無線通信システムにおける位置更新方法
本発明は、無線通信システムにおける位置更新方法に関するものである。フェムトセルを含む無線通信システムの移動端末で位置更新を行う方法であって、移動端末が留まっている第1フェムトセル基地局のページンググループ識別子(ID)及び第1フェムトセル基地局を含むマクロ基地局のページンググループIDを含む登録解除命令(deregistration command、DREG−CMD)メッセージを受信する段階、第1フェムトセルの領域から、第1フェムトセルのページンググループIDと異なるページンググループIDを持つ第2フェムトセルの領域へ移動する間に、位置更新遅延タイマー(location update delay timer)を始動する段階、及び位置更新遅延タイマーの動作に基づいて位置更新を行う段階を含む、位置更新方法を提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムに係り、特に、フェムトセルを含む無線通信システムにおける位置更新方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
まず、本発明の一実施例に係る移動端末の遊休モード及びページンググループについて説明する。
【0003】
広帯域無線接続システムでは、移動端末の電力消耗を最小化するために、遊休モード(idle mode)を支援する。遊休モードとは、移動端末が多重基地局で構成された無線リンク環境を移動する時、移動端末を特定の基地局に登録しなくてもダウンリンクブロードキャストトラフィックメッセージを周期的に受信できる状態のことをいう。
【0004】
遊休モードにおいて、移動端末は、同一のページング領域に含まれる基地局の間を移動する際に、ハンドオフ手順を行う必要がない。したがって、移動端末は、ハンドオフ手順のためのアップリンク情報を伝送する必要がないため、電力消耗を低減することができる。
【0005】
移動端末は、一定時間において基地局からトラフィックを受信しない場合、電力を節約するために遊休モードに遷移することができる。遊休モードにおいて、移動端末は、利用可能な区間において基地局から放送メッセージ(例えば、ページングメッセージ)を受信し、正規モード(normal mode)に遷移するか、または、遊休モードに留まるかを判断することができる。また、遊休モードにおいて、移動端末は、位置更新を行うことによって、ページング制御機に自身の位置を知らせることができる。
【0006】
遊休モードは、ハンドオーバーに対する活性要求及び一般的な運営要求を除去することによって、移動端末に良い結果をもたらすことができる。遊休モードは、移動端末の活動を離散周期においてスキャニングするように制限し、よって、移動端末は電力及び運用リソースを節約することができる。
【0007】
また、遊休モードは、移動端末にペンディング(pending)中であるダウンリンクトラフィックに対して、移動端末が知らせうる簡単で適切な方式を提供し、非活動的な移動端末から無線インターフェース及びネットワークハンドオーバー(HandOver、HO)トラフィックを除去することによって、網及び基地局に良い結果をもたらすことができる。
【0008】
ページングとは、移動通信において着信呼の発生時に、該当する移動端末の位置(例えば、移動機器がいかなる基地局または交換局に属しているか)を把握する機能のことを意味する。遊休モードを支援する多数の基地局は、特定ページンググループに所属してページング領域を構成することができる。
【0009】
ここで、ページンググループは論理的なグループを表す。ページンググループの目的は、移動端末をターゲットとするトラフィックがある場合、ダウンリンク(DownLink、DL)でページされうる隣接範囲領域を提供することにある。ページンググループは、特定端末が同一のページンググループ内で大部分の時間を留まるできる程度に十分に大きく、ページング負荷が適正なレベルを維持するように十分に小さくなければならないという条件を満たすことが望ましい。
【0010】
図1は、多数の基地局からなるページンググループの一例を示す図である。
【0011】
図1は、6角形格子に位置している多重基地局上で定義された4個のページンググループを示す。一つの基地局は、一つまたはそれ以上のページンググループに含まれることができる。
【0012】
ページンググループは、管理システムで定義する。ページンググループでは、ページンググループ−実行バックボーンメッセージを使用することができる。ページング制御機は、バックボーン網メッセージ(ページング公知メッセージ)を用いて遊休モード中の移動端末のリストを管理し、ページンググループに属する全ての基地局に対する移動端末のページングを開始することができる。
【0013】
ページンググループは、一つ以上の基地局を含むことができ、一つの基地局は、一つまたはそれ以上のページンググループに含まれることができる。ページンググループは、管理システムで定義できる。ページンググループは、ページンググループ−実行バックボーン網メッセージを使用することができる。また、ページング制御機は、他のバックボーンメッセージ(ページング公知メッセージ)を用いて遊休モード中の移動端末のリストを管理し、ページンググループに属する全ての基地局に対する移動端末のページングを開始することができる。
【0014】
移動端末が基地局に遊休モードへの切替を要請すると、基地局は、自身のページンググループIDを移動端末に伝達することによって、移動端末を遊休モードに切り替えることができる。
【0015】
次に、従来技術に係るページング手順及び位置更新方法について説明する。
【0016】
移動端末が遊休モードにある間に、ページング制御機が移動端末に対する着信呼またはパケットを受信すると、ページング制御機は、ページンググループ内の全ての基地局にページングメッセージを伝送し、ページングメッセージを受信した基地局は、自身の管理する移動端末にページング広告メッセージをブロードキャストする。移動端末は、利用可能な区間において基地局が伝送するページング広告メッセージを受信し、正規モードに遷移するか、遊休モードに留まるかを判断する。すなわち、ページング制御機が移動端末をページングした場合、移動端末は正規モードに進入してサービング基地局と通信することができる。
【0017】
位置更新条件を満たす場合、遊休モードにある移動端末は、位置を更新する。位置更新条件には、ページンググループ位置更新、タイマーベースの位置更新、及びパワーダウン位置更新などがある。
【0018】
ページンググループ位置更新条件は、次の通りである。移動端末が、属していたページンググループの領域を離れて別のページンググループの領域に入った場合、移動端末は位置更新を行う。ページンググループ位置更新条件とは、位置更新タイマーが満了する時に、移動端末が位置更新を行うことを意味する。パワーダウン位置更新とは、移動端末が電源をオフする前に位置更新を行うことを意味する。
【0019】
すなわち、移動端末が一つのページンググループから他のページンググループへ移動する場合、移動端末は、位置更新をするために、ターゲット基地局にレンジング要請(RNG−REQ)メッセージを伝送する。レンジング要請メッセージを受信したターゲット基地局は、レンジング応答(RNG−RSP)メッセージを移動端末に伝送する。この時、ターゲット基地局は、レンジング応答メッセージにページンググループ識別子(PG_ID)を含める。そして、ターゲット基地局はページング制御機に移動端末の新しい位置を知らせる。
【0020】
近年、マクロセルが支援できない室内または陰影地域を支援するためのフェムトセル(Femto cell)基地局に関する技術が定義されている。フェムトセルとは、家庭及び/または小さいオフィス環境で使用するためにデザインされた屋内基地局により管理される低電力・小型のセル領域のことを意味する。フェムトセルは、ピコセル(pico cell)と略同様の意味として使われるが、ピコセルのより進化した機能を持つ意味として使われている。フェムトセル基地局は、広帯域ルータに連結する小型のセルラー基地局で、既存の2世代(2G)システムはもちろん、3世代(3G)システムの音声及びデータを、デジタル加入者回線(digital subscriber line、DSL)リンクなどを通じて移動通信社のバックボーン網に連結することができる。
【0021】
フェムトセル基地局は、マクロ基地局がカバーできない室内または陰影地域をカバーでき、高いデータ伝送率を支援することができる。フェムトセル基地局は、マクロセル内にオーバーレイ形態で設置されることもでき、マクロ基地局のカバーしない地域に非オーバーレイ形態で設置されることもできる。
【0022】
フェムトセル基地局は、2タイプに分類される。一つのタイプは、閉加入者グループ(closed subscriber group、CSG)フェムトセル基地局であり、もう一つのタイプは、OSG(open subscriber group)フェムトセル基地局である。CSGフェムトセル基地局は、自身に接近可能な移動端末をグルーピングして、CSG識別子(ID)を与え、CSG IDの与えられた移動端末のみが接続できる基地局である。OSGフェムトセル基地局は、あらゆる端末が接続できる基地局である。
【0023】
CSG基地局の運用モードには、オープン接続モード(open access mode)、閉接続モード(closed access mode)及びハイブリッド接続モード(hybrid access mode)がある。
【0024】
オープン接続モードにあるフェムトセル基地局は、全てのユーザ(例えば、全ての端末)が接続可能であり、移動端末は、フェムトセル基地局から受信したCSG IDと移動端末のユーザCSGリスト(User CSG list)とを比較せず、フェムトセル基地局へと初期進入を行う。ユーザCSGリストは、移動端末が接続できるフェムトセルのCSG IDリストで、移動端末は、ユーザCSGリスト(または、CSG IDリスト)を管理することができる。
【0025】
閉接続モードにあるフェムトセル基地局は、特定ユーザ(または、特定移動端末)のみが接続できる基地局で、移動端末は、フェムトセル基地局から受信したCSG IDと移動端末のユーザCSGリストとを比較して、受信したCSG IDが移動端末のユーザCSGリストにある場合に限って、フェムトセル基地局に初期進入を行う。ハイブリッド接続モードは、オープン接続モード、閉接続モードのいずれでも運用可能なモードである。
【0026】
このようなフェムトセルのメリットについて説明すると、下記の通りである。
【0027】
近年、フェムトセルが3G普及を促し、屋内カバレッジを広げる起曝剤になりうるとの調査報告書が発表されて注目されている。2012年には全世界のフェムトセル基地局ユーザは約1億200万名に増え、基地局であるAP(Access Point)の設置も6,200万個に達する見込みである。フェムトセルは、セルカバレッジを強化でき、音声サービスの品質(Quality)を高めることができる。また、移動通信社は、フェムトセルを介した様々なデータサービスを提供することによって、加入者が3G技術に容易に慣れるようにすると予想される。
【0028】
すなわち、フェムトセルを用いた通信システムは、セルカバレッジを増加でき、従来の基地局と比較して低コストでインフラ構築が可能であり、FMC(Fixed Mobile Convergence)を加速化することができる。
【0029】
一つ以上のフェムトセル基地局は、特定サービス別または地域別にグルーピングされて、フェムトセルグループを構成することができる。例えば、特定移動端末にのみ接続を許諾したフェムトセルグループを、閉加入者グループ(CSG)と呼ぶことができる。フェムトセル基地局(FBS)は、移動端末のCSG識別子(CSG ID)を確認し、CSGに加入した移動端末にのみ接続を許諾することができる。
【0030】
図2は、オーバーレイネットワークにおけるフェムトセル配置構造の一例を示す図である。
【0031】
図2を参照すると、フェムトセル基地局のバックボーン網は、有線で連結されたISP(Internet Service Provider)網に直接連結されており、バックボーン網とISP網との連結点にフェムトセルゲートウェイ(femto cell gateway、FGW)が存在できる。FGWは、マクロセル(またはマクロ)基地局(MBS)との通信のための連結点として用いることができる。
【0032】
FGWは、フェムトセル基地局と直接連結されることもでき、ISPごとに統合されたサーバー概念として、コア網とISP網との間に位置することもできる。また、システムは、FGWの位置によらず、CNS GWまたはASN GWを通じてマクロセル(またはマクロ)基地局との通信を保障することができる。オーバーレイネットワークにおいて、MBSは、FBSに対する一部または全部の情報を送受信したり保存したりすることができる。
【0033】
フェムトセル基地局構成が終わると、MBSは、FBS位置情報を含む情報を認知することができる。このため、MBSはFBSと無線インターフェースを通じて直接通信することができる。
【0034】
この時、移動端末のホームフェムト基地局(Home Femto BS)及び閉加入者グループ(CSG)フェムト基地局を含むマクロ基地局を、オーバーレイマクロ基地局(Overlay Macro BS)と呼ぶことができる。
【0035】
図3は、非オーバーレイネットワークにおいてフェムトセル配置構造の一例を示す図である。
【0036】
非オーバーレイ構造において、マクロ基地局(MBS)の境界に一時的にユーザが多い場合、マクロセルの境界にフェムト基地局(FBS)が設置されることができる。こうなる場合、MBSは、FBSに対する全ての情報を保存できないことがある。このとき、FGWは、オーバーレイ構造と同様の方法でMBSと通信できる連結点の役割を果たすことができる。
【0037】
フェムトセル基地局は、小さいカバレッジを有する。このため、フェムトセル基地局がフェムトセル領域を離れる度に位置更新を行うと、位置更新の回数が過度に増加する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0038】
上述したように、最近フェムトセルの登場に伴って、遊休モードにある移動端末がフェムトセルからマクロセルに移動する時、マクロセルからフェムトセルに移動する時、または、フェムトセルからフェムトセルに移動する時、位置更新を必要とする。
【0039】
そこで、本発明の目的は、遊休モードの移動端末が、フェムトセルからマクロセルに移動する時、マクロセルからフェムトセルに移動する時、または、フェムトセルからフェムトセルに移動する時に、效率的に位置更新を行うことができる方法を提供する。
【0040】
本発明で解決しようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及していない他の技術的課題は、下の記載から、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者には明確になるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0041】
本発明の目的は、フェムトセルを含む無線通信システムの移動端末で位置更新を行う方法であって、前記移動端末が留まっている第1フェムトセル基地局のページンググループ識別子(ID)及び前記第1フェムトセル基地局を含むマクロ基地局のページンググループIDを含む登録解除命令(deregistration command、DREG−CMD)メッセージを受信する段階、前記移動端末が、前記第1フェムトセル領域から、前記第1フェムトセルのページンググループIDと異なるページンググループIDを持つ第2フェムトセル領域へ移動する間に、位置更新遅延タイマー(location update delay timer)を始動する段階、及び前記位置更新遅延タイマーの動作に基づいて位置更新を行う段階、を含む位置更新方法を提供して達成することができる。
【0042】
本発明の他の側面において、フェムトセルを含む無線通信システムの移動端末で位置更新を行う方法であって、前記移動端末が留まっている第1フェムトセル基地局のページンググループ識別子(ID)を含む登録解除命令(deregistration command、DREG−CMD)メッセージを受信する段階、前記移動端末が、前記第1フェムトセルの領域から第2フェムトセルの領域へ移動する間に、位置更新遅延タイマー(location update delay timer)を始動する段階、及び前記位置更新遅延タイマーの動作に基づいて位置更新を行う段階、を含み、前記第1フェムトセルのページンググループIDと前記第2フェムトセルのページンググループIDとは同一であり、前記第1フェムトセルの閉加入者グループ(closed subscriber group、CSG)と前記第2フェムトセルの閉加入者グループとは異なる、位置更新方法が提供される。
【0043】
本発明のさらに他の側面において、フェムトセルを含む無線通信システムの移動端末で位置更新を行う方法であって、前記移動端末が留まっている第1フェムトセル基地局のページンググループ識別子(ID)及び前記第1フェムトセル基地局を含むマクロ基地局のページンググループIDを含む登録解除命令(deregistration command、DREG−CMD)メッセージを受信する段階、前記移動端末が前記第1フェムトセルの領域から前記マクロ基地局の領域へ移動する間に、位置更新遅延タイマー(location update delay timer)を始動する段階、及び前記位置更新遅延タイマーの動作に基づいて位置更新を行う段階、を含む位置更新方法が提供される。
【0044】
本発明さらに他の側面において、フェムトセル環境で位置更新を行う方法であって、基地局から第1領域の第1ページンググループ識別子(ID)及び第2領域の第2ページンググループIDを含む登録解除命令(deregistration command、DREG−CMD)メッセージを受信する段階、移動端末が前記位置更新を行うための第1タイマーを設定する段階、前記移動端末が前記第1領域から前記第2領域へ移動する段階、及び前記移動端末が所定の期間において前記位置更新を遅延するための第2タイマーを設定する段階、を含む位置更新方法が提供される。
【0045】
前記第2タイマーが満了すると、前記移動端末は、前記第2領域で前記位置更新を行う段階をさらに含むことができる。
【0046】
前記第2タイマーが満了する前に前記第1タイマーが満了すると、前記第2領域で前記位置更新を行う段階をさらに含むことができる。
【0047】
前記移動端末が前記第2タイマーが満了する前に前記第1領域に復帰し、前記第1タイマーが満了していないと、前記移動端末は、前記位置更新を行わない段階をさらに含むことができる。
【0048】
前記第1領域はマクロセル領域であり、前記第1ページンググループIDはマクロページンググループIDであり、前記第2領域はフェムトセル領域であり、前記第2ページンググループIDはフェムトページンググループIDであれば良い。
【0049】
また、前記第1領域はフェムトセル領域であり、前記第1ページンググループIDはフェムトページンググループIDであり、前記第2領域はマクロセル領域であり、前記第2ページンググループ識別子はマクロページンググループIDであれば良い。
【0050】
前記第1ページンググループID及び前記第2ページンググループIDは、互いに相関関係にあることができる。
【0051】
本発明さらに他の側面において、フェムトセル環境で位置更新を行う方法であって、移動端末から登録解除命令メッセージを受信する段階、及び前記移動端末に、第1領域の第1ページンググループ識別子(ID)及び第2領域の第2ページンググループIDを含む登録解除命令を伝送する段階、を含み、前記移動端末が前記第1領域から前記第2領域へ移動する時、所定の期間において前記位置更新を遅延するための第1タイマーを設定する位置更新方法が提供される。
【0052】
前記第1タイマーが満了すると、前記移動端末が前記第2領域で前記位置更新を行う段階をさらに含むことができる。
【0053】
前記第1領域はマクロセル領域であり、前記第1ページンググループIDはマクロページンググループIDであり、前記第2領域はフェムトセル領域であり、前記第2ページンググループIDはフェムトページンググループ識別子であれば良い。
【0054】
また、前記第1領域はフェムトセル領域であり、前記第1ページンググループIDはフェムトページンググループIDであり、前記第2領域はマクロセル領域であり、前記第2ページンググループIDはマクロページンググループIDであれば良い。
【0055】
前記第1ページンググループID及び前記第2ページンググループIDは、互いに相関関係を有することができる。
【0056】
次に、無線接続システムにおいて遊休モードを行ったり支援する方法及び装置を説明する。
【0057】
本発明さらに他の側面において、移動端末が遊休モードの動作を行う方法であって、遊休モードの進入を要請する遊休モード要請メッセージを第1基地局に伝送する段階、前記第1基地局から第1ページング情報を含む遊休モード命令メッセージを受信する段階、第2基地局と位置更新を行うために、前記第2基地局にレンジング要請(RNG−REQ)メッセージを伝送する段階、及び前記第2基地局から第2ページング情報を含むレンジング応答(RNG−RSP)メッセージを受信する段階、を含み、前記第1ページング情報及び前記第2ページング情報のうちの一つ以上は、二段階ページングのためのパラメータを含む、遊休モード動作の実行方法が提供される。
【0058】
第1実施例として、前記二段階ページングを行うためのパラメータは、第1ページングオフセット、第2ページングオフセット、閉加入者グループ(CSG)フェムトセルページンググループID及びマクロセルページンググループIDのうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0059】
第1実施例として、前記第1ページングオフセットで、ページングメッセージをモニターする段階をさらに含むことができる。
【0060】
第1実施例として、前記第2ページングオフセットで、ページングメッセージをモニターする段階をさらに含むことができる。
【0061】
第1実施例として、前記第1基地局はマクロ基地局であり、前記第2基地局は閉加入者グループ(CSG)フェムト基地局であれば良い。勿論、必要に応じて第1基地局はCSGフェムト基地局とし、第2基地局はマクロ基地局とすることができる。
【0062】
第1実施例として、遊休モード要請メッセージと遊休モード命令メッセージのそれぞれは、前記移動端末がページング領域を離れても、前記位置更新を行わない所定時間を表すタイマーパラメータをさらに含むことができる。
【0063】
第1実施例として、前記レンジング要請メッセージ(RNG−REQ)及び前記レンジング応答(RNG−RSP)メッセージは、前記移動端末がページング領域を離れても、前記位置更新を行わない所定時間を表すタイマーパラメータをさらに含むことができる。
【0064】
本発明さらに他の側面において、移動端末の遊休モードの動作を支援する方法であって、第1基地局で前記移動端末から遊休モードの進入を要請する遊休モード要請メッセージを受信する段階、前記第1基地局から前記移動端末に第1ページング情報を含む遊休モード命令メッセージを伝送する段階、第2基地局で前記移動端末から位置更新を行うためのレンジング要請メッセージを受信する段階、及び前記第2基地局から前記移動端末に第2ページング情報を含むレンジング応答メッセージを伝送する段階、を含み、前記第1ページング情報及び前記第2ページング情報のうちの一つ以上は、二段階ページングのためのパラメータを含む、遊休モード動作の支援方法を提供する。
【0065】
第2実施例として、前記二段階ページングパラメータは、第1ページングオフセット、第2ページングオフセット、閉加入者グループ(CSG)フェムトセルページンググループID及びマクロセルページンググループIDのうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0066】
第2実施例として、前記第1基地局で、前記第1ページングオフセットに、前記移動端末にページングメッセージを伝送する段階をさらに含むことができる。
【0067】
第2実施例として、前記第2基地局で、前記第2ページングオフセットに、前記移動端末にページングメッセージを伝送する段階をさらに含むことができる。
【0068】
第2実施例として、前記レンジング要請メッセージ及び前記レンジング応答メッセージのそれぞれは、前記移動端末がページング領域を離れても、前記位置更新を行わない所定時間を表すタイマーパラメータをさらに含むことができる。
【0069】
第2実施例として、第1基地局はマクロ基地局であり、第2基地局はCSGフェムト基地局であれば良い。勿論、必要に応じて、第1基地局はCSGフェムト基地局とし、第2基地局はマクロ基地局とすることもできる。
【0070】
