説明

焦点検出装置

【課題】AF補助光を用いるような場合でも、精度の良い焦点検出を行えるようにする。
【解決手段】被写体を照明する照明装置110と、被写体からの光を受光して電荷を蓄積する複数の領域に分割された複数の光電変換素子101と、光電変換素子の出力に基づいて、撮影レンズの焦点状態の検出を行う焦点検出部101と、複数の領域のうちの各領域の光電変換素子の蓄積状態を表わす状態信号を所定のモニター周期で順番に出力するモニター部100と、モニター部により順番に出力された状態信号に基づいて、状態信号に対応した領域の光電変換素子の電荷の蓄積を終了させるか否かを判定する判定部100とを備え、モニター部は、照明装置の状態により、モニター周期を変更する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スチルカメラ、ビデオカメラ等の撮像装置、あるいは種々の観察装置などに用いられる焦点検出装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、被写体の焦点状態を光電変換素子で検出して、その結果に応じて撮影レンズの焦点を変化させて自動的にピントを合わせるオートフォーカスカメラ(以下AFカメラ)等が一般的に販売されている。最近では画面内の複数のポイント(以下測距点)の焦点状態を検出できるAFカメラもある。そこで、測距点の増加に伴い問題となる光電変換素子の回路規模や消費電力の増大に対する対策が種々提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、図14に示すような焦点検出装置が開示されている。図14に示されるように、特許文献1の技術では、光電変換素子を測距点の領域に分割し、領域1から領域nの信号を順次走査しながら単一の制御部で蓄積時間を制御する。これにより、回路規模を小さくし、且つ、蓄積開始時から所定時間が経過した後に、走査周期を遅くすることでエネルギー消費を低減している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−205694号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の特許文献1に開示された技術では、エネルギー消費を低減するため、被写体が暗い場合などに、蓄積開始から所定時間後に蓄積信号をモニターする周期を遅くしている。
【0006】
しかしながら、所定時間後にAF補助光などによる比較的強い被写体照明が行われ、急激に蓄積信号が成長した場合は、特許文献1ではモニター周期が遅いため蓄積終了タイミングが遅れてしまう。結果として像信号が光電変換素子やAD変換器のダイナミックレンジを超え、AF精度が劣化してしまう。
【0007】
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、AF補助光を用いるような場合でも、精度の良い焦点検出を行えるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係わる焦点検出装置は、被写体を照明する照明手段と、前記被写体からの光を受光して電荷を蓄積する複数の領域に分割された複数の光電変換素子と、前記光電変換素子の出力に基づいて、撮影レンズの焦点状態の検出を行う焦点検出手段と、前記複数の領域のうちの各領域の光電変換素子の蓄積状態を表わす状態信号を所定のモニター周期で順番に出力するモニター手段と、前記モニター手段により順番に出力された前記状態信号に基づいて、該状態信号に対応した領域の前記光電変換素子の電荷の蓄積を終了させるか否かを判定する判定手段と、を備え、前記モニター手段は、前記照明手段の状態により、前記モニター周期を変更することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、AF補助光を用いるような場合でも、精度の良い焦点検出を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1の実施形態のカメラの構成を示す図。
【図2】第1の実施形態のカメラの光学構成を示す図。
【図3】第1の実施形態の焦点検出光学系の構成を示す図。
【図4】第1の実施形態のラインセンサの配置を示す図。
【図5】第1の実施形態のAF領域と測距点の配置を示す図。
【図6】第1の実施形態の焦点検出センサのブロック図。
【図7】第1の実施形態の焦点検出センサの蓄積動作を示すフローチャート。
【図8】第1の実施形態のAF動作を示すフローチャート。
【図9】第1の実施形態の撮影動作を示すフローチャート。
【図10】第2の実施形態のAF動作を示すフローチャート。
【図11】第2の実施形態の蓄積モニター周期を説明するためのタイミング図。
【図12】第3の実施形態のAF動作を示すフローチャート。
【図13】第4の実施形態のAF動作を示すフローチャート。
