説明

無線端末の縁組方法及び縁組方式

【課題】監視システムにおける親機と子機との縁組において、縁組に必要な無線識別情報を、親機及び子機の着脱可能なメモリの持たせることで、縁組処理を簡単・迅速化可能な縁組方法及び縁組方式を提供する。
【解決手段】不揮発性メモリ102,103には、無線端末親機とその配下の無線端末子機との間における無線通信に必要な互いの無線識別情報が記録可能である。不揮発性メモリ102,103が無線端末親機と無線端末子機の着脱部に着脱可能である。親機メモリ102と子機メモリ103は、それぞれ縁組装置101に挿入することができ、縁組装置101は、親機メモリ102と子機メモリ103に対して、データの読み書きを行う。不揮発性メモリ102,103内の無線識別情報についての記録は、無線端末親機と無線端末子機に読み込まれ、無線端末親機と無線端末子機との縁組が確立される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、センタ側装置、無線端末親機(以下、「親機」と称する)、及び無線端末子機(以下、「子機」と称する)を含む、ガスメータ、水道メータ、センサ等の監視システムにおいて、親機と子機との縁組方法及び縁組方式に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、子機に接続されたガスメータ、水道メータ等の検針値を、親機を介してセンタ側装置へ伝送する通信システムが存在する。この親機と子機との無線通信を行うためには、お互いの無線識別情報を登録する縁組処理が必要となる。この縁組を行う一つの方法として、親機、子機のディップスイッチの操作などによって、親機を縁組待ち受け状態にし、子機から親機に対して、無線通信により縁組要求を行い、互いの無線識別情報を交換し内蔵のメモリに記録することによる縁組方法が知られている。
【0003】
図6は、従来の無線端末の縁組システムにおける、実施形態を示すブロック図である。図6に示すように、無線端末親機(親機)301は親機縁組スイッチ602を備えており、親機301と無線通信をすべき無線端末子機(子機)601は子機縁組スイッチ603を備えている。
【0004】
図7は、図6に示す従来の無線端末の縁組システムに対応した縁組手順の一例を示すフロー図である。縁組処理が開始されると、先ず親機縁組スイッチ602が押下される(S701)と、親機301は縁組モードへ移行する(S702)。次に、子機縁組スイッチ603が押下され(S703)て親機301に縁組要求がなされる。親機301と子機601との間で無線通信が開始され(S704)、親機301と子機601との間で縁組情報が交換され、縁組が行われる(S705)。他の子機との間でも縁組を行うか否かを判断し(S706)、行う場合にはS703に戻る。他の子機との間で縁組を行わない場合には親機縁組スイッチ602を押下する(S707)と、親機301の縁組モードが解除される(S708)。他の親機との間でも縁組を行うか否かを判断し(S709)、縁組を行う場合にはS701に戻るが、縁組をしない場合には縁組処理を終了する。
【0005】
例えば、子機は、予め無線識別情報に関連する個別情報を保有しており、親機からの登録要求電文を受信した場合に、自己の保有する個別情報が要求電文中の子機についての個別情報と一致した時のみ、応答の電文を親機に送信し、縁組情報の登録を行う無線端末における縁組方法が提案されている(特許文献1参照)。しかしながら、特許文献1に開示の手法においては、無線通信によって互いの情報を交換するため、縁組処理に時間がかかる。また、内臓のメモリに縁組に関する情報を記録するため、親機が故障した場合には親機を交換し、交換した親機に対して再度、縁組処理を行う必要がある。
【0006】
また、親機を新しいものと交換する際に、旧親機が持つ無線識別情報を新親機に引き継ぐことが可能なシステムであり、新親機が新規に縁組処理しなくても、子機との無線通信を実現する縁組方法が記載されている(特許文献2参照)。しかしながら、特許文献2に開示の手法においては、新規の縁組に関しては、特許文献1と同様に無線通信によって互いの情報を交換するため、縁組処理に時間がかかる。親機を交換する場合でも、旧親機が持つ情報を読み出し、交換した親機に書き込む処理が必要となり、専用の冶具が必要になるなどの問題がある。
【0007】
【特許文献1】特開2006−48459号公報
【特許文献2】特開2006−245638号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、監視システムにおける親機と子機との縁組において、縁組に必要な無線識別情報を、親機及び子機の着脱可能なメモリの持たせることで、縁組処理を簡単・迅速化する点で解決すべき課題がある。
【0009】
