説明

熱溶着機

【課題】手作業で材料の金具に熱溶着性弾性材料紐を通し、機械の金型上面に載置し押しボタンスイッチを押すだけの簡単な操作で、機械が正確で均等性のある高品質の製品の完成可能な熱溶着性弾性材料紐の折り曲げ面の熱容着機で解決しようとするものである。
【解決手段】左右に開閉する水平スライド11a、11b上にそれぞれ載置し連動する左右一対の金型5a、5bが設けられており、前記左右一対の金型5a、5bの中央部に上下運動可能な加熱ヘッド1が設けられており、かつ前記左右一対の金型5a、5bの端面が開のとき加熱ヘッド1が所定距離下降し、下降後停止状態のとき前記左右一対の金型5a、5bの端面同士圧縮し、前記左右一対の金型5a、5bに跨って載置された熱溶着性弾性材料紐を熱容着する、ことを特徴とする熱容着機。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は熱溶着性弾性材料紐の折り曲げ面の熱容着機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より熱溶着性弾性材料紐の折り曲げ面の熱容着は、材料の金具に熱溶着性弾性材料紐を通しその折り曲げ面の熱容着は全て手作業で、ハンダ付け用のコテとやっとこ挟みを改造した機具を用いて製作していますが右手に強い握力が必要であり、また均等性も低く難点も多少有るようです。そこで自動熱容着ロボットのような機械の出現が望まれている。
本発明により押しボタンスイッチを押すだけで、右手に強い握力が皆無であり、また均等性も良く快適な作業で日々を送ることが出来るでしょう。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の手作業は、強い握力と練習時間が必要で、技術的に非常に難しい手作業と考えられるが、そこで手作業で材料の金具に熱溶着性弾性材料紐を通し、機械の金型上面に載置し、押しボタンスイッチを押すだけの簡単な操作で、強い握力も必要なく機械が正確で均等性のある高品質の製品の完成可能な熱溶着性弾性材料紐の折り曲げ面の熱容着機で解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
左右に開閉する水平スライド上にそれぞれ載置し連動する左右一対の金型と該水平スライドを開閉する左右一対の水平開閉用側面カムを設けられており、
前記左右一対の金型の中央部に上下運動可能な加熱ヘッドと該加熱ヘッド上下運動用外周カムを設けられており、
かつ前記左右一対の金型の端面が開のとき加熱ヘッドが所定距離下降し、下降後停止状態のとき前記左右一対の金型の端面同士圧縮し、
前記左右一対の金型に跨って載置された熱溶着性弾性材料紐を熱容着する、
ことを特徴とする熱容着機。
【発明の効果】
【0005】
手作業の場合は技術的に非常に難しい作業と考えられるが、熱溶着性弾性材料紐の折り曲げ面の熱容着機の出現により、均等性と高速性と安全性に優れた熱溶着が可能になり、作業者が変わっても均等性のある高品質の製品提供が可能になり、現在手作業されている方々には非常に役立つ。
【発明を実施するための形態】
【0006】
手作業で材料の金具に熱溶着性弾性材料紐を通し、機械の金型上面に載置し、押しボタンスイッチを押すだけの簡単な操作で正確で均等性と高速性と安全性等に優れた熱溶着が可能になり、かつ加圧安全スプリングの装着により、左右一対の金型の間に異物が噛み込んでも加圧安全スプリングで吸収が可能であり、かつ側面カム及び外周カムの主軸が1回転で全行程が完了し安全性にも優れた機械と考えられる。
本発明において熱溶着性弾性材料として、例えばウレタンゴム、熱可塑性樹脂等が用いられる。
【実施例】
【0007】
以下、添付図面に従って一実施例を説明する。図1は本発明に係る熱溶着性弾性材料紐熱容着機の正面図で、図2は側面図で、図3は平面図である。
(15)ベースプレートに(14a,b)フレームが左右対称に設けられており、該フレームに(19)主軸が設けられおり、該主軸には(17a.b)側面カムが左右対称に設けられており、(16)リミットスイッチ用カムも1カ所に設けられており、該主軸の両端部に(12)シンクロプーリBと(21)カム駆動シンクロプーリが設けられている。
【0008】
該フレーム上部に(20)丸鋼ベッドが設けられており、該丸鋼ベッドには(11a.b)水平スライドが左右対称に装着されており、該水平スライド下面には(18a.b)ローラが設けられており、該水平スライド上面には(22a.b)金型ガイドが左右対称に設けられており、該金型ガイドにより(6a.b)金型アダプターも左右対称に設けられており、該金型アダプターの先端部には(5a.b)金型が左右対称に設けられており、かつ後端部には(10a.b)金型位置決めボルトが左右対称に設けられており、該金型位置決めボルトには(7a,b)圧力調整ナット、(8a,b)加圧安全スプリングが設けられており、先端部には(9a,b)金型位置決めナットが設けられており、該フレーム上部には(34)リターンスプリングが左右対称に設けられている。
【0009】
