説明

濾過装置

【課題】フィルムの欠点の原因である、長期滞留溶融樹脂を劇的に減じることができる濾過装置を提供する。
【解決手段】溶融樹脂が流入する入口3、および流出する出口4を有するハウジング2と、前記ハウジング2内に設けられ、溶融樹脂流路を有するセンターポール11と、前記センターポールを外囲するように、前記センターポールの長手方向に積層された複数枚の環状のリーフディスクフィルター6と、を備え、前記入口3から流入した溶融樹脂が、前記リーフディスクフィルター6を通りその内方に濾過済みの溶融樹脂として流入し、濾過済みの溶融樹脂が、前記センターポール内の溶融樹脂流路に流入し、前記出口から流出する溶融樹脂の濾過装置であって、長期滞留樹脂排出用フィルター13を備えた長期滞留樹脂排出口5が、前記ハウジングの溶融樹脂流の最下流部に近設されていることを特徴とする、前記濾過装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、溶融樹脂の濾過に関する。
【背景技術】
【0002】
高品質が求められる光学フィルム等のフィルム製造においては、リーフディスクフィルターを積層した濾過装置を用いて、溶融樹脂を濾過処理することが広く行われている。このリーフディスクフィルターを積層した従来の濾過装置は、大きな濾過面積が確保できるため、高い濾過精度をもつ濾材を使用することができるメリットがあるが、溶融樹脂流が複雑となり、容積も大きいため、溶融樹脂がフィルター装置内に長く滞留し、樹脂が熱劣化して、熱劣化した樹脂がフィルム中の欠点の原因となる等の問題がある。
【0003】
特開平9−150018号公報には、ハウジング内のポリマー流の最下流側から少なくとも1枚以上5枚以下のリーフディスクフィルターが、他のフィルターより外径の小さいフィルターで、かつ下流側に向かって大きくならないように配列され、そしてハウジングに接続するフランジの内面が外径の小さいフィルターとほぼ一定の間隔を保持する構造となっている濾過装置が記載され、該濾過装置によれば、溶融ポリマーの滞留によるポリマーの熱劣化を少なくしてゲル化ポリマーの生成を抑制できることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−150018号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、フィルムの欠点の原因である、長期滞留樹脂を劇的に減じることができる濾過装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題に鑑み、図5の様な構造を有する、従来の濾過装置における長期滞留が如何なる箇所において発生しているのかを検証したところ、溶融樹脂流の最下流部21では、溶融樹脂流が乏しいことと、流速が極めて遅いハウジングの壁面近傍を通ってきた樹脂が溶融樹脂流の最下流部に集められることに起因して、著しい滞留が生じていることを見出した。かかる知見に基づき、本発明者は、かかる部位に起因する長期滞留樹脂を実質的に減ずる効果を有する本発明の濾過装置を着想するに至り、本発明を完成した。
【0007】
すなわち、本発明は、溶融樹脂が流入する入口、および流出する出口を有するハウジングと、前記ハウジング内に設けられ、溶融樹脂流路を有するセンターポールと、前記センターポールを外囲するように、前記センターポールの長手方向に積層された複数枚のリーフディスクフィルターと、を備え、前記入口から流入した溶融樹脂が、前記リーフディスクフィルターを通りその内方に濾過済みの溶融樹脂として流入し、濾過済みの溶融樹脂が、前記センターポール内の溶融樹脂流路に流入し、前記出口から流出する溶融樹脂の濾過装置であって、長期滞留樹脂排出用フィルターを備えた長期滞留樹脂排出口が、前記ハウジングの溶融樹脂流の最下流部に近設されていることを特徴とする、前記濾過装置に関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の濾過装置によれば、長期滞留樹脂を減じることができるため、欠点の少ないフィルムを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の濾過装置の概略断面図である。
【図2】本発明の濾過装置における溶融樹脂流を示す断面図である。
【図3】本発明の濾過装置のA−A‘概略断面図である。
【図4】本発明の濾過装置の一実施形態を示す図である。
【図5】従来の濾過装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
