説明

環式ジケトンの製造方法

本発明は、以下の式(I)の化合物(ここで、置換基は請求項1で定義した通りである)の調製方法であって;式(II)の化合物を臭素又は塩素供給源と反応させて式(III)の化合物(ここで、Xは塩素又は臭素である)を形成させ;この化合物を水と反応させて式(IV)の化合物を形成させ;この化合物を、式(V)の化合物(ここで、M+は水素カチオン又はアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン又はアンモニウムイオンである)を用いて、式(VI)の化合物に変換し;そしてこの化合物をシアン化物を用い、塩基の存在下処理する方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2位がカルボニル化された環状1,3−ジケトン誘導体の調製方法に関する。
【0002】
アリールカルボニル基により2位で置換された環状1,3−ジケトンの調製方法は、例えば、WO00/15615、WO00/37437、WO01/66522及びWO01/94339に記載されている。これらの中で開示されている化合物は、除草作用を有する。
【0003】
しかしながら、これらの既知の方法は、2位で置換されていないいくつかの環状1,3−ジケトン出発化合物、特に二環式1,3−ジケトン出発化合物は、一般に、容易に得られず、そしてその誘導体は、通常、多数の複雑な合成ステップ、及び精製手順によってのみ製造されうるという欠点をもつ。
【0004】
さらに、かかる既知の方法においては、その最終生成物の単離は、特に、2−ベンゾイル、2−ピリジルカルボニル、及び2−ヘテロアリールカルボニル誘導体の場合、通常多段階の手順を伴い、非常に難儀である。従って、かかる既知の方法により調製された環状1,3−ジケトンの純度及び収率は、しばしば、満足できるものではない。
【0005】
従って、本発明が解決しようとする課題は、単環式及び二環式1,3−ジケトン誘導体、特に、2−ベンゾイル、2−イソニコチノイル及び2−ニコチノイル誘導体の新規の基礎的な調製方法を提供することであり、それにより、上文で言及した既知の方法の欠点を伴わずに、単純な反応手順により、且つわずかな費用で、高収率で、且つ、良い品質で、上記化合物を製造することが可能になる。
【0006】
したがって、本発明は、以下の式I
【化1】

[ここで、Yは上記式Iの化合物が1〜5のpK値をもつように選択された有機置換基であり;
1はCR12であり;
2は酸素、C(O)、SO2又は(CR34nであり;
nは1又は2であり;
3はCR56であり;
1、R2、R3、R4、R5及びR6 は、互いに独立して、C1 −C4アルキルであり{これは、C1 −C4 アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ヒドロキシカルボニル、C1 −C4 アルコキシカルボニル、C1 −C4アルキルチオ、C1 −C4アルキルスルフィニル、C1 −C4アルキルスルホニル、C1 −C4アルキルカルボニル、フェニル又はヘテロアリールで一、二又は三置換されていてもよい(前記フェニル及びヘテロアリール基は、次に、C1 −C4 アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ヒドロキシカルボニル、C1 −C4 アルコキシカルボニル、C1 −C4アルキルスルホニル又はC1 −C4ハロアルキルで一、二又は三置換されることもあり、ヘテロ環内の窒素上の置換基はハロゲン以外である)};そして/あるいはR1、R2、R3、R4、R5及びR6 は、互いに独立して、水素、C1 −C4 アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ヒドロキシカルボニル、C1 −C4 アルコキシカルボニル、C1 −C4アルキルチオ、C1 −C4アルキルスルフィニル、C1 −C4アルキルスルホニル、C1 −C4アルキルカルボニル、フェニル又はヘテロアリール(当該フェニル及びヘテロアリール基は、次に、C1 −C4 アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ヒドロキシカルボニル、C1 −C4 アルコキシカルボニル、C1 −C4アルキルスルホニル又はC1 −C4ハロアルキルで置換されることもり、ヘテロ環内の窒素上の置換基はハロゲン以外である);そして/あるいは
1とR2は一緒に、3〜5員の炭素環を形成し、これは、C1 −C4アルキルで置換されていることもあり、そして/あるいは酸素、硫黄、S(O)、SO2 、OC(O)、NR7又はC(O)を介在させていることもあり;そして/あるいは
2とR4は一緒に、又はR2とR5は一緒にC1−C3アルキレン鎖を形成し、これは、酸素、硫黄、SO、SO2 、OC(O)、NR8又はC(O)を介在させていることもあり;前記C1−C3アルキレン鎖は次にC1 −C4アルキルで置換されていることもあり;そして、R7及びR8は、互いに独立してC1 −C4アルキル、C1 −C4ハロアルキル、C1 −C4アルキルスルホニル、C1 −C4アルキルカルボニル又はC1 −C4アルコキシカルボニルである]の化合物の調製方法であって;
a)式IIの化合物
【化2】

(ここで、A1、A2及びA3は、式Iで定義した通りである)を臭素又は塩素供給源と反応させて式IIIの化合物
【化3】

(ここで、A1、A2及びA3は、式Iで定義した通りであり、そしてXは塩素又は臭素である)を形成させ;
b)この化合物を水と反応させて式IVの化合物
【化4】

(ここで、A1、A2及びA3は、式Iで定義した通りであり、そしてXは塩素又は臭素である)を形成させ;
c)この化合物を、式Vの化合物
【化5】

(ここで、Yは前文で定義した通りであり、そしてM+は水素カチオン又はアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン又はアンモニウムイオンである)を用いて、式VIの化合物
【化6】

(ここで、A1、A2、A3及びYは、式Iで定義した通りである)に変換し;そして
d)続いて、この化合物をシアン化物供給源を用い、塩基の存在下処理する、
方法に関する。
【0007】
Yは、特に、式(I)の化合物が2.5〜4.5のpK値を有するように選択された有機置換基である。
【0008】
有機置換基Yは、任意な所望の構造を有する置換基でよいが、但し、それは、本発明に係る製法の反応条件下では実質的に不活性なままであることが条件である。
【0009】
Yは、好ましくは、一、二又は三置換フェニル、ピリジル又はヘテロアリール基、特に二又は三置換フェニル基、又は二置換2−ピリジル又は3−ピリジル基であり、これらの基の置換パターンは、自由に選択される。但し、これらの基は、本発明に係る製法の反応条件下では実質的に不活性である。少なくとも1つの置換基を有するフェニル、3−ピリジル、及びヘテロアリール基が好ましく、置換基は、特に好ましくはオルト位に配置されている。
【0010】
特に有利なことには、本発明の方法を用いると、式Iの化合物
[ここで、
Yが
【化7】