該ベースプレートには(3)支柱が設けられており、該支柱には(4)垂直スライドが装着されており、該垂直スライドの後面側には(27)高さ位置決めストッパーが設けられており、前面側には(28)断熱材と(29)耐熱プレートが設けられており、該耐熱プレートの先端部には(2)電熱ヒータと(1)加熱ヘッドが設けられている。
【0010】
該ベースプレートには(23)カムフレームが設けられており、該カムフレームには(31)カム軸が設けられており、該カム軸の両端部には各々該カム駆動シンクロプーリと(26)外周カムが装着されており、該カム駆動シンクロプーリには(30)カム駆動シンクロベルトが設けられており、該ベースプレートには(25)ギャードモータが設けられており、該ギャードモータには(32)シンクロプーリAが設けられており、該シンクロプーリAには(24)主軸駆動シンクロベルトが装着されている。
【0011】
図4は熱溶着性弾性材料紐熱容着機の、A−A断面図である。
該主軸には該リミットスイッチ用カムが設けられており、該リミットスイッチ用カム回転時には(33)リミットスイッチが作動可能な位置に該リミットスイッチが設けられており、該フレームaには(13)押しボタンスイッチが装着されている。
【0012】
図5、図6、図7、図8、図9は材料載置から溶着完了までの工程図である。
図10は熱溶着完成品の形状図である。
図11は該側面カムaの曲線の作動による該金型a,bの左右開閉運動と、
該外周カムの曲線の作動による該加熱ヘッドの上下運動と
かつ左右上下連動駆動により材料載置時から熱溶着完了時までの全作動工程図である。
図12は主軸1回転停止電源回路図である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】 熱溶着性弾性材料紐熱容着機全体を示す、正面図である。
【図2】 熱溶着性弾性材料紐熱容着機全体を示す、側面図である。
【図3】 熱溶着性弾性材料紐熱容着機全体を示す、平面図である。
【図4】 熱溶着性弾性材料紐熱容着機部分断面を示す、A−A断面図である。
【図5】 加熱ヘッドと金型a,bの関係、金型開、待機状態を示す。
【図6】 加熱ヘッドと金型a,bの関係、加工材料、載置完了を示す。
【図7】 加熱ヘッドと金型a,bの関係、加熱ヘッド下降、折り曲げ完了を示す。
【図8】 加熱ヘッドと金型a,bの関係、金型閉、溶融加圧時を示す。
【図9】 加熱ヘッドと金型a,bの関係、加熱ヘッド上昇、再加圧冷却時を示す。
【図10】 加工品の加工後の形状を示す。
【図11】 加熱ヘッドと金型a,bと外径カムと側面カムaとの作動関係を示す。
【図12】 主軸1回転停止、電源回路図を示す。
【符号の説明】
【0014】
1 加熱ヘッド
2 電熱ヒータ
3 支柱
4 垂直スライド
5a.b 金型
6a.b 金型アダプター
7a.b 圧力調節ナット
8a.b 加圧安全スプリング
9a.b 金型位置決めナット
10a.b 金型位置決めボルト
11a.b 水平スライド
12 シンクロプーリB
13 押しボタンスイッチ
14a.b フレーム
15 ベースプレート
16 リミットスイッチ用カム
17a.b 側面カム
18a.b ローラ
19 主軸
20 丸鋼ベッド
21 カム駆動シンクロプーリ
22 金型ガイド
23 カムフレーム
24 主軸駆動シンクロベルト
25 ギャードモータ
26 外周カム
27 高さ位置決めストッパー
28 断熱材
29 耐熱プレート
30 カム駆動シンクロベルト
31 カム軸
32 シンクロプーリA
33 リミットスイッチ
34 リターンスプリング
35 熱溶着性弾性材料紐
36 金具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右に開閉する水平スライド上にそれぞれ載置し連動する左右一対の金型と該水平スライドを開閉する左右一対の水平開閉用側面カムを設けられており、
前記左右一対の金型の中央部に上下運動可能な加熱ヘッドと該加熱ヘッド上下運動用外周カムを設けられており、
かつ前記左右一対の金型の端面が開のとき加熱ヘッドが所定距離下降し、下降後停止状態のとき前記左右一対の金型の端面同士圧縮し、
前記左右一対の金型に跨って載置された熱溶着性弾性材料紐を熱容着する、
ことを特徴とする熱容着機。
【請求項2】
前記水平スライドと前記金型との間に設けられた金型アダプターの移動方向に加圧安全スプリングを設けた、
ことを特徴とする請求項1記載の熱容着機。
【請求項3】
前記側面カム及び前記外周カムの主軸が1回転停止、再入力で再回転する電源回路を設けた、
ことを特徴とする請求項1記載の熱容着機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−91482(P2012−91482A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−253263(P2010−253263)
【出願日】平成22年10月25日(2010.10.25)
【特許番号】特許第4756187号(P4756187)
【特許公報発行日】平成23年8月24日(2011.8.24)
【出願人】(508366064)
【Fターム(参考)】