説明

潜り戸を備えた扉体の構造

【課題】
潜り戸を備えた扉体において、防盗性及び意匠性に優れた扉体の構造を提供する。
【解決手段】
袖扉2に形成された避難用開口を開閉するように潜り戸3が設けられる。ロック装置9は、袖扉2内部に上下動可能に設けられた落とし棒90と、袖扉2の下面から突出した落とし棒90の先端が係止する被係止部91と、落とし棒90を上下動させる操作レバー92と、を備える。操作レバー92は、避難用開口の戸先側見込面800に設けてあり、潜り戸3が開放姿勢にある時にのみ操作レバー92の操作が可能であり、潜り戸3が閉鎖姿勢にある時には、潜り戸3の戸先側端面30が避難用開口の戸先側見込面800に近接して操作レバー92を覆うことで、操作レバー92による落とし棒90の上下動操作が規制されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、潜り戸を備えた扉体の構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
シャッターカーテンと、戸先側端部にガイド溝を備えた袖扉とで、防火区画部位を閉鎖する袖扉連動防火防煙シャッターが知られている。袖扉は、典型的には、側壁に対して平行に延びる収納姿勢と、側壁に対して垂直に延びる姿勢、すなわち、開口部の幅方向に延びる閉鎖姿勢、との間で回動可能となっている。袖扉は通常時には収納姿勢にあって側壁に形成した収納部に収納されており、火災時に収納姿勢から回動して閉鎖姿勢となる。
【0003】
このような袖扉連動防火防煙シャッターを管理用として使用する場合には、袖扉部の防盗性を担保するために袖扉にロック装置9´が設置されている(図10参照)。ロック装置9´の落とし棒90´を床面に形成した被係止部に係止させることで、袖扉2と床面を固定して袖扉2の開放を規制する。袖扉2には避難用の潜り戸3が設置されているが、潜り戸3はシリンダー錠等の施錠装置によって施錠することで防盗性を担保している。
【0004】
図10に示すように、従来のロック装置9´は、袖扉2の戸先側に位置して袖扉2の見付面に面付けされており、防盗性のためには取付面が内部側に限定されてしまうことから、施錠側と袖扉の開き方向との関係によっては袖扉が収納姿勢にある時に落とし棒90´が常時見えてしまい意匠性が悪いという課題があった。
【0005】
特許文献1には、袖扉の上部・下部をそれぞれ固定する上部ロック・下部ロックを備えた袖扉連動防火防煙シャッターが開示されている。上部ロックは図10の態様と同じように袖扉に面付けされている。下部ロックは、シャッターカーテンの重量を利用してロッドが下降するものであり、閉鎖姿勢にあるシャッターカーテンを持ち上げることで固定が解除されてしまうおそれがある。
【特許文献1】特開2006−200343号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、潜り戸を備えた扉体において、防盗性及び意匠性に優れた扉体の構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明が採用した技術手段は、
潜り戸を備えた扉体の構造であって、
前記潜り戸は、前記扉体に形成された避難用開口を開閉するように設けられ、
前記潜り戸は、前記扉体に形成された避難用開口を開閉するように設けられ、
前記扉体の構造は、扉体内部に上下動可能に設けられたロック棒と、扉体の下面および/あるいは上面から突出したロック棒の先端が係止するように躯体側(床面や上枠等)に設けた被係止部と、ロック棒を上下動させる操作部と、からなるロック装置を備え、
前記操作部は、避難用開口の戸先側見込面に設けてあり、潜り戸が開放姿勢にある時にのみ前記操作部の操作が可能であり、潜り戸が閉鎖姿勢にある時には、潜り戸の戸先側端面が避難用開口の戸先側見込面に近接して前記操作部を覆うことで、前記操作部によるロック棒の上下動操作が規制されている、扉体の構造、である。
【0008】
