説明

物の所在検査

非接触で読取り可能なデータ・キャリア(T1、T2、T3、T4)によって特徴付けられた物(1、2、3、4)の所在を検査する方法において、その所在が検査される物のデータ・キャリアが1つの検査グループ(UG)に割り振られ、非接触で読取り可能な各データ・キャリアは一意にあるいはグループで識別されることができる。データ・キャリア(T1〜T6)はデータ・キャリア読取り手段(5)によって検出され、検出されたデータ・キャリア(T1〜T6)の少なくとも1つが、活性化グループ(AG)に割り振られているかどうかが検出される。検出されたデータ・キャリア(T4、T5)の少なくとも1つが活性化グループ(AG)に割り振られている場合、所在検査が活性化され、その所在検査中に、検査グループ(UG)に割り振られた全データ・キャリア(T1〜T4)がデータ・キャリア読取り手段(5)によって検出されたかどうかが検査され、そうでない場合には警告信号(AL)が伝送される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物の所在を検査する方法に関し、これらの物は非接触で読取り可能なデータ・キャリアによって特徴付けられており、非接触で読取り可能な各データ・キャリアは一意にあるいはグループで識別されることができ、その所在が検査される物のデータ・キャリアは1つの検査グループに割り振られる。
【0002】
本発明はさらに、物の所在を検査する装置に関し、これらの物は非接触で読取り可能なデータ・キャリアによって特徴付けられており、非接触で読取り可能な各データ・キャリアは一意にあるいはグループで識別されることができ、その所在が検査される物のデータ・キャリアは1つの検査グループに割り振られる。
【0003】
本発明はさらに、物の所在を検査するシステムに関し、これらの物は非接触で読取り可能なデータ・キャリアによって特徴付けられる。
【背景技術】
【0004】
携帯電子装置の紛失をユーザに気が付かせるのに使用されるリマインダ・システム及び方法は、米国6462660号により知られる。この目的のために、そのリマインダ・システムは、活性化イベントの発生時に、そのリマインダ・システムによって検出される全携帯電子装置に信号を伝送する。アドレスされた携帯電子装置の1つ又は複数がこの信号に応答しない場合、リマインダ・システムはユーザにその装置の紛失について警告する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この既知のリマインダ・システム及び方法では、活性化イベントの発生が満足に達成されないことが不利点であると分かっている。従って本明細書では、自動車の発進、ドアの開閉、あるいは事前に設定された期限の失効時を活性化イベントと見なすことが提案される。しかし、これら提案されたイベントの全てが、リマインダ・システムそれ自体とは無関係な装置へのスイッチの搭載、あるいは事前に設定された期限の失効時についてユーザによる時間設定のための対話が必要とされる、あるいは事前に設定された固定された有効期限が個々の事例に合わない可能性があるといった構成上の対策を必要としている。
【0006】
本発明の目的は、冒頭のパラグラフに示されるタイプの所在検査方法、第2パラグラフに示されるタイプの所在検査装置、及び第3パラグラフに示されるタイプの所在検査システムを創成することであり、これらにおいて上記で述べられた不利点が回避される。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記で述べられた目的を達成するために、発明された所在検査方法は、発明された方法が以下に述べられる様に特徴付けられ得るように、諸特徴を有する。即ち、非接触で読取り可能な複数のデータ・キャリアによって特徴付けられた複数の物の所在を検査する方法において、非接触で読取り可能な各データ・キャリアが一意にあるいは複数のグループで識別されることができ、その所在が検査される複数の物の複数のデータ・キャリアが1つの検査グループに割り振られる方法であって、データ・キャリア読取り手段による複数のデータ・キャリアの検出、前記検出された複数のデータ・キャリアの少なくとも1つが、活性化グループに割り振られているかどうかの検出と、そして、前記検出された複数のデータ・キャリアの少なくとも1つが前記活性化グループに割り振られている場合、前記所在検査の活性化とを備え、前記所在検査時に、前記検査グループに割り振られた前記全データ・キャリアが前記データ・キャリア読取り手段によって検出されたかどうかが検査され、そうでない場合には警告信号が伝送される。