【図14】従来技術による焦点検出装置を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0012】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の撮像装置の第1の実施形態である焦点検出センサを備えたカメラの構成を示すブロック図である。図1において、カメラ用CPU100には、カメラの各種操作スイッチ103、補助光通信回路102、レンズ通信回路104、撮像センサ105、測光センサ106が接続されている。また、シャッタマグネット117a、117bを制御するためのシャッタ制御回路107、焦点検出センサ101が接続されている。
【0013】
スイッチ103のSW1は不図示のレリーズボタンの第1ストローク(半押し)操作でONし、焦点検出動作を開始させるスイッチである。SW2はレリーズボタンの第2ストローク(全押し)操作でONし、撮影動作を開始させるスイッチである。また、カメラ用CPU100では、撮影レンズ200(図2参照)とレンズ通信回路104を介してレンズ信号114の伝達がなされ、焦点位置や絞りの制御を行う。さらに、カメラ用CPU100は、補助光通信回路102を介して補助光装置内の補助光用CPU108と信号112の送受信を行う。補助光用CPU108はカメラ用CPU100の指示に従って、補助光駆動回路109を制御することで光源110により被写体の照明を行う。光源110には、LEDやランプなどを補助光駆動回路109により定常的あるいは点滅して照明を行うものや、ストロボ装置と兼用したキセノン管による照明を行うものがある。キセノン管による照明の場合は、点滅制御する場合が一般的である。上記のように、様々なタイプの光源を搭載した補助光装置があり、カメラ本体はこれらの補助光装置が取り付けできるように構成されている。
【0014】
カメラ用CPU100は測光センサ106を制御することで、被写体の輝度を検出し、撮影レンズ200の絞り値やシャッタスピードを決定する。そして、レンズ通信回路104を介してレンズ信号114により絞り値を制御し、またシャッタ制御回路107を介してマグネット117a、117bの通電時間を制御してシャッタスピードを制御し、さらに撮像センサ105を制御して撮影動作を行う。カメラ用CPU100内には、カメラ動作を制御するプログラムを格納したROM、変数を記憶するためのRAM、諸パラメータを記憶するためのEEPROM(電気的消去、書き込み可能メモリ)が内蔵されている。
【0015】
図2は、上記構成のカメラの光学構成を示す図である。撮影レンズ200を介して入射した被写体からの光束の大部分はクイックリターンミラー201で上方に反射され、ファインダスクリーン202上に結像する。カメラの撮影者はこの像をペンタプリズム203、接眼レンズ204を介して観察する。
【0016】
撮影光束の一部はクイックリターンミラー201を透過し、後方のサブミラー205で下方へ曲げられて、視野マスク206、赤外カットフィルタ207、フィールドレンズ208、絞り209、二次結像レンズ210を経て焦点検出センサ101上に結像する。この像を光電変換して得られる像信号を処理することで、撮影レンズ200の焦点状態を検出することできる。撮影に際しては、クイックリターンミラー201が跳ね上がり、撮影レンズ200を通過した光束は撮像センサ105上に結像され、被写体像の露光が行われる。
【0017】
本実施形態における焦点検出方式には周知の位相差検出方式を用いており、画面内の異なる3つの領域の焦点状態を検出することが可能である。焦点検出系の詳細な構成を図3に示す。
【0018】
サブミラー205で反射された被写体からの光束は図中の視野マスク206の近傍に一旦結像する。視野マスク206は画面内の焦点検出領域(測距点)を決定するための遮光部材で、中央に十字形の開口部と両側には縦長の開口部を2つ有している。フィールドレンズ208を構成する3つのレンズはそれぞれ視野マスク206の3つの開口部に対応している。フィールドレンズ208の後方には絞り209が配置され、中央部には上下に一対ずつ計4つの開口部が、また左右の周辺部には1対の2つの開口部がそれぞれ設けられている。
【0019】
フィールドレンズ208は絞り209の各開口部を撮影レンズ200の射出瞳付近に結像する作用を有している。絞り209の後方には二次結像レンズ210があり、4対計8つのレンズから構成され、それぞれのレンズは絞り209の各開口部に対応している。視野マスク206、フィールドレンズ208、絞り209、二次結像レンズ210を通過した各光束は、焦点検出センサ101上の被写体からの光を受光する複数のラインセンサ(光電変換素子)上に結像する。
【0020】
ラインセンサと画面内の測距点の関係について図4および図5を用いて説明する。図4は焦点検出センサ101上のラインセンサの配置図である。ラインセンサ1〜8はそれぞれ1対2本のラインセンサであり、対のラインセンサから得られた信号像の位相差により焦点状態を検出する。対のラインセンサは二次結像レンズ210などの焦点検出光学系により被写体上のほぼ同じ領域(AF領域)に投影される。
【0021】
