説明

無線ハンドオーバー最適化

本発明の態様は、UEをソースノードからターゲットノードにハンドオーバーする改良されたシステム及び方法に関するものである。幾つかの実施形態では、当該ターゲットノードは、UL及びDLカウント情報を、当該ソースノードからではなく、またはコアネットワークノードからではなく、ハンドオーバー中の当該UEから直接受信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムの分野に関するものである。更に詳細には、本発明の態様は、ユーザ機器をノード間でハンドオーバーするシステム及び方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
第3世代パートナーシッププロジェクト(“3GPP”)ロングタームエボリューション“LTE”プロトコルでは、ユーザ機器(UE)はコアネットワークとノード(例えば、e−UTRAN NodeBノード)を介して接続する。通常、UE接続は、単一のノードを介して維持される。しかしながら、UEが地理的に移動すると、または他のネットワーク状態が発生すると、UE接続をソースノード(UEの現在の接続先のノード)から利用可能なターゲットノードに移行させることが望ましい、または移行させる必要がある(すなわち、ソースノードからターゲットノードへのハンドオーバーを実行する)。
【0003】
ソースノードとのUE接続は通常、暗号化され、暗号は、各データユニットに対応するアップリンク(“UL”)カウント及びダウンリンク(“DL”)カウントを必要とし、これらのカウントは、シーケンス番号及び/又はハイパーフレーム番号“HFN”を含む。従って、ハンドオーバー中、ソースノードは、ULカウント値、及びDLカウント値をターゲットノードに転送して、ターゲットノードの暗号化機能を有効にする必要がある。標準的な3GPP LTEプロトコルでは、この転送は、ノード内で有効化されるプロトコルによって変わる2つの方法のうちの1つの方法で行なわれる。
【0004】
ノードが、S1アプリケーションプロトコル“S1AP”に従って動作するように構成される場合、ULカウント及びDLカウントの転送は、2つのステッププロセスを介して行なわれる。まず、eNBステータス転送中に、ULカウント及びDLカウントをソースノードから、コアネットワークに接続されるモバイル管理エンティティ“MME”に送信する。次に、MMEステータス転送中に、ULカウント及びDLカウントをMMEからターゲットノードに送信する。
【0005】
別の構成として、ノードが、X2 Application Protocol(X2アプリケーションプロトコル:“X2AP”)に従って動作するように構成される場合、ULカウント及びDLカウントの転送は、SNステータス転送により行なわれる。SNステータス転送中に、ULカウント及びDLカウントをソースノードから直接、ターゲットノードに送信する。
【0006】
ソースノードがULカウント及びDLカウントをターゲットノードに送信した後、当該ソースノードは、UEデータ(例えば、UEから受信するデータ、またはUE宛のデータ)をスケジューリングするのを停止して、ULカウント及びDLカウントが、これらのカウントをターゲットノードが受信するときに正確なままであるようにする。ターゲットノードがULカウント及びDLカウントをソースノードから受信する前に、UEがターゲットノードと接続する(従って、ソースノードとの接続を遮断している)ことも起こり得る。この状態では、UEは、ターゲットノードがULカウント及びDLカウントを取得するまで、データユニットを全く、ターゲットノードを介して送信する、または受信することができない。従って、ハンドオーバープロセス中に、ULカウント及びDLカウントがソースノードとターゲットノードとの間で転送されるのをUEが待っている状態で、サービスの不所望な中断が起こり得る。
【0007】
更に、UEがソースノードとの接続を遮断する(すなわち、ソースノードがUEデータをスケジューリングするのを中止する)時点と、コアネットワークに、UEがターゲットノードと接続したことを通知する時点との間に、有限長の時間が経過し得る。この時間期間中に、UE宛の全てのDLデータユニットが間違ったノードに送信される虞がある、または失われる虞がある。
【発明の概要】
【0008】
本発明の態様は、UEをソースノードからターゲットノードにハンドオーバーする改良されたシステム及び方法を提供する。幾つかの実施形態では、当該ターゲットノードは、UL及びDLカウント情報を、ネットワーク内の他のノードではなく、当該UEから受信する。幾つかの実施形態では、当該ソースノードは、UEデータをハンドオーバープロセス中にスケジューリングし続け、スケジューリングされたUEデータを、当該ターゲットノードに転送して、全てのUEデータが確実に受信されるようにする。
【0009】
従って、1つの態様では、本発明は、ソースノードが実行する改良された方法であって、UEをソースノードからターゲットノードにハンドオーバーする改良された方法を提供する。幾つかの実施形態では、当該ソースノードが実行する改良された方法では、(a)前記ソースノードから別のノードに、前記UEがハンドオーバーを要求していることを通知する第1ハンドオーバーメッセージを送信し;(b)前記第1ハンドオーバーメッセージに応答して、前記ソースノードにおいて、前記別のノードから送信される第2ハンドオーバーメッセージを受信し;(c)前記第2ハンドオーバーメッセージの受信に応答して、前記ソースノードから、再設定メッセージを前記UEに送信し;(d)前記再設定メッセージを前記ソースノードから前記UEに送信した後に、特定メッセージを前記ソースノードで受信するまで、前記UEを前記ソースノードにおいてスケジューリングし続け;(e)ステップ(d)を実行した後に、前記ソースノードにおいて、前記別のノードから送信され、かつ前記UEが前記ターゲットノードにハンドオーバーしたことを通知するコンテキスト解放メッセージを受信する。
