説明

用紙排出装置、及びそれを備えた画像形成装置

【課題】用紙積載台に積載される用紙の用紙搬送方向における紙揃え状態を向上させた用紙排出装置及びそれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】用紙積載部8bと、用紙後端突き当て部8cと、を備える用紙積載手段80bに対し、排出される用紙S1を用紙挟持位置で挟持する用紙挟持部材91と、前記用紙挟持部材91を前記用紙積載手段80bの用紙積載位置まで移動する用紙挟持部材移動手段94と、を有する用紙排出装置8であって、前記用紙挟持部材としての一対の用紙挟持部材91は用紙を挟持し、前記用紙挟持部材移動手段94は前記一対の用紙挟持部材91の少なくとも一方の用紙挟持部材91に連結して前記用紙挟持位置から前記用紙積載位置へと移動させ、前記一対の用紙挟持部材91が前記用紙積載位置に達するとき、用紙搬送方向と逆方向に移動させて用紙の後端を前記用紙後端突き当て部8cに当接させる用紙排出装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、排出手段から排出される用紙を用紙積載台に積載するための用紙排出装置、及びそれを備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタや複写機等の画像形成装置及びその後処理装置においては、画像形成された複数枚の用紙を装置内部に一旦貯えるための用紙載置台や、装置外の排紙トレイに排出し、積載するための排紙トレイが多く用いられている。用紙がこれらの用紙載置台や排紙トレイ(以下、総称して用紙積載台という)に排出されるとき、用紙積載台の直前の用紙搬送ローラ(以下、排出ローラという)から離れて用紙積載台に自重で落下して積載されるまでの間に積載位置がずれ、用紙積載台上に揃った状態で積載されないという問題がある。この問題は用紙積載台が水平に配設されている構成であろうが、載置面が傾斜した状態で配設されている構成の用紙積載台であろうが、いずれの構成であっても起きやすく、特に、用紙搬送速度が高速である場合や、環境条件が厳しい場合(高温高湿や低温低湿)に起きやすい。また、用紙搬送方向に対して直角な方向(用紙幅方向)において、用紙の排出時に用紙幅方向を揃える整合装置により整合することは比較的に容易であるが、用紙搬送方向の紙揃えが難しかった。用紙積載台上における用紙搬送方向の紙揃えを良くするため、従来種々の用紙排出装置が開発されてきたが、機構が複雑でサイズが大きくなり過ぎるとか、揃った状態で積載されないといった問題があった。
【0003】
これらの問題を解決するために、排出される用紙の後端をグリッパにより挟持し、グリッパを移動させて排紙トレイに積載するという技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の技術によれば、ステイプルされた用紙やシフト処理された用紙にも適用できるという利点もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−273656号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された技術においても、用紙の後端をきれいに揃えることは難しく、かつ、排出される用紙をグリッパで受ける際に用紙を一旦停止させる必要があり、用紙を用紙積載台に積載するまでに余分な時間がかかるという問題もある。
【0006】
本発明の目的は、上記のような問題を解決し、用紙積載台に積載される用紙の用紙搬送方向における紙揃え状態を向上させた用紙排出装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的は下記の発明により達成される。
【0008】
1.排出手段により排出される用紙を積載する用紙積載部と、前記排出手段により排出される際の用紙の用紙搬送方向における後端を突き当てる用紙後端突き当て部と、を備える用紙積載手段、及び、
前記排出手段から排出される用紙を用紙挟持位置で挟持し、前記用紙積載部の用紙積載位置へと移動させる用紙挟持部材を有する用紙排出装置であって、
前記用紙挟持部材は前記用紙挟持位置にて用紙を挟持する一対の用紙挟持部材からなり、
前記一対の用紙挟持部材の少なくとも一方の用紙挟持部材に連結し、前記一対の用紙挟持部材を前記用紙挟持位置から前記用紙積載位置へと移動させる用紙挟持部材移動手段を有し、
用紙が前記排出手段により排出されてから前記用紙積載部に積載されるまでの間は、用紙を前記一対の用紙挟持部材により挟持して移動させ、
