説明

無線ネットワークにおいて固定送信間隔でデータを送信するための方法

【課題】協調しているネットワークノードにネットワークリソースを動的に割り当てて通信信頼度を改善する無線通信ネットワークを提供する。
【解決手段】無線ネットワークマスターノードが、後続の固定長のスーパーフレームの構造を特定するビーコンを周期的にブロードキャストする。スレーブノードが各スレーブとマスターとの間のチャネル状態を確定する。次に、チャネル状態に従って、スレーブのセットをスレーブの複数のサブセットに分割する。マスターは、チャネル状態に従って、各スレーブに伝送レートを昇順で割り当て、スレーブは、2つの連続したビーコン間でマスターにデータを昇順で送信する。より高い伝送レートを有するスレーブのサブセットは、より低い伝送レートを有するスレーブのサブセットからのデータも受信し、より高い伝送レートを有するスレーブは、より低い伝送レートを有するスレーブからのデータの一部又は全てを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、包括的には無線通信ネットワークに関し、特に、協調しているネットワークノードにネットワークリソースを動的に割り当てて通信信頼度を改善することに関する。
【0002】
この出願のパリ条約に基づく優先権主張を行う基礎出願のうちの1つである、Yim他によって2010年1月3日に米国に出願された、「Cooperative Relay Communication in Wireless OFDMA Star Networks」と題する米国特許出願第12/651,472号は、参照により本明細書に援用される。
【背景技術】
【0003】
米国特許第7,330,457号は、中継によって遅延が低減する場合に、無線ソースノード(ソース)が中継ノードを使用して宛先ノード(宛先)にデータを転送する協調無線通信ネットワークを記載している。低減しない場合、トラフィックはソースから宛先に直接送信される。
米国特許第6,505,035号は、無線ネットワークにおけるレート制御を記載している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
米国特許第7,330,457号は、中継によって遅延が低減する場合に、無線ソースノード(ソース)が中継ノードを使用して宛先ノード(宛先)にデータを転送する協調無線通信ネットワークを記載している。低減しない場合、トラフィックはソースから宛先に直接送信される。ソースと、中継器と、宛先との間のリンクの伝送レートは、チャネル状態に依拠する。しかしながら、その方法は、無線ローカルエリアネットワーク(LAN)にのみ適用可能であり、中継器を使用するか否かの判定はソースノードにおいて行われる。
【0005】
米国特許第6,505,035号は、無線ネットワークにおけるレート制御を記載している。基地局と各移動局との間の伝送レートは、チャネル状態情報及び受信品質に応じて変化し得る。移動局は基地局に受信品質を報告することができ、基地局はそれに従って伝送レートを切り換える。この方法は、中継ノードの使用を考慮していない。
【0006】
図1Aに示すように、上記米国特許出願第12/651,472号は、N個のスレーブノード(スレーブ)101と、マスターノード102(マスター)とを含むスター型ネットワークを記載している。スレーブは、直交周波数分割多元接続(OFDMA)及び符号分割多元接続(CDMA)を使用して、コーディネーターに対し同時に送受信することができる。ネットワークのN個のサブキャリアは、各スレーブがN/N個のサブキャリアを割り当てられるように、均等に割り当てられる。通常、データはパケットとして送信される。
【0007】
図1Bに示すように、マスターによってブロードキャストされる2つのビーコン105間の送信間隔は、スーパーフレーム110を構成する。スレーブはグループに割り当てられる。同じグループ内のスレーブの場合、それらのスレーブは同じアクティブ間隔111及び非アクティブ間隔112を有する。異なるグループ内のスレーブは異なるアクティブ間隔及び非アクティブ間隔を有する。スレーブは、ビーコンを受信した後の該スレーブのそれぞれのアクティブ間隔中に、マスターに同時にデータを送信し、該スレーブは該スレーブのそれぞれの非アクティブ間隔中、非アクティブである。この方法は、スレーブとマスターとの間のチャネル状態に関わらず、全てのスレーブが同じ変調及び符号化方式を使用すると想定する。
【0008】
説明注記:スレーブによっては、最初に非アクティブ期間、次にアクティブ期間を有し、次に再び非アクティブになる場合がある。したがって、同じグループ内のスレーブの場合、それらのスレーブは同じアクティブ間隔(単数)を有し、1つ又は複数の非アクティブ間隔を有する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明では、無線ネットワークマスターノードが、後続の固定長スーパーフレームの構造を特定するビーコンを周期的にブロードキャストする。スレーブノードは各スレーブとマスターとの間のチャネル状態を測定する。
