説明

爪保護・改善剤及びこれを含有する爪用化粧料組成物

【課題】爪の艶の減退,折れ,二枚爪等を防止し、補強するといった正常な爪の保護及び痛んだ爪の修復に有用であり、且つ使用感に優れた新規な有効成分を含有する爪保護・改善剤を提供することを課題とする。
【解決手段】平均分子量が5000から50000の範囲にあるアルキルカチオン化ケラチン誘導体を有効成分とすることにより正常な爪の保護及び痛んだ爪の修復に有用である使用感に優れた爪保護・改善剤、またこれを含有する爪用化粧料組成物を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明による爪保護・改善剤は、アルキルカチオン化ケラチン誘導体を有効成分として含有することを特徴とするものであり、後天的損傷、例えばつやの減退、折れ、二枚爪(爪甲層状分裂症)等を防止し、正常な爪の保護を目的とする爪用化粧料組成物を提供するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、人の爪に塗布され美的効果を発揮する化粧料としてはニトロセルロースを主体としたネイルエナメルが汎用されている。そして、このネイルエナメルは、皮膜材としてニトロセルロース、可塑剤、顔料などを主成分とし、これを酢酸エチル、酢酸ブチル、トルエン等の有機溶媒中に溶解または分散した構成を有しているものである。また、上記ネイルエナメルを除去するネイルリムーバーにおいてもアセトン、酢酸エチルなどを中心とした有機溶媒が用いられている。
【0003】
ところが、これらネイルエナメルやネイルリムーバーを使用する有機溶媒により爪表面に元来存在している脂質が取り去られ、一時的に脱脂状態になる。更に、継続使用していると、健康な爪甲中には通常10〜15%の水分が含有されているが、これらの水分の一部が表面の脂質が取り除かれたため、より蒸発しやすくなり、爪が乾燥することにより、2枚爪になりやすい、脆く折れやすい、欠けやすい、つやが悪くなるなどの症状を引き起こす。特に爪の先端部分(遊離縁)は爪床からの水分の供給をうけににくく、上記の損傷は爪を長く伸ばしていると顕著になる。また、これらネイルエナメルをしていない場合においても、石鹸、洗剤による脱脂や、過度の摩擦や衝撃、爪の栄養状態によって、これらの症状を引き起こすこともあり、爪を保護する爪用化粧料が求められてきた。
【0004】
このため、現在、爪の主成分であるケラチンの分解物を、爪を保護或いは修復する目的で配合した爪用化粧料が用いられている(特許文献1〜3参照)。ケラチンはコラーゲンやシルクなどのタンパク質と比較して、硬い皮膜を形成し爪を保護機能が優れている。しかしながら、ケラチン分解物を配合しようとすると、ベタツキ感やゴワツキ感が強く配合量が限定される。または、ケラチンであってもそのタンパク分解物は水溶性が高く、密着性が低いなどが要因で、ある程度の効果は期待できるものの、充分な効果を発揮するに至っていないのが現状である。
【特許文献1】特公平05-64607
【特許文献2】特開平07-285830
【特許文献3】特開平09-157135
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで本発明者らは爪の艶の減退,折れ,二枚爪等を防止し、補強するといった正常な爪の保護及び痛んだ爪の修復に有用であり、且つ使用感に優れた新規な有効成分を含有する爪保護・改善剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
こうした事情に鑑み開発を行った結果、平均分子量が5000から50000の範囲にあるアルキルカチオン化ケラチン誘導体を有効成分とすることにより正常な爪の保護及び痛んだ爪の修復に有用である使用感に優れた爪保護・改善剤が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0007】
更に、前記アルキルカチオン化ケラチン誘導体が、ケラチン分解物の末端アミノ基、末端カルボキシル基、リジン残基又はアスパラギン酸残基又はグルタミン残基のアミノ基、ヒスチジン残基のイミダゾール基、チロシン残基のフェノール性水酸基から選ばれる1種又は2種以上の官能基にアルキル基又はアルケニル基を有するカチオン化剤が付加したものであることを特徴とする爪保護・改善剤を提供する。
【0008】
更に、前記アルキル基又はアルケニル基を有するカチオン化剤が、次の化1又は化2で示される物質であることを特徴とする爪保護・改善剤を提供する。
【化1】

【化2】

〔化1及び化2中のR1はC1〜C20の炭素鎖を有するアルキル基又はアルケニル基から任意に選択することができる。但し、アルケニル基中の2重結合の数は4以下であり、その位置は任意である。R2及びR3はC1〜C5の炭素鎖を有するアルキル基、アミノ基、アニリン基、ベンセンスルホン酸基、ニトロベンゼン基から任意に選択することができる。R2及びR3は互いに同一の構造でもよく、又異なってもよい。〕
【0009】
更に、前記アルキル基又はアルケニル基を有するカチオン化剤が、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド、グリシジルトリメチルアンモニウムクロライド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルステアリルジメチルアンモニウムクロライド、グリシジルステアリルジメチルアンモニウムクロライド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルラウリルジメチルアンモニウムクロライド、グリシジルラウリルジメチルアンモニウムクロライド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルココアルキルジメチルアンモニウムクロライド、グリシジルココアルキルジメチルアンモニウムクロライド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルドデシルジメチルアンモニウムクロライド、グリシジルドデシルジメチルアンモニウムクロライド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルラウリルジエチルアンモニウムクロライド及びグリシジルラウリルジエチルアンモニウムクロライドからなる群より選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする爪保護・改善剤を提供する。
【0010】
更に、前記ケラチン分解物の末端アミノ基、末端カルボキシル基、リジン残基又はアスパラギン酸残基又はグルタミン残基のアミノ基に対するアルキルカチオン化剤の付加率が30〜70%の範囲であることを特徴とする爪保護・改善剤を提供する。
【0011】
更に、前記爪保護・改善剤を含有することを特徴とする爪用化粧料組成物を提供する。
【発明の効果】
【0012】
本発明の平均分子量が5000から50000の範囲にあるアルキルカチオン化ケラチン誘導体を有効成分とすることを特徴とする爪保護・改善剤は、爪の艶の減退,折れ,二枚爪等を防止し、補強するといった正常な爪の保護及び痛んだ爪の修復に有用であり、且つ使用感に優れている。また、本発明の爪保護・改善剤を爪用化粧料組成物へ応用することにより、各組成物の通常の美容効果に併せて、爪の保護及び修復といった効果を付与することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下本発明について詳細に説明する。
【0014】
本発明にて使用するケラチン分解物とは羊毛,羽毛,毛髪等の動物の毛や、角,爪,蹄等を原料として、原料中のケラチン繊維を酸,アルカリ,酵素分解等により加水分解することにより製造される。原料は入手が容易であるという観点から羊毛が特に好ましい。ケラチン線維は溶媒への溶解度の差から一般にα−ケラトース 、β−ケラトース 、γ−ケラトース といった3種のケラチン分子に分類される。例えば、羊毛の結晶性領域(フィブリル)を加水分解したものはα−ケラトース、非結晶性領域(マトリックス)を加水分解したものはγ−ケラトースに分類できる。
【0015】
加水分解の方法は、工業的に通常用いられている方法を任意に選択することができる。方法を選択するにあたり、特段の制限はないが、例えば、α−ケラトースについては、ケラチン原料を2〜5%の過ギ酸や過酢酸あるいは過酸化水素水中で、20〜100℃で30分〜3時間程度加水分解処理をした後、これを水で洗浄し、続いて水酸化ナトリウムやアンモニア水等のアルカリ水溶液中に溶解する。次に、不溶物であるβ−ケラトースを濾過等で除去し、生じた乳白色沈殿と透明の上清液とを濾過分離することで乳白色沈殿を単離する。次に、その乳白色沈殿をアルカリ水溶液で再溶解させ、透析用セロハンチューブ、透析膜、限外濾過膜、逆浸透膜等を用いて透析することにより、平均分子量5000〜50000のα−ケラトースが得られる。又、γ−ケラトースについては、α−ケラトースの製造工程で発生する透明の上清液の部分を単離し、α−ケラトースの場合と同様に各種透析の処理を行うことで、平均分子量5000〜50000のγ−ケラトースが得られる。
【0016】
本発明で用いられる平均分子量5000〜50000のアルキルカチオン化ケラチン誘導体は、前記ケラチン分解物の末端アミノ基、末端カルボキシル基、リジン残基又はアスパラギン残基又はグルタミン残基のアミノ基、ヒスチジン残基のイミダゾール基、チロシン残基のフェノール性水酸基から選ばれる1種又は2種以上の官能基に化3又は化4で示されるアルキルカチオン化剤を付加することで得られる。
【化3】

〔化3中のR1はC1〜C20の炭素鎖を有するアルキル基又はアルケニル基から任意に選択することが出来る。但し、アルケニル基中の2重結合の数は4以下であり、その位置は任意である。R2及びR3はC1〜C5の炭素鎖を有するアルキル基、アミノ基(−NH)、アニリン基(−CNH)、ベンゼンスルホン酸基(−CSOH)、ニトロベンゼン基(−CNO)から任意に選択することが出来る。R2及びR3は互いに同一の構造でもよく、又異なっていてもよい。〕
【化4】

〔化4中のR1はC1〜C20の炭素鎖を有するアルキル基又はアルケニル基から任意に選択することが出来る。但し、アルケニル基中の2重結合の数は4以下であり、その位置は任意である。R2及びR3はC1〜C5の炭素鎖を有するアルキル基、アミノ基(−NH)、アニリン基(−CNH)、ベンゼンスルホン酸基(−CSOH)、ニトロベンゼン基(−CNO)から任意に選択することが出来る。R2及びR3は互いに同一の構造でもよく、又異なっていてもよい。〕
【0017】
本発明で用いられるアルキルカチオン化剤は、化3又は化4で示される構造を有する化合物であればいずれも使用可能であり、特に好ましくは、工業的に一般に用いられる化合物として、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド、グリシジルトリメチルアンモニウムクロライド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルステアリルジメチルアンモニウムクロライド、グリシジルステアリルジメチルアンモニウムクロライド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルラウリルジメチルアンモニウムクロライド、グリシジルラウリルジメチルアンモニウムクロライド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルココアルキルジメチルアンモニウムクロライド、グリシジルココアルキルジメチルアンモニウムクロライド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルドデシルジメチルアンモニウムクロライド、グリシジルドデシルジメチルアンモニウムクロライド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルラウリルジエチルアンモニウムクロライド及びグリシジルラウリルジエチルアンモニウムクロライド等が例示できる。
