説明

画像データ記録システム及び画像データ記録方法

【課題】複数の画像データ群(動画像データ)を記録媒体に記録する際に、それらの画像データ群を効率良く分類して容易に検索できるようにする。
【解決手段】記憶手段に記憶された複数の画像データ群(動画像データ)の各動画像データに基づいて、それぞれ生成されたサムネイル画像データの中から特定のサムネイル画像データを選択し(S202)、当該選択結果に応じて、複数の動画像データを複数の集団に分けて記録媒体に記録する際に用いる管理情報を再構成する(S204)。そして、S204で再構成された管理情報に基づいて、記録媒体の外面に特定の縮小画像データに基づく縮小画像を印刷する制御を行なうと共に(S206)、当該記録媒体に当該特定の縮小画像データに係る動画像データを前記集団ごとに記録する制御を行なう(S208)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記憶手段に記憶された複数の画像データ群を記録媒体に記録する処理を行なう画像データ記録システム及び画像データ記録方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年のビデオレコーダ一体型カメラ(以下、「ビデオカメラ」と称する)では、動画像データを記録する記録媒体として、DVD(Digital Versatile Disc)を始め、HDDやメモリカード等の様々な種類のものが普及してきている。
【0003】
DVDの場合は、ビデオカメラに対して当該記録媒体(「記録メディア」ともいう)が着脱可能であり、且つ、当該記録媒体が比較的安価である。このため、単一の記録媒体の容量を超える容量の記録を行なう場合は、記録媒体を交換しながら、複数個の記録媒体を保存する、といった用法が一般的である。
【0004】
ここで、HDDの場合は、一般的には、ビデオカメラ本体から着脱が不可能である。このため、単一のHDDとしては、一般的にはDVD等と比較して記憶容量は大きいものの、それでも記憶容量は有限であるため、ビデオカメラに内蔵されたHDDに記録した動画像データを、DVD等の外部の記録媒体にコピーする必要が生ずる。
【0005】
また、メモリカードの場合は、一般的には、ビデオカメラ本体から着脱可能な場合が多い。また、メモリカードは、一般的に、DVD等と比較して高価であることも多く、メモリカードの残量が無くなった場合には、やはりHDDと同様、記録した動画像データを比較的安価なDVDなどの記録媒体にコピーする必要が生ずる。
【0006】
更には、近年のビデオカメラにおいては、特に、HDDとメモリカードにおいて大容量化が進んでいる。そのため、記録可能時間は長くなる傾向があると共に、記録する画像データの記録単位であるチャプタ(画像データ群)の数も増加する傾向にある。そうなると、従来以上に大量に記録したチャプタのコンテンツの中から、見たいシーンを探し出すことが困難になってきており、保存の方法を工夫する必要が生じてくる。
【0007】
このような場合、例えば、DVD等へのコピー時に、単にタイトル名や日時情報のみならず、管理情報をラベルプリントして、より多くの情報をユーザが得られるようにした構成が提案されている(例えば、下記の特許文献1参照)。
【0008】
また、DVDにコンテンツを記録するDVDレコーダにおいて、DVDのディスクレーベル面にコンテンツ情報を印刷するレーベル印刷部を備え、ディスクコピー後の整理作業の手間を軽減する構成が提案されている(例えば、下記の特許文献2参照)。
【0009】
更には、データストリームのオブジェクトが格納可能に構成されたデータ領域、及び、ブジェクトを管理する管理情報が格納可能に構成された管理領域を備えた、記録再生可能な情報記録媒体を用いた構成が提案されている(例えば、下記の特許文献3参照)。具体的に、この特許文献3には、前記管理情報に、前記オブジェクト内の再生箇所を指定するためのマーキング情報を格納できるようにして、記録する記録媒体の容量が大きくなっても、ユーザの好きな箇所から記録再生できるようにした構成が提案されている。
【0010】
【特許文献1】特開2006−108926号公報
【特許文献2】特開2006−351052号公報
