説明

熱交換器

【課題】熱交換のコア部における通風流路を気密に確保しつつ、ヘッダタンクにおける排水性を高め、耐久性、及び熱効率を向上することができる熱交換器を提供する。
【解決手段】通風流路を気密に確保するべく、シール部材(68)を介してヘッダタンク(10,12)に当接されるケーシング(54)を備え、前記ヘッダタンクは、各チューブ(2)が接続される上側プレート(30)と、前記上側プレートに接合される下側プレート(32)とにより空間(14,16)を形成し、前記上側プレートは、その上側外面から側部外面の中途に亘って凹設された排水溝(50)と、側部外面の前記排水溝の下側に形成された平面となる前記下側プレートへの接合部(34)とを有し、前記シール部材は、前記ヘッダタンクの側部外面に前記排水溝の下端部(50a)を露出するように設置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用空調装置の冷媒回路に用いて好適な熱交換器に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の熱交換器は、例えば車両用空調装置などの冷媒回路に接続されてエバポレータとして使用され、その構成部品同士をろう付け接合して製造されるものが知られている(例えば特許文献1参照)。
上記熱交換器は、冷媒流路を形成するチューブと通風流路を形成するフィンとを交互に配列して形成される熱交換のコア部と、コア部の両端において各チューブが接続され、冷媒流路と連通する空間を形成するヘッダタンクとを備える。上記ヘッダダンクのうちの下側ヘッダタンクにはその上側外面から側部外面の下端に亘って排水溝が凹設されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−113625号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術では、ヘッダタンクを上側プレートと下側プレートとを接合し、更に、通風流路を気密に確保するべくヘッダタンクの側部外面に設けたシール部材を介してヘッダタンクにケーシングを当接した構成の熱交換器について格別な配慮がなされていない。従って、上述したようにヘッダダンクの上側外面から側部外面の下端に亘って排水溝を凹設すると、上記側部外面に上側プレートと下側プレートとの接合部を設けることができない。仮に側部外面に接合部を設けた場合には、排水溝がシール部材で覆われて凝縮水の排水が阻害されるおそれがある。
【0005】
本発明は、熱交換のコア部における通風流路を気密に確保しつつ、ヘッダタンクにおける排水性を高め、耐久性、及び熱効率を向上することができる熱交換器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、冷媒流路を形成するチューブと通風流路を形成するフィンとを交互に配列して形成される熱交換のコア部と、前記コア部の両端において前記各チューブが接続され、前記冷媒流路と連通する空間を形成するヘッダタンクと、通風流路を気密に確保するべく、シール部材を介してヘッダタンクに当接されるケーシングとを備え、前記ヘッダタンクは、前記各チューブが接続される上側プレートと、前記上側プレートに接合される下側プレートとにより前記空間を形成し、前記上側プレートは、その上側外面から側部外面の中途に亘って凹設された排水溝と、側部外面の排水溝の下側に形成された平面となる下側プレートへの接合部とを有し、シール部材は、ヘッダタンクの側部外面に排水溝の下端部を露出するように設置される熱交換器である(請求項1)。
【0007】
好ましくは、前記ヘッダタンクは、その上側内面から側部内面の中途に亘って排水溝と表裏一体に膨出される補強リブを有する(請求項2)。