【0008】
上記で述べられた目的を達成するために、発明された諸特徴が、発明された装置が以下に述べられる様に特徴付けられ得るように、発明された所在検査装置に提供される。即ち、非接触で読取り可能な複数のデータ・キャリアによって特徴付けられた複数の物の所在を検査する装置において、非接触で読取り可能な各データ・キャリアが一意にあるいは複数のグループで識別されることができ、その所在が検査される複数の物の複数のデータ・キャリアが1つの検査グループに割り振られる装置であって、複数のデータ・キャリアの検出ためのデータ・キャリア読取り手段と、前記データ・キャリア読取り手段によって検出された前記複数のデータ・キャリアの少なくとも1つが活性化グループに割り振られているかどうかを検出するための、そして、前記検出された複数のデータ・キャリアの少なくとも1つが前記活性化グループに割り振られている場合に検査手段を活性化するための検出手段とを備え、前記検査手段が、前記検査グループに割り振られた前記全データ・キャリアが前記データ・キャリア読取り手段によって検出されたかどうか比較し、そうでない場合には警告信号を伝送するように構成される。
【0009】
非接触で読取り可能なデータ・キャリアによって特徴付けられた物の所在を検査するためのかかるシステムにおいて上記で説明された目的を達成するために、その所在を検査するための発明による装置、並びに複数の非接触で読取り可能なデータ・キャリアが提供され、前記データ・キャリアの第1の組が検査グループに割り振られ、前記データ・キャリアの第2の組が活性化グループに、かつ任意選択で前記検査グループにも割り振られる。
【0010】
発明された諸特徴によって、所在検査が絶えず実行される場合にしばしば生じる、望ましくない警告が生成されるのを防ぐことが可能となるように、特定の物の所在の検査が特定の条件の所在にリンクされることが達成される。活性化イベントを評価する従来技術のシステムとは異なり、本発明によれば、自動車、ドア、バッグなどへのスイッチの搭載といった検査システムとは無関係な対策を装置に施す必要がない。かかる付加的な対策は、ユーザによって受け入れられず、従ってこれら既知のシステムの普及を妨げている。本発明はさらに、携帯電話あるいはPDAなど携帯電子装置に絶妙に統合され得、これら携帯電子装置は多くの場合、本発明がかかる装置に追加の費用負担なしに統合され得るように、既に本発明の実現に必要な全ての組立部品を含んでいる。例えば、非接触式データ・キャリアの読取り装置が利用可能な携帯電話及びPDAが既に存在する。従って、かかる装置と併せて、いくつかのデータ・キャリアを供給することが提案され、データ・キャリアは、その所在が検査される物に貼り付けられてよく、即ち検査グループに割り振られ、あるいはその所在が他の物の所在を検査する要因を与えることになる、即ち活性化グループに割り振られる。併せて供給されるデータ・キャリアの通し番号は、ユーザにとってデータ・キャリアを望ましい物に貼り付けるところまで経費が軽減されるように、既に、検査グループへの、かつ/又は所在グループへのデータ・キャリアの割振り中に、供給された装置に事前に記憶されていてよい。
【0011】
請求項2及び6で請求される対策に従って得られる利点は、検査グループ及び活性化グループの生成がユーザにとって極めて単純で満足のいくように生じることであり、この場合、動作エラーはかなり排除される。
【0012】
請求項3及び7で請求される対策に従って得られる利点は、所在検査が定義された短期間にのみ実行されること、あるいは1回限りのチェックランが存在することであり、従って、望ましい物は全て所在することを本発明により明らかにした後、例えば、ユーザがこれらの物の1つを意図的にデータ・キャリア読取り手段の範囲外に持ち出した場合にトリガされるはずの望ましくない警告信号を防ぐ。
【0013】
