説明

生分解性ポリウレタン系発泡体を調製するための組成物および生分解性ポリウレタン発泡体

生分解性ポリウレタン発泡体を調製することを目的とした、ポリ(ヒドロキシブチレート)ポリマー、再生可能源のポリオール、イソシアネートおよび添加剤をベースとした混合物を含む、生分解性ポリウレタン系発泡体を調製するための組成物および生分解性ポリウレタン発泡体。方法において、ポリ(ヒドロキシブチレート)+ポリオール、イソシアネートおよび添加剤は、特定の混合機において予め混合され、均質化が達成されたら、混合物は増大のために金型に注入される。硬化後に、得られた生成物は、試薬の割合により変動し、幾つかの生成物の製造を可能とする、密度、強靭性およびセルサイズを有する発泡体特性を示す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、試薬の割合により変動し、射出により得られる種々の生成物の製造を可能とし、良好な仕上げを与える、密度、強靭性およびセルのサイズを有する生成物をもたらす、ポリヒドロキシブチレートまたはこのコポリマーをベースとし、再生可能な源からのポリオール、イソシアネートおよび幾つかの任意の添加剤を含む、生分解性ポリマー組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
ポリオールとイソシアネートとを混合してポリウレタン発泡体を形成する生分解性充填材料を含む、生分解性ポリウレタン発泡体の形態における異なる複合材料は従来技術から公知である。また、前記混合物へ異なる添加剤を添加して、この製造および/またはこの性質を改善することも公知である。
【0003】
JP11236429A2の文献は、経済的に実行できる製造方法に加えて、優れた生分解能および機械的強度のポリウレタンをもたらす、粉末および/または短繊維における植物材料、糖蜜および/またはリグニンならびに多価アルコールおよびポリイソシアネートの予め決められた量からなる成形材料として使用される生分解性ポリウレタン複合体を記載している。
【0004】
この従来技術の解決方法においては、生分解性充填材料は、射出成形品の形成においてこの複合材料の適用を著しく制限する未処理の植物材料により定義されている。
【0005】
同様の解決方法は、JP10324729A2の文献において記載されていて、ポリオールおよびポリイソシアネートと混合された糖蜜を利用する生分解性ポリウレタンの形成を提案している。また、この場合においては、充填材料は植物源の材料であり、この事実は、また、更に創出される(aprimorated)仕上げを必要とする物品の形成におけるこのポリマー材料の適用を制限する。
【0006】
また、植物源の異なる生分解性材料から得られる他の生分解性ポリウレタン発泡体も従来技術から公知であり、これらには単糖類、多糖類および他の充填成分が含まれ得る。
【0007】
生分解性ポリウレタン材料をもたらすものの、これらの公知の解決方法は、高品質の仕上げを必要とする物品の射出において、原料を適用可能にしない充填材料を利用する。公知の解決方法は、生分解性充填材料がポリウレタンマトリックスにおいて物理的に希釈されずに残るので、幾分粗めの仕上げを伴う異なる物品の成形を可能とする。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
発明の要旨
上述の態様に応じて、適用分野を増加し、簡単で速い加工処理/方法での製造を可能にするために改善された物理的および化学的性質を与えるポリヒドロキシアルカノエートから得られるポリマーおよびこのコポリマーを含む、また、大規模生産が経済的に実行可能である、生分解性ポリウレタン系発泡体を提供することが本発明の全体の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、生分解性ポリウレタン系発泡体を調製するための組成物は、ポリ(ヒドロキシブチレート)またはこのコポリマー;再生可能な源からのポリオール;イソシアネートならびに触媒、界面活性剤、着色、充填剤および膨張の機能の1つを示す少なくとも1つの添加剤を含む。
【0010】
上で定義された組成物は、環境にとって優しい、前記組成物の簡単で速いおよび安価な処理加工により幾つかの物品を得るためのポリウレタン発泡体の製造に適している。
【0011】
発明の詳細な説明
材料
ポリ(3−ヒドロキシ酪酸)−PHB
生分解性ポリマーの類の中で、エステル官能基を含む構造は、主に、物理的、化学的および生物学的性質におけるこれらの通常の生分解能ならびに汎用性により、極めて興味のあるものである。エネルギーおよび炭素の源として、広範囲の微生物により産生されるポリアルカノエート(カルボン酸から誘導されるポリエステル)は、生物学的発酵によりまたは化学的に合成することができる。
【0012】
ポリ(ヒドロキシブチレート)−PHBは、ポリアルカノエートの類の主要メンバーである。この大きな重要性は、3つの重要な要因、すなわち、100%の生分解性、耐水性、および通常の熱可塑性ポリマーと同じ適用ができる熱可塑性ポリマーであることの組合せにより証明される。式1は、(a)3−ヒドロキシ酪酸および(b)ポリ(3−ヒドロキシ酪酸)−PHBの構造を示す。
【0013】
【化1】

