無線ノード探索手順
【課題】アクセス端末が関連するアクセスポイントに接続できなくなるときに無線通信を復旧するために近傍の他のアクセスポイントを探索する方法の提供。
【解決手段】アクセス端末は、近くのアクセスポイントをスキャンし、その現在のアクセスポイントとの通信が何らかの理由で劣化した場合、アクセス端末が関連付けることができるアクセスポイントの候補リストを維持する。この探索手順は先攻的な方法で実行でき、それによってアクセス端末は、電力が供給されるとスキャンを繰り返し実行し、その候補アクセスポイントのリストを更新する。一部の態様では、アクセス端末によって使用される探索手順は無線デバイスの状態に基づくことができる。さらに、アクセス端末の異なる状態は異なる最適化基準に関連付けできる。
【解決手段】アクセス端末は、近くのアクセスポイントをスキャンし、その現在のアクセスポイントとの通信が何らかの理由で劣化した場合、アクセス端末が関連付けることができるアクセスポイントの候補リストを維持する。この探索手順は先攻的な方法で実行でき、それによってアクセス端末は、電力が供給されるとスキャンを繰り返し実行し、その候補アクセスポイントのリストを更新する。一部の態様では、アクセス端末によって使用される探索手順は無線デバイスの状態に基づくことができる。さらに、アクセス端末の異なる状態は異なる最適化基準に関連付けできる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
米国特許法第119条に基づく優先権の主張
本出願は、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、共通に所有される2007年2月21日に出願された米国特許仮出願第60/891,014号および譲渡された弁理士整理番号第071042P1号の利益および優先権を主張するものである。
【0002】
本出願は、一般に無線通信に関し、より詳細には、限定はしないが、アクセスポイントなど無線ノードを特定し、随意に関連付けるための探索手順に関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムは2つ以上の無線デバイスのネットワークを備えることができ、各無線デバイスはネットワーク中の別のデバイスに情報を無線で送信し、そこから情報を無線で受信するために1つまたは複数の通信技術をサポートすることができる。無線ネットワークは様々な方法で実装できる。たとえば、無線ネットワークのいくつかのタイプは集中型トラフィックフローを利用することができ、それによって中央コーディネータがネットワーク中の他の無線デバイスとの間のトラフィックフローを処理する。
【0004】
Wi−Fiネットワーク(すなわち、IEEE802.11ベースのネットワーク)は、集中型トラフィック管理を採用することができる無線技術の一例である。Wi−Fiネットワークでは、アクセスポイントのカバレージエリア内にあるアクセス端末など無線デバイスがネットワークに接続された他のデバイスにデータを送信し、そこからデータを受信することができるように、ネットワークに接続されるアクセスポイントが接続性およびトラフィック管理機能を与える。
【発明の概要】
【0005】
いくつかの状況下では、アクセス端末が、その関連するアクセスポイントに接続できなくなることがある。たとえば、アクセス端末はアクセスポイントのカバレージエリアから出ることがあり、またはアクセスポイントが何らかの形で機能しなくなることがある。そのような接続ができない場合、アクセス端末が無線通信を復旧できるように、アクセス端末が近傍の他のアクセスポイントを探索することが望ましいことがある。
【0006】
本開示のサンプル態様の概要について以下で説明する。本明細書における態様という用語への言及は、本開示の1つまたは複数の態様を参照する可能性があることを理解されたい。
【0007】
本開示は、一部の態様では、無線ノードを探索するための手順に関する。たとえば、無線アクセス端末(たとえば、局)などのデバイスは、近くのアクセスポイントをスキャンし、候補アクセスポイントのリストを維持するように構成できる。アクセス端末は、その現在のアクセスポイントとの通信が何らかの理由で劣化した場合、アクセス端末が関連付けることができるアクセスポイントを候補リストから特定することができる。
【0008】
一部の態様では、これらの動作は先攻的な方法で実行でき、それによってアクセス端末はスキャンを繰り返し実行し、その候補アクセスポイントのリストを更新する。すなわち、アクセス端末は、その現在のアクセスポイントとの通信が劣化するのを待ってから新しいアクセスポイントを特定するのではなく、必要ならば、アクセス端末が容易に関連付けることができる事前選択された候補アクセスポイントを有することができる。これらの動作に関連して、アクセス端末は、その現在のアクセスポイントおよび候補アクセスポイントに関連付けられた信号をモニタして、候補アクセスポイントの1つへの切替えがいつ保証されるかを判定することができる。
【0009】
一部の態様では、探索手順は無線デバイスの状態に基づくことができる。たとえば、アクセス端末は、無線カバレージを探索しているときは1つの探索手順を使用し、アイドル状態のときは別の探索手順を使用し、非リアルタイムトラフィックを処理しているときはさらに別の探索手順を使用し、リアルタイムトラフィックを処理しているときはさらに別の探索手順を使用することなどができる。
【0010】
一部の態様では、アクセス端末の異なる状態は異なる最適化基準に関連付けできる。たとえば、アクセス端末が探索状態またはアイドル状態にあるとき、探索手順は、アクセス端末の電力消費を低減するように最適化できる。対照的に、アクセス端末が非リアルタイムトラフィック状態にあるとき、探索手順は、アクセス端末がトラフィックに高いスループットを与えることができるように最適化できる。さらに、アクセス端末がリアルタイムトラフィック状態にあるとき、探索手順は、アクセス端末がトラフィックのサービス品質(たとえば、待ち時間)要件を満たすことを保証できるように最適化できる。一部の態様では、Wi−Fi探索手順を改善する最適化は、位置関連の情報、ならびに隠しSSID、アクティブな送信に関する規定制約、およびWi−Fiカバレージの特性などWi−Fi展開ファクタを考慮することができる。
【0011】
本開示のこれらおよび他のサンプル態様を、以下の詳細な説明および添付の特許請求の範囲、ならびに添付の図面において説明する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1A】近隣無線ノードの特定および近隣無線ノード間の関連付けの切替えのために実行できる動作のいくつかのサンプル態様を示す流れ図。
【図1B】近隣無線ノードの特定および近隣無線ノード間の関連付けの切替えのために実行できる動作のいくつかのサンプル態様を示す流れ図。
【図2】無線ノードを含む通信システムのいくつかのサンプル態様を示す簡略ブロック図。
【図3】アクセスポイントなど無線ノードの探索に関連して実行できる動作のいくつかのサンプル態様を示す流れ図。
【図4】無関連状態中に実行される手動探索に関連して実行できる動作のいくつかのサンプル態様を示す流れ図。
【図5】無関連状態中に実行される自動探索に関連して実行できる動作のいくつかのサンプル態様を示す流れ図。
【図6】アイドル状態中に実行される探索に関連して実行できる動作のいくつかのサンプル態様を示す流れ図。
【図7】非リアルタイム状態中に実行される探索に関連して実行できる動作のいくつかのサンプル態様を示す流れ図。
【図8】リアルタイム状態中に実行される探索に関連して実行できる動作のいくつかのサンプル態様を示す流れ図。
【図9】通信構成要素のいくつかのサンプル態様を示す簡略ブロック図。
【図10】本明細書で教示する、無線ノード探索をサポートするように構成された装置のいくつかのサンプルの態様を示す簡略ブロック図。
【図11】本明細書で教示する、無線ノード探索をサポートするように構成された装置のいくつかのサンプルの態様を示す簡略ブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
慣例により、図面中に示される様々な特徴は一定の縮尺で示されていないことがある。したがって、様々な特徴の寸法は、分かりやすいように任意に拡大または縮小されることがある。さらに、図面のいくつかは、分かりやすいように簡略化されることがある。したがって、図面は所与の装置(たとえば、デバイス)または方法の構成要素のすべてを示しているわけではない。最後に、明細書および図の全体にわたって同じ特徴を示すために同じ参照番号が使用されることがある。
【0014】
本開示の様々な態様について以下で説明する。本明細書の教示は多種多様な形で実施でき、本明細書で開示される任意の特定の構造、機能、またはその両方は代表的なものにすぎないことは明らかであろう。本明細書の教示に基づいて、本明細書で開示される態様は他の態様とは独立に実現できること、およびこれらの態様のうちの2つ以上を様々な方法で組み合わせることができることを当業者は理解されたい。たとえば、本明細書に記載の態様をいくつ使用しても、装置を実現しまたは方法を実施することができる。さらに、本明細書に記載の態様のうちの1つまたは複数に加えてあるいはそれら以外に他の構造、機能、または構造および機能を使用して、そのような装置を実現しまたはそのような方法を実施することができる。さらに、本明細書で教示する任意の態様は請求項の少なくとも1つの要素を備えることができる。
【0015】
図1Aおよび図1Bは、ある無線ノードによって、別の無線ノードを探索し、関連付けることに関連して実行できるいくつかのサンプル動作を示す。例示の目的で、以下の開示は、アクセス端末がWi−Fi探索手順を使用して近くのアクセスポイントを特定し、次いでアクセスポイントのうちの選択された1つに関連付ける一例を説明する。ただし、本明細書の教示は、他のタイプの無線ノード、および他のタイプの無線通信技術(たとえば、WiMaxまたは何らかの他の適切な技術)に適用できることを理解されたい。
【0016】
便宜上、図1の動作、または本明細書で議論もしくは教示する他の任意の動作は、特定の構成要素(たとえば、図2に示される無線通信システム200の構成要素)によって実施されるように説明することがある。しかしながら、これらの動作は、他のタイプの構成要素によって実施でき、異なる個数の構成要素を使用して実施できることを理解されたい。また、本明細書で説明する動作の1つまたは複数は所与の実装形態では使用できない場合があることも理解されたい。
【0017】
次に、図2の例示の状況における簡単な概要を説明する。システム200では、アクセス端末202は、Wi−Fi探索を繰り返し行って、近くのアクセスポイントに関連付けることができるかどうかを判定する。たとえば、共通のSSIDに関連付けられた複数のアクセスポイントが、建物、構内などの全域にわたって分散される企業環境では、アクセス端末202が(たとえば高品質接続を維持するために)その環境中を移動するとき、アクセス端末202が、その関連付けを1つのアクセスポイントから別のアクセスポイントに容易に切り替えることができることが望ましいことがある。さらに、WWAN(たとえばセルラーネットワーク)を介して通信しているマルチモード(たとえばWWANおよびWLAN)アクセス端末202が自宅環境に入る場合、アクセス端末202が、(たとえば異なるサービスおよび/またはより優れたサービス品質を有するサービスへのアクセス権を取得するために)自宅環境におけるWLANに関連付けることが望ましいことがある。
【0018】
したがって、ここで、現在の関連付けを切り替えるべきかどうかに関する判定は、アクセス端末202が所与のアクセスポイントと通信するように事前に許可されているかどうかに基づくことができる。上記の例について説明を続けると、アクセス端末202は、企業環境(たとえばユーザの職場)、ユーザの自宅などにおけるいくつかのアクセスポイントに関連付けるように事前に許可されることがある。
【0019】
場合によっては、現在の関連付けを切り替えるべきかどうかに関する判定は、アクセス端末202とアクセスポイントとの間に確立できる通信リンクに関連する少なくとも1つの特性に基づくことができる。たとえば、アクセス端末202は、アクセスポイントに関連する受信信号強度表示(「RSSI」)が指定のしきい値を超える場合のみ、アクセスポイントに関連付けることを選択することができる。
【0020】
アクセス端末202が所与のアクセスポイント(たとえばアクセスポイント204)に関連付けられた後、アクセス端末202は、近くのアクセスポイントを探索し続けて、しばらく後の時点においてアクセス端末202が関連付けられ得る候補アクセスポイントのリストを維持することができる。そのようなアクセスポイントをアクティブに探索し、見つかったアクセスポイントを優先順位付けすることによって、アクセス端末202は、異なるアクセスポイントに迅速に関連付けることが適切であると見なされるときにいつでもその関連付けを行うことができる。たとえば、アクセス端末202は、アクセスポイント204との関連付けを断つための抜出し(EXIT)基準が満たされた場合(たとえばアクセスポイント204との通信の劣化がある場合)、異なるアクセスポイント(たとえばアクセスポイント206)に関連付けることを検討できる。次いでアクセス端末202は、エントリ基準が満たされた場合(たとえば、アクセスポイント206が現在、アクセスポイント204よりも優れたサービスを提供している場合)、アクセスポイント206に関連付けることができる。一部の態様では、共通のSSID(またはモビリティドメインID(mobility domain ID)「MDID」、または同種の拡張SSID(homogenous extended SSID)「HESSID」)を同じモビリティドメインおよびセキュリティドメインに関連付けることができる企業または他の同様の適用例における同じSSID(またはMDID、またはHESSID)にハンドオフを制限することができる。
【0021】
次に、上記および他の動作について図1A〜図8に関連してより詳細に説明する。簡略に言えば、図3は、無線端末についての1つまたは複数の動作状態に関連して使用できる探索手順の概要を説明する。図4および図5は、無関連状態(たとえばWi−Fiでない状態)に関連して実施できる動作を説明する。具体的には、図4は、手動探索に関連して実施できるいくつかの動作を説明し、図5は、自動探索に関連して実施できるいくつかの動作を説明する。図6は、アイドル状態に関連して実施できる動作を説明する。図7は、非リアルタイムトラフィック状態に関連して実施できる動作を説明する。図8は、リアルタイムトラフィック状態に関連して実施できる動作を説明する。
【0022】
図1Aを参照すると、ブロック102によって表されるように、ある時点においてまたは何らかの他の(1つもしくは複数の)時点において、アクセス端末202がWi−Fi関連の動作を開始する。一部の態様では、Wi−Fi動作が開始される方法はアクセス端末202の能力に依存することができる。たとえば、アクセス端末がWi−Fi動作のみをサポートする場合、アクセス端末202が何らかの形でイネーブルされているときブロック102の動作を開始できる。アクセス端末がWi−Fi動作および他の無線動作をサポートする場合、ブロック102の動作は、アクセス端末202を何らかの方法で構成することに対応することができる。たとえば、アクセス端末202がWi−Fi接続およびセルラー(たとえば2G/3G)接続の両方をサポートする場合、ブロック102の動作は、ユーザが、(たとえばセルラー接続に加えてまたはセルラー接続の代わりに)Wi−Fi接続をサポートするモードにアクセス端末202を構成することに対応することができる。一部の実装形態では、アクセス端末202はWi−Fi関連の動作を自動で開始することができる。たとえば、電源投入時、リセット時、Wi−Fi接続の喪失時、および周期的なバックグラウンドWi−Fi探索の呼出し時に、Wi−Fi動作を自動で開始することができる。
【0023】
場合によっては、アクセス端末202は電源投入時にWi−Fiシステムおよびセルラーシステムの両方をスキャンする。たとえば、アクセス端末202は、(たとえばアクセス端末202内に構成された)何らかの優先順位に基づいて、これらのシステムを連続的に(たとえば、最初にWi−Fi、次いでセルラー、次いでWi−Fi、などを)スキャンすることができる。代替として、アクセス端末202は、第1の呼までの時間をできる限り短く保つためにこれらのシステムを並列してスキャンすることができる。アクセス端末202が複数のRFセクション(たとえばWi−Fi用に1つ、およびセルラー用に1つ)を有する場合は、並列スキャンが好まれることがある。なぜなら、アクセス端末202が省電力モードから復帰されることがより少なくなり、これによりアクセス端末202の電力消費を削減できるからである。
【0024】
ブロック104によって表されるように、アクセス端末202は、Wi−Fi動作を起動した後、そのアクセス端末202の現在位置を判定することができる。一部の態様では、アクセス端末202は、この位置情報を使用して、アクセスポイントをスキャンできるかどうか、およびスキャンできる場合はどのようにスキャンするかを決定する。たとえば、アクセス端末202は、その現在の地理的位置(たとえば国)を判定して、それによって、どのチャネルを使用できるか、およびそれらのチャネルをアクティブにスキャンできるかどうかまたはそれらのチャネルをパッシブにスキャンすべきかどうかを決定することができる。
【0025】
アクセス端末202(たとえば位置決定器構成要素208)は様々な方法で地理的位置を判定することができる。たとえば場合によっては、ユーザは現在の地理的領域を手動で指定する(たとえば情報をキー入力する)ことができる。
【0026】
場合によっては、地理的位置は、全地球測位システム(「GPS」)、ディファレンシャルGPS(「DGPS」)、アシスト型GPS(「AGPS」)、または何らかの他の適切な技術などの位置特定技術を使用することによって判定できる。ここでは、そのような技術によって提供された経緯度情報から現在の地理的位置を判定することができる。
【0027】
場合によっては、モバイル国番号(「MCC」)などの地理的位置情報を、CDMA2000 1X、CDMA2000 1X−EVDO、GSM(登録商標)、UMTSなどの広域無線ネットワーク(「WAN」)を介してブロードキャストされるシグナリング情報中に埋め込むことができる。ここで、MCC情報は現在の国および地理的領域を示すことができる。
【0028】
場合によっては、アクセス端末202には、WAN基地局の識別情報を現在位置にマッピングするデータベースが供給され、あるいはアクセス端末202はそのデータベースを構築することができる。そのような識別情報は、たとえば、システム識別子(「SID」)、ネットワーク識別子(「NID」)、基本サービスセット識別子(「BSSID」)、擬似雑音(「PN」)オフセットなどの形をとることができる。
【0029】
アクセス端末202がその現在の地理的位置を判定できる場合、アクセス端末202はアクティブスキャンおよび/またはパッシブスキャンを行うことを選択することができる。これらの動作について以下でより詳細に説明する。
【0030】
アクセス端末202がその現在の地理的位置を判定できない場合、アクセス端末202は、パッシブスキャンのみ、または(たとえばIEEE802.11dによって規定されるような)制限されたスキャンに頼ることができる。場合によっては、アクセス端末202は、そのアクセス端末202の現在位置に関するパッシブスキャン中に情報を受信することができる。たとえば、アクセス端末202は、国情報要素を含むビーコンを受信することができる。この場合、対応する位置情報に応じて、アクセス端末202はアクティブスキャンに切り替えることができる。代替として、アクセス端末202が、国情報要素を有しないビーコンを受信する場合、アクセス端末202は、対応する1つのチャネルまたは対応する複数のチャネル上でアクティブスキャンを使用することも潜在的に可能である。
【0031】
ブロック106によって表されるように、Wi−Fiスキャンの結果として、ある時点において、アクセス端末202は、近くのアクセスポイントを特定し、次いでそのアクセスポイントに関連付けることができる。この目的で、アクセス端末202は、通信プロセッサ210、またはアクセスポイント204に対してアクセス端末202を認証しこれらの構成要素を互いに関連付けるような動作を行うように構成された何らかの他の適切な構成要素を含むことができる。
【0032】
ブロック108〜118によって表されるように、アクセス端末202は、ブロック108で開始されるが、近隣アクセスポイントに関する情報を繰り返し取得することができる。ブロック110によって表されるように、場合によっては、これは、関連するアクセスポイントから情報を受信することを含んでよい。たとえば、アクセスポイント204は、このアクセスポイント204の近隣アクセスポイントに関する情報を取得し、その情報を、それに関連するアクセス端末のすべて(たとえばアクセス端末202を含む)に提供することができる。
【0033】
ブロック112〜116によって表されるように、アクセス端末202は、Wi−Fi探索を行いこの探索で特定された任意のアクセスポイントに関する情報を維持することによって、近隣アクセスポイントに関する情報を取得することができる。一部の態様では、アクセス端末202によって使用される探索手順は、アクセス端末202の現在の状態に依存することができる。たとえば、アクセス端末202は、無関連状態にあるときは1つのタイプの探索手順を使用し、アイドル状態にあるときは別のタイプの探索手順を使用し、非リアルタイム状態にあるときはさらに別のタイプの探索手順を使用し、リアルタイム状態にあるときはさらに別のタイプの探索手順を使用することができる。
【0034】
一部の態様では、所与の状態に対する探索手順を特定の最適化基準に関連付けることができる。たとえば、無関連状態およびアイドル状態に対する探索手順を最適化して省電化することができる。対照的に、非リアルタイム状態に対する探索手順を最適化して、アクセス端末202が、そのトラフィックフローのすべてに対して適切な帯域幅(たとえばスループット)を確実に与えるようにできる。さらに、リアルタイム状態に対する探索手順を最適化して、アクセス端末202がそのトラフィックフローのサービス品質要件を確実に満たすようにできる。
【0035】
一部の態様では、(たとえば、異なる探索手順によって使用される)1つまたは複数のパラメータが現在の状態によることができる。たとえば、異なる探索手順は、異なるしきい値(たとえばスキャン間隔しきい値、RSSIしきい値など)、および異なるサイズ設定のSSID関連リスト(たとえば候補リスト)を使用することができる。このようにして、アクセスポイント間ハンドオフの待ち時間とスキャンによる電力消費との間の望ましいトレードオフを行うことができる。
【0036】
本明細書で教示する状態ベースの探索方式は様々な方法で実施できることを理解されたい。たとえば、異なる方式は、(たとえば本明細書で説明する状態以外の)異なる状態を使用でき、この異なる状態を、(たとえば本明細書で説明する基準以外の)異なる最適化基準に関連付けることができる。
【0037】
図1Aのブロック112によって表されるように、無線探索を呼び出すと、アクセス端末202は、このアクセス端末202の現在の状態を判定する(たとえば規定する)ことができる。この目的で、図3の例に示されるように、アクセス端末202は、アクセス端末202の無線状態(たとえばWi−Fi状態)を指定またはモニタする状態コントローラ212を含むことができる。一部の実装形態では、現在の状態がリアルタイムトラフィックまたは非リアルタイムトラフィックのどちらに関連するかの判定は、利用例が、要求されているサービス(たとえば802.11eベースのサービス)品質を有するかどうかを判定することを含むことができる。さらに、一部の実装形態では、改良型モバイル加入者ソフトウェア(「AMSS」)においてアプリケーションプログラムインターフェース(「API」)を使用し、その結果として、アクセスポイントが802.1eをサポートしないときAPIがそのアクセスポイントにサービス品質要求を転送しないようにすることができる。しかしながら、APIは、この情報を使用して、リアルタイムまたは非リアルタイムの動作モードを判定し、それゆえに近隣アクセスポイントのスキャニングを管理することができる。
【0038】
ブロック114によって表されるように、アクセス端末202(たとえば探索手順識別子214)は、現在の状態に基づいて使用すべき探索手順を特定することができる。たとえば、アクセス端末202が無関連状態にあるとき、無線探索の呼出しは、1つのタイプの探索ルーチンの実行、および/または探索パラメータの1セットの使用という結果になってよい。反対に、アクセス端末がアイドル状態にあるとき、無線探索の呼出しは、異なるタイプの探索ルーチンの実行、および/または探索パラメータの別の1セットの使用、などの結果になってよい。
【0039】
ブロック116によって表されるように、アクセス端末202(たとえば探索コントローラ216)は、指定された探索手順を行う。図3に関連してさらに詳細に説明するように、一部の態様では、これは、規定されたチャネルスキャン順序および/または規定されたSSIDスキャン順序を使用してアクセスポイントをスキャンすること、ならびに探索結果(たとえば受信信号のRSSI)を1つまたは複数のしきい値と比較することを含むことができる。
【0040】
次いで、ブロック118によって表されるように、アクセス端末202(たとえばデータベースマネージャ218)は、それにこのアクセス端末が関連付けられる可能性のあるアクセスポイントに関する情報を含む1つまたは複数のリストを規定することができる。さらに、これらのリストの1つまたは複数の中の情報を順序付けして(たとえば優先順位付けして)、アクセス端末が、現在最高のサービスを提供しているアクセスポイントを容易に特定できるようにすることができる。以下でさらに詳しく説明するように、一部の態様では、これらのリストは、ネットリスト220、最も新しく使用されたもの(「MRU」)のリスト222、スキャンリスト224、近隣セット226、および1つまたは複数の候補セット228、あるいはデータベース230中にまたは何らかの他の適切な方法で維持されている訪問先アクセスポイントデータベース(「VAPD」)246のうちの1つまたは複数を備えることができる。ブロック108〜118の動作は、アクセスポイント情報のリストを維持するために(たとえば周期的に)繰り返すことができる。このようにすると、アクセス端末202はアクセス情報の現在のセットをいつでも使用することができ、それによってアクセス端末202がWLANカバレージを迅速、確実に捕捉できるようになる。
【0041】
また、アクセス端末202(たとえば信号および/またはトラフィックモニタ232)は、そのアクセス端末202に現在関連付けられているアクセスポイント(たとえばアクセスポイント204)との通信リンクの1つまたは複数の様相を繰り返しモニタして、別のアクセスポイントへの切替えを検討すべきかどうかを判定することができる。したがって、ブロック120および122によって表されるように、アクセス端末202は、(たとえば周期的に)様々な時点において、リンクをモニタし任意の取得された情報を分析する動作を呼び出すことができる。
【0042】
現在関連付けられているアクセスポイントをモニタするには様々な技術を使用することができる。たとえば、場合によっては、アクセス端末202は、周期的パイロット信号(たとえばビーコン)のRSSI、またはアクセスポイント204から受信された他の信号をモニタすることができる。場合によっては、アクセス端末202は2つのノード間のトラフィック状況を分析することができる。たとえば、アクセス端末202は、アップリンクおよび/またはダウンリンクエラー(たとえばフレーム損失または再試行率)を追跡することができる。これらの技術は、図6〜図8に関連付けてさらに詳細に取り扱われる。
【0043】
ブロック124によって表されるように、現在の関連付けを抜け出すための(1つまたは複数の)基準が満たされない場合、アクセス端末202は、現在の関連付けを維持し、そのリストの維持およびその関連するアクセスポイントのモニタを継続する。この抜出し基準は、ブロック122でモニタされた情報に基づくことができる。たとえば、RSSIがしきい値レベル未満になる場合、フレーム損失がしきい値レベルを超える場合、再試行率がしきい値率を超える場合、またはこれらのもしくは他の基準の何らかの組合せが満たされる場合、抜出し基準を満たすことができる。
【0044】
ブロック124において現在の関連付けを抜け出すための(1つまたは複数の)基準が満たされた場合、アクセス端末202(たとえばアクセスポイント選択器234)は、別のアクセスポイントに対するエントリ基準が満たされているかどうかを判定する。ここで、このときの検討用に特定のアクセスポイント(たとえばアクセスポイント206)を選択することは、(たとえばブロック118で)アクセス端末202によって維持されている候補リストの順序付けに基づくことができる。たとえば、後の図3で論じるように、アクセス端末202は、候補アクセスポイントの優先順位付けされたリストを維持することができ、最高の接続性を提供するように予期されるアクセスポイントがリストの上部に置かれる。候補アクセスポイントの選択は様々な基準に基づくことができる。たとえば、場合によっては、候補アクセスポイントを選択するための決定は、承認制御、TSPEC、サービス品質、またはアクセスポイントとの以前の相互作用に基づくことができる。場合によっては、アクセス端末202は、このタイプの情報をVAPD中に維持することができる。
【0045】
ブロック126で最高優先順位の候補アクセスポイントが選択されると、アクセス端末202は、そのアクセスポイントに関連付けるべきかどうかを判定するために、そのアクセスポイントに関連する信号を繰り返しモニタすることができる。たとえば、アクセス端末202は、有向アクティブスキャン(たとえばパイロット要求)を候補アクセスポイント206に繰り返し送信することができる。次いで、アクセス端末202は、そのアクセス端末202がアクセスポイント206から受信した信号(たとえばパイロット信号)を処理して、これらの信号が何らかの1つまたは複数の基準(たとえば、信号のRSSIがしきい値を超える)を満たすかどうかを繰り返し判定することができる。このようにして、アクセス端末202は、アクセスポイント206に関連するより高い信号品質が本質的に過度に一過性でないことを検証することができる。
【0046】
ブロック128によって表されるように、候補アクセスポイントとの関連付けにエントリするための(1つまたは複数の)基準が満たされない場合、アクセス端末202は、(たとえばアクセスポイント204との)現在の関連付けを維持し、そのリストの維持およびアクセスポイント204のモニタを継続する。このエントリ基準は、たとえばブロック126で記述された情報に基づくことができる。
【0047】
ブロック128で新しい関連付けにエントリするための(1つまたは複数の)基準が満たされた場合、アクセス端末202は候補アクセスポイント206に関連付ける(ブロック130)。次いで、上記の動作を繰り返して、アクセスポイントリストを継続的に維持し、アクセス端末202と、このアクセス端末202が現在関連付けられている任意のアクセスポイントとの間のシグナリングをモニタすることができる。
【0048】
場合によっては、上記の動作と同様のハンドオフ動作を使用して、現在のアクセスポイントから別のアクセスポイントまたは別のネットワーク(たとえばセルラーシステム)にハンドオフすべきかどうかを判定することができる。たとえば、(たとえばブロック124で)現在のアクセスポイントに対する抜出し基準が満たされた場合、目標システムの選択は、(たとえばブロック128で)アクセスポイントエントリ基準が満たされるかどうかに基づいて行うことができる。たとえば、アクセス端末は、上述のような規定されたしきい値を超えるRSSIを有するアクセスポイントがあるかどうかに基づいて目標システムを選択することができる。しかしながら、これらの基準を満たすアクセスポイントがない場合、アクセス端末は、セルラーシステムまたは何らかの他の代替ネットワークに移動する(たとえば、それらを特定し次いでそれらに接続する)ことを選択することができる。
【0049】
次に、上記の概要を念頭において、Wi−Fi探索およびアクセスポイント情報のリストの維持に関するさらなる詳細について図3に関連して説明する。上述のように、また図4〜図8に関連して以下で論じるように、一部の態様では、Wi−Fi探索手順はアクセス端末の現在の状態に依存することができる。以下における状態固有のWi−Fi探索手順の議論を円滑にするために、図3は、これらの探索手順に関連して使用できるいくつかの共通の動作の導入的な概要を提示する。
【0050】
ブロック302によって表されるように、様々な状況および(探索トリガ構成要素236によって表されるような)関連する構成要素がWi−Fi探索の開始をトリガすることができる。たとえば、場合によっては、タイマを使用して探索をいつ呼び出すべきかを決定することができる。後述するように、システムにおける現在の状況に基づいてタイマの持続時間を調節することができる。場合によっては、アクションに応答して探索を呼び出すことができる。たとえば、ユーザがアクセス端末202のユーザ入力デバイス(たとえばキーパッド上のキー)を作動させたとき、ユーザがアクセス端末202のカバー(たとえばクラムシェルカバー)を開いたとき、着信および/または発信のコールおよび/またはセッションが開始されたとき、などに探索を呼び出すことができる。
