説明

特異抗原に活性化したCD4+、CD25+T細胞

本発明は、対象が、特異抗原に活性化されているCD4、CD25T細胞を含んでなるかどうかを評価する方法に関する。この方法は、対象からCD4、CD25T細胞を含んでなるリンパ球の試料を得るステップと、特異抗原に活性化されているCD4、CD25T細胞から、特異抗原に活性化されているCD4、CD25T細胞の区別を促進するために、リンパ球の試料の少なくとも一部分をインキュベートするステップと、その後に特異抗原に活性化されているCD4、CD25T細胞が試料に存在するかどうかを判定するステップとを含んでなる。本発明はさらに、インビトロで特異抗原に活性化させたCD4、CD25T細胞を増殖させる方法、およびインビトロで成長させたCD4、CD25T細胞を使用した、対象における耐性を増大させる方法に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象が特異抗原に活性化されているCD4、CD25T細胞を含んでなるかどうかを評価する方法であって、
(a)前記対象からCD4、CD25T細胞を含んでなるリンパ球の試料を得るステップと、
(b)前記特異抗原に活性化されていないCD4、CD25T細胞からの、前記特異抗原に活性化されているCD4、CD25T細胞の区別を促進するために、前記リンパ球の試料の少なくとも一部分をインキュベートするステップと、
(c)その後に、特異抗原に活性化されているCD4、CD25T細胞が前記試料に存在するかどうかを判定するステップと
を含んでなる方法。
【請求項2】
ステップ(b)が、他のCD4、CD25T細胞に優先して、前記特異抗原に活性化されているCD4、CD25T細胞の生存および/または増殖に有利に働く条件下で、前記試料の少なくとも一部分をインキュベートするステップを含んでなる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ステップ(b)が、前記特異抗原に活性化されているCD4、CD25T細胞に優先して、特異抗原に活性化されていないCD4、CD25T細胞の生存および/または増殖に有利に働く条件下で、前記試料の少なくとも一部分をインキュベートするステップを含んでなる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記試料の少なくとも一部分が、前記特異抗原、および、活性化CD4、CD25T細胞の生存を延長させ、または増殖を支持することができる少なくとも1つのサイトカインの存在下でインキュベートされる、請求項1または2に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つのサイトカインが、IL−5、IL−12、IL−23およびIFN−γ、またはその生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子からなる群から選択される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記試料の少なくとも一部分が、前記特異抗原の存在下で、かつ、CD4、CD25T細胞の活性化を刺激し、または活性化CD4、CD25T細胞の生存を延長させ、または増殖を支持することができるサイトカインの非存在下でインキュベートされる、請求項1または3に記載の方法。
【請求項7】
対象が特異抗原に耐性であるか、または耐性になることができるかを判定する方法であって、
(a)前記対象からCD4、CD25T細胞を含んでなるリンパ球の試料を得るステップと、
(b)前記リンパ球の試料の少なくとも一部分を前記特異抗原と接触させるステップと、
(c)前記リンパ球の試料の少なくとも一部分を、CD4、CD25T細胞の活性化を刺激し、または活性化CD4、CD25T細胞の生存を延長させ、または増殖を支持することができるサイトカインの非存在下、あるいは、IL−5、IL−12、IL−23およびIFN−γ、またはその生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子からなる群から選択される少なくとも1つのサイトカインの存在下でインキュベートするステップと、
(d)その後に、前記特異抗原に活性化されているCD4、CD25T細胞が前記試料に存在するかを判定するステップと
を含んでなる方法。
【請求項8】
(i) 前記リンパ球の試料の少なくとも一部分が前記特異抗原と接触され、かつ、CD4、CD25T細胞の活性化を刺激し、または活性化CD4、CD25T細胞の生存を延長させ、または増殖を支持することができるサイトカインの非存在下でインキュベートされ、かつ、前記試料における前記特異抗原に活性化されているCD4、CD25T細胞の存在がCD4、CD25T細胞の非増殖または低増殖を検出することによって判定され、または
(ii) 前記リンパ球の試料の少なくとも一部分が前記特異抗原と接触され、かつ、IL−5、IL−12、IL−23およびIFN−γ、またはその生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子からなる群から選択される少なくとも1つのサイトカインの存在下でインキュベートされ、かつ、前記試料における特異抗原に活性化されているCD4、CD25T細胞の存在がCD4、CD25T細胞の増殖を検出することによって判定され、または
(iii) 前記リンパ球の試料の少なくとも一部分が前記特異抗原と接触され、かつ、IL−5、IL−12、IL−23およびIFN−γ、またはその生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子からなる群から選択される少なくとも1つのサイトカインの存在下でインキュベートされ、かつ、前記試料における前記特異抗原に活性化されているCD4、CD25T細胞の存在がCD4、CD25T細胞の存在を示す分子を検出することによって判定され、または
(iv) 前記リンパ球の試料の少なくとも一部分がCD4、CD25T細胞およびCD4、CD25T細胞を含んでなり、かつ、前記リンパ球の試料の少なくとも一部分が前記特異抗原と接触され、かつ、IL−5、IL−12、IL−23およびIFN−γ、またはその生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子からなる群から選択される少なくとも1つのサイトカインの存在下でインキュベートされ、かつ、前記試料における特異抗原に活性化されているCD4、CD25T細胞の存在がCD4、CD25T細胞の増殖の阻害を検出することによって判定され、または
(v)前記試料がCD4、CD25T細胞およびCD4、CD25T細胞を含んでなり、かつ、前記リンパ球の試料の少なくとも一部分が前記特異抗原と接触され、かつ、CD4、CD25T細胞の増殖を刺激し、または活性化CD4、CD25T細胞の生存を延長させ、または増殖を支持することができるサイトカインの非存在下でインキュベートされ、かつ、前記試料における活性化CD4、CD25T細胞の存在がCD4、CD25T細胞の増殖を検出することによって判定される、
