説明

無人駐車場管理システム、該システムの駐車管理装置、及びそれらの無人駐車場管理方法

【課題】 駐車場の入退場時における利用者の磁気カード等を用いて行う手動操作を省略し、更に、無断駐車防止を可能とした、無線発信装置を用いた、低コスト、小型、且つ簡易な無人駐車場管理システム、該システムの駐車管理装置、及びそれらの無人駐車場管理方法を提供する。
【解決手段】 車両C1及び利用者を特定する識別情報を有する車両識別情報を含んだ無線電波を発信する、車両C1に取り付けられた無線発信装置1と、無線発信装置1から発信される無線電波を受信して車両識別情報を読み取る受信手段2、車両識別情報を予め登録車両識別情報として記憶する記憶手段4、駐車スペースに設けられた車両の進入を制限する車両進入防止手段6、7、及び、前記各手段の制御を行う制御手段3と、を具備し、駐車場における各車両の駐車スペースに設置された駐車管理装置100と、をそれぞれ複数備えた無人駐車場管理システムを構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ICタグ等を用いた無線装置に関し、より詳細には、無断駐車を防止し、利用を許可された車両のみを駐車可能とすることを目的とした、車両に搭載される無線発信装置と、駐車スペースに設けられる受信部を備えた駐車管理装置と、からなる無人駐車場管理システム、該システムの駐車管理装置、及びそれらの無人駐車場管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1には、プリペイドカードとして利用される磁気カードやICカードを用いて、利用者が立体駐車場の入出庫口近傍に配設された操作盤を操作することにより、パレット等の自動運転を行い、車両の入出庫に必要な制御を行うと共に、立体駐車場の無断使用防止と駐車料金の早期徴収とを図る立体駐車場の無人管理システムに関する技術が開示されている。また、特許文献2には、例えば、月極契約などに基づく有料の専用駐車場の利用者が、保有するキャッシュカード、クレジットカード等の磁気カードを駐車場利用パスとして予め登録し、登録済の磁気カードを駐車場に設けられた磁気カードリーダに挿入することにより、駐車場設置のゲートを開閉して駐車場の利用をする駐車場管理システムに関する技術が開示されている。
【特許文献1】実開平07−16300号公報
【特許文献2】実開平05−30962号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、特許文献1に示される立体駐車場の無人管理システムは、車両の入出庫用操作盤を立体駐車場近傍に配設する必要がある。また、特許文献2に示される駐車場管理システムは、車両が無断で駐車場内に進入できないように駐車場の周囲を塞ぎ、且つ、車両の入退場用ゲート及び磁気カードリーダを備えた操作盤等を設けるなどの大掛かりな設備が必要となるという問題があった。また、駐車場利用者は、駐車場を利用する際に、ICカード又は磁気カード等を用いて、操作盤、あるいは磁気カードリーダ等の操作をする必要があるという問題があった。
【0004】
本発明は、上記のような問題点に鑑み、駐車場の入退場時における利用者の磁気カード等を用いて行う手動操作を省略し、更に、無断駐車防止を可能とした、無線発信装置を用いた、低コスト、小型、且つ簡易な無人駐車場管理システム、該システムの駐車管理装置、及びそれらの無人駐車場管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の発明は、車両及び利用者を特定する識別情報を有する車両識別情報を含んだ無線電波を発信する、車両に取り付けられた無線発信装置と、前記無線発信装置から発信される無線電波を受信して前記車両識別情報を読み取る受信手段、前記車両識別情報を予め登録車両識別情報として記憶する記憶手段、駐車スペースに設けられた車両の進入を制限する車両進入防止手段、及び、前記各手段の制御を行う制御手段と、を具備し、駐車場における各車両の駐車スペースに設置された駐車管理装置と、をそれぞれ複数備えた無人駐車場管理システムとしたことを特徴とする。
【0006】
請求項2記載の発明は、前記制御手段は、前記受信手段が受信した前記車両識別情報を、前記記憶手段が予め記憶する登録車両識別情報と照合し、前記車両識別情報が前記登録車両識別情報として記憶されているか否かの検索を行い、前記車両識別情報が前記登録車両識別情報として記憶されている場合には、前記車両識別情報を含む無線電波を発信した無線発信装置が取り付けられている車両を登録車両と判断し、前記車両進入防止手段を制御して駐車スペースへの車両の進入、駐車、及び、退去を可能とした請求項1記載の無人駐車場管理システムとしたことを特徴とする。
【0007】
請求項3記載の発明は、前記車両進入防止手段は、略矩形平板形状の車止め部と、車両の進入を防止するために、該車止め部を、地面と垂直に起きあがるように駆動させる、又は、車両の進入を可能とするために、該車止め部を、地面と平行に倒れるように駆動させる、車止め駆動部と、を備えた請求項1又は2に記載の無人駐車場管理システムとしたことを特徴とする。
【0008】
請求項4記載の発明は、車両及び利用者を特定する識別情報を有する車両識別情報を含んだ無線電波を発信する、車両に取り付けられた複数の無線発信装置と、前記無線発信装置から発信される無線電波を受信して前記車両識別情報を読み取る受信手段、ネットワーク接続手段、駐車スペースに設けられた車両の進入を制限する車両進入防止手段、及び、前記各手段の制御を行う制御手段と、を具備し、駐車場における各車両の駐車スペースに設置された複数の駐車管理装置と、前記車両識別情報を予め登録車両識別情報としてデータベースに記憶するサーバと、を備えた無人駐車場管理システムとしたことを特徴とする。
【0009】
