説明

無線通信システム及び拡声通報制御装置

【課題】例えば、市町村デジタル移動通信システムなどで、確実に拡声通報を行う。
【解決手段】拡声通報制御装置3では、第1の拡声通報制御手段が拡声通報発信装置1から発信された拡声通報対象の音声が回線制御装置6及び基地局7を介して拡声子局11に対して送信されるように制御し、操作受付手段がユーザにより行われる操作を受け付け、第2の拡声通報制御手段が受け付けられた操作に応じて当該拡声通報制御装置3に接続されたマイクから入力された音声が拡声通報対象として回線制御装置6及び基地局7を介して拡声子局11に対して送信されるように制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、市町村デジタル移動通信システムなどの無線通信システムや拡声通報制御装置に関し、特に、確実に拡声通報を行うことができる無線通信システムや拡声通報制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、市町村デジタル移動通信システムにおいて、従来のデジタル移動通信分野では法規制や音楽が流せない等の理由により拡声通報をすることができなかった。しかしながら、法規制面では100局未満の小規模システムであれば拡声通報が可能となり、市町村デジタル移動通信システムでも拡声通報を行うことができるようになった。
なお、市町村デジタル固定系通信システムでは、従来から拡声通報が実施されていた(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−157488号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような事情から、市町村デジタル移動通信システムなどにおいて、拡声通報を行うための技術の開発が要求されている。
本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、市町村デジタル移動通信システムなどにおいて、より確実に拡声通報を行うことができる無線通信システムや拡声通報制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明に係る無線通信システムでは、次のような構成とした。
すなわち、拡声通報対象の音声を発信する拡声通報発信装置と、複数の発信元からの拡声通報を制御する拡声通報制御装置と、回線制御を行う回線制御装置と、前記回線制御装置からの信号を受信して無線により送信する基地局と、前記基地局からの無線信号を受信して拡声出力する拡声子局と、を有する。
前記拡声通報制御装置では、第1の拡声通報制御手段が、前記拡声通報発信装置から発信された拡声通報対象の音声が前記回線制御装置及び前記基地局を介して前記拡声子局に対して送信されるように制御する。また、操作受付手段が、ユーザにより行われる操作を受け付け、そして、第2の拡声通報制御手段が、前記操作受付手段により受け付けられた操作に応じて、当該拡声通報制御装置に接続されたマイクから入力された音声が拡声通報対象として前記回線制御装置及び前記基地局を介して前記拡声子局に対して送信されるように制御する。
【0006】
従って、拡声通報発信装置からの拡声通報及び拡声通報制御装置からの拡声通報が可能であり、例えば、拡声通報発信装置からの拡声通報に障害が生じたような場合においても、拡声通報制御装置からの拡声通報を行うことができる。このように、例えば、市町村デジタル移動通信システムなどにおいて、より確実に拡声通報を行うことができる。
【0007】
一構成例として、本発明に係る無線通信システムでは、次のような構成とした。
すなわち、前記拡声子局を複数有している。
前記拡声通報制御装置の前記操作受付手段は、予め設定された1以上の拡声子局に対する拡声通報を指示するための専用の操作受付部を有している。
前記拡声通報制御装置の前記第2の拡声通報制御手段は、前記操作受付手段が有する前記専用の操作受付部が操作されたことに応じて、当該専用の操作受付部について予め設定された1以上の拡声子局に対して拡声通報対象の音声が送信されるように制御する。
【0008】
従って、拡声通報制御装置の専用の操作受付部が操作されることで、予め設定された1以上の拡声子局に対して拡声通報が行われ、これにより、ユーザによる拡声通報のための操作を容易化することができ、ユーザの利便性を高めることができる。
【0009】
一構成例として、本発明に係る無線通信システムでは、次のような構成とした。
すなわち、前記拡声通報制御装置では、優先度記憶手段が、前記拡声通報発信装置と当該拡声通報制御装置を含む2以上の装置について拡声通報の優先度を記憶し、そして、優先度制御手段が、前記優先度記憶手段に記憶された優先度に基づいて、優先度が高い装置から発信される拡声通報が、優先度がより低い装置から発信される拡声通報と比べて、優先させて行われるように制御する。
【0010】
従って、複数の発信元(装置)からの拡声通報を制御する拡声通報制御装置において、各発信元(各装置)からの拡声通報の優先度に基づいて、拡声通報の制御が行われ、これにより、例えば、使用状況等に応じて設定された優先度に基づいて、優先度が高い拡声通報を優先させて行うことができる。
【0011】
上記目的を達成するため、本発明に係る拡声通報制御装置では、次のような構成とした。
すなわち、第1の拡声通報制御手段が、拡声通報発信装置から発信された拡声通報対象の音声が回線制御装置及び基地局を介して拡声子局に対して送信されるように制御する。
また、操作受付手段が、ユーザにより行われる操作を受け付け、そして、第2の拡声通報制御手段が、前記操作受付手段により受け付けられた操作に応じて、自装置(当該拡声通報制御装置)に接続されたマイクから入力された音声が拡声通報対象として前記回線制御装置及び前記基地局を介して前記拡声子局に対して送信されるように制御する。
【0012】
従って、拡声通報発信装置からの拡声通報及び拡声通報制御装置からの拡声通報が可能であり、例えば、拡声通報発信装置からの拡声通報に障害が生じたような場合においても、拡声通報制御装置からの拡声通報を行うことができる。このように、例えば、市町村デジタル移動通信システムなどにおいて、より確実に拡声通報を行うことができる。
【0013】
一構成例として、本発明に係る拡声通報制御装置では、次のような構成とした。
すなわち、前記操作受付手段は、予め設定された1以上の拡声子局に対する拡声通報を指示するための専用の操作受付部を有している。
前記第2の拡声通報制御手段は、前記操作受付手段が有する前記専用の操作受付部が操作されたことに応じて、当該専用の操作受付部について予め設定された1以上の拡声子局に対して拡声通報対象の音声が送信されるように制御する。
【0014】
従って、拡声通報制御装置の専用の操作受付部が操作されることで、予め設定された1以上の拡声子局に対して拡声通報が行われ、これにより、ユーザによる拡声通報のための操作を容易化することができ、ユーザの利便性を高めることができる。
【0015】
一構成例として、本発明に係る拡声通報制御装置では、次のような構成とした。
すなわち、優先度記憶手段が、前記拡声通報発信装置と自装置(当該拡声通報制御装置)を含む2以上の装置について拡声通報の優先度を記憶し、そして、優先度制御手段が、前記優先度記憶手段に記憶された優先度に基づいて、優先度が高い装置から発信される拡声通報が、優先度がより低い装置から発信される拡声通報と比べて、優先させて行われるように制御する。
