説明

照明光通信装置

【課題】光の色温度を変化させると共に、光通信を行うことができる照明光通信装置を提供する。
【解決手段】LED電流I1を出力する直流電力出力部2と、直流電力出力部2の出力に接続された複数の発光ダイオード31を含む負荷回路3と、LED電流I1を検出する電流検出抵抗4と、電流検出抵抗4の電圧降下に基づいて、LED電流I1が目標電流値と一致するようにLED電流I1を制御する出力制御部6と、送信するデータに応じて複数の発光ダイオード31のうち一部に流れる電流を断続させるスイッチング素子Q2とを具備する複数の照明光通信部10a,10b,10cを備え、複数の照明光通信部10a,10b,10cに具備された発光ダイオード31a,31b,31cは互いに発光色が異なり、出力制御部6は、自己宛のDMX信号S1に基づいて目標電流値を設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明光通信装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、発光ダイオード(LED)を光源として備える照明器具において、照明光の強度を変調することによって信号を送信するものが提案されている(例えば、特許文献1)。このような照明光通信装置では照明光そのものを変調することで信号を送信するため、赤外線通信装置のような特別の機器を必要としない。また照明用光源として発光ダイオードを用いることで省電力が実現できるから、地下街などでのユビキタス情報システムへの利用が検討されている。
【0003】
また、通信のために付加する回路が簡素であり、高周波の光通信信号に応じて忠実に出力光を変調できる照明光通信装置が提供されている。この照明光通信装置の回路構成図を図3に示す。
【0004】
従来の照明光通信装置110は、直流電源101を入力とするDC−DCコンバータ102と整流回路103と平滑コンデンサC101とを備える。DC−DCコンバータ102は、直流電源101からの直流電圧をスイッチ素子Q101でスイッチングし、その出力がダイオードを含む整流回路103と平滑コンデンサC101で整流、平滑されることによって、所定の電圧値の直流電圧に変換される。
【0005】
平滑コンデンサC101の出力間に、電流検出抵抗105を介して、発光色が異なる複数種類(例えばR,G,Bの3種類)の発光ダイオードLD1,LD2,LD3を複数直列に接続した直列回路104a,104b,104cが、複数並列に接続されている。そして、各種類の直列回路104a,104b,104c毎に、一部(例えば1個)の発光ダイオードLD1,LD2,LD3と並列にスイッチ素子Q21,Q22,Q23が接続されている。
【0006】
電流検出抵抗105の電圧降下は誤差増幅器A101の反転入力端子に入力される。誤差増幅器A101は、電流検出抵抗105の電圧降下と、非反転入力端子に入力された基準電圧E101とを比較し、その差分を増幅した信号を、出力制御部107に出力する。出力制御部107では、誤差増幅器A101から入力されたフィードバック信号に基づいて、スイッチ素子Q101のオン/オフを制御することで、負荷電流を制御する。尚、誤差増幅器A101の出力端子と反転入力端子の間には、積分要素である抵抗R101とコンデンサC102からなる位相補償回路106aが接続されており、誤差増幅器A101,抵抗R101,コンデンサC102などで定電流フィードバック回路106が構成される。
【0007】
ここで、光通信信号S101,S102,S103に応じてスイッチ素子Q21,Q22,Q23をオン/オフさせると、各発光色の発光ダイオードLD1,LD2,LD3の一部が短絡されることで、光出力が変調される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2004−363756号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従来の照明光通信装置110は、DC/DCコンバータ102の出力電流をLD1,LD2,LD3に分流した方式であり、各発光色の発光ダイオードLD1,LD2,LD3の一部を短絡させることで、変調した光出力信号が得られ、光通信を行うことができる。したがって、従来の照明光通信装置110は、各発光色の発光ダイオードLD1,LD2,LD3の照明光を合成した光の色温度を変化させることなく、光通信を行っていた。