請求項5記載の発明は、前記制御手段は、前記受信手段が受信した前記車両識別情報を、前記ネットワーク接続手段により接続されたネットワークを介して前記サーバに送信し、前記サーバは、受信した前記車両識別情報を、前記サーバの保有するデータベースに予め記憶されている登録車両識別情報と照合し、前記車両識別情報が前記登録車両識別情報として記憶されているか否かの検索を行い、該検索結果を、前記駐車管理装置に対して送信し、前記検索結果の内容が、前記車両識別情報が前記登録車両識別情報として記憶されている場合には、前記制御手段は、前記車両識別情報を含む無線電波を発信した無線発信装置が取り付けられている車両を登録車両と判断し、前記車両進入防止手段を制御して駐車スペースへの車両の進入、駐車、及び、退去を可能とした請求項4記載の無人駐車場管理システムとしたことを特徴とする。
【0010】
請求項6記載の発明は、前記車両進入防止手段は、略矩形平板形状の車止め部と、車両の進入を防止するために、該車止め部を、地面と垂直に起きあがるように駆動させる、又は、車両の進入を可能とするために、該車止め部を、地面と平行に倒れるように駆動させる、車止め駆動部と、を備えた請求項4又は5に記載の無人駐車場管理システムとしたことを特徴とする。
【0011】
請求項7記載の発明は、前記サーバは、前記受信手段から送信される、前記車止め部に関する車止め解除情報又は車止め作動情報を基に、駐車場の駐車スペースが空きであるか否かの駐車場利用情報からなるデータベースを構築し、記録する請求項6記載の無人駐車場管理システムとしたことを特徴とする。
【0012】
請求項8記載の発明は、車両及び利用者を特定する識別情報を有する車両識別情報を含んだ無線電波を発信する、車両に取り付けられた無線発信装置と、前記無線発信装置から発信される無線電波を受信して前記車両識別情報を読み取る受信手段、前記車両識別情報を予め登録車両識別情報として記憶する記憶手段、駐車スペースに設けられた車両の進入を制限する車両進入防止手段、及び、前記各手段の制御を行う制御手段と、を具備し、駐車場における各車両の駐車スペースに設置された駐車管理装置と、をそれぞれ複数備えた無人駐車場管理システムの無人駐車場管理方法であって、前記制御手段が、前記受信手段が受信した前記車両識別情報を、前記記憶手段が予め記憶する登録車両識別情報と照合し、前記車両識別情報が前記登録車両識別情報として記憶されているか否かの検索を行う車両識別情報検索工程と、前記車両識別情報検索工程により、前記車両識別情報が前記登録車両識別情報として前記記憶手段に記憶されている場合には、前記車両識別情報を含む無線電波を発信した無線発信装置が取り付けられている車両を登録車両と判断し、前記車両進入防止手段を制御して駐車スペースへの車両の進入、駐車、退去を可能とする工程と、を有する無人駐車場管理システムの無人駐車場管理方法としたことを特徴とする。
【0013】
請求項9記載の発明は、前記車両進入防止手段は、略矩形平板形状の車止め部及び車止め駆動部とからなり、前記車止め駆動部が、車両の進入を防止するために、前記車止め部を地面と垂直に起きあがるように駆動させる工程と、前記車止め駆動部が、車両の進入を可能とするために、前記車止め部を地面と平行に倒れるように駆動させる工程と、を有する請求項8記載の無人駐車場管理システムの無人駐車場管理方法としたことを特徴とする。
【0014】
請求項10記載の発明は、車両及び利用者を特定する識別情報を有する車両識別情報を含んだ無線電波を発信する、車両に取り付けられた複数の無線発信装置と、前記無線発信装置から発信される無線電波を受信して前記車両識別情報を読み取る受信手段、ネットワーク接続手段、駐車スペースに設けられた車両の進入を制限する車両進入防止手段、及び、前記各手段の制御を行う制御手段と、を具備し、駐車場における各車両の駐車スペースに設置された複数の駐車管理装置と、前記車両識別情報を予め登録車両識別情報としてデータベースに記憶するサーバと、を備えた無人駐車場管理システムの無人駐車場管理方法であって、前記制御手段が、前記受信手段が受信した前記車両識別情報を、前記ネットワーク接続手段により接続されたネットワークを介して前記サーバに送信する車両識別情報識別工程と、前記サーバが、受信した前記車両識別情報を、前記サーバの保有するデータベースに予め記憶されている登録車両識別情報と照合し、前記車両識別情報が前記登録車両識別情報として記憶されているか否かの検索を行い、該検索結果を、前記駐車管理装置に対して送信する検索結果送信工程と、前記検索結果の内容が、前記車両識別情報が前記登録車両識別情報として記憶されている場合には、前記制御手段が、前記車両識別情報を含む無線電波を発信した無線発信装置が取り付けられている車両を登録車両と判断し、前記車両進入防止手段を制御して駐車スペースへの車両の進入、駐車、及び、退去を可能とする工程と、を有する無人駐車場管理システムの無人駐車場管理方法としたことを特徴とする。
【0015】
請求項11記載の発明は、前記車両進入防止手段は、略矩形平板形状の車止め部及び車止め駆動部とからなり、前記車止め駆動部が、車両の進入を防止するために、前記車止め部を地面と垂直に起きあがるように駆動させる工程と、前記車止め駆動部が、車両の進入を可能とするために、前記車止め部を地面と平行に倒れるように駆動させる工程と、を有する請求項10記載の無人駐車場管理システムの無人駐車場管理方法としたことを特徴とする。
【0016】
請求項12記載の発明は、前記受信手段から送信される、前記車止め部に関する車止め解除情報又は車止め作動情報を基に、駐車場の駐車スペースが空きであるか否かの駐車場利用情報からなるデータベースを構築し、記録する請求項11記載の無人駐車場管理システムの無人駐車場管理方法としたことを特徴とする。
【0017】
請求項13記載の発明は、車両及び利用者を特定する識別情報を有する車両識別情報を含んだ無線電波を発信する、車両に取り付けられた無線発信装置から発信される無線電波を受信して前記車両識別情報を読み取る受信手段と、前記車両識別情報を予め登録車両識別情報として記憶する記憶手段と、駐車スペースに設けられた車両の進入を制限する車両進入防止手段と、前記各手段の制御を行う制御手段と、を具備し、駐車場における駐車スペースに設置される駐車管理装置としたことを特徴とする。