【0018】
本発明で用いられるアルキルカチオン化剤の、ケラチン分解物の末端アミノ基、末端カルボキシル基、リジン残基又はアスパラギン残基又はグルタミン残基のアミノ基、ヒスチジン残基のイミダゾール基、チロシン残基のフェノール性水酸基への付加率は、通常10〜90%の範囲で任意に設定できるが、毛髪に適用するにあたり、より好ましくは、末端アミノ基、リジン残基又はアスパラギン残基又はグルタミン残基のアミノ基に対するアルキルカチオン化剤の付加率が30〜70%の範囲である。付加率が70%を上回ると、製剤中の安定性が低下し、逆に30%を下回ると、化合物のカチオン強度が減少し爪への吸着力が低下してしまう。
【0019】
本発明で用いられる前記ケラチン分解物へアルキルカチオン化剤を付加する方法としては、通常工業的に利用されている方法を任意に用いることができるが、特に好ましい方法として、例えば、pH8〜11のアルカリ水溶液中に加水分解して得られた平均分子量5000〜50000のα−ケラトース又は平均分子量5000〜50000のγ−ケラトースを溶解させ、溶解させたケラトースの分子数に対し特定の付加率となる量のアルキルカチオン化剤をそのアルカリ水溶液中に添加し、pHの低下が生じないように補正しながら攪拌する方法や、中性の水又は親水性溶媒中に同じくα−ケラトース又はγ−ケラトースを溶解させ、更に特定の付加率から逆算して、生成してくる塩酸の分子数に対応した量のピリジンを添加し、その溶液中に特定の付加率となる量のアルキルカチオン化剤を添加して攪拌する方法等が挙げられる。
【0020】
又、付加率の調整は上記のようなアルキルカチオン化剤の添加量を調整する方法の他に、反応温度を比較的低温に設定して行う方法や、アルカリ水溶液を用いた反応の場合にその溶液のpHをより中性に近づける方法、反応時間をより短時間に設定して行う方法、溶液中のケラトース濃度を高くする方法等が挙げられ、それらは任意に選択することが出来る。
【0021】
本発明の有効成分であるアルキルカチオン化ケラチン誘導体は、上記の方法で得られた製造物をそのまま爪保護・改善剤に適用することが出来るが、好ましくは更に精製操作を施した製造物を適用することであり、例えば、透析用セロハンチューブや限外濾過膜、逆浸透膜等を用いた透析等による未反応ケラトースやその他不純物の除去等が操作方法として挙げられる。
【0022】
本発明品である爪保護・改善剤の製造物質としての形態は任意であり、例えば液状、粉末状、顆粒状、固形状等の形態をとることができる。又、製剤中でのアルキルカチオン化ケラチン誘導体の含有量は、特に規定しないが、通常は0.001〜50.0質量%の濃度範囲と定義することができ、特に好ましくは0.01〜30質量%の濃度範囲の含有量である。
【0023】
本発明品である爪保護・改善剤はそのままでも爪に用いることができるが、爪用化粧料組成物へ配合して用いることもできる。本発明の爪用化粧料組成物への爪保護・改善剤の含有量は、爪用化粧料組成物の種類、品質、期待される作用の程度によって若干異なり特に限定しないが、通常、製剤全量中、固形分換算して、0.0001〜20質量%程度、好ましくは0.01〜10%程度含有していると使用性および良好な効果が得られる。
【0024】
本発明である爪保護・改善剤は爪用化粧料組成物へ配合することができる。爪用化粧料組成物は、通常、爪用化粧品・外用剤分野で用いられる成分、例えば、顔料、パール化剤、界面活性剤、被膜形成剤、樹脂、沈殿防止剤、消泡剤、防腐剤、可塑剤、粉体、増粘剤、溶剤、香料、油分、保湿剤、高分子化合物、抗酸化剤、キレート剤、紫外線吸収/遮断剤、抗菌・殺菌・消毒薬、動植物抽出物、生理活性成分等を本発明の効果を損なわない範囲内で組み合わせることにより得ることができる。
【0025】
顔料としては、通常爪用化粧料に用いられるものは有機顔料および無機顔料のいずれも使用可能であり、有機顔料の例としては、アゾ顔料、フタロシアニン顔料等が挙げられ、レーキしたものも用いられる。有機顔料としては、例えば赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号等の有機顔料粉体、赤色3号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等が、無機顔料としては無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、タルク、カオリン、ベントナイト、マイカ、雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、グンジョウ、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、カラミン、酸化セリウム、硫酸バリウム酸化鉄、紺青等が挙げられる。
【0026】
パール化剤としては、通常の爪用化粧料に用いられるものであれば特に制限されず、例えば、エチレングリコール脂肪酸エステル、雲母、ジステアリン酸、ジステアリン酸エチレングリコール、ステアリン酸グリコール、ココアンホ酢酸ナトリウム、ポリエチレングリコール600や、酸化鉄、酸化チタン、雲母を酸化チタンや酸化鉄等で被覆したもの等が使用される。
【0027】
界面活性剤としては、通常の爪用化粧料に用いられるものであれば特に制限されず、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両イオン性界面活性剤および非イオン性界面活性剤が用いられ、これらの1種または2種以上を使用することができる。陰イオン性界面活性剤としては、例えば、石けん素地、ラウリン酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、パルミチン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、セチル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシンエチレンラウリルエーテル燐酸、ポリオキシエチレンラウリルエーテル燐酸ナトリウム、ポリオキシエチレンセチルエーテル燐酸、ポリオキシエチレンセチルエーテル燐酸ナトリウム、ポリオキシエチレンステアリルエーテル燐酸、ポリオキシエチレンオレイルエーテル燐酸、ポリオキシエチレンオレイルエーテル燐酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸ナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、大豆リン脂質等が挙げられる。
【0028】
陽イオン界面活性剤としては、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化セチルピリジニウム、臭化アルキルイソキノリニウム、臭化ドミフェン等が挙げられる。両イオン性界面活性剤としては、β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等が挙げられる。
【0029】
非イオン性界面活性剤としては、モノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸グリセライド、モノステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸プロピレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコール、モノラウリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、ショ糖脂肪酸エステル、ウンデシレン酸モノエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンステアリン酸アミド、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビット、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ヘキサステアリン酸ポリオキシエチレンソルビット、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット、ポリオキシエチレンソルビットミツロウ、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンラノリン等が挙げられる。
【0030】
皮膜形成剤としては、通常の爪用化粧料に用いられるものであれば特に制限されず、例えば、ニトロセルロース、ポリビニルブチラール、(トシルアミド/ホルムアルデヒド)樹脂、カンフル、(フタル酸/トリメリト酸/グリコールズ)コポリマー、アクリル酸アルキルコポリマー、クエン酸アセチルトリブチル等を用いることができる。
【0031】
樹脂としては、通常の爪用化粧料に用いられるものであれば特に制限されず、例えばアルキッド樹脂、アクリル樹脂、スルホンアミド樹脂、シュークロース系樹脂等を用いることができる。
【0032】
沈殿防止剤としては、通常の爪用化粧料に用いられるものであれば特に制限されず、例えば、有機変性粘土鉱物等やゲル化作用を有する物質を用いることができる。
【0033】
消泡剤としては、通常の爪用化粧料に用いられるものはいずれも使用可能であるが、シリコーン系の消泡剤が好ましく、例えば、ジメチルシリコーン油、シリコーンオイルコンパウンド、シリコーンエマルジョン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、フロロシリコーンオイル等が用いられる。
【0034】
防腐剤としては、通常の爪用化粧料に用いられるものであれば特に制限されず、例えば、フェノール、パラクロロフェノール、パラクロロメタクレゾール、パラクロロメタキシレノール、イソプロピルメチルフェノール、レゾルシン、レゾルシンモノアセテート、オルトフェニルフェノール、パラキオシ安息香酸エステル(パラベン)類、フェノキシエタノール、チモール、クレゾール、ヒノキチオール、ヒドロキシベンゾサチオール等のフェノール類;安息香酸、安息香酸塩類、サリチル酸、サルチル酸塩類、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸塩類、ソルビン酸、ソルビン酸塩類等の酸類;ヘキサクロロフェン、2,4,4′−トリクロロ−2′−ハイドロキシジフェニルエーテル(トリクロサン)等のハロゲン化ビスフェノール類;3,4,4′−トリクロロカルバニリド(TCC)、3−トリフルオロメチル−4,4′−ジクロロカルバニリド(ハロカルバン)等のアミド類;塩化ベンザルコニウム、臭化アルキルイソキノリニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化デカリニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム等の4級アンモニウム化合物;塩酸アルキルアミノエチルグリシン、塩化ステアリルヒドロキシエチルベタインナトリウム等の両イオン性界面活性剤;その他、グルコン酸クロルヘキシジン、塩酸クロルヘキシジン、テトラメチルチウラムジサルファイド(チラム)、感光素201、感光素101、1−ハイドロキシピリジン−2−チオン(ジンクピリチオン)、イミダゾイルウレア化合物(イミダゾリジニルウレア)、N−トリクロロメチル・メルカプト−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボキシイミド、塩化リゾチーム、クロルフェネシン、クロロブタノークロロブタノール、2−ブロム−2−ニトロ−1,3−プロパンジオール、6−アセトキシ−2,4−ジメチル−m−ジオキサン、メチルイソチアゾリノン等が挙げられる。