【0051】
後述するように、場合によっては、アクセス端末202の動作の省電力関連モードのタイミングに基づいて探索を呼び出すことができる。たとえば、アクセス端末202が省電力モードに入ろうとしていることをアクセス端末202に関連するアクセスポイントに通知するとき、探索を呼び出すことができる。さらに、不定期自動省電力配信(「U−APSD」)モードに関連して指定された時間に探索を呼び出すことができる。
【0052】
ブロック304によって表されるように、場合によっては、アクセス端末の位置に基づいてWi−Fi探索を制限する(たとえば遅延させる、または呼び出さない)ことができる。たとえば、アクセス端末202がそのホームアクセスポイントに関連する場合、アクセス端末202は、他のアクセスポイントの探索を中止するか、あるいはこのアクセス端末202が他のアクセスポイントを探索する間隔を延ばすことができる。ここで、そのような環境では、アクセス端末が関連付けられるように許可された近くのアクセスポイントが他にまったくない場合があることを理解されたい。したがって、アクセス端末202は、これらの状況下では、そのWi−Fi探索を減らすことによってリソースを節約することができる。そのような環境は、たとえば、共通のSSIDに関連する複数のアクセスポイントが企業環境の全体にわたって分散されることがある企業シナリオとは対照的なことがある。
【0053】
一部の態様では、アクセス端末202の位置は、アクセス端末202が現在関連付けられているアクセスポイントによって示されてよい。たとえば、アクセス端末202(たとえば位置決定器208)は、このアクセス端末202が(たとえば特定のSSIDまたはMAC IDによって示されるなどして)そのホームアクセスポイントに現在関連付けられているかどうかを判定することができる。
【0054】
Wi−Fi探索は、様々な基準に基づいて制限できることを理解されたい。たとえば、Wi−Fi探索のタイミングは、アクセス端末202の現在の状態に関連する1つまたは複数のパフォーマンス基準を満たすように規定できる。特定の例として、無線デバイスの他の動作(たとえばWi−FiトラフィックまたはWWANトラフィック)との干渉を回避することが望ましい場合、探索の実行をより少なくすることができる。別の例として、一部の態様では、Wi−Fi探索の頻度は、アクセス端末とその関連するアクセスポイントとの間の通信リンクの品質に依存することができる。たとえば、(たとえばRSSIの増大によって示されるように)リンクの品質が向上しつつある場合、スキャンの呼出しの頻度をより少なくすることができ、その逆もまた同様である。
【0055】
ブロック306によって表されるように、Wi−Fi探索が呼び出された後、アクセス端末202は、たとえば現在のWi−Fi探索中にアクセス端末202によってスキャンされるべきSSIDを指定するスキャンリストを取得する(たとえば、構成および/またはアクセスする)。そのようなスキャンリストは様々な方法で実装できる。
【0056】
場合によっては、スキャンリストは、アクセス端末202によって維持されている1つまたは複数の他のリストのサブセットであってよい。たとえば、スキャンリストは、アクセス端末202によって維持されているネットリストまたは最も新しく使用されたもの(「MRU」)のリストのサブセットであってよい。
【0057】
一部の実装形態では、このネットリストは、アクセス端末202に知られているすべてのアクセスポイントを記述する。そのようなネットリストは、アクセス端末202が所与のアクセスポイントに関連付けられるように許可されているかどうかを示すことができ、そのような関連付けを可能にする情報(たとえば証明書)を含むことができる。場合によっては、ネットリストは、関連するSSID、MAC ID(たとえばMACアドレス)など、所与のアクセスポイントを特定する情報を含むことができる。
【0058】
ネットリスト中の情報は、アクセス端末202に提供され、および/またはアクセス端末によって判定されることが可能である。前者のシナリオの一例として、アクセス端末202がプロビジョニングされるとき、サービスプロバイダは、ネットリスト情報(たとえば許可されたアクセスポイントのリスト)をアクセス端末202中にダウンロードすることができる。後者のシナリオの一例として、場合によっては、アクセス端末202は、それが発見した(たとえば、Wi−Fi探索中に発見された)アクセスポイントをネットリストに追加することができる。
【0059】
上述のMRUリストは、アクセス端末202によって最も新しく使用されたアクセスポイントに関する情報を含む。場合によっては、そのようなリストに制限を与えることができる。たとえば、MRUリスト中のエントリ数を制限し、リストが一杯になったらリスト中の最も古いエントリを新規エントリで上書きすることができる。さらに、所与の時間期間(たとえば10日間)の後、リストからアクセスポイントをパージすることができる。場合によっては、MRUリストは、上述のネットリストのサブセットを備える(たとえば、上述のネットリスト内で規定される)。しかしながら、ユーザが手動スキャンを使用して、許可されていないアクセスポイントを発見しそのアクセスポイントに関連付けた場合、MRUリストは、ネットリスト中に存在しないエントリを含むことができる。
【0060】
ブロック306で取得されたスキャンリスト中のエントリは、何らかの形で優先順位付けできる。たとえば、MRUリストからのエントリは、より高い優先順位を有し、ネットリストからの別のエントリは、より低い優先順位を有し、ワイルドカードスキャンエントリは、さらに別の優先順位レベルに関連することができる。そのような場合、アクセス端末202は、指定された優先順位に基づいてそのスキャンを順序付けすることができる。
【0061】
ブロック308によって表されるように、アクセス端末202は、たとえば現在のWi−Fi探索中にアクセス端末202によってチャネルがスキャンされるべき順序を指定するチャネル順序238を取得する(たとえば、構成および/またはアクセスする)こともできる。場合によっては、チャネル順序238は、ネットリスト中に(たとえばスキャンされるべきSSIDとともに)与えられる。
【0062】
チャネル順序は様々な方法で規定できる。たとえば、場合によっては、チャネル順序は、(たとえばサービスプロバイダによって)各SSIDおよび/またはアクセスポイントに割り当てられた優先順位に基づくことができる。場合によっては、チャネル順序は、MRUリストからのエントリによって指定されたチャネルに基づくことができる。場合によっては、5GHz帯のチャネル順序は、アクセス端末202の地理的位置に基づくことができる。
【0063】
2.4GHz帯では、異なるタイプのスキャンを使用することができる。たとえば、場合によっては、2.4GHz帯でのチャネル順序は、単に、異なるチャネルの各々からなる順次リストであるだけでよい。場合によっては、Wi−Fiチャネル順序は、最初、重なり合わないチャネルを指定し、次いで重なり合うチャネルを指定する。
【0064】
さらに、場合によっては、最適化されたスキャンを使用することができ、それによって、所与のスキャンが複数のチャネルを一度に効果的にスキャンするように、重なり合うチャネルがグループでスキャンされる。たとえば、2.4GHz帯の代表的なチャネル順序は、1、6、11、3、8、13、4および9のように指定できる。ここで、チャネル3、8、13、4および9についてのスキャンは、複数のチャネルをカバーすることができる。たとえば、チャネル3についてのスキャンは、チャネル2、3および4を効果的にスキャンできるが、チャネル8についてのスキャンは、チャネル7、8および9を効果的にスキャンできる、などである。
【0065】
一部の態様では、所与の状態に対する所望の最適化を達成するためにチャネル順序を改変できる。たとえば、スキャンが所与のチャネル上でエネルギーを検出する場合、当該チャネルをチャネル順序の上に移動することができる。このようにして、後続の探索中に、探索は、そのチャネル上で可能性のあるいかなるアクセスポイントに関する情報でもより迅速に取得することができる。さらに、場合によっては、(たとえば、動作中のアクセスポイントを有することが知られている)1つまたは複数の指定されたチャネルを、Wi−Fi探索の各反復中にスキャンすることができる。
【0066】
ブロック310によって表されるように、アクセス端末202は、スキャンリストおよびチャネル順序に基づいてアクセスポイントについてスキャンする。たとえば、アクセス端末202は、チャネル順序の第1のチャネルから開始して、スキャンリスト上のSSIDの各々について、スキャンリストによって指定された特定の順序でスキャンすることができる。次いでアクセス端末202は、チャネル順序の次のチャネルを同様の形でスキャンすることができる。さらに、アクティブスキャンは、ワイルドカードSSIDを使用でき、このワイルドカードSSIDにより、ワイルドカードスキャンをサポートするすべてのアクセスポイントは、ワイルドカードSSIDを受信するとプローブ応答を送信することができる。また、場合によっては、アクセス端末202は、各チャネル上に単一のSSIDをそれぞれ含む複数の未処理のプローブ要求を発行することによって、または各チャネル上に複数のSSIDを含む単一のプローブ要求を発行することによって探索手順を最適化することができる。
【0067】
ここで、上記スキャンは連続的に実行できないことを理解されたい。たとえば、アクセス端末202は、スキャンの一部を行い、次いでいくつかの他の動作(たとえばデータトラフィックフローの処理)を行い、次いでスキャンの別の一部を行う、などすることができる。
【0068】
場合によっては、アクセス端末は隠しSSIDに関する情報を発見することができる。たとえば、VAPDは、所与のSSIDが隠されるかあるいはビーコンでブロードキャストされるかどうかを示す情報を含むことができる。したがって、アクセス端末は、VAPDによって与えられる隠しSSID情報を使用してアクティブスキャンを行うことができる。
【0069】
しかしながら、多数の隠しSSIDがある状況では、隠しSSIDごとについて個別にアクティブスキャンを行うよりも単にパッシブスキャンを行う方がより効率的なことがある。たとえば、アクティブスキャンに20msを要し6つの隠しSSIDがある場合、隠しSSIDスキャンを行うことは、(たとえば100ms程度要することがある)パッシブスキャンよりも長い時間が掛かることがある。
【0070】
また、場合によっては、VAPDを使用して、隠しSSIDを含むビーコンに関連するアクセスポイントを特定することもできる。たとえば、パッシブスキャン中に受信されたいかなる隠しSSIDビーコンについても、アクセス端末202は、ビーコン中に含まれるMAC IDに対するVAPDを探索することができる。VAPDの探索が成功である場合、アクセス端末は、ビーコンを送信したアクセスポイントのSSIDを取得する。次いで、アクセス端末202は、VAPDからのSSIDをアクセスポイント宛てのプローブ要求中に含めることができる。VAPDにおいてMAC IDを探し出すことに失敗した場合、アクセス端末202は、プローブ要求中にVAPDからの隠しSSIDの各々を連続的に含む一連のアクティブスキャンをチャネル上で実施することができる。
【0071】
一部の実装形態では、VAPDは、上述のネットリストのサブセットを備える(たとえば、上述のネットリスト内で規定される)ことが可能である。しかしながら、ユーザが手動スキャンを使用して、許可されていないアクセスポイントを発見しそのアクセスポイントに関連付ける場合、VAPDは、ネットリスト中に存在しないアクセスポイントに関する情報を含むことができる。
【0072】
ブロック310でアクセス端末202がそのスキャン中にアクセスポイントを特定した場合、アクセス端末202はそのデータベース230を更新することができる。たとえば、アクセス端末202は、特定されたアクセスポイントのMAC IDと、VAPD中のその対応するSSIDとの間の関連付けを格納することができる。また、VAPDは、アクセス端末202が所与のアクセス端末と有していた以前のいかなる相互作用に関する情報(たとえば統計情報)も格納することができる。たとえば、アクセス端末202は、このアクセス端末202が所与のアクセスポイントとの関連付けに成功したとき、またはその関連付けに失敗したとき、VAPD中の対応するエントリを更新することができる。Wi−Fi探索の結果に基づいてデータベース230中で更新できるデータセットのさらなるいくつかの例について以下で説明する。
【0073】
ブロック312によって表されるように、アクセス端末202は、ブロック310におけるそのスキャン結果に基づいて近隣セットを規定する(たとえば、構成または更新する)ことができる。この近隣セットは、たとえば、アクセス端末202に比較的近接している(たとえばアクセス端末202の通信範囲内の)アクセスポイントのセットを指定することができる。一部の実装形態では、アクセス端末202が、ネットリスト中にないアクセスポイントを発見した場合、アクセス端末202は、適切なエントリをネットリストに追加することができる。したがって、近隣セットは、上述のネットリストのサブセットを備える(たとえば、上述のネットリスト内で規定される)ことが可能である。
【0074】
いくつかのシナリオでは、近隣セットのエントリの少なくとも一部をアクセス端末202に与えることができる。たとえば、アクセスポイントは、このアクセスポイントが近傍のアクセスポイントに関して収集した情報を、(たとえば、アクセス端末202を含む)その関連するアクセス端末に送信することができる。
【0075】
ブロック314によって表されるように、いくつかの状態の間、アクセス端末202は、ブロック310におけるそのスキャン結果に基づいて1つまたは複数の候補セットを生成することができる。上述のように、アクセス端末が、その現在の関連付けを変更することを選択する場合、候補セットは、アクセス端末202が関連できるアクセスポイントを指定することができる。候補セットは、たとえば、同じくMRUリストおよび/またはネットリスト中にある近隣セットからのエントリからなることがある。後述するように、通常は、これらのアクセスポイントのサブセット(たとえば、少なくとも最小限のRSSIレベルを提供するアクセスポイント)のみが候補セット中に含まれればよい。
【0076】
次に図4および図5を参照しながら、無関連Wi−Fi状態に関するいくつかの動作について説明する。一部の態様では、この状態は、アクセス端末がアクセスポイントに接続されない延長時間期間を指すことがある。この状態では、アクセス端末は(アクセスポイントを介して)WLANを見つけ、関連付けるために、様々な動作を実行することができる。
【0077】
たとえば、アクセス端末が電源投入またはリセットされたとき、あるいはアクセス端末がアクセスポイントとの関連を失った後、無関連状態動作を呼び出すことができる。上述のように、Wi−Fi探索の呼出しはアクセス端末の現在の動作モード(たとえば、Wi−Fiのみ、セルラーおよびWi−Fi モードなど)に基づくことができる。
【0078】
上述のように、アクセス端末は、そのWi−Fi動作の開始時に、アクセス端末が利用可能なアクセスポイントを決定するためにアクティブ探索(すなわちアクティブスキャン)を行うことができるかどうかを決定することができる。一部の態様では、アクセス端末が現在の動作領域に関する情報を有する場合、および規定制約がサポートすべきアクティブスキャンを可能にする場合、アクセス端末はアクティブスキャンを使用することができる。
【0079】
一部の実装形態では、アクセス端末には、アクセス端末がアクティブスキャンを実行することが可能であるかどうかを示すパラメータが、サービスプロバイダ(たとえば、オペレータ)によって供給される。アクセス端末がIEEE802.11d対応であるアクセスポイントに関連付けられていない場合、このパラメータは単独でアクティブスキャンが使用できるかどうかを命令することができる。アクセス端末が802.11d対応ネットワークに関連付けられている場合、アクセスポイントは現在の領域および規定制約に関する情報を提供することができる。したがって、領域の規定制約によって禁止されていない場合およびサービスプロバイダ供給パラメータがアクティブスキャンを可能にする場合、アクセス端末はアクティブスキャンを使用することができる。
【0080】
一部の実装形態では、アクセス端末は、ローミング中に使用すべき国/領域コードの表および規定制約を維持することができる。ここで、アクセス端末は、アクティブスキャンが可能な指定された領域でアクティブスキャンを使用することができる。この場合、動作領域は、WWAN(たとえば、3Gネットワーク)とのアクセス端末の関連によって、または(たとえば、上記のような)いくつかの他の方法で得られた情報から決定できる。
【0081】
アクセス端末は、現在の地理的位置に基づいて許可されたチャネルセットを決定することもできる。一方、地理的情報が利用可能でない場合、802.11dによって規定された最小のチャネルセットが適用できる。本明細書に記載の機構によってまたは何らかの他の方法でアクセス端末が領域の決定および規定制約の決定が不可能な場合、アクティブスキャンは不可能なことがある。
【0082】
Wi−Fi探索プロセスは、(たとえば、アクセス端末のユーザによって開始されるイベントによって)手動で開始でき、または(たとえば、アクセス端末のシステム選択手順によって)自動で開始できる。手動探索が開始されると、アクセス端末は利用可能なアクセスポイントをスキャンし、結果をユーザに提示する。一般に、このスキャンはすべてのチャネルのパッシブスキャンを含むことになる。対照的に、自動探索は一般にアクティブスキャンを使用することができる。図4は、ブロック402で開始する手動探索手順に関連して使用できるいくつかの動作を記載しており、図5は、ブロック502で開始する自動探索手順に関連して使用できるいくつかの動作を記載している。
【0083】
図4を参照すると、ブロック404で、アクセス端末は(たとえば、アクティブスキャンで使用する)現在のスキャンリストを決定することができる。上述のように、一部の実装形態では、スキャンリストは、MRUリストからのSSID、ネットリストからのSSID、およびワイルドカードSSIDに基づくことができる。たとえば、リスト中の最高優先順位のエントリはMRUリストからのエントリを備えることができる。次いで、ネットリストからのSSIDはスキャンリストの第2優先順位レベルのエントリを構成することができる。この場合、SSIDは、ネットリストによって規定される相対的な優先順位に基づいた順序で追加できる。ここで、MRUリストおよびネットリストからの重複したエントリの使用は回避できる。さらに、スキャンリストは、アクティブスキャンに関連するオーバーヘッドを低減するためにワイルドカードSSIDを含むことができる。
【0084】
スキャンリストは、連続するスキャン手順がSSIDの異なるセットをスキャンすることができるように実装できることを理解されたい。たとえば、場合によっては、各スキャン手順は、MRUリストからのエントリの各々をスキャンすることができ、ワイルドカードスキャンを実行することができるが、ネットリストからのSSIDの一部しかスキャンすることができない。したがって、スキャンリスト中のSSIDのすべてをスキャンするために、スキャン手順の呼出しを数回行う必要がある。
【0085】
図4のブロック406で、アクセス端末はチャネルスキャン順序を決定する。このブロックは、たとえば、ブロック308に関連して上記の動作などの動作を含むことができる。一部の態様では、特定のチャネル順序の選択は現在の配置に基づくことができる。たとえば、利用可能なチャネルのサブセットのみを規定要件によりアクティブスキャンのためのチャネル順序リスト中に含めることができる。言い換えれば、スキャンすべきチャネルはアクセス端末の地理的位置に依存してよい。
【0086】
ブロック408で、アクセス端末はチャネル順序リストからの各チャネル上でWi−Fiスキャンを実行する。したがって、一般的な場合、アクセス端末は各指定されたチャネル上でパッシブスキャンを連続的に実行する。しかしながら、上述のように、場合によっては、ここでもアクティブスキャンが使用できる。
【0087】
パッシブスキャンの場合、アクセス端末は、指定された時間期間(たとえば、120ms)の間、各チャネルをスキャンすることができる。そのチャネル上の受信されたビーコンがSSIDを含む場合、アクセス端末は以下のブロック410で説明される近隣セット中に結果を格納することができる。
【0088】
受信されたビーコンがSSIDを含まない場合、アクセス端末は異なる方針をとることができる。ある場合には、隠しSSIDに関連するビーコンは単に無視される。他の場合には、アクセス端末は、隠しSSIDノードに関する情報を含むVAPDを使用して、関連するアクセスポイントを特定することができる。たとえば、上述のように、VAPDは、隠しアクセスポイントのSSID、ならびにそのアクセスポイントを一意に特定することができる情報(たとえば、MAC ID)を含むことができる。この場合、アクセス端末は、隠しアクセスポイントを(たとえば、受信されたMAC IDに基づいて)特定することができる。したがって、アクセス端末は特定されたアクセスポイントについてその近隣セット中のエントリを更新することができる。逆に、MAC IDがVAPD中に見つからない場合、アクセス端末は現在のスキャンリスト中のすべてのSSIDについてそのチャネル上でアクティブスキャンを行うことができる。
【0089】
アクティブスキャンの場合、ブロック408で、アクセス端末は現在のスキャンリスト中のすべてのSSIDについてスキャンを行うことができる。したがって、これらの動作は、ブロック310に関連する上記の動作と同様とすることができる。
【0090】
ブロック410によって表されるように、上記のスキャンからの結果は近隣セット中に格納され、(たとえば、サービスプロバイダによって、または何らかの他の方法で指定された)SSID優先順位によって随意に順序付けられる。したがって、この格納された情報は、たとえばSSID、優先順位、基本的なSSID(「BSSID」)、チャネル、および受信されたビーコンに関連するRSSIを含むことができる。場合によっては、あるアクセスポイントに関連するRSSI(たとえば、受信されたビーコンのRSSI)が規定されたしきい値(たとえば、−95dBm)を超える場合、アクセス端末はそのアクセスポイントを近隣セットに追加するだけである。
【0091】
図4のブロック412で、アクセス端末はWi−Fi探索の結果をユーザに提示することができる。探索が任意のアクセスポイントを特定した場合、ユーザは、(たとえば、ユーザがそのアクセスポイントにアクセスすることを許可されていることをネットリストが示している場合)これらのアクセスポイントのうちの1つに関連付けることを選択することができる。対照的に、ブロック408でアクセスポイントが見つからなかった場合、ユーザは後で探索を行うことを選択することができる。
【0092】
次に図5を参照しながら、自動探索に関連して使用できるいくつかの動作について述べる。図5の例は、一部の態様では、無関連状態中に実行できる動作に関する。しかしながら、これらの動作の一部または全部が他の状態に適用可能であることを理解されたい。
【0093】
ブロック502によって表されるように、経時タイマまたはトリガイベントなどのイベントに応答して自動探索を開始することができる。場合によっては、タイマはテレスコピックタイマを備えることがある。ここで、テレスコピックタイマの持続時間(すなわち、後続の計時イベント間の時間)は、タイマの異なる反復の間、変化することができる。特定の例として、テレスコピックタイマの持続時間は、4秒、8秒、32秒、または96秒に設定できる。
【0094】
ブロック502〜510は、近隣セットを規定する(たとえば、構成または更新する)ために反復して実行できる動作に関する。したがって、少なくとも一部の態様では、これらの動作は、図4のブロック404、406、408、および410に関連する上記の対応する動作と同様とすることができる。詳細には、ブロック504で、アクセス端末は自動スキャン動作の現在の反復の間に現在のスキャンリストを決定する。ブロック506で、アクセス端末は自動スキャン動作の現在の反復の間にチャネル順序を決定する。ブロック508で、アクセス端末は自動スキャン動作の現在の反復を実行する。ブロック510で、アクセス端末はWi−Fi探索の結果に基づいて近隣セットを規定する。
【0095】
ブロック512によって表されるように、ある時点で(たとえば、自動スキャンを行った直後に)、アクセス端末は、Wi−Fi探索によって特定された(たとえば、近隣セットに追加された)アクセスポイントに関連付けることを試みることができる。たとえば、ブロック514で、アクセス端末は、最高優先順位を有する近隣セット中のアクセスポイントのセットからアクセスポイントを選択することができる。ここで、選択されたアクセスポイントは、最高優先順位のセット中で最高RSSIを有するアクセスポイントとすることができる。
【0096】
ブロック516で、アクセス端末は、そのアクセスポイントに関連する信号を繰り返しモニタすることができる。一部の態様では、ブロック516の動作は、ブロック126に関連する上記の動作と同様とすることができる。たとえば、アクセス端末は、規定された時間期間の間(たとえば、2分の間)に指定された間隔で(たとえば、300msごとに)有向スキャンを送信することができる。
【0097】
ブロック518によって表されるように、アクセス端末は、指定されたアクセスポイントから受信したシグナリング情報をフィルタリングして、そのアクセスポイントからのシグナリングが1つまたは複数の指定された基準を一貫して満たすことを検証することができる。そのようなフィルタは様々な形態をとることができる。たとえば、場合によっては、フィルタRSSI値は、反復式:新しいフィルタ値=(1−α)*現在のRSSI読み+α*現在のフィルタ値によって生成できる。ここで、指数平均の定数αの値(たとえば、0.9)は、モニタされているアクセス端末およびアクセスポイントの現在の状態に依存してよい。たとえば、αの様々な値は、WLAN取得(たとえば、無関連モード)中、現在のアクセスポイントをモニタするときのアイドルモード中、候補アクセスポイントをモニタするときのアイドルモード中、現在のアクセスポイントをモニタするときの(たとえば、リアルタイムまたは非リアルタイム)トラフィック中モード中、および候補アクセスポイントをモニタするときのトラフィック中モード中に使用できる。ここで、αの値は、たとえば、以前のサンプルよりも最近のサンプルを強調するように選択できる。
【0098】
ブロック520および522によって表されるように、1つまたは複数のエントリ基準が満たされる場合、アクセス端末はアクセスポイントに関連付けることを選択することができる。たとえば、最後のフィルタRSSI値が指定されたしきい値(たとえば、−80dBm)を超えた場合、アクセス端末はアクセスポイントに関連付けることができる。次いで、アクセス端末はこのアクセスポイントをMRUリストの上部に追加することができる。
【0099】
ここで、アクセス端末は、見つかったアクセスポイントに関連付ける前に設定された時間期間の間待つので、現在のスキャンリスト上のアクセスポイントが見つかった後で完全なスキャンを完了しないときの待ち時間の恩恵はほとんどない。したがって、この時間期間は、最良の利用可能なアクセスポイントを見つける試みにおいてすべてのチャネル上でスキャンを完了するために使用できる。
【0100】
ブロック502でエントリ基準が満たされなかった場合、好適なアクセスポイントが見つかるまで上記の動作を繰り返し実行することができる。すなわち、アクセス端末は、その近隣リストを更新し、アクセス端末がそのリスト上の任意のアクセスポイントから受信した信号を分析し続けることができる。
【0101】
次に図6を参照しながら、アイドルWi−Fi状態に関するいくつかの動作について説明する。一部の態様では、この状態は、WLANシステムに関連付けられるアクセス端末が、アクセスポイントとの関連付けを保持し、より良好なアクセスポイントを見つける試みにおいてWi−Fi探索を実行することに関連して行う手順を指すことがある。特に、この状態は、アクセス端末がアクセスポイントに関連付けられており、現在いかなるトラフィックも扱っていない(たとえば、アクセス端末がアクティブトラフィック交換に関係せず、したがっていかなるアクティブな呼またはアクティブソケットも有しない)時間期間に関することがある。ここで、アクセス端末が、しきい値以上の数のパケットを所与の時間期間にわたって送信または受信していない場合、アクセス端末は現在トラフィック中の状態ではないとして規定できる。
【0102】
ブロック602によって表されるように、アイドル状態中のWi−Fi探索は、(たとえば、ブロック502に関連して上述したように)経時タイマまたはトリガイベントなどのイベントに応答して開始することができる。場合によっては、Wi−Fi探索を行うという決定はいくつかの基準に基づいてゲート制御(たとえば、限定)できる。たとえば、上述のように、アクセス端末が指定されたアクセスポイント(たとえば、ユーザのホームアクセスポイント)に現在関連付けられている場合、自動スキャンを使用不能にするか、またはテレスコピックタイマの持続時間を増加することができる。
【0103】
一部の態様では、アイドル状態動作のための重要なファクタは、電力消費を低減して、その結果、待機時間を改善することに関する。このために、アクセス端末は、アイドル状態中にWi−Fi探索を使用する頻度を減らすことができる。
【0104】
ブロック604および606によって表されるように、アイドル状態探索の各反復の間、アクセス端末は、近隣セットならびに候補セットを維持して、アクセス端末の近傍にある最善のアクセスポイントの繰り返し探索を可能にすることができる。近隣セットを維持することに関する動作は、図5に関連して、上記の(たとえば、ブロック504〜510における)動作と同様とすることができる。これらの動作の場合、現在関連付けられているアクセスポイントは、(たとえば、上述の)現在のスキャンリストを規定するために使用されるMRUリストの最上位にあってよい。
【0105】
ブロック606によって表されるように、アクセス端末は、アクセス端末が関連付けることができるアクセスポイントのランク付けリストを与える候補セットを規定する。場合によっては、候補セットは、MRUリストまたはネットリスト(またはその両方)中にある近隣セットからの1組のエントリからなることがある。たとえば、候補セットは、順序付けられた近隣セット中の関連するアクセスポイント以外の最上位(すなわち、最高優先順位)の5つのエントリからなることがある。アイドル状態で、アクセス端末が異なるSSIDを有するアクセスポイントにその関連付けを切り替えるとき、トラフィックフローは負に影響を受けることがないので、候補セットエントリが、共通のSSIDを有することも有しないこともあるということに留意されたい。
【0106】
一部の状況では、候補セットは空であってよい。たとえば、近隣セット中のエントリのすべてがアクセス端末が関連することができないアクセスポイントである場合、これがあてはまることがある。この場合、ブロック608によって表されるように、アクセス端末は現在のWi−Fi探索頻度を(たとえば、テレスコピックタイマの時間期間を増加することによって)低減することができる。このようにして、Wi−Fi探索が現在関連付けられているアクセスポイントよりも良好なアクセスポイントを特定するであろう可能性が低くなるので、アクセス端末は、リソースを節約するように選択することができる。
【0107】
ブロック610〜614によって表されるように、アクセス端末は定期的に(たとえば、候補セットを構成する各反復の直後に)異なるアクセスポイントに関連付けることを検討すべきかどうかを判定することができる。ここで、アクセス端末は、そのアクセスポイントに関連付けられた信号を繰り返しモニタすることができ(ブロック612)、(1つまたは複数の)抜出し基準が満たされたかどうかを判定することができる(ブロック614)。一部の態様では、ブロック610〜614の動作は、ブロック120〜124に関連する上記の動作と同様とすることができる。
【0108】
アクティブアクセスポイントをモニタする動作の特定の例は次のようになる。本例では、アクセス端末は、正常な受信動作に関連してアクセスポイントのRSSIをモニタし、管理情報ベース(「MIB」)中に情報を格納する。次いで、アクセス端末は、一定の間隔(たとえば、2秒ごと)で(たとえば、ブロック518に関連して上述したように)フィルタRSSI値を得るためにMIBクエリを呼び出すことができる。たとえば、フィルタRSSI値は、所与の数(たとえば、5)の測定されたRSSI値にわたる指数平均を備えることができる。
【0109】
ブロック614で、抜出し基準が満たされない場合、アクセス端末は、現在の関連付けを維持して、近隣セットおよび候補セットを維持し続けて、その関連するアクセスポイントをモニタし続ける。本明細書で説明するように、場合によっては、抜出し基準は、現在のアクセスポイントのRSSI(たとえば、フィルタRSSI)がしきい値レベル以下かどうかに関することがある。
【0110】
ブロック614で、(たとえば、現在のアクセスポイントとの関連付けの喪失によって示されるように)抜出し基準が満たされた場合、アクセス端末は候補セットの最高優先順位のエントリに関連付けることを試みることができる。ブロック616によって表されるように、候補セットが空の場合、アクセス端末は近隣セットを(たとえば、上記の近隣セットの動作を実行することによって)再構成することができる。
