説明

無線システム

【課題】各電動工具からのデータ送信を極力短い時間内で完了させることと、混信を避けることとを、高い信頼性で両立する。
【解決手段】
本発明では、一台の受信機1と、複数台の電動工具2との間で無線通信を行う。電動工具2ごとに別々の登録番号とこれに対応する所定の送信間隔Tを設定しておき、電動工具2からデータを送信すると、データを受信した受信機1は電動工具2に対して受信完了信号を送信する。電動工具2が受信完了信号を受信した場合に、その時点でデータ送信完了とする。電動工具2が受信完了信号を受信しない場合には、送信間隔Tをあけたうえでデータの再送信を行う。送信間隔Tとして、登録番号ごとに別々の時間を割り当てて設定しておくことで、電動工具2からのデータ送信をそれぞれ所定時間内にて完了させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線システムに関し、詳しくは、一台の受信機と複数の電動工具との間で速やかにデータ受信を完了するためのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
工場等においては、複数の電動工具の作業状況を、無線にて管理することが望ましい。このために用いる無線システムとして、従来、特許文献1に開示されるものがある。
【0003】
この従来の無線システムでは、複数の電動工具からそれぞれデータを送信し、一台の受信機で各電動工具からのデータを一括して受信する。このとき、混信で受信ができないという事態を避けるため、各電動工具から複数回だけランダムにデータを送信するように設定してある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−195921号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前記従来の通信システムにおいて、受信機側での混信をより確実に避けるには、それぞれの電動工具から極力多くの回数だけデータをランダムに送信するように設定する必要がある。そのため、各電動工具からのデータ送信を短い時間内で完了させることと、混信を避けることとは、両立が困難である。
【0006】
また、前記従来の通信システムは、送信したデータが受信機側で受信されたか否かを電動工具側で確認するものではない。そのため、多数回送信したデータのいずれかが受信されたであろうという前提で作業を進めていくことになり、通信の信頼性の点でも問題があった。
【0007】
本発明は前記問題点に鑑みて発明したものであって、各電動工具からのデータ送信を短い時間内で完了させることと、混信を避けることとを両立し、通信に対する高い信頼性を確保することのできる通信システムを提供することを、課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、前記課題を解決するための無線システムであり、一台の受信機と、複数台の電動工具との間で無線通信を行う。
【0009】
本発明では、前記電動工具ごとに別々の登録番号とこれに対応する所定の送信間隔を設定しておき、前記電動工具からデータを送信すると、前記データを受信した前記受信機は前記電動工具に対して受信完了信号を送信する。前記電動工具が前記受信完了信号を受信した場合に、その時点でデータ送信完了とする。前記電動工具が前記受信完了信号を受信しない場合には、前記送信間隔をあけたうえで前記データの再送信を行うように設ける。前記送信間隔として、前記登録番号ごとに別々の時間を割り当てて設定しておく。
【0010】
本発明では、前記送信間隔として、1回目の再送用の時間と、2回目以降の再送用の時間とを、別々に設定しておくことが好ましい。
【0011】
このとき、前記2回目以降の再送用の時間は、前記複数台の電動工具で同一の時間となるように設定しておくことが好ましい。
【0012】
また、本発明の前記電動工具は、送信異常の状態にあることを報知する異常報知手段を具備し、前記データを所定回数だけ再送信した時点で前記受信完了信号を受信しない場合には、前記異常報知手段を通じて異常報知を行うことが好ましい。
【0013】
また、本発明の前記電動工具は、設定された登録番号を表示する番号表示手段を具備することが好ましい。
【0014】
