説明

無線端末網制御装置、無線子機及びそれらを備えたテレメータシステム

【課題】電池で動作する無線端末網制御装置、無線子機及びそれらを含むテレメータシステムにおいて、設置前の保管期間及び電話回線との未接続状態における電池消耗低減を図る。
【解決手段】回線検出部11が電話回線02との接続を未接続であると検出すると、端末網制御部10は、記憶部21に記憶している予め縁組された無線子機04に対して、無線送信部19、アンテナ20を経由して無線通信の停止を送信する。送信後、端末網制御部10は、無線子機04からの無線送信の有無を検出するキャリアセンス検出部18の検出を停止させ、無線受信回路17からの入力を停止させる。このように、端末網制御部10は、無線子機04との送受信に関する機能を停止させることにより、電池14の消耗を低減させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、センタ側装置に通信回線を介して接続されており、ガスや水道メータが接続されている端末としての無線子機と通信可能な無線端末網制御装置、その無線子機及びテレメータシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ガスや水道メータ等の自動検針のため、通信回線を介して接続されているセンタ装置、ガス・水道等の検針を行うメータ、及びメータに接続された無線子機と共に構成されており、当該メータを通じて自動検針を行うテレメータシステムが用いられている。無線端末網制御装置は、無線子機とは予め縁組接続されて用いられる。ここで、無線通信装置と電話回線に接続される端末網制御装置が分離して個別に存在し、それぞれを有線接続している。これに対して、無線通信装置と電話回線に接続された端末網制御装置とが一体化されている無線端末網制御装置は、電話回線の近傍にある商用電源を利用して実現している。無線端末網制御装置には電池が設けられているが、この電池が利用されるのは、殆どが停電時におけるバックアップ電池としてである。
【0003】
このような無線端末網制御装置は電話回線と商用電源のコンセントを常に必要とするため、その設置場所が限定されている。そのため、電池を主電源として動作する無線端末網制御装置も考えられるようになってきたが、その場合には電池消耗が問題となってきている。電池消耗を低減させる対処として、実際に設置するまでの保管期間において無線のキャリアセンスを停止させている。無線端末網制御装置の工事設置時における諸設定を設定器又は電話回線を介してセンタ装置から行うことにより、無線のキャリアセンス及び無線通信を可能にしている。
【0004】
従来技術は、いずれも端末網制御装置及び無線通信装置を設置するまでの保管期間に対する電池消耗の低減を図ろうとするものである。設置後に関しては、何らかの原因で電話回線が不通又は接続不良になってセンタ装置への通信が不能な状態に陥った場合には、通常動作を行って無線通信や無線のキャリアセンスを動作させるので、それに伴って電池消耗が生じている。
【0005】
無線親機装置と電話回線に接続され端末網制御装置とが分離されている従来の装置では、無線親機装置は有線で接続されて端末網制御装置と接続されることを検出してから無線のキャリアセンスを開始させることで電池消耗を図っている(特許文献1参照)。また、無線装置制御部の動作を停止させた状態で、タイマ回路による低速動作クロックに用いて無線受信の間欠的キャリアセンスを動作させ、キャリアセンスを検出した時のみ高速で制御部を動作させることにより電池消耗の低減を実施している(特許文献2参照)。更に、無線装置が設置される配置の向きに応じて電極が自重により移動することで装置の電源をON/OFFさせるスイッチを設けることで電池消耗の低減を実施しようとすることも提案されている(特許文献3)。
【特許文献1】特開平8−82642号公報
【特許文献2】特開平8−194022号公報
【特許文献3】特開2003−141671号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、無線端末網制御装置、無線子機、及び両者を備えるテレメータシステムにおいて、無線端末網制御装置が電話回線に接続されているか否かについての検出情報に基づいて、無線端末網制御装置と無線子機との無線送受信に関する機能を停止させる、或いは入出力部の作動停止や抑制を実施して、端末網制御装置及び無線通信装置を設置するまでの保管期間を含み、設置後にも、電池消耗を低減させる点で解決すべき課題がある。
