説明

熱交換器及び印刷装置

【課題】インクの温度調整を容易にできる熱交換器を提供する。
【解決手段】熱交換器24は、インク50K、50C、50M、50Y間で熱交換するためのものである。熱交換器24は、インク50K、50C、50M、50Yが流れる4本の流路48K、48C、48M、48Yが形成された熱伝導部41と、互いに間隔を開けて熱伝導部41に立設された複数の放熱フィン42と、放熱フィン42の上面と隣接する放熱フィン42の下面との間に設けられたヒータ43とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インク等の流体用の熱交換器及び熱交換器を備えた印刷装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の流体間で熱を交換するための熱交換器が知られている。
【0003】
特許文献1には、複数のインクの流路が形成された本体と、本体の上部に設けられたペルチェ素子からなる温度調整手段と、温度調整手段上に設けられたヒートシンクと、ヒートシンクに設けられたファンとを備える熱交換器が開示されている。
【0004】
特許文献1の熱交換器では、インクの温度が規定値よりも高くなると、温度調整手段に電圧が印加される。これにより、インクの熱が、温度調整手段によって奪われて、ヒートシンクに伝達される。この結果、インクが冷却されて、インクの温度が調整される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−224176号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の技術では、インクを加熱することができないために、低温の環境下ではインクの温度調整が難しいといった課題がある。
【0007】
本発明は、上述した課題を解決するために創案されたものであり、インク等の流体の温度調整を容易にできる熱交換器及び印刷装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、流体間で熱交換するための熱交換器において、流体が流れる複数の流路が形成された熱伝導部と、間隔を開けて前記熱伝導部に立設された第1放熱部及び第2放熱部を含む複数の放熱部と、前記第1放熱部の一方の面と前記第2放熱部の一方の面との間に設けられた加熱手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、前記第1放熱部または前記第2放熱部と前記加熱手段との間に配置され、前記加熱手段を前記第2放熱部または前記第1放熱部へと押圧する押圧部材を更に備えることを特徴とする。
【0010】
また、請求項3に記載の発明は、前記第1放熱部または前記第2放熱部の他方の面が、外気に対して露出されていることを特徴とする。
【0011】
また、請求項4に記載の発明は、前記加熱手段の平面積は、前記第1放熱部及び第2放熱部の平面積よりも小さく、前記第1放熱部及び前記第2放熱部の前記熱伝導部と反対側の領域が外気に対して露出するように、前記加熱手段が配置されていることを特徴とする。
【0012】
また、請求項5に記載の発明は、前記放熱部を挟み、前記熱伝導部とは反対側に配置された冷却ファンを更に備えることを特徴とする。
【0013】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の熱交換器を備え、前記流体がインクであることを特徴とする。
【0014】
また、請求項7に記載の発明は、前記放熱部を挟み、前記熱伝導部とは反対側に配置された冷却ファンと、前記加熱手段及び前記冷却ファンを制御する制御手段とを更に備え、前記制御手段は、前記加熱手段を停止した後、前記冷却ファンを駆動することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1の発明は、加熱手段を有するので流体の温度調整を容易にできる。更に、請求項1の発明は、放熱部の間に加熱手段を設けることによって、小型化を実現できる。
【0016】
請求項2の発明によれば、加熱手段が押圧部材によって第2放熱部または第1放熱部へと押圧されるので、加熱手段の熱を熱伝導部へと効率よく伝達させることができる。
【0017】
請求項3の発明によれば、第1放熱部または第2放熱部の他方の面が外気に対して露出している。これにより、請求項3の発明は、流体から第1放熱部または第2放熱部へと伝達した熱を第1放熱部または第2放熱部の他方の面から効率よく放熱することができる。
【0018】
請求項4の発明によれば、第1放熱部及び第2放熱部の熱伝導部と反対側の領域が外気に対して露出するように加熱手段を配置することによって放熱部の放熱性を向上させることができる。また、請求項4の発明では、加熱手段が熱伝導部の近傍に配置されることになる。これにより、請求項4の発明は、加熱手段の熱を熱伝導部へと効率よく伝達させることができる。
【0019】
請求項5の発明によれば、冷却ファンからの送風によって、放熱部の放熱性を向上させることができる。
