燃料、化学物質、およびアミノ酸の改善された産生のための、低減された副産物蓄積を有する酵母微生物
本発明は、生合成経路を含む組み換え微生物、および前記組み換え微生物を使用して、種々の有益な代謝物を産生する方法に関する。本発明の種々の態様では、本組み換え微生物は、3ケト−酸(例えば、アセト乳酸および2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩)および/またはアルデヒド由来副産物の低減または排除をもたらす1つ以上の改変を更に含んでもよい。本明細書に記載される種々の実施形態では、本組み換え微生物は、サッカロミセスクレード、クラブトリー陰性酵母微生物、クラブトリー陽性酵母微生物、WGD(全ゲノム重複)後酵母微生物、WGD(全ゲノム重複)前酵母微生物、および非発酵酵母微生物の微生物であってもよい。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
中間体として3−ケト酸を使用する生合成経路を含み、前記3−ケト酸の3−ヒドロキシ酸副産物への変換を触媒する1つ以上の酵素の発現または活性を低減または排除するように操作される、組み換え微生物。
【請求項2】
前記3−ケト酸中間体は、アセト乳酸であり、前記3−ヒドロキシ酸副産物は、2,3−ジヒドロキシ−2−メチルブタン酸(DH2MB)である、請求項1に記載の組み換え微生物。
【請求項3】
アセト乳酸からの前記DH2MBの炭素収率は、アセト乳酸のDH2MBへの変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも約50%低減される、請求項2に記載の組み換え微生物。
【請求項4】
アセト乳酸からの前記DH2MBの炭素収率は、アセト乳酸のDH2MBへの変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも約75%低減される、請求項2に記載の組み換え微生物。
【請求項5】
アセト乳酸からの前記DH2MBの炭素収率は、アセト乳酸のDH2MBへの変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも約95%低減される、請求項2に記載の組み換え微生物。
【請求項6】
前記組み換え微生物は、アセト乳酸由来産物を産生する、請求項2に記載の組み換え微生物。
【請求項7】
前記アセト乳酸由来産物は、イソブタノール、2−ブタノール、1−ブタノール、2−ブタノン、2,3−ブタンジオール、アセトイン、ジアセチル、バリン、ロイシン、パントテン酸、イソブチレン、3−メチル−1−ブタノール、4−メチル−1−ペンタノール、および補酵素Aから選択される、請求項6に記載の組み換え微生物。
【請求項8】
前記3−ケト酸中間体は、2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩であり、前記3−ヒドロキシ酸副産物は、2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)である、請求項1に記載の組み換え微生物。
【請求項9】
2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩からの前記2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)の炭素収率は、2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩の2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)への変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも約50%低減される、請求項8に記載の組み換え微生物。
【請求項10】
2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩からの前記2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)の炭素収率は、2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩の2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)への変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも約75%低減される、請求項8に記載の組み換え微生物。
【請求項11】
2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩からの前記2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)の炭素収率は、2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩の2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)への変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも約95%低減される、請求項8に記載の組み換え微生物。
【請求項12】
前記組み換え微生物は、2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩由来産物を産生する、請求項8に記載の組み換え微生物。
【請求項13】
前記2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩由来産物は、2−メチル−1−ブタノール、イソロイシン、3−メチル−1−ペンタノール、4−メチル−1−ヘキサノール、および5−メチル−1−ヘプタノールから選択される、請求項12に記載の組み換え微生物。
【請求項14】
3−ケト酸の3−ヒドロキシ酸副産物への変換を触媒する前記酵素は、3−ケト酸レダクターゼである、前述の請求項のいずれかに記載の組み換え微生物。
【請求項15】
前記3−ケト酸レダクターゼは、S.セレビシエYMR226(配列番号1)またはその相同体もしくは変異体である、請求項14に記載の組み換え微生物。
【請求項16】
前記3−ケト酸レダクターゼは、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、および配列番号23、またはその相同体もしくは変異体から選択される、請求項14に記載の組み換え微生物。
【請求項17】
中間体としてアルデヒドを使用する生合成経路を含み、前記アルデヒドの酸副産物への変換を触媒する1つ以上の酵素の発現または活性を低減または排除するように操作される、組み換え微生物。
【請求項18】
前記アルデヒド中間体からの前記酸副産物炭素の収率は、アルデヒドの酸副産物への変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも35%低減される、請求項17に記載の組み換え微生物。
【請求項19】
前記アルデヒド中間体からの前記酸副産物炭素の収率は、アルデヒドの酸副産物への変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも75%低減される、請求項17に記載の組み換え微生物。
【請求項20】
前記アルデヒド中間体からの前記酸副産物炭素の収率は、アルデヒドの酸副産物への変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも95%低減される、請求項17に記載の組み換え微生物。
【請求項21】
中間体としてアルデヒドを使用する前記生合成経路は、イソブタノール、1−ブタノール、2−メチル−1−ブタノール、3−メチル−1−ブタノール、1−プロパノール、1−ペンタノール、1−ヘキサノール、3−メチル−1−ペンタノール、4−メチル−1−ペンタノール、4−メチル−1−ヘキサノール、および5−メチル−1−ヘプタノールの生合成のための経路から選択される、請求項17に記載の組み換え微生物。
【請求項22】
アルデヒドの酸副産物への変換を触媒する前記酵素は、アルデヒドデヒドロゲナーゼである、請求項17〜21のいずれかに記載の組み換え微生物。
【請求項23】
前記アルデヒドデヒドロゲナーゼは、S.セレビシエALD6(配列番号25)またはその相同体もしくは変異体である、請求項22に記載の組み換え微生物。
【請求項24】
前記アルデヒドデヒドロゲナーゼは、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、および配列番号41、またはその相同体もしくは変異体から選択される、請求項22に記載の組み換え微生物。
【請求項25】
中間体として3−ケト酸およびアルデヒドを使用する生合成経路を含み、
(i)前記3−ケト酸の3−ヒドロキシ酸副産物への変換を触媒する1つ以上の酵素の発現または活性を低減または排除するように操作され、かつ
(ii)前記アルデヒドの酸副産物への変換を触媒する1つ以上の酵素の発現または活性を低減または排除するように操作される、組み換え微生物。
【請求項26】
前記3−ケト酸中間体は、アセト乳酸であり、前記3−ヒドロキシ酸副産物は、2,3−ジヒドロキシ−2−メチルブタン酸(DH2MB)である、請求項25に記載の組み換え微生物。
【請求項27】
アセト乳酸からの前記DH2MB炭素の収率は、アセト乳酸のDH2MBへの変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも約50%低減される、請求項26に記載の組み換え微生物。
【請求項28】
アセト乳酸からの前記DH2MB炭素の収率は、アセト乳酸のDH2MBへの変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも約75%低減される、請求項26に記載の組み換え微生物。
【請求項29】
アセト乳酸からの前記DH2MB炭素の収率は、アセト乳酸のDH2MBへの変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも約95%低減される、請求項26に記載の組み換え微生物。
【請求項30】
前記組み換え微生物は、アセト乳酸由来産物を産生する、請求項26に記載の組み換え微生物。
【請求項31】
前記アセト乳酸由来産物は、イソブタノール、1−ブタノール、および3−メチル−1−ブタノールから選択される、請求項30に記載の組み換え微生物。
【請求項32】
前記3−ケト酸中間体は、2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩であり、前記3−ヒドロキシ酸副産物は、2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)である、請求項25に記載の組み換え微生物。
【請求項33】
2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩からの前記2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)炭素の収率は、2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩の2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)への変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも約50%低減される、請求項32に記載の組み換え微生物。
【請求項34】
2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩からの前記2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)炭素の収率は、2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩の2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)への変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも約75%低減される、請求項32に記載の組み換え微生物。
【請求項35】
2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩からの前記2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)炭素の収率は、2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩の2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)への変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも約95%低減される、請求項32に記載の組み換え微生物。