{ここで、A4はCRa1又は=N−(O)pであり;
pは0又は1であり;
Ra1は水素、C1 −C6 アルキル、ヒドロキシ、C1 −C6 アルコキシ、C1 −C6 ハロアルコキシ、C3 −C6 アルケニルオキシ、C3 −C6 ハロアルケニルオキシ、C3 −C6 アルキニルオキシ、C1 −C4 アルキルカルボニルオキシ、C1 −C4 アルキルスルホニルオキシ、フェニルスルホニルオキシ、C1−C6 アルキルチオ、C1 −C6 アルキルスルフィニル、C1 −C6 アルキルスルホニル、C1 −C6 アルキルアミノ、ジ(C1 −C6 アルキル)アミノ、C1−C3 アルコキシ−C1 −C3 アルキルアミノ、C1 −C3 −アルコキシ−C1−C3 アルキル−N(C1 −C3 −アルキル)−、C1 −C4 アルコキシカルボニル、C1 −C6 ハロアルキル、ホルミル、シアノ、ハロゲン、フェニル又はフェノキシであり、ここで、フェニル含有基の場合、次に、C1 −C3 アルキル、C1 −C3 ハロアルキル、C1 −C3 アルコキシ、C1 −C3 ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ又はニトロにより置換されることができ;
あるいはRa1 は、3〜10員の単環であるか、又はRa2 又はRa5 と一緒になって、環生成した二環式の環系であり、これは、1回又は最大3回酸素、硫黄、S(O)、SO2 、N(Ra6 )、カルボニル及びC(=NORa7 )から選択される複素環式置換基が介在していることがあり、上記環系は、環生成していない限り、直接的に、又は酸素、−N(C1 −C4 アルキル)−、硫黄、スルフィニル若しくはスルホニルが介在し得るC1 −C4 アルキレン、C2−C4 アルケニレン又はC2−C4 アルキニレン架橋を介して、置換基A4 の炭素原子に結合されており、そして上記環系は、2以下の酸素原子及び2以下の硫黄原子を含んでもよく、そして上記環系は、次に、C1 −C6 アルキル、C1 −C6 ハロアルキル、C2 −C6 アルケニル、C2 −C6 ハロアルケニル、C2 −C6 アルキニル、C2 −C6 ハロアルキニル、C1 −C6 アルコキシ、C1 −C6 ハロアルコキシ、C3 −C6 アルケニルオキシ、C3 −C6 アルキニルオキシ、C1 −C6 アルキルチオ、C1 −C6 ハロアルキルチオ、C3 −C6 アルケニルチオ、C3 −C6 ハロアルケニルチオ、C3 −C6 アルキニルチオ、C1 −C4 アルコキシ−C1 −C2 アルキルチオ、C1 −C4 −アルキルカルボニル−C1 −C2 アルキルチオ、C1 −C4 アルコキシカルボニル−C1 −C2 アルキルチオ、シアノ−C1 −C4 アルキルチオ、C1 −C6 アルキルスルフィニル、C1 −C6 ハロアルキルスルフィニル、C1 −C6 アルキルスルホニル、C1 −C6 ハロアルキルスルホニル、アミノスルホニル、C1 −C4 アルキルアミノスルホニル、ジ(C1 −C4 アルキル)アミノスルホニル、ジ(C1 −C4 アルキル)アミノ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、フェニル、ベンジルオキシ及び/又はベンジルチオにより一、二又は三置換されることができ、そして、フェニル含有基の場合、次に、そのフェニル環上、C1 −C3 アルキル、C1 −C3 ハロアルキル、C1 −C3 アルコキシ、C1 −C3 ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ又はニトロにより置換されることができ、そしてここで、上記複素環式環内の窒素上の置換基はハロゲン以外であり;
あるいはRa1 は、基−X5 −X7 又は基−X6 −X5 −X7 であり;ここで、
5 は、酸素、−O(CO)−、−(CO)O−、−O(CO)O−、−N(C1 −C4 アルキル)−O−、−O−N(C1 −C4 アルキル)−、硫黄、スルフィニル、スルホニル、−SO2 N(C1 −C4 アルキル)−、−N(C1 −C4 アルキル)SO2 −、−N(C1 −C2 アルコキシ−C1 −C2 アルキル)SO2 −又は−N(C1 −C4 アルキル)−であり;
6 は、C1 −C6 アルキレン、C3 −C6 アルケニレン又はC3 −C6 アルキニレン鎖であり、これらは、ハロゲン又はX8 により一又は多置換されることができ、上記鎖の不飽和結合は置換基X5 に直接結合しておらず;
Ra6 は、水素、C1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルキルチオ−C1 −C4アルキルカルボニル、C1 −C4 アルキルスルフィニル−C1 −C4 アルキルカルボニル、C1 −C4 アルキルスルホニル−C1 −C4 アルキルカルボニル、C1 −C4 アルコキシカルボニル、C1 −C4 アルキルカルボニル、フェニルカルボニル又はフェニルであり、ここで、上記フェニル基の場合、次に、C1 −C4 アルキル、C1 −C4 ハロアルキル、C1 −C4 アルコキシ、C1 −C4 ハロアルコキシ、C1 −C4 アルキルカルボニル、C1 −C4 アルコキシカルボニル、C1 −C4 アルキルアミノ、ジ(C1 −C4 アルキル)アミノ、C1 −C4 アルキルチオ、C1 −C4 アルキルスルフィニル、C1 −C4 アルキル−SO2 、C1 −C4 アルキル−S(O)2 O、C1 −C4 ハロアルキルチオ、C1 −C4ハロアルキルスルフィニル、C1 −C4 ハロ−アルキル−SO2 、C1 −C4 ハロアルキル−S(O)2 O、C1 −C4 アルキル−S(O)2 NH、C1 −C4アルキル−S(O)2 N(C1 −C4 アルキル)−、ハロゲン、ニトロ又はシアノにより置換されることができ;
Ra7 は、水素、C1 −C4 アルキル、C3 −C4 アルケニル、C3 −C4 アルキニル又はベンジルであり;
Ra2 は、水素、C1 −C6 アルキル、C1 −C6 ハロアルキル、C2 −C6アルケニル、C2 −C6 ハロアルケニル;C1 −C2 −アルコキシカルボニル又はフェニル置換ビニル;あるいはC2 −C6 アルキニル、C2 −C6 ハロアルキニル;あるいはトリメチルシリル、ヒドロキシ、C1 −C6 アルコキシ、C1 −C4 アルコキシカルボニル又はフェニル置換エチニル;C3 −C6 アレニル、C3−C6 シクロアルキル又はハロ−若しくはC1 −C3 アルコキシメチル−置換C3 −C6 シクロアルキル;あるいはC1 −C6 アルコキシ、C3 −C6 アルケニルオキシ、C3−C6 アルキニルオキシ、C1 −C6 ハロアルコキシ、C3 −C6 ハロアルケニルオキシ、シアノ−C1 −C4 アルコキシ、C1 −C4 アルコキシ−C1 −C4アルコキシ、C1 −C4 アルキルチオ−C1 −C4 アルコキシ、C1 −C4 アルキルスルフィニル−C1 −C4 アルコキシ、C1 −C4 −アルキルスルホニル−C1 −C4 アルコキシ、C1 −C4 アルコキシカルボニル−C1 −C4 アルコキシ、C1 −C6 アルキルチオ、C1 −C6 −アルキルスルフィニル、C1 −C6アルキルスルホニル、C1 −C6 ハロアルキルチオ、C1 −C6 ハロアルキルスルフィニル、C1 −C6 ハロアルキルスルホニル、C1 −C4 アルコキシカルボニル−C1 −C4 アルキルチオ、C1 −C4 アルコキシカルボニル−C1 −C4アルキルスルフィニル、C1 −C4 アルコキシカルボニル−C1 −C4 アルキルスルホニル、C1 −C6 アルキルアミノ、ジ(C1 −C6 アルキル)アミノ、C1 −C3 アルコキシ−C1 −C3 アルキルアミノ、C1 −C3 アルコキシ−C1−C3 アルキル−N(C1 −C3 アルキル)、C1 −C6 アルキルアミノスルホニル、ジ(C1 −C6 −アルキル)アミノスルホニル、C1 −C4 アルキルスルホニルオキシ、C1 −C4 ハロアルキルスルホニルオキシ、C1 −C4 アルキルスルホニルアミノ、C1 −C4 アルキルスルホニル−N(C1 −C4 アルキル)、シアノ、カルバモイル、C1 −C4 アルコキシカルボニル、ホルミル、ハロゲン、ローダノ、アミノ、ヒドロキシ−C1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルキルチオ−C1 −C4 −アルキル、C1 −C4 アルキルスルフィニル−C1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルキルスルホニル−C1 −C4 アルキル、シアノ−C1 −C4 アルキル、C1 −C6 アルキルカルボニルオキシ−C1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルコキシカルボニル−C1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルコキシカルボニルオキシ−C1 −C4 アルキル、ローダノ−C1 −C4 アルキル、フェニル−C1 −C4 アルキル、フェノキシ−C1 −C4 アルキル、ベンジルオキシ−C1 −C4 アルキル、ベンゾイルオキシ−C1 −C4 アルキル、(2−オキシラニル)−C1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルキルアミノ−C1 −C4 アルキル、ジ(C1 −C4 アルキル)−アミノ−C1 −C4 アルキル、C1 −C12アルキルチオカルボニル−C1 −C4アルキル又はホルミル−C1 −C4 アルキル、ベンジルチオ、ベンジルスルフィニル、ベンジルスルホニル、ベンジルオキシ、ベンジル、フェニル、フェノキシ、フェニルチオ、フェニルスルフィニル又はフェニルスルホニルであり;前記フェニル含有基の場合、次に、C1 −C3 アルキル、C1 −C3 ハロアルキル、C1 −C3 アルコキシ、C1 −C3 ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ又はニトロにより置換されることができ;あるいは
