説明

生体情報管理システム、中継装置、生体情報計測装置、中継装置の制御方法、生体情報計測装置の制御方法、中継装置の制御プログラム、及び、生体情報計測装置の制御プログラム

【課題】生体情報計測装置が計測した生体情報の計測時刻を正確な時刻に修正可能にする

【解決手段】生体情報計測装置2は、自身が計時する時刻に基づいた送信時刻を生体情報
及び計測時刻と共に生体情報送信データ70に含めて中継装置3に送信し、前記中継装置
3は、前記生体情報計測装置2から送信された生体情報送信データ70を受信した受信時
刻と、当該生体情報送信データ70に含まれている送信時刻との差に基づいて、当該生体
情報送信データ70に含まれている計測時刻を修正する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体情報計測装置が所定の時間間隔で生体情報を計測し計測時刻と共に出力
する場合に、当該生体情報計測装置が有する計時部の確度が低くとも、生体情報の計測時
刻を正確に修正することを可能にするための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、個人の健康管理に役立てるため、家庭内で個人の人体情報を生体情報計測装置に
より測定し、この生体情報測定装置が生体情報を、通信網を介して医療施設等に設置され
た管理サーバへ送信し、この生体情報を加工・解説等して、個人に向けて返信するように
した健康管理支援システム及び健康管理支援サービスが多数開発されている。さらに近年
では、生体情報の計測時刻を検出する計時手段を生体情報測定装置に設け、この生体情報
計測装置が、生体情報を計測時刻と共に管理サーバへ送信することで、生体情報の時系列
的変化を管理する技術が提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
【特許文献1】国際公開第2004/114180号パンフレット
【特許文献2】国際公開第2004/114181号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、一般に、生体情報測定装置が備える計時手段の発振源の確度(精度)は
低いため、生体情報計測装置が生体情報に付与する計測時刻と、実際の時刻との間にズレ
が生じる、という問題がある。また、確度が高い発振源を計時手段に設ける場合には、生
体情報計測装置のコストが大幅に増加してしまう、という問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、生体情報計測装置が計測した生
体情報の計測時刻を正確な時刻に簡単に修正することができる生体情報管理システム、中
継装置、生体情報計測装置、中継装置の制御方法、生体情報計測装置の制御方法、中継装
置の制御プログラム、及び、生体情報計測装置の制御プログラムを提供することを目的と
する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
〔形態1〕 上記目的を達成するために、形態1の生体情報管理システムは、生体情報を
計測する生体情報計測部、及び、時刻を計時する第1計時部を有し、前記生体情報計測部
が前記生体情報を計測した計測時刻を前記第1計時部に基づいて検出する生体情報計測装
置と、前記生体情報計測装置によって計測された生体情報及び当該生体情報の計測時刻を
表す情報を管理する管理サーバと、前記生体情報計測装置から前記生体情報及び前記計測
時刻を表す情報を含む送信データを受信する受信部と、前記受信部によって受信された送
信データに含まれる生体情報及び計測時刻を表す情報を前記管理サーバに送信する送信部
と、時刻を計時する第2計時部と、標準時刻を表す情報を取得する標準時刻取得部と、前
記標準時刻取得部によって取得された標準時刻を表す情報に基づいて前記第2計時部が計
時する時刻を修正する時刻修正部とを有する中継装置と、を備え、前記生体情報計測装置
は、前記第1計時部が計時する時刻に基づいた送信時刻を表す情報を前記送信データに含
めて前記中継装置に送信し、前記中継装置は、前記生体情報計測装置から送信された送信
データを前記受信部が受信した受信時刻を前記第2計時部が計時する時刻に基づいて検出
し、当該送信データに含まれる送信時刻を表す情報と、前記受信時刻との差に基づいて、
当該送信データに含まれる計測時刻を表す情報を修正する計測時刻修正部を備えることを
特徴とする。
【0005】
このような構成によれば、生体情報計測装置が送信データを送信する際に付与した送信
時刻を表す情報に基づいて、この送信データの送信時刻と、中継装置が送信データを受信
したときの受信時刻との差、すなわち、生体情報計測装置の第1計時部が計時する時刻と
、中継装置の第2計時部が計時する時刻のずれを当該中継装置が検出し、生体情報計測装
置が付与した生体情報の計測時刻を上記の差に基づいて修正する。これにより、生体情報
計測装置が計測した生体情報の計測時刻が正確な時刻に簡単に修正される。
【0006】
〔形態2〕 さらに、形態2の生体情報管理システムは、形態1に記載の生体情報管理シ
ステムにおいて、前記生体情報計測装置は、前記送信データの送信間隔を表す情報を当該
送信データに含めて前記中継装置に送信し、前記中継装置に対して受信動作する時刻を指
定することを特徴とする。
この構成によれば、生体情報計測装置が、中継装置に対して受信動作すべき時刻を指定
するため、生体情報計測装置と中継装置との間の通信が、生体情報計測装置から中継装置
への単方向通信であっても、同期を維持しつつ、送信データの送信時刻を種々の目的に応
じて適宜に変更することが可能となる。
【0007】
〔形態3〕 さらに、形態3の生体情報管理システムは、形態2に記載の生体情報管理シ
ステムにおいて、前記生体情報計測装置は、前記送信間隔を表す情報により示される送信
時刻に至るまで送信動作を休止すると共に、前記中継装置は、前記受信部によって受信さ
れた送信データに含まれる送信間隔を表す情報に基づいて、次回の受信動作する時刻を特
定し、当該時刻に至るまで受信動作を休止することを特徴とする。
この構成によれば、生体情報計測装置の送信動作及び中継装置の受信動作が間欠的に行
われるため、システム全体の省電力化が図られる。
【0008】
〔形態4〕 さらに、形態4の生体情報管理システムは、形態2又は3に記載の生体情報
管理システムにおいて、前記生体情報計測装置は、前記生体情報を前記生体情報計測部に
よって間欠的に計測すると共に、前記生体情報計測部によって計測された生体情報及び前
記第1計時部によって検出された計測時刻を表す情報を記憶する記憶部を有し、前記送信
間隔により示される送信時刻に至ったときに、前記記憶部に記憶されている生体情報及び
計測時刻を表す情報ごとに前記送信データを生成し、前記中継装置に送信することを特徴
とする。
この構成によれば、生体情報計測装置は、上記送信時刻に至ったときに、複数の生体情
報及び計測時刻をそれぞれ送信データとして送信するため、生体情報の計測が行われるご
とに送信データを送信する構成に比べ、省電力化を図ることが可能となる。
【0009】
〔形態5〕 さらに、形態5の生体情報管理システムは、形態2乃至4のいずれかに記載
の生体情報管理システムにおいて、前記中継装置は、前記生体情報計測装置が前記送信デ
ータの送信を開始する時刻よりも早い時刻に受信動作を開始し、少なくとも前記送信デー
