説明

炊飯器

【課題】玄米の外皮を削ることができて、炊き上がった玄米が柔らかい食感および良好な食味を有することができる炊飯器を提供すること。
【解決手段】制御装置50は、ソフトウェアで構成された玄米モード制御部を有する。この玄米モード制御部は、温度センサ32の出力に基づいて、加熱ヒータ31を制御して、内鍋10の温度を略70℃に維持するとともに、攪拌モータ17によって攪拌翼40を回転駆動して、玄米の外皮を確実に除去する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、玄米を炊飯できる炊飯器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の炊飯器としては、容器内に回転可能な練り羽根を設け、この練り羽根を回転させて、吸水工程において、容器内の玄米に均一に吸水させるようにしたものがある(特開2008−18122号公報、図1(特許文献1))。
【0003】
しかしながら、上記従来の炊飯器では、玄米に均一に吸水させることができても、吸水工程での容器の温度は約58℃(特許文献1の図4参照)であるため、玄米を練り羽根で攪拌しても、玄米の外皮を削ることができなかった。そのため、上記従来の炊飯器では、炊きあがった玄米の外皮の部分がプチプチとした食感で硬く、食味としては良好な仕上がりにならないという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−18122号公報(図1,図4)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明の課題は、玄米の外皮を削ることができて、炊き上がった玄米が柔らかい食感および良好な食味を有することができる炊飯器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の炊飯器は、
本体と、
この本体に開閉可能に取り付けられた蓋体と、
上記本体に収容可能な内鍋と、
上記内鍋を加熱する加熱部と、
上記内鍋の温度を検出する温度センサと、
上記内鍋内に配置された攪拌部と、
この攪拌部を駆動する駆動部と、
上記内鍋の温度を、玄米の外皮除去が促進される玄米外皮除去促進温度に維持しながら、上記攪拌部を玄米の外皮が削られるように回転駆動するように、上記温度センサの出力に基づいて、上記加熱部および上記駆動部を制御する玄米モード制御部と
を備えることを特徴としている。
【0007】
上記構成の炊飯器によれば、上記玄米モード制御部は、上記温度センサおよび上記加熱部によって上記内鍋の温度を上記玄米外皮除去促進温度に維持するとともに、上記駆動部によって上記攪拌部を玄米の外皮が削られるように回転駆動する。これにより、上記玄米は、玄米外皮除去促進温度に維持されながら、攪拌部によって攪拌されるので、外皮が確実に削られて除去される。
【0008】
したがって、この発明の炊飯器によれば、炊き上がった玄米が柔らかい食感および良好な食味を有し、プチプチとするようなことはない。
【0009】
また、この削られて除去された玄米の外皮は、内鍋内に残っていて、ご飯の一部として炊かれるため、玄米の栄養素を失うことがない。
【0010】
一実施形態の炊飯器では、
上記玄米モード制御部は、
上記内鍋の温度を上記玄米外皮除去促進温度に維持する予熱工程と、この予熱工程に続いて上記玄米外皮除去促進温度から上記内鍋の温度を上昇させる炊き上げ工程と、この炊き上げ工程に続いて上記内鍋の温度を沸騰維持温度に保つ沸騰維持工程と、この沸騰維持工程に続く蒸らし工程とを行うように、上記温度センサの出力に基づいて、上記加熱部を制御して、玄米を炊飯する。
【0011】
上記実施形態によれば、上記玄米モード制御部は、上記内鍋の温度を上記玄米外皮除去促進温度に維持しながら、上記攪拌部を回転駆動する予熱工程に続いて、順次、炊き上げ工程と、沸騰維持工程と、蒸らし工程とを行うので、栄養価が高くて、柔らかい食感および良好な食味の玄米を、中断することなく一気に炊くことができる。
