説明

照明装置及びプロジェクタ

【課題】 偏光方向の補正を行い光利用効率の高い照明装置及びプロジェクタを提供すること。
【解決手段】 照明装置10r、10g、10bが、所定の偏光方向を有する光を射出する光源21〜30と、該光源21〜30から射出された光の照度分布を略均一にするロッド状導光体を含む導光素子12と、光源21〜30から射出された光が導光素子12を導光する間に生じる偏光方向のずれを補正する波長板13とを備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明装置及びプロジェクタに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、プロジェクタの光源として、固体発光素子を用いることが提案されている。特に、固体発光素子である発光ダイオード(以下、「LED」という。)は、超小型、超軽量、長寿命であるという特徴を有する。また、LEDは、照明目的で用いるための開発、改良によって、高輝度化及び高効率化が図られている。このことから、プロジェクタの小型化及び低消費電力化を図るために、プロジェクタの照明装置にLEDを用いることが期待されている。
【0003】
現在開発されているLEDをプロジェクタに用いる場合、明るい画像を得るためには、複数のLEDを用いる必要がある。複数のLEDを用いる場合、光量分布が良好な投写像を得るために、LEDから照射された光の利用効率を向上させる照明技術を用いたプロジェクタ(画像投射装置)が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1に記載のプロジェクタは、LEDの配列に対応させて偏光変換素子アレイが設けられ、マイクロレンズアレイにより、偏光変換素子アレイから出射した発散光束を略平行光な光束に変換される構成になっている。
【特許文献1】特開2002−244211号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載のプロジェクタでは、偏光変換素子アレイを通過した光は、偏光変換素子アレイの後段に配された光学系により、偏光状態を完全な直線偏光に維持できないため、光学系を通過するにつれて直線偏光から楕円偏光に変化してしまい、偏光方向が乱れてしまうおそれがある。
その結果、後段の空間光変調装置で利用できる光の成分が減少し、光利用効率の低下に伴って明るい画像が得られなくなるという問題が生じる。
【0005】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、偏光方向の補正を行い光利用効率の高い照明装置及びプロジェクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明の照明装置は、所定の偏光方向を有する光を射出する光源と、該光源から射出された光の照度分布を略均一にするロッド状導光体を含む導光素子と、前記光源から射出された光が前記導光素子を導光する間に生じる偏光方向のずれを補正する波長板とを備えることを特徴とする。
【0007】
本発明に係る照明装置では、光源から射出された光は、導光素子に入射され導光素子内を導光する。導光素子内を導光した光は、照度分布が略均一となる。このとき、光源から射出された光の偏光方向に補正する波長板が設けられているため、たとえ導光素子内を導光している間に偏光方向のずれが生じたとしても、導光素子の出射端面から照射された光は、特定の方向に振動する偏光光に補正されている。したがって、その後の照明系において、消光比を落とすことなく光利用効率の高い照明光を得ることが可能となる。
【0008】
また、本発明の照明装置は、前記波長板が、前記導光素子の射出端面に設けられていることが好ましい。
本発明に係る照明装置では、波長板が導光素子の射出端面に設けられているため、導光素子の特性や長さ等に応じて生じる偏光方向のずれを補正する波長板を設けることにより、光源から射出された光の偏光方向を確実に補正することができる。
【0009】
本発明の照明装置は、前記光源が複数設けられ、前記導光素子が前記複数の光源の各々に対応して複数設けられていることが好ましい。
本発明に係る照明装置では、複数の光源に対応して複数の導光素子を設けることにより、複数の光源から射出された光を効率良く導光素子に導光することができる。これにより、大容量の光を導光素子の射出端面から射出させることが可能となる。
【0010】