本発明さらに他の側面において、遊休モードの動作を行う移動端末であって、メッセージを送受信するためのアンテナ、前記アンテナを制御して前記メッセージを伝送する伝送モジュール、前記アンテナを制御して前記メッセージを受信する受信モジュール、前記遊休モード動作に関する情報を保存するメモリー、及び前記伝送モジュール、前記受信モジュール及び前記メモリーを制御するためのプロセッサ、を含み、前記プロセッサは、前記伝送モジュール及び前記受信モジュールを制御し、遊休モードの進入を要請する遊休モード要請メッセージを第1基地局に伝送し、前記第1基地局から第1ページング情報を含む遊休モード命令メッセージを受信し、第2基地局へと位置更新を行うために、前記第2基地局にレンジング要請メッセージを伝送し、前記第2基地局から第2ページング情報を含むレンジング応答メッセージを受信し、前記第1ページング情報及び前記第2ページング情報のうちの一つ以上は、二段階ページングのためのパラメータを含む移動端末が提供される。
【0071】
第3実施例として、前記二段階ページングのためのパラメータは、第1ページングオフセット、第2ページングオフセット、閉加入者グループ(CSG)フェムトセルページンググループID及びマクロセルページンググループIDのうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0072】
第3実施例として、前記プロセッサは、前記第1ページングオフセット及び前記第2ページングオフセットのうちの一つ以上でページングメッセージをモニターすることができる。
【0073】
第3実施例として、前記第1基地局はマクロ基地局であり、前記第2基地局は閉加入者グループ(CSG)フェムト基地局であれば良い。勿論、必要に応じて、第1基地局はCSGフェムト基地局とし、第2基地局はマクロ基地局とすることもできる。
【0074】
前記遊休モード要請メッセージ及び前記遊休モード命令メッセージのそれぞれは、前記移動端末がページング領域を離れても、前記位置更新を行わない所定時間を表すタイマーパラメータをさらに含むことができる。
【0075】
以上の実施例は、本発明の好適な実施例の一部に過ぎず、本発明の技術的特徴が反映された様々な実施例が、当該技術の分野における通常の知識を有する者にとっては、以下に説明される本発明の詳細な説明から導出されて理解されるであろう。
【発明の効果】
【0076】
本発明の実施例は、下記のような効果を奏する。
【0077】
第一に、本発明の実施例は、移動端末の位置更新の回数を減らすことができる。
【0078】
第二に、本発明の実施例は、基地局のページングメッセージ伝送によるオーバーヘッドを低減することができる。
【0079】
第三に、本発明の実施例は、移動端末がフェムトセルからマクロセルに移動する時、マクロセルからフェムトセルに移動する時、またはフェムトセルからフェムトセルに移動する時に、效率的に位置更新を行うことができる。
【0080】
本発明から得られる効果は以上に言及した効果に制限されず、言及していない他の効果は、以下の記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者には明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】多数の基地局からなるページンググループの一例を示す図である。
【図2】オーバーレイネットワークでフェムトセル配置構造の一例を示す図である。
【図3】非オーバーレイネットワークでフェムトセル配置構造の一例を示す図である。
【図4】本発明の一実施例による、無線通信システムにおいて移動端末の遊休モード進入過程及びページング過程を示す図である。
【図5】(a)は、本発明の一実施例による、移動端末がホームフェムトセル領域からマクロセル領域へ移動することを示す図で、(b)は、本発明の一実施例による、移動端末がホームフェムトセル領域からマクロセル領域へ移動する時における位置更新方法を示す図である。
【図6】本発明の一実施例による、移動端が、末フェムトセル領域から、フェムトセルのページンググループと相関関係を有しないページンググループのマクロセルへ移動することを示す図である。
【図7】本発明の一実施例による、移動端末がフェムトセル領域からホームマクロセル領域を経て、フェムトセルのページンググループと相関関係を有しないページンググループのマクロセルへ移動することを示す図である。
【図8】(a)は、本発明の一実施例による、移動端末がホームフェムトセル領域からマクロセル領域へ移動することを示す図であり、(b)は、本発明の一実施例による、Pタイマーが満了する前にTタイマーが満了する場合における位置更新方法を示す図である。
【図9】(a)は、本発明の一実施例による、移動端末がホームフェムトセル領域からマクロセル領域へ移動した後、再びホームフェムトセル領域へ移動することを示す図であり、(b)は、本発明の一実施例による、Pタイマーが満了する前に移動端末がホームフェムトセル領域に復帰した場合における位置更新方法を示す図である。
【図10】(a)は、本発明の一実施例による、移動端末がマクロセル領域からホームフェムトセル領域へ移動することを示す図で、(b)は、本発明の一実施例による、移動端末がホームフェムトセル領域からマクロセル領域へ移動する場合における移動端末の位置更新方法を示す図で、(c)は、本発明の一実施例による、Pタイマーが満了する前にTタイマーが満了する場合における移動端末の位置更新方法を示す図で、(d)は、本発明の一実施例による、Pタイマーが満了する前に移動端末がホームフェムトセル領域に復帰した場合における移動端末の位置更新方法を示す図である。
【図11】(a)は、本発明の一実施例による、移動端末が、ホームフェムトセル領域から、ホームフェムトセルと異なるPGID及びCSGを有するフェムトセル領域へ移動することを示す図で、(b)は、本発明の一実施例による、移動端末が、ホームフェムトセル領域から、ホームフェムトセルと異なるPGID及びCSGを有するフェムトセル領域へ移動する場合における、移動端末の位置更新方法を示す図で、(c)は、本発明の一実施例による、Pタイマーが満了する前にTタイマーが満了する場合における、移動端末の位置更新方法を示す図で、(d)は、本発明の一実施例による、Pタイマーが満了する前に移動端末がホームフェムトセル領域に復帰した場合における、移動端末の位置更新方法を示す図である。
【図12】本発明の一実施例による、移動端末が、ホームフェムトセル領域から、ホームフェムトセルと同一のPGID及びCSGを有する他のフェムトセル領域へ移動することを示す図である。
【図13】(a)は、本発明の一実施例による、移動端末が、ホームフェムトセル領域から、ホームフェムトセルと同一のPGIDを有すると共に異なるCSGを有するフェムトセル領域へ移動することを示す図で、(b)は、本発明の一実施例による移動端末が、ホームフェムトセル領域から、ホームフェムトセルと同一のPGIDを有すると共に異なるCSGを有するフェムトセル領域へ移動する場合における、移動端末の位置更新方法を示す図で、(c)は、本発明の一実施例による、Pタイマーが満了する前にTタイマーが満了する場合における、移動端末の位置更新方法を示す図で、(d)は、本発明の一実施例による、Pタイマーが満了する前に移動端末がホームフェムトセル領域に復帰した場合における、移動端末の位置更新方法を示す図である。
【図14】本発明の他の実施例による、移動端末のタイマーに基づく位置更新方法を示す図である。
【図15】本発明の一実施例による、二段階(two step)ページングを行う方法を示す図である。
【図16】本発明の一実施例による、二段階ページングを行う方法を示す図である。
【図17】本発明の一実施例による、二段階ページングが行われる様子を示す図である。
【図18】本発明の実施例が具現されうる移動端末及び基地局の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0082】
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施例を、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。ただし、本発明は、ここで説明される実施例に限定されず、様々な具現形態とすることができる。そして、図面において、本発明を明確に説明するために、説明と関係ない部分は省略し、明細書全体を通じて類似の部分には類似の図面符号を付した。
【0083】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を“含む”ということは、特別な記載がない限り、他の構成要素を除外するという意味ではなく、他の構成要素をさらに含むという意味である。また、明細書に記載された“…部”、“…機”、“モジュール”などの用語は、少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味し、これらはハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの結合で具現することができる。
【0084】
以下、図4を参照して、本発明の一実施例による、無線通信システムにおいて遊休モード進入及びページング手順のために移動端末を制御する方法を説明する。
【0085】
図4は、本発明の一実施例による、無線通信システムにおいて移動端末の遊休モード進入過程及びページング過程を示す図である。
【0086】
遊休モードにおいて、ページングは、ページンググループ単位で行うことができる。例えば、移動端末は、一つあるいは複数個のページンググループに含まれることができる。各ページンググループ内に、移動端末のための着信呼や、外部網から移動端末に伝送されるパケットが受信される時、ページング制御機は移動端末を探すためにページングを行う。特に、ページングのために、ページング制御機は、ページンググループ内の全ての基地局に、ページングメッセージを伝送し、ページングメッセージを受信した各基地局は、移動端末に移動ページング広告(MOB_PAG−ADV)メッセージをブロードキャストする。
【0087】
図4を参照すると、移動端末は、正規モードから遊休モードに進入するために、現在通信中のサービング基地局(serving BS、SBS)に登録解除要請(DREG−REQ)メッセージを伝送する(S110)。すなわち、移動端末がフェムトセル基地局と通信中である時、移動端末は、フェムトセル基地局に登録解除要請メッセージを伝送し、移動端末がマクロ基地局と通信中である時、移動端末は、マクロセル基地局(またはマクロ基地局)に登録解除要請メッセージを伝送する。
【0088】
登録解除要請メッセージを受信したサービング基地局は、ページング制御機に移動端末情報及びサービング基地局情報を伝送する(S120)。移動端末情報は、移動端末のMAC(Media Access Control)アドレスであれば良く、サービング基地局情報は、サービング基地局IDであれば良い。
【0089】
ページング制御機は、ページング制御機に関する情報をサービング基地局に伝送する(S130)。
【0090】
サービング基地局は、登録解除要請(DREG−REQ)メッセージに対する応答として登録解除命令(DREG−CMD)メッセージを、移動端末に伝送する(S140)。
【0091】
表1は、移動端末がフェムトセル基地局と通信中において遊休モードに進入する場合、フェムトセル基地局から伝送される登録解除命令(DREG−CMD)メッセージを表すものである。
【0092】
【表1】
表1を参照すると、フェムトセル基地局から伝送されるDREG−CMDメッセージは、フェムトセル基地局ページンググループ識別子(F_PGID)、オーバーレイマクロ基地局ページンググループID(M_PGID)、フェムトセル基地局ページングオフセット及びオーバーレイマクロセル基地局ページングオフセットを含むことができる。
【0093】
F_PGIDは、フェムトセル基地局が属しているCSGに基づいて決定することができる。例えば、同一のCSGに含まれたフェムトセル基地局は、同一のF_PGIDを使用することができる。
【0094】
M_PGIDは、フェムトセルが属しているマクロセルのページンググループIDである。フェムトセル基地局は、F_PGID及びM_PGIDを共に移動端末に伝送し、移動端末がF_PGIDとM_PGIDとの相関関係を持つようにすることができる。
【0095】
フェムトセル基地局ページングオフセットは、移動端末がフェムトセルのページンググループから伝送されるページングメッセージをモニタリングする時点であり、オーバーレイマクロ基地局ページングオフセットは、移動端末がマクロセルのページンググループから伝送されるページングメッセージをモニタリングする時点である。
【0096】
さらに、DREG−CMDメッセージは、ページング周期及びページング聴取区間(paging listen interval)を含むこともできる。
【0097】
移動端末は、フェムトセル領域ではフェムトセルページング情報を通じてページングメッセージを受信し、フェムトセル領域を離れてから、移動端末が位置更新を行うまでは、マクロセルページング情報を通じてページングメッセージをモニタリングする。
【0098】
なお、マクロセルからフェムトセルへと位置更新を行う時には、表2のようなレンジング応答(RNG−RSP)メッセージを通じてフェムトセル基地局及びマクロ基地局のページング情報を受信する。移動端末が位置更新を行った後に、フェムトセル領域ではフェムトセルページング情報を通じてページングメッセージを受信し、フェムトセル領域を離れてから移動端末が位置更新を行うまでは、移動端末は、マクロセルページング情報を通じてページングメッセージをモニタリングする。
【0099】
【表2】
表3は、移動端末がマクロ基地局と通信中において遊休モードに進入する場合、マクロ基地局から伝送されるDREG−CMDメッセージを表すものである。
【0100】
【表3】
表3を参照すると、マクロ基地局から伝送されるDREG−CMDメッセージは、マクロセル基地局ページンググループID(M_PGID)、M_PGIDのオーバーレイマクロ基地局ページングオフセット及び移動端末のホームフェムトセル基地局のページンググループID(F_PGID)を含むことができる。すなわち、マクロセル基地局は、F_PGID及びM_PGIDを共に移動端末に伝送して、移動端末がF_PGIDとM_PGIDとの相関関係を持つようにすることができる。
【0101】
例えば、マクロセル領域に移動端末のホームフェムトセル基地局2個設置されており、2個のホームフェムトセル基地局が、互いに異なるCSGを持つとすれば、マクロセル基地局は、DREG−CMDメッセージを通じて移動端末にM_PGID及び2個のF_PGIDを伝送して、移動端末がM_PGIDと2個のF_PGIDとの相関関係を持つようにする。
【0102】
DREG−CMDメッセージを確認した移動端末は、遊休モードに進入する。遊休モード中の移動端末は、DREG−CMDメッセージを通じて受信したページング情報に基づいてページングメッセージを受信することができる。
【0103】
移動端末が遊休モードにある時に、ページング制御機に移動端末に対する着信呼またはパケットが受信されると(S150)、ページング制御機は、ページンググループ内の全ての基地局にページングメッセージを伝送する(S160)。ページングメッセージを受信した主ページンググループ内の基地局は、自身の管理する移動端末に、ページング広告(PAG−ADV)メッセージをブロードキャストし(S170)、移動端末は、基地局からPAG−ADVメッセージを受信し、正規モードに進入し、サービング基地局と通信する(S180)。
【0104】
ページング制御機が移動端末に対する着信呼やパケットを受信すると、ページング制御機は、ページングメッセージを用いて移動端末を探すために、フェムトセル基地局ページングオフセットで、フェムトセル基地局を介してページングメッセージを伝送する。ページングメッセージに対する応答がないと、ページング制御機は、オーバーレイマクロ基地局ページングオフセットで、マクロ基地局を介してページングメッセージを伝送する。
【0105】
遊休モードにある移動端末は、位置更新条件を満たす場合、位置更新を行う。位置更新条件には、ページンググループ位置更新、タイマーベースの位置更新、パワーダウン位置更新及びMACハッシュスキップ臨界値更新(MAC hash skip threshold update)方法などがある。
【0106】
タイマーベースの位置更新は、位置更新タイマー(以下、“Tタイマー”という。)が満了すると位置更新を行うことを意味する。
【0107】
ページンググループ位置更新は、移動端末が、属していたページンググループから他のページンググループの領域に入った場合に位置更新を行うことを意味する。移動端末が頻繁に位置更新を行うことを防止するために、移動端末がフェムトセル領域からマクロセル領域へ移動したり、マクロセル領域からフェムトセル領域へ移動したり、フェムトセル領域から他のフェムトセル領域へ移動する場合、本発明の一実施例による位置更新方法は、直ちに位置更新を行わず、移動端末が移動した時点から一定時間の後に位置更新を行う。この時、あらかじめ設定されたタイマーを、位置更新のために使用することができる。説明の便宜上、あらかじめ設定されたタイマーは、ページンググループ位置更新タイマー(PG_LU_TIMER)または位置更新遅延タイマーと呼ぶ。ここで、Pタイマーの時間値は、Tタイマーの時間値よりも短いことが望ましい。
【0108】
次に、移動端末がホームフェムトセル領域からマクロセル領域へ移動する場合、本発明の一実施例による位置更新方法について、図5乃至図7を参照して説明する。
【0109】
図5(a)は、本発明の一実施例による、移動端末がホームフェムトセル領域からマクロセル領域へ移動することを示す図で、図5(b)は、本発明の一実施例による、移動端末がホームフェムトセル領域からマクロセル領域へ移動する場合における、位置更新方法を示す図である。
【0110】
図5(a)を参照すると、フェムトセルのページンググループIDであるF_PGIDが1に設定され、マクロセルのページンググループIDであるM_PGIDが0に設定され、フェムトセルがマクロセルの領域内にあるので、F_PGIDとM_PGIDとは相関関係を有する。
【0111】
図5(a)及び5(b)に示すように、移動端末がフェムトセルの位置Aからマクロセルの位置Bに移動する場合、従来技術では、ページンググループIDが1であるページンググループの領域からページンググループIDが0である他のページンググループの領域へ移動したので、移動端末は位置更新を行わなければならない。しかし、本発明の一実施例では、移動端末が、相関関係を持つページンググループへ移動した場合、直ちに位置更新を行わず、Pタイマーを始動する。
【0112】
Pタイマーが動作する間に、移動端末は、オーバーレイマクロ基地局ページングオフセットで、ページングメッセージをモニタリングする。そして、Pタイマーが満了した時点に、移動端末がF_PGIDが1であるページンググループの領域に復帰しないと、移動端末は位置更新を行う。
【0113】
図5では、フェムトセルのページンググループIDとマクロセルのページンググループIDとが異なる場合について説明しているが、フェムトセルのページンググループIDとマクロセルのページンググループIDとが同じ場合にも、移動端末がフェムトセル領域からマクロセル領域へ移動した場合には位置更新を行う。
【0114】
図6は、本発明の一実施例による、移動端末が、フェムトセル領域から、フェムトセルのページンググループと相関関係を有しないページンググループのマクロセルに移動することを示す図である。図6を参照すると、移動端末が、フェムトセル領域から、ホームマクロセルである1番マクロセル(macrocell #1)ではなく2番マクロセル(macrocell #2)に移動する。この場合には、移動端末が相関関係のないページンググループへ移動したので、Pタイマーを駆動せず、直ちに位置更新を行う。
【0115】
図7は、本発明の一実施例による、移動端末が、フェムトセル領域からホームマクロセル領域を経て、フェムトセルのページンググループと相関関係を有しないページンググループのマクロセルに移動することを示す図である。この場合には、移動端末がフェムトセル領域からホームマクロセル領域へ移動する時、Pタイマーを始動し、Pタイマーが満了する前に、端末がフェムトセルのページンググループと相関関係を有しないページンググループのマクロセル領域へ移動すると、移動端末は直ちに位置更新を行い、Pタイマーの作動を中断する。
【0116】
図8(a)は、本発明の一実施例による、移動端末が、ホームフェムトセル領域からマクロセル領域へ移動することを示す図であり、図8(b)は、本発明の一実施例による、Pタイマーが満了する前にTタイマーが満了する場合における、位置更新方法を示す図である。
【0117】
図8(a)を参照すると、フェムトセルのページンググループIDであるF_PGIDは1に設定され、マクロセルのページンググループIDであるM_PGIDは0に設定され、フェムトセルがマクロセルの領域内にあるので、F_PGIDとM_PGID間の相関関係を有している。
【0118】
図8(a)及び8(b)を参照すると、移動端末がフェムトセルの位置Aからマクロセルの位置Bに移動する場合、従来技術では、ページンググループIDが1であるページンググループの領域から、ページンググループIDが0であるページンググループの領域へ移動したので、位置更新を行わなければならない。しかし、本発明の一実施例では、移動端末が相関関係を有するページンググループへ移動した場合には、直ちに位置更新を行わず、Pタイマーを始動する。
【0119】
図8(b)を参照すると、Pタイマーが満了する前に、タイマーベースの位置更新に用いられるTタイマーが満了すると、移動端末は位置更新を行い、Pタイマーの作動を中断する。
【0120】
図9(a)は、本発明の一実施例による、移動端末がホームフェムトセル領域からマクロセル領域へ移動した後、再びホームフェムトセル領域へ移動することを示す図であり、図9(b)は、本発明の一実施例による、Pタイマーが満了する前に移動端末がホームフェムトセル領域に復帰した場合における、位置更新方法を示す図である。
【0121】
図9(a)を参照すると、フェムトセルページンググループIDであるF_PGIDが1に設定され、マクロセルページンググループIDであるM_PGIDが0に設定され、フェムトセルがマクロセルの領域内にあるので、F_PGIDとM_PGID間の相関関係を有している。
【0122】
図9(a)及び9(b)を参照すると、移動端末が、フェムトセルの位置Aからマクロセルの位置Bに移動する場合、従来技術では、ページンググループIDが1であるページンググループの領域から、ページンググループIDが0であるページンググループの領域へ移動したので、移動端末は位置更新を行わなければならない。しかし、本発明の実施例では、移動端末が相関関係を有するページンググループへ移動した場合には、直ちに位置更新を行わず、Pタイマーを始動する。
【0123】
図9(b)を参照すると、移動端末が、Pタイマーが満了する前に、フェムトセル領域に復帰すると、移動端末は位置更新を行わず、Pタイマーを解除する。
【0124】
次に、移動端末がマクロセル領域からホームフェムトセル領域へ移動する場合、本発明の一実施例による位置更新方法について、図10を参照して説明する。
【0125】
図10(a)は、本発明の一実施例による、移動端末がマクロセル領域からホームフェムトセル領域へ移動することを示す図であり、図10(b)は、本発明の一実施例による、移動端末がホームフェムトセル領域からマクロセル領域へ移動する場合における、移動端末の位置更新方法を示す図であり、図10(c)は、本発明の一実施例による、Pタイマーが満了する前にTタイマーが満了する場合における、移動端末の位置更新方法を示す図であり、図10(d)は、本発明の一実施例による、Pタイマーが満了する前に、移動端末がホームフェムトセル領域に復帰した場合における、移動端末の位置更新方法を示す図である。
【0126】
図10(a)を参照すると、フェムトセルのページンググループIDであるF_PGIDは1に設定され、マクロセルのページンググループIDであるM_PGIDは0に設定され、フェムトセルはホームフェムトセルであり、フェムトセルがマクロセル領域内にあるので、F_PGIDとM_PGIDとは相関関係を有している。
【0127】
図10(a)乃至10(d)を参照すると、移動端末がマクロセルの位置Bからフェムトセルの位置Aに移動する場合、従来技術では、ページンググループIDが0であるページンググループの領域から、ページンググループIDが1であるページンググループの領域へ移動したので、移動端末は位置更新を行わなければならない。しかし、本発明の一実施例では、移動端末が、相関関係にあるページンググループへ移動した場合には、直ちに位置更新を行わず、Pタイマーを始動する。
【0128】
図10(b)を参照すると、Pタイマーが満了した時点に、移動端末がM_PGIDが0であるページンググループの領域に復帰しないと、移動端末は、位置更新を行う。この時、移動端末が遊休モードに進入する時に設定されたTタイマーは更新または解除することができる。なお、Pタイマーが満了する前に、移動端末がPGID1と相関関係を有しないページンググループの領域へ移動した場合には、直ちに位置更新を行う。
【0129】