タの送信期間が終了するまで受信動作を継続することを特徴とする。
この構成によれば、中継装置は、少なくとも生体情報計測装置が生体情報及び計測時刻
を送信する送信期間の間は、受信動作を行うこととなるから、前記生体情報及び前記計測
時刻の受信を確実に行うことができる。
【0010】
〔形態6〕 さらに、形態6の生体情報管理システムは、形態2乃至5のいずれかに記載
の生体情報管理システムにおいて、前記生体情報計測装置は、1つの前記送信データの送
信を行う送信期間の間に、同一の前記送信データを複数回繰り返し送信することを特徴と
する。
この構成によれば、送信期間の間に、同一の前記送信データが複数回繰り返し送信され
るため、中継装置が上記送信データを受信する確実性が高められる。
【0011】
〔形態7〕 上記目的を達成するために、形態7の中継装置は、生体情報を計測する生体
情報計測部、及び、時刻を計時する第1計時部と、前記生体情報計測部が前記生体情報を
計測した計測時刻を前記第1計時部に基づいて検出する検出部とを有する生体情報計測装
置から前記生体情報及び前記計測時刻を表す情報を含む送信データを受信する受信部と、
前記受信部によって受信された送信データに含まれる生体情報及び計測時刻を表す情報を
管理サーバに送信する送信部と、時刻を計時する第2計時部と、標準時刻を表す情報を取
得する標準時刻取得部と、前記標準時刻取得部によって取得された標準時刻を表す情報に
基づいて前記第2計時部が計時する時刻を修正する時刻修正部とを有し、前記生体情報計
測装置の第1計時部が計時する時刻に基づく送信時刻を表す情報が含められた前記送信デ
ータを前記受信部によって受信すると共に、当該送信データの受信時刻を前記第2計時部
が計時する時刻に基づいて検出し、当該送信データに含まれる送信時刻を表す情報と、前
記受信時刻との差に基づいて、当該送信データに含まれる計測時刻を表す情報を修正する
ことを特徴とする。
【0012】
この構成によれば、生体情報計測装置が送信データを送信する際に付与した送信時刻を
表す情報に基づいて、中継装置は、この送信時刻と、送信データを受信したときの受信時
刻との差、すなわち、生体情報計測装置の第1計時部が計時する時刻と、自身が有する第
2計時部が計時する時刻のずれを検出し、生体情報計測装置が付与した生体情報の計測時
刻を上記の差に基づいて修正する。これにより、生体情報計測装置が計測した生体情報の
計測時刻が正確な時刻に簡単に修正される。
【0013】
〔形態8〕 上記目的を達成するために、形態8の生体情報計測装置は、生体情報を計測
する生体情報計測部と、前記生体情報計測部が前記生体情報を計測した時刻を検出する計
時部と、前記生体情報計測部によって検出された生体情報と、当該生体情報が計測された
計測時刻を表す情報とを送信する送信部とを有し、前記送信部は、前記計時部が計時する
時刻に基づく送信時刻を表す情報を前記送信データに含めて送信することを特徴とする。
この構成によれば、送信データには、生体情報計測装置の計時部が計時する時刻を示す
送信時刻を表す情報が含められて送信されるため、送信時刻と、送信データを受信したと
きの実際の時刻との差に基づいて、生体情報計測装置の計時部が計時する時刻のずれを検
出することが可能となり、これにより、当該計時部の計時時刻に基づいて検出された計測
時刻を正しい時刻に修正することも可能となる。
【0014】
〔形態9〕 上記目的を達成するために、形態9の中継装置の制御方法は、生体情報を計
測する生体情報計測部、及び、時刻を計時する第1計時部と、前記生体情報計測部が前記
生体情報を計測した計測時刻を前記第1計時部に基づいて検出する検出部とを有する生体
情報計測装置から前記生体情報及び前記計測時刻を表す情報を含む送信データを受信する
受信部と、前記受信部によって受信された送信データに含まれる生体情報及び計測時刻を
表す情報を管理サーバに送信する送信部と、時刻を計時する第2計時部と、標準時刻を表
す情報を取得する標準時刻取得部と、前記標準時刻取得部によって取得された標準時刻を
表す情報に基づいて前記第2計時部が計時する時刻を修正する時刻修正部とを有する中継
装置の制御方法であって、前記生体情報計測装置の第1計時部が計時する時刻に基づく送
信時刻を表す情報が含められた前記送信データを前記受信部によって受信する第1ステッ
プと、前記第1ステップにおいて受信された送信データの受信時刻を前記第2計時部が計
時する時刻に基づいて検出する第2ステップと、前記第1ステップにおいて受信された送
信データに含まれる送信時刻を表す情報と、前記受信時刻との差に基づいて、当該送信デ
ータに含まれる計測時刻を表す情報を修正する第3ステップとを備えることを特徴とする

この中継装置の制御方法によれば、形態7の中継装置と同等の効果が得られる。
【0015】
〔形態10〕 上記目的を達成するために、形態10の生体情報計測装置の制御方法は、
生体情報を計測する生体情報計測部と、前記生体情報計測部が前記生体情報を計測した時
刻を検出する計時部と、前記生体情報計測部によって検出された生体情報と、前記生体情
報が計測された計測時刻を表す情報とを送信する送信部とを有する生体情報計測装置の制
御方法であって、前記計時部が計時する時刻に基づいた送信時刻を表す情報を含めて前記
送信データを生成する第1ステップと、前記第1ステップにおいて生成された前記送信デ
ータを送信する第2ステップとを備えることを特徴とする。
この生体情報計測装置の制御方法によれば、形態8の生体情報計測装置と同等の効果が
得られる。
【0016】
〔形態11〕 上記目的を達成するために、形態11の中継装置の制御プログラムは、生
体情報を計測する生体情報計測部、及び、時刻を計時する第1計時部と、前記生体情報計
測部が前記生体情報を計測した計測時刻を前記第1計時部に基づいて検出する検出部とを
有する生体情報計測装置から前記生体情報及び前記計測時刻を表す情報を含む送信データ
を受信する受信部と、前記受信部によって受信された送信データに含まれる生体情報及び
計測時刻を表す情報を管理サーバに送信する送信部と、時刻を計時する第2計時部と、標
準時刻を表す情報を取得する標準時刻取得部と、前記標準時刻取得部によって取得された
標準時刻を表す情報に基づいて前記第2計時部が計時する時刻を修正する時刻修正部とを
有する中継装置の制御プログラムであって、前記中継装置を、前記生体情報計測装置の第
1計時部が計時する時刻に基づく送信時刻を表す情報が含められた前記送信データを前記
受信部によって受信する手段、前記送信データの受信時刻を前記第2計時部が計時する時
刻に基づいて検出する手段、及び、前記送信データに含まれる送信時刻を表す情報と、前
記受信時刻との差に基づいて、当該送信データに含まれる計測時刻を表す情報を修正する
手段として機能させることを特徴とする。
この中継装置の制御プログラムによれば、中継装置に含まれるCPU等によってプログ
ラムが読み取られ、読み取られたプログラムにしたがって中継装置のCPU等が処理を実
行すると、形態7の中継装置と同等の作用及び効果が得られる。
【0017】
〔形態12〕 上記目的を達成するために、形態12の生体情報計測装置の制御プログラ
ムは、生体情報を計測する生体情報計測部と、前記生体情報計測が生体情報を計測した時
刻を検出する計時部と、前記生体情報計測部によって検出された生体情報と、当該生体情