前記一対の用紙挟持部材が前記用紙積載位置に達するとき、前記用紙挟持部材移動手段は前記少なくとも一方の用紙挟持部材を前記用紙搬送方向と逆方向に移動させて挟持する用紙の後端を前記用紙後端突き当て部に当接させることを特徴とする用紙排出装置。
【0009】
2.前記1に記載の用紙排出装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【発明の効果】
【0010】
本発明の構成によれば、用紙積載台に積載される用紙の用紙搬送方向の紙揃えを良くできるとともに、排紙手段から排出された用紙が用紙積載台上に載置するまでの時間を自重落下に依存することなく短く安定したものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】画像形成装置本体B及び後処理装置Cから成る本発明に係る画像形成システムAの実施形態を示す全体図である。
【図2】本発明に係る単体としての画像形成装置本体Bの実施形態を示す全体図である。
【図3】本発明に係る用紙排出装置90の実施形態についての構成及び動作を説明するための断面構成図である。
【図4】本発明に係る用紙排出装置90の実施形態についての動作について説明するための断面構成図である。
【図5】本発明に係る用紙排出装置90の実施形態についての動作について説明するための断面構成図である。
【図6】本発明に係る用紙排出装置90の動作を制御する制御手段100の制御の流れを説明するためのブロック図である。
【図7】本発明に係る用紙排出装置90の動作のタイミングを説明するためのタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明を図示の実施の形態に基づいて説明するが、本発明は該実施の形態に限定されるものではない。
【0013】
始めに、本発明に係る用紙排出装置を有する画像形成装置について図面に基づいて説明する。
【0014】
(画像形成システムA)
図1は画像形成装置本体B及び後処理装置Cから成る本発明に係る画像形成システムAの実施形態を示す全体図である。本発明においては、画像形成装置本体Bのみ、又は画像形成装置本体Bに後処理装置Cを連結した画像形成システムA全体のいずれかを画像形成装置と呼称している。本発明に係る用紙排出装置は、画像形成装置本体B及び後処理装置Cのいずれにも適用することができる。
【0015】
(画像形成システムA中の画像形成装置本体B)
図1に示す画像形成装置本体Bは、画像読取部1、画像処理部2、画像書込部3、画像形成部4、給紙カセット5、給紙手段6、定着装置7、排紙機構部8、自動両面コピー給紙部(ADU)9を備えている。
【0016】
画像形成装置本体Bの上部には、自動原稿送り装置DFが搭載されている。画像形成装置本体Bの図示の左側面の排紙機構部8側には、後処理装置Cが連結されている。
【0017】
自動原稿送り装置DFの原稿台上に載置された原稿は矢印方向に搬送され画像読み取り部1の光学系により原稿の片面又は両面の画像が読みとられ、CCDイメージセンサ1Aに読み込まれる。
【0018】
CCDイメージセンサ1Aにより光電変換されたアナログ信号は、画像処理部2において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、画像書込部3に送られる。
【0019】
画像形成時には、画像書込部3の半導体レーザから出力光が発せられ、画像形成部4の感光体ドラム4Aが照射されて潜像を形成する。画像形成部4においては、帯電、露光、現像、転写、分離、クリーニング等の処理が行われる。給紙カセット5から給紙手段6により給送された用紙S1は、現像処理により潜像をトナー像とされた感光体ドラム4Aに当接し、転写手段4Bによりトナー像を転写される。トナー像を担持した用紙S1は、定着装置7により定着され、排出手段としての排紙ローラ8aを経て後処理装置Cに送り込まれる。両面コピーの場合には、片面画像処理済みの用紙S1は搬送路切り替え板8dにより自動両面コピー給紙部9に送り込まれ、再び画像形成部4において裏面に画像処理され、定着された後、排紙ローラ8aにより排出される。
【0020】
次いで、本発明に係る用紙排出装置を有する後処理装置Cの実施形態について、図1を用いて説明する。
【0021】
(後処理装置C)
後処理装置Cは、紙曲がり矯正機構部20と、挿入紙給紙部30a、30bと、複数の後処理機構部である、穴あけ処理機構部40、中折り処理機構部50、重ね合わせ処理機構部60、綴じ処理機構部70、排紙機構部80、及び用紙排出装置90と、を有する。