【0016】
従って、複数の発信元(装置)からの拡声通報を制御する拡声通報制御装置において、各発信元(各装置)からの拡声通報の優先度に基づいて、拡声通報の制御が行われ、これにより、例えば、使用状況等に応じて設定された優先度に基づいて、優先度が高い拡声通報を優先させて行うことができる。
【発明の効果】
【0017】
以上説明したように、本発明によると、例えば、市町村デジタル移動通信システムなどの無線通信システムにおいて、確実に拡声通報を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施例に係る市町村デジタル移動通信システムの構成例を示す図である。
【図2】本発明の一実施例に係るエンコードユニットの構成例を示す図である。
【図3】本発明の一実施例に係るエンコードユニットの外観の一例を示す図である。
【図4】拡声統制台からの通報時における処理のシーケンスの一例を示す図である。
【図5】エンコードユニットからの緊急一括通報時における処理のシーケンスの一例を示す図である。
【図6】自動起動装置(J−ALERT)からの通報時における処理のシーケンスの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明に係る実施例を図面を参照して説明する。
図1には、本発明の一実施例に係る市町村デジタル移動通信システムの構成例を示してある。
本例の市町村デジタル移動通信システムは、例えば、ARIB_STD_T79に規定されたデジタル移動通信システムであり、拡声統制台1、自動起動装置(J−ALERT)2、エンコードユニット3、統制台4、副統制台5、回線制御装置6、アンテナを有するデジタル基地局7(以下、単に基地局7ともいう)、アンテナを有するアナログ基地局8、アンテナを有する屋外拡声子局11、アンテナを有する半固定局12、アンテナを有する携帯無線機13を備えている。
【0020】
屋外拡声子局11は、無線機21、デコードユニット22、拡声スピーカ23を備えている。
半固定局12は、無線機13を備えている。
なお、基地局7、8や、屋外拡声子局11や、半固定局12や、携帯無線機13としては、例えば、それぞれ、複数備えられてもよく、本例では、複数備えられている(図示略)。
【0021】
本例の市町村デジタル移動通信システムにおいて行われる動作の例(1−1)〜(1−4)を示す。
(1−1)拡声統制台1からの通報について説明する。
例えばユーザ(人)などによる操作部の操作により又は装置により自動的に、拡声統制台1から通報をかけると、制御データがインタフェース(本例では、RS−232Cの回線)41を経由してエンコードユニット3に送信され、これにより、回線制御装置6と基地局7との間で通信可能な状態にする。
通信可能状態になると、拡声統制台1からアナログ音声がインタフェース(本例では、オーディオケーブルの回線)42にてエンコードユニット3に送信される。なお、アナログ音声としては、例えば、拡声統制台1に設けられたマイクあるいはエンコードユニット3のマイク(後述するマイク101)により入力した音声或いは予め記憶された他の音声を用いることができる。エンコードユニット3でアナログ音声をコーデック(本例では、AMR−WB(Adaptive Multi−Rate Wideband)の方式)により非音声データへ変換(符号化)し、インタフェース(本例では、RS−232Cの回線)45にて回線制御装置6に送信する。
【0022】
エンコードユニット3からの非音声データが、回線制御装置6からインタフェース(本例では、I.430aの回線)48にてデジタル基地局7に送信される。この非音声データが、基地局7から無線回線を用いて、例えば通常の通話に用いる1スロットよりも多い3スロットを使用して、屋外拡声子局11の無線機21に送信される。
屋外拡声子局11では、受信された非音声データが、無線機21からインタフェース(本例では、RS−232Cの回線)51にて、デコードユニット22に送信される。デコードユニット22でこの非音声データをアナログ音声へ戻して(復号して)、拡声スピーカ23からその音声を出力する。
(以上、1−1)
【0023】
(1−2)エンコードユニット3からの通報について説明する。
例えばユーザなどによる操作部の操作により又は装置により自動的に、エンコードユニット3から通報をかけると、これにより、回線制御装置6と基地局7との間で通信可能な状態にする。
通信可能状態になると、エンコードユニット3に接続されているマイク(例えば、図2に示されるマイク101)から音声を入力し、エンコードユニット3はそのアナログ音声をコーデック(本例では、AMR−WBの方式)により非音声データへ変換(符号化)し、インタフェース(本例では、RS−232Cの回線)45にて回線制御装置6に送信する。
【0024】
エンコードユニット3からの非音声データが、回線制御装置6からインタフェース(本例では、I.430aの回線)48にてデジタル基地局7に送信される。この非音声データが、各基地局7から無線回線を用いて、例えば3スロットを使用して、屋外拡声子局11の無線機21に送信される。
屋外拡声子局11では、受信された非音声データが、無線機21からインタフェース(本例では、RS−232Cの回線)51にて、デコードユニット22に送信される。デコードユニット22でこの非音声データをアナログ音声へ戻して(復号して)、拡声スピーカ23からその音声を出力する。
(以上、1−2)
【0025】
(1−3)統制台4や副統制台5からの通報について説明する。
例えばユーザなどによる操作部の操作により又は装置により自動的に、統制台4或いは副統制台5から通報をかけると、まず制御データが各々のインタフェース(本例では、LAN:Local Area Network、の回線)46、47にて回線制御装置6に送信され、これにより、回線制御装置6と各基地局7、8との間で通信可能な状態にする。
通信可能状態になると、統制台4或いは副統制台5からアナログ音声が各々のインタフェース(本例では、LANの回線)46、47にて回線制御装置6に送信される。なお、アナログ音声としては、例えば、統制台4や副統制台5に設けられたマイクにより入力した音声或いは他の音声を用いることができる。
【0026】
統制台4或いは副統制台5からの音声が、回線制御装置6においてコーデック(本例では、EL−CELP(Extended Learned−Code Excited Linear Prediction)の方式)により符号化され、回線制御装置6から、インタフェース(本例では、I.430aの回線)48にてデジタル基地局7に送信され、インタフェース(本例では、4Wの回線)49にてアナログ基地局8に送信される。この音声が、各基地局7、8から無線回線を用いて、1スロットを使用して、半固定局12の無線機31や携帯無線機13に送信される。
半固定局12の無線機31や携帯無線機13では、受信された音声について、復号して、アナログ音声を出力する。
(以上、1−3)
【0027】
(1−4)自動起動装置(J−ALERT)2からの通報について説明する。
自動起動装置(J−ALERT)2から通報がかかると、インタフェース(本例では、接点入力43)で、エンコードユニット3に通報がかかったことが伝わる。これに応じて、エンコードユニット3は、自動起動装置(J−ALERT)2からの通報があることを回線制御装置6に通知する。これにより、回線制御装置6と基地局7との間で通信可能な状態にする。
