説明

炎症性サイトカイン阻害剤による下気道炎症疾患の局所療法

本発明は、好ましくはヒトにおいて、炎症性サイトカイン又はその断片の発現及び/又は活性を調節する薬剤の有効量を投与することを含む、下気道の炎症疾患を治療する方法及び組成物に関する。本発明が想定する炎症性サイトカインには、IL−1、IL−6、IL−8及びTNF−αが挙げられる。本発明では、該薬剤を投与するための送達器具及び医薬組成物を含むキットについて説明する。該医薬組成物は、少なくとも1種の炎症性サイトカイン阻害剤、場合により1種又は複数の付加的活性成分、及び少なくとも1種の医薬活性担体を含む。該送達器具は、ネブライザー、吸入器、粉末ディスペンサー、肺内エアロゾル発生器、及び超小型エアロゾル発生器を更に含む。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
炎症性サイトカイン又はその断片の発現及び/又は活性を調節する薬剤の有効量を対象に投与することを含む、その治療を要する対象における下気道の炎症疾患を治療する方法。
【請求項2】
下気道の炎症疾患が慢性閉塞性肺疾患(COPD)である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
対象がヒトである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
薬剤が吸入を介して投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
吸入が、ネブライザー、吸入器、スプレー器、粉末ディスペンサー、又はドライパウダー発生器を用いて実施される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
薬剤が、下気道への直接滴下注入を介して投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
直接滴下注入が、気管内又は粘膜により実施される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
直接滴下注入が、肺内エアロゾル発生器又は超小型エアロゾル発生器を用いて実施される、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
薬剤が炎症性サイトカイン阻害剤である、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
有効量が、炎症性サイトカイン阻害剤の0.1mg〜100mgを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
炎症性サイトカイン阻害剤がアンチセンス核酸である、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
アンチセンス核酸が、IL−1、IL−6、IL−8、TNF又はTNF−αに対するアンチセンスである、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
薬剤が抗体である、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
抗体が、ヒト化抗体、キメラ抗体、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体及び抗体断片からなる群から選択される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
抗体が、IL−1、IL−6、IL−8又はTNF−αに結合する、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
炎症性サイトカイン阻害剤が、IL−Hy1、IL−1Hy2又はIL−1 TRAPからなる群から選択されるIL−1受容体アンタゴニスト様分子である、請求項9に記載の方法。
【請求項17】
炎症性サイトカイン阻害剤が、可溶性サイトカイン受容体タンパク質である、請求項9に記載の方法。
【請求項18】
可溶性サイトカイン受容体タンパク質が、可溶性TNF受容体タンパク質である、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
可溶性サイトカイン受容体タンパク質が、可溶性TNF−α受容体タンパク質である、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
炎症性サイトカイン阻害剤が、可溶性IL−1受容体タンパク質である、請求項9に記載の方法。
【請求項21】
IL−1受容体アンタゴニストが、アナキンラである、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
炎症性サイトカインが、IL−1である、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
炎症性サイトカインが、TNFである、請求項1に記載の方法。
【請求項24】
炎症性サイトカインが、TNF−αである、請求項1に記載の方法。
【請求項25】
炎症性サイトカインの発現が減少する、請求項1に記載の方法。