【0022】
挿入紙給紙部30aには挿入紙S2が装填され、挿入紙給紙部30bには他の挿入紙S3が装填される。挿入紙S2、S3は、画像形成装置本体Bから排出される用紙S1に挿入される、表紙用紙やインサート用紙等の挿入紙であり、用紙S1と同様に、穴あけ処理や折り処理を行うことができる。挿入紙給紙部30a、30bから送り出された挿入紙S2、S3は下方に向かう搬送路(参照符号なし)を経て紙曲がり矯正手段としての紙曲がり矯正機構部20に搬送される。
【0023】
紙曲がり矯正機構部20は画像形成装置本体Bの排紙機構部8に対向する位置に配設されている。画像形成装置本体Bの排紙機構部8から排出される用紙S1、及び挿入紙給紙部30a、30bから送り出される挿入紙S2、S3は、始めに、紙曲がり矯正機構部20内に搬送される。
【0024】
穴あけ処理機構部40は、紙曲がり矯正機構部20の用紙搬送方向下流側に配設されており、穴あけ処理機構部40の下流側には搬送ローラ22が配設されている。
【0025】
中折り処理機構部50は、搬送ローラ22から下方に分岐した搬送路H1上に配設されている。
【0026】
重ね合わせ処理機構部60は、搬送ローラ22から上方に分岐した搬送路H2の下流側に配設され、搬送路H3、H4、H5を備えている。重ね合わせ処理機構部60は、下流側に位置する綴じ処理機構部70において、先行する用紙に綴じ処理するための時間を確保するために、後続の用紙を搬送路H3及び搬送路H4、H5に待機させるための機構部である。
【0027】
搬送ローラ23の下流側に位置する搬送路は、搬送ローラ23から二重に湾曲する搬送路に分岐し、内側の搬送路H4と外側の搬送路H3、H5とに分かれる。搬送ローラ23から分岐して湾曲する内側の搬送路を形成する搬送路H4は、一時停止ローラ25に繋がり、綴じ処理を行う用紙の1枚目を、用紙先端が回転を停止した一時停止ローラ25に当接した状態で待機させる。
【0028】
搬送路H5と共に湾曲する外側の搬送路を形成する搬送路H3は、搬送ローラ23の下流位置で搬送ローラ24に達し、そこで、一方の搬送路H5ともう一方の搬送路H6とに分かれる。一方の搬送路H5は搬送路H3と共に湾曲する外側の搬送路H3、H5を形成し、一時停止ローラ25へ向かう。もう一方の搬送路H6は外側の搬送路H3から分岐して固定排紙皿81へと向かう。綴じ処理を行う用紙の1枚目が内側の搬送路H4で待機している間に、綴じ処理機構部70において先行する用紙の綴じ処理が行われると共に、2枚目の用紙は外側の搬送路H3、H5に搬送される。その後、1枚目と2枚目の用紙は、重ね合わせられた状態で綴じ処理機構部70に搬送される。
【0029】
固定排紙皿81は、搬送路H3上の搬送ローラ24において重ね合わせ処理機構部60から分岐する搬送路H6の下流側で、後処理装置Cの機外に突出する位置に配設されている。固定排紙皿81は後処理を行わない用紙S1又は挿入紙S2、S3(これらの紙を総称して、以下、単に用紙という。)が排出されるものである。代表的な例としては、少数枚の複写を行う複写モード、お試し複写モード、ジャム発生時の機内残留紙排出等において、固定排紙皿81に排出される。
【0030】
搬送ローラ24から搬送路H5に向かう搬送路は一時停止ローラ25に繋がる。
【0031】
一時停止ローラ25の下流側、下方には綴じ処理機構部70が配設されており、一時停止ローラ25及び綴じ処理機構部70の下流側で後処理装置Cの機外に突出した位置には排紙機構部80及び用紙排出装置90が配設されている。
【0032】
綴じ処理機構部70は、一時停止ローラ25から搬送される用紙S1、S2、S3に対して綴じ処理を行う。綴じ処理を終えた用紙S1、S2、S3は、排紙機構部80に搬送される。
【0033】
排紙機構部80は、排出手段としての排紙ローラ80aと、用紙積載手段としての昇降式排紙皿80b及び用紙後端突き当て部80cと、を備えている。昇降式排紙皿80bはメイン皿と称される排紙機構部であり、3000枚程度の積載容量を有する大容量皿である。昇降式排紙皿80bには、大量複写モード、外部機器からのプリント指令に基づくプリントモード、綴じ処理モード、シフト処理モード等の場合に排紙される。排紙ローラ80aは、図示しない排紙駆動モータM1により駆動され、後処理装置Cから排出される用紙S1、S2、S3を昇降式排紙皿80bに向けて排出する。
【0034】
本発明に係る用紙排出装置90は、排紙機構部80に近接した位置に配設され、排紙ローラ80aから排出される用紙S1、S2、S3を昇降式排紙皿80b上に揃えて積載させる。