通信可能状態になると、自動起動装置(J−ALERT)2からアナログ音声がインタフェース(本例では、オーディオケーブルの回線)44にてエンコードユニット3に送信される。エンコードユニット3は、このアナログ音声をコーデック(本例では、AMR−WBの方式)により非音声データへ変換(符号化)し、インタフェース(本例では、RS−232Cの回線)45にて回線制御装置6に送信する。
【0028】
エンコードユニット3からの非音声データが、回線制御装置6からインタフェース(本例では、I.430aの回線)48にてデジタル基地局7に送信される。この非音声データが、基地局7から無線回線を用いて、例えば3スロットを使用して、屋外拡声子局11の無線機21に送信される。
屋外拡声子局11では、受信された非音声データが、無線機21からインタフェース(本例では、RS−232Cの回線)51にて、デコードユニット22に送信される。デコードユニット22でこの非音声データをアナログ音声へ戻して(復号して)、拡声スピーカ23からその音声を出力する。
(以上、1−4)
【0029】
ここで、本例では、音声符号化方式として、エンコードユニット3のコーデックにおいて、AMR−WBの方式を使用したが、例えば、移動局(屋外拡声子局11や半固定局12や携帯無線機13)の間の通話等においては、EL−CELPの方式が使用される。なお、拡声通報用のコーデック(ここではAMR−WB)は、通常の半固定局12や携帯無線機13への通報、通話用のコーデック(ここではEL−CELP)よりも高ビットレートであり、非音声データの無線通信には、拡声通報の方がより多くの通信スロットを要する。
【0030】
また、本例では、音声の送信を例として説明したが、例えば、テキストや画像などの種々なデータの送信を、拡声統制台1、自動起動装置(J−ALERT)2、エンコードユニット3、統制台4、副統制台5の1以上から行うことも可能である。
【0031】
図2には、エンコードユニット3の構成例(処理ブロックの構成例)を示してあり、それとともに、拡声統制台1、自動起動装置(J−ALERT)2、回線制御装置6、マイク101を示してある。
ここで、本例では、マイク101としては、共通な1つのマイクが、拡声統制台1とエンコードユニット3で共用されている。なお、マイクを設ける態様としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、1つのマイクが拡声統制台1、エンコードユニット3、統制台4、副統制台5などの2以上で共用されてもよく、或いは、装置毎に別個なマイクが設けられてもよい。
【0032】
本例のエンコードユニット3は、ATコマンドインタフェース111、外部マイクインタフェース112、音声エンコード部(本例では、DSP:Digital Signal Processor)113、内部スピーカ音量調整部114、AF(Audio Frequency)アンプ115、モニタスピーカ116、緊急一括スイッチ117、通報1スイッチ118、通報2スイッチ119、終話スイッチ120、接点入力インタフェース121、接点出力インタフェース122、動作LED(Light Emitting Diode)123を備えている。
なお、各スイッチ117〜120は、例えば、ボタンなどを用いて構成されている。
【0033】
各処理ブロックについて説明する。
ATコマンドインタフェース111は、拡声統制台1からの発信要求(例えば、制御データ)を受けて、回線制御装置6に対して発信要求(例えば、制御データ)を渡す処理と、回線制御装置6から受けた応答(例えば、制御データ)を拡声統制台1に渡す処理を行い、発信或いは接続応答或いは終話の要求により、音声エンコード部(本例では、DSP)113の処理の起動或いは停止を指示(制御)する。本例では、コマンド体系としては、ATコマンドを使用する。
なお、ATコマンドインタフェース111と拡声統制台1との間や、ATコマンドインタフェース111と回線制御装置6との間では、制御又は他のデータが送受信される。
【0034】
外部マイクインタフェース112は、マイク101から入力された音声を音声エンコード部(本例では、DSP)113に入力する。
音声エンコード部(本例では、DSP)113は、DSPのコーデックの機能により音声符号化(本例では、AMR−WBの方式)を行い、拡声統制台1や自動起動装置(J−ALERT)2や外部マイクインタフェース112から入力された音声をDSPの機能にて符号化する。
なお、音声エンコード部(本例では、DSP)113は、ATコマンドインタフェース111にデータ(例えば、符号化された音声を含む非音声データ)を送信する。
【0035】
内部スピーカ音量調整部114は、拡声統制台1や自動起動装置(J−ALERT)2から入力された音声について、音量を調整して、AFアンプ115に入力する。
AFアンプ115は、内部スピーカ音量調整部114からの音声について、拡声統制台1或いは自動起動装置(J−ALERT)2から通報する音声や、録音した音声メッセージの再生をモニタスピーカ116に入力する。
モニタスピーカ116は、AFアンプ115からの音声を出力する。
【0036】
緊急一括スイッチ117、通報1スイッチ118、通報2スイッチ119、終話スイッチ120は、それぞれ、ユーザなどにより操作される。
接点入力インタフェース121は、緊急一括スイッチ117、通報1スイッチ118、通報2スイッチ119、終話スイッチ120の各々のスイッチの接点入力による制御処理を行い、また、自動起動装置(J−ALERT)2の接点入力による起動処理を行う。ここで、接点入力インタフェース121は、ATコマンドインタフェース111に起動や停止の制御を行う。
接点出力インタフェース122は、接点入力インタフェース121の制御処理により、動作LED123の点灯や消灯の制御処理を行う。
動作LED123は、接点出力インタフェース122からの接点起動により、点灯や消灯する。
【0037】
ここで、エンコードユニット3からの通報の対象範囲について説明する。
エンコードユニット3からの通報は、緊急一括スイッチ117、通報1スイッチ118、通報2スイッチ119のいずれかをユーザなどにより長押しすることにより、行われる。
緊急一括スイッチ117は、長押しされると、全ての屋外拡声子局11に対して拡声通報を行う。
通報1スイッチ118或いは通報2スイッチ119は、それぞれ、指定された情報(例えば、コンフィグ情報)に通報する屋外拡声子局11を設定しておくことで、長押しされると、設定された屋外拡声子局11に対してのみ拡声通報を行う。
【0038】
なお、本例のエンコードユニット3では、通報(例えば、拡声通報等)を行う対象とする装置(例えば、屋外拡声子局11等)の宛先を指定するスイッチ等を備えていないが、他の構成例として、このような宛先を指定するスイッチ等の操作部を備えて、通報を行うたびにユーザなどにより通報の宛先を指定してもよく、一例として、このような点に関して、拡声統制台1と同様(或いは、ほぼ同様)な機能とすることができる。
【0039】
また、エンコードユニット3からの通報について説明する。