【0014】
PHBは、最適条件下で、乾燥重量の80%超がPHBである、バクテリアであるアルカリジェニス・オイテロファス(Alcaligenis euterophus)における様に、微生物におけるエネルギーおよび炭素貯蔵の源として、1925年にLemognieにより発見された。今日では、バクテリア発酵は、ポリ(ヒドロキシブチレート)の主たる生成源であり、そこにおいてバクテリアは、酪酸またはフルクトースと一緒に反応器に供給され、成長に委ねられ、或る時間経ってバクテリア細胞が、適当な溶剤でPHBから抽出される。
【0015】
ポリ(ヒドロキシブチレート)の製造方法は、基本的には、2つの工程で構成される:
発酵工程:ここにおいて、微生物は、媒体において利用できる糖を代謝し、PHBを蓄えの源として細胞の内部に蓄積する;
抽出工程:ここにおいて、微生物の細胞の内部に蓄積されたポリマーが抽出され、固体の乾燥最終生成物が得られるまで精製される。
【0016】
この対象物についての開発は、発酵培地の基本的構成成分として糖および/または糖蜜、微生物により合成されたポリマーの抽出系としてフーゼル油(有機溶剤−アルコール製造の副生成物)を利用することを可能とし、同時に、これらの方法のためのエネルギー生成(蒸気発生)のためにサトウキビバガスの余剰の使用を可能とした。この計画は、糖およびアルコール製造において発生する副生成物の最大利用を伴う完全な垂直統合を可能とし、いわゆる清潔で生態学的に正しい技術を利用する方法を生み出した。
【0017】
PHBの製造方法に類似の製造方法により、PHBVとして知られている、ポリ(3−ヒドロキシバレレート)のランダムセグメントを持つポリ−(3−ヒドロキシブチレート)の半結晶性バクテリア・コポリマーを製造することが可能である。この2つの方法の主たる相違は、発酵媒体におけるプロピオン酸の増加に基づいている。バクテリア供給物におけるプロピオン酸の量は、分解時間(数週から数年であることができる)および或種の物理的性質(例えば、モル質量、結晶化の度合、表面積)の変動を可能とする、コポリマーにおけるヒドロキシバレレート濃度−HVの制御に関与する。
【0018】
コポリマーの組成は、融点(120から180℃の範囲であることができる)、ならびに延性および可撓性(PHV濃度の増加で改善される)に更に影響を及ぼす。式2はPHBVの基本構造を示す。
【0019】
【化2】

【0020】
幾つかの研究によれば、PHBは、試料の射出直後で、40%の最大伸びを伴う延性挙動、1.4GPaの引張り弾性率および90J/mノッチ付IZOD衝撃強度を示す。この様な性質は、時間と共に変更され、貯蔵の15日後で40%から10%減少する伸びを伴い約一カ月において安定化して、材料の脆化を反映する。引張り弾性率は1.4GPaから3.5GPaに増加するが、衝撃強度は、貯蔵の同じ期間後に90J/mから25J/m減少する。表1は、均衡ポリプロピレン(市販ポリプロピレン)と比較したPHBの幾つかの性質を示す。「老化」として知られているこの現象は、二次結晶化および無定形領域の制限が原因であり、前以て検討される。表1は、均衡ポリプロピレンと比較したPHBの幾つかの性質を示す。
【0021】
【表1】