【請求項36】
前記組み換え微生物は、2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩由来産物を産生する、請求項32に記載の組み換え微生物。
【請求項37】
前記2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩由来産物は、2−メチル−1−ブタノール、3−メチル−1−ペンタノール、4−メチル−1−ヘキサノール、および5−メチル−1−ヘプタノールから選択される、請求項36に記載の組み換え微生物。
【請求項38】
3−ケト酸の3−ヒドロキシ酸副産物への変換を触媒する前記酵素は、3−ケト酸レダクターゼである、請求項25〜37のいずれかに記載の組み換え微生物。
【請求項39】
前記3−ケト酸レダクターゼは、S.セレビシエYMR226(配列番号1)またはその相同体もしくは変異体である、請求項38に記載の組み換え微生物。
【請求項40】
前記3−ケト酸レダクターゼは、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、および配列番号23、またはその相同体もしくは変異体から選択される、請求項38に記載の組み換え微生物。
【請求項41】
前記アルデヒド中間体からの前記酸副産物炭素の収率は、アルデヒドの酸副産物への変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも35%低減される、請求項25〜40のいずれかに記載の組み換え微生物。
【請求項42】
前記アルデヒド中間体からの前記酸副産物炭素の収率は、アルデヒドの酸副産物への変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも75%低減される、請求項25〜40のいずれかに記載の組み換え微生物。
【請求項43】
前記アルデヒド中間体からの前記酸副産物炭素の収率は、アルデヒドの酸副産物への変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも95%低減される、請求項25〜40のいずれかに記載の組み換え微生物。
【請求項44】
アルデヒドの酸副産物への変換を触媒する前記酵素は、アルデヒドデヒドロゲナーゼである、請求項25〜43のいずれかに記載の組み換え微生物。
【請求項45】
前記アルデヒドデヒドロゲナーゼは、S.セレビシエALD6(配列番号25)またはその相同体もしくは変異体である、請求項44に記載の組み換え微生物。
【請求項46】
前記アルデヒドデヒドロゲナーゼは、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、および配列番号41、またはその相同体もしくは変異体から選択される、請求項44に記載の組み換え微生物。
【請求項47】
前記組み換え微生物は、ピルビン酸デカルボキシラーゼ(PDC)活性を低減または排除するように操作される、前述の請求項のいずれかに記載の組み換え微生物。
【請求項48】
前記組み換え微生物は、グリセロール−3−リン酸デヒドロゲナーゼ(GPD)活性を低減または排除するように操作される、前述の請求項のいずれかに記載の組み換え微生物。
【請求項49】
前記組み換え微生物は、酵母微生物である、前述の請求項のいずれかに記載の組み換え微生物。
【請求項50】
前記組み換え微生物は、サッカロミセスクレードの酵母微生物である、請求項49に記載の組み換え微生物。
【請求項51】
前記組み換え微生物は、サッカロミセス・センス・ストリクト微生物である、請求項49に記載の組み換え微生物。
【請求項52】
前記サッカロミセス・センス・ストリクト微生物は、S.セレビシエ、S.クドリアブゼビイ、S.ミカタエ、S.バヤヌス、S.ウバルム、S.カロカニス、およびそれらのハイブリッドからなる群から選択される、請求項51に記載の組み換え微生物。
【請求項53】
前記組み換え微生物は、クラブトリー陰性酵母微生物である、請求項49に記載の組み換え微生物。
【請求項54】
前記クラブトリー陰性酵母微生物は、サッカロミセス、クルイベロミセス、ピキア、ハンゼヌラ、イッサチェンキア、およびカンジダからなる群から選択される属に分類される、請求項53に記載の組み換え微生物。
【請求項55】
前記クラブトリー陰性酵母微生物は、サッカロミセス・クルイベリ、クルイベロミセス・ラクチス、クルイベロミセス・マルシアヌス、ピキア・アノマラ、ピキア・スチピチス、ピキア・クドリアブゼビイ、イッサチェンキア・オリエンタリス、ハンゼヌラ・アノマラ、カンジダ・ウチリス、およびクルイベロミセス・ワルチイからなる群から選択される、請求項54に記載の組み換え微生物。
【請求項56】
前記組み換え微生物は、クラブトリー陽性酵母微生物である、請求項49に記載の組み換え微生物。
【請求項57】
前記クラブトリー陽性酵母微生物は、サッカロミセス、クルイベロミセス、ジゴサッカロミセス、デバリオミセス、ピキア、カンジダ、およびシゾサッカロミセスからなる群から選択される属に分類される、請求項56に記載の組み換え微生物。
【請求項58】
前記クラブトリー陽性酵母微生物は、サッカロミセス・セレビシエ、サッカロミセス・ウバルム、サッカロミセス・バヤヌス、サッカロミセス・パラドキサス、サッカロミセス・カステリイ、クルイベロミセス・サーモトレランス、カンジダ・グラブラタ、ジゴサッカロミセス・バイリ、ジゴサッカロミセス・ロウキシイ、デバリオミセス・ハンセニイ、ピキア・パストリウス、シゾサッカロミセス・ポンベ、およびサッカロミセス・ウバルムからなる群から選択される、請求項57に記載の組み換え微生物。
【請求項59】
前記組み換え微生物は、WGD(全ゲノム重複)後酵母微生物である、請求項49に記載の組み換え微生物。
【請求項60】
前記WGD後酵母微生物は、サッカロミセスまたはカンジダからなる群から選択される属に分類される、請求項59に記載の組み換え微生物。
【請求項61】
前記WGD後酵母微生物は、サッカロミセス・セレビシエ、サッカロミセス・ウバルム、サッカロミセス・バヤヌス、サッカロミセス・パラドキサス、サッカロミセス・カステリイ、およびカンジダ・グラブラタからなる群から選択される、請求項60に記載の組み換え微生物。
【請求項62】
前記組み換え微生物は、WGD(全ゲノム重複)前酵母微生物である、請求項49に記載の組み換え微生物。
【請求項63】
前記WGD前酵母微生物は、サッカロミセス、クルイベロミセス、カンジダ、ピキア、デバリオミセス、ハンゼヌラ、イッサトケンキア、パキソレン、ヤロウィア、およびシゾサッカロミセスからなる群から選択される属に分類される、請求項62に記載の組み換え微生物。
【請求項64】
前記WGD前酵母微生物は、サッカロミセス・クルイベリ、クルイベロミセス・サーモトレランス、クルイベロミセス・マルシアヌス、クルイベロミセス・ワルチイ、クルイベロミセス・ラクチス、カンジダ・トロピカリス、ピキア・パストリス、ピキア・アノマラ、ピキア・スチピチス、ピキア・クドリアブゼビイ、イッサチェンキア・オリエンタリス、デバリオミセス・ハンセニイ、ハンゼヌラ・アノマラ、パキソレン・タンノフィリス(tannophilis)、ヤロウィア・リポリチカ、およびシゾサッカロミセス・ポンベからなる群から選択される、請求項63に記載の組み換え微生物。
【請求項65】
3−ケト酸中間体に由来する有益な代謝物を産生する方法であって、
(a)請求項1〜16および25〜64のいずれかに記載の組み換え微生物を提供することと、
(b)回収可能な量の前記有益な代謝物が産生されるまで、前記組み換え微生物を、炭素源を提供する供給原料を含有する培養培地中で培養することと、
(c)前記有益な代謝物を回収することと、を含む、方法。
【請求項66】
前記3−ケト酸中間体は、アセト乳酸であり、前記有益な代謝物は、イソブタノール、2−ブタノール、1−ブタノール、2−ブタノン、2,3−ブタンジオール、アセトイン、ジアセチル、バリン、ロイシン、パントテン酸、イソブチレン、3−メチル−1−ブタノール、4−メチル−1−ペンタノール、および補酵素Aから選択される、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
前記3−ケト酸中間体は、2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩であり、前記有益な代謝物は、2−メチル−1−ブタノール、イソロイシン、3−メチル−1−ペンタノール、4−メチル−1−ヘキサノール、および5−メチル−1−ヘプタノールから選択される、請求項65に記載の方法。
【請求項68】
アルデヒド中間体に由来する有益な代謝物を産生する方法であって、
(a)請求項17〜64のいずれかに記載の組み換え微生物を提供することと、
(b)回収可能な量の前記有益な代謝物が産生されるまで、前記組み換え微生物を、炭素源を提供する供給原料を含有する培養培地中で培養することと、
(c)前記有益な代謝物を回収することと、を含む、方法。
【請求項69】
前記アルデヒド中間体は、イソブチルアルデヒド、1−ブタナール、2−メチル−1−ブタナール、3−メチル−1−ブタナール、1−プロパナール、1−ペンタナール、1−ヘキサナール、3−メチル−1−ペンタナール、4−メチル−1−ペンタナール、4−メチル−1−ヘキサナール、および5−メチル−1−ヘプタナールから選択される、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
前記有益な代謝物は、イソブタノール、1−ブタノール、2−メチル−1−ブタノール、3−メチル−1−ブタノール、1−プロパノール、1−ペンタノール、1−ヘキサノール、3−メチル−1−ペンタノール、4−メチル−1−ペンタノール、4−メチル−1−ヘキサノール、および5−メチル−1−ヘプタノールから選択される、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
3−ケト酸およびアルデヒド中間体に由来する有益な代謝物を産生する方法であって、
(a)請求項25〜64のいずれかに記載の組み換え微生物を提供することと、
(b)回収可能な量の前記有益な代謝物が産生されるまで、前記組み換え微生物を、炭素源を提供する供給原料を含有する培養培地中で培養することと、
(c)前記有益な代謝物を回収することと、を含む、方法。
【請求項72】
前記3−ケト酸中間体は、アセト乳酸であり、前記有益な代謝物は、イソブタノール、1−ブタノール、および3−メチル−1−ブタノールから選択される、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
前記3−ケト酸中間体は、2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩であり、前記有益な代謝物は、2−メチル−1−ブタノール、3−メチル−1−ペンタノール、4−メチル−1−ヘキサノール、および5−メチル−1−ヘプタノールから選択される、請求項71に記載の方法。
【請求項74】
イソブタノール産生代謝経路を含み、アセト乳酸の2,3−ジヒドロキシ−2−メチルブタン酸(DH2MB)への変換を触媒する1つ以上の酵素の発現または活性を低減または排除するように操作される、組み換え微生物。
【請求項75】
アセト乳酸からの前記DH2MB炭素収率は、アセト乳酸のDH2MBへの変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも約50%低減される、請求項74に記載の組み換え微生物。
【請求項76】
アセト乳酸からの前記DH2MB炭素の収率は、アセト乳酸のDH2MBへの変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも約75%低減される、請求項74に記載の組み換え微生物。
【請求項77】
アセト乳酸からの前記DH2MB炭素の収率は、アセト乳酸のDH2MBへの変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも約95%低減される、請求項74に記載の組み換え微生物。
【請求項78】
アセト乳酸のDH2MBへの変換を触媒する前記酵素は、3−ケト酸レダクターゼである、請求項74〜77のいずれかに記載の組み換え微生物。
【請求項79】
前記3−ケト酸レダクターゼは、S.セレビシエYMR226(配列番号1)またはその相同体もしくは変異体である、請求項78に記載の組み換え微生物。
【請求項80】
前記3−ケト酸レダクターゼは、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、および配列番号23、またはその相同体もしくは変異体から選択される、請求項78に記載の組み換え微生物。
【請求項81】
