物品移送装置
【課題】本発明は、互いに平行に配置された複数のメインシャフトが回転しつつメインシャフト上の所定物品を水平に移送させる物品移送装置に関し、メインシャフトが物品や自らの重さにより垂れるのを防止する構造を提供する。
【解決手段】本発明の物品移送装置は、前記メインシャフトを貫通して両端がフレームに固定されることによって、前記メインシャフトのたわみを防止する複数の補助シャフト、前記補助シャフトとメインシャフトとの間に設けられて、前記メインシャフトを回転可能に支持する複数のベアリング部材及び前記補助シャフトの張力を調節する引張手段を備える。
【解決手段】本発明の物品移送装置は、前記メインシャフトを貫通して両端がフレームに固定されることによって、前記メインシャフトのたわみを防止する複数の補助シャフト、前記補助シャフトとメインシャフトとの間に設けられて、前記メインシャフトを回転可能に支持する複数のベアリング部材及び前記補助シャフトの張力を調節する引張手段を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、互いに平行に配置された複数のシャフトが回転しつつシャフト上の所定の物品を水平に移送させる物品移送装置に関し、さらに詳細には、物品または装置自体の荷重に応じてシャフトが曲がることを防止する物品移送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複数のシャフトが連続的に設けられて回転することで物品を移送させる装置は、製造工程だけでなく物流システムなどで多様に用いられる。
【0003】
このような移送装置は、物品の重さやシャフトを含むそれ自体の重さによりシャフトがたわむ現象が発生し、特に、シャフトが長い場合にシャフトが垂れる現象が深刻化している。このようなたわむ現象は、物品の移送及び自体の耐久性に大きな問題を引き起こすことし、平板ディスプレイパネルや大面積ガラスの移送のように、高度の平衡状態を要する移送では、その問題がさらに大きくなる。
【0004】
また、シャフトが曲がることによって、シャフトを固定するボールベアリングの摩擦による摩耗または不純物が発生する。
【0005】
過去にもシャフトのたわみを防止するための方法として、シャフトの直径を大きくする方法、シャフトの内部に充填物質を挿入する方法などが提示された。このような方法は、移送装置を大型化かつ複雑にし、さらに製造単価を高くする。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、回転するシャフトのたわみを防止する構造を有する物品移送装置を提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、移送する物品に応じて許容されるシャフトのたわみ限界に対応してシャフトの支持力を調節することができる物品移送装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成すべく、本発明による物品移送装置は、互いに平行に配置されて回転する複数のメインシャフトを備える。メインシャフトのたわみまたは曲がりは、メインシャフトを貫通する補助シャフトにより防止される。
【0009】
補助シャフトは、前記メインシャフトを貫通して両端がフレームに固定され、前記補助シャフトとメインシャフトとの間には、複数のベアリング部材が設けられて、前記メインシャフトを回転できるように支持する。また、補助シャフトの両先端のうち少なくとも一つには、該当固定された補助シャフトの張力を調節する引張手段が設けられる。
【0010】
ここで、前記ベアリング部材には、前記補助シャフトに装着されるボールベアリングまたはローラーベアリングがある。また、ベアリング部材は、固定部材をさらに備えて、前記ボールベアリングまたはローラーベアリングの移動を防止することができる。
【0011】
実施形態によっては、移送装置にフレーム支持部材をさらに備えることができる。フレーム支持部材は、前記メインシャフトと平行に設置され前記フレームを支持することによって、前記引張手段による前記補助シャフトの引張による前記フレームの曲がりを防止する。
【0012】
他の実施形態では、移送装置は、前記補助シャフトより大きな直径を有し、前記補助シャフトに軸連結される補強シャフトをさらに備えることができる。この場合、前記引張手段は、前記補強シャフトの先端に設けられることができる。
【0013】
前記引張手段のうち一つは、前記補助シャフトの先端に形成されたボルト部及び前記補助シャフトのボルト部に連結された前記補助シャフトを引っ張るナット部で構成することができる。
【0014】
本発明の移送装置は、前記メインシャフトに装着されて回転するローラをさらに備えることができる。
【0015】
本発明の移送装置は、メインシャフトを回転させるために、モータ、回転シャフト及び動力伝達部を備えることができる。
【0016】
回転シャフトは、前記メインシャフトの軸方向に垂直な軸方向を有し、前記モータの回転力により回転し、動力伝達部は、前記回転シャフトから伝達された回転力を前記複数のメインシャフトに伝達する。
【0017】
例えば、第1マグネット部と第2マグネット部とで具現される無接触ギアなどが、前記動力伝達部の例である。第1マグネット部は、前記複数のメインシャフト各々の一方に設けられる。第2マグネット部は、対向する前記第1マグネット部と斥力が作用するように設けられ、前記回転シャフトに装着されて回転することで、前記回転シャフトの回転力を前記第1マグネット部に伝達する。
【0018】
本発明の他の実施形態において、本発明の移送装置は、ベアリング部材の代わりに、前記メインシャフトの内周面にメインマグネット部が形成され、前記補助シャフトの外周面に前記メインマグネット部と斥力が作用する補助マグネット部を形成することができる。
【0019】
さらに他の実施の形態によって、本発明の移送装置は、別途のベアリング部材を使用しなくても良い。例えば、前記補助シャフトは、内部に中空部がある密閉されたシリンダー形状を有することができる。補助シャフトの中空部に外部の空気(通常、圧縮空気)を流入させて多数の排気穴を介して排出させることによって、排出した空気が前記メインシャフトを支持するようになる。
【発明の効果】
【0020】