【特許文献3】特開2002−157863号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、上述した従来の構成では、特に、大量に記録したコンテンツに対する整理作業の効率化の考慮が不十分である。例えば、上述した従来の構成では、大量のチャプタを記録媒体にコピーする場合、これらのチャプタを適切に分類することに対する考慮が不十分であるため、これらの大量のチャプタが単純に記録された順序で、特に分類されずに記録媒体にコピーされてしまう。その結果、コピー後の記録媒体から所望のチャプタを探し出して再生しようとするとき、コピーした全記録媒体の内容からユーザは所望のチャプタを探し出さなくてはならなくなることも考えられ、使い勝手が良くないという問題がある。
【0012】
本発明は上述した問題点に鑑みてなされたものであり、複数のチャプタ(画像データ群)を記録媒体に記録する際に、それらの画像データ群を効率良く分類して容易に検索できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の画像データ記録システムは、複数の画像データ群を記憶する記憶手段と、前記画像データ群のうちの1つの画像データにおける縮小画像データを生成する縮小画像生成手段と、前記複数の画像データ群における前記縮小画像データの中から特定の縮小画像データを選択する処理を行なう選択処理手段と、前記選択処理手段による前記特定の縮小画像データの選択結果に応じて、前記複数の画像データ群を複数の集団に分けて記録媒体に記録する際に用いる管理情報を構成する構成手段と、前記記録媒体の外面に前記選択処理手段で選択された特定の縮小画像データに基づく縮小画像の印刷と、前記管理情報に基づく、前記複数の集団に分けられた前記複数の画像データ群の記録とを制御する制御手段と
を有する。
【0014】
本発明の画像データ記録方法は、記憶手段に記憶された複数の画像データ群を記録媒体に記録する処理を行なう画像データ記録方法であって、前記画像データ群のうちの1つの画像データにおける縮小画像データを生成する縮小画像生成ステップと、前記複数の画像データ群における前記縮小画像データの中から特定の縮小画像データを選択する処理を行なう選択処理ステップと、前記選択処理ステップによる前記特定の縮小画像データの選択結果に応じて、前記複数の画像データ群を複数の集団に分けて記録媒体に記録する際に用いる管理情報を構成する構成ステップと、前記記録媒体の外面に前記選択処理ステップで選択された特定の縮小画像データに基づく縮小画像の印刷と、前記管理情報に基づく、前記複数の集団に分けられた前記複数の画像データ群の記録とを制御する制御ステップとを有する。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、複数の画像データ群を記録媒体に記録する際に、それらの画像データ群を効率良く分類して容易に検索することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付の図面を参照して説明する。
【0017】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像データ記録システム10における概略構成の一例を示す模式図である。
画像データ記録システム10は、画像データ処理装置であるビデオカメラ100と、印刷及び画像データ書込み装置(以下、「ライタ」と称する)120と、ビデオカメラ100とライタ120とを通信可能に接続する接続手段130を有して構成されている。ここで、接続手段130は、例えば、USBケーブルで構成されている。
【0018】
ビデオカメラ100は、レンズ101、CCD102、画像信号処理部103、記録/再生制御部104、記憶媒体制御部105、記憶装置106、マイコン107、LCD表示制御部108、LCD109、及び、USB_I/F110を有して構成されている。
【0019】
レンズ101は、ビデオカメラ100の外部から入射した光、例えば被写体の光学像を、CCD102に導くためのものである。CCD102は、レンズ101から入射した光を受光して、電気信号である画像信号を出力する撮像素子である。画像信号処理部103は、記録/再生制御部104に対応した信号となるようにCCD102から出力された画像信号を処理する。
【0020】
