熱収縮性筒状ラベル
【課題】 本発明は、容器に装着されたラベルの一部分を容易に摘むことができ、これを起点としてラベルを分断することができる熱収縮性筒状ラベルを提供することを課題とする。
【解決手段】 熱収縮性を有する筒状フィルム2の一面に、周方向に伸びる分断起点用の切り目5が形成され、切り目5の少なくとも両端部に於けるフィルム部分が、厚肉状に形成されている熱収縮性筒状ラベル。この切り目5は、フィルムを溶断することにより形成される。
【解決手段】 熱収縮性を有する筒状フィルム2の一面に、周方向に伸びる分断起点用の切り目5が形成され、切り目5の少なくとも両端部に於けるフィルム部分が、厚肉状に形成されている熱収縮性筒状ラベル。この切り目5は、フィルムを溶断することにより形成される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装着された容器から容易に分断除去できる熱収縮性筒状ラベルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、飲料容器、食品容器、化粧品容器などの様々な容器に、熱収縮性筒状ラベル(筒状シュリンク、シュリンクフィルムなどとも呼ばれる)が装着されている。
通常、かかる熱収縮性筒状ラベルには、容器から筒状ラベルを除去するため、ラベル分断用のミシン目が形成されている。
【0003】
従来、この種のミシン目は、縦方向に伸びる直線状の貫通孔部と非貫通部が交互に配されたものや、針穴状の貫通孔部と非貫通部が交互に配されたものが用いられている。
このようなミシン目が形成された熱収縮性筒状ラベルは、容器に外嵌された後、加熱することによって周方向に収縮し、容器に装着される。そして、該筒状ラベル付き容器の使用後、筒状ラベルの上縁(又は下縁)に爪などを入れ、筒状ラベルの上端部(又は上端部)を摘んで引き取ることによりミシン目に沿って切取線が形成されていく。これにより、筒状ラベルを縦方向に分断して、これを容器から除去できる。
【0004】
しかしながら、装着された熱収縮性筒状ラベルは、容器に密着しているため、筒状ラベルの上縁と容器との間に爪などを入れ難く、分断起点となる筒状ラベルの上端部を摘み難いという問題点がある。
この点、特開2005−193984の図9に、筒状ラベルの上縁又は/及び下縁に切込部を形成することが開示されている。このように上縁又は/及び下縁に、2本の切込部を縦方向に形成することにより、筒状ラベルの上端部(又は下端部)を摘み易くなる。
しかしながら、図12に示すように、筒状ラベル100の上縁が、容器800の凹み部801に位置して装着されている場合、該筒状ラベル100の上縁に爪を入れ難く、分断起点となる筒状ラベル100の上端部を摘むことが困難である。尚、下縁についても同様である。
【0005】
【特許文献1】特開2005−193984
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、容器に装着された熱収縮性筒状ラベルの一部分を容易に摘むことができ、これを起点としてラベルを分断することができる熱収縮性筒状ラベルを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決する手段として、熱収縮性を有する筒状フィルムの一面に、周方向に伸びる分断起点用の切り目が形成され、前記切り目の少なくとも両端部に於けるフィルム部分が、厚肉状に形成されている熱収縮性筒状ラベルを提供する。
【0008】
かかる熱収縮性筒状ラベルは、筒状フィルムの一面に、周方向に伸びる分断起点用の切り目が形成されているので、熱収縮性筒状ラベルの上縁又は下縁が容器の凹み部に位置して装着されている場合であっても、切り目から筒状フィルムの一部分を容易に摘むことができる。
すなわち、従来技術のように、筒状ラベルの上下縁に2本の切込部が形成されているものでは、熱収縮性筒状ラベルの上縁又は下縁が容器の凹み部に位置して装着されている場合、該2本の切込部の間の筒状ラベルの上端部を摘み難い。この点、本発明の熱収縮性筒状ラベルは、筒状フィルムの一面に、分断起点用の切り目が周方向に伸びて形成されているので、切り目から筒状フィルムの面部分を開口することができる。
このように筒状フィルムの面部分を開口できるので、熱収縮性筒状ラベルの上下縁が容器の凹み部に位置して装着されていても、切り目から開口し、該開口縁に於ける筒状フィルムの一部分を摘んで引き取ることにより、筒状ラベルを分断することができる。
【0009】
ところで、上記のように切り目を周方向に形成すると、切り目の両端部から亀裂が生じる虞がある。例えば、熱収縮性筒状ラベルの装着された容器が落下などして、該容器に衝撃が加わった際、切り目の端部から亀裂が生じ、筒状ラベルが破断する虞がある。
この点、上記熱収縮性筒状ラベルは、切り目の少なくとも両端部に於けるフィルム部分が厚肉状に形成されているので、切り目の両端部が補強され、上記亀裂の発生を防止でき、耐衝撃性にも優れている。
【0010】
さらに、本発明の好ましい態様では、上記切り目が、フィルムを溶断することにより形成されている上記熱収縮性筒状ラベルを提供する。
かかる熱収縮性筒状ラベルは、切り目がフィルムを溶断することにより形成されているので、切り目の少なくとも両端部に於けるフィルム部分が厚肉状になると共に硬化するため、上記亀裂の発生をより防止することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る熱収縮性筒状ラベルは、筒状フィルムの一面に、分断起点用の切り目が周方向に形成されているので、筒状ラベルの一部分を摘んで引き取ることにより、容易に分断することができる。
また、上記熱収縮性筒状ラベルは、切り目の両端部が厚肉状に形成されているので、これを装着した容器に衝撃が加わっても、筒状ラベルが破断し難い。従って、耐衝撃性に優れた熱収縮性筒状ラベルを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
図1及び図2に於いて、1は、基材を筒状に成形してなる筒状フィルム2と、該筒状フィルム2の縦方向に形成された分断補助線3と、該筒状フィルム2の一部分を切断することにより形成された分断起点用の切り目5と、を備える熱収縮性筒状ラベルを示す。
【0013】
筒状フィルム2は、所定温度(例えば80〜100℃)で少なくとも周方向に大きく熱収縮する従来公知の筒状体を用いることができる。
具体的には、該筒状フィルム2は、例えば、熱収縮性の基材を筒状にしてその両側端部を重ね合わせ、該重ね合わせ部分を溶剤又は接着剤などで接着することによってセンターシール21が形成された態様からなる。
上記センターシール21の幅は特に限定されないが、通常、2〜7mm程度が例示される。
【0014】