【0007】
この発明は、電話回線に接続されない場合には、無線端末網制御装置と無線子機との無線送受信に関する機能を停止させる、或いは外部接続機器の検出、装置の表示、装置の操作を検出しない静止状態を維持することで、倉庫なので保管されているときやセンタ装置への通信不可状態のときの電池消耗を低減することができる無線端末網制御装置、無線子機、及びテレメータシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、この発明による無線端末網制御装置は、通信回線を介して接続されているセンタ装置、ガス・水道等の検針を行うメータ、及び前記メータに接続された無線子機と共に、当該メータを通じての自動検針のためのテレメータシステムを構成しており、前記無線子機とは予め縁組接続されている無線端末網制御装置であって、前記無線子機と無線通信する送受信部と、前記無線子機からの無線送信の有無を検出するキャリアセンス検出部と、電源を駆動する電池部と、前記通信回線の接続を任意の時間毎に検出する回線検出部と、これら各部の制御を司る制御部とを備え、前記制御部は、前記回線検出部が前記電話回線の未接続を検出することに応じて、前記送受信部に前記無線子機に対して無線通信の停止を送信させると共に、前記キャリアセンス検出部を停止させることを特徴としている。この無線端末網制御装置によれば、電話回線の未接続を検出すると、無線子機に対して無線通信の停止を送信し、無線子機からの無線送信を確認する無線のキャリアセンスを停止することにより、電池消耗を低減させている。
【0009】
この無線端末網制御装置において、前記制御部は、前記回線検出部が前記電話回線の未接続から接続への変化を検出することに応じて、前記キャリアセンス検出部を動作させると共に、前記送受信部に前記無線子機に対して無線通信の停止解除を送信させることができる。即ち、電話回線に接続を検出すると、無線のキャリアセンスを動作させ、無線子機に対して無線通信の停止解除を送信することにより、電話回線に接続状態にあるときはテレメータシステムとして動作可能とすることができる。
【0010】
この無線端末網制御装置は、更に前記制御部によって表示が制御される表示部を更に備えることができ、前記制御部は、前記センタ装置との接続確認のために通信をする保守通信手段を備えており、前記回線検出部が前記電話回線の未接続を検出することに応じて、当該保守通信手段に対して前記センタ装置へ通信させない制御を行い、前記制御部は、更に、前記保守通信手段がした保守通信の確認に応じて、また前記回線検出部がした前記電話回線の未接続の検出に応じて、それぞれ前記表示部にその旨に応じた表示をさせることができる。即ち、センタ装置との接続確認のための保守通信を行う保守通信手段により、電話回線が未接続を検出していれば通信動作をせず、電話回線が未接続表示させ、無駄なセンタ装置への通信動作を実施しないで電池消耗を低減させることができる。
【0011】
この無線端末網制御装置において、前記無線端末網制御装置は外部機器と接続するインタフェース部を備え、また、前記制御部は前記外部機器の状態を監視する監視手段を備えており、前記制御部は、前記回線検出部が前記電話回線の未接続を検出することに応じて、前記監視手段による監視を停止させることができる。即ち、無線端末網制御装置に接続されている外部機器の状態を監視し、電話回線が接続されている状態では監視手段を作動させるが、電話回線が未接続の状態には監視手段を停止させることにより、電池消耗を低減させることができる。
【0012】
また、この発明によるテレメータシステムにおける無線子機は、センタ装置と通信回線を介して接続されている無線端末網制御装置、及びガス・水道等の検針を行うメータと共に、当該メータを通じての自動検針のためのテレメータシステムを構成しており、前記メータに接続されていると共に前記無線端末網制御装置とは予め縁組接続されている無線子機であって、前記メータ等を接続するインタフェース部と、前記無線端末網制御装置と無線通信する送受信部と、前記メータからの情報を記憶する記憶部と、これら各部の制御を司る制御部とを備え、前記制御部は、前記無線端末網制御装置から無線通信の停止を受信することに応じて、前記情報を記憶することを特徴としている。この無線子機によれば、無線端末網制御装置から無線通信の停止を受信すると、無線端末網制御装置との間の無線通信が停止される。そしてまた、メータからの情報を記憶部に記憶させることにより、メータからの情報を無線端末網制御装置へ無線通信できないことに起因してメータからの情報を破棄する或いは無応答となることを回避できる。