本発明による物品移送装置は、通常のシャフトに補助シャフトを追加することによって、メインシャフトが物品や自体の荷重によりたわむ現象を防止することができる。移送装置に適用されたメインシャフトは、多重点(Multi Point)で支持されることによって、メインシャフトが上側方向から受ける力を分散する。したがって、メインシャフトは、より軽い素材で製作できるようになり、メインシャフトを支持するベアリング部材の大きさも小さくすることができるため、移送装置全体の構造を簡単にすることができる。
【0021】
また、移送装置に設けられた引張手段は、メインシャフトを支持する補助シャフトの張力を微細に調節することができる。したがって、ユーザーは、補助シャフト(すなわち、メインシャフト)が上側の物品を支える力を微細に調節することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、図面を参照して、本発明をさらに詳細に説明する。
【0023】
図1は、本発明の物品移送装置の簡略図である。
【0024】
図1に示すように、本発明の移送装置100は、互いに平行に設けられた複数のメインシャフト101、モータ103、モータ103により駆動される回転シャフト105及び回転シャフト105の回転をメインシャフト101に伝達する動力伝達部107を備える。各メインシャフト101は、回転シャフト105及び動力伝達部107を介してモータ103の回転力を受けて回転しつつ、上側の物品を移送する。
【0025】
ただし、本発明のメインシャフト101は必ずモータ103により駆動されなければならないわけではなく、メインシャフト101上の物品に直接加えられる外部の力により回転できる。つまり、本発明の物品移送装置は、モータ103、回転シャフト105及び動力伝達部107を必ず必要ではない。
【0026】
メインシャフト101は、パイプ形状を有し、移送する物品に応じてその材質及び厚さを変えることができる。例えば、平板ディスプレイ装置用ガラスを移送する場合、アルミニウム素材の直径が12mm内外、厚さ1mm程度の軽い素材を用いることができる。この他にも、メインシャフト101の素材として、ステンレス鋼、ポリマーなどを使用することができる。
【0027】
メインシャフト101は、補助シャフト109及びベアリング部材115により支持され、メインシャフト101の外部にメインシャフト101を支持する構造を必要としない。したがって、メインシャフト101のたわみまたは曲がりは、メインシャフト101を貫通する補助シャフト109により防止される。
【0028】
補助シャフト109は、メインシャフト101の内部を貫通してフレーム111に固定される。また、補助シャフト109は、その両先端のうち少なくとも一つに設けられた引張手段113により引っ張られて、所定の張力を有することによって、メインシャフト101を支持する。補助シャフト109は、引張手段113による引張に耐える素材、例えばステンレス鋼、炭素鋼などが好ましい。
【0029】
補助シャフト109は、充分な張力を有することによって上側方向から加えられる衝撃に対する強い吸収力及び復原力を有する。補助シャフト109は、メインシャフト101の回転を妨害しないように、メインシャフト101の内部直径より小さい直径を有する。
【0030】
メインシャフト101(または、補助シャフト)が許容できるたわみ(または、曲がり)の限界は、移送する物品に応じて変わり得る。例えば、ガラスのように、メインシャフト101の小さな湾曲により壊れる物品を移送する場合、メインシャフト101の湾曲に対する許容可能な限界は、0.5mmを越えないことが好ましい。しかし、他の堅固な物を移送する場合、メインシャフト101のたわみに対する許容可能な限界は、より大きくかつ余裕を持つことができる。このような場合に備えて、本発明の物品移送装置100は、引張手段113を用いて補助シャフト109の張力を微細に調節することにより、メインシャフト101のたわみの程度に対する支持力を微細に調節することができる。
【0031】
メインシャフト101は、補助シャフト109上に設けられた複数のベアリング部材115により支持される。したがって、メインシャフト101の両先端部分に位置してメインシャフト101を取り囲む形でメインシャフト101を支持する別途のベアリング部材が必ず必要ではない。
【0032】
補助シャフト109とメインシャフト101との間に設けられたベアリング部材115は、メインシャフト101を回転可能に支持する。したがって、メインシャフト101は、補助シャフト109に固定設置されたベアリング部材115により支持され、動力伝達部107から回転力を受けてベアリング部材115上で回転する。
【0033】
つまり、従来の移送装置がシャフトを2点(シャフトの両先端)で支持していた構造に代わり、本発明の物品移送装置100は、補助シャフト109と複数のベアリング部材115を用いて、メインシャフト101を多重点で支持する。このような構造は、メインシャフト101が上側方向から受ける力を分散する機能を果たす。したがって、メインシャフト101は、より軽い素材で製造することができ、ベアリング部材115を小さくできるため、全体移送装置100の構造を簡単にすることができる。
【0034】
図2〜図4は、本発明の他の実施形態によるシャフト構造の概略図である。図2〜図4のシャフト構造は、単にベアリング部材115を他の手段に代えるものである。したがって、図2〜図4のシャフト構造を有する移送装置は、シャフト構造を除いた図1の他の構成をそのまま備えることができる。
【0035】
図2は、メインシャフト201の内側面にメインマグネット部が形成され、補助シャフト203の外周面にメインマグネット部と異なる極性を有する補助マグネット部が形成された例である。図1のように、補助シャフト203は、引張手段により所定の張力を有するように引かれて固定される。メインシャフト201は、マグネット間の斥力により支持されて、一定間隔を隔てて回転するようになる。したがって、メインシャフト201と補助シャフト203との間の斥力が図1のベアリング部材115の代わりをする。メインシャフト201及び補助シャフト203自体を磁性体で形成されることができる。
【0036】
図3の補助シャフト303は、パイプ形状を有し、内部に空気が流入することができる中空部305を形成し、多数の排気穴307が比較的均一に形成されている。補助シャフト303の一端には、圧縮空気を中空部305に供給するための空気注入口309が設けられる。空気注入口309を介して注入された圧縮空気は、排気口307を介して均一に噴射されつつメインシャフト301を支持する。