イソブタノール産生代謝経路を含み、イソブチルアルデヒドのイソ酪酸塩への変換を触媒する1つ以上の酵素の発現または活性を低減または排除するように操作される、組み換え微生物。
【請求項82】
イソブチルアルデヒドからの前記イソ酪酸塩炭素の収率は、イソブチルアルデヒドのイソ酪酸塩への変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも35%低減される、請求項81に記載の組み換え微生物。
【請求項83】
イソブチルアルデヒドからの前記イソ酪酸塩炭素の収率は、イソブチルアルデヒドのイソ酪酸塩への変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも75%低減される、請求項81に記載の組み換え微生物。
【請求項84】
イソブチルアルデヒドからの前記イソ酪酸塩炭素の収率は、イソブチルアルデヒドのイソ酪酸塩への変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも95%低減される、請求項81に記載の組み換え微生物。
【請求項85】
イソブチルアルデヒドのイソ酪酸塩への変換を触媒する前記酵素は、アルデヒドデヒドロゲナーゼである、請求項81〜84のいずれかに記載の組み換え微生物。
【請求項86】
前記アルデヒドデヒドロゲナーゼは、S.セレビシエALD6(配列番号25)またはその相同体もしくは変異体である、請求項85に記載の組み換え微生物。
【請求項87】
前記アルデヒドデヒドロゲナーゼは、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、および配列番号41、またはその相同体もしくは変異体から選択される、請求項86に記載の組み換え微生物。
【請求項88】
イソブタノール産生代謝経路を含み、
(i)アセト乳酸の2,3−ジヒドロキシ−2−メチルブタン酸(DH2MB)への変換を触媒する1つ以上の酵素の発現または活性を低減または排除するように操作され、かつ
(ii)イソブチルアルデヒドのイソ酪酸塩への変換を触媒する1つ以上の酵素の発現または活性を低減または排除するように操作されることと、である、組み換え微生物。
【請求項89】
アセト乳酸からの前記DH2MB炭素の収率は、アセト乳酸のDH2MBへの変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも約50%低減される、請求項88に記載の組み換え微生物。
【請求項90】
アセト乳酸からの前記DH2MB炭素の収率は、アセト乳酸のDH2MBへの変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも約75%低減される、請求項88に記載の組み換え微生物。
【請求項91】
アセト乳酸からの前記DH2MB炭素の収率は、アセト乳酸のDH2MBへの変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも約95%低減される、請求項88に記載の組み換え微生物。
【請求項92】
アセト乳酸のDH2MBへの変換を触媒する前記酵素は、3−ケト酸レダクターゼである、請求項88〜91のいずれかに記載の組み換え微生物。
【請求項93】
前記3−ケト酸レダクターゼは、S.セレビシエYMR226(配列番号1)またはその相同体もしくは変異体である、請求項92に記載の組み換え微生物。
【請求項94】
前記3−ケト酸レダクターゼは、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、および配列番号23、またはその相同体もしくは変異体から選択される、請求項92に記載の組み換え微生物。
【請求項95】
イソブチルアルデヒドからの前記イソ酪酸塩炭素の収率は、イソブチルアルデヒドのイソ酪酸塩への変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも35%低減される、請求項88に記載の組み換え微生物。
【請求項96】
イソブチルアルデヒドからの前記イソ酪酸塩炭素の収率は、イソブチルアルデヒドのイソ酪酸塩への変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも75%低減される、請求項88に記載の組み換え微生物。
【請求項97】
イソブチルアルデヒドからの前記イソ酪酸塩炭素の収率は、イソブチルアルデヒドのイソ酪酸塩への変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも95%低減される、請求項88に記載の組み換え微生物。
【請求項98】
イソブチルアルデヒドのイソ酪酸塩への変換を触媒する前記酵素は、アルデヒドデヒドロゲナーゼである、請求項88〜97のいずれかに記載の組み換え微生物。
【請求項99】
前記アルデヒドデヒドロゲナーゼは、S.セレビシエALD6(配列番号25)またはその相同体もしくは変異体である、請求項98に記載の組み換え微生物。
【請求項100】
前記アルデヒドデヒドロゲナーゼは、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、および配列番号41、またはその相同体もしくは変異体から選択される、請求項98に記載の組み換え微生物。
【請求項101】
前記組み換え微生物は、ピルビン酸デカルボキシラーゼ(PDC)活性を低減または排除するように操作される、請求項88〜100のいずれかに記載の組み換え微生物。
【請求項102】
前記組み換え微生物は、グリセロール−3−リン酸デヒドロゲナーゼ(GPD)活性を低減または排除するように操作される、請求項88〜101のいずれかに記載の組み換え微生物。
【請求項103】
前記組み換え微生物は、酵母微生物である、請求項88〜102のいずれかに記載の組み換え微生物。
【請求項104】
前記組み換え微生物は、サッカロミセスクレードの酵母微生物である、請求項103に記載の組み換え微生物。
【請求項105】
前記組み換え微生物は、サッカロミセス・センス・ストリクト微生物である、請求項103に記載の組み換え微生物。
【請求項106】
前記サッカロミセス・センス・ストリクト微生物は、S.セレビシエ、S.クドリアブゼビイ、S.ミカタエ、S.バヤヌス、S.ウバルム、S.カロカニス、およびそれらのハイブリッドからなる群から選択される、請求項105に記載の組み換え微生物。
【請求項107】
前記組み換え微生物は、クラブトリー陰性酵母微生物である、請求項103に記載の組み換え微生物。
【請求項108】
前記クラブトリー陰性酵母微生物は、サッカロミセス、クルイベロミセス、ピキア、ハンゼヌラ、イッサチェンキア、およびカンジダからなる群から選択される属に分類される、請求項107に記載の組み換え微生物。
【請求項109】
前記クラブトリー陰性酵母微生物は、サッカロミセス・クルイベリ、クルイベロミセス・ラクチス、クルイベロミセス・マルシアヌス、ピキア・アノマラ、ピキア・スチピチス、ピキア・クドリアブゼビイ、イッサチェンキア・オリエンタリス、ハンゼヌラ・アノマラ、カンジダ・ウチリス、およびクルイベロミセス・ワルチイからなる群から選択される、請求項108に記載の組み換え微生物。
【請求項110】
前記組み換え微生物は、クラブトリー陽性酵母微生物である、請求項103に記載の組み換え微生物。
【請求項111】
前記クラブトリー陽性酵母微生物は、サッカロミセス、クルイベロミセス、ジゴサッカロミセス、デバリオミセス、ピキア、カンジダ、およびシゾサッカロミセスからなる群から選択される属に分類される、請求項110に記載の組み換え微生物。
【請求項112】
前記クラブトリー陽性酵母微生物は、サッカロミセス・セレビシエ、サッカロミセス・ウバルム、サッカロミセス・バヤヌス、サッカロミセス・パラドキサス、サッカロミセス・カステリイ、クルイベロミセス・サーモトレランス、カンジダ・グラブラタ、ジゴサッカロミセス・バイリ、ジゴサッカロミセス・ロウキシイ、デバリオミセス・ハンセニイ、ピキア・パストリウス、シゾサッカロミセス・ポンベ、およびサッカロミセス・ウバルムからなる群から選択される、請求項111に記載の組み換え微生物。
【請求項113】
前記組み換え微生物は、WGD(全ゲノム重複)後酵母微生物である、請求項103に記載の組み換え微生物。
【請求項114】
前記WGD後酵母微生物は、サッカロミセスまたはカンジダからなる群から選択される属に分類される、請求項113に記載の組み換え微生物。
【請求項115】
前記WGD後酵母微生物は、サッカロミセス・セレビシエ、サッカロミセス・ウバルム、サッカロミセス・バヤヌス、サッカロミセス・パラドキサス、サッカロミセス・カステリイ、およびカンジダ・グラブラタからなる群から選択される、請求項114に記載の組み換え微生物。
【請求項116】
前記組み換え微生物は、WGD(全ゲノム重複)前酵母微生物である、請求項103に記載の組み換え微生物。
【請求項117】
前記WGD前酵母微生物は、サッカロミセス、クルイベロミセス、カンジダ、ピキア、デバリオミセス、ハンゼヌラ、イッサトケンキア、パキソレン、ヤロウィア、およびシゾサッカロミセスからなる群から選択される属に分類される、請求項116に記載の組み換え微生物。
【請求項118】
前記WGD前酵母微生物は、サッカロミセス・クルイベリ、クルイベロミセス・サーモトレランス、クルイベロミセス・マルシアヌス、クルイベロミセス・ワルチイ、クルイベロミセス・ラクチス、カンジダ・トロピカリス、ピキア・パストリス、ピキア・アノマラ、ピキア・スチピチス、ピキア・クドリアブゼビイ、イッサチェンキア・オリエンタリス、デバリオミセス・ハンセニイ、ハンゼヌラ・アノマラ、パキソレン・タンノフィリス(tannophilis)、ヤロウィア・リポリチカ、およびシゾサッカロミセス・ポンベからなる群から選択される、請求項117に記載の組み換え微生物。
【請求項119】
イソブタノールを産生する方法であって、
(a)請求項74〜118のいずれかに記載の組み換え微生物を提供することと、
(b)回収可能な量のイソブタノールが産生されるまで、前記組み換え微生物を、炭素源を提供する供給原料を含有する培養培地中で培養することと、
(c)前記イソブタノールを回収することと、を含む、方法。
【請求項120】
中間体として3−ケト酸を使用する生合成経路を含み、
(a)前記3−ケト酸の3−ヒドロキシ酸副産物への変換を触媒する1つ以上の酵素の発現または活性を低減または排除するように操作され、かつ/あるいは
(b)3−ケト酸の3−ヒドロキシ酸副産物への変換を触媒する酵素が実質的にない、組み換え微生物。
【請求項121】
中間体としてアルデヒドを使用する生合成経路を含み、
(a)前記アルデヒド中間体の酸副産物への変換を触媒する1つ以上の酵素の発現または活性を低減または排除するように操作され、かつ/あるいは
(b)アルデヒド中間体の酸副産物への変換を触媒する酵素が実質的にない、組み換え微生物。
【請求項122】
中間体として3−ケト酸およびアルデヒドを使用する生合成経路を含み、
(a)前記3−ケト酸の3−ヒドロキシ酸副産物への変換を触媒する1つ以上の酵素の発現または活性を低減または排除するように操作され、かつ/あるいは
(b)3−ケト酸の3−ヒドロキシ酸副産物への変換を触媒する酵素が実質的になく、かつ
(c)前記アルデヒド中間体の酸副産物への変換を触媒する1つ以上の酵素の発現または活性を低減または排除するように操作され、かつ/あるいは
(d)アルデヒド中間体の酸副産物への変換を触媒する酵素が実質的にない、組み換え微生物。
【請求項123】
イソブタノール産生代謝経路を含み、
(a)アセト乳酸の2,3−ジヒドロキシ−2−メチルブタン酸(DH2MB)への変換を触媒する1つ以上の酵素の発現または活性を低減または排除するように操作され、かつ/あるいは
(b)アセト乳酸の2,3−ジヒドロキシ−2−メチルブタン酸(DH2MB)への変換を触媒する酵素が実質的にない、組み換え微生物。
【請求項124】
イソブタノール産生代謝経路を含み、
(a)イソブチルアルデヒドのイソ酪酸塩への変換を触媒する1つ以上の酵素の発現または活性を低減または排除するように操作され、かつ/あるいは
(b)イソブチルアルデヒドのイソ酪酸塩への変換を触媒する酵素が実質的にない、組み換え微生物。
【請求項125】
イソブタノール産生代謝経路を含み、
(a)アセト乳酸の2,3−ジヒドロキシ−2−メチルブタン酸(DH2MB)への変換を触媒する1つ以上の酵素の発現または活性を低減または排除するように操作され、かつ/あるいは
(b)アセト乳酸の2,3−ジヒドロキシ−2−メチルブタン酸(DH2MB)への変換を触媒する酵素が実質的になく、かつ
(c)イソブチルアルデヒドのイソ酪酸塩への変換を触媒する1つ以上の酵素の発現または活性を低減または排除するように操作され、かつ/あるいは
(d)イソブチルアルデヒドのイソ酪酸塩への変換を触媒する酵素が実質的にない、組み換え微生物。
【請求項126】
(a)ピルビン酸塩をアセト乳酸に変換する、アセト乳酸シンターゼ活性を有するサイトゾル局在化ポリペプチドをコードする遺伝子と、