筒状フィルム2を構成する基材は、少なくとも幅方向(筒状に形成した際に於ける周方向。以下同じ)に熱収縮性を有するものであればその材質は特に限定されず、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂、ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体などのスチレン系樹脂、環状オレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂からから選ばれる1種、又は2種以上の混合物などからなる合成樹脂製フィルムなどの公知のフィルムを用いることができる。また、熱収縮性を有する2種以上の樹脂が積層された積層フィルムを用いることもできる。さらに、熱収縮性を有するフィルムに発泡樹脂シート等の断熱層やその他の機能層が積層された公知の積層フィルムを用いることもできる。
【0015】
熱収縮性の基材は、公知の製法で製膜し延伸処理することにより得ることができる。延伸処理は、通常、70〜110℃程度の温度で、幅方向に2.0〜8.0倍、好ましくは3.0〜7.0倍程度で主延伸することにより行われる。さらに、縦方向(筒状に形成した際に於ける縦方向。以下同じ)にも、例えば1.5倍以下の低倍率で延伸処理を行ってもよい。得られた基材は、一軸延伸フィルム又は主延伸方向と直交する方向に若干延伸された二軸延伸フィルムとなる。基材の厚みは、特に限定されないが、通常、20〜80μm程度のものが用いられる。
【0016】
基材の熱収縮率としては、熱収縮により容器に密着可能な程度であれば特に限定されないが、通常、幅方向に於ける熱収縮率(90℃温水中に10秒間浸漬)は約40%以上、好ましくは約50%以上のものが例示される。また、基材は縦方向に若干熱収縮してもよく、かかる縦方向に於ける熱収縮率(90℃温水中に10秒間浸漬)は、約−3〜15%程度のものが例示される。
但し、熱収縮率(%)=[{(幅方向(又は縦方向)の元の長さ)−(幅方向(又は縦方向)の浸漬後の長さ)}/(幅方向(又は縦方向)の元の長さ)]×100。
【0017】
尚、基材には、例えば商品名、商標、絵柄デザインなどの公知の意匠印刷がグラビア印刷などによって単色又は多色刷りにて印刷されているが、該意匠印刷は図示しない。
【0018】
上記筒状フィルム2には、センターシール21を挟んで分断補助線3が形成されている。
具体的には、図1及び図2に示すように、分断補助線3は、隣接して形成された2本の分断補助線3,3を1組とし、この1組の分断補助線3,3が、センターシール21の両側にそれぞれ形成されている。つまり、センターシール21の一方側には、隣接して2本の分断補助線3,3が形成され、センターシール21の他方側にも同様に、隣接して2本の分断補助線3,3が形成されている。以下、センターシール21の一方側に形成された2本の分断補助線3を、第1補助線31、第2補助線32といい、同他方側に形成された2本の分断補助線3,3を、第3補助線33、第4補助線34という。
【0019】
第1〜第4補助線31〜34は、筒状フィルム2の縦方向に切込部6と非切込部7とが交互に配された構成からなる。換言すると、第1〜第4補助線31〜34は、筒状フィルム2の縦方向に切込部6を所定間隔をあけて断続状に形成することにより形成されている。
各切込部6は、筒状フィルム2を厚み方向に切り込むことにより形成されており、例えば、図3(b)に示すように、筒状フィルム2の外面2aから内面2bにまで貫通する線状の開口によって形成されている。つまり、切込部6は、筒状フィルム2の外面2aから内面2bに亘って、筒状フィルム2の厚み方向に連続した略同形状(略同面積)の線状開口を形成することにより構成されている。
【0020】
各切込部6は、トムソン刃や回転刃などの刃をフィルムに押し付けて貫通するなどの手法により、筒状フィルム2の縦方向に断続的に形成することができる。
【0021】
各切込部6は、図3にも示すように、その開口部分が筒状フィルム2の周方向に伸びる線状に形成されている。従って、各切込部6は、その周方向の長さ(以下、周長さという)が縦方向の長さ(以下、縦長さという)よりも長く形成されている。特に、各切込部6は、筒状フィルム2を構成する基材の主たる延伸方向(周方向)と平行に伸びる直線状に形成されていることが好ましい。
図3(a)に示すように、各切込部6の周長さ6X及び縦長さ6Yは、筒状ラベル1の耐衝撃性などの観点から、周長さ6X:縦長さ6Yが、3:2〜5:1程度に形成されていることが好ましく、更に、2:1〜5:1程度に形成されていることが好ましい。具体的には、切込部6の周長さ6Xは、例えば0.3〜1.0mm程度が例示され、切込部6の縦長さ6Yは、例えば0.1〜0.5mm程度が例示される。また、上下の切込部6の形成間隔(非切込部7の縦長さ7Y)は、余りに間隔が狭いと耐衝撃性に劣り、余りに広いと筒状ラベル1の分断性が悪くなるので、0.2〜3.0mm程度に形成されていることが好ましい。
【0022】
第1及び第2補助線31,32の切込部6は、同じ高さ位置に形成されている。第3及び第4補助線33,34の切込部6についても、同様である。
尚、第1及び第2補助線31,32の切込部6の形成位置は、上記に限られず、例えば、図5に示すように、第1補助線31の切込部6の上下間に、第2補助線32の切込部6が位置するように、第1補助線31の切込部6と第2補助線32の切込部6を互い違いに形成することもできる(第3及び第4補助線33,34についても同様に変更できる)。
【0023】
さらに、第1及び第2補助線31,32は、隣接して形成されているが、余りに両補助線31,32が離れて形成されていると筒状ラベル1を良好に分断できないことから、図3(a)に示すように、第1補助線31と第2補助線32の形成間隔Z(第1補助線31の切込部6の一端部と第2補助線32の切込部6の他端部の距離)は、例えば、0.5〜2.0mm程度が好ましい。尚、第3補助線33と第4補助線34の形成間隔についても同様である。
【0024】
次に、分断起点用の切り目5は、筒状フィルム2の一面の領域に周方向に伸びて形成されており、例えば、図4にも示すように、フィルムが2重となるセンターシール21を横断し且つ筒状フィルム2の周方向に平行に形成されている。
該分断起点用の切り目5は、例えば、周方向に伸びる切込線51と非切込部52が交互に形成された態様からなる。該切り目5の一方端は、センターシール21の一方側に形成された分断補助線3(第2補助線32)の切込部6の近傍に位置し、切り目3の他方端は、センターシール21の他方側に形成された分断補助線3(第3補助線33)の切込部6の近傍に位置している。切り目5(切込線51)の両端部に於けるフィルム部分は、厚肉状に形成されている。
切り目5の一方端と分断補助線3(第2補助線32)の切込部6の間隔は、例えば、0.5〜3.0mm程度が好ましい。また、切り目5の他方端と分断補助線3(第3補助線33)の切込部6の間隔についても同様である。
尚、筒状ラベル1の分断性が良好になること、及び切り目5の切込線51が長くなり過ぎないことなどから、切り目5の一方端及び/又は他方端は、分断補助線3の切込部6の近傍に位置して形成されていることが好ましい。もっとも、これに代えて、切り目5の一方端及び/又は他方端が、分断補助線3の切込部6に交わって形成されていてもよい。
【0025】
切り目5の切込線51は、上記分断補助線3の切込部6と同様に、筒状フィルム2の外面2aから内面2bにまで貫通する線状の開口によって形成されている(筒状フィルム2の厚み方向に連続した同形状(同面積)の線状開口によって形成されている)。