図10(c)を参照すると、Pタイマーが満了する前に、タイマーベースの位置更新に使われるTタイマーが満了すると、移動端末は位置更新を行い、Pタイマーを解除する。
【0130】
図10(d)を参照すると、Pタイマーが満了する前に、移動端末がフェムトセル領域に復帰すると、位置更新を行わず、Pタイマーを解除する。
【0131】
次に、移動端末が、あるフェムトセル領域から他のフェムトセル領域へ移動する場合、本発明の実施例による位置更新方法について、図11乃至図12を参照して説明する。
【0132】
まず、移動端末が、ホームフェムトセル領域から、ホームフェムトセルと異なるPGID及びCSGを有するフェムトセル領域へ移動する場合における、本発明の実施例による移動端末の位置更新方法について、図11を参照して説明する。
【0133】
図11(a)は、本発明の一実施例による、移動端末がホームフェムトセル領域から、ホームフェムトセルと異なるPGID及びCSGを有するフェムトセル領域へ移動することを示す図であり、図11(b)は、本発明の一実施例による、移動端末が、ホームフェムトセル領域から、ホームフェムトセルと異なるPGID及びCSGを有するフェムトセル領域へ移動する場合における、移動端末の位置更新方法を示す図であり、図11(c)は、本発明の一実施例による、Pタイマーが満了する前にTタイマーが満了する場合における、移動端末の位置更新方法を示す図であり、図11(d)は、本発明の一実施例による、Pタイマーが満了する前に移動端末がホームフェムトセル領域に復帰した場合における、移動端末の位置更新方法を示す図である。
【0134】
図11(a)乃至図11(d)を参照すると、移動端末が、ページンググループIDは2であると共にCSGはBであるホームフェムトセルから、ページンググループIDは1であると共にCSGはAであるフェムトセルへ移動する場合、移動端末は、Pタイマーを始動し、Pタイマーの作動に基づいてマクロセルに位置更新を行う。
【0135】
すなわち、図11(b)に示すように、Pタイマーが満了した時点に、移動端末がM_PGIDが2であるページンググループの領域に復帰しないと、移動端末は位置更新を行い、図11(c)に示すように、Pタイマーが満了する前に、タイマーベースの位置更新に使われるTタイマーが満了すると、移動端末は、直ちに位置更新を行い、Pタイマーを解除し、図11(d)に示すように、Pタイマーが満了する前に、移動端末がフェムトセル領域に復帰すると、移動端末は位置更新を行わず、Pタイマーを解除する。
【0136】
次に、移動端末がホームフェムトセル領域から、ホームフェムトセルと同一のPGID及びCSGを有するフェムトセル領域へ移動する場合における、本発明の一実施例による位置更新方法について、図12を参照して説明する。
【0137】
図12は、本発明の一実施例による、移動端末が、ホームフェムトセル領域から、ホームフェムトセルと同一のPGID及びCSGを有するもう一つのフェムトセル領域へ移動することを示す図である。移動端末が、第1ホームフェムトセル領域から、第1ホームフェムトセルと同一のPGID及びCSGを有する第2ホームフェムトセル領域へ移動すると、移動端末は、位置更新を行わない。図12を参照すると、第1ホームフェムトセルが含まれているマクロセルと第2ホームフェムトセルが含まれているマクロセルとが異なることから、移動端末がマクロセル間の移動をした場合にも、移動端末は位置更新を行わない。
【0138】
さらに、ホームフェムトセル基地局とバインディング(binding)されたマクロ基地局を、ホームマクロ基地局とし、ホームフェムトセル基地局が2個以上のホームマクロ基地局とバインディングされているとすれば、移動端末がホームフェムトセル基地局の各領域からホームマクロ基地局の各領域へ移動した場合、Pタイマーが始動し、Pタイマーが満了した時、移動端末がホームフェムトセル基地局のページンググループ領域へ復帰しない場合に位置更新を行う。
【0139】
ページング制御機が、移動端末に対する着信呼やパケットを受信すると、ページング制御機は、ページングメッセージを用いて移動端末を探すために、まず、フェムト基地局ページングオフセットで、フェムトセル基地局を介してページングメッセージを伝送する。ページング制御機がページングメッセージの応答を受信できないと、ページング制御機は、オーバーレイマクロセル基地局ページングオフセットで、マクロ基地局を介してページングメッセージを伝送する。
【0140】
次に、移動端末がホームフェムトセル領域から、ホームフェムトセルと同一のPGIDを有すると共にCSGは異なるフェムトセル領域へ移動する場合における、本発明の一実施例による移動端末の位置更新方法について、図13を参照して説明する。
【0141】
図13(a)は、本発明の一実施例による、移動端末が、ホームフェムトセル領域から、ホームフェムトセルと同一のPGIDを有すると共に異なるCSGを有するフェムトセル領域へ移動することを示す図であり、図13(b)は、本発明の一実施例による、移動端末が、ホームフェムトセル領域から、ホームフェムトセルと同一のPGIDを有すると共に異なるCSGを有するフェムトセル領域へ移動する場合における、移動端末の位置更新方法を示す図であり、図13(c)は、本発明の一実施例による、Pタイマーが満了する前にTタイマーが満了する場合における、移動端末の位置更新方法を示す図であり、図13(d)は、本発明の一実施例による、Pタイマーが満了する前に、移動端末がホームフェムトセル領域に復帰した場合における、移動端末の位置更新方法を示す図である。
【0142】
図13(a)を参照すると、移動端末は、位置Bから位置Aに移動し、位置B及び位置Aは両方とも、PGIDが1である。この場合、従来技術では、同一のPGIDを有する領域へ移動したので、移動端末は位置更新を行わない。
【0143】
しかし、フェムトセルに対して多いPGIDが必要とされるから、PGIDが再使用されることがある。特に、同一のPGIDを持つ2フェムトセルが隣接している場合には、異なるページングサイクル及びページングオフセットを有することがあり、あるフェムトセル領域から、PGIDは同じであるが、ページングオフセットが異なるフェムトセル領域へ移動した移動端末は、ページングメッセージを受信することができない。
【0144】
そこで、移動端末が、ホームフェムトセル領域から、ホームフェムトセルと同一のPGIDを有するが、CSGは異なるフェムトセル領域へ移動すると、Pタイマーを用いて位置更新を行う。
【0145】
移動端末は、フェムトセル基地局が伝送する放送チャネル(BCH)、追加的なシステム情報またはページング広告(MOB_PAG−ADV)メッセージを通じて、フェムトセルのCSGを確認することができる。
【0146】
表4は、フェムトセル基地局から伝送されるMOB_PAG−ADVメッセージの一例を表すものである。
【0147】
【表4】
表4を参照すると、フェムトセル基地局から伝送されるページング広告メッセージは、フェムトセル基地局ID(base stationID、BS ID)とフェムトセル基地局が支援するCSGのIDを含むことができる。
【0148】
移動端末が、ホームフェムトセル領域から、ホームフェムトセルと同一のPGIDを有するが、CSGが異なる他のフェムトセル領域へ移動すると、Pタイマーが始動する。 図13(b)に示すように、Pタイマーが満了した時点に、移動端末がCSG Aの領域に復帰しないと、移動端末の位置更新を行い、図13(c)に示すように、Pタイマーが満了する前にタイマーベースの位置更新に使われるTタイマーが満了すると、移動端末は、位置更新を行い、Pタイマーを解除する。図13(d)に示すように、Pタイマーが満了する前に、移動端末がCSG Aの領域に復帰すると、移動端末は、位置更新を行わず、Pタイマーを解除する。
【0149】
図14は、本発明の他の実施例による、移動端末のタイマーに基づく位置更新方法を示す図である。
【0150】
移動端末は、遊休モードに進入することができる。この時、サービング基地局がマクロ基地局(または、マクロセル基地局)またはフェムト基地局(または、フェムトセル基地局)であればいい。
【0151】
移動端末は、遊休モードに進入した後に、位置更新タイマー(Ttimer)を設定することができる(S902)。
【0152】
移動端末は、様々な動作を行いながら、タイマーの満了したか否かを判断することができる。例えば、移動端末は、あるセル領域から他のセル領域へ移動する中に、Tタイマーが満了したか否かを判断することができる。もし、Tタイマーが満了した場合は、移動端末は位置更新を行うことができる。Tタイマーが満了する前においては、移動端末は、引き続き遊休モードに留まることができる。
【0153】
Tタイマーが満了する前に、移動端末はマクロセルからフェムトセルに、フェムトセルからマクロセルに、及び/またはフェムトセルからフェムトセルに移動することができる(S903)。
【0154】
マクロセルとフェムトセルのページング識別子が互いに相関関係にある場合には、移動端末は、ページンググループが変更されても位置更新を行わず、、位置更新遅延タイマー(例えば、Pタイマー)を設定することができる。さらに、移動端末が一つ以上のフェムトセルに加入しており、各フェムトセルが互いに相関関係にある場合には、移動端末は、ページンググループが変更されても位置更新を行わず、Pタイマーを設定することができる(S904)。
【0155】
移動端末は、Pタイマーが満了するか否かを判断することができる(S905)。
【0156】
Pタイマーが満了すると、移動端末は、該当の領域のマクロセル基地局またはフェムトセル基地局へと位置更新を行うことができる(S907)。
【0157】
Pタイマーが満了していないと、移動端末は、Tタイマーが満了したか否か判断し(S906)、Tタイマーも満了していない場合には、継続して遊休モード動作を行うことができる。この時、タイマー条件以外の他のイベントが発生することがある。その場合には、移動端末は、タイマー動作を無視し、該当のイベントに従う動作を行うことができる。もちろん、Tタイマーが満了した場合にも、移動端末は該当の基地局へと位置更新を行うことができる(S907)。
【0158】
本発明のさらに他の実施例として、上述した本発明の実施例が行われる移動端末及び基地局について説明する。
【0159】
移動端末は、アップリンクでは送信機として動作し、ダウンリンクでは受信機として動作することができる。また、基地局は、アップリンクでは受信機として動作し、ダウンリンクでは送信機として動作することができる。すなわち、移動端末及び基地局は、情報またはデータの送受信のために送信機及び受信機を含むことができる。
【0160】
送信機及び受信機は、本発明の実施例が行われるためのプロセッサ、モジュール、部分及び/または手段などを含むことができる。特に、送信機及び受信機は、遊休モード動作を行うためのモジュール(手段)、タイマーを起動するためのモジュール、及びメッセージを送受信するためのアンテナなどを含むことができる。
【0161】
本発明の実施例に用いられる移動端末は、低電力RF(Radio Frequency)/IF(Intermediate Frequency)モジュールを含むことができる。また、移動端末は、上述した本発明の実施例を行うためのコントローラ機能、サービス特性及び伝播環境に応じたMAC(Medium Access Control)フレーム可変制御機能、ハンドオーバー(HandOver)機能、認証及び暗号化機能、データ伝送のためのパケット変復調機能、高速パケットチャネルコーディング機能及び実時間モデム制御機能などを行う手段、モジュールまたは部分などを含むことができる。
【0162】
基地局は、上位層から受信したデータを無線または有線で移動端末に伝送することができる。基地局は、低電力RF(Radio Frequency)/IF(Intermediate Frequency)モジュールを含むことができる。また、基地局は、上述した本発明の実施例を行うためのコントローラ機能、直交周波数分割多重接続(OFDMA:Orthogonal Frequency Division Multiple Access)パケットスケジューリング、時分割デュプレックス(TDD:Time Division Duplex)パケットスケジューリング及びチャネル多重化機能、サービス特性及び伝播環境に応じたMACフレーム可変制御機能、高速トラフィック実時間制御機能、ハンドオーバー(HandOver)機能、認証及び暗号化機能、データ伝送のためのパケット変復調機能、高速パケットチャネルコーディング機能及び実時間モデム制御機能などを行う手段、モジュールまたは部分などを含むことができる。
【0163】
以下では、本発明の他の実施例において使用可能な位置更新手順について詳細に説明する。
【0164】
図15は、本発明の一実施例による、二段階(two step)ページングを行う方法を示す図である。
【0165】
図15は、本発明の一実施例による、移動端末(AMS)がマクロ基地局に進入する動作を示す。また、マクロ基地局は、移動端末の属している閉加入者グループ(CSG)を支援するCSGフェムト基地局を含んでいるとする。
【0166】
図15で、基地局またはページング制御機は、二段階ページングを行うことができる。
【0167】
例えば、マクロ基地局がCSGフェムト基地局を含んでいる場合、ページング制御機は、CSGフェムト基地局及びマクロ基地局にページングメッセージを伝送することができる。この時、ページング制御機は、CSGフェムト基地局以外の他のフェムト基地局及びCSGフェムト基地局を含まないマクロ基地局には、ページングメッセージを伝送しなくて済む。したがって、ネットワークに加えられるページングメッセージオーバーヘッドを效果的に低減することができる。以下、図15を参照して、二段階ページングメッセージ伝送方法について詳細に説明する。
【0168】
移動端末は、遊休モード進入を要請するために、登録解除要請メッセージ(DREG−REQ)をマクロ基地局に伝送する(S501)。
【0169】
本発明の実施例において、ページングオフセット有効タイマー(以下、Pタイマー)は、選択的に使われることができる。Pタイマーとは、移動端末がマクロ基地局のセル領域(以下、マクロセル領域)からフェムト基地局のセル領域(以下、フェムトセル領域)へ移動したり、フェムトセル領域からマクロセル領域へ移動したりする場合、移動端末が位置更新を行わない、既に設定された時間のことをいう。本発明の実施例においていうPタイマーという用語は、例示的なものに過ぎず、同一の機能を行うタイマーは、用語によらず、いずれも同一のタイマーを指す。
【0170】
すなわち、移動端末が位置更新を行うべき条件(例えば、マクロ基地局からCSGフェムト基地局へ移動端末が移動)を満たしても、Pタイマーが駆動している時間においては位置更新を行わないことから、余分の位置更新に起因するリソース浪費を防止することができる。
【0171】
S501段階で、移動端末がPタイマーを支援すると、Pタイマーパラメータを含む登録解除要請メッセージを、マクロ基地局に伝送し、Pタイマーを支援しないと、移動端末は、Pタイマーパラメータを含まない登録解除要請メッセージを、マクロ基地局に伝送することができる。本発明の実施例では、Pタイマーを使用するとして説明する。
【0172】
マクロ基地局は、Pタイマーパラメータ及びページング情報を含む登録解除命令(DREG−CMD)メッセージを、移動端末に伝送する(S502)。
【0173】
下記の表5は、S502段階で用いられるDREG−CMDメッセージの一例を表すものである。
【0174】
【表5−1】
【0175】
【表5−2】
表5を参照すると、DREG−CMDメッセージには、Pタイマー及びページング情報が含まれることができる。ここで、ページング情報には、マクロ基地局のPGID、CSGフェムトセル基地局のPGID、ページング周期、第1ページングオフセット(例えば、フェムトセルページングオフセット)、第2ページングオフセット(例えば、マクロセルページングオフセット)、ページング聴取区間などが含まれることができる。
【0176】
再び図15を参照すると、移動端末は、マクロ基地局から、自身の加入したCSGフェムト基地局へ移動することができる。この場合、移動端末は、フェムト基地局に位置更新を行うために、Pタイマーを含むRNG−REQメッセージを、CSGフェムト基地局に伝送することができる(S503)。
【0177】
下記の表6は、本発明の実施例において使用可能なRNG−REQの一例を表すものである。
【0178】
【表6】
表6を参照すると、移動端末は、Pタイマーを選択的に使用することができる。例えば、移動端末が自身のCSGフェムトセル領域を離れた場合、Pタイマーを始動し、タイマーが満了した時点に、CSGフェムトセル領域へ復帰しないと、位置更新を行うことができる。もし、Pタイマーが0に設定されると、移動端末は、フェムトセル領域を離れても位置更新を行わず、第2ページングオフセットを用いて、マクロ基地局からページングメッセージを受信することができる。
【0179】
CSGフェムト基地局は、Pタイマーパラメータ、位置更新の結果を表す位置更新応答パラメータ、移動端末に割り当てられた新しいページング情報、ページング制御機識別子、及び遊休モードで移動端末が維持する臨時識別子(Temporary ID)のうちの一つ以上を含むレンジング応答メッセージを、移動端末に伝送することができる(S504)。
【0180】
図15で、移動端末は、CSGフェムトセル領域の他、マクロセル領域においてもPタイマーを用いることができる。もし、移動端末がPタイマーを利用する場合には、移動端末がマクロ基地局からCSGフェムト基地局へ移動する場合にも、Pタイマー時間においては位置更新を行わない。このような場合には、S503段階及びS504段階は行われない。すなわち、S503段階及びS504段階は、Pタイマーを利用しないか、または、Pタイマーを利用する場合であっても、移動端末がフェムト基地局へ移動した後にPタイマーが満了する場合に行うことができる。
【0181】
移動端末への呼(call)やダウンリンクデータがある場合に、ページング制御機(PC)は、CSGフェムト基地局にページングメッセージを伝送し(S505)、マクロ基地局にも同一のページングメッセージを伝送し(S506)、二段階ページングメッセージ伝送を行うことができる(S505,S506)。
【0182】
例えば、ページング制御機は、CSGフェムト基地局及びCSGフェムト基地局を含むマクロ基地局に、同時にまたは順次にページングメッセージを伝送することができる。すなわち、移動端末が、ある基地局から他の基地局へ移動している状況で、ページング制御機は、移動端末が位置更新を行ったCSGフェムト基地局にまずページングメッセージを伝送し、これに対する応答がない場合に、マクロ基地局にページングメッセージを伝送することができる。または、ページング制御機は、CSGフェムト基地局及びマクロ基地局にページングメッセージを同時に伝送することができる。
【0183】
移動端末は、同一のCSGフェムトセルPGIDを持つCSGフェムト基地局からページングメッセージを受信するために、登録解除命令メッセージに含まれた第1ページングオフセットが表す時点で、ページングメッセージをモニターすることができる。もし、第1ページングオフセットで、ページングメッセージを受信できなかった場合は、移動端末はも第2ページングオフセットが表す時間で、ページングメッセージをモニターすることができる。
【0184】
図15及び以下に説明する本発明の実施例において、Pタイマーの情報は、DREG−REQ/CMDメッセージ、RNG−REQ/RSPメッセージ、スーパーフレームヘッダー(SFH)または近隣基地局広告(NBR−ADV)メッセージを通じて、移動端末に伝送されることができる。
【0185】
図16は、本発明の一実施例による、二段階ページングを行う方法を示す図である。
【0186】
図16の基本仮定及び基本条件は、図15と同一にする。ただし、図16は、移動端末が、フェムト基地局で遊休モードに進入する場合を示す。移動端末は、遊休モードに進入するために、CSGフェムト基地局に、Pタイマーを含む登録解除要請(DREG−REQ)メッセージを伝送することができる(S601)。
【0187】
CSGフェムト基地局は、登録解除要請メッセージに対する応答として、Pタイマー及びページング情報のうち少なくとも一つを含む登録解除命令(DREG−CMD)メッセージを伝送することができる(S602)。
【0188】
下記の表7は、S602段階で使用されるDREG−CMDメッセージの一例を表すものである。
【0189】
【表7】
表7を参照すると、DREG−CMDメッセージは、Pタイマー及びページング情報を含むことができる。ここで、ページング情報には、マクロ基地局ページンググループ識別子(Macro BS PGID)、CSGフェムトセル基地局ページンググループ識別子(CSG Femtocell BS PGID)、ページング周期、第1ページングオフセット(例えば、フェムトセルページングオフセット)、第2ページングオフセット(例えば、マクロセルページングオフセット)、ページング聴取区間などが含まれることができる。
【0190】
移動端末は、遊休モードにおいてページング領域間を移動することができる。例えば、移動端末がCSGフェムトセル領域で遊休モードに進入した後に、CSGフェムトセルからマクロセル領域へ移動することができる。この場合に、移動端末は、マクロ基地局から位置更新を行うことができる。
【0191】
図16で、移動端末がPタイマーを利用する場合には、移動端末がマクロ基地局へ移動した後にも、Pタイマーが動作する間には位置更新を行わない。ただし、Pタイマーが満了した後にも、移動端末が継続してマクロセル領域に留まる場合には、マクロ基地局に位置更新を行わなければならない。
【0192】
そこで、移動端末は、位置更新を行うために、Pタイマーパラメータを含むレンジング要請(RNG−REQ)メッセージを、マクロ基地局に伝送することができる(S603)。
【0193】
これに対する応答として、CSGフェムト基地局は、Pタイマーパラメータ、位置更新の結果を表す位置更新応答パラメータ、移動端末に割り当てられた新しいページング情報、ページング制御機識別子及び遊休モードで移動端末が維持する臨時識別子(Temporary ID)のうちの一つ以上を含むレンジング応答(RNG−RSP)メッセージを、移動端末に伝送することができる(S604)。
【0194】
移動端末への呼(call)やダウンリンクデータがある場合に、ページング制御機(PC)は、CSGフェムト基地局にページングメッセージを伝送することができ(S605)、マクロ基地局にも同一のページングメッセージを伝送することができる(S606)。これによって、二段階ページングメッセージ伝送を行うことができる(S605,S606)。
【0195】
もし、表7においてPタイマーが0に設定された場合には、移動端末は、マクロ基地局へ移動した後にも位置更新を行わず、第2ページングオフセットの時点で、CSGフェムトセル基地局と位置更新を行うことができる。この場合には、移動端末はS603段階及びS604段階は行わない。
【0196】
移動端末は、同一のマクロセルページンググループ識別子を持つマクロ基地局からページングメッセージを受信するために、登録解除命令メッセージに含まれた第2ページングオフセットの時点で、ページングメッセージをモニターすることができる。ただし、移動端末は、CSGフェムトセル近傍では、第1ページングオフセットで、CSGフェムト基地局から伝送されるページングメッセージをモニターすることができる。
【0197】
本発明の他の実施例として、二段階ページングを行う方法について説明する。移動端末は、図15及び図16のように遊休モードに進入する過程において、マクロ基地局またはCSGフェムト基地局から二段階ページングを行うために、移動端末が、第1ページングオフセット、第2ページングオフセット、CSGフェムトセルページング識別子及びマクロセルページング識別子を受信することができる。
【0198】
ただし、本発明の他の実施例は、移動端末が位置更新を行う中に、二段階ページングを行うためのパラメータを受信する場合を示す。すなわち、移動端末は、位置更新を行う時に受信するレンジング応答メッセージを通じて、二段階ページングを行うためのパラメータを受信することができる。
【0199】
下記の表8は、本発明の他の実施例で使用可能なレンジング応答メッセージ(RNG−RSP)の一例で、特に、マクロ基地局から伝送されるレンジング応答(RNG−RSP)メッセージの例を示す。
【0200】
【表8−1】
【0201】
【表8−2】
表8を参照すると、RNG−RSPメッセージは、Pタイマーパラメータ、位置更新の結果を表す位置更新応答パラメータ、移動端末に割り当てられた新しいページング情報、ページング制御機識別子、及び遊休モードで移動端末が維持する臨時識別子(Temporary ID)のうち、一つ以上が含まれることができる。
【0202】
ここで、新しいページング情報には、マクロ基地局ページンググループ識別子(Macro BS PGID)、CSGフェムトセル基地局ページンググループ識別子(CSG Femtocell BS PGID)、ページング周期、第1ページングオフセット(例えば、フェムトセルページングオフセット)、第2ページングオフセット(例えば、マクロセルページングオフセット)、ページング聴取区間などが含まれることができる。