また、本発明の照明装置は、前記複数の導光素子から射出された光が入射されるとともに、入射された光の照度分布を略均一にする照度均一化素子を備えることが好ましい。
本発明に係る照明装置では、照度均一化素子を備えることにより、複数の導光素子から射出された光を一括して導光するとともに、複数の導光素子間の光を全体として均一化することができる。
【0011】
また、本発明の照明装置は、前記照度均一化素子の射出端面に他の波長板が設けられていることが好ましい。
本発明に係る照明装置では、光源から射出された光が導光素子を導光した後、照度均一化素子内を導光し射出端面より射出される。このとき、均一化素子内を導光する間に偏光方向がずれた場合においても、他の波長板により偏光方向のずれを補正することが可能となる。
【0012】
また、本発明の照明装置は、前記導光素子が、複数のロッド状導光体からなり、該複数のロッド状導光体間に前記波長板が配され、前記ロッド状導光体及び前記波長板が光軸方向に接続されていることが好ましい。
本発明に係る照明装置では、ロッド状導光体間に波長板が配されているため、ロッド状導光体の長さに応じて適切な波長板を設けることにより、さらに精度良く偏光方向を揃えることができる。
【0013】
また、本発明の照明装置は、前記波長板が、前記光源から射出される光の光軸に垂直な面内で回転可能であることが好ましい。
本発明に係る照明装置では、波長板に入射された光に応じて波長板を回転させることにより、光が受ける位相差を調整することができ、所望の偏光方向の光を得ることができる。
【0014】
本発明のプロジェクタは、上記の照明装置と、該照明装置から射出された光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置と、該空間光変調装置により変調された光を投射する投射レンズとを備えることを特徴とする。
本発明に係るプロジェクタでは、照明装置より射出された光は空間光変調装置に入射される。そして、空間光変調装置により変調された画像が、投射レンズによって投影される。このとき、照明装置より射出される光は、上述したように、特定の方向に振動する偏光光となっているため、空間光変調装置を通過する際、光量を落とすことがないので、高い消光比を維持するとともに、明るさが均一な画像を投射することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
【0016】
次に、本発明の一実施形態について、図1から図5を参照して説明する。
本実施形態のプロジェクタ1は、図1に示すように、光源から射出されたR(赤)、G(緑)、B(青)の異なる色光を、空間光変調装置20r、20g、20bによりそれぞれ空間変調して、ダイクロイックプリズム40により合成して、カラー画像を表示する三板式のカラープロジェクタである。
【0017】
図1は、本実施形態に係るプロジェクタ1の概略を示す図である。
プロジェクタ1は、図1に示すように、それぞれR、G、Bの異なる色光を射出する照明装置10r、10g、10bと、それぞれの照明装置10r、10g、10bから射出されたR、G、Bの輝度を画像信号に応じて変調する透過型液晶ライトバルブ(空間光変調装置)20r、20g、20bと、変調された各色光を合成してカラー画像とするダイクロイックプリズム40と、ダイクロイックプリズム40から射出されたカラー画像をスクリーン60に投射する投射レンズ50とを備えている。また、図中の符号Oは、照明装置10r、10g、10bから射出された射出光の光軸を示している。
【0018】
照明装置10r、10g、10bは、図2に示すように、所定の偏光方向を有する光を射出する赤色光源部11r、緑色光源部11g、青色光源部11bと、これら光源部11r,11g,11bから照射された光の照度分布を均一化するロッドインテグレータ(導光素子)12と、ロッドインテグレータ12の射出端面16に配されたλ/4板(位相板)13と、ロッドインテグレータ12及びλ/4板13を透過した光の照度分布を略均一にするロッドインテグレータ(照度均一化素子)14とを備えている。このロッドインテグレータ14の射出端面17側に、透過型液晶ライトバルブ20r、20g、20bが配されている。
【0019】
各光源部11r,11g,11bは、図2及び図3に示すように、X方向に並列に配置された5つの光源21,22,23,24,25と、ロッドインテグレータ12を挟んで光源21,22,23,24,25と対向に配置された5つの光源26,27,28,29,30とを備えている。さらに、光源21〜30の各々に対応して設けられるとともに、光源21〜30から射出された光の射出方向に対して略直交する方向、すなわち、X方向が長手方向となり各光源21〜30まで延びたロッドインテグレータ12a〜12jが配置されている。