Ra2 は、3〜10員の単環又は環生成した二環式の環系であり、これは、芳香族、飽和又は部分飽和であることができ、そして窒素、酸素及び硫黄から選択される1〜4個のヘテロ原子を含むことができ、ここで、上記環系は、直接的にあるいは、C1 −C4 アルキレン、C1 −C4 アルケニレン又はC2 −C4 アルキニレン架橋であって、酸素、−N(C1 −C4 アルキル)−、硫黄、スルフィニル、スルホニル又はカルボニルが介在しうるものにより基Q1 又はQ2 と結合し;そして各環系は、2以下の酸素原子及び2以下の硫黄原子を含んでもよく、そして上記環系は、次に、C1 −C6 アルキル、C1 −C6 ハロアルキル、C2 −C6 アルケニル、C2 −C6 ハロアルケニル、C2 −C6 アルキニル、C2 −C6 ハロアルキニル、C1 −C6 アルコキシ、C1 −C6 ハロアルコキシ、C3 −C6 アルケニルオキシ、C3 −C6 アルキニルオキシ、ヒドロキシ、メルカプト、C1 −C6 アルキルチオ、C1 −C6 ハロアルキルチオ、C3 −C6 アルケニルチオ、C3 −C6 ハロアルケニルチオ、C3 −C6 アルキニルチオ、C1 −C4 アルコキシ−C1 −C3 アルキルチオ、C1 −C4 アルキルカルボニル−C1 −C3アルキルチオ、C1 −C4 アルコキシカルボニル−C1 −C3 アルキルチオ、シアノ−C1 −C3 アルキルチオ、C1 −C6 −アルキルスルフィニル、C1 −C6 ハロアルキルスルフィニル、C1 −C6 アルキルスルホニル、C1 −C6 ハロアルキルスルホニル、アミノスルホニル、C1 −C4 アルキルアミノスルホニル、ジ(C1 −C4 アルキル)アミノスルホニル、ジ(C1 −C4 アルキル)アミノ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、フェニル及び/又はベンジルチオにより、一,二又は三置換されることができ;フェニルとベンジルチオの場合、次に、そのフェニル環上、C1 −C3 アルキル、C1 −C3 ハロアルキル、C1 −C3 アルコキシ、C1 −C3 ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ又はニトロにより置換されることができ、そして上記複素環内の窒素原子上の置換基はハロゲン以外であり;あるいは
Ra2 は、基−X1 −X3 又は基−X2 −X1 −X3 であり;ここで
1 は、酸素、−O(CO)−、−(CO)O−、−O(CO)O−、−N(C1 −C4 アルキル)−O−、−O−N(C1 −C4 アルキル)−、チオ、スルフィニル、スルホニル、−SO2 N(C1 −C4 アルキル)−、−N(C1 −C4 アルキル)SO2 −、−N(C1 −C2 アルコキシ−C1 −C2 アルキル)SO2 −又は−N(C1 −C4 アルキル)−であり;
2 は、C1 −C6 アルキレン、C3 −C6 アルケニレン又はC3 −C6 アルキニレン鎖であり、これは、ハロゲン又はX4 により一又は多置換されることができ、上記鎖の不飽和結合は置換基X1 に直接結合せず;
3 とX7 は、互いに独立して、C1 −C8 アルキル、C3 −C6 アルケニル又はC3 −C6 アルキニルであり、これらは、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ホルミル、ニトロ、シアノ、メルカプト、カルバモイル、C1 −C6 アルコキシ、C1 −C6 アルコキシカルボニル、C2 −C6 アルケニル、C2 −C6 ハロアルケニル、C2 −C6 アルキニル、C2 −C6 ハロアルキニル、C3 −C6 シクロアルキル又はハロ置換C3 −C6 シクロアルキルにより;あるいはC3 −C6 アルケニルオキシ、C3 −C6 アルキニルオキシ、C1 −C6 ハロアルコキシ、C3 −C6 ハロアルケニルオキシ、シアノ−C1 −C6 アルコキシ、C1 −C6 アルコキシ−C1 −C6 アルコキシ、C1 −C6 アルコキシ−C1 −C6 アルコキシ−C1 −C6 アルコキシ、C1 −C6 アルキルチオ−C1 −C6 アルコキシ、C1 −C6 アルキルスルフィニル−C1 −C6 アルコキシ、C1 −C6 アルキルスルホニル−C1−C6 アルコキシ、C1 −C6 アルコキシカルボニル−C1 −C6 アルコキシ、C1 −C6 アルコキシカルボニル、C1 −C6 アルキルカルボニル、C1 −C6アルキルチオ、C1 −C6 アルキルスルフィニル、C1 −C6 アルキルスルホニル、C1 −C6 ハロアルキルチオ、C1 −C6 ハロアルキルスルフィニル、C1−C6 ハロアルキルスルホニル;続いてC1 −C6 アルキルにより置換されうるオキシラニル;続いてC1 −C6 アルキルで置換されうる(3−オキセタニル)−オキシ;ベンジルオキシ、ベンジルチオ、ベンジルスルフィニル、ベンジルスルホニル、C1 −C6 アルキルアミノ、ジ(C1 −C6 アルキル)アミノ、C1 −C4 アルキル−S(O)2 O、ジ(C1 −C4 アルキル)アミノスルホニル、ローダノ、フェニル、フェノキシ、フェニルチオ、フェニルスルフィニル又はフェニルスルホニルにより一、二又は三置換されることがあり、そして上記フェニル又はベンジル含有基の場合、次に、1又は複数のC1 −C6 アルキル、C1 −C6 ハロアルキル、C1 −C6 アルコキシ、C1−C6 ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ又はニトロ基により置換されることができ;あるいは
3 とX7 は、互いに独立して、フェニルであり、これらは、C1 −C6 アルキル、C1 −C6 ハロアルキル、C1 −C6 アルコキシ、C1 −C6 ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ又はニトロにより一又は多置換されることができ;あるいは
3 とX7 は、互いに独立して、C3 −C6 シクロアルキル、C1 −C6アルコキシ−又はC1 −C6 アルキル−置換C3 −C6 シクロアルキル、3−オキセタニル又はC1 −C6 アルキル−置換3−オキセタニルであり;あるいは
3 とX7 は、互いに独立して、3〜10員の単環式又は環生成した二環式の環系であり、これらは、芳香族、飽和又は部分飽和であることができ、そして窒素、酸素、及び硫黄から選択される1〜4個のヘテロ原子を含有することができ、ここで、上記環系は、置換基X1 又はX5 に、直接的に、あるいはC1 −C4 アルキレン、C2−C4 アルケニレン、C2 −C4 アルキニレン、−N(C1 −C4 アルキル)−C1 −C4 アルキレン、−S(O)−C1 −C4 アルキレン又は−SO2 −C1 −C4 アルキレン基を介して、結合し、そして各環系は、2以下の酸素原子及び2以下の硫黄原子を含有することができ、そしてこの環系は、次に、C1−C6 アルキル、C1 −C6 ハロアルキル、C2 −C6 アルケニル、C2 −C6ハロアルケニル、C2 −C6 アルキニル、C2 −C6 ハロアルキニル、C1 −C6 アルコキシ、ヒドロキシ、C1 −C6 ハロアルコキシ、C3 −C6 アルケニルオキシ、C3 −C6 アルキニルオキシ、メルカプト、C1 −C6 アルキルチオ、C1 −C6 ハロアルキルチオ、C3 −C6 アルケニルチオ、C3 −C6 ハロアルケニルチオ、C3 −C6 アルキニルチオ、C1 −C3 −アルコキシ−C1 −C3アルキルチオ、C1 −C4 アルキルカルボニル−C1 −C2 アルキルチオ、C1 −C4 アルコキシカルボニル−C1 −C2 アルキルチオ、シアノ−C1 −C3 アルキルチオ、C1 −C6 アルキルスルフィニル、C1 −C6 ハロアルキルスルフィニル、C1 −C6 アルキルスルホニル、C1 −C6 ハロアルキルスルホニル、アミノスルホニル、C1 −C2 アルキルアミノスルホニル、ジ(C1 −C2 アルキル)アミノスルホニル、ジ(C1 −C4 −アルキル)アミノ、C1 −C6 カルボニルアミノ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、フェニル、ベンジルオキシ及び/又はベンジルチオにより一、二又は三置換されることができ、ここで、上記フェニル基の場合、次に、そのフェニル環上、C1 −C3 アルキル、C1−C3 ハロアルキル、C1 −C3 アルコキシ、C1 −C3 ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ又はニトロにより、置換されることができ、そして上記複素環式環内の窒素上の置換基は、ハロゲン以外であり;そして
