説明

無線通信端末、送信制御方法、およびプログラム

【課題】制御パケットの衝突確率を低くすることができる路側機を提供する。
【解決手段】路側機20は、1フレームの期間内に送信される制御用パケットの送信開始タイミングを、フレーム毎にランダムに変化させる。例えば、それぞれの路側機20は、フレーム期間毎に乱数を発生させ、制御パケットの送信開始タイミングを、フレームの開始タイミングから、発生させた乱数に応じた時間分遅らせて送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フレーム期間毎に制御パケットを送信する無線通信端末に関する。
【背景技術】
【0002】
下記の非特許文献1には、予め定められたフレーム周期毎に、サービス情報の種類、それぞれのサービス情報が提供される周波数帯域、およびそれぞれのサービス情報の送信タイミング等の情報を含む制御パケットを送信し、その制御パケットを受信した相手装置が、制御パケットから抽出した情報に従って目的のサービス情報を取得することが記載されている。
【0003】
制御パケットやサービス情報を送信する装置は、例えば、道路の近傍に設置された路側機であり、受信した制御パケットの情報に従ってサービス情報を受信する装置は、例えば、車両に搭載された無線通信端末である。各路側機は、共通の時刻基準に同期したフレーム周期で制御パケットおよびサービス情報を送信しており、各車両に搭載された無線通信端末も、この共通の時刻基準に同期してフレーム周期中の制御パケットをモニタし、制御パケットから抽出した情報に従ってサービス情報を取得する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】IEEE802.11p D1.0
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年、天気予報や、ニュース、渋滞情報、事故情報等のさまざまな情報を、路側機から各車両に搭載された無線通信端末に提供するサービスが検討されている。このようなサービスが実用化されると、異なるサービスを提供する複数の路側機が設置されることになる。
【0006】
サービスの種類が多いと、全てのサービスが1つの業者によって提供されるとは限らず、それぞれのサービスを提供する業者が異なる場合がある。さらに、それぞれの業者は独自に路側機を設置する場合がある。交通量が多い道路や大きな駐車場など、情報提供に適した地点には複数の業者それぞれの路側機が設置され、そのような地点では、それぞれの路側機からの電波が受信可能な強度で届く範囲(サービスエリア)は、複数の路側機で重なることになる。
【0007】
上記非特許文献1では、フレーム期間内のどのタイミングで制御パケットを送信すべきかまでは規定されていないため、制御パケットの送信タイミングは、路側機を製造するメーカが独自に決めることになる。しかし、複数の路側機は共通の時刻基準に同期しているため、異なるメーカによって製造された路側機であっても、複数の路側機が、例えば制御パケットをフレーム期間の先頭で送信するとすれば、制御パケットの送信タイミングが同一になる。
【0008】
その場合、サービスエリアが重なる地点では、複数の路側機から同一のタイミングで送信された制御パケットが衝突してしまい、各車両に搭載された無線通信端末に目的の制御情報を提供することができない。1つの業者によって路側機が設置されれば、路側機のサービスエリアが重ならないように配置したり、高い出力の路側機を1台のみ設置する等の対策が採れるが、複数の異なる業者によって無秩序に路側機が設置されると、路側機のサービスエリアが重なってしまう場合がある。
【0009】
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、制御パケットの衝突確率を低くすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
例えば、本発明は、装置間のフレーム同期が取れている事を前提とし、フレーム期間毎に制御パケットを送信する無線通信端末であって、
時刻情報を外部から取得する時刻情報取得手段と、
前記時刻情報で示される時刻に同期して、予め定められた間隔のフレームタイミングを生成するフレームタイミング生成手段と、
制御情報を含む制御パケットを生成する制御パケット生成手段と、
フレーム期間毎に前記制御パケットを送信する制御パケット送信手段と
を備え、
前記制御パケット送信手段は、
フレーム期間毎に、前記制御パケットを送信するタイミングを、フレーム期間内でランダムに変化させることを特徴とする無線通信端末を提供する。
【発明の効果】
【0011】
本発明の無線通信端末によれば、制御パケットの衝突確率を低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態に係る無線通信システム10のシステム構成図である。
【図2】路側機20の機能構成の一例を示すブロック図である。
【図3】制御パケットの送信タイミングを説明するための概念図である。
【図4】路側機20の動作の一例を示すフローチャートである。