【0018】
請求項14記載の発明は、前記制御手段は、前記受信手段が受信した前記車両識別情報を、前記記憶手段が予め記憶する登録車両識別情報と照合し、前記車両識別情報が前記登録車両識別情報として記憶されているか否かの検索を行い、前記車両識別情報が前記登録車両識別情報として記憶されている場合には、前記車両識別情報を含む無線電波を発信した無線発信装置が取り付けられている車両を登録車両と判断し、前記車両進入防止手段を制御して駐車スペースへの車両の進入、駐車、及び、退去を可能とする請求項13記載の駐車管理装置としたことを特徴とする。
【0019】
請求項15記載の発明は、前記車両進入防止手段は、略矩形平板形状の車止め部と、車両の進入を防止するために、該車止め部を、地面と垂直に起きあがるように駆動させる、又は、車両の進入を可能とするために、該車止め部を、地面と平行に倒れるように駆動させる、車両止め駆動部と、を備えた請求項13又は14に記載の駐車管理装置としたことを特徴とする。
【0020】
請求項16記載の発明は、車両及び利用者を特定する識別情報を有する車両識別情報を含んだ無線電波を発信する、車両に取り付けられた無線発信装置から発信される無線電波を受信して前記車両識別情報を読み取る受信手段と、前記車両識別情報を予め登録車両識別情報としてデータベースに記憶するサーバとネットワークを介してデータ通信を行うためのネットワーク接続手段と、駐車スペースに設けられた車両の進入を制限する車両進入防止手段と、前記各手段の制御を行う制御手段と、を具備し、駐車場における駐車スペースに設置される駐車管理装置としたことを特徴とする。
【0021】
請求項17記載の発明は、前記制御手段は、前記受信手段が受信した前記車両識別情報を、前記ネットワーク接続手段により接続されたネットワークを介して前記サーバに送信し、前記サーバは、受信した前記車両識別情報を、前記サーバの保有するデータベースに予め記憶されている登録車両識別情報と照合し、前記車両識別情報が前記登録車両識別情報として記憶されているか否かの検索を行い、該検索結果を、前記駐車管理装置に対して送信し、前記検索結果の内容が、前記車両識別情報が前記登録車両識別情報として記憶されている場合には、前記制御手段は、前記車両識別情報を含む無線電波を発信した無線発信装置が取り付けられている車両を登録車両と判断し、前記車両進入防止手段を制御して駐車スペースへの車両の進入、駐車、及び、退去を可能とする請求項16記載の駐車管理装置としたことを特徴とする。
【0022】
請求項18記載の発明は、前記車両進入防止手段は、略矩形平板形状の車止め部と、車両の進入を防止するために、該車止め部を、地面と垂直に起きあがるように駆動させる、又は、車両の進入を可能とするために、該車止め部を、地面と平行に倒れるように駆動させる、車両止め駆動部と、を備えた請求項16又は17に記載の駐車管理装置としたことを特徴とする。
【0023】
請求項19記載の発明は、前記サーバは、前記受信手段から送信される、前記車止め部に関する車止め解除情報又は車止め作動情報を基に、駐車場の駐車スペースが空きであるか否かの駐車場利用情報からなるデータベースを構築し、記録する請求項18記載の駐車管理装置としたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、駐車場の入退場時における利用者の磁気カード等を用いて行う手動操作を省略し、更に、無断駐車防止を可能とした、無線発信装置を用いた、低コスト、小型、且つ簡易な無人駐車場管理システム、該システムの駐車管理装置、及びそれらの無人駐車場管理方法を実現することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
本発明を実施するための最良の形態は、車両及び利用者を特定する識別情報を有する車両識別情報を含んだ無線電波を発信する、車両に取り付けられた無線発信装置と、前記無線発信装置から発信される無線電波を受信して前記車両識別情報を読み取る受信手段、前記車両識別情報を予め登録車両識別情報として記憶する記憶手段、駐車スペースに設けられた車両の進入を制限する車両進入防止手段、及び、前記各手段の制御を行う制御手段と、を具備し、駐車場における各車両の駐車スペースに設置された駐車管理装置と、をそれぞれ複数備えた無人駐車場管理システムを構成する。
【0026】
以下に、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下に述べる実施形態は本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの実施形態に限られるものではない。
【0027】
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態における無人駐車場管理システムを示す概略構成ブロック図である。図1に示すように、本実施形態の無人駐車場管理システムは、登録車両C1毎に搭載される無線発信装置1と、駐車スペース毎に設置される駐車管理装置100とから構成される。駐車管理装置100は、アンテナ2Aを備えた受信部2、制御部3、記憶部4、外部インターフェース部5、車止め駆動部6、車止め部7、及び、外部電源9と接続され電力を駐車管理装置100各部へ供給するための電源供給部8を備えている。
【0028】
無線発信装置1は、ID等の車両識別情報を記憶しており、自ら無線により車両識別情報を発信するか、受信部2からの電磁誘導による問い合わせ信号により、車両識別情報を発信するRFID(ICタグ)等である。この車両識別情報には、駐車スペースを利用する登録車両C1及び利用者を識別する情報が含まれる。この無線発信装置1の装着場所は登録車両C1のフロントバンパの裏側等であるが、受信部2と無線電波S1による交信が可能な位置に装着される。また、無線発信装置1が無線電波S1により自ら車両識別情報を発信するアクティブ型のRFIDタグである場合には、このアクティブ型のRFIDタグは、電池交換等の作業が容易な位置に取り付けられる。