【0037】
図4のメインシャフト401は、それ自体が多孔質素材の滑りベアリングになっていて、補助シャフト403上を回転する。このようなベアリング構造は、多孔質材料にオイルを浸透させることで、使用中に潤滑油を供給する必要がない。補助シャフト403は、メインシャフト401の全面を支持するようになる。
【0038】
図5は、本発明の物品移送装置の一例を示す斜視図であって、図1のシャフト構造を有する例である。
【0039】
図5に示すように、複数のメインシャフト101が平行に配置されており、メインシャフト101を支持する補助シャフトが引張手段113によりフレーム111に固定されている。フレーム111の下側には、モータ103が備え付けられている。
【0040】
複数のローラ部501がメインシャフト101ごとに形成されて、移送する物品を支持する。ローラ部501は、適当な弾性を有することによって、移送する物品による衝撃を吸収する。
【0041】
加えて、引張手段113がフレーム111に支持されて補助シャフト109を引っ張ると、フレーム111は、メインシャフト101の軸方向に曲がることができる。これを防止するために、フレーム支持部材503がフレーム111の間に固定設置される。また、フレーム111自体も、メインシャフト101の軸方向に長く延びた構造(L字形状または「コ」形状)を有することが好ましい。
【0042】
図6は、図5の物品移送装置の断面図であって、シャフトを中心に示されている。図7は、図6のA部分の拡大図であり、図8は、図6のA部分の組立図である。
【0043】
図7及び図8に示すように、補助シャフト109がパイプ状のメインシャフト101の内部に設けられて、メインシャフト101を支持する。
【0044】
物品移送装置500は、補助シャフト109からメインシャフト101を支持するベアリング部材115として、転がり接触ベアリングの一つであるボールベアリング701とベアリング固定部材であるスプリングクリップ703、705を備えたケースに該当する。補助シャフト109に装着されたボールベアリング701は、両側に装着されるスプリングクリップ703、705により動かないように固定される。
【0045】
メインシャフト101の外周面に形成されるローラ部501は、ローラ707と、ローラ707をメインシャフト101に固定させるためのブッシング(Bushing)709、711とを備える。ローラ707は、適当な弾性を有することによって、移送する物品を支持しつつ移送する物品による衝撃を吸収する。
【0046】
図9は、図6のB部分の拡大図であり、図10は、図6のB部分の斜視図である。図9と図10は、移送装置500の動力伝達部107及び引張手段113に該当する。
【0047】
まず、回転シャフト105は、メインシャフト101の軸方向に垂直な軸方向を有するように設けられる。回転シャフト105は、モータ103から直接回転力を受けるか、またはギア組み合わせなどを介してモータ103からの回転力を受けて動力伝達部107に伝達する。図10において、回転シャフト105は、ベベルギア705を介してモータ103から回転力を受ける。
【0048】
図9及び図10に示すように、動力伝達部107は、メインシャフト101の終りの部分に装着された第1マグネット部701、及び第1マグネット部701に対向するように回転シャフト105上に設けられた第2マグネット部703を備える。
【0049】
第1マグネット部701のマグネット901は、ブッシング903、905で固定された後、コレット(Collet)907によりメインシャフト101にフッキングされることによって最終的に組立てられる。第1マグネット部701とフレーム111との間には、間隙材(Tubular Spacer)909が付けられる。第1マグネット部701は、メインシャフト101と補助シャフト109との間に装着されたボールベアリング911により支持される。
【0050】
第1マグネット部701と第2マグネット部703は、無接触ギアの一例であって、第2マグネット部703が回転すると、相互斥力により第1マグネット部701も回転する。したがって、回転シャフト105の回転により第2マグネット部703が回転すると、第1マグネット部701によりメインシャフト101が回転する。
【0051】
第1マグネット部701と第2マグネット部703は、直接接触せずに互いに離隔されているため、騷音、不規則な動作、不純物の発生などを抑制することができる。
【0052】
引張手段113は、補助シャフト109の先端に設けられたボルト部913と、ボルト部913に締結されるナット部915とを備える。ユーザーは、ナット部915を締めることによって、補助シャフト109をフレーム111に固定し、かつ補助シャフト109の張力を調節することができる。その他にもターンバックル(Turn Buckle)などが引張手段113として用いられることができる。
【0053】
図11は、図6のC部分の拡大図である。
【0054】
メインシャフト101の両先端のうち、動力伝達部107が設けられていない側は、エンドキャップ(End Cap)117を用いてベアリング119とメインシャフト101を共に固定し、固定ネジ(Set Screw)121でリングストッパー(Ring Stopper)123を補助シャフト109に固定することにより、メインシャフト101が軸方向に動かないように固定する。
【0055】
動力伝達部107の反対側に向ける補助シャフト109の先端にも、引張手段113が設けられることができる。
【0056】
図12は、補助シャフトと引張手段の他の実施形態を示す図である。
【0057】
例えば、補助シャフト109の直径が相対的に小さいことからボルト部を形成し難い場合、直径が補助シャフト109より大きい補強シャフト109−aを用いることができる。補強シャフト109−aの一端に設けられたナット部が補助シャフト109の先端に設けられたボルト部と結合することによって、補強シャフト109−aと補助シャフト109とが軸連結される。このような場合、引張手段を構成するボルト部913−aは、補強シャフト109−aに形成することができる。
【0058】
図13は、メインシャフトを支持するベアリング部材の他の例を示す図である。