一つの態様では、前記扉体は、収納姿勢と閉鎖姿勢との間で回動可能であり、扉体が閉鎖姿勢にある時にロック棒が被係止部に係止するように構成されている。
一つの態様では、前記扉体は、袖扉連動防火防煙シャッター装置の袖扉であり、当該袖扉の戸先側にはシャッターカーテンの幅方向の一端を案内するガイド溝が形成されている。このものでは、シャッターカーテンの幅方向の一端とガイド溝との嵌合状態がロック装置により保持されるので、防盗性が良好である。
一つの態様では、前記扉体は、潜り戸付き防火ドア装置の主扉である。
【0009】
一つの態様では、前記潜り戸は施錠装置を備えており、当該施錠装置によって閉鎖姿勢にある潜り戸の開放を規制することで、前記扉体の開放を規制するように構成されている。
【発明の効果】
【0010】
本発明では、ロック棒の操作部が、避難用開口の戸先側見込面に設けてあるため、潜り戸が開放姿勢にある時にのみ前記操作部の操作が可能であり、潜り戸が閉鎖姿勢にある時には、潜り戸の戸先側端面が避難用開口の戸先側見込面に近接して前記操作部を覆うことで、前記操作部によるロック棒の上下動操作が規制されている。
したがって、潜り戸が施錠装置を備えている場合に、当該施錠装置によって閉鎖姿勢にある潜り戸の開放を規制することで、前記扉体の開放を規制することができ、防盗性を担保することができる。
潜り戸にのみ施錠装置を設けておくことで、扉体に必ずしも施錠装置を設ける必要がなく、部品点数、コストの削減を図ることができる。
【0011】
本発明において、ロック棒は、常に扉体内部で上下動しており、ロック状態においてのみ扉体の下面および/あるいは上面から突出するだけなので、ロック棒及び操作部が扉体の面部に露出することがなく意匠性に優れる。
特に、前記扉体が、収納姿勢と閉鎖姿勢の間で回動可能であり、扉体が閉鎖姿勢にある時にロック棒が被係止部に係止するように構成されているものにおいては、収納姿勢及び閉鎖姿勢にある扉体においてロック棒及び操作部が外部に露出することがなく、意匠性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】袖扉を備えたシャッターの全閉状態の概略正面図である。
【図2】図1の袖扉部の部分拡大図である。
【図2A】他の実施形態に係る潜り戸を備えた袖扉部の部分拡大図である。
【図3】袖扉及び潜り戸の収納姿勢と閉鎖姿勢を示す平面図である。
【図4】閉鎖姿勢にある袖扉の側面図である。
【図5】袖扉の下方部位の一部切り欠き拡大正面図であり、ロック装置を示している。
【図6】図5を側方から見た図であり、袖扉の避難用開口の戸先側見込面を示している。
【図7】(A)は図5の平面図、(B)は図5の底面図である。
【図8】潜り戸付きの防火ドア装置の正面図である。
【図9】主扉及び潜り戸の収納姿勢と閉鎖姿勢を示す平面図である。
【図10】従来の袖扉のロック装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施形態を、袖扉連動防火防煙シャッター装置に基づいて詳細に説明する。袖扉連動防火防煙シャッター装置は、建物内の空間の所定の防火区画部位に設置されており、火災時に、シャッターカーテン1と袖扉2とで建物内空間を閉鎖して建物内を区画するように構成されている。袖扉2には避難用の潜り戸3が設けてある。
【0014】
図1は、全閉状態にある袖扉連動防火防煙シャッター装置を示す概略正面図であって、左右の側壁4、5と天井面CLと床面FLとで形成される開口部の幅方向の部分がシャッターカーテン1によって、残りの部分が袖扉2によって、それぞれ閉鎖される。
【0015】
開口部全閉状態において、シャッターカーテン1の幅方向の一側の端部は、側壁4に形成されたガイド溝6内に受け入れられ、シャッターカーテン1の幅方向の他側の端部は、袖扉2の戸先側に形成されたガイド溝7内に受け入れられる。
【0016】