【0035】
可塑剤としては、通常の爪用化粧料に用いられるものであれば特に制限されず、例えばジブチルフタレート、ジオクチルフタレート等のフタル酸エステル系、クエン酸トリブチル、クエン酸アセチルトリブチル等のクエン酸エステル系、カンフル等が挙げられる。
【0036】
粉体としては、通常の爪用化粧料に用いられるものであれば特に制限されず、例えば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、有機粉体類、色素粉体類、金属粉体類、複合粉体類等が挙げられる。
【0037】
具体的に例示すれば、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合成セリサイト、カオリン、炭化珪素、ベントナイト、スメクタイト、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素等の白色体質粉体、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン−アクリル共重合樹脂等のコポリマー樹脂、ポリプロピレン系樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等の有機高分子樹脂粉体、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン等の有機低分子性粉体、澱粉、シルク粉末、セルロース粉末等の天然有機粉体、あるいは更にアルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体等が挙げられ、これら粉体はその1種又は2種以上を用いることができ、更に複合化したものを用いても良い。尚、これら粉体は、フッ素系化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、コラーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界面活性剤等の1種又は2種以上を用いて表面処理を施してあっても良い。
【0038】
増粘剤としては、通常の爪用化粧料に用いられるものであれば特に制限されず、例えば、ベントナイト粘土鉱物等が用いられる。ベントナイト系粘土鉱物としては、スメクタイト系粘土鉱物が好ましく、例えば、モンモリロナイト、ソーコナイト、バイデライト、ヘクトライト、サポナイト等が挙げられる。これらの粘土鉱物は、天然のものでも合成されたものでもよい。
【0039】
溶剤としては、通常の爪用化粧料に用いられるものであれば特に制限されず、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ジアセトンアルコール、イソピロパノール、ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、フェノキシエタノール、2-ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2-オクチルドデカノール、カルビトール等のアルコールや酸化エチレン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ポリエチレングリコール、酸化プロピレン、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ペンチルグリコール、グリセリン、ペンタエリトリトール、トレイトール、アラビトール、キシリトール、リビトール、ガラクチトール、ソルビトール、マンニトール、ラクチトール、マルチトール等の多価アルコール、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、セロソルブメチルイソブチルケトン、セロソルブアセテート、ブチルセロソルブ等のケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、酢酸ラノリン、モノステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸プロピレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコール等のエステル、ベンゼン、トルエン、キシレン等が挙げられ、1種又は2種以上を適宜選択して使用することができる。
【0040】
香料としては、通常の爪用化粧料に用いられるものであれば特に制限されず、例えば、ジャコウ、シベット、カストリウム、アンバーグリス等の天然動物性香料、アニス精油、アンゲリカ精油、イランイラン精油、イリス精油、ウイキョウ精油、オレンジ精油、カナンガ精油、カラウェー精油、カルダモン精油、グアヤクウッド精油、クミン精油、黒文字精油、ケイ皮精油、シンナモン精油、ゲラニウム精油、コパイババルサム精油、コリアンデル精油、シソ精油、シダーウッド精油、シトロネラ精油、ジャスミン精油、ジンジャーグラス精油、杉精油、スペアミント精油、西洋ハッカ精油、大茴香精油、チュベローズ精油、丁字精油、橙花精油、冬緑精油、トルーバルサム精油、バチュリー精油、バラ精油、パルマローザ精油、桧精油、ヒバ精油、白檀精油、プチグレン精油、ベイ精油、ベチバ精油、ベルガモット精油、ペルーバルサム精油、ボアドローズ精油、芳樟精油、マンダリン精油、ユーカリ精油、ライム精油、ラベンダー精油、リナロエ精油、レモングラス精油、レモン精油、ローズマリー(マンネンロウ)精油、和種ハッカ精油等の植物性香料、その他合成香料等が挙げられる。
【0041】
油分としては、通常の爪用化粧料に用いられるものであれば特に制限されず、例えばアボガド油、アーモンド油、ウイキョウ油、エゴマ油、オリーブ油、オレンジ油、オレンジラファー油、ゴマ油、カカオ脂、カミツレ油、カロット油、キューカンバー油、牛脂脂肪酸、クインスシード油、ククイナッツ油、サフラワー油、シア脂、液状シア脂、大豆油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ油、ホホバ油、パーシック油、ヒマシ油、ヒマワリ油、綿実油、落花生油、タートル油、ティートリー油、ミンク油、卵黄油、パーム油、パーム核油、モクロウ、ヤシ油、ユーカリ油、牛脂、豚脂、スクワレン、スクワラン、プリスタン又はこれら油脂類の水素添加物(硬化油)等の油脂類、ミツロウ、カルナバロウ、鯨ロウ、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、カンデリラロウ、モンタンロウ、セラックロウ、ライスワックス等のロウ類、流動パラフィン、ワセリン、パラフィン、オゾケライド、セレシン、マイクロクリスタンワックス等の鉱物油等が挙げられる。
【0042】
脂肪酸類としては、通常の爪用化粧料に用いられるものであれば特に制限されず、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸、12-ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、トール油、ラノリン脂肪酸等の天然脂肪酸、イソノナン酸、カプロン酸、2-エチルブタン酸、イソペンタン酸、2-メチルペンタン酸、2-エチルヘキサン酸、イソペンタン酸等の合成脂肪酸等が挙げられる。
【0043】
保湿剤としては、通常の爪用化粧料に用いられるものであれば特に制限されず、例えばグリセリン、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、トリカプリルカプリン酸グリセリン、グリコール酸(αーヒドロキシ酸)、ヒアルロン酸又はその塩、コンドロイチン硫酸又はその塩、水溶性キチン又はその誘導体或いはキトサン誘導体、ピロリドンカルボン酸又はその塩、乳酸ナトリウム、尿素、ソルビトール、アミノ酸又はその誘導体(バリン、ロイシン、イソロイシン、トレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リジン、グリシン、アラニン、アスパラギン、グルタミン、セリン、システイン、シスチン、チロシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、ヒドロキシリジン、アルギニン、オルニチン、ヒスチジンや、それらの硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、クエン酸塩、或いはピロリドンカルボン酸)、納豆菌代謝物、納豆抽出エキス、絹繊維抽出物、植物エキス(赤松樹液、アロエ、葛根、カミツレ、甘草、キュウリ、甘草、米又は米糠、紫根、白樺又は白樺樹液、センブリ、桑白皮、琵琶葉、ヘチマ、牡丹皮、蓬)等が挙げられる。
【0044】
高分子化合物としては、通常の爪用化粧料に用いられるものであれば特に制限されず、例えば、アラビアゴム、ベンゾインゴム、ダンマルゴム、グアヤク脂、アイルランド苔、カラヤゴム、トラガントゴム、キャロブゴム、クインシード、寒天、カゼイン、乳糖、果糖、ショ糖又はそのエステル、トレハロース又はその誘導体、デキストリン、ゼラチン、ペクチン、デンプン、カラギーナン、カルボキシメチルキチン又はキトサン、エチレンオキサイド等のアルキレン(C2〜C4)オキサイドが付加されたヒドロキシアルキル(C2〜C4)キチン又はキトサン、低分子キチン又はキトサン、キトサン塩、硫酸化キチン又はキトサン、リン酸化キチン又はキトサン、アルギン酸又はその塩、ヒアルロン酸又はその塩、コンドロイチン硫酸又はその塩、ヘパリン、エチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、カルボキシエチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、結晶セルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメタアクリレート、ポリアクリル酸塩、ポリエチレンオキサイドやポリプロピレンオキサイド等のポリアルキレンオキサイド又はその架橋重合物、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレンイミン等を用いることができる。
【0045】
抗酸化剤としては、通常の爪用化粧料に用いられるものであれば特に制限されず、例えば、ビタミンC又はその塩、ステアリン酸エステル、ビタミンE又はその誘導体、ノルジヒドログアセレテン酸、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ヒドロキシチロソール、パラヒドロキシアニソール、没食子酸プロピル、セサモール、セサモリン、ゴシポール、プロポリス、SOD、カタラーゼ、グルタチオンパーオキシダーゼ、β-カロチン、植物エキス(ゴマ培養細胞、アマチャ、オトギリソウ、ハマメリス、チョウジ、メリッサ、エンメイソウ、シラカバ、サルビア、マンネンロウ、南天実、エイジツ、イチョウ、緑茶)等が挙げられる。
