説明

生活習慣病改善剤

【課題】本発明の目的はポリフェノールの効果持続性の向上を図ることにある。
【解決手段】 ポリフェノール類と乳タンパク質との複合体を含有することを特徴とする生活習慣病改善剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は生活習慣病改善剤、特にその有効成分であるポリフェノール類の効果持続性の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、高齢化社会の進展とともに生活習慣病の増大が問題となっている。特に中高年期以降の肥満が、高血圧、糖尿病、動脈硬化等の生活習慣病の一因と考えられている。即ち、過剰な食物摂取によるカロリーの増大に対し、運動不足による消費エネルギーが減少しており、カロリー調節のバランスが崩れているために肥満を引き起こしているのである。
【0003】
また、一方では高齢化に伴い、心疾患や脳血管疾患のみならず、ガンの発症率も上昇し、これを治療、あるいは予防する物質の開発が望まれている。
【0004】
このような高血圧をはじめとした生活習慣病に対しては、ポリフェノール類、特に茶カテキンが改善作用を有していることが知られている。また、他のポリフェノール類であるアントシアニン類もまた、抗酸化作用等の生理活性を示すことが知られている。
【0005】
しかしながら、ポリフェノール類は生体内での持続時間が短いため、かかる生理機能を得るためには、1日の間に何度も摂取する必要があった。例えば、茶カテキンの中のエピガロカテキンを健常者に100mg経口摂取させたところ、1〜2時間後に最大血中濃度に達し、その後漸減し、12時間後にはほとんど血中から消失することが知られている(例えば、非特許文献1参照)。さらに、これらのポリフェノールは吸収率が低く、通常の食品からの摂取では有用な生理機能を得るためには十分量ではないため、より多量にかつ頻繁に摂取しなければ有用な機能が発現しえないことがわかっている。
さらに、このようなポリフェノール類は、動物性、あるいは植物性のタンパク質と水不溶性の沈殿を生じることが知られており、このことによりポリフェノール類の吸収を低下させると報じられている(非特許文献2〜5参照)。
【非特許文献1】Nakagawa, T. et al., Biosci. Biotech. Biochem., 61, 1981-1985 (1997)
【非特許文献2】J. Agric. Food Chem. Vol44,80−85(1996)
【非特許文献3】食化工,vol48,913−917(2001)
【非特許文献4】食化工,vol51,18−22(2004)
【非特許文献5】食化工,vol51,623−632(2004)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の非特許文献1に記載されているとおり、その生理機能を得るためには、ポリフェノール類は生体内での持続性がないため、頻回にかつ多量に摂取する必要がある。しかしながら、このようなポリフェノール類は、味がわるいばかりか、高濃度のポリフェノール類を頻回摂取することは、胃や腸への負担も大きい。
一方、上記の非特許文献2〜5に記載されているとおりポリフェノール類は動物性、あるいは植物性のタンパク質と複合体を形成し、食事からこれらを同時に摂取すると、有用な生理作用が弱められることが考えられる。
すなわち、今後の高齢化社会を見据えた生活習慣病を改善し得る素材である、ポリフェノール類の効果を持続させ、少ない摂取頻度でも効果を示し、そのコンプライアンスを改善できるような生活習慣病改善剤が求められている。
本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされたものであり、その目的はポリフェノールの効果持続性の向上を図ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者等は、かかる課題を解決すべくポリフェノール類の効果の持続性に関して種々検討した結果、驚くべきことに乳タンパク質との複合体を形成させることにより、ポリフェノール類を消化管内で徐放させその生理活性を長時間発現し得ることを見出し、本発明である生活習慣病改善剤を完成するに至った。
