説明

生活習慣病を予防する飲食品

【課題】生活習慣病を予防するための飲食品を提供する。
【解決手段】生活習慣病を予防するための飲食品であって、当該飲食品は、芽キャベツとケールとを交配して得た植物(学名:Brassica oleracea var.gemmifera DC. × Barassica oleracea var.acepha DC)を有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、芽キャベツとケールとを交配して得た植物(学名:Brassica oleracea var.gemmifera DC. × Barassica oleracea var.acepha DC、商標名:プチヴェール、以下、単にプチヴェールとも称する。)を有する飲食品に係り、特に、体重増加、脂質の蓄積、内臓脂肪の増加などの生活習慣病を予防するための飲食品に関する。
【背景技術】
【0002】
「プチヴェール(以下、PVとも称する。)」は、芽キャベツとケールとの交配により、本願出願人が日本で初めて樹立した。プチヴェールは、一般的な他の野菜と比較してビタミンやミネラルなどの栄養素を豊富に含むことから複数のメディアをはじめ、国民の健康向上に視点を置く企業や消費者から近年注目を集めている。しかし、その機能性を詳細に検討した実験はほとんど行われていない。
【0003】
とくに、メタボリック症候群をはじめとした生活習慣病に対して、PVの親株であるケールの実績が数多く報告されていることを考慮すると、栄養価の高さや甘みを主とした易食性の利点など多くの点で上回っているPVには、より多くの可能性が秘められていると言っても過言ではない。PVの機能性食品素材としての有用性を実証することは、以上の観点から重要で、今後の需要拡大も見込まれる。しかしながら、このような機能性に着目したPVを利用した飲食品は、未だ、得られていないのが実情である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記の実情に鑑みなされたものであって、メタボリックシンドロームをはじめとした生活習慣病に主眼を置き、PVの機能性を明らかにすることで、生活習慣病を予防するための飲食品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による飲食品は、生活習慣病を予防するための飲食品であって、当該飲食品は、芽キャベツとケールとを交配して得た植物(学名:Brassica oleracea var.gemmifera DC. × Barassica oleracea var.acepha DC)を有することを特徴とする。
【0006】
本発明による飲食品において、前記植物は、該植物の外葉であることを特徴とする。
【0007】
本発明による飲食品において、前記植物は、該植物の内葉であることを特徴とする。
【0008】
本発明による飲食品において、前記の生活習慣病の予防は、体重増加の抑制であることを特徴とする。
【0009】
本発明による飲食品において、前記の生活習慣病の予防は、血中トリグリセリドの増加の抑制であることを特徴とする。
【0010】
本発明による飲食品において、前記の生活習慣病の予防は、内臓脂肪の増加の抑制であることを特徴とする。
【0011】
本発明による飲食品において、前記内臓脂肪は、腸間膜脂肪、腎臓周囲脂肪及び精巣周囲脂肪からなる群から選択した脂肪であることを特徴とする。
【0012】
本発明による飲食品において、前記の血中トリグリセリドの増加の抑制は、肝臓の脂肪酸合成酵素の活性化の抑制により発現されることを特徴とする。
【0013】
本発明による飲食品において、前記の内臓脂肪の増加の抑制は、肝臓の脂肪酸合成酵素の活性化の抑制により発現されることを特徴とする。
【0014】
本発明による飲食品において、前記の血中トリグリセリドの増加の抑制は、肝臓のカルニチンアシルトランスフェラーゼの活性変動を介したものではないことを特徴とする。
【0015】
本発明による飲食品において、前記の内臓脂肪の増加の抑制は、肝臓のカルニチンアシルトランスフェラーゼの活性変動を介したものではないことを特徴とする。
【0016】
一方、本発明による飲食品は、肝臓の脂肪酸合成酵素の活性化を抑制するための飲食品であって、当該飲食品は、ケールと芽キャベツとを交配して得た植物(学名:Brassica oleracea var.gemmifera DC. × Barassica oleracea var.acepha DC)を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、体重の増加、血中トリグリセリドの増加、内臓脂肪の増加(蓄積)などの各種生活習慣病を予防することが可能となる。