請求項4及び8で請求される対策に従って得られる利点は、所在検査が実行されることになっていてもいなくても、検出された移動方向に基づいて、条件が定式化されることである。用語「移動方向」は、接近又は後退もが方向の情報と見なされることを意味すると理解されたい。例えば、ユーザは、自分の住居あるいはオフィスを離れる際に、検査グループに定義されている全ての物を持っているかどうか検査したがる。反対に、住居あるいはオフィスに入る際には、検査グループに定義されていても入手できない物は故意に持っていない(あるいはそれらを回収するには機を逸している)ので、ユーザは検査に関心がないことがある。
【0014】
請求項9で請求される対策に従って得られる利点は、本発明が既存の電子装置に追加の費用負担なしに統合され得ることである。従って、携帯電話及びPDAは既に、本発明に使用されてよいデータ・キャリアを非接触で読取るNFC(Near Field Communication)読取り装置を有する。同様にして、これらの装置は、入力手段(キーなど)、及びインジケータ音発生器、表示装置、及びバイブレータなどの出力手段を有し、それらによってユーザによる操作及び警告の出力が実現され得る。
【0015】
本発明の以上及び他の態様が、以下で説明される実施形態の例から明らかとなり、以下で説明される実施形態の例を参照しながら解明されよう。
【0016】
本発明は、単一の図に示された実施形態の一例を参照しながら以下で説明されるが、しかし、本発明がその実施形態だけに限定されることはない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
単一の図(図1)は、本発明による、非接触で読取り可能なデータ・キャリアによって特徴付けられた物の所在を検査するためのシステムのブロック回路図を示す。例として、4つの物、即ち、傘1、チケット2、カメラ3、及びメモ帳4が示されている。これら4つの物がそれぞれ、非接触で読取り可能なデータ・キャリアT1、T2、T3、T4を備える。残りの2つのデータ・キャリアT5、T6はどの物にも割り振られていない。これらデータ・キャリアT1〜T6の要件は、それらが一意に識別可能(例えば、通し番号によって)なこと、あるいは少なくともグループ単位で識別可能(例えば、グループ番号によって)なことである。実施形態のこの例では、データ・キャリアT1〜T6がRFIDタグで構成されている。データ・キャリアT1〜T6は同一の設計を有することが分かる。このことが提供する利点は、本発明に従ってデータ・キャリアT1〜T6のそれぞれに割り振られる機能が、いつでも相互に交換され得ることである。
【0018】
物の所在を検査するためのシステムは、発明されたように、非接触で読取り可能なデータ・キャリアによって特徴付けられた物の所在を検査するための装置10をさらに備える。この所在検査装置10はデータ・キャリア読取り手段5を備え、この読取り手段は、データ・キャリアT1〜T6データ・キャリア読取り手段5の範囲内にある場合に、それらキャリアを検出するように構成される。データ・キャリア読取り手段5は、例えば、NFC(Near Field Communication)装置で構成されてよい。データ・キャリア読取り手段は、データ・キャリア読取り手段によって検出されるデータ・キャリアを識別する符号のID(例えば、通し番号)をデータ・キャリア・テーブルTLに定義する。このテーブルTLは定期的な読取りの度に更新される。さらに、検査グループUGが所在検査装置10に記憶され、このグループはその所在が検査される全データ・キャリアを含む。図に示された実施形態の例では、それらはデータ・キャリアT1〜T4であり、即ち、物1〜4が所在するかどうか検査が行われることになる。さらに、活性化グループAGが所在検査装置10に記憶される。このグループは、現在、データ・キャリアT4及びT5を含む。本発明によれば、検出手段6が所在検査装置10内に存在し、この検出手段の機能は、データ・キャリア・テーブルTLに現在入力されているデータ・キャリアのうち少なくとも1つが活性化グループAGの要素であるかどうかを検査することである。そうである場合、検出手段6は、所在検査装置10内に配置された検査手段7を活性にする。