【0010】
幾つかの実施形態では、前記別のノードは前記ターゲットノードである。このような実施形態では、前記第1ハンドオーバーメッセージは、X2APハンドオーバー要求メッセージとすることができ、前記第2ハンドオーバーメッセージは、X2APハンドオーバー要求承認メッセージとすることができ、前記コンテキスト解放メッセージは、X2AP UEコンテキスト解放メッセージとすることができる。更に、前記特定メッセージは、ゲートウェイから送信されるエンドマーカとすることができる。
【0011】
幾つかの実施形態では、前記別のノードはMMEである。このような実施形態では、前記第1ハンドオーバーメッセージは、S1APハンドオーバー必要メッセージとすることができ、前記第2ハンドオーバーメッセージは、S1APハンドオーバー指示メッセージとすることができ、前記コンテキスト解放メッセージは、S1AP UEコンテキスト解放指示メッセージとすることができる。更に、前記特定メッセージは、S1AP UEコンテキスト解放指示メッセージとすることができる。
【0012】
幾つかの実施形態では、改良された前記方法において更に、前記S1AP UEコンテキスト解放指示メッセージに応答して、前記ソースノードから前記MMEに、S1AP UEコンテキスト解放完了メッセージを送信する。
【0013】
幾つかの実施形態では、前記ソースノードは、前記ソースノードが、前記MMEからの前記S1APハンドオーバー指示メッセージの受信に応答して、前記MMEに状態移行メッセージを送信しないように構成される。
【0014】
幾つかの実施形態では、前記方法は更に、(f)前記再設定メッセージを前記UEに送信した後に、前記UEから受信するデータ、または前記UE宛のデータを含むUEデータを前記ソースノードから前記ターゲットノードに送信するステップを含む。
【0015】
幾つかの実施形態では、前記方法は更に、(f)前記再設定メッセージを前記ソースノードから前記UEに送信した後に、前記特定メッセージを前記ソースノードで受信するまで、(i)シーケンス番号を、前記UE宛のDLデータユニットに割り当て続け、(ii)前記UEから受信するデータユニットをコアネットワークノードに供給し続けるステップを含む。
【0016】
別の態様では、本発明は、UEが実行する方法を提供する。幾つかの実施形態では、前記方法は:(a)ソースノードとの接続を確立するステップと;(b)前記接続を確立した後に、データユニットを前記ソースノードに送信し、データユニットを前記ソースノードから受信するステップと;(c)ステップ(b)の後、前記ソースノードから、ターゲットノードを特定する再設定メッセージを受信するステップと;(d)前記再設定メッセージを受信した後に、前記ターゲットノードに、DLカウント値及びULカウント値を含むメッセージ(例えば、再設定完了メッセージ)を送信するステップと、を含む。
【0017】
幾つかの実施形態では、前記DLカウント値は、(1)シーケンス番号及び/又は(2)HFNを含み、該HFNを、前記ターゲットノードがDLデータユニットに割り当てる必要があり、該DLデータユニットは、該DLデータユニットに割り当てられるシーケンス番号を持たず、かつ前記UE宛に送信され;前記ULカウント値は、(1)シーケンス番号及び/又は(2)HFNを含む。
【0018】
幾つかの実施形態では、前記方法は更に:(e)前記再設定メッセージを受信した後に、リソース割り当てを前記ソースノードから受信するステップと;(f)割り当てられたリソースを使用してデータユニットを前記ターゲットノードに送信するステップと、を含む。
【0019】
別の態様では、本発明は、ターゲットノードが実行する方法を提供する。幾つかの実施形態では、前記方法は:(a)前記ターゲットノードにおいて、別のノードから送信されるハンドオーバー要求メッセージを受信するステップと;
(b)前記ハンドオーバー要求メッセージに応答して、前記別のノードに、ハンドオーバー承認メッセージを送信するステップと;(c)前記ハンドオーバー承認メッセージを送信した後に、かつ前記UEを前記ターゲットノードにおいてスケジューリングする前に、前記ターゲットノードにおいて、前記UEから送信され、かつDLカウント値及びULカウント値を含むメッセージを受信するステップと;(d)前記メッセージを前記UEから受信した後に、前記DLカウント値及び/又は前記ULカウント値を使用して前記UEと通信するステップと、を含む。
【0020】
幾つかの実施形態では、前記UEから送信される前記メッセージは、前記ソースノードから前記UEに送信される再設定メッセージに応答して、前記UEによって前記ターゲットノードに送信された再設定完了メッセージである。
【0021】
幾つかの実施形態では、前記DLカウント値は、(1)シーケンス番号及び/又は(2)HFNを含み、該HFNを、前記ターゲットノードがDLデータユニットに割り当てる必要があり、該DLデータユニットは、該DLデータユニットに割り当てられるシーケンス番号を持たず、かつ前記UE宛に送信され;前記ULカウント値は、(1)シーケンス番号及び/又は(2)HFNを含む。