【図5】路側機20の機能を実現するコンピュータ40の構成の一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0014】
図1は、本発明の一実施形態に係る無線通信システム10のシステム構成図である。無線通信システム10は、複数の路側機20を備える。それぞれの路側機20は、例えば道路14や駐車場の近傍等に設けられる。道路14や駐車場には、通信機13を有する車両12が存在する。
【0015】
例えば、異なるサービスを提供する業者によって路側機20−1および20−2がそれぞれ個別に設置された場合、例えば図1に示すように、複数の路側機20が近接して設置される場合がある。その場合、路側機20−1から送信される電波が所定以上の強度で届く範囲を示す通信エリア11−1と、路側機20−2から送信される電波が所定以上の強度で届く範囲を示す通信エリア11−2とが、重なる場合がある。
【0016】
IEEE802.11pでは、それぞれの路側機20は、基準時刻に同期しているため、路側機20−1が送信するデータのフレームタイミングと、路側機20−2が送信するデータのフレームタイミングとは一致する。そして、フレーム期間毎に、フレーム期間における制御パケットの送出タイミングが同一である場合、通信エリア11−1と通信エリア11−2が重なる道路14上の領域15では、制御パケットが常に衝突することになる。
【0017】
そのため、領域15に存在する車両12の通信機13は、路側機20−1および20−2のいずれからも、常に、制御パケットを受け取ることができない。本実施形態では、この問題を解決し、上記領域15においても、車両12の通信機13が、路側機20−1および20−2のいずれからの制御パケットも受け取れるようにすることができる。
【0018】
図2は、路側機20の機能構成の一例を示すブロック図である。路側機20は、GPS受信機21、フレームタイミング生成部22、制御パケット生成部23、制御パケット送信部24、サービス情報送信部25、および送信機26を有する。
【0019】
GPS受信機21は、GPS(Global Positioning System)衛星からの信号を受信し、受信した信号から時刻情報を抽出してフレームタイミング生成部22に提供する。フレームタイミング生成部22は、GPS受信機21から提供された時刻情報に基づいて、基準時刻に同期した各フレームの開始タイミングを生成し、生成したタイミングの情報を制御パケット送信部24およびサービス情報送信部25に提供する。
【0020】
制御パケット生成部23は、チャネル構成や、送信タイミング、配信すべきコンテンツ等の制御情報を、通信回線27を介して図示しない制御局から受信した場合に、受信した制御情報に基づいて制御パケットを生成する。そして、制御パケット生成部23は、生成した制御パケットを制御パケット送信部24に提供する。
【0021】
制御パケット送信部24は、フレーム期間毎に乱数を生成し、フレームタイミング生成部22から提供されたフレームの開始タイミングから、生成した乱数に応じた時間分経過したタイミングで、制御パケット生成部23から提供された制御パケットを送信機26へ送る。
【0022】
例えば、図3に示すように、フレーム期間をΔTf、制御パケットの送信時間をΔTcとした場合、制御パケット送信部24は、下記の算出式(1)により、乱数の最大値nを算出する。
【0023】
n=(ΔTf−ΔTc)/ΔTc ・・・(1)
ここで、m/nはmをnで割った商を示す。
【0024】
そして、制御パケット送信部24は、算出した乱数の最大値nを用いて、下記の算出式(2)により、制御パケットの送信タイミングを、フレームの開始タイミングt0から遅らせる遅延時間ΔTrを算出する。
【0025】
ΔTr=ΔTc×f(n) ・・・(2)
ここで、f(x)は0からxまでの整数の中からランダムに1つを選び出す関数を示す。
【0026】
フレームの開始タイミングt0からΔTr経過すると、制御パケット送信部24は保持している制御パケットを送信機26へ送る。
【0027】
なお、制御パケット送信部24は、制御パケット生成部23から提供された制御パケットを保持し、新たに別な制御パケットが制御パケット生成部23から提供されるまでは、それぞれのフレーム期間において、保持している制御パケットを送信機26へ送る。
【0028】
また、制御パケット送信部24は、制御パケット内に、遅延時間ΔTrの情報を格納して送信機26へ送ってもよい。
【0029】
これにより、制御パケットを受信した通信機13は、制御パケットを受信した時刻から遅延時間ΔTrだけさかのぼった時刻をフレームの開始タイミングとして認識することができる。
【0030】
サービス情報送信部25は、配信すべきコンテンツ等の情報を、通信回線27を介して図示しない情報配信局から受信する。そして、サービス情報送信部25は、フレームタイミング生成部22から提供されたフレームタイミングの情報に基づいて、フレーム期間内でのコンテンツの配信タイミングを特定し、特定したタイミングで、配信すべき周波数チャネルの情報と共に、コンテンツを送信機26へ送る。
【0031】