【0046】
キレート剤としては、通常の爪用化粧料に用いられるものであれば特に制限されず、例えば、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)またはそれらのアルカリ塩、ヒドロキシエタンジスルホン酸(HEDP)、マレイン酸、酒石酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、グルコン酸、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム等が挙げられる。
【0047】
紫外線吸収/遮断剤としては、通常の爪用化粧料に用いられるものであれば特に制限されず、例えばベンゾフェノン誘導体(2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン−スルホン酸ナトリウム、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン等)、パラアミノ安息香酸誘導体(パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルアミノ安息香酸アミル、パラジメチルアミノ安息香酸オクチル等)、メトキシ桂皮酸誘導体(パラメトキシ桂皮酸エチル、パラメトキシ桂皮酸イソプロピル、パラメトキシ桂皮酸オクチル、パラメトキシ桂皮酸2-エトキシエチル、パラメトキシ桂皮酸ナトリウム、パラメトキシ桂皮酸カリウム、ジパラメトキシ桂皮酸モノ-2-エチルヘキサン酸グリセリル等)、サリチル酸誘導体(サリチル酸オクチル、サリチル酸フェニル、サリチル酸ホモメンチル、サリチル酸ジプロピレングリコール、サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸ミリスチル、サリチル酸メチル等)、アントラニル酸誘導体(アントラニル酸メチル等)、ウロカニン酸誘導体(ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル等)、クマリン誘導体、アミノ酸系化合物、ベンゾトリアゾール誘導体、テトラゾール誘導体、イミダゾリン誘導体、ピリミジン誘導体、ジオキサン誘導体、カンファー誘導体、フラン誘導体、ピロン誘導体、核酸誘導体、アラントイン誘導体、ニコチン酸誘導体、ビタミンB6誘導体、ウンベリフェロン、エスクリン、桂皮酸ベンジル、シノキサート、オキシベンゾン、ジオキシベンゾン、オクタベンゾン、スリソベンゾン、ベンゾレソルシノール、アルブチン、グアイアズレン、シコニン、バイカリン、バイカレイン、ベルベリン、ネオヘリオパン、エスカロール、酸化亜鉛、タルク、カオリン等が挙げられる。
【0048】
抗菌・殺菌・消毒薬としては、通常の爪用化粧料に用いられるものであれば特に制限されず、例えば、アクリノール、イオウ、グルコン酸カルシウム、グルコン酸クロルヘキシジン、スルファミン、マーキュロクロム、ラクトフェリン又はその加水分解物、塩化アルキルジアミノエチルグリシン液、トリクロサン、次亜塩素酸ナトリウム、クロラミンT、サラシ粉、ヨウ素化合物、ヨードホルム、ソルビン酸又はその塩、プロピオン酸又はその塩、サルチル酸、デヒドロ酢酸、パラヒドロキシ安息香酸エステル類、ウンデシレン酸、チアミンラウリル硫酸塩、チアミンラウリル硝酸塩、フェノール、クレゾール、p-クロロフェノール、p-クロロ-m-キシレノール、p-クロロ-m-クレゾール、チモール、フェネチルアルコール、O-フェニルフェノール、イルガサンCH3565、ハロカルバン、ヘキサクロロフェン、クロロヘキシジン、エタノール、メタノール、イソプロピルアルコール、ベンジルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、2-フェノキシエタノール、1,2-ペンタンジオール、ジンクピリジオン、クロロブタノール、イソプロピルメチルフェノール、非イオン界面活性剤(ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル等)、両性界面活性剤、アニオン界面活性剤(ラウリル硫酸ナトリウム、ラウロイルサルコシンカリウム等)、カチオン界面活性剤(臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化メチルロザニリン)、ホルムアルデヒド、ヘキサミン、ブリリアントグリーン、マラカイトグリーン、クリスタルバイオレット、ジャーマル、感光素101号、感光素201号、感光素401号、N-長鎖アシル塩基性アミノ酸誘導体及びその酸附加塩、酸化亜鉛、ヒノキチオール、クジン、プロポリス等が挙げられる。
【0049】
動植物抽出物としては、動物由来抽出物、植物由来抽出物の他、海藻抽出物、海水成分、微生物培養代謝物等を利用することもできる。これらは、添加しようとする製品種別、形態に応じて常法的に行われる加工(例えば、粉砕、製粉、洗浄、加水分解、醗酵、精製、圧搾、抽出、分画、ろ過、乾燥、粉末化、造粒、溶解、滅菌、pH調整、脱臭、脱色等を任意に選択、組合わせた処理)を行い、各種の素材から任意に選択して供すれば良い。
【0050】
尚、抽出に用いる溶媒については、供する製品の使用目的、種類、或いは後に行う加工処理等を考慮した上で選択すれば良いが、通常では、水、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブタノール、ペンタンジオール等の低級アルコール或いは含水低級アルコール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、グリセリン等の多価アルコール或いは含水多価アルコール、アセトン、酢酸エチル等の各種有機溶媒の中から選ばれる1種若しくは2種以上の混液を用いるのが望ましい。但し、用途により有機溶媒の含有が好ましくない場合においては、水のみを使用したり、あるいは抽出後に除去しやすいエタノールを採用し、単独又は水との任意の混液で用いたりすれば良く、又、搾取抽出したものでも良い。
【0051】
動植物抽出物として、原料から加水分解により得られる加水分解物を用いることができる。加水分解としては酸、アルカリ、酵素などを用いて行うことができ、加水分解物は通常の方法により得ることができる。また、カチオン化、アルキル化、アルキルカチオン化、シリル化等の誘導体化したものを用いることもできる。
【0052】
尚、植物又は動物系原料由来の添加物を、爪用化粧品類に供する場合、爪の保護をはじめ、保湿、感触・風合いの改善、芳香によるストレスの緩和、細胞賦活(細胞老化防止)、炎症の抑制、爪質の改善、爪の荒れ防止・改善、光沢の付与等の美容的効果のほか、香付け、消臭、増粘、防腐、緩衝等の効果も期待できる。
【0053】
原料とする具体的な植物(生薬)としては、例えば、アーモンド(へん桃)、アイ(藍葉)、アオカズラ(清風藤)、アオキ(青木)、アオギリ又はケナシアオギリ(梧桐)、アオツヅラフジ(木防巳)、アオテンマ、アカシア、アカショウマ(赤升麻)、アカスグリ「果実」、アカツメクサ、アカブドウ、アカミノキ(ログウッド)、アカメガシワ(赤芽柏)、アカミノアカネ又はセイヨウアカネ又はアカネ(茜草根)、アカヤジオウ又はジオウ(地黄)、アギ(阿魏)、アキカラマツ、アキニレ(榔楡皮)、アグアイー・グァスー、アグアヘ(オオミテングヤシ)、アケビ(木通)、アサ(麻子仁)、マルバアサガオ又はアサガオ(牽牛子)、アジサイ(紫陽花)、アシタバ(明日葉)、アズキ(赤小豆)、アスナロ、アセロラ、アセンヤク(阿仙薬)、アチラ(ショクヨウカンナ)、アニス、アビウ、アビウラーナ、アブラナ、アベマキ「果実」、アボカド、アマ、アマチャ(甘茶)、アマチャヅル、アマドコロ(玉竹)、アマナ(光慈姑)、アマランサス(ヒユ、ハゲイトウ、ヒモゲイトウ、センニンコク、スギモリゲイトウ、ホソアオゲイトウ、アオゲイトウ、ハリビユ、アオスズラン、アマラントウス・ヒポコンドリアクス)、アミガサユリ又はバイモ(貝母)、アリストロメリア(ユリズイセン)、アルカナ(アルカンナ)、アルガローボ(キャベ)、アルテア、アルニカ、アルピニア又はカツマダイ(ソウズク)、アロエ(蘆薈)、アロエベラ、アンジェリカ、アンズ又はホンアンズ(杏仁)、アンソッコウ(安息香)、イエローサポテ、イガコウゾリナ(地胆頭)、イカリソウ又はヤチマタイカリソウ(インヨウカク)、イグサ(灯心草)、イタドリ(虎杖根)、イチイ(一位)、イチゴ、イチジク(無花果「果実、葉」)、イチハツ(一初)、イチビ(冬葵子)、イチヤクソウ(一薬草)、イチョウ(銀杏「種子、葉」)、イトヒメハギ(遠志)、イナゴマメ、イヌナズナ(テイレキシ)、イヌビユ(ホナガイヌビユ)、イネ「種子、種皮」、イノンド「種子」、イブキジャコウソウ、イラクサ、イランイラン、イワタバコ(岩萵苣)、イワヒバ又はイワマツ(巻柏)、インゲンマメ、ウーロン茶、ウイキョウ(茴香)、ウィート(チブサノキ)、ウキヤガラ(三稜)、ウグイスカグラ「果実」、ヒメウイキョウ、ウコン(鬱金)、ウキクサ(浮萍)、ウスバサイシン又はケイリンサイシン又はオウシュウサイシン(細辛)、ウスベニアオイ、ウスベニタチアオイ、ウチョウラン、ウツボグサ(夏枯草)、ウド又はシシウド(羌活、独活、唐独活)、ウニャデガト(ウンカリア、キャッツクロー)、ウバ茶、ウメ(烏梅「種子、果肉」)、ウラジロガシ、ウワウルシ(クサコケモモ)、ウンシュウミカン(陳皮)、ウンボク、エストラゴン、エゾウコギ(蝦夷五加)、エゾスズラン、エチナシ(ホソバムラサキバレンギク)、エニシダ、エノキタケ(榎茸)、エビスグサ又はカッシア・トーラ(決明子)、エルカンプレ、エルダーベリー「果実」、エレミ、エリンギィ又はプレロータスエリンジ、エンジュ(槐花、槐花米)、エンドウ、オウギ又はキバナオウギ(黄耆)、ナルコユリ又はカギクルマバナルコユリ(黄精)、オウヒササノユキ又はササノユキ、オウレン(黄連)、オオガタホウケン、オオカラスウリ(カロコン)、オオグルマ(土木香)、オオツヅラフジ(防己)、オオバコ(車前子、車前草)、オオバナアザミ(祁州漏芦、白頭翁)、オオハシバミ(榛子)、オオハシラサボテン、オオバナオケラ又はオケラ(白朮)、オオバナサルスベリ(バナバ)、オオバヤシャブシ「果実」、オオヒラタケ、オオホシグサ(穀精草)、オオミアカテツ、オオミサンザシ又はサンザシ(山査子)、オオミヤシ、オオムギ(大麦)、オカ、オカゼリ(蛇床子)、オクラ「果実」、オグルマ(旋覆)、オクルリヒゴタイ(禹州漏芦、藍刺頭)、オタネニンジン又はトチバニンジン (人参)、オトギリソウ又はコゴメバオトギリソウ又はセイヨウオトギリソウ(弟切草)、オドリコソウ(続断)、オナモミ(蒼耳子)、オニグルミ、オニドコロ又はトコロ又はナガドコロ(ヒカイ)、オニノヤガラ(天麻)、オニユリ又はササユリ又はハカタユリ(百合)、オノエラン、オノニス、オヒョウ(裂葉楡)、オミナエシ(敗醤)、オユーコ、オランダカラシ(クレソン)、オランダゼリ、オランダビユ、オランダミツバ、オリーブ「果実、種子、葉」、オレガノ、オレンジ「果実、果皮」、カイケイジオウ(熟地黄)、カカオ「果実、果皮、種子」、カキ(柿蒂「葉」)、カギカズラ(釣藤鈎)、カキドオシ又はカントリソウ(蓮銭草)、カキラン、ガクアジサイ、カシア、カジノキ(楮実「果実」)、ガジュツ(莪朮)、カシワ(槲樹、槲葉)、カスカリラ、カスカラサグラダ、カスミソウ、カセンソウ、カニクサ(金沙藤)、カニーワ、カーネーション、カノコソウ(吉草根)、カバ、カバアナタケ、カバノキ又はシダレカンバ(白樺)、ガーベラ、カボチャ、カポックノキ「種子」、カホクサンショウ(蜀椒)、ガマ(蒲黄)、カミツレ又はローマカミツレ、カミヤツデ(通草)、カムカム(カモカモ)、カラグワ又はヤマグワ(桑椹)、カラー、カラクサケマン、カラスウリ又はシナカラスウリ(王瓜)、カラスビシャク(半夏)、カラスムギ、ガラナ「種子」、カラホオ(厚朴)、カラヤ、ガリュウ、カリン(木瓜)、ガルシニア、カワミドリ、カワラサイコ(委陵菜、翻白草)、カワヂシャ、カワラタケ、カワラナデシコ(石竹)又はエゾカワラナデシコ(瞿麦、瞿麦子)、カワラニンジン(青蒿)、カワラヨモギ(茵チン蒿)、カンスイ(甘遂)、カンゾウ(甘草)、カンタラアサ、カンデリラ、カントウ、カンナ、カンラン、キイチゴ(エゾイチゴ、オランダイチゴ、エビガライチゴ、ナワシロイチゴ、モミジイチゴ、ヨーロッパキイチゴ)、キウイ「果実、葉」、キカラスウリ(瓜呂根)、キキョウ(桔梗、桔梗根)、キク(菊花、シマカンギク、チョウセンノギク)、キクタニギク、キササゲ(梓実)、ギシギシ(羊蹄根)、キジツ(枳実)、キズタ、キダチアロエ、キダチハッカ、キナ、キナノキ(シンコーナ、アカキナノキ)、キヌア(キノア)、キハダ(黄柏)、キマメ、ギムネマ・シルベスタ、キメンカク、キャベツ、キャベブ「未熟果」、キャラウェー、キュウリ、ギョリュウ(西河柳、てい柳)、キラジャ・サポナリア、キラヤ、キランソウ(金瘡小草)、キンカン「果実」、キンキジュ、ギンセカイ、キンブセン、キンマ、キンミズヒキ(仙鶴草)、キンラン、ギンラン、キンリョウヘン、グァペーバ・ヴェルメーリャ、グアバ「果実」、グアユーレ、クェルクス・インフェクトリア(没食子)、ククイナッツ、クゲヌマラン、クコ(枸杞、枸杞子、枸杞葉、地骨皮)、クサスギカズラ(天門冬)、クズ(葛根)、クスノキ、グースベリー「果実」、クソニンジン(黄花蒿)、クティティリバー、クチナシ(山梔子)、クヌギ(樸ソウ)、クプアス、クベバ、クマザサ、クマツヅラ(馬鞭草)、クララ(苦参)、クランベリー「果実」、クリ「種子、果実、渋皮」、クルクリゴ・ラチフォリア「果実」、グレープフルーツ「果実・葉」、クロウメモドキ、クロガネモチ(救必応)、カメバヒキオコシ又はクロバナヒキオコシ又はヒキオコシ(延命草)、クローブ(丁子、丁香)、グンバイナズナ(セキメイ、セキメイシ)、ケイガイ(荊芥、荊芥穂)、ケイトウ(鶏冠花、鶏冠子)、ゲッカビジン、ゲッケイジュ(月桂樹)、ケナシサルトリイバラ(土茯苓、山帰来)、ゲンチアナ、ゲンノショウコ(老鸛草)、ケンポナシ(キグシ)、コウキセッコク、キシュウミカン(コウジ、タチバナ、オオベニミカン、フクレミカン、サガミコウジ、ポンカン、サンタラ(橘皮))、コウシンバラ(月季花)、コウスイハッカ、コウゾ「果実」、コウチャ(紅茶)、コウホネ(川骨)、コウホン(藁本、唐藁本)、コウリャン、コウリョウキョウ(高良姜)、コエンドロ「果実」、コオウレン(胡黄連)、コガネバナ(黄ゴン)、コケモモ(越橘)、ココヤシ「果実」、ゴシュユ(呉茱萸)、ゴショイチゴ(覆盆子)、コショウ(胡椒)、コスモス、コパイババルサム、コーヒー「種子、葉」、コフキサルノコシカケ(梅寄生)、コブシ又はモクレン(辛夷)、ゴボウ(牛蒡、牛蒡子)、コボタンヅル、ゴマ(胡麻)、ゴマノハグサ(玄参)、ゴミシ(五味子)、サネカズラ又はビナンカズラ又はマツブサ、コムギ(小麦)、米又は米糠「赤糠、白糠」、コメ油、コーラ・アクミナタ「種子」、コーラ・ベラ「種子」、コレウス・フォルスコリ、コロニーリャ、コロハ「果実」、コロンボ、コンズランゴ、コンブ、コンニャク、コンフリー(鰭張草)、サイザル(サイザルアサ)、サイハイラン、サカネラン(エゾサカネラン)、サキシマボタンヅル又はシナボタンヅル又はシナセンニンソウ(威霊仙)、サクラ(オオシマザクラ、ヤマザクラ、オオヤマザクラ、エドヒガシ、マメザクラ、ミヤマザクラ、ソメイヨシノ、タカネザクラ、カスミザクラ、コヒガン、サトザクラ、カンザクラ「葉、花、果実、樹皮(桜皮)」)、サクランボ、ザクロ、ササ、ササバギンラン、サザンカ、サジオモダカ(沢瀉)、サツマイモ、サトウキビ、サトウダイコン、サネブトナツメ(酸棗仁)、サフラン(番紅花、西紅花)、サポジラ、サポテアマリヨ、ザボン「果実」、サボンソウ、サーモンベリー「果実」、サラシナショウマ(升麻)、サランシトウ(砂藍刺頭)、サルビア(セージ)、サワギキョウ(山梗菜)、サワグルミ(山胡桃)、サンカクサボテン、サングレデグラード(クロトン)、サンシクヨウソウ、サンシチニンジン(三七人参)、サンシュユ(山茱萸)、サンショウ(山椒)、サンズコン(山豆根)、シア(カリテ)、シアノキ「果実」、シイタケ(椎茸)、シオン(紫苑)、シカクマメ、ジキタリス、シクンシ(使君子)、シソ又はアオジソ又はチリメンジソ又はカタメンジソ(紫蘇葉、紫蘇子)、シタン、シナノキ、シナホオノキ、シナレンギョウ(連翹)、シメジ(ヒンシメジ、シャカシメジ、ハタケシメジ、オシロイシメジ、ブナシメジ、ホンジメシ、シロタモギタケ)、シモクレン(辛夷)、シモツケソウ、ジャガイモ、シャクヤク(芍薬)、シャジン(沙参)、ジャスミン(マツリカ)、ジャノヒゲ(麦門冬)、ジュウロクササゲ、シュクコンカスミソウ、シュクシャミツ(砂仁、縮砂)、ジュズダマ、シュロ「果実」、シュンラン、ジョウオウヤシ、ショウガ(生姜)、ジョウザンアジサイ(常山)、ショウブ(菖蒲、菖蒲根)、ショズク「果実」、シラカシ「種子」、シラン(ビャッキュウ)、シロゴチョウ「種子」、シロツメクサ(クローバー)、シロトウアズキ(鶏骨草)、シロバナイリス(ニオイイリス)、シロバナツタ「花」、シロバナルーピン、シロミナンテン(南天実)、シンコナサクシルブラ、ジンチョウゲ(瑞香、瑞香花、沈丁花)、シンナモン、シンナモムム・カッシア(桂皮)、スイカ(西瓜)、スイカズラ(金銀花、忍冬)、スイバ(酸模)、スイムベリー「果実」、スターアップル、ステビア、ストロベリー「果実」、スズサイコ(徐長卿)、スギナ(問荊)、スベリヒユ(馬歯けん、馬歯けん子)、スモモ「果実」、スルガラン(オラン)、セイヨウアカマツ「球果」、セイヨウカラマツ、セイヨウキズタ、セイヨウグルミ、セイヨウサンザシ、セイヨウスノキ、セイヨウタンポポ、セイヨウトチノキ(マロニエ)、セイヨウナシ「果実」、セイヨウナツユキソウ、セイヨウニワトコ(エルダー)、セイヨウネズ(ジュニパー、杜松)、セイヨウノコギリソウ(ミルフォイル)、セイヨウバラ、セイヨウフウチョウボク、セイヨウヤドリギ、セイヨウハッカ又はセイヨウヤマハッカ、セイヨウワサビ、セキショウ(石菖根)、セッコク(サクラセッコク、コウキセッコク、オオバナセッコク、オキナワセッコク、ホンセッコク、コチョウセッコク、シカクセッコク、キバナノセッコク)(デンドロビウム、石斛)、セドロン(ボウシュウボク)、ゼニアオイ、ヒロハセネガ、セネガ、セリ、セロリ、センキュウ(川キュウ)、センシンレン(穿心連)、センダン、センニンサボテン、センナ「果実、葉」、センニンソウ(大蓼)、センブリ(当薬)、センボク、ソウカ(草果)、ゾウゲチュウ、ソシンロウバイ、ソバ「種実」、ソメモノイモ、ソラマメ、ダイオウ(大黄)、大根、大豆、ダイダイ(橙皮、枳実)、タカサゴルリヒゴタイ(東南藍刺頭)、タカサブロウ(旱蓮草)、タカトウダイ(大戟)、タカワラビ(狗脊)、ダークスィートチェリー「果実」、タチアオイ、タチジャコウソウ(タイム、百里香)、タチドコロ(ヒカイ)、タチヤナギ、タマリンド「種子」、タマネギ、タムシバ(辛夷)、タラノキ「果実、葉、根皮」、タラヨウ(大葉冬青、一葉茶、苦丁茶、苦灯茶)、ダリア(テンジクボタン)、タルウィ、タンキリマメ、タンシウチワ、タンジン(丹参)、タンポポ(蒲公英)又はシロバナタン
ポポ又はモウコタンポポ、ダンマル、チェリー「果実」、チガヤ「果実、根、芽」、チクセツニンジン(竹節人参)、チコリ、チャンカピエドラ(キダチコミカンソウ)、チューリップ、チョコノステイ、チョウセンアザミ(アーティチョーク)、チョウセンダイオウ(大黄)、チョウセンニレ(蕪夷)、チョウセンヨモギ(艾葉)、チョレイマイタケ(猪苓)、チョロギ、ツキミソウ、ツクシサカネラン、ツクリタケ(マッシュルーム)、ツチアケビ、ツバキ、ツボクサ、ツメクサ(漆姑草)、ツユクサ(鴨跖草)、ツルアズキ(赤小豆)、ツルツチアケビ、ツルドクダミ(何首烏)、ツルナ(蕃杏)、ツルニンジン(四葉参)、ツルマメ、ツワブキ、デイコ、テウチグルミ、デュベリー「果実」、テングサ、テンチャ(甜茶)、テンダイウヤク(烏薬)、トウガ(冬瓜子)、トウカギカズラ、トウガラシ(番椒)、トウキ(当帰)、トウキンセンカ(マリーゴールド)、トウサイカチ、トウナベナ(川断)、トウモロコシ又はトウモロコシ毛(南蛮毛)、トウネズミモチ(女貞子)、トウリンドウ又はチョウセンリンドウ(竜胆)、トクサ(木賊)、ドクダミ(十薬)、トコン(吐根)、トシシ又はマメダオシ又はネナシカズラ、トチュウ(杜仲「樹皮、葉、根」)、トネリコ(秦皮)、トマト、トラガント、トリアカンソス「種子」、トリュフ(セイヨウショウロタケ)、トルコキキョウ、トルメンチラ、ドロノキ、トロロアオイ、トンカマメ、ナイゼリアベリー「果実」、ナガイモ又はヤマノイモ(山薬)、ナギイカダ(ブッチャーブルーム)、ナギナタコウジュ、ナズナ、ナタネ、ナタマメ又はタテハキ(刀豆)、ナツミカン、ナツメ(大棗)、ナニワイバラ(金桜子)、ナベナ(続断)、ナメコ、ナンキンマメ(落花生)、ナンテン(南天実)、ナンバンカラムシ(苧麻)、ニオイスミレ、ニガキ(苦木)、ニガヨモギ(苦艾)、ニクズク、ケイ又はニッケイ又はセイロンニッケイ又はヤブニッケイ(桂皮)又はケイシ(桂枝)、ニョホウチドリ、ニラ(韮子)、ニワトコ(接骨木「果実、花、茎、葉」)、ニンニク(大蒜)、ヌルデ(五倍子)、ネギ、ネムノキ又はネブ又はネビ又はネムリノキ又はジゴクバナ(合歓)、ノアザミ(大薊)、ノイバラ(営実)、ノウゼンカズラ(凌霄花)、ノゲイトウ、ノコギリソウ、ノダケ(前胡)、ノバラ、ノモモ、パイナップル「果実」、ハイビスカス(ブッソウゲ、フウリンブッソウゲ、ローゼル)、ハイリンドウ、ハウチワ、パウ・ドーセ、ハカマウラボシ(骨砕補)、ハクカユマトウ、ハクサンチドリ、ハクセン(白癬皮)、ハクルベリー「果実」、ハコベ(繁縷)、ハシバミ(榛子)、ハシリドコロ(ロート根)、バジル、ハス(蓮、蓮肉、蓮子)、パセリ(オランダゼリ)、ハダカムギ、バタタ、ハチク又はマダケ(竹茹)、パチョリー、ハッカ(薄荷、薄荷葉)、ハッショウマメ、ハトムギ(ヨクイニン)、ハナスゲ(知母)、バナナ、ハナハッカ、ハナビシ(シツリシ、シシツリ)、バニラビンズ、パパイヤ、ハハコグサ(鼠麹草)、パハロボボ、ハブ「全草、茎、葉」、パプリカ、ハマカキラン、ハマゴウ又はミツバハマゴウ(蔓荊子)、ハマスゲ(香附子)、ハマビシ(シツ莉子)、ハマナス(マイカイ花)、ハマボウフウ(浜防風)、ハマメリス、パーム、バラ(薔薇)、バラータ、バラタゴムノキ、ハラタケ(ハラタケ、シロオオハラタケ、ウスキモリノカサ)、ハラン、パリウルス(セイヨウハマナツメ)、パリエタリア、ハルカンラン、バルサミーナ(ツルレイシ、ニガウリ)、ハルニレ(楡皮、楡白皮、楡葉)、バルバスコ、ハルリンドウ、ハンダイカイ(胖大海)、パンノキ、ヒオウギ(射干)、ヒカゲツルニンジン(党参)、ピーカンナッツ、ヒガンバナ(石蒜、蔓珠沙華)、ヒグルマダリア、ヒゴタイ、ヒシ(菱実)、ピスタチオ、ビート、ヒトツバ(石葦)、ヒトツバエニシダ、ヒナギク(デージー)、ヒナタイノコズチ(牛膝)、ヒナチヨドリ、ヒノキ、ヒバ、ヒマシ、ヒマワリ、ピーマン、ヒメウズ(天葵)、ヒメガマ(香蒲)、ヒメマツタケ(カワリハラタケ、ヒロマツタケ)、ヒメムヨウラン、ピメンタ「果実」、ビャクシ、ビャッキュウ、ヒユ「果実」、ヒヨコマメ、ヒラマメ、ビロウドアオイ、ヒロハオキナグサ(白頭翁)、ビワ「果実、葉、茎」、ビンロウ(大服皮、檳榔子)