この検査手段7は、検査グループUGに含まれている全データ・キャリアT1〜T4がデータ・キャリア・テーブルTLにも入力されているかどうか、言い換えると、データ・キャリア読取り手段5が、現在、検査グループに含まれている全データ・キャリアT1〜T4を検出できるかどうか比較することによって、実際の所在検査を実行する。全データ・キャリアT1〜T4を検出できない場合、検査手段7は、警告信号ALを警告手段8に伝送して、実際には所在しなければいけない物のうち1つ又は複数が紛失していることをユーザに知らせ、その際、警告信号ALは、どの物が紛失しているかについて正確な情報を含むことができる。聴覚、視覚、あるいは触覚による警告手段など警告手段8の構成次第で、ユーザへの情報は、単純なブザーから紛失した物についての明確なテキスト表示まで設計され得る。データ・キャリア・テーブルTL、検査グループUG、及び活性化グループAGは、同一物理メモリ9内の異なる領域に記憶されてよいことが分かるはずである。もちろん、異なるメモリへの記憶も可能である。
【0019】
実施形態のこの例では、データ・キャリアT4又はT5の所在が検査される時、データ・キャリアT1〜T4の所在も検査され、あるいは、場合によっては、データ・キャリアT1〜T4に関連する物、傘1、チケット2、カメラ3、及びメモ帳4の所在が検出時に検査される。このことから、メモ帳4又はメモ帳4に取り付けられたデータ・キャリアT4がそれぞれ、検査グループUG並びに活性化グループAGの要素であることが分かる。この点で、以上のことは、データ・キャリアT5が検出される際にデータ・キャリアT1〜T4の所在の検査も活性にされる場合に適している。データ・キャリアT5は、例えば、その時点でどの物にも割り振られていなくても、所在検査装置10を持ち運ぶユーザが自動車に乗り込む際には常に物1〜4も自動車内にあるかどうかの検査が活性化されるように、自動車の車室内に置かれてよい。また、実施形態のこの例には1つだけ検査グループUGが示されているが、異なる活性化グループに関連する様々な検査グループが存在してよいことも分かる。例えば、メモ帳4がデータ・キャリア読取り手段5の検出範囲内に到達する度に、関連するデータ・キャリアT4が所在し、その活性化グループ内に関連するデータ・キャリアが所在することを検出手段6が検出し、検出された活性化グループを用いて検査グループを選択し、活性化信号ASに加えて、選択された検査グループについての情報ZIを検査手段7に渡すように、活性化グループが、データ・キャリアT4だけを含むように定義されてよく、データ・キャリアT2及びT3のみを含む検査グループが、この活性化グループに割り振られてよい。また、データ・キャリアT1〜T6のもつ同様の構造から、データ・キャリアの機能はいつでも相互交換され得る、即ちデータ・キャリアT1〜T3のうち1つ又は複数が検査グループUGから削除されて活性化グループAGに追加されてよい。同様にして、活性化グループAGから検査グループUGにデータ・キャリアT5がシフトされてよい。
【0020】
以上のように、データ・キャリアT6は、この場合、検査グループUGにも、また活性化グループAGにも割り振られない。このデータ・キャリアT6を用いて、どのようにグループのうちの1つへの包含が好ましく生じるかが次に説明される。データ・キャリアT6は、活性化グループAGに含まれることになっていて、例えば、従ってデータ・キャリアT6は別の自動車に取り付けられてよく、そこで検査を活性化するために使用されると仮定する。そのために、データ・キャリアT6は、データ・キャリア読取り手段5の検出範囲内に選択的に置かれ、例えばキーを押下することによってユーザによりトリガされる信号S1によってあるモードに検出手段6が切り替えられ、このモードでは、検出手段6はデータ・キャリア・テーブルTLに含まれる全データ・キャリア(その時点でテーブルにはデータ・キャリアT6のみ存在する)を活性化グループAGに追加する(活性化グループAGの全既存エントリの事前削除が可能)。検出手段はまた、信号S1によって、データ・キャリア・テーブルTLに含まれる全データ・キャリアを検査グループUGに追加するモードに検出手段が切り替えられてもよい。
【0021】