本発明の濾過装置1の概略断面図を図1に示す。濾過装置1は、ハウジング2と、センターポール11と、リーフディスクフィルター6と、長期滞留樹脂排出用フィルター13を備えた長期滞留樹脂排出口5と、を有する。ハウジング2内には、センターポール11を中心にして、長期滞留樹脂排出用フィルター13、ガスケット16、最下流段のフィルター12、ガスケット16、リーフディスクフィルター6、ガスケット16、リーフディスクフィルター6、ガスケット16、リーフディスクフィルター6・・・の順に多段積層し、その上部に押さえディスク14を組みつけた積層体が設置されている。ガスケット16、最下流段のフィルター12、リーフディスクフィルター6、押さえディスク14は、従来の装置と同様の構造のものが採用できる。
【0011】
本発明の装置は、長期滞留樹脂排出用フィルター13を備えた長期滞留樹脂排出口5が、ハウジング2の溶融樹脂流の最下流部21に近設されている。ここで、長期滞留樹脂排出口5とは、濾過装置1のハウジング2内で長期間滞留している溶融樹脂を排出させるための排出口である。また、溶融樹脂流の最下流部21とは、入口3から流入された溶融樹脂が、複数枚のリーフディスクフィルター6に濾過処理される前のハウジング内における溶融樹脂流の最下流部21のことである。具体的には、溶融樹脂流の最下流部21は、最下流段のフィルター12と、ハウジング2のボトムカバー15との間の領域である。
【0012】
ハウジング2は、入口3と出口4の他に、長期滞留樹脂排出口5を有している。溶融樹脂は、入口3より流入し、押さえディスク14により分散され、リーフディスクフィルター6又は最下流段のフィルター12を通りその内方に濾過済みの溶融樹脂として流入し、濾過済みの溶融樹脂が、センターポール11内の溶融樹脂流路に流入し、出口4より流出する。図2に、濾過装置1における溶融樹脂の流れを、濾過が行われていない溶融樹脂の流れ9、濾過が行われた溶融樹脂の流れ10として示した。出口4から流出した溶融樹脂は、ダイス8を通り、フィルム又はシートとして製膜することが出来る。一方で長期滞留樹脂排出口5から排出される溶融樹脂は、入口3より入り、押さえディスク14により分散され、溶融樹脂流の最下流部21に至り、長期滞留樹脂排出用フィルター13を通り長期滞留樹脂排出口5より排出される。本発明の濾過装置1において、ゲル化樹脂の生成の原因となる長期滞留樹脂は、長期滞留樹脂排出用フィルター13を通って、長期滞留樹脂排出口5より排出される。
【0013】
長期滞留樹脂排出用フィルター13の設置場所や形状は、例えば図3の様な位置関係に配することが出来る。図3の様な位置関係に配することで、長期滞留樹脂排出用フィルター13を通過した樹脂は、長期滞留樹脂排出用フィルター13の下流に設けられた長期滞留樹脂排出口5から排出される。また、公知のスペーサー等を使用して、長期滞留樹脂排出用フィルター13から長期樹脂滞留排出口5に至るまでの空間を確保して、樹脂の流れを安定化させることが好ましい。
【0014】
長期滞留樹脂排出口5より排出された樹脂の用途は特に限定されないが、以下の様な利用により、歩止まりの低下や、廃棄物の増加を実質的に抑えることが出来る。例えばTダイ法においては、樹脂の粘弾性に起因して、ダイスから押し出されるフィルムは、ダイスの出口幅より短くなる、いわゆるネックインが発生することが知られている。このネックインが発生すると、両端の略1cmの部分(以下耳部と称する)が中央部など他の部分に比べ著しく厚くなるため、製品出荷時には耳部を切断し、フィルムの厚さをそろえている。長期滞留樹脂排出口5より排出された樹脂を、トリミングされる部位である耳部にまわすことにより、歩止まりの低下を実質的になくすることが出来る。その他の方法として、長期滞留樹脂を再度押出し、欠点の存在がそれほど問題にならない用途に利用することにより、廃棄物の増加を抑えることも出来る。
【0015】
長期滞留樹脂排出用フィルター13を、長期滞留樹脂排出口5のボトムカバー15面に装着することにより、長期滞留樹脂排出口5から排出される溶融樹脂の流れに適度な濾過抵抗をもった濾材を通過させることにより、長期滞留樹脂排出口5からの流量を、適量に抑制することができる。さらに、図3のように、長期滞留樹脂排出用フィルター13を、センターポールを中心に軸対称に配置することにより、最下流段のフィルター12より濾過される溶融樹脂の滞留時間分布も安定化される。
ここで、濾過抵抗Rとは、流体が濾過されるときの、濾材の通過性を示す公知の指標であり、式1中の如く定義される。
【0016】
Q=A・ΔP/(μ・R) ・・・・[式1]
ここで、Qは流量、Aは濾材の面積、ΔPは濾材前後の差圧、μは流体の粘度である。
濾過抵抗Rが大きければ大きいほど流体が流れにくいことを表している。なお、濾過抵抗Rは一般的に、濾過を行う時間とともに、濾材の目詰まりなどにより増加する。そこで、本発明では濾過処理を開始した初期の濾過抵抗を特に初期濾過抵抗R0として特に区別する。