、プーアル茶、フウトウカズラ(南籐)、フキ、フキタンポポ(款冬花、款冬葉)、フジバカマ(蘭草)、フジマメ(扁豆)、フジモドキ(チョウジザクラ、芫花)、ブドウ「果実、果皮、種子、葉」、ブナ、フユムシナツクサタケ(冬虫夏草)、ブラジルカンゾウ、ブラジルニンジン、ブラジルヤシ、ブラジルゾウゲヤシ、ブラックカーラント「果実」、ブラックベリー、ブラーニェン、プラム「果実」、フルセラリア、ブルーベリー(セイヨウヒメスノキ)、プルーン、フローラルブランカ、ブロンドサイリウム、ブンドウ(緑豆)、ヘーゼルナッツ、ヘチマ、ヘツカラン、ベニバナ(紅花)、ヘネケン、ベラドンナ、ベリー「果実」、ペルセア、ペルビアンバーグ、ペレスキア・グランディフォリア、ベンケイソウ又はイキクサ(景天)、ボイセンベリー「果実」、ホウキギ又はニワクサ又はネンドウ又はハハキギ・コキア(地膚子)、ホウサイラン、ホウセンカ(鳳仙、急性子、透骨草)、ポウテリア・サポタ、ポウテリア・ルクマ、ホウノキ、ホウレンソウ、ホオズキ(登呂根)、ホオノキ(和厚朴、朴)、ボケ(木瓜)、ホソバアブラギク(苦ヨク)、ホソバオグルマ、ホソバナオケラ(蒼朮)、ホソバノキリンソウ(景天三七)、ホソババレンギク、ボダイジュ(菩醍樹)、ボタン(牡丹「花、葉、茎、樹皮」)、ボタンピ(牡丹皮)、ホップ、ホホバ、ボリジ(ルリチシャ)、ボルドー、ホワートルベリー「果実」、ホンオニク(肉じゅ蓉、大芸)、ホンセッコク(鉄皮石斛、雀山石斛)、マイズルテンナンショウ(天南星)、マイタケ(舞茸)、マオウ(麻黄)、マカ、マカデミアナッツ、マーガレット(モクシュンギク)、マクリ(海人草)、マグワ(桑白皮「樹皮、葉」)、マグノリア・スプレンゲリ、マサランヅーバ、マサランズーバ・ド・セアラー、マシェイラ・デ・ボイ、マシュア(タマノウゼンハレン、キュウコンキンレンカ)、マタタビ(木天蓼)、マツカサ、松「葉、樹皮、根」、マッタ・オーリョ、マツタケ(松茸)、マツホド(茯苓)、マティコ(コルドンシージョ)、マヨラム(ハナハッカ)、マルバノジャジン(苦参)、マルベリー「果実」、マルメロ、マレイン(ビロウドモウズイカ)、マンゴー、マンゴスチン、マンサーニャ(アンデスカミツレ)、マンシュウグルミ、マンダリン「果実」、マンネンタケ(霊芝)、キジツ(枳実「果実」)、ミシマサイコ(柴胡)、ミズオオバコ又はミズアサガオ(竜舌草)、ミゾカクシ(半辺蓮)、ミソハギ(千屈菜)、ミチヤナギ又はニワヤナギ(篇蓄)、ミツガシワ、ミツバ、ミドリサポテ、ミドリハッカ、ミモザ、ミョウガ、ミラクルフルーツ「果実」、ミルラ、ミロバラン、ムギワラギク、ムクゲ(木槿)、ムクノキ、ムクロジ(延命皮)、ムニャ、ムラサキ(紫根)、ムラサキシキブ又はオオムラサキシキブ(紫珠)、ムラサキトウモロコシ、ムラサキナツフジ(昆明鶏血藤)、メガカンサ・オプンティカ、メシマコブ(桑黄)、メハジキ(益母草)、メボウギ、メマツヨイグサ(月見草)、メラロイカ、メリッサ、メリロート、メロン「果実」、モウコヨモギ、モウソウチク、モクキリン、モジェ(コショウボク)、モチノキ、モッコウ(木香)、モミジバダイオウ、モモ(桃「葉、種子、花、果実」)、モヤシ、モレロチェリー「果実」、モロヘイヤ(黄麻)、ヤカワムラサキイモ、ヤクチ(益智)、ヤクヨウガレーガ、ヤグルマソウ(ヤグルマギク)、ヤグルマハッカ、ヤーコン、ヤーバサンタ、ヤシャブシ(矢車)又はヒメヤシャブシ又はオオバヤシャブシ「果実、果皮、果穂」、ヤチヤナギ、ヤツデ(八角金盤)、ヤドリギ(柳寄生)、ヤナギ(カワヤナギ、タチヤナギ、シダレヤナギ、アカメヤナギ、ネコヤナギ、イヌコリヤナギ、キヌヤナギ、コリヤナギ、ウンリュウヤナギ、ミヤマヤナギ、ヤシ、ヤマヤナギ、オオバヤナギ、タイリクキヌヤナギ、キツネヤナギ、ドロノキ)、ヤナギタデ「葉、茎」、ヤーバサンタ、ヤブガラシ、ヤブコウジ(紫金牛)、ヤブタバコ(鶴虱、天名精)、ヤマゴボウ(商陸)、ヤマドリタケ(ポルチーニ、セップ、シュタインピルツ)、ヤマハンノキ(山榛)、ヤマモモ(楊梅皮)、ヤマヨモギ、 ユーカリ、ユキノシタ(虎耳草)、ユッカ又はフレビフォリア、ユズ「果実」、ユリ、ヨロイグサ、ヨモギ(艾葉)、ライガン(雷丸)、ライム「果実」、ライムギ、ラカンカ「果実」、ラズベリー「葉、果実」、ラタニア(クラメリア)、ラッキョウ又はエシャロット(薤白)、ラベンダー、リュウガン(竜眼肉)、リュウゼツラン(アオノリュウゼツラン、フクリンリュウゼツラン)、リョクチャ(緑茶)、リンゴ「果実、種子、葉、根」、リンドウ、ルバス又はスアビシムス(甜涼)、ルリタマアザミ(ウラジロヒゴタイ、新彊藍刺頭)、レイシ(茘枝、茘枝核)、レタス(チシャ)、レッドカーラント「果実」、レッドピタヤ、レモン「果実」、レモングラス、レンギョウ又はシナレンギョウ(連翹)、レンゲソウ、ロウバイ(蝋梅)、ロウヤシ、ロコン(ヨシ、蘆根)、ローガンベリー「果実」、ローズマリー(マンネンロウ)、ローズヒップ(ノバラ)、ワサビ、ワタフジウツギ(密蒙花)、ワレモコウ(地楡)等が挙げられる。
【0054】
海藻類としては、海藻[緑藻類:クロレラ・ブルガリス、クロレラ・ピレノイドサ、クロレラ・エリプソイデイア、アオノリ(ウスバアオノリ、スジアオノリ、ヒラアオノリ、ボウアオノリ、ホソエダアオノリ)、アナアオサ(アオサ)]、海藻[褐藻類:コンブ(マコンブ、リシリコンブ、ホソメコンブ、ミツイシコンブ)、ワカメ、ヒロメ、アオワカメ、ジャイアントケルプ(マクロシスティス・ピリフェラ、マクロシスティス・インテグリフォリア、ネオシティス・ルエトケアーナ)、ヒジキ、ヒバマタ、ウミウチワ、ウスバウミウチワ、キレバノウミウチワ、アカバウミウチワ、コナウミウチワ、オキナウチワ、ウスユキウチワ、エツキウミウチワ]、海藻[紅藻類:ヒジリメン、マクサ(テングサ)、ヒラクサ、オニクサ、オバクサ、カタオバクサ、ヤタベグサ、ユイキリ、シマテングサ、トサカノリ、トゲキリンサイ、アマクサキリンサイ、キリンサイ、ビャクシンキリンサイ、ツノマタ、オオバツノマタ、トチャカ(ヤハズツノマタ)、エゾツノマタ、トゲツノマタ、ヒラコトジ、コトジツノマタ、イボツノマタ、マルバツノマタ、ヒラコトジ、スギノリ、シキンノリ、カイノリ、ヤレウスバノリ、カギウスバノリ、スジウスバノリ、ハイウスバノリ、アカモミジノリ]等が代表的なものとして挙げられる。
【0055】
又、その他の藻類、例えば、緑藻類(クラミドモナス属:クラミドモナス、アカユキモ、ドゥナリエラ属:ドゥナリエラ、クロロコッカス属:クロロコッカス、クワノミモ属:クワノミモ、ボルボックス属:オオヒゲマワリ、ボルボックス、パルメラ属、ヨツメモ属、アオミドロ属:ヒザオリ、アオミドロ、ツルギミドロ属、ヒビミドロ属:ヒビミドロ、アオサ属:アナアオサ、アミアオサ、ナガアオサ、カワノリ属:カワノリ、フリッチエラ属、シオグサ属:オオシオグサ、アサミドリシオグサ、カワシオグサ、マリモ、バロニア属:タマゴバロニア、タマバロニア、マガタマモ属:マガタマモ、イワヅタ属:フサイワヅタ、スリコギヅタ、ヘライワヅタ、クロキヅタ、ハネモ属、ミル属:ミル、クロミル、サキブチミル、ナガミル、ヒラミル、カサノリ属:カサノリ、ジュズモ属:フトジュズモ、タマジュズモ、ミゾジュズモ、ミカヅキモ属、コレカエテ属、ツヅミモ属、キッコウグサ属:キッコウグサ、ヒトエグサ属:ヒトエグサ、ヒロハノヒトエグサ、ウスヒトエグサ、モツキヒトエ、サヤミドロ属、クンショウモ属、スミレモ属:スミレモ、ホシミドロ属、フシナシミドロ属等)。
【0056】
藍藻類(スイゼンジノリ属:スイゼンジノリ、アオコ属、ネンジュモ属:カワタケ、イシクラゲ、ハッサイ、ユレモ属、ラセンモ(スピルリナ)属:スピルリナ、トリコデスミウム(アイアカシオ)属等)。
【0057】
褐藻類(ピラエラ属:ピラエラ、シオミドロ属:ナガミシオミドロ、イソブドウ属:イソブドウ、イソガワラ属:イソガワラ、クロガシラ属:グンセンクロガシラ、カシラザキ属:カシラザキ、ムチモ属:ムチモ、ヒラムチモ、ケベリグサ、アミジグサ属:アミジグサ、サキビロアミジ、サナダグサ属:サナダグサ、フクリンアミジ、コモングサ属:コモングサ、ヤハズグサ属:エゾヤハズ、ヤハズグサ、ウラボシヤハズ、ジガミグサ属:ジガミグサ、ウミウチワ属:ウミウチワ、コナウミウチワ、アカバウミウチワ、ナミマクラ属:ヒルナミマクラ、ソメワケグサ属:ソメワケグサ、ナバリモ属:ナバリモ、チャソウメン属:モツキチャソウメン、マツモ属:マツモ、ナガマツモ属:ナガマツモ、オキナワモズク属:オキナワモズク、ニセフトモズク属:ニセフトモズク、フトモズク属:フトモズク、イシモズク属:イシモズク、クロモ属:クロモ、ニセモズク属:ニセモズク、モズク属:モズク、イシゲ属:イシゲ、イロロ、イチメガサ属:イチメガサ、ケヤリ属:ケヤリ、ウミボッス属:ウミボッス、ウルシグサ属:ウルシグサ、ケウルシグサ、タバコグサ、コンブモドキ属:コンブモドキ、ハバモドキ属:ハバモドキ、ハバノリ属:ハバノリ、セイヨウハバノリ属:セイヨウハバノリ、コモンブクロ属:コモンブクロ、エゾブクロ属:エゾブクロ、フクロノリ属:フクロノリ、ワタモ、チシマフクロノリ属:チシマフクロノリ、カゴメノリ属:カゴメノリ、ムラリドリ属:ムラチドリ、サメズグサ属:サメズグサ、イワヒゲ属:イワヒゲ、ヨコジマノリ属:ヨコジマノリ、カヤモノリ属:カヤモノリ、ウイキョウモ属:ウイキョウモ、ツルモ属:ツルモ、アナメ属:アナメ、スジメ属:スジメ、ミスジコンブ属:ミスジコンブ、アツバミスジコンブ、コンブ属:ガツガラコンブ、カキジマコンブ、オニコンブ、ゴヘイコンブ、ナガコンブ、エンドウコンブ、オオチヂミコンブ、トロロコンブ属:トロロコンブ、アントクメ属:アントクメ、カジメ属:カジメ、ツルアラメ、クロメ、キクイシコンブ属:キクイシコンブ、ネジレコンブ属:ネジレコンブ、クロシオメ属:クロシオメ、ネコアシコンブ属:ネコアシコンブ、アラメ属:アラメ、アイヌワカメ属:アイヌワカメ、チガイソ、オニワカメエゾイシゲ属:エゾイシゲ、ヤバネモク属:ヤバネモク、ラッパモク属:ラッパモク、ジョロモク属:ウガノモク、ジョロモク、ヒエモク、ホンダワラ属:タマナシモク、イソモク、ナガシマモク、アカモク、シダモク、ホンダワラ、ネジモク、ナラサモ、マメタワラ、タツクリ、ヤツマタモク、ウミトラノオ、オオバモク、フシズシモク、ハハキモク、トゲモク、ヨレモク、ノコギリモク、オオバノコギリモク、スギモク属:スギモク、ウキモ属:オオウキモ、ブルウキモ属:ブルウキモ、カヤモノリ属:カヤモノリ等)。
【0058】