望ましくない警告を排除するために、さらなる備えが用意される、即ち、予め定められた短い期間だけ、あるいは1回限りのチェックランの間だけ活性化信号ASが検査手段7を活性にし、このランでは、検査グループUGに含まれるエントリのそれぞれについて、その時点で、対応するエントリがデータ・キャリア・テーブルTL内に存在するかどうか1回だけ比較がなされる。
【0022】
本発明の他の実施形態では、データ・キャリアの移動する方向を検出し、検出された移動方向が所定の範囲内にある場合だけ、検査手段7を活性にするように検出手段6が構成される。このことは、最も単純には、検出手段6が周期的にデータ・キャリア・テーブルTLを検査して、データ・キャリアが新たにデータ・キャリア・テーブルTLに入力又はデータ・キャリア・テーブルTLから取り除かれていないかを検出するようなやり方で実現され得る。これにより、このデータ・キャリアのデータ・キャリア読取り手段5の検出範囲に対する接近又は退去を知ることが可能となる。より高価な実施形態では、データ・キャリアにより生成される信号の強度によって情報を検出手段6が評価することができる、あるいは、その結果が評価される複数のデータ・キャリア読取り手段5が与えられてよい。他の実施形態では、2つのデータ・キャリアが異なる時間に検出されることによって移動方向の検出が達成される。例えば、データ・キャリアT5は住居のドアに取り付けられてよく、データ・キャリアT6(既に活性化グループAGに割り振られている)は住居のさらに内部に配置されてよい。この実施形態では、2つのデータ・キャリアT5、T6それぞれの検出の後、ユーザがその住居に入るのか、それとも住居を離れるのかを知ることができるように検出手段6が構成される。T5→T6の順は住居への侵入を意味し、T6→T5の順は住居からの離脱を意味する。その順に応じて、検査グループUGに含まれる様々なデータ・キャリアT1〜T4が照会されてよい、即ち様々な照会プロファイルが定義されてよい。同様にして、警告信号ALは、住居を離れるときにだけトリガされてよく、というのも、物が紛失する場合、かかる状況でのみそれら物は奪われ得るからである。
【0023】
発明された所在検査装置10は、携帯電話あるいは携帯情報端末(PDA)などの携帯電子装置に完全に統合され得る。現在でも既に、かかる装置は、本発明に使用されてよいデータ・キャリアを非接触で読取るNFC(Near Field Communication)読取り装置を有する。同様にして、これらの装置は、入力手段(キーなど)、及びインジケータ音発生器、表示装置、及びバイブレータなどの出力手段を有し、それらによってユーザによる操作及び警告の出力が実現され得る。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明による、非接触で読取り可能なデータ・キャリアによって特徴付けられた物の所在を検査するためのシステムのブロック回路図を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
非接触で読取り可能な複数のデータ・キャリアによって特徴付けられた複数の物の所在を検査する方法において、非接触で読取り可能な各データ・キャリアが一意にあるいは複数のグループで識別されることができ、その所在が検査される複数の物の複数のデータ・キャリアが1つの検査グループに割り振られる方法であって、データ・キャリア読取り手段による複数のデータ・キャリアの検出、前記検出された複数のデータ・キャリアの少なくとも1つが、活性化グループに割り振られているかどうかの検出と、そして、前記検出された複数のデータ・キャリアの少なくとも1つが前記活性化グループに割り振られている場合、前記所在検査の活性化とを備え、前記所在検査時に、前記検査グループに割り振られた前記全データ・キャリアが前記データ・キャリア読取り手段によって検出されたかどうかが検査され、そうでない場合には警告信号が伝送される方法。
【請求項2】