このAF領域とファインダ画面上の測距点の関係を図5に示す。ラインセンサは複数の測距点に分割して配置されている。ファインダ画面500上には中央、右、左の各1点ずつ計3点の測距点を有している。ファインダ画面500上の中央測距点501には、縦方向の領域11、領域12と横方向の領域13、領域14がある。領域11はラインセンサ1によるAF領域である。同様に領域12、領域13、領域14には、ラインセンサ2、ラインセンサ3、ラインセンサ4が対応している。中央測距点501は、縦と横の両方向の領域があることで、被写体に分布している縦方向コントラスト像と横方向コントラスト像の両方から焦点状態を検出することができる。縦、横で得られたAF結果の平均値を基にAF制御する。あるいは、一般的にコントラストが高いほど検出精度が高くなるため、縦と横で得られたAF結果の内コントラストが高い方を選択してAF制御する。
【0022】
ファインダ画面500上の右測距点502には、縦方向の領域15、領域16がある。領域15はラインセンサ5によるAF領域である。同様に、領域16にはラインセンサ6が対応している。ファインダ画面500上の左測距点503には、縦方向の領域17、領域18がある。領域17はラインセンサ7によるAF領域である。同様に、領域18にはラインセンサ8が対応している。
【0023】
隣接した領域11と領域12は横方向のずれだけでなく、縦方向も少しずれた位置にある。これは、ラインセンサ1、2が画素の半ピッチ分ずらして配置されているためである。一般的に、被写体の空間周波数が高い場合、ラインセンサの画素位置と被写体コントラストの位相により、得られるAF結果に微小な誤差が生じる。そこで、半画素ピッチずれたラインセンサで得られた2つのAF結果の平均値を基にAF制御することで誤差が軽減できる。他の隣接する領域も同様の理由で半画素ピッチずれた配置になっている。
【0024】
図6は焦点検出センサ101の詳細な電気ブロックである。600はAF用CPUであり、ラインセンサの蓄積および像信号の読み出しを制御している。AF用CPU600は、ラインセンサ1、ラインセンサ2、…、ラインセンサ8のブロックと接続されており、各ラインセンサを制御する。ここでのラインセンサ1、2、…、8は図5のラインセンサと対応している。図6では、ラインセンサ3からラインセンサ7の記載を省略しているがラインセンサ1と同一のブロックを備えている。
【0025】
ラインセンサ1のブロック内では、位相差検出のための1対のセンサアレイがセンサ部を構成している。センサアレイは約30〜80画素で第1像、同じ画素数で第2像を検出している。また、その画素の中から蓄積中に一番大きい出力を示している出力値を検出するピーク検知回路と蓄積終了と同時にセンサ部に蓄積された光電変換出力を一時的に記憶するメモリ部が配置されている。ラインセンサ2〜8も同様のブロックで構成されている。
【0026】
ピーク検出回路は、アナログスイッチ602がONになっている間、回路に電源が供給され、画素中の一番大きい出力値(p−out)をコンパレータ603の入力部に出力する。コンパレータ603は、所定の電圧VRとp−out信号を比較し、comp信号をAF用CPU600に出力する。comp信号はp−out信号がVRより大きい、即ち蓄積を終了すべきという時に1を出力する。
【0027】
メモリ部からは、アナログスイッチ601がONになっている間、AF用CPU600からのshift信号によって各画素の出力が順次出力アンプ604の入力に出力される。出力アンプ604は適切なゲインでVout端子より画素信号を出力する。
【0028】
AF用CPU600がrst信号(リセット信号)を出力するとラインセンサ1〜8の全てのセンサ部は電荷がクリアされて、ここより全てのラインセンサの蓄積制御が始まる。AF用CPU600は、psel−1、psel−2、…、psel−8と順次出力して、最後のラインセンサ8に対してpsel−8を出力した後は、またpsel−1に戻る。このpsel−n(n=1〜8)を出力することによって、アナログスイッチ602をONするのでラインセンサ1〜8から順番にピーク信号(p−out)を得ることができる。そして、AF用CPU600は、comp信号に基づいて、選択されたラインセンサからのピーク信号(p−out)が所定レベルを超えているか否かを判断することで、そのラインセンサの蓄積を継続するか中止するかという制御を行うことができる。
【0029】
ここでcomp信号が1であればtrans−n信号(n=1〜8)を出力することで、そのラインセンサの蓄積を中止し、センサ上に蓄積された各画素の光電変換信号をメモリ部に転送する。その後、stint端子から信号出力することで外部に対して蓄積が終了したことを知らせる。
【0030】
comp信号が0であれば、転送動作は行わずラインセンサの蓄積を継続する。そして、sel−n信号(n=1〜8)で対象のラインセンサが選択され、その選択されたラインセンサのメモリ部の信号が、shift信号によって像信号として読み出される。また、AF用CPU600には、不図示のレジスタがあり、通信端子であるcs、sclk、miso、mosi端子を使って外部からシリアル通信することで、レジスタ値の読み出しや書き込みができる。さらに、AF用CPU600は、一定周期のクロック信号を生成する不図示のクロックジェネレータや、生成されたクロックを基に、蓄積時間を計測するカウンタを有する。