切り目5を形成する縦方向位置は、特に限定されず、筒状フィルム2の上縁寄り、下縁寄り、縦方向中央部などの適宜の位置に形成することができる。但し、切り目5は、筒状ラベル1の分断起点として利用される点から、切り目5は、筒状フィルム2の上縁寄り又は下縁寄りに形成されていてもよく、例えば、筒状フィルム2の上縁又は下縁から縦方向に3mm以上、具体的には、3〜6mm程度離れた位置に形成される。
特に、切り目5は、装着する容器の凹み部(又はパネル面)に対応する位置に形成することが好ましい。かかる切り目5が形成された熱収縮性筒状ラベル1は、容器に装着した際、容器の凹み部に対応して切り目5が位置する。従って、切り目5の内面側が空間となり、筒状ラベル1の外面から押すことにより断続状の切込線51を容易に開口でき、切り目5を通じて筒状フィルム2の一部分を摘むことができる。
尚、図示した例では、筒状フィルム2の上縁寄りにのみ1本の切り目5を形成したものを例示しているが、これに代えて、筒状フィルム2の下縁寄りにのみ1本の切り目5を形成してもよいし、或いは、筒状フィルム2の上縁寄り及び下縁寄りに、それぞれ切り目5を形成してもよい。
切り目5の切込線51及び非切込部52の周長さは、特に限定されないが、余りに切込線51が短すぎたり、非切込部52が長すぎると、切り目5を通じて筒状フィルム2の一面を開口させることが困難となる。この点を考慮すると、切り目5の切込線51の周長さ51Xは、2〜15mm程度、同非切込部52の周長さ52Xは、2mm以下程度に形成されていることが好ましい。切り目5(切込線51)の縦長さは、例えば、0.1〜2.0mm程度である。
【0026】
該切り目5(すなわち切込線51)は、トムソン刃などの刃をフィルムに押し付ける、或いはレーザービームなどを用いてフィルムを溶断するなどの手法により、周方向に断続的に形成できる。中でも、レーザービームなどを用いてフィルムの一部を溶断すれば、図4(b)に示すように、切込線51の周縁、特に切込線51の周方向両端部51aに於けるフィルム部分を厚肉状に形成することができる。
厚肉状の両端部51aの厚みは、通常、筒状フィルム2の厚みの1.1〜2.0倍程度に形成される。
このように切り目5を構成する切込線51の両端部51aを厚肉状に形成することにより、切込線51の両端部51aの強度が増し、切込線51の端部から亀裂が生じることを防止できる。さらに、レーザービームなどを用いたフィルム溶断により切込線51が形成されている場合、切込線51の両端部51aに於けるフィルム部分が厚肉状になると共に硬化するため、より亀裂が入りにくく好ましい。特に、切り目5(切込線51)の両方端が、分断補助線3の切込部6の近傍に位置して形成されている場合、仮に亀裂が入っても、切り目5と分断補助線3が繋がって大きな裂け目となることを防止できる。
レーザービームの種類としては、炭酸ガスレーザー、YAGレーザー、アルゴンレーザー、半導体レーザーなどを用いることができ、炭酸ガスレーザーを用いることが好ましい。
【0027】
上記構成からなる熱収縮性筒状ラベル1は、容器8に外嵌され、所定温度(例えば80〜100℃)に加熱することにより、周方向に大きく熱収縮する。これにより、図6(a)に示すようなラベル付き容器が製造される。
熱収縮性筒状ラベル1は、飲料容器、食品容器、化粧品容器などの所望の収納物が収納された各種容器8に熱収縮装着できる。
容器8の材質は、特に限定されず、ポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂製容器(例えばPETボトル等)、発泡樹脂製容器、ガラス容器、金属製容器など、様々な材質のものに本発明の熱収縮性筒状ラベル1を熱収縮装着することができる。
また、容器8の形状についても特に限定されず、円筒状、角柱状などの胴部81の上方に次第に縮小する傾斜状の肩部82が形成された容器8(例えば、図示したようなボトル型容器など)、このような肩部を有しない円筒状や角柱状の筒状容器、その他、瓢箪型容器、円錐状などの錐状容器など、各種形状の容器に装着することができる。
【0028】
上記熱収縮性筒状ラベル1は、加熱された際、周方向に大きく熱収縮することにより容器8に装着される。
上記熱収縮性筒状ラベル1は、分断補助線3の切込部6が、筒状フィルム2の周方向に伸びる線状に形成されているので、熱収縮時、周方向に大きな引張り力が加わっても、分断補助線3の切込部6が、楕円形状などに拡がることを防止できる。よって、該熱収縮性筒状ラベル1が装着されたラベル付き容器に衝撃が加わっても、筒状ラベル1が破断し難くなる。また、装着時、分断補助線3の切込部6が拡がらないことから、美麗な外観を呈するラベル付き容器を提供できる。
【0029】
さらに、本発明の熱収縮性筒状ラベル1は、筒状フィルム2の一面に周方向に伸びる分断起点用の切り目5が形成されているので、仮に、熱収縮性筒状ラベル1の上縁又は下縁が容器8の凹み部に位置して装着されている場合であっても、切り目5から筒状フィルム2の一部分を容易に摘むことができる。
具体的には、筒状ラベル1の上縁又は下縁が容器8の凹み部に位置して装着されている場合、筒状ラベル1の上縁又は下縁に指先が入らない程度で凹み部に沿って密着しているので、この上端部又は下端部を摘むことは困難である。この点、上記熱収縮性筒状ラベル1は、筒状フィルム2の一面に、分断起点用の切り目5が周方向に伸びて形成されているので、切り目5に爪などを入れることにより、筒状フィルム2の一面領域を開口し、この開口縁から筒状フィルム2の一部分を摘むことができる。このように筒状フィルム2の面部を開口できるので、筒状ラベル1の容器に対する装着位置に拘わらず、筒状フィルム2の一部分を容易に摘むことができる。特に、切り目5が容器の凹み部に対応して装着すると、上述のとおり、切り目5の内面側が空間となり、筒状ラベル1の外面から押すことにより断続状の切込線51を容易に開口できる。
【0030】
そして、筒状フィルム2の一部分を摘んで引き取れば、切り目5の両端部から切れ始めて切取線9が形成されていく。該切り目5の両端部は分断補助線3の近傍に位置しているので、形成される切取線9は、センターシール21の両側に形成された分断補助線3(第2補助線32及び第3補助線33)に至る。そして、図6(b)に示すように、該分断補助線3に沿って切取線9が形成されていくことで、センターシール21を帯状分断片として切り取ることができる。
ところで、分断補助線3の切込部6は、周方向に伸びる線状に形成されているので、分断途中に於いて、切取線9が、第2補助線32の切込部6又は第3補助線33の切込部6の端部から周方向に向きを変える虞がある。
この点、センターシール21の両側の分断補助線3は、それぞれ少なくとも2本隣接して形成されているので、例えば、切取線9が、第2補助線32の切込部6の端部から周方向に向きを変えても、該切取線9は、隣接して形成された第1補助線31に至り、再び縦方向に向きを戻す。従って、切取線9は、分断補助線3に沿って縦方向に確実に形成されていき、これにより、筒状ラベル1を縦方向に確実に分断することができる。
【0031】
また、分断起点用の切り目5は、基材の両側端部が重ねられて厚肉となっているセンターシール21を横断して形成されているので、該切り目5でセンターシール21を切断し、厚肉状のセンターシール21を帯状分断片として切り取ることができる。従って、分断途中で途切れることなく、筒状ラベル1を縦方向に確実に分断して容器8から取り除くことができる。