また、本発明の前記電動工具は、その作業状態を検出する作業状態検出手段を具備し、前記作業状態検出手段が所定の作業状態を検出した時点で、前記受信機に前記データを送信することが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、各電動工具からのデータ送信を短い時間内で完了させることと、混信を避けることとを両立し、通信に対する高い信頼性を確保することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態における一例の無線システムを構成する電動工具と受信機を示す概略説明図である。
【図2】(a)は同上の電動工具のブロック図、(b)は同上の受信機のブロック図である。
【図3】同上の電動工具側の制御フロー図である。
【図4】同上の受信機側の制御フロー図である。
【図5】同上の無線システムでの再送のタイミングを示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明を、添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。図1には、本発明の実施形態における一例の無線システムを示している。この無線システムでは、一台の受信機1と、複数台の電動工具2との間で、無線通信によってデータの送受信を行う。図中では、簡略のため電動工具2を一つだけ示している。
【0018】
電動工具2は、本例では充電式の締付工具であり、ハンドル部3aを有するハウジング3内に、駆動源となるモータ4、モータ4から入力される回転力を出力軸6にまで伝達する駆動伝達部5等を収容している。駆動伝達部5は、出力軸6に対してさらに回転方向のインパクトを加える構造となっている。出力軸6には、先端工具7を着脱自在に装着する。
【0019】
ハウジング3のハンドル部3aには、トリガスイッチ9、登録スイッチ10、表示部11、工具無線通信手段12、工具制御手段13等を設けている。また、ハンドル部3aの先端部には、電池パック8を着脱自在に装着している。図2に示すように、工具制御手段13は、モータ制御手段14を介してモータ4を制御し、無線制御手段15を介して工具無線通信手段12を制御する。また、前記工具制御手段13は、駆動伝達部5の状態を検知する作業状態検出手段16を介して、現在の作業状態を検出する。
【0020】
前記工具制御手段13は記憶手段(図示略)を有し、この記憶手段には、出荷時に工具IDナンバーを記憶させている。工具無線通信手段12は、所定の周波数にてデータの送受信を行うものであり、送信周波数設定手段17を備えている。
【0021】
受信機1は、登録スイッチ18、受信機無線通信手段19、受信機制御手段20等を備えている。図2に示すように、受信機制御手段20は、無線制御手段21を介して受信機無線通信手段19を制御する。受信機無線通信手段19は、所定の周波数にてデータの送受信を行うものであり、送信周波数設定手段22備えている。
【0022】
本例の無線システムでは、まず、受信機1側と電動工具2側をともに登録モードに設定し、この登録モードにおいて、電動工具2ごとに別々の登録番号を設定する。図3には電動工具2側のフローチャートを示し、図4には受信機1側のフローチャートを示している。
【0023】
図3に示すように、電動工具2の登録スイッチ10をオンにすると、電動工具2は登録モードへと遷移する。また、図4に示すように、受信機1側においても登録スイッチ18をオンにすると、受信機1は登録モードへと遷移する。電動工具2と受信機1はともに、登録モードでの使用周波数設定CH0にて使用周波数を登録時専用のもの(例えば2405MHz)に設定する。
【0024】
登録モードに遷移すると、電動工具2は工具無線通信手段12から登録要求信号を送信し、この登録要求信号を、待ち状態にある受信機1が、受信機無線通信手段19を通じて受信する。ここでの登録要求信号は、登録要求識別データと、工具IDナンバーとを有する。電動工具2は、登録要求信号を送信した後は、待ち状態となる。
【0025】
登録要求信号を受信した受信機1は、その電動工具2の工具IDナンバーに登録番号を割り振るとともに、受信機無線通信手段19を通じて登録確認信号を送信する。ここでの登録確認信号は、登録確認識別データと、受信機IDナンバーと、工具IDナンバーと、作業信号用使用周波数と、登録番号とを有する。作業信号用使用周波数は、登録番号ごとにチャンネルを割り振ったものであり、例えば1,2,3,4,5CHでの使用周波数が2415,2425,2435,2445,2455MHzとなるように設定する。これら作業信号用使用周波数は、登録モードでの使用周波数とは相違させてある。
