環状受容体関連蛋白ペプチド
本発明は一般的に低密度リポ蛋白受容体関連蛋白(RAP)の受容体選択的変異体およびその組成物、そのような変異体を形成する方法および治療目的のためにそのような受容体選択的RAP変異体組成物を使用する方法に関する。本発明は高い親和性でCR含有蛋白に結合する環状RAPペプチド(類縁体または誘導体を包含)、そのような環状ペプチドを含むコンジュゲートおよび組成物、およびそのようなペプチドの、例えばそのようなCR含有蛋白の阻害剤または増強剤としての、またはそのようなCR含有蛋白を発現する組織への診断薬または治療薬のターゲティング送達のための治療上または診断上の使用を提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号97に少なくとも70%同一である50個の連続するアミノ酸を含み、そして約1x10−8M以下の結合親和性KdでCR含有蛋白に結合する、約85アミノ酸長未満である環状RAPペプチド。
【請求項2】
約1x10−8M以下のKdでLRP1に結合する請求項1記載の環状RAPペプチド。
【請求項3】
成熟RAPの251、256、257、266、270、279、280、296または305位の何れか1つにおける変異を含む請求項1記載の環状RAPペプチド。
【請求項4】
マトリプターゼに選択的に結合する請求項1記載の環状RAPペプチド。
【請求項5】
RAPの251、256、257、266、270または280位の何れか1つにおける変異を含む請求項4記載の環状RAPペプチド。
【請求項6】
RAPの251位における変異を含む請求項4記載の環状RAPペプチド。
【請求項7】
RAPの256位における変異を含む請求項4記載の環状RAPペプチド。
【請求項8】
RAPの257位における変異を含む請求項4記載の環状RAPペプチド。
【請求項9】
RAPの266位における変異を含む請求項4記載の環状RAPペプチド。
【請求項10】
RAPの270位における変異を含む請求項4記載の環状RAPペプチド。
【請求項11】
RAPの280位における変異を含む請求項4記載の環状RAPペプチド。
【請求項12】
VLDLR蛋白に選択的に結合する請求項1記載の環状RAPペプチド。
【請求項13】
RAPの251、256、270または296位の何れか1つにおける変異を含む請求項12記載の環状RAPペプチド。
【請求項14】
RAPの251位における変異を含む請求項12記載の環状RAPペプチド。
【請求項15】
RAPの256位における変異を含む請求項12記載の環状RAPペプチド。
【請求項16】
RAPの270位における変異を含む請求項12記載の環状RAPペプチド。
【請求項17】
RAPの296位における変異を含む請求項12記載の環状RAPペプチド。
【請求項18】
FDC−8D6(CD320)蛋白に選択的に結合する請求項1記載の環状RAPペプチド。
【請求項19】
RAPの251、256、270、279または305位の何れか1つにおける変異を含む請求項18記載の環状RAPペプチド。
【請求項20】
RAPの251位における変異を含む請求項18記載の環状RAPペプチド。
【請求項21】
RAPの256位における変異を含む請求項18記載の環状RAPペプチド。
【請求項22】
RAPの270位における変異を含む請求項18記載の環状RAPペプチド。
【請求項23】
RAPの279位における変異を含む請求項18記載の環状RAPペプチド。
【請求項24】
RAPの305位における変異を含む請求項18記載の環状RAPペプチド。
【請求項25】
配列番号97を含む請求項1記載の環状RAPペプチド。
【請求項26】
RAPの271〜319位内に少なくとも1つの追加的変異を含有する請求項1〜25の何れか1項に記載の環状RAPペプチド。
【請求項27】
RAPの205〜250位内に少なくとも1つの変異を含有する請求項1〜26の何れか1項に記載の環状RAPペプチド。
【請求項28】
前記変異が塩基性アミノ酸による酸性アミノ酸の置き換えである請求項1〜27の何れか1項に記載の環状RAPペプチド。
【請求項29】
前記酸性アミノ酸がDおよびEよりなる群から選択される請求項28記載の環状RAPペプチド。
【請求項30】
前記塩基性アミノ酸がKおよびRよりなる群から選択される請求項28記載の環状RAPペプチド。
【請求項31】
前記変異が酸性アミノ酸による塩基性アミノ酸の置き換えである請求項1〜27の何れか1項に記載の環状RAPペプチド。
【請求項32】
前記塩基性アミノ酸がKおよびRよりなる群から選択される請求項31記載の環状RAPペプチド。
【請求項33】
前記酸性アミノ酸がDおよびEよりなる群から選択される請求項31記載の環状RAPペプチド。
【請求項34】
前記変異がF、Y、W、およびHよりなる群から選択されるアミノ酸によるA、C、D、E、G、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、およびVよりなる群から選択されるアミノ酸の置き換えである請求項1〜27の何れか1項に記載の環状RAPペプチド。