エンコードユニット3からの通報では、緊急一括スイッチ117、通報1スイッチ118、通報2スイッチ119のいずれかが長押しされると、回線制御装置6と各基地局との間で通信可能な状態になる。通信可能な状態になると、まず、エンコードユニット3から上りチャイムを非音声データとして、回線制御装置6に送信する。この上りチャイムの非音声データが、回線制御装置6から各基地局に送信され、無線回線を用いて、対象となる各屋外拡声子局11に送信される。
各屋外拡声子局11では、受信された非音声データをデコーダユニット22でアナログ音声へ変換し、上りチャイムが拡声スピーカ23から鳴動により出力される。なお、エンコードユニット3は、上りチャイムの非音声データが送信されるとすぐに、あるいは、所定時間後にモニタスピーカ116から上りチャイム音を出力することが好ましい。これにより、操作者は、各屋外拡声子局11との回線が開き音声を入力可能であることを知ることができる。
【0040】
上りチャイムの鳴動がし終わると、マイク101がオフ(OFF)からオン(ON)へ変わり、マイク101による音声通報が可能となる。マイク101にて音声通報を行い、通報が終了したら、ユーザなどにより終話スイッチ120を押下することで、マイク101がオフとなり、エンコードユニット3から下りチャイムを非音声データとして、回線制御装置6に送信する。この下りチャイムの非音声データが、回線制御装置6から各基地局に送信され、無線回線を用いて、各屋外拡声子局11に送信される。
各屋外拡声子局11では、受信された非音声データをデコーダユニット22でアナログ音声に変換し、下りチャイムが拡声スピーカ23から鳴動により出力される。なお、エンコードユニット3は、下りチャイムの非音声データが送信されるとすぐに、あるいは、所定時間後にモニタスピーカ116から下りチャイム音を出力することが好ましい。これにより、操作者は通報が終了したことを知ることができる。
下りチャイムの鳴動がし終わると、通報終了となり、通信可能状態から待機状態となる。
【0041】
このように、一例として、緊急一括スイッチ117がオンにされると、自動的に全ての屋外拡声子局11に対して呼が張られ、呼が張られると、まず上りチャイムを鳴らす。そして、上りチャイムの鳴動後に、マイクをオンにし、ユーザなどが上りチャイムが鳴ると話し始め、その後、終話スイッチ120が押されると、下りチャイムが流れて呼が切断され、拡声処理が終了する。
【0042】
また、本例における通報の優先度について説明する。
拡声統制台1からの通報中であるときに、エンコーダユニット3から通報を行った場合には、優先度が高い方の通報が優先され、優先度が低い方の通報は強制切断されるか或いは通報不可となる。ここで、各通報の優先度は、例えば、予め固定的に或いは変更可能に、設定されて、エンコーダユニット3などのメモリに記憶される。
また、エンコードユニット3が通報中であるときに、拡声統制台1から通報がかかった場合についても、同じように、優先度が高い通報が優先され、優先度が低い通報は強制切断されるか或いは通報不可となる。
【0043】
具体的には、優先度が高い通報が行われているときに、優先度が低い通報の要求が発生した場合には、当該要求に係る通報は不可(通報不可)となり、また、優先度が低い通報が行われているときに、優先度が高い通報の要求が発生した場合には、当該優先度が低い通報は強制切断され、当該要求に係る通報が行われる。
【0044】
但し、本例では、自動起動装置(J−ALERT)2からの通報は最優先の通報となり、拡声統制台1から通報を行っていたときやエンコードユニット3から通報を行っていたときに、自動起動装置(J−ALERT)2からの通報が発生した場合には、全ての通報を強制切断し、自動起動装置(J−ALERT)2からの通報を最優先で通報する。
また、自動起動装置(J−ALERT)2が通報中であるときには、その通報が終了するまで、拡声統制台1やエンコードユニット3からの通報は全て不可能となる。
【0045】
このように、本例では、自動起動装置(J−ALERT)2からの通報が最も優先され、自動起動装置(J−ALERT)2からの通報時には、拡声統制台1からの通報も、エンコードユニット3からの直接の通報も制限され、また、拡声統制台1からの通報時やエンコードユニット3からの直接の通報時に、自動起動装置(J−ALERT)2からの通報が入ると、元の通報は強制終了されて、自動起動装置(J−ALERT)2からの通報を優先して実行する。
【0046】
なお、優先度に基づく制御を行う機能は、例えば、エンコードユニット3における全体的な処理を制御する制御部を設けて、当該制御部に当該機能が備えられてもよく、或いは、エンコードユニット3における2以上の処理部に分散して当該機能が備えられてもよい。
【0047】
図3には、エンコードユニット3の外観の一例を示してある。
本例のエンコードユニット3は、エンコードユニット電源LED201、エンコードユニットアラームLED202、PCアラームLED203、LPUアラームLED204、通報中LED205、局送LED206、PC接続中LED207、LCU接続中LED208、マイク音量レベルメータLED209、マイク音量調整ツマミ210、緊急一括スイッチ211(図2に示される緊急一括スイッチ117に対応するもの)、通報1スイッチ212(図2に示される通報1スイッチ118に対応するもの)、通報2スイッチ213(図2に示される通報2スイッチ119に対応するもの)、終話スイッチ214(図2に示される終話スイッチ120に対応するもの)、モニタスピーカ215(図2に示されるモニタスピーカ116に対応するもの)、エンコードユニットスピーカ音量調整ツマミ216(図2に示される内部スピーカ音量調整部114)を備えている。
【0048】
各部について説明する。
エンコードユニット電源LED201は、エンコードユニット3の電源が入れられると、点灯する。
エンコードユニットアラームLED202は、エンコードユニット3に障害が生じている場合に点灯し、復旧すると消灯する。
PCアラームLED203は、拡声統制台1に障害が生じている場合に点灯し、復旧すると消灯する。
LCUアラームLED204は、回線制御装置6に障害が生じている場合に点灯し、復旧すると消灯する。
【0049】
通報中LED205は、拡声通報中に点灯し、その通報が終了すると消灯する。
局送LED206は、エンコードユニット3から通報を行った場合に点灯し、その通報が終了すると消灯する。
PC接続中LED207は、拡声統制台1と繋がっている状態である時に点灯し、繋がっていない状態である時には消灯する。
LCU接続中LED208は、回線制御装置6と繋がっている状態である時に点灯し、繋がっていない状態である時には消灯する。
【0050】
マイク音量レベルメータLED209は、その点灯により、マイク(本例では、図2に示されるマイク101)の音量を表示する。
マイク音量調整ツマミ210は、ユーザなどにより当該マイク音量調整ツマミ210を左右に移動させることに応じて、マイクの音量を調整する。
【0051】
緊急一括スイッチ211は、ユーザなどにより当該緊急一括スイッチ211を長押しすることにより、エンコードユニット3から、全ての屋外拡声子局11に対して拡声通報を行う。
通報1スイッチ212は、ユーザなどにより当該通報1スイッチ212を長押しすることにより、エンコードユニット3から、当該通報1スイッチ212に設定してある屋外拡声子局11に対して拡声通報を行う。
通報2スイッチ213は、ユーザなどにより当該通報2スイッチ213を長押しすることにより、エンコードユニット3から、当該通報2スイッチ213に設定してある屋外拡声子局11に対して拡声通報を行う。