【0111】
ブロック616で候補セットが空でない場合、ブロック618でアクセス端末は候補セット中の最善のアクセスポイントを特定することを試みることになる。さらに、アクセス端末は候補セットを維持し続けることができる。たとえば、一定の間隔(たとえば、120ms)で、アクセス端末は候補セット中のすべてのアクセスポイント上でアクティブスキャンを行うことができる。同じ間隔で、アクセス端末は、現在のスキャンリストを使用して、1つの異なるチャネルを毎回(たとえば、現在のチャネル順序付けに基づくラウンドロビン方式で)追加して、アクティブスキャンを行うこともできる。たとえば、候補アクセスポイントがチャネル1および6上にある場合、一連のスキャンはチャネル1、6および3をスキャンし、次いでチャネル1、6および8などをスキャンすることができる。これらの動作は近隣セットを周期的に更新することもできる。
【0112】
ブロック618で候補アクセスポイントを選択する特定の例は次のようになる。初期の基準として、すべての候補アクセスポイントのRSSIは、しきい値(たとえば、−75dBm)を満たすか、または超えなければならない。追加の基準として、最高RSSIを有する候補アクセスポイントのRSSIは、現在関連付けられているアクセスポイントのRSSIに基づいてしきい値を超えなければならない(たとえば、現在のアクセスポイントRSSIを少なくとも10dBだけ超えなければならない)。このようにして、ある程度のヒステリシスが、アクセス端末があまり頻繁に切替えをしないようにアクセスポイント切替えプロセスに追加できる。場合によっては、候補アクセスポイントの選択は、アクセスポイントがペアワイズマスタキー(「PMK」)キャッシュ、または事前共有認証情報(たとえば、キー)の他の何らかの方法をサポートするかどうかに基づく。たとえば、アクセス端末は、最高RSSIを有し、PMKキャッシュをサポートする候補アクセスポイントを選択することを試みることができる。アクセスポイントがこれらの基準を満たさない場合、アクセス端末は、PMKキャッシュをサポートする最善の候補アクセスポイント(たとえば、最高RSSIを有するキャッシュ対応のアクセスポイント)のRSSIを、特定の量だけ超えるRSSIを有する候補アクセスポイントを選択することができる。たとえば、この場合、PMKキャッシュしないアクセスポイントのRSSIが、PMKキャッシュするアクセスポイントのRSSIを3dBだけ超えることが必要となることがある。上記の条件のいずれも満たされない場合、アクセス端末は、最も高く測定されたRSSIを有するアクセスポイントを単に選択することができる。
【0113】
ブロック620によって表されるように、次いで、アクセス端末は、そのアクセスポイントに関連付けるべきかどうかを決定するために、規定された時間期間の間、選択された候補アクセスポイントからの信号を繰り返しモニタすることができる。たとえば、ブロック126および516に関連して上述したように、アクセス端末は、有向アクティブスキャンプローブを選択された候補アクセスポイントに繰り返し送信し、プローブに応答して受信された信号(たとえば、パイロット)のRSSIがしきい値(たとえば、−75dBm)を超えるかどうかを検証することができる。
【0114】
ブロック622によって表されるように、候補アクセスポイントとの関連付けにエントリするための1つまたは複数の基準が満たされない場合、またはプローブ応答がない場合、アクセス端末は候補セットから別のアクセスポイントを選択することができる。候補セットのアクセスポイントのいずれもエントリ基準を満たさない場合、アクセス端末は現在のアクセスポイントとのその関連付けを保持し、上記の動作を繰り返し続けることができる。
【0115】
ブロック622で、新しい関連付けにエントリするための1つまたは複数の基準が満たされた場合、ブロック624でアクセス端末は候補アクセスポイントに関連付ける。次いで、候補セットを絶えず維持し、現在関連付けられているアクセスポイントからの信号をモニタするために、上記の動作を繰り返すことができる。
【0116】
一部の態様では、別のアクセスポイントに切り替える決定は、現在のアクセスポイントとは異なるSSIDを有するアクセスポイントに対してその切替えを行うかどうかに依存することがある。同じSSIDに関連付けられたアクセスポイント間の切替えを行うとき、アクセス端末は切替え動作を独立して実行することができる。しかしながら、異なるSSIDを有するアクセスポイントに切り替えるとき、WLANシステムの決定構成要素は、そのようなハンドオフを可能にする際の優先順位に基づいて利用可能なWLANシステムの間で調停することができる。ここで、WLAN呼処理構成要素によって提供される現在のパイロット情報に基づいて、最善の結果を有するWLANシステムを選択することは、システム決定構成要素次第とすることができる。
【0117】
アクセス端末がWLANカバレージを失う場合、別のアクセスポイントを特定または関連付ける試みが特定の回数失敗した後に、アクセス端末は無関連状態にシフトすることができる。所与の時間期間にわたって受信されるパケットの数がしきい値の数を下回る場合、または規定された時間期間の間、実質的な休止状態がある(たとえば、送信または受信されるパケットの数が比較的少ない)場合、無関連状態への切替えを呼び出すこともできる。
【0118】
次に図7および図8を参照しながら、トラフィック中Wi−Fi状態に関するいくつかの動作について説明する。トラフィック中動作は2つの状態として定義できる。一方の状態では、アクセス端末が非リアルタイムトラフィックを処理(図7)しており、他方の状態では、アクセス端末がリアルタイムトラフィックを処理(図8)している。アクセス端末が混合トラフィックタイプを処理しており、それらの少なくとも1つがリアルタイムトラフィックタイプである場合、アクセス端末はリアルタイムトラフィックを処理していると見なすことができる。いずれにせよ、アクセス端末が、近隣アクセスポイントを探索するバックグラウンドスキャンを行うと、その関連するアクセスポイントを伴うアクセス端末の稼働性が影響を受けることがある。これはまた、アクセス端末でのトラフィックパフォーマンスに悪影響を及ぼすことがある。この問題に対処するために、アクセス端末はトラフィックの挙動に基づいて適切な時間期間を選択して、その関連するアクセスポイントを避けて同調させることができる。
【0119】
次に図7を参照すると、一部の態様では、非リアルタイム状態は、アクセス端末がアクセスポイントに関連付けられ、そのアクセスポイントに関連付けられた非リアルタイムトラフィックを処理しており、より適切なアクセスポイントを見つけるためにWi−Fi探索を実行しているときに、アクセス端末が行う手順を指すことがある。この状態は、アクセス端末が従来の省電力モードをサポートし、QoSをサポートしないアクセスポイントに関連付けられている期間を指すこともある。この場合、アクセス端末はリアルタイムトラフィックと非リアルタイムトラフィックとを区別することができない場合がある。この状態は、アクセスポイントがQoSをサポートし、アクセス端末が非リアルタイムトラフィックに携わっている期間を指すこともある。一部の実装形態では、対応するアプリケーションが比較的大きい遅延および/またはジッタを処理することができるので、ビデオストリーミングおよびテレビ会議は非リアルタイムトラフィックと見なすことがある。そのような場合、VoIPのみをリアルタイムトラフィックと見なすことができる。
【0120】
一部の態様では、非リアルタイム状態動作の重要なファクタはスループットの最大化に関する。この状態では、電力消費はあまり重要でない。したがって、アクセス端末は、この状態の間、より計画的ではあるが、より頻繁なWi−Fi探索を採用することができる。
【0121】
ブロック702によって表されるように、非リアルタイム状態中のWi−Fi探索は、経時タイマまたはトリガイベントなど、イベントに応答して開始することができ、ある基準に基づいて(たとえばブロック602に関連して上述した方法と同様の方法で)ゲート制御できる。さらに、この状態中に行われる探索は、非リアルタイムトラフィックの送信および受信での割込みの可能性を低減するようにスケジューリングすることができる。
【0122】
たとえば、アクセス端末は、スキャンをスケジューリングし、それによってデータ転送に対する潜在的影響を低減するために、U−APSD動作モードまたは省電力動作モードを採用することができる。U−APSDモードの場合、アクセス端末は、アクセスポイントがアクセス端末に宛てられるトラフィックを待ち行列に入れている時間期間中に、そのWi−Fiスキャンをスケジューリングすることができる。省電力モードの場合、アクセス端末は、アクセス端末が省電力モードであることをアクセスポイントに知らせるために、その関連するアクセスポイントに適切な省電力制御メッセージを送ることができる。したがって、アクセスポイントは、アクセス端末がこのモードを出るまで、アクセス端末へのデータ送信を停止することになる。したがって、アクセス端末は、その関連するアクセスポイントを避けて同調する結果、データを失うことなく、この省電力モード期間中にそのWi−Fi探索を実行することができる。
【0123】
ブロック704および706によって表されるように、非リアルタイム状態探索の各反復の間、アクセス端末は、近隣セットならびに候補セットを維持して、アクセス端末の近傍にある最善のアクセスポイントの繰り返し探索を可能にすることができる。一部の態様では、これらの動作はブロック604および606で上述した動作と同様である場合がある。ただし、この場合、アクセス端末は、候補セットを、現在のアクセスポイントと同じSSIDを有するアクセスポイントに制限することができる。このようにして、データトラフィックへの影響があったとしても大きくならないようにする試みにおいて、アクセスポイント間で比較的シームレスな遷移を行うことができる。さらに、同じ候補セットにおけるエントリ数は、現在のアクセスポイントと同じSSIDを有する近隣セットからの最高RSSIエントリを含むことによって、規定された数(たとえば5)に維持できる。このようにして、所与の候補セットアクセスポイントのRSSIが測定される頻度を増加させることができる。
【0124】
ブロック708によって表されるように、アクセス端末はいくつかの状況下で現在のWi−Fi探索頻度を低減することができる。たとえば、ブロック608について上述した方法と同様の方法で、候補セットが空の場合、またはアクセス端末が特定のアクセスポイント(たとえば、ホームアクセスポイント)に関連付けられている場合、アクセス端末は現在のWi−Fi探索頻度を低減することができる。さらに、その現在のアクセスポイントが十分に高いサービス品質を供給している場合、アクセス端末は現在のWi−Fi探索頻度を低減することができる。ここで、高いサービス品質は、しきい値(たとえば、−50dBm)に一致するか、またはそれを超えるアクセスポイントのRSSI(たとえば、フィルタRSSI)によって示すことができる。
【0125】
ブロック710〜714によって表されるように、アクセス端末は定期的に(たとえば、同じ候補セットを構成する各反復の直後に)異なるアクセスポイントに関連付けることを検討すべきかどうかを判定することができる。ブロック610〜614に関連して上述した方法と同様の方法で、アクセス端末は、そのアクセスポイントに関連付けられた信号を繰り返しモニタすることができ(ブロック712)、(1つまたは複数の)抜出し基準が満たされたかどうかを判定することができる(ブロック714)。たとえば、アクセス端末は、周期的に(たとえば、600msごとに)MIB問合せを行い、アクセス端末とアクセスポイントの間の少なくとも1つのリンクに関する品質情報を得ることができる。ここで、一部の態様では、抜出し基準は最後の5つのRSSI値の指数平均に基づくことができる。たとえば、平均RSSIがしきい値(たとえば−80dBm)未満になる場合、抜出しを示すことができる。さらに、一部の態様では、抜出し基準は、(たとえば、MAC再試行カウンタなどMIB変数またはいくつかの他の好適なパラメータに基づく)アップリンクフレーム損失に基づくことができる。この場合、規定された時間期間(たとえば、2秒)での平均アップリンク再試行率がしきい値総計(たとえば、5%)以上の場合、抜出しを示すことができる。ここで、パケット誤り率(「PER」)は、フィルタを使用して算出することができる(たとえば、新しいフィルタ値=(1−α)*現在のPER読み+α*現在のフィルタ値)。
【0126】
ブロック716で、候補セットが空でない場合は、アクセス端末は同じSSID候補セットを維持し続けることができる。たとえば、アクセスポイントの平均RSSIが指定されたレベル(たとえば、−50dBm)未満の場合は、一定の間隔(たとえば、600ms)で、アクセス端末は1つのチャネル上で現在のSSIDを使用してアクティブスキャンを行うことができる。したがってアクセス端末は、すべての候補アクセスポイント、次いで残りのセットからの1つのチャネルを通って循環することができる。したがって、この場合アクセス端末は、(セットが空の場合でも)同じSSID候補セット内のエントリの数とは無関係に、規定された間隔(たとえば、600ms)で現在のSSIDを使用してアクティブスキャンを1回行う。したがって、候補アクセスポイントへのアクティブスキャンの間の最大時間は、候補セットエントリの数およびその間隔に基づくことができる。
【0127】
ブロック716で、候補セットが空の場合は、アクセス端末は候補セットを構成することができる。たとえば、平均RSSIがしきい値レベル(たとえば、−75dBm)未満の場合、一定の間隔(たとえば、120ms)で、アクセス端末はすべてのチャネル上で現在のSSIDに対してアクティブスキャンを行うことができる。ここで、チャネル順序は上述と同様に規定できる。次いでアクセス端末は、同じSSID候補セットにおけるこれらのスキャンに基づいて得られる結果を(たとえば、候補セットに対する最大規定サイズまで)保存することができる。
【0128】
ブロック718〜724によって表されるように、エントリ基準が満たされる場合は、アクセス端末を新しいアクセスポイントに関連付けることができる。ここで、ブロック718〜724の動作は、ブロック618〜624に関連して上述した動作と同様の場合がある。
【0129】
次に図8を参照すると、一部の態様では、リアルタイム状態は、アクセス端末がアクセスポイントに関連付けられ、現在のアクセスポイントに関連付けられたリアルタイムトラフィックを処理しており、より適切なアクセスポイントを見つけるためにWi−Fi探索を実行しているときに、アクセス端末が行う手順を指すことがある。この状態は、アクセスポイントがQoSをサポートし、アクセス端末がリアルタイムトラフィックのサポートを必要とする少なくとも1つのアプリケーションに対して現在アクティブである期間を指すことがある。
【0130】
一部の態様では、リアルタイム状態手順の重要なファクタは、待ち時間、スループットなどサービス品質要件を維持することに関する。この状態では、電力消費はあまり重要でない。したがって、この状態の間、アクセス端末は、より正確にスケジューリングされたWi−Fi探索を採用することができる。
【0131】
一般に、ブロック802〜824の動作は上述のブロック702〜724の動作と同様の場合がある。ただし、この場合、リアルタイム(たとえば、周期的な)データ転送の中断を回避するようにWi−Fi探索をスケジューリングすることが望ましい。たとえば、20msの間隔で送信されるVoIPパケットでは、Wi−Fi探索は予想される送信時間の間にスケジューリングできる。ここで、Wi−Fi探索の各反復は、実際のパケット送信時間に関連付けることができる「タイミングジッタ」を考慮することによって規定できる好適な時間期間(たとえば、15ms)の間持続することができる。一部の実装形態では、ブロック802におけるWi−Fi探索は上記のU−APSDを使用してスケジューリングできる。
【0132】
アクセスポイントの切替えが必要とされるときにリアルタイムデータ転送が中断されないように、アクセス端末は、常に実行可能な候補アクセスポイントを維持する試みにより積極的になる場合がある。したがって、ブロック808で、アクセス端末は、(たとえば、同じSSID候補セットが空の場合)Wi−Fi探索の頻度を低減することができない場合がある。さらに、アクセス端末は、より頻繁な間隔(たとえば、300ms)で同じSSID候補セットを更新することがある。
【0133】
また、リアルタイム状態の間、アクセス端末は、トラフィックフローが確実に中断されないようにする試みにおいて、その関連するアクセスポイントをより頻繁にモニタすることがある。たとえば、ブロック810で、アクセス端末は、非リアルタイム状態の場合より短い間隔(たとえば、300ms)で、MIB問合せを実行することがある。
【0134】
さらに、関連するVoIPアプリケーションから情報が利用可能な場合があるので、ブロック812で、アクセス端末はダウンリンクトラフィックをモニタすることがある。たとえば、アクセス端末は、VoIPアプリケーションに関連するダウンリンクフレーム損失をモニタすることができる。
【0135】
ブロック814で、アクセス端末はより厳重でない抜出し基準を採用することができ、それによりアクセス端末は、その現在のアクセスポイントに関連付けられたままになる可能性がより高くなる(それによってアクセスポイント切替えの数を低減する)。たとえば、規定された時間期間(たとえば、2秒)での平均アップリンク再試行率が比較的高いしきい値総計(たとえば、10%)以上の場合、抜出しを示すことができる。同様に、規定された時間期間(たとえば、2秒)での平均ダウンリンクレート損失が比較的高いしきい値総計(たとえば、10%)以上の場合、抜出しを示すことができる。
【0136】
上述のように、本明細書で教示するアクセス端末は、Wi−Fiおよび1つまたは複数の他の通信技術(たとえば、3G)をサポートするマルチモードデバイスであってよい。たとえば、多機能移動体デバイスは、電子メール、インターネットアクセス、ならびに従来のセルラー通信をサポートすることができる。たとえば、そのような移動体デバイスは、第3世代無線またはセルラーシステム(3G)、米国電気電子学会(「IEEE」)802.16(「WiMax」)、他の今後定義される無線広域ネットワーク(「WWAN」)技術を使用して、広域無線接続性を備えることができる。さらに、IEEE802.11ベースの無線ローカルエリアネットワーク(「WLAN」)接続性も同様に移動体デバイスに実装できる。また、超広帯域(「UWB」)および/またはブルートゥースベースの無線パーソナルエリアネットワーク(「WPAN」)ローカル接続性は移動体デバイスによってサポートできる。
【0137】
電子デバイスにおける複数の通信プロトコルの他の例としては、ラップトップを無線マウス、無線キーボードなどに接続するために利用されるWPANを含むことができるラップトップがある。さらに、ラップトップは、ラップトップがWLANで通信できるようにするIEEE802.11bまたは802.11gデバイスを含むことができる。たとえば、個人的な目的と事業目的の両方のために、企業環境および自宅で、WLANを確立できる。さらに、WLANは他のタイプのパブリックエリアおよびプライベートエリアで展開できる。
【0138】
WWAN技術は広域(ユビキタス)カバレージおよび広域展開によって区別できる。ただし、これらの技術は、建物侵入損、カバレージホール、およびWLANおよびWPANへの比較的限られた帯域幅から損害を受けることがある。WLANおよびWPAN技術は、数百Mbpsに迫る極めて高いデータ転送速度を発揮することができるが、カバレージはWLANの場合は数百フィート、WPANの場合は数十フィートに制限されることがある。
【0139】
サンプル展開では、WLANは有線のローカルエリアネットワーク(「LAN」)に関連付けることができる。ここで、アクセスポイントは、もう1つの移動体デバイスと通信中の場合があり、LAN用のイーサネット(登録商標)ハブまたはスイッチに接続されている場合がある。イーサネットハブは、インターネットなど広域ネットワーク(「WAN」)に接続するモデムにデータパケットを送信するルータに接続されている場合がある。
【0140】
移動体デバイスは、その移動体デバイスによって利用されているアクセスポイントから別のアクセスポイントへのシームレスな切替えをサポートすることができる。場合によっては、別のアクセスポイントへの、およびそのアクセスポイントによってサポートされるネットワークへのそのような転送は、求められている機能を移動体デバイスのユーザに与えるために行われることがある。そのような転送はまた、移動体デバイスおよび/またはユーザが移動体デバイスへのアクセスまたはアップロードを望むデータの位置特定によることができる。限定ではなく例として、移動体デバイスは、他の(1つまたは複数の)電子デバイスに結合して、その(1つまたは複数の)電子デバイスによって利用可能なWWANおよび/またはWLAN機能を利用することができる。そのような遷移は、ユーザが開始するか、移動体デバイスによって自主的に実行できる。
【0141】
一部の態様では、移動体デバイスは、WWAN機能を実現するWWAN構成要素、およびWLAN機能を実現するWLAN構成要素を含むことがある。構成要素は、一緒に配置し、1つまたは複数の関連するトランシーバを介して通信するように構成できる。場合によっては、WLAN構成要素は、(1つまたは複数の)トランシーバを介してルーティングされる音声トラフィックを処理することができる。一部の実装形態では、WWAN構成要素および/またはWLAN構成要素は移動体デバイスのプロセッサに実装されることがある。別の態様では、WWAN機能およびWLAN機能が、異なる集積回路によって実現されることがある。移動体デバイスは、移動体デバイスの機能に関する1つまたは複数の基準に基づいて、WWANかWLANのいずれかに、あるいは両方同時に接続することができる。さらに、各ネットワークおよび/またはプロトコルの間の切替えのプロセスおよび基準が与えられることもある。基準は移動体デバイスのメモリ中に記憶でき、プロセッサは記憶された基準に基づいてネットワークを分析することができる。
【0142】
本明細書の教示は、少なくとも1つの他の無線デバイスと通信するために様々な構成要素を採用しているデバイス中に組み込むことができる。図9は、デバイス間の通信を可能にするために採用できるいくつかのサンプル構成要素を示す。ここで、第1のデバイス902(たとえば、アクセス端末)および第2のデバイス904(たとえば、アクセスポイント)は好適な媒体上の無線通信リンク906を介して通信するように構成される。
【0143】
最初に、デバイス902からデバイス904へ(たとえば、逆方向リンク)の情報の送信に関係する構成要素について論じる。送信(「TX」)データプロセッサ908はデータバッファ910または何らかの他の好適な構成要素からトラフィックデータ(たとえば、データパケット)を受信する。送信データプロセッサ908は、選択されたコーディングおよび変調方式に基づいて、各データパケットを処理(たとえば、符号化、インタリーブ、およびシンボルマッピング)し、データシンボルを与える。一般に、データシンボルはデータのための変調シンボルであり、パイロットシンボルは(既知の)パイロットのための変調シンボルである。変調器912はデータシンボル、パイロットシンボル、場合によっては逆方向リンクのためのシグナリングを受信し、システムによって指定された変調(たとえば、OFDMまたは何らかの他の好適な変調)および/または他の処理を実行し、出力チップストリームを与える。送信器(「TMTR」)914は出力チップストリームを処理(たとえば、アナログに変換、フィルタリング、増幅、および周波数アップコンバート)し、変調信号を生成し、これが次いでアンテナ916から送信される。
【0144】
デバイス902によって(デバイス904と通信中の他のデバイスからの信号とともに)送信される変調信号はデバイス904のアンテナ918によって受信される。受信器(「RCVR」)920は、アンテナ918から受信された信号を処理(たとえば、調節およびデジタル化)し、受信サンプルを与える。復調器(「DEMOD」)922は、受信サンプルを処理(たとえば、復調および検出)し、他の(1つまたは複数の)デバイスによってデバイス904に送信されたデータシンボルのノイズの多い推定値の場合もある検出データシンボルを与える。受信(「RX」)データプロセッサ924は、検出データシンボルを処理(たとえば、シンボルデマッピング、デインタリーブ、および復号)し、各送信デバイス(たとえば、デバイス902)に関連付けられた復号データを与える。
【0145】
次に、デバイス904からデバイス902へ(たとえば、順方向リンク)の情報の送信に関係する構成要素について論じる。デバイス904で、トラフィックデータが送信(「TX」)データプロセッサ926によって処理されて、データシンボルが生成される。変調器928は、データシンボル、パイロットシンボルおよび順方向リンクのためのシグナリングを受信し、変調(たとえば、OFDMまたは何らかの他の好適な変調)および/または他の適切な処理を実行し、出力チップストリームを与え、これがさらに送信器(「TMTR」)930によって調整され、アンテナ918から送信される。一部の実装形態では、順方向リンクのためのシグナリングは、逆方向リンク上でデバイス904に送信するすべてのデバイス(たとえば、端末)のために、コントローラ932によって生成される電力制御コマンドおよび(たとえば、通信チャネルに関する)他の情報を含むことができる。
【0146】
デバイス902で、デバイス904によって送信された変調シグナルが、アンテナ916によって受信され、受信器(「RCVR」)934によって調整およびデジタル化され、復調器(「DEMOD」)936によって処理されて、検出データシンボルが得られる。受信(「RX」)データプロセッサ938は、検出データシンボルを処理し、デバイス902のための復号データおよび順方向リンクシグナリングを与える。コントローラ940は、電力制御コマンドおよび他の情報を受信して、データ送信を制御し、デバイス904への逆方向リンク上の送信電力を制御する。
【0147】
コントローラ940および932は、それぞれデバイス902およびデバイス904の様々な動作を指示する。たとえば、コントローラは、フィルタについての情報を報告して適切なフィルタを決定し、フィルタを使用して情報を復号することができる。データメモリ942および944は、それぞれコントローラ940および932によって使用されるプログラムコードおよびデータを記憶することができる。
【0148】
図9はまた、通信構成要素が、本明細書で教示する探索動作を実行する1つまたは複数の構成要素を含むことができることを示す。たとえば、探索制御構成要素946は、コントローラ940および/またはデバイス902の他の構成要素と協働して、本明細書で教示する探索を行い、関連動作を実行することができる。同様に、探索制御構成要素948は、コントローラ932および/またはデバイス904の他の構成要素と協働して、別のデバイス(たとえば、デバイス902)への信号を送信および受信して、デバイス904によるデバイス902の発見を可能にすることができる。
【0149】
本明細書の教示は様々な装置(たとえば、デバイス)に組み込む(たとえば、装置内に実装する、または装置によって実行する)ことができる。たとえば、無線デバイスは、アクセスポイント(「AP」)、ノードB、無線ネットワークコントローラ(「RNC」)、eNodeB、基地局コントローラ(「BSC」)、ベーストランシーバ局(「BTS」)、基地局(「BS」)、トランシーバ機能(「TF」)、無線ルータ、無線トランシーバ、基本サービスセット(「BSS」)、拡張サービスセット(「ESS」)、無線基地局(「RBS」)または何らかの他の用語として構成するか、または呼ぶことができる。他の無線デバイス(たとえば、無線端末)は加入者局と呼ぶことができる。加入者局は、加入者ユニット、移動局、リモート局、リモート端末、アクセス端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、またはユーザ機器として知られていることもある。一部の実装形態では、加入者局は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(「SIP」)電話、無線ローカルループ(「WLL」)局、携帯情報端末(「PDA」)、無線接続能力を有するハンドヘルドデバイス、または無線モデムに接続された何らかの他の好適な処理デバイスを備えることができる。したがって、本明細書で教示する1つまたは複数の態様は、電話(たとえば、セルラー電話、スマートフォン)、コンピュータ(たとえば、ラップトップ)、携帯型通信デバイス、携帯型コンピューティングデバイス(たとえば、個人情報端末)、娯楽デバイス(たとえば、音楽またはビデオデバイス、あるいは衛星ラジオ)、全地球測位システムデバイス、あるいは無線媒体を介して通信するように構成される他の好適デバイスに組み込むことができる。
【0150】
上述のように、一部の態様では、無線デバイスは通信システムのためのアクセスデバイス(たとえば、セルラーまたはWi−Fiアクセスポイント)を備えることができる。たとえば、そのようなアクセスデバイスは、有線または無線通信リンクを介した、ネットワーク(たとえば、インターネットまたはセルラーネットワークなど広域ネットワーク)のための、またはネットワークへの接続性を与えることができる。したがって、そのようなアクセスデバイスは、別のデバイス(たとえば、Wi−Fi局)がネットワークまたは何らかの他の機能にアクセスできるようにすることができる。
【0151】
無線デバイスは、好適な無線通信技術に基づくあるいはサポートする1つまたは複数の無線通信リンクを介して通信することができる。たとえば、一部の態様では、無線デバイスはネットワークに関連付けることができる。一部の態様では、ネットワークはボディエリアネットワークまたはパーソナルエリアネットワークを備えることがある。一部の態様では、ネットワークはローカルエリアネットワークまたは広域ネットワークを備えることがある。無線デバイスは、たとえば、CDMA、TDMA、OFDM、OFDMA、WiMAX、Wi−Fiなど、1つまたは複数の様々な無線通信技術、プロトコル、または標準をサポートあるいは使用することができる。同様に、無線デバイスは1つまたは複数の様々な対応する変調方式または多重化方式をサポートあるいは使用することができる。したがって、無線デバイスは、適切な構成要素(たとえば、エアインターフェース)を含んで、上記または他の無線通信技術を使用して1つまたは複数の無線通信リンクを確立し、それを介して通信することができる。たとえば、デバイスは、無線媒体上の通信を可能にする様々な構成要素(たとえば、信号発生器および信号処理器)を含むことができる関連する送信器構成要素および受信器構成要素(たとえば、送信器244および受信器246)とともに無線トランシーバ(たとえば、トランシーバ242)を備えることができる。
【0152】
本明細書で説明した構成要素は、様々な方法で実現することができる。図10および図11を参照すると、装置1000および1100は一連の相互に関連する機能ブロックとして表される。一部の態様では、これらのブロックの機能は、1つまたは複数のプロセッサ構成要素を含む処理システムとして実装できる。一部の態様では、これらのブロックの機能は、たとえば、1つまたは複数の集積回路(たとえば、ASIC)の少なくとも一部を使用して実装できる。本明細書で論じるように、集積回路は、プロセッサ、ソフトウェア、他の関連した構成要素、またはその何らかの組合せを含むことができる。これらのブロックの機能は、本明細書で教示する方法とは別の方法で実装することもできる。一部の態様では、図10および図11の1つまたは複数の破線ブロックは随意でよい。
【0153】
装置1000および1100は、様々な図に関して上記の1つまたは複数の機能を実行することができる1つまたは複数のモジュールを含むことができる。たとえば、状態特定手段1002は、たとえば、本明細書で論じる状態コントローラに対応してよい。探索手順特定手段1004は、たとえば、本明細書で論じる探索手順識別子に対応してよい。探索手順使用手段1006は、たとえば、本明細書で論じる探索コントローラに対応してよい。情報維持手段1008または1110は、たとえば、本明細書で論じるデータベースマネージャに対応してよい。位置決定手段1010または1106は、たとえば、本明細書で論じる位置決定器に対応してよい。関連付け判定手段1012または1108は、たとえば、本明細書で論じる通信プロセッサに対応してよい。アクセスポイント特定手段1014または1104は、たとえば、本明細書で論じるアクセスポイント選択器に対応してよい。送信モニタ手段1016または1112は、たとえば、本明細書で論じる信号/トラフィックモニタに対応してよい。探索手段1018は、たとえば、本明細書で論じる探索コントローラに対応してよい。
【0154】
本明細書における「第1」、「第2」などの名称を使用した要素への言及は、それらの要素の数量または順序を概括的に限定するものでないことを理解されたい。むしろ、これらの名称は、本明細書において2つ以上の要素またはある要素の複数の例を区別する便利な方法として使用できる。したがって、第1および第2の要素への言及は、そこで2つの要素のみが使用できること、または第1の要素が何らかの方法で第2の要素に先行しなければならないことを意味するものではない。また、別段の規定がない限り、1組の要素は1つまたは複数の要素を備えることがある。
【0155】