4 とX8 は、互いに独立して、ヒドロキシ、C1 −C6 アルコキシ、(C3 −C6 シクロアルキル)オキシ、C1 −C6 アルコキシ−C1 −C6 アルコキシ、C1 −C6 アルコキシ−C1 −C6 アルコキシ−C1 −C6 アルコキシ又はC1−C6 アルキルスルホニルオキシであり;
Ra3 は、水素、C1 −C6 アルキル、C1 −C6 ハロアルキル、C2 −C6アルケニル、C2 −C6 ハロアルケニル、C2 −C6 アルキニル、C2 −C6 ハロアルキニル、C3 −C6 シクロアルキル、C1 −C6 アルコキシ、C1 −C6ハロアルコキシ、C1 −C6 アルキルチオ、C1 −C6 アルキル−スルフィニル、C1 −C6 アルキルスルホニル、C1 −C6 ハロアルキルチオ、C1 −C6 ハロアルキルスルフィニル、C1 −C6 ハロアルキルスルホニル、アミノ、C1 −C6 アルキルアミノ、ジ(C1 −C6 アルキル)アミノ、C1 −C4 アルキルスルホニル−N(C1 −C4 アルキル)−、C1 −C6 アルキル−アミノスルホニル、ジ(C1 −C6 アルキル)アミノスルホニル、シアノ、ハロゲン、C1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 アルキル、C1 −C4 −アルキルチオ−C1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルキルスルフィニル−C1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルキルスルホニル−C1 −C4 アルキル、フェニル、フェニルチオ、フェニルスルフィニル、フェニルスルホニル又はフェノキシであり、ここで、フェニル基の場合、次に、C1 −C3 アルキル、C1 −C3 ハロアルキル、C1 −C3 アルコキシ、C1 −C3 ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ又はニトロにより置換されることができ;
Ra4 は、水素、C1 −C6 アルキル、ヒドロキシ、C1 −C6 アルコキシ、C1 −C6 ハロアルコキシ、C3 −C6 アルケニルオキシ、C3 −C6 −ハロアルケニルオキシ、C3 −C6 アルキニルオキシ、C1 −C4 アルキルカルボニルオキシ、C1 −C4 アルキルスルホニルオキシ、フェニルスルホニルオキシ、C1 −C4 アルキルチオ、C1 −C4 アルキルスルフィニル、C1 −C4 アルキルスルホニル、C1 −C4 アルキルアミノ、ジ(C1 −C4 −アルキル)アミノ、C1 −C4 アルコキシカルボニル、C1 −C4 ハロアルキル、ホルミル、シアノ、ハロゲン、フェニル又はフェノキシであり;フェニル含有基の場合、次に、C1 −C3 −アルキル、C1 −C3 ハロアルキル、C1 −C3 アルコキシ、C1 −C3 ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ又はニトロにより置換されることができ;あるいは
Ra4 は、3〜10員の単環式、あるいはRa3 又はRa5 と一緒になって、環生成した二環式の環系であり、これらは、窒素、酸素、及び硫黄から選択される1〜4個のヘテロ原子を含有することができ、ここで、上記環系は、環生成していない限り、直接的に、あるいはC1 −C4 アルキレン、C2−C4アルケニレン又はC2−C4 アルキニレン架橋であって酸素、−N(C1 −C4 アルキル)−、硫黄、スルフィニル、スルホニル又はカルボニルが介在している架橋により、基Q1 又はQ2 に結合し;そして上記環系は、2以下の酸素原子及び2以下の硫黄原子を含有することができ、そして上記環系は、次に、C1 −C6 アルキル、C1 −C6 ハロアルキル、C2 −C6 アルケニル、C2 −C6 ハロアルケニル、C2 −C6 アルキニル、C2 −C6 ハロアルキニル、C1 −C6 アルコキシ、C1 −C6 ハロアルコキシ、C3 −C6 アルケニルオキシ、C3 −C6 アルキニルオキシ、C1 −C6 アルキルチオ、C1 −C6 ハロアルキルチオ、C3 −C6 アルケニルチオ、C3 −C6 ハロアルケニルチオ、C3 −C6アルキニルチオ、C1 −C4 アルコキシ−C1 −C2 アルキルチオ、C1 −C4アルキルカルボニル−C1 −C2 アルキルチオ、C1 −C4 アルコキシカルボニル−C1 −C2 −アルキルチオ、シアノ−C1 −C4 アルキルチオ、C1 −C6アルキルスルフィニル、C1 −C6 ハロアルキルスルフィニル、C1 −C6 アルキルスルホニル、C1 −C6 ハロアルキルスルホニル、アミノスルホニル、C1 −C4 −アルキルアミノスルホニル、ジ(C1 −C4 アルキル)アミノスルホニル、アミノ、C1 −C4 アルキルアミノ、ジ(C1 −C4 アルキル)−アミノ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、フェニル及び/又はベンジルチオにより、一、二又は三置換されることができ;フェニル及びベンジルチオの場合、次に、そのフェニル環上、C1 −C3 アルキル、C1 −C3 ハロアルキル、C1 −C3 アルコキシ、C1 −C3 ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ又はニトロにより置換されることができ、上記複素環式環内の窒素上の置換基は、ハロゲン以外であり;
Ra5 は、水素、C1 −C6 アルキル、C1 −C6 ハロアルキル、C2 −C6アルケニル、C2 −C6 ハロアルケニル、C2 −C6 アルキニル、C2 −C6 ハロアルキニル、C3 −C6 シクロアルキル、C1 −C6 アルコキシ、C1 −C6ハロアルコキシ、C1 −C6 アルキルチオ、C1 −C6 アルキルスルフィニル、C1 −C6 アルキルスルホニル、C1 −C6 ハロアルキルチオ、C1 −C6 ハロアルキルスルフィニル、C1 −C6 ハロアルキルスルホニル、C1 −C6 アルキルスルホニルオキシ、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、C1 −C6 アルキルアミノ、ジ(C1 −C6 アルキル)アミノ、C1 −C4 アルキルスルホニルアミノ、C1 −C4 アルキルスルホニル−N(C1 −C4 アルキル)−、C1 −C6 アルキルアミノスルホニル、ジ(C1 −C6 アルキル)アミノスルホニル、シアノ、ハロゲン、C1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルキルチオ−C1 −C4 −アルキル、C1 −C4 アルキルスルフィニル−C1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルキルスルホニル−C1 −C6 アルキル、トリアゾリル、フェニル、フェニルチオ、フェニルスルフィニル、フェニルスルホニル又はフェノキシであり;フェニル含有基の場合、C1 −C3 アルキル、C1−C3 ハロアルキル、C1 −C3 アルコキシ、C1 −C3 ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ又はニトロにより置換されることがある}である]、及び、当該化合物の農業上許容される塩/N−オキシド/異性体/エナンチオマーを調製することができる。
【0011】
上記置換基の定義中に出現するアルキル基は、直鎖又は分枝であることができ、そして例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル又はtert−ブチルであることができる。アルコキシ、アルケニル、及びアルキニルラジカルは、上述のアルキル基から誘導される。上記アルケニル及びアルキニル基は、一価又は多価不飽和でありうる。アルコキシは、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ又はtert−ブトキシである。アルコキシカルボニルは、例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、sec−ブトキシカルボニル又はtert−ブトキシカルボニル;好ましくは、メトキシカルボニル又はエトキシカルボニルである。
【0012】
ハロゲンは、通常フッ素、塩素、臭素又はヨウ素である。他の定義、例えば、ハロアルキル又はハロフェニルに関するハロゲンについても同様である。1〜6個の炭素原子の鎖長を有するハロアルキル基は、例えば、フルオロメチル、ジフルオロメチル、クロロジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1−フルオロエチル、2−フルオロエチル、2−クロロエチル、2−フルオロプロパ−2−イル、ペンタフルオロエチル、1,1−ジフルオロ−2,2,2−トリクロロエチル、2,2,3,3−テトラフルオロエチル及び2,2,2−トリクロロエチル、ペンタフルオロエチル、ヘプタフルオロ−n−プロピル又はペルフルオロ−n−ヘキシルである。
【0013】