請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記リンパ球の試料の少なくとも一部分が前記特異抗原と接触され、かつ、CD4、CD25T細胞の活性化を刺激し、または活性化CD4、CD25T細胞の生存を延長させ、または増殖を支持することができるサイトカインの非存在下で、かつ、抗−IL−2および/またはIL−4抗体の存在下でインキュベートされ、かつ、前記試料における前記特異抗原に活性化されているCD4、CD25T細胞の存在がCD4、CD25T細胞の非増殖または低増殖を検出することによって判定される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記リンパ球の試料の少なくとも一部分が前記特異抗原と接触され、かつIL−5、IL−12、IL−23およびIFN−γ、またはその生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子からなる群から選択される少なくとも1つのサイトカインの存在下で、さらに抗−IL−2および/または抗−IL−4抗体の存在下でインキュベートされ、かつ、前記試料における前記特異抗原に活性化されているCD4、CD25T細胞の存在が、CD4、CD25T細胞の非増殖または低増殖を検出することによって判定される、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記リンパ球の試料の少なくとも一部分がIL−5、IL−12、IL−23およびIFN−γ、またはその生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子からなる群から選択される少なくとも1つのサイトカインの存在下でインキュベートされ、前記少なくとも1つのサイトカインが、前記リンパ球の試料の少なくとも一部分が外因性起源からインキュベートされる培地に添加される、請求項1から5、7、8、または10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記少なくとも1つのサイトカインが精製されたタンパク質である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記リンパ球の試料がCD4、CD25T細胞の活性化を刺激し、または活性化CD4、CD25T細胞の生存を延長させ、または増殖を支持することができるサイトカインの非存在下でインキュベートされる場合は、前記リンパ球の試料がサイトカインを実質的に含まない培地でインキュベートされる、請求項1、6、8、または9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
対象が特異抗原に耐性であるか、または耐性になることができるかを評価する方法であって、前記対象が前記特異抗原に活性化されているCD4、CD25T細胞を含んでなるかどうかを請求項1から6、または8から13のいずれか一項に記載の方法によって評価するステップを含んでなる方法。
【請求項15】
特異抗原に活性化されたCD4、CD25T細胞をインビトロで増殖させる方法であって、IL−5、IL−12、IL−23およびIFN−γ、またはその生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子からなる群から選択される少なくとも1つのサイトカインの存在下で前記特異抗原に活性化されたCD4、CD25T細胞を培養するステップを含んでなる方法。
【請求項16】
それを必要とする対象における特異抗原に対する耐性を増大させる方法であって、IL−5、IL−12、IL−23およびIFN−γ、またはその生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子からなる群から選択される少なくとも1つのサイトカインの存在下で前記特異抗原に活性化されたCD4、CD25T細胞を培養することによってインビトロで増殖させた、前記特異抗原に活性化した有効量のCD4、CD25T細胞を、前記対象に投与するステップを含んでなる方法。
【請求項17】
前記特異抗原に活性化したCD4、CD25T細胞が、少なくとも1つのサイトカインの存在下で前記活性化T細胞を培養する前、またはそれと同時にインビトロで前記特異抗原と接触される、請求項15または16に記載の方法。
【請求項18】
前記特異抗原に活性化したCD4、CD25T細胞が、コンカナバリンAおよび/または1−o−メチルα−マンノピラノシドの非存在下でインビトロで培養される、請求項15または16に記載の方法。
【請求項19】
前記特異抗原に活性化されたCD4、CD25T細胞が、IL−2およびIL−4の非存在下でインビトロで培養される、請求項15または16に記載の方法。
【請求項20】
CD4、CD25T細胞に特異的に結合する1つもしくは複数の抗体を前記対象に投与するステップをさらに含んでなる、請求項16に記載の方法。
【請求項21】
前記特異抗原に活性化したCD4、CD25T細胞が、ナイーブCD4、CD25T細胞をインビトロで前記特異抗原と接触させ、かつ、CD4、CD25T細胞の活性化を支持することができる1つもしくは複数のサイトカインの存在下でCD4、CD25T細胞を培養することによって、インビトロで前記特異抗原に活性化される、請求項15または16に記載の方法。
【請求項22】
CD4、CD25T細胞の活性化を支持することができる前記1つもしくは複数のサイトカインが、IL−2、その生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子、およびIL−4、その生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子からなる群から選択される、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記特異抗原に活性化したCD4、CD25T細胞がインビトロで培養する前にインビボで前記特異抗原に活性化される、請求項15または16に記載の方法。
【請求項24】
ナイーブおよび活性化CD4、CD25T細胞の混合物が、ナイーブおよび活性化CD4、CD25T細胞をインビトロで前記特異抗原と接触させることによって、かつ、前記ナイーブおよび活性化CD4、CD25T細胞を、IL−2、その生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子、および/またはIL−4、その生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子、およびIL−5、IL−12、IL−23およびIFN−γ、またはその生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子からなる群から選択される少なくとも1つのサイトカインの存在下で培養することによって、増殖される、請求項15または16に記載の方法。