【0203】
下記の表9は、本発明の他の実施例で使用可能なレンジング応答(RNG−RSP)メッセージの一例で、特に、マクロ基地局により伝送されるレンジング応答(RNG−RSP)メッセージを示す。
【0204】
【表9】
表9を参照すると、RNG−RSPメッセージは、Pタイマーパラメータ、位置更新の結果を表す位置更新応答パラメータ、移動端末に割り当てられた新しいページング情報、ページング制御機識別子、及び遊休モードで移動端末が維持する臨時識別子(Temporary ID)のうちの一つ以上が含まれることができる。
【0205】
図17は、本発明の一実施例による、二段階ページングが行われる様子を示す図である。
【0206】
図17を参照すると、移動端末の加入したCSGサービスを支援するCSGホームフェムトセルは、フェムトセル#A及びフェムトセル#Bであるとする。また、マクロ基地局#1が管理するページング領域をマクロセル#1とし、マクロ基地局#2が管理するページング領域をマクロセル#2とする。この場合、マクロセル#1及び#2のページンググループ識別子は‘0’に設定される。すなわち、マクロセル#1及び#2は、同一のページンググループに属しているとする。
【0207】
また、移動端末は、図15または図16に示すように、マクロセルまたはフェムトセル領域で遊休モードに進入することができ、DREG−CMDメッセージ及び/またはRNG−RSPメッセージを通じて、第1ページングオフセット、第2ページングオフセット、CSGフェムトセルページンググループ識別子及びマクロセルページンググループ識別子のうちの一つ以上を受信することができる。
【0208】
マクロセル#1は、フェムトセル#A、#B、#C及び#Dを含んでおり、マクロセル#2は、フェムトセル#D、#E及び#Fを含んでいる。すなわち、マクロセル#1は、CSGフェムトセルを含んでおり、マクロセル#2は、CSGフェムトセルを含んでいない。図17では、遊休モードで移動端末がマクロセル#2からマクロセル#1に移動する場合を示す。
【0209】
一般の場合、移動端末は、マクロセル#2からマクロセル#1に移動しても、ページンググループ識別子が同一であるから、位置更新を行わない。しかし、図17では、マクロセル#1が移動端末のCSGフェムトセル#A及び#Bを含んでいるから、移動端末は、マクロ基地局#1と位置更新を行う。
【0210】
この時、移動端末が外部呼を受信した場合、ページング制御機は、二段階でページング公知メッセージをCSGフェムト基地局及びマクロ基地局#1に伝達することができる。例えば、ページング制御機が、移動端末を探すために、移動端末のCSGフェムトセル領域にページング公知メッセージを伝達し、応答がない場合、オーバーレイマクロセル領域にページング公知メッセージを伝達することができる。
【0211】
したがって、ページング制御機は、移動端末を探すために、全てのマクロ基地局またはフェムト基地局にページングメッセージを伝送する必要がなく、CSGフェムト基地局及び/またはCSGフェムト基地局を含むマクロ基地局(例えば、マクロ基地局#1)にのみページングメッセージを伝送することによって、ページングメッセージによるオーバーヘッドを低減することができる。
【0212】
図17に示すように、移動端末は、自身のページング周期でページングメッセージを受信するために、第1ページングオフセット及び第2ページングオフセットで、それぞれCSGフェムト基地局及びマクロ基地局から伝送されるページングメッセージをモニターすることができる。
【0213】
図18は、本発明の実施例が具現されうる移動端末及び基地局の構成を示す図である。
【0214】
図18を参照すると、移動端末(AMS)及び基地局(ABS)は、情報、データ、信号及び/またはメッセージなどを送受信できるアンテナ800,810、アンテナ800,810を制御してメッセージを伝送する送信モジュール(Tx module)840,850、アンテナを制御してメッセージを受信する受信モジュール(Rx module)860,870、基地局との通信に関する情報を保存するメモリー880,890、及びメモリーを制御するプロセッサ820,830をそれぞれ含む。ここで、基地局はフェムト基地局またはマクロ基地局であればいい。移動端末及び基地局の構成要素について詳細に説明すると、下記の通りである。
【0215】
アンテナ800,810は、伝送モジュール840,850で生成された信号を伝送するための伝送アンテナと、無線信号を受信して受信モジュール860,870に伝達するための受信アンテナを含む。多重アンテナ(Multiple Input Multiple Output:MIMO)機能が支援される場合には、2個以上のアンテナを備えることができる。
【0216】
プロセッサ820,830は、通常、移動端末または基地局の全般的な動作を制御する。特に、プロセッサ820,830は、上述した本発明の実施例を行うための制御機能、サービス特性及び伝播環境に応じた様々なMAC(Medium Access Control)フレーム可変制御機能、ハンドオーバー(HandOver)機能、認証及び暗号化機能などを果たすことができる。また、プロセッサ820,830は、様々なメッセージの暗号化を制御できる暗号化モジュール及び様々なメッセージの送受信を制御するタイマーモジュールをそれぞれ含むことができる。
【0217】
伝送モジュール840,850は、プロセッサ820,830からスケジューリングされた伝送データを、所定の符号化(coding)及び変調(modulation)を行った後、アンテナ800,810に伝達することができる。
【0218】
受信モジュール860,870は、アンテナ800,810を介して受信されたデータを、複号(decoding)及び復調(demodulation)して、原本データとして復元し、プロセッサ820,830に伝達することができる。
【0219】
メモリー880,890は、プロセッサ820,830の処理及び制御のためのプログラムを格納することができ、入/出力されるデータ(移動機器の側面で、基地局から受信したアップリンクグラント(UL grant)、システム情報、ステーション識別子(STID)、フロー識別子(FID)、動作時間(Action Time)等)を臨時に格納することができる。
【0220】
また、メモリー880,890は、フラッシュメモリータイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリー(例えば、SDまたはXDメモリー)、RAM(Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、ROM(Read−Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、PROM(Programmable Read−Only Memory)、磁気メモリー、磁気ディスク、光ディスクのうち、少なくとも一つのタイプの記憶媒体を含むことができる。
【0221】
図18で説明した移動端末及び基地局の構成成分及び機能を用いて、上に説明した本発明の実施例を行うことができる。以下では、移動端末及び基地局の機能をより具体的に説明する。
【0222】
移動端末に備えられたプロセッサ820は、移動端末の遊休モード動作を制御することができる。すなわち、プロセッサ820は、遊休モード動作を開始するために、DREG−REQメッセージを生成し、伝送モジュール840を介して基地局に伝送することができる。また、プロセッサ820は、基地局からDREG−CMDメッセージを受信し、DREG−CMDメッセージに含まれたパラメータをデコーディングして、遊休モード動作を行うことができる。
【0223】
移動端末のプロセッサ820は、遊休モードにおいて位置更新条件を満たす場合に、基地局との位置更新を制御することができる。すなわち、移動端末のプロセッサ820は、Pタイマーパラメータを含むRNG−REQメッセージを構成して、基地局に伝送でき、基地局からRNG−RSPメッセージを受信することができる。この時、プロセッサ820は、RNG−REQメッセージに含まれたPタイマーパラメータ及び新しいページング情報を用いて、第1ページングオフセット及び/または第2ページングオフセットで、ページングメッセージをモニタリングすることができる。
【0224】
基地局に備えられたプロセッサ830は、移動端末の遊休モード動作を支援することができる。例えば、プロセッサ830が移動端末からDREG−REQメッセージを受信すると、基地局のプロセッサ830は、Pタイマー及びページング情報のうちの少なくとも一つを含むDREG−CMDメッセージを構成して、移動端末に伝送することができる。
【0225】
また、基地局は、移動端末の位置更新を支援することができる。例えば、基地局が移動端末からレンジング要請(RNG−REQ)メッセージを受信すると、基地局830のプロセッサは、Pタイマーパラメータ及び新しいページング情報のうちの少なくとも一つを含むレンジング応答(RNG−RSP)メッセージを移動端末に伝送することができる。この時、基地局は、オーバーレイマクロセル基地局またはフェムトセル基地局であればいい。
【0226】
本発明に係る実施例は、様々な手段、例えば、ハードウェア、ファームウェア(firmware)、ソフトウェアまたはそれらの結合などにより具現することができる。ハードウェアによる具現の場合、本発明の一実施例による位置更新方法は、一つまたはそれ以上のASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどにより具現することができる。
【0227】
ファームウェアやソフトウェアによる具現の場合、本発明の一実施例による位置更新方法は、以上で説明された機能または動作を行うモジュール、手順または関数などの形態で具現することができる。ソフトウェアコードはメモリーユニットに記憶されてプロセッサにより駆動されることができる。メモリーユニットは、プロセッサの内部または外部に設けられて、公知の様々な手段によりプロセッサとデータを交換することができる。
【0228】
本発明は、本発明の技術的思想及び必須特徴を逸脱しない範囲で他の特定の形態に具体化可能であるということは、当業者にとっては明らかである。したがって、上記の詳細な説明は、いずれの面においても制約的に解析されてはならず、例示的なものとして考慮されなければならない。本発明の範囲は、添付した請求項の合理的な解析により決定されるべきであり、よって、本発明の等価的範囲内における変更はいずれも本発明の範囲に含まれる。
【0229】
また、特許請求の範囲で明示的な引用関係を有しない請求項を結合して実施例を構成したり、出願後の補正により新しい請求項として含めることができる。
【実施例】
【0230】
様々な実施例を、発明を実施するための形態に記載した。
【産業上の利用可能性】
【0231】
本発明の実施例は、次の効果を奏する。第一に、本発明の実施例は、移動端末の位置更新の回数を低減することができる。第二に、本発明の実施例は、基地局のページングメッセージ伝送によるオーバーヘッドを低減することができる。第三に、本発明の実施例は、移動端末がフェムトセルからマクロセルに移動する時、マクロセルからフェムトセルに移動する時、またはフェムトセルからフェムトセルに移動する時に、效率的に位置更新を行うことができる。
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムに係り、特に、フェムトセルを含む無線通信システムにおける位置更新方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
まず、本発明の一実施例に係る移動端末の遊休モード及びページンググループについて説明する。
【0003】
広帯域無線接続システムでは、移動端末の電力消耗を最小化するために、遊休モード(idle mode)を支援する。遊休モードとは、移動端末が多重基地局で構成された無線リンク環境を移動する時、移動端末を特定の基地局に登録しなくてもダウンリンクブロードキャストトラフィックメッセージを周期的に受信できる状態のことをいう。
【0004】
遊休モードにおいて、移動端末は、同一のページング領域に含まれる基地局の間を移動する際に、ハンドオフ手順を行う必要がない。したがって、移動端末は、ハンドオフ手順のためのアップリンク情報を伝送する必要がないため、電力消耗を低減することができる。
【0005】
移動端末は、一定時間において基地局からトラフィックを受信しない場合、電力を節約するために遊休モードに遷移することができる。遊休モードにおいて、移動端末は、利用可能な区間において基地局から放送メッセージ(例えば、ページングメッセージ)を受信し、正規モード(normal mode)に遷移するか、または、遊休モードに留まるかを判断することができる。また、遊休モードにおいて、移動端末は、位置更新を行うことによって、ページング制御機に自身の位置を知らせることができる。
【0006】
遊休モードは、ハンドオーバーに対する活性要求及び一般的な運営要求を除去することによって、移動端末に良い結果をもたらすことができる。遊休モードは、移動端末の活動を離散周期においてスキャニングするように制限し、よって、移動端末は電力及び運用リソースを節約することができる。
【0007】
また、遊休モードは、移動端末にペンディング(pending)中であるダウンリンクトラフィックに対して、移動端末が知らせうる簡単で適切な方式を提供し、非活動的な移動端末から無線インターフェース及びネットワークハンドオーバー(HandOver、HO)トラフィックを除去することによって、網及び基地局に良い結果をもたらすことができる。
【0008】
ページングとは、移動通信において着信呼の発生時に、該当する移動端末の位置(例えば、移動機器がいかなる基地局または交換局に属しているか)を把握する機能のことを意味する。遊休モードを支援する多数の基地局は、特定ページンググループに所属してページング領域を構成することができる。
【0009】
ここで、ページンググループは論理的なグループを表す。ページンググループの目的は、移動端末をターゲットとするトラフィックがある場合、ダウンリンク(DownLink、DL)でページされうる隣接範囲領域を提供することにある。ページンググループは、特定端末が同一のページンググループ内で大部分の時間を留まるできる程度に十分に大きく、ページング負荷が適正なレベルを維持するように十分に小さくなければならないという条件を満たすことが望ましい。
【0010】
図1は、多数の基地局からなるページンググループの一例を示す図である。
【0011】
図1は、6角形格子に位置している多重基地局上で定義された4個のページンググループを示す。一つの基地局は、一つまたはそれ以上のページンググループに含まれることができる。
【0012】
ページンググループは、管理システムで定義する。ページンググループでは、ページンググループ−実行バックボーンメッセージを使用することができる。ページング制御機は、バックボーン網メッセージ(ページング公知メッセージ)を用いて遊休モード中の移動端末のリストを管理し、ページンググループに属する全ての基地局に対する移動端末のページングを開始することができる。
【0013】
ページンググループは、一つ以上の基地局を含むことができ、一つの基地局は、一つまたはそれ以上のページンググループに含まれることができる。ページンググループは、管理システムで定義できる。ページンググループは、ページンググループ−実行バックボーン網メッセージを使用することができる。また、ページング制御機は、他のバックボーンメッセージ(ページング公知メッセージ)を用いて遊休モード中の移動端末のリストを管理し、ページンググループに属する全ての基地局に対する移動端末のページングを開始することができる。
【0014】
移動端末が基地局に遊休モードへの切替を要請すると、基地局は、自身のページンググループIDを移動端末に伝達することによって、移動端末を遊休モードに切り替えることができる。
【0015】
次に、従来技術に係るページング手順及び位置更新方法について説明する。
【0016】
移動端末が遊休モードにある間に、ページング制御機が移動端末に対する着信呼またはパケットを受信すると、ページング制御機は、ページンググループ内の全ての基地局にページングメッセージを伝送し、ページングメッセージを受信した基地局は、自身の管理する移動端末にページング広告メッセージをブロードキャストする。移動端末は、利用可能な区間において基地局が伝送するページング広告メッセージを受信し、正規モードに遷移するか、遊休モードに留まるかを判断する。すなわち、ページング制御機が移動端末をページングした場合、移動端末は正規モードに進入してサービング基地局と通信することができる。
【0017】
位置更新条件を満たす場合、遊休モードにある移動端末は、位置を更新する。位置更新条件には、ページンググループ位置更新、タイマーベースの位置更新、及びパワーダウン位置更新などがある。
【0018】
ページンググループ位置更新条件は、次の通りである。移動端末が、属していたページンググループの領域を離れて別のページンググループの領域に入った場合、移動端末は位置更新を行う。ページンググループ位置更新条件とは、位置更新タイマーが満了する時に、移動端末が位置更新を行うことを意味する。パワーダウン位置更新とは、移動端末が電源をオフする前に位置更新を行うことを意味する。
【0019】
すなわち、移動端末が一つのページンググループから他のページンググループへ移動する場合、移動端末は、位置更新をするために、ターゲット基地局にレンジング要請(RNG−REQ)メッセージを伝送する。レンジング要請メッセージを受信したターゲット基地局は、レンジング応答(RNG−RSP)メッセージを移動端末に伝送する。この時、ターゲット基地局は、レンジング応答メッセージにページンググループ識別子(PG_ID)を含める。そして、ターゲット基地局はページング制御機に移動端末の新しい位置を知らせる。
【0020】
近年、マクロセルが支援できない室内または陰影地域を支援するためのフェムトセル(Femto cell)基地局に関する技術が定義されている。フェムトセルとは、家庭及び/または小さいオフィス環境で使用するためにデザインされた屋内基地局により管理される低電力・小型のセル領域のことを意味する。フェムトセルは、ピコセル(pico cell)と略同様の意味として使われるが、ピコセルのより進化した機能を持つ意味として使われている。フェムトセル基地局は、広帯域ルータに連結する小型のセルラー基地局で、既存の2世代(2G)システムはもちろん、3世代(3G)システムの音声及びデータを、デジタル加入者回線(digital subscriber line、DSL)リンクなどを通じて移動通信社のバックボーン網に連結することができる。
【0021】
フェムトセル基地局は、マクロ基地局がカバーできない室内または陰影地域をカバーでき、高いデータ伝送率を支援することができる。フェムトセル基地局は、マクロセル内にオーバーレイ形態で設置されることもでき、マクロ基地局のカバーしない地域に非オーバーレイ形態で設置されることもできる。
【0022】
フェムトセル基地局は、2タイプに分類される。一つのタイプは、閉加入者グループ(closed subscriber group、CSG)フェムトセル基地局であり、もう一つのタイプは、OSG(open subscriber group)フェムトセル基地局である。CSGフェムトセル基地局は、自身に接近可能な移動端末をグルーピングして、CSG識別子(ID)を与え、CSG IDの与えられた移動端末のみが接続できる基地局である。OSGフェムトセル基地局は、あらゆる端末が接続できる基地局である。
【0023】
CSG基地局の運用モードには、オープン接続モード(open access mode)、閉接続モード(closed access mode)及びハイブリッド接続モード(hybrid access mode)がある。
【0024】
オープン接続モードにあるフェムトセル基地局は、全てのユーザ(例えば、全ての端末)が接続可能であり、移動端末は、フェムトセル基地局から受信したCSG IDと移動端末のユーザCSGリスト(User CSG list)とを比較せず、フェムトセル基地局へと初期進入を行う。ユーザCSGリストは、移動端末が接続できるフェムトセルのCSG IDリストで、移動端末は、ユーザCSGリスト(または、CSG IDリスト)を管理することができる。
【0025】
閉接続モードにあるフェムトセル基地局は、特定ユーザ(または、特定移動端末)のみが接続できる基地局で、移動端末は、フェムトセル基地局から受信したCSG IDと移動端末のユーザCSGリストとを比較して、受信したCSG IDが移動端末のユーザCSGリストにある場合に限って、フェムトセル基地局に初期進入を行う。ハイブリッド接続モードは、オープン接続モード、閉接続モードのいずれでも運用可能なモードである。
【0026】
このようなフェムトセルのメリットについて説明すると、下記の通りである。
【0027】
近年、フェムトセルが3G普及を促し、屋内カバレッジを広げる起曝剤になりうるとの調査報告書が発表されて注目されている。2012年には全世界のフェムトセル基地局ユーザは約1億200万名に増え、基地局であるAP(Access Point)の設置も6,200万個に達する見込みである。フェムトセルは、セルカバレッジを強化でき、音声サービスの品質(Quality)を高めることができる。また、移動通信社は、フェムトセルを介した様々なデータサービスを提供することによって、加入者が3G技術に容易に慣れるようにすると予想される。
【0028】
すなわち、フェムトセルを用いた通信システムは、セルカバレッジを増加でき、従来の基地局と比較して低コストでインフラ構築が可能であり、FMC(Fixed Mobile Convergence)を加速化することができる。
【0029】
一つ以上のフェムトセル基地局は、特定サービス別または地域別にグルーピングされて、フェムトセルグループを構成することができる。例えば、特定移動端末にのみ接続を許諾したフェムトセルグループを、閉加入者グループ(CSG)と呼ぶことができる。フェムトセル基地局(FBS)は、移動端末のCSG識別子(CSG ID)を確認し、CSGに加入した移動端末にのみ接続を許諾することができる。
【0030】
図2は、オーバーレイネットワークにおけるフェムトセル配置構造の一例を示す図である。
【0031】
図2を参照すると、フェムトセル基地局のバックボーン網は、有線で連結されたISP(Internet Service Provider)網に直接連結されており、バックボーン網とISP網との連結点にフェムトセルゲートウェイ(femto cell gateway、FGW)が存在できる。FGWは、マクロセル(またはマクロ)基地局(MBS)との通信のための連結点として用いることができる。
【0032】
FGWは、フェムトセル基地局と直接連結されることもでき、ISPごとに統合されたサーバー概念として、コア網とISP網との間に位置することもできる。また、システムは、FGWの位置によらず、CNS GWまたはASN GWを通じてマクロセル(またはマクロ)基地局との通信を保障することができる。オーバーレイネットワークにおいて、MBSは、FBSに対する一部または全部の情報を送受信したり保存したりすることができる。
【0033】
フェムトセル基地局構成が終わると、MBSは、FBS位置情報を含む情報を認知することができる。このため、MBSはFBSと無線インターフェースを通じて直接通信することができる。
【0034】
この時、移動端末のホームフェムト基地局(Home Femto BS)及び閉加入者グループ(CSG)フェムト基地局を含むマクロ基地局を、オーバーレイマクロ基地局(Overlay Macro BS)と呼ぶことができる。
【0035】
図3は、非オーバーレイネットワークにおいてフェムトセル配置構造の一例を示す図である。
【0036】
非オーバーレイ構造において、マクロ基地局(MBS)の境界に一時的にユーザが多い場合、マクロセルの境界にフェムト基地局(FBS)が設置されることができる。こうなる場合、MBSは、FBSに対する全ての情報を保存できないことがある。このとき、FGWは、オーバーレイ構造と同様の方法でMBSと通信できる連結点の役割を果たすことができる。
【0037】
フェムトセル基地局は、小さいカバレッジを有する。このため、フェムトセル基地局がフェムトセル領域を離れる度に位置更新を行うと、位置更新の回数が過度に増加する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0038】
上述したように、最近フェムトセルの登場に伴って、遊休モードにある移動端末がフェムトセルからマクロセルに移動する時、マクロセルからフェムトセルに移動する時、または、フェムトセルからフェムトセルに移動する時、位置更新を必要とする。
【0039】
そこで、本発明の目的は、遊休モードの移動端末が、フェムトセルからマクロセルに移動する時、マクロセルからフェムトセルに移動する時、または、フェムトセルからフェムトセルに移動する時に、效率的に位置更新を行うことができる方法を提供する。