【0017】
本発明の濾過装置1において、パージ率は、生産性と長期滞留樹脂排出効果の両立という点から、0.1〜10%が好ましく、より好ましくは0.2〜5%である。ここで、パージ率は、入口3からの流入量に対する長期滞留樹脂排出口5からの排出量の百分率で示している。
【0018】
本発明の濾過装置1において、長期滞留樹脂排出用フィルター13の初期濾過抵抗R0は、リーフディスクフィルター6や最下流段のフィルター12の初期濾過抵抗R0と同程度、具体的には0.2〜5倍にあることが好ましい。それ以外の範囲にあると、長期滞留樹脂排出用フィルター13の目詰まりと、リーフディスクフィルター6や最下流段のフィルター12の目詰まりの速度が著しく異なってしまう恐れがある。すなわち、長期滞留樹脂排出用フィルター13の濾過抵抗の上昇が極めて速い、あるいはリーフディスクフィルター6や最下流段のフィルター12の濾過抵抗が上昇しても、長期滞留樹脂排出用フィルター13の濾過抵抗はほとんど上昇しないという事態になる恐れがある。かかる事態が生じると、パージ率が過大あるいは過小になり、生産性の阻害または長期滞留樹脂排出効果の大幅な減少を引き起こす恐れがある。
【0019】
本発明の濾過装置1において、長期滞留樹脂排出用フィルター13の濾材の面積は、前記のパージ率を達成する範囲内であることが好ましく、例えば、リーフディスクフィルター6や最下流段のフィルター12の片面あたりの濾材の濾過面積の、0.1〜1.1倍が挙げられる。
【0020】
長期滞留樹脂排出口5から排出される溶融樹脂の流量は、前述のとおり長期滞留樹脂排出用フィルター13にても制御されるが、図4に例示する通り、長期滞留樹脂排出口5の下流に、圧力調整具7を設置して、排出される溶融樹脂の流量を制御することが望ましい。圧力調整具7を設置することにより、長期滞留樹脂排出口5から排出される溶融樹脂の流量をさらに正確に調整することが出来る。
【0021】
さらに、長期滞留樹脂排出用フィルター13の濾過済側の面の圧力を適度に調整することにより、長期滞留樹脂排出用フィルター13の差圧が過大になることによる、濾材の破損等のトラブルを未然に防ぐことができる。長期滞留樹脂排出用フィルター13の差圧が過大になると、フィルターの目開きや、破損が生じ、運転費用の増加や、長期滞留樹脂排出口5から排出される溶融樹脂の流量の制御が不能になるなどの問題が生じる恐れがあるが、前期圧力調整具7を設置することで回避することができる。
【0022】
圧力調整具7はギアポンプ、オリフィスなどの絞り機構、フィルターなど公知の技術を適用することができるが、オリフィスやフィルターにより圧力を調整することがコスト面で優位性があり好ましい。
【0023】
押し出し操作中に容易に圧力を調整することができるようにすることがより好ましい。例えば、特開2005−1283に記載されている押出機用背圧調整装置では、オリフィスを容易に切り替える機構を提案しており、そのような調整機能を用いることにより、長時間運転による濾材の目詰まり等に起因する、リーフディスクフィルター6や長期滞留樹脂排出用フィルター13の濾過抵抗の大きな変化があっても、出口4から出てくる溶融樹脂と長期滞留樹脂排出口5から排出される溶融樹脂の割合を安定的に制御することができる。
【0024】
同圧力調整具7により、長期滞留樹脂排出用フィルター13の濾過済側の面の圧力を、どの程度昇圧するかは特に規定しないが、長期滞留樹脂排出用フィルター13およびリーフディスクフィルター6保全の点から、出口4と長期滞留樹脂排出口5の圧力が同程度にするのが好ましい。
【0025】
本発明における濾過装置1で濾過される溶融樹脂は、特に限定しないが、例えばポリエチレンやポリプロピレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・脂肪酸エステル共重合体、エチレン・α−オレフィン共重合体、複数のα−オレフィン共重合体等のポリオレフィン、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等の芳香族ポリエステル、ポリカーボネートなどを例示することができる。
【0026】
本発明の濾過装置1は、例えば、インフレーションフィルムやTダイフィルムなどのフィルム押出成形装置やシート成形装置、押出ラミネーション装置など、公知の樹脂製品の成形加工装置に接続して用いることが出来る。
[参考例1]
【0027】