(b)過剰発現されたケトール酸レダクトイソメラーゼであって、野生型または親KARIと比較して、アセト乳酸に対する低減されたKMおよび/またはアセト乳酸に対する増加されたkcatを示すように操作されている、ケトール酸レダクトイソメラーゼと、を含む、組み換え微生物。
【請求項127】
(a)ピルビン酸塩をアセト乳酸に変換する、少なくとも0.5U/mgライセートのアセト乳酸シンターゼ活性を有するサイトゾル局在化ポリペプチドをコードする遺伝子と、
(b)過剰発現されたケトール酸レダクトイソメラーゼ(KARI)であって、少なくとも0.03U/mgライセートのKARI活性を有する、KARIと、を含む、組み換え微生物。
【請求項128】
(a)ピルビン酸塩をアセト乳酸に変換する、少なくとも0.5U/mgライセートのアセト乳酸シンターゼ活性を有するサイトゾル局在化ポリペプチドをコードする遺伝子と、
(b)過剰発現されたヒジドロキシ酸デヒドラターゼ(DHAD)であって、少なくとも0.03U/mgライセートのDHAD活性を有する、DHADと、を含む、組み換え微生物。
【請求項129】
(a)ピルビン酸塩をアセト乳酸に変換する、アセト乳酸シンターゼ活性を有するサイトゾル局在化ポリペプチドをコードする遺伝子と、
(b)アセト乳酸の2,3−ジヒドロキシ−2−メチルブタン酸(DH2MB)への変換を触媒することに関与する1つ以上の内在性タンパク質の活性または発現の低減または欠失と、
(c)過剰発現されたケトール酸レダクトイソメラーゼと、を含む、組み換え微生物。
【請求項130】
イソブタノール産生代謝経路を含み、2,3−ジヒドロキシ−2−メチルブタン酸(DH2MB)をアセト乳酸に変換することができる内在性または異種タンパク質を過剰発現する、組み換え微生物。
【請求項131】
イソブタノール産生代謝経路を含み、2,3−ジヒドロキシ−2−メチルブタン酸(DH2MB)を2,3−ジヒドロキシイソ吉草酸塩(DHIV)に変換することができる内在性または異種タンパク質を過剰発現する、組み換え微生物。
【請求項132】
アセト乳酸を、2,3−ジヒドロキシ−2−メチルブタン酸(DH2MB)に変換することができる1つ以上の酵素を過剰発現する、2,3−ジヒドロキシ−2−メチルブタン酸(DH2MB)の産生のための組み換え微生物。
【請求項133】
アセト乳酸を2,3−ジヒドロキシ−2−メチルブタン酸(DH2MB)に変換することができる前記酵素は、3−ケト酸レダクターゼである、請求項132に記載の組み換え微生物。
【請求項134】
前記3−ケト酸レダクターゼは、S.セレビシエYMR226(配列番号1)またはその相同体もしくは変異体である、請求項133に記載の組み換え微生物。
【請求項135】
前記3−ケト酸レダクターゼは、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、および配列番号23、またはその相同体もしくは変異体から選択される、請求項133に記載の組み換え微生物。
【請求項136】
2,3−ジヒドロキシ−2−メチルブタン酸(DH2MB)の産生ための方法であって、
(a)請求項132〜135のいずれかに記載の組み換え微生物を提供することと、
(b)回収可能な量のDH2MBが産生されるまで、前記組み換え微生物を、炭素源を提供する供給原料を含有する培養培地中で培養することと、
(c)前記DH2MBを回収することと、を含む、方法。
【請求項137】
2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩を2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)に変換することができる1つ以上の酵素を過剰発現する、2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)の産生のための組み換え微生物。
【請求項138】
2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩を2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)に変換することができる前記酵素は、3−ケト酸レダクターゼである、請求項137に記載の組み換え微生物。
【請求項139】
前記3−ケト酸レダクターゼは、S.セレビシエYMR226(配列番号1)またはその相同体もしくは変異体である、請求項138に記載の組み換え微生物。
【請求項140】
前記3−ケト酸レダクターゼは、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、および配列番号23、またはその相同体もしくは変異体から選択される、請求項138に記載の組み換え微生物。
【請求項141】
2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)の産生ための方法であって、
(a)請求項137〜140のいずれかに記載の組み換え微生物を提供することと、
(b)回収可能な量の2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)が産生されるまで、前記組み換え微生物を、炭素源を提供する供給原料を含有する培養培地中で培養することと、
(c)前記2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)を回収することと、を含む、方法。
【請求項142】
アルデヒドを酸副産物に変換することができる1つ以上の酵素を過剰発現する、酸産物の産生のための組み換え微生物。
【請求項143】
アルデヒドの酸産物への変換を触媒する前記酵素は、アルデヒドデヒドロゲナーゼである、請求項142に記載の組み換え微生物。
【請求項144】
前記アルデヒドデヒドロゲナーゼは、S.セレビシエALD6(配列番号25)またはその相同体もしくは変異体である、請求項143に記載の組み換え微生物。
【請求項145】
前記アルデヒドデヒドロゲナーゼは、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、および配列番号41、またはその相同体もしくは変異体から選択される、請求項143に記載の組み換え微生物。
【請求項146】
酸産物の産生のための方法であって、
(a)請求項142〜145のいずれかに記載の組み換え微生物を提供することと、
(b)回収可能な量の前記酸産物が産生されるまで、前記組み換え微生物を、炭素源を提供する供給原料を含有する培養培地中で培養することと、
(c)前記酸産物を回収することと、を含む、方法。
【請求項147】
前記酸副産物は、イソ酪酸塩、酪酸塩、2−メチル−1−酪酸塩、3−メチル−1−酪酸塩、プロピオン酸塩、ペンタノエート、ヘキサノエート、3−メチル−1−ペンタノエート、4−メチル−1−ペンタノエート、4−メチル−1−ヘキサノエート、および5−メチル−1−ヘプタノエートから選択される、請求項146に記載の方法。
【請求項148】
(a)野生型L.ラクチスAdhA(配列番号2)のチロシン50、(b)野生型L.ラクチスAdhAのグルタミン77、(c)野生型L.ラクチスAdhAのバリン108、(d)野生型L.ラクチスAdhAのチロシン113、(e)野生型L.ラクチスAdhAのイソロイシン212、および(f)野生型L.ラクチスAdhAのロイシン264、からなる群から選択されるアミノ酸に対応する位置において1つ以上の改変を含む、改変されたアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)。
【請求項149】
前記チロシン50残基は、フェニルアラニンまたはトリプトファン残基と置換される、請求項148に記載の改変されたアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)。
【請求項150】
前記グルタミン77残基は、アルギニンまたはセリン残基と置換される、請求項148に記載の改変されたアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)。
【請求項151】
前記バリン108残基は、セリンまたはアラニン残基と置換される、請求項148に記載の改変されたアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)。
【請求項152】
前記チロシン113残基は、フェニルアラニンまたはグリシン残基と置換される、請求項148に記載の改変されたアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)。
【請求項153】
前記イソロイシン212残基は、スレオニン、アラニン、またはバリン残基と置換される、請求項148に記載の改変されたアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)。
【請求項154】
前記ロイシン264残基は、バリン残基と置換される、請求項148に記載の改変されたアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)。
【請求項155】
イソブチルアルデヒドのイソブタノールへの変換に対する、前記改変されたADHの前記触媒効率は、前記野生型ADHと比較して、少なくとも約50%増強される、請求項148に記載の改変されたアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)。
【請求項156】
イソブチルアルデヒドのイソブタノールへの変換に対する、前記改変されたADHの前記触媒効率は、前記野生型ADHと比較して、少なくとも約100%増強される、請求項148に記載の改変されたアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)。
【請求項157】
イソブチルアルデヒドのイソブタノールへの変換に対する、前記改変されたADHの前記触媒効率は、前記野生型ADHと比較して、少なくとも約200%増強される、請求項148に記載の改変されたアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)。
【請求項158】
前記ADHは、ラクトコッカス、ラクトバチルス、ペディオコッカス、バチルス、レプトトリキア、アクチノバチルス、ストレプトコッカス、ストレプトバチルス、スタフィロコッカス、エイケネラ、ワイセラ、キンゲラ、ロチア、およびエキシグオバクテリウムから選択される属に由来する、請求項148に記載の改変されたアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)。
【請求項159】
前記ADHは、宿主細胞中での発現のためにコドン最適化される、請求項158に記載の改変されたアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)。
【請求項160】
前記宿主細胞は、酵母である、請求項159に記載の改変されたアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)。
【請求項161】
前記宿主細胞は、大腸菌である、請求項159に記載の改変されたアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)。
【請求項162】
請求項148〜161のいずれかに記載の改変されたアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)をコードする核酸構築物により形質転換された、組み換え微生物。
【請求項163】
前記組み換え微生物は、アセト乳酸シンターゼ(ALS)、ケトール酸レダクトイソメラーゼ(KARI)、ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ(DHAD)、および2−ケト−酸デカルボキシラーゼ(KIVD)から選択される1つ以上のイソブタノール代謝経路酵素を含む、イソブタノール産生代謝経路を含む、請求項15に記載の組み換え微生物。
【請求項164】
前記組み換え微生物は、酵母微生物である、請求項163に記載の組み換え微生物。
【請求項165】
イソブタノールを産生する方法であって、
(a)請求項148〜164のいずれか1項に記載の組み換え微生物を提供することと、
(b)回収可能な量の前記イソブタノールが産生されるまで、前記組み換え微生物を、炭素源を提供する供給原料を含有する培養培地中で培養することと、を含む、方法。
【請求項1】
中間体として3−ケト酸を使用する生合成経路を含み、前記3−ケト酸の3−ヒドロキシ酸副産物への変換を触媒する1つ以上の酵素の発現または活性を低減または排除するように操作される、組み換え微生物。
【請求項2】
前記3−ケト酸中間体は、アセト乳酸であり、前記3−ヒドロキシ酸副産物は、2,3−ジヒドロキシ−2−メチルブタン酸(DH2MB)である、請求項1に記載の組み換え微生物。
【請求項3】