【0031】
焦点検出センサ101の動作について図7のフローチャートを用いて詳しく説明する。AF用CPU600内のレジスタstrtが1に設定されると焦点検出センサの蓄積動作が開始される。まず、S101では、rst信号(リセット信号)を出力し、ラインセンサ1〜8のセンサ部の電荷を一旦クリアし、その後、蓄積を開始する。そして、レジスタn(tr[n])に1を設定する。
【0032】
S102では、レジスタtr[n]を参照し、1であるか否かの判定を行う。レジスタtr[n]はラインセンサn(n=1〜8)が蓄積モニターの対象ラインか否かのいずれかを示す。tr[n]=1の場合は、蓄積モニター対象のラインセンサであり、S103へ移行する。一方、tr[n]=0の場合は、蓄積モニター対象でないためS111へ移行する。外部からの通信によりtr[n]が0に設定され、蓄積モニター対象から外されたラインセンサや、センサ部の信号電荷がメモリ部へ転送され蓄積終了したラインセンサは蓄積モニター対象から外れる。
【0033】
S103では、カウンタを一旦リセットし、その後、カウンタをスタートする。S104では、カウンタ値がレジスタwt以上経過したか否かの判定を行う。カウンタ値がレジスタwtになるまでS104の動作を継続し、レジスタwt以上経過すると、S105へ移行する。外部からの通信によりwtを設定することができる。
【0034】
S105では、psel_n(n=1〜8)信号を出力する。これにより、ラインセンサnの蓄積状況、つまりラインセンサnの画素の光電変換量のピーク値が、p−out出力に出てくる。S106では、comp出力、レジスタstrtの判定を行う。ラインセンサnの蓄積が十分であれば、comp=1が出力されるので、S107以降の信号転送および終了処理に移行する。また、外部からの通信によりレジスタstrt=0が設定され強制的に蓄積が終了する場合もS107以降の信号転送および終了処理に移行する。一方、蓄積が不十分な場合は、comp=0が出力されS111の動作に移行する。
【0035】
S107では、レジスタmodeの判定を行う。mode=0の場合は、直前のS106の動作でcomp=1と判定されたラインセンサの信号転送および終了処理をするためS108に進み、trans−n信号を出力し、ラインセンサnのセンサ部の各画素の電荷をメモリ部に転送する。そして、レジスタtr[n]を0に設定し、次からこのラインセンサを蓄積モニター対象から外す。一方、mode=1の場合は、直前のS106の動作でcomp=1と判定されたラインセンサと隣接するラインセンサについても信号転送および終了処理をするためS109に進み、trans−n信号とtrans−n+1信号を出力する。そして、センサ部の各画素の電荷をメモリ部に転送する。そして、レジスタtr[n]とtr[n+1]に0を設定する。
【0036】
S110では、レジスタintに1を設定する。stint端子は、レジスタintと同期した信号を出力する。したがって、レジスタint=0の場合はstint端子=「Lo」、int=1の場合はstint端子=「Hi」となる。外部からstint端子をモニターすることで、ラインセンサnの蓄積が終了したタイミングを知ることができる。
【0037】
S111では、レジスタtr[1]〜[8]の判定を行う。レジスタtr[1]〜[8]が全て0である場合は、蓄積モニターの対象ラインがないため焦点検出センサの蓄積動作を終了する。一方、レジスタtr[1]〜[8]のいずれか1つでも1があれば、蓄積モニターの対象ラインが残っているので、S112へ移行する。
【0038】
S112では、レジスタnの判定を行う。n=8である場合は、S113に進み、レジスタnに1を設定し、S102へ戻り、ラインセンサ1の蓄積モニター動作を行う。一方、n=8でない場合は、S114へ進みレジスタnを1つインクリメントし、S102へ戻り次のラインセンサの蓄積モニター動作を行う。S112〜S114の動作が、蓄積モニターをラインセンサ毎に順番に行う部分にあたる。
【0039】
以上、説明したように、焦点検出センサ101は、ラインセンサ1〜8を順番に蓄積モニターする(蓄積状態を検出しその状態を表す状態信号を出力する)ように構成されている。また、レジスタtr[n]を外部から設定することで、蓄積モニターの対象ラインセンサを設定できる。さらに、レジスタwtは、ラインセンサの蓄積モニターの間隔(モニター周期)であり、レジスタwtを外部から設定することで、モニター周期を自由に設定することができる。
【0040】
上記の焦点検出センサ101を備えたカメラの動作について図8のフローチャートを用いて詳しく説明する。図1で示したカメラ本体1のスイッチSW1がONされると、S201より動作を開始する。ここでは、カメラ用CPU100は、焦点検出センサ101と通信し、焦点検出センサ101の蓄積動作を開始する。焦点検出センサ101のレジスタwt(モニター周期)にw1(第1のモニター周期)を、レジスタtr[1]〜[8]の全てに1を、レジスタmodeに0を、レジスタstrtに1を設定する。すると、焦点検出センサ101は、ラインセンサ1〜8を周期w1で蓄積モニターしながら蓄積を開始する。