【0020】
ロッドインテグレータ12は、光源21,22に対応するとともに、Y方向に積層して設けられたロッドインテグレータ12a,12bと、光源23,24に対応するとともに、Y方向に積層して設けられたロッドインテグレータ12c,12dと、光源25,30に対応するとともに、Y方向に積層して設けられたロッドインテグレータ12e,12jと、同様に光源26〜29に対応してZ方向に並列に設けられたロッドインテグレータ12f,12g,12h,12iとにより構成されている。また、ロッドインテグレータ12は、ガラスや透明樹脂等の光透過性を有する材料で構成される四角柱形状の構造物である。
【0021】
さらに、ロッドインテグレータ12a〜12jの端面には、光源21〜30から射出された光の射出方向に対して略45度の傾斜部15が形成されている。この傾斜部15には、光源21〜30から射出された光を反射する反射膜が形成されている。反射膜は、例えば、誘電体多層膜をコーティングすることにより形成されている。
【0022】
λ/4板13は、図4に示すように、各ロッドインテグレータ12a〜12jに対応して設けられている。すなわち、各ロッドインテグレータ12a〜12jを導光する間に生じる偏光方向のずれを補正するようなλ/4板13がそれぞれ設けられている。
また、λ/4板13は、各光源部11r,11g,11bから照射された光が各ロッドインテグレータ12a〜12jを導光する間に生じる偏光方向のずれを補正するものである。すなわち、λ/4板13は、光源部11r,11g,11bから射出された所定の偏光方向を有する光が、ロッドインテグレータ12の内面で反射を繰り返すに伴い偏光方向にずれが生じた場合、偏光方向のずれを補正するものである。したがって、λ/4板13は、入射した光の位相を補正して直線偏光にするように調整されて貼り付けられている。
なお、本実施形態では、すべてのロッドインテグレータ12a〜12jに対してλ/4板13を設けたが、直線偏光が大きく乱れる箇所のみλ/4板13を設ける構成であっても良い。
【0023】
光源21〜30は、構成が同一であるため、光源21について説明する。光源21は、図5に示すように、光を射出する発光部であるLED31と、LED31から射出された光を略平行化するコリメータレンズ32と、LED31から射出された光のうち特定の振動方向の偏光光を透過させる偏光板33と、LED31から射出された光を集光させてロッドインテグレータ12aに入射させる集光レンズ34とを備えている。偏光板33は、特定の振動方向の偏光光、例えばp偏光光を透過させる。
【0024】
ダイクロイックプリズム40は、図1に示すように、4つの直角プリズムが貼り合わされた構造からなり、その内部には、青色光を反射する誘電体多層膜(青色光反射ダイクロイック膜41)及び赤色光を反射する誘電体多層膜(赤色光反射ダイクロイック膜42)が断面X字状に形成されている。そして、透過型液晶ライトバルブ20gからの緑色光を透過し、透過型液晶ライトバルブ20rからの赤色光と透過型液晶ライトバルブ20bからの青色光とを折り曲げてこれらの3色の光を合成し、カラー画像を形成する。
【0025】
次に、以上の構成からなる本実施形態のプロジェクタ1を用いて、画像をスクリーン60に投射する方法について説明する。
なお、光源部11r,11g,11bから射出された各色光についての作用は同一であるので、光源部11rから射出された赤色光についての作用を説明し、その他の緑色光、青色光についての作用は説明を省略する。
【0026】
まず、照明装置10rのLED31に電流が供給されると、図5に示すように、LED31から赤色光がコリメータレンズ32に向けて射出される。
コリメータレンズ32に入射した赤色光は平行化され、偏光板33に入射されp偏光光のみが透過される。偏光板33を透過した赤色光のp偏光は、集光レンズ34により集光され、各ロッドインテグレータ12a〜12jに入射される。各ロッドインテグレータ12a〜12jに入射された光は、内面で反射を繰り返し射出端面16に向かいλ/4板13に入射する。このとき、各ロッドインテグレータ12a〜12jを導光する間に生じる偏光方向のずれを補正する分の位相差を持つように光軸O回りに調整されたλ/4板13が設けられているため、λ/4板13を通過したそれぞれの光は偏光方向が揃えられた光となっている。その後、ロッドインテグレータ14により、各ロッドインテグレータ12a〜12jから入射した光の照度分布が均一化される。ロッドインテグレータ14の射出端面17に射出された光は、透過型液晶ライトバルブ20rに入射され、プロジェクタ1に入力された映像信号に基づいて変調され、ダイクロイックプリズム40に向けて射出される。