【0026】
登録確認信号を受信した電動工具2は、送信した登録要求信号中の工具IDナンバーと、受信した登録確認信号中の工具IDナンバーとが一致するか否かを確認する。そして、工具IDナンバーが一致する場合には、電動工具2から受信機1へと登録完了信号を送信するとともに、前記各パラメータを記憶手段に記憶させる。工具IDナンバーが一致しない場合には、電動工具2から登録要求信号を再度送信する。
【0027】
ここで電動工具2が記憶するパラメータは、受信機IDナンバー、作業信号用使用周波数、登録番号等である。また、電動工具2が送信する登録完了信号は、登録完了識別データと、工具IDナンバーと、受信機IDナンバーとを有する。
【0028】
受信機1は、電動工具2側から送信された登録完了信号を受信すると、工具IDナンバーが一致するか否かを確認する。そして、一致する場合には、受信機制御手段20が有する記憶手段(図示略)に、各パラメータを記憶させる。工具IDナンバーが一致しない場合には、登録要求信号の待ち状態に遷移し、前記処理を繰り返す。
【0029】
ここで受信機1が記憶するパラメータは、工具IDナンバー、作業信号用使用周波数、登録番号等である。
【0030】
上述の登録手順により、電動工具2ごとに登録番号(例えば1、2、3、…等)を適切に割り振り、その登録番号やこれと対応する各パラメータを、受信機1及び電動工具2に登録させておく。
【0031】
各電動工具2の登録作業を完了した後、電動工具2の電源をオンにすると、電動工具2は工具制御手段13が有する記憶手段から、受信機IDナンバー、作業信号用使用周波数、登録番号等を読み出す。
【0032】
ここで、作業者がトリガスイッチ9を引き込み操作して締結作業等を行い、作業状態検出手段16を通じて工具制御手段13が所定の作業完了を検知すると、工具制御手段13はモータ4を停止させるとともに、工具無線通信手段12から受信機1側に向けて作業完了信号を送信する。作業完了信号は、作業完了識別データと、工具IDナンバーと、受信機IDナンバーと、登録番号とを有する。
【0033】
受信機1は、電動工具2からの作業完了信号を受信し、工具IDナンバーが一致した場合に、電動工具2側へと受信完了信号を送信し、その後に外部機器(図示略)へと受信完了出力を行う。受信完了信号は、作業完了識別データと、受信機IDナンバーと、工具IDナンバーと、登録番号とを有する。
【0034】
電動工具2が受信完了信号を受信し、工具IDナンバーが一致した場合に、電動工具2側において送信完了と判断する。
【0035】
そして、電動工具2が所定時間を経過してもなお受信完了信号を受信しない場合には、混信等で無線通信を失敗したと判断し、受信完了信号を受信するに至るまで、所定の送信間隔Tをあけたうえで同様の再送を繰り返す。再送回数には一定の制限を設けてある。
【0036】
ここで、各電動工具2の記憶手段には、各登録番号に対応した送信間隔Tのテーブルを記憶させてある。前記テーブルは、送信間隔Tとして、登録番号ごとに別々の時間T1,T2,T3,…等を割り当てたものである。各電動工具2は、自身が記憶した登録番号と対応する送信間隔Tを、再送用の間隔として設定する。なお、電動工具2側に前記テーブルを記憶させておくのでなく、受信機1からの登録確認信号中に登録番号と対応する送信間隔Tを含めておき、送信によって電動工具2に記憶させる構成であってもよい。
【0037】
図5には、一台の受信機1に対して、例えば三台の電動工具2を登録させた場合を示している。三台の電動工具2は、それぞれ登録番号が1,2,3であり、登録番号に対応する最初の送信間隔TがそれぞれT1a,T2a,T3a(T1a<T2a<T3a)である。
【0038】
図示のように、例えば三台の電動工具2が同時に作業を完了し、受信機1に対して同時にデータを送信した場合、混信によって受信機1側でのデータ受信を失敗する(受信NGとなる)おそれがある。このとき、各電動工具2は送信間隔Tをあけてデータを再送する。
【0039】
ここで、各電動工具2には送信間隔Tとして、登録番号に応じた別々の送信間隔T1a,T2a,T3aを設定しているので、再送時にまたその電動工具2間で混信を生じることが抑制される。つまり、仮に最初の無線通信が失敗しても、1回目の再送では無線通信を高確率で成功する(受信OKとなる)仕組みになっている。