【0018】
また、本発明によれば、肝臓の脂肪酸合成酵素の活性化を抑制することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明による飲食品は、プチヴェールを有する。このプチヴェールとしては、プチヴェールを構成する種々の部位から由来するものであればよく、例えば、プチヴェールの外葉であっても、プチヴェールの内葉であってもよい。
【0020】
本発明による飲食品の形態としては、特に制約はなく、例えば、フレーク状、粉末状、顆粒状、細粒状、錠剤、ペレット、ペースト、エマルジョン、懸濁液、溶液が挙げられる。
【0021】
本発明による飲食品としては、例えば、ビーフン、パスタ、ラーメンなどの麺類、ケーキ、餅、クッキーなどの菓子類、生ジュース、濃縮ジュース、粉末を溶解/懸濁して得たジュースなどの飲料などが例示される。
【0022】
本発明による飲食品の上記の形態の調製には、本技術分野公知の賦形剤、希釈剤及び/又は添加剤など、種々の成分を添加してもよい。
【0023】
本発明において、用語「生活習慣病」とは、メタボリック症候群をはじめとした、いわゆる、生活習慣に関連する種々の疾病を総称する用語であって、特に、高脂肪食により惹起される一連の疾病群をいう。従って、用語「生活習慣病」としては、体重の増加、内臓脂肪の増加(蓄積)、血中トリグリセリド量の増加が含まれる。
【0024】
本発明において、用語「芽キャベツとケールとを交配して得た植物」とは、上記の通り、芽キャベツとケールとを交配させて得た植物体をいい、例えば、めキャベツ×ケール(Brassica oleracea var.gemmifera DC. × Barassica oleracea var.acepha DC)の学名で称される一群の植物体をいう。用語「外葉」とは、芽キャベツとケールとを交配して得た植物(プチヴェール)の中心軸に直接付着しこの中心軸から伸びた葉をいい、また、用語「内葉」とは、プチヴェールの中心軸に直接付着した脇芽をいう。
【0025】
本発明による飲食品は、生活習慣病を予防するためのものである。この生活習慣病を予防することには、体重の増加を抑制すること、血中トリグリセリドの増加を抑制すること、内臓使用の増加(蓄積)を抑制することが含まれる。従って、本発明による飲食品は、体重増加の抑制のための飲食品であってもよく、血中トリグリセリドの増加を抑制するための飲食品であってもよく、及び/又は内臓脂肪の増加(蓄積)を抑制するための飲食品であってもよい。
【0026】
本発明において、内臓脂肪としては、種々の内臓脂肪が挙げられ、いわゆるメタボリック症候群に関連する内臓脂肪であってもよい。特に、腸間膜脂肪、腎臓周囲脂肪及び精巣周囲脂肪が挙げられる。
【0027】
本発明による飲食品には、上記の通り、血中トリグリセリドの増加を抑制するための飲食品が含まれ、且つ内臓脂肪の増加(蓄積)を抑制するための飲食品も含まれる。このような抑制効果は、例えば、高脂肪食の摂取で活性化された肝臓の脂肪酸合成酵素(Fatty Acid synthase)の活性を抑制することで、発現されてもよい。また、このような抑制効果は、肝臓のカルニチンアシルトランスフェラーゼの活性の変動を介したものでなくてもよい。従って、本発明による飲食品は、肝臓の脂肪酸合成酵素の活性化を抑制するための飲食品であってもよい。
【実施例】
【0028】
[動物及びその飼育等]
10週齢雄性ICRマウスを用い、これを、図1−1に示す組成の高脂肪高ショ糖高コレステロールの肥満誘導食(ウェスタン飼料)及びこのウェスタン飼料に5%でプチヴェール(品種登録名:ミニヴェール6号)(PV)を添加した飼料でそれぞれ、所定期間飼育した(以下、それぞれ、W群及びWPV群とも称する。)。対照群としては、図1−2に示す組成の通常飼料及びこの通常飼料に5%でPVを添加した飼料を用いた。なお、いずれの群でも、5匹以上の動物を用いた。
【0029】
[重量の測定]
被検動物の重量(g)を、定法に従い、測定した。
【0030】
[臓器重量の測定]
被検動物の麻酔下で屠殺した後、各臓器と外科的に採取し、定法に従い、各臓器の重量を測定した。
【0031】
[脂肪重量の測定]