即ち、本発明にかかる生活習慣病改善剤は、ポリフェノール類と乳タンパク質との複合体を含有することを特徴とする。
また、前記改善剤において、ポリフェノール類がカテキン類またはアントシアニン類であることが好適である。
また、前記改善剤において、乳タンパク質が乳清タンパク質を含むものであることが好適である。
【発明の効果】
【0008】
本発明の生活習慣病改善剤は、乳タンパク質と複合化することによりポリフェノール類を胃や腸で除放させ、その生理活性の作用を長時間持続させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明に用いるポリフェノール類には、茶カテキンやアントシアニン類があり、いずれも血圧降下作用、抗酸化作用等の生理活性を示すものである。
【0010】
茶カテキン源としては、その原料である茶葉を摘んだ後、そのまま蒸煮、釜煎りしたような緑茶や玉露等を用いてもよく、また半発酵茶のウーロン茶や発酵茶の紅茶を用いてもよい。さらに、微生物で発酵させた、後発酵茶のプーアル茶を用いてもよい。また、アントシアニン類として、ブルーベリー、グランベリー、ラズベリー等のベリー類、黒豆などの豆類、紫イモ、紅イモなどのイモ類、タマネギ、赤キャベツ、ナスの皮、等、アントシアニンを含む食品であればどれでも用いることができる。
また、ポリフェノール類と複合体を形成するタンパク質としては、生乳、脱脂乳、脱脂粉乳やその構成タンパク質等の乳タンパクを代表的に挙げることができ、カゼインや乳清タンパク質等を用いてもよい。
【0011】
これらのポリフェノール類を使用するにあたっては、茶葉や果実、果皮類をそのまま用いてもよく、さらに、水抽出、熱水抽出、アルコール抽出、超臨界抽出等により抽出したエキスを使用してもよい。またそれらの抽出物は、液体のままでもよく、乾燥した固形物を使用してもよい。
【0012】
ポリフェノール類と乳タンパク質との複合体を調製するには、これらを混合すればよく、個々の性状としては溶液状態でもよく、またそれらの固形物をそのまま混合してもよい。また、それらの溶液を混合して得られる沈殿物を複合体として回収したものを使用してもよい。混合する際には、ポリフェノール1部に対し、乳タンパク質を0.01〜100部を混合し、さらに好ましくは0.1〜10部を混合して調製するのが有効な複合体を生成する上で好ましい。また、溶液として混合する場合には、ミキサーを用いればよく、さらにこの溶液には何らかの添加物を添加しても良い。
【0013】
かくして本発明の生活習慣病改善剤は、上記の複合体を含有するもので、かかる改善剤の投与経路としては、経口投与、直腸内投与のいずれでもよいが、経口投与が好ましい。かかる改善剤の人に対する投与量は、投与方法、患者の症状・年令等により一概に言えないが、ポリフェノール量として一回投与量が10〜500mg/kg、特に好ましくは50〜200mg/kgとなるように調整することが好ましく、改善剤としては通常、1回0.1〜10g、好ましくは1〜5gを1日当たり1〜3回とすることが好ましい。
本発明の改善剤は、通常製剤の形で投与される。製剤に用いられる担体や助剤としては、製剤分野において常用され、かつ改善剤と反応しない物質が用いられる。
【0014】
具体的には、例えば乳糖、ブドウ糖、マンニット、デキストリン、シクロデキストリン、デンプン、庶糖、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルデンプン、カルボキシメチルセルロースカルシウム、イオン交換樹脂、メチルセルロース、ゼラチン、アラビアゴム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、トラガント、ベントナイト、ビーガム、酸化チタン、ソルビタン脂肪酸エステル、ラウリル硫酸ナトリウム、グリセリン、脂肪酸グリセリンエステル、精製ラノリン、グリセロゼラチン、ポリソルベート、マクロゴール、植物油、ロウ、流動パラフィン、白色ワセリン、フルオロカーボン、非イオン界面活性剤、プロピレングリコール等が挙げられる。