【0022】
PHBまたはこのポリ(3−ヒドロキシ酪酸−コ−ヒドロキシ吉草酸)−PHBVコポリマーで作られた物品の分解速度は、幾つかの環境条件下で、これらの物品の使用者にとって極めて妥当である。合成ポリマーに対して可能な生分解性代替物としてこれらを許容可能とする理由は、自然の生物学的無機化により、CO/HO/バイオマスおよびCO/HO/CH/バイオマスをそれぞれに生成する好気性および嫌気性環境におけるこれらの完全な生分解能である。この生分解は、通常、バクテリア、菌類および藻類による表面攻撃を介して起る。生分解性ポリマー、したがって、PHBおよびPHBVの実際の分解時間は、周りを取り巻く環境、ならびに物品の厚さに依存する。
【0023】
天然源のポリオール
本発明において考慮される天然ポリオールは、市販の対象の分解性ポリウレタン生成物を得るために使用される生物学的源の再生可能な材料である。これらは、鎖が、イソシアネート基と反応してウレタン結合をもたらすことのできるヒドロキシル基を与える構造である。
【0024】
ポリオールは、特に、反応性誘導体および以下の生成物の混合物を含む:キシロース、アラビノース、グルコース、サッカロース、デキストロースシロップ、グリコースシロップ、マルトースシロップ、マルトデキストリン、デキストリン、アミロゲン、グリセリン、コーンスターチ、米デンプン、ポテトデンプンおよびマニオカデンプン、フミン酸、トリエタノールアミン、籾殻、キャスターケーキ、炭化籾殻、植物油(ひまし油、トウモロコシ油および大豆油等)。
【0025】
ポリオールを得るための重要な原料はひまし油であり、リシノール酸のトリグリセリドの約90%を含む混合物である。自然において実際に純粋に見出されることに加えて、これは、また、ヒドロキシル化および不飽和脂肪酸の希な源である。この理想的な組成および構造は、表2および表3においてそれぞれ示される。組成および優先的構造により、これは、広範囲の生成物をもたらすことのできる幾つかの化学反応を受けることができる。
【0026】
再生可能源のポリオールは、約10%から約50%、好ましくは、約15%から約40%にある質量割合において組成物中に存在する。本発明の目的の発泡体を得るために使用されるポリオールは、ブラジル特許文献PI−9700618−1、PI−02005623−2、PI−04044668−4およびPI−0301270−0において定義されている。
【0027】
【表2】

【0028】
表3は、ひまし油の標準的性質を示す。
【0029】
【表3】

【0030】
トリグリセリド
【0031】
【化3】

ひまし油の理想的構造。
【0032】
イソシアネート
イソシアネートは、記載されている生分解性ポリウレタン発泡体を形成する、ポリオールおよび添加剤との反応において使用される。得られる結果は、ポリオールとポリイソシアネートとの反応から生じる拡張の方法であり、少なくとも2つのイソシアネート官能基を含む。この方法の全体の反応は式4において記載され、この方法の全体の結合は式5において記載される。
【0033】
記載されている発泡体を得るために使用することのできるポリイソシアネートは、芳香族、脂肪族、脂環式化合物、これらの組合せ、ならびに水との三量体化から得られるものを含む。1−メチル−ベンゼン2,4−ジイソシアネート、1−メチルベンゼン2,6−ジイソシアネート、1,1−メチレンビス(4−イソシアネートベンゼン)、1−イソシアネート−2(4−イソシアネートフェニル)ベンゼン、ナフタレン1,5−ジイソシアネート、1,1’,1”−メチレントリス(ベンゼン4イソシアネート)、p−フェニレンジイソシアネートおよびこれらの混合物が使用できる。
【0034】
脂肪族ポリイソシアネートは1,6−ジイソシアネートを含み、脂環式ポリイソシアネートは、シクロヘキサン−5−イソシアネート−1−(メチルイソシアネート)−1,3,3’−トリメチルを含む。
【0035】
イソシアネートは、約20%から約60%、好ましくは約35%から約55%にある質量割合において本発明の解決方法の組成物中に導入される。
【0036】
生産設備および減少されるコストにより、本発明の解決方法において記載されている発泡体を得るための更に有用なジイソシアネートは、1−メチル−ベンゼンの2,4−ジイソシアネートおよびトルエンジイソシアネートであり、これらの理想的な構造は式6において示される。
【0037】
【化4】