【0010】
しかし、従来の照明光通信装置110は、各発光色の発光ダイオードLD1,LD2,LD3に流れる電流を個別に制御することが出来ないので、各発光色の発光ダイオードLD1,LD2,LD3の照明光を合成した光の色温度を調色制御することができなかった。
【0011】
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、光の色温度を変化させると共に、光通信を行うことができる照明光通信装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の照明光通信装置は、所望の直流電流を出力する直流電力出力部と、前記直流電力出力部の出力に接続された複数の発光ダイオードを含む負荷回路と、前記直流電力出力部から前記負荷回路に供給される負荷電流を検出する電流検出部と、前記電流検出部の検出値に基づいて、前記負荷電流が目標電流値と一致するように前記直流電流を制御する出力制御部と、送信するデータに応じて前記複数の発光ダイオードのうち一部に流れる電流を断続させるスイッチング素子とを具備する複数の照明光通信部を備え、前記複数の照明光通信部に具備された各々の前記負荷回路の前記発光ダイオードは、前記照明光通信部毎に互いに発光色が異なり、前記出力制御部は、自己宛の調光信号に基づいて前記目標電流値を設定することを特徴とする。
【0013】
この照明光通信装置において、前記電流検出部は、前記負荷電流に応じた電圧降下を発生する抵抗で構成されており、前記出力制御部は、前記目標電流値に応じた基準電圧を設定し、前記電流検出部の前記電圧降下と前記基準電圧との誤差を増幅する誤差増幅器および積分要素を含む位相補償回路を有するフィードバック回路を備え、前記出力制御部は、前記フィードバック回路の出力に基づいて、前記負荷電流が前記目標電流値と一致するように前記直流電力出力部が出力する前記直流電流を制御することが好ましい。
【0014】
この照明光通信装置において、交流電圧を整流平滑した整流電圧を生成する電源部を備え、前記電源部は、前記整流電圧を前記複数の照明光通信部に具備された前記直流電圧出力部の各々に供給し、前記直流電力出力部は前記整流電圧を入力電源として前記直流電流を生成することが好ましい。
【0015】
この照明光通信装置において、交流電圧を整流平滑し、入力電圧を昇圧した直流電源電圧を生成して力率を改善させる昇圧チョッパ回路を含む電源部を備え、前記電源部は、前記直流電源電圧を前記複数の照明光通信部に具備された前記直流電圧出力部の各々に供給し、前記直流電力出力部は、前記直流電源電圧を入力電源として前記直流電流を生成することが好ましい。
【発明の効果】
【0016】
以上説明したように、本発明では、光の色温度を変化させると共に、光通信を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態1の照明光通信装置の回路構成図である。
【図2】同上の実施形態の2の照明光通信装置の回路構成図である。
【図3】従来の照明光通信装置の回路構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
(実施形態1)
本実施形態の照明光通信装置の回路構成図を図1に示す。
【0020】
本実施形態の照明光通信装置は、電源部1と、3つの照明光通信部10a,10b,10cとで構成されている。
【0021】
電源部1は、ダイオードブリッジと平滑コンデンサとを含んで構成されており、商用電源7から供給される交流電圧を整流平滑して整流電圧を生成し、整流電圧を各照明光通信部10a,10b,10cに供給する。
【0022】
照明光通信部10a,10b,10cは、同一の回路構成であり、照明光通信部10a,10b,10cを構成する各部の符号の末尾をa,b,cとすることで個別に識別する。なお、本実施形態では照明光通信部10aの構成について説明する。
【0023】
照明光通信部10aは、直流電力出力部2aと負荷回路3aと電流検出抵抗4aとフィードバック回路5aと出力制御部6aとスイッチング素子Q2aとで構成されている。
【0024】