【0041】
S202では、カメラ用CPU100内のカウンタを一旦リセットし、その後、カウンタをスタートする。S203では、カメラ用CPU100内のカウンタにより蓄積時間tの判定を行う。t<c1である場合は、S208へ移行する。また、c2>t≧c1である場合は、S204へ移行し、t≧c2(最大蓄積時間)である場合はS211へ移行する。ここで、c1は補助光の照明開始タイミングであり、c2はカメラが許容できる最大蓄積時間である。
【0042】
S204では、蓄積時間tが補助光の照明開始タイミングc1を超えたため、まずカメラ用CPU100は、補助光通信回路102を通じてカメラ本体に補助光装置が装着されているかの判定を行う。補助光装置が装着されている場合は、S205に進み、カメラ用CPU100は補助光用CPU108に対して補助光により被写体を照明するように指示する。指示された補助光用CPU108は、補助光駆動回路109を駆動する。S206では、レジスタwtにw3(第3のモニター周期)を設定する。
【0043】
一方、S204で補助光装置がない場合は、S207へ進み、レジスタwtにw2(第2のモニター周期)を設定する。ここで、レジスタwtに設定する時間w1、w2、w3の大小関係は、w2>w3≧w1である。つまり、蓄積開始初期は最も短い周期w1で蓄積モニターし、時間c1が経ってからは、補助光があれば周期w3に変更し、補助光がなければ、最も長い周期w2に変更する。
【0044】
S208では、焦点検出センサ101のstint端子の状態判定を行う。stint=1(Hi)の場合は、S209へ移行する。一方、stint=0(Lo)の場合は、S203へ戻り、焦点検出センサ101の蓄積を継続する。S209では、カメラ用CPU100は焦点検出センサ101のレジスタintに0を設定することで、stint端子の状態を0(Lo)に戻す。
【0045】
S210では、カメラ用CPU100は、焦点検出センサ101のレジスタtr[1]〜[8]の判定を行う。レジスタtr[1]〜[8]が全て0の場合は、ラインセンサ1〜8の全てが蓄積終了しているので、S211へ進みレジスタstrtに0を設定する。一方、レジスタtr[1]〜[8]の内1つでも1がある場合は、蓄積終了していないラインセンサがあると判断し、S203へ戻り、焦点検出センサ101の蓄積を継続する。
【0046】
S212では、補助光駆動の判定を行う。補助光を駆動してれば、S213へ進み、カメラ用CPU100は補助光用CPU108と通信し、補助光駆動を停止するよう指示する。指示された補助光用CPU108は、補助光駆動回路109による駆動を停止する。一方、補助光駆動をしていなければ、S214へ移行する。
【0047】
S214では、カメラ用CPU100は、焦点検出センサ101と通信することで、画素信号の読み出し動作を行う。カメラ用CPU100は、焦点検出センサ101から出力されるラインセンサ1〜8の画素信号を順次AD変換する。
【0048】
S215では、S214で得たラインセンサ1〜8の画素信号からデフォーカス演算し、主被写体位置(図5で示した測距点501〜503)とデフォーカス量を決定する。S216では、このデフォーカス量が所望の範囲内、たとえば1/4Fδ以内(F:レンズの絞り値、δ:定数:20um、したがってF2.0のレンズの開放絞りでは10um)であるならば合焦と判断し、S218へ移行する。一方、1/4Fδより大であるならば、S217に進み、レンズ通信回路104を介してS215で決定したデフォーカス量分のレンズ駆動を指令する。そして、ステップS201に戻り、合焦状態になるまで前述のAF動作が繰り返される。
【0049】
S218ではレリーズ開始スイッチSW2の判定がなされ、ONの場合は、図9に続くS301に進み、撮影動作が行われる。一方、OFFの場合はS219へ進み、スイッチSW1の判定を行う。SW1がONの場合は、S201へ戻りAF動作を繰り返す。一方、SW1がOFFの場合は、AF動作を終了する。
【0050】
次に図9を用いてレリーズ時の動作を説明する。前述のAF動作が終了し、図9のレリーズ開始スイッチSW2がON状態の場合は、ステップ301で、カメラ用CPU100は測光センサ106で検出した測光値から、被写体輝度BVを求める。そして、設定されたISO感度SVと加算し、露出値EVを求め、公知の方法で、絞り値AVおよびシャッタ速度TVを算出する。
【0051】
S302では、クイックリターンミラー201を跳ね上げて撮影光路から退避させると同時に、カメラ用CPU100は撮影レンズ200に対して、S301で決定した絞り値AVに絞り込むように指示する。その後、クイックリターンミラー201が撮影光路から完全に退避するとS303でカメラ用CPU100はシャッタ制御回路107を介してマグネット117a、117bの通電時間を制御してシャッタスピードを制御する。そして、撮像センサ105を制御することで撮像する。S303では、クイックリターンミラー201をダウンさせ、一連のカメラ動作を終了する。
【0052】