【0029】
受信部2は、無線発信装置1から発信される無線電波S1を受信して、受信した車両識別情報を制御部3へ送る機能を備えたICタグリーダ等で構成される。この受信部2が備えるアンテナ2A(図3参照)は、駐車スペース内に設置されるため、耐水性等を有し、外部環境に耐える全天候型とされる。また、このアンテナ2Aは、登録車両C1が駐車スペース内に進入する際に、タイヤに踏まれても壊れないような構造とする。
【0030】
制御部3は、主にマイクロコンピュータにより構成される。この制御部3は、受信部2から車両識別情報を引き渡されると、受け取った車両識別情報が登録されているか否かを記憶部4に問い合わせる。そして、受信した車両識別情報が、登録されている車両識別情報中に含まれていた場合は、車止め駆動部6に対して車止め解除を行う制御信号を送出する。
【0031】
記憶部4は、不揮発メモリ等のメモリであり、データの書き換えは、外部インターフェース部5に接続された外部のパーソナルコンピュータ等から行われる。また、記憶部4は、メモリカード等の外部メディアでもよい。その場合は、外部メディアである記憶部4は、駐車管理装置100と着脱可能な構造となるため、外部インターフェース部5は省略される。
【0032】
外部インターフェース部5は、パーソナルコンピュータ、携帯端末等の外部装置とのデータ通信を可能とする、RS−232C等のインターフェイスである。この外部インターフェース部5は、駐車管理装置100が屋外に設けられる場合を考慮して、接続部から、雨水、粉塵などが侵入できないような構造とすることが望ましい。車止め駆動部6はマイクロコンピュータを内蔵しており、制御部3からの制御信号により、車止め部7の制御を行う。車止め部7は、登録車両C1以外の車両の駐車スペース内への進入を防止するために、鋼鉄等の頑丈な材料を用いた強固な構造であるのが望ましい。電源供給部8は、駐車管理装置100内の各部へ電源を供給する。外部電源9は、電力会社が供給する交流100V等である。
【0033】
図3は、駐車管理装置100の外観斜視図である。駐車管理装置100内に、受信部2、制御部3、記憶部4、外部インターフェース部5、及び、車止め駆動部6が内蔵される。また、図3に示すように、車止め部7は、車止め駆動部6により駆動され、登録車両C1が駐車スペースに駐車されていない場合には、地面と垂直に起き上がった状態とされて、他の車両の進入を防ぐ。また、車止め部7は、登録車両C1が進入してきた場合には、地面と平行に倒れて登録車両C1の進入を可能とし、登録車両C1の駐車時には、図3に示す車止め収納スペース7aに収納される。
【0034】
また、図3に示す受信部2に設けられているアンテナ2Aは、登録車両C1に取り付けられた無線発信装置1からの無線電波S1を受信するためのアンテナであり、登録車両C1からの無線電波S1を受信しやすい位置に設置される。また、駐車管理装置100の外形寸法は、最低地上高の低い乗用車及び軽乗用車等の登録車両C1が駐車管理装置100を跨ぎ、車両直下に該装置を位置させた状態で駐車可能な寸法とされる。
【0035】
次に、本実施形態の無人駐車場管理システムの動作について、図1、図4を用いて以下に説明する。図1に示すように、ICタグ(無線発信装置1)を取り付けた登録車両C1が駐車スペースに接近するとICタグ(無線発信装置1)から発信された車両識別情報を含む無線電波S1が、駐車スペースに設けられた駐車管理装置100の受信部2に到達する。
【0036】
このICタグ(無線発信装置1)は、受信部2からの電磁誘導による問い合わせ信号により車両識別情報を含んだ無線電波S1を発信するパッシブ型のRFID、又は、ICタグが自ら無線電波を発信するアクティブ型のRFIDである。一般的には(使用周波数帯にもよるが)、ICタグと受信装置との交信可能距離は、パッシブ型RFIDは数10cm〜数m程度、アクティブ型RFIDは数m〜10数m程度である。
【0037】
また、パッシブ型RFIDのメリットは、ICタグ自身に電源を必要としないため、ICタグを安価に製造可能なことである。一方、デメリットは、ICタグを取り付けた登録車両C1が駐車スペースにかなり接近しないと、駐車を許可された登録車両C1の進入を駐車管理装置100の受信部2により認識できない点である。このため、ボンネットの長い乗用車等では、運転席から車止め部7が倒れて進入可能になったかどうかの確認が困難な場合があると予想される。
【0038】
また、アクティブ型RFIDのメリットは、パッシブ型と比較して交信可能距離が大きいため、駐車を許可された登録車両C1が駐車スペースにそれほど接近しなくとも、登録車両C1が進入してきたか否かの判断が容易となる。例えば、車止め部7が倒れて進入可能になった状態を、運転席から利用者が、駐車スペースのかなり手前側で容易に確認することが可能となる。一方、デメリットは、ICタグ側に電源が必要となるため、メンテナンスを要することである。
【0039】
図4は、本実施形態の無人駐車場管理システムにおいて、駐車スペースへ車両が進入してきた場合の本システムの動作を示すフローチャートである。図4に示すように、受信部2が、無線発信装置1から発信された無線信号(無線電波S1)を受信すると、駐車管理装置100は、無線信号検出可能状態となり(S101のYES)、受信部2から制御部3へ、車両識別情報を送出する(S102)。制御部3は、受信部2から送信された車両識別情報を受信すると、受信した車両識別情報が、本システムの登録車両識別情報として登録されているか否かを、記憶部4へ問い合わせる(S103)。
【0040】
その結果、受信した車両識別情報が未登録であった場合には、制御部3はそのまま処理を終了する(S104のNO)。また、登録されていれば(S104のYES)、制御部3は車止め駆動部6に対して車止め7を倒すよう制御信号を送出する(S105)。車止め駆動部6は、制御部3から送信された制御信号により、車止め7を倒して登録車両C1が駐車スペースに進入可能な状態とする(S106)。