直流電力出力部2aは、DC/DCコンバータ21aと整流回路22aと平滑コンデンサC1aとで構成されており、電源部1の出力電圧を変換した直流電圧を生成する。DC/DCコンバータ21aは、スイッチング素子Q1aを具備しており、出力制御部6aによって、スイッチング素子Q1aがオン・オフ駆動されることで、電源部1の出力電圧を変換して直流電圧を生成する。そして、DC/DCコンバータ21aの出力を、ダイオードを有する整流回路22aと平滑コンデンサC1aとで整流平滑することで、平滑コンデンサC1aの両端に直流電圧が生成される。
【0025】
直流電力出力部2aの出力には、負荷回路3aと電流検出抵抗4a(電流検出部)との直列回路が接続されている。負荷回路3aは、発光色が赤色の発光ダイオード41aが複数個直列接続されることで構成されている。そして、直流電力出力部2aから負荷回路3aにLED電流I1a(直流電流)が供給されて、発光ダイオード41aが点灯する。また、電流検出抵抗4aは、LED電流I1aに応じた電圧降下が発生する。
【0026】
フィードバック回路5aは、エラーアンプA1a(誤差増幅器)と基準電圧生成部51aと位相補償回路52aとで構成されている。
【0027】
エラーアンプA1aは、非反転入力端子が基準電圧生成部51aに接続され、反転入力端子が電流検出抵抗4aの一端に接続されている。そして、エラーアンプ51aは、基準電圧生成部51aが出力する基準電圧V1aと、LED電流I1aによる電流検出抵抗4aの電圧降下とを比較し、その差分を増幅した信号を出力制御部6aに出力する。
【0028】
そして、出力制御部6aは、エラーアンプ51aが出力する信号に基づき、直流電力出力部2aが出力するLED電流I1aをフィードバック制御する。すなわち、出力制御部6aは、基準電圧V1aと電流検出抵抗4aの電圧降下とが一致するように、DC/DCコンバータ21aのスイッチング素子Q1aをスイッチング制御して、LED電流I1aをフィードバック制御する。
【0029】
また、エラーアンプA1aの反転入力端子と出力端子との間には、積分要素である抵抗R1aとコンデンサC2aとの直列回路からなる位相補償回路52aが接続されている。位相補償回路52aによって、一巡伝達関数における利得と位相を調整することができ、フィードバック制御の安定度を確保することができる。
【0030】
また、基準電圧生成部51aが出力する基準電圧V1aは可変自在に構成されており、出力制御部6aは、外部から入力されるDMX信号S1(調光信号)が示す調光度に基づいて、基準電圧生成部51aが出力する基準電圧V1aを制御する。DMX信号S1はデジタル信号で構成されており、出力制御部6aはマイクロコンピュータで構成され、DMX信号S1を受信するインターフェースを備えている。そして、出力制御部6aは、DMX信号S1を受信して、自局に割り当てられた調光度のデータを取得する。そして、出力制御部6aは、取得した調光度のデータに基づいてLED電流I1aの目標電流値を算出し、この目標電流値に応じた基準電圧V1aを基準電圧生成部51aに設定する。例えば、調光度が100%の場合、出力制御部6aは基準電圧V1aの上限値を設定する。それによって、出力制御部6aは、発光ダイオード31aの調光度を、DMX信号S1が示す調光度に制御することができる。
【0031】
また、複数の発光ダイオード31aのうち、一部の発光ダイオード31aと並列にスイッチング素子Q2aが接続されている。本実施形態では負荷回路3aの低圧側に接続された1つの発光ダイオード31a(個別に識別するために、以下発光ダイオード31Aと称す)と並列にスイッチング素子Q2aが接続されている。スイッチング素子Q2aがオン・オフすることで、発光ダイオード31Aに流れる電流が断続され、スイッチング素子Q2aがオン状態では発光ダイオード31Aが消灯し、スイッチング素子Q2aがオフ状態では発光ダイオード31Aが点灯する。また、スイッチング素子Q2aのゲートにはハイレベルとローレベルとを繰り返す光通信信号S2aが入力される。
【0032】
したがって、光通信信号S2aのデータに応じて発光ダイオード31Aから出力される照明光が変調される。そして、フォトIC等を有する受信器は、発光ダイオード31Aから出力される照明光を受光することで、光通信信号S2aのデータを受信することができる。
【0033】