【0040】
本発明で解決しようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及していない他の技術的課題は、下の記載から、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者には明確になるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0041】
本発明の目的は、フェムトセルを含む無線通信システムの移動端末で位置更新を行う方法であって、前記移動端末が留まっている第1フェムトセル基地局のページンググループ識別子(ID)及び前記第1フェムトセル基地局を含むマクロ基地局のページンググループIDを含む登録解除命令(deregistration command、DREG−CMD)メッセージを受信する段階、前記移動端末が、前記第1フェムトセル領域から、前記第1フェムトセルのページンググループIDと異なるページンググループIDを持つ第2フェムトセル領域へ移動する間に、位置更新遅延タイマー(location update delay timer)を始動する段階、及び前記位置更新遅延タイマーの動作に基づいて位置更新を行う段階、を含む位置更新方法を提供して達成することができる。
【0042】
本発明の他の側面において、フェムトセルを含む無線通信システムの移動端末で位置更新を行う方法であって、前記移動端末が留まっている第1フェムトセル基地局のページンググループ識別子(ID)を含む登録解除命令(deregistration command、DREG−CMD)メッセージを受信する段階、前記移動端末が、前記第1フェムトセルの領域から第2フェムトセルの領域へ移動する間に、位置更新遅延タイマー(location update delay timer)を始動する段階、及び前記位置更新遅延タイマーの動作に基づいて位置更新を行う段階、を含み、前記第1フェムトセルのページンググループIDと前記第2フェムトセルのページンググループIDとは同一であり、前記第1フェムトセルの閉加入者グループ(closed subscriber group、CSG)と前記第2フェムトセルの閉加入者グループとは異なる、位置更新方法が提供される。
【0043】
本発明のさらに他の側面において、フェムトセルを含む無線通信システムの移動端末で位置更新を行う方法であって、前記移動端末が留まっている第1フェムトセル基地局のページンググループ識別子(ID)及び前記第1フェムトセル基地局を含むマクロ基地局のページンググループIDを含む登録解除命令(deregistration command、DREG−CMD)メッセージを受信する段階、前記移動端末が前記第1フェムトセルの領域から前記マクロ基地局の領域へ移動する間に、位置更新遅延タイマー(location update delay timer)を始動する段階、及び前記位置更新遅延タイマーの動作に基づいて位置更新を行う段階、を含む位置更新方法が提供される。
【0044】
本発明さらに他の側面において、フェムトセル環境で位置更新を行う方法であって、基地局から第1領域の第1ページンググループ識別子(ID)及び第2領域の第2ページンググループIDを含む登録解除命令(deregistration command、DREG−CMD)メッセージを受信する段階、移動端末が前記位置更新を行うための第1タイマーを設定する段階、前記移動端末が前記第1領域から前記第2領域へ移動する段階、及び前記移動端末が所定の期間において前記位置更新を遅延するための第2タイマーを設定する段階、を含む位置更新方法が提供される。
【0045】
前記第2タイマーが満了すると、前記移動端末は、前記第2領域で前記位置更新を行う段階をさらに含むことができる。
【0046】
前記第2タイマーが満了する前に前記第1タイマーが満了すると、前記第2領域で前記位置更新を行う段階をさらに含むことができる。
【0047】
前記移動端末が前記第2タイマーが満了する前に前記第1領域に復帰し、前記第1タイマーが満了していないと、前記移動端末は、前記位置更新を行わない段階をさらに含むことができる。
【0048】
前記第1領域はマクロセル領域であり、前記第1ページンググループIDはマクロページンググループIDであり、前記第2領域はフェムトセル領域であり、前記第2ページンググループIDはフェムトページンググループIDであれば良い。
【0049】
また、前記第1領域はフェムトセル領域であり、前記第1ページンググループIDはフェムトページンググループIDであり、前記第2領域はマクロセル領域であり、前記第2ページンググループ識別子はマクロページンググループIDであれば良い。
【0050】
前記第1ページンググループID及び前記第2ページンググループIDは、互いに相関関係にあることができる。
【0051】
本発明さらに他の側面において、フェムトセル環境で位置更新を行う方法であって、移動端末から登録解除命令メッセージを受信する段階、及び前記移動端末に、第1領域の第1ページンググループ識別子(ID)及び第2領域の第2ページンググループIDを含む登録解除命令を伝送する段階、を含み、前記移動端末が前記第1領域から前記第2領域へ移動する時、所定の期間において前記位置更新を遅延するための第1タイマーを設定する位置更新方法が提供される。
【0052】
前記第1タイマーが満了すると、前記移動端末が前記第2領域で前記位置更新を行う段階をさらに含むことができる。
【0053】
前記第1領域はマクロセル領域であり、前記第1ページンググループIDはマクロページンググループIDであり、前記第2領域はフェムトセル領域であり、前記第2ページンググループIDはフェムトページンググループ識別子であれば良い。
【0054】
また、前記第1領域はフェムトセル領域であり、前記第1ページンググループIDはフェムトページンググループIDであり、前記第2領域はマクロセル領域であり、前記第2ページンググループIDはマクロページンググループIDであれば良い。
【0055】
前記第1ページンググループID及び前記第2ページンググループIDは、互いに相関関係を有することができる。
【0056】
次に、無線接続システムにおいて遊休モードを行ったり支援する方法及び装置を説明する。
【0057】
本発明さらに他の側面において、移動端末が遊休モードの動作を行う方法であって、遊休モードの進入を要請する遊休モード要請メッセージを第1基地局に伝送する段階、前記第1基地局から第1ページング情報を含む遊休モード命令メッセージを受信する段階、第2基地局と位置更新を行うために、前記第2基地局にレンジング要請(RNG−REQ)メッセージを伝送する段階、及び前記第2基地局から第2ページング情報を含むレンジング応答(RNG−RSP)メッセージを受信する段階、を含み、前記第1ページング情報及び前記第2ページング情報のうちの一つ以上は、二段階ページングのためのパラメータを含む、遊休モード動作の実行方法が提供される。
【0058】
第1実施例として、前記二段階ページングを行うためのパラメータは、第1ページングオフセット、第2ページングオフセット、閉加入者グループ(CSG)フェムトセルページンググループID及びマクロセルページンググループIDのうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0059】
第1実施例として、前記第1ページングオフセットで、ページングメッセージをモニターする段階をさらに含むことができる。
【0060】
第1実施例として、前記第2ページングオフセットで、ページングメッセージをモニターする段階をさらに含むことができる。
【0061】
第1実施例として、前記第1基地局はマクロ基地局であり、前記第2基地局は閉加入者グループ(CSG)フェムト基地局であれば良い。勿論、必要に応じて第1基地局はCSGフェムト基地局とし、第2基地局はマクロ基地局とすることができる。
【0062】
第1実施例として、遊休モード要請メッセージと遊休モード命令メッセージのそれぞれは、前記移動端末がページング領域を離れても、前記位置更新を行わない所定時間を表すタイマーパラメータをさらに含むことができる。
【0063】
第1実施例として、前記レンジング要請メッセージ(RNG−REQ)及び前記レンジング応答(RNG−RSP)メッセージは、前記移動端末がページング領域を離れても、前記位置更新を行わない所定時間を表すタイマーパラメータをさらに含むことができる。
【0064】
本発明さらに他の側面において、移動端末の遊休モードの動作を支援する方法であって、第1基地局で前記移動端末から遊休モードの進入を要請する遊休モード要請メッセージを受信する段階、前記第1基地局から前記移動端末に第1ページング情報を含む遊休モード命令メッセージを伝送する段階、第2基地局で前記移動端末から位置更新を行うためのレンジング要請メッセージを受信する段階、及び前記第2基地局から前記移動端末に第2ページング情報を含むレンジング応答メッセージを伝送する段階、を含み、前記第1ページング情報及び前記第2ページング情報のうちの一つ以上は、二段階ページングのためのパラメータを含む、遊休モード動作の支援方法を提供する。
【0065】
第2実施例として、前記二段階ページングパラメータは、第1ページングオフセット、第2ページングオフセット、閉加入者グループ(CSG)フェムトセルページンググループID及びマクロセルページンググループIDのうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0066】
第2実施例として、前記第1基地局で、前記第1ページングオフセットに、前記移動端末にページングメッセージを伝送する段階をさらに含むことができる。
【0067】
第2実施例として、前記第2基地局で、前記第2ページングオフセットに、前記移動端末にページングメッセージを伝送する段階をさらに含むことができる。
【0068】
第2実施例として、前記レンジング要請メッセージ及び前記レンジング応答メッセージのそれぞれは、前記移動端末がページング領域を離れても、前記位置更新を行わない所定時間を表すタイマーパラメータをさらに含むことができる。
【0069】
第2実施例として、第1基地局はマクロ基地局であり、第2基地局はCSGフェムト基地局であれば良い。勿論、必要に応じて、第1基地局はCSGフェムト基地局とし、第2基地局はマクロ基地局とすることもできる。
【0070】
本発明さらに他の側面において、遊休モードの動作を行う移動端末であって、メッセージを送受信するためのアンテナ、前記アンテナを制御して前記メッセージを伝送する伝送モジュール、前記アンテナを制御して前記メッセージを受信する受信モジュール、前記遊休モード動作に関する情報を保存するメモリー、及び前記伝送モジュール、前記受信モジュール及び前記メモリーを制御するためのプロセッサ、を含み、前記プロセッサは、前記伝送モジュール及び前記受信モジュールを制御し、遊休モードの進入を要請する遊休モード要請メッセージを第1基地局に伝送し、前記第1基地局から第1ページング情報を含む遊休モード命令メッセージを受信し、第2基地局へと位置更新を行うために、前記第2基地局にレンジング要請メッセージを伝送し、前記第2基地局から第2ページング情報を含むレンジング応答メッセージを受信し、前記第1ページング情報及び前記第2ページング情報のうちの一つ以上は、二段階ページングのためのパラメータを含む移動端末が提供される。
【0071】
第3実施例として、前記二段階ページングのためのパラメータは、第1ページングオフセット、第2ページングオフセット、閉加入者グループ(CSG)フェムトセルページンググループID及びマクロセルページンググループIDのうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0072】
第3実施例として、前記プロセッサは、前記第1ページングオフセット及び前記第2ページングオフセットのうちの一つ以上でページングメッセージをモニターすることができる。
【0073】
第3実施例として、前記第1基地局はマクロ基地局であり、前記第2基地局は閉加入者グループ(CSG)フェムト基地局であれば良い。勿論、必要に応じて、第1基地局はCSGフェムト基地局とし、第2基地局はマクロ基地局とすることもできる。
【0074】
前記遊休モード要請メッセージ及び前記遊休モード命令メッセージのそれぞれは、前記移動端末がページング領域を離れても、前記位置更新を行わない所定時間を表すタイマーパラメータをさらに含むことができる。
【0075】
以上の実施例は、本発明の好適な実施例の一部に過ぎず、本発明の技術的特徴が反映された様々な実施例が、当該技術の分野における通常の知識を有する者にとっては、以下に説明される本発明の詳細な説明から導出されて理解されるであろう。
【発明の効果】
【0076】
本発明の実施例は、下記のような効果を奏する。
【0077】
第一に、本発明の実施例は、移動端末の位置更新の回数を減らすことができる。
【0078】
第二に、本発明の実施例は、基地局のページングメッセージ伝送によるオーバーヘッドを低減することができる。
【0079】
第三に、本発明の実施例は、移動端末がフェムトセルからマクロセルに移動する時、マクロセルからフェムトセルに移動する時、またはフェムトセルからフェムトセルに移動する時に、效率的に位置更新を行うことができる。
【0080】
本発明から得られる効果は以上に言及した効果に制限されず、言及していない他の効果は、以下の記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者には明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】多数の基地局からなるページンググループの一例を示す図である。
【図2】オーバーレイネットワークでフェムトセル配置構造の一例を示す図である。
【図3】非オーバーレイネットワークでフェムトセル配置構造の一例を示す図である。
【図4】本発明の一実施例による、無線通信システムにおいて移動端末の遊休モード進入過程及びページング過程を示す図である。
【図5】(a)は、本発明の一実施例による、移動端末がホームフェムトセル領域からマクロセル領域へ移動することを示す図で、(b)は、本発明の一実施例による、移動端末がホームフェムトセル領域からマクロセル領域へ移動する時における位置更新方法を示す図である。
【図6】本発明の一実施例による、移動端が、末フェムトセル領域から、フェムトセルのページンググループと相関関係を有しないページンググループのマクロセルへ移動することを示す図である。
【図7】本発明の一実施例による、移動端末がフェムトセル領域からホームマクロセル領域を経て、フェムトセルのページンググループと相関関係を有しないページンググループのマクロセルへ移動することを示す図である。
【図8】(a)は、本発明の一実施例による、移動端末がホームフェムトセル領域からマクロセル領域へ移動することを示す図であり、(b)は、本発明の一実施例による、Pタイマーが満了する前にTタイマーが満了する場合における位置更新方法を示す図である。
【図9】(a)は、本発明の一実施例による、移動端末がホームフェムトセル領域からマクロセル領域へ移動した後、再びホームフェムトセル領域へ移動することを示す図であり、(b)は、本発明の一実施例による、Pタイマーが満了する前に移動端末がホームフェムトセル領域に復帰した場合における位置更新方法を示す図である。
【図10】(a)は、本発明の一実施例による、移動端末がマクロセル領域からホームフェムトセル領域へ移動することを示す図で、(b)は、本発明の一実施例による、移動端末がホームフェムトセル領域からマクロセル領域へ移動する場合における移動端末の位置更新方法を示す図で、(c)は、本発明の一実施例による、Pタイマーが満了する前にTタイマーが満了する場合における移動端末の位置更新方法を示す図で、(d)は、本発明の一実施例による、Pタイマーが満了する前に移動端末がホームフェムトセル領域に復帰した場合における移動端末の位置更新方法を示す図である。
【図11】(a)は、本発明の一実施例による、移動端末が、ホームフェムトセル領域から、ホームフェムトセルと異なるPGID及びCSGを有するフェムトセル領域へ移動することを示す図で、(b)は、本発明の一実施例による、移動端末が、ホームフェムトセル領域から、ホームフェムトセルと異なるPGID及びCSGを有するフェムトセル領域へ移動する場合における、移動端末の位置更新方法を示す図で、(c)は、本発明の一実施例による、Pタイマーが満了する前にTタイマーが満了する場合における、移動端末の位置更新方法を示す図で、(d)は、本発明の一実施例による、Pタイマーが満了する前に移動端末がホームフェムトセル領域に復帰した場合における、移動端末の位置更新方法を示す図である。
【図12】本発明の一実施例による、移動端末が、ホームフェムトセル領域から、ホームフェムトセルと同一のPGID及びCSGを有する他のフェムトセル領域へ移動することを示す図である。
【図13】(a)は、本発明の一実施例による、移動端末が、ホームフェムトセル領域から、ホームフェムトセルと同一のPGIDを有すると共に異なるCSGを有するフェムトセル領域へ移動することを示す図で、(b)は、本発明の一実施例による移動端末が、ホームフェムトセル領域から、ホームフェムトセルと同一のPGIDを有すると共に異なるCSGを有するフェムトセル領域へ移動する場合における、移動端末の位置更新方法を示す図で、(c)は、本発明の一実施例による、Pタイマーが満了する前にTタイマーが満了する場合における、移動端末の位置更新方法を示す図で、(d)は、本発明の一実施例による、Pタイマーが満了する前に移動端末がホームフェムトセル領域に復帰した場合における、移動端末の位置更新方法を示す図である。
【図14】本発明の他の実施例による、移動端末のタイマーに基づく位置更新方法を示す図である。
【図15】本発明の一実施例による、二段階(two step)ページングを行う方法を示す図である。
【図16】本発明の一実施例による、二段階ページングを行う方法を示す図である。
【図17】本発明の一実施例による、二段階ページングが行われる様子を示す図である。
【図18】本発明の実施例が具現されうる移動端末及び基地局の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0082】
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施例を、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。ただし、本発明は、ここで説明される実施例に限定されず、様々な具現形態とすることができる。そして、図面において、本発明を明確に説明するために、説明と関係ない部分は省略し、明細書全体を通じて類似の部分には類似の図面符号を付した。
【0083】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を“含む”ということは、特別な記載がない限り、他の構成要素を除外するという意味ではなく、他の構成要素をさらに含むという意味である。また、明細書に記載された“…部”、“…機”、“モジュール”などの用語は、少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味し、これらはハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの結合で具現することができる。
【0084】
以下、図4を参照して、本発明の一実施例による、無線通信システムにおいて遊休モード進入及びページング手順のために移動端末を制御する方法を説明する。
【0085】
図4は、本発明の一実施例による、無線通信システムにおいて移動端末の遊休モード進入過程及びページング過程を示す図である。
【0086】
遊休モードにおいて、ページングは、ページンググループ単位で行うことができる。例えば、移動端末は、一つあるいは複数個のページンググループに含まれることができる。各ページンググループ内に、移動端末のための着信呼や、外部網から移動端末に伝送されるパケットが受信される時、ページング制御機は移動端末を探すためにページングを行う。特に、ページングのために、ページング制御機は、ページンググループ内の全ての基地局に、ページングメッセージを伝送し、ページングメッセージを受信した各基地局は、移動端末に移動ページング広告(MOB_PAG−ADV)メッセージをブロードキャストする。
【0087】
図4を参照すると、移動端末は、正規モードから遊休モードに進入するために、現在通信中のサービング基地局(serving BS、SBS)に登録解除要請(DREG−REQ)メッセージを伝送する(S110)。すなわち、移動端末がフェムトセル基地局と通信中である時、移動端末は、フェムトセル基地局に登録解除要請メッセージを伝送し、移動端末がマクロ基地局と通信中である時、移動端末は、マクロセル基地局(またはマクロ基地局)に登録解除要請メッセージを伝送する。
【0088】
登録解除要請メッセージを受信したサービング基地局は、ページング制御機に移動端末情報及びサービング基地局情報を伝送する(S120)。移動端末情報は、移動端末のMAC(Media Access Control)アドレスであれば良く、サービング基地局情報は、サービング基地局IDであれば良い。
【0089】
ページング制御機は、ページング制御機に関する情報をサービング基地局に伝送する(S130)。
【0090】
サービング基地局は、登録解除要請(DREG−REQ)メッセージに対する応答として登録解除命令(DREG−CMD)メッセージを、移動端末に伝送する(S140)。
【0091】
表1は、移動端末がフェムトセル基地局と通信中において遊休モードに進入する場合、フェムトセル基地局から伝送される登録解除命令(DREG−CMD)メッセージを表すものである。
【0092】
【表1】
表1を参照すると、フェムトセル基地局から伝送されるDREG−CMDメッセージは、フェムトセル基地局ページンググループ識別子(F_PGID)、オーバーレイマクロ基地局ページンググループID(M_PGID)、フェムトセル基地局ページングオフセット及びオーバーレイマクロセル基地局ページングオフセットを含むことができる。
【0093】
F_PGIDは、フェムトセル基地局が属しているCSGに基づいて決定することができる。例えば、同一のCSGに含まれたフェムトセル基地局は、同一のF_PGIDを使用することができる。
【0094】
M_PGIDは、フェムトセルが属しているマクロセルのページンググループIDである。フェムトセル基地局は、F_PGID及びM_PGIDを共に移動端末に伝送し、移動端末がF_PGIDとM_PGIDとの相関関係を持つようにすることができる。
【0095】
フェムトセル基地局ページングオフセットは、移動端末がフェムトセルのページンググループから伝送されるページングメッセージをモニタリングする時点であり、オーバーレイマクロ基地局ページングオフセットは、移動端末がマクロセルのページンググループから伝送されるページングメッセージをモニタリングする時点である。
【0096】
さらに、DREG−CMDメッセージは、ページング周期及びページング聴取区間(paging listen interval)を含むこともできる。
【0097】
移動端末は、フェムトセル領域ではフェムトセルページング情報を通じてページングメッセージを受信し、フェムトセル領域を離れてから、移動端末が位置更新を行うまでは、マクロセルページング情報を通じてページングメッセージをモニタリングする。
【0098】
なお、マクロセルからフェムトセルへと位置更新を行う時には、表2のようなレンジング応答(RNG−RSP)メッセージを通じてフェムトセル基地局及びマクロ基地局のページング情報を受信する。移動端末が位置更新を行った後に、フェムトセル領域ではフェムトセルページング情報を通じてページングメッセージを受信し、フェムトセル領域を離れてから移動端末が位置更新を行うまでは、移動端末は、マクロセルページング情報を通じてページングメッセージをモニタリングする。
【0099】
【表2】
表3は、移動端末がマクロ基地局と通信中において遊休モードに進入する場合、マクロ基地局から伝送されるDREG−CMDメッセージを表すものである。
【0100】
【表3】
表3を参照すると、マクロ基地局から伝送されるDREG−CMDメッセージは、マクロセル基地局ページンググループID(M_PGID)、M_PGIDのオーバーレイマクロ基地局ページングオフセット及び移動端末のホームフェムトセル基地局のページンググループID(F_PGID)を含むことができる。すなわち、マクロセル基地局は、F_PGID及びM_PGIDを共に移動端末に伝送して、移動端末がF_PGIDとM_PGIDとの相関関係を持つようにすることができる。
【0101】
例えば、マクロセル領域に移動端末のホームフェムトセル基地局2個設置されており、2個のホームフェムトセル基地局が、互いに異なるCSGを持つとすれば、マクロセル基地局は、DREG−CMDメッセージを通じて移動端末にM_PGID及び2個のF_PGIDを伝送して、移動端末がM_PGIDと2個のF_PGIDとの相関関係を持つようにする。
【0102】