【0032】
次に、本発明の変形例を示す。以下、主として上記実施形態と異なる構成及び効果について説明し、同様の構成及び効果は、その説明を省略し、用語及び図番を援用する場合がある。
上記実施形態に於いて、分断補助線3は、センターシール21を挟んでその両側にそれぞれ形成されていることが好ましいが、図7(a)に示すように、センターシール21の何れか一方側にのみ形成されていてもよい。
また、厚肉状のセンターシール21を分断片として帯状に切り取ることができるので、分断補助線3は、センターシールの近傍に沿って形成することが好ましいが、例えば、図7(b)に示すように、センターシール21の形成されていない領域に、分断補助線3を形成することもできる。
また、上記実施形態では、分断補助線3は、隣接して2本隣接して形成されているが、例えば、図11(a)に示すように、1本の分断補助線3が形成されているものでもよい。また、3本以上の分断補助線3を隣接して形成することも可能である。
【0033】
さらに、上記実施形態に於いて、分断補助線3の切込部6は、筒状フィルム2の外面2a及び内面2bに貫通する同形状の線状開口によって形成されているが、様々な形態に変形することができる。
例えば、図8に示すように、分断補助線3の切込部6は、筒状フィルム2の厚み方向に貫通する線状開口であって、筒状フィルム2の外面2aに開けられた開口の周長さが筒状フィルム2の内面2bに開けられた開口の周長さよりも短く形成されたものでもよい。かかる分断補助線3によれば、筒状フィルム2の外面2aの開口面積が小さくなるので、外観上も好ましい。
かかる外面2aと内面2bに於ける開口の周長さが異なる切込部6は、図示したような筒状フィルム2の厚み方向に開口面積が次第に拡大するように形成されたものが含まれる。
尚、上記とは逆に、分断補助線3の切込部6は、筒状フィルム2の外面2aに開けられた開口の周長さが筒状フィルム2の内面2bに開けられた開口の周長さよりも長く形成されたものでもよい。
【0034】
また、分断補助線3の切込部6は、筒状フィルム2の内面2bから外面2aにまで貫通しない非貫通態様、例えば、図9に示すように、筒状フィルムの内面2b側から形成された線状の凹み(所謂ハーフカットなども含まれる)などで構成されていてもよい。
尚、上記とは逆に、非貫通態様の切込部6は、筒状フィルム2の外面2a側から形成された線状の凹みで構成されていてもよい。
分断補助線3の切込部6が、非貫通態様であっても、該切込部6の形成された部分は切れやすくなるので、該分断補助線3に沿って筒状ラベル1を分断できる。
但し、上記外面2aと内面2bに於ける開口の周長さが異なる切込部6の周長さ、及び非貫通状の切込部6の周長さは、切込部6の開口の最も長い部分を指す。
【0035】
また、分断補助線3の切込部6は、筒状フィルム2の周方向に伸びる線状開口からなるが、例えば、図10に示すように、分断補助線3の切込部6が筒状フィルム2の縦方向に伸びる線状開口によって形成されていてもよい。また、切込部6が、点状開口(例えばミシン針状の針などを用いて穿設した孔)によって形成されていてもよい。
【0036】
また、本発明の熱収縮性筒状ラベル1は、上記分断補助線3が形成されていることが好ましいが、分断補助線3を全く形成しない態様に変形することもできる。例えば、図11(b)に示すように、センターシール21を横断して分断起点用の切り目5のみが形成されている熱収縮性筒状ラベル1でもよい。このようにセンターシール21を横断する切り目5が形成されていれば、分断補助線3が形成されていなくても、厚肉状のセンターシール21を帯状分断片として利用しながら筒状ラベル1を分断できる。
【0037】
次に、切り目5の変形例を示す。
上記実施形態では、切り目5は、切込線51が断続状に形成されたものからなるが、切り目5は、図11(a)に示すように、1本の切込線51によって形成されていてもよい。もっとも、この変形例の場合、切込線51の周長さが相対的に長くなるため、筒状ラベル付き容器の搬送・保管時に、該切り目5から異物が筒状ラベル1の内側に入り込んだり、切り目5から不用意に筒状ラベル1が破断する虞がある。この点考慮すると、切り目5は、上記実施形態のように、切込線51が断続状に形成されたものが好ましい。
また、切り目5は、周方向に平行に形成されている構成に限られず、例えば、図11(b)に示すように、周方向に対して斜め(傾斜状)に形成されていてもよい。また、切り目5は、正面視直線状に限られず、例えば、正面視円弧状や波形状などに形成されていてもよい。
さらに、切り目5は、必ずしもセンターシール21を横断して形成されているものに限られず、例えば、図7(b)に示すように、筒状フィルム2のセンターシール21の形成されていない領域に切り目5を形成してもよい。
【0038】
また、上記実施形態では、切り目5(切込線51)は、筒状フィルム2の厚み方向に連続した同形状(同面積)の線状開口によって形成されているが、分断補助線3と同様に適宜変更可能である。例えば、切り目5(切込線51)は、筒状フィルム2の外面2aと内面2bに於ける開口の周長さが異なるように形成されていてもよいし、或いは、非貫通状の凹み(所謂ハーフカットなど)によって形成されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の熱収縮性筒状ラベルの一実施形態を示す正面図。
【図2】同斜視図。
【図3】(a)は、図1の丸囲いA部分の拡大正面図、(b)は、図3(a)のC−C線断面図。
【図4】(a)は、図1の丸囲いB部分の拡大正面図、(b)は、図4(a)のD−D線断面図。
【図5】第1補助線と第2補助線の形成位置の変形例を示す要部拡大正面図。
【図6】(a)は、上記熱収縮性筒状ラベルを装着したラベル付き容器を示す正面図、(b)は、同容器の筒状ラベルを分断する際の状態を示す正面図。
【図7】(a)、(b)共に、熱収縮性筒状ラベルの変形例を示す正面図。
【図8】(a)は、分断補助線の切込部の変形例を示す要部拡大正面図、(b)は、同(a)のE−E線断面図。
【図9】(a)は、分断補助線の切込部の変形例を示す要部拡大正面図、(b)は、同(a)のF−F線断面図。
【図10】変形例に係る熱収縮性筒状ラベルを示す正面図。
【図11】(a)、(b)共に、変形例に係る熱収縮性筒状ラベルを示す正面図。
【図12】従来の筒状ラベル付き容器を示す正面図。
【符号の説明】
【0040】
1…熱収縮性筒状ラベル、2…筒状フィルム、21…センターシール、3…分断補助線、31〜34…第1〜第4補助線、5…分断起点用の切り目、51…切り目の切込線、6…分断補助線の切込部、7…分断補助線の非切込部、8…容器
【技術分野】
【0001】
本発明は、装着された容器から容易に分断除去できる熱収縮性筒状ラベルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、飲料容器、食品容器、化粧品容器などの様々な容器に、熱収縮性筒状ラベル(筒状シュリンク、シュリンクフィルムなどとも呼ばれる)が装着されている。