送信機26は、制御パケット送信部24から制御パケットを受け取った場合に、受け取った制御パケットを、制御パケット用の周波数チャネル上にアンテナ29を介して送信する。また、サービス情報送信部25からコンテンツおよび周波数チャネルの情報を受け取った場合、送信機26は、受け取ったコンテンツの情報を、受け取った情報で示される周波数チャネル上にアンテナ29を介して送信する。
【0032】
このように、各路側機20は、フレーム期間毎に生成した乱数に応じて制御パケットの送信タイミングを決定することにより、図3に示すように、路側機20−1と路側機20−2とで制御パケットの送信タイミングが重ならないようにすることができる。これにより、路側機20−1および路側機20−2は、制御パケットの衝突確率を低くすることができ、図1の領域15内に存在する通信機13は、それぞれの路側機からの制御パケットを高い確率で受信することができる。
【0033】
図4は、路側機20の動作の一例を示すフローチャートである。なお、図4に示す動作の前提として、フレームタイミング生成部22は、GPS受信機21から提供された時刻情報に基づいてフレームタイミングを生成して制御パケット送信部24に提供している。
【0034】
まず、制御パケット送信部24は、制御パケット生成部23から制御パケットが提供されたか否かを判定する(S100)。制御パケットが提供されていない場合(S100:No)、制御パケット送信部24は、ステップS102に示す処理を実行する。なお、電源投入等の初期状態では、制御パケット送信部24は、制御パケット生成部23から制御パケットが最初に提供されるまではステップS102に示す処理を実行しない。
【0035】
制御パケットが提供された場合(S100:Yes)、制御パケット送信部24は、提供された制御パケットで、保持している制御パケットを更新する(S101)。そして、制御パケット送信部24は、前述の算出式(1)を用いて、乱数の最大値nを算出し(S102)、前述の算出式(2)を用いて、制御パケットの送信タイミングをフレームの開始タイミングから遅らせる遅延時間ΔTrを算出する(S103)。
【0036】
次に、制御パケット送信部24は、フレームタイミング生成部22から提供されるフレームの開始タイミングを監視して、フレームの開始タイミングになったか否かを判定する(S104)。フレームの開始タイミングになった場合(S104:Yes)、制御パケット送信部24は、フレームの開始タイミングからの経過時間を計測する。そして、制御パケット送信部24は、経過時間がステップS103で算出した遅延時間ΔTrとなったか否かを判定する(S105)。
【0037】
フレームの開始タイミングからの経過時間が遅延時間ΔTrとなった場合(S105:Yes)、制御パケット送信部24は、保持している制御パケットを送信機26へ送る。送信機26は、制御パケット送信部24から受け取った制御パケットを、制御パケット用の周波数チャネル上にアンテナ29を介して送信し(S106)、制御パケット送信部24は、再びステップS100に示した処理を実行する。
【0038】
図5は、路側機20の機能を実現するコンピュータ40の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ40は、CPU(Central Processing Unit)41、RAM(Random Access Memory)42、ROM(Read Only Memory)43、無線機44、有線通信インターフェイス(I/F)、および入出力インターフェイス(I/F)46を備える。
【0039】
CPU41は、ROM43に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM43は、コンピュータ40の起動時にCPU41によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ40のハードウェアに依存するプログラム、CPU41によって実行されるその他のプログラム等を格納する。
【0040】
無線機44は、アンテナを介して受信した電波を復調し、復号化や誤り訂正等を行い、復号化や誤り訂正等が施されたデータをCPU41に提供する。また、無線機44は、CPU41が生成したデータに、符号化や誤り訂正等を施し、符号化や誤り訂正等が施されたデータに応じて所定の変調を加えた電波をアンテナを介して送信する。
【0041】
有線通信インターフェイス45は、通信回線27を介して他の装置かから受信したデータをCPU41へ送ると共に、CPU41が生成したデータを通信回線27を介して他の装置へ送信する。入出力インターフェイス46は、キーパッド等の入力装置やLCD等の出力装置を制御し、入力装置から取得したデータをCPU41へ送ると共に、CPU41が生成したデータを出力装置へ送る。また、入出力インターフェイス46は、他の装置からプログラムまたはデータを取得し、RAM42を介してCPU41に提供する。
【0042】
CPU41は、入出力インターフェイス46を介して取得したプログラムをRAM42上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。コンピュータ40のCPU41は、RAM42上にロードされたプログラムを実行することにより、GPS受信機21、フレームタイミング生成部22、制御パケット生成部23、制御パケット送信部24、サービス情報送信部25、および送信機26の各機能を実現する。なお、コンピュータ40は、プログラムを通信回線27を介して他の装置から取得してもよい。