この発明の目的は、縁組に必要な無線識別情報を、親機及び子機の着脱可能な不揮発メモリに保有し、この不揮発性メモリに無線識別情報を書き込むことにより、親機と子機との間での高速な縁組を可能にし、また、親機の交換の際には、旧親機の不揮発性メモリを付け替えるだけで、縁組処理をしなくても子機と無線通信が可能となる、監視システムにおける親機と子機との縁組方法及びその装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
特許請求の範囲の請求項(「請求項」と略す。以下、同様)1に記載の発明による無線端末の縁組方法は、前記無線端末親機と前記無線端末子機とは、それぞれ前記無線端末親機とその配下の前記無線端末子機との間における無線通信に必要な互いの無線識別情報を記録可能な不揮発性メモリが着脱可能であり、前記無線端末親機と前記無線端末子機とは、装着された前記不揮発性メモリに記録された前記無線識別情報を読み込むことにより、互いの縁組を確立することを特徴としている。
【0011】
請求項2に記載の発明による無線端末の縁組方式は、無線端末親機と無線端末子機との縁組方式であって、前記無線端末親機と前記無線端末子機とは、それぞれ、不揮発性メモリが着脱可能なメモリ着脱部と、装着された前記不揮発性メモリ内の記録を読込み可能な読込み手段とを備えており、前記両不揮発性メモリ内の前記記録は、前記無線端末親機と前記無線端末子機との縁組を確立するための、前記無線端末親機とその配下の前記無線端末子機との間における無線通信に必要な互いの無線識別情報であることを特徴とする。
【0012】
この無線端末の縁組方法及び縁組方式によれば、不揮発性メモリには、無線端末親機とその配下の無線端末子機との間における無線通信に必要な互いの無線識別情報が記録可能であり、且つ無線端末親機と無線端末子機の着脱部に着脱可能である。不揮発性メモリが無線端末親機と無線端末子機の着脱部に装着されたとき、不揮発性メモリ内の無線識別情報についての記録は、無線端末親機と無線端末子機に読み込まれ、無線端末親機と無線端末子機との縁組が確立される。
【0013】
請求項3に記載の発明による縁組方式では、不揮発性メモリには、前記無線端末親機及び前記無線端末子機とは別の縁組装置によって前記無線識別情報を記録することを特徴としている。即ち、専用の装置(以下、縁組装置と称する)により無線端末親機及び無線端末子機の不揮発性メモリの読み書きを行うものである。これにより、それぞれの不揮発性メモリが保有している無線識別情報を交換し、登録することで無線端末親機と無線端末子機との縁組を行うことができる。
【0014】
請求項4に記載の発明による縁組方式では、前記縁組装置は、作業者によって前記無線端末子機に割り当てる無線IDが任意に設定される機能と、割り当てられた前記無線IDを以て前記無線識別情報を定める機能を有することを特徴としている。即ち、作業者は縁組装置を操作することにより、親機が子機を識別するための無線IDを任意に設定可能である。これにより、作業者が都合の良い無線IDを割り当てるとその割り当てられた無線IDを設定することができ、また、無線端末子機の入れ替えも旧子機と同じIDを設定するだけで容易に行うことができる。
【0015】
請求項5に記載の発明による縁組方式では、前記縁組装置は、前記無線端末子機に割り当てる無線IDが自動で設定される機能を有し、自動で割り当てられた前記無線IDを以て前記無線識別情報を定める機能を有することを特徴とする。縁組装置は、無線端末親機の不揮発性メモリから、既に他の無線端末子機に使用されている無線IDや登録されている子機情報を読み出し、縁組する子機の不揮発性メモリの無線識別情報と比較し、最適な無線IDを自動的に割り当てて設定する。これにより、作業者が設定内容を気にすることなく、円滑に縁組作業を行うことができる。
【0016】
請求項6に記載の発明による縁組方式では、前記縁組装置は、前記無線端末子機に装着可能な前記不揮発性メモリから、設定されている前記無線IDを読み出して表示する機能を有することを特徴とする。この縁組方式では、無線端末子機の不揮発性メモリに設定されている無線IDは、読み出されて縁組装置に表示される。これにより、線端末子機の不揮発性メモリに設定されている無線IDを容易に確認でき、縁組作業の見直しや無線IDの確認を容易に行うことができる。
【0017】
請求項7に記載の発明による縁組方式では、前記縁組装置は、前記無線端末子機に装着可能な前記不揮発性メモリに設定されている前記無線IDを前記無線端末親機側と該無線端末子機側の前記両不揮発性メモリから消去する機能を有することができる。即ち、無線端末親機と特定の一台の無線端末子機との縁組に関する情報を、両親機と子機の両不揮発性メモリから消去するものである。これにより、作業ミスによって縁組してしまった無線端末子機や不要になった子機との縁組を容易に解消できる。
