説明

無線パラメータデータ及び無線規制データへの構内接続及び遠隔接続、並びにその方法。

【課題】 無線パラメータデータ及び無線規制データへの構内接続及び遠隔接続、並びにその方法を提供する。
【解決手段】 無線装置に格納される規制要約ファイル(18)及び、仕様情報等の無線装置に特異的な無線装置情報を有する無線装置(10)、一部の実施形態において、無線装置情報は、無線装置に表示され得る。無線装置は、構内の無線装置から、又は遠隔クライアント(40)からの無線装置情報に接続するための情報サーバ(30)へのユニバーサル・リソース・ロケータ(URL)リンク等の無線装置情報サーバアドレスを含み得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して無線装置に関し、より詳細には、構内接続及び遠隔接続、並びにその方法のために、無線装置に格納される、規制認証情報等の、無線装置に特異的な無線装置情報を有する無線装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ソフトウェア無線(SDR)は、装置を再プログラミングすることによって無線装置の性能を変化させる。プログラマブル装置構成の一部の要素は、JAVA仮想マシン(VM)で実行されるデータブックアプリケーションなど、無線の性能に影響を与えない。しかし、別のソフトウェア無線構成は、移動通信ハンドセットのチャンネルコーダアルゴリズムとして実施されるソフトウェアなど、無線の性能に直接影響を有する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
多くの国において、通信の規制は、指定された規制認可機関および認定データを記載した物理的なラベルを無線装置に貼付することを要求する。米国において、米国連邦通信委員会(FCC)は、FCC ID番号(FCC識別番号)及び他の情報ラベルが、各装置において目立つように表示されることを要求している。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の様々な態様、形状及び利点は、以下に記載される添付図と本発明の以下の詳細な説明との注意深い検討によって、当業者に容易に理解される。
発明の一つの様態による、図1において、無線装置10は、無線装置情報及び/又は、ユニバーサル・リソース・ロケータ(Universal Resorce Locator(URL))リンク、又は他の一部のサーバアドレスなどの、無線装置情報サーバアドレスを含み、無線装置に関する情報が取得され得る。
【0005】
一実施形態において、無線装置情報は、無線パラメータのデータ、試験結果、ハードウェア及びソフトウェアのバージョン情報、販売日時及び注意事項、動作及び性能情報、インターフェース情報、規格情報など、無線装置に特異的な仕様情報である。更に、無線装置情報は、米国連邦通信委員会ID番号及び/又は他の規制情報等の規制情報であり得る。
【0006】
上記のように、無線装置情報の一部又は全ては、無線装置又は他の一部の遠隔位置から接続可能なサーバに格納され得、より詳細に以下に説明される。無線装置情報サーバアドレスのみが無線装置に格納される実施形態において、無線装置情報サーバアドレスによって識別されるサーバは、無線装置に対して、全ての情報を提供する。無線装置情報とサーバアドレスの双方が無線装置に格納される実施形態において、無線装置情報は部分情報又は要約情報であり、サーバアドレスによって識別されるサーバは、より完全な無線装置情報を提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】前記情報にアクセスするためのネットワークにより、無線装置と、無線装置に接続される遠隔装置とに格納される無線装置要約情報を有する無線装置の概略図。
【図2】無線装置のブロックダイヤグラム。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1において、無線装置は、基地局などの固定位置装置、又は携帯通信ハンドセットなどの端末であり得る。無線装置10が端末である実施形態において、端末は無線アクセスネットワーク20と通信し得る。図2において、無線装置は、一般的にメモリ220及びその無線装置に特異的な他の構成要素と接続されるプロセッサ210を備える。無線装置情報及び/又は無線装置情報サーバアドレスは、不揮発性メモリ、読み出し専用メモリ(ROM)、又は再プログラミングできない(non−reprogrammable)フラッシュメモリ等の、メモリ220に格納される。
【0009】
図1において、無線装置情報は、そこから無線装置に関する追加情報が取得され得る無線装置情報サーバに対するURLリンクを含む規制要約ファイル12である。他の実施形態において、無線装置情報と無線装置情報サーバは無線装置の別々のファイルとして格納される。
【0010】
図2において、例示的な無線装置は、プロセッサ210に接続される表示装置230を備える。一適用例において、無線装置情報は、表示装置に表示され得る規制情報であり、従って、物理的な規制情報ラベルが必要なくなる。
【0011】
一適用例において、ローカル要求、例えば、図2では無線装置のユーザインターフェース240においてユーザによって生成される要求に応答して、無線装置情報が表示装置に表示される。別の実施形態において、図2の装置の出力ポート260等、無線装置から、ローカル要求に応答して、無線装置情報がダウンロードされる。他の実施形態において、無線装置への電力の印加の際及び/又は無線装置の電力の切断の際に無線装置情報が表示され得る。
【0012】
ソフトウェア無線装置には、一般に、プロセッサに接続される無線装置のソフトウェアプログラマブル部分がある。例えば、図2において、通信インターフェース250は、少なくとも2つのソフトウェア無線装置構成を有するソフトウェアプログラマブル部分であり得る。各無線装置構成のための無線装置情報が、メモリ内に格納される。利用可能な無線装置情報は、ソフトウェア無線装置の構成に依存する。ソフトウェア無線装置が再構成される場合、それに応じて無線装置情報が再構成される。一実施形態において、ソフトウェアプログラマブル部分が第1無線装置構成にある場合、メモリ内に格納される第1無線装置構成規制情報は、無線装置からアクセス可能であり、ソフトウェアプログラマブル部分が第2無線装置構成にある場合、メモリ内に格納される第2無線装置構成規制情報は、無線装置からアクセス可能である。