【0020】
請求項6の発明は、請求項1〜請求項5の発明と同様の効果を奏する印刷装置である。これにより、請求項6の発明は、インクを適温に調整して、インクの不吐出等を抑制できる。
【0021】
請求項7の発明によれば、加熱手段を停止した後に、冷却ファンを駆動している。これにより、請求項7の発明は、加熱手段の余熱により流体が加熱されることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】第1実施形態による両面印刷装置の全体概略図である。
【図2】印刷部の概略図である。
【図3】熱交換器の全体斜視図である。
【図4】熱交換器の正面図である。
【図5】図4のV−V線に沿った縦断面図である。
【図6】両面印刷装置の制御系を説明するためのブロック図である。
【図7】画像印刷前に実行される初期温度調整処理を説明するフローチャートである。
【図8】画像印刷と並行して実行される温度調整処理を説明するフローチャートである。
【図9】第2実施形態による熱交換器の縦断面図である。
【図10】第3実施形態による熱交換器の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
(第1実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の熱交換器を備える第1実施形態の両面印刷装置について説明する。図1は、第1実施形態による両面印刷装置の全体概略図である。図2は、印刷部の概略図である。図3は、熱交換器の全体斜視図である。図4は、熱交換器の正面図である。図5は、図4のV−V線に沿った縦断面図である。図6は、両面印刷装置の制御系を説明するためのブロック図である。以下の説明において、ユーザが位置する図1の紙面表方向を前方とする。また、図1に示すように、ユーザから視て、上下左右を上下左右方向とする。
【0024】
尚、図1の太線で示す経路が、印刷用紙が搬送される搬送経路である。搬送経路のうち実線及び点線で示す経路が通常経路RCである。搬送経路のうち一点鎖線で示す経路が、反転経路RRである。搬送経路のうち二点鎖線で示す経路が、給紙経路RSである。
【0025】
図1に示すように、両面印刷装置1は、給紙部2と、搬送印刷部3と、下流側搬送部4と、排紙部5と、反転部6と、制御部7とを備えている。
【0026】
給紙部2は、印刷用紙PAを給紙するものである。給紙部2は、搬送経路の最も上流側に配置されている。給紙部2は、複数の給紙台11と、複数対の給紙ローラ12とを備えている。給紙ローラ12は、何れかの給紙台11から印刷用紙PAを給紙経路RSに沿って搬送して搬送印刷部3へと給紙する。
【0027】
搬送印刷部3は、印刷用紙PAを搬送しつつ、印刷用紙PAに画像を印刷する。搬送印刷部3は、給紙部2の下流側に配置されている。搬送印刷部3は、レジストローラ15と、ベルト搬送部16と、印刷部17とを備えている。
【0028】
レジストローラ15は、給紙部2または反転部6から搬送される印刷用紙PAをベルト搬送部16へと搬送する。ベルト搬送部16は、レジストローラ15から搬送された印刷用紙PAを吸引しつつ、下流側搬送部4へと搬送する。
【0029】
印刷部17は、インク50を循環させつつ、画像印刷のためにインク50を吐出するものである。図2に示すように、印刷部17は、4個の供給部21K、21C、21M、21Yと、4個の循環部22K、22C、22M、22Yと、4個のインクジェットヘッド23K、23C、23M、23Yと、熱交換器24とを備えている。尚、数字の符号の後の「K、C、M、Y」は、それぞれインクの色である黒、シアン、マゼンダ、イエローを意味する。4個の供給部21K、21C、21M、21Y、循環部22K、22C、22M、22Y及びインクジェットヘッド23K、23C、23M、23Yは、インク50K、50C、50M、50Yの色が異なる以外は同様の構成である。従って、以下の説明において、色の区別が不要の際には、「K、C、M、Y」を省略した符号によって説明する。
【0030】
供給部21は、インク50を循環部22へと供給するものである。供給部21は、インクボトル25と、供給管26とを備えている。
【0031】
インクボトル25には、供給用のインク50が溜められている。供給管26の一端は、インクボトル25に接続されている。供給管26の他端部は、後述する下部タンク31に接続されている。供給管26の途中部には、インク50の供給量を調整するための電磁弁(図示略)が設けられている。
【0032】
循環部22は、供給部21から供給されたインク50を矢印A方向に循環させるものである。循環部22は、下部タンク31と、循環ポンプ32と、上部タンク33と、循環管34〜37とを備えている。
【0033】
下部タンク31は、供給管26を介してインクボトル25から供給されたインク50を一時的に溜める。また、下部タンク31は、循環管37を介してインクジェットヘッド23から排出されたインク50を一時的に溜める。下部タンク31は、上部タンク33及びインクジェットヘッド23よりも下方に配置されている。下部タンク31は、インク循環中に、気圧を大気圧に開放する開閉弁(図示略)を有する。