【請求項25】
前記少なくとも1つのサイトカインが、CD4、CD25T細胞が培養される培地に外部から添加されている、請求項15または16に記載の方法。
【請求項26】
IL−5、IL−12、IL−23およびIFN−γ、またはその生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子からなる群から選択される少なくとも1つのサイトカインの有効量を、前記活性化CD4、CD25T細胞を投与すると同時に、またはその後に前記対象に投与するステップをさらに含んでなる、請求項16に記載の方法。
【請求項27】
対象における特異抗原に対する耐性を削減する方法であって、前記対象において、IL−5、IL−12、IL−23およびIFN−γ、またはその生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子からなる群から選択される1つもしくは複数のサイトカインの活性を削減または除去し、それによって、前記対象におけるCD4、CD25T細胞に対する活性化CD4、CD25T細胞の比を減少させるステップを含んでなる方法。
【請求項28】
前記IL−5、IL−12、IL−23、またはIFN−γの活性が、IL−5、IL−12、IL−23、および/またはIFN−γの有効量の拮抗薬を投与することによって削減または除去される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
IL−5、IL−12、IL−23および/またはIFN−γの拮抗薬が、可溶性受容体分子、アンチセンス分子、iRNAおよびsiRNA分子からなる群から選択される、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記対象に、有効量のIL−2、その生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子、またはIL−4、その生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子を投与するステップをさらに含んでなる、請求項27から29のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
前記特異抗原が抗原提示細胞の表面上に位置した抗原である、請求項1から30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
前記特異抗原が前記対象の自己抗原であり、かつ、前記対象が自己免疫疾患または状態を有する、請求項1から14または16から30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
前記特異抗原が同種抗原である、請求項1から30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
前記特異抗原が異種抗原である、請求項1から30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
前記特異抗原がアレルゲンである、請求項1から30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項36】
前記特異抗原が腫瘍抗原である、請求項1から30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項37】
前記特異抗原が感染性病原体に由来する抗原である、請求項1から30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
活性化CD4、CD25T細胞および薬剤として許容される担体を含んでなる組成物であって、前記活性化CD4、CD25T細胞が、IL−5、IL−12、IL−23およびIFN−γ、またはその生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子からなる群から選択される少なくとも1つのサイトカインの存在下でインビトロで培養された組成物。
【請求項39】
IL−5、IL−12、IL−23およびIFN−γ、またはその生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子からなる群から選択される少なくとも1つのサイトカインをさらに含んでなる、請求項38に記載の組成物。
【請求項40】
それを必要とする対象において、特異抗原に対する免疫応答に起因する疾患を治療または予防するための方法であって、前記方法が、IL−5、IL−12、IL−23およびIFN−γ、またはその生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子からなる群から選択される少なくとも1つのサイトカインの存在下でインビトロで前記特異抗原に活性化したCD4、CD25T細胞を培養することによってインビトロで増殖させた、前記特異抗原に活性化した治療的に有効量のCD4、CD25T細胞を投与するステップを含んでなる方法。
【請求項41】
前記特異抗原に活性化したCD4、CD25T細胞が、前記少なくとも1つのサイトカインの存在下で前記活性化CD4、CD25T細胞を培養する前またはそれと同時にインビトロで前記特異抗原と接触される、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
対象における特異抗原に対する耐性を削減または除去するために使用される場合の組成物であって、前記組成物がIL−5、IL−12、IL−23およびIFN−γからなる群から選択される1つもしくは複数のサイトカインの拮抗薬を含んでなる組成物。
【請求項43】
前記拮抗薬が可溶性受容体分子、アンチセンス分子、iRNAまたはsiRNA分子からなる群から選択される、請求項42に記載の組成物。
【請求項44】
それを必要とする対象において、特異抗原に対する耐性に起因する疾患を治療または予防するための方法であって、前記方法が、IL−5、IL−12、IL−23およびIFN−γ、またはその生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子からなる群から選択される1つもしくは複数のサイトカインの治療的に有効量の拮抗薬を、前記対象に投与するステップを含んでなる方法。
【請求項45】
IL−5、IL−12、IL−23およびIFN−γ、またはその生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子からなる群から選択される1つもしくは複数のサイトカインを含んでなる、特異抗原に対する耐性を増大させるためのキット。
【請求項46】