【0010】
次に、チャネル状態に従って、スレーブのセットがスレーブのサブセットに分割される。マスターは、チャネル状態に従って、各スレーブに昇順で伝送レートを割り当てる。
【0011】
スレーブは、2つの連続したビーコン間で、マスターに昇順でデータを送信する。ここで、より高い伝送レートを有するスレーブのサブセットは、より低い伝送レートを有するスレーブのサブセットからのデータも受信し、より高い伝送レートを有するスレーブは、より低い伝送レートを有するスレーブからのデータの一部又は全てを含む。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1A】関連技術の無線スター型ネットワークの概略図である。
【図1B】図1Aのネットワークにおける送信間隔の概略図である。
【図2A】この発明の実施の形態による無線スター型ネットワークの概略図である。
【図2B】図2Aのネットワークにおける送信間隔の概略図である。
【図3A】関連技術の伝送スケジュールの概略図である。
【図3B】この発明の実施の形態による伝送スケジュールの概略図である。
【図4】この発明の実施の形態による伝送スケジュールの流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図2Aは、この発明の実施の形態による無線スター型ネットワークを示している。このネットワークは、IEEE802.15.4標準規格に従って設計することができる。
【0014】
ネットワークは、N個のスレーブノード(スレーブ)201のセットと、マスターノード(マスター)202とを含む。スレーブiとマスターとの間の平均チャネル状態は、αi,m203である。スレーブは、単一のスレーブノードのみが所与の時間に送信することを可能にする時分割多元接続(TDMA)を使用することができる。代替的に、スレーブは直交周波数分割多元接続(OFDMA)又は符号分割多元接続(CDMA)も使用することができる。これらは、おそらく全てではないが複数のスレーブが、該スレーブのデータをマスターに同時に送信することを可能にする。データをパケットとして送信することができることが理解される。TDMA及びOFDMAのような上述した多元接続技術の組み合わせを使用することができることも理解される。
【0015】
図2B及び図3Bに示すように、スーパーフレーム間隔210はアクティブ間隔T211及び非アクティブ間隔212に分割される。アクティブ間隔は、第1のアクティブ間隔T221及び第2のアクティブ間隔T222にさらに分割される。アクティブ間隔を3つ以上の間隔に分割することも可能である。
【0016】
非アクティブ間隔は、オプションでフレーム構造によって特定される。非アクティブ間隔を使用して、近接範囲内にある別のネットワークを衝突なしでサポートすることができる。第2のネットワークは、現在のネットワークの非アクティブ間隔内に動作することができる。
【0017】
この発明は、特に、N個のデータサブキャリアを有するOFDMネットワークを検討する。N個のサブキャリアは、スレーブに均等に割り当てられる。マスターに対し比較的不良なチャネル状態を有するスレーブは、第1のサブセット内で仮想的に一緒にグループ化され、第1のアクティブ間隔中により低いデータレートで送信するように構成される。より良好なチャネル状態を有する残りのスレーブは第2のサブセットに一緒にグループ化され、第2のアクティブ間隔中により高いデータレートで送信するように構成される。3つ以上のサブセットを使用することができることが理解される。また、同じサブセット内のノードが同じ伝送レートで送信する必要がないことが理解される。
【0018】
より低いデータレートを有するスレーブは、マスターによってブロードキャストされたビーコンを受信した後の、より高いデータレートを有するスレーブの前に、同時に送信する。より高いデータレートのサブセット内のスレーブは、より低いデータレートのスレーブの送信をモニタリングする。次に、より高いデータレートのサブセット内のスレーブがより高いデータレートで該スレーブ自身のデータを送信し、また、第1のサブセット内の対応する低いデータレートのスレーブから受信したデータも送信する。
【0019】
基本シナリオ
図3Aは、上記米国特許出願第12/651,472号によるシナリオを示している。ここで、2つのスレーブノードA及びB、並びにマスターノードMが存在する。ノードA及びBは、マスターによって、2つの異なる間隔中に送信するように命令される。ノードAはノードBの前にデータを送信する。双方のノードが同じ量の情報を送信し、等しい量の周波数リソースを使用して該ノードのデータを送信する。フレーム構造はまた、各送信に同じ量の時間Tを割り当てる。