報が計測された計測時刻を表す情報とを送信する送信部とを有する生体情報計測装置の制
御プログラムであって、前記生体情報計測装置を、前記計時部が計時する時刻に基づいた
送信時刻を表す情報を含めて前記送信データを生成する手段、及び、当該送信データを送
信する手段として機能させることを特徴とする。
この生体情報計測装置の制御プログラムによれば、生体情報計測装置に含まれるCPU
等によってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムにしたがって生体情報計測
装置のCPU等が処理を実行すると、形態8の生体情報計測装置と同等の作用及び効果が
得られる。
【0018】
〔形態13〕 上記目的を達成するために、形態13の記録媒体は、生体情報を計測する
生体情報計測部、及び、時刻を計時する第1計時部と、前記生体情報計測部が前記生体情
報を計測した計測時刻を前記第1計時部に基づいて検出する検出部とを有する生体情報計
測装置から前記生体情報及び前記計測時刻を表す情報を含む送信データを受信する受信部
と、前記受信部によって受信された送信データに含まれる生体情報及び計測時刻を表す情
報を管理サーバに送信する送信部と、時刻を計時する第2計時部と、標準時刻を表す情報
を取得する標準時刻取得部と、前記標準時刻取得部によって取得された標準時刻を表す情
報に基づいて前記第2計時部が計時する時刻を修正する時刻修正部とを有する中継装置の
制御プログラムであって、前記中継装置を、前記生体情報計測装置の第1計時部が計時す
る時刻に基づく送信時刻を表す情報が含められた前記送信データを前記受信部によって受
信する手段、前記送信データの受信時刻を前記第2計時部が計時する時刻に基づいて検出
する手段、及び、前記送信データに含まれる送信時刻を表す情報と、前記受信時刻との差
に基づいて、当該送信データに含まれる計測時刻を表す情報を修正する手段として機能さ
せる制御プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であることを特徴とする

この記録媒体によれば、中継装置が備えるCPU等によってプログラムが記録媒体から
読み取られ、読み取られたプログラムにしたがって中継装置のCPU等が処理を実行する
と、形態7の中継装置と同等の作用及び効果が得られる。
【0019】
〔形態14〕 上記目的を達成するために、形態14の記録媒体は、生体情報を計測する
生体情報計測部と、前記生体情報計測が生体情報を計測した時刻を検出する計時部と、前
記生体情報計測部によって検出された生体情報と、当該生体情報が計測された計測時刻を
表す情報とを送信する送信部とを有する生体情報計測装置の制御プログラムであって、前
記生体情報計測装置を、前記計時部が計時する時刻に基づいた送信時刻を表す情報を含め
て前記送信データを生成する手段、及び、当該送信データを送信する手段として機能させ
る制御プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であることを特徴とする。
この記録媒体によれば、生体情報計測装置が備えるCPU等によってプログラムが記録
媒体から読み取られ、読み取られたプログラムにしたがって生体情報計測装置のCPU等
が処理を実行すると、形態8の生体情報計測装置と同等の作用及び効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る生体情報管理システム1の構成を示す図である。
生体情報管理システム1は、ユーザの生体情報を計測すると共に計測した計測時刻を記
録する1又は複数の生体情報計測装置2と、生体情報計測装置2から単方向の無線通信に
より生体情報及び計測時刻を受信する中継装置3と、この中継装置3と通信網4を介して
接続され、中継装置3からユーザの生体情報及び計測時刻を受信し、この生体情報を加工
・解説・管理等する管理サーバ5と、標準時刻情報を中継装置3に通信網4を介してNT
P(Network Time Protocol)等を用いて配信する標準時刻サーバ6とを有している。
【0021】
図2は、生体情報計測装置2の機能的構成を示すブロック図である。
生体情報計測装置2は、例えば腕時計型や体温計型等のユーザ装着型の機器として構成
され、ユーザの生体情報を計測すると共に、当該生体情報の計測時刻を検出し単方向の無
線通信により中継装置3に送信するものであり、コントローラ20と、メモリ21と、生
体情報計測部22と、データ処理部23と、データ送信部24と、計時部(第1計時部)
25とを有している。
コントローラ20は、生体情報計測装置2の各部を中枢的に制御するものでありCPU
等の演算実行手段を有している。メモリ21は、EEPROMやフラッシュROM等の半
導体メモリを有して構成され、コントローラ20が実行する制御プログラム100や生体
情報計測装置2のそれぞれを一意に特定するID(識別)データ26、後述する蓄積計測
データ27等の各種データを格納する。
【0022】
生体情報計測部22は、コントローラ20の制御の下、ユーザの生体情報を計測しデー
タ処理部23に出力する。
生体情報とは、病気の有無や病気の進度といった人体の健康状態を示す情報であり、例
えば、体温、血圧、脈拍、脈波、動脈血中の酸素飽和度、体動等が具体例として挙げられ
る。
上記生体情報計測部22には、計測対象の生体情報の種類及び数に応じて1又は複数の
センサが設けらており、例えば、計測対象の生体情報が体温であれば温度センサ、血圧で
あれば圧力センサ、脈拍や脈波であれば反射型光センサ、動脈血中の酸素飽和度であれば
反射型光センサ及び加速度センサ、体動であれば加速度センサが設けられている。
【0023】
計時部25は、時刻を計時するものであり、具体的には、精度(確度)が100ppm
程度の比較的安価な水晶振動子を発振源として基準クロック信号を出力するクロック回路
25Aを有し、このクロック回路25Aから出力された基準クロック信号を図示しない分
周回路により1Hzの信号に分周し、この1Hzの信号を図示しないカウンタ回路でカウ
ントすることで時刻を計時する。
コントローラ20は、計時部25の計時に基づいて、所定の計測開始時間Ta(例えば
Ta=1分)が経過するごとに生体情報計測部22に生体情報を計測させ、計測結果をデ
ータ処理部23に出力させる。また、コントローラ20は、生体情報計測部22が生体情
報を計測した計測時刻を計時部25が計時している現在時刻に基づいて検出し、データ処
理部23に出力する。
【0024】
データ処理部23は、コントローラ20の制御の下、生体情報計測部22によって計測
された生体情報のデータ(以下、「生体情報データ」と言う)を生成し、生体情報の計測
時刻と共にコントローラ20に出力する。また、データ処理部23は、生体情報データ及
び計測時刻を中継装置3に送信する場合、生体情報送信データ70を生成する。
【0025】
図3は、生体情報送信データ70の構成を模式的に示す図である。
生体情報送信データ70は、同期ビット格納部70Aと、計測データ格納部70Bと、
送信間隔格納部70Cと、IDデータ格納部70Dと、計測時刻格納部70Eと、送信時
刻格納部70Fと、誤り検出・訂正ビット格納部70Gとを有している。
同期ビット格納部70Aは、生体情報送信データ70を受信する中継装置3が受信時の
同期を図るための同期ビットを格納する。計測データ格納部70Bは、上記生体情報デー