アルケニル及びアルキニル基は、1又は複数の二重又は三重結合を有するアルキル、アルケニル又はアルキニルが含まれるような一価又は多価不飽和のものでもよい。アルケニルは、例えば、ビニル、アリル、イソブテン−3−イル、CH2 =CH−CH2 −CH=CH−、CH2 =CH−CH2 −CH2 −CH=CH−又はCH3 −CH=CH−CH2 −CH=CH−である。好ましいアルキニルは、例えば、プロパルギルであり、そして好ましいアレニルは、CH2 =C=CH2 −である。
【0014】
アルキレン鎖は、1又は複数のC1 −C3 アルキル基、特にメチル基により置換されてもよい。このようなアルキレン鎖及びアルキレン基は、好ましくは、非置換である。C3 −C6 シクロアルキル、C3 −C5 オキサシクロアルキル、C3 −C5 チアシクロアルキル、C3 −C4 −ジオキサシクロアルキル、C3 −C4 ジチアシクロアルキル−又はC3 −C4 オキサチアシクロアルキルを含有する基であって、例えば、基Ra1 及びRa2 の酸素−及び硫黄−含有複素環式環系の一部としても生じうるもの全てについても同様である。
【0015】
酸素、−N(C1 −C4 アルキル)−、硫黄、スルフィニル又はスルホニルが介在しうるC1 −C4 アルキレン、C1 −C4 アルケニレン又はC2 −C4 アルキニレン鎖、及びX2 又はX6における、ハロゲン又はX4 若しくはX8 により一又は多置換されうるC1 −C6 アルキレン、C3 −C6 アルケニレン又はC3 −C6 アルキニレン鎖(ここで、鎖の不飽和結合は、置換基X1又はX5 と直接結合していない)は、例えば、−CH2 −、−CH2 CH2 −、−CH2CH2CH2 −、−CH2CH2CH2CH2 −、−CH(CH3 )−、−CH2 CH(CH3 )−、−CH2 CH(CH3 )CH2 −、−CH2 CH(Cl)CH2 −、−CH2 CH(OCH3 )CH2 −、−CH2 O−、OCH2 −、−CH2 OCH2 −、−OCH2CH2 −、−OCH2CH2CH2 −、−CH2 OCH2CH2 −、−CH2 OCH(CH3 )CH2−、−SCH2 −、−SCH2CH2 −、−SCH2CH2CH2 −、−CH2 S−、−CH2 SCH2 −、−CH2 S(O)CH2 −、−CH2 SO2CH2 −、−CH2 SCH2CH2 −、−CH2 S(O)CH2CH2 −、−CH2 SO2CH2CH2 −、−CH2 SO2 NH−、−CH2 N(CH3 )SO2CH2CH2−、−N(SO2 Me)CH2CH2 −、−CH2 C(O)NH−又は−CH2NHC(O)CH2 −を意味すると理解すべきである。したがって、酸素が介在しうるC2 −C4 アルキレン鎖は、例えば、−CH=CH−CH2 −、−CH=CH−CH2CH2 −又は−CH=CHCH2 OCH2 −を意味すると理解すべきであり、そして酸素が介在しうるC2 −C4 アルキニレン鎖は、例えば、−C≡C−、−C≡CCH2 −、−C≡CCH2O−、−C≡CCH2 OCH2 −又は−OC≡CCH2 −を意味すると理解すべきである。
【0016】
1回又は最大3回、酸素、硫黄、S(O)、SO2 、N(Ra6 )、カルボニル、及びC(=NORa7 )から選択される置換基が介在することがあり、且つ、直接的にあるいは酸素、−N(C1 −C4 アルキル)−、硫黄、スルフィニル又はスルホニルが介在しうるC1 −C4 アルキレン、C1−C4 アルケニレン又はC2 −C4 アルキニレン架橋を介して置換基A1 の炭素原子に又は基Q1 又はQ2 に結合している、3〜10員の単環式又は二環式の環系Ra1 又はRa2は、例えば、1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル、1−エチル−1H−ピラゾール−3−イル、1−プロピル−1H−ピラゾール−3−イル、1H−ピラゾール−3−イル、1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イル、4−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル、1H−ピラゾール−1−イル、3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル、3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル、3−イソキサゾリル、5−メチル−3−イソキサゾリル、3−メチル−5−イソキサゾリル、5−イソキサゾリル、1H−ピロール−2−イル、1−メチル−1H−ピロール−2−イル、1H−ピロール−1−イル、1−メチル−1H−ピロール−3−イル、2−フリル、5−メチル−2−フリル、3−フリル、5−メチル−2−チエニル、2−チエニル、3−チエニル、1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル、1H−イミダゾール−2−イル、1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル、1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル、4−メチル−2−オキサゾリル、5−メチル−2−オキサゾリル、2−オキサゾリル、2−メチル−5−オキサゾリル、2−メチル−4−オキサゾリル、4−メチル−2−チアゾリル、5−メチル−2−チアゾリル、2−チアゾリル、2−メチル−5−チアゾリル、2−メチル−4−チアゾリル、3−メチル−イソチアゾリル、3−メチル−5−イソチアゾリル、5−メチル−3−イソチアゾリル、1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル、2−メチル−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル、4−メチル−2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル、1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル、1,5−ジメチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル、3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル、5−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル、4,5−ジメチル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル、4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル、4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル、5−メチル−1,2,3−オキサジアゾール−4−イル、1,2,3−オキサジアゾール−4−イル、3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル、5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、4−メチル−3−フラザニル、3−フラザニル、5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−2−イル、5−メチル−1,2,3−チアジアゾール−4−イル、1,2,3−チアジアゾール−4−イル、3−メチル−1,2,4−チアジザゾール−5−イル、5−メチル−1,2,4−チアジアゾール−3−イル、4−メチル−1,2,5−チアジアゾール−3−イル、5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル、1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル、1H−テトラゾール−5−イル、5−メチル−1H−テトラゾール−1−イル、2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル、2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル、5−メチル−2H−テトラゾール−2−イル、2H−テトラゾール−2−イル、2−ピリジル、6−メチル−2−ピリジル、4−ピリジル、3−ピリジル、6−メチル−3−ピリダジニル、5−メチル−3−ピリダジニル、3−ピリダジニル、4,6−ジメチル−2−ピリミジニル、4−メチル−2−ピリミジニル、2−ピリミジニル、2−メチル−4−ピリミジニル、2−クロロ−4−ピリミジニル、2,6−ジメチル−4−ピリミジニル、4−ピリミジニル、2−メチル−5−ピリミジニル、6−メチル−2−ピラジニル、2−ピラジニル、4,6−ジメチル−1,3,5−トリアジン−2−イル、4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル、1,3,5−トリアジン−2−イル、4−メチル−1,3,5−トリアジン−2−イル、3−メチル−1,2,4−トリアジン−5−イル、3−メチル−1,2,4−トリアジン−6−イル、
【化8】