情報および信号は、多種多様な技術および技法のいずれかを使用して表すことができることを当業者ならば理解されよう。たとえば、上記の説明全体を通して言及されることがあるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表すことができる。
【0156】
さらに、本明細書で開示された態様に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア(たとえば、情報源符号化または何らかの他の技法を使用して設計できる、デジタル実施形態、アナログ実装形態、またはそれら2つの組合せ)、命令を組み込んだ様々な形態のプログラムまたは設計コード(便宜上、本明細書では「ソフトウェア」または「ソフトウェアモジュール」と呼ぶことがある)、または両方の組合せとして実現できることを当業者は理解するであろう。ハードウェアとソフトウェアとのこの交換可能性を明瞭に説明するために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップについて、概してそれらの機能性の観点から上記で説明した。そのような機能性をハードウェアとして実現するかソフトウェアとして実現するかは、システム全体に課せられる、特定の適用および設計上の制約に依存する。当業者は特定の適用例ごとに説明した機能を様々な方法で実現することができるが、そのような実現の決定は、本開示の範囲からの逸脱を引き起こすものと解釈すべきではない。
【0157】
本明細書で開示された態様に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、集積回路(「IC」)、アクセス端末、またはアクセスポイント内で実現でき、またはそれらによって実行できる。ICは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、電子構成要素、光学構成要素、機械構成要素、または本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを備えることができ、ICの内部、外部、または両方に存在するコードまたは命令を実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよいが、代替形態では、プロセッサは従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であってよい。プロセッサは、コンピューティング装置の組合せ、たとえばDSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、1つまたは複数のマイクロプロセッサとDSPコアとの結合、および他の任意のそのような構成としても実現できる。
【0158】
任意の開示されたプロセス中のステップの任意の特定の順序または階層はサンプル手法の一例であることを理解されたい。設計の選好に基づいて、プロセス中のステップの特定の順序または階層は本開示の範囲内のまま再構成できることを理解されたい。添付の方法クレームは、様々なステップの要素をサンプル順序で提示したものであり、提示された特定の順序または階層に限定されるものではない。
【0159】
1つまたは複数の例示的な実施形態では、説明された機能はハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはその任意の組合せで実装できる。ソフトウェアで実装する場合、機能は1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶でき、またはコンピュータ可読媒体を介して送信できる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、1つの場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスできる任意の利用可能な媒体でよい。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光学ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶装置、あるいは命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを担持または記憶するために使用でき、コンピュータによってアクセスできる任意の他の媒体を備えることができる。さらに、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、撚線対、デジタル加入者線(DSL)、または赤外線、無線、マイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、撚線対、DSL、または赤外線、無線、マイクロ波などの無線技術は媒体の定義に含まれる。本明細書では、ディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびブルーレイディスク(disc)を含み、この場合、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)はデータをレーザで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。要約すると、コンピュータ可読媒体は任意の好適なコンピュータプログラム製品に実装できることを理解されたい。
【0160】
開示された態様の前述の説明は、当業者が本開示を実施または使用できるようにするために提供されるものである。これらの態様への様々な変更は当業者にはすぐに明らかになり、本明細書で定義された包括的な原理は本開示の範囲から逸脱することなく他の態様に適用できる。したがって、本開示は、本明細書に示された態様に限定されるものではなく、本明細書に開示された原理および新規の特徴に一致する最も広い範囲を与えられるべきものである。
【技術分野】
【0001】
米国特許法第119条に基づく優先権の主張
本出願は、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、共通に所有される2007年2月21日に出願された米国特許仮出願第60/891,014号および譲渡された弁理士整理番号第071042P1号の利益および優先権を主張するものである。
【0002】
本出願は、一般に無線通信に関し、より詳細には、限定はしないが、アクセスポイントなど無線ノードを特定し、随意に関連付けるための探索手順に関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムは2つ以上の無線デバイスのネットワークを備えることができ、各無線デバイスはネットワーク中の別のデバイスに情報を無線で送信し、そこから情報を無線で受信するために1つまたは複数の通信技術をサポートすることができる。無線ネットワークは様々な方法で実装できる。たとえば、無線ネットワークのいくつかのタイプは集中型トラフィックフローを利用することができ、それによって中央コーディネータがネットワーク中の他の無線デバイスとの間のトラフィックフローを処理する。
【0004】
Wi−Fiネットワーク(すなわち、IEEE802.11ベースのネットワーク)は、集中型トラフィック管理を採用することができる無線技術の一例である。Wi−Fiネットワークでは、アクセスポイントのカバレージエリア内にあるアクセス端末など無線デバイスがネットワークに接続された他のデバイスにデータを送信し、そこからデータを受信することができるように、ネットワークに接続されるアクセスポイントが接続性およびトラフィック管理機能を与える。
【発明の概要】
【0005】
いくつかの状況下では、アクセス端末が、その関連するアクセスポイントに接続できなくなることがある。たとえば、アクセス端末はアクセスポイントのカバレージエリアから出ることがあり、またはアクセスポイントが何らかの形で機能しなくなることがある。そのような接続ができない場合、アクセス端末が無線通信を復旧できるように、アクセス端末が近傍の他のアクセスポイントを探索することが望ましいことがある。
【0006】
本開示のサンプル態様の概要について以下で説明する。本明細書における態様という用語への言及は、本開示の1つまたは複数の態様を参照する可能性があることを理解されたい。
【0007】
本開示は、一部の態様では、無線ノードを探索するための手順に関する。たとえば、無線アクセス端末(たとえば、局)などのデバイスは、近くのアクセスポイントをスキャンし、候補アクセスポイントのリストを維持するように構成できる。アクセス端末は、その現在のアクセスポイントとの通信が何らかの理由で劣化した場合、アクセス端末が関連付けることができるアクセスポイントを候補リストから特定することができる。
【0008】
一部の態様では、これらの動作は先攻的な方法で実行でき、それによってアクセス端末はスキャンを繰り返し実行し、その候補アクセスポイントのリストを更新する。すなわち、アクセス端末は、その現在のアクセスポイントとの通信が劣化するのを待ってから新しいアクセスポイントを特定するのではなく、必要ならば、アクセス端末が容易に関連付けることができる事前選択された候補アクセスポイントを有することができる。これらの動作に関連して、アクセス端末は、その現在のアクセスポイントおよび候補アクセスポイントに関連付けられた信号をモニタして、候補アクセスポイントの1つへの切替えがいつ保証されるかを判定することができる。
【0009】
一部の態様では、探索手順は無線デバイスの状態に基づくことができる。たとえば、アクセス端末は、無線カバレージを探索しているときは1つの探索手順を使用し、アイドル状態のときは別の探索手順を使用し、非リアルタイムトラフィックを処理しているときはさらに別の探索手順を使用し、リアルタイムトラフィックを処理しているときはさらに別の探索手順を使用することなどができる。
【0010】
一部の態様では、アクセス端末の異なる状態は異なる最適化基準に関連付けできる。たとえば、アクセス端末が探索状態またはアイドル状態にあるとき、探索手順は、アクセス端末の電力消費を低減するように最適化できる。対照的に、アクセス端末が非リアルタイムトラフィック状態にあるとき、探索手順は、アクセス端末がトラフィックに高いスループットを与えることができるように最適化できる。さらに、アクセス端末がリアルタイムトラフィック状態にあるとき、探索手順は、アクセス端末がトラフィックのサービス品質(たとえば、待ち時間)要件を満たすことを保証できるように最適化できる。一部の態様では、Wi−Fi探索手順を改善する最適化は、位置関連の情報、ならびに隠しSSID、アクティブな送信に関する規定制約、およびWi−Fiカバレージの特性などWi−Fi展開ファクタを考慮することができる。
【0011】
本開示のこれらおよび他のサンプル態様を、以下の詳細な説明および添付の特許請求の範囲、ならびに添付の図面において説明する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1A】近隣無線ノードの特定および近隣無線ノード間の関連付けの切替えのために実行できる動作のいくつかのサンプル態様を示す流れ図。
【図1B】近隣無線ノードの特定および近隣無線ノード間の関連付けの切替えのために実行できる動作のいくつかのサンプル態様を示す流れ図。
【図2】無線ノードを含む通信システムのいくつかのサンプル態様を示す簡略ブロック図。
【図3】アクセスポイントなど無線ノードの探索に関連して実行できる動作のいくつかのサンプル態様を示す流れ図。
【図4】無関連状態中に実行される手動探索に関連して実行できる動作のいくつかのサンプル態様を示す流れ図。
【図5】無関連状態中に実行される自動探索に関連して実行できる動作のいくつかのサンプル態様を示す流れ図。
【図6】アイドル状態中に実行される探索に関連して実行できる動作のいくつかのサンプル態様を示す流れ図。
【図7】非リアルタイム状態中に実行される探索に関連して実行できる動作のいくつかのサンプル態様を示す流れ図。
【図8】リアルタイム状態中に実行される探索に関連して実行できる動作のいくつかのサンプル態様を示す流れ図。
【図9】通信構成要素のいくつかのサンプル態様を示す簡略ブロック図。
【図10】本明細書で教示する、無線ノード探索をサポートするように構成された装置のいくつかのサンプルの態様を示す簡略ブロック図。
【図11】本明細書で教示する、無線ノード探索をサポートするように構成された装置のいくつかのサンプルの態様を示す簡略ブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
慣例により、図面中に示される様々な特徴は一定の縮尺で示されていないことがある。したがって、様々な特徴の寸法は、分かりやすいように任意に拡大または縮小されることがある。さらに、図面のいくつかは、分かりやすいように簡略化されることがある。したがって、図面は所与の装置(たとえば、デバイス)または方法の構成要素のすべてを示しているわけではない。最後に、明細書および図の全体にわたって同じ特徴を示すために同じ参照番号が使用されることがある。
【0014】
本開示の様々な態様について以下で説明する。本明細書の教示は多種多様な形で実施でき、本明細書で開示される任意の特定の構造、機能、またはその両方は代表的なものにすぎないことは明らかであろう。本明細書の教示に基づいて、本明細書で開示される態様は他の態様とは独立に実現できること、およびこれらの態様のうちの2つ以上を様々な方法で組み合わせることができることを当業者は理解されたい。たとえば、本明細書に記載の態様をいくつ使用しても、装置を実現しまたは方法を実施することができる。さらに、本明細書に記載の態様のうちの1つまたは複数に加えてあるいはそれら以外に他の構造、機能、または構造および機能を使用して、そのような装置を実現しまたはそのような方法を実施することができる。さらに、本明細書で教示する任意の態様は請求項の少なくとも1つの要素を備えることができる。
【0015】
図1Aおよび図1Bは、ある無線ノードによって、別の無線ノードを探索し、関連付けることに関連して実行できるいくつかのサンプル動作を示す。例示の目的で、以下の開示は、アクセス端末がWi−Fi探索手順を使用して近くのアクセスポイントを特定し、次いでアクセスポイントのうちの選択された1つに関連付ける一例を説明する。ただし、本明細書の教示は、他のタイプの無線ノード、および他のタイプの無線通信技術(たとえば、WiMaxまたは何らかの他の適切な技術)に適用できることを理解されたい。
【0016】
便宜上、図1の動作、または本明細書で議論もしくは教示する他の任意の動作は、特定の構成要素(たとえば、図2に示される無線通信システム200の構成要素)によって実施されるように説明することがある。しかしながら、これらの動作は、他のタイプの構成要素によって実施でき、異なる個数の構成要素を使用して実施できることを理解されたい。また、本明細書で説明する動作の1つまたは複数は所与の実装形態では使用できない場合があることも理解されたい。
【0017】
次に、図2の例示の状況における簡単な概要を説明する。システム200では、アクセス端末202は、Wi−Fi探索を繰り返し行って、近くのアクセスポイントに関連付けることができるかどうかを判定する。たとえば、共通のSSIDに関連付けられた複数のアクセスポイントが、建物、構内などの全域にわたって分散される企業環境では、アクセス端末202が(たとえば高品質接続を維持するために)その環境中を移動するとき、アクセス端末202が、その関連付けを1つのアクセスポイントから別のアクセスポイントに容易に切り替えることができることが望ましいことがある。さらに、WWAN(たとえばセルラーネットワーク)を介して通信しているマルチモード(たとえばWWANおよびWLAN)アクセス端末202が自宅環境に入る場合、アクセス端末202が、(たとえば異なるサービスおよび/またはより優れたサービス品質を有するサービスへのアクセス権を取得するために)自宅環境におけるWLANに関連付けることが望ましいことがある。
【0018】
したがって、ここで、現在の関連付けを切り替えるべきかどうかに関する判定は、アクセス端末202が所与のアクセスポイントと通信するように事前に許可されているかどうかに基づくことができる。上記の例について説明を続けると、アクセス端末202は、企業環境(たとえばユーザの職場)、ユーザの自宅などにおけるいくつかのアクセスポイントに関連付けるように事前に許可されることがある。
【0019】
場合によっては、現在の関連付けを切り替えるべきかどうかに関する判定は、アクセス端末202とアクセスポイントとの間に確立できる通信リンクに関連する少なくとも1つの特性に基づくことができる。たとえば、アクセス端末202は、アクセスポイントに関連する受信信号強度表示(「RSSI」)が指定のしきい値を超える場合のみ、アクセスポイントに関連付けることを選択することができる。
【0020】
アクセス端末202が所与のアクセスポイント(たとえばアクセスポイント204)に関連付けられた後、アクセス端末202は、近くのアクセスポイントを探索し続けて、しばらく後の時点においてアクセス端末202が関連付けられ得る候補アクセスポイントのリストを維持することができる。そのようなアクセスポイントをアクティブに探索し、見つかったアクセスポイントを優先順位付けすることによって、アクセス端末202は、異なるアクセスポイントに迅速に関連付けることが適切であると見なされるときにいつでもその関連付けを行うことができる。たとえば、アクセス端末202は、アクセスポイント204との関連付けを断つための抜出し(EXIT)基準が満たされた場合(たとえばアクセスポイント204との通信の劣化がある場合)、異なるアクセスポイント(たとえばアクセスポイント206)に関連付けることを検討できる。次いでアクセス端末202は、エントリ基準が満たされた場合(たとえば、アクセスポイント206が現在、アクセスポイント204よりも優れたサービスを提供している場合)、アクセスポイント206に関連付けることができる。一部の態様では、共通のSSID(またはモビリティドメインID(mobility domain ID)「MDID」、または同種の拡張SSID(homogenous extended SSID)「HESSID」)を同じモビリティドメインおよびセキュリティドメインに関連付けることができる企業または他の同様の適用例における同じSSID(またはMDID、またはHESSID)にハンドオフを制限することができる。
【0021】
次に、上記および他の動作について図1A〜図8に関連してより詳細に説明する。簡略に言えば、図3は、無線端末についての1つまたは複数の動作状態に関連して使用できる探索手順の概要を説明する。図4および図5は、無関連状態(たとえばWi−Fiでない状態)に関連して実施できる動作を説明する。具体的には、図4は、手動探索に関連して実施できるいくつかの動作を説明し、図5は、自動探索に関連して実施できるいくつかの動作を説明する。図6は、アイドル状態に関連して実施できる動作を説明する。図7は、非リアルタイムトラフィック状態に関連して実施できる動作を説明する。図8は、リアルタイムトラフィック状態に関連して実施できる動作を説明する。
【0022】
図1Aを参照すると、ブロック102によって表されるように、ある時点においてまたは何らかの他の(1つもしくは複数の)時点において、アクセス端末202がWi−Fi関連の動作を開始する。一部の態様では、Wi−Fi動作が開始される方法はアクセス端末202の能力に依存することができる。たとえば、アクセス端末がWi−Fi動作のみをサポートする場合、アクセス端末202が何らかの形でイネーブルされているときブロック102の動作を開始できる。アクセス端末がWi−Fi動作および他の無線動作をサポートする場合、ブロック102の動作は、アクセス端末202を何らかの方法で構成することに対応することができる。たとえば、アクセス端末202がWi−Fi接続およびセルラー(たとえば2G/3G)接続の両方をサポートする場合、ブロック102の動作は、ユーザが、(たとえばセルラー接続に加えてまたはセルラー接続の代わりに)Wi−Fi接続をサポートするモードにアクセス端末202を構成することに対応することができる。一部の実装形態では、アクセス端末202はWi−Fi関連の動作を自動で開始することができる。たとえば、電源投入時、リセット時、Wi−Fi接続の喪失時、および周期的なバックグラウンドWi−Fi探索の呼出し時に、Wi−Fi動作を自動で開始することができる。
【0023】
場合によっては、アクセス端末202は電源投入時にWi−Fiシステムおよびセルラーシステムの両方をスキャンする。たとえば、アクセス端末202は、(たとえばアクセス端末202内に構成された)何らかの優先順位に基づいて、これらのシステムを連続的に(たとえば、最初にWi−Fi、次いでセルラー、次いでWi−Fi、などを)スキャンすることができる。代替として、アクセス端末202は、第1の呼までの時間をできる限り短く保つためにこれらのシステムを並列してスキャンすることができる。アクセス端末202が複数のRFセクション(たとえばWi−Fi用に1つ、およびセルラー用に1つ)を有する場合は、並列スキャンが好まれることがある。なぜなら、アクセス端末202が省電力モードから復帰されることがより少なくなり、これによりアクセス端末202の電力消費を削減できるからである。
【0024】
ブロック104によって表されるように、アクセス端末202は、Wi−Fi動作を起動した後、そのアクセス端末202の現在位置を判定することができる。一部の態様では、アクセス端末202は、この位置情報を使用して、アクセスポイントをスキャンできるかどうか、およびスキャンできる場合はどのようにスキャンするかを決定する。たとえば、アクセス端末202は、その現在の地理的位置(たとえば国)を判定して、それによって、どのチャネルを使用できるか、およびそれらのチャネルをアクティブにスキャンできるかどうかまたはそれらのチャネルをパッシブにスキャンすべきかどうかを決定することができる。
【0025】
アクセス端末202(たとえば位置決定器構成要素208)は様々な方法で地理的位置を判定することができる。たとえば場合によっては、ユーザは現在の地理的領域を手動で指定する(たとえば情報をキー入力する)ことができる。
【0026】
場合によっては、地理的位置は、全地球測位システム(「GPS」)、ディファレンシャルGPS(「DGPS」)、アシスト型GPS(「AGPS」)、または何らかの他の適切な技術などの位置特定技術を使用することによって判定できる。ここでは、そのような技術によって提供された経緯度情報から現在の地理的位置を判定することができる。
【0027】
場合によっては、モバイル国番号(「MCC」)などの地理的位置情報を、CDMA2000 1X、CDMA2000 1X−EVDO、GSM(登録商標)、UMTSなどの広域無線ネットワーク(「WAN」)を介してブロードキャストされるシグナリング情報中に埋め込むことができる。ここで、MCC情報は現在の国および地理的領域を示すことができる。
【0028】
場合によっては、アクセス端末202には、WAN基地局の識別情報を現在位置にマッピングするデータベースが供給され、あるいはアクセス端末202はそのデータベースを構築することができる。そのような識別情報は、たとえば、システム識別子(「SID」)、ネットワーク識別子(「NID」)、基本サービスセット識別子(「BSSID」)、擬似雑音(「PN」)オフセットなどの形をとることができる。
【0029】
アクセス端末202がその現在の地理的位置を判定できる場合、アクセス端末202はアクティブスキャンおよび/またはパッシブスキャンを行うことを選択することができる。これらの動作について以下でより詳細に説明する。
【0030】
アクセス端末202がその現在の地理的位置を判定できない場合、アクセス端末202は、パッシブスキャンのみ、または(たとえばIEEE802.11dによって規定されるような)制限されたスキャンに頼ることができる。場合によっては、アクセス端末202は、そのアクセス端末202の現在位置に関するパッシブスキャン中に情報を受信することができる。たとえば、アクセス端末202は、国情報要素を含むビーコンを受信することができる。この場合、対応する位置情報に応じて、アクセス端末202はアクティブスキャンに切り替えることができる。代替として、アクセス端末202が、国情報要素を有しないビーコンを受信する場合、アクセス端末202は、対応する1つのチャネルまたは対応する複数のチャネル上でアクティブスキャンを使用することも潜在的に可能である。
【0031】
ブロック106によって表されるように、Wi−Fiスキャンの結果として、ある時点において、アクセス端末202は、近くのアクセスポイントを特定し、次いでそのアクセスポイントに関連付けることができる。この目的で、アクセス端末202は、通信プロセッサ210、またはアクセスポイント204に対してアクセス端末202を認証しこれらの構成要素を互いに関連付けるような動作を行うように構成された何らかの他の適切な構成要素を含むことができる。
【0032】
ブロック108〜118によって表されるように、アクセス端末202は、ブロック108で開始されるが、近隣アクセスポイントに関する情報を繰り返し取得することができる。ブロック110によって表されるように、場合によっては、これは、関連するアクセスポイントから情報を受信することを含んでよい。たとえば、アクセスポイント204は、このアクセスポイント204の近隣アクセスポイントに関する情報を取得し、その情報を、それに関連するアクセス端末のすべて(たとえばアクセス端末202を含む)に提供することができる。
【0033】
ブロック112〜116によって表されるように、アクセス端末202は、Wi−Fi探索を行いこの探索で特定された任意のアクセスポイントに関する情報を維持することによって、近隣アクセスポイントに関する情報を取得することができる。一部の態様では、アクセス端末202によって使用される探索手順は、アクセス端末202の現在の状態に依存することができる。たとえば、アクセス端末202は、無関連状態にあるときは1つのタイプの探索手順を使用し、アイドル状態にあるときは別のタイプの探索手順を使用し、非リアルタイム状態にあるときはさらに別のタイプの探索手順を使用し、リアルタイム状態にあるときはさらに別のタイプの探索手順を使用することができる。
【0034】
一部の態様では、所与の状態に対する探索手順を特定の最適化基準に関連付けることができる。たとえば、無関連状態およびアイドル状態に対する探索手順を最適化して省電化することができる。対照的に、非リアルタイム状態に対する探索手順を最適化して、アクセス端末202が、そのトラフィックフローのすべてに対して適切な帯域幅(たとえばスループット)を確実に与えるようにできる。さらに、リアルタイム状態に対する探索手順を最適化して、アクセス端末202がそのトラフィックフローのサービス品質要件を確実に満たすようにできる。
【0035】
一部の態様では、(たとえば、異なる探索手順によって使用される)1つまたは複数のパラメータが現在の状態によることができる。たとえば、異なる探索手順は、異なるしきい値(たとえばスキャン間隔しきい値、RSSIしきい値など)、および異なるサイズ設定のSSID関連リスト(たとえば候補リスト)を使用することができる。このようにして、アクセスポイント間ハンドオフの待ち時間とスキャンによる電力消費との間の望ましいトレードオフを行うことができる。
【0036】
本明細書で教示する状態ベースの探索方式は様々な方法で実施できることを理解されたい。たとえば、異なる方式は、(たとえば本明細書で説明する状態以外の)異なる状態を使用でき、この異なる状態を、(たとえば本明細書で説明する基準以外の)異なる最適化基準に関連付けることができる。
【0037】
図1Aのブロック112によって表されるように、無線探索を呼び出すと、アクセス端末202は、このアクセス端末202の現在の状態を判定する(たとえば規定する)ことができる。この目的で、図3の例に示されるように、アクセス端末202は、アクセス端末202の無線状態(たとえばWi−Fi状態)を指定またはモニタする状態コントローラ212を含むことができる。一部の実装形態では、現在の状態がリアルタイムトラフィックまたは非リアルタイムトラフィックのどちらに関連するかの判定は、利用例が、要求されているサービス(たとえば802.11eベースのサービス)品質を有するかどうかを判定することを含むことができる。さらに、一部の実装形態では、改良型モバイル加入者ソフトウェア(「AMSS」)においてアプリケーションプログラムインターフェース(「API」)を使用し、その結果として、アクセスポイントが802.1eをサポートしないときAPIがそのアクセスポイントにサービス品質要求を転送しないようにすることができる。しかしながら、APIは、この情報を使用して、リアルタイムまたは非リアルタイムの動作モードを判定し、それゆえに近隣アクセスポイントのスキャニングを管理することができる。
【0038】
ブロック114によって表されるように、アクセス端末202(たとえば探索手順識別子214)は、現在の状態に基づいて使用すべき探索手順を特定することができる。たとえば、アクセス端末202が無関連状態にあるとき、無線探索の呼出しは、1つのタイプの探索ルーチンの実行、および/または探索パラメータの1セットの使用という結果になってよい。反対に、アクセス端末がアイドル状態にあるとき、無線探索の呼出しは、異なるタイプの探索ルーチンの実行、および/または探索パラメータの別の1セットの使用、などの結果になってよい。
【0039】
ブロック116によって表されるように、アクセス端末202(たとえば探索コントローラ216)は、指定された探索手順を行う。図3に関連してさらに詳細に説明するように、一部の態様では、これは、規定されたチャネルスキャン順序および/または規定されたSSIDスキャン順序を使用してアクセスポイントをスキャンすること、ならびに探索結果(たとえば受信信号のRSSI)を1つまたは複数のしきい値と比較することを含むことができる。
【0040】
次いで、ブロック118によって表されるように、アクセス端末202(たとえばデータベースマネージャ218)は、それにこのアクセス端末が関連付けられる可能性のあるアクセスポイントに関する情報を含む1つまたは複数のリストを規定することができる。さらに、これらのリストの1つまたは複数の中の情報を順序付けして(たとえば優先順位付けして)、アクセス端末が、現在最高のサービスを提供しているアクセスポイントを容易に特定できるようにすることができる。以下でさらに詳しく説明するように、一部の態様では、これらのリストは、ネットリスト220、最も新しく使用されたもの(「MRU」)のリスト222、スキャンリスト224、近隣セット226、および1つまたは複数の候補セット228、あるいはデータベース230中にまたは何らかの他の適切な方法で維持されている訪問先アクセスポイントデータベース(「VAPD」)246のうちの1つまたは複数を備えることができる。ブロック108〜118の動作は、アクセスポイント情報のリストを維持するために(たとえば周期的に)繰り返すことができる。このようにすると、アクセス端末202はアクセス情報の現在のセットをいつでも使用することができ、それによってアクセス端末202がWLANカバレージを迅速、確実に捕捉できるようになる。
【0041】
また、アクセス端末202(たとえば信号および/またはトラフィックモニタ232)は、そのアクセス端末202に現在関連付けられているアクセスポイント(たとえばアクセスポイント204)との通信リンクの1つまたは複数の様相を繰り返しモニタして、別のアクセスポイントへの切替えを検討すべきかどうかを判定することができる。したがって、ブロック120および122によって表されるように、アクセス端末202は、(たとえば周期的に)様々な時点において、リンクをモニタし任意の取得された情報を分析する動作を呼び出すことができる。
【0042】
現在関連付けられているアクセスポイントをモニタするには様々な技術を使用することができる。たとえば、場合によっては、アクセス端末202は、周期的パイロット信号(たとえばビーコン)のRSSI、またはアクセスポイント204から受信された他の信号をモニタすることができる。場合によっては、アクセス端末202は2つのノード間のトラフィック状況を分析することができる。たとえば、アクセス端末202は、アップリンクおよび/またはダウンリンクエラー(たとえばフレーム損失または再試行率)を追跡することができる。これらの技術は、図6〜図8に関連付けてさらに詳細に取り扱われる。
【0043】
ブロック124によって表されるように、現在の関連付けを抜け出すための(1つまたは複数の)基準が満たされない場合、アクセス端末202は、現在の関連付けを維持し、そのリストの維持およびその関連するアクセスポイントのモニタを継続する。この抜出し基準は、ブロック122でモニタされた情報に基づくことができる。たとえば、RSSIがしきい値レベル未満になる場合、フレーム損失がしきい値レベルを超える場合、再試行率がしきい値率を超える場合、またはこれらのもしくは他の基準の何らかの組合せが満たされる場合、抜出し基準を満たすことができる。
【0044】
ブロック124において現在の関連付けを抜け出すための(1つまたは複数の)基準が満たされた場合、アクセス端末202(たとえばアクセスポイント選択器234)は、別のアクセスポイントに対するエントリ基準が満たされているかどうかを判定する。ここで、このときの検討用に特定のアクセスポイント(たとえばアクセスポイント206)を選択することは、(たとえばブロック118で)アクセス端末202によって維持されている候補リストの順序付けに基づくことができる。たとえば、後の図3で論じるように、アクセス端末202は、候補アクセスポイントの優先順位付けされたリストを維持することができ、最高の接続性を提供するように予期されるアクセスポイントがリストの上部に置かれる。候補アクセスポイントの選択は様々な基準に基づくことができる。たとえば、場合によっては、候補アクセスポイントを選択するための決定は、承認制御、TSPEC、サービス品質、またはアクセスポイントとの以前の相互作用に基づくことができる。場合によっては、アクセス端末202は、このタイプの情報をVAPD中に維持することができる。