好ましくは、前記排水溝及び前記補強リブは、前記ヘッダタンクに接続される前記チューブの挿入部に複数列に亘り形成される(請求項3)。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ヘッダタンクを上側プレートと下側プレートとを接合して構成する熱交換器にあっては、上側プレートの上側外面から側部外面の中途に亘って排水溝を凹設し、側部外面の排水溝の下側に平面となる下側プレートへの接合部を形成した上で、シール部材をヘッダタンクの側部外面に排水溝の下端部を露出して設置するべくシール部材の上下高さ及び排水溝の上下長さを調整することで、上記接合部を確保しながら、チューブ及びヘッダタンクで結露した凝縮水の排水をシール部材に阻害されることなく確実に行うことができる。従って、シール部材によってコア部における通風流路を気密に確保しつつ、ヘッダタンクにおける排水性を高め、排水性の悪化に伴うヘッダタンクの腐食を防止して熱交換器の耐久性を向上し、また、溜まった凝縮水による着霜を防止して熱交換器の熱効率を向上することができる(請求項1)。
【0009】
また、本発明によれば、ヘッダタンクがその上側内面から側部内面の中途に亘って排水溝と表裏一体に膨出される補強リブを有することにより、通風流路の気密性確保、熱交換器の耐久性及び熱効率の向上を実現しつつ、ヘッダタンクの薄肉化ひいては軽量化を図り、冷媒の高圧に耐えうるヘッダタンクの耐圧強度を確保することができる(請求項2)。
また、本発明によれば、排水溝及び補強リブが前記ヘッダタンクに接続される前記チューブの挿入部に複数列に亘り形成されることにより、ヘッダタンクの長手方向全域に亘る通風流路の気密性確保、熱交換器の耐久性及び熱効率の向上を図ることができる。特にチューブの挿入部はチューブの接続箇所であることから、この挿入部に補助リブを設けることでヘッダタンク全体の剛性を効果的に高めることができる。また、挿入部に排水溝を設けることにより、チューブを伝わって流下した凝縮水を効率的に排水することができ、熱交換器の排水性を効果的に高めることができる(請求項3)。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態に係る熱交換器の斜視図である。
【図2】図1のコア部における冷媒の流れを概略的に示した模式図である。
【図3】図1の下側ヘッダタンクの横断面を上側から見た斜視図である。
【図4】図1の下側ヘッダタンクの横断面を下側から見た斜視図である。
【図5】図1の下側ヘッダタンクの横断面を示した断面図である。
【図6】図1の下側ヘッダタンクの側部を拡大して示した斜視図である。
【図7】空調ユニットのケーシング内に図1の熱交換器が収容された状態を示した透視図である。
【図8】図6の上側プレートの側部外面にシール部材が貼付された状態を示した斜視図である。
【図9】図7のA−A方向から下側ヘッダタンクを見た部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に本発明の一実施形態に係る熱交換器1について図面を参照して説明する。
図1は熱交換器1の斜視図を示している。例えば、熱交換器1は図示しない車両用空調装置の冷凍サイクルを構成する冷媒回路に組み込まれ、当該空調装置の運転時にはエバポレータとして使用される。熱交換器1は、冷媒Rの冷媒流路を形成する多数のチューブ2が上下方向に配され、各チューブ2間にはコルゲートフィン(フィン)4(部分的にのみ示す)が接合され、フィン4は熱交換器1における外気Aの通風流路を形成し、各チューブ2内を流れる冷媒Rと外気Aとの熱交換を促進する。チューブ2とフィン4とは交互に配列され、その左右両側面をサイドプレート6で覆うことにより熱交換のコア部8が形成される。
【0012】
コア部8の上下両端では、各チューブ2の上端部、下端部がそれぞれ上側ヘッダタンク(ヘッダタンク)10、下側ヘッダタンク(ヘッダタンク)12に接続される。上側及び下側ヘッダタンク10,12内には、各タンク10,12の長手方向に各チューブ2による冷媒流路と連通された各空間14,16がそれぞれ形成されている。各空間14,16はそれぞれ各チューブ2の配列方向、即ち上側及び下側ヘッダタンク10,12の長手方向に延設される上側及び下側タンクプレート(タンクプレート)18,20によって区画されている。
【0013】
詳しくは、空間14は上側タンクプレート18によって冷媒流入管22が接続された上側冷媒流入室14aと、冷媒流出管24が接続された上側冷媒流出室14bと区画されている。上側冷媒流入室14aと上側冷媒流出室14bとは上側タンクプレート18に貫通された複数の連通孔(図示しない)によって適所で連通され、後述するターン部T(図2参照)が形成される。上側冷媒流入室14a及び上側冷媒流出室14bにはチューブ2の上端部が接続されている。