を意味すると理解すべきであり、ここで、各R26はメチルであり、各R27は独立して水素、C1 −C3 アルキル、C1 −C3 アルコキシ、C1 −C3 アルキルチオ又はトリフルオロメチルであり、そしてX9 は酸素又は硫黄である。
【0017】
例えば、2つの隣接置換基Ra1 とRa2 又はRa1 とRa5 により形成され、且つ、1回又は最大3回酸素、硫黄、S(O)、SO2 、−N(Ra6 )−、カルボニル及びC(=NORa7 )から選択される置換基が介在することがあり、そしてさらに、1又は複数の置換基により置換されることがある、さらに環生成(縮合)した、単環式又は二環式環系は、例えば、以下の式:
【化9】

{ここで、特にR46は、水素、ハロゲン、C1 −C4 アルキル、C1 −C4 ハロアルキル、C1 −C4 アルコキシ又はC1 −C4 アルキルチオであり;R47は、水素、ハロゲン、C1 −C4 アルキル又はC1 −C4 アルコキシであり;そしてR50、R51、R52、R53、R54、R55、R56、R57、R58及びR59は、互いに独立して水素又はC1 −C4 アルキルであり;そしてX10は、酸素又はNOR59である。}の、環生成した二座環系を意味すると理解すべきである。
【0018】
少なくともオルト位で置換されたヘテロアリール基Yは、特に、前文で定義したような5又は6員の芳香族ヘテロアリール基であって、さらに、その窒素原子及び/又は炭素原子上でRa1 、Ra2 、Ra3 又はRa4 及びRa5 の定義から選択される基により、一回又は最大三回置換されるもの、を意味すると理解すべきである。
【0019】
本発明の方法を用いることで、特に有利には、WO00/15615、WO00/37437、WO01/66522、及びWO01/94339中に記載されたシクロヘキサンジオン除草剤を製造することが可能である。
【0020】
本発明の方法を用いて調製するのに非常に適した式Iの化合物は、
1 とR2 が水素であり;
QがQ1 であり、ここでA4 がCRa1 又はN−(O)pであり;
pが0であり;
Ra1 が、水素、C1 −C6 アルキル、ヒドロキシ、C1 −C6 アルコキシ、C1 −C6 ハロアルコキシ、C3 −C6 アルケニルオキシ、C3 −C6 −ハロアルケニルオキシ、C3 −C6 アルキニルオキシ、C1 −C4 アルコキシ−C1 −C2 アルコキシ、C1 −C4 アルコキシ−C1 −C2 アルコキシ−C1 −C2 −アルコキシ、(C3 −C6 シクロアルキル)−C1 −C2 アルコキシ、(1,3−ジオキソラン−2−イル)−C1 −C2 アルコキシ、(テトラヒドロフラン−2−イル)−C1 −C2 アルコキシ、(テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ、(オキセタン−3−イル)オキシ、(C3 −C6 シクロアルキル)オキシ、C1 −C4 アルキル−スルホニルオキシ、C1 −C4 アルキルチオ、C1 −C4 アルキルスルホニル、C1 −C4 アルキルアミノ、ジ(C1 −C4 アルキル)アミノ、C1 −C2 −アルコキシエチルアミノ、C1 −C2 アルコキシエチル−(N−メチル)アミノ、モルホリノ、C1 −C4 アルキルカルボニルアミノエトキシ、C1 −C4 アルコキシカルボニル、ヒドロキシメチル、C1 −C6 アルコキシメチル、C1 −C6 ハロアルコキシメチル、C3 −C6 アルケニルオキシメチル、C3 −C6 ハロアルケニルオキシメチル、C3 −C6 アルキニルオキシメチル、C1 −C4 アルコキシ−C1 −C2 アルコキシメチル、(C3 −C6 シクロアルキル)メトキシメチル、(1,3−ジオキソラン−2−イル)−メトキシメチル、(テトラヒドロフラン−2−イル)−メトキシメチル、(テトラヒドロフラン−3−イル)オキシメチル、(オキセタン−3−イル)オキシメチル、(C3 −C6 シクロアルキル)オキシメチル、C1 −C4 アルキルカルボニルアミノ−C1 −C2 アルコキシ、C1 −C4 ハロアルキル、シアノ、ハロゲン、フェニル又はベンジルオキシであり、フェニル含有基の場合、C1 −C3 アルキル、C1 −C3 ハロアルキル、C1 −C3 アルコキシ、C1 −C3 ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ又はニトロにより置換されることがあり;
Ra2 が、C1 −C6 アルキル、C1 −C6 ハロアルキル、C2 −C6 アルケニル、C2 −C6 ハロアルケニル、C2 −C6 アルキニル、C3 −C6 シクロアルキル、ハロ−又はC1 −C2 アルコキシメチル−置換C3 −C6 シクロアルキル、C1 −C6 アルコキシ、C3 −C6 アルケニルオキシ、C3 −C6 アルキニルオキシ、C1 −C6 ハロアルコキシ、C3 −C6 ハロアルケニルオキシ、C1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキシ、C1 −C4 −アルキルチオ−C1 −C4 アルコキシ、C1 −C4 アルキルスルフィニル−C1 −C4 アルコキシ、C1 −C4 アルキルスルホニル−C1 −C4 アルコキシ、C1 −C4 アルコキシカルボニル−C1 −C4 アルコキシ、C1 −C6 アルキルチオ、C1 −C6 アルキルスルフィニル、C1 −C6 アルキルスルホニル、C1 −C6 ハロアルキルチオ、C1 −C6 ハロアルキルスルフィニル、C1 −C6 ハロアルキルスルホニル、C1 −C6 アルキルアミノスルホニル、ジ(C1 −C6 アルキル)アミノスルホニル、C1 −C4 アルキルスルホニル、C1 −C4 ハロアルキルスルホニルオキシ、C1 −C4 −アルキルスルホニルアミノ、C1 −C4 アルキルスルホニル−N(C1 −C4 アルキル)、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ−C1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルキルチオ−C1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルキルスルフィニル−C1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルキル−スルホニル−C1 −C4 アルキル、シアノ−C1 −C4 アルキル、C1 −C6 アルキルカルボニルオキシ−C1 −C4 アルキル、C1 −C4アルコキシカルボニル−C1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルコキシカルボニルオキシ−C1 −C4 アルキル、フェノキシ−C1 −C4 アルキル、ベンジルオキシ−C1 −C4 アルキル、ベンゾイルオキシ−C1 −C4 アルキル、ベンジルオキシ、ベンジルチオ、フェノキシ又はフェニルチオであり、フェニル含有基の場合、次に、C1 −C3 アルキル、C1 −C3 ハロアルキル、C1 −C3 アルコキシ、C1 −C3 ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ又はニトロにより置換されることができ;あるいは
Ra2 が、基−X1 −X3 又は基−X2 −X1 −X3 であり、ここで、X1 、X2 とX3 は、先に定義した通りであり;
Ra3 が水素であり;あるいは
Ra4 が水素又はメチルであり;あるいは
Ra5 が、C1 −C6 ハロアルキル、C2 −C6 ハロアルケニル、C1 −C6アルコキシ、C1 −C6 ハロアルコキシ、C1 −C6 アルキルチオ、C1 −C6−アルキルスルフィニル、C1 −C6 アルキルスルホニル、C1 −C6 ハロアルキルチオ、C1 −C6 ハロアルキルスルフィニル、C1 −C6 ハロアルキル−スルホニル、C1 −C6 アルキルスルホニルオキシ、C1 −C4 アルキルアミノスルホニル、ジ(C1 −C4 アルキル)アミノスルホニル、C1 −C4 −アルキルスルホニルアミノ、C1 −C4 アルキルスルホニル−N(C1 −C4 アルキル)−、シアノ、ハロゲン、C1 −C4 アルコキシメチル、C1 −C4 アルキルチオメチル、C1 −C4 アルキルスルフィニルメチル、C1 −C4 アルキルスルホニルメチル又は1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルである、
ものである。
【0021】
本発明の方法を用いて調製するのに特に適した式Iの化合物は
2 とR5が共にエチレンであり;
1 とR6が水素であり;
2 が、C(R34nであり、R3とR4が水素であり、nが1であるものである。
【0022】
反応段階a):
適当な臭素及び塩素供給源には、臭素、塩素、それらのスクシンイミド、例えばN−ブロモスクシンイミド(NBS)、ブロモ−及びクロロ−アセトアミド及びアルキルハイポハライト(hypohalite)がある。好ましい臭素供給源は臭素又はNBSがあり、そして好ましい塩素供給源は塩素である。臭素化の場合、形成するHBrが反応混合物から除去されることが有利であり、これは、例えば不活性ガス、例えばアルゴン又は窒素を、反応混合物の表面下に導入することによって達成可能である。ハロゲンを反応混合物に組み入れることは、反応混合物の表面下にドロップワイズで添加するか、又は直接的に導入することで実施することができる。直接的な導入の場合、ハロゲンは不活性ガス、例えばアルゴン又は窒素で希釈することができる。
【0023】
反応段階a)に従う反応は、好ましくはフリーラジカルイニシエーター、例えば過酸化ベンゾイル又はアゾイソブチロニトリルの存在下で実施される。反応混合物の照明は更に有利である。ハロゲン化は、好ましくはアゾイソブチロニトリルの存在下で実施される。
【0024】
この反応は、好ましくは溶媒の存在下で実施される。適当な溶媒には、クロロベンゼン、ヘキサン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、メチルシクロヘキサン又はCCl4及びそれらの混合物があり;特に好ましいのはクロロベンゼン又はCCl4である。
【0025】
温度は通常0℃〜150℃であり、;好ましくは80℃〜130℃である。
【0026】
式IIの化合物は既知であり;場合によっては商業的に入手可能であり、あるいは既知の方法で調製することができる。
【0027】
式IIIの化合物
【化10】