【0015】
剤型としては、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤、懸濁剤、坐剤、軟膏、クリーム剤、ゲル剤、貼付剤、吸入剤等が挙げられる。これらの製剤は常法に従って調製される。尚、液体製剤にあっては、用時、水又は他の適当な媒体に溶解又は懸濁する形であってもよい。また錠剤、顆粒剤は周知の方法でコーティングしてもよい。
【0016】
これらの製剤は、上記の複合体を0.01重量%以上、さらには0.5〜70重量%の割合で含有することが好ましい。これらの製剤はまた、治療上価値のある他の成分を含有していてもよい。また、該組成物を他の食品等に添加して用いる場合の具体的に対象となる食品としては、以下のものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0017】
(1) 農水酸加工品
はるさめ、こしあん、こんにゃく、パン、麺類(即席めん、パスタ、生めん、乾めん)、餅、シリアル食品、大豆加工品(豆腐、豆乳、納豆、凍豆腐)、水酸加工品[練り製品、(かに風味)蒲鉾、(魚肉)ハム、(魚肉ソーセージ)、(魚肉)ウィンナー、ふりかけ、お茶づけのり]、卵含有食品(スープ、丼等)、缶詰(オイルサーディン、焼鳥)、レトルト食品(カレー、シチュー、スパゲッティー)
(2) 乳製品
牛乳、加工乳、乳酸菌飲料、バター、チーズ、練乳、粉乳
(3) 菓子
ケーキ、ムース、(粉末)デザート、アイスクリーム、飴、チョコレート、グミ、キャンディー、クッキー、ウエハース、ゼリー
(4) 調味料
味噌、醤油、うま味(風味)調味料、(粉末)天然調味料、ソース、ドレッシング、焼肉のたれ、みりん、カレー、シチュー、香辛料、スパイス、ヨーグルト
(5) 飲料
清涼飲料(炭酸飲料、果実飲料、スポーツドリンク、栄養飲料)、嗜好飲料(コーヒー、ココア、麦汁)
(6) 健康食品(栄養補助食品)
〔1〕 サポニン含有食品(オタネニンジン根含有食品、エゾウコギ含有食品)
〔2〕 糖含有食品〔オリゴ糖(フラクトオリゴ糖含有食品、イソマルトオリゴ糖含有食品、ガラクトオリゴ糖含有食品)、多糖類(シイタケ含有食品、ムコ多糖、蛋白含有食品、コンドロイチン硫酸含有食品、マンネンタケ(霊芝)含有食品)、キチン、キトサン含有食品〕
〔3〕 ミネラル含有食品(カルシウム含有食品、アルファルファ含有食品、プルーンエキス食品、βカロチン含有食品)
〔4〕 油脂含有食品
ビタミンE含有油脂〔麦(小麦、鳩麦)胚芽油、大豆胚芽油、米胚芽油〕エイコサペンタン酸含有食品、大豆レシチン含有食品、γ−リノレン酸含有食品(月見草油、ボラージ油)、ドコサヘキサエン酸含有食品
〔5〕 蛋白質含有食品
大豆蛋白質含有食品、カゼイン、ホエー蛋白、鯉加工食品
〔6〕 タウリン
牡蠣加工食品、シジミ加工食品
(7) その他
スッポン加工食品、アミノ酸代謝異常用食品、流動食(病食)
【実施例】
【0018】
次に実例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。なお、生理活性については血圧降下作用について示したが、これのみに限定される物ではない。また、結果は平均±標準誤差で示し、統計処理にはstudent t-testにより有意差判定を行った(0.05未満のP値を有意とした)。
【0019】
<実施例1>
緑茶ポリフェノール(太陽化学社製「サンフェノンBG」)と乳タンパク質との複合体を以下のようにして得た。すなわち、緑茶ポリフェノール(太陽化学社製「サンフェノンBG」)194.4gと、脱脂粉乳(明治乳業社製)を透析膜により透析した乳タンパク質300gを生理食塩水1Lに懸濁させて複合体を得た。
【0020】
(血圧降下作用の測定)