【0034】
循環ポンプ32は、下部タンク31に溜められているインク50を、循環管34、35を介して、上部タンク33へと汲み上げるものである。これにより、インク50が、図2の矢印Aで示す循環方向で循環される。循環ポンプ32は、循環管34の途中部に設けられている。
【0035】
上部タンク33は、インクジェットヘッド23に供給するインク50を一時的に溜める。上部タンク33は、インクジェットヘッド23よりも上方に配置されている。これにより、上部タンク33は、循環管36を介して、水頭差により溜められているインク50をインクジェットヘッド23へと供給する。上部タンク33は、インク循環中に、気圧を大気圧に開放する開閉弁(図示略)を有する。
【0036】
循環管34は、下部タンク31と熱交換器24とを接続する。循環管35は、熱交換器24と上部タンク33とを接続する。循環管36は、上部タンク33とインクジェットヘッド23とを接続する。循環管37は、インクジェットヘッド23と下部タンク31とを接続する。
【0037】
インクジェットヘッド23は、印刷用紙PAへとインク50を吐出して、画像を印刷するものである。インクジェットヘッド23は、インク50を吐出させるための圧力を作用させる圧電部材を有する。インク循環時には、インクジェットヘッド23に供給されたインク50のうち、吐出されなかったインク50は、循環管37を介して、下部タンク31へと排出される。インクジェットヘッド23K、23C、23M、23Yは、インク50の温度を測定するための温度センサ39K、39C、39M、39Yを有する。各温度センサ39K、39C、39M、39Yは、測定したインク温度TK、TC、TM、TYを制御部7へと出力する。温度センサ39は、サーミスタ、熱電対、または、Pt測温抵抗体等を適用できる。
【0038】
熱交換器24は、4色のインク50K、50C、50M、50Yの間で熱を交換させるものである。これにより、4色のインク50の温度が平均化される。熱交換器24は、循環管34の下流側端部34aと循環管35の上流側端部35aとの間に接続されている。図3〜図5に示すように、熱交換器24は、熱伝導部41と、複数の放熱フィン(請求項の放熱部に相当)42と、4枚のヒータ(請求項の加熱手段に相当)43と、4枚の押圧部材44と、一対の冷却ファン45とを備えている。尚、図3及び図4は、断面図ではないが、ヒータ43に太線ハッチングを施し、押圧部材44にドットハッチングを施している。
【0039】
熱伝導部41は、インク50K、50C、50M、50Yの間で熱を伝導させるものである。熱伝導部41は、銅やアルミニウム等の熱伝導率の高い材料からなる。熱伝導部41は、直方体形状に構成されている。熱伝導部41の下面部及び上面部には、連結突部46K、46C、46M、46Y及び連結突部47K、47C、47M、47Yが形成されている。連結突部46、47は、円筒形状に構成されている。連結突部46は、互いに間隔を開けて、左右方向に沿って配列されている。連結突部47は、互いに間隔を開けて、左右方向に沿って配列されている。連結突部46には、循環管34の下流側端部34aが連結される。連結突部47には、循環管35の上流側端部35aが連結される。尚、図3〜図5においては、連結突部46(47)と端部34a(35a)とが離脱された状態で図示している。熱伝導部41の内部には、4本の流路48K、48C、48M、48Yが形成されている。流路48は、インク50を流すためのものである。流路48は、インク50の混合を防ぐために互いに間隔を開けて形成されている。流路48は、連結突部46と連結突部47とにわたって形成されている。即ち、インク50は、流路48を介して、連結突部46から連結突部47へと流れる。
【0040】
複数の放熱フィン42は、インク50から伝達された熱を放熱するものである。放熱フィン42は、熱伝導部41と同じ材料からなる。複数の放熱フィン42は、熱伝導部41の前面に立設されている。換言すると、放熱フィン42は、熱伝導部41と一体的に構成されている。放熱フィン42は、熱伝導部41よりも薄い矩形の板状に構成されている。放熱フィン42は、水平面と平行に配置されている。放熱フィン42は、中央部を除き、上下方向に等間隔で配列されている。これにより、放熱フィン42と隣接する放熱フィン42との間には、空間(以下、フィン空間49という)が形成される。
【0041】
ヒータ43は、インク50を加熱するものである。ヒータ43は、電流によって発熱する電熱線(図示略)と電熱線を被覆するシリコンラバー(図示略)とを有する。ヒータ43は、平面視にて、放熱フィン42と略同じ矩形の面状に形成されている。ヒータ43の上面全体が、放熱フィン42の下面全体と接するように、ヒータ43は配置されている。
【0042】
押圧部材44は、ヒータ43を放熱フィン42の下面へと押圧するものである。押圧部材44は、スポンジ等の弾性変形可能な樹脂からなる。押圧部材44は、平面視にて、放熱フィン42と略同じ矩形の面状に形成されている。押圧部材44の上面全体が、ヒータ43の下面全体と接するように、押圧部材44は、ヒータ43の下面と放熱フィン42の上面との間に配置されている。