【0040】
なお、互いに相違する送信間隔T1a,T2a,T3aの差としては、所定時間T0を確保する。つまり、T3a−T2a=T2a−T1a=T0とする。所定時間T0は、各送信間隔T1a,T2a,T3aや後述する2回目以降の再送用の送信間隔T1b,T2b,T3bとは別異の値に設定する。
【0041】
本例では、この1回目の再送用の送信間隔T1a,T2a,T3aとはまた別の時間を、2回目以降の再送用の送信間隔T1b,T2b,T3bとして設定している。送信間隔T1b,T2b,T3bは、電動工具2の全てで同一の時間となるように設定している。
【0042】
つまり、登録番号が1の電動工具2では、1回目の再送用の送信間隔T=T1aであり、2回目以降の再送用の送信間隔T=T1bである。登録番号が2の電動工具2では、1回目の再送用の送信間隔T=T2a(=T1a+T0)であり、2回目以降の再送用の送信間隔T=T2b(=T1b)である。登録番号が3の電動工具2では、1回目の再送用の送信間隔T=T3a(=T2a+T0)であり、2回目以降の再送用の送信間隔T=T3b(=T2b=T1b)である。
【0043】
上述のように2回目以降の送信間隔T1b,T2b,T3bを全ての電動工具2で一致させておけば、仮に、複数の電動工具2において1回目の再送でも無線通信を失敗し、2回目以降の再送信を行う場合であっても(図5中の点線参照)、その複数の電動工具2間でデータ送信のタイミングが一致することが抑制される。その結果、全ての電動工具2の無線通信を、極力短い所定時間内にて成功させることができる。
【0044】
なお、全ての電動工具2の送信間隔T2を同一に設定するのでなく、所定時間の自然数倍にそれぞれ設定してあってもよい。この場合でも、2回目以降の再送信にて混信が生じることは抑制される。
【0045】
さらに、本例の電動工具2では、所定回数だけ再送を行った段階でやはり受信完了信号を受信することがない場合には、再送を終了するとともに、表示部11上にてライトを点灯させることで作業者に対して異常報知を行う。なお、この場合の異常報知手段は、点灯による異常報知に限らず、例えば電動工具2に備えてあるブザーから報知音を発生させるといった手段や、モータ4の駆動を禁止することで作業者に異常報知を行うといった手段でもよい。
【0046】
また、本例の電動工具2では、登録スイッチ10を一定時間だけ長押しすると、その電動工具2に割り振られ登録番号を表示部11上に表示するよう設定している。つまり、この表示部11を番号表示手段として利用しているが、他の部分を番号表示手段として利用しても構わない。
【0047】
以下においては、本例の通信システムが奏する作用効果について、さらに詳述する。
【0048】
上述したように、本例の通信システムは、一台の受信機1と、複数台の電動工具2との間で無線通信を行うものである。この通信システムでは、電動工具2ごとに、別々の登録番号とこれに対応する所定の送信間隔Tを設定しておく。電動工具2からデータを送信すると、該データを受信した受信機1は電動工具2に対して受信完了信号を送信する。そして、電動工具2がこの受信完了信号を受信した場合に、その時点でデータ送信完了とする。電動工具2が受信完了信号を受信しない場合には、送信間隔Tをあけたうえでデータの再送信を行う。ここでの送信間隔Tとして、登録番号ごとに別々の時間を割り当てて設定しておく。
【0049】
これにより、本例の通信システムでは、各電動工具2からのデータ送信を極力短い時間内で完了させることと、混信を避けることとを、高い信頼性で両立することができる。というのも、受信機1側での混信等がなければ各電動工具2からはデータ送信が1回で済む。また、仮に最初のデータ送信で混信等が生じても、その後は、登録番号ごとに相違した送信間隔Tをあけて再送を行うので、その電動工具2間で混信を繰り返すことが極力抑制される。つまり、組み立て工場等の、短い間隔(0.5秒程度)で次々に作業を行うような環境下においても、その短い間隔内にてリアルタイムにデータ送信を完了させることができる。しかも、受信機1側からの受信完了信号を電動工具2が受信するまでは、その電動工具2からのデータ送信が完了とならないので、データ送信の信頼性も確保される。
【0050】