【0022】
幾つかの実施形態では、前記方法においては更に:前記ソースノードから、前記UEに関するDLデータユニットを受信し、前記DLデータユニットを前記UEに送信すべきかどうかについて判断し、前記判断は、前記UEから受信する前記DLカウント値に基づいて行なわれる。
【0023】
別の態様では、本発明は、改良されたアクセスポイント(例えば、基地局または他のアクセスポイント)を提供する。幾つかの実施形態では、改良された前記アクセスポイントは:(a)ユーザ機器(UE)から送信されるデータを受信する第1レシーバと;(b)データを前記UEに送信する第1トランスミッタと;(c)データをノードに送信する第2トランスミッタと;(e)データを前記ノードから受信する第2レシーバと;(f)データ処理システムと、を含み、該データ処理システムは:(i)前記ノードに、前記UEがハンドオーバーを要求していることを通知する第1ハンドオーバーメッセージを送信し;(ii)前記第1ハンドオーバーメッセージに応答して、前記ノードから送信される第2ハンドオーバーメッセージを受信し;(iii)前記第2ハンドオーバーメッセージの受信に応答して、再設定メッセージを前記UEに送信し;(iv)前記再設定メッセージを前記UEに送信した後に、特定メッセージを受信するまで、前記UEをスケジューリングし続け;(v)前記別のノードから送信され、かつ前記UEがターゲットノードにハンドオーバーしたことを通知するコンテキスト解放メッセージを受信するように動作することができる。
【0024】
別の態様では、本発明は、改良されたUEを提供する。幾つかの実施形態では、改良された前記UEは:(a)データを送信するトランスミッタと;(b)データを受信するレシーバと;(c)データ処理システムと、を含み、該データ処理システムは:(i)ソースノードとの接続を確立し;(ii)前記接続を確立した後に、データユニットを前記ソースノードに送信し、データユニットを前記ソースノードから受信し;(iii)前記ソースノードから、ターゲットノードを特定する再設定メッセージを受信し;(iv)前記再設定メッセージの受信に応答して、前記ターゲットノードに、ダウンリンク(DL)カウント値及びアップリンク(UL)カウント値を含むメッセージを送信するように動作することができる。
【0025】
上記態様及び他の態様、及び上記実施形態及び他の実施形態は、添付の図面を参照しながら以下に説明される。
【0026】
本明細書に組み込まれ、かつ本明細書の一部を構成する添付の図面は、本発明の種々の実施形態を示し、詳細な説明と併せて、本発明の原理を説明するために、関連分野の当業者が本発明を作製し、かつ使用することができるようにするために更に利用される。これらの図面では、同様の参照番号は、同じ、または機能的に類似する構成要素を指している。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】図1は、本発明の1つの実施形態による無線通信ネットワークを示している。
【図2】図2は、本発明の幾つかの実施形態によるプロセスを示すフローチャートである。
【図3】図3は、本発明の1つの実施形態によるメッセージフローを示している。
【図4】図4は、本発明の幾つかの実施形態によるプロセスを示すフローチャートである。
【図5】図5は、本発明の1つの実施形態によるメッセージフローを示している。
【図6】図6は、本発明の1つの実施形態によるノードを示すブロック図である。
【図7】図7は、本発明の1つの実施形態によるUEを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1を参照するに、図1は、無線通信ネットワーク100のブロック図を示している。図1に示すように、無線通信ネットワーク100は、UE102をコアネットワーク110に、MME106に接続される複数のノード104a,104b(例えば、基地局104a,104bまたは他のアクセスポイント)を介して接続する。図1に示すように、UE102はソースノード104aと無線通信している。幾つかの実施形態では、UE102は携帯電話ハンドセット、スマートホン、PDA、または無線ネットワーク100と相互に通信するように構成される他の無線装置とすることができる。ノード104a,104bの各々は、MME106と通信して、例えばUEデータを送受信し、ネットワーク管理メッセージを送受信する。幾つかの実施形態では、ノード104a,104bは、MME106とS1アプリケーションプロトコルに従って通信する。図1に更に示すように、幾つかの実施形態では、ノード104a,104bは互いに通信して、例えばUE102のデータトラフィックを送受信し、ネットワーク管理メッセージを送受信することができる。幾つかの実施形態では、ノード104a,104bは、X2アプリケーションプロトコルに従って互いに通信する。
【0029】
図2を参照するに、図2は、UE102に対応する接続をソースノード(例えば、ノード104a)とターゲットノード(例えば、ノード104b)との間で、本発明の幾つかの実施形態に従って移行させる改良されたハンドオーバープロセス200を示している。
【0030】
図示の実施形態では、ハンドオーバープロセス200はステップ202から始まり、このステップ202では、ソースノード104aが、S1APハンドオーバー必要メッセージ(Handover Required message)301(図3を参照されたく、図3は、本発明の1つの実施形態によるメッセージフローを示している)をMME106に送信して、UE102がハンドオーバーを要求していることを通知する。