前記検査グループ及び/又は前記活性化グループへの複数のデータ・キャリアの前記割振りが、前記データ・キャリア読取り手段の範囲内への前記複数のデータ・キャリアの選択的配置と、前記データ・キャリア読取り手段による前記複数のデータ・キャリアの検出と、前記検査グループ又は前記活性化グループそれぞれへの検出された前記複数のデータ・キャリアの記憶とを備える請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記活性化グループに割り振られたデータ・キャリアの検出時に、予め定められた期間、あるいは1回限りのチェックランの間、前記所在検査が活性化される請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記活性化グループに割り振られた複数のデータ・キャリアの検出が、これら複数のデータ・キャリアの移動方向の検出あるいは時間的推移による前記複数のデータ・キャリアの認識を備え、検出された前記移動方向が所定の範囲内にあるか、あるいは前記複数のデータ・キャリアが特定の時間順で認識される場合にのみ、前記所在検査が活性化される請求項1に記載の方法。
【請求項5】
非接触で読取り可能な複数のデータ・キャリアによって特徴付けられた複数の物の所在を検査する装置において、非接触で読取り可能な各データ・キャリアが一意にあるいは複数のグループで識別されることができ、その所在が検査される複数の物の複数のデータ・キャリアが1つの検査グループに割り振られる装置であって、複数のデータ・キャリアの検出ためのデータ・キャリア読取り手段と、前記データ・キャリア読取り手段によって検出された前記複数のデータ・キャリアの少なくとも1つが活性化グループに割り振られているかどうかを検出するための、そして、前記検出された複数のデータ・キャリアの少なくとも1つが前記活性化グループに割り振られている場合に検査手段を活性化するための検出手段とを備え、前記検査手段が、前記検査グループに割り振られた前記全データ・キャリアが前記データ・キャリア読取り手段によって検出されたかどうか比較し、そうでない場合には警告信号を伝送するように構成された装置。
【請求項6】
前記データ・キャリア読取り手段の範囲内への前記複数のデータ・キャリアの選択的配置により、複数のデータ・キャリアが前記検査グループ及び/又は前記活性化グループに割り振られることができ、前記データ・キャリア読取り手段によって検出された前記複数のデータ・キャリアを前記検査グループ又は前記活性化グループそれぞれに記憶するように前記検出手段が構成された請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記検査手段が、指定された期間、あるいは1回限りのチェックランの間活性化され得る請求項5に記載の装置。
【請求項8】
前記活性化グループに割り振られた複数のデータ・キャリアを検出するための前記検出手段が、前記複数のデータ・キャリアの移動方向を検出する、あるいは時間的推移の順において前記複数のデータ・キャリアを検出するように構成され、検出された前記移動方向が所定の範囲内に入る、あるいは前記検出の特定の時間順が与えられて初めて前記検査手段を活性化する請求項5に記載の装置。
【請求項9】
携帯電話あるいは携帯情報端末(PDA)などの携帯電子装置に前記装置が統合される請求項5に記載の装置。
【請求項10】
非接触で読取り可能な複数のデータ・キャリアによって特徴付けられた複数の物の所在を検査するシステムであって、請求項5から9のいずれか一項に記載の前記所在を検査する装置並びに非接触で読取り可能な複数のデータ・キャリアを備え、前記データ・キャリアの第1の組が検査グループに割り振られ、前記データ・キャリアの第2の組が活性化グループに、かつ任意選択で前記検査グループにも割り振られるシステム。

【図1】
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【公表番号】特表2008−513767(P2008−513767A)
【公表日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−531920(P2007−531920)
【出願日】平成17年9月14日(2005.9.14)
【国際出願番号】PCT/IB2005/053008
【国際公開番号】WO2006/030387
【国際公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】