タを格納し、また、計測時刻格納部70Eは、生体情報の計測時刻を格納する。
【0026】
送信間隔格納部70Cは、生体情報計測装置2が生体情報送信データ70を送信するタ
イミングを規定する送信間隔Te(例えばTe=50秒)を格納する。
送信間隔Teは、通常、所定値に固定されているが、例えば、生体情報の計測値が異常
な値(健康や生命に異常が生じたと事を示す値)であるような緊急時に、生体情報をより
短いサイクルで通知するために、動的に送信間隔Teが変更される。
このように、生体情報計測装置2が当該送信間隔Teを変更可能な構成としているため
、生体情報の計測値が異常な値を示す等の緊急時に、生体情報の送信間隔Teを早めて多
くの生体情報を送信することで、緊急時には、管理サーバ5に対し、生体情報の詳細な時
系列変化を通知することが可能となる。
【0027】
IDデータ格納部70Dは、自身の生体情報計測装置2を識別するIDデータ26を格
納し、中継装置3は、IDデータ26を参照することで、生体情報送信データ70の送信
元である生体情報計測装置2を識別する。
送信時刻格納部70Fは、生体情報送信データ70の送信時の時刻である送信時刻を格
納する。生体情報送信データ70の生成・送信時に計時部25が計時している現在時刻を
コントローラ20が取得することで上記送信時刻が検出される。
誤り検出・訂正ビット格納部70Gは、中継装置3が生体情報送信データ70を受信し
たときに、受信データの誤りビットを検出、訂正するためのデータを格納する。
【0028】
このように、生体情報送信データ70には、生体情報データ及び計測時刻と共に、さら
に送信時刻が含まれており、この生体情報送信データ70がデータ送信部24に出力され
る。
データ送信部24は、コントローラ20の制御の下、中継装置3との間で単方向の無線
通信を行うものであり、生体情報送信データ70を中継装置3に上記の送信間隔Teで送
信する。
【0029】
本実施形態では、生体情報の計測時間間隔である計測開始時間Taに比べ、生体情報及
び計測時刻を中継装置3に送信する送信間隔Teの方が長く設定されている。すなわち、
上記生体情報送信データ70の送信タイミングに至るまでに、生体情報計測装置2は、生
体情報の計測を複数回((Te/Ta)をこえない最大の整数回)行い、これら複数回の
計測結果たる生体情報データ及びその計測時刻が上記蓄積計測データ27に蓄積され、次
の送信タイミングに至ったときに送信される。この送信の際には、生体情報データの各々
ごとに生体情報送信データ70が順次生成され、計測時刻が古いものから順に送信される

このように、生体情報の計測を行うごとに毎回中継装置3に計測結果を送信するのでは
なく、生体情報の計測を複数回行うごとに、これら複数回の計測結果をまとめて中継装置
3に送信する構成とすることで、生体情報計測装置2から中継装置3へのデータ送信回数
が減り省電力化が可能となる。
なお、通常モードとして複数回まとめて送信することとし、緊急時には毎回送信するよ
うにしてもよい。
【0030】
中継装置3は、ユーザの家庭や病院等の建物内に固定的に配置されるものであり、1又
は複数の生体情報計測装置2と管理サーバ5との間に介在し、生体情報計測装置2から管
理サーバ5への生体情報データの送信を中継する。すなわち、中継装置3は通信における
親機として機能し、この親機に対して複数の生体情報計測装置2が子機として機能する。
図4は、かかる中継装置3の機能的構成を示すブロック図である。
中継装置3は、コントローラ30と、メモリ31と、データ受信部32と、データ処理
部33と、通信部34と、計時部(第2計時部)35とを有している。
【0031】
コントローラ30は、中継装置3の各部を中枢的に制御するものでありCPU等の演算
実行手段を有している。メモリ31は、EEPROMやフラッシュROM等の半導体メモ
リを有して構成され、コントローラ30が実行する制御プログラム101や後述する受信
生体情報管理データ36等の各種データを格納する。
計時部35は、時刻を計時するものであり、基準クロック信号を出力するクロック回路
35Aを有し、このクロック回路35Aから出力された基準クロック信号を図示しない分
周回路により1Hzの信号に分周し、この1Hzの信号を図示しないカウンタ回路でカウ
ントすることで時刻を計時する。
通信部34は、通信網4を介して上記管理サーバ5及び標準時刻サーバ6と双方向に通
信する通信インターフェースとして機能する。
【0032】
データ受信部32は、コントローラ30の制御の下、生体情報計測装置2から送信され
た生体情報送信データ70を受信しデータ処理部33に出力する。
データ処理部33は、生体情報計測装置2からデータ受信部32を介して受信された生
体情報送信データ70を復号化(デコード)し、この生体情報送信データ70に含まれて
いる生体情報データ、計測時刻、送信時刻、IDデータ26及び送信間隔Teをコントロ
ーラ30に出力する。また、データ処理部33は、管理サーバ5や標準時刻サーバ6に送
信するデータの生成、或いは、管理サーバ5や標準時刻サーバ6から受信した受信データ
の復号化等の処理を行う。
【0033】
コントローラ30は、生体情報データ及び計測時刻等の情報をデータ処理部33から取
得すると、それらの情報を受信生体情報管理データ36に記録して蓄積する。
図5は、受信生体情報管理データ36を模式的に示す図である。この図に示すように、
受信生体情報管理データ36には、生体情報送信データ70から取得した生体情報データ
、その計測時刻(生体情報取得時刻)及び送信時刻が、スロット番号に紐付けられて記録
されている。このとき、生体情報データのそれぞれは、計測時刻が古い順にスロット番号
が「0」から順に割り振られる。
上記のように、所定の送信間隔Teにより規定された送信タイミングに至ると、生体情
報計測装置2に蓄積されていた複数の生体情報データごとに生体情報送信データ70を生
成し、計測時刻が古い生体情報送信データ70から順に送信される。このとき、各生体情
報送信データ70には、データ番号(送信パケット番号)が割り振られており、このデー
タ番号も上記受信生体情報管理データ36に生体情報データ等と紐付けて記録される。
【0034】
受信生体情報管理データ36に記録されている生体情報データ及び計測時刻のそれぞれ
は、所定の通信間隔(例えば24時間ごと)、所定の時刻、或いは、生体情報計測装置2
から取得した生体情報データのデータ数が一定数に達するごとに、通信部34から通信網
4を介して管理サーバ5に送信され、送信された生体情報データ及び計測時刻及び送信時
刻は、受信生体情報管理データ36からネットワークプロトコル上の伝送終了の確認の後
、削除される。これらの処理はネットワーク上の通信プロトコルの規則に従い実施される

なお、中継装置3と単方向に通信する生体情報計測装置2が複数存在する場合、この受
信生体情報管理データ36は、生体情報計測装置2のそれぞれのIDデータ26ごとに設
けられ、生体情報計測装置2のそれぞれが計測する生体情報及び計測時刻が互いに独立し
て管理され、また、管理サーバ5への送信時には、生体情報及び計測時刻と共にIDデー
タ26が送信される。
【0035】
また、上記コントローラ30は、メモリ31に格納された制御プログラム101を実行
することで、標準時刻取得部30A、時刻修正部30B、及び、計測時刻修正部30Cと
して機能する。