以上説明したように、第1の実施形態では、蓄積開始直後は蓄積モニター周期が短いw1に設定することで、高輝度被写体に対してもラインセンサで得られる像信号がダイナミックレンジを超えることなく蓄積制御できる(S201の動作)。また、蓄積開始から時間c1経った時点で蓄積終了していないラインセンサがある場合は、低輝度被写体であると判断し、補助光による被写体照明を行う(S205の動作)。補助光装置がなく被写体の照明ができない場合は、蓄積モニター周期の長いw2(w2>w1)に変更することで、ラインセンサブロックの回路のエネルギー消費を抑え、ノイズを減らすことができる(S207の動作)。一方、補助光照明できる場合は、蓄積開始から時間c1経った時点でモニター周期w3(w2>w3≧w1)に変更する。これにより、時間c1が経った後、補助光により急激に蓄積信号が成長しても像信号がダイナミックレンジを超えることなく蓄積制御できる(S206動作)。
【0053】
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、第1の実施形態に対し、図8のフローチャートが図10に置き換わっただけである。
【0054】
図10を参照して、第2の実施形態の動作について説明する。S401〜S403は、第1の実施形態のS201〜S203と同様の動作であるため説明を省略する。また、S409〜S420は、第1の実施形態のS208〜S219と同様の動作であるため説明を省略する。
【0055】
S404では、カメラ用CPU100は、補助光通信回路102を通じてカメラ本体に補助光装置が装着されているかの判定を行う。補助光装置が装着されている場合は、S405に進み、カメラ用CPU100は補助光用CPU108と通信し、補助光により被写体を照明するように指示する。指示された補助光用CPU108は、補助光駆動回路109を駆動する。
【0056】
S406では、カメラ用CPU100は補助光用CPU108と通信し、補助光が点灯中か否かの判定を行う。補助光が点灯中である場合は、S406では、レジスタwtにw3を設定する。一方、S404の判定で補助光装置がない、あるいはS406の判定で補助光が点灯していない場合は、S408へ進み、レジスタwtにw2を設定する。ここで、レジスタwtに設定する時間w1、w2、w3の大小関係は、第1の実施形態と同様にw2>w3≧w1である。さらにw3は、補助光の点灯中に蓄積モニター対象のラインセンサ1〜8を少なくとも一順できる周期とする。言い換えれば、蓄積モニター周期w3内に蓄積モニター対象のラインセンサのそれぞれのモニターが少なくとも1回行われるようにする。
【0057】
第2の実施形態における補助光時の点灯タイミングと蓄積モニター周期タイミングを図11に示す。横軸は蓄積時間であり、矢印は各ラインセンサの蓄積モニタータイミングを示している。縦軸は、補助光の発光量である。蓄積時間tがc1より経過した後、蓄積モニター周期をw2に長くすることでエネルギー消費を抑え、点灯時は像信号がダイナミックレンジを越えないように蓄積モニター周期をw3に短くする。蓄積モニター周期w3は、蓄積モニター対象のラインセンサ数以上、つまり8回以上に設定する。消灯後は、蓄積モニター周期をw2に長くする。
【0058】
以上説明したように、第2の実施形態では、補助光が点滅光であり、点灯時のみ急激に蓄積信号が成長する場合でも点灯タイミングに同期してモニター周期を短く設定する(S406〜S408の動作)。これにより、像信号がダイナミックレンジを超えないように制御することができる。
【0059】
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、第1の実施形態に対し、図8のフローチャートが図12に置き換わっただけである。図12を参照して、第3の実施形態の動作について説明する。S501〜S503は、第1の実施形態のS201〜S203と同様の動作であるため説明を省略する。また、S509〜S520は、第1の実施形態のS208〜S219と同様の動作であるため説明を省略する。
【0060】
S504では、カメラ用CPU100は、補助光通信回路102を通じてカメラ本体に補助光装置が装着されているかの判定を行う。補助光装置が装着されている場合は、S505に進み、カメラ用CPU100は補助光用CPU108と通信し、補助光により被写体を照明するように指示する。指示された補助光用CPU108は、補助光駆動回路109を駆動する。
【0061】
S506では、このAF動作中でstint=1になった履歴があるか否かの判定を行う。stint=1になった履歴がある場合は、S507では、レジスタwtにw3を設定する。一方、S504の判定で補助光装置がない、あるいはS506の判定でstint=1になった履歴がある場合は、S508へ進み、レジスタwtにw2を設定する。ここで、レジスタwtに設定する時間w1、w2、w3の大小関係は、第1の実施形態と同様にw2>w3≧w1である。
【0062】