紅藻類(ウシケノリ属:ウシケノリ、フノリノウシケ、アマノリ属:アサクサノリ、スサビノリ、ウップルイノリ、オニアマノリ、タサ、フイリタサ、ベニタサ、ロドコルトン属:ミルノベニ、アケボノモズク属:アケボノモズク、コナハダ属:ハイコナハダ、ヨゴレコナハダ、アオコナハダ、ウミゾウメン属:ウミゾウメン、ツクモノリ、カモガシラノリ、ベニモズク属:ベニモズク、ホソベニモズク、カサマツ属:カサマツ、フサノリ属:フサノリ、ニセフサノリ属:ニセフサノリ、ソデガラミ属:ソデガラミ、ガラガラ属:ガラガラ、ヒラガラガラ、ヒロハタマイタダキ属:ヒロハタマイタダキ、タマイタダキ属:タマイタダキ、カギケノリ属:カギノリ、カギケノリ、テングサ属:ヒメテングサ、ハイテングサ、オオブサ、ナンブグサ、コヒラ、ヨヒラ、キヌクサ、ヒビロウド属:ヒビロウド、ヒメヒビロウド、イソムメモドキ属:イソムメモドキ、 ミチガエソウ属:ミチガエソウ、リュウモンソウ属:リュウモンソウ、ヘラリュウモン、ニセカレキグサ属:ニセカレキグサ、オキツバラ属:オオバオキツバラ、アカバ属:アカバ、マルバアカバ、ナミノハナ属:ホソバナミノハナ、ナミノハナ、サンゴモドキ属:ガラガラモドキ、シオグサゴロモ属:シオグサゴロモ、イワノカワ属:エツキイワノカワ、カイノカワ属:カイノカワ、カニノテ属:カニノテ、サンゴモ属:サンゴモ、ムカデノリ属:ムカデノリ、スジムカデ、カタノリ、ヒラムカデ、キョウノヒモ、サクラノリ、ニクムカデ、タンバノリ、ツルツル、フダラク、マルバフダラク、イソノハナ属:ヌラクサ、クロヌラクサ、オオムカデノリ、ヒラキントキ属:ヒラキントキ、マタボウ属:マタボウ、キントキ属:チャボキントキ、キントキ、マツノリ、コメノリ、トサカマツ、ヒトツマツ、フシキントキ、ツノムカデ、ナガキントキ、スジムカデ、カクレイト属:オオバキントキ、イトフノリ属:イトフノリ、ナガオバネ属:ナガオバネ、フノリ属:ハナフノリ、フクロフノリ、マフノリ、カレキグサ属:カレキグサ、トサカモドキ属:ホソバノトサカモドキ、ヒロハノトサカモドキ、ヤツデガタトサカモドキ、クロトサカモドキ、ネザシノトサカモドキ、ユウソラ、エツキノトサカモドキ、ナンカイトサカモドキ、ヒメトサカモドキ、キヌハダ属:キヌハダ、エゾトサカ属:エゾトサカ、ツカサノリ属:エナシカリメニア、オオツカサノリ、ハナガタカリメニア、ホウノオ属:ホウノオ、ヒカゲノイト属:ヒカゲノイト、ウスギヌ、ニクホウノオ属:ニクホウノオ、ベニスナゴ属:ベニスナゴ、ススカケベニ属:ススカケベニ、オカムラグサ属:ヤマダグサ、ミリン属:ミリン、ホソバミリン、トサカノリ属:キクトサカ、エゾナメシ属:エゾナメシ、イソモッカ属:イソモッカ、ユカリ属:ユカリ、ホソユカリ、イバラノリ属:イバラノリ、サイダイバラ、タチイバラ、カギイバラノリ、キジノオ属:キジノオ、イソダンツウ属:イソダンツウ、アツバノリ属:アツバノリ、オゴノリ属:オゴノリ、ツルシラモ、シラモ、オオオゴノリ、ミゾオコノリ、カバノリ、ベニオゴノリ、フクレシノリ、ムラサキカバノリ、シンカイカバノリ、トゲカバノリ、カタオゴノリ、リュウキュウオゴノリ、セイヨウオゴノリ、イツツギヌ、ユミガタオゴノリ、クビレオゴノリ、モサオゴノリ、キヌカバノリ、テングサモドキ属:ハチジョウテングサモドキ、フシクレノリ属:フシクレノリ、ナミイワタケ属:ナミイワタケ、カイメンソウ属:カイメンソウ、オキツノリ属:オキツノリ、サイミ属:イタニグサ、サイミ、ハリガネ、ハスジグサ属:ハスジグサ、スギノリ属:イカノアシ、ホソイボノリ、ノボノリ、クロハギンナンソウ属:クロハギンナンソウ、アカバギンナンソウ属:アカバギンナンソウ、ヒシブクロ属:ヒシブクロ、マダラグサ属:トゲマダラ、エツキマダラ、タオヤギソウ属:タオヤギソウ、ハナサクラ、フクロツナギ属:フクロツナギ、スジコノリ、ハナノエダ属:ハナノエダ、ヒラタオヤギ属:ヒラタオヤギ、ダルス属:ダルス、マサゴシバリ、アナダルス、ウエバグサ属:ウエバグサ、ベニフクロノリ属:ベニフクロノリ、フシツナギ属:フシツナギ、ヒメフシツナギ、ヒロハフシツナギ、ワツナギソウ属:ヒラワツナギソウ、ウスバワツナギソウ、イギス属:イギス、ケイギス、ハリイギス、ハネイギス、アミクサ、エゴノリ属:エゴノリ、フトイギス、サエダ属:サエダ、チリモミジ属:チリモミジ、コノハノリ科:ハブタエノリ、コノハノリ、スズシロノリ、ウスベニ属:ウスベニ、ハスジギヌ属:ハスジギヌ、ナガコノハノリ属:ナガコノハノリ、スジギヌ属:スジギヌ、アツバスジギヌ、ハイウスバノリ属:カギウスバノリ、ヤレウスバノリ、スジウスバノリ、ハイウスバノリ、ウスバノリモドキ属:ウスバノリモドキ、アヤニシキ属:アヤニシキ、アヤギヌ属:アヤギヌ、ダジア属:エナシダジア、シマダジア属:イソハギ、シマダジア、ダジモドキ属:ダジモモドキ、イトグサ属:モロイトグサ、フトイグサ、マクリ属:マクリ、ヤナギノリ属:ハナヤナギ、ユナ、ヤナギノリ、モツレユナ、ベニヤナギコリ、モサヤナギ、ササバヤナギノリ、ソゾ属:クロソゾ、コブソゾ、ハネソゾ、ソゾノハナ、ハネグサ属:ハネグサ、ケハネグサ、コザネモ属:コザネモ、イソムラサキ、ホソコザネモ、ヒメゴケ属:ヒメゴケ、クロヒメゴケ、ヒオドシグ属:キクヒオドシ、ヒオドシグサ、ウスバヒオドシ、アイソメグサ属:アイソメグサ、スジナシグサ属:スジナシグサ、イソバショウ属:イソバショウ、フジマツモ属:フジマツモ、ノコギリヒバ属:ハケサキノコギリヒバ、カワモズク属:カワモズク、アオカワモズク、ヒメカワモズク、イデユコゴメ属:イデユコゴメ、オキチモズク属:オキチモズク、イトグサ属、チノリモ属:チノリモ、チスジノリ属:チスジノリ等)。
【0059】
車軸藻類(シャジクモ属、シラタマモ属、ホシツリモ属:ホシツリモ、リクノタムヌス属、フラスコモ属:ヒメフラスコモ、チャボフラスコモ、トリペラ属等)、黄色藻類(ヒカリモ属:ヒカリモ等)等。
【0060】
又、動物系原料由来の素材としては、鶏冠抽出物、牛又は豚、人の胎盤抽出物、牛又は豚の胃、十二指腸、腸、脾臓の抽出物若しくはその分解物、牛又は豚の脳組織の抽出物、牛・豚又は魚類のコラーゲン加水(酸、アルカリ、酵素等)分解物や水溶性コラーゲン又はアシル化コラーゲン等のコラーゲン誘導体、牛・豚又は魚類のエラスチン又はエラスチン加水分解物(酸、アルカリ、酵素等)又は水溶性エラスチン誘導体、ケラチン及びその分解物又はそれらの誘導体、シルク蛋白及びその分解物又はそれらの誘導体、豚又は牛血球蛋白分解物(グロビンペプチド)、牛又は豚へモグロビン分解物(ヘミン、ヘマチン、ヘム、プロトヘム、ヘム鉄等)、牛乳、カゼイン及びその分解物又はそれらの誘導体、脱脂粉乳及びその分解物又はそれらの誘導体、ラクトフェリン又はその分解物、鶏卵成分、魚肉分解物、核酸関連物質(リボ核酸、デオキシリボ核酸)等。
【0061】
又、植物又は動物系原料由来の素材としては、遺伝子組み替え体や細胞融合体由来の任意の部位、細胞、組織、器官、代謝物等も使用することができる。更に、任意の部位、細胞、組織、器官等を細胞培養することで得られる、例えば未分化細胞群や分化途中の細胞群等も使用することができる。
【0062】
(14)海洋成分
深層水等の海水類、例えば、海水塩、海水乾燥物、死海又は大西洋又は太平洋の海より得た無機塩(塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、塩化カリウム等)、海泥又は泥(ファンゴ)類、例えば、イタリアファンゴ、ドイツファンゴ、アイフェルファンゴ、フライブルグファンゴ等の各地の海泥又は泥(含有成分:二酸化珪素、二酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化マンガン、酸化ナトリウム、酸化カリウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化ストロンチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、クロム、鉄、銅、ニッケル、亜鉛、鉛、マンガン、ヒ素、水)、聖徳石、黒耀石等。
【0063】
(15)微生物培養代謝物
酵母代謝物、酵母菌抽出エキス、細菌代謝物、細菌抽出エキス、カビ又は放線菌代謝物、カビ又は放線菌抽出エキス、納豆菌代謝物、納豆抽出エキス、米発酵エキス、米糠(赤糠、白糠)発酵エキス、ユーグレナ抽出物又はその分解物又はそれら水溶性誘導体、トレハロース又はその誘導体、生乳又は脱脂粉乳の乳酸発酵物、マメ科植物の乳酸菌発酵物、ココヤシ属植物の乳酸菌発酵物等。
【0064】
本発明の爪保護・改善剤、爪用化粧料組成物の剤形は任意であり、液状製剤としても、また、貼付型シート製剤としてもよい。液状製剤としては、ネイルエナメル、ネイルベースコート、ネイルトップコート、ネイルエナメルリムーバー、キューティクルリムーバー、ネイルトリートメント、ネイルローション、ネイルクリーム、キューティクルクリーム、キューティクルオイル、ハードナー、リッジフィラー、プレプライマー、ネイルグルー等が挙げられる。貼付型シート製剤としては、ネイルケアシートパック、ネイルトリートメントシートパック、シルクラップ等が挙げられ、爪に用いる製剤や爪用化粧料全般への応用が可能である。
【実施例1】
【0065】
〔製造例〕
以下に、比較例及び製造例を上げて説明するが、本発明がこれらに制約されるものではない。
【0066】
(比較例1)
氷酢酸を用意し、この氷酢酸と35%過酸化水素水とを重量比で8:2に採取して、これらを均一に混合して過酢酸溶液100gを調製する。この過酢酸溶液中によく洗浄した脱脂羊毛を10g入れ、撹拌しながら羊毛ケラチンを60℃で3時間加水分解した。次に加水分解された羊毛ケラチンを取り出し、水で洗浄し、これを50℃に保温した0.5モルのアンモニア水100gによく撹拌しながら溶解させた。このアンモニア水溶液から濾過布でアンモニア水溶液に溶解しないものを除き、濾過液を硫酸を用いてpHを4以下に調整した。これを遠心分離し、上清の透明なγ−ケラトース液を得た。これをエバポレーターで濃縮後、透析により精製し、スプレードライヤーで粉末化し、平均分子量(MW)20200のγ−ケラトース加水分解物を得た。
【0067】
(比較例2)
氷酢酸と35%過酸化水素水とを重量比で8:2に採取して、これらを均一に混合して過酢酸溶液100gを調製する。この過酢酸溶液中によく洗浄した脱脂羊毛を10g入れ、撹拌しながら羊毛ケラチンを60℃で3時間加水分解した。次に加水分解された羊毛ケラチンを取り出し、水で洗浄し、これを50℃に保温した0.5モルのアンモニア水100gによく撹拌しながら溶解させた。このアンモニア水溶液から濾過布でアンモニア水溶液に溶解しないものを除き、濾過液を硫酸を用いてpHを4以下に調整した。pH調整後、乳白色に析出してきたタンパク質のα−ケラトースを含むアンモニア水溶液を透析により精製し、スプレードライヤーで乾燥し、平均分子量(MW)28000のα−ケラトース加水分解物を得た。
【0068】
(製造例1)
比較例1で得たγ−ケラトース加水分解物に、グリシジルトリメチルアンモニウムクロリドを付加反応させた。pH10の水酸化ナトリウム水溶液100gに製造例1で得たγ−ケラトース加水分解物を10g溶解し、65℃に保温した。この溶液にアルキルカチオン化剤であるグリシジルトリメチルアンモニウムクロライドを10mL添加し、最初の1時間はpHの低下を補正しながら18時間撹拌した。この反応液に塩酸を加えて反応液のpHを酸性にすることにより反応を停止させた。未反応物の除去のために、これを分子量分画5000の透析用セロハンチューブを用いて蒸留水で透析し、不溶物を濾過し、これを噴霧乾燥で粉末化し、付加率53.1%のγ−ケラトース加水分解物アルキルカチオン化誘導体(ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム付加)を得た。
【0069】
(製造例2)
比較例1で得たγ−ケラトース加水分解物に、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルラウリルジメチルアンモニウムクロライドを付加反応させた。pH10の水酸化ナトリウム水溶液中に製造例1で得たγ−ケラトース加水分解物を20%(w/v)となるよう溶解し、これを60℃に保温した。これに5mLのアルキルカチオン化剤である3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルラウリルジメチルアンモニウムクロライドを添加し、最初の1時間はpHの低下を補正しながら18時間撹拌した。未反応物の除去のために、これを分子量分画5000の透析用セロハンチューブを用いて透析し、不溶物を濾過し、これを噴霧乾燥で粉末化し、付加率56.3%のγ−ケラトース加水分解物アルキルカチオン化誘導体(ヒドロキシプロピルラウリルジメチルアンモニウムクロライド付加)を得た。
【0070】
(製造例3)