【0031】
ソースノード104aからのS1APハンドオーバー必要メッセージ301の受信に応答して、ステップ204では、MME106はS1APハンドオーバー要求メッセージ302をターゲットノード104bに送信する。
【0032】
MME106からのS1APハンドオーバー要求メッセージ302の受信に応答して、ステップ206では、ターゲットノード104bはS1APハンドオーバー要求承認メッセージ303をMME106に返信する。
【0033】
MME106がS1APハンドオーバー要求承認メッセージ303をターゲットノード104bから受信した後、ステップ208では、MME106は、S1APハンドオーバー指示メッセージ304をソースノード104aに送信する。
【0034】
S1APハンドオーバー指示メッセージ304をMME106から受信すると、ステップ210では、ソースノード104aは、無線リソース制御(Radio Resource Control:“RRC”)接続再設定メッセージ305をUE102に送信する。
【0035】
ソースノード104aからの接続再設定メッセージ305の受信に応答して、UE102は、ハンドオフを実行するために必要な再設定を行なう。再設定が完了すると、ステップ212では、UEは、接続再設定完了メッセージ306をターゲットノード104bに送信する。接続再設定完了メッセージ306は、DLカウント値及びULカウント値を含む。幾つかの実施形態では、DLカウント値は、(1)シーケンス番号及び/又は(2)ハイパーフレーム番号(HFN)を含み、このハイパーフレーム番号をターゲットノードが、DLデータユニットに割り当てる必要があり、このDLデータユニットは、当該DLデータユニットに割り当てられるシーケンス番号を持たず、かつUE宛に送信され、ULカウント値は、(1)シーケンス番号及び/又は(2)ハイパーフレーム番号(HFN)を含む。幾つかの実施形態では、接続再設定完了メッセージ306は、少なくとも、RRC接続再設定完了メッセージに含まれる情報、すなわちDLカウント及びULカウントを含む。
【0036】
ターゲットノード104bが再設定完了メッセージ306をUE102から受信した後、ステップ214では、ターゲットノードは、UE102に関するトラフィックのスケジューリングを開始する。例えば、幾つかの実施形態では、ターゲットノード104bは、データを、UE102と外部ネットワークとの間でアップロード及びダウンロードするためのリソースを割り当てることができる。更に、ステップ214では、ターゲットノード104bは、S1APハンドオーバー通知メッセージ307をMME106に送信する。
【0037】
UE102がターゲットノード104bと通信していることを通知するターゲットノード104bからのS1APハンドオーバー通知メッセージ307の受信に応答して、ステップ216では、MME106は、S1AP UEコンテキスト解放指示メッセージ308をソースノード104aに送信して、UE102がターゲットノード104bにハンドオーバーしたことを通知する。
【0038】
コンテキスト解放指示メッセージ308を受信した後、ステップ218では、ソースノード104aは、UE102に関するトラフィックのスケジューリングを停止し、S1AP UEコンテキスト解放完了メッセージ309をMME106に送信する。
【0039】
上に示したように、幾つかの実施形態では、ソースノード104aが接続再設定メッセージ305を送信した後、ソースノード104aは、UE102に関するトラフィックのスケジューリングを、ソースノード104aがコンテキスト解放指示メッセージ308を受信するまで継続する可能性がある。
【0040】
再度図3を参照するに、図3は、本発明の幾つかの実施形態によるメッセージフローを示している。図3に示すように、ソースノード104aが接続再設定メッセージ305を送信した後、当該ソースノード104aはUEデータ310を転送する。幾つかの実施形態では、この転送では、当該MMEに、UEから受信するデータユニットを、コンテキスト解放指示メッセージ308を受信するまで供給し続ける可能性がある。更に、ソースノード104aは、シーケンス番号をUE宛のDLデータユニットに割り当て続け、これらのユニットをターゲットノードに送信し続ける可能性がある。ターゲットノード104bは、転送パケットを当該UEに送信すべきかどうかについて、接続再設定メッセージ305で受信するDLカウント情報と転送パケットのシーケンス番号との比較に基づいて判断する。
【0041】
図4を参照するに、図4は、本発明の更に別の実施形態によるUE102に対応する接続をソースノード(例えば、ノード104a)とターゲットノード(例えば、104b)との間で移行させる改良されたハンドオーバープロセス400を示している。
【0042】
ハンドオーバープロセス400はステップ402から始まり、このステップ402では、ソースノード104aがX2APハンドオーバー要求メッセージ501(本発明の1つの実施形態によるメッセージフローを示す図5を参照されたい)をターゲットノード104bに送信して、当該UE102がハンドオーバーを要求していることを通知する。
【0043】
ソースノード104aからのハンドオーバー必要メッセージ501の受信に応答して、ステップ404では、ターゲットノード104bは、X2APハンドオーバー要求承認メッセージ503をソースノード104aに送信する。
【0044】