被検動物の麻酔下で屠殺した後、腸間膜、腎臓及び精巣を外科的に採取した。これらの臓器/組織に付着した脂肪を外科的に剥離し、各脂肪の重量を定法に従い測定した。
【0032】
[血中コレステロール及び血中トリグリセリドの定量]
麻酔下の被検動物の下大静脈から、静脈血を採取し、その血漿を得た。この血漿について、コレステロールオキシダーゼ法及びグリセロール−3−リン酸オキシダーゼ法に従い、血中コレステロール及び血中トリグリセリド(mg/mL)を測定した。
【0033】
[肝臓の脂肪酸合成酵素活性及びカルニチンアシルトランスフェラーゼ活性の定量]
被検動物の麻酔下で屠殺した後、肝臓を外科的に採取した。採取した肝臓を、FAS抽出バッファー(0.1M KHPO、0.25M スクロース、1mM EDTA、0.05M 2−メルカプトエタノール(pH7.0))及びCPT抽出バッファー(3mM Tris−HCl、1mM EDTA、0.25M スクロース(pH7.2))中でホモジナイズした後、得た懸濁液を、遠心分離し、その上清を得た。
【0034】
脂肪酸合成酵素については、下記成分からなる反応液を調製し、上記の通りに得た上清について、NADPHを用いた、波長340nmの比色定量法により、肝臓の脂肪酸合成酵素活性(NADPH/分/mg可溶性タンパク質)を定量した。
【0035】
反応液の最終組成 分取量
リン酸カリウム緩衝液(pH7.0) 100mM
EDTA 0.2mM バッファー500μL
NADPH 0.30mM 15μL
アセチル−CoA 0.05mM 10μL
マロニル−CoA 0.20mM 10μL
粗酵素液(上清) 50μL
ddHO 415μL
全量 1mL
【0036】
カルニチンアシルトランスフェラーゼについては、下記成分からなる反応液を調製し、上記の通りに得た上清について、5,5’−ジチオビス(2−ニトロ安息香酸)(DTNB)を用いた、波長412nmの比色定量法により、肝臓のカルニチンアシルトランスフェラーゼ活性(DTNB/分/mg可溶性タンパク質)を定量した。
【0037】
反応液の最終組成 分取量
Tris−HCl(pH8.0)58.0mM
EDTA 1.25mM
Triton X−100 0.10%
DTNB 0.25mM Buffer 500μL
パルミトイル−CoA 0.04mM 20μL
L−カルニチン 1.25mM 10μL
粗酵素液(上清) 10μL
ddHO 460μL
全量 1mL
【0038】
[統計]
統計的有意差はTurkey−Kramer の多重比較検定(P<0.05、異文字間に有意差)により行った。
【0039】
(実施例1)
上記の通り、被検動物としてマウスを用い、W群及びWPV群について、30週齢まで飼育した際のマウス重量の変化を観測した。その結果を、図2−1に示す。なお、この実施例を行った間の総飼料の摂取量を図2−2に示す。
【0040】
10週齢マウスに通常食を給餌したCTでは30週齢まで体重が55グラムまで増加した。通常食にPVを5%添加したPV区においても成長はほぼ同様で55グラムまで増加し、両者間に有意な差は認められなかった(図2−1)。一方、高脂肪高ショ糖高コレステロールの肥満誘導食(ウエスタン飼料:W)を給餌したマウスでは17週齢付近から体重が顕著に増加し始め、最終的にはCTと比べて有意な増体を示した。
【0041】
一方、ウェスタン飼料にPVを添加した飼料を給餌したマウスでは、ウェスタン飼料を単独で給餌されたマウスの体重の顕著な増加は、CTとほぼ同じ水準の体重増加に留まった。
【0042】
なお、飼料の総摂取量は、通常飼料に比べてウェスタン飼料の消費が少なかったが、これは、飼料100グラム当たりのカロリー数が通常飼料の231kCalであるのに対して、ウェスタン飼料では、450kCalであって、およそ倍近くのカロリーであるためであると考えられた(図2−2)。しかしながら、いずれの飼料においても、PV添加による顕著な摂取量の増減は観察されなかった。
【0043】
(実施例2)
実施例1において、実験開始後20週齢飼育したマウス(30週齢)の血液について、血中コレステロールの量及び血中トリグリセリドの量を、上記の通り定量した。その結果を、それぞれ、図3及び図4に示す。
【0044】
その結果、実施例1で観察された体重増加と同様に通常飼料を与えた場合の血液成分にPVの影響は認められなかったが、ウエスタン飼料を給餌した場合には顕著な増加が確認された。また、PVを添加したウェスタン飼料で飼育した群については、特に、血中トリグリセリドの量において、ウエスタン飼料による増加を抑制することが確認された。
【0045】
(実施例3)