【0014】
一方、空間16は下側タンクプレート20によって下側冷媒流入室16aと下側冷媒流出室16bとに完全に仕切られ、下側冷媒流入室16a及び下側冷媒流出室16bにはチューブ2の下端部が接続されている。また、空間14は上側タンクプレート18の長手方向の中間部近傍において仕切板(図示しない)で完全に仕切られ、また、空間16は下側タンクプレート20の長手方向の中間部近傍において仕切板(図示しない)で連通可能に区画され、その長手方向の両開口端部がキャップ部材28で塞がれている。
【0015】
図2はコア部8における冷媒の流れを概略的に示した模式図である。本実施形態の場合には、コア部8は、空間14,16にそれぞれ上述した各タンクプレート18,20、及び各仕切板を設けることにより、第1パスP1、第2パスP2、第3パスP3、第4パスP4の4つの領域に分割され、これら各パスを冷媒Rが順次流れて外気Aとの熱交換が行われる。
【0016】
詳しくは、上側ヘッダタンク10においてコア部8に流入された冷媒は、第1パスP1を通過することにより下側ヘッダタンク12に流入され、その冷媒は下側ヘッダタンク12において第2パスP2に流入され、第2パスP2を通過して上側ヘッダタンク10に流入される。
そして、上側ヘッダタンク10に流入された冷媒は第2パスP2と第3パスP3間のターン部Tを通って第3パスP3に流入され、その冷媒は第3パスP3を通って下側ヘッダタンク12に流入される。そして、下側ヘッダタンク12に流入された冷媒は下側ヘッダタンク12において第4パスP4に流入され、第4パスP4を通過した冷媒は、上側ヘッダタンク10からコア部8の外部に流出される。
【0017】
図3、4は下側ヘッダタンク12の横断面をそれぞれ上側及び下側から見た斜視図である。下側ヘッダタンク12(以下、単にヘッダタンク12と称することもある)は、チューブ2が接続される断面視皿形状の上側プレート30と、同じく断面視皿形状の下側プレート32とを接合することにより空間16を形成している。下側プレート32の上端開口部は上側プレート30の下端開口部の内面に嵌め込まれて接合部34を形成する。
【0018】
下側タンクプレート20(以下、単にタンクプレート20と称することもある)は、その上端部が上側プレート30の内面に当接されるとともに、タンクプレート20の下端部が下側プレート32の内面に当接されている。タンクプレート20は、図3,4に示すような外気Aの通風方向と平行の断面で見たときの略中央部に位置づけられる区画位置36で各プレート30,32の各内面に当接されて各プレート30,32に対する当接部38を形成し、当接部38において空間16を下側冷媒流入室16aと下側冷媒流出室16bとに区画している。
【0019】
上側及び下側プレート30,32の各内面には、それぞれ各区画位置36を隔てた補強リブ40,42が膨出して形成されている。補強リブ40は上側プレート30に内面に形成される隣り合うチューブ2の挿入部44に多数列に亘り形成され、補強リブ42は下側プレート32の内面の挿入部44に上下方向で正対する位置に多数列に亘り形成されている。
【0020】
上側及び下側プレート30,32、及びタンクプレート20にはろう材が予めクラッドされており、ヘッダタンク12の各部品を組み付けて上述した接合部34及び当接部38を形成した状態で、ヘッダタンク12全体を金属ワイヤなどの拘束体でその長手方向に亘って拘束し、ろう付け用加熱炉で加熱する。この結果、ろう材が溶融して上記各部品がろう付けにて接合され、一体化したヘッダタンク12が製造される。こうして、タンクプレート20は熱交換器1の外気Aの通風方向における移動が規制され、上側及び下側プレート30,32によって挟持されてヘッダタンク12内に固定される。
【0021】
図5はヘッダタンク12の横断面を示した断面図である。上側プレート30の上側外面は区画位置36を起点に外気Aが通風される前後両方向に下方に傾斜した平面(斜面)46をなして形成されている。一方、下側プレート32の下側外面は区画位置36を起点に外気Aが通風される前後両方向に若干湾曲しながら上方に傾斜した曲面48をなして形成される。