ハンドオーバー要求承認メッセージ503をターゲットノード104bから受信すると、ステップ406では、ソースノード104aは無線リソース制御(“RRC”)接続再設定メッセージ505をUE102に送信する。
【0045】
ソースノード104aが接続再設定メッセージ505を送信した後、ステップ408では、ソースノード104aは、UEデータ510をターゲットノード104bに転送する。
【0046】
ソースノード104aからの接続再設定メッセージ505の受信に応答して、UE102は、ハンドオフを実行するために必要な再設定を行なう。再設定が完了すると、ステップ410では、UEは、接続再設定完了メッセージ506をターゲットノード104bに送信する。接続再設定完了メッセージ506は、DLカウント値及びULカウント値を含む。幾つかの実施形態では、接続再設定完了メッセージ506は少なくとも、RRC接続再設定完了メッセージに含まれる情報、すなわちDLカウント及びULカウントを含む。
【0047】
ターゲットノード104bが再設定完了メッセージ506をUE102から受信した後、ステップ412では、ターゲットノードは、UE102に関するトラフィックのスケジューリングを開始する。例えば、幾つかの実施形態では、ターゲットノード104bは、データを、UE102と外部ネットワークとの間でアップロードし、ダウンロードするためのリソースを割り当てることができる。更に、ステップ412では、ターゲットノード104bは、S1AP経路切り替え要求メッセージ507aをMME106に送信する。
【0048】
UE102がターゲットノード104bと通信していることを通知するターゲットノード104bからの経路切り替え要求メッセージ507aの受信に応答して、ステップ414では、MME106は、ユーザプレーン更新要求507bを担当ゲートウェイ(serving gateway:“S−GW”)に送信する。
【0049】
ステップ416では、MME106からのユーザプレーン更新要求507bの受信に応答して、S−GWは、ユーザプレーン更新応答メッセージ508aをMME106に送信する。更に、ステップ416では、S−GWは、エンドマーカ511をソースノード104aに送信する。
【0050】
エンドマーカ511を受信した後、ステップ418では、ソースノード104aは、UE102に関するトラフィックのスケジューリングを停止する。ソースノード104aがこのプロセスを完了した後、当該ソースノード104aは、エンドマーカメッセージ512をターゲットノード104bに送信する。
【0051】
ユーザプレーン更新応答メッセージ508aの受信に応答して、ステップ420では、MME106は、S1APパッチ切り替え承認メッセージ508bをターゲットノード104bに送信する。
【0052】
ターゲットノード104bがS1APパッチ切り替え承認メッセージ508bを受信した後、ステップ422では、ターゲットノード104bは更に別の新規のUEデータをS−GWから受信し、当該UEデータをUE102に送信する。
【0053】
上記ステップが完了した後、ステップ424では、ターゲットノード104bは、X2AP UEコンテキスト解放メッセージ508cをソースノード104aに送信する。
【0054】
次に、図6を参照するに、図6は、本発明の幾つかの実施形態によるノード104の機能ブロック図である。図示のように、ノード104は、データ処理システム602(例えば、1つ以上のマイクロプロセッサ)と、データ記憶システム606(例えば、1つ以上の不揮発性記憶装置)と、記憶システム606に記憶されるコンピュータソフトウェア608と、を備えることができる。設定パラメータ610も記憶システム606に記憶することができる。ノード104は更に、それぞれ、データをUE102及びMME106に送信し、データをUE102及びMME106から受信する送信/受信(Tx/Rx)回路604及び605を含む。
【0055】
ソフトウェア608は、処理システム602がソフトウェア608を実行すると、ノード104がここに記載されるステップ(例えば、図2または4に示すフローチャートを参照しながら上に説明したステップ)を実行するように構成される。例えば、ソフトウェア608は:(1)UEがハンドオーバーを要求していることを通知する第1ハンドオーバーメッセージを別のノードに向けて送信させるコンピュータ命令;(2)第1ハンドオーバーメッセージに応答して、別のノードから送信される第2ハンドオーバーメッセージを受信させるコンピュータ命令;(3)第2ハンドオーバーメッセージの受信に応答して、ソースノードから、再設定メッセージをUEに送信させるコンピュータ命令;(4)再設定メッセージを送信させた後に、特定メッセージを受信するまで、UEのスケジューリングを継続させるコンピュータ命令;及び(5)別のノードから送信され、かつUEがターゲットノードにハンドオーバーしたことを通知するコンテキスト解放メッセージを受信させるコンピュータ命令を含むことができる。
【0056】
更に、ソフトウェア608は:(1)別のノードから送信されるハンドオーバー要求メッセージを受信させるコンピュータ命令;(2)ハンドオーバー要求メッセージに応答して、ハンドオーバー承認メッセージを別のノードに向けて送信させるコンピュータ命令;(3)ハンドオーバー承認メッセージを送信した後に、かつUEをターゲットノードにおいてスケジューリングする前に、UEから送信され、かつDLカウント値及びULカウント値を含むメッセージをターゲットノードで受信させるコンピュータ命令を含むことができ;ソフトウェア608では、(4)メッセージをUEから受信した後に、DLカウント値及び/又はULカウント値を使用してUEと通信することができる。