【0059】
図13(a)のベアリング部材115は、ボールベアリング701と、ボールベアリング701を固定するためのコーキング部703−aとが設けられた例である。図13(b)のベアリング部材115は、ボールベアリング701と、固定用カラー(Collar)703−bとを備えた例であって、固定用カラー703−bがボールベアリング701とボールベアリング701との間に設けられて、ボールベアリング701が動きしないように固定する。
【0060】
また、図13(c)のベアリング部材115は、ボールベアリング701とベアリングホルダー703−cとを備えた例であって、メインシャフト101の内側にボールベアリング701を固定するためのホルダー703−cが形成される。このような実施形態は、メインシャフト101の直径が補助シャフト109よりはるかに大きな場合に有用である。
【0061】
上述した本発明の好ましい実施形態は、例示の目的のために開示されたものであり、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で、様々な置換、変形、及び変更が可能であり、このような置換、変更などは、特許請求の範囲に属するものである。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の物品移送装置の簡略図である。
【図2】本発明の他の実施形態によるシャフト構造の概略的図である。
【図3】本発明の他の実施形態によるシャフト構造の概略的図である。
【図4】本発明の他の実施形態によるシャフト構の概略的図である。
【図5】本発明の物品移送装置の一例を示す斜視図である。
【図6】図5の物品移送装置の断面図である。
【図7】図6のA部分の拡大図である。
【図8】図6のA部分の組立図である。
【図9】図6のB部分の拡大図である。
【図10】図6のB部分の斜視図である。
【図11】図6のC部分の拡大図である。
【図12】補助シャフトと引張手段の他の実施の形態を示す図である。
【図13】メインシャフトを支持するベアリング部材の他の例を示す図である。
【符号の説明】
【0063】
101 メインシャフト
103 モータ
105 回転シャフト
107 動力伝達部
109 補助シャフト
111 フレーム
113 引張手段
115 支持部材
【技術分野】
【0001】
本発明は、互いに平行に配置された複数のシャフトが回転しつつシャフト上の所定の物品を水平に移送させる物品移送装置に関し、さらに詳細には、物品または装置自体の荷重に応じてシャフトが曲がることを防止する物品移送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複数のシャフトが連続的に設けられて回転することで物品を移送させる装置は、製造工程だけでなく物流システムなどで多様に用いられる。
【0003】
このような移送装置は、物品の重さやシャフトを含むそれ自体の重さによりシャフトがたわむ現象が発生し、特に、シャフトが長い場合にシャフトが垂れる現象が深刻化している。このようなたわむ現象は、物品の移送及び自体の耐久性に大きな問題を引き起こすことし、平板ディスプレイパネルや大面積ガラスの移送のように、高度の平衡状態を要する移送では、その問題がさらに大きくなる。
【0004】
また、シャフトが曲がることによって、シャフトを固定するボールベアリングの摩擦による摩耗または不純物が発生する。
【0005】
過去にもシャフトのたわみを防止するための方法として、シャフトの直径を大きくする方法、シャフトの内部に充填物質を挿入する方法などが提示された。このような方法は、移送装置を大型化かつ複雑にし、さらに製造単価を高くする。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、回転するシャフトのたわみを防止する構造を有する物品移送装置を提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、移送する物品に応じて許容されるシャフトのたわみ限界に対応してシャフトの支持力を調節することができる物品移送装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成すべく、本発明による物品移送装置は、互いに平行に配置されて回転する複数のメインシャフトを備える。メインシャフトのたわみまたは曲がりは、メインシャフトを貫通する補助シャフトにより防止される。
【0009】
補助シャフトは、前記メインシャフトを貫通して両端がフレームに固定され、前記補助シャフトとメインシャフトとの間には、複数のベアリング部材が設けられて、前記メインシャフトを回転できるように支持する。また、補助シャフトの両先端のうち少なくとも一つには、該当固定された補助シャフトの張力を調節する引張手段が設けられる。
【0010】
ここで、前記ベアリング部材には、前記補助シャフトに装着されるボールベアリングまたはローラーベアリングがある。また、ベアリング部材は、固定部材をさらに備えて、前記ボールベアリングまたはローラーベアリングの移動を防止することができる。
【0011】
実施形態によっては、移送装置にフレーム支持部材をさらに備えることができる。フレーム支持部材は、前記メインシャフトと平行に設置され前記フレームを支持することによって、前記引張手段による前記補助シャフトの引張による前記フレームの曲がりを防止する。
【0012】
他の実施形態では、移送装置は、前記補助シャフトより大きな直径を有し、前記補助シャフトに軸連結される補強シャフトをさらに備えることができる。この場合、前記引張手段は、前記補強シャフトの先端に設けられることができる。
【0013】
前記引張手段のうち一つは、前記補助シャフトの先端に形成されたボルト部及び前記補助シャフトのボルト部に連結された前記補助シャフトを引っ張るナット部で構成することができる。
【0014】
本発明の移送装置は、前記メインシャフトに装着されて回転するローラをさらに備えることができる。
【0015】
本発明の移送装置は、メインシャフトを回転させるために、モータ、回転シャフト及び動力伝達部を備えることができる。
【0016】
回転シャフトは、前記メインシャフトの軸方向に垂直な軸方向を有し、前記モータの回転力により回転し、動力伝達部は、前記回転シャフトから伝達された回転力を前記複数のメインシャフトに伝達する。
【0017】