【0035】
次に、用紙S1、S2、S3の動作を搬送経路に基づいて説明する。
【0036】
画像形成装置本体Bから排出された用紙S1、及び、挿入紙給紙部30a、30bから送り出された挿入紙S2、S3は、紙曲がり矯正機構部20において、後処理として複数の後処理機構部のいずれの機構部が選択されるかにより紙曲がり矯正の要否が決定される。この紙曲がり矯正の要否により、レジストローラ21及び搬送ローラ18、19の動作が決定され、必要に応じて紙曲がりが矯正される。
【0037】
紙曲がり矯正機構部20を経て搬送される用紙S1、S2、S3(以下、代表してS1とも称する)は、穴あけ処理機構部40が配設される搬送路に搬送され、必要に応じて穴あけ処理がなされた後、搬送ローラ22に到達する。
【0038】
搬送ローラ22に到達した用紙S1は、後処理として折り処理を行うかどうかによって搬送路が分けられ、折り処理を行う場合には下方への搬送路H1に、行わない場合には上方への搬送路H2に向かう。搬送路の切り換えは、切換レバー等の公知の機構により行われる。
【0039】
折り処理を行う場合、用紙S1は下方への搬送路H1を経て中折り処理機構部50に到達する。中折り処理機構部50により折り処理された用紙S1は、図示しない搬送路を経て図示しない排出皿に排出される。
【0040】
折り処理を行わない場合、用紙S1は上方への搬送路H2を経て搬送ローラ23に搬送される。
【0041】
搬送ローラ23に到達した用紙S1の1枚目の用紙は、それ以降に後処理が無い場合には、搬送路H3から搬送ローラ24を経て搬送路H6に搬送され、固定排紙皿81上に排出される。
【0042】
綴じ処理が行われず、1枚目以降の全ての用紙が排紙機構部80の昇降式排紙皿80bに排出される場合には、用紙S1は搬送ローラ23から搬送路H4を経て排紙機構部80へと搬送される。排紙機構部80の昇降式排紙皿80bに排出される用紙S1は、用紙排出装置90によって用紙後端が揃えられた状態で昇降式排紙皿80b上に積載される。
【0043】
重ね合わせ処理及び綴じ処理が行われる場合、1枚目の用紙は、搬送路H4を経て、用紙先端が一時停止ローラ25に当接して停止し、用紙の2枚目が到達するまで待機する。
【0044】
2枚目の用紙は、搬送ローラ23から搬送路H3、搬送ローラ24を経て搬送路H5を通り、用紙先端が一時停止ローラ25に当接した位置で停止し、1枚目の用紙と先端位置を合致させられる。その後、1枚目と2枚目との2枚の用紙は重なった状態で綴じ処理機構部70へと送られる。3枚目の用紙は、1枚目と同様に、搬送路H4を通り、一時停止ローラ25で停止され、4枚目の用紙は、2枚目と同様に、搬送路H3、H5を通り、一時停止ローラ25で停止させられた後、2枚1組で綴じ処理機構部70へと送られる。以下、5枚目以降の用紙についても同様に処理され、所定の枚数に達した時点で綴じ処理が行われる。綴じ処理を終えた用紙束は、用紙排出装置90を経て昇降式排紙皿80bに積載される。
【0045】
(単体としての画像形成装置本体B)
図2は、本発明に係る単体としての画像形成装置本体Bの実施形態を示す全体図である。単体としての画像形成装置本体Bは、画像形成システムAを構成する画像形成装置本体Bと類似しており、同一の機能を有する部材には同一の符番を付しているため説明は省略し、異なる構成についてのみ説明する。
【0046】
図2に示す画像形成装置本体Bが図1に示す画像形成装置本体Bと異なる点は、排紙ローラ8aより用紙搬送方向下流側の構成の違いである。即ち、図1に示す画像形成装置本体Bでは排紙ローラ8aより下流側に後処理装置Cが配設されているが、図2に示す画像形成装置本体Bでは排紙機構部8及び用紙排出装置90が配設されている。
【0047】
排紙機構部8は、排紙ローラ8aと、用紙積載手段としての排紙皿8b及び用紙後端突き当て部8cと、を備えており、排紙ローラ8aから排出される用紙S1は後端を用紙後端突き当て部8cに突き当てた状態で排紙皿8b上に排出され、積載される。排紙ローラ8aは図示しない排紙駆動モータM1により駆動される。本発明に係る用紙排出装置90については後述する。
【0048】
なお、本実施の形態においては排紙皿8bを固定式としたが、図1の排紙機構部80の昇降式排紙皿80bと同様に、昇降式としても良いことは言うまでもない。
【0049】
また、画像形成システムA中の画像形成装置本体Bと同様に、排紙機構部8に用紙搬送方向と直角な方向(用紙幅方向)での整合を行う整合装置を設けた構成においても本発明の適用が可能である。
【0050】
(用紙排出装置90)