【0027】
ダイクロイックプリズム40には、同様に、映像信号に基づいて変調された緑色光のp偏光及び青色光のp偏光も入射される。これらの色光が、青色光を反射する青色光反射ダイクロイック膜41と赤色光を反射する赤色光反射ダイクロイック膜42とによって合成されてカラー画像を表す光が形成され、投射レンズ50に向けて射出される。投射レンズ50は、カラー画像を表す光をスクリーン60に向けて拡大投射して、カラー画像を表示する。
【0028】
本実施形態に係るプロジェクタ1及び照明装置10r、10g、10bによれば、偏光方向のずれを補正する波長板13を備えることにより、ロッドインテグレータ14の射出端面17より射出される光は、偏光方向の揃った光となる。したがって、透過型液晶ライトバルブ20r、20g、20bに、特定の振動方向の偏光光を効率良く供給できるため、透過型液晶ライトバルブ20r、20g、20bを用いるプロジェクタ1に好適な照明装置10r、10g、10bを得られるという効果を奏する。さらに、照明装置10r、10g、10bを用いることにより、照明光の消光比を落とすことなく光利用効率を高めることができ、明るい画像のプロジェクタ1を得られるという効果を奏する。
【0029】
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、ロッドインテグレータ12及びロッドインテグレータ14としては、内面を反射面とする中空構造としても良い。また、発光部としてはLEDの他にLD、有機EL等を採用しても良い。
また、ロッドインテグレータ12に代えて、図6に示すように、複数のロッド状導光体71からなり、複数のロッド状導光体71間に波長板13が配され、ロッド状導光体71及び波長板13が光軸O方向に接続されたロッドインテグレータ70であっても良い。この構成の場合、ロッド状導光体71間に波長板13が配されているため、ロッド状導光体71の長さに対応する偏光状態のずれに応じて適切な波長板13を設けることにより、ロッドインテグレータ70の射出端面70aから射出される光の偏光方向をさらに精度良く補正することができる。また、ロッド状導光体71及び波長板13を一つのユニットとし、着脱可能であっても良い。この構成の場合、ユニットを繋ぎ合わせるだけで、所望の長さになるように調整することが可能となる。
【0030】
また、あらかじめ調整されたλ/4板13をロッドインテグレータ12の射出端面に貼り付けたが、これに代えて、図7に示すように、λ/4板75が光源21〜30から射出される射出光の光軸Oに垂直な面内で回転可能であっても良い。この構成の場合、ロッドインテグレータ12を導光した光の偏光状態に応じてλ/4板75を回転させることにより、所望の偏光方向の光を得ることができる。
また、ロッドインテグレータ14の射出端面17に、他のλ/4板(他の位相板)を設けても良い。この構成の場合、光源部11r,11g,11bから射出され光が、ロッドインテグレータ12を導光した後、ロッドインテグレータ14内を導光する間に偏光方向がずれた場合においても、他のλ/4板により偏光方向のずれを補正することが可能となる。
【0031】
また、プロジェクタは、図8に示すように、光源部81r,81g,81bが、光を射出する発光部であるLED82と、LED82から射出された光を略平行化するコリメータレンズ83と、LED82から射出された光の波長に対して1/4波長の位相差を発生させるλ/4板84と、λ/4板84を透過した光のうち特定の振動方向の偏光光を透過し、特定の振動方向とは異なる他の振動方向の偏光光を反射する反射型偏光素子85と、LED82から射出された光を集光させてロッドインテグレータ12aに入射させる集光レンズ86と、LED82に設けられ、反射型偏光素子85で反射されLED82の方向へ進行する光をコリメータレンズ83の方向へ反射させる反射部87とを備えていても良い。
【0032】