標準時刻取得部30Aは、通信部34を介して標準時刻サーバ6から標準時刻を取得し
、時刻修正部30Bは、標準時刻取得部30Aによって取得された標準時刻に基づいて計
時部35の時刻を修正する。これにより、中継装置3においては、標準時刻に同期した時
刻が計時される。
【0036】
計測時刻修正部30Cは、生体情報送信データ70に含まれている生体情報の計測時刻
の誤差を修正するものである。具体的には、計測時刻修正部30Cは、生体情報計測装置
2から送信された生体情報送信データ70が上記データ受信部32によって受信された受
信時刻を計時部35が計時する時刻に基づいて検出し、当該生体情報送信データ70に含
まれている送信時刻と、上記受信時刻との差に基づいて、当該生体情報送信データ70に
含まれている計測時刻を修正する。
【0037】
すなわち、上記受信時刻は、標準時刻と同じ、或いは、それに近い精度を有する時刻で
あり、この受信時刻と、生体情報計測装置2の計時部25が計時している時刻に基づいた
送信時刻とを比較することで、生体情報計測装置2の計時部25が計時する時刻と標準時
刻とのずれ量が特定される。そして、生体情報計測装置2の計時部25が計時する時刻に
基づく計測時刻を、上記ずれ量に応じて修正することで、標準時刻に則した正確な計測時
刻とすることが可能となる。上記受信生体情報管理データ36には、計測時刻修正部30
Cによって修正された計測時刻が記録され、そして、管理サーバ5に送信される。
【0038】
なお、本実施形態では、中継装置3が標準時刻を標準時刻サーバ6から取得する構成と
したが、これに限らず、標準時刻を示す標準電波を受信して標準時刻を取得し時刻を修正
する構成としても、或いは、GPS信号を受信して標準時刻を取得し時刻を修正する構成
としても良い。
また、上記中継装置3は、家庭等の建物内に敷設されたLANと、インターネットやW
ANとの間の通信を中継するルータとして構成されても良い。
【0039】
次いで、図6を参照して、生体情報計測装置2及び中継装置3の動作をより詳細に説明
する。
図6は、生体情報計測装置2と中継装置3との間の単方向の無線通信を示すタイミング
チャートである。
この図に示すように、生体情報計測装置2は、所定の計測開始時間Ta(例えばTa=
1分)が経過するごとに(タイミングt0)、所定の計測時間Tb(例えばTb=30秒
<Ta)が経過するタイミングt1の間に生体情報の計測を実行する。
また、生体情報計測装置2は、所定の送信間隔Te(例えばTe=60分)が経過する
ごとに(タイミングt2)、生体情報計測装置2が生体情報送信データ70の送信動作を
行う。このタイミングt2においては、蓄積計測データ27に蓄積されている生体情報の
それぞれを生体情報送信データ70に含めて順次送信すべく、生体情報計測装置2は、蓄
積計測データ27に蓄積されているデータ数に応じた回数だけ送信期間Txが繰り返され
ることになる。その後、生体情報計測装置2は、次回のタイミングt0に至るまで、送信
動作を休止し省電力化を図る。
【0040】
図7に示す生体情報計測・送信処理のフローチャートを参照して、さらに説明すると、
生体情報計測装置2は、電源が投入された後、現在のタイミングが、生体情報の計測を開
始すべき上記タイミングt0であるか否かを間欠的に判断する(ステップSa1)。現在
のタイミングがタイミングt0である場合(ステップSa1)、生体情報計測装置2は、
生体情報を計測し(ステップSa2)、その生体情報の計測結果に基づいて、中継装置3
や管理サーバ5等が処理可能なデータ形式の生体情報データを生成すると共に、計測時刻
を計時部25から取得する等の計測データ処理を行い(ステップSa3)、それら生体情
報データ及び計測時刻をメモリ21の蓄積計測データ27に記録する(ステップSa4)

【0041】
一方、上記ステップSa1において現在のタイミングがタイミングt0でなかった場合
(ステップSa1:No)、或いは、上記ステップSa4の処理の後、生体情報計測装置
2は、現在のタイミングが生体情報の計測を送信すべき上記タイミングt2であるか否か
を判断する(ステップSa5)。現在のタイミングがタイミングt2でなかった場合(ス
テップSa5:No)、生体情報の計測開始を検出すべく、処理手順をステップSa1に
戻す。
【0042】
また、現在のタイミングがタイミングt2の場合には(ステップSa5:Yes)、生
体情報計測装置2は、計時部25が計時している時刻に基づいて送信時刻を取得し(ステ
ップSa6)、蓄積計測データ27に蓄積されている生体情報データの蓄積数Nの回数だ
け、生体情報送信データ70の生成(ステップSa7)及び当該生体情報送信データ70
の送信を繰り返し実行し(ステップSa8)、蓄積計測データ27に蓄積されている生体
情報データ及び計測時刻を全て中継装置3に送信する。
上記ステップSa8においては、生体情報計測装置2が生体情報送信データ70を送信
する際に、生体情報送信データ70を1つのパケットデータとして送信しており、この送
信動作を、蓄積計測データ27に蓄積されている生体情報データ及び計測時刻の数だけ繰
り返すが、これに限らず、1回の送信期間において中継装置3に送信可能なデータ量に応
じて、複数のパケットデータすなわち生体情報送信データ70を、1回の送信期間内で一
度に送信する構成としても良い。
【0043】
蓄積計測データ27に蓄積されている生体情報データの蓄積数Nは、(送信間隔Te/
計測開始時間Ta)をこえない最大の整数として求められ、例えば送信間隔Teが60分
、計測開始時間Taが1分である場合には、蓄積数Nは「60」となり、タイミングt2
においては、送信期間Txが間隔をあけて60回設けられ、各送信期間Txにおいて生体
情報送信データ70が送信される。
それぞれの送信期間Txにおいては、前掲図6に示すように、同一の生体情報送信デー
タ70が複数回(図示例では3回)の送信され、中継装置3が生体情報送信データ70を
受信する確実性を高めている。
【0044】
さて、中継装置3は、送信間隔Teが経過するタイミングt2よりも若干早いタイミン
グt2’において、受信動作を開始する受信期間Rxとなる。この受信期間Rxは、生体
情報計測装置2の送信期間Txの期間長Tcよりも長い期間長Tdに設定されており、送
信期間Txの終了タイミングt3よりも遅くれたタイミングt3’で終了する。
例えば、1回に送信される生体情報送信データ70のデータ量が約1500bitであ
り、無線通信の伝送路の伝送速度が100kbpsである場合には、この生体情報送信デ
ータ70の伝送には、0.016秒要する。そして、この生体情報送信データ70を1回
の送信期間Txにおいて複数回送信する場合には、送信期間Txの期間長Tcが例えば約
0.15秒に設定され、また、上記受信期間Rxの期間長Tdが送信期間Txよりも長い
例えば0.2秒に設定される。
このように中継装置3は、少なくとも生体情報計測装置2が生体情報送信データ70を
送信する送信期間Txの間は受信動作を行うため、生体情報送信データ70の受信がより
確実なものとなる。
【0045】
ところで、上記の通り、送信間隔Teは、生体情報計測装置2が生体情報送信データ7
0に含めて送信することで、中継装置3に通知される。
すなわち、中継装置3の電源投入時(動作開始時)においては、中継装置3は、生体情
報計測装置2から送信される生体情報送信データ70の受信を継続的に実行し、当該生体