【0013】
このテレメータシステムにおける無線子機において、前記制御部は、前記無線端末網制御装置から無線通信の停止解除を受信することに応じて、前記記憶部に記憶されていた前記情報を前記無線端末網制御装置に対して送信することができる。即ち、この無線子機は、無線端末網制御装置から無線通信の停止解除を受信すると、記憶部に記憶されているメータからの情報を無線端末網制御装置に対して送信することにより、センタ装置へ通信でき、メータからの情報を確実に通信できシステムの信頼性を確保することができる。
【0014】
更に、この発明によるテレメータシステムは、ガス・水道等の検針を行うメータ、前記メータに接続されている無線子機、センタ装置、及び前記無線子機とは予め縁組接続されていると共に前記センタ装置と通信回線を介して接続されている無線端末網制御装置を備えた自動検針のためのテレメータシステムであって、無線端末網制御装置は、前記無線子機と無線通信する送受信部と、前記無線子機からの無線送信の有無を検出するキャリアセンス検出部と、電源を駆動する電池部と、前記通信回線の接続を任意の時間毎に検出する回線検出部と、これら各部の制御を司る端末網制御部とを備えており、前記端末網制御部は、前記回線検出部が前記電話回線の未接続を検出することに応じて、前記送受信部に前記無線子機に対して無線通信の停止を送信させると共に、前記キャリアセンス検出部を停止させ、前記無線子機は、前記メータ等を接続するインタフェース部と、前記無線端末網制御装置と無線通信する送受信部と、前記メータからの情報を記憶する記憶部と、これら各部の制御を司る子機制御部とを備えており、前記子機制御部は、前記無線端末網制御装置からの前記無線通信の停止を受信することに応じて、前記情報を前記記憶部に記憶することを特徴としている。このテレメータシステムによれば、端末網制御部の回線検出部が前記電話回線の未接続を検出することに応じて、必要な情報については記憶するが、無線端末網制御装置と無線子機との無線送受信に関する機能を停止させることで、無線端末網制御装置と無線子機とにおける電池消耗を低減させている。
【0015】
このテレメータシステムにおいて、前記端末網制御部は、前記回線検出部が前記電話回線の未接続から接続への変化を検出することに応じて、前記キャリアセンス検出部を動作させると共に、前記送受信部に前記無線子機に対して無線通信の停止解除を送信させ、前記子機制御部は、前記無線端末網制御装置から無線通信の前記停止解除を受信することに応じて、前記記憶部に記憶されていた前記情報を前記無線端末網制御装置に対して送信することができる。即ち、このテレメータシステムによれば、回線検出部が電話回線の接続を検出することに応じて、無線通信を再開し、無線通信停止中の情報を入手することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明による無線端末網制御装置、無線子機、及びテレメータシステムは、無線端末網制御装置が電話回線と未接続であることに応じて無線端末網制御装置と無線子機との無線送受信に関する機能を停止させる、或いは外部機器の監視を停止させているので、電話回線に接続されない限り無線通信確認及び外部接続機器の検出、装置の表示、装置の操作を検出しない静止状態が維持され、それによって、倉庫なので保管されているときやセンタ装置に通信できないときには、電池消耗を低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明による無線端網制御装置、無線子機、及びテレメータシステムの実施形態を図に基づいて説明する。図1は、本発明によるテレメータシステムの構成例を示す概略図、図2は本発明よるテレメータシステに含まれる無線端網制御装置と無線子機との回路ブロック例、図3は本発明によるテレメータシステムの動作の一例を示すシーケンス図である。
【0018】
図1に示したテレメータシステムは、各家庭に設置されているメータ05によってガス、水道等の自動検針を行うシステムである。このテレメータシステムにおいて、本発明の無線端末網制御装置01は、電話回線02を経由してセンタ装置03と双方向通信が可能である。無線端末網制御装置01に接続されている外部機器06は、センタ装置03から遠隔監視、遠隔操作が可能である。また、ガス、水道等のメータ05が接続されている無線子機04は、予め生産時等において端末網制御装置01と縁組されており、無線通信が可能である。メータ05が検針した検針値は、無線子機04から無線で無線端末網制御装置01に送信され、無線端末網制御装置01から更に電話回線02を経由してセンタ装置03に通信される。