袖扉2は、戸先側端面20、戸尻側端面21、上端面22、下端面23、対向する面部24、25を備えており、戸先側端面20には袖扉2の高さ方向に延びるガイド溝7が形成されている。袖扉2の戸尻側(基端側)は、回動支軸(例えば、オートヒンジ26の軸部)を介して躯体に対して回動可能に支持されており、袖扉2は、側壁5に対して平行に延びる収納姿勢と、側壁5に対して垂直に延びる姿勢、すなわち、開口部の幅方向に延びる閉鎖姿勢、との間で回動可能となっている(図3参照)。
【0017】
袖扉2には、面部24、25を貫設して避難用開口が形成されており、避難用開口は潜り戸3によって開閉可能となっている。避難用開口は、戸先側縦框80、戸尻側縦框81、上框82、下框83から四周状に形成された框から構成されている。框の戸先側縦框80、戸尻側縦框81、上框82、下框83は、それぞれ、避難用開口の戸先側見込面800、戸尻側見込面、上面、下面を形成している。図2Aは、他の実施形態に係る潜り戸を備えた袖扉部の部分拡大図を示し、避難用開口は、戸先側縦框、戸尻側縦框、上框のみから形成されており、下框を備えていない。
【0018】
潜り戸3は、戸先側端面30、戸尻側端面31、上端面32、下端面33、対向する面部34、35を備えている。潜り戸3の戸先側・戸尻側は、袖扉2の戸先側・戸尻側と一致している。潜り戸3の戸尻側(基端側)は、回動支軸(例えば、オートヒンジ36の軸部)を介して避難用開口の框に対して回動可能に支持されており、潜り戸3は、袖扉2の避難用開口を閉鎖する閉鎖姿勢と、袖扉2の避難用開口を開放する開放姿勢、との間で回動可能となっている(図3参照)。潜り戸3の閉鎖姿勢時には、潜り戸3の戸先側端面30、戸尻側端面31、上端面32、下端面33は、それぞれ、避難用開口の戸先側見込面800、戸尻側見込面、上面、下面に近接している。図示の態様では、潜り戸3の戸先側・戸尻側は、袖扉2の戸先側・戸尻側と一致しているが、潜り戸3の戸先側が袖扉2の戸尻側に、潜り戸3の戸尻側が袖扉2の戸先側にくるようにしてもよい。この場合、避難用開口の戸先側見込面の位置は、図2に示す潜り戸の右側に位置することになる。
【0019】
潜り戸3は、オートヒンジ36の付勢力により閉鎖姿勢が維持されている。また、防煙性能を向上させるために、潜り戸3に、潜り戸3の内部に退避した姿勢と戸先側端面30から突出した係止姿勢との間で移動可能なラッチ37が設けてもよく、潜り戸3の戸先側端面30から突出したラッチ37が避難用開口の戸先側見込面800の所定部位に形成したラッチ受けに係止することで、潜り戸3の閉鎖状態が維持されるようにしてもよい。潜り戸3には、さらに、施錠装置38が設けてあり、潜り戸3の内部に退避した姿勢と戸先側端面30から突出した係止姿勢との間で移動可能なデッドボルト39が避難用開口の戸先側見込面800の所定部位に形成したデッドボルト受けに係止することで、潜り戸3の開放が規制される。施錠装置は典型的にはシリンダー錠であり、デッドボルト39は、潜り戸3の面部34、35に設けた施錠装置38(つまみの回動操作あるいは鍵孔に差し込んだ鍵の回動操作)によってデッドボルト受けに係脱する。潜り戸3、袖扉2には、それぞれ扉体を手動で開放するためのハンドルH1、H2が設けてある。
【0020】
袖扉連動防火防煙シャッター装置において、開口部が開放された状態では、シャッターカーテン1は天井内に収納されており、袖扉2は、壁5に沿うように、壁5に形成された収納部50に収納されている。袖扉2は、オートヒンジ26等の自動閉鎖装置によって収納姿勢から閉鎖姿勢へ回動する方向に付勢されていると共に、電磁レリーズ51等の保持手段によって収納姿勢に保持されている。
【0021】
火災時に火災検知信号を受信すると、袖扉2を収納姿勢に保持している電磁レリーズ51が解除され、オートヒンジ26のばね力により袖扉2(潜り戸3も一緒に)が閉鎖方向へ回動して閉鎖姿勢となると、袖扉2が戸当り部に当接した時に、袖扉2が閉鎖姿勢まで回動したことを検知して検知信号を出力し、検知信号に従って自動閉鎖装置を介してシャッターカーテン1が幅方向の両端が壁に形成したガイド溝6、袖扉2の戸先側端面に形成したガイド溝7に案内されながら全閉状態まで降下して開口部を閉鎖する。