終話スイッチ214は、ユーザなどにより当該終話スイッチ214を押下することにより、通報を終了(終話)させる。
【0052】
モニタスピーカ215は、通報中の音声を出力する。但し、本例では、マイクからの音声は出力しない。
エンコードユニットスピーカ音量調整ツマミ216は、ユーザなどにより当該エンコードユニットスピーカ音量調整ツマミ216を回すことによって、モニタスピーカ215からの音声の音量を調整する。
【0053】
図4には、拡声統制台1からの通報時における処理のシーケンスの一例を示してある。なお、本例では、正常時における処理のシーケンスを示す。
ユーザ(User)が拡声統制台1において操作部により選択・呼出操作を行うと、拡声統制台1はエンコードユニット3へ所定のATコマンド(例えば、AT%C1)を送信し、エンコードユニット3は回線制御装置6へ所定のATコマンド(例えば、AT%C1)を送信する。拡声統制台1では、待受けの運用表示を行う。回線制御装置6はエンコードユニット3へ所定のATコマンド(例えば、OK)を送信し、エンコードユニット3は拡声統制台1へ所定のATコマンド(例えば、OK)を送信する。
【0054】
拡声統制台1はエンコードユニット3へ所定のATコマンド(例えば、ATSLOT31)を送信し、エンコードユニット3は回線制御装置6へ所定のATコマンド(例えば、ATSLOT31)を送信する。回線制御装置6はエンコードユニット3へ所定のATコマンド(例えば、OK)を送信し、エンコードユニット3は拡声統制台1へ所定のATコマンド(例えば、OK)を送信する。拡声統制台1では、呼出中の運用表示を行う。
拡声統制台1はエンコードユニット3へ所定のATコマンド(例えば、(ATD呼出先番号)呼出)を送信し、エンコードユニット3は回線制御装置6へ所定のATコマンド(例えば、(ATD呼出先番号)呼出)を送信する。
【0055】
回線制御装置6は基地局7に単信呼設定の信号を送信し、基地局7で無線回線が確保される。基地局7は、回線制御装置6へ呼設定受付の信号を送信し、屋外拡声子局11へSB(Synchronous Burst)1の信号、UI(Unnumbered Information;グループ通信呼出、グループ呼設定)の信号を送信し、そして、屋外拡声子局11へTCH(Traffic Channel;B/I=B、データ)の信号を送信するとともに、回線制御装置6へ無線チャンネル通知の信号を送信する。
回線制御装置6は、基地局7へ送信権表示の信号を送信するとともに、エンコードユニット3へCD ONの信号を送信する。屋外拡声子局11では、拡声通報中の状態となる。エンコードユニット3は、拡声統制台1へCD ONの信号を送信する。拡声統制台1では、通信中の運用表示を行う。
回線制御装置6はエンコードユニット3へ所定のATコマンド(例えば、CONNECT)を送信し、エンコードユニット3は拡声統制台1へ所定のATコマンド(例えば、CONNECT)を送信する。
【0056】
ユーザは拡声統制台1にマイク選択を行い、拡声統制台1はエンコードユニット3へ音声選択要求(マイクの選択要求)の信号を送信する。エンコードユニット3は、拡声統制台1へ音声選択通知(マイクの選択通知)の信号を送信し、回線制御装置6へ所定の制御信号コマンド(例えば、音量、時差、接点に関するコマンド)を送信する。回線制御装置6は基地局7へ非音声データ(制御信号)を送信し、基地局7は屋外拡声子局11へ非音声データ(制御信号)を送信し、屋外拡声子局11はデコードユニット22にユーザデータ通知(制御信号)を送る。
【0057】
ユーザがマイク101を操作し、音声がエンコードユニット3に入力され、エンコードユニット3は、この音声を拡声統制台1に対して出力するとともに、この音声の非音声データ(音声信号)を回線制御装置6へ送信する。回線制御装置6は基地局7へ非音声データ(音声信号)を送信し、基地局7は屋外拡声子局11へ非音声データ(音声信号)を送信し、屋外拡声子局11はデコードユニット22にユーザデータ通知(音声信号)を送り、デコードユニット22から拡声通報(音声)を出力する。
【0058】
ユーザが操作部により終話操作を拡声統制台1に行うと、拡声統制台1では終了中の運用表示を行い、拡声統制台1はエンコードユニット3へ所定のATコマンド(例えば、+++)を送信し、エンコードユニット3は回線制御装置6へ所定のATコマンド(例えば、+++)を送信する。回線制御装置6はエンコードユニット3へ所定のATコマンド(例えば、OK)を送信し、エンコードユニット3は拡声統制台1へ所定のATコマンド(例えば、OK)を送信する。
【0059】
拡声統制台1はエンコードユニット3へ所定のATコマンド(例えば、ATH)を送信し、エンコードユニット3は回線制御装置6へ所定のATコマンド(例えば、ATH)を送信する。回線制御装置6は基地局7へ送信権表示の信号を送信し、基地局7は屋外拡声子局11へTCH(B/I=B、データ)の信号を送信する。回線制御装置6は基地局7へ解放完了の信号を送信し、基地局7は屋外拡声子局11へUI(グループ通信呼出、グループ呼設定)の信号、UI(無線チャンネル切断、切断)の信号、UI(無線チャンネル切断、切断)の信号、空線信号を送信する。
【0060】
回線制御装置6はエンコードユニット3へ所定のATコマンド(例えば、NO CARRIER)を送信し、エンコードユニット3は拡声統制台1へ所定のATコマンド(例えば、NO CARRIER)を送信する。回線制御装置6はエンコードユニット3へCD OFFの信号を送信し、エンコードユニット3は拡声統制台1へCD OFFの信号を送信する。拡声統制台1では、待受けの運用表示を行う。
(以上、図4の処理シーケンスの説明)
【0061】
図5には、エンコードユニット3からの緊急一括通報時における処理のシーケンスの一例を示してある。
ユーザ(User)がエンコードユニット3の緊急一括スイッチ117のオン(例えば、ボタンの押下)により緊急一括呼出操作を行うと、エンコードユニット3は回線制御装置6へ所定のATコマンド(例えば、AT%C1)を送信し、回線制御装置6はエンコードユニット3へ所定のATコマンド(例えば、OK)を送信し、エンコードユニット3は回線制御装置6へ所定のATコマンド(例えば、ATSLOT31)を送信し、回線制御装置6はエンコードユニット3へ所定のATコマンド(例えば、OK)を送信する。
【0062】
エンコードユニット3は、拡声統制台1へ通報状態変化通知(緊急通報開始)の信号を送信するとともに、回線制御装置6へ所定のATコマンド(例えば、(ATD呼出先番号)呼出)を送信する。拡声統制台1では、呼出中の運用表示を行う。回線制御装置6は基地局7へ単信呼設定の信号を送信し、基地局7で無線回線が確保される。基地局7は、回線制御装置6へ呼設定受付の信号を送信し、屋外拡声子局11へSB1の信号、UI(グループ通信呼出、グループ呼設定)の信号を送信し、回線制御装置6へ無線チャンネル通知の信号を送信し、屋外拡声子局11へTCH(B/I=B、データ)の信号を送信する。屋外拡声子局11では、拡声通報中の状態となる。
【0063】
回線制御装置6は、基地局7へ送信権表示の信号を送信する。回線制御装置6はエンコードユニット3へCD ONの信号を送信し、エンコードユニット3は拡声統制台1へCD ONの信号を送信し、回線制御装置6はエンコードユニット3へ所定のATコマンド(例えば、CONNECT)を送信し、エンコードユニット3は拡声統制台1へ通報状態変化通知(緊急通報中)の信号を送信する。拡声統制台1では、通信中の運用表示を行う。