【0012】
一実施形態の炊飯器では、
上記玄米外皮除去促進温度は、65℃から80℃までの範囲内の温度である。
【0013】
上記実施形態によれば、上記玄米外皮除去促進温度は、65℃から80℃までの範囲内の温度であるから、確実に玄米の外皮を除去できて、炊き上がった玄米が柔らかい食感および良好な食味を有することができる。
【0014】
もし、上記内鍋の温度を80℃よりも高い温度にすると、上記攪拌部を回転駆動しても、玄米が柔らかくなりすぎていて、玄米の外皮を充分に除去することができず、炊き上がった玄米が良好な食味を有することができない。
【0015】
一実施形態の炊飯器では、
上記玄米外皮除去促進温度は、70℃から80℃までの範囲内の温度である。
【0016】
上記実施形態によれば、上記玄米外皮除去促進温度は、70℃から80℃までの範囲内の温度であるから、より確実に玄米の外皮を除去できて、炊き上がった玄米がより柔らかい食感およびより良好な食味を有することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、内鍋の温度を玄米の外皮除去が促進される玄米外皮除去促進温度に維持しながら、攪拌部を玄米の外皮が削られるように回転駆動するので、玄米の外皮を確実に削ることができて、炊き上がった玄米が柔らかい食感および良好な食味を有することができ、しかも栄養素を失うことがない。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施形態の炊飯器の概略構成図である。
【図2】上記炊飯器の制御ブロック図である。
【図3】上記実施形態の内鍋の温度変化および上記実施形態の攪拌翼の動作状態を示す図である。
【図4】比較例1の内鍋の温度変化および比較例1の攪拌翼の動作状態を示す図である。
【図5A】上記炊飯器を用いて、上記実施形態および比較例1,2により炊飯した玄米についての食味の評価を比較して示す図である。
【図5B】上記炊飯器を用いて、上記実施形態および比較例1,2により炊飯した玄米ついての各種評価項目についての評価を比較して示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の炊飯器を図示の実施形態により詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態の炊飯器の概略構成図である。
【0020】
上記炊飯器は、図1に示すように、本体1と、この本体1に開閉可能に取り付けられた蓋体2とを備えている。上記本体1は、外ケース12と、その外ケース12内に配置され、内鍋10を収納する内ケース13とを有する。内ケース13は、耐熱性と電気絶縁性を有する材料で形成されている。
【0021】
上記内鍋10の底部には、内側に突出する円筒形状の凸部10aを設け、この凸部10aに円板形状の、攪拌部の一例としての攪拌翼40を回転自在に嵌合している。この攪拌翼40は、放射状の溝を有する円板状の樹脂からなる翼本体41と、環状のヨーク42と、このヨーク42の内側に周方向かつ等間隔に配列された複数の磁石43とを有する。上記ヨーク42と磁石43とは、翼本体41に埋設している。
【0022】
上記凸部10aの下方には、攪拌翼40を駆動する駆動部の一例としての攪拌モータ17を設けている。この攪拌モータ17は、本体1に固定し、攪拌モータ17の回転軸17aは、先端部16が他の部分よりも大径になっている。この攪拌モータ17の回転軸17aの大径の先端部16には、周方向に等間隔に複数の磁石18を固定し、この磁石18を凸部10aの内側の空所内に配置し、回転軸17aの先端部16の磁石18と、攪拌翼40の磁石43とによって、ラジアル型の磁気カップリングを形成している。上記回転軸17aおよび磁石18は、モータに固定した非磁性カバー17bで覆われ、回転軸17aおよび磁石18が露出しないようにして安全を確保している。
【0023】