IL−5、IL−12、IL−23およびIFN−γからなる群から選択される1つもしくは複数のサイトカインの拮抗薬を含んでなる、特異抗原に対する耐性を減少させるためのキット。
【請求項47】
それを必要とする対象における、特異抗原に対する耐性を誘発する方法であって、前記対象の免疫系が前記特異抗原に曝露され、前記方法が、前記対象に対し、
(i)IL−2、その生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子、およびIL−4、その生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子からなる群から選択される1つもしくは複数のサイトカインの有効量と、
(ii)IL−5、IL−12、IL−23およびIFN−γ、またはその生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子からなる群から選択される少なくとも1つのサイトカインの有効量と
を投与するステップを含んでなる方法。
【請求項48】
それを必要とする対象において、抗原に対する免疫応答に起因する疾患を治療または予防する方法であって、前記方法が、前記対象に対し、
(a)IL−2、その生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子、およびIL−4、その生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子からなる群から選択される1つもしくは複数のサイトカインの有効量と、
(b)IL−5、IL−12、IL−23およびIFN−γ、またはその生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子からなる群から選択される少なくとも1つのサイトカインの有効量と
を投与するステップを含んでなる方法。
【請求項49】
それを必要とする対象における、特異抗原に対する耐性を誘発する方法であって、前記対象の免疫系が前記特異抗原に曝露され、前記方法が、
(a)前記対象からCD4、CD25T細胞を含んでなるリンパ球の試料を得るステップと、
(b)前記試料が、IL−5、IL−12、IL−23およびIFN−γ、またはその生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子からなる群から選択される1つもしくは複数のサイトカインに対して応答性であるCD4、CD25T細胞を含んでなるかを判定するステップと、
(c)前記CD4、CD25T細胞が応答性である、IL−5、IL−12、IL−23およびIFN−γ、またはその生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子からなる群から選択される1つもしくは複数のサイトカインの有効量を投与するステップと
を含んでなる方法。
【請求項50】
それを必要とする対象において、抗原に対する免疫応答に起因する疾患を治療または予防する方法であって、前記方法が、
(a)前記対象からCD4、CD25T細胞を含んでなるリンパ球の試料を得るステップと、
(b)前記試料が、IL−5、IL−12、IL−23およびIFN−γ、またはその生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子からなる群から選択される1つもしくは複数のサイトカインに対して応答性であるCD4、CD25T細胞を含んでなるかを判定するステップと、
(c)前記CD4、CD25T細胞が応答性である、IL−5、IL−12、IL−23およびIFN−γ、またはその生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子からなる群から選択される1つもしくは複数のサイトカインの有効量を投与するステップと
を含んでなる方法。
【請求項51】
前記CD4、CD25T細胞の1つもしくは複数のサイトカインに対する応答性が、前記1つもしくは複数のサイトカインの受容体の発現を検出することによって判定される、請求項49または50に記載の方法。
【請求項52】
前記1つもしくは複数のサイトカインに対する応答性が、前記1つもしくは複数のサイトカインの存在下で前記CD4、CD25T細胞の増殖を評価することによって判定される、請求項49または50に記載の方法。
【請求項53】
ステップ(c)の前またはそれと同時に、IL−2、その生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子、およびIL−4、その生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子からなる群から選択される1つもしくは複数のサイトカインの有効量を前記対象に投与するステップを含んでなる、請求項49または50に記載の方法。
【請求項54】
前記疾患が自己抗原に対する免疫応答と関係がある、請求項40、41、44、48、または50のいずれか一項に記載の方法。
【請求項55】
前記疾患が前記対象と接触した非自己抗原に対する免疫応答の結果である、請求項40、41、44、48、または50のいずれか一項に記載の方法。
【請求項56】
前記疾患が前記対象と接触したアレルゲンに対する免疫応答の結果である、請求項40、41、44、48、または50のいずれか一項に記載の方法。
【請求項57】
それを必要とする対象中の耐性を増大させるための薬剤の製造における、請求項15に記載の方法によってインビトロで増殖させた特異抗原に活性化したCD4+、CD25+T細胞の使用。
【請求項58】
特異抗原に活性化した前記CD4+、CD25+T細胞が、請求項17から19または21から25のいずれか一項に記載の方法によってインビトロで増殖される、請求項57に記載の使用。
【請求項59】
対象における特異抗原に対する耐性を削減するための薬剤の製造における、IL−5、IL−12、IL−23またはIFN−γの拮抗薬の使用。
【請求項60】
前記IL−5、IL−12、IL−23またはIFN−γの拮抗薬が、可溶性受容体分子、アンチセンス分子、iRNA、およびsiRNA分子からなる群から選択される、請求項59に記載の使用。
【請求項61】
特異抗原に対する免疫応答に起因する疾患を治療または予防するための薬剤の製造における、請求項15に記載の方法によってインビトロで増殖させた、前記特異抗原に活性したCD4、CD25T細胞の使用。
【請求項62】
対象の治療のために前記対象における耐性を誘発する薬剤の製造における、IL−2、その生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子、およびIL−4、その生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子からなる群から選択される1つもしくは複数のサイトカインの使用であって、前記治療が、薬剤の有効量、およびIL−5、IL−12、IL−23およびIFN−γ、またはその生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子からなる群から選択される少なくとも1つのサイトカインの有効量を投与するステップを含んでなる使用。
