説明

潤滑油組成物

【課題】潤滑油組成物において、高速攪拌により発生する油面上の泡に対する消泡効果と優れた消泡性を維持できる潤滑油組成物を提供すること。
【解決手段】基油とポリジメチルシロキサンとを含む潤滑油組成物であって、ポリジメチルシロキサンの分子量分布がゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)で測定してポリスチレン換算でlogM≧4.2部分の含有量が84%以上であり且つlogM≦3.1部分の含有量が3%以下であり、25℃における動粘度が10,000〜60,000mm/sであることを特徴とする潤滑油組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、効果的な消泡性を有する潤滑油組成物に関する。潤滑油には泡立ち防止性能を付与するために消泡性に優れたポリジメチルシロキサンが通常使用されるが、本発明では潤滑油中に特定の分子量分布を有するポリジメチルシロキサンを適量分散させることにより高速攪拌による発生する泡を効果的かつ安定して除去する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近では自動車を始め、産業用の各種機械類は、小型で効率の高い機械となってきているが、それにつれて、機械類に使用される潤滑油の使用環境が厳しくなっている。
【0003】
例えば、機械類のコンパクト化が進められるに従い、潤滑油のタンクも小型化し、総油量も少量化する。また、循環用ポンプがギヤポンプからベーンポンプに代わり、潤滑油は高せん断を受けやすくなり、フィルターの保持サイズも小径化するという傾向になってきている。特に油圧系の高速レスポンス制御に伴って,サーボバルブの異物の噛みこみを防止するために,使用されるフィルターのポアサイズはますます細かくなってきている。また省燃費化を目指すため油の低粘度化が取り入れられてきている。その結果、オイルの受けるストレスは大きくなり、劣化速度が速くなって、潤滑性能ばかりでなく消泡性能が早期に失われるようになってきた。
【0004】
具体的には、オイルタンクからの油面上昇による泡の吹き出し、あるいは高圧ポンプにおける空気巻き込みによるキャビテーションによって、不快な異常音などが発生する。特に、自動車の場合は変速機から発生する泡が原因となって、潤滑油がエンジン室内に噴出することがあり、火災の発生の危険が生じる。
【0005】
自動車の分野の例では、高品質化に伴って、静音化は重要な位置付けになって来ており、上記の如く変速機から不快な異常音が発生すると自動車そのものの商品価値が下がるばかりでなく、泡が潤滑部分に巻き込まれて焼き付き、摩耗を起こすこともあるため、この点からも長期に消泡性を維持することが潤滑油に求められるようになってきている。
【0006】
また、工業分野の機械製造工場の例では、コスト節減の観点から、装置組み付け時に充填し、完成試験を実施した製品から、充填油を抜き取りフィルターを介して充填タンクに戻し、再利用することも行われるようになってきている。このような状況下では、ジメチルポリシロキサン系の消泡剤の効果が、持続しにくくなる傾向があり、潤滑油の一層の性能向上が望まれている。
【0007】
このように消泡性は重要性を増してきているが、高速回転、高温という使用条件においては、空気を吹き込んで泡立てて試験するJIS K2518に規定されている泡立ち試験では良好と判断された潤滑油であっても、消泡性不良による機器の損傷というような例が見られるようになってきた。このようにJIS評価の結果と実機での評価とが不一致であることは、例えば、特許文献1に報告されている。
【0008】
また、潤滑油の消泡性についての一般的な知識は非特許文献1及び2に詳しいので参照されたい。
【特許文献1】特開平10−170506号公報
【非特許文献1】岡田美津男著、「潤滑油の消泡」、油化学、42巻10号(1993)、807〜810頁
【非特許文献2】高野信之著、「潤滑油の泡立ちについて」、潤滑、25巻4号(1980)、219〜223頁
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上記観点からなされたもので、潤滑油組成物において、高速攪拌により発生する油面上の泡に対する消泡効果と優れた消泡性を維持できる潤滑油組成物を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者等は、鋭意検討した結果、潤滑油中に特定の分子量分布を有するポリジメチルシロキサンを適量分散させることにより高速攪拌による発生する泡を効果的かつ安定して除去することを見出し、本発明を完成した。