【0041】
次に、本無人駐車場管理システムの利用者の車両に搭載されるICタグ(無線発信装置1)に書き込まれている車両識別情報を、駐車管理装置100の記憶部4に登録車両識別情報として記憶させる方法について説明する。ICタグ(無線発信装置1)に書き込まれている車両識別情報と、同一の情報を登録車両識別情報として、駐車管理装置100の記憶部4に記憶させる方法としては、外部インターフェース部5に情報を書き込むための外部装置(パーソナルコンピュータや携帯情報端末等)を接続し、この外部装置側からの操作により情報を書き込んでもよいし、また、記憶部4を取り外し可能なメモリカードとし、外部装置から情報を書き込んだメモリカードを駐車管理装置100に装着する方法を採用してもよい。
【0042】
本実施形態によれば、登録車両C1には、駐車スペースを本来利用すべき利用者の識別情報を含む車両識別情報を発信するICタグ等の無線発信装置1を装着し、駐車スペースには、無線発信装置1から発信される無線電波S1を受信して、上記車両識別情報を読み取り、予め登録されている登録車両識別情報と照合して、駐車スペースへの車両の進入の可否を判断し、車両の進入を許可する場合には、車止め部7を可動制御して車両の進入を可能とする駐車管理装置100とを設けることにより、無断駐車を防止して、本来駐車スペースを利用すべき利用者のみが駐車スペースを利用することが可能となる。
【0043】
(第2の実施形態)
図2は、本実施形態における無人駐車場管理システムを示す概略構成ブロック図である。図2に示す登録車両C1に搭載される無線発信装置1、アンテナ2Aを備えた受信部2、制御部3、車止め駆動部6、車止め部7、外部電源9に接続され電力を供給するための電力供給部8、及び、無線電波S1は、第1の実施形態において、図1を用いて説明した内容と同様であるので説明を省略する。
本実施形態のシステム構成は、第1の実施形態における記憶部4及び外部インターフェース部5を除き、代わりに、ネットワーク接続部10、ネットワークN1、及び、サーバ11を加えたシステム構成としたことを特徴とする。
【0044】
ネットワーク接続部10は、インターネット等の通信ネットワークN1に接続され、制御部3と通信ネットワークN1に接続されたコンピュータ(サーバ11)との間でデータ通信を行うためのものである。ネットワークN1は、インターネット等の通信ネットワークである。なお、ネットワークN1は、WAN等のプライベート通信網や、ISDNやADSL等の公衆網であってもよい。また、携帯電話網やPHS、無線LANなどの無線通信網を含むものでもよい。
【0045】
また、サーバ11は、インターネット等の通信ネットワークN1に接続され、駐車スペースの利用者の車両識別情報(車両及び利用者を特定する識別情報を含む。)を、登録車両識別情報として一括して記憶しており、ネットワーク接続部10及びネットワークN1を介して、制御部3から車両識別情報の登録有無の問い合わせがあるとサーバ11内のデータベースを検索して、送信された車両識別情報と同一の情報が、既にサーバ11内に記憶されている登録車両識別情報として登録されているか否かの検索結果を駐車管理装置100に対して送出する。
【0046】
次に本実施形態の無人駐車場管理システムにおいて、駐車スペースへ車両が進入してきた場合の本システムの動作について図5を用いて以下に説明する。図5は、本実施形態の無人駐車場管理システムにおいて、駐車スペースへ車両が進入してきた場合の本システムの動作を示すフローチャートである。図5に示すように、受信部2が、無線発信装置1から発信された無線信号(無線電波S1)を受信すると、駐車管理装置100は、無線信号検出可能状態となり(S201のYES)、受信部2から制御部3へ、車両識別情報を送出する(S202)。制御部3は、受信部2からの車両識別情報を受け取ると、ネットワーク接続部10を介してネットワークN1に接続されたサーバ11へ受け取った車両識別情報を送信し、送信した車両識別情報から特定される車両(及び利用者)が、駐車スペースの利用可能な車両(及び利用者)であるか否かを問い合わせる(S203)。
【0047】
サーバ11は、制御部3からの車両識別情報の問い合わせを受けると、データベース検索を行い(S204)、送信された車両識別情報と同一の情報が、既にサーバ11内に記憶されている登録車両識別情報として登録されているか否かの検索結果を駐車管理装置100の制御部3へ返す(S205)。制御部3は、サーバ11からの検索結果から、受信した車両識別情報が本システムに登録されているか否かを認識して、登録されていない場合は、処理を終了する(S206のNO)。また、登録されている場合は(S206のYES)、車止め駆動部6に対して車止め部7を倒すよう制御信号を送出する(S207)。車止め駆動部6は、制御部3から送信された制御信号により、車止め部7を倒して登録車両C1が駐車スペースに進入可能な状態とする(S208)。
【0048】
次に、本実施形態の無人駐車場管理システムの動作について、図6、図7(a)、(b)を用いて以下に説明する。図6は、本実施形態の無人駐車場管理システムの動作を示すフローチャートである。図7(a)は、本実施形態の無人駐車場管理システムにおいて、車両が駐車スペースに駐車中の様子を示した図である。図7(b)は、本実施形態の無人駐車場管理システムにおいて、車両が駐車スペースから退去する様子を示した図である。
【0049】
図6に示すように、制御部3は(図2参照。)、受信した車両識別情報が登録されていることを認識したら、車止め駆動部6へ車止め解除制御信号を送出する(S301)。車止め解除制御信号を受け取った車止め駆動部6は、車止め部7を倒して車止めを解除する(S302)。車止め駆動部6が車止めを解除すると、車止め駆動部6は、制御部3へ車止め解除信号を送出し、この車止め解除信号を受信した制御部3は、サーバ10へ車止め解除情報を送出する(S303)。
【0050】