【0057】
次に、図7を参照するに、図7は、本発明の幾つかの実施形態によるUE102の機能ブロック図である。図示のように、UE102は、データ処理システム702(例えば、1つ以上のマイクロプロセッサ)と、データ記憶システム706(例えば、1つ以上の不揮発性記憶装置)と、記憶システム706に記憶されるコンピュータソフトウェア708と、を備えることができる。設定パラメータ710も記憶システム706に記憶することができる。UE102は更に、それぞれ、データをノード104に送信し、データをノード104から受信する送信/受信(Tx/Rx)回路704を含む。
【0058】
ソフトウェア708は、処理システム702がソフトウェア708を実行すると、UE102がここに記載されるステップ(例えば、図2または4に示すフローチャートを参照しながら上に説明したステップ)を実行するように構成される。例えば、ソフトウェア708は:(1)ソースノードとの接続を確立させるコンピュータ命令;(2)接続を確立させた後に、データユニットをソースノードに送信させ、データユニットをソースノードから受信させるコンピュータ命令;(3)ターゲットノードを特定する再設定メッセージをソースノードから受信させるコンピュータ命令;及び(4)再設定メッセージを受信させた後に、DLカウント値及びULカウント値を含むメッセージをターゲットノードに向けて送信させるコンピュータ命令を含むことができる。
【0059】
本発明の種々の実施形態について上に説明してきたが、これらの実施形態は、ほんの一例として提示され、かつ本発明を限定するものではないことを理解されたい。従って、本発明の幅及び範囲は、上に説明した例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではない。
【0060】
更に、上に説明され、かつ図面に示されるプロセスは、一連のステップとして示されているが、これは例示のためにのみ行なわれたものである。従って、幾つかのステップを追加してもよい、幾つかのステップを省略してもよい、これらのステップの順番を並べ替えてもよい、幾つかのステップを並行して実行してもよいことが考えられる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)(102)をソースノード(104a)からターゲットノード(104b)にハンドオーバーする方法であって:
(a)前記ソースノードから別のノード(104b,106)に、前記UEがハンドオーバーを要求していることを通知する第1ハンドオーバーメッセージ(301,501)を送信し;
(b)前記第1ハンドオーバーメッセージに応答して、前記ソースノードにおいて、前記別のノードから送信される第2ハンドオーバーメッセージ(304,503)を受信し;
(c)前記第2ハンドオーバーメッセージの受信に応答して、前記ソースノードから、再設定メッセージ(305,505)を前記UEに送信し;
(d)前記再設定メッセージ(305,505)を前記ソースノードから前記UEに送信した後に、特定メッセージ(308,511)を前記ソースノードで受信するまで、前記UEを前記ソースノードにおいてスケジューリングし続け;
(e)ステップ(d)を実行した後に、前記ソースノードにおいて、前記別のノードから送信され、かつ前記UEが前記ターゲットノードにハンドオーバーしたことを通知するコンテキスト解放メッセージ(308,508c)を受信する方法。
【請求項2】
前記別のノードが前記ターゲットノードである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1ハンドオーバーメッセージが、X2アプリケーションプロトコル(X2AP)ハンドオーバー要求メッセージ(501)であり、前記第2ハンドオーバーメッセージが、X2APハンドオーバー要求承認メッセージ(503)であり、前記コンテキスト解放メッセージは、X2AP UEコンテキスト解放メッセージ(508c)である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記特定メッセージが、ゲートウェイから送信されるエンドマーカ(511)である、請求項2または3に記載の方法。
【請求項5】
前記別のノードがモビリティ管理エンティティ(MME)(106)である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1ハンドオーバーメッセージが、S1アプリケーションプロトコル(S1AP)ハンドオーバー必要メッセージ(301)であり、前記第2ハンドオーバーメッセージが、S1APハンドオーバー指示メッセージ(304)であり、前記コンテキスト解放メッセージが、S1AP UEコンテキスト解放指示メッセージ(308)である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
更に:
(f)前記S1AP UEコンテキスト解放指示メッセージに応答して、前記ソースノードから前記MMEに、S1AP UEコンテキスト解放完了メッセージを送信する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記特定メッセージが、前記S1AP UEコンテキスト解放指示メッセージである、請求項6または7に記載の方法。
【請求項9】
前記ソースノードが、前記MMEからの前記S1APハンドオーバー指示メッセージの受信に応答して前記MMEに状態移行メッセージを送信しないように構成される、請求項6〜8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