DREG−CMDメッセージを確認した移動端末は、遊休モードに進入する。遊休モード中の移動端末は、DREG−CMDメッセージを通じて受信したページング情報に基づいてページングメッセージを受信することができる。
【0103】
移動端末が遊休モードにある時に、ページング制御機に移動端末に対する着信呼またはパケットが受信されると(S150)、ページング制御機は、ページンググループ内の全ての基地局にページングメッセージを伝送する(S160)。ページングメッセージを受信した主ページンググループ内の基地局は、自身の管理する移動端末に、ページング広告(PAG−ADV)メッセージをブロードキャストし(S170)、移動端末は、基地局からPAG−ADVメッセージを受信し、正規モードに進入し、サービング基地局と通信する(S180)。
【0104】
ページング制御機が移動端末に対する着信呼やパケットを受信すると、ページング制御機は、ページングメッセージを用いて移動端末を探すために、フェムトセル基地局ページングオフセットで、フェムトセル基地局を介してページングメッセージを伝送する。ページングメッセージに対する応答がないと、ページング制御機は、オーバーレイマクロ基地局ページングオフセットで、マクロ基地局を介してページングメッセージを伝送する。
【0105】
遊休モードにある移動端末は、位置更新条件を満たす場合、位置更新を行う。位置更新条件には、ページンググループ位置更新、タイマーベースの位置更新、パワーダウン位置更新及びMACハッシュスキップ臨界値更新(MAC hash skip threshold update)方法などがある。
【0106】
タイマーベースの位置更新は、位置更新タイマー(以下、“Tタイマー”という。)が満了すると位置更新を行うことを意味する。
【0107】
ページンググループ位置更新は、移動端末が、属していたページンググループから他のページンググループの領域に入った場合に位置更新を行うことを意味する。移動端末が頻繁に位置更新を行うことを防止するために、移動端末がフェムトセル領域からマクロセル領域へ移動したり、マクロセル領域からフェムトセル領域へ移動したり、フェムトセル領域から他のフェムトセル領域へ移動する場合、本発明の一実施例による位置更新方法は、直ちに位置更新を行わず、移動端末が移動した時点から一定時間の後に位置更新を行う。この時、あらかじめ設定されたタイマーを、位置更新のために使用することができる。説明の便宜上、あらかじめ設定されたタイマーは、ページンググループ位置更新タイマー(PG_LU_TIMER)または位置更新遅延タイマーと呼ぶ。ここで、Pタイマーの時間値は、Tタイマーの時間値よりも短いことが望ましい。
【0108】
次に、移動端末がホームフェムトセル領域からマクロセル領域へ移動する場合、本発明の一実施例による位置更新方法について、図5乃至図7を参照して説明する。
【0109】
図5(a)は、本発明の一実施例による、移動端末がホームフェムトセル領域からマクロセル領域へ移動することを示す図で、図5(b)は、本発明の一実施例による、移動端末がホームフェムトセル領域からマクロセル領域へ移動する場合における、位置更新方法を示す図である。
【0110】
図5(a)を参照すると、フェムトセルのページンググループIDであるF_PGIDが1に設定され、マクロセルのページンググループIDであるM_PGIDが0に設定され、フェムトセルがマクロセルの領域内にあるので、F_PGIDとM_PGIDとは相関関係を有する。
【0111】
図5(a)及び5(b)に示すように、移動端末がフェムトセルの位置Aからマクロセルの位置Bに移動する場合、従来技術では、ページンググループIDが1であるページンググループの領域からページンググループIDが0である他のページンググループの領域へ移動したので、移動端末は位置更新を行わなければならない。しかし、本発明の一実施例では、移動端末が、相関関係を持つページンググループへ移動した場合、直ちに位置更新を行わず、Pタイマーを始動する。
【0112】
Pタイマーが動作する間に、移動端末は、オーバーレイマクロ基地局ページングオフセットで、ページングメッセージをモニタリングする。そして、Pタイマーが満了した時点に、移動端末がF_PGIDが1であるページンググループの領域に復帰しないと、移動端末は位置更新を行う。
【0113】
図5では、フェムトセルのページンググループIDとマクロセルのページンググループIDとが異なる場合について説明しているが、フェムトセルのページンググループIDとマクロセルのページンググループIDとが同じ場合にも、移動端末がフェムトセル領域からマクロセル領域へ移動した場合には位置更新を行う。
【0114】
図6は、本発明の一実施例による、移動端末が、フェムトセル領域から、フェムトセルのページンググループと相関関係を有しないページンググループのマクロセルに移動することを示す図である。図6を参照すると、移動端末が、フェムトセル領域から、ホームマクロセルである1番マクロセル(macrocell #1)ではなく2番マクロセル(macrocell #2)に移動する。この場合には、移動端末が相関関係のないページンググループへ移動したので、Pタイマーを駆動せず、直ちに位置更新を行う。
【0115】
図7は、本発明の一実施例による、移動端末が、フェムトセル領域からホームマクロセル領域を経て、フェムトセルのページンググループと相関関係を有しないページンググループのマクロセルに移動することを示す図である。この場合には、移動端末がフェムトセル領域からホームマクロセル領域へ移動する時、Pタイマーを始動し、Pタイマーが満了する前に、端末がフェムトセルのページンググループと相関関係を有しないページンググループのマクロセル領域へ移動すると、移動端末は直ちに位置更新を行い、Pタイマーの作動を中断する。
【0116】
図8(a)は、本発明の一実施例による、移動端末が、ホームフェムトセル領域からマクロセル領域へ移動することを示す図であり、図8(b)は、本発明の一実施例による、Pタイマーが満了する前にTタイマーが満了する場合における、位置更新方法を示す図である。
【0117】
図8(a)を参照すると、フェムトセルのページンググループIDであるF_PGIDは1に設定され、マクロセルのページンググループIDであるM_PGIDは0に設定され、フェムトセルがマクロセルの領域内にあるので、F_PGIDとM_PGID間の相関関係を有している。
【0118】
図8(a)及び8(b)を参照すると、移動端末がフェムトセルの位置Aからマクロセルの位置Bに移動する場合、従来技術では、ページンググループIDが1であるページンググループの領域から、ページンググループIDが0であるページンググループの領域へ移動したので、位置更新を行わなければならない。しかし、本発明の一実施例では、移動端末が相関関係を有するページンググループへ移動した場合には、直ちに位置更新を行わず、Pタイマーを始動する。
【0119】
図8(b)を参照すると、Pタイマーが満了する前に、タイマーベースの位置更新に用いられるTタイマーが満了すると、移動端末は位置更新を行い、Pタイマーの作動を中断する。
【0120】
図9(a)は、本発明の一実施例による、移動端末がホームフェムトセル領域からマクロセル領域へ移動した後、再びホームフェムトセル領域へ移動することを示す図であり、図9(b)は、本発明の一実施例による、Pタイマーが満了する前に移動端末がホームフェムトセル領域に復帰した場合における、位置更新方法を示す図である。
【0121】
図9(a)を参照すると、フェムトセルページンググループIDであるF_PGIDが1に設定され、マクロセルページンググループIDであるM_PGIDが0に設定され、フェムトセルがマクロセルの領域内にあるので、F_PGIDとM_PGID間の相関関係を有している。
【0122】
図9(a)及び9(b)を参照すると、移動端末が、フェムトセルの位置Aからマクロセルの位置Bに移動する場合、従来技術では、ページンググループIDが1であるページンググループの領域から、ページンググループIDが0であるページンググループの領域へ移動したので、移動端末は位置更新を行わなければならない。しかし、本発明の実施例では、移動端末が相関関係を有するページンググループへ移動した場合には、直ちに位置更新を行わず、Pタイマーを始動する。
【0123】
図9(b)を参照すると、移動端末が、Pタイマーが満了する前に、フェムトセル領域に復帰すると、移動端末は位置更新を行わず、Pタイマーを解除する。
【0124】
次に、移動端末がマクロセル領域からホームフェムトセル領域へ移動する場合、本発明の一実施例による位置更新方法について、図10を参照して説明する。
【0125】
図10(a)は、本発明の一実施例による、移動端末がマクロセル領域からホームフェムトセル領域へ移動することを示す図であり、図10(b)は、本発明の一実施例による、移動端末がホームフェムトセル領域からマクロセル領域へ移動する場合における、移動端末の位置更新方法を示す図であり、図10(c)は、本発明の一実施例による、Pタイマーが満了する前にTタイマーが満了する場合における、移動端末の位置更新方法を示す図であり、図10(d)は、本発明の一実施例による、Pタイマーが満了する前に、移動端末がホームフェムトセル領域に復帰した場合における、移動端末の位置更新方法を示す図である。
【0126】
図10(a)を参照すると、フェムトセルのページンググループIDであるF_PGIDは1に設定され、マクロセルのページンググループIDであるM_PGIDは0に設定され、フェムトセルはホームフェムトセルであり、フェムトセルがマクロセル領域内にあるので、F_PGIDとM_PGIDとは相関関係を有している。
【0127】
図10(a)乃至10(d)を参照すると、移動端末がマクロセルの位置Bからフェムトセルの位置Aに移動する場合、従来技術では、ページンググループIDが0であるページンググループの領域から、ページンググループIDが1であるページンググループの領域へ移動したので、移動端末は位置更新を行わなければならない。しかし、本発明の一実施例では、移動端末が、相関関係にあるページンググループへ移動した場合には、直ちに位置更新を行わず、Pタイマーを始動する。
【0128】
図10(b)を参照すると、Pタイマーが満了した時点に、移動端末がM_PGIDが0であるページンググループの領域に復帰しないと、移動端末は、位置更新を行う。この時、移動端末が遊休モードに進入する時に設定されたTタイマーは更新または解除することができる。なお、Pタイマーが満了する前に、移動端末がPGID1と相関関係を有しないページンググループの領域へ移動した場合には、直ちに位置更新を行う。
【0129】
図10(c)を参照すると、Pタイマーが満了する前に、タイマーベースの位置更新に使われるTタイマーが満了すると、移動端末は位置更新を行い、Pタイマーを解除する。
【0130】
図10(d)を参照すると、Pタイマーが満了する前に、移動端末がフェムトセル領域に復帰すると、位置更新を行わず、Pタイマーを解除する。
【0131】
次に、移動端末が、あるフェムトセル領域から他のフェムトセル領域へ移動する場合、本発明の実施例による位置更新方法について、図11乃至図12を参照して説明する。
【0132】
まず、移動端末が、ホームフェムトセル領域から、ホームフェムトセルと異なるPGID及びCSGを有するフェムトセル領域へ移動する場合における、本発明の実施例による移動端末の位置更新方法について、図11を参照して説明する。
【0133】
図11(a)は、本発明の一実施例による、移動端末がホームフェムトセル領域から、ホームフェムトセルと異なるPGID及びCSGを有するフェムトセル領域へ移動することを示す図であり、図11(b)は、本発明の一実施例による、移動端末が、ホームフェムトセル領域から、ホームフェムトセルと異なるPGID及びCSGを有するフェムトセル領域へ移動する場合における、移動端末の位置更新方法を示す図であり、図11(c)は、本発明の一実施例による、Pタイマーが満了する前にTタイマーが満了する場合における、移動端末の位置更新方法を示す図であり、図11(d)は、本発明の一実施例による、Pタイマーが満了する前に移動端末がホームフェムトセル領域に復帰した場合における、移動端末の位置更新方法を示す図である。
【0134】
図11(a)乃至図11(d)を参照すると、移動端末が、ページンググループIDは2であると共にCSGはBであるホームフェムトセルから、ページンググループIDは1であると共にCSGはAであるフェムトセルへ移動する場合、移動端末は、Pタイマーを始動し、Pタイマーの作動に基づいてマクロセルに位置更新を行う。
【0135】
すなわち、図11(b)に示すように、Pタイマーが満了した時点に、移動端末がM_PGIDが2であるページンググループの領域に復帰しないと、移動端末は位置更新を行い、図11(c)に示すように、Pタイマーが満了する前に、タイマーベースの位置更新に使われるTタイマーが満了すると、移動端末は、直ちに位置更新を行い、Pタイマーを解除し、図11(d)に示すように、Pタイマーが満了する前に、移動端末がフェムトセル領域に復帰すると、移動端末は位置更新を行わず、Pタイマーを解除する。
【0136】
次に、移動端末がホームフェムトセル領域から、ホームフェムトセルと同一のPGID及びCSGを有するフェムトセル領域へ移動する場合における、本発明の一実施例による位置更新方法について、図12を参照して説明する。
【0137】
図12は、本発明の一実施例による、移動端末が、ホームフェムトセル領域から、ホームフェムトセルと同一のPGID及びCSGを有するもう一つのフェムトセル領域へ移動することを示す図である。移動端末が、第1ホームフェムトセル領域から、第1ホームフェムトセルと同一のPGID及びCSGを有する第2ホームフェムトセル領域へ移動すると、移動端末は、位置更新を行わない。図12を参照すると、第1ホームフェムトセルが含まれているマクロセルと第2ホームフェムトセルが含まれているマクロセルとが異なることから、移動端末がマクロセル間の移動をした場合にも、移動端末は位置更新を行わない。
【0138】
さらに、ホームフェムトセル基地局とバインディング(binding)されたマクロ基地局を、ホームマクロ基地局とし、ホームフェムトセル基地局が2個以上のホームマクロ基地局とバインディングされているとすれば、移動端末がホームフェムトセル基地局の各領域からホームマクロ基地局の各領域へ移動した場合、Pタイマーが始動し、Pタイマーが満了した時、移動端末がホームフェムトセル基地局のページンググループ領域へ復帰しない場合に位置更新を行う。
【0139】
ページング制御機が、移動端末に対する着信呼やパケットを受信すると、ページング制御機は、ページングメッセージを用いて移動端末を探すために、まず、フェムト基地局ページングオフセットで、フェムトセル基地局を介してページングメッセージを伝送する。ページング制御機がページングメッセージの応答を受信できないと、ページング制御機は、オーバーレイマクロセル基地局ページングオフセットで、マクロ基地局を介してページングメッセージを伝送する。
【0140】
次に、移動端末がホームフェムトセル領域から、ホームフェムトセルと同一のPGIDを有すると共にCSGは異なるフェムトセル領域へ移動する場合における、本発明の一実施例による移動端末の位置更新方法について、図13を参照して説明する。
【0141】
図13(a)は、本発明の一実施例による、移動端末が、ホームフェムトセル領域から、ホームフェムトセルと同一のPGIDを有すると共に異なるCSGを有するフェムトセル領域へ移動することを示す図であり、図13(b)は、本発明の一実施例による、移動端末が、ホームフェムトセル領域から、ホームフェムトセルと同一のPGIDを有すると共に異なるCSGを有するフェムトセル領域へ移動する場合における、移動端末の位置更新方法を示す図であり、図13(c)は、本発明の一実施例による、Pタイマーが満了する前にTタイマーが満了する場合における、移動端末の位置更新方法を示す図であり、図13(d)は、本発明の一実施例による、Pタイマーが満了する前に、移動端末がホームフェムトセル領域に復帰した場合における、移動端末の位置更新方法を示す図である。
【0142】
図13(a)を参照すると、移動端末は、位置Bから位置Aに移動し、位置B及び位置Aは両方とも、PGIDが1である。この場合、従来技術では、同一のPGIDを有する領域へ移動したので、移動端末は位置更新を行わない。
【0143】
しかし、フェムトセルに対して多いPGIDが必要とされるから、PGIDが再使用されることがある。特に、同一のPGIDを持つ2フェムトセルが隣接している場合には、異なるページングサイクル及びページングオフセットを有することがあり、あるフェムトセル領域から、PGIDは同じであるが、ページングオフセットが異なるフェムトセル領域へ移動した移動端末は、ページングメッセージを受信することができない。
【0144】
そこで、移動端末が、ホームフェムトセル領域から、ホームフェムトセルと同一のPGIDを有するが、CSGは異なるフェムトセル領域へ移動すると、Pタイマーを用いて位置更新を行う。
【0145】
移動端末は、フェムトセル基地局が伝送する放送チャネル(BCH)、追加的なシステム情報またはページング広告(MOB_PAG−ADV)メッセージを通じて、フェムトセルのCSGを確認することができる。
【0146】
表4は、フェムトセル基地局から伝送されるMOB_PAG−ADVメッセージの一例を表すものである。
【0147】
【表4】
表4を参照すると、フェムトセル基地局から伝送されるページング広告メッセージは、フェムトセル基地局ID(base stationID、BS ID)とフェムトセル基地局が支援するCSGのIDを含むことができる。
【0148】
移動端末が、ホームフェムトセル領域から、ホームフェムトセルと同一のPGIDを有するが、CSGが異なる他のフェムトセル領域へ移動すると、Pタイマーが始動する。 図13(b)に示すように、Pタイマーが満了した時点に、移動端末がCSG Aの領域に復帰しないと、移動端末の位置更新を行い、図13(c)に示すように、Pタイマーが満了する前にタイマーベースの位置更新に使われるTタイマーが満了すると、移動端末は、位置更新を行い、Pタイマーを解除する。図13(d)に示すように、Pタイマーが満了する前に、移動端末がCSG Aの領域に復帰すると、移動端末は、位置更新を行わず、Pタイマーを解除する。
【0149】
図14は、本発明の他の実施例による、移動端末のタイマーに基づく位置更新方法を示す図である。
【0150】
移動端末は、遊休モードに進入することができる。この時、サービング基地局がマクロ基地局(または、マクロセル基地局)またはフェムト基地局(または、フェムトセル基地局)であればいい。
【0151】
移動端末は、遊休モードに進入した後に、位置更新タイマー(Ttimer)を設定することができる(S902)。
【0152】
移動端末は、様々な動作を行いながら、タイマーの満了したか否かを判断することができる。例えば、移動端末は、あるセル領域から他のセル領域へ移動する中に、Tタイマーが満了したか否かを判断することができる。もし、Tタイマーが満了した場合は、移動端末は位置更新を行うことができる。Tタイマーが満了する前においては、移動端末は、引き続き遊休モードに留まることができる。
【0153】
Tタイマーが満了する前に、移動端末はマクロセルからフェムトセルに、フェムトセルからマクロセルに、及び/またはフェムトセルからフェムトセルに移動することができる(S903)。
【0154】
マクロセルとフェムトセルのページング識別子が互いに相関関係にある場合には、移動端末は、ページンググループが変更されても位置更新を行わず、、位置更新遅延タイマー(例えば、Pタイマー)を設定することができる。さらに、移動端末が一つ以上のフェムトセルに加入しており、各フェムトセルが互いに相関関係にある場合には、移動端末は、ページンググループが変更されても位置更新を行わず、Pタイマーを設定することができる(S904)。
【0155】
移動端末は、Pタイマーが満了するか否かを判断することができる(S905)。
【0156】
Pタイマーが満了すると、移動端末は、該当の領域のマクロセル基地局またはフェムトセル基地局へと位置更新を行うことができる(S907)。
【0157】
Pタイマーが満了していないと、移動端末は、Tタイマーが満了したか否か判断し(S906)、Tタイマーも満了していない場合には、継続して遊休モード動作を行うことができる。この時、タイマー条件以外の他のイベントが発生することがある。その場合には、移動端末は、タイマー動作を無視し、該当のイベントに従う動作を行うことができる。もちろん、Tタイマーが満了した場合にも、移動端末は該当の基地局へと位置更新を行うことができる(S907)。
【0158】
本発明のさらに他の実施例として、上述した本発明の実施例が行われる移動端末及び基地局について説明する。
【0159】
移動端末は、アップリンクでは送信機として動作し、ダウンリンクでは受信機として動作することができる。また、基地局は、アップリンクでは受信機として動作し、ダウンリンクでは送信機として動作することができる。すなわち、移動端末及び基地局は、情報またはデータの送受信のために送信機及び受信機を含むことができる。
【0160】
送信機及び受信機は、本発明の実施例が行われるためのプロセッサ、モジュール、部分及び/または手段などを含むことができる。特に、送信機及び受信機は、遊休モード動作を行うためのモジュール(手段)、タイマーを起動するためのモジュール、及びメッセージを送受信するためのアンテナなどを含むことができる。
【0161】
本発明の実施例に用いられる移動端末は、低電力RF(Radio Frequency)/IF(Intermediate Frequency)モジュールを含むことができる。また、移動端末は、上述した本発明の実施例を行うためのコントローラ機能、サービス特性及び伝播環境に応じたMAC(Medium Access Control)フレーム可変制御機能、ハンドオーバー(HandOver)機能、認証及び暗号化機能、データ伝送のためのパケット変復調機能、高速パケットチャネルコーディング機能及び実時間モデム制御機能などを行う手段、モジュールまたは部分などを含むことができる。
【0162】
基地局は、上位層から受信したデータを無線または有線で移動端末に伝送することができる。基地局は、低電力RF(Radio Frequency)/IF(Intermediate Frequency)モジュールを含むことができる。また、基地局は、上述した本発明の実施例を行うためのコントローラ機能、直交周波数分割多重接続(OFDMA:Orthogonal Frequency Division Multiple Access)パケットスケジューリング、時分割デュプレックス(TDD:Time Division Duplex)パケットスケジューリング及びチャネル多重化機能、サービス特性及び伝播環境に応じたMACフレーム可変制御機能、高速トラフィック実時間制御機能、ハンドオーバー(HandOver)機能、認証及び暗号化機能、データ伝送のためのパケット変復調機能、高速パケットチャネルコーディング機能及び実時間モデム制御機能などを行う手段、モジュールまたは部分などを含むことができる。
【0163】
以下では、本発明の他の実施例において使用可能な位置更新手順について詳細に説明する。
【0164】
図15は、本発明の一実施例による、二段階(two step)ページングを行う方法を示す図である。
【0165】
図15は、本発明の一実施例による、移動端末(AMS)がマクロ基地局に進入する動作を示す。また、マクロ基地局は、移動端末の属している閉加入者グループ(CSG)を支援するCSGフェムト基地局を含んでいるとする。
【0166】
図15で、基地局またはページング制御機は、二段階ページングを行うことができる。
【0167】
例えば、マクロ基地局がCSGフェムト基地局を含んでいる場合、ページング制御機は、CSGフェムト基地局及びマクロ基地局にページングメッセージを伝送することができる。この時、ページング制御機は、CSGフェムト基地局以外の他のフェムト基地局及びCSGフェムト基地局を含まないマクロ基地局には、ページングメッセージを伝送しなくて済む。したがって、ネットワークに加えられるページングメッセージオーバーヘッドを效果的に低減することができる。以下、図15を参照して、二段階ページングメッセージ伝送方法について詳細に説明する。
【0168】
移動端末は、遊休モード進入を要請するために、登録解除要請メッセージ(DREG−REQ)をマクロ基地局に伝送する(S501)。
【0169】
本発明の実施例において、ページングオフセット有効タイマー(以下、Pタイマー)は、選択的に使われることができる。Pタイマーとは、移動端末がマクロ基地局のセル領域(以下、マクロセル領域)からフェムト基地局のセル領域(以下、フェムトセル領域)へ移動したり、フェムトセル領域からマクロセル領域へ移動したりする場合、移動端末が位置更新を行わない、既に設定された時間のことをいう。本発明の実施例においていうPタイマーという用語は、例示的なものに過ぎず、同一の機能を行うタイマーは、用語によらず、いずれも同一のタイマーを指す。
【0170】
すなわち、移動端末が位置更新を行うべき条件(例えば、マクロ基地局からCSGフェムト基地局へ移動端末が移動)を満たしても、Pタイマーが駆動している時間においては位置更新を行わないことから、余分の位置更新に起因するリソース浪費を防止することができる。