通常、かかる熱収縮性筒状ラベルには、容器から筒状ラベルを除去するため、ラベル分断用のミシン目が形成されている。
【0003】
従来、この種のミシン目は、縦方向に伸びる直線状の貫通孔部と非貫通部が交互に配されたものや、針穴状の貫通孔部と非貫通部が交互に配されたものが用いられている。
このようなミシン目が形成された熱収縮性筒状ラベルは、容器に外嵌された後、加熱することによって周方向に収縮し、容器に装着される。そして、該筒状ラベル付き容器の使用後、筒状ラベルの上縁(又は下縁)に爪などを入れ、筒状ラベルの上端部(又は上端部)を摘んで引き取ることによりミシン目に沿って切取線が形成されていく。これにより、筒状ラベルを縦方向に分断して、これを容器から除去できる。
【0004】
しかしながら、装着された熱収縮性筒状ラベルは、容器に密着しているため、筒状ラベルの上縁と容器との間に爪などを入れ難く、分断起点となる筒状ラベルの上端部を摘み難いという問題点がある。
この点、特開2005−193984の図9に、筒状ラベルの上縁又は/及び下縁に切込部を形成することが開示されている。このように上縁又は/及び下縁に、2本の切込部を縦方向に形成することにより、筒状ラベルの上端部(又は下端部)を摘み易くなる。
しかしながら、図12に示すように、筒状ラベル100の上縁が、容器800の凹み部801に位置して装着されている場合、該筒状ラベル100の上縁に爪を入れ難く、分断起点となる筒状ラベル100の上端部を摘むことが困難である。尚、下縁についても同様である。
【0005】
【特許文献1】特開2005−193984
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、容器に装着された熱収縮性筒状ラベルの一部分を容易に摘むことができ、これを起点としてラベルを分断することができる熱収縮性筒状ラベルを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決する手段として、熱収縮性を有する筒状フィルムの一面に、周方向に伸びる分断起点用の切り目が形成され、前記切り目の少なくとも両端部に於けるフィルム部分が、厚肉状に形成されている熱収縮性筒状ラベルを提供する。
【0008】
かかる熱収縮性筒状ラベルは、筒状フィルムの一面に、周方向に伸びる分断起点用の切り目が形成されているので、熱収縮性筒状ラベルの上縁又は下縁が容器の凹み部に位置して装着されている場合であっても、切り目から筒状フィルムの一部分を容易に摘むことができる。
すなわち、従来技術のように、筒状ラベルの上下縁に2本の切込部が形成されているものでは、熱収縮性筒状ラベルの上縁又は下縁が容器の凹み部に位置して装着されている場合、該2本の切込部の間の筒状ラベルの上端部を摘み難い。この点、本発明の熱収縮性筒状ラベルは、筒状フィルムの一面に、分断起点用の切り目が周方向に伸びて形成されているので、切り目から筒状フィルムの面部分を開口することができる。
このように筒状フィルムの面部分を開口できるので、熱収縮性筒状ラベルの上下縁が容器の凹み部に位置して装着されていても、切り目から開口し、該開口縁に於ける筒状フィルムの一部分を摘んで引き取ることにより、筒状ラベルを分断することができる。
【0009】
ところで、上記のように切り目を周方向に形成すると、切り目の両端部から亀裂が生じる虞がある。例えば、熱収縮性筒状ラベルの装着された容器が落下などして、該容器に衝撃が加わった際、切り目の端部から亀裂が生じ、筒状ラベルが破断する虞がある。
この点、上記熱収縮性筒状ラベルは、切り目の少なくとも両端部に於けるフィルム部分が厚肉状に形成されているので、切り目の両端部が補強され、上記亀裂の発生を防止でき、耐衝撃性にも優れている。
【0010】
さらに、本発明の好ましい態様では、上記切り目が、フィルムを溶断することにより形成されている上記熱収縮性筒状ラベルを提供する。
かかる熱収縮性筒状ラベルは、切り目がフィルムを溶断することにより形成されているので、切り目の少なくとも両端部に於けるフィルム部分が厚肉状になると共に硬化するため、上記亀裂の発生をより防止することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る熱収縮性筒状ラベルは、筒状フィルムの一面に、分断起点用の切り目が周方向に形成されているので、筒状ラベルの一部分を摘んで引き取ることにより、容易に分断することができる。
また、上記熱収縮性筒状ラベルは、切り目の両端部が厚肉状に形成されているので、これを装着した容器に衝撃が加わっても、筒状ラベルが破断し難い。従って、耐衝撃性に優れた熱収縮性筒状ラベルを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
図1及び図2に於いて、1は、基材を筒状に成形してなる筒状フィルム2と、該筒状フィルム2の縦方向に形成された分断補助線3と、該筒状フィルム2の一部分を切断することにより形成された分断起点用の切り目5と、を備える熱収縮性筒状ラベルを示す。
【0013】
筒状フィルム2は、所定温度(例えば80〜100℃)で少なくとも周方向に大きく熱収縮する従来公知の筒状体を用いることができる。
具体的には、該筒状フィルム2は、例えば、熱収縮性の基材を筒状にしてその両側端部を重ね合わせ、該重ね合わせ部分を溶剤又は接着剤などで接着することによってセンターシール21が形成された態様からなる。
上記センターシール21の幅は特に限定されないが、通常、2〜7mm程度が例示される。
【0014】
筒状フィルム2を構成する基材は、少なくとも幅方向(筒状に形成した際に於ける周方向。以下同じ)に熱収縮性を有するものであればその材質は特に限定されず、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂、ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体などのスチレン系樹脂、環状オレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂からから選ばれる1種、又は2種以上の混合物などからなる合成樹脂製フィルムなどの公知のフィルムを用いることができる。また、熱収縮性を有する2種以上の樹脂が積層された積層フィルムを用いることもできる。さらに、熱収縮性を有するフィルムに発泡樹脂シート等の断熱層やその他の機能層が積層された公知の積層フィルムを用いることもできる。
【0015】
熱収縮性の基材は、公知の製法で製膜し延伸処理することにより得ることができる。延伸処理は、通常、70〜110℃程度の温度で、幅方向に2.0〜8.0倍、好ましくは3.0〜7.0倍程度で主延伸することにより行われる。さらに、縦方向(筒状に形成した際に於ける縦方向。以下同じ)にも、例えば1.5倍以下の低倍率で延伸処理を行ってもよい。得られた基材は、一軸延伸フィルム又は主延伸方向と直交する方向に若干延伸された二軸延伸フィルムとなる。基材の厚みは、特に限定されないが、通常、20〜80μm程度のものが用いられる。
【0016】
基材の熱収縮率としては、熱収縮により容器に密着可能な程度であれば特に限定されないが、通常、幅方向に於ける熱収縮率(90℃温水中に10秒間浸漬)は約40%以上、好ましくは約50%以上のものが例示される。また、基材は縦方向に若干熱収縮してもよく、かかる縦方向に於ける熱収縮率(90℃温水中に10秒間浸漬)は、約−3〜15%程度のものが例示される。