【0018】
請求項8に記載の発明による縁組方式では、前記縁組装置は、前記無線端末親機と有線でのシリアル通信機能を有し、前記無線端末親機との有線での前記シリアル通信によって、前記無線端末子機側の前記不揮発性メモリと前記無線識別情報を交換し、前記無線端末親機側の前記不揮発性メモリに前記無線識別情報を記録する機能を有することができる。即ち、縁組装置と無線端末親機との間を有線でシリアル通信するものであり、通信によって無線端末子機の不揮発性メモリと無線識別情報を交換して、縁組を行う。これにより、無線端末親機の不揮発性メモリが既に無線端末親機に設置され、取り外し困難な状態であっても、有線接続することにより縁組処理を行うことができる。
【0019】
請求項9に記載の発明による縁組方式では、前記縁組装置は、パーソナルコンピュータとシリアル通信する機能を有し、当該パーソナルコンピュータから前記縁組装置を操作する機能を有することができる。即ち、この縁組方式では、シリアル通信接続されるパーソナルコンピュータの画面上での操作により、縁組装置を操作することができる。これにより、パーソナルコンピュータにて縁組状況のログファイルの作成及び保存、操作方法や処理状況の詳細表示ができ、作業者にとってより操作し易い環境が提供される。また、
【0020】
請求項10に記載の発明による縁組方式では、前記無線端末親機は、センタ側装置と通信回線を介して接続されている。無線端末子機側では、電気、水道、ガス等の使用量を計測するメータに有線接続することができる。
【発明の効果】
【0021】
以上説明したように、本発明によれば、無線端末親機と無線端末子機との間で無線通信を行うに当たって必要な、無線端末親機が配下の無線端末子機を識別するための無線IDを含む無線識別情報を記録した不揮発性メモリを介して親機と子機の縁組を行うので、縁組を迅速かつ容易に行うことができる。また、縁組処理に無線端末親機及び無線端末子機本体を必要としないため、作業スペースを縮小可能である。また、不揮発性メモリを交換するだけで、無線端末親機の交換を行うことができ、保守作業の効率の向上を図ることができる。更に、パーソナルコンピュータと接続することで、縁組状況などのログをファイル化することができ、生産管理を容易に行うことができる。不揮発性メモリは、親機と子機のそれぞれが有する着脱部に装着・脱着可能である。上記構成により、無線端末親機を交換する際には旧親機の不揮発性メモリを付け替えるだけで、旧親機の情報をそのまま引き継ぐことができ、また、専用機器を使用することにより、不揮発性メモリの情報を任意に編集することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の無線端末の縁組方法及び装置の実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。以下の説明では、縁組装置を構成する同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同一である。したがって、それらについての再度の詳細な説明については省略する。
【0023】
図1は本発明による無線端末の縁組システムにおける第一の実施形態を概略的に示すブロック図である。第一の実施形態による無線端末の縁組システムは、縁組装置101と不揮発性メモリである親機メモリ102と、やはり不揮発性メモリである子機メモリ103と、無線ID表示部104で構成されており、親機メモリ102と子機メモリ103が、それぞれ縁組装置101に挿入することができる仕組みとなっている。また、縁組装置101は、親機メモリ102と子機メモリ103に対して、データの読み書きを行う機能を備えている。また、無線ID表示部104は作業者が無線IDを設定する際の設定値、および縁組完了時の割り当てられた無線IDを表示する機能を備えている。
【0024】
図2は、図1に示す縁組システムに対応した本発明による無線端末の縁組方法についての第一実施形態を示すフロー図である。まず、縁組装置101に親機メモリ102を挿入する(ステップ201。「S201」と略す。以下、同じ)と、縁組装置101は親機メモリ102の情報を読み出し、記憶する(S202)。続いて縁組装置101が無線ID自動割り当てモードであるか判定し(S250)、自動割り当てモードであれば、子機メモリ103を挿入すると(S203)、縁組装置101は子機メモリ103の情報を読み出し(S204)、S202で記憶した親機メモリ102の情報と照合する(S205)。
【0025】