【0019】
図2に示す回路ブロック例において、無線端末網制御装置01については、心臓部である端末網制御部10が無線端末網制御装置01の全ての制御を司る。端末網制御部10は、任意の時間毎に回線検出部11に対して出力し、電話回線02との接続の有無を検出させる。回線検出部11は、電話回線02の線間電圧が任意の電圧値以下もしくは以上を検出する。検出した電圧値が以下であれば未接続信号、電圧値以上であれば接続信号を端末網制御部10に出力する。
【0020】
端末網制御部10は、回線検出部11から未接続信号が入力されると、記憶部21に記憶している予め縁組された無線子機04に対して、無線送信部19、アンテナ20を経由して無線通信の停止を送信する。送信後、端末網制御部10は、無線子機04からの無線送信の有無を検出するキャリアセンス検出部18の検出動作を停止させ、無線受信回路17からの入力を停止させる。このように、端末網制御部10は、無線子機04との送受信に関する機能を停止させることにより、電池14の消耗を低減させている。
【0021】
端末網制御部10は、回線検出部11からの接続信号が入力されると、キャリアセンス検出部18の検出動作を再開・実行させ、無線子機04に対して無線送信部19、アンテナ20を経由して無線通信の停止解除を送信する。
【0022】
設置時或いはメンテナンス時に保守スイッチ15を操作することにより、端末網制御部10は保守通信を開始する。保守発呼情報を含む保守通信は、情報を変調するモデム13、電話回線網をオフフックする回線処理部12、電話回線02を経由してセンタ装置03に送信される。センタ装置03は、無線端末網制御装置01からの保守通信を受信すると、応答信号を無線端末網制御装置01に対して返信出力する。端末網制御部10は、センタ装置03からの応答信号を受信すると、表示灯16をある一定時間点灯させる。端末網制御部10は、未接続信号が入力状態である場合は、保守通信を開始せずに表示灯16をある一定時間点滅させる。このように、電話回線02との間が未接続状態であれば端末網制御部10は保守通信についても、これを行わないことで余計な通信動作をさせないことにより、電池14の消耗を低減させている。
【0023】
無線端末網制御装置01には、センタ装置03から遠隔監視、遠隔操作が可能な接点入出力方式の外部機器06が接続されている。外部機器06は、外部機器インタフェース22を経由して端末網制御部10へ接続されている。外部機器06が監視されている場合には、外部機器インタフェース22は任意の時間毎に外部機器06に電圧を印加して状態検出入力をしている。端末網制御部10は、電話回線02との間についての未接続信号が入力状態である場合は、任意の時間毎の外部機器06への電圧印加を停止させる。このように、電話回線02との間が未接続状態であることに応じて、外部機器06の監視についてもこれを停止させることにより、電池14の消耗を低減させている。
【0024】
無線子機04の無線子機電池38は、設置されるまでの期間においては、スイッチ37により電源を切断している。設置後は、スイッチ37を接続状態にして通常動作する。
【0025】
図2に示す回路ブロック例には、無線子機04についての回路も示されている。無線端末網制御装置01から無線通信の停止の信号が送信された場合、無線子機04は、この送信信号を子機アンテナ34、子機受信部31を経由して子機制御部30において無線受信する。無線通信の停止を受信した場合、子機制御部30は、無線端末網制御装置01に対して無線通信を停止させるとともに、メータインタフェース36を経由して接続されているメータ05から情報出力されたときには、メータ05からの情報出力時間と当該情報を子機記憶部35で記憶させる。このように、無線子機04は、無線通信の停止を受信した場合には、メータ05からの情報があるときにはその情報を記憶するが無線端末網制御装置01に対して無線通信を停止させることにより、子機電池の消耗を低減させている。
【0026】