但し、熱収縮率(%)=[{(幅方向(又は縦方向)の元の長さ)−(幅方向(又は縦方向)の浸漬後の長さ)}/(幅方向(又は縦方向)の元の長さ)]×100。
【0017】
尚、基材には、例えば商品名、商標、絵柄デザインなどの公知の意匠印刷がグラビア印刷などによって単色又は多色刷りにて印刷されているが、該意匠印刷は図示しない。
【0018】
上記筒状フィルム2には、センターシール21を挟んで分断補助線3が形成されている。
具体的には、図1及び図2に示すように、分断補助線3は、隣接して形成された2本の分断補助線3,3を1組とし、この1組の分断補助線3,3が、センターシール21の両側にそれぞれ形成されている。つまり、センターシール21の一方側には、隣接して2本の分断補助線3,3が形成され、センターシール21の他方側にも同様に、隣接して2本の分断補助線3,3が形成されている。以下、センターシール21の一方側に形成された2本の分断補助線3を、第1補助線31、第2補助線32といい、同他方側に形成された2本の分断補助線3,3を、第3補助線33、第4補助線34という。
【0019】
第1〜第4補助線31〜34は、筒状フィルム2の縦方向に切込部6と非切込部7とが交互に配された構成からなる。換言すると、第1〜第4補助線31〜34は、筒状フィルム2の縦方向に切込部6を所定間隔をあけて断続状に形成することにより形成されている。
各切込部6は、筒状フィルム2を厚み方向に切り込むことにより形成されており、例えば、図3(b)に示すように、筒状フィルム2の外面2aから内面2bにまで貫通する線状の開口によって形成されている。つまり、切込部6は、筒状フィルム2の外面2aから内面2bに亘って、筒状フィルム2の厚み方向に連続した略同形状(略同面積)の線状開口を形成することにより構成されている。
【0020】
各切込部6は、トムソン刃や回転刃などの刃をフィルムに押し付けて貫通するなどの手法により、筒状フィルム2の縦方向に断続的に形成することができる。
【0021】
各切込部6は、図3にも示すように、その開口部分が筒状フィルム2の周方向に伸びる線状に形成されている。従って、各切込部6は、その周方向の長さ(以下、周長さという)が縦方向の長さ(以下、縦長さという)よりも長く形成されている。特に、各切込部6は、筒状フィルム2を構成する基材の主たる延伸方向(周方向)と平行に伸びる直線状に形成されていることが好ましい。
図3(a)に示すように、各切込部6の周長さ6X及び縦長さ6Yは、筒状ラベル1の耐衝撃性などの観点から、周長さ6X:縦長さ6Yが、3:2〜5:1程度に形成されていることが好ましく、更に、2:1〜5:1程度に形成されていることが好ましい。具体的には、切込部6の周長さ6Xは、例えば0.3〜1.0mm程度が例示され、切込部6の縦長さ6Yは、例えば0.1〜0.5mm程度が例示される。また、上下の切込部6の形成間隔(非切込部7の縦長さ7Y)は、余りに間隔が狭いと耐衝撃性に劣り、余りに広いと筒状ラベル1の分断性が悪くなるので、0.2〜3.0mm程度に形成されていることが好ましい。
【0022】
第1及び第2補助線31,32の切込部6は、同じ高さ位置に形成されている。第3及び第4補助線33,34の切込部6についても、同様である。
尚、第1及び第2補助線31,32の切込部6の形成位置は、上記に限られず、例えば、図5に示すように、第1補助線31の切込部6の上下間に、第2補助線32の切込部6が位置するように、第1補助線31の切込部6と第2補助線32の切込部6を互い違いに形成することもできる(第3及び第4補助線33,34についても同様に変更できる)。
【0023】
さらに、第1及び第2補助線31,32は、隣接して形成されているが、余りに両補助線31,32が離れて形成されていると筒状ラベル1を良好に分断できないことから、図3(a)に示すように、第1補助線31と第2補助線32の形成間隔Z(第1補助線31の切込部6の一端部と第2補助線32の切込部6の他端部の距離)は、例えば、0.5〜2.0mm程度が好ましい。尚、第3補助線33と第4補助線34の形成間隔についても同様である。
【0024】
次に、分断起点用の切り目5は、筒状フィルム2の一面の領域に周方向に伸びて形成されており、例えば、図4にも示すように、フィルムが2重となるセンターシール21を横断し且つ筒状フィルム2の周方向に平行に形成されている。
該分断起点用の切り目5は、例えば、周方向に伸びる切込線51と非切込部52が交互に形成された態様からなる。該切り目5の一方端は、センターシール21の一方側に形成された分断補助線3(第2補助線32)の切込部6の近傍に位置し、切り目3の他方端は、センターシール21の他方側に形成された分断補助線3(第3補助線33)の切込部6の近傍に位置している。切り目5(切込線51)の両端部に於けるフィルム部分は、厚肉状に形成されている。
切り目5の一方端と分断補助線3(第2補助線32)の切込部6の間隔は、例えば、0.5〜3.0mm程度が好ましい。また、切り目5の他方端と分断補助線3(第3補助線33)の切込部6の間隔についても同様である。
尚、筒状ラベル1の分断性が良好になること、及び切り目5の切込線51が長くなり過ぎないことなどから、切り目5の一方端及び/又は他方端は、分断補助線3の切込部6の近傍に位置して形成されていることが好ましい。もっとも、これに代えて、切り目5の一方端及び/又は他方端が、分断補助線3の切込部6に交わって形成されていてもよい。
【0025】
切り目5の切込線51は、上記分断補助線3の切込部6と同様に、筒状フィルム2の外面2aから内面2bにまで貫通する線状の開口によって形成されている(筒状フィルム2の厚み方向に連続した同形状(同面積)の線状開口によって形成されている)。
切り目5を形成する縦方向位置は、特に限定されず、筒状フィルム2の上縁寄り、下縁寄り、縦方向中央部などの適宜の位置に形成することができる。但し、切り目5は、筒状ラベル1の分断起点として利用される点から、切り目5は、筒状フィルム2の上縁寄り又は下縁寄りに形成されていてもよく、例えば、筒状フィルム2の上縁又は下縁から縦方向に3mm以上、具体的には、3〜6mm程度離れた位置に形成される。
特に、切り目5は、装着する容器の凹み部(又はパネル面)に対応する位置に形成することが好ましい。かかる切り目5が形成された熱収縮性筒状ラベル1は、容器に装着した際、容器の凹み部に対応して切り目5が位置する。従って、切り目5の内面側が空間となり、筒状ラベル1の外面から押すことにより断続状の切込線51を容易に開口でき、切り目5を通じて筒状フィルム2の一部分を摘むことができる。
尚、図示した例では、筒状フィルム2の上縁寄りにのみ1本の切り目5を形成したものを例示しているが、これに代えて、筒状フィルム2の下縁寄りにのみ1本の切り目5を形成してもよいし、或いは、筒状フィルム2の上縁寄り及び下縁寄りに、それぞれ切り目5を形成してもよい。