このように、本実施形態ではDMX信号S1に応じて負荷回路3aの発光ダイオード31aの調光度を制御すると共に、光通信信号S2aに応じて発光ダイオード31Aの照明光を変調させることで、外部に光通信信号S2aのデータを送信することができる。
【0034】
さらに、本実施形態では、照明光通信部10aと同一構成の照明光通信部10b,10cを備えている。なお、照明光通信部10aの負荷回路3aは発光色が赤色の発光ダイオード31aで構成されているのに対して、照明光通信部10bの負荷回路3bは発光色が青色の発光ダイオード31bで構成されている。また、照明光通信部10cの負荷回路3cは発光色が緑色の発光ダイオード31cで構成されている。
【0035】
したがって、各出力制御部6a,6b,6cがDMX信号S1を受信し、自局に割り当てられた調光度に基づいてLED電流I1a,I1b,I1cを制御することで、各発光ダイオード31a,31b,31cの調光度を個別に制御することができる。すなわち、各発光ダイオード31a,31b,31cの調光度を個別に制御することで、各発光ダイオード31a,31b,31cの照明光を合成した光の色温度を調色制御することができる。
【0036】
また、照明光通信部10aと同様に、照明光通信部10b,10cの発光ダイオード31B,31Cに流れる電流をスイッチング素子Q2b,Q2cを用いて断続制御することで、光通信信号S2b,S2cのデータを外部に送信することができる。
【0037】
このように、本実施形態の照明光通信装置は、各発光ダイオード31a,31b,31cの照明光を合成した光の色温度を調色制御すると共に、光通信信号S2a,S2b,S2cのデータを外部に送信する光通信を行うことができる。
【0038】
また、本実施形態の電源部1はダイオードブリッジと平滑コンデンサとで構成されているので、電源部1の回路構成を簡易化することができる。
【0039】
また、電源部1はダイオードブリッジと平滑コンデンサとで構成されているが、これに限定するものではない。例えば、スイッチング素子とチョークコイルとダイオードとコンデンサとスイッチング素子を駆動するドライバ回路からなる昇圧チョッパ回路で構成されていてもよい。電源部1は、交流電圧を整流平滑し、この電圧を昇圧した直流電源電圧を生成して各照明光通信部10a,10b,10cに供給する。また、電源部1の昇圧チョッパ回路は力率改善回路(PFC回路)の機能を有しており、入力電流高調波歪を対策し、力率を改善することができる。なお、照明装置においては、入力電力が25Wを超えると高調波歪クラスCの要求が課せられるため、上記PFC回路が必須となる。
【0040】
また、電源部1は、フィルターやコンデンサ等によって構成される雑音防止回路や、電源投入時にコンデンサに流れる突入電流を抑制する回路を備えていてもよい。
【0041】
(実施形態2)
本実施形態の照明光通信装置の回路構成図を図2に示す。
【0042】
本実施形態の照明光通信装置は、電源部1と2つの照明光通信部10d,10eとで構成されている。なお、照明光通信部10d,10eは、実施形態1の照明光通信部10aと同一の回路構成であるので、説明は省略する。なお、照明光通信部10d,10eを構成する各部の符号の末尾をd,eとすることで個別に識別する。
【0043】
本実施形態の照明光通信部10dの負荷回路3dは、発光色が白色の発光ダイオード31dで構成され、照明光通信部10eの負荷回路3eは、発光色が電球色の発光ダイオード31eで構成されている。
【0044】
また、本実施形態の出力制御部6d,6eには、デューティ比が可変自在に構成されたデューティ信号S3が調光信号として入力される。そして、出力制御部6d,6eは内部に積分回路を備えており、デューティ信号S3のデューティ比に基づいて、LED電流I1e,I1cを制御することで発光ダイオード31d,31eを調光制御する。例えば、デューティ信号S3のデューティ比(オンデューティ)が50%の場合、出力制御部6d,6eは、発光ダイオード31d,31eの調光度を同じに設定する。また、デューティ信号S3のオンデューティを50%から大きくするにつれて、出力制御部6dは発光ダイオード31dの調光度を高くし、出力制御部6eは発光ダイオード31eの調光度を低くする。
【0045】