記録/再生制御部104は、画像信号処理部103で処理された画像信号に基づく画像データに係る記録制御及び再生制御を行なう。具体的に、記録/再生制御部104は、記憶媒体制御部105を介して記憶手段である記憶装置106と、記録/再生のために符号圧縮化された画像データを送受信する。なお、本実施形態では、画像データ処理装置としてビデオカメラ100を適用しているため、記録/再生制御部104では、動画像データ等に係る記録制御及び再生制御が行なわれる。
【0021】
マイコン107は、ビデオカメラ100全体の動作を統括的に制御するものであり、必要に応じて、ビデオカメラ100の内部の構成された各構成部を制御する。LCD表示制御部108は、記録/再生制御部104から画像データ(動画像データ等)を受けて当該画像データに基づく画像や、各種の情報、並びに、各種のメニュー等を表示する制御を行う。LCD109には、画像等を表示する表示画面と共に、例えば、ユーザが操作可能な操作入力手段であるユーザインターフェイスが設けられている。
【0022】
USB_I/F110は、USBケーブルで構成されている接続手段130を経由して、ライタ120と通信を行なう。
【0023】
ライタ120は、USB_I/F121、記録制御部122、マイコン123、レーベル印刷部124、ディスク装置125、LCD表示制御部126、及び、LCD127を有して構成されている。
【0024】
USB_I/F121は、USBケーブルで構成されている接続手段130を経由して、ビデオカメラ100と通信を行なう。
【0025】
記録制御部122は、各種の画像データや各種の情報等の記録制御などを行なう。例えば、記録制御部122は、レーベル印刷部124に、ビデオカメラ100から送信されたサムネイル画像データに基づくサムネイル画像を、ディスクのレーベル面に印刷する処理を行なわせる。また、例えば、記録制御部122は、ディスク装置125に、ビデオカメラ100から送信された動画像データを記録媒体であるディスクに記録する処理を行なわせる。更に、例えば、記録制御部122は、LCD表示制御部126に、画像データや各種の情報、並びに、各種のメニュー等をLCD127に表示する処理を行なわせる。マイコン123は、ライタ120全体の動作を統括的に制御するものであり、必要に応じて、ライタ120の内部の構成された各構成部を制御する。
【0026】
レーベル印刷部124は、ディスク(本例ではDVD)におけるレーベル面への印刷処理を行なう。ディスク装置125は、ディスクに対する画像データ(本例では、動画像データ)の書込み処理を行なう。
【0027】
LCD表示制御部126は、LCD127に、画像データや各種の情報(例えばライタ120の制御状態情報など)、並びに、各種のメニュー等を表示する制御を行う。LCD127には、例えば、画像等を表示する表示画面と共に、ユーザが操作可能な操作入力手段であるユーザインターフェイスが設けられている。
【0028】
次に、図1に示すビデオカメラ100のマイコン107、及び、図1に示すライタ120のマイコン123において実行される、動画像コピー処理サブルーチンのアルゴリズムについて、図2を用いて説明する。
【0029】
図2は、図1に示す画像データ記録システム10における動画像コピー処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0030】
まず、ステップS201において、ビデオカメラ100のマイコン107は、動画像コピー処理サブルーチンの開始処理を行なう。本サブルーチンは、マイコン107において、動画像コピー処理が必要と判断された時に呼び出される。
【0031】
例えば、このステップS201では、マイコン107は、記憶装置106に記憶されている動画像データ(画像データ群)のうちの1つの静止画像データにおけるサムネイル画像データ(縮小画像データ)を生成する。ここでは、記憶装置106に記憶されている複数の動画像データにおける各動画像データごとに、サムネイル画像データが生成される。この生成処理を行なうマイコン107は、縮小画像生成手段を構成する。そして、LCD表示制御部126は、マイコン107及び記録/再生制御部104の制御に基づいて、生成されたサムネイル画像データに基づくサムネイル画像(縮小画像)を表示装置であるLCD109に表示する表示制御を行なう。この際、記録/再生制御部104は、記憶媒体制御部105を介して、生成されたサムネイル画像データを、対応する動画像データ(画像データ群)と関連付けて記憶装置106に記憶する制御を行なう。また、LCD109に表示されるサムネイル画像は、レーベル印刷処理の候補となる縮小画像である。この内容の詳細については、ステップS202の選択方法と共に後述する。