【0045】
ブロック126で最高優先順位の候補アクセスポイントが選択されると、アクセス端末202は、そのアクセスポイントに関連付けるべきかどうかを判定するために、そのアクセスポイントに関連する信号を繰り返しモニタすることができる。たとえば、アクセス端末202は、有向アクティブスキャン(たとえばパイロット要求)を候補アクセスポイント206に繰り返し送信することができる。次いで、アクセス端末202は、そのアクセス端末202がアクセスポイント206から受信した信号(たとえばパイロット信号)を処理して、これらの信号が何らかの1つまたは複数の基準(たとえば、信号のRSSIがしきい値を超える)を満たすかどうかを繰り返し判定することができる。このようにして、アクセス端末202は、アクセスポイント206に関連するより高い信号品質が本質的に過度に一過性でないことを検証することができる。
【0046】
ブロック128によって表されるように、候補アクセスポイントとの関連付けにエントリするための(1つまたは複数の)基準が満たされない場合、アクセス端末202は、(たとえばアクセスポイント204との)現在の関連付けを維持し、そのリストの維持およびアクセスポイント204のモニタを継続する。このエントリ基準は、たとえばブロック126で記述された情報に基づくことができる。
【0047】
ブロック128で新しい関連付けにエントリするための(1つまたは複数の)基準が満たされた場合、アクセス端末202は候補アクセスポイント206に関連付ける(ブロック130)。次いで、上記の動作を繰り返して、アクセスポイントリストを継続的に維持し、アクセス端末202と、このアクセス端末202が現在関連付けられている任意のアクセスポイントとの間のシグナリングをモニタすることができる。
【0048】
場合によっては、上記の動作と同様のハンドオフ動作を使用して、現在のアクセスポイントから別のアクセスポイントまたは別のネットワーク(たとえばセルラーシステム)にハンドオフすべきかどうかを判定することができる。たとえば、(たとえばブロック124で)現在のアクセスポイントに対する抜出し基準が満たされた場合、目標システムの選択は、(たとえばブロック128で)アクセスポイントエントリ基準が満たされるかどうかに基づいて行うことができる。たとえば、アクセス端末は、上述のような規定されたしきい値を超えるRSSIを有するアクセスポイントがあるかどうかに基づいて目標システムを選択することができる。しかしながら、これらの基準を満たすアクセスポイントがない場合、アクセス端末は、セルラーシステムまたは何らかの他の代替ネットワークに移動する(たとえば、それらを特定し次いでそれらに接続する)ことを選択することができる。
【0049】
次に、上記の概要を念頭において、Wi−Fi探索およびアクセスポイント情報のリストの維持に関するさらなる詳細について図3に関連して説明する。上述のように、また図4〜図8に関連して以下で論じるように、一部の態様では、Wi−Fi探索手順はアクセス端末の現在の状態に依存することができる。以下における状態固有のWi−Fi探索手順の議論を円滑にするために、図3は、これらの探索手順に関連して使用できるいくつかの共通の動作の導入的な概要を提示する。
【0050】
ブロック302によって表されるように、様々な状況および(探索トリガ構成要素236によって表されるような)関連する構成要素がWi−Fi探索の開始をトリガすることができる。たとえば、場合によっては、タイマを使用して探索をいつ呼び出すべきかを決定することができる。後述するように、システムにおける現在の状況に基づいてタイマの持続時間を調節することができる。場合によっては、アクションに応答して探索を呼び出すことができる。たとえば、ユーザがアクセス端末202のユーザ入力デバイス(たとえばキーパッド上のキー)を作動させたとき、ユーザがアクセス端末202のカバー(たとえばクラムシェルカバー)を開いたとき、着信および/または発信のコールおよび/またはセッションが開始されたとき、などに探索を呼び出すことができる。
【0051】
後述するように、場合によっては、アクセス端末202の動作の省電力関連モードのタイミングに基づいて探索を呼び出すことができる。たとえば、アクセス端末202が省電力モードに入ろうとしていることをアクセス端末202に関連するアクセスポイントに通知するとき、探索を呼び出すことができる。さらに、不定期自動省電力配信(「U−APSD」)モードに関連して指定された時間に探索を呼び出すことができる。
【0052】
ブロック304によって表されるように、場合によっては、アクセス端末の位置に基づいてWi−Fi探索を制限する(たとえば遅延させる、または呼び出さない)ことができる。たとえば、アクセス端末202がそのホームアクセスポイントに関連する場合、アクセス端末202は、他のアクセスポイントの探索を中止するか、あるいはこのアクセス端末202が他のアクセスポイントを探索する間隔を延ばすことができる。ここで、そのような環境では、アクセス端末が関連付けられるように許可された近くのアクセスポイントが他にまったくない場合があることを理解されたい。したがって、アクセス端末202は、これらの状況下では、そのWi−Fi探索を減らすことによってリソースを節約することができる。そのような環境は、たとえば、共通のSSIDに関連する複数のアクセスポイントが企業環境の全体にわたって分散されることがある企業シナリオとは対照的なことがある。
【0053】
一部の態様では、アクセス端末202の位置は、アクセス端末202が現在関連付けられているアクセスポイントによって示されてよい。たとえば、アクセス端末202(たとえば位置決定器208)は、このアクセス端末202が(たとえば特定のSSIDまたはMAC IDによって示されるなどして)そのホームアクセスポイントに現在関連付けられているかどうかを判定することができる。
【0054】
Wi−Fi探索は、様々な基準に基づいて制限できることを理解されたい。たとえば、Wi−Fi探索のタイミングは、アクセス端末202の現在の状態に関連する1つまたは複数のパフォーマンス基準を満たすように規定できる。特定の例として、無線デバイスの他の動作(たとえばWi−FiトラフィックまたはWWANトラフィック)との干渉を回避することが望ましい場合、探索の実行をより少なくすることができる。別の例として、一部の態様では、Wi−Fi探索の頻度は、アクセス端末とその関連するアクセスポイントとの間の通信リンクの品質に依存することができる。たとえば、(たとえばRSSIの増大によって示されるように)リンクの品質が向上しつつある場合、スキャンの呼出しの頻度をより少なくすることができ、その逆もまた同様である。
【0055】
ブロック306によって表されるように、Wi−Fi探索が呼び出された後、アクセス端末202は、たとえば現在のWi−Fi探索中にアクセス端末202によってスキャンされるべきSSIDを指定するスキャンリストを取得する(たとえば、構成および/またはアクセスする)。そのようなスキャンリストは様々な方法で実装できる。
【0056】
場合によっては、スキャンリストは、アクセス端末202によって維持されている1つまたは複数の他のリストのサブセットであってよい。たとえば、スキャンリストは、アクセス端末202によって維持されているネットリストまたは最も新しく使用されたもの(「MRU」)のリストのサブセットであってよい。
【0057】
一部の実装形態では、このネットリストは、アクセス端末202に知られているすべてのアクセスポイントを記述する。そのようなネットリストは、アクセス端末202が所与のアクセスポイントに関連付けられるように許可されているかどうかを示すことができ、そのような関連付けを可能にする情報(たとえば証明書)を含むことができる。場合によっては、ネットリストは、関連するSSID、MAC ID(たとえばMACアドレス)など、所与のアクセスポイントを特定する情報を含むことができる。
【0058】
ネットリスト中の情報は、アクセス端末202に提供され、および/またはアクセス端末によって判定されることが可能である。前者のシナリオの一例として、アクセス端末202がプロビジョニングされるとき、サービスプロバイダは、ネットリスト情報(たとえば許可されたアクセスポイントのリスト)をアクセス端末202中にダウンロードすることができる。後者のシナリオの一例として、場合によっては、アクセス端末202は、それが発見した(たとえば、Wi−Fi探索中に発見された)アクセスポイントをネットリストに追加することができる。
【0059】
上述のMRUリストは、アクセス端末202によって最も新しく使用されたアクセスポイントに関する情報を含む。場合によっては、そのようなリストに制限を与えることができる。たとえば、MRUリスト中のエントリ数を制限し、リストが一杯になったらリスト中の最も古いエントリを新規エントリで上書きすることができる。さらに、所与の時間期間(たとえば10日間)の後、リストからアクセスポイントをパージすることができる。場合によっては、MRUリストは、上述のネットリストのサブセットを備える(たとえば、上述のネットリスト内で規定される)。しかしながら、ユーザが手動スキャンを使用して、許可されていないアクセスポイントを発見しそのアクセスポイントに関連付けた場合、MRUリストは、ネットリスト中に存在しないエントリを含むことができる。
【0060】
ブロック306で取得されたスキャンリスト中のエントリは、何らかの形で優先順位付けできる。たとえば、MRUリストからのエントリは、より高い優先順位を有し、ネットリストからの別のエントリは、より低い優先順位を有し、ワイルドカードスキャンエントリは、さらに別の優先順位レベルに関連することができる。そのような場合、アクセス端末202は、指定された優先順位に基づいてそのスキャンを順序付けすることができる。
【0061】
ブロック308によって表されるように、アクセス端末202は、たとえば現在のWi−Fi探索中にアクセス端末202によってチャネルがスキャンされるべき順序を指定するチャネル順序238を取得する(たとえば、構成および/またはアクセスする)こともできる。場合によっては、チャネル順序238は、ネットリスト中に(たとえばスキャンされるべきSSIDとともに)与えられる。
【0062】
チャネル順序は様々な方法で規定できる。たとえば、場合によっては、チャネル順序は、(たとえばサービスプロバイダによって)各SSIDおよび/またはアクセスポイントに割り当てられた優先順位に基づくことができる。場合によっては、チャネル順序は、MRUリストからのエントリによって指定されたチャネルに基づくことができる。場合によっては、5GHz帯のチャネル順序は、アクセス端末202の地理的位置に基づくことができる。
【0063】
2.4GHz帯では、異なるタイプのスキャンを使用することができる。たとえば、場合によっては、2.4GHz帯でのチャネル順序は、単に、異なるチャネルの各々からなる順次リストであるだけでよい。場合によっては、Wi−Fiチャネル順序は、最初、重なり合わないチャネルを指定し、次いで重なり合うチャネルを指定する。
【0064】
さらに、場合によっては、最適化されたスキャンを使用することができ、それによって、所与のスキャンが複数のチャネルを一度に効果的にスキャンするように、重なり合うチャネルがグループでスキャンされる。たとえば、2.4GHz帯の代表的なチャネル順序は、1、6、11、3、8、13、4および9のように指定できる。ここで、チャネル3、8、13、4および9についてのスキャンは、複数のチャネルをカバーすることができる。たとえば、チャネル3についてのスキャンは、チャネル2、3および4を効果的にスキャンできるが、チャネル8についてのスキャンは、チャネル7、8および9を効果的にスキャンできる、などである。
【0065】
一部の態様では、所与の状態に対する所望の最適化を達成するためにチャネル順序を改変できる。たとえば、スキャンが所与のチャネル上でエネルギーを検出する場合、当該チャネルをチャネル順序の上に移動することができる。このようにして、後続の探索中に、探索は、そのチャネル上で可能性のあるいかなるアクセスポイントに関する情報でもより迅速に取得することができる。さらに、場合によっては、(たとえば、動作中のアクセスポイントを有することが知られている)1つまたは複数の指定されたチャネルを、Wi−Fi探索の各反復中にスキャンすることができる。
【0066】
ブロック310によって表されるように、アクセス端末202は、スキャンリストおよびチャネル順序に基づいてアクセスポイントについてスキャンする。たとえば、アクセス端末202は、チャネル順序の第1のチャネルから開始して、スキャンリスト上のSSIDの各々について、スキャンリストによって指定された特定の順序でスキャンすることができる。次いでアクセス端末202は、チャネル順序の次のチャネルを同様の形でスキャンすることができる。さらに、アクティブスキャンは、ワイルドカードSSIDを使用でき、このワイルドカードSSIDにより、ワイルドカードスキャンをサポートするすべてのアクセスポイントは、ワイルドカードSSIDを受信するとプローブ応答を送信することができる。また、場合によっては、アクセス端末202は、各チャネル上に単一のSSIDをそれぞれ含む複数の未処理のプローブ要求を発行することによって、または各チャネル上に複数のSSIDを含む単一のプローブ要求を発行することによって探索手順を最適化することができる。
【0067】
ここで、上記スキャンは連続的に実行できないことを理解されたい。たとえば、アクセス端末202は、スキャンの一部を行い、次いでいくつかの他の動作(たとえばデータトラフィックフローの処理)を行い、次いでスキャンの別の一部を行う、などすることができる。
【0068】
場合によっては、アクセス端末は隠しSSIDに関する情報を発見することができる。たとえば、VAPDは、所与のSSIDが隠されるかあるいはビーコンでブロードキャストされるかどうかを示す情報を含むことができる。したがって、アクセス端末は、VAPDによって与えられる隠しSSID情報を使用してアクティブスキャンを行うことができる。
【0069】
しかしながら、多数の隠しSSIDがある状況では、隠しSSIDごとについて個別にアクティブスキャンを行うよりも単にパッシブスキャンを行う方がより効率的なことがある。たとえば、アクティブスキャンに20msを要し6つの隠しSSIDがある場合、隠しSSIDスキャンを行うことは、(たとえば100ms程度要することがある)パッシブスキャンよりも長い時間が掛かることがある。
【0070】
また、場合によっては、VAPDを使用して、隠しSSIDを含むビーコンに関連するアクセスポイントを特定することもできる。たとえば、パッシブスキャン中に受信されたいかなる隠しSSIDビーコンについても、アクセス端末202は、ビーコン中に含まれるMAC IDに対するVAPDを探索することができる。VAPDの探索が成功である場合、アクセス端末は、ビーコンを送信したアクセスポイントのSSIDを取得する。次いで、アクセス端末202は、VAPDからのSSIDをアクセスポイント宛てのプローブ要求中に含めることができる。VAPDにおいてMAC IDを探し出すことに失敗した場合、アクセス端末202は、プローブ要求中にVAPDからの隠しSSIDの各々を連続的に含む一連のアクティブスキャンをチャネル上で実施することができる。
【0071】
一部の実装形態では、VAPDは、上述のネットリストのサブセットを備える(たとえば、上述のネットリスト内で規定される)ことが可能である。しかしながら、ユーザが手動スキャンを使用して、許可されていないアクセスポイントを発見しそのアクセスポイントに関連付ける場合、VAPDは、ネットリスト中に存在しないアクセスポイントに関する情報を含むことができる。
【0072】
ブロック310でアクセス端末202がそのスキャン中にアクセスポイントを特定した場合、アクセス端末202はそのデータベース230を更新することができる。たとえば、アクセス端末202は、特定されたアクセスポイントのMAC IDと、VAPD中のその対応するSSIDとの間の関連付けを格納することができる。また、VAPDは、アクセス端末202が所与のアクセス端末と有していた以前のいかなる相互作用に関する情報(たとえば統計情報)も格納することができる。たとえば、アクセス端末202は、このアクセス端末202が所与のアクセスポイントとの関連付けに成功したとき、またはその関連付けに失敗したとき、VAPD中の対応するエントリを更新することができる。Wi−Fi探索の結果に基づいてデータベース230中で更新できるデータセットのさらなるいくつかの例について以下で説明する。
【0073】
ブロック312によって表されるように、アクセス端末202は、ブロック310におけるそのスキャン結果に基づいて近隣セットを規定する(たとえば、構成または更新する)ことができる。この近隣セットは、たとえば、アクセス端末202に比較的近接している(たとえばアクセス端末202の通信範囲内の)アクセスポイントのセットを指定することができる。一部の実装形態では、アクセス端末202が、ネットリスト中にないアクセスポイントを発見した場合、アクセス端末202は、適切なエントリをネットリストに追加することができる。したがって、近隣セットは、上述のネットリストのサブセットを備える(たとえば、上述のネットリスト内で規定される)ことが可能である。
【0074】
いくつかのシナリオでは、近隣セットのエントリの少なくとも一部をアクセス端末202に与えることができる。たとえば、アクセスポイントは、このアクセスポイントが近傍のアクセスポイントに関して収集した情報を、(たとえば、アクセス端末202を含む)その関連するアクセス端末に送信することができる。
【0075】
ブロック314によって表されるように、いくつかの状態の間、アクセス端末202は、ブロック310におけるそのスキャン結果に基づいて1つまたは複数の候補セットを生成することができる。上述のように、アクセス端末が、その現在の関連付けを変更することを選択する場合、候補セットは、アクセス端末202が関連できるアクセスポイントを指定することができる。候補セットは、たとえば、同じくMRUリストおよび/またはネットリスト中にある近隣セットからのエントリからなることがある。後述するように、通常は、これらのアクセスポイントのサブセット(たとえば、少なくとも最小限のRSSIレベルを提供するアクセスポイント)のみが候補セット中に含まれればよい。
【0076】
次に図4および図5を参照しながら、無関連Wi−Fi状態に関するいくつかの動作について説明する。一部の態様では、この状態は、アクセス端末がアクセスポイントに接続されない延長時間期間を指すことがある。この状態では、アクセス端末は(アクセスポイントを介して)WLANを見つけ、関連付けるために、様々な動作を実行することができる。
【0077】
たとえば、アクセス端末が電源投入またはリセットされたとき、あるいはアクセス端末がアクセスポイントとの関連を失った後、無関連状態動作を呼び出すことができる。上述のように、Wi−Fi探索の呼出しはアクセス端末の現在の動作モード(たとえば、Wi−Fiのみ、セルラーおよびWi−Fi モードなど)に基づくことができる。
【0078】
上述のように、アクセス端末は、そのWi−Fi動作の開始時に、アクセス端末が利用可能なアクセスポイントを決定するためにアクティブ探索(すなわちアクティブスキャン)を行うことができるかどうかを決定することができる。一部の態様では、アクセス端末が現在の動作領域に関する情報を有する場合、および規定制約がサポートすべきアクティブスキャンを可能にする場合、アクセス端末はアクティブスキャンを使用することができる。
【0079】
一部の実装形態では、アクセス端末には、アクセス端末がアクティブスキャンを実行することが可能であるかどうかを示すパラメータが、サービスプロバイダ(たとえば、オペレータ)によって供給される。アクセス端末がIEEE802.11d対応であるアクセスポイントに関連付けられていない場合、このパラメータは単独でアクティブスキャンが使用できるかどうかを命令することができる。アクセス端末が802.11d対応ネットワークに関連付けられている場合、アクセスポイントは現在の領域および規定制約に関する情報を提供することができる。したがって、領域の規定制約によって禁止されていない場合およびサービスプロバイダ供給パラメータがアクティブスキャンを可能にする場合、アクセス端末はアクティブスキャンを使用することができる。
【0080】
一部の実装形態では、アクセス端末は、ローミング中に使用すべき国/領域コードの表および規定制約を維持することができる。ここで、アクセス端末は、アクティブスキャンが可能な指定された領域でアクティブスキャンを使用することができる。この場合、動作領域は、WWAN(たとえば、3Gネットワーク)とのアクセス端末の関連によって、または(たとえば、上記のような)いくつかの他の方法で得られた情報から決定できる。
【0081】
アクセス端末は、現在の地理的位置に基づいて許可されたチャネルセットを決定することもできる。一方、地理的情報が利用可能でない場合、802.11dによって規定された最小のチャネルセットが適用できる。本明細書に記載の機構によってまたは何らかの他の方法でアクセス端末が領域の決定および規定制約の決定が不可能な場合、アクティブスキャンは不可能なことがある。
【0082】
Wi−Fi探索プロセスは、(たとえば、アクセス端末のユーザによって開始されるイベントによって)手動で開始でき、または(たとえば、アクセス端末のシステム選択手順によって)自動で開始できる。手動探索が開始されると、アクセス端末は利用可能なアクセスポイントをスキャンし、結果をユーザに提示する。一般に、このスキャンはすべてのチャネルのパッシブスキャンを含むことになる。対照的に、自動探索は一般にアクティブスキャンを使用することができる。図4は、ブロック402で開始する手動探索手順に関連して使用できるいくつかの動作を記載しており、図5は、ブロック502で開始する自動探索手順に関連して使用できるいくつかの動作を記載している。
【0083】
図4を参照すると、ブロック404で、アクセス端末は(たとえば、アクティブスキャンで使用する)現在のスキャンリストを決定することができる。上述のように、一部の実装形態では、スキャンリストは、MRUリストからのSSID、ネットリストからのSSID、およびワイルドカードSSIDに基づくことができる。たとえば、リスト中の最高優先順位のエントリはMRUリストからのエントリを備えることができる。次いで、ネットリストからのSSIDはスキャンリストの第2優先順位レベルのエントリを構成することができる。この場合、SSIDは、ネットリストによって規定される相対的な優先順位に基づいた順序で追加できる。ここで、MRUリストおよびネットリストからの重複したエントリの使用は回避できる。さらに、スキャンリストは、アクティブスキャンに関連するオーバーヘッドを低減するためにワイルドカードSSIDを含むことができる。
【0084】
スキャンリストは、連続するスキャン手順がSSIDの異なるセットをスキャンすることができるように実装できることを理解されたい。たとえば、場合によっては、各スキャン手順は、MRUリストからのエントリの各々をスキャンすることができ、ワイルドカードスキャンを実行することができるが、ネットリストからのSSIDの一部しかスキャンすることができない。したがって、スキャンリスト中のSSIDのすべてをスキャンするために、スキャン手順の呼出しを数回行う必要がある。
【0085】
図4のブロック406で、アクセス端末はチャネルスキャン順序を決定する。このブロックは、たとえば、ブロック308に関連して上記の動作などの動作を含むことができる。一部の態様では、特定のチャネル順序の選択は現在の配置に基づくことができる。たとえば、利用可能なチャネルのサブセットのみを規定要件によりアクティブスキャンのためのチャネル順序リスト中に含めることができる。言い換えれば、スキャンすべきチャネルはアクセス端末の地理的位置に依存してよい。
【0086】
ブロック408で、アクセス端末はチャネル順序リストからの各チャネル上でWi−Fiスキャンを実行する。したがって、一般的な場合、アクセス端末は各指定されたチャネル上でパッシブスキャンを連続的に実行する。しかしながら、上述のように、場合によっては、ここでもアクティブスキャンが使用できる。
【0087】
パッシブスキャンの場合、アクセス端末は、指定された時間期間(たとえば、120ms)の間、各チャネルをスキャンすることができる。そのチャネル上の受信されたビーコンがSSIDを含む場合、アクセス端末は以下のブロック410で説明される近隣セット中に結果を格納することができる。
【0088】
受信されたビーコンがSSIDを含まない場合、アクセス端末は異なる方針をとることができる。ある場合には、隠しSSIDに関連するビーコンは単に無視される。他の場合には、アクセス端末は、隠しSSIDノードに関する情報を含むVAPDを使用して、関連するアクセスポイントを特定することができる。たとえば、上述のように、VAPDは、隠しアクセスポイントのSSID、ならびにそのアクセスポイントを一意に特定することができる情報(たとえば、MAC ID)を含むことができる。この場合、アクセス端末は、隠しアクセスポイントを(たとえば、受信されたMAC IDに基づいて)特定することができる。したがって、アクセス端末は特定されたアクセスポイントについてその近隣セット中のエントリを更新することができる。逆に、MAC IDがVAPD中に見つからない場合、アクセス端末は現在のスキャンリスト中のすべてのSSIDについてそのチャネル上でアクティブスキャンを行うことができる。
【0089】
アクティブスキャンの場合、ブロック408で、アクセス端末は現在のスキャンリスト中のすべてのSSIDについてスキャンを行うことができる。したがって、これらの動作は、ブロック310に関連する上記の動作と同様とすることができる。
【0090】
ブロック410によって表されるように、上記のスキャンからの結果は近隣セット中に格納され、(たとえば、サービスプロバイダによって、または何らかの他の方法で指定された)SSID優先順位によって随意に順序付けられる。したがって、この格納された情報は、たとえばSSID、優先順位、基本的なSSID(「BSSID」)、チャネル、および受信されたビーコンに関連するRSSIを含むことができる。場合によっては、あるアクセスポイントに関連するRSSI(たとえば、受信されたビーコンのRSSI)が規定されたしきい値(たとえば、−95dBm)を超える場合、アクセス端末はそのアクセスポイントを近隣セットに追加するだけである。
【0091】
図4のブロック412で、アクセス端末はWi−Fi探索の結果をユーザに提示することができる。探索が任意のアクセスポイントを特定した場合、ユーザは、(たとえば、ユーザがそのアクセスポイントにアクセスすることを許可されていることをネットリストが示している場合)これらのアクセスポイントのうちの1つに関連付けることを選択することができる。対照的に、ブロック408でアクセスポイントが見つからなかった場合、ユーザは後で探索を行うことを選択することができる。
【0092】
次に図5を参照しながら、自動探索に関連して使用できるいくつかの動作について述べる。図5の例は、一部の態様では、無関連状態中に実行できる動作に関する。しかしながら、これらの動作の一部または全部が他の状態に適用可能であることを理解されたい。
【0093】
ブロック502によって表されるように、経時タイマまたはトリガイベントなどのイベントに応答して自動探索を開始することができる。場合によっては、タイマはテレスコピックタイマを備えることがある。ここで、テレスコピックタイマの持続時間(すなわち、後続の計時イベント間の時間)は、タイマの異なる反復の間、変化することができる。特定の例として、テレスコピックタイマの持続時間は、4秒、8秒、32秒、または96秒に設定できる。
【0094】
ブロック502〜510は、近隣セットを規定する(たとえば、構成または更新する)ために反復して実行できる動作に関する。したがって、少なくとも一部の態様では、これらの動作は、図4のブロック404、406、408、および410に関連する上記の対応する動作と同様とすることができる。詳細には、ブロック504で、アクセス端末は自動スキャン動作の現在の反復の間に現在のスキャンリストを決定する。ブロック506で、アクセス端末は自動スキャン動作の現在の反復の間にチャネル順序を決定する。ブロック508で、アクセス端末は自動スキャン動作の現在の反復を実行する。ブロック510で、アクセス端末はWi−Fi探索の結果に基づいて近隣セットを規定する。
【0095】
ブロック512によって表されるように、ある時点で(たとえば、自動スキャンを行った直後に)、アクセス端末は、Wi−Fi探索によって特定された(たとえば、近隣セットに追加された)アクセスポイントに関連付けることを試みることができる。たとえば、ブロック514で、アクセス端末は、最高優先順位を有する近隣セット中のアクセスポイントのセットからアクセスポイントを選択することができる。ここで、選択されたアクセスポイントは、最高優先順位のセット中で最高RSSIを有するアクセスポイントとすることができる。
【0096】
ブロック516で、アクセス端末は、そのアクセスポイントに関連する信号を繰り返しモニタすることができる。一部の態様では、ブロック516の動作は、ブロック126に関連する上記の動作と同様とすることができる。たとえば、アクセス端末は、規定された時間期間の間(たとえば、2分の間)に指定された間隔で(たとえば、300msごとに)有向スキャンを送信することができる。
【0097】
ブロック518によって表されるように、アクセス端末は、指定されたアクセスポイントから受信したシグナリング情報をフィルタリングして、そのアクセスポイントからのシグナリングが1つまたは複数の指定された基準を一貫して満たすことを検証することができる。そのようなフィルタは様々な形態をとることができる。たとえば、場合によっては、フィルタRSSI値は、反復式:新しいフィルタ値=(1−α)*現在のRSSI読み+α*現在のフィルタ値によって生成できる。ここで、指数平均の定数αの値(たとえば、0.9)は、モニタされているアクセス端末およびアクセスポイントの現在の状態に依存してよい。たとえば、αの様々な値は、WLAN取得(たとえば、無関連モード)中、現在のアクセスポイントをモニタするときのアイドルモード中、候補アクセスポイントをモニタするときのアイドルモード中、現在のアクセスポイントをモニタするときの(たとえば、リアルタイムまたは非リアルタイム)トラフィック中モード中、および候補アクセスポイントをモニタするときのトラフィック中モード中に使用できる。ここで、αの値は、たとえば、以前のサンプルよりも最近のサンプルを強調するように選択できる。
【0098】
ブロック520および522によって表されるように、1つまたは複数のエントリ基準が満たされる場合、アクセス端末はアクセスポイントに関連付けることを選択することができる。たとえば、最後のフィルタRSSI値が指定されたしきい値(たとえば、−80dBm)を超えた場合、アクセス端末はアクセスポイントに関連付けることができる。次いで、アクセス端末はこのアクセスポイントをMRUリストの上部に追加することができる。
【0099】
ここで、アクセス端末は、見つかったアクセスポイントに関連付ける前に設定された時間期間の間待つので、現在のスキャンリスト上のアクセスポイントが見つかった後で完全なスキャンを完了しないときの待ち時間の恩恵はほとんどない。したがって、この時間期間は、最良の利用可能なアクセスポイントを見つける試みにおいてすべてのチャネル上でスキャンを完了するために使用できる。
【0100】
ブロック502でエントリ基準が満たされなかった場合、好適なアクセスポイントが見つかるまで上記の動作を繰り返し実行することができる。すなわち、アクセス端末は、その近隣リストを更新し、アクセス端末がそのリスト上の任意のアクセスポイントから受信した信号を分析し続けることができる。
【0101】
次に図6を参照しながら、アイドルWi−Fi状態に関するいくつかの動作について説明する。一部の態様では、この状態は、WLANシステムに関連付けられるアクセス端末が、アクセスポイントとの関連付けを保持し、より良好なアクセスポイントを見つける試みにおいてWi−Fi探索を実行することに関連して行う手順を指すことがある。特に、この状態は、アクセス端末がアクセスポイントに関連付けられており、現在いかなるトラフィックも扱っていない(たとえば、アクセス端末がアクティブトラフィック交換に関係せず、したがっていかなるアクティブな呼またはアクティブソケットも有しない)時間期間に関することがある。ここで、アクセス端末が、しきい値以上の数のパケットを所与の時間期間にわたって送信または受信していない場合、アクセス端末は現在トラフィック中の状態ではないとして規定できる。
【0102】
ブロック602によって表されるように、アイドル状態中のWi−Fi探索は、(たとえば、ブロック502に関連して上述したように)経時タイマまたはトリガイベントなどのイベントに応答して開始することができる。場合によっては、Wi−Fi探索を行うという決定はいくつかの基準に基づいてゲート制御(たとえば、限定)できる。たとえば、上述のように、アクセス端末が指定されたアクセスポイント(たとえば、ユーザのホームアクセスポイント)に現在関連付けられている場合、自動スキャンを使用不能にするか、またはテレスコピックタイマの持続時間を増加することができる。