【0020】
2つのノードはまた、同じ変調及び符号化方式を使用して該ノードのデータを送信する。実施例では、双方のノードがレートRでデータを送信する。異なるスレーブノードはマスターからの異なる距離を有するということにおそらく起因して、ノードBは、マスターに対し、平均でノードAよりも良好なチャネル状態を有する。したがって、この伝送方式では、ノードAの誤り確率はノードBの誤り確率よりも高い。
【0021】
図3Bに示すように、ノードAはまずT秒内にデータレートRでパケット301を送信する。伝送パラメーター(たとえば、変調、符号化方式、送信電力)及びAとマスターノードとの間のチャネル状態を所与とすると、パケット301の送信の誤り確率PEAを計算することが可能である。
【0022】
ノードAからマスターノードへの送信中、ノードBもパケット301を受信する。ノードBが送信するとき、ノードBはノードAよりもマスターに対し良好なチャネルを有するため、マスターはノードBに、伝送パラメータの異なるセット、したがってより高いレートRを使用して該ノードBのデータを送信するように事前に(a-priori)命令する。たとえば、ノードAが送信するための変調方式としてQPSKを使用する場合、ノードBは、16−QAMを使用するように命令される場合がある。代替的に、ノードA及びノードBは同じ変調方式を使用する場合があるが、ノードAはレート1/3畳み込み符号を使用し、一方でノードBはレート1/2畳み込み符号を使用する。最後に、ノードBは異なる電力を使用して該ノードBのデータを送信してもよい。
【0023】
伝送パラメーターは、ノードBからの送信のパケット誤り確率がPEAを超えないようにマスターによって選択される。ノードBのデータ302はノードAのデータと同じ量の情報を有するため、より高い伝送レートは、ノードBのデータが送信にT秒未満かかることを意味する。
【0024】
上記米国特許出願第12/651,472号では、ノードBがT秒未満で送信を終了する場合、残りのリソースは固定のフレーム構造に起因するか又はOFDMAネットワークにおける他の送信に起因して無駄になる。
【0025】
この発明において、ノードBは、時間T全体を使用してデータを送信する。これはノードBから発生するデータのみでなく、ソースノードAから発生し、ノードBによって受信されたデータ302の任意の部分も含む。
【0026】
換言すれば、ノードAからのデータは、ノードBによって送信されるパケット上にピギーバックされる。ノードBはノードAからのデータを送信する必要がないことに留意されたい。ノードBがハッシュ関数を使用して、データA内に含まれる情報、たとえばデータAの異なる複数の部分のビット単位の排他ORを粗く要約することが可能である。マスターはこの情報を使用して、ノードAから受信するデータの復号性能を改善することができる。
【0027】
時間T及びTは、フレーム構造、及びビーコン信号を使用してマスターノードによって特定することができる持続期間に従って割り当てられる。パケット送信のための全てのスレーブノードによって使用される伝送パラメーターの命令、及びまたピギーバックするために使用されるパラメーターも、マスターノードによって指定される。
【0028】
この発明が米国特許第7,330,457号に記載されている発明と異なることに留意することが重要である。ここでは、パケットAのための伝送パラメーターは、好ましいチャネル状態が観察されるときのみデータがノードBに送信されるように変更される。ノードBを使用するか否かの判定がノードAによって行われる。
【0029】
対照的に、この発明におけるノードAは、該ノードAのデータをマスターノードに送信し、ノードBも該データを受信する。次に、ノードBはノードBの伝送パラメーターを、より高いデータレートをサポートするように、かつ少なくともノードAと同じか又はノードAよりも良好なパケット誤り性能を有する形で変更し、ノードBはノードAからのデータをピギーバックしながら該ノードBのデータを送信する。ここで、決定はマスターによって行われる。
【0030】
変形形態
図3BはノードAが最初に送信し、ノードBが2番目に送信するTDMAシナリオを示している。加えて、この方法は、複数のノードがデータを同時に送信するOFDMAネットワークにも適用する。たとえば、図3Bに示すシナリオでは、ノードCが、異なる周波数リソースを使用して、ノードAと同時に送信すると共に、ノードDが、異なる周波数リソースを使用して、ノードBと同時に送信することが可能である。また、このシナリオは、所与のスーパーフレーム中に3つ以上の送信機会が存在するケースに一般化される。たとえば、ノードEはノードBの後に送信することができ、ノードEからの送信は、データA及びデータBのうちの任意のもの又は双方からの情報をピギーバックしながら、パケットEを含む。