情報送信データ70を受信した際に、その生体情報送信データ70に含まれている送信間
隔Teに基づいて次回の受信タイミングt2’を算出する。
【0046】
具体的には、図8に示すように、中継装置3は、最初に生体情報送信データ70を受信
した際に、その生体情報送信データ70の送信期間Txが終了したタイミングts0を検
出し、このタイミングts0と、送信間隔Teとに基づいて次回の受信タイミングt2’
を、(ts0+Te+Tf−Td)により算出する。但し、Tfは送信期間Txに対する
受信期間Rxのマージンであり、Tf=(Td−Tc)/2である。
この受信タイミングt2’において中継装置3が受信期間Rxを開始することで、生体
情報計測装置2の送信期間Txの開始タイミングであるタイミングt2よりも早いタイミ
ングから受信動作が開始される。
【0047】
また、上記の通り、タイミングt2に至ると、生体情報計測装置2において複数回の送
信期間Txが開始され、各送信期間Txにおいて生体情報送信データ70が送信されるが
(図8には最初の送信期間Txのみを示す)、中継装置3は、最初の送信期間Txの終了
タイミングts1を検出し、次回の受信タイミングt2’を、(ts1+Te+Tf−T
d)により算出する。以降、受信タイミングt2’ごとに、中継装置3は、最初の送信期
間Txの終了タイミングts1を検出し、次回の受信タイミングt2’を算出し、今回の
一連の受信動作の終了後には、次回の受信タイミングt2’まで受信動作を休止し省電力
化を図る。
このように、中継装置3が次回の受信タイミングt2’を毎回算出する構成とすること
で、生体情報計測装置2の計時部25の確度が低く、当該生体情報計測装置2が生体情報
送信データ70の送信を開始するタイミングt2に毎回誤差が生じる場合でも、このタイ
ミングt2に合わせて中継装置3が確実に受信動作を行うことが可能となる。
【0048】
なお、生体情報計測装置2の起動時等に、生体情報計測装置2による生体情報送信デー
タ70の送信動作と、中継装置3による受信動作とが正常に同期できている事をユーザに
報知すべく、次のようにしても良い。
すなわち、生体情報計測装置2は、例えば起動時など、中継装置3と同期がとられてい
ない場合には、上記送信間隔Teを例えば1分などの短い周期に設定する(但しTe≧T
a)。これに伴い、中継装置3は、短い周期で生体情報送信データ70を受信し、受信が
正常に行われた場合には、例えばインジケータ等の報知ランプを点灯して、同期が正常に
行われた事をユーザに報知する。これにより、同期が正常にとられている場合には、比較
的短い周期で報知ランプが点灯するため、ユーザは、同期が正常にとられているか否かを
比較的短時間で把握することが可能となる。
【0049】
また、生体情報計測装置2は、上記生体情報送信データ70を一定回数送信した後、或
いは、一定時間が経過した後には、省電力化を図るべく、送信間隔Teを例えば60分な
どの長い周期に設定する。
但し、(Te/Ta)個の生体情報送信データ70を生体情報計測装置2が送信した際
に、それぞれの生体情報送信データ70に含めた送信時刻において、最初に送信された送
信時刻と最後に送信された送信時刻との間に大きな差が生じるのを避けるため、上記送信
間隔Teは、(Te/Ta)個の生体情報送信データ70を例えば1秒以内に送信可能な
値に制限されており、伝送速度が速いほど送信間隔Teを長くすることが可能となる。
【0050】
また、生体情報計測装置2を装着したユーザが中継装置3から離れる等して送信電波が
弱くなり、受信タイミングt2’において、中継装置3が生体情報送信データ70を受信
できなかった場合には、そのときの受信タイミングt2’に送信間隔Teを加算したタイ
ミングを次回の受信タイミングt2’として受信動作を開始する。
また受信タイミングt2’において生体情報送信データ70が受信できない状態が連続
している場合には、中継装置3は、その連続回数に比例して受信期間Rxの期間長Tdを
長くする。これにより、生体情報送信データ70が受信できない状態が続くことで、生体
情報計測装置2が生体情報送信データ70の送信を開始するタイミングt2と、受信タイ
ミングt2’との間のずれが累積しても、生体情報計測装置2が中継装置3と通信可能な
範囲に入ったときには、タイミングt2、t2’のずれの影響を受けることなく、中継装
置3が確実に生体情報送信データ70を受信することができる。
【0051】
次いで、図9を参照して中継装置3が生体情報送信データ70を受信する動作について
説明する。
図9は、生体情報受信・記録処理のフローチャートである。
中継装置3は、上述の通り、受信タイミングt2’において、生体情報送信データ70
の受信を開始する(ステップSb1)。この受信動作は、生体情報計測装置2が生体情報
データを蓄積している蓄積数Nの回数だけ繰り返し実行される。また、この受信動作の繰
り返し処理においては、中継装置3は、1番目の生体情報送信データ70を受信したとき
(ステップSb2:Yes)、そのときの受信時刻を計時部35から取得する(ステップ
Sb3)。
【0052】
次いで、中継装置3は、ステップSb3にて取得した受信時刻と、生体情報送信データ
70に含まれている送信時刻との差を誤差として算出する(ステップSb4)。
ここで、生体情報計測装置2が複数の生体情報送信データ70のそれぞれに同一の送信
時刻を含めて送信し、後に送信される生体情報送信データ70の方が先に送信される生体
情報送信データ70よりも実際には送信時刻にずれが生じる場合でも、上記のように、1
番目の生体情報送信データ70が受信されたときの時刻を受信時刻としているため、受信
時刻と送信時刻とのずれを正確に求めることができる。
【0053】
次に、中継装置3は、ステップSb4において算出した誤差が所定値以下か否かを判断
し(ステップSb5)、所定値以下の場合は(ステップSb5:Yes)、ステップSb
1にて受信した生体情報送信データ70のそれぞれの生体情報データ及び計測時刻を、受
信生体情報管理データ36に記録し(ステップSb6)、また、誤差が所定値をこえてい
る場合には(ステップSb5:No)、ステップSb1にて受信した生体情報送信データ
70のそれぞれの計測時刻を、上記誤差に基づいて修正した後(ステップSb7)、修正
後の計測時刻と生体情報データとを受信生体情報管理データ36に記録し(ステップSb
6)、処理を終了する。
【0054】
ステップSb5の判断における誤差の所定値は、例えば、生体情報計測装置2が生体情
報を計測する時間間隔である計測開始時間Taの約1/2の間に設定されており、計測開
始時間Taが1分の場合には、上記誤差の所定値は30秒に設定される。このように設定
することで、直前の生体情報の計測時刻から通常の3/2倍以上の間隔が開いている場合
に、上記誤差が所定値以上であればその計測時刻が修正されるため、生体情報の欠落と明
確に識別することが可能となる。
【0055】
また、中継装置3の受信生体情報管理データ36においては、前掲図5に示すように、
生体情報データのそれぞれに対し計測時刻の順にスロット番号及びデータ番号が割り振ら
れるが、生体情報送信データ70の受信時にパケットエラーが検出され訂正が不可能であ
った場合や、上記誤差が所定値以下にもかかわらず今回の計測時刻と直前の生体情報の計
測時刻との差が上記計測開始時間Taの3/2倍以上開いている場合には、生体情報が欠