式4:イソシアネートおよびポリオールからポリウレタン形成の全体の反応
【0038】
【化5】

式5:イソシアネートおよびポリオールからのウレタン結合。
【0039】
【化6】

式6:1−メチル−ベンゼンの2,4−ジイソシアネートおよびトルエンジイソシアネートの理想的構造。
【0040】
添加剤
添加剤は、得られる発泡体において変性および改善を促進する、少量において添加される化合物である。触媒、界面活性剤、顔料、充填剤、膨張剤、難燃剤、耐酸化剤、放射線保護剤が、個々にまたは混合物において好ましく使用される。
【0041】
第三級アミンを基にした添加される触媒は、トリエチレンジアミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、N−エチルモルフィリン、N−メチルモルフィリン、テトラメチルエチレンジアミン、ジメチルベンジルアミン、1−メチル−4−ジメチルアミンエチルピペラジン、N,N−ジエチル3−ジエチルアミンプロピルアミン、1−(2−ヒドロキシプロピル)イミダゾールを含み、有用な触媒の他のタイプは、有機スズ、有機第二鉄、有機水銀および有機鉛タイプならびにアルカリ金属の無機塩であることができ、約0.5%から約3%、好ましくは約1%から約2%にある質量割合において組成物中に存在する。
【0042】
界面活性剤は、有機界面活性剤、好ましくは、個々にまたは混合物において使用される脂肪酸および有機シランを含む。好ましくは、脂肪酸は、スルホン化リシノール酸の塩を含み、一方、有機シランは、個々にまたは混合物において、ポリ(ジメチルシロキサン)およびポリ(フェニルメチルシロキサン)を含み、約0.5%から約3%、好ましくは約1%から約2%にある質量割合において組成物中に存在する。
【0043】
顔料は、個々にまたは混合物において、金属酸化物およびカーボンブラック、例えば、アゾ化合物、フタロシアニンおよびジオキサジン等を含み、約0.5%から約3%、好ましくは約1%から約2%にある質量割合において組成物中に存在する。
【0044】
充填剤は、個々にまたは混合物において、粒子および繊維を含み、個々にまたは混合物において、主にカーボネート、アルミナおよびシリカならびに天然および合成繊維を含み、約0.5%から約3%、好ましくは約1%から約2%にある質量割合において組成物中に存在する。
【0045】
幾つかの膨張剤は、記載されている発泡体を得るために使用することができる。米国特許第4945119号において記載されている、ジフルオロクロロメタン、ジフルオロエタン、テトラフルオロエタンを含めて、膨張剤として長期間使用されてきたクロロフルオロカーボン以外に、環境圧力は、ブラジル特許PI9509500−4において記載されている様な、オゾン層に対して攻撃的ではない新たな膨張剤、例えば、脂肪族および脂環式成分:n−ペンタン、i−ペンタン、シクロペンタンまたはこれらの混合物等の製造を余儀なくさせた。
【0046】
それにも拘らず、本発明の解決方法においては、膨張剤は、水だけで定義することができ、水はポリイソシアネートと反応して二酸化炭素を形成する。
【0047】
本発明において使用される膨張剤タイプの添加剤は、ジフルオロクロロメタン、ジフルオロエタン、テトラフルオロエタン、n−ペンタン、i−ペンタン、シクロペンタンまたはこれらの混合物、あるいは水から選択することができ、約0.5%から約3%、好ましくは約1%から約2%にある質量割合において組成物中に導入することができる。
【0048】
3−生分解性ポリウレタン発泡体を製造するための方法