【0032】
続いて、ステップS202において、マイコン107は、LCD127からの選択信号に基づいて、レーベル印刷処理を行なうサムネイル画像データ(特定の縮小画像データ)を選択する選択処理を行なう。この選択処理を行なうマイコン107は選択処理手段を構成する。このステップS202の選択方法の詳細は後述するが、本実施形態では、複数のサムネイル画像データの選択処理が行なわれる。
【0033】
ステップS202においてサムネイル画像データの選択後、続いて、ステップS203において、マイコン107は、動画像データのコピーを開始するためのコピー開始ボタン(不図示)が押されたか否かを判断する。ここで、本例では、コピー開始ボタンを構成するようにしているが、必ずしもボタンである必要がなく、ソフトウェア的に構成されたメニューを用いてその選択により動画像データのコピー開始の判断を行なうようにしても良い。
【0034】
ステップS203の判断の結果、コピー開始ボタンが押されていない場合には、コピー開始ボタンが押されたと判断されるまで、ステップS203で待機する。一方、ステップS203の判断の結果、コピー開始ボタンが押された場合には、ステップS204に進む。
【0035】
ステップS204に進むと、マイコン107は、ステップS202で実行されたサムネイル画像データの選択結果に応じて、DVD規格に基づく画像コンテンツ管理情報(以下、単に「管理情報」と称する)の再構成を行なう。ここでは、マイコン107は、複数の動画像データを複数の集団に分けて記録媒体であるディスクに記録する際に用いる管理情報を構成する処理を行なう。この構成処理を行なうマイコン107は、構成手段を構成する。このステップS204の再構成方法の詳細は後述する。
【0036】
続いて、ステップS205において、マイコン107は、ステップS202において選択された、レーベル印刷処理を行なうサムネイル画像データのファイルをライタ120に送信する処理を行なう。この際、マイコン107は、レーベル印刷開始命令の送信もライタ120に対して行う。
【0037】
ビデオカメラ100からサムネイル画像データ及びレーベル印刷開始命令が送信されると、ステップS206において、ライタ120のマイコン123は、受信したサムネイル画像データに基づくサムネイル画像を、ディスクのレーベル面に印刷する制御を行なう。具体的に、マイコン123は、記録制御部122を制御して、レーベル印刷部124に、ディスクのレーベル面に当該サムネイル画像を印刷させる。
【0038】
続いて、ステップS207において、ビデオカメラ100のマイコン107は、ステップS204で再構成された管理情報をライタ120に送信する処理を行なう。この際、ステップS204で再構成された管理情報が、2枚以上のディスクに分割される結果となった場合は、1枚分のディスクの管理情報をライタ120に送信する。更に、ビデオカメラ100のマイコン107は、ライタ120に対して、ステップS205で送信したサムネイル画像データのファイルに対応する動画像データのファイルを送信すると共に、ディスク書込み命令を送信する処理を行なう。
【0039】
ビデオカメラ100から管理情報、動画像データ及びディスク書込み命令が送信されると、ステップS208において、ライタ120のマイコン123は、受信した管理情報に基づいて、受信した動画像データをディスクに記録する制御を行なう。具体的に、マイコン123は、記録制御部122を制御して、ディスク装置125に、受信した動画像データをディスクに書き込ませて記録させる。
【0040】
このステップS208における書き込み処理が終了すると、1枚のディスクに対して、サムネイル画像のレーベル印刷と、動画像データのディスク書き込みがなされ、当該1枚のディスクの処理が終了となる。
【0041】
続いて、ステップS209において、ビデオカメラ100のマイコン107は、未処理のディスクが無いか否かを判断する。ここでは、ステップS204で再構成された管理情報が、複数枚のディスクに分割される結果となった場合に、全てのディスクに対して、ステップS205〜S208までの一連の処理が終了しているか否かを判断する。