【0043】
ここで、上述したようにヒータ43及び押圧部材44は、放熱フィン42と隣接する放熱フィン42との間のフィン空間49に配置されている。しかし、ヒータ43及び押圧部材44が配置されたフィン空間49と隣接するフィン空間49には、ヒータ43及び押圧部材44が配置されていない。これにより、放熱フィン42の一方の面が、ヒータ43及び押圧部材44によって覆われることがあっても、放熱フィン42の他方の面は外気に対して露出される。即ち、放熱フィン42の他方の面は、外気と接して、放熱性を維持する。
【0044】
冷却ファン45は、放熱フィン42へ送風して放熱性を向上させるものである。また、冷却ファン45は、ヒータ43を冷却するものである。冷却ファン45は、放熱フィン42の前方に配置されている。即ち、冷却ファン45は、放熱フィン42を挟み、熱伝導部41と反対側に配置されている。一対の冷却ファン45は、互いに間隔を開けて、上下方向に沿って配列されている。
【0045】
下流側搬送部4は、印刷済みの印刷用紙PAを搬送する。下流側搬送部4は、通常経路RCにおいて、搬送印刷部3の下流側に配置されている。下流側搬送部4は、印刷用紙PAをニップして搬送する複数対の搬送ローラ51を備えている。
【0046】
排紙部5は、印刷済みの印刷用紙PAを排紙して、積層する。排紙部5は、下流側搬送部4の下流側に配置されている。換言すると、排紙部5は、通常経路RCの最も下流側に配置されている。排紙部5は、切替機構53と、2対の排紙ローラ54と、排紙台55とを備えている。
【0047】
切替機構53は、排紙台55と反転部6との間で搬送経路を切り替るものである。排紙ローラ54は、印刷用紙PAを排紙台55へと排紙するものである。排紙台55は、印刷済みの印刷用紙PAが積層されるものである。
【0048】
反転部6は、片面が印刷された印刷用紙PAを反転させて搬送印刷部3へと搬送するものである。反転部6は、複数対の反転ローラ57と、フリッパ58と、スイッチバック部59とを備えている。
【0049】
反転ローラ57は、切替機構53を介して、下流側搬送部4から搬送される片面印刷済みの印刷用紙PAの一端部をスイッチバック部59へと搬入する。また、反転ローラ57は、逆回転することによって、スイッチバック部59から印刷用紙PAを搬出する。その後、反転ローラ57は、フリッパ58を介して、印刷用紙PAを搬送印刷部3へと再給紙する。
【0050】
制御部7は、両面印刷装置1の制御全般を司るものである。図6に示すように、制御部7は、種々のプログラムを実行するCPU61と、各情報が一時的に記憶されるRAM62と、基本プログラム等が記憶されているROM63と、画像印刷用プログラム、初期温度調整プログラム、温度調整プログラム等が記憶されているHDD64と、入出力を行うためのI/Oポート65とを備えている。
【0051】
HDD64には、適温TPと、適温TPの高温領域THと、適温TPの低温領域TLと、適温TPの中温領域TTと、冷却時間Ctとがデータとして記憶されている。
【0052】
適温TPとは、インク50が適度の粘度を持ち、画像印刷可能な温度のことである。制御部7は、4色のインク50の平均温度TAが適温TPの範囲内である場合に画像印刷を実行する。例えば、適温TPは、約20℃〜約40℃である。尚、インク50K、50C、50M、50Yの適温がそれぞれ異なる場合、適温TPは、適温の下限が最も高いインク50K、50C、50M、50Yの適温を採用する。
【0053】
適温TPの高温領域THとは、画像印刷可能であるが、平均温度TAが高く、冷却する必要がある温度領域のことである。制御部7は、平均温度TAが高温領域THの場合、冷却ファン45を駆動して、インク50を冷却する。例えば、高温領域THは、約35℃〜約40℃である。
【0054】
適温TPの低温領域TLとは、画像印刷可能であるが、平均温度TAが低く、加熱する必要がある温度領域のことである。制御部7は、平均温度TAが低温領域TLの場合、ヒータ43を駆動して、インク50を加熱する。例えば、低温領域TLは、約20℃〜約25℃である。
【0055】
適温TPの中温領域TTとは、適温TPの範囲内であって、高温領域THでもなく、低温領域TLでもない温度領域のことである。例えば、中温領域TTは、約25℃〜約35℃である。
【0056】
冷却時間Ctとは、ヒータ43の余熱が放熱されるまでの時間のことである。制御部7は、ヒータ43を停止した後、冷却ファン45を冷却時間Ctの間、駆動させることによって、ヒータ43を冷却する。
【0057】
I/Oポート65には、給紙部2と、搬送印刷部3と、下流側搬送部4と、排紙部5と、反転部6とが接続されている。より詳細には、I/Oポート65には、搬送印刷部3の4個の循環部22(一部図示略)と、各色のインク温度TK、TC、TM、TYを測定する温度センサ39K、39C、39M、39Yと、熱交換器24の冷却ファン45及びヒータ43と、レジストローラ15と、ベルト搬送部16とが接続されている。