【0171】
S501段階で、移動端末がPタイマーを支援すると、Pタイマーパラメータを含む登録解除要請メッセージを、マクロ基地局に伝送し、Pタイマーを支援しないと、移動端末は、Pタイマーパラメータを含まない登録解除要請メッセージを、マクロ基地局に伝送することができる。本発明の実施例では、Pタイマーを使用するとして説明する。
【0172】
マクロ基地局は、Pタイマーパラメータ及びページング情報を含む登録解除命令(DREG−CMD)メッセージを、移動端末に伝送する(S502)。
【0173】
下記の表5は、S502段階で用いられるDREG−CMDメッセージの一例を表すものである。
【0174】
【表5−1】
【0175】
【表5−2】
表5を参照すると、DREG−CMDメッセージには、Pタイマー及びページング情報が含まれることができる。ここで、ページング情報には、マクロ基地局のPGID、CSGフェムトセル基地局のPGID、ページング周期、第1ページングオフセット(例えば、フェムトセルページングオフセット)、第2ページングオフセット(例えば、マクロセルページングオフセット)、ページング聴取区間などが含まれることができる。
【0176】
再び図15を参照すると、移動端末は、マクロ基地局から、自身の加入したCSGフェムト基地局へ移動することができる。この場合、移動端末は、フェムト基地局に位置更新を行うために、Pタイマーを含むRNG−REQメッセージを、CSGフェムト基地局に伝送することができる(S503)。
【0177】
下記の表6は、本発明の実施例において使用可能なRNG−REQの一例を表すものである。
【0178】
【表6】
表6を参照すると、移動端末は、Pタイマーを選択的に使用することができる。例えば、移動端末が自身のCSGフェムトセル領域を離れた場合、Pタイマーを始動し、タイマーが満了した時点に、CSGフェムトセル領域へ復帰しないと、位置更新を行うことができる。もし、Pタイマーが0に設定されると、移動端末は、フェムトセル領域を離れても位置更新を行わず、第2ページングオフセットを用いて、マクロ基地局からページングメッセージを受信することができる。
【0179】
CSGフェムト基地局は、Pタイマーパラメータ、位置更新の結果を表す位置更新応答パラメータ、移動端末に割り当てられた新しいページング情報、ページング制御機識別子、及び遊休モードで移動端末が維持する臨時識別子(Temporary ID)のうちの一つ以上を含むレンジング応答メッセージを、移動端末に伝送することができる(S504)。
【0180】
図15で、移動端末は、CSGフェムトセル領域の他、マクロセル領域においてもPタイマーを用いることができる。もし、移動端末がPタイマーを利用する場合には、移動端末がマクロ基地局からCSGフェムト基地局へ移動する場合にも、Pタイマー時間においては位置更新を行わない。このような場合には、S503段階及びS504段階は行われない。すなわち、S503段階及びS504段階は、Pタイマーを利用しないか、または、Pタイマーを利用する場合であっても、移動端末がフェムト基地局へ移動した後にPタイマーが満了する場合に行うことができる。
【0181】
移動端末への呼(call)やダウンリンクデータがある場合に、ページング制御機(PC)は、CSGフェムト基地局にページングメッセージを伝送し(S505)、マクロ基地局にも同一のページングメッセージを伝送し(S506)、二段階ページングメッセージ伝送を行うことができる(S505,S506)。
【0182】
例えば、ページング制御機は、CSGフェムト基地局及びCSGフェムト基地局を含むマクロ基地局に、同時にまたは順次にページングメッセージを伝送することができる。すなわち、移動端末が、ある基地局から他の基地局へ移動している状況で、ページング制御機は、移動端末が位置更新を行ったCSGフェムト基地局にまずページングメッセージを伝送し、これに対する応答がない場合に、マクロ基地局にページングメッセージを伝送することができる。または、ページング制御機は、CSGフェムト基地局及びマクロ基地局にページングメッセージを同時に伝送することができる。
【0183】
移動端末は、同一のCSGフェムトセルPGIDを持つCSGフェムト基地局からページングメッセージを受信するために、登録解除命令メッセージに含まれた第1ページングオフセットが表す時点で、ページングメッセージをモニターすることができる。もし、第1ページングオフセットで、ページングメッセージを受信できなかった場合は、移動端末はも第2ページングオフセットが表す時間で、ページングメッセージをモニターすることができる。
【0184】
図15及び以下に説明する本発明の実施例において、Pタイマーの情報は、DREG−REQ/CMDメッセージ、RNG−REQ/RSPメッセージ、スーパーフレームヘッダー(SFH)または近隣基地局広告(NBR−ADV)メッセージを通じて、移動端末に伝送されることができる。
【0185】
図16は、本発明の一実施例による、二段階ページングを行う方法を示す図である。
【0186】
図16の基本仮定及び基本条件は、図15と同一にする。ただし、図16は、移動端末が、フェムト基地局で遊休モードに進入する場合を示す。移動端末は、遊休モードに進入するために、CSGフェムト基地局に、Pタイマーを含む登録解除要請(DREG−REQ)メッセージを伝送することができる(S601)。
【0187】
CSGフェムト基地局は、登録解除要請メッセージに対する応答として、Pタイマー及びページング情報のうち少なくとも一つを含む登録解除命令(DREG−CMD)メッセージを伝送することができる(S602)。
【0188】
下記の表7は、S602段階で使用されるDREG−CMDメッセージの一例を表すものである。
【0189】
【表7】
表7を参照すると、DREG−CMDメッセージは、Pタイマー及びページング情報を含むことができる。ここで、ページング情報には、マクロ基地局ページンググループ識別子(Macro BS PGID)、CSGフェムトセル基地局ページンググループ識別子(CSG Femtocell BS PGID)、ページング周期、第1ページングオフセット(例えば、フェムトセルページングオフセット)、第2ページングオフセット(例えば、マクロセルページングオフセット)、ページング聴取区間などが含まれることができる。
【0190】
移動端末は、遊休モードにおいてページング領域間を移動することができる。例えば、移動端末がCSGフェムトセル領域で遊休モードに進入した後に、CSGフェムトセルからマクロセル領域へ移動することができる。この場合に、移動端末は、マクロ基地局から位置更新を行うことができる。
【0191】
図16で、移動端末がPタイマーを利用する場合には、移動端末がマクロ基地局へ移動した後にも、Pタイマーが動作する間には位置更新を行わない。ただし、Pタイマーが満了した後にも、移動端末が継続してマクロセル領域に留まる場合には、マクロ基地局に位置更新を行わなければならない。
【0192】
そこで、移動端末は、位置更新を行うために、Pタイマーパラメータを含むレンジング要請(RNG−REQ)メッセージを、マクロ基地局に伝送することができる(S603)。
【0193】
これに対する応答として、CSGフェムト基地局は、Pタイマーパラメータ、位置更新の結果を表す位置更新応答パラメータ、移動端末に割り当てられた新しいページング情報、ページング制御機識別子及び遊休モードで移動端末が維持する臨時識別子(Temporary ID)のうちの一つ以上を含むレンジング応答(RNG−RSP)メッセージを、移動端末に伝送することができる(S604)。
【0194】
移動端末への呼(call)やダウンリンクデータがある場合に、ページング制御機(PC)は、CSGフェムト基地局にページングメッセージを伝送することができ(S605)、マクロ基地局にも同一のページングメッセージを伝送することができる(S606)。これによって、二段階ページングメッセージ伝送を行うことができる(S605,S606)。
【0195】
もし、表7においてPタイマーが0に設定された場合には、移動端末は、マクロ基地局へ移動した後にも位置更新を行わず、第2ページングオフセットの時点で、CSGフェムトセル基地局と位置更新を行うことができる。この場合には、移動端末はS603段階及びS604段階は行わない。
【0196】
移動端末は、同一のマクロセルページンググループ識別子を持つマクロ基地局からページングメッセージを受信するために、登録解除命令メッセージに含まれた第2ページングオフセットの時点で、ページングメッセージをモニターすることができる。ただし、移動端末は、CSGフェムトセル近傍では、第1ページングオフセットで、CSGフェムト基地局から伝送されるページングメッセージをモニターすることができる。
【0197】
本発明の他の実施例として、二段階ページングを行う方法について説明する。移動端末は、図15及び図16のように遊休モードに進入する過程において、マクロ基地局またはCSGフェムト基地局から二段階ページングを行うために、移動端末が、第1ページングオフセット、第2ページングオフセット、CSGフェムトセルページング識別子及びマクロセルページング識別子を受信することができる。
【0198】
ただし、本発明の他の実施例は、移動端末が位置更新を行う中に、二段階ページングを行うためのパラメータを受信する場合を示す。すなわち、移動端末は、位置更新を行う時に受信するレンジング応答メッセージを通じて、二段階ページングを行うためのパラメータを受信することができる。
【0199】
下記の表8は、本発明の他の実施例で使用可能なレンジング応答メッセージ(RNG−RSP)の一例で、特に、マクロ基地局から伝送されるレンジング応答(RNG−RSP)メッセージの例を示す。
【0200】
【表8−1】
【0201】
【表8−2】
表8を参照すると、RNG−RSPメッセージは、Pタイマーパラメータ、位置更新の結果を表す位置更新応答パラメータ、移動端末に割り当てられた新しいページング情報、ページング制御機識別子、及び遊休モードで移動端末が維持する臨時識別子(Temporary ID)のうち、一つ以上が含まれることができる。
【0202】
ここで、新しいページング情報には、マクロ基地局ページンググループ識別子(Macro BS PGID)、CSGフェムトセル基地局ページンググループ識別子(CSG Femtocell BS PGID)、ページング周期、第1ページングオフセット(例えば、フェムトセルページングオフセット)、第2ページングオフセット(例えば、マクロセルページングオフセット)、ページング聴取区間などが含まれることができる。
【0203】
下記の表9は、本発明の他の実施例で使用可能なレンジング応答(RNG−RSP)メッセージの一例で、特に、マクロ基地局により伝送されるレンジング応答(RNG−RSP)メッセージを示す。
【0204】
【表9】
表9を参照すると、RNG−RSPメッセージは、Pタイマーパラメータ、位置更新の結果を表す位置更新応答パラメータ、移動端末に割り当てられた新しいページング情報、ページング制御機識別子、及び遊休モードで移動端末が維持する臨時識別子(Temporary ID)のうちの一つ以上が含まれることができる。
【0205】
図17は、本発明の一実施例による、二段階ページングが行われる様子を示す図である。
【0206】
図17を参照すると、移動端末の加入したCSGサービスを支援するCSGホームフェムトセルは、フェムトセル#A及びフェムトセル#Bであるとする。また、マクロ基地局#1が管理するページング領域をマクロセル#1とし、マクロ基地局#2が管理するページング領域をマクロセル#2とする。この場合、マクロセル#1及び#2のページンググループ識別子は‘0’に設定される。すなわち、マクロセル#1及び#2は、同一のページンググループに属しているとする。
【0207】
また、移動端末は、図15または図16に示すように、マクロセルまたはフェムトセル領域で遊休モードに進入することができ、DREG−CMDメッセージ及び/またはRNG−RSPメッセージを通じて、第1ページングオフセット、第2ページングオフセット、CSGフェムトセルページンググループ識別子及びマクロセルページンググループ識別子のうちの一つ以上を受信することができる。
【0208】
マクロセル#1は、フェムトセル#A、#B、#C及び#Dを含んでおり、マクロセル#2は、フェムトセル#D、#E及び#Fを含んでいる。すなわち、マクロセル#1は、CSGフェムトセルを含んでおり、マクロセル#2は、CSGフェムトセルを含んでいない。図17では、遊休モードで移動端末がマクロセル#2からマクロセル#1に移動する場合を示す。
【0209】
一般の場合、移動端末は、マクロセル#2からマクロセル#1に移動しても、ページンググループ識別子が同一であるから、位置更新を行わない。しかし、図17では、マクロセル#1が移動端末のCSGフェムトセル#A及び#Bを含んでいるから、移動端末は、マクロ基地局#1と位置更新を行う。
【0210】
この時、移動端末が外部呼を受信した場合、ページング制御機は、二段階でページング公知メッセージをCSGフェムト基地局及びマクロ基地局#1に伝達することができる。例えば、ページング制御機が、移動端末を探すために、移動端末のCSGフェムトセル領域にページング公知メッセージを伝達し、応答がない場合、オーバーレイマクロセル領域にページング公知メッセージを伝達することができる。
【0211】
したがって、ページング制御機は、移動端末を探すために、全てのマクロ基地局またはフェムト基地局にページングメッセージを伝送する必要がなく、CSGフェムト基地局及び/またはCSGフェムト基地局を含むマクロ基地局(例えば、マクロ基地局#1)にのみページングメッセージを伝送することによって、ページングメッセージによるオーバーヘッドを低減することができる。
【0212】
図17に示すように、移動端末は、自身のページング周期でページングメッセージを受信するために、第1ページングオフセット及び第2ページングオフセットで、それぞれCSGフェムト基地局及びマクロ基地局から伝送されるページングメッセージをモニターすることができる。
【0213】
図18は、本発明の実施例が具現されうる移動端末及び基地局の構成を示す図である。
【0214】
図18を参照すると、移動端末(AMS)及び基地局(ABS)は、情報、データ、信号及び/またはメッセージなどを送受信できるアンテナ800,810、アンテナ800,810を制御してメッセージを伝送する送信モジュール(Tx module)840,850、アンテナを制御してメッセージを受信する受信モジュール(Rx module)860,870、基地局との通信に関する情報を保存するメモリー880,890、及びメモリーを制御するプロセッサ820,830をそれぞれ含む。ここで、基地局はフェムト基地局またはマクロ基地局であればいい。移動端末及び基地局の構成要素について詳細に説明すると、下記の通りである。
【0215】
アンテナ800,810は、伝送モジュール840,850で生成された信号を伝送するための伝送アンテナと、無線信号を受信して受信モジュール860,870に伝達するための受信アンテナを含む。多重アンテナ(Multiple Input Multiple Output:MIMO)機能が支援される場合には、2個以上のアンテナを備えることができる。
【0216】
プロセッサ820,830は、通常、移動端末または基地局の全般的な動作を制御する。特に、プロセッサ820,830は、上述した本発明の実施例を行うための制御機能、サービス特性及び伝播環境に応じた様々なMAC(Medium Access Control)フレーム可変制御機能、ハンドオーバー(HandOver)機能、認証及び暗号化機能などを果たすことができる。また、プロセッサ820,830は、様々なメッセージの暗号化を制御できる暗号化モジュール及び様々なメッセージの送受信を制御するタイマーモジュールをそれぞれ含むことができる。
【0217】
伝送モジュール840,850は、プロセッサ820,830からスケジューリングされた伝送データを、所定の符号化(coding)及び変調(modulation)を行った後、アンテナ800,810に伝達することができる。
【0218】
受信モジュール860,870は、アンテナ800,810を介して受信されたデータを、複号(decoding)及び復調(demodulation)して、原本データとして復元し、プロセッサ820,830に伝達することができる。
【0219】
メモリー880,890は、プロセッサ820,830の処理及び制御のためのプログラムを格納することができ、入/出力されるデータ(移動機器の側面で、基地局から受信したアップリンクグラント(UL grant)、システム情報、ステーション識別子(STID)、フロー識別子(FID)、動作時間(Action Time)等)を臨時に格納することができる。
【0220】
また、メモリー880,890は、フラッシュメモリータイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリー(例えば、SDまたはXDメモリー)、RAM(Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、ROM(Read−Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、PROM(Programmable Read−Only Memory)、磁気メモリー、磁気ディスク、光ディスクのうち、少なくとも一つのタイプの記憶媒体を含むことができる。
【0221】
図18で説明した移動端末及び基地局の構成成分及び機能を用いて、上に説明した本発明の実施例を行うことができる。以下では、移動端末及び基地局の機能をより具体的に説明する。
【0222】
移動端末に備えられたプロセッサ820は、移動端末の遊休モード動作を制御することができる。すなわち、プロセッサ820は、遊休モード動作を開始するために、DREG−REQメッセージを生成し、伝送モジュール840を介して基地局に伝送することができる。また、プロセッサ820は、基地局からDREG−CMDメッセージを受信し、DREG−CMDメッセージに含まれたパラメータをデコーディングして、遊休モード動作を行うことができる。
【0223】
移動端末のプロセッサ820は、遊休モードにおいて位置更新条件を満たす場合に、基地局との位置更新を制御することができる。すなわち、移動端末のプロセッサ820は、Pタイマーパラメータを含むRNG−REQメッセージを構成して、基地局に伝送でき、基地局からRNG−RSPメッセージを受信することができる。この時、プロセッサ820は、RNG−REQメッセージに含まれたPタイマーパラメータ及び新しいページング情報を用いて、第1ページングオフセット及び/または第2ページングオフセットで、ページングメッセージをモニタリングすることができる。
【0224】
基地局に備えられたプロセッサ830は、移動端末の遊休モード動作を支援することができる。例えば、プロセッサ830が移動端末からDREG−REQメッセージを受信すると、基地局のプロセッサ830は、Pタイマー及びページング情報のうちの少なくとも一つを含むDREG−CMDメッセージを構成して、移動端末に伝送することができる。
【0225】
また、基地局は、移動端末の位置更新を支援することができる。例えば、基地局が移動端末からレンジング要請(RNG−REQ)メッセージを受信すると、基地局830のプロセッサは、Pタイマーパラメータ及び新しいページング情報のうちの少なくとも一つを含むレンジング応答(RNG−RSP)メッセージを移動端末に伝送することができる。この時、基地局は、オーバーレイマクロセル基地局またはフェムトセル基地局であればいい。
【0226】
本発明に係る実施例は、様々な手段、例えば、ハードウェア、ファームウェア(firmware)、ソフトウェアまたはそれらの結合などにより具現することができる。ハードウェアによる具現の場合、本発明の一実施例による位置更新方法は、一つまたはそれ以上のASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどにより具現することができる。
【0227】
ファームウェアやソフトウェアによる具現の場合、本発明の一実施例による位置更新方法は、以上で説明された機能または動作を行うモジュール、手順または関数などの形態で具現することができる。ソフトウェアコードはメモリーユニットに記憶されてプロセッサにより駆動されることができる。メモリーユニットは、プロセッサの内部または外部に設けられて、公知の様々な手段によりプロセッサとデータを交換することができる。
【0228】
本発明は、本発明の技術的思想及び必須特徴を逸脱しない範囲で他の特定の形態に具体化可能であるということは、当業者にとっては明らかである。したがって、上記の詳細な説明は、いずれの面においても制約的に解析されてはならず、例示的なものとして考慮されなければならない。本発明の範囲は、添付した請求項の合理的な解析により決定されるべきであり、よって、本発明の等価的範囲内における変更はいずれも本発明の範囲に含まれる。
【0229】
また、特許請求の範囲で明示的な引用関係を有しない請求項を結合して実施例を構成したり、出願後の補正により新しい請求項として含めることができる。
【実施例】
【0230】
様々な実施例を、発明を実施するための形態に記載した。
【産業上の利用可能性】
【0231】
本発明の実施例は、次の効果を奏する。第一に、本発明の実施例は、移動端末の位置更新の回数を低減することができる。第二に、本発明の実施例は、基地局のページングメッセージ伝送によるオーバーヘッドを低減することができる。第三に、本発明の実施例は、移動端末がフェムトセルからマクロセルに移動する時、マクロセルからフェムトセルに移動する時、またはフェムトセルからフェムトセルに移動する時に、效率的に位置更新を行うことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フェムトセルを含む無線通信システムの移動端末で位置更新を行う方法であって、
前記移動端末が留まっている第1フェムトセル基地局のページンググループ識別子(ID)及び前記第1フェムトセル基地局を含むマクロ基地局のページンググループIDを含む登録解除命令(deregistration command、DREG−CMD)メッセージを受信する段階と、
前記移動端末が、前記第1フェムトセル領域から、前記第1フェムトセルのページンググループIDと異なるページンググループIDを有する第2フェムトセル領域へ移動する間に、位置更新遅延タイマー(location update delay timer)を始動する段階と、
前記位置更新遅延タイマーの動作に基づいて位置更新を行う段階と、
を含む、位置更新方法。
【請求項2】
前記第2フェムトセルは、前記マクロ基地局の領域内に含まれ、
前記位置更新を行う段階は、前記位置更新遅延タイマーが満了した時、前記マクロ基地局へと前記位置更新を行う段階を含む、請求項1に記載の位置更新方法。
【請求項3】
前記位置更新を行う段階は、前記位置更新遅延タイマーが満了する前にタイマーベースの位置更新のための位置更新タイマー(location update timer)が満了すると、前記位置更新を行う段階を含む、請求項1に記載の位置更新方法。
【請求項4】
前記位置更新を行う段階は、前記位置更新遅延タイマーが満了する前に、前記移動端末が前記第1フェムトセルの領域に復帰すると、前記位置更新遅延タイマーを解除する段階を含む、請求項1に記載の位置更新方法。
【請求項5】
前記位置更新を行う段階は、前記位置更新遅延タイマーが満了する前に、前記移動端末が前記マクロ基地局のページンググループの領域を離れると、前記位置更新を行う段階を含む、請求項1に記載の位置更新方法。
【請求項6】
フェムトセルを含む無線通信システムの移動端末で位置更新を行う方法であって、
前記移動端末が留まっている第1フェムトセル基地局のページンググループ識別子(ID)を含む登録解除命令(deregistration command、DREG−CMD)メッセージを受信する段階と、
前記移動端末が前記第1フェムトセルの領域から第2フェムトセルの領域へ移動する間に、位置更新遅延タイマー(location update delay timer)を始動する段階と、
前記位置更新遅延タイマーの動作に基づいて位置更新を行う段階と、
を含み、
前記第1フェムトセルのページンググループIDと前記第2フェムトセルのページンググループIDとは同一であり、前記第1フェムトセルの閉加入者グループ(closed subscriber group、CSG)と前記第2フェムトセルの閉加入者グループとは異なる、位置更新方法。
【請求項7】
前記第2フェムトセル基地局から、前記第2フェムトセルの閉加入者グループ(CSG)IDを含むページング広告(MOB_PAG−ADV)メッセージを受信する段階をさらに含む、請求項6に記載の位置更新方法。
【請求項8】
前記位置更新を行う段階は、前記位置更新遅延タイマーが満了した時、前記第2フェムトセルへと直ちに位置更新を行う段階を含む、請求項6に記載の位置更新方法。
【請求項9】