図3は、本発明に係る用紙排出装置90の実施形態についての構成及び動作を説明するための断面構成図である。図4及び図5は、本発明に係る用紙排出装置90の実施形態についての動作について説明するための断面構成図である。図3は、用紙S1、S2、S3(以下、代表してS1で表す)が排紙ローラ8a又は80aに挟持されている状態にあるときの図であり、図4は、用紙S1が排紙ローラ8a又は80aを通過し、一対の用紙挟持部材に挟持されて移動する状態を示す図である。また、図5は、用紙S1が一対の用紙挟持部材による挟持から離れ、排紙皿8b又は昇降式排紙皿80b上に積載された以降の状態を示す図である。
【0051】
図3〜図5に示すように、本発明に係る一対の用紙挟持部材は用紙押圧部材91と用紙受け部材93とからなる。
【0052】
用紙押圧部材91は、一端に用紙押圧部材91を揺動可能に保持する保持軸91aに嵌合する嵌合穴(参照符号なし)を有し、他端に用紙を介して一方の用紙挟持部材としての用紙受け部材93を押圧する押圧部91bを有している。また、もう一方の用紙挟持部材としての用紙押圧部材91には用紙受け部材93を押圧する押圧手段としてのばね部材SPが係止され、用紙押圧部材91を反時計方向に揺動するように付勢している。ばね部材SPに押圧される用紙押圧部材91は、用紙S1を挟持しながら用紙受け部材93を押圧し、移動する用紙受け部材93に追随して揺動し、移動する。
【0053】
排紙機構部8(又は80)は、用紙S1を排出する排紙ローラ8a(又は80a)と、排出した用紙S1を積載する排紙皿8b(又は昇降式排紙皿80b)と、用紙S1の後端を突き当てる用紙後端突き当て部8c(又は80c)と、により構成される。排紙皿8b(又は昇降式排紙皿80b)には用紙S1を積載する用紙積載部としての積載面SSが形成されている。排紙ローラ8a(又は80a)の用紙搬送方向上流側には図示しない用紙位置検知センサPSが配設されている。実施の形態においては、用紙位置検知センサPSにより用紙S1の到達を検知した後、タイミングを合わせて排紙ローラ8a(又は80a)の回転速度を減速している。排紙ローラ8a(又は80a)の回転速度を減速することにより、用紙排出装置90の用紙排出動作をより確実なものとしている。
【0054】
押圧規制手段は、用紙押圧部材91の位置を規制する押圧規制部材92と押圧規制部材92を駆動する押圧規制部材駆動モータM2とからなる。押圧規制部材92は用紙押圧部材91に隣接する位置に配設されている。押圧規制部材92は、図示しない押圧規制部材駆動モータM2に連結されて押圧規制部材92を回転自在に保持する軸部92aと、用紙押圧部材91に係合する係合部92bとを備えている。
【0055】
用紙受け部材93には、用紙を介して用紙押圧部材91の押圧部91bが当接する用紙挟持面93aが形成され、かつ、一対の受け部材回動板94の一端に固設される一対の軸94bを回転自在に嵌合させる一対の穴(参照符号なし)が形成されている。一対の受け部材回動板94の他端には一対の回転軸94aが固設され、一対の回転軸94aは保持板95に回転自在に保持され、それぞれ受け部材駆動手段としての用紙受け部材駆動モータM3に連結され、その回転動作が同速で同方向に同時に行われるように構成されている。従って、一対の受け部材回動板94も同速で同方向に同時に回転し、用紙受け部材93を回動させるが、用紙受け部材93の用紙挟持面93aは一対の受け部材回動板94の回転角度に拘わらず常に水平面となる構成になっている。用紙受け部材駆動モータM3は、一対の用紙挟持部材の用紙S1への1回の挟持動作に対し、一対の受け部材回動板94を1回転させる。
【0056】
本発明に係る用紙挟持部材移動手段は、一対の受け部材回動板94と、一対の受け部材回動板に固設される一対の回転軸94aと、保持板95と、用紙受け部材駆動モータM3と、により構成される。
【0057】
なお、本実施の形態では、用紙挟持面93aが常に水平面となる構成としたが、水平に対して一定の角度を保つ面となる構成としても良い。
【0058】
本発明に係る用紙受け部材93の用紙挟持面93aが常に水平面、又は水平に対して一定の角度を保つ面とすることにより、一対の用紙挟持部材による用紙S1の挟持動作が安定した円滑な状態で行われる。
【0059】
次に、本発明に係る用紙排出装置90の動作について説明する。
【0060】
図3(a)は、用紙S1が用紙挟持位置に達する前の時点で、用紙S1が排紙ローラ8a(又は80a)に達したときの状態を示す図である。図3(b)は、用紙S1が用紙挟持位置に達した後、用紙S1の後端が用紙挟持位置に達するまでの間に、用紙押圧部材91と用紙受け部材93とで用紙S1を挟持した状態を示す図である。ここでいう用紙挟持位置とは、用紙S1が一対の用紙挟持部材によって挟持される瞬間の、用紙S1及び一対の用紙挟持部材の位置をいう。