【0058】
制御部7は、温度センサ39K、39C、39M、39Yから入力される4色のインク温度TK、TC、TM、TYを平均して、平均温度TAを算出する。更に、制御部7は、HDD64に記憶されている適温TP、高温領域TH及び低温領域TLと、算出した平均温度TAとの比較結果に基づいて、ヒータ43及び冷却ファン45を制御する。これにより、制御部7は、4色のインク温度TK、TC、TM、TYを調整する。
【0059】
(印刷処理)
次に、上述した第1実施形態による両面印刷装置1の印刷動作について説明する。図7は、画像印刷前に実行される初期温度調整処理を説明するフローチャートである。図8は、画像印刷動作中に並行して実行される温度調整処理を説明するフローチャートである。図7及び図8において「S」の後の番号は、ステップ番号を示す。
【0060】
<初期温度調整処理>
制御部7は、外部の入力手段から画像データが入力されると、画像印刷を実行する前に、インク温度TK、TC、TM、TYを適温TPに調整するための初期温度調整処理を実行する。以下、初期温度調整処理について、図7を参照して説明する。
【0061】
図7に示すように、初期温度調整処理では、制御部7は、4個の循環ポンプ32を駆動させて、4色全てのインク50を循環させる(S1)。このように4色のインク50を循環させることによって、熱交換器24の熱伝導部41を介して、インク同士で熱が交換される。これにより、4色のインク50のインク温度TK、TC、TM、TYが平均化される。尚、循環ポンプ32は、主電源がオン状態では、常時駆動するように構成してもよい。
【0062】
次に、制御部7は、各温度センサ39K、39C、39M、39Yから入力される4色のインク温度TK、TC、TM、TYを平均して平均温度TAを算出する(S2)。
【0063】
次に、制御部7は、平均温度TAが適温TPの範囲内か否かを判定する(S3)。制御部7は、平均温度TAが適温TPの範囲内でないと判定すると(S3:No)、平均温度TAが適温TP以上か否かを判定する(S4)。
【0064】
次に、制御部7は、平均温度TAが適温TP以上であると判定すると(S4:Yes)、冷却ファン45を駆動させる(S5)。一方、制御部7は、平均温度TAが適温TP以上でないと判定すると(S4:No)、ヒータ43を駆動させる(S6)。
【0065】
制御部7は、ステップS5またはS6の処理を実行した後、ステップS2へと戻る。
【0066】
この後、制御部7は、平均温度TAが適温TPの範囲内であると判定すると(S3:Yes)、初期温度調整処理を終了する。ここで、平均温度TAが適温TPの範囲内であるとは、画像印刷可能な状態を意味する。従って、制御部7は、初期温度調整処理を終了すると、入力された画像データに基づいて、以下に説明する画像印刷処理及び温度調整処理を並行して実行する。
【0067】
<画像印刷処理>
まず、図1を参照して、画像印刷処理に基づく両面印刷装置1の画像印刷動作ついて説明する。未印刷の印刷用紙PAは、給紙台11の何れかから給紙ローラ12により給紙経路RSに沿って、搬送印刷部3へと搬送される。搬送印刷部3では、印刷用紙PAは、レジストローラ15によって搬送された後、ベルト搬送部16に搬送される。そして、印刷用紙PAが、ベルト搬送部16によって搬送されつつ、画像が印刷部17のインクジェットヘッド23から吐出されたインク50によって印刷用紙PAに印刷される。印刷後、印刷用紙PAは、通常経路RCに沿って、ベルト搬送部16によって更に搬送されて、下流側搬送部4へと搬入される。下流側搬送部4では、印刷用紙PAは搬送ローラ51によって搬送される。
【0068】
ここで、片面印刷の場合は、印刷用紙PAは、排紙部5へと搬送される。排紙部5では、印刷用紙PAは、切替機構53によりガイドされつつ、排紙ローラ54によって排紙台55に排紙される。
【0069】
一方、両面印刷動作では、印刷用紙PAは、切替機構53によって反転部6の反転経路RRへとガイドされる。反転部6では、印刷用紙PAは、フリッパ58にガイドされつつ、反転ローラ57によってスイッチバック部59へと一時的に搬入される。この後、スイッチバック部59から戻された印刷用紙PAは、フリッパ58にガイドされつつ、反転ローラ57によって搬送印刷部3へと再給紙される。
【0070】
搬送印刷部3では、印刷用紙PAの未印刷面が、インクジェットヘッド23側に向けられてベルト搬送部16によって搬送される。これにより、画像が、インクジェットヘッド23によって、印刷用紙PAの未印刷面に印刷される。この後、両面印刷された印刷用紙PAは、下流側搬送部4及び排紙部5によって排紙台55へと搬送される。
【0071】
<温度調整処理>
次に、インク温度TK、TC、TM、TYを適温TPに維持するために、画像印刷処理と並行して実行される温度調整処理について図8を参照して説明する。
【0072】
図8に示すように、温度調整処理では、制御部7は、各温度センサ39K、39C、39M、39Yから入力されるインク温度TK、TC、TM、TYを平均して平均温度TAを算出する(S11)。