【0103】
一部の態様では、アイドル状態動作のための重要なファクタは、電力消費を低減して、その結果、待機時間を改善することに関する。このために、アクセス端末は、アイドル状態中にWi−Fi探索を使用する頻度を減らすことができる。
【0104】
ブロック604および606によって表されるように、アイドル状態探索の各反復の間、アクセス端末は、近隣セットならびに候補セットを維持して、アクセス端末の近傍にある最善のアクセスポイントの繰り返し探索を可能にすることができる。近隣セットを維持することに関する動作は、図5に関連して、上記の(たとえば、ブロック504〜510における)動作と同様とすることができる。これらの動作の場合、現在関連付けられているアクセスポイントは、(たとえば、上述の)現在のスキャンリストを規定するために使用されるMRUリストの最上位にあってよい。
【0105】
ブロック606によって表されるように、アクセス端末は、アクセス端末が関連付けることができるアクセスポイントのランク付けリストを与える候補セットを規定する。場合によっては、候補セットは、MRUリストまたはネットリスト(またはその両方)中にある近隣セットからの1組のエントリからなることがある。たとえば、候補セットは、順序付けられた近隣セット中の関連するアクセスポイント以外の最上位(すなわち、最高優先順位)の5つのエントリからなることがある。アイドル状態で、アクセス端末が異なるSSIDを有するアクセスポイントにその関連付けを切り替えるとき、トラフィックフローは負に影響を受けることがないので、候補セットエントリが、共通のSSIDを有することも有しないこともあるということに留意されたい。
【0106】
一部の状況では、候補セットは空であってよい。たとえば、近隣セット中のエントリのすべてがアクセス端末が関連することができないアクセスポイントである場合、これがあてはまることがある。この場合、ブロック608によって表されるように、アクセス端末は現在のWi−Fi探索頻度を(たとえば、テレスコピックタイマの時間期間を増加することによって)低減することができる。このようにして、Wi−Fi探索が現在関連付けられているアクセスポイントよりも良好なアクセスポイントを特定するであろう可能性が低くなるので、アクセス端末は、リソースを節約するように選択することができる。
【0107】
ブロック610〜614によって表されるように、アクセス端末は定期的に(たとえば、候補セットを構成する各反復の直後に)異なるアクセスポイントに関連付けることを検討すべきかどうかを判定することができる。ここで、アクセス端末は、そのアクセスポイントに関連付けられた信号を繰り返しモニタすることができ(ブロック612)、(1つまたは複数の)抜出し基準が満たされたかどうかを判定することができる(ブロック614)。一部の態様では、ブロック610〜614の動作は、ブロック120〜124に関連する上記の動作と同様とすることができる。
【0108】
アクティブアクセスポイントをモニタする動作の特定の例は次のようになる。本例では、アクセス端末は、正常な受信動作に関連してアクセスポイントのRSSIをモニタし、管理情報ベース(「MIB」)中に情報を格納する。次いで、アクセス端末は、一定の間隔(たとえば、2秒ごと)で(たとえば、ブロック518に関連して上述したように)フィルタRSSI値を得るためにMIBクエリを呼び出すことができる。たとえば、フィルタRSSI値は、所与の数(たとえば、5)の測定されたRSSI値にわたる指数平均を備えることができる。
【0109】
ブロック614で、抜出し基準が満たされない場合、アクセス端末は、現在の関連付けを維持して、近隣セットおよび候補セットを維持し続けて、その関連するアクセスポイントをモニタし続ける。本明細書で説明するように、場合によっては、抜出し基準は、現在のアクセスポイントのRSSI(たとえば、フィルタRSSI)がしきい値レベル以下かどうかに関することがある。
【0110】
ブロック614で、(たとえば、現在のアクセスポイントとの関連付けの喪失によって示されるように)抜出し基準が満たされた場合、アクセス端末は候補セットの最高優先順位のエントリに関連付けることを試みることができる。ブロック616によって表されるように、候補セットが空の場合、アクセス端末は近隣セットを(たとえば、上記の近隣セットの動作を実行することによって)再構成することができる。
【0111】
ブロック616で候補セットが空でない場合、ブロック618でアクセス端末は候補セット中の最善のアクセスポイントを特定することを試みることになる。さらに、アクセス端末は候補セットを維持し続けることができる。たとえば、一定の間隔(たとえば、120ms)で、アクセス端末は候補セット中のすべてのアクセスポイント上でアクティブスキャンを行うことができる。同じ間隔で、アクセス端末は、現在のスキャンリストを使用して、1つの異なるチャネルを毎回(たとえば、現在のチャネル順序付けに基づくラウンドロビン方式で)追加して、アクティブスキャンを行うこともできる。たとえば、候補アクセスポイントがチャネル1および6上にある場合、一連のスキャンはチャネル1、6および3をスキャンし、次いでチャネル1、6および8などをスキャンすることができる。これらの動作は近隣セットを周期的に更新することもできる。
【0112】
ブロック618で候補アクセスポイントを選択する特定の例は次のようになる。初期の基準として、すべての候補アクセスポイントのRSSIは、しきい値(たとえば、−75dBm)を満たすか、または超えなければならない。追加の基準として、最高RSSIを有する候補アクセスポイントのRSSIは、現在関連付けられているアクセスポイントのRSSIに基づいてしきい値を超えなければならない(たとえば、現在のアクセスポイントRSSIを少なくとも10dBだけ超えなければならない)。このようにして、ある程度のヒステリシスが、アクセス端末があまり頻繁に切替えをしないようにアクセスポイント切替えプロセスに追加できる。場合によっては、候補アクセスポイントの選択は、アクセスポイントがペアワイズマスタキー(「PMK」)キャッシュ、または事前共有認証情報(たとえば、キー)の他の何らかの方法をサポートするかどうかに基づく。たとえば、アクセス端末は、最高RSSIを有し、PMKキャッシュをサポートする候補アクセスポイントを選択することを試みることができる。アクセスポイントがこれらの基準を満たさない場合、アクセス端末は、PMKキャッシュをサポートする最善の候補アクセスポイント(たとえば、最高RSSIを有するキャッシュ対応のアクセスポイント)のRSSIを、特定の量だけ超えるRSSIを有する候補アクセスポイントを選択することができる。たとえば、この場合、PMKキャッシュしないアクセスポイントのRSSIが、PMKキャッシュするアクセスポイントのRSSIを3dBだけ超えることが必要となることがある。上記の条件のいずれも満たされない場合、アクセス端末は、最も高く測定されたRSSIを有するアクセスポイントを単に選択することができる。
【0113】
ブロック620によって表されるように、次いで、アクセス端末は、そのアクセスポイントに関連付けるべきかどうかを決定するために、規定された時間期間の間、選択された候補アクセスポイントからの信号を繰り返しモニタすることができる。たとえば、ブロック126および516に関連して上述したように、アクセス端末は、有向アクティブスキャンプローブを選択された候補アクセスポイントに繰り返し送信し、プローブに応答して受信された信号(たとえば、パイロット)のRSSIがしきい値(たとえば、−75dBm)を超えるかどうかを検証することができる。
【0114】
ブロック622によって表されるように、候補アクセスポイントとの関連付けにエントリするための1つまたは複数の基準が満たされない場合、またはプローブ応答がない場合、アクセス端末は候補セットから別のアクセスポイントを選択することができる。候補セットのアクセスポイントのいずれもエントリ基準を満たさない場合、アクセス端末は現在のアクセスポイントとのその関連付けを保持し、上記の動作を繰り返し続けることができる。
【0115】
ブロック622で、新しい関連付けにエントリするための1つまたは複数の基準が満たされた場合、ブロック624でアクセス端末は候補アクセスポイントに関連付ける。次いで、候補セットを絶えず維持し、現在関連付けられているアクセスポイントからの信号をモニタするために、上記の動作を繰り返すことができる。
【0116】
一部の態様では、別のアクセスポイントに切り替える決定は、現在のアクセスポイントとは異なるSSIDを有するアクセスポイントに対してその切替えを行うかどうかに依存することがある。同じSSIDに関連付けられたアクセスポイント間の切替えを行うとき、アクセス端末は切替え動作を独立して実行することができる。しかしながら、異なるSSIDを有するアクセスポイントに切り替えるとき、WLANシステムの決定構成要素は、そのようなハンドオフを可能にする際の優先順位に基づいて利用可能なWLANシステムの間で調停することができる。ここで、WLAN呼処理構成要素によって提供される現在のパイロット情報に基づいて、最善の結果を有するWLANシステムを選択することは、システム決定構成要素次第とすることができる。
【0117】
アクセス端末がWLANカバレージを失う場合、別のアクセスポイントを特定または関連付ける試みが特定の回数失敗した後に、アクセス端末は無関連状態にシフトすることができる。所与の時間期間にわたって受信されるパケットの数がしきい値の数を下回る場合、または規定された時間期間の間、実質的な休止状態がある(たとえば、送信または受信されるパケットの数が比較的少ない)場合、無関連状態への切替えを呼び出すこともできる。
【0118】
次に図7および図8を参照しながら、トラフィック中Wi−Fi状態に関するいくつかの動作について説明する。トラフィック中動作は2つの状態として定義できる。一方の状態では、アクセス端末が非リアルタイムトラフィックを処理(図7)しており、他方の状態では、アクセス端末がリアルタイムトラフィックを処理(図8)している。アクセス端末が混合トラフィックタイプを処理しており、それらの少なくとも1つがリアルタイムトラフィックタイプである場合、アクセス端末はリアルタイムトラフィックを処理していると見なすことができる。いずれにせよ、アクセス端末が、近隣アクセスポイントを探索するバックグラウンドスキャンを行うと、その関連するアクセスポイントを伴うアクセス端末の稼働性が影響を受けることがある。これはまた、アクセス端末でのトラフィックパフォーマンスに悪影響を及ぼすことがある。この問題に対処するために、アクセス端末はトラフィックの挙動に基づいて適切な時間期間を選択して、その関連するアクセスポイントを避けて同調させることができる。
【0119】
次に図7を参照すると、一部の態様では、非リアルタイム状態は、アクセス端末がアクセスポイントに関連付けられ、そのアクセスポイントに関連付けられた非リアルタイムトラフィックを処理しており、より適切なアクセスポイントを見つけるためにWi−Fi探索を実行しているときに、アクセス端末が行う手順を指すことがある。この状態は、アクセス端末が従来の省電力モードをサポートし、QoSをサポートしないアクセスポイントに関連付けられている期間を指すこともある。この場合、アクセス端末はリアルタイムトラフィックと非リアルタイムトラフィックとを区別することができない場合がある。この状態は、アクセスポイントがQoSをサポートし、アクセス端末が非リアルタイムトラフィックに携わっている期間を指すこともある。一部の実装形態では、対応するアプリケーションが比較的大きい遅延および/またはジッタを処理することができるので、ビデオストリーミングおよびテレビ会議は非リアルタイムトラフィックと見なすことがある。そのような場合、VoIPのみをリアルタイムトラフィックと見なすことができる。
【0120】
一部の態様では、非リアルタイム状態動作の重要なファクタはスループットの最大化に関する。この状態では、電力消費はあまり重要でない。したがって、アクセス端末は、この状態の間、より計画的ではあるが、より頻繁なWi−Fi探索を採用することができる。
【0121】
ブロック702によって表されるように、非リアルタイム状態中のWi−Fi探索は、経時タイマまたはトリガイベントなど、イベントに応答して開始することができ、ある基準に基づいて(たとえばブロック602に関連して上述した方法と同様の方法で)ゲート制御できる。さらに、この状態中に行われる探索は、非リアルタイムトラフィックの送信および受信での割込みの可能性を低減するようにスケジューリングすることができる。
【0122】
たとえば、アクセス端末は、スキャンをスケジューリングし、それによってデータ転送に対する潜在的影響を低減するために、U−APSD動作モードまたは省電力動作モードを採用することができる。U−APSDモードの場合、アクセス端末は、アクセスポイントがアクセス端末に宛てられるトラフィックを待ち行列に入れている時間期間中に、そのWi−Fiスキャンをスケジューリングすることができる。省電力モードの場合、アクセス端末は、アクセス端末が省電力モードであることをアクセスポイントに知らせるために、その関連するアクセスポイントに適切な省電力制御メッセージを送ることができる。したがって、アクセスポイントは、アクセス端末がこのモードを出るまで、アクセス端末へのデータ送信を停止することになる。したがって、アクセス端末は、その関連するアクセスポイントを避けて同調する結果、データを失うことなく、この省電力モード期間中にそのWi−Fi探索を実行することができる。
【0123】
ブロック704および706によって表されるように、非リアルタイム状態探索の各反復の間、アクセス端末は、近隣セットならびに候補セットを維持して、アクセス端末の近傍にある最善のアクセスポイントの繰り返し探索を可能にすることができる。一部の態様では、これらの動作はブロック604および606で上述した動作と同様である場合がある。ただし、この場合、アクセス端末は、候補セットを、現在のアクセスポイントと同じSSIDを有するアクセスポイントに制限することができる。このようにして、データトラフィックへの影響があったとしても大きくならないようにする試みにおいて、アクセスポイント間で比較的シームレスな遷移を行うことができる。さらに、同じ候補セットにおけるエントリ数は、現在のアクセスポイントと同じSSIDを有する近隣セットからの最高RSSIエントリを含むことによって、規定された数(たとえば5)に維持できる。このようにして、所与の候補セットアクセスポイントのRSSIが測定される頻度を増加させることができる。
【0124】
ブロック708によって表されるように、アクセス端末はいくつかの状況下で現在のWi−Fi探索頻度を低減することができる。たとえば、ブロック608について上述した方法と同様の方法で、候補セットが空の場合、またはアクセス端末が特定のアクセスポイント(たとえば、ホームアクセスポイント)に関連付けられている場合、アクセス端末は現在のWi−Fi探索頻度を低減することができる。さらに、その現在のアクセスポイントが十分に高いサービス品質を供給している場合、アクセス端末は現在のWi−Fi探索頻度を低減することができる。ここで、高いサービス品質は、しきい値(たとえば、−50dBm)に一致するか、またはそれを超えるアクセスポイントのRSSI(たとえば、フィルタRSSI)によって示すことができる。
【0125】
ブロック710〜714によって表されるように、アクセス端末は定期的に(たとえば、同じ候補セットを構成する各反復の直後に)異なるアクセスポイントに関連付けることを検討すべきかどうかを判定することができる。ブロック610〜614に関連して上述した方法と同様の方法で、アクセス端末は、そのアクセスポイントに関連付けられた信号を繰り返しモニタすることができ(ブロック712)、(1つまたは複数の)抜出し基準が満たされたかどうかを判定することができる(ブロック714)。たとえば、アクセス端末は、周期的に(たとえば、600msごとに)MIB問合せを行い、アクセス端末とアクセスポイントの間の少なくとも1つのリンクに関する品質情報を得ることができる。ここで、一部の態様では、抜出し基準は最後の5つのRSSI値の指数平均に基づくことができる。たとえば、平均RSSIがしきい値(たとえば−80dBm)未満になる場合、抜出しを示すことができる。さらに、一部の態様では、抜出し基準は、(たとえば、MAC再試行カウンタなどMIB変数またはいくつかの他の好適なパラメータに基づく)アップリンクフレーム損失に基づくことができる。この場合、規定された時間期間(たとえば、2秒)での平均アップリンク再試行率がしきい値総計(たとえば、5%)以上の場合、抜出しを示すことができる。ここで、パケット誤り率(「PER」)は、フィルタを使用して算出することができる(たとえば、新しいフィルタ値=(1−α)*現在のPER読み+α*現在のフィルタ値)。
【0126】
ブロック716で、候補セットが空でない場合は、アクセス端末は同じSSID候補セットを維持し続けることができる。たとえば、アクセスポイントの平均RSSIが指定されたレベル(たとえば、−50dBm)未満の場合は、一定の間隔(たとえば、600ms)で、アクセス端末は1つのチャネル上で現在のSSIDを使用してアクティブスキャンを行うことができる。したがってアクセス端末は、すべての候補アクセスポイント、次いで残りのセットからの1つのチャネルを通って循環することができる。したがって、この場合アクセス端末は、(セットが空の場合でも)同じSSID候補セット内のエントリの数とは無関係に、規定された間隔(たとえば、600ms)で現在のSSIDを使用してアクティブスキャンを1回行う。したがって、候補アクセスポイントへのアクティブスキャンの間の最大時間は、候補セットエントリの数およびその間隔に基づくことができる。
【0127】
ブロック716で、候補セットが空の場合は、アクセス端末は候補セットを構成することができる。たとえば、平均RSSIがしきい値レベル(たとえば、−75dBm)未満の場合、一定の間隔(たとえば、120ms)で、アクセス端末はすべてのチャネル上で現在のSSIDに対してアクティブスキャンを行うことができる。ここで、チャネル順序は上述と同様に規定できる。次いでアクセス端末は、同じSSID候補セットにおけるこれらのスキャンに基づいて得られる結果を(たとえば、候補セットに対する最大規定サイズまで)保存することができる。
【0128】
ブロック718〜724によって表されるように、エントリ基準が満たされる場合は、アクセス端末を新しいアクセスポイントに関連付けることができる。ここで、ブロック718〜724の動作は、ブロック618〜624に関連して上述した動作と同様の場合がある。
【0129】
次に図8を参照すると、一部の態様では、リアルタイム状態は、アクセス端末がアクセスポイントに関連付けられ、現在のアクセスポイントに関連付けられたリアルタイムトラフィックを処理しており、より適切なアクセスポイントを見つけるためにWi−Fi探索を実行しているときに、アクセス端末が行う手順を指すことがある。この状態は、アクセスポイントがQoSをサポートし、アクセス端末がリアルタイムトラフィックのサポートを必要とする少なくとも1つのアプリケーションに対して現在アクティブである期間を指すことがある。
【0130】
一部の態様では、リアルタイム状態手順の重要なファクタは、待ち時間、スループットなどサービス品質要件を維持することに関する。この状態では、電力消費はあまり重要でない。したがって、この状態の間、アクセス端末は、より正確にスケジューリングされたWi−Fi探索を採用することができる。
【0131】
一般に、ブロック802〜824の動作は上述のブロック702〜724の動作と同様の場合がある。ただし、この場合、リアルタイム(たとえば、周期的な)データ転送の中断を回避するようにWi−Fi探索をスケジューリングすることが望ましい。たとえば、20msの間隔で送信されるVoIPパケットでは、Wi−Fi探索は予想される送信時間の間にスケジューリングできる。ここで、Wi−Fi探索の各反復は、実際のパケット送信時間に関連付けることができる「タイミングジッタ」を考慮することによって規定できる好適な時間期間(たとえば、15ms)の間持続することができる。一部の実装形態では、ブロック802におけるWi−Fi探索は上記のU−APSDを使用してスケジューリングできる。
【0132】
アクセスポイントの切替えが必要とされるときにリアルタイムデータ転送が中断されないように、アクセス端末は、常に実行可能な候補アクセスポイントを維持する試みにより積極的になる場合がある。したがって、ブロック808で、アクセス端末は、(たとえば、同じSSID候補セットが空の場合)Wi−Fi探索の頻度を低減することができない場合がある。さらに、アクセス端末は、より頻繁な間隔(たとえば、300ms)で同じSSID候補セットを更新することがある。
【0133】
また、リアルタイム状態の間、アクセス端末は、トラフィックフローが確実に中断されないようにする試みにおいて、その関連するアクセスポイントをより頻繁にモニタすることがある。たとえば、ブロック810で、アクセス端末は、非リアルタイム状態の場合より短い間隔(たとえば、300ms)で、MIB問合せを実行することがある。
【0134】
さらに、関連するVoIPアプリケーションから情報が利用可能な場合があるので、ブロック812で、アクセス端末はダウンリンクトラフィックをモニタすることがある。たとえば、アクセス端末は、VoIPアプリケーションに関連するダウンリンクフレーム損失をモニタすることができる。
【0135】
ブロック814で、アクセス端末はより厳重でない抜出し基準を採用することができ、それによりアクセス端末は、その現在のアクセスポイントに関連付けられたままになる可能性がより高くなる(それによってアクセスポイント切替えの数を低減する)。たとえば、規定された時間期間(たとえば、2秒)での平均アップリンク再試行率が比較的高いしきい値総計(たとえば、10%)以上の場合、抜出しを示すことができる。同様に、規定された時間期間(たとえば、2秒)での平均ダウンリンクレート損失が比較的高いしきい値総計(たとえば、10%)以上の場合、抜出しを示すことができる。
【0136】
上述のように、本明細書で教示するアクセス端末は、Wi−Fiおよび1つまたは複数の他の通信技術(たとえば、3G)をサポートするマルチモードデバイスであってよい。たとえば、多機能移動体デバイスは、電子メール、インターネットアクセス、ならびに従来のセルラー通信をサポートすることができる。たとえば、そのような移動体デバイスは、第3世代無線またはセルラーシステム(3G)、米国電気電子学会(「IEEE」)802.16(「WiMax」)、他の今後定義される無線広域ネットワーク(「WWAN」)技術を使用して、広域無線接続性を備えることができる。さらに、IEEE802.11ベースの無線ローカルエリアネットワーク(「WLAN」)接続性も同様に移動体デバイスに実装できる。また、超広帯域(「UWB」)および/またはブルートゥースベースの無線パーソナルエリアネットワーク(「WPAN」)ローカル接続性は移動体デバイスによってサポートできる。
【0137】
電子デバイスにおける複数の通信プロトコルの他の例としては、ラップトップを無線マウス、無線キーボードなどに接続するために利用されるWPANを含むことができるラップトップがある。さらに、ラップトップは、ラップトップがWLANで通信できるようにするIEEE802.11bまたは802.11gデバイスを含むことができる。たとえば、個人的な目的と事業目的の両方のために、企業環境および自宅で、WLANを確立できる。さらに、WLANは他のタイプのパブリックエリアおよびプライベートエリアで展開できる。
【0138】
WWAN技術は広域(ユビキタス)カバレージおよび広域展開によって区別できる。ただし、これらの技術は、建物侵入損、カバレージホール、およびWLANおよびWPANへの比較的限られた帯域幅から損害を受けることがある。WLANおよびWPAN技術は、数百Mbpsに迫る極めて高いデータ転送速度を発揮することができるが、カバレージはWLANの場合は数百フィート、WPANの場合は数十フィートに制限されることがある。
【0139】
サンプル展開では、WLANは有線のローカルエリアネットワーク(「LAN」)に関連付けることができる。ここで、アクセスポイントは、もう1つの移動体デバイスと通信中の場合があり、LAN用のイーサネット(登録商標)ハブまたはスイッチに接続されている場合がある。イーサネットハブは、インターネットなど広域ネットワーク(「WAN」)に接続するモデムにデータパケットを送信するルータに接続されている場合がある。
【0140】
移動体デバイスは、その移動体デバイスによって利用されているアクセスポイントから別のアクセスポイントへのシームレスな切替えをサポートすることができる。場合によっては、別のアクセスポイントへの、およびそのアクセスポイントによってサポートされるネットワークへのそのような転送は、求められている機能を移動体デバイスのユーザに与えるために行われることがある。そのような転送はまた、移動体デバイスおよび/またはユーザが移動体デバイスへのアクセスまたはアップロードを望むデータの位置特定によることができる。限定ではなく例として、移動体デバイスは、他の(1つまたは複数の)電子デバイスに結合して、その(1つまたは複数の)電子デバイスによって利用可能なWWANおよび/またはWLAN機能を利用することができる。そのような遷移は、ユーザが開始するか、移動体デバイスによって自主的に実行できる。
【0141】
一部の態様では、移動体デバイスは、WWAN機能を実現するWWAN構成要素、およびWLAN機能を実現するWLAN構成要素を含むことがある。構成要素は、一緒に配置し、1つまたは複数の関連するトランシーバを介して通信するように構成できる。場合によっては、WLAN構成要素は、(1つまたは複数の)トランシーバを介してルーティングされる音声トラフィックを処理することができる。一部の実装形態では、WWAN構成要素および/またはWLAN構成要素は移動体デバイスのプロセッサに実装されることがある。別の態様では、WWAN機能およびWLAN機能が、異なる集積回路によって実現されることがある。移動体デバイスは、移動体デバイスの機能に関する1つまたは複数の基準に基づいて、WWANかWLANのいずれかに、あるいは両方同時に接続することができる。さらに、各ネットワークおよび/またはプロトコルの間の切替えのプロセスおよび基準が与えられることもある。基準は移動体デバイスのメモリ中に記憶でき、プロセッサは記憶された基準に基づいてネットワークを分析することができる。
【0142】
本明細書の教示は、少なくとも1つの他の無線デバイスと通信するために様々な構成要素を採用しているデバイス中に組み込むことができる。図9は、デバイス間の通信を可能にするために採用できるいくつかのサンプル構成要素を示す。ここで、第1のデバイス902(たとえば、アクセス端末)および第2のデバイス904(たとえば、アクセスポイント)は好適な媒体上の無線通信リンク906を介して通信するように構成される。
【0143】
最初に、デバイス902からデバイス904へ(たとえば、逆方向リンク)の情報の送信に関係する構成要素について論じる。送信(「TX」)データプロセッサ908はデータバッファ910または何らかの他の好適な構成要素からトラフィックデータ(たとえば、データパケット)を受信する。送信データプロセッサ908は、選択されたコーディングおよび変調方式に基づいて、各データパケットを処理(たとえば、符号化、インタリーブ、およびシンボルマッピング)し、データシンボルを与える。一般に、データシンボルはデータのための変調シンボルであり、パイロットシンボルは(既知の)パイロットのための変調シンボルである。変調器912はデータシンボル、パイロットシンボル、場合によっては逆方向リンクのためのシグナリングを受信し、システムによって指定された変調(たとえば、OFDMまたは何らかの他の好適な変調)および/または他の処理を実行し、出力チップストリームを与える。送信器(「TMTR」)914は出力チップストリームを処理(たとえば、アナログに変換、フィルタリング、増幅、および周波数アップコンバート)し、変調信号を生成し、これが次いでアンテナ916から送信される。
【0144】
デバイス902によって(デバイス904と通信中の他のデバイスからの信号とともに)送信される変調信号はデバイス904のアンテナ918によって受信される。受信器(「RCVR」)920は、アンテナ918から受信された信号を処理(たとえば、調節およびデジタル化)し、受信サンプルを与える。復調器(「DEMOD」)922は、受信サンプルを処理(たとえば、復調および検出)し、他の(1つまたは複数の)デバイスによってデバイス904に送信されたデータシンボルのノイズの多い推定値の場合もある検出データシンボルを与える。受信(「RX」)データプロセッサ924は、検出データシンボルを処理(たとえば、シンボルデマッピング、デインタリーブ、および復号)し、各送信デバイス(たとえば、デバイス902)に関連付けられた復号データを与える。
【0145】
次に、デバイス904からデバイス902へ(たとえば、順方向リンク)の情報の送信に関係する構成要素について論じる。デバイス904で、トラフィックデータが送信(「TX」)データプロセッサ926によって処理されて、データシンボルが生成される。変調器928は、データシンボル、パイロットシンボルおよび順方向リンクのためのシグナリングを受信し、変調(たとえば、OFDMまたは何らかの他の好適な変調)および/または他の適切な処理を実行し、出力チップストリームを与え、これがさらに送信器(「TMTR」)930によって調整され、アンテナ918から送信される。一部の実装形態では、順方向リンクのためのシグナリングは、逆方向リンク上でデバイス904に送信するすべてのデバイス(たとえば、端末)のために、コントローラ932によって生成される電力制御コマンドおよび(たとえば、通信チャネルに関する)他の情報を含むことができる。
【0146】
デバイス902で、デバイス904によって送信された変調シグナルが、アンテナ916によって受信され、受信器(「RCVR」)934によって調整およびデジタル化され、復調器(「DEMOD」)936によって処理されて、検出データシンボルが得られる。受信(「RX」)データプロセッサ938は、検出データシンボルを処理し、デバイス902のための復号データおよび順方向リンクシグナリングを与える。コントローラ940は、電力制御コマンドおよび他の情報を受信して、データ送信を制御し、デバイス904への逆方向リンク上の送信電力を制御する。
【0147】
コントローラ940および932は、それぞれデバイス902およびデバイス904の様々な動作を指示する。たとえば、コントローラは、フィルタについての情報を報告して適切なフィルタを決定し、フィルタを使用して情報を復号することができる。データメモリ942および944は、それぞれコントローラ940および932によって使用されるプログラムコードおよびデータを記憶することができる。
【0148】
図9はまた、通信構成要素が、本明細書で教示する探索動作を実行する1つまたは複数の構成要素を含むことができることを示す。たとえば、探索制御構成要素946は、コントローラ940および/またはデバイス902の他の構成要素と協働して、本明細書で教示する探索を行い、関連動作を実行することができる。同様に、探索制御構成要素948は、コントローラ932および/またはデバイス904の他の構成要素と協働して、別のデバイス(たとえば、デバイス902)への信号を送信および受信して、デバイス904によるデバイス902の発見を可能にすることができる。
【0149】
本明細書の教示は様々な装置(たとえば、デバイス)に組み込む(たとえば、装置内に実装する、または装置によって実行する)ことができる。たとえば、無線デバイスは、アクセスポイント(「AP」)、ノードB、無線ネットワークコントローラ(「RNC」)、eNodeB、基地局コントローラ(「BSC」)、ベーストランシーバ局(「BTS」)、基地局(「BS」)、トランシーバ機能(「TF」)、無線ルータ、無線トランシーバ、基本サービスセット(「BSS」)、拡張サービスセット(「ESS」)、無線基地局(「RBS」)または何らかの他の用語として構成するか、または呼ぶことができる。他の無線デバイス(たとえば、無線端末)は加入者局と呼ぶことができる。加入者局は、加入者ユニット、移動局、リモート局、リモート端末、アクセス端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、またはユーザ機器として知られていることもある。一部の実装形態では、加入者局は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(「SIP」)電話、無線ローカルループ(「WLL」)局、携帯情報端末(「PDA」)、無線接続能力を有するハンドヘルドデバイス、または無線モデムに接続された何らかの他の好適な処理デバイスを備えることができる。したがって、本明細書で教示する1つまたは複数の態様は、電話(たとえば、セルラー電話、スマートフォン)、コンピュータ(たとえば、ラップトップ)、携帯型通信デバイス、携帯型コンピューティングデバイス(たとえば、個人情報端末)、娯楽デバイス(たとえば、音楽またはビデオデバイス、あるいは衛星ラジオ)、全地球測位システムデバイス、あるいは無線媒体を介して通信するように構成される他の好適デバイスに組み込むことができる。
【0150】