20週齢のSHR(n=4)に上記の茶ポリフェノール複合体を生理食塩水に溶解したものを、茶ポリフェノールとして162mg/kgとなるようにゾンデ針を使用して経口投与し、尾動脈部の血圧をtail−cuff法にて経時的に測定し、収縮期血圧における最大降圧値を調べた。結果を図1に示す。
【0021】
<比較例1>
緑茶ポリフェノール(太陽化学社製「サンフェノンBG」)のみを用いて、実施例と同様の評価を行った。
【0022】
図1に示されるように、実施例の茶ポリフェノールと乳タンパク質の複合体投与群では、投与後穏やかに血圧が低下し、投与8時間後においても血圧が有意に低下しており、長時間持続的な血圧降下作用が示された。比較例1の茶ポリフェノール単独投与群では、投与後2時間後に一過性の血圧降下作用が認められたが、その後速やかに元の血圧値まで上昇した。
【0023】
<実施例2>
[茶カテキンの血圧降下作用に対する乳タンパク質の添加効果]
前記実施例1及び比較例1の結果に鑑み、本発明者は茶カテキン、乳タンパク質、及びそれらの複合体の作用について更に詳細な検討を行った。
本実施例において、脱脂粉乳は明治乳業製を用いた。脱脂粉乳中に半分程度含まれる乳糖の影響を取り除くため、脱脂粉乳を透析し、凍結乾燥した乳タンパク質 (300 mg/kg)、および茶カテキン (160 mg/kgサンフェノンBG, 太陽化学製) を生理的食塩水中で混合したものをSHRに経口投与し、血圧を2時間おきにTail Cuff法 (MK-2000, 室町機械製) で測定した。
茶カテキン単独投与群では、茶カテキン50mg/kg及び160mg/kg投与群のいずれも投与2時間後に最も血圧が低下し、その後、上昇するという一過性の血圧低下作用が認められた(図2)。一方、図3に示すように茶カテキン+乳タンパク質投与群では、投与2時間後から8時間後までの持続的な血圧降下作用を示した。なお、乳タンパク質単独でも投与2時間後から4時間後において弱い血圧降下作用が認められたが、8時間後では投与前のレベルにまで回復しており、乳タンパク質+茶カテキン群の持続的な血圧低下作用は、乳タンパク質と茶カテキンの単純な相加作用ではなく、相乗作用によるものと考えられる。
【0024】
また、乳糖を含む脱脂粉乳 (280 mg/kg) と茶カテキンを混和して経口投与した場合にも、血圧降下作用の持続化が認められた(図4)。この脱脂粉乳にはタンパク質が35%含まれることから、乳タンパク質としては100 mg/kgを投与したことになり、上記の実験の1/3量の乳タンパク質でも茶カテキンと相互作用により、持続性を賦与することが明らかとなった。
本発明においてこのような特異な作用を生じる原因については、いまだすべてが解明されたわけではないが、乳タンパク質をカテキンの複合体として投与した場合には、体内で消化管プロテアーゼによって消化されるにしたがって、カテキンが徐々に放出され、持続的な血圧降下作用が得られることが考えられる。
【0025】
<実施例3>
[カゼインおよび乳清タンパク質による血圧降下作用の持続化]
次に、乳タンパク質の80%を占めるカゼイン、および20%を占める乳清タンパク質のいずれが、カテキンの血圧降下作用の持続化に重要かを解明すべく、乳酸カゼイン(日本プロテイン製)と分離乳清タンパク質 (WPI, DAVISCO INTERNATIONAL製)を用いて検討した。まず、乳タンパク質300 mg/kgに相当する240 mg/kgカゼインと茶カテキンの混合物の場合には、投与2時間後に血圧低下が見られたが、6時間後では血圧低下作用が消失し始めており、乳タンパク質の場合より血圧降下持続化作用は弱かった(図5)。一方、カテキンと240 mg/kg乳清タンパク質との混合物の投与では、乳タンパク質300 mg/kgとの混合投与の場合同様、投与2時間後には血圧降下作用は見られず、6時間後に血圧降下作用が認められた(図6)。さらに、300 mg/kg乳タンパク質に含まれている量に相当する60 mg/kg乳清タンパク質でも、240 mg/kgの場合とほぼ同等の血圧降下作用の持続化が認められた。以上より、乳タンパク質の主成分であるカゼインよりもむしろ、存在比率が少ない乳清タンパク質の方が、血圧降下持続化作用への寄与は大きいと考えられる。この原因の一つとしては、カゼインの方が乳清タンパク質より速やかに消化されるため持続時間が短いことが考えられる。