【0064】
エンコードユニット3は回線制御装置6へ所定の制御信号コマンド(例えば、音量、接点に関するコマンド)を送信し、回線制御装置6は基地局7へ非音声データ(制御信号)を送信し、基地局7は屋外拡声子局11へ非音声データ(制御信号)を送信し、屋外拡声子局11はデコードユニット22にユーザデータ通知(制御信号)を送る。
【0065】
エンコードユニット3は、上りチャイムの再生を行う。具体的には、エンコードユニット3は回線制御装置6へ非音声データ(音声信号)を送信し、回線制御装置6は基地局7へ非音声データ(音声信号)を送信し、基地局7は屋外拡声子局11へ非音声データ(音声信号)を送信し、屋外拡声子局11はデコードユニット22にユーザデータ通知(音声信号)を送り、デコードユニット22から拡声通報(音声)を出力する。
【0066】
エンコードユニット3は拡声統制台1へ音声選択通知(マイク選択通知)の信号を送信し、ユーザがマイク101を操作して、音声がエンコードユニット3に入力される。エンコードユニット3は回線制御装置6へ非音声データ(音声信号)を送信し、回線制御装置6は基地局7へ非音声データ(音声信号)を送信し、基地局7は屋外拡声子局11へ非音声データ(音声信号)を送信し、屋外拡声子局11はデコードユニット22にユーザデータ通知(音声信号)を送り、デコードユニット22から拡声通報(音声)を出力する。エンコードユニット3は、拡声統制台1に対して音声(例えば、マイク101からの音声)を出力する。
【0067】
ユーザがエンコードユニット3の終話スイッチ120のオン(例えば、ボタンの押下)によりエンコードユニット終話操作をすると、エンコードユニット3は下りチャイムの再生を行う。具体的には、エンコードユニット3は回線制御装置6へ非音声データ(音声信号)を送信し、回線制御装置6は基地局7へ非音声データ(音声信号)を送信し、基地局7は屋外拡声子局11へ非音声データ(音声信号)を送信し、屋外拡声子局11はデコードユニット22にユーザデータ通知(音声信号)を送り、デコードユニット22から拡声通報(音声)を出力する。
【0068】
エンコードユニット3は回線制御装置6へ所定のATコマンド(例えば、+++)を送信し、回線制御装置6はエンコードユニット3へ所定のATコマンド(例えば、OK)を送信し、エンコードユニット3は拡声統制台1へ通報状態変化通知(緊急通報終了中)の信号を送信する。拡声統制台1では、終了中の運用表示を行う。エンコードユニット3は回線制御装置6へ所定のATコマンド(例えば、ATH)を送信し、回線制御装置6は基地局7へ送信権表示の信号を送信し、基地局7は屋外拡声子局11へTCH(B/I=B、データ)の信号を送信する。
【0069】
回線制御装置6は、基地局7へ解放完了の信号を送信するとともに、エンコードユニット3へ所定のATコマンド(例えば、NO CARRIER)を送信し、エンコードユニット3は拡声統制台1へ所定のATコマンド(例えば、NO CARRIER)を送信する。拡声統制台1では、待受け中の運用表示を行う。基地局7は屋外拡声子局11へUI(グループ通信呼出、グループ呼設定)の信号、UI(無線チャンネル切断、切断)の信号、UI(無線チャンネル切断、切断)の信号、空線信号を送信する。
回線制御装置6はエンコードユニット3へCD OFFの信号を送信し、エンコードユニット3は拡声統制台1へCD OFFの信号、音声選択通知(なしを選択した旨の通知)の信号を送信する。
(以上、図5の処理シーケンスの説明)
【0070】
図6には、自動起動装置(J−ALERT)2からの通報時における処理のシーケンスの一例を示す図である。
自動起動装置(J−ALERT)2がエンコードユニット3へ起動出力オンの信号を送信すると、エンコードユニット3は回線制御装置6へ所定のATコマンド(例えば、AT%C1)を送信し、回線制御装置6はエンコードユニット3へ所定のATコマンド(例えば、OK)を送信し、エンコードユニット3は回線制御装置6へ所定のATコマンド(例えば、ATSLOT31)を送信し、回線制御装置6はエンコードユニット3へ所定のATコマンド(例えば、OK)を送信する。
【0071】
エンコードユニット3は、回線制御装置6へ所定のATコマンド(例えば、ATD呼出先番号)を送信してJ−ALERT呼出を行うとともに、拡声統制台1へ通報状態変化通知(J−ALERT開始)の信号を送信する。拡声統制台1では、呼出中の運用表示を行う。回線制御装置6は基地局7へ単信呼設定の信号を送信し、基地局7で無線回線が確保される。基地局7は、回線制御装置6へ呼設定受付の信号を送信し、屋外拡声子局11へSB1の信号を送信し、回線制御装置6へ無線チャンネル通知の信号を送信し、屋外拡声子局11へUI(グループ通信呼出、グループ呼設定)の信号、TCH(B/I=B、データ)の信号を送信する。
【0072】
回線制御装置6は、基地局7へ送信権表示の信号を送信するとともに、エンコードユニット3へ所定のATコマンド(例えば、CONNECT)を送信する。エンコードユニット3は、自動起動装置(J−ALERT)2へ、アンサーバックオンの信号を送信した後に、アンサーバックオフの信号を送信する。エンコードユニット3は、拡声統制台1へ通報状態変化通知(J−ALERT通報中)の信号を送信する。拡声統制台1では、通信中の運用表示を行う。
【0073】
回線制御装置6はエンコードユニット3へCD ONの信号を送信し、エンコードユニット3は拡声統制台1へCD ONの信号を送信した後に音声選択通知(J−ALERT選択通知)の信号を送信する。エンコードユニット3は回線制御装置6へ所定の制御信号コマンド(例えば、音量、時差、接点に関するコマンド)を送信し、回線制御装置6は基地局7へ非音声データ(制御信号)を送信し、基地局7は屋外拡声子局11へ非音声データ(制御信号)を送信し、屋外拡声子局11はデコードユニット22にユーザデータ通知(制御信号)を送る。
自動起動装置(J−ALERT)2はエンコードユニット3へJ−ALERT音声(アナログ)を送信する。エンコードユニット3は、この音声を拡声統制台1に対して出力するとともに、この音声の非音声データ(音声信号)を回線制御装置6へ送信する。回線制御装置6は基地局7へ非音声データ(音声信号)を送信し、基地局7は屋外拡声子局11へ非音声データ(音声信号)を送信し、屋外拡声子局11はデコードユニット22にユーザデータ通知(音声信号)を送り、デコードユニット22から拡声通報(音声)を出力する。
【0074】
自動起動装置(J−ALERT)2がエンコードユニット3へ終話出力オンの信号を送信すると、エンコードユニット3は回線制御装置6へ所定のATコマンド(例えば、+++)を送信し、回線制御装置6はエンコードユニット3へ所定のATコマンド(例えば、OK)を送信し、エンコードユニット3は拡声統制台1へ音声選択通知(なしを選択する旨の通知)の信号、通報状態変化通知(J−ALERT終了中)の信号を送信する。拡声統制台1では、終了中の運用表示を行う。
【0075】
エンコードユニット3は回線制御装置6へ所定のATコマンド(例えば、ATH)を送信し、回線制御装置6は基地局7へ送信権表示の信号を送信する。回線制御装置6は基地局7へ解放完了の信号を送信し、基地局7は屋外拡声子局11へUI(グループ通信呼出、グループ呼設定)の信号、UI(無線チャンネル切断、切断)の信号、UI(無線チャンネル切断、切断)の信号、空線信号を送信する。