【0022】
袖扉連動防火防煙シャッター装置を管理用として用いたい場合があり、袖扉部の防盗性を確保するために、閉鎖姿勢にある袖扉2の開放を規制するロック装置9が設けられる。ロック装置9のロック手段は、袖扉2内部に上下動可能に設けられた落とし棒90と、袖扉2の下面23から下方に突出した落とし棒90の先端が係止するように床面に凹設された被係止部91と、落とし棒90を上下動させる操作レバー92と、を備えている。
【0023】
袖扉2の避難用開口の戸先側見込面800と袖扉2の戸先側端面20との間の内部空間の下方部位には、戸先側見込面800に近接して、落とし棒90が上下動可能に設けてあり、避難用開口の戸先側見込面800に設けた操作レバー92の回動操作によって、落とし棒90の上下動操作が可能となっている。落とし棒90が下動した位置では、落とし棒90の下端側は袖扉2の下面23から下方に突出しており、床面に形成した被係止部91に係止するロック状態となる。落とし棒90が上動した位置では、落とし棒90の下端は袖扉2の内部に退避しており、落とし棒90の下端は被係止部91から脱した非ロック状態にある。
【0024】
操作レバー92は、落とし棒90を下動操作あるいは上動操作した状態において、避難用開口の戸先側見込面800と略面一に収納可能となっており、操作レバー92が潜り戸3の閉鎖姿勢を妨げることがない。潜り戸3が閉鎖姿勢にある時には、潜り戸3の戸先側端面30が避難用開口の戸先側見込面800に近接して操作レバー92を覆うことで、操作レバー92による落とし棒90の上動操作が規制されている。
【0025】
したがって、袖扉連動防火防煙シャッター装置を管理用として用いる場合には、先ず、袖扉2で開口部を閉鎖した状態において、潜り戸3を開いて開放姿勢として、操作レバー92による操作で落とし棒90を下動させて落とし棒90の下端側を床面に形成された非係止部91に係止させてロック状態とする。そして、潜り戸3を閉めて閉鎖姿勢として、潜り戸3を施錠して潜り戸3の開放を規制する。次いで、押しボタンスイッチによりシャッターカーテン1を降下させて開口部を全閉状態とする。開口部全閉状態において、操作レバー92を外部から操作することが防止され、防盗性を担保することができる。
【0026】
落とし棒90は常に袖扉2内部で上下動しており、ロック状態においてのみ袖扉2の下面23から下方に突出するだけなので、落とし棒90及び操作レバー92が袖扉2の面部24、25に露出することがなく意匠性に優れる。特に、袖扉2が収納部50に収納された収納姿勢にある時に、落とし棒90及び操作レバー92が外部に露出することがない。本実施形態では、扉体の下面から突出するロック棒、すなわち落とし棒90について説明したが、本発明に係るロック棒は扉体の上面から突出するものでもよい。
【0027】
本発明の他の実施形態を、潜り戸付きの防火ドア装置に基づいて説明する。潜り戸付きの防火ドア装置は、主扉2´と、避難用の潜り戸3´とを備えている。
【0028】
主扉2´は、戸先側端面20´、戸尻側端面21´、上端面22´、下端面23´、対向する面部24´、25´を備えている。主扉2´の戸尻側(基端側)は、回動支軸26´を介して躯体に対して回動可能に支持されている。一つの態様では、主扉2´は、側壁(図示せず)に対して平行に延びる収納姿勢と、側壁に対して垂直に延びる姿勢、すなわち、開口部の幅方向に延びる閉鎖姿勢、との間で回動可能となっており、主扉2´は、火災時に収納姿勢から閉鎖姿勢に回動して建物内部空間の所定部位を区画する。
【0029】
主扉2´には、面部24´、25´を貫設して避難用開口が形成されており、避難用開口は潜り戸3´によって開閉可能となっている。
【0030】
潜り戸3´は、戸先側端面30´、戸尻側端面31´、上端面32´、下端面33´、対向する面部34´、35´を備えており、潜り戸3の戸尻側(基端側)は、回動支軸36´を介して避難用開口の框に対して回動可能に支持されている。