【0073】
次に、制御部7は、平均温度TAが適温TPの範囲内か否かを判定する(S12)。制御部7は、平均温度TAが適温TPの範囲内でないと判定すると(S12:No)、印刷動作を強制終了する(S13)。これは、平均温度TAが適温でないと、適切なインク50の粘度を得ることができず、インク50の吐出を正確に制御できないためである。尚、ステップS13の強制終了の後、上述した初期温度調整処理を実行して、画像印刷を再開するように構成してもよい。
【0074】
一方、制御部7は、平均温度TAが適温TPの範囲内であると判定すると(S12:Yes)、平均温度TAが適温TPの低温領域TLであるか否かを判定する(S14)。制御部7は、平均温度TAが適温TPの低温領域TLであると判定すると(S14:Yes)、冷却ファン45を停止するとともに(S15)、ヒータ43を駆動する(S16)。これにより、インク50がヒータ43の熱によって加熱されて、平均温度TAが適温TP以下になることを防ぐ。尚、ステップS15、S16の処理を実行する際に、既に冷却ファン45が停止、または、ヒータ43が駆動している場合は、それぞれの状態が継続されることになる。
【0075】
次に、制御部7は、平均温度TAが適温TPの低温領域TLでないと判定すると(S14:No)、平均温度TAが適温TPの高温領域THであるか否かを判定する(S17)。制御部7は、平均温度TAが適温TPの高温領域THであると判定すると(S17:Yes)、ヒータ43を停止するとともに(S18)、冷却ファン45を駆動する(S19)。これにより、インク50の熱が放熱フィン42を介して放熱されて、平均温度TAが適温TPの範囲内から外れることを抑制する。尚、ステップS18、S19の処理を実行する際に、既にヒータ43が停止、または、冷却ファン45が駆動している場合は、それぞれの状態が継続されることになる。
【0076】
次に、制御部7は、平均温度TAが適温TPの高温領域THでないと判定すると(S17:No)、ステップS20の処理を実行する。ここで、ステップS20の処理は、ステップS12が「Yes」、ステップS14、S17がともに「No」の場合に実行される。即ち、ステップS20は、平均温度TAが適温TPの中温領域TTの際に実行される処理である。
【0077】
制御部7は、ヒータ43が駆動中か否かを判定する(S20)。制御部7は、ヒータ43が駆動中でないと判定すると(S20:No)、冷却ファン45を停止する(S21)。これにより、インク50の加熱及び冷却が停止する。尚、ステップS21の処理を実行する際に、既に冷却ファン45が停止している場合は、冷却ファン45の停止状態が継続することになる。
【0078】
一方、制御部7は、ヒータ43が駆動中であると判定すると(S20:Yes)、ヒータ43を停止する(S22)。次に、制御部7は、冷却ファン45を駆動する(S23)。これにより、ヒータ43が冷却ファン45によって冷却されるので、インク50がヒータ43の余熱によって加熱されることを抑制する。
【0079】
次に、制御部7は、冷却時間Ctが経過するまで、ステップS24を繰り返す。制御部7は、冷却時間Ctが経過したと判定すると(S24:Yes)、冷却ファン45を停止する(S25)。尚、冷却時間Ctが経過すると、ヒータ43の余熱が略放熱される。
【0080】
制御部7は、ステップS16、S19、S21、S25の何れかの処理を実行すると、画像印刷が終了したか否かを判定する(S26)。制御部7は、印刷が終了すると判定するまで、ステップS11〜S26の処理を繰り返して、インク50の平均温度TAを適温TPの範囲内に維持する。そして、制御部7は、所定に枚数印刷して、印刷が終了したと判定すると(S26:Yes)、画像印刷処理とともに温度調整処理を終了する。
【0081】
(第1実施形態の効果)
次に、上述した両面印刷装置1の効果について説明する。
【0082】
上述したように両面印刷装置1の熱交換器24は、ヒータ43を備えているので、インク50の温度調整を容易にできる。
【0083】
また、熱交換器24は、放熱フィン42と隣接する放熱フィン42との間にヒータ43を配置している。これにより、熱交換器24は、小型化を実現することができる。更に、インク50を加熱する際に、ヒータ43によって放熱フィン42が温められる。これにより、加熱時に、インク50が放熱フィン42によって冷却されることを抑制できるので、熱効率を向上させることができる。
【0084】
また、熱交換器24は、放熱フィン42と面接触するように、ヒータ43を配置している。これにより、熱交換器24は、ヒータ43の熱を効率よくインク50へと伝達することができる。更に、熱交換器24は、押圧部材44によってヒータ43を放熱フィン42へ押圧しているので、熱の伝導効率をより向上させることができる。
【0085】