例えば、第1マグネット部と第2マグネット部とで具現される無接触ギアなどが、前記動力伝達部の例である。第1マグネット部は、前記複数のメインシャフト各々の一方に設けられる。第2マグネット部は、対向する前記第1マグネット部と斥力が作用するように設けられ、前記回転シャフトに装着されて回転することで、前記回転シャフトの回転力を前記第1マグネット部に伝達する。
【0018】
本発明の他の実施形態において、本発明の移送装置は、ベアリング部材の代わりに、前記メインシャフトの内周面にメインマグネット部が形成され、前記補助シャフトの外周面に前記メインマグネット部と斥力が作用する補助マグネット部を形成することができる。
【0019】
さらに他の実施の形態によって、本発明の移送装置は、別途のベアリング部材を使用しなくても良い。例えば、前記補助シャフトは、内部に中空部がある密閉されたシリンダー形状を有することができる。補助シャフトの中空部に外部の空気(通常、圧縮空気)を流入させて多数の排気穴を介して排出させることによって、排出した空気が前記メインシャフトを支持するようになる。
【発明の効果】
【0020】
本発明による物品移送装置は、通常のシャフトに補助シャフトを追加することによって、メインシャフトが物品や自体の荷重によりたわむ現象を防止することができる。移送装置に適用されたメインシャフトは、多重点(Multi Point)で支持されることによって、メインシャフトが上側方向から受ける力を分散する。したがって、メインシャフトは、より軽い素材で製作できるようになり、メインシャフトを支持するベアリング部材の大きさも小さくすることができるため、移送装置全体の構造を簡単にすることができる。
【0021】
また、移送装置に設けられた引張手段は、メインシャフトを支持する補助シャフトの張力を微細に調節することができる。したがって、ユーザーは、補助シャフト(すなわち、メインシャフト)が上側の物品を支える力を微細に調節することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、図面を参照して、本発明をさらに詳細に説明する。
【0023】
図1は、本発明の物品移送装置の簡略図である。
【0024】
図1に示すように、本発明の移送装置100は、互いに平行に設けられた複数のメインシャフト101、モータ103、モータ103により駆動される回転シャフト105及び回転シャフト105の回転をメインシャフト101に伝達する動力伝達部107を備える。各メインシャフト101は、回転シャフト105及び動力伝達部107を介してモータ103の回転力を受けて回転しつつ、上側の物品を移送する。
【0025】
ただし、本発明のメインシャフト101は必ずモータ103により駆動されなければならないわけではなく、メインシャフト101上の物品に直接加えられる外部の力により回転できる。つまり、本発明の物品移送装置は、モータ103、回転シャフト105及び動力伝達部107を必ず必要ではない。
【0026】
メインシャフト101は、パイプ形状を有し、移送する物品に応じてその材質及び厚さを変えることができる。例えば、平板ディスプレイ装置用ガラスを移送する場合、アルミニウム素材の直径が12mm内外、厚さ1mm程度の軽い素材を用いることができる。この他にも、メインシャフト101の素材として、ステンレス鋼、ポリマーなどを使用することができる。
【0027】
メインシャフト101は、補助シャフト109及びベアリング部材115により支持され、メインシャフト101の外部にメインシャフト101を支持する構造を必要としない。したがって、メインシャフト101のたわみまたは曲がりは、メインシャフト101を貫通する補助シャフト109により防止される。
【0028】
補助シャフト109は、メインシャフト101の内部を貫通してフレーム111に固定される。また、補助シャフト109は、その両先端のうち少なくとも一つに設けられた引張手段113により引っ張られて、所定の張力を有することによって、メインシャフト101を支持する。補助シャフト109は、引張手段113による引張に耐える素材、例えばステンレス鋼、炭素鋼などが好ましい。
【0029】
補助シャフト109は、充分な張力を有することによって上側方向から加えられる衝撃に対する強い吸収力及び復原力を有する。補助シャフト109は、メインシャフト101の回転を妨害しないように、メインシャフト101の内部直径より小さい直径を有する。
【0030】
メインシャフト101(または、補助シャフト)が許容できるたわみ(または、曲がり)の限界は、移送する物品に応じて変わり得る。例えば、ガラスのように、メインシャフト101の小さな湾曲により壊れる物品を移送する場合、メインシャフト101の湾曲に対する許容可能な限界は、0.5mmを越えないことが好ましい。しかし、他の堅固な物を移送する場合、メインシャフト101のたわみに対する許容可能な限界は、より大きくかつ余裕を持つことができる。このような場合に備えて、本発明の物品移送装置100は、引張手段113を用いて補助シャフト109の張力を微細に調節することにより、メインシャフト101のたわみの程度に対する支持力を微細に調節することができる。
【0031】
メインシャフト101は、補助シャフト109上に設けられた複数のベアリング部材115により支持される。したがって、メインシャフト101の両先端部分に位置してメインシャフト101を取り囲む形でメインシャフト101を支持する別途のベアリング部材が必ず必要ではない。
【0032】
補助シャフト109とメインシャフト101との間に設けられたベアリング部材115は、メインシャフト101を回転可能に支持する。したがって、メインシャフト101は、補助シャフト109に固定設置されたベアリング部材115により支持され、動力伝達部107から回転力を受けてベアリング部材115上で回転する。
【0033】
つまり、従来の移送装置がシャフトを2点(シャフトの両先端)で支持していた構造に代わり、本発明の物品移送装置100は、補助シャフト109と複数のベアリング部材115を用いて、メインシャフト101を多重点で支持する。このような構造は、メインシャフト101が上側方向から受ける力を分散する機能を果たす。したがって、メインシャフト101は、より軽い素材で製造することができ、ベアリング部材115を小さくできるため、全体移送装置100の構造を簡単にすることができる。