アセト乳酸からの前記DH2MBの炭素収率は、アセト乳酸のDH2MBへの変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも約50%低減される、請求項2に記載の組み換え微生物。
【請求項4】
アセト乳酸からの前記DH2MBの炭素収率は、アセト乳酸のDH2MBへの変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも約75%低減される、請求項2に記載の組み換え微生物。
【請求項5】
アセト乳酸からの前記DH2MBの炭素収率は、アセト乳酸のDH2MBへの変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも約95%低減される、請求項2に記載の組み換え微生物。
【請求項6】
前記組み換え微生物は、アセト乳酸由来産物を産生する、請求項2に記載の組み換え微生物。
【請求項7】
前記アセト乳酸由来産物は、イソブタノール、2−ブタノール、1−ブタノール、2−ブタノン、2,3−ブタンジオール、アセトイン、ジアセチル、バリン、ロイシン、パントテン酸、イソブチレン、3−メチル−1−ブタノール、4−メチル−1−ペンタノール、および補酵素Aから選択される、請求項6に記載の組み換え微生物。
【請求項8】
前記3−ケト酸中間体は、2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩であり、前記3−ヒドロキシ酸副産物は、2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)である、請求項1に記載の組み換え微生物。
【請求項9】
2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩からの前記2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)の炭素収率は、2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩の2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)への変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも約50%低減される、請求項8に記載の組み換え微生物。
【請求項10】
2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩からの前記2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)の炭素収率は、2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩の2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)への変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも約75%低減される、請求項8に記載の組み換え微生物。
【請求項11】
2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩からの前記2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)の炭素収率は、2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩の2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)への変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも約95%低減される、請求項8に記載の組み換え微生物。
【請求項12】
前記組み換え微生物は、2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩由来産物を産生する、請求項8に記載の組み換え微生物。
【請求項13】
前記2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩由来産物は、2−メチル−1−ブタノール、イソロイシン、3−メチル−1−ペンタノール、4−メチル−1−ヘキサノール、および5−メチル−1−ヘプタノールから選択される、請求項12に記載の組み換え微生物。
【請求項14】
3−ケト酸の3−ヒドロキシ酸副産物への変換を触媒する前記酵素は、3−ケト酸レダクターゼである、前述の請求項のいずれかに記載の組み換え微生物。
【請求項15】
前記3−ケト酸レダクターゼは、S.セレビシエYMR226(配列番号1)またはその相同体もしくは変異体である、請求項14に記載の組み換え微生物。
【請求項16】
前記3−ケト酸レダクターゼは、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、および配列番号23、またはその相同体もしくは変異体から選択される、請求項14に記載の組み換え微生物。
【請求項17】
中間体としてアルデヒドを使用する生合成経路を含み、前記アルデヒドの酸副産物への変換を触媒する1つ以上の酵素の発現または活性を低減または排除するように操作される、組み換え微生物。
【請求項18】
前記アルデヒド中間体からの前記酸副産物炭素の収率は、アルデヒドの酸副産物への変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも35%低減される、請求項17に記載の組み換え微生物。
【請求項19】
前記アルデヒド中間体からの前記酸副産物炭素の収率は、アルデヒドの酸副産物への変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも75%低減される、請求項17に記載の組み換え微生物。
【請求項20】
前記アルデヒド中間体からの前記酸副産物炭素の収率は、アルデヒドの酸副産物への変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも95%低減される、請求項17に記載の組み換え微生物。
【請求項21】
中間体としてアルデヒドを使用する前記生合成経路は、イソブタノール、1−ブタノール、2−メチル−1−ブタノール、3−メチル−1−ブタノール、1−プロパノール、1−ペンタノール、1−ヘキサノール、3−メチル−1−ペンタノール、4−メチル−1−ペンタノール、4−メチル−1−ヘキサノール、および5−メチル−1−ヘプタノールの生合成のための経路から選択される、請求項17に記載の組み換え微生物。
【請求項22】
アルデヒドの酸副産物への変換を触媒する前記酵素は、アルデヒドデヒドロゲナーゼである、請求項17〜21のいずれかに記載の組み換え微生物。
【請求項23】
前記アルデヒドデヒドロゲナーゼは、S.セレビシエALD6(配列番号25)またはその相同体もしくは変異体である、請求項22に記載の組み換え微生物。
【請求項24】
前記アルデヒドデヒドロゲナーゼは、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、および配列番号41、またはその相同体もしくは変異体から選択される、請求項22に記載の組み換え微生物。
【請求項25】
中間体として3−ケト酸およびアルデヒドを使用する生合成経路を含み、
(i)前記3−ケト酸の3−ヒドロキシ酸副産物への変換を触媒する1つ以上の酵素の発現または活性を低減または排除するように操作され、かつ
(ii)前記アルデヒドの酸副産物への変換を触媒する1つ以上の酵素の発現または活性を低減または排除するように操作される、組み換え微生物。
【請求項26】
前記3−ケト酸中間体は、アセト乳酸であり、前記3−ヒドロキシ酸副産物は、2,3−ジヒドロキシ−2−メチルブタン酸(DH2MB)である、請求項25に記載の組み換え微生物。
【請求項27】
アセト乳酸からの前記DH2MB炭素の収率は、アセト乳酸のDH2MBへの変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも約50%低減される、請求項26に記載の組み換え微生物。
【請求項28】
アセト乳酸からの前記DH2MB炭素の収率は、アセト乳酸のDH2MBへの変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも約75%低減される、請求項26に記載の組み換え微生物。
【請求項29】
アセト乳酸からの前記DH2MB炭素の収率は、アセト乳酸のDH2MBへの変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも約95%低減される、請求項26に記載の組み換え微生物。
【請求項30】
前記組み換え微生物は、アセト乳酸由来産物を産生する、請求項26に記載の組み換え微生物。
【請求項31】
前記アセト乳酸由来産物は、イソブタノール、1−ブタノール、および3−メチル−1−ブタノールから選択される、請求項30に記載の組み換え微生物。
【請求項32】
前記3−ケト酸中間体は、2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩であり、前記3−ヒドロキシ酸副産物は、2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)である、請求項25に記載の組み換え微生物。
【請求項33】
2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩からの前記2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)炭素の収率は、2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩の2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)への変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも約50%低減される、請求項32に記載の組み換え微生物。
【請求項34】
2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩からの前記2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)炭素の収率は、2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩の2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)への変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも約75%低減される、請求項32に記載の組み換え微生物。
【請求項35】
2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩からの前記2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)炭素の収率は、2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩の2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)への変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも約95%低減される、請求項32に記載の組み換え微生物。
【請求項36】
前記組み換え微生物は、2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩由来産物を産生する、請求項32に記載の組み換え微生物。
【請求項37】
前記2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩由来産物は、2−メチル−1−ブタノール、3−メチル−1−ペンタノール、4−メチル−1−ヘキサノール、および5−メチル−1−ヘプタノールから選択される、請求項36に記載の組み換え微生物。
【請求項38】
3−ケト酸の3−ヒドロキシ酸副産物への変換を触媒する前記酵素は、3−ケト酸レダクターゼである、請求項25〜37のいずれかに記載の組み換え微生物。
【請求項39】
前記3−ケト酸レダクターゼは、S.セレビシエYMR226(配列番号1)またはその相同体もしくは変異体である、請求項38に記載の組み換え微生物。
【請求項40】
前記3−ケト酸レダクターゼは、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、および配列番号23、またはその相同体もしくは変異体から選択される、請求項38に記載の組み換え微生物。
【請求項41】