上述のように、一部の態様では、無線デバイスは通信システムのためのアクセスデバイス(たとえば、セルラーまたはWi−Fiアクセスポイント)を備えることができる。たとえば、そのようなアクセスデバイスは、有線または無線通信リンクを介した、ネットワーク(たとえば、インターネットまたはセルラーネットワークなど広域ネットワーク)のための、またはネットワークへの接続性を与えることができる。したがって、そのようなアクセスデバイスは、別のデバイス(たとえば、Wi−Fi局)がネットワークまたは何らかの他の機能にアクセスできるようにすることができる。
【0151】
無線デバイスは、好適な無線通信技術に基づくあるいはサポートする1つまたは複数の無線通信リンクを介して通信することができる。たとえば、一部の態様では、無線デバイスはネットワークに関連付けることができる。一部の態様では、ネットワークはボディエリアネットワークまたはパーソナルエリアネットワークを備えることがある。一部の態様では、ネットワークはローカルエリアネットワークまたは広域ネットワークを備えることがある。無線デバイスは、たとえば、CDMA、TDMA、OFDM、OFDMA、WiMAX、Wi−Fiなど、1つまたは複数の様々な無線通信技術、プロトコル、または標準をサポートあるいは使用することができる。同様に、無線デバイスは1つまたは複数の様々な対応する変調方式または多重化方式をサポートあるいは使用することができる。したがって、無線デバイスは、適切な構成要素(たとえば、エアインターフェース)を含んで、上記または他の無線通信技術を使用して1つまたは複数の無線通信リンクを確立し、それを介して通信することができる。たとえば、デバイスは、無線媒体上の通信を可能にする様々な構成要素(たとえば、信号発生器および信号処理器)を含むことができる関連する送信器構成要素および受信器構成要素(たとえば、送信器244および受信器246)とともに無線トランシーバ(たとえば、トランシーバ242)を備えることができる。
【0152】
本明細書で説明した構成要素は、様々な方法で実現することができる。図10および図11を参照すると、装置1000および1100は一連の相互に関連する機能ブロックとして表される。一部の態様では、これらのブロックの機能は、1つまたは複数のプロセッサ構成要素を含む処理システムとして実装できる。一部の態様では、これらのブロックの機能は、たとえば、1つまたは複数の集積回路(たとえば、ASIC)の少なくとも一部を使用して実装できる。本明細書で論じるように、集積回路は、プロセッサ、ソフトウェア、他の関連した構成要素、またはその何らかの組合せを含むことができる。これらのブロックの機能は、本明細書で教示する方法とは別の方法で実装することもできる。一部の態様では、図10および図11の1つまたは複数の破線ブロックは随意でよい。
【0153】
装置1000および1100は、様々な図に関して上記の1つまたは複数の機能を実行することができる1つまたは複数のモジュールを含むことができる。たとえば、状態特定手段1002は、たとえば、本明細書で論じる状態コントローラに対応してよい。探索手順特定手段1004は、たとえば、本明細書で論じる探索手順識別子に対応してよい。探索手順使用手段1006は、たとえば、本明細書で論じる探索コントローラに対応してよい。情報維持手段1008または1110は、たとえば、本明細書で論じるデータベースマネージャに対応してよい。位置決定手段1010または1106は、たとえば、本明細書で論じる位置決定器に対応してよい。関連付け判定手段1012または1108は、たとえば、本明細書で論じる通信プロセッサに対応してよい。アクセスポイント特定手段1014または1104は、たとえば、本明細書で論じるアクセスポイント選択器に対応してよい。送信モニタ手段1016または1112は、たとえば、本明細書で論じる信号/トラフィックモニタに対応してよい。探索手段1018は、たとえば、本明細書で論じる探索コントローラに対応してよい。
【0154】
本明細書における「第1」、「第2」などの名称を使用した要素への言及は、それらの要素の数量または順序を概括的に限定するものでないことを理解されたい。むしろ、これらの名称は、本明細書において2つ以上の要素またはある要素の複数の例を区別する便利な方法として使用できる。したがって、第1および第2の要素への言及は、そこで2つの要素のみが使用できること、または第1の要素が何らかの方法で第2の要素に先行しなければならないことを意味するものではない。また、別段の規定がない限り、1組の要素は1つまたは複数の要素を備えることがある。
【0155】
情報および信号は、多種多様な技術および技法のいずれかを使用して表すことができることを当業者ならば理解されよう。たとえば、上記の説明全体を通して言及されることがあるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表すことができる。
【0156】
さらに、本明細書で開示された態様に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア(たとえば、情報源符号化または何らかの他の技法を使用して設計できる、デジタル実施形態、アナログ実装形態、またはそれら2つの組合せ)、命令を組み込んだ様々な形態のプログラムまたは設計コード(便宜上、本明細書では「ソフトウェア」または「ソフトウェアモジュール」と呼ぶことがある)、または両方の組合せとして実現できることを当業者は理解するであろう。ハードウェアとソフトウェアとのこの交換可能性を明瞭に説明するために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップについて、概してそれらの機能性の観点から上記で説明した。そのような機能性をハードウェアとして実現するかソフトウェアとして実現するかは、システム全体に課せられる、特定の適用および設計上の制約に依存する。当業者は特定の適用例ごとに説明した機能を様々な方法で実現することができるが、そのような実現の決定は、本開示の範囲からの逸脱を引き起こすものと解釈すべきではない。
【0157】
本明細書で開示された態様に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、集積回路(「IC」)、アクセス端末、またはアクセスポイント内で実現でき、またはそれらによって実行できる。ICは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、電子構成要素、光学構成要素、機械構成要素、または本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを備えることができ、ICの内部、外部、または両方に存在するコードまたは命令を実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよいが、代替形態では、プロセッサは従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であってよい。プロセッサは、コンピューティング装置の組合せ、たとえばDSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、1つまたは複数のマイクロプロセッサとDSPコアとの結合、および他の任意のそのような構成としても実現できる。
【0158】
任意の開示されたプロセス中のステップの任意の特定の順序または階層はサンプル手法の一例であることを理解されたい。設計の選好に基づいて、プロセス中のステップの特定の順序または階層は本開示の範囲内のまま再構成できることを理解されたい。添付の方法クレームは、様々なステップの要素をサンプル順序で提示したものであり、提示された特定の順序または階層に限定されるものではない。
【0159】
1つまたは複数の例示的な実施形態では、説明された機能はハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはその任意の組合せで実装できる。ソフトウェアで実装する場合、機能は1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶でき、またはコンピュータ可読媒体を介して送信できる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、1つの場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスできる任意の利用可能な媒体でよい。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光学ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶装置、あるいは命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを担持または記憶するために使用でき、コンピュータによってアクセスできる任意の他の媒体を備えることができる。さらに、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、撚線対、デジタル加入者線(DSL)、または赤外線、無線、マイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、撚線対、DSL、または赤外線、無線、マイクロ波などの無線技術は媒体の定義に含まれる。本明細書では、ディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびブルーレイディスク(disc)を含み、この場合、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)はデータをレーザで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。要約すると、コンピュータ可読媒体は任意の好適なコンピュータプログラム製品に実装できることを理解されたい。
【0160】
開示された態様の前述の説明は、当業者が本開示を実施または使用できるようにするために提供されるものである。これらの態様への様々な変更は当業者にはすぐに明らかになり、本明細書で定義された包括的な原理は本開示の範囲から逸脱することなく他の態様に適用できる。したがって、本開示は、本明細書に示された態様に限定されるものではなく、本明細書に開示された原理および新規の特徴に一致する最も広い範囲を与えられるべきものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の探索手順が無線ノードの複数の無線通信状態に関連付けられる無線通信の方法であって、
無線デバイスの現在の無線通信状態を特定することと、
前記複数の探索手順のうちのどの探索手順が前記現在の無線通信状態に関連付けられているかを特定することと、
アクセスポイントを探索するために前記特定された探索手順を使用することと
を備える方法。
【請求項2】
前記現在の無線通信状態の前記特定は、前記無線ノードが無関連状態、アイドル状態、非リアルタイムトラフィック状態、またはリアルタイムトラフィック状態にあるかどうかを判定することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
異なる最適化基準が前記複数の無線通信状態の異なる状態に関連付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記異なる最適化基準が、前記無線ノードの電力消費を低減することと、前記無線ノードによるスループットを促進することと、前記無線ノードにおける待ち時間要件を満たすこととに関連する、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記無線ノードの位置を決定することと、
前記決定された位置に基づいてアクセスポイントの前記探索を制限することと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記無線ノードの前記位置が、前記無線ノードが位置する国を備える、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記無線ノードが指定されたアクセスポイントに関連付けられているかどうかを判定することと、
前記判定に基づいてアクセスポイントの前記探索を制限することと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記アクセスポイントの前記探索が、優先順位付けされたチャネル探索順序に従って行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記特定された探索手順は、前記無線ノードに関連付けられたアクセスポイントから受信された信号の少なくとも1つの特性に基づいて、アクセスポイントスキャンが行われる周波数を調節することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記特定された探索手順は、前回のアクセスポイントスキャンが少なくとも1つの近隣アクセスポイントを検出したかどうかに基づいて、アクセスポイントスキャンが行われる周波数を調節することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記特定された探索手順は、前回のアクセスポイントスキャンが、前記無線ノードに現在関連付けられているアクセスポイントのSSIDと同じSSIDを有する近隣アクセスポイントを特定したかどうかに基づいて、アクセスポイントスキャンが行われる周波数を調節することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記特定された探索手順が、リアルタイムトラフィックの送信および/または受信の間にアクセスポイントスキャンをスケジューリングすることを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
アクセスポイントの前記探索および/またはアクセスポイントの前回の探索が複数のアクセスポイントを特定する方法であって、
前記特定されたアクセスポイントから候補アクセスポイントを特定することと、
前記候補アクセスポイントに関連付けるべきかどうかを判定するために規定された時間期間にわたって前記候補アクセスポイントからの送信をモニタすることと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
アクセスポイントの前記探索および/またはアクセスポイントの前回の探索が複数のアクセスポイントを特定する方法であって、
前記無線ノードと前記特定されたアクセスポイントとの以前の相互作用に関する情報を維持することと、
前記維持された情報に基づいて前記特定されたアクセスポイントの1つに関連付けるべきかどうかを判定することと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記無線ノードと前記無線ノードに関連付けられたアクセスポイントとの間に確立された通信リンクの少なくとも1つの特性に基づいて、前記特定されたアクセスポイントの1つに関連付けるべきかどうかを判定することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
複数の探索手順が無線ノードの複数の無線通信状態に関連付けられる無線通信用の装置であって、
無線デバイスの現在の無線通信状態を特定するように構成された状態コントローラと、
前記複数の探索手順のうちのどの探索手順が前記現在の無線通信状態に関連付けられているかを特定するように構成された探索手順識別子と、
アクセスポイントを探索するために前記特定された探索手順を使用するように構成された探索コントローラと
を備える装置。
【請求項17】
前記状態コントローラは、前記無線ノードが無関連状態、アイドル状態、非リアルタイムトラフィック状態、またはリアルタイムトラフィック状態にあるかどうかを判定するようにさらに構成された、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
異なる最適化基準が前記複数の無線通信状態の異なる状態に関連付けられる、請求項16に記載の装置。
【請求項19】
前記異なる最適化基準が、前記無線ノードの電力消費を低減することと、前記無線ノードによるスループットを促進することと、前記無線ノードにおける待ち時間要件を満たすこととに関連する、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記無線ノードの位置を決定するように構成された位置決定器をさらに備え、前記探索コントローラが前記決定された位置に基づいてアクセスポイントの前記探索を制限するようにさらに構成された、請求項16に記載の装置。
【請求項21】
前記無線ノードが指定されたアクセスポイントに関連付けられているかどうかを判定するように構成された通信プロセッサをさらに備え、前記探索コントローラが前記判定に基づいてアクセスポイントの前記探索を制限するようにさらに構成された、請求項16に記載の装置。
【請求項22】
前記探索コントローラは、前記アクセスポイントの前記探索が、優先順位付けされたチャネル探索順序に従って行われるようにさらに構成された、請求項16に記載の装置。
【請求項23】
アクセスポイントの前記探索および/またはアクセスポイントの前回の探索が複数のアクセスポイントを特定する方法であって、
前記特定されたアクセスポイントから候補アクセスポイントを特定するように構成されたアクセスポイント選択器と、
前記候補アクセスポイントに関連付けるべきかどうかを判定するために規定された時間期間にわたって前記候補アクセスポイントからの送信をモニタするように構成されたトラフィックモニタと
をさらに備える、請求項16に記載の装置。
【請求項24】
アクセスポイントの前記探索および/またはアクセスポイントの前回の探索が複数のアクセスポイントを特定する方法であって、
前記無線ノードと前記特定されたアクセスポイントとの以前の相互作用に関する情報を維持するように構成されたデータベースマネージャと、
前記維持された情報に基づいて前記特定されたアクセスポイントの1つに関連付けるべきかどうかを判定するように構成されたアクセスポイント選択器と
をさらに備える、請求項16に記載の装置。
【請求項25】
複数の探索手順が無線ノードの複数の無線通信状態に関連付けられる無線通信用の装置であって、
無線デバイスの現在の無線通信状態を特定するための手段と、
前記複数の探索手順のうちのどの探索手順が前記現在の無線通信状態に関連付けられているかを特定するための手段と、
アクセスポイントを探索するために前記特定された探索手順を使用するための手段と
を備える装置。
【請求項26】
現在の無線通信状態を特定するための前記手段は、前記無線ノードが無関連状態、アイドル状態、非リアルタイムトラフィック状態、またはリアルタイムトラフィック状態にあるかどうかを判定する、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
異なる最適化基準が前記複数の無線通信状態の異なる状態に関連付けられる、請求項25に記載の装置。
【請求項28】
前記異なる最適化基準が、前記無線ノードの電力消費を低減することと、前記無線ノードによるスループットを促進することと、前記無線ノードにおける待ち時間要件を満たすこととに関連する、請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記無線ノードの位置を決定するための手段をさらに備え、使用するための前記手段が前記決定された位置に基づいてアクセスポイントの前記探索を制限する、請求項25に記載の装置。
【請求項30】
前記無線ノードが指定されたアクセスポイントに関連付けられているかどうかを判定するための手段をさらに備え、使用するための前記手段が前記判定に基づいてアクセスポイントの前記探索を制限する、請求項25に記載の装置。
【請求項31】
使用するための前記手段が、優先順位付けされたチャネル探索順序に従って前記アクセスポイントの前記探索を行う、請求項25に記載の装置。
【請求項32】
アクセスポイントの前記探索および/またはアクセスポイントの前回の探索が複数のアクセスポイントを特定する方法であって、
前記特定されたアクセスポイントから候補アクセスポイントを特定するための手段と、
前記候補アクセスポイントに関連付けるべきかどうかを判定するために規定された時間期間にわたって前記候補アクセスポイントからの送信をモニタするための手段と
をさらに備える、請求項25に記載の装置。
【請求項33】
アクセスポイントの前記探索および/またはアクセスポイントの前回の探索が複数のアクセスポイントを特定する方法であって、
前記無線ノードと前記特定されたアクセスポイントとの以前の相互作用に関する情報を維持するための手段と、
前記維持された情報に基づいて前記特定されたアクセスポイントの1つに関連付けるべきかどうかを判定するための手段と
をさらに備える、請求項25に記載の装置。
【請求項34】
複数の探索手順が無線ノードの複数の無線通信状態に関連付けられる無線通信用のコンピュータプログラム製品であって、
無線デバイスの現在の無線通信状態を特定することと、
前記複数の探索手順のうちのどの探索手順が前記現在の無線通信状態に関連付けられているかを特定することと、
アクセスポイントを探索するために前記特定された探索手順を使用することと
をコンピュータに行わせるコードを備えるコンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品。
【請求項35】
前記コンピュータ可読媒体は、前記無線ノードが無関連状態、アイドル状態、非リアルタイムトラフィック状態、またはリアルタイムトラフィック状態にあるかどうかを判定することをコンピュータに行わせるコードをさらに備える、請求項34に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項36】
異なる最適化基準が前記複数の無線通信状態の異なる状態に関連付けられる、請求項34に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項37】
前記異なる最適化基準が、前記無線ノードの電力消費を低減することと、前記無線ノードによるスループットを促進することと、前記無線ノードにおける待ち時間要件を満たすこととに関連する、請求項36に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項38】
前記コンピュータ可読媒体が、
前記無線ノードの位置を決定することと、
前記決定された位置に基づいてアクセスポイントの前記探索を制限することと
をコンピュータに行わせるコードをさらに備える、請求項34に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項39】
前記コンピュータ可読媒体が、
前記無線ノードが指定されたアクセスポイントに関連付けられているかどうかを判定することと、
前記判定に基づいてアクセスポイントの前記探索を制限することと
をコンピュータに行わせるコードをさらに備える、請求項34に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項40】
前記コンピュータ可読媒体が、コンピュータに優先順位付けされたチャネル探索順序に従って前記アクセスポイントの前記探索を行うことをコンピュータに行わせるコードをさらに備える、請求項34に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項41】
アクセスポイントの前記探索および/またはアクセスポイントの前回の探索が複数のアクセスポイントを特定するコンピュータプログラム製品であって、
前記特定されたアクセスポイントから候補アクセスポイントを特定することと、
前記候補アクセスポイントに関連付けるべきかどうかを判定するために規定された時間期間にわたって前記候補アクセスポイントからの送信をモニタすることと
をコンピュータに行わせるコードをさらに備える、請求項34に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項42】
アクセスポイントの探索および/またはアクセスポイントの前回の探索が複数のアクセスポイントを特定するコンピュータプログラム製品であって、
無線ノードと前記特定されたアクセスポイントとの以前の相互作用に関する情報を維持することと、
前記維持された情報に基づいて前記特定されたアクセスポイントの1つに関連付けるべきかどうかを判定することと
をコンピュータに行わせるコードをさらに備える、請求項34に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項43】
無線ノードが第1のアクセスポイントに関連付けられている間に無線ノードにおいてアクセスポイントを探索することと、
前記無線ノードが前記第1のアクセスポイントとの関連付けを終了した場合、アクセスポイントの前記探索に基づいて、前記無線ノードに関連付けることができる候補アクセスポイントを特定することと
を備える無線通信の方法。
【請求項44】
前記無線ノードの位置を決定することと、
前記決定された位置に基づいてアクセスポイントの前記探索を制限することと
をさらに備える、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記無線ノードの前記位置が、前記無線ノードが位置する国を備える、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記無線ノードが指定されたアクセスポイントに関連付けられているかどうかを判定することと、
前記判定に基づいてアクセスポイントの前記探索を制限することと
をさらに備える、請求項43に記載の方法。
【請求項47】
アクセスポイントの前記探索が、優先順位付けされたチャネル探索順序に従って行われる、請求項43に記載の方法。
【請求項48】
アクセスポイントの前記探索は、前回のアクセスポイントスキャンが少なくとも1つの近隣アクセスポイントを検出したかどうかに基づいて、アクセスポイントスキャンが行われる周波数を調節することを備える、請求項43に記載の方法。
【請求項49】
アクセスポイントの前記探索は、前回のアクセスポイントスキャンが、前記第1のアクセスポイントのSSIDと同じSSIDを有する近隣アクセスポイントを特定したかどうかに基づいて、アクセスポイントスキャンが行われる周波数を調節することを備える、請求項43に記載の方法。
【請求項50】
アクセスポイントの前記探索が、第1のアクセスポイントによって与えられるサービス品質に基づいて、アクセスポイントスキャンの周波数を調節することを備える、請求項43に記載の方法。
【請求項51】
アクセスポイントの前記探索中および/またはアクセスポイントの前回の探索中に収集されたアクセスポイント情報を維持することと、
前記維持された情報に基づいて前記候補アクセスポイントに関連付けるべきかどうかを判定することと
をさらに備える、請求項43に記載の方法。
【請求項52】
前記維持された情報が前記無線ノードと複数のアクセスポイントとの以前の相互作用に関する、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記維持された情報は、前記無線ノードが最も新しく使用したアクセスポイントを特定する、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記維持された情報が、前記第1のアクセスポイントのSSIDと同じSSIDを有する任意のアクセスポイントを特定する、請求項51に記載の方法。
【請求項55】
前記候補アクセスポイントの前記特定は、前記候補アクセスポイントからの信号のRSSIがしきい値を超えるかどうかを判定することを備える、請求項43に記載の方法。
【請求項56】
前記候補アクセスポイントの前記特定は、前記候補アクセスポイントが前記第1のアクセスポイントのSSIDと同じSSIDを有するかどうかを判定することを備える、請求項43に記載の方法。
【請求項57】
前記候補アクセスポイントに関連付けるべきかどうかを判定するために規定された時間期間にわたって前記候補アクセスポイントからの送信をモニタすることをさらに備える、請求項43に記載の方法。
【請求項58】
前記規定された時間期間中に前記候補アクセスポイントに有向スキャンを送信することをさらに備える、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記無線ノードと前記第1のアクセスポイントとの間の通信リンクの少なくとも1つの特性に基づいて、前記候補アクセスポイントに関連付けるべきかどうかを判定することをさらに備える、請求項43に記載の方法。
【請求項60】
前記通信リンクの前記少なくとも1つの特性が前記第1のアクセスポイントから受信された信号のRSSIを備える、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記第1のアクセスポイントとの通信が劣化したかどうかに基づいて、前記候補アクセスポイントに関連付けるべきかどうかを判定することをさらに備える、請求項43に記載の方法。
【請求項62】
無線ノードが第1のアクセスポイントに関連付けられている間に無線ノードにおいてアクセスポイントを探索するように構成された探索コントローラと、
前記無線ノードが前記第1のアクセスポイントとの関連付けを終了した場合、前記探索に基づいて、前記無線ノードに関連付けることができる候補アクセスポイントを特定するように構成されたアクセスポイント選択器と
を備える無線通信用の装置。
【請求項63】
前記無線ノードの位置を決定するように構成された位置決定器をさらに備え、前記探索コントローラが前記決定された位置に基づいてアクセスポイントの前記探索を制限するようにさらに構成された、請求項62に記載の装置。
【請求項64】
前記無線ノードが指定されたアクセスポイントに関連付けられているかどうかを判定するように構成された通信プロセッサをさらに備え、前記探索コントローラが前記判定に基づいてアクセスポイントの前記探索を制限するようにさらに構成された、請求項62に記載の装置。
【請求項65】
前記探索コントローラは、アクセスポイントの前記探索が、優先順位付けされたチャネル探索順序に従って行われるようにさらに構成された、請求項62に記載の装置。
【請求項66】
アクセスポイントの前記探索中および/またはアクセスポイントの前回の探索中に収集されたアクセスポイント情報を維持するように構成されたデータベースマネージャと、
前記維持された情報に基づいて前記候補アクセスポイントに関連付けるべきかどうかを判定するように構成されたアクセスポイント選択器と
をさらに備える、請求項62に記載の装置。
【請求項67】
前記維持された情報が前記無線ノードと複数のアクセスポイントとの以前の相互作用に関する、請求項66に記載の装置。
【請求項68】
前記維持された情報は、前記無線ノードが最も新しく使用したアクセスポイントを特定する、請求項67に記載の装置。
【請求項69】
前記候補アクセスポイントの前記特定は、前記候補アクセスポイントからの信号のRSSIがしきい値を超えるかどうかを判定することを備える、請求項62に記載の装置。
【請求項70】
前記候補アクセスポイントの前記特定は、前記候補アクセスポイントが前記第1のアクセスポイントのSSIDと同じSSIDを有するかどうかを判定することを備える、請求項62に記載の装置。
【請求項71】
前記候補アクセスポイントに関連付けるべきかどうかを判定するために規定された時間期間にわたって前記候補アクセスポイントからの送信をモニタするように構成されたトラフィックモニタをさらに備える、請求項62に記載の装置。
【請求項72】
前記第1のアクセスポイントとの通信が劣化したかどうかに基づいて、前記候補アクセスポイントに関連付けるべきかどうかを判定するように構成されたアクセスポイント選択器をさらに備える、請求項62に記載の装置。
【請求項73】
無線ノードが第1のアクセスポイントに関連付けられている間に前記無線ノードにおいてアクセスポイントを探索するための手段と、
前記無線ノードが前記第1のアクセスポイントとの関連付けを終了した場合、前記探索に基づいて、前記無線ノードに関連付けることができる候補アクセスポイントを特定するための手段と
を備える無線通信用の装置。
【請求項74】
前記無線ノードの位置を決定するための手段をさらに備え、探索するための前記手段が前記決定された位置に基づいてアクセスポイントの前記探索を制限する、請求項73に記載の装置。
【請求項75】
前記無線ノードが指定されたアクセスポイントに関連付けられているかどうかを判定するための手段をさらに備え、探索するための前記手段が前記判定に基づいてアクセスポイントの前記探索を制限する、請求項73に記載の装置。
【請求項76】
探索するための前記手段が、優先順位付けされたチャネル探索順序に従ってアクセスポイントの前記探索を行う、請求項73に記載の装置。
【請求項77】
アクセスポイントの前記探索中および/またはアクセスポイントの前回の探索中に収集されたアクセスポイント情報を維持するための手段と、
前記維持された情報に基づいて前記候補アクセスポイントに関連付けるべきかどうかを判定するための手段と
をさらに備える、請求項73に記載の装置。
【請求項78】
前記維持された情報が前記無線ノードと複数のアクセスポイントとの以前の相互作用に関する、請求項77に記載の装置。
【請求項79】
前記維持された情報は、前記無線ノードが最も新しく使用したアクセスポイントを特定する、請求項78に記載の装置。
【請求項80】
前記候補アクセスポイントの前記特定は、前記候補アクセスポイントからの信号のRSSIがしきい値を超えるかどうかを判定することを備える、請求項73に記載の装置。
【請求項81】