【0013】
別の実施形態において、図1において、無線装置10は、無線装置情報を有する無線装置情報サーバ30からの無線装置に関する一部の情報又は全ての情報にアクセスする。例示的実施形態において、無線装置10に存在する構成情報クライアント14は、無線装置情報サーバ30へのアクセスを可能にする。無線装置情報サーバ30は、無線装置に格納される無線装置情報サーバアドレスによって識別される。図1の例示的実施形態において、情報サーバアドレスはURLリンクである。URLリンクは無線装置10のウェブブラウザ16によってアクセスされ得るが、これに代わって、無線情報サーバ30がインターネット以外のネットワークを経由してアクセスされてもよい。従って、無線装置情報は、表示及び/又は格納のために無線装置10上に、無線情報サーバ30からアクセスされ、かつ/又はダウンロードされ得、更に無線装置の出力ポートからダウンロードされる。
【0014】
別の適用例において、無線装置情報は遠隔位置からの要求に応答して無線装置から取得され得る。図1において、例えば、遠隔クライアント40は、遠隔位置から、ネットワーク等を経由して、無線装置10から直接、又は無線装置10から取得したアドレスによって識別された無線装置情報サーバ30から、無線装置情報を読み出すために通信する。遠隔クライアントは、無線装置10に格納される要約ファイル12から無線装置情報を取得し得、及び/又はより詳細な無線装置情報が、無線装置に格納される無線情報サーバアドレスによって識別される無線装置情報サーバ30からアクセスされ得る。従って、例えば、遠隔クライアント40は、無線装置及び/又は情報サーバ30に格納される規制情報及び他の情報を、遠隔位置から読み出し、かつ/またはダウンロードし得る。
【0015】
別の実施形態において、無線装置から遠隔に配置される無線管理サーバ50は、ネットワークを経由して無線装置と通信する。無線装置10に格納される装置管理クライアント18は、無線装置情報及び/又は、無線装置情報を有するサービングを識別する無線装置情報サーバアドレス又は、上記のように無線装置に格納された情報より更に詳細な情報にアクセスすることを可能にする。
【0016】
本発明及び、現在において本発明の最良の形態と考えられるものについて、発明者によって確立された手段により、当業者が本発明を製造し、使用することが可能となるように記載した。しかしながら、本願に開示した例示的な実施形態の多くの均等物、無数の変更及び変形が本発明の範囲と精神から逸脱することなく行われ、本発明は、例示的な実施形態ではなく、添付した特許請求の範囲によって限定されることが理解され、認められるであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサと接続されるメモリと、
前記無線装置のメモリ内に格納される、前記無線装置に特異的な無線装置政府規制情報と、
前記プロセッサに接続され、前記無線装置政府規制情報を表示するための表示装置と、
前記メモリ内に格納される無線装置情報サーバのユニバーサル・リソース・ロケータ(URL)アドレスとを備え、同無線装置情報サーバURLアドレスは、無線装置に関する情報を提供する場所である、
無線装置。
【請求項2】
前記無線装置政府規制情報は、前記無線装置に対するFCC ID番号を含む請求項1に記載の無線装置。
【請求項3】
無線装置に関する情報を遠隔位置から取得するための方法であって、
遠隔位置から無線装置に通信する工程と、
前記遠隔位置から、前記無線装置に格納される無線装置情報サーバアドレスにアクセスする工程と、
前記無線装置情報サーバアドレスによって識別される無線装置情報サーバにアクセスすることにより、無線装置情報サーバアドレスがアクセスされた無線装置に特異的な無線装置情報にアクセスする工程と、を備える方法。
【請求項4】
前記無線装置情報サーバアドレスは、ユニバーサル・リソース・ロケータ(URL)リンクであり、URLによって識別される無線装置情報サーバにアクセスすることによって、前記無線装置情報サーバアドレスが読み出された無線装置に特異的な無線装置情報にアクセスする工程を備える請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記無線装置は、前記無線装置に格納される無線装置情報を含み、前記無線装置情報を、前記無線装置から前記遠隔位置に読み出す工程を備える請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記無線装置は、前記無線装置に格納される無線装置規制情報を含み、前記無線装置規制情報を、前記無線装置から前記遠隔位置に読み出す工程と、を備える請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記無線装置の表示装置に、前記無線装置に格納される無線装置規制情報を表示する工程を備える請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記無線装置は、前記無線装置に格納されるFCC ID番号を含み、FCC ID番号を、前記無線装置から前記遠隔位置に読み出す工程、を備える請求項3の方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−213144(P2009−213144A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−107810(P2009−107810)
【出願日】平成21年4月27日(2009.4.27)
【分割の表示】特願2003−541251(P2003−541251)の分割
【原出願日】平成14年10月29日(2002.10.29)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVA
【出願人】(390009597)モトローラ・インコーポレイテッド (649)
【氏名又は名称原語表記】MOTOROLA INCORPORATED
【Fターム(参考)】