【0034】
図2〜図4は、本発明の他の実施形態によるシャフト構造の概略図である。図2〜図4のシャフト構造は、単にベアリング部材115を他の手段に代えるものである。したがって、図2〜図4のシャフト構造を有する移送装置は、シャフト構造を除いた図1の他の構成をそのまま備えることができる。
【0035】
図2は、メインシャフト201の内側面にメインマグネット部が形成され、補助シャフト203の外周面にメインマグネット部と異なる極性を有する補助マグネット部が形成された例である。図1のように、補助シャフト203は、引張手段により所定の張力を有するように引かれて固定される。メインシャフト201は、マグネット間の斥力により支持されて、一定間隔を隔てて回転するようになる。したがって、メインシャフト201と補助シャフト203との間の斥力が図1のベアリング部材115の代わりをする。メインシャフト201及び補助シャフト203自体を磁性体で形成されることができる。
【0036】
図3の補助シャフト303は、パイプ形状を有し、内部に空気が流入することができる中空部305を形成し、多数の排気穴307が比較的均一に形成されている。補助シャフト303の一端には、圧縮空気を中空部305に供給するための空気注入口309が設けられる。空気注入口309を介して注入された圧縮空気は、排気口307を介して均一に噴射されつつメインシャフト301を支持する。
【0037】
図4のメインシャフト401は、それ自体が多孔質素材の滑りベアリングになっていて、補助シャフト403上を回転する。このようなベアリング構造は、多孔質材料にオイルを浸透させることで、使用中に潤滑油を供給する必要がない。補助シャフト403は、メインシャフト401の全面を支持するようになる。
【0038】
図5は、本発明の物品移送装置の一例を示す斜視図であって、図1のシャフト構造を有する例である。
【0039】
図5に示すように、複数のメインシャフト101が平行に配置されており、メインシャフト101を支持する補助シャフトが引張手段113によりフレーム111に固定されている。フレーム111の下側には、モータ103が備え付けられている。
【0040】
複数のローラ部501がメインシャフト101ごとに形成されて、移送する物品を支持する。ローラ部501は、適当な弾性を有することによって、移送する物品による衝撃を吸収する。
【0041】
加えて、引張手段113がフレーム111に支持されて補助シャフト109を引っ張ると、フレーム111は、メインシャフト101の軸方向に曲がることができる。これを防止するために、フレーム支持部材503がフレーム111の間に固定設置される。また、フレーム111自体も、メインシャフト101の軸方向に長く延びた構造(L字形状または「コ」形状)を有することが好ましい。
【0042】
図6は、図5の物品移送装置の断面図であって、シャフトを中心に示されている。図7は、図6のA部分の拡大図であり、図8は、図6のA部分の組立図である。
【0043】
図7及び図8に示すように、補助シャフト109がパイプ状のメインシャフト101の内部に設けられて、メインシャフト101を支持する。
【0044】
物品移送装置500は、補助シャフト109からメインシャフト101を支持するベアリング部材115として、転がり接触ベアリングの一つであるボールベアリング701とベアリング固定部材であるスプリングクリップ703、705を備えたケースに該当する。補助シャフト109に装着されたボールベアリング701は、両側に装着されるスプリングクリップ703、705により動かないように固定される。
【0045】
メインシャフト101の外周面に形成されるローラ部501は、ローラ707と、ローラ707をメインシャフト101に固定させるためのブッシング(Bushing)709、711とを備える。ローラ707は、適当な弾性を有することによって、移送する物品を支持しつつ移送する物品による衝撃を吸収する。
【0046】
図9は、図6のB部分の拡大図であり、図10は、図6のB部分の斜視図である。図9と図10は、移送装置500の動力伝達部107及び引張手段113に該当する。
【0047】
まず、回転シャフト105は、メインシャフト101の軸方向に垂直な軸方向を有するように設けられる。回転シャフト105は、モータ103から直接回転力を受けるか、またはギア組み合わせなどを介してモータ103からの回転力を受けて動力伝達部107に伝達する。図10において、回転シャフト105は、ベベルギア705を介してモータ103から回転力を受ける。
【0048】
図9及び図10に示すように、動力伝達部107は、メインシャフト101の終りの部分に装着された第1マグネット部701、及び第1マグネット部701に対向するように回転シャフト105上に設けられた第2マグネット部703を備える。
【0049】
第1マグネット部701のマグネット901は、ブッシング903、905で固定された後、コレット(Collet)907によりメインシャフト101にフッキングされることによって最終的に組立てられる。第1マグネット部701とフレーム111との間には、間隙材(Tubular Spacer)909が付けられる。第1マグネット部701は、メインシャフト101と補助シャフト109との間に装着されたボールベアリング911により支持される。
【0050】
第1マグネット部701と第2マグネット部703は、無接触ギアの一例であって、第2マグネット部703が回転すると、相互斥力により第1マグネット部701も回転する。したがって、回転シャフト105の回転により第2マグネット部703が回転すると、第1マグネット部701によりメインシャフト101が回転する。
【0051】
第1マグネット部701と第2マグネット部703は、直接接触せずに互いに離隔されているため、騷音、不規則な動作、不純物の発生などを抑制することができる。
【0052】
引張手段113は、補助シャフト109の先端に設けられたボルト部913と、ボルト部913に締結されるナット部915とを備える。ユーザーは、ナット部915を締めることによって、補助シャフト109をフレーム111に固定し、かつ補助シャフト109の張力を調節することができる。その他にもターンバックル(Turn Buckle)などが引張手段113として用いられることができる。
【0053】
図11は、図6のC部分の拡大図である。
【0054】