子機メモリ103に割り当てるに適した情報を持つ無線IDがなければ、まだどの子機にも割り当てられていない無線IDにて無線情報の交換を行い縁組する(S206)。子機メモリ103に割り当てるに適した情報を持つ無線IDがあれば、その無線IDにて無線情報の交換を行い縁組する(S207)。ここでいう子機メモリ103に割り当てるに適した情報とは、例えば、予め親機メモリの、ある「無線ID」の記憶領域に子機が持つユニークな製品番号が登録されている場合は、その「無線ID」が割り当てに適した情報であり、優先的に割り当てられる。また、一度縁組した後に縁組情報を消去した場合、再度縁組されたときには、製品情報が残っているため、以前登録されていた「無線ID」が割り当てに適した情報であり、優先的に割り当てられる。
S250にて自動割り当てモードでなければ、作業者は割り当てたい無線IDを設定する(S251)。続いて子機メモリ103を挿入すると(S252)、縁組装置101は子機メモリ103の情報を読み出し(S253)、S202で記憶した親機メモリ102の情報と照合する(S254)。照合の結果、子機メモリ103に既に無線IDが割り当てられていた場合は、その無線IDの縁組情報を親機メモリ102から削除する(S255)。無線IDが割り当てられていない場合は、続いてS251で設定した無線IDにて無線情報の交換を行い縁組する(S256)。
縁組が終了したら子機メモリ103を抜き取る(S208)。引き続き同一の親機メモリ102にて、複数の子機メモリ103との縁組を行う場合には、子機メモリ103の挿入から抜き取りまでの各ステップS203〜208を繰り返す(S209)。そうでなければ親機メモリ102を抜き取る(S210)。同様に他の親機メモリ102でも縁組処理を行う場合には、S201〜210を繰り返す(S211)。
【0026】
図3は本発明による無線端末の縁組システムにおける第二の実施形態を概略的に示すブロック図である。第二の実施形態による無線端末の縁組システムは、縁組装置101と親機メモリ102を挿入した状態の親機301と子機メモリ103で構成されており、縁組装置101と親機301が有線にてシリアル通信接続され、子機メモリ103が、縁組装置101に挿入することができる仕組みとなっている。また、縁組装置101は、子機メモリ103に対して、データの読み書きを行う機能を備えている。
【0027】
図4は、図3に示す縁組システムに対応した本発明による無線端末の縁組方法についての第二実施形態を示すフロー図である。まず、縁組装置101に親機301をシリアル接続する(S401)。続いて縁組装置101が無線ID自動割り当てモードであるか判定し(S450)、自動割り当てモードであれば、子機メモリ103を挿入すると(S402)、縁組装置101は、子機メモリ103の情報を読み出し(S403)、読み出した情報を親機301に対して送信し縁組の要求を出す(S404)。
S450にて自動割り当てモードでなければ、作業者は、割り当てたい無線IDを設定する(S451)。続いて子機メモリ103を挿入すると(S452)、縁組装置101は子機メモリ103の情報を読み出し(S453)、読み出した情報とS451で設定した無線IDとを親機301に対して送信し縁組の要求を出す(S454)。
縁組装置101は、割り当てられた無線IDを含む縁組情報を親機301から受信し、子機メモリ103に登録し、また、親機301も同無線IDにて、子機メモリ103の情報を登録することで縁組する(S405)。縁組が終了したら子機メモリ103を抜き取る(S406)。引き続き同一の親機301にて複数の子機メモリ103との縁組を行う場合には、子機メモリ103の挿入から抜き取りまでの各ステップS402〜406を繰り返す(S407)。そうでなければ親機301の接続を解除する(S408)。同様に他の親機301でも縁組処理を行う場合には、S401〜408を繰り返す(S409)。
【0028】
図5は本発明の無線端末の縁組システムにおける、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」と略す。)接続時の実施形態を概略的に示すブロック図である。本発明による縁組システムは、縁組装置101と親機メモリ102を挿入した状態の親機301と子機メモリ103とPCで構成されており、縁組装置101とPC501、PC501と親機301が有線にてシリアル通信接続され、子機メモリ103が、縁組装置101に挿入することができる仕組みとなっている。また、縁組装置101は、子機メモリ103に対してデータの読み書きを行う機能を備えている。また、PC501は縁組装置101と親機301の通信内容をモニタする機能を備え、通信ログや縁組のログをファイルとして保存することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明による無線端末の縁組システムにおける第一の実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1に示す無線端末の縁組システムに対応した縁組手順における第一の実施形態のフロー図である。