【0061】
図4(a)は、用紙S1の後端が排紙ローラ8a、80aのニップ部から離れる時点での状態を示す図であり、図4(b)は、用紙S1が用紙積載位置に達し、用紙S1の後端が用紙後端突き当て部8c(又は80c)に当接された状態を示す図である。
【0062】
図5(a)は、用紙受け部材93が用紙押圧部材91から離れ、用紙S1が用紙押圧部材91に押圧されて排紙皿8b(又は昇降式排紙皿80b)の積載面SSに押しつけられた状態を示す図である。図5(b)は、用紙S1の積載が完了し、押圧規制部材92が動作して用紙押圧部材91が用紙S1から離される過程の状態を示す図である。
【0063】
図3(a)において、排出される用紙S1が用紙挟持位置(図3(b)参照)に達する前で、排紙ローラ8a(又は80a)に達するような時点では、用紙受け部材93は予め用紙S1を挟持する用紙挟持位置にあって待機している。一方、用紙押圧部材91は、押圧規制部材92の動作によりばね部材SPの押圧に抗して、時計方向に移動され、用紙受け部材93から離間した退避位置に待機している。
【0064】
図3(b)において、用紙S1が用紙挟持位置に達するとき、図示しない用紙位置検知センサPSにより検知される用紙S1のタイミングに合わせて押圧規制部材92が動作し、それに係合する用紙押圧部材91の押圧の規制が解除される。押圧の規制が解除された用紙押圧部材91はばね部材SPにより押圧され、用紙S1を用紙挟持位置で挟持した状態で用紙受け部材93を押圧する。この用紙挟持位置は、用紙S1の後端部近傍が待機する用紙受け部材93の位置に達して一対の用紙挟持部材により挟持される位置であり、このとき用紙S1は排紙ローラ8a(又は80a)に挟持され、排出される動作の進行中にある。
【0065】
押圧規制部材92の動作の開始は、図示しない用紙位置検知センサPSにより検知される用紙S1のタイミングに合わせて押圧規制部材駆動モータM2が動作され、押圧規制部材駆動モータM2に連結される軸部92aの回転により押圧規制部材92が回転される。
【0066】
用紙S1が用紙挟持位置で用紙押圧部材91と用紙受け部材93との間に挟持されてから、用紙S1の後端が排紙ローラ8a(又は80a)から排出されるまでの間は、用紙S1は排紙ローラ8a(又は80a)の搬送力により搬送される。即ち、搬送される用紙S1は用紙押圧部材91と用紙受け部材93との間ではスリップする。
【0067】
用紙は自重落下ではなく、本発明に係る一対の用紙挟持部材により挟持されて積載面SSまで案内するため、用紙を積載面SSに積載するまでの時間の短縮と、安定した確実な積載が可能となる。更に、用紙S1の挟持が排紙ローラ8a(又は80a)の排出搬送中に行われることにより、より積載面SSへの積載までの時間を短縮できるとともに、安定化させることができる。更にまた、一対の用紙挟持部材による挟持が用紙S1の中腹に対して行われ、かつ用紙押圧部材91が十分に離間した位置から移動して用紙S1を挟持するため、用紙S1にカール、動作の波打ち、又は位置ズレ等があっても挟持動作が安定して行われる。
【0068】
図4(a)において、用紙S1の後端が排紙ローラ8a、80aのニップ部から離れるとき、用紙S1の排紙ローラ8a、80aによる用紙搬送力は消失し、用紙S1は、用紙押圧部材91に押圧された状態で用紙受け部材93の移動動作に従って移動する。用紙受け部材93は、図示しない用紙受け部材駆動モータM3の回転により、連結する一対の回転軸94aを介して一対の受け部材回動板94が回転されて反時計方向に回動される。
【0069】
図4(b)において、用紙S1が用紙積載位置に達するとき、用紙受け部材93は用紙受け部材駆動モータM3の回転により用紙押圧部材91から離間する用紙搬送方向と逆方向へ移動され、用紙S1の後端が用紙後端突き当て部8c(又は80c)に当接される。ここでいう用紙積載位置とは、用紙S1の下面が排紙皿8b(又は昇降式排紙皿80b)の積載面SSに当接し、用紙S1の後端が用紙後端突き当て部8c(又は80c)に当接する状態になった時点における、用紙S1及び一対の用紙挟持部材の位置をいう。
【0070】
本発明に係る用紙受け部材93が用紙積載位置において用紙搬送方向と逆方向に移動することにより、用紙S1の後端が用紙後端突き当て部8c(又は80c)に当接され、用紙の用紙積載位置における紙揃え状態を向上させることができる。