【請求項26】
炎症性サイトカインの活性が減少する、請求項1に記載の方法。
【請求項27】
医薬組成物を下気道に直接投与するのに適した送達器具と、
少なくとも1種の炎症性サイトカイン阻害剤の治療有効量、及び少なくとも1種の医薬として許容可能な担体を含んだ医薬組成物と
を含むキット。
【請求項28】
送達器具が、ネブライザー、吸入器、スプレー器又は粉末ディスペンサーからなる群から選択される、請求項27に記載のキット。
【請求項29】
送達器具が、肺内エアロゾル発生器又は超小型エアロゾル発生器である、請求項27に記載のキット。
【請求項30】
治療有効量が、炎症性サイトカイン阻害剤の0.1mg〜100mgを含む、請求項27に記載のキット。
【請求項31】
炎症性サイトカイン阻害剤がアンチセンス核酸である、請求項27に記載のキット。
【請求項32】
アンチセンス核酸が、IL−1、IL−6、IL−8又はTNF−αに対するアンチセンスである、請求項31に記載のキット。
【請求項33】
炎症性サイトカイン阻害剤が、抗体である、請求項27に記載のキット。
【請求項34】
抗体が、ヒト化抗体、キメラ抗体、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体及び抗体断片からなる群から選択される、請求項33に記載のキット。
【請求項35】
抗体が、IL−1、IL−6、IL−8又はTNF−αに結合する、請求項33に記載のキット。
【請求項36】
炎症性サイトカイン阻害剤が、IL−Hy1、IL−Hy2又はIL−1 TRAPからなる群から選択されるIL−1受容体アンタゴニスト様分子である、請求項27に記載のキット。
【請求項37】
炎症性サイトカイン阻害剤が、可溶性サイトカイン受容体タンパク質である、請求項27に記載のキット。
【請求項38】
可溶性サイトカイン受容体タンパク質が、可溶性TNF受容体タンパク質である、請求項37に記載のキット。
【請求項39】
可溶性サイトカイン受容体タンパク質が、可溶性TNF−α受容体タンパク質である、請求項37に記載のキット。
【請求項40】
可溶性サイトカイン受容体タンパク質が、可溶性IL−1受容体タンパク質である、請求項37に記載のキット。
【請求項41】
可溶性IL−1受容体アンタゴニストが、アナキンラである、請求項40に記載のキット。
【請求項42】
少なくとも1種の炎症性サイトカイン阻害剤の治療有効量、少なくとも1種の第2の活性成分、及び少なくとも1種の医薬として許容可能な担体を含む、下気道への直接投与に適した医薬組成物。
【請求項43】
治療有効量が、炎症性サイトカイン阻害剤の0.1mg〜100mgを含む、請求項42に記載の医薬組成物。
【請求項44】
炎症性サイトカイン阻害剤がアンチセンス核酸である、請求項42に記載の医薬組成物。
【請求項45】
アンチセンス核酸が、IL−1、IL−6、IL−8、TNF又はTNF−αに対するアンチセンスである、請求項44に記載の医薬組成物。
【請求項46】
炎症性サイトカイン阻害剤が、抗体である、請求項42に記載の医薬組成物。
【請求項47】
抗体が、ヒト化抗体、キメラ抗体、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体及び抗体断片からなる群から選択される、請求項46に記載の医薬組成物。
【請求項48】
抗体が、IL−1、IL−6、IL−8、TNF又はTNF−αに結合する、請求項46に記載の医薬組成物。
【請求項49】
炎症性サイトカイン阻害剤が、IL−Hy1、IL−Hy2又はIL−1 TRAPからなる群から選択されるIL−1受容体アンタゴニスト様分子である、請求項42に記載の医薬組成物。
【請求項50】
炎症性サイトカイン阻害剤が、可溶性サイトカイン受容体タンパク質である、請求項42に記載の医薬組成物。
【請求項51】
可溶性サイトカイン受容体タンパク質が、可溶性TNF受容体タンパク質である、請求項50に記載の医薬組成物。
【請求項52】
可溶性サイトカイン受容体タンパク質が、可溶性TNF−α受容体タンパク質である、請求項50に記載の医薬組成物。
【請求項53】
可溶性サイトカイン受容体タンパク質が、可溶性IL−1受容体タンパク質である、請求項50に記載の医薬組成物。
【請求項54】
可溶性IL−1受容体アンタゴニストが、アナキンラである、請求項53に記載の医薬組成物。
【請求項55】
第2の活性成分が、アミロリド、抗生物質、抗ヒスタミン、抗コリン剤、抗炎症剤、粘液溶解剤及びステロイドからなる群から選択される、請求項42に記載の医薬組成物。



【公表番号】特表2010−500360(P2010−500360A)
【公表日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−523863(P2009−523863)
【出願日】平成19年8月10日(2007.8.10)
【国際出願番号】PCT/US2007/017800
【国際公開番号】WO2008/021237
【国際公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願人】(509040204)アルボア コーポレーション (1)
【Fターム(参考)】