また、上記内鍋10の下側の外表面に密着するように、加熱部の一例としての加熱ヒータ31を内ケース13に固定している。この加熱ヒータ31の伝導熱および輻射熱によって内鍋10の底部を直接加熱するようになっている。
【0024】
また、上記内ケース13の底部に温度センサ32を固定し、この温度センサ32の先端部は、内ケース13に収納された内鍋10の底部に当接して、内鍋10の温度を検出するようになっている。
【0025】
一方、上記蓋体2は、本体1の上側に図示しないヒンジ軸を介して回動自在に取り付けられた外蓋21と、この外蓋21の内鍋10に対向する側に着脱自在に取り付けられた内蓋22とを有する。
【0026】
一方、上記外ケース12と上記内ケース13との間に、制御装置50を配置している。この制御装置50は、温度センサ32の出力を受けて、攪拌モータ17および加熱ヒータ31を制御するようになっている。
【0027】
上記制御装置50は、図2に示すように、CPU(中央処理装置)51、メモリ部52、および図示しない入出力回路などを有している。このCPU51は、メモリ部52に記憶されている命令を取り出して実行したり、各種入力機器から入力されるデータに対し、算術演算、論理演算、比較などの演算を行う。また、CPU51は、計時機能等を有しており、各種動作時間の判定等を行う。一方、上記メモリ部52には、加熱ヒータ31および攪拌モータ17などを制御するためのプログラムが記憶されている。また、メモリ部52は、温度センサ32などから得た情報を記憶することができる。
【0028】
上記制御装置50は、ソフトウェアで構成された玄米モード制御部53を有する。この玄米モード制御部53は、温度センサ32の出力に基づいて、加熱ヒータ31および攪拌モータ17を制御して、内鍋10の温度を玄米外皮除去促進温度(この実施形態では略70℃)に維持しつつ攪拌モータ17を駆動して攪拌翼40を回転させる予熱工程と、この予熱工程に続いて玄米外皮除去促進温度から内鍋10の温度を上昇させる炊き上げ工程と、この炊き上げ工程に続いて内鍋10の温度を沸騰維持温度に保つ沸騰維持工程と、この沸騰維持工程に続く蒸らし工程とを順次連続して行う。
【0029】
上記構成の炊飯器の作動について図3を参照しながら、詳細に説明する。
【0030】
まず、適量の玄米と水とを入れた内鍋10を本体1内に収納した後、使用者が表示操作部(図示しない)を操作して、玄米の炊飯を選択して、玄米の炊飯運転を開始する。
【0031】
図3に示すように、この玄米の炊飯運転では、上記玄米モード制御部53は、順次、予熱工程P1、炊き上げ工程P2、沸騰維持工程P3、蒸らし工程P4を経て、玄米の炊飯を行うように、加熱ヒータ31および攪拌モータ17を動作させる。そして、内鍋10の温度は、図3中の「釜上」、「釜中央」、「釜下」で示すように時間とともに変化する。なお、図3は本実施形態での実測データを示している。ここで、「釜上」は、内鍋10の上部の温度を検出するように設けた温度センサが出力した温度と時間との関係を示し、「釜中央」は、内鍋10の上下方向における中央部の温度を検出するように設けた温度センサが出力した温度と時間との関係を示している。一方、「釜下」は、内鍋10の底部の温度を検出する温度センサ32が出力した温度と時間との関係を示している。
【0032】
次に、予熱工程P1、炊き上げ工程P2、沸騰維持工程P3、蒸らし工程P4の各工程について、詳細に説明する。
【0033】
〔予熱工程P1〕
予熱工程P1では、上記制御装置50は、加熱ヒータ31を駆動して内鍋10を加熱し、内鍋10の温度を玄米外皮除去促進温度の一例である略70℃に略40分間維持する。また、制御装置50は、予熱工程P1の間、攪拌モータ17によって攪拌翼40を回転駆動する。このとき、内鍋10の温度は、図3に示すように、釜上、釜中央、釜下のそれぞれについて、全て略70℃で一定に維持されている。これにより、上記内鍋10内に収容された水101および玄米102は、略70℃に維持されながら、攪拌翼40によって攪拌され、玄米102の外皮が確実に削られて除去される。
【0034】
