制する無線タグの数は、カメラ測位部105による測位が可能な位置に存在する無線タグの全てではなく、カメラ測位部105による測位が可能な位置に存在する無線タグのうち、(測位エリア内に存在する無線タグの数)−(測位エリア内での許容数)だけとすればよい。
【0028】
カメラ測位部105による測位が可能な位置に存在する無線タグとは、以下のような無線タグである。
【0029】
・測位エリア内で、カメラ104の死角領域に存在しない無線タグ。例えば、カメラ104から見て、物陰でない領域に存在する無線タグである。
【0030】
・測位エリア内で、無線タグの密集度が疎なエリアに存在する無線タグ。つまり、無線タグの密集度が密なエリアは、人物や物品が密集していてカメラ104による測位が不可能な可能性が高いエリアであり、これとは逆に無線タグの密集度が疎なエリアはカメラ104による測位が可能な可能性が高いエリアである。
【0031】
無線通信部101は、タグ抑制部108から、特定の無線タグとの通信を抑制することを指示されると、次のいずれかの処理を行うことで、無線タグとの通信を抑制する。なお、以下で言う「優先度」とは通信を行う優先度の意味である。
【0032】
[抑制方法1]無線通信部101は、優先度の低い無線タグは電波を返さないように命令する。具体的には、先ず、無線通信部101から優先度の低いタグIDをブロードキャストする。電波を受けたタグは、自分の優先度を確認する。タグは、優先度が低い場合は一定時間送信を止める又は送信確率を下げる。
【0033】
[抑制方法2]無線通信部101は、優先度の低いタグからの電波を受信しない。具体的には、無線通信部101の受信アンテナが指向性を持って受信を行い、優先度の高いタグの存在するエリアからの電波を重点的に受信する。例えば、アダプティブアレイアンテナを用いることで、優先度の低いタグの方向からの電波を物理的に遮蔽する。
【0034】
[抑制方法3]無線通信部101は、優先度の低いタグに電波を送らない。具体的には、無線通信部101の送信アンテナが指向性を持って送信を行い、優先度の高いタグの存在するエリアへ電波を重点的に送信する。例えば、アダプティブアレイアンテナを用いることで、優先度の低いタグの方向への電波の送信を物理的に遮蔽する。
【0035】
次に、図2を用いて、本実施の形態の測位装置100の動作について説明する。測位装置100には、図1に示したように、カメラ104や無線通信部101等が内蔵されている。
【0036】
図中のAR0は、測位装置100による測位エリアを示す。ここで測位エリアAR0は、測位装置100によって測位が可能なエリアである。また、測位エリアAR0は、予めユーザによりマップ上で設定されたエリアであってもよい。図中の人物は無線タグが付帯されている。つまり、測位エリアAR0内の人物の数は測位エリアAR0内の無線タグの数に一致し、人物の密集度は無線タグの密集度に一致する。
【0037】
図中のAR1は、無線タグの密集度が高いエリアを示す。このエリアAR1は、図からも分かるように、人物の密集度が高いのでカメラ測位が困難なエリアである。逆に、測位エリアAR0のうち、エリアAR1を除く領域はカメラ測位ができる可能性が高い領域である。
【0038】
測位エリアAR0内の無線タグの数が所定数(例えば50個)以上になると、混雑度判定部107はタグ抑制部108にタグとの通信を抑制することを指示する。
【0039】
すると、タグ抑制部108は、どのタグとの通信を抑制するかを決定する。例えば、人物11は密集度の高いエリアAR1の外に移動しようとしており、その移動先エリアはカメラ104での測位も可能なエリアなので、タグ抑制部108は人物11に付帯された無線タグとの通信を抑制する。
【0040】
一方、人物12は密集度の高いエリアAR1の内に移動しようとしており、その移動先エリアAR1はカメラ104での測位が困難なエリアなので、タグ抑制部108は人物12に付帯された無線タグとの通信を復活させる。
【0041】
また、人物13は測位アリアAR0の外から、測位エリアAR0の密集度の低いエリアに移動しようとしており、その移動先エリアはカメラ104での測位も可能なエリアなので、タグ抑制部108は人物13に付帯された無線タグとの通信を抑制する。
【0042】
このように、測位エリアAR0内の無線タグの数が所定数以上となった場合に、カメラ104で測位可能なものはカメラ104での測位に委ねて、その無線タグとの通信を抑制することにより、1スロットで複数の無線タグが競合(衝突)する確率を下げることができる。この結果、測位エリアAR0内での無線タグの数が所定数以上となった場合でも、無線タグによる測位精度の低下を抑制できるようになる。
【0043】
以上説明したように、本実施の形態によれば、タグ測位部102と、カメラ測位部105と、タグ測位部102の測位結果とカメラ測位部105の測位結果を統合するフュージョン部103と、測位エリアAR0内の無線タグの数が所定数以上になった場合に一部の無線タグとの通信を抑制するタグ抑制部108と、を設けたことにより、タグ測位の精度の低下を抑制でき、フュージョン部103で得られる最終的な測位結果の測位精度を向上させることができる。
【0044】
本実施の形態の測位装置100は、測位エリアAR0内に存在する無線タグの数が所定数(例えば50個)以上になると、無線タグの通信方式の特性上、タグ検知ができず、タグによる測位が困難になるおそれがあることを想定してなされたものである。
【0045】
本実施の形態の測位装置100の処理は、無線タグの数が所定数(例えば50個)以上になった場合、タグ密集度(人口密集度)の高いエリアは画像による測位(画像追跡)が困難なのでタグによる測位(タグ追跡)を継続し、タグ密集度(人口密集度)の低いエリアは画像による測位(画像追跡)が容易なのでタグによる測位(タグ追跡)を停止させている、と言い換えてもよい。
【0046】