実施例1において、10週齢飼育した各群(10週齢)の臓器を、上記の通り採取し、上記の通り、各臓器の重量並びに各組織及び脂肪の重量を、上記の通り、測定した。その結果を、図5に示す。なお、本実施例において、WPV群に加えて、ウェスタン飼料に5%でプチヴェールの外葉及び内葉を添加した飼料をそれぞれ用いて飼育した群を設定し、WPV群と同様の処理を行った。これらの群については、図5中、それぞれ、「PV(外葉)」及び「PV(芽)」と示す。また、これら外葉及び内葉を添加したウェスタン飼料を用いて飼育した群の対象群として、通常飼料にそれぞれの割合で外葉及び内葉を添加した群を用いた。
【0046】
実施例2に示す通り血中の脂質成分の変化が確認されたので、実際に動物の臓器等の重量にどのような変化が起きているかを調べたところ、W群において、肝臓重量、腹腔内脂肪(腸間膜脂肪、副腎周囲脂肪、精巣周囲脂肪)の増加が観察された。一方、W群において観察された肝臓重量、腹腔内脂肪(腸間膜脂肪、副腎周囲脂肪、精巣周囲脂肪)等の増加は、PVを添加したウェスタン飼料で飼育した群では、抑制されることが確認された(図5)。さらにこの結果はこれまで用いたPVの外葉だけでなく内葉(芽)でも同様の結果を示すことが分かった。
【0047】
(実施例4)
実施例1において、10週齢飼育したマウス(20週齢)から、上記の通り肝臓のホモジネートを調製し、上記の通り、脂肪酸合成酵素及びカルニチンアシルトランスフェラーゼの活性をそれぞれ定量した。その結果をそれぞれ図6及び図7に示す。
【0048】
実施例2及び3の通り、血液成分と臓器重量に認められたPVの抗肥満抑制作用をさらに詳細に検討するため、生体の脂質代謝を制御している肝臓内の脂肪酸合成酵素(FAS)及びカルニチンアシルトランスフェラーゼ(CPT)の活性について、上記と同様の動物実験で得られた肝臓を用いて調べた。ウエスタン飼料区において、FAS活性は顕著に増加したが、PVでは、外葉及び内葉(芽)のいずれも、Wによる増加を抑制した(図6)。一方、CPTでは飼料区間に顕著な差異は認められなかった(図7)。
【0049】
(まとめ)
本発明では、通常飼料区(CT)、通常飼料+プチヴェール区(PV)、高脂肪高ショ糖高コレステロールの肥満誘導食区(ウエスタン飼料)(W)、ウエスタン飼料+プチヴェール区(WPV)の4つの実験区を設定し、マウスの体重増加を比較したところ、飼料摂取量はほぼ同じであるにも関わらずPV混合飼料の方が体重の増加を顕著に抑制するという結果を得た(図2−1)。さらに、メタボリックシンドロームの指標となる内臓脂肪(腸間膜脂肪、腎臓周囲脂肪、精巣周囲脂肪)において、Wと比べて、WPVにおいて、明らかに重量増加を抑制したことが確認された(図5)。加えて、肝臓重量も同様の傾向を示した(図5)。肥満誘導食により増加した体重は内臓脂肪の重量増加と密接に関連しており、プチヴェールがメタボリックシンドロームを抑制できる可能性が有ることを示唆している。
【0050】
また、血液の生化学検査において、肥満誘導食による血中の総脂質とトリグリセリドの増加をプチヴェールが抑制する傾向も認められている。これらの結果はPVが生体の脂質代謝を制御することで脂肪蓄積を抑制する作用を持つことを示しており、メタボリック症候群の予防または改善という方向性を脂質代謝の観点から提示できる有力な素材となることを意味するものである。そこで、生体の脂質代謝において重要かつ決定的な役割を担っている肝臓の脂肪酸合成酵素(FAS)とカルニチンアシルトランスフェラーゼ(CPT)の活性について調べたところ、肥満誘導食によるFAS活性をプチヴェールが有意に抑制することが確認された(図6)。一方、CPTについては、いずれの飼料も影響を示さなかった(図7)。これは脂肪の蓄積と分解において重要な役割を持つFASとCPTで、とくに蓄積を司っているFAS活性をプチヴェールが抑制したことを意味している。プチヴェールが5%入っていることを除けば、W区と同様の飼料組成と飼料摂取量であったにも関わらず、FASに代表されるような生体の脂肪蓄積メカニズムをプチヴェールが抑制したという事実は図2−1〜図5で得られたデータを強く支持する結果であることは明白である。さらに、これらの結果はプチヴェールの外葉だけでなく内葉(脇芽)においても同様であり(図5、図6、図7)、プチヴェールという野菜全体として持ちうる結果であることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1−1】ウェスタン飼料の組成を示す。