前記アルデヒド中間体からの前記酸副産物炭素の収率は、アルデヒドの酸副産物への変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも35%低減される、請求項25〜40のいずれかに記載の組み換え微生物。
【請求項42】
前記アルデヒド中間体からの前記酸副産物炭素の収率は、アルデヒドの酸副産物への変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも75%低減される、請求項25〜40のいずれかに記載の組み換え微生物。
【請求項43】
前記アルデヒド中間体からの前記酸副産物炭素の収率は、アルデヒドの酸副産物への変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも95%低減される、請求項25〜40のいずれかに記載の組み換え微生物。
【請求項44】
アルデヒドの酸副産物への変換を触媒する前記酵素は、アルデヒドデヒドロゲナーゼである、請求項25〜43のいずれかに記載の組み換え微生物。
【請求項45】
前記アルデヒドデヒドロゲナーゼは、S.セレビシエALD6(配列番号25)またはその相同体もしくは変異体である、請求項44に記載の組み換え微生物。
【請求項46】
前記アルデヒドデヒドロゲナーゼは、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、および配列番号41、またはその相同体もしくは変異体から選択される、請求項44に記載の組み換え微生物。
【請求項47】
前記組み換え微生物は、ピルビン酸デカルボキシラーゼ(PDC)活性を低減または排除するように操作される、前述の請求項のいずれかに記載の組み換え微生物。
【請求項48】
前記組み換え微生物は、グリセロール−3−リン酸デヒドロゲナーゼ(GPD)活性を低減または排除するように操作される、前述の請求項のいずれかに記載の組み換え微生物。
【請求項49】
前記組み換え微生物は、酵母微生物である、前述の請求項のいずれかに記載の組み換え微生物。
【請求項50】
前記組み換え微生物は、サッカロミセスクレードの酵母微生物である、請求項49に記載の組み換え微生物。
【請求項51】
前記組み換え微生物は、サッカロミセス・センス・ストリクト微生物である、請求項49に記載の組み換え微生物。
【請求項52】
前記サッカロミセス・センス・ストリクト微生物は、S.セレビシエ、S.クドリアブゼビイ、S.ミカタエ、S.バヤヌス、S.ウバルム、S.カロカニス、およびそれらのハイブリッドからなる群から選択される、請求項51に記載の組み換え微生物。
【請求項53】
前記組み換え微生物は、クラブトリー陰性酵母微生物である、請求項49に記載の組み換え微生物。
【請求項54】
前記クラブトリー陰性酵母微生物は、サッカロミセス、クルイベロミセス、ピキア、ハンゼヌラ、イッサチェンキア、およびカンジダからなる群から選択される属に分類される、請求項53に記載の組み換え微生物。
【請求項55】
前記クラブトリー陰性酵母微生物は、サッカロミセス・クルイベリ、クルイベロミセス・ラクチス、クルイベロミセス・マルシアヌス、ピキア・アノマラ、ピキア・スチピチス、ピキア・クドリアブゼビイ、イッサチェンキア・オリエンタリス、ハンゼヌラ・アノマラ、カンジダ・ウチリス、およびクルイベロミセス・ワルチイからなる群から選択される、請求項54に記載の組み換え微生物。
【請求項56】
前記組み換え微生物は、クラブトリー陽性酵母微生物である、請求項49に記載の組み換え微生物。
【請求項57】
前記クラブトリー陽性酵母微生物は、サッカロミセス、クルイベロミセス、ジゴサッカロミセス、デバリオミセス、ピキア、カンジダ、およびシゾサッカロミセスからなる群から選択される属に分類される、請求項56に記載の組み換え微生物。
【請求項58】
前記クラブトリー陽性酵母微生物は、サッカロミセス・セレビシエ、サッカロミセス・ウバルム、サッカロミセス・バヤヌス、サッカロミセス・パラドキサス、サッカロミセス・カステリイ、クルイベロミセス・サーモトレランス、カンジダ・グラブラタ、ジゴサッカロミセス・バイリ、ジゴサッカロミセス・ロウキシイ、デバリオミセス・ハンセニイ、ピキア・パストリウス、シゾサッカロミセス・ポンベ、およびサッカロミセス・ウバルムからなる群から選択される、請求項57に記載の組み換え微生物。
【請求項59】
前記組み換え微生物は、WGD(全ゲノム重複)後酵母微生物である、請求項49に記載の組み換え微生物。
【請求項60】
前記WGD後酵母微生物は、サッカロミセスまたはカンジダからなる群から選択される属に分類される、請求項59に記載の組み換え微生物。
【請求項61】
前記WGD後酵母微生物は、サッカロミセス・セレビシエ、サッカロミセス・ウバルム、サッカロミセス・バヤヌス、サッカロミセス・パラドキサス、サッカロミセス・カステリイ、およびカンジダ・グラブラタからなる群から選択される、請求項60に記載の組み換え微生物。
【請求項62】
前記組み換え微生物は、WGD(全ゲノム重複)前酵母微生物である、請求項49に記載の組み換え微生物。
【請求項63】
前記WGD前酵母微生物は、サッカロミセス、クルイベロミセス、カンジダ、ピキア、デバリオミセス、ハンゼヌラ、イッサトケンキア、パキソレン、ヤロウィア、およびシゾサッカロミセスからなる群から選択される属に分類される、請求項62に記載の組み換え微生物。
【請求項64】
前記WGD前酵母微生物は、サッカロミセス・クルイベリ、クルイベロミセス・サーモトレランス、クルイベロミセス・マルシアヌス、クルイベロミセス・ワルチイ、クルイベロミセス・ラクチス、カンジダ・トロピカリス、ピキア・パストリス、ピキア・アノマラ、ピキア・スチピチス、ピキア・クドリアブゼビイ、イッサチェンキア・オリエンタリス、デバリオミセス・ハンセニイ、ハンゼヌラ・アノマラ、パキソレン・タンノフィリス(tannophilis)、ヤロウィア・リポリチカ、およびシゾサッカロミセス・ポンベからなる群から選択される、請求項63に記載の組み換え微生物。
【請求項65】
3−ケト酸中間体に由来する有益な代謝物を産生する方法であって、
(a)請求項1〜16および25〜64のいずれかに記載の組み換え微生物を提供することと、
(b)回収可能な量の前記有益な代謝物が産生されるまで、前記組み換え微生物を、炭素源を提供する供給原料を含有する培養培地中で培養することと、
(c)前記有益な代謝物を回収することと、を含む、方法。
【請求項66】
前記3−ケト酸中間体は、アセト乳酸であり、前記有益な代謝物は、イソブタノール、2−ブタノール、1−ブタノール、2−ブタノン、2,3−ブタンジオール、アセトイン、ジアセチル、バリン、ロイシン、パントテン酸、イソブチレン、3−メチル−1−ブタノール、4−メチル−1−ペンタノール、および補酵素Aから選択される、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
前記3−ケト酸中間体は、2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩であり、前記有益な代謝物は、2−メチル−1−ブタノール、イソロイシン、3−メチル−1−ペンタノール、4−メチル−1−ヘキサノール、および5−メチル−1−ヘプタノールから選択される、請求項65に記載の方法。
【請求項68】
アルデヒド中間体に由来する有益な代謝物を産生する方法であって、
(a)請求項17〜64のいずれかに記載の組み換え微生物を提供することと、
(b)回収可能な量の前記有益な代謝物が産生されるまで、前記組み換え微生物を、炭素源を提供する供給原料を含有する培養培地中で培養することと、
(c)前記有益な代謝物を回収することと、を含む、方法。
【請求項69】
前記アルデヒド中間体は、イソブチルアルデヒド、1−ブタナール、2−メチル−1−ブタナール、3−メチル−1−ブタナール、1−プロパナール、1−ペンタナール、1−ヘキサナール、3−メチル−1−ペンタナール、4−メチル−1−ペンタナール、4−メチル−1−ヘキサナール、および5−メチル−1−ヘプタナールから選択される、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
前記有益な代謝物は、イソブタノール、1−ブタノール、2−メチル−1−ブタノール、3−メチル−1−ブタノール、1−プロパノール、1−ペンタノール、1−ヘキサノール、3−メチル−1−ペンタノール、4−メチル−1−ペンタノール、4−メチル−1−ヘキサノール、および5−メチル−1−ヘプタノールから選択される、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
3−ケト酸およびアルデヒド中間体に由来する有益な代謝物を産生する方法であって、
(a)請求項25〜64のいずれかに記載の組み換え微生物を提供することと、
(b)回収可能な量の前記有益な代謝物が産生されるまで、前記組み換え微生物を、炭素源を提供する供給原料を含有する培養培地中で培養することと、
(c)前記有益な代謝物を回収することと、を含む、方法。
【請求項72】
前記3−ケト酸中間体は、アセト乳酸であり、前記有益な代謝物は、イソブタノール、1−ブタノール、および3−メチル−1−ブタノールから選択される、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
前記3−ケト酸中間体は、2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩であり、前記有益な代謝物は、2−メチル−1−ブタノール、3−メチル−1−ペンタノール、4−メチル−1−ヘキサノール、および5−メチル−1−ヘプタノールから選択される、請求項71に記載の方法。
【請求項74】
イソブタノール産生代謝経路を含み、アセト乳酸の2,3−ジヒドロキシ−2−メチルブタン酸(DH2MB)への変換を触媒する1つ以上の酵素の発現または活性を低減または排除するように操作される、組み換え微生物。
【請求項75】
アセト乳酸からの前記DH2MB炭素収率は、アセト乳酸のDH2MBへの変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも約50%低減される、請求項74に記載の組み換え微生物。
【請求項76】
アセト乳酸からの前記DH2MB炭素の収率は、アセト乳酸のDH2MBへの変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも約75%低減される、請求項74に記載の組み換え微生物。
【請求項77】
アセト乳酸からの前記DH2MB炭素の収率は、アセト乳酸のDH2MBへの変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも約95%低減される、請求項74に記載の組み換え微生物。
【請求項78】
アセト乳酸のDH2MBへの変換を触媒する前記酵素は、3−ケト酸レダクターゼである、請求項74〜77のいずれかに記載の組み換え微生物。
【請求項79】
前記3−ケト酸レダクターゼは、S.セレビシエYMR226(配列番号1)またはその相同体もしくは変異体である、請求項78に記載の組み換え微生物。
【請求項80】
前記3−ケト酸レダクターゼは、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、および配列番号23、またはその相同体もしくは変異体から選択される、請求項78に記載の組み換え微生物。
【請求項81】
イソブタノール産生代謝経路を含み、イソブチルアルデヒドのイソ酪酸塩への変換を触媒する1つ以上の酵素の発現または活性を低減または排除するように操作される、組み換え微生物。
【請求項82】
イソブチルアルデヒドからの前記イソ酪酸塩炭素の収率は、イソブチルアルデヒドのイソ酪酸塩への変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも35%低減される、請求項81に記載の組み換え微生物。
【請求項83】
イソブチルアルデヒドからの前記イソ酪酸塩炭素の収率は、イソブチルアルデヒドのイソ酪酸塩への変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも75%低減される、請求項81に記載の組み換え微生物。
【請求項84】
イソブチルアルデヒドからの前記イソ酪酸塩炭素の収率は、イソブチルアルデヒドのイソ酪酸塩への変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも95%低減される、請求項81に記載の組み換え微生物。
【請求項85】
イソブチルアルデヒドのイソ酪酸塩への変換を触媒する前記酵素は、アルデヒドデヒドロゲナーゼである、請求項81〜84のいずれかに記載の組み換え微生物。
【請求項86】
前記アルデヒドデヒドロゲナーゼは、S.セレビシエALD6(配列番号25)またはその相同体もしくは変異体である、請求項85に記載の組み換え微生物。
【請求項87】