さらに、本例の通信システムでは、2回目以降の再送信においてデータ送信のタイミングが一致することを避けるため、1回目の再送用の時間T1a,T2a,T3aとはまた別に、2回目以降の再送用の時間T1b,T2b,T3bを設定している。
【0051】
これら2回目以降の送信間隔T1b,T2b,T3bの設定としては、全ての電動工具2で所定時間に統一することや、所定時間の自然数倍にそれぞれ設定すること等の、多様な設定が考えられる。これに対して、短い間隔内にてリアルタイムにデータ送信を完了させるためには、2回目以降の再送用の時間を、これら複数台の電動工具2で同一の時間となるように設定しておくことが好ましい。
【0052】
また、本例の通信システムでは、電動工具2は、送信異常の状態にあることを報知する異常報知手段を具備している。そして、データを所定回数だけ再送信した時点で受信完了信号を受信しない場合には、異常報知手段を通じて異常報知を行うようにしている。これにより、何らかの原因による送信異常状態にあることを気付かずに作業を進行するといった事態が抑制され、通信システム全体の信頼性がさらに向上する。
【0053】
また、本例の通信システムでは、電動工具2は、設定された登録番号を表示する番号表示手段を具備している。これにより、各電動工具2に割り振った登録番号やこれに対応する各パラメータの管理を、目視にて電動工具2ごとに登録番号を確認しながら、確実に行うことができる。
【0054】
また、本例の通信システムでは、電動工具2は、その作業状態を検出する作業状態検出手段16を具備し、作業状態検出手段16が所定の作業状態を検出した時点で、受信機1にデータを送信するように設けている。これにより、作業者が作業完了のたびにデータを送信させるような手間が不要となり、作業効率の向上に寄与する。
【0055】
以上、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の意図する範囲内であれば、適宜の設計変更を行うことが可能である。
【符号の説明】
【0056】
1 受信機
2 電動工具
16 作業状態検出手段
T 送信間隔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一台の受信機と、複数台の電動工具との間で無線通信を行うシステムであって、前記電動工具ごとに別々の登録番号とこれに対応する所定の送信間隔を設定しておき、前記電動工具からデータを送信すると、前記データを受信した前記受信機は前記電動工具に対して受信完了信号を送信し、前記電動工具が前記受信完了信号を受信した場合に、その時点でデータ送信完了とし、前記電動工具が前記受信完了信号を受信しない場合には、前記送信間隔をあけたうえで前記データの再送信を行うように設け、前記送信間隔として、前記登録番号ごとに別々の時間を割り当てて設定しておくことを特徴とする無線システム。
【請求項2】
前記送信間隔として、1回目の再送用の時間と、2回目以降の再送用の時間とを、別々に設定しておくことを特徴とする請求項1に記載の無線システム。
【請求項3】
前記2回目以降の再送用の時間は、前記複数台の電動工具で同一の時間となるように設定しておくことを特徴とする請求項2に記載の無線システム。
【請求項4】
前記電動工具は、送信異常の状態にあることを報知する異常報知手段を具備し、前記データを所定回数だけ再送信した時点で前記受信完了信号を受信しない場合には、前記異常報知手段を通じて異常報知を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の無線システム。
【請求項5】
前記電動工具は、設定された登録番号を表示する番号表示手段を具備することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の無線システム。
【請求項6】
前記電動工具は、その作業状態を検出する作業状態検出手段を具備し、前記作業状態検出手段が所定の作業状態を検出した時点で、前記受信機に前記データを送信することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の無線システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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