前記候補アクセスポイントの前記特定は、前記候補アクセスポイントが前記第1のアクセスポイントのSSIDと同じSSIDを有するかどうかを判定することを備える、請求項73に記載の装置。
【請求項82】
前記候補アクセスポイントに関連付けるべきかどうかを判定するために規定された時間期間にわたって前記候補アクセスポイントからの送信をモニタするための手段をさらに備える、請求項73に記載の装置。
【請求項83】
前記第1のアクセスポイントとの通信が劣化したかどうかに基づいて、前記候補アクセスポイントに関連付けるべきかどうかを判定するための手段をさらに備える、請求項73に記載の装置。
【請求項84】
無線通信用のコンピュータプログラム製品であって、
無線ノードが第1のアクセスポイントに関連付けられている間に前記無線ノードにおいてアクセスポイントを探索することと、
前記無線ノードが前記第1のアクセスポイントとの関連付けを終了した場合、前記探索に基づいて、前記無線ノードに関連付けることができる候補アクセスポイントを特定することと
をコンピュータに行わせるコードを備えるコンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品。
【請求項85】
前記コンピュータ可読媒体が、
前記無線ノードの位置を決定することと、
前記決定された位置に基づいてアクセスポイントの前記探索を制限することと
をコンピュータに行わせるコードをさらに備える、請求項84に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項86】
前記コンピュータ可読媒体が、
前記無線ノードが指定されたアクセスポイントに関連付けられているかどうかを判定することと、
前記判定に基づいてアクセスポイントの前記探索を制限することと
をコンピュータに行わせるコードをさらに備える、請求項84に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項87】
前記コンピュータ可読媒体が、優先順位付けされたチャネル探索順序に従ってアクセスポイントの前記探索を行うことをコンピュータに行わせるコードをさらに備える、請求項84に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項88】
前記コンピュータ可読媒体が、
アクセスポイントの前記探索中および/またはアクセスポイントの前回の探索中に収集されたアクセスポイント情報を維持することと、
前記維持された情報に基づいて前記候補アクセスポイントに関連付けるべきかどうかを判定することと
をコンピュータに行わせるコードをさらに備える、請求項84に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項89】
前記維持された情報が前記無線ノードと複数のアクセスポイントとの以前の相互作用に関する、請求項88に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項90】
前記維持された情報は、前記無線ノードが最も新しく使用したアクセスポイントを特定する、請求項89に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項91】
前記候補アクセスポイントの前記特定は、前記候補アクセスポイントからの信号のRSSIがしきい値を超えるかどうかを判定することを備える、請求項84に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項92】
前記候補アクセスポイントの前記特定は、前記候補アクセスポイントが前記第1のアクセスポイントのSSIDと同じSSIDを有するかどうかを判定することを備える、請求項84に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項93】
前記コンピュータ可読媒体が、前記候補アクセスポイントに関連付けるべきかどうかを判定するために規定された時間期間にわたって前記候補アクセスポイントからの送信をモニタすることをコンピュータに行わせるコードをさらに備える、請求項84に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項94】
前記コンピュータ可読媒体が、前記第1のアクセスポイントとの通信が劣化したかどうかに基づいて、前記候補アクセスポイントに関連付けるべきかどうかを判定することをコンピュータに行わせるコードをさらに備える、請求項84に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項1】
複数の探索手順が無線ノードの複数の無線通信状態に関連付けられる無線通信の方法であって、
無線デバイスの現在の無線通信状態を特定することと、
前記複数の探索手順のうちのどの探索手順が前記現在の無線通信状態に関連付けられているかを特定することと、
アクセスポイントを探索するために前記特定された探索手順を使用することと
を備える方法。
【請求項2】
前記現在の無線通信状態の前記特定は、前記無線ノードが無関連状態、アイドル状態、非リアルタイムトラフィック状態、またはリアルタイムトラフィック状態にあるかどうかを判定することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
異なる最適化基準が前記複数の無線通信状態の異なる状態に関連付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記異なる最適化基準が、前記無線ノードの電力消費を低減することと、前記無線ノードによるスループットを促進することと、前記無線ノードにおける待ち時間要件を満たすこととに関連する、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記無線ノードの位置を決定することと、
前記決定された位置に基づいてアクセスポイントの前記探索を制限することと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記無線ノードの前記位置が、前記無線ノードが位置する国を備える、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記無線ノードが指定されたアクセスポイントに関連付けられているかどうかを判定することと、
前記判定に基づいてアクセスポイントの前記探索を制限することと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記アクセスポイントの前記探索が、優先順位付けされたチャネル探索順序に従って行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記特定された探索手順は、前記無線ノードに関連付けられたアクセスポイントから受信された信号の少なくとも1つの特性に基づいて、アクセスポイントスキャンが行われる周波数を調節することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記特定された探索手順は、前回のアクセスポイントスキャンが少なくとも1つの近隣アクセスポイントを検出したかどうかに基づいて、アクセスポイントスキャンが行われる周波数を調節することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記特定された探索手順は、前回のアクセスポイントスキャンが、前記無線ノードに現在関連付けられているアクセスポイントのSSIDと同じSSIDを有する近隣アクセスポイントを特定したかどうかに基づいて、アクセスポイントスキャンが行われる周波数を調節することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記特定された探索手順が、リアルタイムトラフィックの送信および/または受信の間にアクセスポイントスキャンをスケジューリングすることを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
アクセスポイントの前記探索および/またはアクセスポイントの前回の探索が複数のアクセスポイントを特定する方法であって、
前記特定されたアクセスポイントから候補アクセスポイントを特定することと、
前記候補アクセスポイントに関連付けるべきかどうかを判定するために規定された時間期間にわたって前記候補アクセスポイントからの送信をモニタすることと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
アクセスポイントの前記探索および/またはアクセスポイントの前回の探索が複数のアクセスポイントを特定する方法であって、
前記無線ノードと前記特定されたアクセスポイントとの以前の相互作用に関する情報を維持することと、
前記維持された情報に基づいて前記特定されたアクセスポイントの1つに関連付けるべきかどうかを判定することと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記無線ノードと前記無線ノードに関連付けられたアクセスポイントとの間に確立された通信リンクの少なくとも1つの特性に基づいて、前記特定されたアクセスポイントの1つに関連付けるべきかどうかを判定することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
複数の探索手順が無線ノードの複数の無線通信状態に関連付けられる無線通信用の装置であって、
無線デバイスの現在の無線通信状態を特定するように構成された状態コントローラと、
前記複数の探索手順のうちのどの探索手順が前記現在の無線通信状態に関連付けられているかを特定するように構成された探索手順識別子と、
アクセスポイントを探索するために前記特定された探索手順を使用するように構成された探索コントローラと
を備える装置。
【請求項17】
前記状態コントローラは、前記無線ノードが無関連状態、アイドル状態、非リアルタイムトラフィック状態、またはリアルタイムトラフィック状態にあるかどうかを判定するようにさらに構成された、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
異なる最適化基準が前記複数の無線通信状態の異なる状態に関連付けられる、請求項16に記載の装置。
【請求項19】
前記異なる最適化基準が、前記無線ノードの電力消費を低減することと、前記無線ノードによるスループットを促進することと、前記無線ノードにおける待ち時間要件を満たすこととに関連する、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記無線ノードの位置を決定するように構成された位置決定器をさらに備え、前記探索コントローラが前記決定された位置に基づいてアクセスポイントの前記探索を制限するようにさらに構成された、請求項16に記載の装置。
【請求項21】
前記無線ノードが指定されたアクセスポイントに関連付けられているかどうかを判定するように構成された通信プロセッサをさらに備え、前記探索コントローラが前記判定に基づいてアクセスポイントの前記探索を制限するようにさらに構成された、請求項16に記載の装置。
【請求項22】
前記探索コントローラは、前記アクセスポイントの前記探索が、優先順位付けされたチャネル探索順序に従って行われるようにさらに構成された、請求項16に記載の装置。
【請求項23】
アクセスポイントの前記探索および/またはアクセスポイントの前回の探索が複数のアクセスポイントを特定する方法であって、
前記特定されたアクセスポイントから候補アクセスポイントを特定するように構成されたアクセスポイント選択器と、
前記候補アクセスポイントに関連付けるべきかどうかを判定するために規定された時間期間にわたって前記候補アクセスポイントからの送信をモニタするように構成されたトラフィックモニタと
をさらに備える、請求項16に記載の装置。
【請求項24】
アクセスポイントの前記探索および/またはアクセスポイントの前回の探索が複数のアクセスポイントを特定する方法であって、
前記無線ノードと前記特定されたアクセスポイントとの以前の相互作用に関する情報を維持するように構成されたデータベースマネージャと、
前記維持された情報に基づいて前記特定されたアクセスポイントの1つに関連付けるべきかどうかを判定するように構成されたアクセスポイント選択器と
をさらに備える、請求項16に記載の装置。
【請求項25】
複数の探索手順が無線ノードの複数の無線通信状態に関連付けられる無線通信用の装置であって、
無線デバイスの現在の無線通信状態を特定するための手段と、
前記複数の探索手順のうちのどの探索手順が前記現在の無線通信状態に関連付けられているかを特定するための手段と、
アクセスポイントを探索するために前記特定された探索手順を使用するための手段と
を備える装置。
【請求項26】
現在の無線通信状態を特定するための前記手段は、前記無線ノードが無関連状態、アイドル状態、非リアルタイムトラフィック状態、またはリアルタイムトラフィック状態にあるかどうかを判定する、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
異なる最適化基準が前記複数の無線通信状態の異なる状態に関連付けられる、請求項25に記載の装置。
【請求項28】
前記異なる最適化基準が、前記無線ノードの電力消費を低減することと、前記無線ノードによるスループットを促進することと、前記無線ノードにおける待ち時間要件を満たすこととに関連する、請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記無線ノードの位置を決定するための手段をさらに備え、使用するための前記手段が前記決定された位置に基づいてアクセスポイントの前記探索を制限する、請求項25に記載の装置。
【請求項30】
前記無線ノードが指定されたアクセスポイントに関連付けられているかどうかを判定するための手段をさらに備え、使用するための前記手段が前記判定に基づいてアクセスポイントの前記探索を制限する、請求項25に記載の装置。
【請求項31】
使用するための前記手段が、優先順位付けされたチャネル探索順序に従って前記アクセスポイントの前記探索を行う、請求項25に記載の装置。
【請求項32】
アクセスポイントの前記探索および/またはアクセスポイントの前回の探索が複数のアクセスポイントを特定する方法であって、
前記特定されたアクセスポイントから候補アクセスポイントを特定するための手段と、
前記候補アクセスポイントに関連付けるべきかどうかを判定するために規定された時間期間にわたって前記候補アクセスポイントからの送信をモニタするための手段と
をさらに備える、請求項25に記載の装置。
【請求項33】
アクセスポイントの前記探索および/またはアクセスポイントの前回の探索が複数のアクセスポイントを特定する方法であって、
前記無線ノードと前記特定されたアクセスポイントとの以前の相互作用に関する情報を維持するための手段と、
前記維持された情報に基づいて前記特定されたアクセスポイントの1つに関連付けるべきかどうかを判定するための手段と
をさらに備える、請求項25に記載の装置。
【請求項34】
複数の探索手順が無線ノードの複数の無線通信状態に関連付けられる無線通信用のコンピュータプログラム製品であって、
無線デバイスの現在の無線通信状態を特定することと、
前記複数の探索手順のうちのどの探索手順が前記現在の無線通信状態に関連付けられているかを特定することと、
アクセスポイントを探索するために前記特定された探索手順を使用することと
をコンピュータに行わせるコードを備えるコンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品。
【請求項35】
前記コンピュータ可読媒体は、前記無線ノードが無関連状態、アイドル状態、非リアルタイムトラフィック状態、またはリアルタイムトラフィック状態にあるかどうかを判定することをコンピュータに行わせるコードをさらに備える、請求項34に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項36】
異なる最適化基準が前記複数の無線通信状態の異なる状態に関連付けられる、請求項34に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項37】
前記異なる最適化基準が、前記無線ノードの電力消費を低減することと、前記無線ノードによるスループットを促進することと、前記無線ノードにおける待ち時間要件を満たすこととに関連する、請求項36に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項38】
前記コンピュータ可読媒体が、
前記無線ノードの位置を決定することと、
前記決定された位置に基づいてアクセスポイントの前記探索を制限することと
をコンピュータに行わせるコードをさらに備える、請求項34に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項39】
前記コンピュータ可読媒体が、
前記無線ノードが指定されたアクセスポイントに関連付けられているかどうかを判定することと、
前記判定に基づいてアクセスポイントの前記探索を制限することと
をコンピュータに行わせるコードをさらに備える、請求項34に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項40】
前記コンピュータ可読媒体が、コンピュータに優先順位付けされたチャネル探索順序に従って前記アクセスポイントの前記探索を行うことをコンピュータに行わせるコードをさらに備える、請求項34に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項41】
アクセスポイントの前記探索および/またはアクセスポイントの前回の探索が複数のアクセスポイントを特定するコンピュータプログラム製品であって、
前記特定されたアクセスポイントから候補アクセスポイントを特定することと、
前記候補アクセスポイントに関連付けるべきかどうかを判定するために規定された時間期間にわたって前記候補アクセスポイントからの送信をモニタすることと
をコンピュータに行わせるコードをさらに備える、請求項34に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項42】
アクセスポイントの探索および/またはアクセスポイントの前回の探索が複数のアクセスポイントを特定するコンピュータプログラム製品であって、
無線ノードと前記特定されたアクセスポイントとの以前の相互作用に関する情報を維持することと、
前記維持された情報に基づいて前記特定されたアクセスポイントの1つに関連付けるべきかどうかを判定することと
をコンピュータに行わせるコードをさらに備える、請求項34に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項43】
無線ノードが第1のアクセスポイントに関連付けられている間に無線ノードにおいてアクセスポイントを探索することと、
前記無線ノードが前記第1のアクセスポイントとの関連付けを終了した場合、アクセスポイントの前記探索に基づいて、前記無線ノードに関連付けることができる候補アクセスポイントを特定することと
を備える無線通信の方法。
【請求項44】
前記無線ノードの位置を決定することと、
前記決定された位置に基づいてアクセスポイントの前記探索を制限することと
をさらに備える、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記無線ノードの前記位置が、前記無線ノードが位置する国を備える、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記無線ノードが指定されたアクセスポイントに関連付けられているかどうかを判定することと、
前記判定に基づいてアクセスポイントの前記探索を制限することと
をさらに備える、請求項43に記載の方法。
【請求項47】
アクセスポイントの前記探索が、優先順位付けされたチャネル探索順序に従って行われる、請求項43に記載の方法。
【請求項48】
アクセスポイントの前記探索は、前回のアクセスポイントスキャンが少なくとも1つの近隣アクセスポイントを検出したかどうかに基づいて、アクセスポイントスキャンが行われる周波数を調節することを備える、請求項43に記載の方法。
【請求項49】
アクセスポイントの前記探索は、前回のアクセスポイントスキャンが、前記第1のアクセスポイントのSSIDと同じSSIDを有する近隣アクセスポイントを特定したかどうかに基づいて、アクセスポイントスキャンが行われる周波数を調節することを備える、請求項43に記載の方法。
【請求項50】
アクセスポイントの前記探索が、第1のアクセスポイントによって与えられるサービス品質に基づいて、アクセスポイントスキャンの周波数を調節することを備える、請求項43に記載の方法。
【請求項51】
アクセスポイントの前記探索中および/またはアクセスポイントの前回の探索中に収集されたアクセスポイント情報を維持することと、
前記維持された情報に基づいて前記候補アクセスポイントに関連付けるべきかどうかを判定することと
をさらに備える、請求項43に記載の方法。
【請求項52】
前記維持された情報が前記無線ノードと複数のアクセスポイントとの以前の相互作用に関する、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記維持された情報は、前記無線ノードが最も新しく使用したアクセスポイントを特定する、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記維持された情報が、前記第1のアクセスポイントのSSIDと同じSSIDを有する任意のアクセスポイントを特定する、請求項51に記載の方法。
【請求項55】
前記候補アクセスポイントの前記特定は、前記候補アクセスポイントからの信号のRSSIがしきい値を超えるかどうかを判定することを備える、請求項43に記載の方法。
【請求項56】
前記候補アクセスポイントの前記特定は、前記候補アクセスポイントが前記第1のアクセスポイントのSSIDと同じSSIDを有するかどうかを判定することを備える、請求項43に記載の方法。
【請求項57】
前記候補アクセスポイントに関連付けるべきかどうかを判定するために規定された時間期間にわたって前記候補アクセスポイントからの送信をモニタすることをさらに備える、請求項43に記載の方法。
【請求項58】
前記規定された時間期間中に前記候補アクセスポイントに有向スキャンを送信することをさらに備える、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記無線ノードと前記第1のアクセスポイントとの間の通信リンクの少なくとも1つの特性に基づいて、前記候補アクセスポイントに関連付けるべきかどうかを判定することをさらに備える、請求項43に記載の方法。
【請求項60】
前記通信リンクの前記少なくとも1つの特性が前記第1のアクセスポイントから受信された信号のRSSIを備える、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記第1のアクセスポイントとの通信が劣化したかどうかに基づいて、前記候補アクセスポイントに関連付けるべきかどうかを判定することをさらに備える、請求項43に記載の方法。
【請求項62】
無線ノードが第1のアクセスポイントに関連付けられている間に無線ノードにおいてアクセスポイントを探索するように構成された探索コントローラと、
前記無線ノードが前記第1のアクセスポイントとの関連付けを終了した場合、前記探索に基づいて、前記無線ノードに関連付けることができる候補アクセスポイントを特定するように構成されたアクセスポイント選択器と
を備える無線通信用の装置。
【請求項63】
前記無線ノードの位置を決定するように構成された位置決定器をさらに備え、前記探索コントローラが前記決定された位置に基づいてアクセスポイントの前記探索を制限するようにさらに構成された、請求項62に記載の装置。
【請求項64】
前記無線ノードが指定されたアクセスポイントに関連付けられているかどうかを判定するように構成された通信プロセッサをさらに備え、前記探索コントローラが前記判定に基づいてアクセスポイントの前記探索を制限するようにさらに構成された、請求項62に記載の装置。
【請求項65】
前記探索コントローラは、アクセスポイントの前記探索が、優先順位付けされたチャネル探索順序に従って行われるようにさらに構成された、請求項62に記載の装置。
【請求項66】
アクセスポイントの前記探索中および/またはアクセスポイントの前回の探索中に収集されたアクセスポイント情報を維持するように構成されたデータベースマネージャと、
前記維持された情報に基づいて前記候補アクセスポイントに関連付けるべきかどうかを判定するように構成されたアクセスポイント選択器と
をさらに備える、請求項62に記載の装置。
【請求項67】
前記維持された情報が前記無線ノードと複数のアクセスポイントとの以前の相互作用に関する、請求項66に記載の装置。
【請求項68】
前記維持された情報は、前記無線ノードが最も新しく使用したアクセスポイントを特定する、請求項67に記載の装置。
【請求項69】
前記候補アクセスポイントの前記特定は、前記候補アクセスポイントからの信号のRSSIがしきい値を超えるかどうかを判定することを備える、請求項62に記載の装置。
【請求項70】
前記候補アクセスポイントの前記特定は、前記候補アクセスポイントが前記第1のアクセスポイントのSSIDと同じSSIDを有するかどうかを判定することを備える、請求項62に記載の装置。
【請求項71】
前記候補アクセスポイントに関連付けるべきかどうかを判定するために規定された時間期間にわたって前記候補アクセスポイントからの送信をモニタするように構成されたトラフィックモニタをさらに備える、請求項62に記載の装置。
【請求項72】
前記第1のアクセスポイントとの通信が劣化したかどうかに基づいて、前記候補アクセスポイントに関連付けるべきかどうかを判定するように構成されたアクセスポイント選択器をさらに備える、請求項62に記載の装置。
【請求項73】
無線ノードが第1のアクセスポイントに関連付けられている間に前記無線ノードにおいてアクセスポイントを探索するための手段と、
前記無線ノードが前記第1のアクセスポイントとの関連付けを終了した場合、前記探索に基づいて、前記無線ノードに関連付けることができる候補アクセスポイントを特定するための手段と
を備える無線通信用の装置。
【請求項74】
前記無線ノードの位置を決定するための手段をさらに備え、探索するための前記手段が前記決定された位置に基づいてアクセスポイントの前記探索を制限する、請求項73に記載の装置。
【請求項75】
前記無線ノードが指定されたアクセスポイントに関連付けられているかどうかを判定するための手段をさらに備え、探索するための前記手段が前記判定に基づいてアクセスポイントの前記探索を制限する、請求項73に記載の装置。
【請求項76】
探索するための前記手段が、優先順位付けされたチャネル探索順序に従ってアクセスポイントの前記探索を行う、請求項73に記載の装置。
【請求項77】
アクセスポイントの前記探索中および/またはアクセスポイントの前回の探索中に収集されたアクセスポイント情報を維持するための手段と、
前記維持された情報に基づいて前記候補アクセスポイントに関連付けるべきかどうかを判定するための手段と
をさらに備える、請求項73に記載の装置。
【請求項78】
前記維持された情報が前記無線ノードと複数のアクセスポイントとの以前の相互作用に関する、請求項77に記載の装置。
【請求項79】
前記維持された情報は、前記無線ノードが最も新しく使用したアクセスポイントを特定する、請求項78に記載の装置。
【請求項80】
前記候補アクセスポイントの前記特定は、前記候補アクセスポイントからの信号のRSSIがしきい値を超えるかどうかを判定することを備える、請求項73に記載の装置。
【請求項81】
前記候補アクセスポイントの前記特定は、前記候補アクセスポイントが前記第1のアクセスポイントのSSIDと同じSSIDを有するかどうかを判定することを備える、請求項73に記載の装置。
【請求項82】
前記候補アクセスポイントに関連付けるべきかどうかを判定するために規定された時間期間にわたって前記候補アクセスポイントからの送信をモニタするための手段をさらに備える、請求項73に記載の装置。
【請求項83】
前記第1のアクセスポイントとの通信が劣化したかどうかに基づいて、前記候補アクセスポイントに関連付けるべきかどうかを判定するための手段をさらに備える、請求項73に記載の装置。
【請求項84】
無線通信用のコンピュータプログラム製品であって、
無線ノードが第1のアクセスポイントに関連付けられている間に前記無線ノードにおいてアクセスポイントを探索することと、
前記無線ノードが前記第1のアクセスポイントとの関連付けを終了した場合、前記探索に基づいて、前記無線ノードに関連付けることができる候補アクセスポイントを特定することと
をコンピュータに行わせるコードを備えるコンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品。
【請求項85】
前記コンピュータ可読媒体が、
前記無線ノードの位置を決定することと、
前記決定された位置に基づいてアクセスポイントの前記探索を制限することと
をコンピュータに行わせるコードをさらに備える、請求項84に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項86】
前記コンピュータ可読媒体が、
前記無線ノードが指定されたアクセスポイントに関連付けられているかどうかを判定することと、
前記判定に基づいてアクセスポイントの前記探索を制限することと
をコンピュータに行わせるコードをさらに備える、請求項84に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項87】
前記コンピュータ可読媒体が、優先順位付けされたチャネル探索順序に従ってアクセスポイントの前記探索を行うことをコンピュータに行わせるコードをさらに備える、請求項84に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項88】
前記コンピュータ可読媒体が、
アクセスポイントの前記探索中および/またはアクセスポイントの前回の探索中に収集されたアクセスポイント情報を維持することと、
前記維持された情報に基づいて前記候補アクセスポイントに関連付けるべきかどうかを判定することと
をコンピュータに行わせるコードをさらに備える、請求項84に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項89】
前記維持された情報が前記無線ノードと複数のアクセスポイントとの以前の相互作用に関する、請求項88に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項90】
前記維持された情報は、前記無線ノードが最も新しく使用したアクセスポイントを特定する、請求項89に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項91】
前記候補アクセスポイントの前記特定は、前記候補アクセスポイントからの信号のRSSIがしきい値を超えるかどうかを判定することを備える、請求項84に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項92】
前記候補アクセスポイントの前記特定は、前記候補アクセスポイントが前記第1のアクセスポイントのSSIDと同じSSIDを有するかどうかを判定することを備える、請求項84に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項93】
前記コンピュータ可読媒体が、前記候補アクセスポイントに関連付けるべきかどうかを判定するために規定された時間期間にわたって前記候補アクセスポイントからの送信をモニタすることをコンピュータに行わせるコードをさらに備える、請求項84に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項94】
前記コンピュータ可読媒体が、前記第1のアクセスポイントとの通信が劣化したかどうかに基づいて、前記候補アクセスポイントに関連付けるべきかどうかを判定することをコンピュータに行わせるコードをさらに備える、請求項84に記載のコンピュータプログラム製品。
【図1A】
【図1B】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図1B】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−134989(P2012−134989A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−12027(P2012−12027)
【出願日】平成24年1月24日(2012.1.24)
【分割の表示】特願2009−551019(P2009−551019)の分割
【原出願日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−12027(P2012−12027)
【出願日】平成24年1月24日(2012.1.24)
【分割の表示】特願2009−551019(P2009−551019)の分割
【原出願日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
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