前記アルデヒドデヒドロゲナーゼは、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、および配列番号41、またはその相同体もしくは変異体から選択される、請求項86に記載の組み換え微生物。
【請求項88】
イソブタノール産生代謝経路を含み、
(i)アセト乳酸の2,3−ジヒドロキシ−2−メチルブタン酸(DH2MB)への変換を触媒する1つ以上の酵素の発現または活性を低減または排除するように操作され、かつ
(ii)イソブチルアルデヒドのイソ酪酸塩への変換を触媒する1つ以上の酵素の発現または活性を低減または排除するように操作されることと、である、組み換え微生物。
【請求項89】
アセト乳酸からの前記DH2MB炭素の収率は、アセト乳酸のDH2MBへの変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも約50%低減される、請求項88に記載の組み換え微生物。
【請求項90】
アセト乳酸からの前記DH2MB炭素の収率は、アセト乳酸のDH2MBへの変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも約75%低減される、請求項88に記載の組み換え微生物。
【請求項91】
アセト乳酸からの前記DH2MB炭素の収率は、アセト乳酸のDH2MBへの変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも約95%低減される、請求項88に記載の組み換え微生物。
【請求項92】
アセト乳酸のDH2MBへの変換を触媒する前記酵素は、3−ケト酸レダクターゼである、請求項88〜91のいずれかに記載の組み換え微生物。
【請求項93】
前記3−ケト酸レダクターゼは、S.セレビシエYMR226(配列番号1)またはその相同体もしくは変異体である、請求項92に記載の組み換え微生物。
【請求項94】
前記3−ケト酸レダクターゼは、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、および配列番号23、またはその相同体もしくは変異体から選択される、請求項92に記載の組み換え微生物。
【請求項95】
イソブチルアルデヒドからの前記イソ酪酸塩炭素の収率は、イソブチルアルデヒドのイソ酪酸塩への変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも35%低減される、請求項88に記載の組み換え微生物。
【請求項96】
イソブチルアルデヒドからの前記イソ酪酸塩炭素の収率は、イソブチルアルデヒドのイソ酪酸塩への変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも75%低減される、請求項88に記載の組み換え微生物。
【請求項97】
イソブチルアルデヒドからの前記イソ酪酸塩炭素の収率は、イソブチルアルデヒドのイソ酪酸塩への変換を触媒することに関与する1つ以上の酵素の発現または活性の低減または排除を含まない親微生物と比較して、少なくとも95%低減される、請求項88に記載の組み換え微生物。
【請求項98】
イソブチルアルデヒドのイソ酪酸塩への変換を触媒する前記酵素は、アルデヒドデヒドロゲナーゼである、請求項88〜97のいずれかに記載の組み換え微生物。
【請求項99】
前記アルデヒドデヒドロゲナーゼは、S.セレビシエALD6(配列番号25)またはその相同体もしくは変異体である、請求項98に記載の組み換え微生物。
【請求項100】
前記アルデヒドデヒドロゲナーゼは、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、および配列番号41、またはその相同体もしくは変異体から選択される、請求項98に記載の組み換え微生物。
【請求項101】
前記組み換え微生物は、ピルビン酸デカルボキシラーゼ(PDC)活性を低減または排除するように操作される、請求項88〜100のいずれかに記載の組み換え微生物。
【請求項102】
前記組み換え微生物は、グリセロール−3−リン酸デヒドロゲナーゼ(GPD)活性を低減または排除するように操作される、請求項88〜101のいずれかに記載の組み換え微生物。
【請求項103】
前記組み換え微生物は、酵母微生物である、請求項88〜102のいずれかに記載の組み換え微生物。
【請求項104】
前記組み換え微生物は、サッカロミセスクレードの酵母微生物である、請求項103に記載の組み換え微生物。
【請求項105】
前記組み換え微生物は、サッカロミセス・センス・ストリクト微生物である、請求項103に記載の組み換え微生物。
【請求項106】
前記サッカロミセス・センス・ストリクト微生物は、S.セレビシエ、S.クドリアブゼビイ、S.ミカタエ、S.バヤヌス、S.ウバルム、S.カロカニス、およびそれらのハイブリッドからなる群から選択される、請求項105に記載の組み換え微生物。
【請求項107】
前記組み換え微生物は、クラブトリー陰性酵母微生物である、請求項103に記載の組み換え微生物。
【請求項108】
前記クラブトリー陰性酵母微生物は、サッカロミセス、クルイベロミセス、ピキア、ハンゼヌラ、イッサチェンキア、およびカンジダからなる群から選択される属に分類される、請求項107に記載の組み換え微生物。
【請求項109】
前記クラブトリー陰性酵母微生物は、サッカロミセス・クルイベリ、クルイベロミセス・ラクチス、クルイベロミセス・マルシアヌス、ピキア・アノマラ、ピキア・スチピチス、ピキア・クドリアブゼビイ、イッサチェンキア・オリエンタリス、ハンゼヌラ・アノマラ、カンジダ・ウチリス、およびクルイベロミセス・ワルチイからなる群から選択される、請求項108に記載の組み換え微生物。
【請求項110】
前記組み換え微生物は、クラブトリー陽性酵母微生物である、請求項103に記載の組み換え微生物。
【請求項111】
前記クラブトリー陽性酵母微生物は、サッカロミセス、クルイベロミセス、ジゴサッカロミセス、デバリオミセス、ピキア、カンジダ、およびシゾサッカロミセスからなる群から選択される属に分類される、請求項110に記載の組み換え微生物。
【請求項112】
前記クラブトリー陽性酵母微生物は、サッカロミセス・セレビシエ、サッカロミセス・ウバルム、サッカロミセス・バヤヌス、サッカロミセス・パラドキサス、サッカロミセス・カステリイ、クルイベロミセス・サーモトレランス、カンジダ・グラブラタ、ジゴサッカロミセス・バイリ、ジゴサッカロミセス・ロウキシイ、デバリオミセス・ハンセニイ、ピキア・パストリウス、シゾサッカロミセス・ポンベ、およびサッカロミセス・ウバルムからなる群から選択される、請求項111に記載の組み換え微生物。
【請求項113】
前記組み換え微生物は、WGD(全ゲノム重複)後酵母微生物である、請求項103に記載の組み換え微生物。
【請求項114】
前記WGD後酵母微生物は、サッカロミセスまたはカンジダからなる群から選択される属に分類される、請求項113に記載の組み換え微生物。
【請求項115】
前記WGD後酵母微生物は、サッカロミセス・セレビシエ、サッカロミセス・ウバルム、サッカロミセス・バヤヌス、サッカロミセス・パラドキサス、サッカロミセス・カステリイ、およびカンジダ・グラブラタからなる群から選択される、請求項114に記載の組み換え微生物。
【請求項116】
前記組み換え微生物は、WGD(全ゲノム重複)前酵母微生物である、請求項103に記載の組み換え微生物。
【請求項117】
前記WGD前酵母微生物は、サッカロミセス、クルイベロミセス、カンジダ、ピキア、デバリオミセス、ハンゼヌラ、イッサトケンキア、パキソレン、ヤロウィア、およびシゾサッカロミセスからなる群から選択される属に分類される、請求項116に記載の組み換え微生物。
【請求項118】
前記WGD前酵母微生物は、サッカロミセス・クルイベリ、クルイベロミセス・サーモトレランス、クルイベロミセス・マルシアヌス、クルイベロミセス・ワルチイ、クルイベロミセス・ラクチス、カンジダ・トロピカリス、ピキア・パストリス、ピキア・アノマラ、ピキア・スチピチス、ピキア・クドリアブゼビイ、イッサチェンキア・オリエンタリス、デバリオミセス・ハンセニイ、ハンゼヌラ・アノマラ、パキソレン・タンノフィリス(tannophilis)、ヤロウィア・リポリチカ、およびシゾサッカロミセス・ポンベからなる群から選択される、請求項117に記載の組み換え微生物。
【請求項119】
イソブタノールを産生する方法であって、
(a)請求項74〜118のいずれかに記載の組み換え微生物を提供することと、
(b)回収可能な量のイソブタノールが産生されるまで、前記組み換え微生物を、炭素源を提供する供給原料を含有する培養培地中で培養することと、
(c)前記イソブタノールを回収することと、を含む、方法。
【請求項120】
中間体として3−ケト酸を使用する生合成経路を含み、
(a)前記3−ケト酸の3−ヒドロキシ酸副産物への変換を触媒する1つ以上の酵素の発現または活性を低減または排除するように操作され、かつ/あるいは
(b)3−ケト酸の3−ヒドロキシ酸副産物への変換を触媒する酵素が実質的にない、組み換え微生物。
【請求項121】
中間体としてアルデヒドを使用する生合成経路を含み、
(a)前記アルデヒド中間体の酸副産物への変換を触媒する1つ以上の酵素の発現または活性を低減または排除するように操作され、かつ/あるいは
(b)アルデヒド中間体の酸副産物への変換を触媒する酵素が実質的にない、組み換え微生物。
【請求項122】
中間体として3−ケト酸およびアルデヒドを使用する生合成経路を含み、
(a)前記3−ケト酸の3−ヒドロキシ酸副産物への変換を触媒する1つ以上の酵素の発現または活性を低減または排除するように操作され、かつ/あるいは
(b)3−ケト酸の3−ヒドロキシ酸副産物への変換を触媒する酵素が実質的になく、かつ
(c)前記アルデヒド中間体の酸副産物への変換を触媒する1つ以上の酵素の発現または活性を低減または排除するように操作され、かつ/あるいは
(d)アルデヒド中間体の酸副産物への変換を触媒する酵素が実質的にない、組み換え微生物。
【請求項123】
イソブタノール産生代謝経路を含み、
(a)アセト乳酸の2,3−ジヒドロキシ−2−メチルブタン酸(DH2MB)への変換を触媒する1つ以上の酵素の発現または活性を低減または排除するように操作され、かつ/あるいは
(b)アセト乳酸の2,3−ジヒドロキシ−2−メチルブタン酸(DH2MB)への変換を触媒する酵素が実質的にない、組み換え微生物。
【請求項124】
イソブタノール産生代謝経路を含み、
(a)イソブチルアルデヒドのイソ酪酸塩への変換を触媒する1つ以上の酵素の発現または活性を低減または排除するように操作され、かつ/あるいは
(b)イソブチルアルデヒドのイソ酪酸塩への変換を触媒する酵素が実質的にない、組み換え微生物。
【請求項125】
イソブタノール産生代謝経路を含み、
(a)アセト乳酸の2,3−ジヒドロキシ−2−メチルブタン酸(DH2MB)への変換を触媒する1つ以上の酵素の発現または活性を低減または排除するように操作され、かつ/あるいは
(b)アセト乳酸の2,3−ジヒドロキシ−2−メチルブタン酸(DH2MB)への変換を触媒する酵素が実質的になく、かつ
(c)イソブチルアルデヒドのイソ酪酸塩への変換を触媒する1つ以上の酵素の発現または活性を低減または排除するように操作され、かつ/あるいは
(d)イソブチルアルデヒドのイソ酪酸塩への変換を触媒する酵素が実質的にない、組み換え微生物。
【請求項126】
(a)ピルビン酸塩をアセト乳酸に変換する、アセト乳酸シンターゼ活性を有するサイトゾル局在化ポリペプチドをコードする遺伝子と、
(b)過剰発現されたケトール酸レダクトイソメラーゼであって、野生型または親KARIと比較して、アセト乳酸に対する低減されたKMおよび/またはアセト乳酸に対する増加されたkcatを示すように操作されている、ケトール酸レダクトイソメラーゼと、を含む、組み換え微生物。
【請求項127】
(a)ピルビン酸塩をアセト乳酸に変換する、少なくとも0.5U/mgライセートのアセト乳酸シンターゼ活性を有するサイトゾル局在化ポリペプチドをコードする遺伝子と、
(b)過剰発現されたケトール酸レダクトイソメラーゼ(KARI)であって、少なくとも0.03U/mgライセートのKARI活性を有する、KARIと、を含む、組み換え微生物。
【請求項128】
(a)ピルビン酸塩をアセト乳酸に変換する、少なくとも0.5U/mgライセートのアセト乳酸シンターゼ活性を有するサイトゾル局在化ポリペプチドをコードする遺伝子と、
(b)過剰発現されたヒジドロキシ酸デヒドラターゼ(DHAD)であって、少なくとも0.03U/mgライセートのDHAD活性を有する、DHADと、を含む、組み換え微生物。
【請求項129】
(a)ピルビン酸塩をアセト乳酸に変換する、アセト乳酸シンターゼ活性を有するサイトゾル局在化ポリペプチドをコードする遺伝子と、
(b)アセト乳酸の2,3−ジヒドロキシ−2−メチルブタン酸(DH2MB)への変換を触媒することに関与する1つ以上の内在性タンパク質の活性または発現の低減または欠失と、