メインシャフト101の両先端のうち、動力伝達部107が設けられていない側は、エンドキャップ(End Cap)117を用いてベアリング119とメインシャフト101を共に固定し、固定ネジ(Set Screw)121でリングストッパー(Ring Stopper)123を補助シャフト109に固定することにより、メインシャフト101が軸方向に動かないように固定する。
【0055】
動力伝達部107の反対側に向ける補助シャフト109の先端にも、引張手段113が設けられることができる。
【0056】
図12は、補助シャフトと引張手段の他の実施形態を示す図である。
【0057】
例えば、補助シャフト109の直径が相対的に小さいことからボルト部を形成し難い場合、直径が補助シャフト109より大きい補強シャフト109−aを用いることができる。補強シャフト109−aの一端に設けられたナット部が補助シャフト109の先端に設けられたボルト部と結合することによって、補強シャフト109−aと補助シャフト109とが軸連結される。このような場合、引張手段を構成するボルト部913−aは、補強シャフト109−aに形成することができる。
【0058】
図13は、メインシャフトを支持するベアリング部材の他の例を示す図である。
【0059】
図13(a)のベアリング部材115は、ボールベアリング701と、ボールベアリング701を固定するためのコーキング部703−aとが設けられた例である。図13(b)のベアリング部材115は、ボールベアリング701と、固定用カラー(Collar)703−bとを備えた例であって、固定用カラー703−bがボールベアリング701とボールベアリング701との間に設けられて、ボールベアリング701が動きしないように固定する。
【0060】
また、図13(c)のベアリング部材115は、ボールベアリング701とベアリングホルダー703−cとを備えた例であって、メインシャフト101の内側にボールベアリング701を固定するためのホルダー703−cが形成される。このような実施形態は、メインシャフト101の直径が補助シャフト109よりはるかに大きな場合に有用である。
【0061】
上述した本発明の好ましい実施形態は、例示の目的のために開示されたものであり、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で、様々な置換、変形、及び変更が可能であり、このような置換、変更などは、特許請求の範囲に属するものである。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の物品移送装置の簡略図である。
【図2】本発明の他の実施形態によるシャフト構造の概略的図である。
【図3】本発明の他の実施形態によるシャフト構造の概略的図である。
【図4】本発明の他の実施形態によるシャフト構の概略的図である。
【図5】本発明の物品移送装置の一例を示す斜視図である。
【図6】図5の物品移送装置の断面図である。
【図7】図6のA部分の拡大図である。
【図8】図6のA部分の組立図である。
【図9】図6のB部分の拡大図である。
【図10】図6のB部分の斜視図である。
【図11】図6のC部分の拡大図である。
【図12】補助シャフトと引張手段の他の実施の形態を示す図である。
【図13】メインシャフトを支持するベアリング部材の他の例を示す図である。
【符号の説明】
【0063】
101 メインシャフト
103 モータ
105 回転シャフト
107 動力伝達部
109 補助シャフト
111 フレーム
113 引張手段
115 支持部材
【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに平行に配置されて回転する複数のメインシャフトと、
前記複数のメインシャフト各々を貫通して、両端がフレームに固定される補助シャフトと、
前記補助シャフトとメインシャフトとの間に設けられて、前記メインシャフトを回転できるように支持する複数のベアリング部材と、を備えることを特徴とする物品移送装置。
【請求項2】
前記ベアリング部材は、
前記補助シャフトに装着されるボールベアリングまたはローラーベアリングを備えることを特徴とする請求項1に記載の物品移送装置。
【請求項3】
前記ベアリング部材は、
前記ボールベアリングまたはローラーベアリングの動きを防止するベアリング固定部材をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の物品移送装置。
【請求項4】
互いに平行に配置されて回転する複数のメインシャフトと、
前記複数のメインシャフト各々を貫通して、両端がフレームに固定される補助シャフトと、
前記メインシャフトの内周面に形成されたメインマグネット部と、
前記メインマグネット部と斥力が作用して前記メインシャフトを支持するように前記補助シャフトの外周面に形成された補助マグネット部と、を備えることを特徴とする物品移送装置。
【請求項5】
互いに平行に配置されて回転する複数のメインシャフトと、
前記複数のメインシャフト各々を貫通して、両端がフレームに固定される補助シャフトを備え、
前記補助シャフトは、
内部に中空部が形成された密閉されたシリンダー形状を有し、前記中空部に外部の空気を注入するための空気注入口が前記シリンダーの一端に設けられ、流入した空気を排出して前記メインシャフトを支持するための多数の排気口が前記シリンダーに形成されていることを特徴とする物品移送装置。
【請求項6】
互いに平行に配置されて回転する複数のメインシャフトと、
前記複数のメインシャフト各々を貫通して両端がフレームに固定される補助シャフトと、を備え、
前記メインシャフトは、多孔質素材で形成されて、内周面が前記補助シャフトの外周面に接触することによって前記補助シャフトにより支持されることを特徴とする物品移送装置。
【請求項7】
前記固定された補助シャフトの張力を調節する引張手段をさらに備えることを特徴とする請求項1、請求項4〜請求項6のうちのいずれかに記載の物品移送装置。
【請求項8】
前記引張手段は、
前記補助シャフトの先端に形成されたボルト部と、
前記補助シャフトのボルト部に締結される程度に応じて、前記補助シャフトを引っ張るナット部とであることを特徴とする請求項7に記載の物品移送装置。
【請求項9】