以上説明したように、第3の実施形態では、蓄積終了の履歴がある場合はモニター周期を短く設定することで少なくとも最初に蓄積終了したラインセンサ以外の像信号はダイナミックレンジを超えることなく制御できる(S504〜S508の動作)。しかしながら、最初に蓄積終了したラインセンサは、像信号がダイナミックレンジを越えてしまう場合がある。その場合は、図4のラインセンサの配置図で示した隣接した他方のラインセンサの信号からデフォーカス量を決定すれば良い。
【0063】
(第4の実施形態)
第4の実施形態は、第1の実施形態に対し、図8のフローチャートが図13に置き換わっただけである。図13を参照して、第4の実施形態の動作について説明する。
【0064】
図1で示したカメラ本体のスイッチSW1がONされると、S601より動作を開始する。S601では、カメラ用CPU100は測光センサ106を制御することで、被写体の輝度の検出を行う。S602では、補助光による被写体照明の判定を行う。まず、S601で検出した被写体輝度が所定輝度以下であり、かつカメラ本体に補助光装置が装着されている場合は、S603へ移行する。一方、被写体輝度が所定輝度よりも上であった場合や、カメラ本体に補助光装置が装着されていない場合は、S605へ移行する。
【0065】
S603では、カメラ用CPU100は、焦点検出センサ101と通信し、蓄積動作を開始する。焦点検出センサ101のレジスタwtにw1を、レジスタtr[1]、[3]、[5]、[7]に1を、レジスタmodeに1を、レジスタstrtに1を設定する。すると、焦点検出センサ101は、ラインセンサ1、3、5、7(第2の光電変換素子群)の蓄積を周期w1で蓄積モニターしながら蓄積を開始する。
【0066】
S604では、カメラ用CPU100は補助光用CPU108と通信し、補助光により被写体を照明するように指示する。指示された補助光用CPU108は、補助光駆動回路109を駆動する。
【0067】
S605では、カメラ用CPU100は、焦点検出センサ101と通信し、蓄積動作を開始する。焦点検出センサ101のレジスタwt(蓄積モニター周期)にw1を、レジスタtr[1]〜[8]の全てに1を、レジスタmodeに0を、レジスタstrtに1を設定する。すると、焦点検出センサ101は、ラインセンサ1〜8を周期w1で蓄積モニターしながら蓄積を開始する。
【0068】
S606では、カメラ用CPU100内のカウンタを一旦リセットし、その後、カウンタをスタートする。S607では、カメラ用CPU100内のカウンタにより蓄積時間tの判定を行う。t<c1である場合は、S609へ移行する。また、c2>t≧c1である場合は、S608へ移行し、t≧c2(最大蓄積時間)である場合はS612へ移行する。ここで、c1は補助光の照明開始タイミングであり、c2はカメラが許容できる最大蓄積時間である。
【0069】
S608では、蓄積時間tがc1を超えたため、まずカメラ用CPU100は、焦点検出センサ101のエネルギー消費を低減するためレジスタwtにw3を設定し、蓄積モニター周期を長くする。S609では、焦点検出センサ101のstint端子の状態判定を行う。stint=1(Hi)の場合は、S610へ移行する。一方、stint=0(Lo)の場合は、S607へ戻り、焦点検出センサ101の蓄積を継続する。
【0070】
S610では、カメラ用CPU100は焦点検出センサ101のレジスタintに0を設定することで、stint端子の状態を0(Lo)に戻す。S611では、カメラ用CPU100は、焦点検出センサ101のレジスタtr[1]〜[8]の判定を行う。レジスタtr[1]〜[8]が全て0の場合は、ラインセンサ1〜8の全てが蓄積終了しているので、S612へ進みレジスタstrtに0を設定する。一方、レジスタtr[1]〜[8]の内1つでも1がある場合は、蓄積終了していないラインセンサがあると判断し、S607へ戻り、焦点検出センサ101の蓄積を継続する。
【0071】
S613では、補助光駆動の判定を行う。補助光を駆動してれば、S614へ進み、カメラ用CPU100は補助光用CPU108と通信し、補助光駆動を停止するよう指示する。指示された補助光用CPU108は、補助光駆動回路109による駆動を停止する。一方、補助光駆動をしていなければ、S615へ移行する。
【0072】
S615では、カメラ用CPU100は、焦点検出センサ101と通信することで、画素信号の読み出し動作を行う。カメラ用CPU100は、焦点検出センサ101から出力されるラインセンサ1〜8の画素信号を順次AD変換する。S616では、S615で得たラインセンサ1〜8の画素信号からデフォーカス演算を行い、主被写体位置(図5で示した測距点501〜503)とデフォーカス量を決定する。
【0073】
S617では、このデフォーカス量が所望の範囲内、たとえば1/4Fδ以内(F:レンズの絞り値、δ:定数:20um、したがってF2.0のレンズの開放絞りでは10um)であるならば合焦と判断し、S619へ移行する。一方、1/4Fδより大であるならば、S618に進み、レンズ通信回路104を介してS616で決定したデフォーカス量分のレンズ駆動を指令する。そして、ステップS601に戻り、合焦状態になるまで前述のAF動作が繰り返される。
【0074】