(ここで、A1、A2及びA3は式Iについて定義した通りであり、そしてXは塩素又は臭素である)は新規であり、そして具体的には本発明の方法のために開発されたものであり、従って本発明はまた当該化合物に関する。特に有益な中間体は式IIIbの化合物
【化11】

である。
【0028】
反応段階b):
反応段階b):は、好ましくは酸−又は塩基−触媒作用、好ましくは酸−触媒作用により実施される。適当な酸は、鉱酸、例えば硫酸、塩酸又は臭素酸、あるいは有機酸、例えば酢酸である。特に好ましいのは硫酸である。塩基としては、有機塩基又は無機塩基、
例えば水酸化第四級アンモニウム又は水酸化ナトリウムが使用されうる。完全に変換するためには、少なくとも2当量の水が使用される。好ましい態様において、最初に1当量の水を、式IVのモノケトン
【化12】

(ここで、A1、A2及びA3は上文で定義した通りであり、Xは塩素又は臭素である)が形成されるまで式IIIの化合物に添加し、そして、第二の1当量の水を添加した結果として、式Iのジケトンが形成される。反応選択性は更にこの好ましい態様を用いて増大しうる。
【0029】
反応段階c):
反応段階c)は、水の不在下で且つ塩基、例えば第三級アミン、好ましくはトリエチルアミン又はジイソプロピルエチルアミンの存在下で実施される。当該反応は、好ましくは、溶媒、例えば炭化水素、アセトニトリル、エーテル又は双極性非プロトン性溶媒の存在下、好ましくはアセトニトリル、トルエン、キシレン又はクロロベンゼンの存在下で、80℃〜130℃の温度で実施される。
【0030】
反応段階d):
本発明の方法の特に好ましい態様において、反応段階d)に従う反応は、中間体を単離することなく実施され、すなわち、反応段階c)に従い得られた式VIの化合物はin situで塩基の存在下シアン化物イオンで処理される。
【0031】
シアン化物イオンは、好ましくは、0.01%〜15%の量で使用される。当該反応は、好ましくは、50℃〜150℃、特に50℃〜100℃の温度で、水の不在下で且つ塩基、例えば0.1〜2.5当量のトリエチルアミン、又はヒューニッヒ塩基の存在下で実施される。
【0032】
適当なシアン化物イオン供給源、例えばシアン化ナトリウム、シアン化カリウム、シアン化銅(I)、アセトンシアノヒドリン又はシアン化トリメチルシリル、好ましくはシアン化カリウムである。反応段階c)の適当な溶媒は、例えば、炭化水素、アセトニトリル、エーテル、塩素化炭化水素及び双極性非プロトン性溶媒である。かかるエノールエステル転移は、例えばEP−A−0 186 117で説明されている。
【0033】
本発明の方法の好ましい態様においては、幾つかの反応段階がワンポット反応の形態で実施される。最も特に好ましいのは、反応段階c)及びd)をワンポット反応の形態で実施することである。全反応(段階a)、b)、c)及びd))をワンポット反応で、中間体を単離することなく実施することも有利である。ワンポット反応で本発明の方法を実施することが可能ということは、大規模な応用にとって特に重大な利点となる。
【0034】
本発明の方法を以下の調製例でより詳細に説明する。
実施例P1:2,4,4−トリブロモ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−2−エンの調製 15g(88.9mmol)のビシクロ[3.2.1]オクタ−2−エンの250mlのCCl4溶液に対し、窒素雰囲気のもと、1.54g(9.26mmol)のアゾイソブチロニトリルを添加する。反応混合物を強力なランプで照射し、そして攪拌しながら80℃の温度に加熱する。30g(0.17mol)のN−ブロモスクシンイミド(NBS)を続いて添加し、そして攪拌を1.25時間80℃の温度で実施する。続いて、約1.5時間間隔で、更に3つの追加分の30g(0.17mol)、11.6g(64.5mmol)及び18.4g(0.1mol)のNBSを添加し、そして反応混合物を、その温度で、攪拌しながら変換完了まで維持する。反応混合物を続いて周囲温度に冷却し、そして100mlのイソヘキサンで希釈する。溶媒を真空で濾過して除去した後、43.2g(理論値で52%)の2,4,4−トリブロモ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−2−エンが赤褐色の油として得られる。
MS: 265 (M+ - Br), 237, 183, 156, 119, 105, 89, 77, 63, 51, 39.
1H NMR (CDCl3) : 1.55-1.65 (m, 1 H), 1.85-2.20 (m, 4H), 2.55-2.60 (d, 1 H), 2.70-2.80 (d, 1 H), 3.20 (d, 1 H), 6.35 (s, 1 H).
【0035】
実施例P2:4−ブロモ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−エン−2−エンの調製:
89.9g(7.9重量%、100%=7.1g、20.6mmol)の2,4,4−トリブロモ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−2−エンのクロロベンゼン溶液に対し、100mlのアセトニトリル及び100mlの10%硫酸を添加し、そして50分間周囲温度で攪拌を実施する。pHを続いて水酸化ナトリウム水溶液で7に調節し、そして水相を分離する。有機相を50mlの水で洗浄し、そして次に硫酸マグネシウムを用いて乾燥させる。ロータリーエバポレーターを用いてアセトニトリルを濾過して除去した後、57.8g(理論値で88%)の4−ブロモ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−エン−2−エンが6.3%のクロロベンゼン溶液として得られる。
MS: 200(M+), 172, 159, 146, 131, 121, 91, 77, 65, 51, 39.
1H NMR (CDCl3) : 1.60-1.70 (m, 2H), 1.85-1.95 (m, 1 H), 1.95-2.10 (m, 1 H),2.10-2.25 (m, 2H), 2.95 (t, 1 H), 3.20 (t, 1 H), 6.20 (s, 1 H).
【0036】
実施例P3:3−(2−ニトロ−4−メチルスルホニル−フェニルカルボニルオキシ)−シクロヘキサ−2−エン−1−オンの調製
【化13】

157mg(1.15mmol)の3−クロロヘキサ−2−エン−1−オン(Synthesis (1974), (1), 47-8に記載の通りに調製)、16mg(0.12mmol)のZnCl2、297mg(1.15mmol)の2−ニトロ−4−メチルスルホニル安息香酸及び3mlの無水アセトニトリルをドロップワイズで、窒素雰囲気のもと、15分かけて、166mg(1.27mmol)のジイソプロピルエチルアミンに添加する。更に2mlのアセトニトリルを添加し、そして反応混合物を45℃で18時間、油浴で攪拌しながら維持する。反応混合物を再度加熱し、そして還流温度で40時間維持する。反応混合物を続いて周囲温度に戻し、そして溶媒を真空で除去する。25mlのジクロロメタン及び5mlの水当たり0.35gの36%塩酸を続いて添加し、そして相を分離する。有機相を2回10mlの水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして真空で濃縮する。197mgの3−(2−ニトロ−4−メチルスルホニル−フェニルカルボニルオキシ)−シクロヘキサ−2−エン−1−オンが褐色の油の形態で得られる。
1H NMR (CDCl3) : 2.10-2.20 (m, 2H), 2.45-2.50 (m, 2H), 2.70-2.75 (m, 2H), 3.20 (s, 3H, CH3S02), 6.10 (s, 1 H, C=CH), 8.00 (d, 1 H, ar. H), 8.35 (d, 1 H, ar. H), 8.65 (s, 1 H, ar. H).
【0037】
実施例P4:3−(2−メトキシエトキシメチル−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イルカルボニルオキシ)−シクロヘキサ−2−エン−1−オンの調製:
【化14】

157mg(1.15mmol)の3−クロロヘキサ−2−エン−1−オン、16mg(0.12mmol)のZnCl2、324mg(1.15mmol)の2−メトキシエトキシメチル−6−トリフルオロメチルニコチン酸(WO2001094339に記載の通りに調製)及び2mlのトルエンをドロップワイズで、窒素雰囲気のもと、15分かけて、166mg(1.27mmol)のジイソプロピルエチルアミンに添加する。更に2mlのアセトニトリルを添加し、そして反応混合物を穏やかな還流条件下で18時間、油浴で攪拌しながら維持する。反応混合物を続いて周囲温度に戻し、そして30mlのジクロロメタン及び20mlの水を添加する。有機相を分離し、そして2回0.1Mの塩酸(20ml)で、そして2回水(10ml)で洗浄する。硫酸マグネシウムを用いて乾燥して真空で濃縮した後、226mgの3−(2−メトキシエトキシメチル−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イルカルボニルオキシ)−シクロヘキサ−2−エン−1−オンが橙褐色の油の形態で得られる。
MS: 373 (M+), 354, 328, 262, 230, 202, 187, 159, 139, 109, 95, 59, 45.
1H NMR (CDCl3): 2.10-2.20 (m, 2H), 2.45-2.50 (m, 2H), 2.70-2.75 (m, 2H), 3.35 (s, 3H,CH30), 3.50 (CH2CH2O), 3.70 (OCH2CH2), 5.00 (s, 2H, arCH2), 6.10 (s, 1 H, C=CH), 7.75 (d, 1 H, ar. H), 8.30 (d, 1 H, ar. H).
【0038】
実施例P5:4−(2−メトキシエトキシメチル−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イルカルボニルオキシ)−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−エン−2−オンの調製:
【化15】

200mg(1.15mmol)の4−クロロビシクロ[3.2.1]オクタ−3−エン−2−オン、16mg(0.12mmol)のZnCl2、324mg(1.15mmol)の2−メトキシエトキシメチル−6−トリフルオロメチルニコチン酸、166mg(1.27mmol)のジイソプロピルエチルアミン及び5mlのトルエンを、室温で、白い沈殿物を有する透明な褐色の溶液が形成されるまで、窒素雰囲気のもと攪拌される。攪拌しながら、反応混合物を穏やかな還流条件下26時間油浴で維持する。反応混合物を続いて周囲温度に冷却し、そして30mlのジクロロメタンを添加する。続いて溶液を2回(それぞれ20ml)で、続いて2回0.1Mの塩酸(それぞれ20ml)で洗浄し、そして再び2回水(それぞれ15ml)で洗浄する。有機溶液を硫酸マグネシウムを用いて乾燥して真空で濃縮した後、284mgの4−(2−メトキシエトキシメチル−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イルカルボニルオキシ)−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−エン−2−オンが褐色の油の形態で得られる。
MS:399(M+), 380, 354, 262, 230, 204, 187, 159, 139, 121, 91.
1H NMR (CDCl3) : 1.65-1.75 (m, 2H), 2.05-2.30 (m, 4H), 3.00 (br t, 1 H), 3.10 (br s, 1 H), 3.35. (s, 3H, OCH3), 3.50 (m, 2H, CH2CH2O), 3.70 (m, 2H,OCH2CH2), 5.00 (s, 2H, ar. CH2), 5.90 (s, 1 H, C=CH), 7.75 (d, 1 H, ar. H), 8.30 (d, 1 H, ar. H).
【0039】
実施例P6:4−(4−クロロフェニル−カルボニルオキシ)−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−エン−2−オンの調製:
【化16】

500mgの4−クロロビシクロ[3.2.1]オクタ−3−エン−2−オン、440mgのZnCl2、440mgの4−クロロ安息香酸、1.05gのジイソプロピルエチルアミン及び5mlのトルエンの混合物を室温で窒素雰囲気のもと還流温度で6時間攪拌する。冷却後、反応混合物をジクロロメタンで希釈し、そして5%硫酸水溶液及び5%水酸化ナトリウム水溶液で洗浄する。有機相を乾燥するまで蒸発により濃縮した後、0.6gの4−(4−クロロフェニル−カルボニルオキシ)−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−エン−2−オンが得られる。
1H NMR (CDCl3) : 1.65-1.8 (m, 2H), 2.0-2:4 (m, 4H), 2.95-3.1 (m, 2H, 橋頭), 5.85 (s, 1H, ビニル), 6.95-7.05 (m, 2H,アリール), 8.0-8.1 (m, 2H, アリール).
【0040】
実施例P7:4−フェニル−カルボニルオキシ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−エン−2−オンの調製:
【化17】