【0042】
ステップS209の判断の結果、未処理のディスクがある場合には、ステップS205に戻り、当該未処理のディスクに対して、再度、ステップS205〜S208の処理を行なう。
【0043】
一方、ステップS209の判断の結果、未処理のディスクが無い場合(即ち、対象となる全てのディスクの処理が終了した場合)には、ステップS210に進み、本サブルーチンの終了処理を行なう。
【0044】
例えば、ステップS204において再構成された管理情報が、3枚分のディスクに分割されたものとする。この場合、1枚目のディスクに係る管理情報に対するステップS205〜S208の処理の実行後、ステップS209の判断を行なうと、残り2枚のディスクにおける処理が未実施であるため、ステップS205に戻る。
【0045】
そして、2枚目のディスクに係る管理情報に対するステップS205〜S208の処理が実行される。このステップS205〜S208の処理の実行後、ステップS209の判断を行なうと、残り1枚のディスクにおける処理が未実施であるため、再度、ステップS205に戻る。
【0046】
そして、3枚目のディスクに係る管理情報に対するステップS205〜S208の処理が実行される。このステップS205〜S208の処理の実行後、ステップS209の判断を行なうと、ステップS204において再構成された管理情報の3枚分の全てのディスクにおける処理が終了しているため、ステップS210に進み、本サブルーチンの処理が終了する。
【0047】
次に、図2のステップS201の開始処理、並びに、図2のステップS202のサムネイル画像データの選択方法の詳細について、図3を用いて説明する。
【0048】
図3は、図1に示すビデオカメラ100のLCD109に表示されるユーザインターフェイス画面の一例を示す模式図である。
このユーザインターフェイス画面は、例えば、ビデオカメラ100のLCD109における表示枠300に表示されている。図3には、レーベル印刷処理の候補となる縮小画像である、サムネイル画像A(301)、サムネイル画像B(302)、サムネイル画像C(303)、サムネイル画像D(304)、サムネイル画像E(305)、及びサムネイル画像F(306)が示されている。
【0049】
サムネイル画像A(301)〜サムネイル画像F(306)は、ビデオカメラ100の記憶装置106に記憶済みのチャプタについて、各チャプタにおける動画像データの代表となる時間軸上の地点の静止画像をサムネイル画像として切り出したものである。
【0050】
なお、本実施形態では、記録する画像データ群の単位である1つのチャプタとして、1つの動画像データのファイルを適用した例を示すが、必ずしも、1つの動画像データのファイルを適用する必要は無い。例えば、1つのチャプタとして、1つの動画像データを所定の単位や所定の時間ごとに区切ったデータを適用する形態も、本実施形態に適用可能である。
【0051】
そして、図3に示す例では、各サムネイル画像が、表示枠300の内側に、縦2行、横3列のように並んで表示される。カーソル307は、表示枠300に表示されたサムネイル画像をユーザが選択する際に用いられるものである。
【0052】
このカーソル307は、ユーザが不図示の十字キー等を操作することにより、各サムネイル画像上を移動することができる。更に、例えば、カーソル307がサムネイル画像A(301)上に位置する状態で、ユーザにより十字キーが左側に操作されると、表示枠300には、前ページの分のサムネイル画像を表示することができる。同様に、例えば、カーソル307がサムネイル画像F(306)上に位置する状態で、ユーザにより十字キーが右側に操作されると、表示枠300には、次ページの分のサムネイル画像を表示することができる。本例では、表示枠300の表示スペースは6枚分のサムネイル画像しかないが、上述した方法により、7枚以上のサムネイル画像を表示することが可能である。
【0053】
そして、ユーザは、レーベル印刷処理を行ないたいサムネイル画像の位置にカーソル307を移動し、不図示の設定ボタンを押すことで、そのサムネイル画像が、レーベル印刷対象として選択され登録される。この選択操作がなされると、ステップS202において、マイコン107は、LCD127からの選択信号に基づいて、該当するサムネイル画像データを選択する選択処理を行なう。
【0054】