【図3】本発明による無線端末の縁組システムにおける第二の実施形態を示すブロック図である。
【図4】図3に示す無線端末の縁組システムに対応した縁組手順における第二の実施形態のフロー図である。
【図5】本発明の無線端末の縁組方式における、PC接続時の実施の形態を示すブロック図である。
【図6】従来の無線端末の縁組システムにおける、実施形態を示すブロック図である。
【図7】従来の無線端末の縁組システムに対応した縁組手順の一例を示すフロー図である。
【符号の説明】
【0030】
101 縁組装置
102 無線端末親機の不揮発性メモリ(親機メモリ)
103 無線端末子機の不揮発性メモリ(子機メモリ)
104 無線ID表示部(無線ID設定時、および縁組完了時の無線IDを表示)
301 無線端末親機(親機)
501 パーソナルコンピュータ
601 無線端末子機(子機)
602 親機縁組スイッチ
603 子機縁組スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線端末親機と無線端末子機との縁組方法において、
前記無線端末親機と前記無線端末子機とは、それぞれ前記無線端末親機とその配下の前記無線端末子機との間における無線通信に必要な互いの無線識別情報を記録可能な不揮発性メモリが着脱可能であり、前記無線端末親機と前記無線端末子機とは、装着された前記不揮発性メモリに記録された前記無線識別情報を読み込むことにより、互いの縁組を確立することを特徴とする無線端末の縁組方法。
【請求項2】
無線端末親機と無線端末子機との縁組方式において、
前記無線端末親機と前記無線端末子機とは、それぞれ、不揮発性メモリが着脱可能なメモリ着脱部と、装着された前記不揮発性メモリ内の記録を読込み可能な読込み手段とを備えており、
前記両不揮発性メモリ内の前記記録は、前記無線端末親機と前記無線端末子機との縁組を確立するための、前記無線端末親機とその配下の前記無線端末子機との間における無線通信に必要な互いの無線識別情報であることを特徴とする無線端末の縁組方式。
【請求項3】
前記不揮発性メモリには、前記無線端末親機及び前記無線端末子機とは別の縁組装置によって前記無線識別情報が記録されることを特徴とする請求項2に記載の無線端末の縁組方式。
【請求項4】
前記縁組装置は、作業者によって前記無線端末子機に割り当てられる任意一つの無線IDを設定する機能と、割り当てられた前記無線IDを含む前記無線識別情報を定める機能を有することを特徴とする請求項3に記載の無線端末の縁組方式。
【請求項5】
前記縁組装置は、前記無線端末子機に割り当てる無線IDが自動で設定される機能を有し、自動で割り当てられた前記無線IDを含む前記無線識別情報を定める機能を有することを特徴とする請求項3に記載の無線端末の縁組方式。
【請求項6】
前記縁組装置は、前記無線端末子機に装着可能な前記不揮発性メモリに設定されている前記無線IDを、当該不揮発性メモリから読み出して表示する機能を有することを特徴とする請求項4又は5に記載の無線端末の縁組方式。
【請求項7】
前記縁組装置は、前記無線端末子機に装着可能な前記不揮発性メモリに設定されていた前記無線IDを含む前記無線識別情報を、前記無線端末親機側と該無線端末子機側の前記両不揮発性メモリから消去する機能を有することを特徴とする請求項4又は5に記載の無線端末の縁組方式。
【請求項8】
前記縁組装置は、前記無線端末親機と有線でのシリアル通信機能を有し、前記無線端末親機との有線での前記シリアル通信によって、前記無線端末子機側の前記不揮発性メモリと前記無線識別情報を交換し、前記無線端末親機側の前記不揮発性メモリに前記無線識別情報を記録する機能を有することを特徴とする請求項3に記載の無線端末の縁組方式。
【請求項9】
前記縁組装置は、パーソナルコンピュータとシリアル通信する機能を有し、当該パーソナルコンピュータから前記縁組装置を操作する機能を有することを特徴とする請求項8に記載の無線端末の縁組方式。
【請求項10】
前記無線端末親機は、センタ側装置と通信回線を介して接続されることを特徴とする請求項2に記載の無線端末の縁組方式。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−205951(P2008−205951A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−41230(P2007−41230)
【出願日】平成19年2月21日(2007.2.21)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【出願人】(504454989)エヌ・ティ・ティテレコン株式会社 (16)
【Fターム(参考)】