更に:
(f)前記再設定メッセージを前記UEに送信した後に、前記UEから受信するデータ、または前記UE宛のデータを含むUEデータを前記ソースノードから前記ターゲットノードに送信する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
更に:
(f)前記再設定メッセージを前記ソースノードから前記UEに送信した後に、前記特定メッセージを前記ソースノードで受信するまで、(i)シーケンス番号を、前記UE宛のダウンリンク(DL)データユニットに割り当て続け、かつ(ii)前記UEから受信するデータユニットをコアネットワークノードに供給し続ける、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
ユーザ機器(UE)(102)が実行する方法であって:
(a)ソースノード(104a)との接続を確立し;
(b)前記接続を確立した後に、データユニットを前記ソースノードに送信し、かつデータユニットを前記ソースノードから受信し;
(c)ステップ(b)の後に、前記ソースノードから、ターゲットノード(104b)を特定する再設定メッセージ(305,505)を受信し;
(d)前記再設定メッセージを受信した後に、前記ターゲットノードに、ダウンリンク(DL)カウント値及びアップリンク(UL)カウント値を含むメッセージ(306,506)を送信する方法。
【請求項13】
前記UEから前記ターゲットノードに送信される前記メッセージが再設定完了メッセージ(306,506)である、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記DLカウント値が、(1)シーケンス番号及び/又は(2)ハイパーフレーム番号(HFN)を含み、該ハイパーフレーム番号は、シーケンス番号が割り当てられておらず、かつ前記UE宛てに送信されるDLデータユニットに対し、前記ターゲットノードにより割り当てられるべきものであり;
前記ULカウント値が、(1)シーケンス番号及び/又は(2)ハイパーフレーム番号(HFN)を含む、
請求項12または13に記載の方法。
【請求項15】
更に:
(e)前記再設定メッセージを受信した後に、リソース割り当てを前記ソースノードから受信し;
(f)割り当てられたリソースを使用してデータユニットを送信する、
請求項12〜14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
ユーザ機器(UE)(102)をソースノード(104a)からターゲットノード(104b)にハンドオーバーする方法であって:
(a)前記ターゲットノードにおいて、別のノード(104b,106)から送信されるハンドオーバー要求メッセージ(302,501)を受信し;
(b)前記ハンドオーバー要求メッセージに応答して、前記別のノードに、ハンドオーバー承認メッセージ(303,503)を送信し;
(c)前記ハンドオーバー承認メッセージを送信した後に、かつ前記UEを前記ターゲットノードにおいてスケジューリングする前に、前記ターゲットノードにおいて、前記UEから送信され、かつDLカウント値及びULカウント値を含むメッセージ(306,506)を受信し;
(d)前記メッセージを前記UEから受信した後に、前記DLカウント値及び/又は前記ULカウント値を使用して前記UEと通信する方法。
【請求項17】
前記UEから送信される前記メッセージが、前記ソースノードから前記UEに送信される再設定メッセージ(305,505)に応答して、前記UEによって前記ターゲットノードに送信された再設定完了メッセージである、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記DLカウント値が、(1)シーケンス番号及び/又は(2)ハイパーフレーム番号(HFN)を含み、該ハイパーフレーム番号は、シーケンス番号が割り当てられておらず、かつ前記UE宛てに送信されるDLデータユニットに対し、前記ターゲットノードにより割り当てられるべきものであり;
前記ULカウント値は、(1)シーケンス番号及び/又は(2)ハイパーフレーム番号(HFN)を含む、
請求項16または17に記載の方法。
【請求項19】
更に:
前記ソースノードから、前記UEに関するDLデータユニットを受信し;
前記UEから受信する前記DLカウント値に基づいて、前記DLデータユニットを前記UEに送信すべきかどうかについて判断する、請求項16〜18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
ユーザ機器(UE)(102)から送信されるデータを受信する第1レシーバ(604)と;
データを前記UEに送信する第1トランスミッタ(604)と;
データをノード(104b,106)に送信する第2トランスミッタ(605)と;
データを前記ノードから受信する第2レシーバ(605)と;
データ処理システム(602)であって、
前記ノードに、前記UEがハンドオーバーを要求していることを通知する第1ハンドオーバーメッセージ(301,501)を送信し;
前記第1ハンドオーバーメッセージに応答して、前記ノードから送信される第2ハンドオーバーメッセージ(304,503)を受信し;
前記第2ハンドオーバーメッセージの受信に応答して、再設定メッセージ(305,505)を前記UEに送信し;