サーバ11では、制御部3から送信された車止め解除情報を受信すると、車止め解除情報を受信したことをもって、該当駐車スペースに登録車両C1が進入して、駐車中となったと判断し、サーバ11に予め保有する駐車場利用情報(駐車スペースが利用中であるか否かの情報)からなるデータベースの該当箇所の駐車場利用情報の内容を利用中に更新する(S304)。その後、登録車両C1が駐車スペースから退去すると、制御部3は車止め駆動部6に対して車止め7を起こして車両が進入できないようにする(S305、S306)。
【0051】
ここで、S305において、制御部3が登録車両C1が退去した(S305のYES)ことを認識する方法について、図7(a)、(b)を用いて以下に説明する。尚、以下に説明する制御部3が、登録車両C1が退去したことを認識する方法は、第1の実施形態においても適用される。まず、ICタグがアクティブ型の場合は、ICタグ(無線発信装置1)からは車両識別情報を含む無線電波S1が常に発信されている。よって、図7(a)に示すように登録車両C1が駐車している間は、受信部2のアンテナ2Aは、ICタグからの無線電波S1を受信し続けることになる。このアンテナ2Aが無線電波S1を受信し続けている間は、制御部3は登録車両C1が駐車スペース内にいると認識する。
【0052】
そして、図7(b)に示すように、登録車両C1が、後退して駐車スペースから退去しようとするとき、駐車管理装置100の車両進入側に設置された受信部2のアンテナ2Aに登録車両C1に設置されたICタグからの無線電波S1が届かなくなった時点で、受信部2が無線電波S1が届かなくなったことを制御部3へ伝えることにより、制御部3は車両が退去したと認識する。
【0053】
一方、ICタグがアクティブ型でない場合は、登録車両C1が駐車スペースに接近してきて、受信部2のアンテナ2AがICタグから車両識別情報を含む無線電波S1を受信可能な位置まで接近したときに、ICタグと受信部2は1度交信をして、ICタグを認識した後一旦交信を終了する。
【0054】
その後、図7(b)に示すように、登録車両C1が、後退して駐車スペースから退去しようとするとき、登録車両C1が、駐車管理装置100の車両進入面側に設置された受信部2のアンテナ2Aにて再び無線電波S1を受信可能な位置まで近づくと、受信部2とICタグ(無線発信装置1)が交信を開始し、受信部2が車両識別情報を受信すると、受信部2は車両識別情報を制御部3へ送出する。そして、制御部3では、登録車両C1が退去したことを認識する。
【0055】
尚、制御部3にて登録車両C1が退去したことを認識したら、車止め部7と登録車両C1との干渉を避けるため、少なくとも数秒間経過後に車止め部7を起こすようにすることが望ましい。また、車止め駆動部6が車止め部7を起こすと、制御部3へ車止め作動情報を送出し、制御部3は車止め作動情報を受信すると、サーバ11へ車止め作動情報を送出する(S306、S307)。そして、サーバ11は、車止め作動情報を受信したことをもって、該当駐車スペースから登録車両C1が退去して、駐車スペースが空きとなったと判断し、サーバ11に予め保有する駐車場利用情報(駐車スペースが利用中であるか否かの情報)からなるデータベースの該当箇所の駐車場利用情報の内容を非利用中に更新する(S308)。
【0056】
以上説明したように、本実施形態によれば、サーバ11は、駐車管理装置100から送信される車止め解除情報又は車止め作動情報を基に、駐車場スペースが利用されているか(空いているか)否かを判断し、駐車スペースの空き情報からなるデータベースの構築、記録、更新をすることにより、無人駐車場の駐車スペースの利用状況を把握することも可能となる。つまり、本システムをネットワーク化することで、利用者が、駐車スペースの空き状況をインターネットに接続されたPC、携帯端末等で確認することが可能となる。例えば、図示はしていないが、複数の利用者が、特定の駐車スペースを共有して使用する場合等では、各利用者が、インターネットに接続されたPCや携帯端末等からサーバ11にアクセスして駐車場の利用状況を確認することが可能となる。
【0057】
また、本実施形態によれば、駐車スペースに設けられた駐車管理装置100が、ネットワークN1を介してサーバ11と接続されることにより、上記各登録車両C1に搭載されるICタグ等の無線発信装置1に書き込まれている車両識別情報(車両及び利用者を特定する識別情報を含む。)を登録車両識別情報として、サーバ11で一括管理することができるので、利用者登録作業の効率化が図れる。また、インターネットに接続されたPCや携帯端末等からサーバ11にアクセスして利用者登録を行うことが可能となる。
【0058】
尚、本実施形態の適用対象として想定されるのは、例えば、公共の駐車場では、高速道路のサービスエリア内の身体障害者用駐車スペースが、民間施設では、商業施設と併設された月極駐車スペースや法人の駐車スペース等が想定される。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】第1の実施形態における無人駐車場管理システムを示す概略構成ブロック図である。
【図2】第2の実施形態における無人駐車場管理システムを示す概略構成ブロック図である。
【図3】第1、第2の実施形態の駐車管理装置100の外観斜視図である。
【図4】第1の実施形態の無人駐車場管理システムにおいて、駐車スペースへ車両が進入してきた場合の本システムの動作を示すフローチャートである。
【図5】第2の実施形態の無人駐車場管理システムにおいて、駐車スペースへ車両が進入してきた場合の本システムの動作を示すフローチャートである。
【図6】第2の実施形態の無人駐車場管理システムの動作を示すフローチャートである。
【図7】(a)は、第2の実施形態の無人駐車場管理システムにおいて、車両が駐車スペースに駐車中の様子を示した図である。(b)は、第2の実施形態の無人駐車場管理システムにおいて、車両が駐車スペースから退去する様子を示した図である。
【符号の説明】
【0060】
1 無線発信装置
2 受信部