落したものとし、その欠落した分だけ、スロット番号をずらして記録する。これにより、
受信生体情報管理データ36においては、スロット番号、データ番号及び計測時刻が同期
して記録されることとなり、当該中継装置3から管理サーバ5に生体情報データ及び計測
時刻を送信する際に、生体除法データが欠落しているのか否かの識別が容易となり、また
、データ番号を受信時刻の代わりとして用いることもできる。
【0056】
以上説明したように、本実施形態によれば、生体情報計測装置2が生体情報送信データ
70を送信する際に送信時刻を表す情報を含めて送信し、中継装置3が当該生体情報送信
データ70を受信したときの受信時刻と、上記送信時刻との差、すなわち、生体情報計測
装置2の計時部25が計時する時刻と、中継装置3の計時部35が計時する時刻のずれを
検出し、生体情報計測装置2によって付与された生体情報の計測時刻を上記の差に基づい
て修正するようにした。これにより、生体情報計測装置2の計時部25に確度が高く高価
な発振源を用いなくとも、当該生体情報計測装置2が計測した生体情報の計測時刻を正確
な時刻に簡単に修正することができる。
【0057】
また本実施形態によれば、生体情報計測装置2が、中継装置3に対して送信間隔Teを
通知する構成としたため、生体情報計測装置2と中継装置3との間の通信が、生体情報計
測装置2から中継装置3への単方向通信であっても、生体情報計測装置2は、同期を維持
しつつ、生体情報送信データ70の送信タイミングを種々の目的に応じて適宜に変更する
ことが可能となる。
また、本実施形態によれば、中継装置3は送信間隔Teに基づいて特定される次回の受
信タイミングt2’まで受信動作を休止しする構成としたため、省電力化が図られる。
【0058】
また本実施形態によれば、生体情報計測装置2が、送信間隔Teにより規定される送信
タイミングt0に至ったときに、複数の生体情報及び計測時刻をそれぞれ生体情報送信デ
ータ70としてまとめて送信する構成としたため、生体情報の計測が行われるごとに生体
情報送信データ70を送信する構成に比べ、省電力化を図ることが可能となる。
【0059】
さらに本実施形態によれば、生体情報計測装置2は、送信期間Txの間に、生体情報デ
ータ、計測時刻及び送信時刻を含む同一の生体情報送信データ70を複数回繰り返し送信
するため、中継装置3が生体情報送信データ70を受信する確実性を高めることができる

特に本実施形態によれば、中継装置3は、少なくとも生体情報計測装置2が生体情報送
信データ70を送信する送信期間Txの間、受信動作を継続して行っているため、中継装
置3による生体情報送信データ70の受信をより確実なものとすることができる。
【0060】
なお、上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の
範囲内で任意に変形および応用が可能である。
例えば、上述した実施形態においては、上記生体情報送信データ70の送信間隔Teを
、生体情報の計測開始時間Taよりも長く設定した場合を説明したが、これに限らず、生
体情報計測装置2が生体情報を計測するごとに、その生体情報を次の生体情報送信データ
70の送信タイミングで送信する構成、すなわち、送信間隔Teと計測開始時間Taとを
等しくした構成としても良い。
【0061】
また例えば、上述した生体情報送信データ70の構成は、あくまでも一例であって、目
的に応じて種々のデータを付加することが可能であり、例えば、生体情報の計測値が異常
値となった場合に有効にされる緊急ビットを設け、生体情報計測装置2が緊急時であるこ
とを管理サーバ5に通知する構成とすることも可能である。なお、生体情報計測装置2は
、緊急ビットを有効にした場合には、送信間隔Teを短い周期に設定することが望ましい

【0062】
また例えば、生体情報計測装置2の制御プログラム100や中継装置3の制御プログラ
ム101を記録媒体に記録して配布する等も可能である。ここで、記録媒体とは、RAM
、ROM等の半導体記録媒体、FD、HD等の磁気記憶型記録媒体、CD、CDV、LD
、DVD等の光学的読取方式記録媒体、MO等の磁気記録型/光学的読取方式記録媒体で
あって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法のいかんにかかわらず、コンピュータ
で読み取り可能な記録媒体であれば、どのような記録媒体であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の実施形態に係る生体情報管理システムの構成を示す図。
【図2】生体情報計測装置の機能的構成を示すブロック図。
【図3】生体情報送信データの構成を示す図。
【図4】中継装置の機能的構成を示すブロック図。
【図5】受信生体情報管理データの構成図。
【図6】生体情報計測装置と、中継装置との間の通信のタイミングチャート。
【図7】生体情報計測・送信処理のフローチャート。
【図8】受信タイミングの検出を説明するための図。
【図9】生体情報受信・記録処理のフローチャート。
【符号の説明】
【0064】
1…生体情報管理システム、2…生体情報計測装置、3…中継装置、5…管理サーバ、
6…標準時刻サーバ、22…生体情報計測部、24…データ送信部、25…計時部(第1
計時部)、30A…標準時刻取得部、30B…時刻修正部、30C…計測時刻修正部、3
2…データ受信部、34…通信部、35…計時部(第2計時部)、36…受信生体情報管
理データ、70…生体情報送信データ、70F…送信時刻格納部、100、101…制御
プログラム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体情報を計測する生体情報計測部、及び、時刻を計時する第1計時部を有し、前記生
体情報計測部が前記生体情報を計測した計測時刻を前記第1計時部に基づいて検出する生
体情報計測装置と、
前記生体情報計測装置によって計測された生体情報及び当該生体情報の計測時刻を表す
情報を管理する管理サーバと、
前記生体情報計測装置から前記生体情報及び前記計測時刻を表す情報を含む送信データ
を受信する受信部と、前記受信部によって受信された送信データに含まれる生体情報及び
計測時刻を表す情報を前記管理サーバに送信する送信部と、時刻を計時する第2計時部と
、標準時刻を表す情報を取得する標準時刻取得部と、前記標準時刻取得部によって取得さ
れた標準時刻を表す情報に基づいて前記第2計時部が計時する時刻を修正する時刻修正部
とを有する中継装置と、を備え、
前記生体情報計測装置は、前記第1計時部が計時する時刻に基づいた送信時刻を表す情
報を前記送信データに含めて前記中継装置に送信し、
前記中継装置は、前記生体情報計測装置から送信された送信データを前記受信部が受信
した受信時刻を前記第2計時部が計時する時刻に基づいて検出し、当該送信データに含ま
れる送信時刻を表す情報と、前記受信時刻との差に基づいて、当該送信データに含まれる
計測時刻を表す情報を修正する計測時刻修正部を備える
ことを特徴とする生体情報管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の生体情報管理システムにおいて、
前記生体情報計測装置は、
前記送信データの送信間隔を表す情報を当該送信データに含めて前記中継装置に送信し
、前記中継装置に対して受信動作する時刻を指定する
ことを特徴とする生体情報管理システム。