また、削られて除去された玄米102の外皮は、内鍋10内に残っていて、ご飯の一部として炊かれるため、玄米の栄養素を失うことがない。
【0035】
〔炊き上げ工程P2〕
次に、予熱工程P1に続く炊き上げ工程P2では、上記制御装置50は、攪拌モータ17の運転を停止して攪拌翼40を止めた後、加熱ヒータ31により内鍋10を加熱して、内鍋10の温度を略70℃から100℃になるまで上昇させる。このとき、内鍋10の温度は、釜上、釜中央、釜下の順に100℃に到達する。
【0036】
〔沸騰維持工程P3〕
次に、炊き上げ工程P2に続く沸騰維持工程P3では、上記制御装置50は、内鍋10の温度を100℃に保つように、加熱ヒータ31による内鍋10への加熱量を調整して、沸騰維持運転を略30分間行う。このとき、内鍋10の温度は、釜上、釜中央、釜下のいずれも略100℃で一定に維持されている。
【0037】
〔蒸らし工程P4〕
最後に、沸騰維持工程P3に続く蒸らし工程P4では、上記制御装置50は、沸騰維持工程P3と同様に、加熱ヒータ31による内鍋10への加熱量を調整して、蒸らし運転を略15分間行って、玄米102の炊飯を終了する。このとき、内鍋10の温度は、釜上、釜中央、釜下のいずれも略100℃で、玄米の炊飯を終了するまで一定に維持されている。
【0038】
上記構成の炊飯器によれば、玄米の炊飯運転における予熱工程P1において、玄米モード制御部53によって、内鍋10の温度を玄米外皮除去促進温度(略70℃)に維持しながら、攪拌翼40を回転駆動するので、玄米の外皮が確実に除去できて、炊き上がった玄米が柔らかい食感および良好な食味を有し、プチプチとするようなことはない。
【0039】
また、上記制御装置50は、内鍋10の温度を玄米外皮除去促進温度(略70℃)に維持しながら、攪拌翼40を回転駆動する予熱工程P1に続いて、順次、炊き上げ工程P2と、沸騰維持工程P3と、蒸らし工程P4とを行うので、栄養価が高くて、柔らかい食感および良好な食味の玄米を、中断することなく一気に炊くことができる。
【0040】
(比較例1)
次に、図4を参照して、上記実施形態の比較例1を説明する。この比較例1では、上記実施形態の予熱工程P1での内鍋10の温度を略40℃に替えた点だけが、上記実施形態と異なる。比較例1の予熱工程P1では、内鍋10内の温度は、図4に示すように、釜上、釜中央、釜下について、ともに略40℃で一定に維持され、内鍋10内の玄米102および水101は、略40℃で略40分間攪拌される。
【0041】
(比較例2)
比較例2では、上記実施形態の予熱工程P1での内鍋10の温度を略80℃に替えた点だけが、上記実施形態と異なる。比較例2の予熱工程P1では、内鍋10が略80℃で一定に維持され、内鍋10内の玄米102および水101は、略80℃で略40分間攪拌される。
【0042】
(評価結果)
次に、上記実施形態および上記比較例1,2によって炊飯した玄米についての評価を比較した結果について説明する。
【0043】
まず、パネラ12人により、上記実施形態および上記比較例1,2によって炊飯した玄米の食味についての評価を行った。
【0044】
具体的には、パネラ12人に、上記実施形態および上記比較例1,2によって炊飯した玄米のうち、食味が最も良いものを選んでもらった。図5Aに示すように、実施形態によって炊飯した玄米を選んだパネラが9人で、全体の4分の3を占め、比較例1によって炊飯した玄米を選んだパネラよりも遙かに多かった。
【0045】
次に、パネラ12人により、上記実施形態および上記比較例1,2によって炊飯した玄米の所定の項目についての評価を行った。
【0046】
具体的には、パネラ12人が、「香り」、「甘み」、「食べやすさ」、「外観」、「軟らかさ」、「総合」の各評価項目について、評価した。ここで、「総合」とは、「香り」、「甘み」、「食べやすさ」、「外観」、「軟らかさ」の各評価項目を含む総合的な評価項目をいう。評価方法は、比較例1によって炊飯した玄米を基準(評価点0)として、パネラが上記実施形態および上記比較例2によって炊飯した玄米の上記各項目について、−1.0から+1.0までの範囲で評価点を付け、その平均点を評価とした。図5Bに示すように、実施形態によって炊飯した玄米は、比較例1によって炊飯した玄米に比べて、全ての項目について高い評価を得た。また、実施形態によって炊飯した玄米は、比較例2によって炊飯した玄米に比べて、「軟らかさ」以外の項目について高い評価を得た。