【0031】
スレーブが別のパケットをオーバーヒアするかどうかの報告
ノードは、以前の送信から部分データ又は完全データをピギーバックする代わりに、該ノードが以前に送信したノードから送信のコピーを受信したかどうかを示すフラグビットを含むことができる。このフラグビットは、マスターが、データの送信元のスレーブに再送信させるのではなく、再送信をスケジューリングして、より良好なチャネル状態を有するノードにデータを中継するように要求するのに使用することができる。このケースでは、マスターは必要に応じて、グループ肯定応答(GACK)を、中継データを有する全てのスレーブに送信することができる。
【0032】
グルーピングを通じたスケジュールの確定
図4は、この発明の実施の形態によるスレーブのグルーピングのためのステップを示している。この方法のステップは、マスターにおいて実行されるステップと、各スレーブにおいて実行されるステップとを含む。
【0033】
ネットワークは最初にトレーニングモードで動作する。トレーニングモード中、マスターは該マスターと各スレーブとの間のチャネル状態、及びオプションで任意の2つのスレーブ間のチャネル状態を判断する(410)。このタスクを達成する1つの例は、スレーブが要求されるチャネル状態を推定し、この推定をマスターにフィードバックすることである。
【0034】
トレーニングモードの最後に、マスターはネットワーク全体のチャネル状態を有する。チャネル状態は、所定の時間量全体を通じてほぼ一定であり続ける。これは、ネットワーク動作環境並びにスレーブ及びマスターのロケーションが固定したままであるためである。
【0035】
マスターは全てのスレーブを非中継グループに割り当てる(420)。グループ内のスレーブ毎に、マスターはスレーブのための中継を求める必要性を評価する(425)。中継が必要とされていると判断される場合、マスターはスレーブのための中継スレーブを見つけようとする(430)。
【0036】
中継スレーブが見つかった場合、マスターはスレーブを中継スレーブと対にする(435)。各ソーススレーブを複数の中継スレーブと対にすることができる。マスターは、非中継グループから双方のノードを取り除いた(440)後、スレーブを中継を求めるグループに割り当てると共に、該スレーブの対応する中継スレーブを中継グループに割り当て、全てのスレーブが検査される(450)まで繰り返す。
【0037】
中継が要求されないか又は中継スレーブを見つけることができない場合、この方法は、非中継グループ内の全てのスレーブが検査される(450)まで、該非中継グループ内の次のスレーブを検査することへと進む。
【0038】
全てのスレーブが検査された後、マスターは、中継を求めるスレーブが最初に送信し(471)、一方で中継スレーブが後で送信する(472)ようにスケジューリングを実行する(455)。ブロードキャストビーコン460は、各スレーブのデータレート割り当てと、他のサブセットからの対応するスレーブパートナーの識別とを含むスケジューリング決定を含む。
【0039】
スレーブ毎のサブセット割り当て情報が、マスターによってブロードキャストされる(460)ビーコン内に暗黙的に含まれる。以下の2つのタイプのデータレート、すなわちスレーブiからマスターへ送信するときのデータレートRi,m、又はスレーブiからスレーブjに送信するときのデータレートRi,jのうちの一方が各スレーブに割り当てられる。
【0040】
スレーブiは、以下の条件、すなわち、
i,j>Ri,m、スレーブjが高データレートのスレーブグループに属する;及び
j,m>Ri,m
が満たされた場合のみ、該スレーブiのパケットをRi,jでスレーブjに送信する。
【0041】
中継を求めるスレーブは、スケジュール決定を受信すると、最初に送信し、一方でマスター及び中継スレーブは受信する。その後、中継スレーブは対応するソーススレーブから受信したデータを、該中継スレーブ自身のデータと一緒に送信する。この発明によれば、スレーブは、全ての中継を求めるスレーブが該スレーブの中継相手よりも早く送信する限り、3つ以上のサブセットに分割することができる。
【0042】
この発明を好ましい実施の形態の例として説明してきたが、この発明の精神及び範囲内で様々な他の適応及び変更を行うことができることは理解されたい。したがって、添付の特許請求の範囲の目的は、この発明の真の精神及び範囲内に入るすべての変形及び変更を包含することである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスターノード(マスター)と、スレーブノード(スレーブ)のセットと、を含む無線ネットワークにおいてデータを通信するための方法であって、
前記マスターによってビーコンを周期的にブロードキャストすることであって、該ビーコンは後続の固定長のスーパーフレームの構造を特定すること、