【請求項35】
以下の位置、即ち:175、205、213、217、226、230、232、239、241、242、246、247、249、250、251、256、257、261、266、267、268、270、273、279、280、287、290、294、296、297、298、305、308、311、312、313、314、または315の3つ以上における変異を含む請求項1〜34の何れか1項に記載の環状RAPペプチド。
【請求項36】
以下の位置、即ち:205、217、249、251、256、257、266、270、294、296、297、305の3つ以上における変異を含む請求項1〜34の何れか1項に記載の環状RAPペプチド。
【請求項37】
以下の変異、即ち:R205S、S213T、E217K、L226M、H249Y、E230V、S232P、E239G、E246G、E251L、E251K、E251T、E251G、E251P、E251N、E251R、K256R、K256V、K256A、K256I、K256P、K256L、I266F、I266T、K257Y、Q261R、A267V、H268R、K270P、K270D、K270N、K270G、K270E、K270W、L271M、H273Y、D279Y、V283M、R287H、H290Y、H290L、E294V、R296L、T297I、K298R、K305T、K306M、S312F、G313D、E246C、L247G、G280A、L311A、S312C、Q309C、F250C、L308G、L311G、E241C、およびI315Cの3つ以上を含む請求項1〜34の何れか1項に記載の環状RAPペプチド。
【請求項38】
請求項1〜37の何れか1項に記載の環状RAPペプチドを投与することにより疾患を治療する方法であって、該環状RAPペプチドが該疾患の病態生理学に関与するCR含有蛋白に選択的に結合する、方法。
【請求項39】
診断薬または治療薬にコンジュゲートされた請求項1〜37の何れか1項に記載の環状RAPペプチドを含む化合物。
【請求項40】
前記環状RAPペプチドおよび診断薬または治療薬がリンカーを介して連結している請求項39記載の化合物。
【請求項41】
前記リンカーがペプチドリンカーである請求項40記載の化合物。
【請求項42】
前記治療薬が神経膠細胞誘導ニューロン成長因子(GDNF)、脳誘導ニューロン成長因子(BDNF)、ニューロン成長因子(NGF)、ディスインテグリンおよびメタロプロテイナーゼドメイン10(ADAM10)、LRP5/6に対するシャペロン蛋白(MESD)、癌化学療法剤、プロテアーゼ阻害剤、アポトーシス促進分子、自己免疫抗原、リソソーム酵素、ナノ粒子、グリココンジュゲートおよび核酸よりなる群から選択される請求項39記載の化合物。
【請求項43】
製薬上許容しうる担体、希釈剤または賦形剤中に請求項1〜37または39〜42の何れかの化合物を含む医薬組成物。
【請求項44】
動物の中枢神経系内に診断薬または治療薬を送達する方法であって、請求項43記載の医薬組成物を該送達を必要とする対象に投与することを含む方法。
【請求項45】
前記対象が神経学的な疾患に罹患しているヒト対象である請求項44記載の方法。
【請求項46】
前記神経学的疾患がアルツハイマー病、パーキンソン病、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、および中枢神経系の癌よりなる群から選択される請求項45記載の方法。
【請求項47】
対象の特定の組織または組織のセットに診断薬または治療薬を送達する方法であって、請求項43記載の医薬組成物を該送達を必要とする対象に投与することを含む方法。
【請求項48】
前記診断薬または治療薬が血液脳関門を通して送達される請求項47記載の方法。
【請求項49】
活性剤にコンジュゲートされた請求項1〜37の何れか1項に記載の環状RAPペプチドを含むコンジュゲート。
【請求項50】
前記環状RAPペプチドおよび活性剤がリンカーを介して連結されている請求項49記載のコンジュゲート。
【請求項51】
前記活性剤が化学療法剤である請求項49記載のコンジュゲート。
【請求項52】
前記化学療法剤が放射性同位体である請求項51記載のコンジュゲート。
【請求項1】
配列番号97に少なくとも70%同一である50個の連続するアミノ酸を含み、そして約1x10−8M以下の結合親和性KdでCR含有蛋白に結合する、約85アミノ酸長未満である環状RAPペプチド。
【請求項2】
約1x10−8M以下のKdでLRP1に結合する請求項1記載の環状RAPペプチド。
【請求項3】
成熟RAPの251、256、257、266、270、279、280、296または305位の何れか1つにおける変異を含む請求項1記載の環状RAPペプチド。
【請求項4】
マトリプターゼに選択的に結合する請求項1記載の環状RAPペプチド。
【請求項5】
RAPの251、256、257、266、270または280位の何れか1つにおける変異を含む請求項4記載の環状RAPペプチド。