【0071】
図5(a)において、用紙受け部材93が離間した用紙押圧部材91は、ばね部材SPに押圧され、用紙S1を後端が用紙後端突き当て部8c(又は80c)に当接させた状態で、押圧部91bが用紙S1を排紙皿8b(又は昇降式排紙皿80b)の積載面SSに押しつける。この状態で用紙S1の排紙皿8b(又は昇降式排紙皿80b)への積載が完了する。
【0072】
図5(b)において、押圧規制部材駆動モータM2の回転により押圧規制部材92が時計方向に回転され、用紙押圧部材91はばね部材SPの押圧に抗して時計方向に揺動し、用紙押圧部材91の押圧部91bが用紙S1から離間する。この後、用紙押圧部材91は退避位置に戻され、用紙受け部材93は用紙受け部材駆動モータM3の回転により一対の受け部材回動板94が反時計方向へ回転して用紙挟持位置に戻され、図3(a)に示す状態に戻る。
【0073】
本発明に係る用紙押圧部材91が用紙積載位置において用紙S1を排紙皿8b又は昇降式排紙皿80bの積載面SSに押しつけることにより、用紙の積載状態を向上させることができる。
【0074】
図6は、本発明に係る用紙排出装置90の動作を制御する制御手段100の制御の流れを説明するためのブロック図であり、図7は、本発明に係る用紙排出装置90の動作のタイミングを説明するためのタイミングチャートである。
【0075】
図6において、制御手段100は、排紙ローラ8a又は80aの用紙搬送方向上流側に配設された用紙位置検知センサPSからの信号を受けて、排紙駆動モータM1を介して排紙ローラ8a又は80aの回転を制御する。以下、図示しないタイマによりタイミングを合わせて押圧規制部材駆動モータM2及び用紙受け部材駆動モータM3を駆動させ、押圧規制部材92及び一対の受け部材回動板94を動作させて用紙押圧部材91及び用紙受け部材93を動作させる。
【0076】
図7において、排紙駆動モータM1は、画像形成装置本体Bの図示しないプリントスタートボタンのオン動作により回転駆動され、用紙位置検知センサPSにより用紙S1の1枚目が検知された後、図示しないタイマによりタイミングを合わせて減速される。押圧規制部材駆動モータM2は、用紙位置検知センサPSによる用紙S1の検知後、タイミングを合わせて逆転し、押圧規制部材92を反時計方向に回転させ、用紙押圧部材91の用紙受け部材93への押圧の規制を解除する。その後、タイミングを合わせて用紙受け部材駆動モータM3を駆動させて部材回動板94を介して用紙受け部材93を動作させる。更に用紙受け部材93の動作にタイミングを合わせて押圧規制部材駆動モータM2が正転され、押圧規制部材92を時計方向に回転させ、用紙押圧部材91が退避位置に戻される。用紙受け部材駆動モータM3は用紙受け部材93が用紙挟持位置に戻った時点で回転を停止する。
【0077】
本実施の形態においては、本発明に係る用紙排出装置を画像形成装置本体Bの装置外、又は後処理装置Cの装置外に配設したが、画像形成装置本体B又は後処理装置Cの装置内に配設する用紙の一時貯留部(中間スタッカ)に用いても良いことは言うまでもない。
【0078】
本発明に係る用紙排出装置90は、シート状の1枚の用紙だけでなく、複数枚の綴じ処理又は折り処理された用紙にも適用可能である。
【0079】
また、排紙機構部80に用紙搬送方向と直角な方向(用紙幅方向)での整合を行う整合装置を設けた構成においても本発明の適用が有効である。即ち、本発明に係る用紙排出装置90を用いれば、用紙S1が排紙ローラ8a、80aを離れてから排紙皿8b又は昇降式排紙皿80bに積載されるまでの時間が短縮され、かつ安定化されるため、用紙を整合するための時間が十分に得られるという利点がある。
【符号の説明】
【0080】
8、80 排紙機構部
8a、80a 排紙ローラ
8b 排紙皿(用紙積載手段)
8c、80c 用紙後端突き当て部(用紙積載手段)
80b 昇降式排紙皿(用紙積載手段)
90 用紙排出装置
91 用紙押圧部材(一対の用紙挟持部材)
92 押圧規制部材(押圧規制手段)
93 用紙受け部材(一対の用紙挟持部材)
93a 用紙挟持面
94 受け部材回動板(用紙挟持部材移動手段)
94a 回転軸(用紙挟持部材移動手段)
95 保持板(用紙挟持部材移動手段)
100 制御手段
A 画像形成システム
B 画像形成装置本体
C 後処理装置
M1 排紙駆動モータ
M2 押圧規制部材駆動モータ(押圧規制手段)
M3 用紙受け部材駆動モータ(受け部材駆動手段、用紙挟持部材移動手段)
PS 用紙位置検知センサ
S1、S2、S3 用紙
SP ばね部材(押圧手段)