なお、本実施の形態では、タグ測位部102とカメラ測位部105とにより相補的に測位を行って、測位結果を統合する場合について述べたが、カメラ測位部105に代えて、人感センサや重量センサ等を有する測位センサを用いてもよい。その場合、タグ測位部102の測位結果と、タグ測位部以外の測位センサの測位結果とを統合し、さらに、測位センサによる測位が可能な位置に存在する無線タグとの通信を抑制すれば、上述した実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0047】
(実施の形態2)
図1との対応部分に同一符号を付して示す図3に、本実施の形態の測位装置の構成を示す。測位装置200は、マップデータベース(DB)201を有することと、タグ抑制部202が通信を抑制する無線タグをマップDB201のデータを参照して決定することを除いて、図1の測位装置100と同様の構成でなる。
【0048】
マップDB201には、図4に示すように、障害物30の物陰となってカメラ104による撮像ができないエリアAR2のデータが格納されている。因みに、図4における黒丸は、無線タグを略記したものである。
【0049】
次に、測位装置200の動作について説明する。
【0050】
測位エリアAR0内の無線タグの数が所定数(例えば50個)以上になると、混雑度判定部107はタグ抑制部202に無線タグとの通信を抑制することを指示する。
【0051】
すると、タグ抑制部202は、どの無線タグとの通信を抑制するかを決定する。ここで、無線タグの密集度の高いエリアAR1及び障害物30の物陰となっているエリアAR2に存在する無線タグは、カメラ104による測位が困難な無線タグなので、タグ抑制部202は、測位エリアAR0の中でエリアAR1及びエリアAR2を除くエリアに存在する無線タグとの通信を抑制する。
【0052】
これにより、カメラ104による測位が困難な無線タグとの通信を抑制してしまうこと、つまりカメラ測位及びタグ測位の両方の測位ができなくなることを確実に回避できる。
【0053】
(実施の形態3)
図5に、本実施の形態の測位装置の構成を示す。測位装置300は、タグ位置DB301に、タグ測位部102による測位結果を格納する。また、マップDB302には、電波伝搬状況のマップが格納されている。
【0054】
混雑度判定部303は、タグ位置DB301に格納されている測位データを参照して、測位エリア内に存在する無線タグの個数が所定数(許容数)以上になった場合、このことをタグ抑制部304に通知する。
【0055】
タグ抑制部304は、測位エリア内の無線タグ数が所定数以上になった場合に、一部の無線タグとの通信を抑制する。具体的には、タグ抑制部304は、通信状態の悪い無線タグほど優先して通信を抑制する。つまり、通信状態の良い無線タグの測位は継続して行われ、通信状態の悪い無線タグの測位は停止される。
【0056】
図6に示すように、無線タグの密集度が高いエリアAR10、及び、電波の伝搬しにくい物体の近傍エリアAR3に存在する無線タグは、優先して通信が抑制される。また、測位エリアの外に移動する可能性が高い無線タグも、優先して通信を抑制してもよい。
【0057】
本実施の形態によれば、測位を行っても高精度の測位結果が得られる可能性が低い、電波伝搬状況の悪い無線タグとの通信を抑制し、電波伝搬状況の良い無線タグとの通信を優先させたことにより、測位エリア内の無線タグの数の増加に伴う測位精度の低下を抑制することができる。
【産業上の利用可能性】
【0058】
本発明にかかる測位装置は、測位エリア内の無線タグの数の増加に伴う測位精度の低下を抑制することができ、物体追跡システムや監視システムに用いて好適である。
【符号の説明】
【0059】
10−1〜10−n、11、12、13 人物
20−1〜20−n 無線タグ
100、200、300 測位装置
101 無線通信部
102 タグ測位部
103 フュージョン部
104 カメラ
105 カメラ測位部
106、301 タグ位置データベース
107、303 混雑度判定部
108、202、304 タグ抑制部
201、302 マップデータベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
人物又は物品に付帯された無線タグと無線通信を行う無線通信部と、
前記無線タグからの電波に基づいて、前記無線タグを測位する無線測位部と、
測位エリア内の前記無線タグの数が所定数以上になった場合に、前記無線タグの測位結果に応じて一部の無線タグとの通信を抑制する抑制部と、
を具備する測位装置。
【請求項2】
前記抑制部は、電波伝搬状況の悪い無線タグとの通信を抑制する、
請求項1に記載の測位装置。
【請求項3】
カメラと、
前記カメラにより得られた画像に基づいて、前記無線タグを測位するカメラ測位部と、
前記無線測位部により得られた測位結果と、前記カメラ測位部により得られた測位結果とを対応付ける統合部と、
をさらに具備し、
前記抑制部は、前記カメラ測位部による測位が可能な位置に存在する無線タグとの通信を抑制する、
請求項1に記載の測位装置。
【請求項4】
前記通信が抑制される無線タグは、前記測位エリア内に存在し、かつ、前記カメラの死角領域に存在しない無線タグである、
請求項3に記載の測位装置。
【請求項5】
前記通信が抑制される無線タグは、前記測位エリア内に存在し、かつ、前記無線タグの存在密度が疎なエリアに存在する無線タグである、
請求項3に記載の測位装置。
【請求項6】
前記無線測位部以外の測位センサと、
前記無線測位部により得られた測位結果と、前記測位センサにより得られた測位結果とを対応付ける統合部と、
をさらに具備し、
前記抑制部は、前記測位センサによる測位が可能な位置に存在する無線タグとの通信を抑制する、
請求項1に記載の測位装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−185610(P2011−185610A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−47990(P2010−47990)
【出願日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】