【請求項63】
対象の治療のために前記対象における耐性を誘発する薬剤の製造における、IL−5、IL−12、IL−23、IFN−γ、またはその生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子からなる群から選択される1つもしくは複数のサイトカインの使用であって、前記治療が、薬剤の有効量、およびIL−2、その生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子、およびIL−4、その生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子からなる群から選択される少なくとも1つのサイトカインの有効量を投与するステップを含んでなる使用。
【請求項64】
特異抗原に対する免疫応答に起因する疾患を治療または予防するための薬剤の製造における、IL−2、その生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子、およびIL−4、その生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子からなる群から選択される1つもしくは複数のサイトカインの使用であって、前記治療が、薬剤の有効量、およびIL−5、IL−12、IL−23、IFN−γ、またはその生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子からなる群から選択される少なくとも1つのサイトカインの有効量を投与するステップを含んでなる使用。
【請求項65】
特異抗原に対する免疫応答に起因する疾患を治療または予防するための薬剤の製造における、IL−5、IL−12、IL−23およびIFN−γ、またはその生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子からなる群から選択される1つもしくは複数のサイトカインの使用であって、前記治療が、薬剤の有効量、およびIL−2、その生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子、およびIL−4、その生物学的に活性な断片、またはその機能的に同等の分子からなる群から選択される少なくとも1つのサイトカインの有効量を投与するステップを含んでなる使用。

【図1A】
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【図1C】
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【図1D】
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【図1F】
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【図2A】
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【図3B】
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【図4C】
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【図4F】
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【図5A】
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【図6A】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10】
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【図12】
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【図14】
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【図15】
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【図17】
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【図1B】
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【図1E】
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【図2B】
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【図3A】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4D】
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【図4E】
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【図5B】
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【図6B】
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【図7】
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【図11】
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【図13】
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【図16】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公表番号】特表2008−528042(P2008−528042A)
【公表日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−553415(P2007−553415)
【出願日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際出願番号】PCT/AU2006/000133
【国際公開番号】WO2006/081620
【国際公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【出願人】(506362750)ニューサウス・イノヴェイションズ・ピーティーワイ・リミテッド (2)
【Fターム(参考)】