SS 積載面(用紙積載部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
排出手段により排出される用紙を積載する用紙積載部と、前記排出手段により排出される際の用紙の用紙搬送方向における後端を突き当てる用紙後端突き当て部と、を備える用紙積載手段、及び、
前記排出手段から排出される用紙を用紙挟持位置で挟持し、前記用紙積載部の用紙積載位置へと移動させる用紙挟持部材を有する用紙排出装置であって、
前記用紙挟持部材は前記用紙挟持位置にて用紙を挟持する一対の用紙挟持部材からなり、
前記一対の用紙挟持部材の少なくとも一方の用紙挟持部材に連結し、前記一対の用紙挟持部材を前記用紙挟持位置から前記用紙積載位置へと移動させる用紙挟持部材移動手段を有し、
用紙が前記排出手段により排出されてから前記用紙積載部に積載されるまでの間は、用紙を前記一対の用紙挟持部材により挟持して移動させ、
前記一対の用紙挟持部材が前記用紙積載位置に達するとき、前記用紙挟持部材移動手段は前記少なくとも一方の用紙挟持部材を前記用紙搬送方向と逆方向に移動させて挟持する用紙の後端を前記用紙後端突き当て部に当接させることを特徴とする用紙排出装置。
【請求項2】
前記一対の用紙挟持部材による用紙の挟持は、用紙が前記排出手段から排出される排出搬送中に行われることを特徴とする請求項1に記載の用紙排出装置。
【請求項3】
前記一対の用紙挟持部材は、一方の用紙挟持部材としての用紙受け部材と、揺動可能に保持されたもう一方の用紙挟持部材としての用紙押圧部材とからなり、
該用紙押圧部材を前記用紙受け部材に押圧させる押圧手段を有し、
用紙が前記用紙挟持位置に達する前の時点においては、前記用紙受け部材は前記用紙挟持位置に待機し、前記用紙押圧部材は前記用紙挟持位置から離間した退避位置に待機しており、
用紙の後端が前記用紙挟持位置に達するまでには、前記用紙押圧部材が前記退避位置から前記用紙挟持位置に移動して前記用紙受け部材との間で用紙の後端部近傍を挟持し、
前記用紙挟持部材移動手段は前記用紙受け部材を前記用紙挟持位置から前記用紙積載位置へと移動させ、
前記用紙押圧部材は用紙を挟持した状態で、前記用紙受け部材に追随しながら移動することを特徴とする請求項1又は2に記載の用紙排出装置。
【請求項4】
前記用紙挟持部材移動手段は、前記用紙受け部材に連結されて該用紙受け部材を回動させる一対の受け部材回動板と、該一対の受け部材回動板に固設される一対の回転軸と、該一対の受け部材回動板を前記一対の回転軸を介して回転自在に保持する保持板と、前記一対の回転軸を同時に同方向に回転させる受け部材駆動手段と、を有し、
前記一対の用紙挟持部材の前記用紙挟持位置と前記用紙積載位置との間の移動が、前記一対の回転軸を介して前記一対の受け部材回動板を回転させる前記受け部材駆動手段の回転動作により行われ、
前記用紙受け部材は、前記用紙押圧部材との間で用紙を挟持する用紙挟持面を有しており、
該用紙挟持面は、前記一対の受け部材回動板の回転角度に拘わらず、常に水平面、又は水平に対して一定の角度を保つ面となることを特徴とする請求項3に記載の用紙排出装置。
【請求項5】
前記用紙受け部材は、前記一対の受け部材回動板の回転により前記用紙積載位置に移動されるとき、用紙の後端を前記用紙後端突き当て部に当接させた後、前記用紙押圧部材から離間する位置に移動し、
その後、前記用紙押圧部材は、前記押圧手段の押圧により、用紙を前記用紙積載手段の前記用紙積載部に当接する位置まで押しつけ、
更にその後、前記用紙押圧部材は前記退避位置に戻され、前記用紙受け部材も前記用紙挟持位置に戻されることを特徴とする請求項4に記載の用紙排出装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載の用紙排出装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
前記画像形成装置が、用紙に画像を形成する画像形成装置本体と、該画像形成装置本体から排出された用紙に後処理を行う後処理装置とを含むことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−105440(P2011−105440A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−261609(P2009−261609)
【出願日】平成21年11月17日(2009.11.17)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】