無線子機04の子機キャリアセンス検出部32は、無線端末網制御装置01からの無線送信の有無を検出しており、無線端末網制御装置01から送信された無線通信の停止解除の信号を受信すると、その旨を子機制御部30に出力する。子機制御部30は、無線子機受信部31を経由して無線端末網制御装置01からの停止解除信号を受信すると、子機記憶部35に記憶されていたメータ05からの情報と記憶された時間を子機送信部33、子機アンテナ34を経由して無線端末網制御装置01へ無線送信する。無線送信された情報は無線端末網制御装置01によって電話回線02を通じてセンタ装置03へ送信されることにより、メータ05からの情報は確実にセンタ装置03へ通信可能になり、通信の信頼性を確保することができる。
【0027】
図3は本発明の動作シーケンス例を示している。
無線端末網制御装置は、電話回線と未接続(T01)状態になると、任意の時間毎に回線検出(T02)が未接続であることを検出して、キャリアセンス検出を停止(T03)させて、無線子機に対して無線通信停止を送信(T04)し、接続されている外部機器の任意の時間毎に行っている監視についてもこれを停止(T05)させる。電話回線との未接続期間においては、保守スイッチをON(T06)してもモデム通信を行わずに、表示灯がある一定時間点滅(T07)して未接続であることを表す。無線子機は無線通信停止を受信(T08)すると、停止解除が無線端末網制御装置から送信されるまで無線送信を行わない状態となる。また、メータはメータ情報を出力(T23)されても無線子機記憶部に記憶(T09)されるのみで無線通信は行われない。
【0028】
無線端末網制御装置が電話回線に対して接続(T10)状態に変化すると、任意の時間毎に回線検出(T11)が接続を検出して、キャリアセンス検出を動作(T12)させて、無線子機に対して無線通信停止解除を送信(T13)し、接続されている外部機器の任意の時間毎に行っている監視を監視(T15)状態にする。
【0029】
無線子機は無線通信停止解除を受信(T21)すると、無線通信停止中に出力されていたメータ情報が記憶されていれば当該メータ情報を出力(T22)する。出力されたメータ情報は子機送信部33から無線送信(T20)される。無線端末網制御装置はメータ情報を無線受信(T14)すると、モデムによりセンタ装置へメータ情報通報(T18)を通信する。電話回線接続期間において、保守スイッチをON(T16)するとモデムによりセンタ装置へ保守通報(T19)を通信する。通信が正常に完了すると表示灯がある一定時間点灯(T17)する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明によるテレメータシステムの構成の一例を示す概略図。
【図2】本発明によるテレメータシステムに含まれる無線端末網制御装置と無線子機との回路の一例を示すブロック図。
【図3】本発明によるテレメータシステムの動作の一例を示すシーケンス図。
【符号の説明】
【0031】
01 無線端末網制御装置 02 電話回線
03 センタ装置 04 無線子機
05 メータ 06 外部機器
10 端末網制御部 11 回線検出部
12 回線処理部 13 モデム
14 電池 15 保守スイッチ
16 表示灯 17 無線受信部
18 キャリアセンス検出部 19 無線送信部
20 アンテナ
30 子機制御部 31 子機受信部
32 子機キャリアセンス検出部 33 子機送信部
34 子機アンテナ 35 子機記憶部
36 メータインタフェース 37 スイッチ
38 子機電池

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信回線を介して接続されているセンタ装置、ガス・水道等の検針を行うメータ、及び前記メータに接続された無線子機と共に、当該メータを通じての自動検針のためのテレメータシステムを構成しており、前記無線子機とは予め縁組接続されている無線端末網制御装置において、
前記無線子機と無線通信する送受信部と、前記無線子機からの無線送信の有無を検出するキャリアセンス検出部と、電源を駆動する電池部と、前記通信回線の接続を任意の時間毎に検出する回線検出部と、これら各部の制御を司る制御部とを備え、
前記制御部は、前記回線検出部が前記電話回線の未接続を検出することに応じて、前記送受信部に前記無線子機に対して無線通信の停止を送信させると共に、前記キャリアセンス検出部を停止させることを特徴とする無線端末網制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載の無線端末網制御装置において、