【0043】
以上、本発明の実施の形態について説明した。
【0044】
上記説明から明らかなように、本実施形態の路側機20によれば、制御パケットの衝突確率を低くすることができる。
【0045】
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
【0046】
例えば、上記した実施形態では、路側機20から車両12に搭載された通信機13へ制御パケットが送信される路車間通信を例に説明したが、本発明はこれに限られず、車両12どうしで制御パケットをやり取りする車々間通信においても本発明を適用することができる。
【0047】
また、制御パケット送信部24は、次に送信する制御パケットのランダムな遅延時間を制御パケット内に格納するようにしてもよい。
【0048】
これにより、車両12の通信機13は、次に送信される制御パケットが次のフレーム開始タイミングからどれだけ遅れて送信されるのか特定できる。そのため、通信機13は特定したタイミングのみで受信動作を行い、その他のタイミングでは低消費電力モードで動作する事により、消費電力を削減することができる。
【0049】
また、上記した実施形態では、フレームタイミング生成部22は、GPS衛星からの信号より抽出された時刻情報を用いてフレームの開始タイミングを生成するが、本発明はこれに限られない。例えば、フレームタイミング生成部22は、通信回線27を介して時刻サーバから時刻情報を受信してフレームの開始タイミングを生成するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0050】
10・・・無線通信システム、11・・・通信エリア、12・・・車両、13・・・通信機、14・・・道路、15・・・領域、20・・・路側機、21・・・GPS受信機、22・・・フレームタイミング生成部、23・・・制御パケット生成部、24・・・制御パケット送信部、25・・・サービス情報送信部、26・・・送信機、27・・・通信回線、28・・・アンテナ、29・・・アンテナ、40・・・コンピュータ、41・・・CPU、42・・・RAM、43・・・ROM、44・・・無線機、45・・・有線通信インターフェイス、46・・・入出力インターフェイス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御パケットを送信する各無線通信端末間でフレーム同期が取れていることを前提とし、フレーム期間毎に制御パケットを送信する無線通信端末であって、
時刻情報を外部から取得する時刻情報取得手段と、
前記時刻情報で示される時刻に同期して、予め定められた間隔のフレームタイミングを生成するフレームタイミング生成手段と、
制御情報を含む制御パケットを生成する制御パケット生成手段と、
フレーム期間毎に前記制御パケットを送信する制御パケット送信手段と
を備え、
前記制御パケット送信手段は、
フレーム期間毎に、前記制御パケットを送信するタイミングを、フレーム期間内でランダムに変化させることを特徴とする無線通信端末。
【請求項2】
制御パケットを送信する各無線通信端末間でフレーム同期が取れていることを前提とし、フレーム期間毎に制御パケットを送信する無線通信端末における送信制御方法であって、
前記無線通信端末が、
時刻情報を外部から取得する時刻情報取得ステップと、
前記時刻情報で示される時刻に同期して、予め定められた間隔のフレームタイミングを生成するフレームタイミング生成ステップと、
制御情報を含む制御パケットを生成する制御パケット生成ステップと、
フレーム期間毎に前記制御パケットを送信する制御パケット送信ステップと
を実行し、
前記制御パケット送信ステップにおいて、
フレーム期間毎に、前記制御パケットを送信するタイミングを、フレーム期間内でランダムに変化させることを特徴とする送信制御方法。
【請求項3】
コンピュータを、制御パケットを送信する各無線通信端末間でフレーム同期が取れていることを前提とし、フレーム期間毎に制御パケットを送信する無線通信端末として機能させるプログラムであって、
前記コンピュータに、
時刻情報を外部から取得する時刻情報取得機能、
前記時刻情報で示される時刻に同期して、予め定められた間隔のフレームタイミングを生成するフレームタイミング生成機能、
制御情報を含む制御パケットを生成する制御パケット生成機能、および
フレーム期間毎に前記制御パケットを送信する制御パケット送信機能
を実現させ、
前記制御パケット送信機能は、
フレーム期間毎に、前記制御パケットを送信するタイミングを、フレーム期間内でランダムに変化させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−259028(P2011−259028A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−129194(P2010−129194)
【出願日】平成22年6月4日(2010.6.4)
【出願人】(000233295)日立情報通信エンジニアリング株式会社 (195)
【Fターム(参考)】