本発明の目的の発泡体を得るために、ポリオール、ポリイソシアネートおよび全ての成分ならびに添加剤は、一般に「発泡体射出機」と呼ばれる市場において確立された特定の装置において効率的に混合される。これらは、ポリオールおよびイソシアネート前駆試薬を正確に、そして効率的に添加して混合する装置である。
【0049】
従来の発泡体を得るために市場において一般に使用されていた装置においては、原料のポリオールおよびイソシアネートの混合物は、発泡体の加工処理における温度、材料の流れ、および他の重要なパラメータの制御を伴いまたは伴うことなく、高いおよび低い圧力系により作ることができる。
【0050】
発泡体は、また、この目的のために特別に開発された混合機によっても得られた。混合機には成分が個々に添加され、続いて、混合され、その後発泡体となる。
【0051】
4−化合物の形成および性質の説明
発泡体の組成物における試薬の割合によって、可変密度および強靭性の生成物が得られ、ポリ(ヒドロキシブチレート)の濃度の高い生成物は高密度を示し、ポリオールの濃度の高い生成物は低密度を示した。これらの発泡体は、強靭、半強靭または可撓性発泡体を必要とする任意の状態において使用することができる。記載されている発泡体の作動分野は、建設分野を除いて、発泡ポリスチレンと同じである。
【0052】
分解のこれらの固有の性質により、この特徴が望ましいとされる用途は、包装および特殊な農業領域などの主に「ワンウェイ」製品において極めて重要なものである。最も適した用途は、包装荷敷き、電気−電子製品用の包装、使い捨て食品包装、植物の育苗および水耕栽培のための農業用トレーならびに森林再生のための植物の苗の容器である。
【0053】
発泡体の或種のタイプにおいて得られる高強靭性(実施例4および5)は、これらの生成物を、苗のトレーの使用において等の用途の或種のタイプに独特なものとする。この用途では、材料は、トレー構造に加えて、基体および植物の苗の両方の重量を支えることができる強靭性および硬度の性質を必要とする。強靭性および硬度の性質の増分は、組成物中にPHBを使用することにより容易に得られる。この様な性質は従来の発泡体において簡単には見出されず、このニッチ市場においてこれらの応用を実用上実現を不可能にしている。
【0054】
本発明の目的の発泡体の配合物中にPHBを使用して得られる性質は、これらを熱成形を可能にし、生成物を得るための金型における膨張工程を省く。実施例を以下および表4において示す。
【実施例1】
【0055】
ポリ(ヒドロキシブチレート)の4.85%、ポリオールの43.69%、イソシアネートの48.56%および界面活性剤の1.45%を有する混合物のテスト。
【実施例2】
【0056】
ポリ(ヒドロキシブチレート)の9.7%、ポリオールの38.84%、イソシアネートの48.56%および界面活性剤の1.45%を有する混合物のテスト。
【実施例3】
【0057】
ポリ(ヒドロキシブチレート)の14.56%、ポリオールの33.98%、イソシアネートの48.56%および界面活性剤の1.45%を有する混合物のテスト。
【実施例4】
【0058】
ポリ(ヒドロキシブチレート)の19.42%、ポリオールの29.12%、イソシアネートの48.56%および界面活性剤の1.45%を有する混合物のテスト。
【実施例5】
【0059】
ポリ(ヒドロキシブチレート)の24.27%、ポリオールの24.27%、イソシアネートの48.56%および界面活性剤の1.45%を有する混合物のテスト。
【0060】
【表4】