切り目5の切込線51及び非切込部52の周長さは、特に限定されないが、余りに切込線51が短すぎたり、非切込部52が長すぎると、切り目5を通じて筒状フィルム2の一面を開口させることが困難となる。この点を考慮すると、切り目5の切込線51の周長さ51Xは、2〜15mm程度、同非切込部52の周長さ52Xは、2mm以下程度に形成されていることが好ましい。切り目5(切込線51)の縦長さは、例えば、0.1〜2.0mm程度である。
【0026】
該切り目5(すなわち切込線51)は、トムソン刃などの刃をフィルムに押し付ける、或いはレーザービームなどを用いてフィルムを溶断するなどの手法により、周方向に断続的に形成できる。中でも、レーザービームなどを用いてフィルムの一部を溶断すれば、図4(b)に示すように、切込線51の周縁、特に切込線51の周方向両端部51aに於けるフィルム部分を厚肉状に形成することができる。
厚肉状の両端部51aの厚みは、通常、筒状フィルム2の厚みの1.1〜2.0倍程度に形成される。
このように切り目5を構成する切込線51の両端部51aを厚肉状に形成することにより、切込線51の両端部51aの強度が増し、切込線51の端部から亀裂が生じることを防止できる。さらに、レーザービームなどを用いたフィルム溶断により切込線51が形成されている場合、切込線51の両端部51aに於けるフィルム部分が厚肉状になると共に硬化するため、より亀裂が入りにくく好ましい。特に、切り目5(切込線51)の両方端が、分断補助線3の切込部6の近傍に位置して形成されている場合、仮に亀裂が入っても、切り目5と分断補助線3が繋がって大きな裂け目となることを防止できる。
レーザービームの種類としては、炭酸ガスレーザー、YAGレーザー、アルゴンレーザー、半導体レーザーなどを用いることができ、炭酸ガスレーザーを用いることが好ましい。
【0027】
上記構成からなる熱収縮性筒状ラベル1は、容器8に外嵌され、所定温度(例えば80〜100℃)に加熱することにより、周方向に大きく熱収縮する。これにより、図6(a)に示すようなラベル付き容器が製造される。
熱収縮性筒状ラベル1は、飲料容器、食品容器、化粧品容器などの所望の収納物が収納された各種容器8に熱収縮装着できる。
容器8の材質は、特に限定されず、ポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂製容器(例えばPETボトル等)、発泡樹脂製容器、ガラス容器、金属製容器など、様々な材質のものに本発明の熱収縮性筒状ラベル1を熱収縮装着することができる。
また、容器8の形状についても特に限定されず、円筒状、角柱状などの胴部81の上方に次第に縮小する傾斜状の肩部82が形成された容器8(例えば、図示したようなボトル型容器など)、このような肩部を有しない円筒状や角柱状の筒状容器、その他、瓢箪型容器、円錐状などの錐状容器など、各種形状の容器に装着することができる。
【0028】
上記熱収縮性筒状ラベル1は、加熱された際、周方向に大きく熱収縮することにより容器8に装着される。
上記熱収縮性筒状ラベル1は、分断補助線3の切込部6が、筒状フィルム2の周方向に伸びる線状に形成されているので、熱収縮時、周方向に大きな引張り力が加わっても、分断補助線3の切込部6が、楕円形状などに拡がることを防止できる。よって、該熱収縮性筒状ラベル1が装着されたラベル付き容器に衝撃が加わっても、筒状ラベル1が破断し難くなる。また、装着時、分断補助線3の切込部6が拡がらないことから、美麗な外観を呈するラベル付き容器を提供できる。
【0029】
さらに、本発明の熱収縮性筒状ラベル1は、筒状フィルム2の一面に周方向に伸びる分断起点用の切り目5が形成されているので、仮に、熱収縮性筒状ラベル1の上縁又は下縁が容器8の凹み部に位置して装着されている場合であっても、切り目5から筒状フィルム2の一部分を容易に摘むことができる。
具体的には、筒状ラベル1の上縁又は下縁が容器8の凹み部に位置して装着されている場合、筒状ラベル1の上縁又は下縁に指先が入らない程度で凹み部に沿って密着しているので、この上端部又は下端部を摘むことは困難である。この点、上記熱収縮性筒状ラベル1は、筒状フィルム2の一面に、分断起点用の切り目5が周方向に伸びて形成されているので、切り目5に爪などを入れることにより、筒状フィルム2の一面領域を開口し、この開口縁から筒状フィルム2の一部分を摘むことができる。このように筒状フィルム2の面部を開口できるので、筒状ラベル1の容器に対する装着位置に拘わらず、筒状フィルム2の一部分を容易に摘むことができる。特に、切り目5が容器の凹み部に対応して装着すると、上述のとおり、切り目5の内面側が空間となり、筒状ラベル1の外面から押すことにより断続状の切込線51を容易に開口できる。
【0030】
そして、筒状フィルム2の一部分を摘んで引き取れば、切り目5の両端部から切れ始めて切取線9が形成されていく。該切り目5の両端部は分断補助線3の近傍に位置しているので、形成される切取線9は、センターシール21の両側に形成された分断補助線3(第2補助線32及び第3補助線33)に至る。そして、図6(b)に示すように、該分断補助線3に沿って切取線9が形成されていくことで、センターシール21を帯状分断片として切り取ることができる。
ところで、分断補助線3の切込部6は、周方向に伸びる線状に形成されているので、分断途中に於いて、切取線9が、第2補助線32の切込部6又は第3補助線33の切込部6の端部から周方向に向きを変える虞がある。
この点、センターシール21の両側の分断補助線3は、それぞれ少なくとも2本隣接して形成されているので、例えば、切取線9が、第2補助線32の切込部6の端部から周方向に向きを変えても、該切取線9は、隣接して形成された第1補助線31に至り、再び縦方向に向きを戻す。従って、切取線9は、分断補助線3に沿って縦方向に確実に形成されていき、これにより、筒状ラベル1を縦方向に確実に分断することができる。
【0031】
また、分断起点用の切り目5は、基材の両側端部が重ねられて厚肉となっているセンターシール21を横断して形成されているので、該切り目5でセンターシール21を切断し、厚肉状のセンターシール21を帯状分断片として切り取ることができる。従って、分断途中で途切れることなく、筒状ラベル1を縦方向に確実に分断して容器8から取り除くことができる。
【0032】
次に、本発明の変形例を示す。以下、主として上記実施形態と異なる構成及び効果について説明し、同様の構成及び効果は、その説明を省略し、用語及び図番を援用する場合がある。
上記実施形態に於いて、分断補助線3は、センターシール21を挟んでその両側にそれぞれ形成されていることが好ましいが、図7(a)に示すように、センターシール21の何れか一方側にのみ形成されていてもよい。
また、厚肉状のセンターシール21を分断片として帯状に切り取ることができるので、分断補助線3は、センターシールの近傍に沿って形成することが好ましいが、例えば、図7(b)に示すように、センターシール21の形成されていない領域に、分断補助線3を形成することもできる。
また、上記実施形態では、分断補助線3は、隣接して2本隣接して形成されているが、例えば、図11(a)に示すように、1本の分断補助線3が形成されているものでもよい。また、3本以上の分断補助線3を隣接して形成することも可能である。
【0033】
さらに、上記実施形態に於いて、分断補助線3の切込部6は、筒状フィルム2の外面2a及び内面2bに貫通する同形状の線状開口によって形成されているが、様々な形態に変形することができる。