各前記スレーブと前記マスターとの間のチャネル状態を測定すること、
前記チャネル状態に従って、前記スレーブのセットをスレーブの複数のサブセットに分割すること、
前記チャネル状態に従って、前記マスターによって、各前記スレーブに、伝送レートを昇順で割り当てること、及び
前記スーパーフレーム中に、2つの連続したビーコン間で、前記スレーブの各サブセットから前記マスターにデータを昇順で送信することであって、より高い伝送レートを有する前記スレーブのサブセットが、より低い伝送レートを有する前記スレーブのサブセットからのデータも受信し、より高い伝送レートを有する前記スレーブは、より低い伝送レートを有する前記スレーブからのデータの一部又は全てを含むこと、
を備えた方法。
【請求項2】
2つのスレーブ間のスレーブ対スレーブ(SS)チャネル状態を確定すること、
前記SSチャネル状態に従ってSS伝送レートを確定すること、及び
スレーブAとスレーブBとの間の前記SS伝送レートが前記スレーブAのSM伝送レートより高い場合、かつ前記スレーブBが前記スレーブAの後にデータを送信する場合、かつ前記スレーブBの前記SM伝送レートが前記スレーブAの前記SM伝送レートよりも高い場合、前記スレーブAによって、該スレーブAと前記スレーブBとの間の前記SS伝送レートで前記スレーブBにデータを送信すること、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ネットワークは直交周波数分割多元接続(OFDMA)を使用する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記スレーブは複数の別個のサブセットに分割され、1つのサブセットグループ内の前記スレーブは受信モードで動作し、一方で別のサブセット内の前記スレーブは送信する、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記ネットワークは時分割多元接続(TDMA)を使用する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ネットワークはIEEE802.15.4標準規格で規定されたフレーム構造を使用する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記スレーブ及び前記マスターは所定の時間固定である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記マスターは或る期間にわたって平均チャネル状態を確定し、前記マスターは前記スレーブがデータを送信する順序を特定するスケジュールを割り当てる、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
各前記スレーブからのデータは、該スレーブが、送信前に他のスレーブからデータを受信したかどうかの指示を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記マスターは、グループ肯定応答(GACK)信号により、各前記スレーブからのデータの受信が成功したかどうかを指示する、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記スレーブは固定長フレーム構造中に送信を行う、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記送信の持続期間は前記フレーム構造の持続期間以下である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
より高い伝送レートを有する前記スレーブのサブセットからの前記送信のパケット誤り確率は、より低い伝送レートを有する前記スレーブのサブセットからの前記送信のパケット誤り確率を超えない、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
特定のグループ内のいくつかの前記スレーブは異なるデータレートで送信する、請求項1に記載の方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−188471(P2011−188471A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−288427(P2010−288427)
【出願日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【出願人】(597067574)ミツビシ・エレクトリック・リサーチ・ラボラトリーズ・インコーポレイテッド (484)
【住所又は居所原語表記】201 BROADWAY, CAMBRIDGE, MASSACHUSETTS 02139, U.S.A.
【Fターム(参考)】