回線制御装置6はエンコードユニット3へ所定のATコマンド(例えば、NO CARRIER)を送信し、エンコードユニット3は拡声統制台1へ所定のATコマンド(例えば、NO CARRIER)を送信する。拡声統制台1では、待受け中の運用表示を行う。
回線制御装置6はエンコードユニット3へCD OFFの信号を送信し、エンコードユニット3は拡声統制台1へCD OFFの信号を送信する。
(以上、図6の処理シーケンスの説明)
【0076】
以上のように、本例の市町村デジタル移動通信システムでは、統制台4や副統制台5からの通報を基地局7、8から無線回線を用いて複数の無線機(例えば、半固定局12の無線機31や携帯無線機13)へ出力するような防災システムにおいて、拡声統制台1からの通報を基地局7から無線回線を用いて屋外拡声子局11(例えば、複数の屋外拡声子局11)へ送信して拡声スピーカ23から出力する。
また、本例の市町村デジタル移動通信システムでは、拡声統制台1からの音声通報の際に、音声をエンコードユニット3でデータ化(本例では、AMR−WBの方式のコーデックで符号化)し、基地局7から無線回線を用いて、屋外拡声子局11へ送信し、そして、屋外拡声子局11において、当該データ化された音声をデコードユニット22で音声へ戻して拡声スピーカ23からその音声を出力する。
また、本例の市町村デジタル移動通信システムでは、例えば、拡声統制台1に障害が発生して拡声統制台1からの通報が不可能な状態になったような場合や、拡声統制台1とエンコードユニット3との回線が断になった場合においても、エンコードユニット3のスイッチ操作によりエンコードユニット3から拡声通報を行うことが可能であり、拡声統制台1からの拡声通報と同等な通報が実現される。
【0077】
このように、本例の市町村デジタル移動通信システムでは、拡声統制台1、エンコードユニット3、回線制御装置6、基地局7、8、屋外拡声子局11を有するような無線通信システムにおいて、エンコードユニット3は、拡声統制台1からの指示に応じて回線制御装置6に対して拡声通報を実行させるように構成され、更に、操作部(例えば、緊急一括スイッチ117など)が操作されることにより、接続されたマイク101からの音声を屋外拡声子局11に一斉に通報するように構成されている。
【0078】
従って、本例の市町村デジタル移動通信システムでは、エンコードユニット3からの拡声通報機能を有しており、これにより、例えば、拡声統制台1が障害等で拡声通報操作が行えなくなったような場合においても、エンコードユニット3からの緊急通報機能が(本例では、追加的に)設けられているため、拡声統制台1のバックアップ的な役割を担うことができ、実運用に即したシステムとなっている。また、拡声統制台1が正常であるときに、エンコードユニット3からの拡声通報機能が利用されてもよい。
【0079】
(以下、構成例の説明)
一構成例として、無線通信システム(本例では、市町村デジタル移動通信システム)では、次のような構成とした。
すなわち、拡声通報対象の音声を発信する拡声通報発信装置(本例では、拡声統制台1)と、複数の発信元からの拡声通報を制御する拡声通報制御装置(本例では、エンコードユニット3)と、回線制御を行う回線制御装置(本例では、回線制御装置6)と、前記回線制御装置からの信号を受信して無線により送信する基地局(本例では、デジタル基地局7)と、前記基地局からの無線信号を受信して拡声出力する拡声子局(本例では、屋外拡声子局11)と、を有する。
前記拡声通報制御装置では、第1の拡声通報制御手段(本例では、ATコマンドインタフェース111や音声エンコード部(DSP)113の機能)が、前記拡声通報発信装置から発信された拡声通報対象の音声が前記回線制御装置及び前記基地局を介して前記拡声子局に対して送信されるように制御する。また、操作受付手段(本例では、緊急一括スイッチ117や通報1スイッチ118や通報2スイッチ119の機能)が、ユーザ(人)により行われる操作を受け付け、そして、第2の拡声通報制御手段(本例では、接点入力インタフェース121や外部マイクインタフェース112やATコマンドインタフェース111や音声エンコード部(DSP)113の機能)が、前記操作受付手段により受け付けられた操作に応じて、当該拡声通報制御装置に接続されたマイク(本例では、マイク101)から入力された音声が拡声通報対象として前記回線制御装置及び前記基地局を介して前記拡声子局に対して送信されるように制御する。
【0080】
ここで、拡声通報発信装置や、拡声通報制御装置や、回線制御装置や、基地局や、拡声子局などの各装置としては、それぞれ、種々な構成のものが用いられてもよい。また、各装置の数としては、種々な数であってもよい。
また、複数の発信元からの拡声通報を制御する拡声通報制御装置に関して、複数の発信元としては、種々な装置が用いられてもよく、例えば、拡声通報発信装置や、拡声通報制御装置(自体)や、本例の自動起動装置(J−ALERT)2などを用いることができる。
また、ユーザにより行われる操作を受け付ける操作部や、音声を入力するマイクとしては、それぞれ、種々なものが用いられてもよい。
また、拡声通報制御装置は、一例として、それぞれの発信元からの拡声通報対象の音声を符号化する音声符号化手段(本例では、音声エンコード部(DSP)113の機能)を備えている。
【0081】
一構成例として、無線通信システムでは、次のような構成とした。
すなわち、前記拡声子局を複数有している。
前記拡声通報制御装置の前記操作受付手段は、予め設定された1以上の拡声子局に対する拡声通報を指示するための専用の操作受付部(本例では、緊急一括スイッチ117や通報1スイッチ118や通報2スイッチ119)を有している。
前記拡声通報制御装置の前記第2の拡声通報制御手段は、前記操作受付手段が有する前記専用の操作受付部が操作されたことに応じて、当該専用の操作受付部について予め設定された1以上の拡声子局に対して拡声通報対象の音声が送信されるように制御する。
【0082】
ここで、予め設定された1以上の拡声子局に対する拡声通報を指示するための専用の操作受付部に関して、予め設定された1以上の拡声子局としては、種々な態様が用いられてもよく、例えば、システムに存在する拡声子局の全てが設定されてもよく、或いは、システムに存在する拡声子局の一部が、ユーザなどの指定により、設定されてもよい。
【0083】
本例では、エンコードユニット3の緊急一括スイッチ117は、拡声通報のもともとの対象(屋外拡声子局11)の全てに対して通報する指示を受け付け、また、エンコードユニット3の通報1スイッチ118や通報2スイッチ119は、拡声通報のもともとの対象(屋外拡声子局11)のうちで、通報対象として設定された一部(又は、全部が設定されてもよい)に対して通報する指示を受け付ける。
【0084】
一構成例として、無線通信システムでは、次のような構成とした。
すなわち、前記拡声通報制御装置では、優先度記憶手段(本例では、エンコードユニット3に備えられたメモリ)が、前記拡声通報発信装置と当該拡声通報制御装置を含む2以上の装置について拡声通報の優先度を記憶し、そして、優先度制御手段(本例では、エンコードユニット3における処理を制御する制御部の機能或いは他の構成における同様な機能)が、前記優先度記憶手段に記憶された優先度に基づいて、優先度が高い装置から発信される拡声通報が、優先度がより低い装置から発信される拡声通報と比べて、優先させて行われるように制御する。