例えば、図8に示すように、分断補助線3の切込部6は、筒状フィルム2の厚み方向に貫通する線状開口であって、筒状フィルム2の外面2aに開けられた開口の周長さが筒状フィルム2の内面2bに開けられた開口の周長さよりも短く形成されたものでもよい。かかる分断補助線3によれば、筒状フィルム2の外面2aの開口面積が小さくなるので、外観上も好ましい。
かかる外面2aと内面2bに於ける開口の周長さが異なる切込部6は、図示したような筒状フィルム2の厚み方向に開口面積が次第に拡大するように形成されたものが含まれる。
尚、上記とは逆に、分断補助線3の切込部6は、筒状フィルム2の外面2aに開けられた開口の周長さが筒状フィルム2の内面2bに開けられた開口の周長さよりも長く形成されたものでもよい。
【0034】
また、分断補助線3の切込部6は、筒状フィルム2の内面2bから外面2aにまで貫通しない非貫通態様、例えば、図9に示すように、筒状フィルムの内面2b側から形成された線状の凹み(所謂ハーフカットなども含まれる)などで構成されていてもよい。
尚、上記とは逆に、非貫通態様の切込部6は、筒状フィルム2の外面2a側から形成された線状の凹みで構成されていてもよい。
分断補助線3の切込部6が、非貫通態様であっても、該切込部6の形成された部分は切れやすくなるので、該分断補助線3に沿って筒状ラベル1を分断できる。
但し、上記外面2aと内面2bに於ける開口の周長さが異なる切込部6の周長さ、及び非貫通状の切込部6の周長さは、切込部6の開口の最も長い部分を指す。
【0035】
また、分断補助線3の切込部6は、筒状フィルム2の周方向に伸びる線状開口からなるが、例えば、図10に示すように、分断補助線3の切込部6が筒状フィルム2の縦方向に伸びる線状開口によって形成されていてもよい。また、切込部6が、点状開口(例えばミシン針状の針などを用いて穿設した孔)によって形成されていてもよい。
【0036】
また、本発明の熱収縮性筒状ラベル1は、上記分断補助線3が形成されていることが好ましいが、分断補助線3を全く形成しない態様に変形することもできる。例えば、図11(b)に示すように、センターシール21を横断して分断起点用の切り目5のみが形成されている熱収縮性筒状ラベル1でもよい。このようにセンターシール21を横断する切り目5が形成されていれば、分断補助線3が形成されていなくても、厚肉状のセンターシール21を帯状分断片として利用しながら筒状ラベル1を分断できる。
【0037】
次に、切り目5の変形例を示す。
上記実施形態では、切り目5は、切込線51が断続状に形成されたものからなるが、切り目5は、図11(a)に示すように、1本の切込線51によって形成されていてもよい。もっとも、この変形例の場合、切込線51の周長さが相対的に長くなるため、筒状ラベル付き容器の搬送・保管時に、該切り目5から異物が筒状ラベル1の内側に入り込んだり、切り目5から不用意に筒状ラベル1が破断する虞がある。この点考慮すると、切り目5は、上記実施形態のように、切込線51が断続状に形成されたものが好ましい。
また、切り目5は、周方向に平行に形成されている構成に限られず、例えば、図11(b)に示すように、周方向に対して斜め(傾斜状)に形成されていてもよい。また、切り目5は、正面視直線状に限られず、例えば、正面視円弧状や波形状などに形成されていてもよい。
さらに、切り目5は、必ずしもセンターシール21を横断して形成されているものに限られず、例えば、図7(b)に示すように、筒状フィルム2のセンターシール21の形成されていない領域に切り目5を形成してもよい。
【0038】
また、上記実施形態では、切り目5(切込線51)は、筒状フィルム2の厚み方向に連続した同形状(同面積)の線状開口によって形成されているが、分断補助線3と同様に適宜変更可能である。例えば、切り目5(切込線51)は、筒状フィルム2の外面2aと内面2bに於ける開口の周長さが異なるように形成されていてもよいし、或いは、非貫通状の凹み(所謂ハーフカットなど)によって形成されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の熱収縮性筒状ラベルの一実施形態を示す正面図。
【図2】同斜視図。
【図3】(a)は、図1の丸囲いA部分の拡大正面図、(b)は、図3(a)のC−C線断面図。
【図4】(a)は、図1の丸囲いB部分の拡大正面図、(b)は、図4(a)のD−D線断面図。
【図5】第1補助線と第2補助線の形成位置の変形例を示す要部拡大正面図。
【図6】(a)は、上記熱収縮性筒状ラベルを装着したラベル付き容器を示す正面図、(b)は、同容器の筒状ラベルを分断する際の状態を示す正面図。
【図7】(a)、(b)共に、熱収縮性筒状ラベルの変形例を示す正面図。
【図8】(a)は、分断補助線の切込部の変形例を示す要部拡大正面図、(b)は、同(a)のE−E線断面図。
【図9】(a)は、分断補助線の切込部の変形例を示す要部拡大正面図、(b)は、同(a)のF−F線断面図。
【図10】変形例に係る熱収縮性筒状ラベルを示す正面図。
【図11】(a)、(b)共に、変形例に係る熱収縮性筒状ラベルを示す正面図。
【図12】従来の筒状ラベル付き容器を示す正面図。
【符号の説明】
【0040】
1…熱収縮性筒状ラベル、2…筒状フィルム、21…センターシール、3…分断補助線、31〜34…第1〜第4補助線、5…分断起点用の切り目、51…切り目の切込線、6…分断補助線の切込部、7…分断補助線の非切込部、8…容器
【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱収縮性を有する筒状フィルムの一面に、周方向に伸びる分断起点用の切り目が形成され、前記切り目の少なくとも両端部に於けるフィルム部分が、厚肉状に形成されていることを特徴とする熱収縮性筒状ラベル。
【請求項2】
前記切り目が、フィルムを溶断することにより形成されている請求項1記載の熱収縮性筒状ラベル。
【請求項1】
熱収縮性を有する筒状フィルムの一面に、周方向に伸びる分断起点用の切り目が形成され、前記切り目の少なくとも両端部に於けるフィルム部分が、厚肉状に形成されていることを特徴とする熱収縮性筒状ラベル。
【請求項2】
前記切り目が、フィルムを溶断することにより形成されている請求項1記載の熱収縮性筒状ラベル。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2007−204112(P2007−204112A)
【公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−25150(P2006−25150)
【出願日】平成18年2月1日(2006.2.1)
【出願人】(000238005)株式会社フジシールインターナショナル (641)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年2月1日(2006.2.1)
【出願人】(000238005)株式会社フジシールインターナショナル (641)
【Fターム(参考)】
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