【0047】
上記実施形態では、予熱工程で内鍋の温度を玄米外皮除去促進温度の一例としての略70℃にしたが、これに限らず、内鍋の温度を、水の温度や玄米の状態等の諸条件に応じて、玄米外皮除去促進温度として、65℃〜80℃の範囲の内の温度に適宜設定してもよい。さらに、内鍋の温度を玄米外皮除去促進温度として、70℃〜80℃の範囲の内の温度に設定することにより、玄米の外皮がより確実に削られて除去される。
【0048】
なお、内鍋の温度を65℃未満の温度に設定すると、玄米の外皮を除去しにくくなる。一方、内鍋の温度を80℃を超えた温度に設定すると、玄米が柔らかくなりすぎて、玄米の外皮の除去が不十分になり、また、炊き上がった玄米の食味が急速に悪化する。
【0049】
また、上記実施形態では、予熱工程で内鍋の温度を玄米外皮除去促進温度の一例としての略70℃にして略40分間維持したが、これに限らず、内鍋の温度を維持する時間は、水の温度や玄米の状態等の諸条件に応じて適宜設定してもよい。
【0050】
また、上記実施形態では、加熱ヒータは、内鍋の底部を直接加熱するだけであったが、これに限らず、内ケースの上側の側面を囲むように横ヒータを周方向に沿って配置しても良く、蓋体内に蓋ヒータを配置してもよい。
【0051】
また、上記実施形態では、加熱部として加熱ヒータを用いたが、加熱部として誘導加熱する誘導コイルを用いてもよい。
【0052】
また、上記実施形態では、玄米モード制御は、ソフトウェアで構成したが、スイッチ、タイマ、比較器、および増幅器等のハードウェアで構成してもよいことは、勿論である。
【符号の説明】
【0053】
1 本体
2 蓋体
10 内鍋
17 攪拌モータ
31 加熱ヒータ
32 温度センサ
40 攪拌翼
50 制御装置
53 玄米モード制御部
101 水
102 玄米
P1 予熱工程
P2 炊き上げ工程
P3 沸騰維持工程
P4 蒸らし工程

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、
この本体に開閉可能に取り付けられた蓋体と、
上記本体に収容可能な内鍋と、
上記内鍋を加熱する加熱部と、
上記内鍋の温度を検出する温度センサと、
上記内鍋内に配置された攪拌部と、
この攪拌部を駆動する駆動部と、
上記内鍋の温度を、玄米の外皮除去が促進される玄米外皮除去促進温度に維持しながら、上記攪拌部を玄米の外皮が削られるように回転駆動するように、上記温度センサの出力に基づいて、上記加熱部および上記駆動部を制御する玄米モード制御部と
を備えることを特徴とする炊飯器。
【請求項2】
請求項1に記載の炊飯器において、
上記玄米モード制御部は、
上記内鍋の温度を上記玄米外皮除去促進温度に維持する予熱工程と、この予熱工程に続いて上記玄米外皮除去促進温度から上記内鍋の温度を上昇させる炊き上げ工程と、この炊き上げ工程に続いて上記内鍋の温度を沸騰維持温度に保つ沸騰維持工程と、この沸騰維持工程に続く蒸らし工程とを行うように、上記温度センサの出力に基づいて、上記加熱部を制御して、玄米を炊飯することを特徴とする炊飯器。
【請求項3】
請求項1または2に記載の炊飯器において、
上記玄米外皮除去促進温度は、65℃から80℃までの範囲内の温度であることを特徴とする炊飯器。
【請求項4】
請求項3に記載の炊飯器において、
上記玄米外皮除去促進温度は、70℃から80℃までの範囲内の温度であることを特徴とする炊飯器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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