前記制御部は、前記回線検出部が前記電話回線の未接続から接続への変化を検出することに応じて、前記キャリアセンス検出部を動作させると共に、前記送受信部に前記無線子機に対して無線通信の停止解除を送信させることを特徴とする無線端末網制御装置。
【請求項3】
請求項1に記載の無線端末網制御装置において、
前記制御部によって表示が制御される表示部を更に備えており、
前記制御部は、前記センタ装置との接続確認のために通信をする保守通信手段を備えており、前記回線検出部が前記電話回線の未接続を検出することに応じて、当該保守通信手段に対して前記センタ装置へ通信させない制御を行い、
前記制御部は、更に、前記保守通信手段がした保守通信の確認に応じて、また前記回線検出部がした前記電話回線の未接続の検出に応じて、それぞれ前記表示部にその旨に応じた表示をさせることを特徴とする無線端末網制御装置。
【請求項4】
請求項1に記載の無線端末網制御装置において、
前記無線端末網制御装置は外部機器と接続するインタフェース部を備え、また、前記制御部は前記外部機器の状態を監視する監視手段を備えており、
前記制御部は、前記回線検出部が前記電話回線の未接続を検出することに応じて、前記監視手段による監視を停止させることを特徴とする無線端末網制御装置。
【請求項5】
センタ装置と通信回線を介して接続されている無線端末網制御装置、及びガス・水道等の検針を行うメータと共に、当該メータを通じての自動検針のためのテレメータシステムを構成しており、前記メータに接続されていると共に前記無線端末網制御装置とは予め縁組接続されている無線子機において、
前記メータ等を接続するインタフェース部と、前記無線端末網制御装置と無線通信する送受信部と、前記メータからの情報を記憶する記憶部と、これら各部の制御を司る制御部とを備え、
前記制御部は、前記無線端末網制御装置から無線通信の停止を受信することに応じて、前記情報を記憶することを特徴とするテレメータシステムにおける無線子機。
【請求項6】
請求項5に記載のテレメータシステムにおける無線子機において、
前記制御部は、前記無線端末網制御装置から無線通信の停止解除を受信することに応じて、前記記憶部に記憶されていた前記情報を前記無線端末網制御装置に対して送信することを特徴とするテレメータシステムにおける無線子機。
【請求項7】
ガス・水道等の検針を行うメータ、前記メータに接続されている無線子機、センタ装置、及び前記無線子機とは予め縁組接続されていると共に前記センタ装置と通信回線を介して接続されている無線端末網制御装置を備えた自動検針のためのテレメータシステムにおいて、
無線端末網制御装置は、前記無線子機と無線通信する送受信部と、前記無線子機からの無線送信の有無を検出するキャリアセンス検出部と、電源を駆動する電池部と、前記通信回線の接続を任意の時間毎に検出する回線検出部と、これら各部の制御を司る端末網制御部とを備えており、前記端末網制御部は、前記回線検出部が前記電話回線の未接続を検出することに応じて、前記送受信部に前記無線子機に対して無線通信の停止を送信させると共に、前記キャリアセンス検出部を停止させ、
前記無線子機は、前記メータ等を接続するインタフェース部と、前記無線端末網制御装置と無線通信する送受信部と、前記メータからの情報を記憶する記憶部と、これら各部の制御を司る子機制御部とを備えており、前記子機制御部は、前記無線端末網制御装置からの前記無線通信の停止を受信することに応じて、前記情報を前記記憶部に記憶すること
を特徴とするテレメータシステム。
【請求項8】
請求項7に記載のテレメータシステムにおいて、
前記端末網制御部は、前記回線検出部が前記電話回線の未接続から接続への変化を検出することに応じて、前記キャリアセンス検出部を動作させると共に、前記送受信部に前記無線子機に対して無線通信の停止解除を送信させ、
前記子機制御部は、前記無線端末網制御装置から無線通信の前記停止解除を受信することに応じて、前記記憶部に記憶されていた前記情報を前記無線端末網制御装置に対して送信することを特徴とするテレメータシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−181157(P2009−181157A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−17293(P2008−17293)
【出願日】平成20年1月29日(2008.1.29)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】