このように、本実施形態では、発光ダイオード31d,31eの調光度を相対的に制御することで、発光ダイオード31d,31eの照明光を合成した光を、白色,電球色,温白色などに調色制御することができる。なお、本実施形態でも実施形態1と同様に、調色制御すると共に、発光ダイオード31D,31Eに流れる電流をスイッチング素子Q2d,Q2eを用いて断続制御することで、光通信信号S2d,S2eのデータを外部に送信することができる。
【0046】
また、本実施形態では、出力制御部6d,6eはデューティ信号S3を受信するので、DMX信号S1等のデジタル信号を受信するためのインターフェースを備える必要がなく、回路構成を簡易化することができる。
【0047】
また、本実施形態では調光信号としてデューティ信号S3を出力制御部6d,6eに出力しているが、調光度に応じて電圧値が可変する直流電圧信号を出力制御部6d,6eに出力してもよい。出力制御部6d,6eは、上限値に対する直流電圧信号の比に基づいて、発光ダイオード31d,31eを調光制御する。例えば、直流電圧信号の電圧値が上限値である場合、出力制御部6dは発光ダイオード31dの調光度を上限値に制御し、出力制御部6eは発光ダイオード31eの調光度を下限値に制御する。逆に、直流電圧信号の電圧値が下限値である場合、出力制御部6dは発光ダイオード31dの調光度を下限値に制御し、出力制御部6eは発光ダイオード31eの調光度を上限値に制御する。
【符号の説明】
【0048】
1 電源部
2a,2b,2c 直流電力出力部
3a,3b,3c 負荷回路
4a,4b,4c 電流検出抵抗(電流検出部)
5a,5b,5c フィードバック回路
6a,6b,6c 出力制御部
10a,10b,10c 照明光通信部
31a,31b,31c 発光ダイオード
Q2a,Q2b,Q2c スイッチング素子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所望の直流電流を出力する直流電力出力部と、前記直流電力出力部の出力に接続された複数の発光ダイオードを含む負荷回路と、前記直流電力出力部から前記負荷回路に供給される負荷電流を検出する電流検出部と、前記電流検出部の検出値に基づいて、前記負荷電流が目標電流値と一致するように前記直流電流を制御する出力制御部と、送信するデータに応じて前記複数の発光ダイオードのうち一部に流れる電流を断続させるスイッチング素子とを具備する複数の照明光通信部を備え、
前記複数の照明光通信部に具備された各々の前記負荷回路の前記発光ダイオードは、前記照明光通信部毎に互いに発光色が異なり、
前記出力制御部は、自己宛の調光信号に基づいて前記目標電流値を設定することを特徴とする照明光通信装置。
【請求項2】
前記電流検出部は、前記負荷電流に応じた電圧降下を発生する抵抗で構成されており、
前記出力制御部は、前記目標電流値に応じた基準電圧を設定し、
前記電流検出部の前記電圧降下と前記基準電圧との誤差を増幅する誤差増幅器および積分要素を含む位相補償回路を有するフィードバック回路を備え、
前記出力制御部は、前記フィードバック回路の出力に基づいて、前記負荷電流が前記目標電流値と一致するように前記直流電力出力部が出力する前記直流電流を制御することを特徴とする請求項1記載の照明光通信装置。
【請求項3】
交流電圧を整流平滑した整流電圧を生成する電源部を備え、
前記電源部は、前記整流電圧を前記複数の照明光通信部に具備された前記直流電圧出力部の各々に供給し、前記直流電力出力部は前記整流電圧を入力電源として前記直流電流を生成することを特徴とする請求項1または2記載の照明光通信装置。
【請求項4】
交流電圧を整流平滑し、入力電圧を昇圧した直流電源電圧を生成して力率を改善させる昇圧チョッパ回路を含む電源部を備え、
前記電源部は、前記直流電源電圧を前記複数の照明光通信部に具備された前記直流電圧出力部の各々に供給し、前記直流電力出力部は、前記直流電源電圧を入力電源として前記直流電流を生成することを特徴とする請求項1または2記載の照明光通信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−134691(P2012−134691A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−284009(P2010−284009)
【出願日】平成22年12月21日(2010.12.21)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】