前記再設定メッセージを前記UEに送信した後に、特定メッセージ(308,511)を受信するまで、前記UEをスケジューリングし続け;
前記別のノードから送信されて、前記UEがターゲットノードにハンドオーバーされたことを通知するコンテキスト解放メッセージ(308,508c)を受信するように動作することができるデータ処理システム(602)とを備えたアクセスポイント(104a)。
【請求項21】
前記ノードが前記ターゲットノードである、請求項20に記載のアクセスポイント。
【請求項22】
前記第1ハンドオーバーメッセージがX2アプリケーションプロトコル(X2AP)ハンドオーバー要求メッセージ(501)であり、前記第2ハンドオーバーメッセージがX2APハンドオーバー要求承認メッセージ(503)であり、前記コンテキスト解放メッセージがX2AP UEコンテキスト解放メッセージ(508c)である、請求項21に記載のアクセスポイント。
【請求項23】
前記特定メッセージが、ゲートウェイから送信されるエンドマーカ(511)である、請求項22に記載のアクセスポイント。
【請求項24】
前記ノードがモビリティ管理エンティティ(MME)(106)である、請求項20に記載のアクセスポイント。
【請求項25】
前記第1ハンドオーバーメッセージが、S1アプリケーションプロトコル(S1AP)ハンドオーバー必要メッセージ(301)であり、前記第2ハンドオーバーメッセージがS1APハンドオーバー指示メッセージ(304)であり、前記コンテキスト解放メッセージがS1AP UEコンテキスト解放指示メッセージ(308)である、請求項24に記載のアクセスポイント。
【請求項26】
前記データ処理システムが更に、前記S1AP UEコンテキスト解放指示メッセージに応答して、前記MMEに、S1AP UEコンテキスト解放完了メッセージを送信するように動作することができる、請求項25に記載のアクセスポイント。
【請求項27】
前記特定メッセージが、前記S1AP UEコンテキスト解放指示メッセージである、請求項25または26に記載のアクセスポイント。
【請求項28】
前記アクセスポイントが、前記MMEからの前記S1APハンドオーバー指示メッセージの受信に応答して前記MMEに状態移行メッセージを送信しないように構成されている、請求項25〜27のいずれか一項に記載のアクセスポイント。
【請求項29】
前記アクセスポイントが更に、前記再設定メッセージを前記UEに送信した後に、前記UEから受信するデータ、または前記UE宛のデータを含むUEデータを前記ターゲットノードに送信するように構成されている、請求項20〜28のいずれか一項に記載のアクセスポイント。
【請求項30】
前記アクセスポイントが更に、前記再設定メッセージを前記UEに送信した後に、前記特定メッセージを受信するまで、(i)シーケンス番号を前記UE宛のダウンリンク(DL)データユニットに割り当て続け、かつ(ii)前記UEから受信するデータユニットをコアネットワークノードに供給し続けるように構成されている、請求項20〜29のいずれか一項に記載のアクセスポイント。
【請求項31】
データを送信するトランスミッタ(704)と;
データを受信するレシーバ(704)と;
データ処理システム(702)であって
ソースノード(104a)との接続を確立し;
前記接続を確立した後に、データユニットを前記ソースノードとの間で送受信し;
前記ソースノードから、ターゲットノード(104b)を特定する再設定メッセージ(305,505)を受信し;
前記再設定メッセージの受信に応答して、前記ターゲットノードに、ダウンリンク(DL)カウント値及びアップリンク(UL)カウント値を含むメッセージ(306,506)を送信するように動作することができるデータ処理システム(702)とを備えるユーザ機器(UE)(102)。
【請求項32】
前記UEから前記ターゲットノードに送信される前記メッセージ(306,506)が再設定完了メッセージである、請求項31に記載のUE。
【請求項33】
前記DLカウント値が、(1)シーケンス番号及び/又は(2)ハイパーフレーム番号(HFN)を含み、該ハイパーフレーム番号は、シーケンス番号が割り当てられておらず、かつ前記UE宛てに送信されるDLデータユニットに対し、前記ターゲットノードにより割り当てられるべきものであり;
前記ULカウント値が、(1)シーケンス番号及び/又は(2)ハイパーフレーム番号(HFN)を含む、
請求項31または32に記載のUE。
【請求項34】
前記UEが更に:
前記再設定メッセージを受信した後に、リソース割り当てを前記ソースノードから受信し;
割り当てられたリソースを使用して、データユニットを前記ソースノードに送信するように構成されている、
請求項31〜33のいずれか一項に記載のUE。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2012−521148(P2012−521148A)
【公表日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−500735(P2012−500735)
【出願日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際出願番号】PCT/SE2009/050809
【国際公開番号】WO2010/107353
【国際公開日】平成22年9月23日(2010.9.23)
【出願人】(598036300)テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) (2,266)
【Fターム(参考)】