【0061】
5−生分解のアッセイ
本発明において引用されている発泡体の粉砕サンプルを、これらの生分解能について、120日の期間にわたって、生物学的に活性な土壌において評価した。この期間において、これらのサンプルは全体的に消滅し、材料の生分解能を特徴付けることが認められた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリ(ヒドロキシブチレート)またはこのコポリマー;再生可能源のポリオール;イソシアネート;ならびに触媒、界面活性剤、着色、充填剤および膨張の機能の1つを示す少なくとも1つの添加剤を含むことを特徴とする、生分解性ポリウレタン系発泡体を調製するための組成物。
【請求項2】
ポリ(ヒドロキシブチレート)またはこのポリ(ヒドロキシブチレート−バレレート)コポリマーで定義される生分解性ポリマーが、約2%から約50%、好ましくは約4%から約30%にある質量割合において組成物中に提供されることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
再生可能源のポリオールが、以下の生成物またはこれらの混合物:キシロース、アラビノース、グルコース、サッカロース、デキストロースシロップ、グリコースシロップ、マルトースシロップ、マルトデキストリン、デキストリン、アミロゲン、グリセリン、コーンスターチ、米デンプン、ポテトデンプンおよびマニオカデンプン、フミン酸、トリエタノールアミン、籾殻、キャスターケーキ、炭化籾殻、植物油(ひまし油、トウモロコシ油および大豆油等)から誘導され、約10%から約50%、好ましくは約15%から約40%にある質量割合において組成物中に存在することを特徴とする、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
イソシアネートが、1−メチル−ベンゼン2,4−ジイソシアネート、1−メチルベンゼン2,6−ジイソシアネート、1,1−メチレンビス(4−イソシアネートベンゼン)、1−イソシアネート−2(4−イソシアネートフェニル)ベンゼン、ナフタレン1,5−ジイソシアネート、1,1’,1”−メチレントリス(ベンゼン4イソシアネート)、p−フェニレンジイソシアネート、1,6−ジイソシアネート、1,3,3’−トリメチルシクロヘキサン−5−イソシアネート−1−(メチルイソシアネート)、トルエンジイソシアネートおよびこれらの混合物であり、約20%から約60%、好ましくは約35%から約55%にある質量割合において組成物中に存在することを特徴とする、請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
触媒型の添加剤が、トリエチレンジアミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、N−エチルモルフィリン、N−メチルモルフィリン、テトラメチルエチレンジアミン、ジメチルベンジルアミン、1−メチル−4−ジメチルアミンエチルピペラジン、N,N−ジエチル3−ジエチルアミンプロピルアミン、1−(2−ヒドロキシプロピル)イミダゾールまたは他の有機スズ、有機第二鉄、有機水銀および有機鉛触媒ならびにアルカリ金属の無機塩から選択され、約0.5%から約3%、好ましくは約1%から約2%にある質量割合において組成物中に存在することを特徴とする、請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
界面活性剤型の添加剤が、スルホン化リシノール酸の塩、ポリ(ジメチルシロキサン)およびポリ(フェニルメチルシロキサン)から個々にまたは混合物において選択され、約0.5%から約3%、好ましくは約1%から約2%にある質量割合において組成物中に存在することを特徴とする、請求項4に記載の組成物。
【請求項7】
顔料型の添加剤が、金属酸化物、カーボンブラック、アゾ化合物、フタロシアニンおよびジオキサジンから個々にまたは混合物において選択され、約0.5%から約3%、好ましくは約1%から約2%にある質量割合において組成物中に存在することを特徴とする、請求項4に記載の組成物。
【請求項8】
充填剤型の添加剤が、カーボネート、アルミナおよびシリカから個々にまたは混合物において選択され、ならびに天然および合成繊維から選択され、約0.5%から約3%、好ましくは約1%から約2%にある質量割合において組成物中に存在することを特徴とする、請求項4に記載の組成物。
【請求項9】
膨張剤型の添加剤が、ジフルオロクロロメタン、ジフルオロエタン、テトラフルオロエタン、n−ペンタン、i−ペンタン、シクロペンタンまたはこれらの混合物から選択され、約0.5%から約3%、好ましくは約1%から約2%にある質量割合において組成物中に存在することを特徴とする、請求項4に記載の組成物。
【請求項10】
膨張剤型の添加剤が水であり、約0.5%から約3%、好ましくは約1%から約2%にある質量割合において組成物中に存在することを特徴とする、請求項4に記載の組成物。
【請求項11】
ポリヒドロキシブチレートまたはこのポリ−ヒドロキシブチレート−バレレートコポリマーの質量において約2%から約50%;再生可能源のポリオールの約10%から約50%;イソシアネートの約20%から約60%;触媒、界面活性剤、着色、充填剤および膨張の機能の1つを示す少なくとも1つの添加剤の約0.05%から約3%の反応からの生成物を含むことを特徴とする、例えば、電気−電子製品用の包装荷敷き、使い捨て食品包装、植物の育苗および水耕栽培のための農業用トレーならびに森林再生のための植物の苗の容器において使用される、生分解性ポリウレタン発泡体。
【請求項12】
ポリヒドロキシブチレートまたはこのポリ−ヒドロキシブチレート−バレレートコポリマーの質量において約4%から約30%;再生可能源のポリオールの約15%から約40%;イソシアネートの約35%から約55%;触媒、界面活性剤、着色、充填剤および膨張の機能の1つを示す少なくとも1つの添加剤の約1%から約2%を含むことを特徴とする、請求項11に記載の生分解性ポリウレタン発泡体。

【公表番号】特表2009−527598(P2009−527598A)
【公表日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−555576(P2008−555576)
【出願日】平成19年2月23日(2007.2.23)
【国際出願番号】PCT/BR2007/000049
【国際公開番号】WO2007/095713
【国際公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【出願人】(506179239)
【出願人】(508256547)
【Fターム(参考)】