【0011】
すなわち、本発明は、基油とポリジメチルシロキサンとを含む潤滑油組成物であって、ポリジメチルシロキサンの分子量分布がゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)で測定してポリスチレン換算でlogM≧4.2部分の含有量が84%以上であり且つlogM≦3.1部分の含有量が3%以下であり、25℃における動粘度が10,000〜60,000mm/sであることを特徴とする潤滑油組成物にある。
【発明の効果】
【0012】
本発明の潤滑油組成物は、25℃における動粘度が10,000〜60,000mm/sであるポリジメチルシロキサンの分子量分布を特定の範囲にし、当該ポリジメチルシロキサンを特定の添加量で潤滑油中に配合することによって、高速攪拌する発泡の激しい条件下でも安定した消泡性を示す顕著な効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明は、潤滑油中に、消泡剤として25℃における粘度が10,000〜60,000mm/sでその分子量分布がポリスチレン換算でlogM≧4.2の部分が84%以上で且つlogM≦3.1の部分が3%以下であるポリジメチルシロキサンをSi換算で3〜20質量ppm配合することによって、高速攪拌にも耐えうる消泡性を兼ね備えた潤滑油組成物とするものである。
【0014】
また、例えば、自動変速機油のような過酷な条件下での、消泡性能の顕著な劣化現象は、潤滑油中の消泡剤成分の量的あるいは質的変化によるものと考えられ、その原因として、潤滑油の循環ラインに装備されるストレーナー(フィルター)による消泡剤の捕集あるいは、高速攪拌による消泡剤飛散による成分の偏在化などが考えられるが、詳細は不明である。この劣化した潤滑油をJIS K2518記載の泡立ち試験を行ってみても消泡性はむしろ良好と評価され、現状の問題を反映していない。
【0015】
そこでJIS K2518に代わる泡立ち性の評価方法として後述するホモジナイザー法による泡立ち試験を考案し、また、潤滑油の消泡剤劣化の加速試験としてフィルター通過による評価方法を考案、検討し、本発明の潤滑油組成物が高温かつ高速攪拌が行われる条件でも最適な性能を示すことを確認した。
【0016】
本発明の潤滑油組成物における、基油として鉱油、合成油、これらの適宜の混合物が用いられる。この鉱油や合成油は、一般に油圧油やATF等の基油として用いられているものであればよく、特に制限はない。
【0017】
こうした鉱油系基油としては、具体的には、原油を常圧蒸留して得られる常圧残油を減圧蒸留して得られた潤滑油留分を、溶剤脱れき、溶剤抽出、水素化分解、溶剤脱ろう、水素化精製等の処理を1つ以上行って精製したもの、あるいはワックス異性化鉱油、フィッシャートロプシュプロセス等により製造されるGTL WAX(ガストゥリキッドワックス)を異性化する手法で製造される潤滑油基油等が例示できる。
【0018】
また、合成油としては、例えば、ポリα−オレフィン(PAO)、α−オレフィンコポリマー、ポリブテン、アルキルベンゼン、ポリオールエステル、二塩基酸エステル、ポリオキシアルキレングリコール、ポリオキシアルキレングリコールエステル、ポリオキシアルキレングリコールエーテル、ヒンダードエステル、シリコーンオイルなどを挙げることができる。上記のように、これらの合成油は、それぞれ単独で、あるいは二種以上を組み合わせて使用することができ、さらに鉱油と合成油を組み合わせて使用することができる。
【0019】
上記基油は、高速で攪拌される条件であり、攪拌抵抗を低くするという観点から、比較的低い粘度の潤滑油を望まれることより、通常は100℃における動粘度が1〜50mm/s、特に2〜10mm /sの範囲にあるものが好適である。また温度変化に対して粘度変化が小さいものを望まれるため粘度指数VIは130〜200が望ましい。
【0020】
この基油の%Cは、酸化安定性の点から20以下であるものが好ましく、更に10以下であるものが好ましい。また、低温流動性の指標である流動点については特に制限はないが、−10℃以下であるのが好ましく、特に−15℃以下であるものが好ましい。
【0021】
本発明の潤滑油組成物を構成する消泡剤のポリジメチルシロキサンは、下記式(I)で表される。
【0022】
【化1】