【請求項3】
請求項2に記載の生体情報管理システムにおいて、
前記生体情報計測装置は、
前記送信間隔を表す情報により示される送信時刻に至るまで送信動作を休止すると共に

前記中継装置は、
前記受信部によって受信された送信データに含まれる送信間隔を表す情報に基づいて、
次回の受信動作する時刻を特定し、当該時刻に至るまで受信動作を休止することを特徴と
する生体情報管理システム。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の生体情報管理システムにおいて、
前記生体情報計測装置は、
前記生体情報を前記生体情報計測部によって間欠的に計測すると共に、
前記生体情報計測部によって計測された生体情報及び前記第1計時部によって検出され
た計測時刻を表す情報を記憶する記憶部を有し、
前記送信間隔により示される送信時刻に至ったときに、前記記憶部に記憶されている生
体情報及び計測時刻を表す情報ごとに前記送信データを生成し、前記中継装置に送信する
ことを特徴とする生体情報管理システム。
【請求項5】
請求項2乃至4のいずれかに記載の生体情報管理システムにおいて、
前記中継装置は、
前記生体情報計測装置が前記送信データの送信を開始する時刻よりも早い時刻に受信動
作を開始し、少なくとも前記送信データの送信期間が終了するまで受信動作を継続するこ
とを特徴とする生体情報管理システム。
【請求項6】
請求項2乃至5のいずれかに記載の生体情報管理システムにおいて、
前記生体情報計測装置は、
1つの前記送信データの送信を行う送信期間の間に、同一の前記送信データを複数回繰
り返し送信することを特徴とする生体情報管理システム。
【請求項7】
生体情報を計測する生体情報計測部、及び、時刻を計時する第1計時部と、前記生体情
報計測部が前記生体情報を計測した計測時刻を前記第1計時部に基づいて検出する検出部
とを有する生体情報計測装置から前記生体情報及び前記計測時刻を表す情報を含む送信デ
ータを受信する受信部と、
前記受信部によって受信された送信データに含まれる生体情報及び計測時刻を表す情報
を管理サーバに送信する送信部と、
時刻を計時する第2計時部と、
標準時刻を表す情報を取得する標準時刻取得部と、
前記標準時刻取得部によって取得された標準時刻を表す情報に基づいて前記第2計時部
が計時する時刻を修正する時刻修正部とを有し、
前記生体情報計測装置の第1計時部が計時する時刻に基づく送信時刻を表す情報が含め
られた前記送信データを前記受信部によって受信すると共に、
当該送信データの受信時刻を前記第2計時部が計時する時刻に基づいて検出し、
当該送信データに含まれる送信時刻を表す情報と、前記受信時刻との差に基づいて、当
該送信データに含まれる計測時刻を表す情報を修正する
ことを特徴とする中継装置。
【請求項8】
生体情報を計測する生体情報計測部と、
前記生体情報計測部が前記生体情報を計測した時刻を検出する計時部と、
前記生体情報計測部によって検出された生体情報と、当該生体情報が計測された計測時
刻を表す情報とを送信する送信部とを有し、
前記送信部は、前記計時部が計時する時刻に基づく送信時刻を表す情報を前記送信デー
タに含めて送信する
ことを特徴とする生体情報計測装置。
【請求項9】
生体情報を計測する生体情報計測部、及び、時刻を計時する第1計時部と、前記生体情
報計測部が前記生体情報を計測した計測時刻を前記第1計時部に基づいて検出する検出部
とを有する生体情報計測装置から前記生体情報及び前記計測時刻を表す情報を含む送信デ
ータを受信する受信部と、
前記受信部によって受信された送信データに含まれる生体情報及び計測時刻を表す情報
を管理サーバに送信する送信部と、
時刻を計時する第2計時部と、
標準時刻を表す情報を取得する標準時刻取得部と、
前記標準時刻取得部によって取得された標準時刻を表す情報に基づいて前記第2計時部
が計時する時刻を修正する時刻修正部とを有する中継装置の制御方法であって、
前記生体情報計測装置の第1計時部が計時する時刻に基づく送信時刻を表す情報が含め
られた前記送信データを前記受信部によって受信する第1ステップと、
前記第1ステップにおいて受信された送信データの受信時刻を前記第2計時部が計時す
る時刻に基づいて検出する第2ステップと、
前記第1ステップにおいて受信された送信データに含まれる送信時刻を表す情報と、前
記受信時刻との差に基づいて、当該送信データに含まれる計測時刻を表す情報を修正する
第3ステップと
を備えることを特徴とする中継装置の制御方法。
【請求項10】
生体情報を計測する生体情報計測部と、
前記生体情報計測部が前記生体情報を計測した時刻を検出する計時部と、
前記生体情報計測部によって検出された生体情報と、前記生体情報が計測された計測時
刻を表す情報とを送信する送信部とを有する生体情報計測装置の制御方法であって、
前記計時部が計時する時刻に基づいた送信時刻を表す情報を含めて前記送信データを生
成する第1ステップと、
前記第1ステップにおいて生成された前記送信データを送信する第2ステップと
を備えることを特徴とする生体情報計測装置の制御方法。
【請求項11】
生体情報を計測する生体情報計測部、及び、時刻を計時する第1計時部と、前記生体情
報計測部が前記生体情報を計測した計測時刻を前記第1計時部に基づいて検出する検出部
とを有する生体情報計測装置から前記生体情報及び前記計測時刻を表す情報を含む送信デ
ータを受信する受信部と、
前記受信部によって受信された送信データに含まれる生体情報及び計測時刻を表す情報
を管理サーバに送信する送信部と、
時刻を計時する第2計時部と、
標準時刻を表す情報を取得する標準時刻取得部と、
前記標準時刻取得部によって取得された標準時刻を表す情報に基づいて前記第2計時部
が計時する時刻を修正する時刻修正部とを有する中継装置の制御プログラムであって、
前記中継装置を、
前記生体情報計測装置の第1計時部が計時する時刻に基づく送信時刻を表す情報が含め
られた前記送信データを前記受信部によって受信する手段、
前記送信データの受信時刻を前記第2計時部が計時する時刻に基づいて検出する手段、
及び、
前記送信データに含まれる送信時刻を表す情報と、前記受信時刻との差に基づいて、当
該送信データに含まれる計測時刻を表す情報を修正する手段
として機能させることを特徴とする中継装置の制御プログラム。
【請求項12】
生体情報を計測する生体情報計測部と、
前記生体情報計測が生体情報を計測した時刻を検出する計時部と、
前記生体情報計測部によって検出された生体情報と、当該生体情報が計測された計測時
刻を表す情報とを送信する送信部とを有する生体情報計測装置の制御プログラムであって

前記生体情報計測装置を、
前記計時部が計時する時刻に基づいた送信時刻を表す情報を含めて前記送信データを生
成する手段、及び、当該送信データを送信する手段
として機能させることを特徴とする生体情報計測装置の制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−183082(P2008−183082A)
【公開日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−17433(P2007−17433)
【出願日】平成19年1月29日(2007.1.29)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】