【0031】
ロック装置9のロック手段は、主扉2´内部に上下動可能に設けられた落とし棒90と、扉体2の下面23´から下方に突出した落とし棒90の先端が係止するように床面に凹設された被係止部91と、落とし棒90を上下動させる操作レバー92と、を備えている。操作レバー92は、避難用開口の戸先側見込面に設けてあり、潜り戸3´が閉鎖姿勢にある時には、潜り戸3´の戸先側端面30´が避難用開口の戸先側見込面に近接して操作レバー92を覆うことで、操作レバー92による落とし棒90の上動操作が規制されている。
【0032】
したがって、閉鎖状態にある潜り戸3´を施錠して潜り戸3´の開放を規制することで、操作レバー92を外部から操作することができなくなって、防盗性を担保することができる。また、潜り戸3´が開放されない限り、ロック装置のロック状態を解除することができない。また、落とし棒90及び操作レバー92は主扉2´の面部に露出することがないので意匠性に優れる。ここで、潜り戸付きの防火ドア装置を管理用として用いることができるが、潜り戸付きの防火ドア装置を管理用として用いる場合には、従来では主扉に施錠装置を設ける必要があった。本実施形態では、潜り戸3´が開放されない限り、ロック装置のロック状態を解除することができないので、潜り戸3´にのみ施錠装置38を設けておくことで、主扉2´に必ずしも施錠装置を設ける必要がなく、部品点数、コストの削減を図ることができる。なお、潜り戸3´、主扉2´には、それぞれ扉体を手動で開放するためのハンドルH1、H2が設けてある。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は、袖扉連動防火防煙シャッターや潜り戸付きの防火ドア装置に用いることができる。
【符号の説明】
【0034】
1 シャッターカーテン
2 袖扉
3 潜り戸
30 潜り戸の戸先側端面
9 ロック装置
90 落とし棒
91 被係止部
92 操作レバー


【特許請求の範囲】
【請求項1】
潜り戸を備えた扉体の構造であって、
前記潜り戸は、前記扉体に形成された避難用開口を開閉するように設けられ、
前記扉体の構造は、扉体内部に上下動可能に設けられたロック棒と、扉体の下面および/あるいは上面から突出したロック棒の先端が係止するように躯体側に設けた被係止部と、ロック棒を上下動させる操作部と、からなるロック装置を備え、
前記操作部は、避難用開口の戸先側見込面に設けてあり、潜り戸が開放姿勢にある時にのみ前記操作部の操作が可能であり、潜り戸が閉鎖姿勢にある時には、潜り戸の戸先側端面が避難用開口の戸先側見込面に近接して前記操作部を覆うことで、前記操作部によるロック棒の上下動操作が規制されている、扉体の構造。
【請求項2】
前記扉体は、収納姿勢と閉鎖姿勢との間で回動可能であり、扉体が閉鎖姿勢にある時にロック棒が被係止部に係止するように構成されている、請求項1に記載の扉体の構造。
【請求項3】
前記潜り戸は施錠装置を備えており、当該施錠装置によって閉鎖姿勢にある潜り戸の開放を規制することで、前記扉体の開放を規制するように構成されている、請求項1、2いずれかに記載の扉体の構造。
【請求項4】
前記扉体は、袖扉連動防火防煙シャッターの袖扉であり、当該袖扉の戸先側にはシャッターカーテンの幅方向の一端を案内するガイド溝が形成されている、請求項1〜3いずれかに記載の扉体の構造。



【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図2A】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2012−46993(P2012−46993A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−191464(P2010−191464)
【出願日】平成22年8月27日(2010.8.27)
【出願人】(307038540)三和シヤッター工業株式会社 (273)