【請求項6】
RAPの251位における変異を含む請求項4記載の環状RAPペプチド。
【請求項7】
RAPの256位における変異を含む請求項4記載の環状RAPペプチド。
【請求項8】
RAPの257位における変異を含む請求項4記載の環状RAPペプチド。
【請求項9】
RAPの266位における変異を含む請求項4記載の環状RAPペプチド。
【請求項10】
RAPの270位における変異を含む請求項4記載の環状RAPペプチド。
【請求項11】
RAPの280位における変異を含む請求項4記載の環状RAPペプチド。
【請求項12】
VLDLR蛋白に選択的に結合する請求項1記載の環状RAPペプチド。
【請求項13】
RAPの251、256、270または296位の何れか1つにおける変異を含む請求項12記載の環状RAPペプチド。
【請求項14】
RAPの251位における変異を含む請求項12記載の環状RAPペプチド。
【請求項15】
RAPの256位における変異を含む請求項12記載の環状RAPペプチド。
【請求項16】
RAPの270位における変異を含む請求項12記載の環状RAPペプチド。
【請求項17】
RAPの296位における変異を含む請求項12記載の環状RAPペプチド。
【請求項18】
FDC−8D6(CD320)蛋白に選択的に結合する請求項1記載の環状RAPペプチド。
【請求項19】
RAPの251、256、270、279または305位の何れか1つにおける変異を含む請求項18記載の環状RAPペプチド。
【請求項20】
RAPの251位における変異を含む請求項18記載の環状RAPペプチド。
【請求項21】
RAPの256位における変異を含む請求項18記載の環状RAPペプチド。
【請求項22】
RAPの270位における変異を含む請求項18記載の環状RAPペプチド。
【請求項23】
RAPの279位における変異を含む請求項18記載の環状RAPペプチド。
【請求項24】
RAPの305位における変異を含む請求項18記載の環状RAPペプチド。
【請求項25】
配列番号97を含む請求項1記載の環状RAPペプチド。
【請求項26】
RAPの271〜319位内に少なくとも1つの追加的変異を含有する請求項1〜25の何れか1項に記載の環状RAPペプチド。
【請求項27】
RAPの205〜250位内に少なくとも1つの変異を含有する請求項1〜26の何れか1項に記載の環状RAPペプチド。
【請求項28】
前記変異が塩基性アミノ酸による酸性アミノ酸の置き換えである請求項1〜27の何れか1項に記載の環状RAPペプチド。
【請求項29】
前記酸性アミノ酸がDおよびEよりなる群から選択される請求項28記載の環状RAPペプチド。
【請求項30】
前記塩基性アミノ酸がKおよびRよりなる群から選択される請求項28記載の環状RAPペプチド。
【請求項31】
前記変異が酸性アミノ酸による塩基性アミノ酸の置き換えである請求項1〜27の何れか1項に記載の環状RAPペプチド。
【請求項32】
前記塩基性アミノ酸がKおよびRよりなる群から選択される請求項31記載の環状RAPペプチド。
【請求項33】
前記酸性アミノ酸がDおよびEよりなる群から選択される請求項31記載の環状RAPペプチド。
【請求項34】
前記変異がF、Y、W、およびHよりなる群から選択されるアミノ酸によるA、C、D、E、G、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、およびVよりなる群から選択されるアミノ酸の置き換えである請求項1〜27の何れか1項に記載の環状RAPペプチド。
【請求項35】
以下の位置、即ち:175、205、213、217、226、230、232、239、241、242、246、247、249、250、251、256、257、261、266、267、268、270、273、279、280、287、290、294、296、297、298、305、308、311、312、313、314、または315の3つ以上における変異を含む請求項1〜34の何れか1項に記載の環状RAPペプチド。
【請求項36】
以下の位置、即ち:205、217、249、251、256、257、266、270、294、296、297、305の3つ以上における変異を含む請求項1〜34の何れか1項に記載の環状RAPペプチド。
【請求項37】
以下の変異、即ち:R205S、S213T、E217K、L226M、H249Y、E230V、S232P、E239G、E246G、E251L、E251K、E251T、E251G、E251P、E251N、E251R、K256R、K256V、K256A、K256I、K256P、K256L、I266F、I266T、K257Y、Q261R、A267V、H268R、K270P、K270D、K270N、K270G、K270E、K270W、L271M、H273Y、D279Y、V283M、R287H、H290Y、H290L、E294V、R296L、T297I、K298R、K305T、K306M、S312F、G313D、E246C、L247G、G280A、L311A、S312C、Q309C、F250C、L308G、L311G、E241C、およびI315Cの3つ以上を含む請求項1〜34の何れか1項に記載の環状RAPペプチド。