2A アンテナ
3 制御部
4 記憶部
5 外部インターフェース部
6 車止め駆動部
7 車止め部
7a 車止め収納部
8 電源供給部
9 外部電源
10 NW接続部
11 サーバ
C1 車両
N1 ネットワーク
S1 無線電波
100 駐車管理装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両及び利用者を特定する識別情報を有する車両識別情報を含んだ無線電波を発信する、車両に取り付けられた無線発信装置と、
前記無線発信装置から発信される無線電波を受信して前記車両識別情報を読み取る受信手段、前記車両識別情報を予め登録車両識別情報として記憶する記憶手段、駐車スペースに設けられた車両の進入を制限する車両進入防止手段、及び、前記各手段の制御を行う制御手段と、を具備し、駐車場における各車両の駐車スペースに設置された駐車管理装置と、
をそれぞれ複数備えたことを特徴とする無人駐車場管理システム。
【請求項2】
前記制御手段は、
前記受信手段が受信した前記車両識別情報を、前記記憶手段が予め記憶する登録車両識別情報と照合し、
前記車両識別情報が前記登録車両識別情報として記憶されているか否かの検索を行い、
前記車両識別情報が前記登録車両識別情報として記憶されている場合には、前記車両識別情報を含む無線電波を発信した無線発信装置が取り付けられている車両を登録車両と判断し、前記車両進入防止手段を制御して駐車スペースへの車両の進入、駐車、及び、退去を可能としたことを特徴とする請求項1記載の無人駐車場管理システム。
【請求項3】
前記車両進入防止手段は、
略矩形平板形状の車止め部と、
車両の進入を防止するために、該車止め部を、地面と垂直に起きあがるように駆動させる、又は、車両の進入を可能とするために、該車止め部を、地面と平行に倒れるように駆動させる、車止め駆動部と、
を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の無人駐車場管理システム。
【請求項4】
車両及び利用者を特定する識別情報を有する車両識別情報を含んだ無線電波を発信する、車両に取り付けられた複数の無線発信装置と、
前記無線発信装置から発信される無線電波を受信して前記車両識別情報を読み取る受信手段、ネットワーク接続手段、駐車スペースに設けられた車両の進入を制限する車両進入防止手段、及び、前記各手段の制御を行う制御手段と、を具備し、駐車場における各車両の駐車スペースに設置された複数の駐車管理装置と、
前記車両識別情報を予め登録車両識別情報としてデータベースに記憶するサーバと、
を備えたことを特徴とする無人駐車場管理システム。
【請求項5】
前記制御手段は、前記受信手段が受信した前記車両識別情報を、前記ネットワーク接続手段により接続されたネットワークを介して前記サーバに送信し、
前記サーバは、受信した前記車両識別情報を、前記サーバの保有するデータベースに予め記憶されている登録車両識別情報と照合し、前記車両識別情報が前記登録車両識別情報として記憶されているか否かの検索を行い、該検索結果を、前記駐車管理装置に対して送信し、
前記検索結果の内容が、前記車両識別情報が前記登録車両識別情報として記憶されている場合には、前記制御手段は、前記車両識別情報を含む無線電波を発信した無線発信装置が取り付けられている車両を登録車両と判断し、前記車両進入防止手段を制御して駐車スペースへの車両の進入、駐車、及び、退去を可能としたことを特徴とする請求項4記載の無人駐車場管理システム。
【請求項6】
前記車両進入防止手段は、
略矩形平板形状の車止め部と、
車両の進入を防止するために、該車止め部を、地面と垂直に起きあがるように駆動させる、又は、車両の進入を可能とするために、該車止め部を、地面と平行に倒れるように駆動させる、車止め駆動部と、
を備えたことを特徴とする請求項4又は5に記載の無人駐車場管理システム。
【請求項7】
前記サーバは、前記受信手段から送信される、前記車止め部に関する車止め解除情報又は車止め作動情報を基に、駐車場の駐車スペースが空きであるか否かの駐車場利用情報からなるデータベースを構築し、記録することを特徴とする請求項6記載の無人駐車場管理システム。
【請求項8】
車両及び利用者を特定する識別情報を有する車両識別情報を含んだ無線電波を発信する、車両に取り付けられた無線発信装置と、
前記無線発信装置から発信される無線電波を受信して前記車両識別情報を読み取る受信手段、前記車両識別情報を予め登録車両識別情報として記憶する記憶手段、駐車スペースに設けられた車両の進入を制限する車両進入防止手段、及び、前記各手段の制御を行う制御手段と、を具備し、駐車場における各車両の駐車スペースに設置された駐車管理装置と、をそれぞれ複数備えた無人駐車場管理システムの無人駐車場管理方法であって、
前記制御手段が、前記受信手段が受信した前記車両識別情報を、前記記憶手段が予め記憶する登録車両識別情報と照合し、前記車両識別情報が前記登録車両識別情報として記憶されているか否かの検索を行う車両識別情報検索工程と、
前記車両識別情報検索工程により、前記車両識別情報が前記登録車両識別情報として前記記憶手段に記憶されている場合には、前記車両識別情報を含む無線電波を発信した無線発信装置が取り付けられている車両を登録車両と判断し、前記車両進入防止手段を制御して駐車スペースへの車両の進入、駐車、退去を可能とする工程と、
を有することを特徴とする無人駐車場管理システムの無人駐車場管理方法。
【請求項9】
前記車両進入防止手段は、略矩形平板形状の車止め部及び車止め駆動部とからなり、
前記車止め駆動部が、車両の進入を防止するために、前記車止め部を地面と垂直に起きあがるように駆動させる工程と、
前記車止め駆動部が、車両の進入を可能とするために、前記車止め部を地面と平行に倒れるように駆動させる工程と、を有することを特徴とする請求項8記載の無人駐車場管理システムの無人駐車場管理方法。
【請求項10】
車両及び利用者を特定する識別情報を有する車両識別情報を含んだ無線電波を発信する、車両に取り付けられた複数の無線発信装置と、