【0023】
(上記式Iにおいて、nは正の整数である。)
上記ポリジメチルシロキサンは、25℃における動粘度が約10,000〜60,000mm/s程度が好ましい。さらにそれらの分子量分布がポリスチレン換算でlogM≧4.2の部分が84%以上且つlogM≦3.1の部分が3%以下であるものを消泡剤として使用すると優れた高速攪拌に対しても消泡性を示す。
【0024】
このポリジメチルシロキサンは、単独で、あるいは上記の分子量分布を満足させることが可能であれば粘度の異なった二種以上のものを組み合わせて使用することもできる。
【0025】
その使用量については、基油に、組成物全質量を基準として、Si換算で約3〜20質量ppmの割合で配合される。3質量ppm未満では消泡性の効果がでない場合があり、20質量ppmを超えると潤滑油組成物が濁る等の逆に消泡効果に悪影響を与える場合がある。より好ましくは、約6〜10質量ppmの範囲である。
【0026】
本発明の潤滑油組成物は、上記したように基油に、ポリジメチルシロキサン成分を配合することにより得られるが、さらに潤滑油の用途に応じて、その特性向上のために通常使用される金属系清浄剤、無灰系分散剤、酸化防止剤、摩擦調整剤、金属不活性化剤、粘度指数向上剤、流動点降下剤などの公知の添加剤を、本発明の目的を阻害しない範囲で適宜配合することができる。
【0027】
これらの追加的な添加剤は、組成物全質量基準で、通常、約0.05〜25質量%程度の範囲にすることが好ましい。
【0028】
上に記したポリジメチルシロキサンを潤滑油に配合する場合、添加量が極少量の為、予め溶剤に稀釈・分散させてから配合するようにすると調製を行いやすい。
【0029】
この稀釈溶液は、ポリジメチルシロキサンに必要量溶剤を加えて、攪拌機によって攪拌し完全に溶解したものを使用する。
【0030】
溶液とする事で濃度調整が容易になり、この稀釈液の濃度の不均一化を防ぐ事により作成した稀釈液を保管する事ができる。
【0031】
上記稀釈・分散用の溶剤は,ポリジメチルシロキサンを溶解し、容易に溶解するようなもので、製品性状に悪影響を及ぼさないものを選択する。
【0032】
こうした溶剤としては、例えば、JIS K2203に規定される灯油等が挙げられる。
【0033】
また、添加する際には油温を上げ、十分な撹拌状態の中でき稀釈溶液を少量ずつ添加する事でポリジメチルシロキサンが細かく分散する事ができる。
【0034】
こうした操作によって作成された潤滑油組成物は、ポリジメチルシロキサンが潤滑油組成物中に細かく分散されているので、同じ添加量であっても粒子数が増加する結果、潤滑油組成物から発生する泡と接触する確率が増え、これによって消泡効果を効果的に発揮することができる。
【0035】
本発明の潤滑油組成物は、例えば、ギヤ油、自動変速機油、CVT自動変速機油、油圧作動油、エンジン油等に使用できる。
【0036】
<ホモジナイザー法による試験>
上述したように、本発明者等は、JIS K2518泡立ち試験法に代わる、泡立ち試験法としてホモジナイザー法による泡立ち試験法を考案したので以下に詳細に説明する。
【0037】
(試験装置)
図1はホモジナイザー法の試験装置の例示である。したがって、同様の機能を有する装置は、本発明の潤滑油を評価するために使用できる。図1を参照しながら試験装置を説明すると、試験装置は、ホモジナイザー1(例えば、IKA(R) Labortechnik社製 Ultra-Turaax T25 、ジェネレーターシャフト2(例えば、IKA(R) Labortechnik社製 S-25N-25F)、熱電対3(Kタイプなど 少なくとも140℃まで測定可能なもの)、シリンダ4(例えば、ガラス製 高さ20〜160mm(1mm毎)目盛り付き 内径φ36mm 厚み2mm 高さ200mm 目盛りは液面高さ(mm)を測るものであり、読みは体積(mml)とはならない。)、クランプ5(シリンダ固定用)、ヒーター6(上記シリンダに油を入れたとき、140℃まで油温を加熱するのに十分な電気容量のあるもの)、ラボジャッキ7(上記ヒーターを乗せて、昇降可能なもの 油温が試験温度に近い場合ヒーター出力だけでは微調整が難しい為、ヒーターを昇降しシリンダと直接接触しないようにして調整する。測定時は攪拌による発熱量を知るためヒーターを降ろしておく)及びスタンド8、9(ホモジナイザーおよびシリンダを固定できるもの)から構成される。
【0038】
(試験手順)
試料油を室温においてシリンダの目盛りで55mmの位置まで採取(容量で62.5mlに相当)し、図1に示すように配置する。ホモジナイザーの位置をジェネレーターシャフト先端がシリンダ目盛り20mmの位置になるように合わせる。このとき熱電対先端が油面から約1cm下に浸漬するように固定する。試料を測定温度に昇温するため、ホモジナイザーを8000min−1で攪拌させながらヒーターで加熱する。温度微調整のためヒーターの電気的制御以外に、ラボジャッキを昇降してシリンダとヒーターに間隔を作りその距離を調整することにより所定の目的測定温度に維持するようにする。ホモジナイザーを停止し、その測定温度での油面位置をmm単位で記録した後、再びホモジナイザーを8000min−1で攪拌させ、所定の測定温度に達していることを確認したら、ヒーターを外し、ホモジナイザーを一旦停止し、油面の泡の量をmm単位で読む、その後、回転数を20000min−1に設定して運転し1分間攪拌する。停止後3秒後の泡立ち面の位置を記録する。温度均一化のために8000min-1で攪拌する操作によって発生した泡の量は、ホモジナイザー停止後、通常直ちに2mm以下の値になり、消泡試験結果に影響を与えることはない。
【0039】
試験温度における泡立ち量は、下式
【0040】
【数1】