【請求項38】
請求項1〜37の何れか1項に記載の環状RAPペプチドを投与することにより疾患を治療する方法であって、該環状RAPペプチドが該疾患の病態生理学に関与するCR含有蛋白に選択的に結合する、方法。
【請求項39】
診断薬または治療薬にコンジュゲートされた請求項1〜37の何れか1項に記載の環状RAPペプチドを含む化合物。
【請求項40】
前記環状RAPペプチドおよび診断薬または治療薬がリンカーを介して連結している請求項39記載の化合物。
【請求項41】
前記リンカーがペプチドリンカーである請求項40記載の化合物。
【請求項42】
前記治療薬が神経膠細胞誘導ニューロン成長因子(GDNF)、脳誘導ニューロン成長因子(BDNF)、ニューロン成長因子(NGF)、ディスインテグリンおよびメタロプロテイナーゼドメイン10(ADAM10)、LRP5/6に対するシャペロン蛋白(MESD)、癌化学療法剤、プロテアーゼ阻害剤、アポトーシス促進分子、自己免疫抗原、リソソーム酵素、ナノ粒子、グリココンジュゲートおよび核酸よりなる群から選択される請求項39記載の化合物。
【請求項43】
製薬上許容しうる担体、希釈剤または賦形剤中に請求項1〜37または39〜42の何れかの化合物を含む医薬組成物。
【請求項44】
動物の中枢神経系内に診断薬または治療薬を送達する方法であって、請求項43記載の医薬組成物を該送達を必要とする対象に投与することを含む方法。
【請求項45】
前記対象が神経学的な疾患に罹患しているヒト対象である請求項44記載の方法。
【請求項46】
前記神経学的疾患がアルツハイマー病、パーキンソン病、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、および中枢神経系の癌よりなる群から選択される請求項45記載の方法。
【請求項47】
対象の特定の組織または組織のセットに診断薬または治療薬を送達する方法であって、請求項43記載の医薬組成物を該送達を必要とする対象に投与することを含む方法。
【請求項48】
前記診断薬または治療薬が血液脳関門を通して送達される請求項47記載の方法。
【請求項49】
活性剤にコンジュゲートされた請求項1〜37の何れか1項に記載の環状RAPペプチドを含むコンジュゲート。
【請求項50】
前記環状RAPペプチドおよび活性剤がリンカーを介して連結されている請求項49記載のコンジュゲート。
【請求項51】
前記活性剤が化学療法剤である請求項49記載のコンジュゲート。
【請求項52】
前記化学療法剤が放射性同位体である請求項51記載のコンジュゲート。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5−1】
【図5−2】
【図5−3】
【図6−1】
【図6−2】
【図6−3】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図12】
【図13A】
【図13B】
【図13C】
【図14A】
【図14B】
【図14C】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5−1】
【図5−2】
【図5−3】
【図6−1】
【図6−2】
【図6−3】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図12】
【図13A】
【図13B】
【図13C】
【図14A】
【図14B】
【図14C】
【図15】
【公表番号】特表2010−524849(P2010−524849A)
【公表日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−501126(P2010−501126)
【出願日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際出願番号】PCT/US2008/057863
【国際公開番号】WO2008/116171
【国際公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【出願人】(508080012)ラプトール ファーマシューティカル インコーポレイテッド (3)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際出願番号】PCT/US2008/057863
【国際公開番号】WO2008/116171
【国際公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【出願人】(508080012)ラプトール ファーマシューティカル インコーポレイテッド (3)
【Fターム(参考)】
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