前記無線発信装置から発信される無線電波を受信して前記車両識別情報を読み取る受信手段、ネットワーク接続手段、駐車スペースに設けられた車両の進入を制限する車両進入防止手段、及び、前記各手段の制御を行う制御手段と、を具備し、駐車場における各車両の駐車スペースに設置された複数の駐車管理装置と、前記車両識別情報を予め登録車両識別情報としてデータベースに記憶するサーバと、を備えた無人駐車場管理システムの無人駐車場管理方法であって、
前記制御手段が、前記受信手段が受信した前記車両識別情報を、前記ネットワーク接続手段により接続されたネットワークを介して前記サーバに送信する車両識別情報識別工程と、
前記サーバが、受信した前記車両識別情報を、前記サーバの保有するデータベースに予め記憶されている登録車両識別情報と照合し、前記車両識別情報が前記登録車両識別情報として記憶されているか否かの検索を行い、該検索結果を、前記駐車管理装置に対して送信する検索結果送信工程と、
前記検索結果の内容が、前記車両識別情報が前記登録車両識別情報として記憶されている場合には、前記制御手段が、前記車両識別情報を含む無線電波を発信した無線発信装置が取り付けられている車両を登録車両と判断し、前記車両進入防止手段を制御して駐車スペースへの車両の進入、駐車、及び、退去を可能とする工程と、
を有することを特徴とする無人駐車場管理システムの無人駐車場管理方法。
【請求項11】
前記車両進入防止手段は、略矩形平板形状の車止め部及び車止め駆動部とからなり、
前記車止め駆動部が、車両の進入を防止するために、前記車止め部を地面と垂直に起きあがるように駆動させる工程と、
前記車止め駆動部が、車両の進入を可能とするために、前記車止め部を地面と平行に倒れるように駆動させる工程と、を有することを特徴とする請求項10記載の無人駐車場管理システムの無人駐車場管理方法。
【請求項12】
前記サーバは、前記受信手段から送信される、前記車止め部に関する車止め解除情報又は車止め作動情報を基に、駐車場の駐車スペースが空きであるか否かの駐車場利用情報からなるデータベースを構築し、記録することを特徴とする請求項11記載の無人駐車場管理システムの無人駐車場管理方法。
【請求項13】
車両及び利用者を特定する識別情報を有する車両識別情報を含んだ無線電波を発信する、車両に取り付けられた無線発信装置から発信される無線電波を受信して前記車両識別情報を読み取る受信手段と、
前記車両識別情報を予め登録車両識別情報として記憶する記憶手段と、
駐車スペースに設けられた車両の進入を制限する車両進入防止手段と、
前記各手段の制御を行う制御手段と、
を具備し、駐車場における駐車スペースに設置されることを特徴とする駐車管理装置。
【請求項14】
前記制御手段は、
前記受信手段が受信した前記車両識別情報を、前記記憶手段が予め記憶する登録車両識別情報と照合し、
前記車両識別情報が前記登録車両識別情報として記憶されているか否かの検索を行い、
前記車両識別情報が前記登録車両識別情報として記憶されている場合には、前記車両識別情報を含む無線電波を発信した無線発信装置が取り付けられている車両を登録車両と判断し、前記車両進入防止手段を制御して駐車スペースへの車両の進入、駐車、及び、退去を可能とすることを特徴とする請求項13記載の駐車管理装置。
【請求項15】
前記車両進入防止手段は、
略矩形平板形状の車止め部と、
車両の進入を防止するために、該車止め部を、地面と垂直に起きあがるように駆動させる、又は、車両の進入を可能とするために、該車止め部を、地面と平行に倒れるように駆動させる、車両止め駆動部と、
を備えたことを特徴とする請求項13又は14に記載の駐車管理装置。
【請求項16】
車両及び利用者を特定する識別情報を有する車両識別情報を含んだ無線電波を発信する、車両に取り付けられた無線発信装置から発信される無線電波を受信して前記車両識別情報を読み取る受信手段と、
前記車両識別情報を予め登録車両識別情報としてデータベースに記憶するサーバとネットワークを介してデータ通信を行うためのネットワーク接続手段と、
駐車スペースに設けられた車両の進入を制限する車両進入防止手段と、
前記各手段の制御を行う制御手段と、
を具備し、駐車場における駐車スペースに設置されることを特徴とする駐車管理装置。
【請求項17】
前記制御手段は、前記受信手段が受信した前記車両識別情報を、前記ネットワーク接続手段により接続されたネットワークを介して前記サーバに送信し、
前記サーバは、受信した前記車両識別情報を、前記サーバの保有するデータベースに予め記憶されている登録車両識別情報と照合し、前記車両識別情報が前記登録車両識別情報として記憶されているか否かの検索を行い、該検索結果を、前記駐車管理装置に対して送信し、
前記検索結果の内容が、前記車両識別情報が前記登録車両識別情報として記憶されている場合には、前記制御手段は、前記車両識別情報を含む無線電波を発信した無線発信装置が取り付けられている車両を登録車両と判断し、前記車両進入防止手段を制御して駐車スペースへの車両の進入、駐車、及び、退去を可能とすることを特徴とする請求項16記載の駐車管理装置。
【請求項18】
前記車両進入防止手段は、
略矩形平板形状の車止め部と、
車両の進入を防止するために、該車止め部を、地面と垂直に起きあがるように駆動させる、又は、車両の進入を可能とするために、該車止め部を、地面と平行に倒れるように駆動させる、車両止め駆動部と、
を備えたことを特徴とする請求項16又は17に記載の駐車管理装置。
【請求項19】
前記サーバは、前記受信手段から送信される、前記車止め部に関する車止め解除情報又は車止め作動情報を基に、駐車場の駐車スペースが空きであるか否かの駐車場利用情報からなるデータベースを構築し、記録することを特徴とする請求項18記載の駐車管理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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