【0085】
ここで、優先度が高い装置から発信される拡声通報が、優先度がより低い装置から発信される拡声通報と比べて、優先させて行われるように制御する態様としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、優先度が高い装置からの拡声通報中には、優先度がより低い装置からの拡声通報の要求を拒否すること(拡声通報を不可とすること)や、優先度が低い装置からの拡声通報中に、優先度がより高い装置からの拡声通報の要求があった場合には、前記した優先度が低い装置からの拡声通報を切断(例えば、中止又は停止)して、前記した優先度がより高い装置からの拡声通報を実行させること、などができる。なお、これら2つの装置の優先度が同一である場合における制御の仕方については、任意に設定されてもよく、例えば、時間的に早く拡声通報の要求を発した方の装置を優先させる、などの態様を用いることができる。
(以上、構成例の説明)
【0086】
(実施例のまとめ)
ここで、本発明に係るシステムや装置などの構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。また、本発明は、例えば、本発明に係る処理を実行する方法或いは方式や、このような方法や方式を実現するためのプログラムや当該プログラムを記録する記録媒体などとして提供することも可能であり、また、種々なシステムや装置として提供することも可能である。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係るシステムや装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
【符号の説明】
【0087】
1・・拡声統制台、 2・・自動起動装置(J−ALERT)、 3・・エンコードユニット、 4・・統制台、 5・・副統制台、 6・・回線制御装置、 7・・デジタル基地局、 8・・アナログ基地局、 11・・屋外拡声子局、 12・・半固定局、 13・・携帯無線機、 21、31・・無線機、 22・・デコードユニット、 23・・拡声スピーカ、 41〜49、51・・インタフェース、 101・・マイク、 111・・ATコマンドインタフェース、 112・・外部マイクインタフェース、 113・・音声エンコード部(DSP)、 114・・内部スピーカ音量調整部、 115・・AFアンプ、 116、215・・モニタスピーカ、 117、211・・緊急一括スイッチ、 118、212・・通報1スイッチ、 119、213・・通報2スイッチ、 120、214・・終話スイッチ、 121・・接点入力インタフェース、 122・・接点出力インタフェース、 123・・動作LED、 201・・エンコードユニット電源LED、 202・・エンコードユニットアラームLED、 203・・PCアラームLED、 204・・LCUアラームLED、 205・・通報中LED、 206・・局送LED、 207・・PC接続中LED、 208・・LCU接続中LED、 209・・マイク音量レベルメータLED、 210・・マイク音量調整ツマミ、 216・・エンコードユニットスピーカ音量調整ツマミ、

【特許請求の範囲】
【請求項1】
拡声通報対象の音声を発信する拡声通報発信装置と、複数の発信元からの拡声通報を制御する拡声通報制御装置と、回線制御を行う回線制御装置と、前記回線制御装置からの信号を受信して無線により送信する基地局と、前記基地局からの無線信号を受信して拡声出力する拡声子局と、を有し、
前記拡声通報制御装置は、前記拡声通報発信装置から発信された拡声通報対象の音声が前記回線制御装置及び前記基地局を介して前記拡声子局に対して送信されるように制御する第1の拡声通報制御手段と、ユーザにより行われる操作を受け付ける操作受付手段と、前記操作受付手段により受け付けられた操作に応じて当該拡声通報制御装置に接続されたマイクから入力された音声が拡声通報対象として前記回線制御装置及び前記基地局を介して前記拡声子局に対して送信されるように制御する第2の拡声通報制御手段と、を備えた、
ことを特徴とする無線通信システム。
【請求項2】
請求項1に記載の無線通信システムにおいて、
前記拡声子局を複数有しており、
前記拡声通報制御装置の前記操作受付手段は、予め設定された1以上の拡声子局に対する拡声通報を指示するための専用の操作受付部を有しており、
前記拡声通報制御装置の前記第2の拡声通報制御手段は、前記操作受付手段が有する前記専用の操作受付部が操作されたことに応じて、当該専用の操作受付部について予め設定された1以上の拡声子局に対して拡声通報対象の音声が送信されるように制御する、
ことを特徴とする無線通信システム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の無線通信システムにおいて、
前記拡声通報制御装置は、前記拡声通報発信装置と当該拡声通報制御装置を含む2以上の装置について拡声通報の優先度を記憶する優先度記憶手段と、前記優先度記憶手段に記憶された優先度に基づいて優先度が高い装置から発信される拡声通報が優先度がより低い装置から発信される拡声通報と比べて優先させて行われるように制御する優先度制御手段と、を備えた、
ことを特徴とする無線通信システム。
【請求項4】
拡声通報発信装置から発信された拡声通報対象の音声が回線制御装置及び基地局を介して拡声子局に対して送信されるように制御する第1の拡声通報制御手段と、
ユーザにより行われる操作を受け付ける操作受付手段と、
前記操作受付手段により受け付けられた操作に応じて自装置に接続されたマイクから入力された音声が拡声通報対象として前記回線制御装置及び前記基地局を介して前記拡声子局に対して送信されるように制御する第2の拡声通報制御手段と、
を備えたことを特徴とする拡声通報制御装置。
【請求項5】
請求項4に記載の拡声通報制御装置において、
前記操作受付手段は、予め設定された1以上の拡声子局に対する拡声通報を指示するための専用の操作受付部を有しており、
前記第2の拡声通報制御手段は、前記操作受付手段が有する前記専用の操作受付部が操作されたことに応じて、当該専用の操作受付部について予め設定された1以上の拡声子局に対して拡声通報対象の音声が送信されるように制御する、
ことを特徴とする拡声通報制御装置。
【請求項6】
請求項4又は請求項5に記載の拡声通報制御装置において、
前記拡声通報発信装置と自装置を含む2以上の装置について拡声通報の優先度を記憶する優先度記憶手段と、
前記優先度記憶手段に記憶された優先度に基づいて優先度が高い装置から発信される拡声通報が優先度がより低い装置から発信される拡声通報と比べて優先させて行われるように制御する優先度制御手段と、
を備えたことを特徴とする拡声通報制御装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2012−156922(P2012−156922A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−16122(P2011−16122)
【出願日】平成23年1月28日(2011.1.28)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】