前記位置更新を行う段階は、前記位置更新遅延タイマーが満了する前に、タイマーベースの位置更新のための位置更新タイマー(location update timer)が満了すると、位置更新を行う段階を含む、請求項6に記載の位置更新方法。
【請求項10】
前記位置更新を行う段階は、前記位置更新遅延タイマーが満了する前に、前記移動端末が前記第1フェムトセルの領域に復帰すると、前記位置更新遅延タイマーを解除する段階を含む、請求項6に記載の位置更新方法。
【請求項11】
フェムトセルを含む無線通信システムの移動端末で位置更新を行う方法であって、
前記移動端末が留まっている第1フェムトセル基地局のページンググループ識別子(ID)及び前記第1フェムトセル基地局を含むマクロ基地局のページンググループIDを含む登録解除命令(deregistration command、DREG−CMD)メッセージを受信する段階と、
前記移動端末が前記第1フェムトセルの領域から前記マクロ基地局の領域へ移動する間に、位置更新遅延タイマー(location update delay timer)を始動する段階と、
前記位置更新遅延タイマーの動作に基づいて位置更新を行う段階と、
を含む、位置更新方法。
【請求項12】
前記位置更新遅延タイマーが満了する前に、前記移動端末が前記マクロ基地局の領域を離れると、直ちに位置更新を行う段階を含む、請求項11に記載の位置更新方法。
【請求項13】
前記第1フェムトセル基地局のページンググループIDと前記マクロ基地局のページンググループIDとが同一である、請求項11に記載の位置更新方法。
【請求項14】
フェムトセル環境で位置更新を行う方法であって、
基地局から第1領域の第1ページンググループ識別子(ID)及び第2領域の第2ページンググループIDを含む登録解除命令(deregistration command、DREG−CMD)メッセージを受信する段階と、
移動端末が前記位置更新を行うための第1タイマーを設定する段階と、
前記移動端末が前記第1領域から前記第2領域へ移動する段階と、
前記移動端末が所定の期間において前記位置更新を遅延するための第2タイマーを設定する段階と、
を含む、位置更新方法。
【請求項15】
前記第2タイマーが満了すると、前記移動端末は、前記第2領域で前記位置更新を行う、請求項14に記載の位置更新方法。
【請求項16】
前記第2タイマーが満了する前に前記第1タイマーが満了すると、前記第2領域で前記位置更新を行う、請求項14に記載の位置更新方法。
【請求項17】
前記移動端末が、前記第2タイマーが満了する前に前記第1領域に復帰し、前記第1タイマーが満了していないと、前記移動端末は前記位置更新を行わない、請求項14に記載の位置更新方法。
【請求項18】
前記第1領域は、マクロセル領域であり、
前記第1ページンググループIDは、マクロページンググループIDであり、
前記第2領域は、フェムトセル領域であり、
前記第2ページンググループIDは、フェムトページンググループIDである、請求項14に記載の位置更新方法。
【請求項19】
前記第1領域は、フェムトセル領域であり、
前記第1ページンググループIDは、フェムトページンググループIDであり、
前記第2領域は、マクロセル領域であり、
前記第2ページンググループ識別子は、マクロページンググループIDである、請求項14に記載の位置更新方法。
【請求項20】
前記第1ページンググループID及び前記第2ページンググループIDは、互いに相関関係にある、請求項14に記載の位置更新方法。
【請求項21】
フェムトセル環境で位置更新を行う方法であって、
移動端末から登録解除命令メッセージを受信する段階と、
前記移動端末に第1領域の第1ページンググループ識別子(ID)及び第2領域の第2ページンググループIDを含む登録解除命令を伝送する段階と、を含み、
前記移動端末が前記第1領域から前記第2領域へ移動する時、所定の期間において前記位置更新を遅延するための第1タイマーを設定する、位置更新方法。
【請求項22】
前記第1タイマーが満了すると、前記移動端末は、前記第2領域で前記位置更新を行う、請求項21に記載の位置更新方法。
【請求項23】
前記第1領域は、マクロセル領域であり、
前記第1ページンググループIDは、マクロページンググループIDであり、
前記第2領域は、フェムトセル領域であり、
前記第2ページンググループIDは、フェムトページンググループ識別子である、請求項21に記載の位置更新方法。
【請求項24】
前記第1領域は、フェムトセル領域であり、
前記第1ページンググループIDは、フェムトページンググループIDであり、
前記第2領域は、マクロセル領域であり、
前記第2ページンググループIDは、マクロページンググループIDである、請求項21に記載の位置更新方法。
【請求項25】
前記第1ページンググループID及び前記第2ページンググループIDは、互いに相関関係にある、請求項21に記載の位置更新方法。
【請求項26】
移動端末が遊休モードの動作を行う方法であって、
遊休モードの進入を要請する遊休モード要請メッセージを第1基地局に伝送する段階と、
前記第1基地局から第1ページング情報を含む遊休モード命令メッセージを受信する段階と、
第2基地局と位置更新を行うために、前記第2基地局にレンジング要請(RNG−REQ)メッセージを伝送する段階と、
前記第2基地局から第2ページング情報を含むレンジング応答(RNG−RSP)メッセージを受信する段階と、を含み、
前記第1ページング情報及び前記第2ページング情報のうちの一つ以上は、二段階ページングのためのパラメータを含む、遊休モード動作の実行方法。
【請求項27】
前記二段階ページングを行うためのパラメータは、第1ページングオフセット、第2ページングオフセット、閉加入者グループ(CSG)フェムトセルページンググループID及びマクロセルページンググループIDのうちの一つ以上である、請求項26に記載の遊休モード動作の実行方法 。
【請求項28】
前記第1ページングオフセットで、ページングメッセージをモニターする段階をさらに含む、請求項26に記載の遊休モード動作の実行方法 。
【請求項29】
前記第2ページングオフセットで、ページングメッセージをモニターする段階をさらに含む、請求項26に記載の遊休モード動作の実行方法 。
【請求項30】
前記第1基地局は、マクロ基地局であり、前記第2基地局は、閉加入者グループ(CSG)フェムト基地局である、請求項26に記載の遊休モード動作の実行方法 。
【請求項31】
前記各遊休モード命令メッセージは、前記移動端末がページング領域を離れても、前記位置更新を行わない所定時間を表すタイマーパラメータをさらに含む、請求項26に記載の遊休モード動作の実行方法 。
【請求項32】
前記レンジング要請メッセージ(RNG−REQ)及び前記レンジング応答(RNG−RSP)メッセージは、前記移動端末がページング領域を離れても、前記位置更新を行わない所定時間を表すタイマーパラメータをさらに含む、請求項26に記載の遊休モード動作の実行方法。
【請求項33】
移動端末の遊休モードの動作を支援する方法であって、
第1基地局で前記移動端末から遊休モードの進入を要請する遊休モード要請メッセージを受信する段階と、
前記第1基地局から前記移動端末に第1ページング情報を含む遊休モード命令メッセージを伝送する段階と、
第2基地局で前記移動端末から位置更新を行うためのレンジング要請メッセージを受信する段階と、
前記第2基地局から前記移動端末に第2ページング情報を含むレンジング応答メッセージを伝送する段階と、を含み、
前記第1ページング情報及び前記第2ページング情報のうち一つ以上は、二段階ページングのためのパラメータを含む、遊休モード動作の支援方法。
【請求項34】
前記二段階ページングパラメータは、第1ページングオフセット、第2ページングオフセット、閉加入者グループ(CSG)フェムトセルページンググループID及びマクロセルページンググループIDのうちの一つ以上である、請求項33に記載の遊休モード動作の支援方法。
【請求項35】
前記第1基地局で、前記第1ページングオフセットに、前記移動端末にページングメッセージを伝送する段階をさらに含む、請求項33に記載の遊休モード動作の支援方法。
【請求項36】
前記第2基地局で、前記第2ページングオフセットに、前記移動端末にページングメッセージを伝送する段階をさらに含む、請求項33に記載の遊休モード動作の支援方法。
【請求項37】
前記レンジング要請メッセージ及び前記レンジング応答メッセージのそれぞれは、前記移動端末がページング領域を離れても、前記位置更新を行わない所定時間を表すタイマーパラメータをさらに含む、請求項33に記載の遊休モード動作の支援方法。
【請求項38】
遊休モードの動作を行う移動端末であって、
メッセージを送受信するためのアンテナと、
前記アンテナを制御して前記メッセージを伝送する伝送モジュールと、
前記アンテナを制御して前記メッセージを受信する受信モジュールと、
前記遊休モード動作に関する情報を保存するメモリーと、
前記伝送モジュール、前記受信モジュール及び前記メモリーを制御するプロセッサと、を含み、
前記プロセッサは、前記伝送モジュール及び前記受信モジュールを制御して、遊休モードの進入を要請する遊休モード要請メッセージを第1基地局に伝送し、前記第1基地局から第1ページング情報を含む遊休モード命令メッセージを受信し、第2基地局へと位置更新を行うために、前記第2基地局にレンジング要請メッセージを伝送し、前記第2基地局から第2ページング情報を含むレンジング応答メッセージを受信し、
前記第1ページング情報及び前記第2ページング情報のうちの一つ以上は、二段階ページングのためのパラメータを含む、移動端末。
【請求項39】
前記二段階ページングのためのパラメータは、第1ページングオフセット、第2ページングオフセット、閉加入者グループ(CSG)フェムトセルページンググループID及びマクロセルページンググループIDのうち一つ以上である、請求項38に記載の移動端末。
【請求項40】
前記プロセッサは、前記第1ページングオフセット及び前記第2ページングオフセットのうちの一つ以上でページングメッセージをモニターする、請求項39に記載の移動端末。
【請求項41】
前記第1基地局は、マクロ基地局であり、
前記第2基地局は、閉加入者グループ(CSG)フェムト基地局である、請求項38に記載の移動端末。
【請求項42】
前記遊休モード要請メッセージ及び前記遊休モード命令メッセージのそれぞれは、前記移動端末がページング領域を離れても、前記位置更新を行わない所定時間を表すタイマーパラメータをさらに含む、請求項38に記載の移動端末。
【請求項1】
フェムトセルを含む無線通信システムの移動端末で位置更新を行う方法であって、
前記移動端末が留まっている第1フェムトセル基地局のページンググループ識別子(ID)及び前記第1フェムトセル基地局を含むマクロ基地局のページンググループIDを含む登録解除命令(deregistration command、DREG−CMD)メッセージを受信する段階と、
前記移動端末が、前記第1フェムトセル領域から、前記第1フェムトセルのページンググループIDと異なるページンググループIDを有する第2フェムトセル領域へ移動する間に、位置更新遅延タイマー(location update delay timer)を始動する段階と、
前記位置更新遅延タイマーの動作に基づいて位置更新を行う段階と、
を含む、位置更新方法。
【請求項2】
前記第2フェムトセルは、前記マクロ基地局の領域内に含まれ、
前記位置更新を行う段階は、前記位置更新遅延タイマーが満了した時、前記マクロ基地局へと前記位置更新を行う段階を含む、請求項1に記載の位置更新方法。
【請求項3】
前記位置更新を行う段階は、前記位置更新遅延タイマーが満了する前にタイマーベースの位置更新のための位置更新タイマー(location update timer)が満了すると、前記位置更新を行う段階を含む、請求項1に記載の位置更新方法。
【請求項4】
前記位置更新を行う段階は、前記位置更新遅延タイマーが満了する前に、前記移動端末が前記第1フェムトセルの領域に復帰すると、前記位置更新遅延タイマーを解除する段階を含む、請求項1に記載の位置更新方法。
【請求項5】
前記位置更新を行う段階は、前記位置更新遅延タイマーが満了する前に、前記移動端末が前記マクロ基地局のページンググループの領域を離れると、前記位置更新を行う段階を含む、請求項1に記載の位置更新方法。
【請求項6】
フェムトセルを含む無線通信システムの移動端末で位置更新を行う方法であって、
前記移動端末が留まっている第1フェムトセル基地局のページンググループ識別子(ID)を含む登録解除命令(deregistration command、DREG−CMD)メッセージを受信する段階と、
前記移動端末が前記第1フェムトセルの領域から第2フェムトセルの領域へ移動する間に、位置更新遅延タイマー(location update delay timer)を始動する段階と、
前記位置更新遅延タイマーの動作に基づいて位置更新を行う段階と、
を含み、
前記第1フェムトセルのページンググループIDと前記第2フェムトセルのページンググループIDとは同一であり、前記第1フェムトセルの閉加入者グループ(closed subscriber group、CSG)と前記第2フェムトセルの閉加入者グループとは異なる、位置更新方法。
【請求項7】
前記第2フェムトセル基地局から、前記第2フェムトセルの閉加入者グループ(CSG)IDを含むページング広告(MOB_PAG−ADV)メッセージを受信する段階をさらに含む、請求項6に記載の位置更新方法。
【請求項8】
前記位置更新を行う段階は、前記位置更新遅延タイマーが満了した時、前記第2フェムトセルへと直ちに位置更新を行う段階を含む、請求項6に記載の位置更新方法。
【請求項9】
前記位置更新を行う段階は、前記位置更新遅延タイマーが満了する前に、タイマーベースの位置更新のための位置更新タイマー(location update timer)が満了すると、位置更新を行う段階を含む、請求項6に記載の位置更新方法。
【請求項10】
前記位置更新を行う段階は、前記位置更新遅延タイマーが満了する前に、前記移動端末が前記第1フェムトセルの領域に復帰すると、前記位置更新遅延タイマーを解除する段階を含む、請求項6に記載の位置更新方法。
【請求項11】
フェムトセルを含む無線通信システムの移動端末で位置更新を行う方法であって、
前記移動端末が留まっている第1フェムトセル基地局のページンググループ識別子(ID)及び前記第1フェムトセル基地局を含むマクロ基地局のページンググループIDを含む登録解除命令(deregistration command、DREG−CMD)メッセージを受信する段階と、
前記移動端末が前記第1フェムトセルの領域から前記マクロ基地局の領域へ移動する間に、位置更新遅延タイマー(location update delay timer)を始動する段階と、
前記位置更新遅延タイマーの動作に基づいて位置更新を行う段階と、
を含む、位置更新方法。
【請求項12】
前記位置更新遅延タイマーが満了する前に、前記移動端末が前記マクロ基地局の領域を離れると、直ちに位置更新を行う段階を含む、請求項11に記載の位置更新方法。
【請求項13】
前記第1フェムトセル基地局のページンググループIDと前記マクロ基地局のページンググループIDとが同一である、請求項11に記載の位置更新方法。
【請求項14】
フェムトセル環境で位置更新を行う方法であって、
基地局から第1領域の第1ページンググループ識別子(ID)及び第2領域の第2ページンググループIDを含む登録解除命令(deregistration command、DREG−CMD)メッセージを受信する段階と、
移動端末が前記位置更新を行うための第1タイマーを設定する段階と、
前記移動端末が前記第1領域から前記第2領域へ移動する段階と、
前記移動端末が所定の期間において前記位置更新を遅延するための第2タイマーを設定する段階と、
を含む、位置更新方法。
【請求項15】
前記第2タイマーが満了すると、前記移動端末は、前記第2領域で前記位置更新を行う、請求項14に記載の位置更新方法。
【請求項16】
前記第2タイマーが満了する前に前記第1タイマーが満了すると、前記第2領域で前記位置更新を行う、請求項14に記載の位置更新方法。
【請求項17】
前記移動端末が、前記第2タイマーが満了する前に前記第1領域に復帰し、前記第1タイマーが満了していないと、前記移動端末は前記位置更新を行わない、請求項14に記載の位置更新方法。
【請求項18】
前記第1領域は、マクロセル領域であり、
前記第1ページンググループIDは、マクロページンググループIDであり、
前記第2領域は、フェムトセル領域であり、
前記第2ページンググループIDは、フェムトページンググループIDである、請求項14に記載の位置更新方法。
【請求項19】
前記第1領域は、フェムトセル領域であり、
前記第1ページンググループIDは、フェムトページンググループIDであり、
前記第2領域は、マクロセル領域であり、
前記第2ページンググループ識別子は、マクロページンググループIDである、請求項14に記載の位置更新方法。
【請求項20】
前記第1ページンググループID及び前記第2ページンググループIDは、互いに相関関係にある、請求項14に記載の位置更新方法。
【請求項21】
フェムトセル環境で位置更新を行う方法であって、
移動端末から登録解除命令メッセージを受信する段階と、
前記移動端末に第1領域の第1ページンググループ識別子(ID)及び第2領域の第2ページンググループIDを含む登録解除命令を伝送する段階と、を含み、
前記移動端末が前記第1領域から前記第2領域へ移動する時、所定の期間において前記位置更新を遅延するための第1タイマーを設定する、位置更新方法。
【請求項22】
前記第1タイマーが満了すると、前記移動端末は、前記第2領域で前記位置更新を行う、請求項21に記載の位置更新方法。
【請求項23】
前記第1領域は、マクロセル領域であり、
前記第1ページンググループIDは、マクロページンググループIDであり、
前記第2領域は、フェムトセル領域であり、
前記第2ページンググループIDは、フェムトページンググループ識別子である、請求項21に記載の位置更新方法。
【請求項24】
前記第1領域は、フェムトセル領域であり、
前記第1ページンググループIDは、フェムトページンググループIDであり、
前記第2領域は、マクロセル領域であり、
前記第2ページンググループIDは、マクロページンググループIDである、請求項21に記載の位置更新方法。
【請求項25】
前記第1ページンググループID及び前記第2ページンググループIDは、互いに相関関係にある、請求項21に記載の位置更新方法。
【請求項26】
移動端末が遊休モードの動作を行う方法であって、
遊休モードの進入を要請する遊休モード要請メッセージを第1基地局に伝送する段階と、
前記第1基地局から第1ページング情報を含む遊休モード命令メッセージを受信する段階と、
第2基地局と位置更新を行うために、前記第2基地局にレンジング要請(RNG−REQ)メッセージを伝送する段階と、
前記第2基地局から第2ページング情報を含むレンジング応答(RNG−RSP)メッセージを受信する段階と、を含み、
前記第1ページング情報及び前記第2ページング情報のうちの一つ以上は、二段階ページングのためのパラメータを含む、遊休モード動作の実行方法。
【請求項27】
前記二段階ページングを行うためのパラメータは、第1ページングオフセット、第2ページングオフセット、閉加入者グループ(CSG)フェムトセルページンググループID及びマクロセルページンググループIDのうちの一つ以上である、請求項26に記載の遊休モード動作の実行方法 。
【請求項28】
前記第1ページングオフセットで、ページングメッセージをモニターする段階をさらに含む、請求項26に記載の遊休モード動作の実行方法 。
【請求項29】
前記第2ページングオフセットで、ページングメッセージをモニターする段階をさらに含む、請求項26に記載の遊休モード動作の実行方法 。
【請求項30】
前記第1基地局は、マクロ基地局であり、前記第2基地局は、閉加入者グループ(CSG)フェムト基地局である、請求項26に記載の遊休モード動作の実行方法 。
【請求項31】
前記各遊休モード命令メッセージは、前記移動端末がページング領域を離れても、前記位置更新を行わない所定時間を表すタイマーパラメータをさらに含む、請求項26に記載の遊休モード動作の実行方法 。
【請求項32】
前記レンジング要請メッセージ(RNG−REQ)及び前記レンジング応答(RNG−RSP)メッセージは、前記移動端末がページング領域を離れても、前記位置更新を行わない所定時間を表すタイマーパラメータをさらに含む、請求項26に記載の遊休モード動作の実行方法。
【請求項33】
移動端末の遊休モードの動作を支援する方法であって、
第1基地局で前記移動端末から遊休モードの進入を要請する遊休モード要請メッセージを受信する段階と、
前記第1基地局から前記移動端末に第1ページング情報を含む遊休モード命令メッセージを伝送する段階と、
第2基地局で前記移動端末から位置更新を行うためのレンジング要請メッセージを受信する段階と、
前記第2基地局から前記移動端末に第2ページング情報を含むレンジング応答メッセージを伝送する段階と、を含み、
前記第1ページング情報及び前記第2ページング情報のうち一つ以上は、二段階ページングのためのパラメータを含む、遊休モード動作の支援方法。
【請求項34】
前記二段階ページングパラメータは、第1ページングオフセット、第2ページングオフセット、閉加入者グループ(CSG)フェムトセルページンググループID及びマクロセルページンググループIDのうちの一つ以上である、請求項33に記載の遊休モード動作の支援方法。
【請求項35】
前記第1基地局で、前記第1ページングオフセットに、前記移動端末にページングメッセージを伝送する段階をさらに含む、請求項33に記載の遊休モード動作の支援方法。
【請求項36】
前記第2基地局で、前記第2ページングオフセットに、前記移動端末にページングメッセージを伝送する段階をさらに含む、請求項33に記載の遊休モード動作の支援方法。
【請求項37】
前記レンジング要請メッセージ及び前記レンジング応答メッセージのそれぞれは、前記移動端末がページング領域を離れても、前記位置更新を行わない所定時間を表すタイマーパラメータをさらに含む、請求項33に記載の遊休モード動作の支援方法。
【請求項38】
遊休モードの動作を行う移動端末であって、
メッセージを送受信するためのアンテナと、
前記アンテナを制御して前記メッセージを伝送する伝送モジュールと、
前記アンテナを制御して前記メッセージを受信する受信モジュールと、
前記遊休モード動作に関する情報を保存するメモリーと、
前記伝送モジュール、前記受信モジュール及び前記メモリーを制御するプロセッサと、を含み、
前記プロセッサは、前記伝送モジュール及び前記受信モジュールを制御して、遊休モードの進入を要請する遊休モード要請メッセージを第1基地局に伝送し、前記第1基地局から第1ページング情報を含む遊休モード命令メッセージを受信し、第2基地局へと位置更新を行うために、前記第2基地局にレンジング要請メッセージを伝送し、前記第2基地局から第2ページング情報を含むレンジング応答メッセージを受信し、
前記第1ページング情報及び前記第2ページング情報のうちの一つ以上は、二段階ページングのためのパラメータを含む、移動端末。
【請求項39】
前記二段階ページングのためのパラメータは、第1ページングオフセット、第2ページングオフセット、閉加入者グループ(CSG)フェムトセルページンググループID及びマクロセルページンググループIDのうち一つ以上である、請求項38に記載の移動端末。
【請求項40】
前記プロセッサは、前記第1ページングオフセット及び前記第2ページングオフセットのうちの一つ以上でページングメッセージをモニターする、請求項39に記載の移動端末。
【請求項41】
前記第1基地局は、マクロ基地局であり、
前記第2基地局は、閉加入者グループ(CSG)フェムト基地局である、請求項38に記載の移動端末。
【請求項42】
前記遊休モード要請メッセージ及び前記遊休モード命令メッセージのそれぞれは、前記移動端末がページング領域を離れても、前記位置更新を行わない所定時間を表すタイマーパラメータをさらに含む、請求項38に記載の移動端末。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公表番号】特表2012−510755(P2012−510755A)
【公表日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−538570(P2011−538570)
【出願日】平成21年12月15日(2009.12.15)
【国際出願番号】PCT/KR2009/007504
【国際公開番号】WO2010/071345
【国際公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年12月15日(2009.12.15)
【国際出願番号】PCT/KR2009/007504
【国際公開番号】WO2010/071345
【国際公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】
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