また、熱交換器24では、一方の面にヒータ43または押圧部材44が配置されている放熱フィン42においても、その放熱フィン42の他方の面は外気に対して露出するようにヒータ43または押圧部材44が配置されている。これにより、少なくとも放熱フィン42の一面は外気と接触して放熱することができるので、熱交換器24は、冷却性能の低下を抑制できる。
【0086】
また、熱交換器24は、冷却ファン45を有するので、放熱フィン42による冷却性能を向上させることができる。
【0087】
両面印刷装置1は、熱交換器24を有するので、インク50の温度を適切に調整できる。これにより、両面印刷装置1は、インク50の不吐出または吐出方向の異常等の不具合を低減できる。この結果、両面印刷装置1は、画像品質を向上させることができる。
【0088】
また、両面印刷装置1の制御部7は、ヒータ43を停止した後、冷却ファン45を駆動する。これにより、ヒータ43の余熱によってインク50が加熱されることを低減できるので、インク50が適温TPの範囲外になることを抑制できる。この結果、印刷の強制終了等の不都合を低減できる。
【0089】
(第2実施形態)
次に、上述した実施形態の熱交換器を変更した第2実施形態について説明する。図9は、第2実施形態による熱交換器の縦断面図である。尚、上述した実施形態と同様の構成には、同じ符号を付けて説明を省略する。
【0090】
図9に示すように、第2実施形態による熱交換器24Aは、放熱フィン42よりも平面積の小さいヒータ43A及び押圧部材44Aを備えている。具体的には、ヒータ43A及び押圧部材44Aの前後方向の長さは、放熱フィン42の前後方向の長さの略半分に構成されている。ヒータ43A及び押圧部材44Aの左右方向の長さは、放熱フィン42の左右方向の長さは等しく構成されている。即ち、ヒータ43A及び押圧部材44Aの平面積は、放熱フィン42の平面積の略半分に構成されている。尚、本実施形態のようにヒータ43Aの平面積を小さくする場合、ヒータ43Aのワット密度(単位面積当たりの出力)を大きくすることが好ましい。
【0091】
ヒータ43A及び押圧部材44Aは、放熱フィン42の後半分と面接触するように配置されている。換言すると、ヒータ43A及び押圧部材44Aの後端部は、熱伝導部41と接するように配置されている。これにより、放熱フィン42の前半分、即ち、熱伝導部41と反対側の放熱フィン42の領域は外気に対して露出する。また、ヒータ43A及び押圧部材44Aは、中央部を除き、全ての放熱フィン42と放熱フィン42との間に設けられている。
【0092】
第2実施形態による熱交換器24Aでは、冷却ファン45が駆動すると、インク50から熱伝導部41及び放熱フィン42を伝達した熱が、外気に対して露出している放熱フィン42の前半部から放熱される。これにより、インク50を冷却することができる。
【0093】
一方、熱交換器24Aでは、ヒータ43Aが駆動すると、放熱フィン42の後半分によって、ヒータ43Aの熱が、熱伝導部41を流れるインク50に伝達される。これにより、インク50が加熱される。ここで、熱交換器24Aでは、各放熱フィン42の両側にヒータ43A及び押圧部材44Aが設けられているので、ヒータ43Aの熱が放熱フィン42から放熱され難い。これにより、熱交換器24Aは、熱効率を更に向上させることができる。この結果、熱交換器24A及び両面印刷装置1の消費電力の低減及び運転コストの低減を実現できる。
【0094】
尚、上述した第2実施形態では、全ての放熱フィン42の間にヒータ43A及び押圧部材44Aを設けたが、第1実施形態と同様に、放熱フィン42の一方側にのみヒータ43A及び押圧部材44Aを設けてもよい。また、ヒータ43A及び押圧部材44Aの平面積は一例であり、適宜変更可能である。
【0095】
(第3実施形態)
次に、上述した実施形態の熱交換器を変更した第3実施形態について説明する。図10は、第3実施形態による熱交換器の縦断面図である。尚、上述した実施形態と同様の構成には、同じ符号を付けて説明を省略する。
【0096】
図10に示すように、第3実施形態による熱交換器24Bでは、熱伝導部41の前面及び後面に放熱フィン42Bが設けられている。ヒータ43B及び押圧部材44Bが、前側の放熱フィン42B間のフィン空間49と、後側の放熱フィン42B間のフィン空間49とに設けられている。
【0097】
第3実施形態による熱交換器24は、ヒータ43Bによって前後の両側から均等にインク50を加熱することができる。また、熱交換器24Bは、両側から加熱可能な構造にすることによって、ヒータ43B及び押圧部材44Bの前後方向の長さを小さくすることができる。これにより、ヒータ43Bにより加熱された熱を短い距離でインク50に伝達することできるので、熱効率を向上させることができる。
【0098】
以上、実施形態を用いて本発明を詳細に説明したが、本発明は本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載及び特許請求の範囲の記載と均等の範囲により決定されるものである。以下、上記実施形態を一部変更した変更形態について説明する。
【0099】
上述した実施形態の各構成の形状、数値、配置、材料等は適宜変更可能である。また、上述した各実施形態を組み合わせてもよい。