【0041】
により算出する。
【0042】
(測定条件および判断基準)
JIS K2518シーケンス2の測定温度93.5℃よりも高い120℃および130℃の温度条件で測定する。消泡剤無添加潤滑油をこのホモジナイザー法による泡立ち試験法により泡立ち量を測定した値を基準値とし、この基準値よりも20%以上の改善が見られたものについて消泡剤の効果があると評価する。
【0043】
表1に下記の表4に示した消泡剤無添加潤滑油を対照基準とした120℃及び130℃における合否判定ラインを例示する。参考としてJIS K2518シーケンス2の測定結果も付記する
【0044】
【表1】

【実施例】
【0045】
本発明を実施例によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定されるものではない。
【0046】
表3に記載のポリジメチルシロキサン6種類(A〜F)を、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)を用いて分子量分布分析を行った。
【0047】
ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)測定の試験は、試料を移動相(THF)で0.2%溶液に調整した液を測定溶液とし、以下の表2に示す条件で消泡剤A〜Fの測定を行った。
【0048】
【表2】

【0049】
【表3】

【0050】
上記の消泡剤A〜Fを下記表4記載の消泡剤無添加潤滑油に添加し、実施例1と2及び比較例1〜4を調製し、これらの試料油について、ホモジナイザー法による泡立ち試験及びJIS K2518泡立ち試験を行った。結果を表5に示す。
【0051】
【表4】

【0052】
【表5】

【0053】
上記の比較例4の結果から分かるようにJIS K2518では合格となるものでもホモジナイザー試験では不合格となる消泡剤があることがわかる。
【0054】
試料油の加速劣化試験をのため、試料油を下記に示すフィルターに通し、ろ過後の試料油について消泡性を試験した。
【0055】
フィルター(MIXセルロース製φ47mm保持粒径0.8μm アドバンテック品)を使用し、JIS B9931「質量法による作動油汚染の測定方法」の装置を使用して、試料油をろ過して、ろ過液を収集し、ろ過後試料油とした。
【0056】
ろ過は試料油200mlを上記フィルターに通じて1回目のろ過をした後、フィルターを交換して計2回ろ過した試料油について、泡立ち試験(ホモジナイザー法)を行った。結果を表6に示した。
【0057】
【表6】

【0058】
ホモジナイザー試験の結果から分かるように、消泡剤の動粘度が高ければ良いというわけではない。また、消泡剤を添加しても改悪される例もある。JIS K2518とは結果は相関せず、ろ過処理をした潤滑油でも消泡剤を添加していれば良好な結果となる。
実施例は高温(120〜130℃)において比較例と比較して、顕著に良好な消泡性能を示した。
【0059】
同じ動粘度の消泡剤でも効果が異なり、本発明の分子量分布を有するポリジメチルシロキサン消泡剤のみが良好な結果を示すことが分かる。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】ホモジナイザー法の試験装置を示す。
【符号の説明】
【0061】
1 ホモジナイザー
2 ジェネレーターシャフト
3 熱電対
4 シリンダ
5 クランプ
6 ヒーター
7 ラボジャッキ
8、9 スタンド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基油とポリジメチルシロキサンとを含む潤滑油組成物であって、ポリジメチルシロキサンの分子量分布がゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)で測定してポリスチレン換算でlogM≧4.2部分の含有量が84%以上であり且つlogM≦3.1部分の含有量が3%以下であり、25℃における動粘度が10,000〜60,000mm/sであることを特徴とする潤滑油組成物。
【請求項2】
前記ポリジメチルシロキサンを消泡剤として潤滑油組成物全質量を基準にSi換算で3質量ppm〜20質量ppmの範囲内で添加することを特徴とする請求項1に記載の潤滑油組成物。
【請求項3】
100℃における動粘度が1〜50mm/sであり、粘度指数VIが130〜230であることを特徴とする請求項1又は2に記載の潤滑油組成物。
【請求項4】
前記潤滑油組成物が、ギヤ油、自動変速機油、CVT自動変速機油、油圧作動油及びエンジン油からなる群から選択される請求項1〜3のいずれかに記載の潤滑油組成物。

【図1】
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【公開番号】特開2008−120889(P2008−120889A)
【公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−304767(P2006−304767)
【出願日】平成18年11月10日(2006.11.10)
【出願人】(000186913)昭和シェル石油株式会社 (322)
【Fターム(参考)】