【0022】
図6はヘッダタンク12の側部12aを拡大して示した斜視図であり、上側プレート30には、その上側外面から側部外面の中途に亘って排水溝50が凹設されている。側部外面の排水溝50の下側には、上述した接合部34が形成されており、排水溝50の下端部50aを側部外面の中途に位置づけることにより、平面となる接合部34が確保され、上側プレート30と下側プレート32とのろう付けによる接合面積を広くすることができるため、各プレート30,32同士を強固に接合可能となる。
【0023】
また、上述した補強リブ42は、上側プレート30の上側内面から側部内面の中途に亘って排水溝50と表裏一体に膨出して形成され、上側プレート30における補強リブ42の膨出と排水溝の凹設とを同時に一括加工可能である。こうして、排水溝50は補強リブ42と同様に挿入部44に複数列に亘り形成されている。
【0024】
図7は熱交換器1が収容される空調ユニット52のケーシング54内を透視した図である。車両用空調装置は、空調ユニット52、その他送風ユニット(図示しない)を備え、熱交換器1は空調ユニット52のケーシング54内に収容される。送風ユニットは、送風ファンやファン駆動モータ等を備え、外気Aの送風を図1の通風方向に行う。一方、空調ユニット52は、上記送風ユニットから送風された外気Aをケーシング54内で温度調節して車室の各部に供給する。
【0025】
空調ユニット52は、ポリエチレン等の樹脂から形成されるケーシング54と、上述したように冷却用のエバポレータとしてケーシング54内に収容された熱交換器1の他、加熱用のコンデンサとしてケーシング54内に収容された熱交換器2などを備えている。ケーシング54は、上側ケース56と下側ケース58とを組み合わせて構成され、ケーシング54内の前側には上下方向に空気導入口60が形成され、上記送風ユニットから送風された外気Aは、空気導入口60を通過してケーシング54内に導入される。また、上側ケース56の上側にはケーシング54内で空調された空気が吹き出す吹出口(図示しない)が複数形成されている。
【0026】
下側ケース58の下壁部62には熱交換器1の下部を支持する下側保持部64が設けられている。下側保持部64は、下壁部62を熱交換器1の前後においてリブ状に突出させて挟持するものであり、上側ケース56の上壁部66にも同様の図示しない上側保持部が形成される。そして、下側保持部64はシール部材68を介してヘッダタンク12の上側プレート30の側部外面に当接され、これよりケーシング54内におけるコア部8の通風流路が気密に確保される。
【0027】
図8は上側プレート30の側部外面にシール部材68が貼付された状態を示した斜視図であり、図9は図7のA−A方向から下側ヘッダタンクを見た部分断面図である。シール部材68はヘッダタンク12の長手方向に亘る長板状をなしたポリエチレン等の樹脂から形成され、側部外面に貼り付けたときに排水溝50の下端部50aが露出する位置に貼り付けられる。
【0028】
換言すると、シール部材68をヘッダタンク12の側部外面に貼り付けても、少なくとも排水溝50の下端部50aが露出するように、シール部材68の上下高さH、及びヘッダタンク12の側部外面における排水溝50の上下長さLが予め調整される。また、排水溝50の上下長さLは接合部34の上下幅Dを確保可能な長さに予め調整される。こうして排水溝50の下端部50aがシール部材68の下側に露出することにより、排水溝50から流出した凝縮水が側部外面を流下して下側ケース58の下壁部62の図示しない排水孔からケーシング54外に排出される。
【0029】
以上のように本実施形態の熱交換器1は、シール部材68をヘッダタンク12の側部外面に排水溝50の下端部50aを露出して設置するべくシール部材68の上下高さH及び排水溝50の上下長さLを調整することで、接合部34における上側及び下側プレート30,32の接合しろを確保しながら、チューブ2及びヘッダタンク12で結露した凝縮水の排水をシール部材68に阻害されることなく確実に行うことができる。従って、シール部材68によってコア部8における通風流路を気密に確保しつつ、ヘッダタンク12における排水性を高め、排水性の悪化に伴うヘッダタンク12の腐食を防止して熱交換器1の耐久性を向上し、また、溜まった凝縮水による着霜を防止して熱交換器1の熱効率を向上することができる。