(c)過剰発現されたケトール酸レダクトイソメラーゼと、を含む、組み換え微生物。
【請求項130】
イソブタノール産生代謝経路を含み、2,3−ジヒドロキシ−2−メチルブタン酸(DH2MB)をアセト乳酸に変換することができる内在性または異種タンパク質を過剰発現する、組み換え微生物。
【請求項131】
イソブタノール産生代謝経路を含み、2,3−ジヒドロキシ−2−メチルブタン酸(DH2MB)を2,3−ジヒドロキシイソ吉草酸塩(DHIV)に変換することができる内在性または異種タンパク質を過剰発現する、組み換え微生物。
【請求項132】
アセト乳酸を、2,3−ジヒドロキシ−2−メチルブタン酸(DH2MB)に変換することができる1つ以上の酵素を過剰発現する、2,3−ジヒドロキシ−2−メチルブタン酸(DH2MB)の産生のための組み換え微生物。
【請求項133】
アセト乳酸を2,3−ジヒドロキシ−2−メチルブタン酸(DH2MB)に変換することができる前記酵素は、3−ケト酸レダクターゼである、請求項132に記載の組み換え微生物。
【請求項134】
前記3−ケト酸レダクターゼは、S.セレビシエYMR226(配列番号1)またはその相同体もしくは変異体である、請求項133に記載の組み換え微生物。
【請求項135】
前記3−ケト酸レダクターゼは、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、および配列番号23、またはその相同体もしくは変異体から選択される、請求項133に記載の組み換え微生物。
【請求項136】
2,3−ジヒドロキシ−2−メチルブタン酸(DH2MB)の産生ための方法であって、
(a)請求項132〜135のいずれかに記載の組み換え微生物を提供することと、
(b)回収可能な量のDH2MBが産生されるまで、前記組み換え微生物を、炭素源を提供する供給原料を含有する培養培地中で培養することと、
(c)前記DH2MBを回収することと、を含む、方法。
【請求項137】
2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩を2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)に変換することができる1つ以上の酵素を過剰発現する、2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)の産生のための組み換え微生物。
【請求項138】
2−アセト−2−ヒドロキシ酪酸塩を2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)に変換することができる前記酵素は、3−ケト酸レダクターゼである、請求項137に記載の組み換え微生物。
【請求項139】
前記3−ケト酸レダクターゼは、S.セレビシエYMR226(配列番号1)またはその相同体もしくは変異体である、請求項138に記載の組み換え微生物。
【請求項140】
前記3−ケト酸レダクターゼは、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、および配列番号23、またはその相同体もしくは変異体から選択される、請求項138に記載の組み換え微生物。
【請求項141】
2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)の産生ための方法であって、
(a)請求項137〜140のいずれかに記載の組み換え微生物を提供することと、
(b)回収可能な量の2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)が産生されるまで、前記組み換え微生物を、炭素源を提供する供給原料を含有する培養培地中で培養することと、
(c)前記2−エチル−2,3−ジヒドロキシブタノエート(dihydroyxbutanoate)を回収することと、を含む、方法。
【請求項142】
アルデヒドを酸副産物に変換することができる1つ以上の酵素を過剰発現する、酸産物の産生のための組み換え微生物。
【請求項143】
アルデヒドの酸産物への変換を触媒する前記酵素は、アルデヒドデヒドロゲナーゼである、請求項142に記載の組み換え微生物。
【請求項144】
前記アルデヒドデヒドロゲナーゼは、S.セレビシエALD6(配列番号25)またはその相同体もしくは変異体である、請求項143に記載の組み換え微生物。
【請求項145】
前記アルデヒドデヒドロゲナーゼは、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、および配列番号41、またはその相同体もしくは変異体から選択される、請求項143に記載の組み換え微生物。
【請求項146】
酸産物の産生のための方法であって、
(a)請求項142〜145のいずれかに記載の組み換え微生物を提供することと、
(b)回収可能な量の前記酸産物が産生されるまで、前記組み換え微生物を、炭素源を提供する供給原料を含有する培養培地中で培養することと、
(c)前記酸産物を回収することと、を含む、方法。
【請求項147】
前記酸副産物は、イソ酪酸塩、酪酸塩、2−メチル−1−酪酸塩、3−メチル−1−酪酸塩、プロピオン酸塩、ペンタノエート、ヘキサノエート、3−メチル−1−ペンタノエート、4−メチル−1−ペンタノエート、4−メチル−1−ヘキサノエート、および5−メチル−1−ヘプタノエートから選択される、請求項146に記載の方法。
【請求項148】
(a)野生型L.ラクチスAdhA(配列番号2)のチロシン50、(b)野生型L.ラクチスAdhAのグルタミン77、(c)野生型L.ラクチスAdhAのバリン108、(d)野生型L.ラクチスAdhAのチロシン113、(e)野生型L.ラクチスAdhAのイソロイシン212、および(f)野生型L.ラクチスAdhAのロイシン264、からなる群から選択されるアミノ酸に対応する位置において1つ以上の改変を含む、改変されたアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)。
【請求項149】
前記チロシン50残基は、フェニルアラニンまたはトリプトファン残基と置換される、請求項148に記載の改変されたアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)。
【請求項150】
前記グルタミン77残基は、アルギニンまたはセリン残基と置換される、請求項148に記載の改変されたアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)。
【請求項151】
前記バリン108残基は、セリンまたはアラニン残基と置換される、請求項148に記載の改変されたアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)。
【請求項152】
前記チロシン113残基は、フェニルアラニンまたはグリシン残基と置換される、請求項148に記載の改変されたアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)。
【請求項153】
前記イソロイシン212残基は、スレオニン、アラニン、またはバリン残基と置換される、請求項148に記載の改変されたアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)。
【請求項154】
前記ロイシン264残基は、バリン残基と置換される、請求項148に記載の改変されたアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)。
【請求項155】
イソブチルアルデヒドのイソブタノールへの変換に対する、前記改変されたADHの前記触媒効率は、前記野生型ADHと比較して、少なくとも約50%増強される、請求項148に記載の改変されたアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)。
【請求項156】
イソブチルアルデヒドのイソブタノールへの変換に対する、前記改変されたADHの前記触媒効率は、前記野生型ADHと比較して、少なくとも約100%増強される、請求項148に記載の改変されたアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)。
【請求項157】
イソブチルアルデヒドのイソブタノールへの変換に対する、前記改変されたADHの前記触媒効率は、前記野生型ADHと比較して、少なくとも約200%増強される、請求項148に記載の改変されたアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)。
【請求項158】
前記ADHは、ラクトコッカス、ラクトバチルス、ペディオコッカス、バチルス、レプトトリキア、アクチノバチルス、ストレプトコッカス、ストレプトバチルス、スタフィロコッカス、エイケネラ、ワイセラ、キンゲラ、ロチア、およびエキシグオバクテリウムから選択される属に由来する、請求項148に記載の改変されたアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)。
【請求項159】
前記ADHは、宿主細胞中での発現のためにコドン最適化される、請求項158に記載の改変されたアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)。
【請求項160】
前記宿主細胞は、酵母である、請求項159に記載の改変されたアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)。
【請求項161】
前記宿主細胞は、大腸菌である、請求項159に記載の改変されたアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)。
【請求項162】
請求項148〜161のいずれかに記載の改変されたアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)をコードする核酸構築物により形質転換された、組み換え微生物。
【請求項163】
前記組み換え微生物は、アセト乳酸シンターゼ(ALS)、ケトール酸レダクトイソメラーゼ(KARI)、ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ(DHAD)、および2−ケト−酸デカルボキシラーゼ(KIVD)から選択される1つ以上のイソブタノール代謝経路酵素を含む、イソブタノール産生代謝経路を含む、請求項15に記載の組み換え微生物。
【請求項164】
前記組み換え微生物は、酵母微生物である、請求項163に記載の組み換え微生物。
【請求項165】
イソブタノールを産生する方法であって、
(a)請求項148〜164のいずれか1項に記載の組み換え微生物を提供することと、
(b)回収可能な量の前記イソブタノールが産生されるまで、前記組み換え微生物を、炭素源を提供する供給原料を含有する培養培地中で培養することと、を含む、方法。
【図1】
【図2】
【図3−1】
【図3−2】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17−1】
【図17−2】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3−1】
【図3−2】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17−1】
【図17−2】
【図18】
【図19】
【図20】
【公表番号】特表2013−519376(P2013−519376A)
【公表日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−553020(P2012−553020)
【出願日】平成23年2月11日(2011.2.11)
【国際出願番号】PCT/US2011/024482
【国際公開番号】WO2011/142865
【国際公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【出願人】(510153973)ジーヴォ,インコーポレイテッド (7)
【出願人】(506321458)カリフォルニア インスティテュート オブ テクノロジー (5)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年2月11日(2011.2.11)
【国際出願番号】PCT/US2011/024482
【国際公開番号】WO2011/142865
【国際公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【出願人】(510153973)ジーヴォ,インコーポレイテッド (7)
【出願人】(506321458)カリフォルニア インスティテュート オブ テクノロジー (5)
【Fターム(参考)】
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