流動解析ソフトウェア(アンシスジャパン株式会社、POLYFLOW)を用いて、図1に示す構成であり、リーフディスクフィルター6と最下流段のフィルター12が計20枚(外径15センチ、内径4.4センチ、濾過抵抗6.7×10-1)、長期滞留樹脂排出用フィルター13(外径15センチ、内径4.4センチ、濾過抵抗6.7×10-1)の濾過装置1において、低密度ポリエチレン(住友化学株式会社製、商品名「スミカセンL705」、MFR=7、密度0.921g/cm3)を入口3から流入量Q0:33.2kg/hで流した場合の滞留時間を求めた。その結果、溶融樹脂流の最下流部21における溶融樹脂でも、15分で濾過が完了した。なお、計算の都合上、長期滞留樹脂排出口と樹脂出口の圧力は等しいものとして計算を行った。パージ率は2.5%であった。
[参考例2]
長期滞留樹脂排出用フィルター13の濾過抵抗を1.3×10-1にした以外は参考例1の条件にてシミュレーションを行った結果、溶融樹脂流の最下流部21における溶融樹脂でも、19分で濾過が完了した。パージ率は1.3%であった。
[参考例3]
長期滞留樹脂排出用フィルター13の濾過抵抗を3.3×10-1にした以外は参考例1の条件にてシミュレーションを行った結果、溶融樹脂流の最下流部21における溶融樹脂でも、11分で濾過が完了した。パージ率は4.9%であった。
[参考例4]
長期滞留樹脂排出用フィルター13の濾過抵抗を1.7×10-1にした以外は参考例1の条件にてシミュレーションを行った結果、溶融樹脂流の最下流部21における溶融樹脂でも、9分で濾過が完了した。パージ率は8.9%であった。
【0028】
[参考例5]
流動解析ソフトウェア(アンシスジャパン株式会社、POLYFLOW)を用いて、図5に示す従来の濾過装置19(リーフディスクフィルター6と最下流段のフィルター12が計20枚(外径15センチ、内径4.4センチ、濾過抵抗6.7×10-1))において、低密度ポリエチレン(住友化学株式会社製、商品名「スミカセンL705」、MFR=7、密度0.921g/cm3)を入口3から流入量Q0:33.2kg/hで流した場合の滞留時間を求めた。その結果、溶融樹脂流の最下流部21における溶融樹脂では、20時間経過しても濾過が完了していなかった。
【0029】
【表1】

【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明の濾過装置は、長期滞留樹脂を減じることができるため、欠点の少ないフィルムを製造することができる。かかるフィルムは、高品質が求められる光学フィルム等の用途に好適に用いられる。
【符号の説明】
【0031】
1・・・・濾過装置
2・・・・ハウジング
3・・・・入口
4・・・・出口
5・・・・長期滞留樹脂排出口
6・・・・リーフディスクフィルター
7・・・・圧力調整具
8・・・・ダイス
9・・・・濾過が行われていない溶融樹脂の流れ
10・・・濾過が行われた溶融樹脂の流れ
11・・・センターポール
12・・・最下流段のフィルター
13・・・長期滞留樹脂排出用フィルター
14・・・押さえディスク
15・・・ボトムカバー
16・・・ガスケット
17・・・ホッパー
18・・・押出機
19・・・従来の濾過装置
20・・・溶融樹脂の出口
21・・・溶融樹脂流の最下流部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
溶融樹脂が流入する入口、および流出する出口を有するハウジングと、
前記ハウジング内に設けられ、溶融樹脂流路を有するセンターポールと、
前記センターポールを外囲するように、前記センターポールの長手方向に積層された複数枚のリーフディスクフィルターと、を備え、
前記入口から流入した溶融樹脂が、前記リーフディスクフィルターを通りその内方に濾過済みの溶融樹脂として流入し、濾過済みの溶融樹脂が、前記センターポール内の溶融樹脂流路に流入し、前記出口から流出する溶融樹脂の濾過装置であって、
長期滞留樹脂排出用フィルターを備えた長期滞留樹脂排出口が、前記ハウジングの溶融樹脂流の最下流部に近設されていることを特徴とする、前記濾過装置。
【請求項2】
前記長期滞留樹脂排出口の下流に圧力調整具が設けられている、請求項1に記載の濾過装置。
【請求項3】
前記長期滞留樹脂排出用フィルターが、センターポールを中心に軸対称に配置されてなる請求項1または請求項2に記載の濾過装置。
【請求項4】
前記圧力調整具がオリフィスまたはフィルターである、請求項2または3に記載の濾過装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2010−284832(P2010−284832A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−138948(P2009−138948)
【出願日】平成21年6月10日(2009.6.10)
【出願人】(000002093)住友化学株式会社 (8,981)
【Fターム(参考)】