比較例2で得たα−ケラトース加水分解物に、グリシジルトリメチルアンモニウムクロライドを付加反応させた。pH10の水酸化ナトリウム水溶液100gに製造例3で得たα−ケラトース加水分解物を10g溶解し、65℃に保温した。この溶液にカチオン化剤であるグリシジルトリメチルアンモニウムクロライドを10mL添加し、最初の1時間はpHの低下を補正しながら18時間撹拌した。この反応液に塩酸を加えて反応液のpHを酸性にすることにより反応を停止させた。未反応物の除去のために、これを分子量分画5000の透析用セロハンチューブを用いて蒸留水で透析し、不溶物を濾過し、これを噴霧乾燥で粉末化し、付加率55.3%のα−ケラトース加水分解物アルキルカチオン化誘導体(ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム付加)を得た。
【実施例2】
【0071】
[試験1]表面観察試験
比較例1と製造例1〜2にて得られた試験溶液と対照(水)を二枚爪や欠けやすいなど、日常から爪に悩む21歳から27歳の女性6名の被験者に対し、朝晩1日2回、20日間連続して塗布してもらった。塗布前と20日目に爪の表面状態をビデオマイクロスコープ(VH−6110 (株)キエーンス製)にて表面観察を行った。また、爪の先端部を爪切りで採取して、得られた爪小片を走査型電子顕微鏡(JSM−5200 日本電子(株)製)使用して、爪表面の状態を観察した。また、試験後には使用効果及び使用感のアンケートを行った。なお、試験期間中のネイルエナメルは、個人の任意で行った。
【0072】
[試験1−1]爪の表面状態の観察
マイクロスコープ並びに電子顕微鏡を用いて爪の表面状態の観察を行った。試験の10目と20日目の表面状態の変化を観察し、下記の評価基準により採点を行った。マイクロスコープによる観察においては、艶の付与と二枚爪(遊離縁の欠けも含む)の改善の2点について、以下表1に示す評価基準で採点した。電子顕微鏡による観察においては、角質細胞の剥離度より、以下表1に示す評価基準で採点した。得られた結果を数値化し、その数値の平均値で爪の改善度合いを評価した。結果を表2に示す。
【表1】

【0073】
【表2】

【0074】
表2のとおり、本発明品であるアルキルカチオン化ケラチン誘導体は痛んだ爪に艶を付与することができ、二枚爪を改善することが確認された。また、角質細胞の剥離を改善する効果も確認された。また、製造例1に比べて、高級アルキルカチオン化ケラチン誘導体からなる製造例2のほうがよりすぐれた効果を有することが確認された。
【0075】
[試験1−2]パネルテスト
また、試験後に被験者に対して爪の状態を以下表3に示す評価基準で採点してもらった。得られた結果を数値化し、その数値の平均値で爪の改善度合いを評価した。結果を表4に示す。
【表3】

【0076】
【表4】

【0077】
表4のとおり、本発明品であるアルキルカチオン化ケラチン誘導体を使用することにより、爪の艶の改善,強度の付与,質感の改善といった使用効果を被験者から得ることができた。また、本発明品は使用感にも優れていることが確認された。また、製造例1に比べて、高級アルキルカチオン化ケラチン誘導体からなる製造例2のほうがよりすぐれた効果を有することが確認された。
【0078】
(試験結果)
以上の結果より、本発明の爪保護・改善剤は、角質細胞の剥離を改善することにより、爪の水分保持機能力を大幅に増加させ、長期に渡って爪の乾燥を防いで、しなやかに保ち、爪のつやの減退、折れ、二枚爪(爪甲層状分裂症)を防ぎ、健康な爪を保つ効果を有するものである。よって、本発明品のアルキルカチオン化ケラチン誘導体を有効成分とする爪保護・改善剤を爪用化粧料組成物へ応用することにより、極めて日常的な手段をもって人の美容と健康維持のために大きく貢献できるものと考える。
【実施例3】
【0079】
(製造例)各種爪用化粧料組成物の製造
上記の評価結果に従い、以下にその処方例を示すが、各処方例は各製品の製造における常法により製造したもので良く、配合量のみを示した。又、本発明はこれらに限定されるわけではない。
【0080】
(処方例1)ネイルトリートメント 質量%
1.A:製造例1の本発明品
B:製造例2の本発明品
C:製造例3の本発明品
※A〜Cの何れか1種 3.0
2.グリセリン 2.0
3.ジプロピレングリコール 3.0
4.ポリオキシエチレンイソセチルエーテル 1.0
5.エタノール 4.0
6.防腐剤 適量
7.香料 適量
8.精製水 100とする残余
【0081】
(処方例2)ネイルトリートメント 質量%
1.製造例3の本発明品 5.0
2.ステアリン酸 2.0
3.ミクロスリスタリンワックス 3.0
4.ワセリン 7.0
5.水添ラノリン 2.0
6.流動パラフィン 20.0
7.ポリオキシエチレン(5)オレイン酸エステル 2.0
8.プロピレングリコール 5.0
9.トリエタノールアミン 1.0
10.粘土鉱物 0.3
11.防腐剤 適量
12.香料 適量
13.精製水 100とする残余
【0082】
(処方例3)ネイルトリートメント 質量%
1.製造例2の本発明品 100.0
2.香料 適量
【0083】
(処方例4)ネイルトリートメントパック 質量%
1.製造例3の本発明品 2.0
2.ポリアクリル酸ナトリウム 5.0
3.カルメロースナトリウム 5.0
4.グリセリン 15.0
5.ひまし油 1.0
6.乾燥水酸化アルミニウムゲル 0.06
7.防腐剤 適量
8.香料 適量
9.精製水 100とする残余
【0084】
(処方例5)ネイルベースコート 質量%
1.A:製造例1の本発明品
B:製造例2の本発明品
C:製造例3の本発明品
※A〜Cの何れか1種 4.0
2.ポリエチレングリコール400 1.0
3.ジプロピレングリコール 3.0
4.ポリオキシエチレン硬化ひまし油 1.0
5.エタノール 1.0
6.防腐剤 適量
7.香料 適量
8.精製水 100とする残余
【0085】
(処方例6)ネイルベースコート 質量%
1.製造例2の本発明品 100.0
2.香料 適量
【0086】
(処方例7)ネイルエナメル(赤) 質量%
1.製造例1の本発明品 2.0
2.ニトロセルロース1/4 16.0
3.変性アルキッド樹脂 10.0
4.ジブチルフタレート 4.0
5.酢酸エチル 14.0
6.酢酸ブチル 30.0
7.カンファー 2.0
8.トルエン 20.0
9.有機ベントナイト 1.0
10.顔料(赤色202&226号) 適量
【0087】
(処方例8)ネイルエナメル 質量%
1.A:製造例1の本発明品
B:製造例2の本発明品
C:製造例3の本発明品
※A〜Cの何れか1種 5.0
2.ニトロセルロース1/2 10.0
3.アルキッド樹脂 10.0
4.クエン酸アセチルトリブチル 5.0
5.酢酸エチル 20.0
6.酢酸ブチル 15.0
7.エチルアルコール 5.0
8.トルエン 30.0
9.顔料(ローダミンB) 適量
10.沈殿防止剤 適量
【0088】
(処方例9)ネイルトップコート 質量%
1.A:製造例1の本発明品
B:製造例2の本発明品
C:製造例3の本発明品
※A〜Cの何れか1種 5.0
2.ニトロセルロース1/4 18.0
3.トルエンスルホアミド樹脂 10.0
4.クエン酸アセチルトリブチル 1.5
5.ショ糖酢酸イソ酪酸エステル 2.5
6.カンファ 0.5
7.酢酸エチル 6.0
8.酢酸ブチル 14.5
9.イソプロピルアルコール 2.0
10.色素 適量
11.トルエン 100とする残余
【0089】
(処方例10)エナメルリムーバー 質量%
1.製造例2の本発明品 3.0
2.アセトン 63.0
3.酢酸エチル 20.0
4.酢酸ブチル 5.0
5.ラノリン誘導体 1.0
6.精製水 8.0
7.染料 適量
8.香料 適量
9.精製水 100とする残余
【0090】
(処方例11)キューティクルリムーバー 質量%
1.製造例1の本発明品 5.0
2.トリエタノールアミン 10.0
3.グリセリン 10.0
4.香料 適量
5.精製水 100とする残余

【特許請求の範囲】
【請求項1】
平均分子量が5000から50000の範囲にあるアルキルカチオン化ケラチン誘導体を含有とすることを特徴とする爪保護・改善剤。
【請求項2】
前記アルキルカチオン化ケラチン誘導体が、ケラチン分解物の末端アミノ基、末端カルボキシル基、リジン残基又はアスパラギン酸残基又はグルタミン残基のアミノ基、ヒスチジン残基のイミダゾール基、チロシン残基のフェノール性水酸基から選ばれる1種又は2種以上の官能基にアルキル基又はアルケニル基を有するカチオン化剤が付加したものであることを特徴とする請求項1記載の爪保護・改善剤。
【請求項3】
アルキル基又はアルケニル基を有するカチオン化剤が、次の化1又は化2で示される物質であることを特徴とする請求項2記載の爪保護・改善剤。
【化1】

【化2】

〔化1及び化2中のR1はC1〜C20の炭素鎖を有するアルキル基又はアルケニル基から任意に選択することができる。但し、アルケニル基中の2重結合の数は4以下であり、その位置は任意である。R2及びR3はC1〜C5の炭素鎖を有するアルキル基、アミノ基、アニリン基、ベンセンスルホン酸基、ニトロベンゼン基から任意に選択することができる。R2及びR3は互いに同一の構造でもよく、又異なってもよい。〕
【請求項4】
アルキル基又はアルケニル基を有するカチオン化剤が、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド、グリシジルトリメチルアンモニウムクロライド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルステアリルジメチルアンモニウムクロライド、グリシジルステアリルジメチルアンモニウムクロライド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルラウリルジメチルアンモニウムクロライド、グリシジルラウリルジメチルアンモニウムクロライド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルココアルキルジメチルアンモニウムクロライド、グリシジルココアルキルジメチルアンモニウムクロライド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルドデシルジメチルアンモニウムクロライド、グリシジルドデシルジメチルアンモニウムクロライド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルラウリルジエチルアンモニウムクロライド及びグリシジルラウリルジエチルアンモニウムクロライドからなる群より選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求項3記載の爪保護・改善剤。
【請求項5】
ケラチン分解物の末端アミノ基、末端カルボキシル基、リジン残基又はアスパラギン酸残基又はグルタミン残基のアミノ基に対するアルキルカチオン化剤の付加率が30〜70%の範囲であることを特徴とする請求項2から請求項4記載の爪保護・改善剤。
【請求項6】
請求項1から請求項5記載の爪保護・改善剤から選ばれる1種又は2種以上を含有することを特徴とする爪用化粧料組成物。

【公開番号】特開2006−176456(P2006−176456A)
【公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−372549(P2004−372549)
【出願日】平成16年12月24日(2004.12.24)
【出願人】(000119472)一丸ファルコス株式会社 (78)
【出願人】(392025939)中島化学産業株式会社 (5)
【Fターム(参考)】