S619ではレリーズ開始スイッチSW2の判定がなされ、ONの場合は、図9に続くS301に進み、撮影動作が行われる。一方、OFFの場合はS620へ進み、スイッチSW1の判定を行う。SW1がONの場合は、S601へ戻りAF動作を繰り返す。一方、SW1がOFFの場合は、AF動作を終了する。図9の撮影動作は第1の実施形態で説明しているため、ここでの説明を省略する。
【0075】
以上説明したように、第4の実施形態では、補助光判定の結果、補助光なしの場合は蓄積モニター対象をラインセンサ1〜8の全ライン(第1の光電変換素子群)とし、補助光ありの場合は蓄積モニター対象を4ライン(第2の光電変換素子群の片方))に限定している(S602〜S605)。そのため、ラインセンサの蓄積モニター周期は、全ラインよりも4ラインの方が短くなる。したがって、補助光により急激に蓄積信号が成長する場合でも像信号がダイナミックレンジを超えることなく制御することができる。また、補助光時はレジスタmodeを1に設定することで、隣接するラインセンサは同時に蓄積終了される。したがって、ラインセンサ2、4、6、8についても像信号がダイナミックレンジを超えることなく制御できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体を照明する照明手段と、
前記被写体からの光を受光して電荷を蓄積する複数の領域に分割された複数の光電変換素子と、
前記光電変換素子の出力に基づいて、撮影レンズの焦点状態の検出を行う焦点検出手段と、
前記複数の領域のうちの各領域の光電変換素子の蓄積状態を表わす状態信号を所定のモニター周期で順番に出力するモニター手段と、
前記モニター手段により順番に出力された前記状態信号に基づいて、該状態信号に対応した領域の前記光電変換素子の電荷の蓄積を終了させるか否かを判定する判定手段と、を備え、
前記モニター手段は、前記照明手段の状態により、前記モニター周期を変更することを特徴とする焦点検出装置。
【請求項2】
前記照明手段の状態とは、前記光電変換素子の電荷の蓄積中に、前記照明手段が前記被写体を照明しているか、前記被写体を照明していないかの状態であることを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
【請求項3】
前記照明手段が前記被写体を照明していない状態である場合、前記モニター手段は、前記光電変換素子による電荷の蓄積を開始してから所定の時間の間は第1のモニター周期で前記状態信号を出力し、前記所定の時間が経過した後には、前記第1のモニター周期よりも長い第2のモニター周期で前記状態信号を出力することを特徴とする請求項2に記載の焦点検出装置。
【請求項4】
前記照明手段が前記被写体を照明している状態である場合、前記モニター手段は、前記所定の時間が経過した後には、前記第1のモニター周期より長く前記第2のモニター周期より短い第3のモニター周期で前記状態信号を出力することを特徴とする請求項3に記載の焦点検出装置。
【請求項5】
前記照明手段が前記被写体を照明している状態である場合、前記モニター手段は、前記判定手段が最初に前記複数の領域のうちのいずれかの領域の電荷の蓄積の終了を判定するまでは前記第2のモニター周期で前記状態信号を出力し、前記電荷の蓄積の終了を判定した後は、前記第1のモニター周期より長く前記第2のモニター周期より短い第3のモニター周期で前記状態信号を出力することを特徴とする請求項3に記載の焦点検出装置。
【請求項6】
前記照明手段が前記被写体を照明していない状態である場合、前記モニター手段は、前記複数の光電変換素子のうちの第1の光電変換素子群の状態信号を出力し、前記照明手段が前記被写体を照明している状態である場合、前記モニター手段は、前記複数の光電変換素子のうちの前記第1の光電変換素子群よりも少ない数の第2の光電変換素子群の状態信号を出力することを特徴とする請求項2に記載の焦点検出装置。
【請求項7】
前記モニター手段は、前記第1の光電変換素子群については、隣接して配置された2つの光電変換素子の両方をモニターの対象とし、前記第2の光電変換素子群については、隣接して配置された2つの光電変換素子の片方をモニターの対象とすることを特徴とする請求項6に記載の焦点検出装置。
【請求項8】
前記照明手段が、点灯、消灯を繰り返す場合、前記モニター手段は、前記モニター周期を前記照明手段の点灯の周期に同期させて前記状態信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
【請求項9】
前記モニター手段は、前記照明手段の1回の点灯中に前記複数の領域のうちの各領域のそれぞれについて前記状態信号の出力を少なくとも1回行うことを特徴とする請求項8に記載の焦点検出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−215663(P2012−215663A)
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−79797(P2011−79797)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】