【0026】
<比較例2>
次に、乳タンパク質と同量の300 mg/kg分離大豆タンパク質 (SPI, 不二製油製)と茶カテキンを混合し、SHRに投与したところ、血圧降下作用は全く見られなかった(図7)。このことは、カテキンおよび大豆タンパク質の血圧降下作用が、両者の混合により消失したことを意味している。この原因としては、大豆タンパク質は茶カテキンと強固な複合体を形成するため、体内でのその消化が阻害され、カテキンおよび大豆タンパク質由来の血圧降下ペプチドの放出が阻害されることが考えられる。
以上より、カテキンの血圧降下作用を持続化させる効果は乳タンパク質に特異的な作用であることが判明した。その機構としては、乳タンパク質、特に乳清タンパク質がカテキンとの間で、適度の親和性に基づいた複合体を形成し、体内で徐々に消化されるに伴ってカテキンを放出し、その腸管吸収を遅延させることによって、持続的な血圧降下作用を示すものと考えられる。
【0027】
<実施例4>
[β−ラクトグロブリンおよびα−ラクトアルブミンによる血圧降下作用の持続化]
更に本発明者は、乳清タンパク質の主成分であるβ-ラクトグロブリンとα-ラクトアルブミンの、それぞれのカテキンの血圧降下作用の持続化について検討した。まず、60mg/kgβ-ラクトグロブリンと162mg/kg緑茶ポリフェノール(茶カテキン)の混合物の場合には、投与6時間後まで継続的に血圧低下が見られたが、4時間を経過するとほぼ定常状態に達し、8時間後にはやや上昇した。一方、60mg/kgα-ラクトアルブミンと162mg/kg緑茶ポリフェノールの混合物の場合には、投与6時間まで血圧の低下傾向は衰えず、8時間経過後にあっても血圧は-15mmHgと高い抑制効果を維持していた。
以上の点から、乳清タンパクのα-ラクトアルブミン、及びβ-ラクトグロブリンともにポリフェノールの効果持続に高い効果を示したが、特にα-ラクトアルブミンの持続効果は顕著であることが理解される。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】茶カテキン、及び茶カテキンと乳タンパク質複合体の各投与後の経時における血圧降下値を示すグラフである。
【図2】茶カテキン単独の血圧降下作用の説明図である。
【図3】茶カテキンの血圧降下作用に及ぼす乳タンパク質の影響の説明図である。
【図4】茶カテキンの血圧降下作用に及ぼす脱脂粉乳添加の影響の説明図である。
【図5】茶カテキンの血圧降下作用に対するカゼインの影響の説明図である。
【図6】茶カテキンの血圧降下作用に対する乳清タンパク質の影響の説明図である。
【図7】茶カテキンの血圧降下作用に及ぼす大豆タンパク質の影響の説明図である。
【図8】茶カテキンの血圧降下作用に及ぼすα−ラクトアルブミンおよびβ−ラクトグロブリンの影響の説明図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリフェノール類と乳タンパク質との複合体を含有することを特徴とする生活習慣病改善剤。
【請求項2】
請求項1記載の改善剤において、ポリフェノール類がカテキン類またはアントシアニン類であることを特徴とする生活習慣病改善剤。
【請求項3】
請求項1または2記載の改善剤において、乳タンパク質が乳清タンパク質を含むものであることを特徴とする生活習慣病改善剤。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−8920(P2007−8920A)
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−149172(P2006−149172)
【出願日】平成18年5月30日(2006.5.30)
【出願人】(500333132)日本サプリメント株式会社 (9)
【Fターム(参考)】