前記メインシャフトと平行に設けられて前記フレームを支持することによって、前記引張手段による前記補助シャフトの引張に応じる前記フレームの曲がりを防止するフレーム支持部材をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の物品移送装置。
【請求項10】
前記補助シャフトより大きな直径を有し、前記補助シャフトに軸連結される補強シャフトをさらに備え、
前記引張手段は、前記補強シャフトの先端に設けられることを特徴とする請求項7に記載の物品移送装置。
【請求項11】
前記メインシャフトに装着されて回転するローラをさらに備えることを特徴とする請求項1、請求項4〜請求項6のうちのいずれかに記載の物品移送装置。
【請求項12】
モータと、
前記メインシャフトの軸方向に垂直な軸方向を有し、前記モータの回転力により回転する回転シャフトと、
前記回転シャフトから伝達された回転力を前記複数のメインシャフトに伝達する動力伝達部と、をさらに備えることを特徴とする請求項1、請求項4〜請求項6のうちのいずれか一項に記載の物品移送装置。
【請求項13】
前記動力伝達部は、
前記複数のメインシャフト各々の一方に設けられた第1マグネット部と、
対向する前記第1マグネット部と斥力が作用するように設けられ、前記回転シャフトに装着されて回転することで、前記回転シャフトの回転力を前記第1マグネット部に伝達する第2マグネット部と、を備えることを特徴とする請求項12に記載の物品移送装置。
【請求項1】
互いに平行に配置されて回転する複数のメインシャフトと、
前記複数のメインシャフト各々を貫通して、両端がフレームに固定される補助シャフトと、
前記補助シャフトとメインシャフトとの間に設けられて、前記メインシャフトを回転できるように支持する複数のベアリング部材と、を備えることを特徴とする物品移送装置。
【請求項2】
前記ベアリング部材は、
前記補助シャフトに装着されるボールベアリングまたはローラーベアリングを備えることを特徴とする請求項1に記載の物品移送装置。
【請求項3】
前記ベアリング部材は、
前記ボールベアリングまたはローラーベアリングの動きを防止するベアリング固定部材をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の物品移送装置。
【請求項4】
互いに平行に配置されて回転する複数のメインシャフトと、
前記複数のメインシャフト各々を貫通して、両端がフレームに固定される補助シャフトと、
前記メインシャフトの内周面に形成されたメインマグネット部と、
前記メインマグネット部と斥力が作用して前記メインシャフトを支持するように前記補助シャフトの外周面に形成された補助マグネット部と、を備えることを特徴とする物品移送装置。
【請求項5】
互いに平行に配置されて回転する複数のメインシャフトと、
前記複数のメインシャフト各々を貫通して、両端がフレームに固定される補助シャフトを備え、
前記補助シャフトは、
内部に中空部が形成された密閉されたシリンダー形状を有し、前記中空部に外部の空気を注入するための空気注入口が前記シリンダーの一端に設けられ、流入した空気を排出して前記メインシャフトを支持するための多数の排気口が前記シリンダーに形成されていることを特徴とする物品移送装置。
【請求項6】
互いに平行に配置されて回転する複数のメインシャフトと、
前記複数のメインシャフト各々を貫通して両端がフレームに固定される補助シャフトと、を備え、
前記メインシャフトは、多孔質素材で形成されて、内周面が前記補助シャフトの外周面に接触することによって前記補助シャフトにより支持されることを特徴とする物品移送装置。
【請求項7】
前記固定された補助シャフトの張力を調節する引張手段をさらに備えることを特徴とする請求項1、請求項4〜請求項6のうちのいずれかに記載の物品移送装置。
【請求項8】
前記引張手段は、
前記補助シャフトの先端に形成されたボルト部と、
前記補助シャフトのボルト部に締結される程度に応じて、前記補助シャフトを引っ張るナット部とであることを特徴とする請求項7に記載の物品移送装置。
【請求項9】
前記メインシャフトと平行に設けられて前記フレームを支持することによって、前記引張手段による前記補助シャフトの引張に応じる前記フレームの曲がりを防止するフレーム支持部材をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の物品移送装置。
【請求項10】
前記補助シャフトより大きな直径を有し、前記補助シャフトに軸連結される補強シャフトをさらに備え、
前記引張手段は、前記補強シャフトの先端に設けられることを特徴とする請求項7に記載の物品移送装置。
【請求項11】
前記メインシャフトに装着されて回転するローラをさらに備えることを特徴とする請求項1、請求項4〜請求項6のうちのいずれかに記載の物品移送装置。
【請求項12】
モータと、
前記メインシャフトの軸方向に垂直な軸方向を有し、前記モータの回転力により回転する回転シャフトと、
前記回転シャフトから伝達された回転力を前記複数のメインシャフトに伝達する動力伝達部と、をさらに備えることを特徴とする請求項1、請求項4〜請求項6のうちのいずれか一項に記載の物品移送装置。
【請求項13】
前記動力伝達部は、
前記複数のメインシャフト各々の一方に設けられた第1マグネット部と、
対向する前記第1マグネット部と斥力が作用するように設けられ、前記回転シャフトに装着されて回転することで、前記回転シャフトの回転力を前記第1マグネット部に伝達する第2マグネット部と、を備えることを特徴とする請求項12に記載の物品移送装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2008−137815(P2008−137815A)
【公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−311054(P2007−311054)
【出願日】平成19年11月30日(2007.11.30)
【出願人】(507081588)アプロ システム カンパニー,リミテッド (4)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年11月30日(2007.11.30)
【出願人】(507081588)アプロ システム カンパニー,リミテッド (4)
【Fターム(参考)】
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