500mgの4−クロロビシクロ[3.2.1]オクタ−3−エン−2−オン、440mgのZnCl2、440mgの4−安息香酸、1.05gのジイソプロピルエチルアミン及び5mlのトルエンの混合物を室温で窒素雰囲気のもと還流温度で8時間攪拌する。冷却後、反応混合物をジクロロメタンで希釈し、そして10%硫酸水溶液で洗浄する。有機相を乾燥するまで蒸発により濃縮した後、0.4gの4−フェニル−カルボニルオキシ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−エン−2−オンが得られる。
1H NMR (CDCl3) : 1.65-1.8 (m, 2H), 2.0-2.4 (m, 4H), 2.95-3.1 (m, 2H, 橋頭), 5.85 (s, 1H, ビニル), 6.95-7.05 (m, 2H, アリール), 7.1-7.2 (m, 1 H, アリール), 8.05-8.15 (m, 2H, アリール).
【0041】
実施例P8:4−(2−メトキシエトキシメチル−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イルカルボニルオキシ)−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−エン−2−オンの調製:
【化18】

27gの6.2%4−ブロモビシクロ[3.2.1]オクタ−3−エン−2−オン/クロロベンゼン溶液、110mgのZnCl2、2.34gの2−メトキシエトキシメチル−6−トリフルオロメチルニコチン酸及び1.2gのヒューニッヒ塩基の混合物を室温で窒素雰囲気のもと、暗褐色の溶液が形成されるまで攪拌する。攪拌しながら、反応混合物を穏やかな還流条件下19時間湯浴で維持する。混合物を続いて2等分する。一つの部分に対し更に1.12gの2−メトキシエトキシメチル−6−トリフルオロメチルニコチン酸、0.06gのZnCl2及び0.6gのヒューニッヒ塩基を添加する。攪拌しながら、反応混合物を穏やかな還流条件下12時間湯浴で維持する。溶液を続いて2回0.1M塩酸(それぞれ20ml)、そして2回水(それぞれ20ml)で洗浄する。有機溶液を硫酸マグネシウムを用いて乾燥して真空で濃縮した後、3.9gの4−(2−メトキシエトキシメチル−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イルカルボニルオキシ)−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−エン−2−オンが褐色の油の形態で得られる。
MS: 399(M+), 380, 354, 262, 230, 202, 187, 159, 139, 121, 91.
1H NMR (CDCl3) 1.65-1.75 (m, 2H), 2.05-2.30 (m, 4H), 3.00 (br t, 1 H), 3.10 (br s, 1 H), 3.35 (s, 3H, OCH3), 3.50 (m, 2H, CH2CH2O), 3.70 (m, 2H,OCH2CH2), 5.00 (s, 2H, ar. CH2), 5.90 (s, 1 H, C=CH), 7.75 (d, 1 H, ar. H), 8.30 (d, 1 H, ar. H).
【0042】
実施例P9:4−ヒドロキシ−3−(2−メトキシエトキシメチル−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イルカルボニル)−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−エン−2−オンの調製:
【化19】

200mg(1.15mmol)の4−クロロビシクロ[3.2.1]オクタ−3−エン−2−オン、16mg(0.12mmol)のZnCl2、324mg(1.15mmol)の2−メトキシエトキシメチル−6−トリフルオロメチルニコチン酸及び2mlのトルエンをドロップワイズで、窒素雰囲気のもと、15分かけて、166mg(1.27mmol)のジイソプロピルエチルアミンに添加する。更に2mlのアセトニトリルを添加し、そして反応混合物を穏やかな還流条件下23時間、油浴で攪拌しながら維持する。反応混合物を続いて周囲温度に戻し、そして4mlのアセトニトリル、2滴のシアノヒドリン、465mgのトリエチルアミン及び更に1mlのアセトニトリルを添加する。硫酸マグネシウムを用いて有機相を乾燥させ、そして真空で濃縮した後、452mgの4−ヒドロキシ−3−(2−メトキシエトキシメチル−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イルカルボニル)−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−エン−2−オンが粘性の油の形態で得られる。
MS: 399 (M+), 380,356, 340, 310, 282,256, 228, 202, 174, 152, 128, 67, 45.
1H NMR (CDCl3) : 1.70-1.80 (m, 2H), 2.05-2.30 (m, 4H), 2.90(br s, 1H), 3.15(brs, 1H), 3.30 (s, 3H, OCH3), 3.40 (m, 2H, CH2CH2O), 3.50 (m, 2H, OCH2CH2), 4.75 (s, 2H, ar. CH2), 7.60 (s, 2H, ar. H).

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物
【化1】

[ここで、Yは上記式Iの化合物が1〜5のpK値をもつように選択された有機置換基であり;
1はCR12であり;
2は酸素、C(O)、SO2又は(CR34nであり;
nは1又は2であり;
3はCR56であり;
1、R2、R3、R4、R5及びR6 は、互いに独立して、C1 −C4アルキルであり{これは、C1 −C4 アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ヒドロキシカルボニル、C1 −C4 アルコキシカルボニル、C1 −C4アルキルチオ、C1 −C4アルキルスルフィニル、C1 −C4アルキルスルホニル、C1 −C4アルキルカルボニル、フェニル又はヘテロアリールで一、二又は三置換されていてもよい(前記フェニル及びヘテロアリール基は、次に、C1 −C4 アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ヒドロキシカルボニル、C1 −C4 アルコキシカルボニル、C1 −C4アルキルスルホニル又はC1 −C4ハロアルキルで一、二又は三置換される場合があり、ヘテロ環内の窒素上の置換基はハロゲン以外である)};そして/あるいはR1、R2、R3、R4、R5及びR6 は、互いに独立して、水素、C1 −C4 アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ヒドロキシカルボニル、C1 −C4 アルコキシカルボニル、C1 −C4アルキルチオ、C1 −C4アルキルスルフィニル、C1 −C4アルキルスルホニル、C1 −C4アルキルカルボニル、フェニル又はヘテロアリールであり(前記フェニル及びヘテロアリール基は、次に、C1 −C4 アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ヒドロキシカルボニル、C1 −C4 アルコキシカルボニル、C1 −C4アルキルスルホニル又はC1 −C4ハロアルキルで一、二又は三置換されることもあり、ヘテロ環内の窒素上の置換基はハロゲン以外である);そして/あるいは
1とR2は一緒に、3〜5員の炭素環を形成し、これは、C1 −C4アルキルで置換されていることもあり、そして/あるいは酸素、硫黄、S(O)、SO2 、OC(O)、NR7又はC(O)を介在させていることもあり;そして/あるいは
2とR4は一緒に、又はR2とR5は一緒にC1−C3アルキレン鎖を形成し、これは、酸素、硫黄、S(O)、SO2 、OC(O)、NR8又はC(O)を介在させていることもあり;前記C1−C3アルキレン鎖は次にC1 −C4アルキルで置換されていることもあり;そして
7及びR8は、互いに独立してC1 −C4アルキル、C1 −C4ハロアルキル、C1 −C4アルキルスルホニル、C1 −C4アルキルカルボニル又はC1 −C4アルコキシカルボニルである]の調製方法であって;
a)式IIの化合物
【化2】

(ここで、A1、A2及びA3は、式Iで定義した通りである)を臭素又は塩素供給源と反応させて式IIIの化合物
【化3】

(ここで、A1、A2及びA3は、式Iで定義した通りであり、そしてXは塩素又は臭素である)を形成させ;
b)この化合物を水と反応させて式IVの化合物
【化4】

(ここで、A1、A2及びA3は、式Iで定義した通りであり、そしてXは塩素又は臭素である)を形成させ;
c)この化合物を、式Vの化合物
【化5】

(ここで、Yは前文で定義した通りであり、そしてM+は水素カチオン又はアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン又はアンモニウムイオンである)を用いて、式VIの化合物
【化6】

(ここで、A1、A2、A3及びYは、式Iで定義した通りである)に変換し;そして
d)続いて、この化合物をシアン化物供給源で塩基の存在下処理する、
方法。
【請求項2】
式IIIの化合物
【化7】

(ここで、A1、A2及びA3は、請求項1の式Iについて定義した通りであり、そしてXは塩素又は臭素のいずれかである)。
【請求項3】
式IIIbの化合物
【化8】


【公表番号】特表2007−535515(P2007−535515A)
【公表日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−509988(P2007−509988)
【出願日】平成17年4月29日(2005.4.29)
【国際出願番号】PCT/EP2005/004680
【国際公開番号】WO2005/105718
【国際公開日】平成17年11月10日(2005.11.10)
【出願人】(500584309)シンジェンタ パーティシペーションズ アクチェンゲゼルシャフト (352)
【出願人】(501008820)シンジェンタ リミテッド (33)
【Fターム(参考)】