【図1−2】通常飼料の組成及び栄養価を示す。
【図2−1】体重変化を示すグラフである。
【図2−2】飼料総摂取量を示すグラフである。
【図3】血中の総コレステロールの量を示すグラフを示す。
【図4】血中の総トリグリセリドの量を示すグラフを示す。
【図5】各臓器及び各内臓脂肪の重量を示すグラフである。
【図6】肝臓の脂肪酸合成酵素(FAS)の活性を示すグラフである。
【図7】肝臓のカルニチンアシルトランスフェラーゼ(CPT)の活性を示すグラフである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生活習慣病を予防するための飲食品であって、
当該飲食品は、芽キャベツとケールとを交配して得た植物(学名:Brassica oleracea var.gemmifera DC. × Barassica oleracea var.acepha DC)を有することを特徴とする飲食品。
【請求項2】
前記植物は、該植物の外葉であることを特徴とする請求項1に記載の飲食品。
【請求項3】
前記植物は、該植物の内葉であることを特徴とする請求項1に記載の飲食品。
【請求項4】
前記の生活習慣病の予防は、体重増加の抑制であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の飲食品。
【請求項5】
前記の生活習慣病の予防は、血中トリグリセリドの増加の抑制であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の飲食品。
【請求項6】
前記の生活習慣病の予防は、内臓脂肪の増加の抑制であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の飲食品。
【請求項7】
前記内臓脂肪は、腸間膜脂肪、腎臓周囲脂肪及び精巣周囲脂肪からなる群から選択した脂肪であることを特徴とする請求項6に記載の飲食品。
【請求項8】
前記の血中トリグリセリドの増加の抑制は、肝臓の脂肪酸合成酵素の活性化の抑制により発現されることを特徴とする請求項5に記載の飲食品。
【請求項9】
前記の内臓脂肪の増加の抑制は、肝臓の脂肪酸合成酵素の活性化の抑制により発現されることを特徴とする請求項6又は7に記載の飲食品。
【請求項10】
前記の血中トリグリセリドの増加の抑制は、肝臓のカルニチンアシルトランスフェラーゼの活性変動を介したものではないことを特徴とする請求項5又は8に記載の飲食品。
【請求項11】
前記の内臓脂肪の増加の抑制は、肝臓のカルニチンアシルトランスフェラーゼの活性変動を介したものではないことを特徴とする請求項6、7又は9に記載の飲食品。
【請求項12】
肝臓の脂肪酸合成酵素の活性化を抑制するための飲食品であって、
当該飲食品は、ケールと芽キャベツとを交配して得た植物(学名:Brassica oleracea var.gemmifera DC. × Barassica oleracea var.acepha DC)を有することを特徴とする飲食品。
【請求項13】
前記植物は、該植物の外葉であることを特徴とする請求項12に記載の飲食品。
【請求項14】
前記植物は、該植物の内葉であることを特徴とする請求項12に記載の飲食品。

【図1−1】
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【図1−2】
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【図2−1】
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【図2−2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−213451(P2009−213451A)
【公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−63724(P2008−63724)
【出願日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 平成20年3月5日、社団法人日本農芸化学会発行の「日本農芸化学会2008年度(平成20年度)大会講演要旨集」に発表
【出願人】(503143286)新潟バイオリサーチパーク株式会社 (6)
【出願人】(505079648)学校法人新潟科学技術学園 (2)
【出願人】(393031689)株式会社増田採種場 (1)
【Fターム(参考)】