【0030】
また、ヘッダタンク12がその上側内面から側部内面の中途に亘って排水溝50と表裏一体に膨出される補強リブ42を有することにより、通風流路の気密性確保、熱交換器1の耐久性及び熱効率の向上を実現しつつ、ヘッダタンク12の薄肉化、ひいては軽量化を図り、冷媒の高圧に耐えうるヘッダタンク12の耐圧強度を確保することができる。
また、排水溝50及び補強リブ42がヘッダタンク12に接続されるチューブ2の挿入部44に複数列に亘り形成されることにより、ヘッダタンク12の長手方向全域に亘る通風流路の気密性確保、熱交換器1の耐久性及び熱効率の向上を図ることができる。特にチューブ2の挿入部44はチューブ2の接続箇所であることから、この挿入部44に補助リブ42を設けることでヘッダタンク12全体の剛性を効果的に高めることができる。また、挿入部44に排水溝50を設けることにより、チューブ2を伝わって流下した凝縮水を効率的に排水することができ、熱交換器1の排水性を効果的に高めることができる。
【0031】
本発明は、上述の実施形態に制約されるものではなく種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、排水性の向上が求められている下側ヘッダタンク12の構成を主に説明したが、熱交換器1が収容されるケーシングの構造や配置場所によっては上側ヘッダタンク10も同様の構成とすることによって、通風流路を気密に確保しつつ、ヘッダタンクにおける排水性を高めることができる。
【符号の説明】
【0032】
1 熱交換器
2 チューブ
4 コルゲートフィン(フィン)
8 コア部
10 上側ヘッダタンク(ヘッダタンク)
12 下側ヘッダタンク(ヘッダタンク)
14 空間
16 空間
18 上側タンクプレート(タンクプレート)
20 下側タンクプレート(タンクプレート)
30 上側プレート
32 下側プレート
34 接合部
40 補強リブ
42 補強リブ
44 挿入部
50 排水溝
50a 下端部
54 ケーシング
68 シール部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷媒流路を形成するチューブと通風流路を形成するフィンとを交互に配列して形成される熱交換のコア部と、
前記コア部の両端において前記各チューブが接続され、前記冷媒流路と連通する空間を形成するヘッダタンクと、
前記通風流路を気密に確保するべく、シール部材を介して前記ヘッダタンクに当接されるケーシングとを備え、
前記ヘッダタンクは、前記各チューブが接続される上側プレートと、前記上側プレートに接合される下側プレートとにより前記空間を形成し、
前記上側プレートは、その上側外面から側部外面の中途に亘って凹設された排水溝と、側部外面の排水溝の下側に形成された平面となる下側プレートへの接合部とを有し、
シール部材は、ヘッダタンクの側部外面に排水溝の下端部を露出するように設置されることを特徴とする熱交換器。
【請求項2】
前記ヘッダタンクは、その上側内面から側部内面の中途に亘って排水溝と表裏一体に膨出される補強リブを有することを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
【請求項3】
前記排水溝及び前記補強リブは、前記ヘッダタンクに接続される前記チューブの挿入部に複数列に亘り形成されることを特徴とする請求項2に記載の熱交換器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−251736(P2012−251736A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−125392(P2011−125392)
【出願日】平成23年6月3日(2011.6.3)
【出願人】(000001845)サンデン株式会社 (1,791)
【Fターム(参考)】