この構成では、LED82から射出された光は、コリメータレンズ83により略平行にされ、反射型偏光素子85に導かれる。反射型偏光素子85に入射した光のうち特定の振動方向の偏光光、例えば、p偏光光は透過する。これに対して、特定の振動方向とは異なる他の振動方向の偏光光、例えばs偏光光は反射されLED82に向かう。反射型偏光素子85からLED82に向かった光は、LED82に設けられた反射部87で反射され、再び反射型偏光素子85に向かって進行する。これにより、反射型偏光素子85を透過した光及び反射部87により反射した後反射型偏光素子85を透過した光は、特定の方向に振動する光に揃えられている。すなわち、LED82と反射型偏光素子85との間で光のリサイクルを行うことができる。そして、ロッドインテグレータ12及びロッドインテグレータ14を順に進行した光は、射出端面17から射出される。このとき、反射型偏光素子85を透過した光が、ロッドインテグレータ12及びロッドインテグレータ14を進行するに伴い、例えば、楕円偏光に変化した場合においても、波長板13が設けられているので、直線偏光に補正されることになる。したがって、光利用効率の高い照明光を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の一実施形態に係るプロジェクタを示す概略図である。
【図2】図1の照明装置を示す平面図である。
【図3】図2の照明装置のA−A線矢視における斜視図である。
【図4】図1の波長板を示す斜視図である。
【図5】図1の光源を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る導光素子の変形例である。
【図7】本発明の一実施形態に係る位相板の変形例である。
【図8】本発明の一実施形態に係る光源の変形例である。
【符号の説明】
【0034】
O…光軸、1…プロジェクタ、10r、10g、10b…照明装置、12…ロッドインテグレータ(導光素子)、13…λ/4板(位相板)、14…ロッドインテグレータ(照度均一化素子)、16…ロッドインテグレータの射出端面、17…ロッドインテグレータの射出端面、20r、20g、20b…透過型液晶ライトバルブ(空間光変調装置)、21〜30…光源、50…投射レンズ、71…ロッド状導光体、75……λ/4板(位相板)、

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の偏光方向を有する光を射出する光源と、
該光源から射出された光の照度分布を略均一にするロッド状導光体を含む導光素子と、
前記光源から射出された光が前記導光素子を導光する間に生じる偏光方向のずれを補正する波長板とを備えることを特徴とする照明装置。
【請求項2】
前記波長板が、前記導光素子の射出端面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記光源が複数設けられ、前記導光素子が前記複数の光源の各々に対応して複数設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記複数の導光素子から射出された光が入射されるとともに、入射された光の照度分布を略均一にする照度均一化素子を備えることを特徴とする請求項3に記載の照明装置。
【請求項5】
前記照度均一化素子の射出端面に他の波長板が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の照明装置。
【請求項6】
前記導光素子が、複数のロッド状導光体からなり、
該複数のロッド状導光体間に前記波長板が配され、前記ロッド状導光体及び前記波長板が光軸方向に接続されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項7】
前記波長板が、前記光源から射出される光の光軸に垂直な面内で回転可能であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の照明装置と、
該照明装置から射出された光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置と、
該空間光変調装置により変調された光を投射する投射レンズとを備えることを特徴とするプロジェクタ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2006−208544(P2006−208544A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−17953(P2005−17953)
【出願日】平成17年1月26日(2005.1.26)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】