【0100】
また、ヒータ(加熱手段)を取り外し可能に構成してもよい。更には、冷却時に、アクチュエータ等の移動手段によってヒータを移動可能に構成してもよい。これにより、冷却効率を更に向上させることができる。
【0101】
また、ヒータ及び押圧部材の配置は適宜変更可能である。全てのフィン空間にヒータ及び押圧部材を設けてもよく、フィン空間を1つずつ開けて、ヒータ及び押圧部材を配置してもよい。
【0102】
また、上述した実施形態では、平面視において、熱伝導部及び放熱フィンを矩形状に形成したが、熱伝導部及び放熱フィンを別の形状に形成してもよい。例えば、熱伝導部を円柱状に形成してもよい。この場合、複数の流路は、円柱の中心の周りに点対称となるように配置することが好ましい。更に、放熱フィンをリング状に形成してもよい。この場合、リング状の放熱フィンの内周は、円柱状の熱伝導部の外周と一致するように構成することが好ましい。
【0103】
また、インクの温度を測定する温度センサは、熱交換器の流路内、循環管等のインクジェットヘッド以外の位置に配置してもよい。
【0104】
また、上述した実施形態の初期温度調整処理、温度調整処理等の各ステップの内容、順序は適宜変更可能である。
【0105】
また、制御部は、インクの温度と適温との差に基づいて、ヒータに供給する電流を制御するように構成してもよい。これにより、省電力化を実現しつつ、インクの加熱をより効率よく行うことができる。
【0106】
また、上述した実施形態の押圧部材は省略してもよい。この場合、ヒータと放熱フィンとの接触性を高めるために、クリップ等によって放熱フィンとヒータとを挟持してもよい。
【符号の説明】
【0107】
1 両面印刷装置
3 搬送印刷部
7 制御部
17 印刷部
21 供給部
22 循環部
23 インクジェットヘッド
24、24A、24B 熱交換器
25 インクボトル
26 供給管
31 下部タンク
32 循環ポンプ
33 上部タンク
34、35、36、37 循環管
34a 下流側端部
35a 上流側端部
39 温度センサ
41 熱伝導部
42、42A、42B 放熱フィン
43、43A、43B ヒータ
44、44A、44B 押圧部材
45 冷却ファン
46、47 連結突部
48 流路
49 フィン空間
50 インク
PA 印刷用紙
Ct 冷却時間
T インク温度
TA 平均温度
TP 適温
TH 高温領域
TT 中温領域
TL 低温領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体間で熱交換するための熱交換器において、
流体が流れる複数の流路が形成された熱伝導部と、
間隔を開けて前記熱伝導部に立設された第1放熱部及び第2放熱部を含む複数の放熱部と、
前記第1放熱部の一方の面と前記第2放熱部の一方の面との間に設けられた加熱手段とを備えることを特徴とする熱交換器。
【請求項2】
前記第1放熱部または前記第2放熱部と前記加熱手段との間に配置され、前記加熱手段を前記第2放熱部または前記第1放熱部へと押圧する押圧部材を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
【請求項3】
前記第1放熱部または前記第2放熱部の他方の面が、外気に対して露出されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱交換器。
【請求項4】
前記加熱手段の平面積は、前記第1放熱部及び第2放熱部の平面積よりも小さく、
前記第1放熱部及び前記第2放熱部の前記熱伝導部と反対側の領域が外気に対して露出するように、前記加熱手段が配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の熱交換器。
【請求項5】
前記放熱部を挟み、前記熱伝導部とは反対側に配置された冷却ファンを更に備えることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の熱交換器。
【請求項6】
請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の熱交換器を備え、
前記流体がインクであることを特徴とする印刷装置。
【請求項7】
前記放熱部を挟み、前記熱伝導部とは反対側に配置された冷却ファンと、
前記加熱手段及び前記冷却ファンを制御する制御手段とを更に備え、
前記制御手段は、前記加熱手段を停止した後、前記冷却ファンを駆動することを特徴とする請求項6に記載の印刷装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−83927(P2011−83927A)
【公開日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−237148(P2009−237148)
【出願日】平成21年10月14日(2009.10.14)
【出願人】(000250502)理想科学工業株式会社 (1,191)
【Fターム(参考)】