次に、図2のステップS204において実行される、選択されたサムネイル画像データに合わせて管理情報を再構成する方法について、図4を用いて説明する。
【0055】
図4は、図2のステップS204において実行される管理情報の再構成処理を説明するための模式図である。
チャプタ1(401)は、ビデオカメラ100において撮影された1つ目のチャプタである。同様にして、図4には、チャプタ2(402)、チャプタ3(403)、チャプタ4(404)、チャプタ5(405)、チャプタ6(406)、チャプタ7(407)、チャプタ8(408)、チャプタ9(409)、及びチャプタ10(410)が示されている。即ち、図4に示す例では、10個のチャプタを撮影済みである場合を示している。本実施形態では、説明の簡略化のために、10個のチャプタを例としているが、もちろん、チャプタの数は、10よりも多い形態であっても適用可能である(実使用上の例としては、数十から数百のチャプタが考えられる)。
【0056】
サムネイル画像1(416)は、チャプタ1(401)に対応するサムネイル画像である。同様に、サムネイル画像3(417)は、チャプタ3(403)に対応するサムネイル画像である。サムネイル画像6(418)は、チャプタ6(406)に対応するサムネイル画像である。サムネイル画像7(419)は、チャプタ7(407)に対応するサムネイル画像である。サムネイル画像9(420)は、チャプタ9(409)に対応するサムネイル画像である。
【0057】
本例では、図2のステップS202の選択処理において、サムネイル画像1(416)、サムネイル画像3(417)、サムネイル画像6(418)、サムネイル画像7(419)、及びサムネイル画像9(420)の各データが選択されたことを示している。
【0058】
また、本実施形態では、ステップS204の処理の前段階において、ユーザからの不図示の入力手段を介した操作入力等による設定により、マイコン107は、ディスク1枚当たりのレーベル面に印刷可能なサムネイル画像の枚数を予め設定しているものとする。その際に行なわれる設定は、例えば、固定値(例えば、4枚等)としても良いし、また、メニュー等から選択可能(例えば、2枚、4枚、6枚の中から選択可能とする等)としても良い。
【0059】
図2のステップS204では、まず、ステップS202のサムネイル画像データの選択結果に応じて、管理情報の1つである、タイトルの分割に係るタイトル情報の再構成を行なう。本実施形態では、選択されたサムネイル画像データを含むチャプタが、単一タイトル内の先頭チャプタとなるように、タイトルを分けてタイトル情報を再構成する。
【0060】
例えば、サムネイル画像1(416)が含まれるチャプタ1(401)を先頭チャプタとし、次に選択されたサムネイル画像3(417)が含まれるチャプタ3の1つ手前のチャプタ2(402)を最終チャプタとする集団(タイトル1(411))を構成する。即ち、ステップS204では、ステップS202で最初に選択されたサムネイル画像データに係るチャプタから、次に選択されたサムネイル画像データに係るチャプタの直前のチャプタまでを1つの集団として1つのタイトルを付したタイトル情報を構成している。なお、本実施形態では、不図示の入力手段により、複数のチャプタを集団として分割する形態であるが、この際、画像データ群に対して名称やキーワード等のタイトル分けに係るタイトル情報を入力するようにしても良い。ここで、この入力手段は、タイトル設定手段を構成する。
【0061】
タイトル1(411)は、チャプタ1(401)及びチャプタ2(402)の2チャプタを構成要素とするものとなる。同様にして、チャプタ3(403)〜チャプタ5(405)がタイトル2(412)の構成要素となり、チャプタ6(406)がタイトル3(413)の構成要素となる。更に、チャプタ7(407)〜チャプタ8(408)がタイトル4(414)の構成要素となり、チャプタ9(409)〜チャプタ10(410)がタイトル5(415)の構成要素となる。以上のようにして、タイトルの分割が再構成される。
【0062】
更に、ステップS204では、タイトルの分割によるタイトル情報の再構成の次に、管理情報の1つである、ディスクの分割に係るディスク情報の再構成を行なう。このディスク情報は、タイトル情報に基づきタイトル分けされたチャプタの記録先となるディスクを定めた記録先情報である。ここで、本例では、上述した設定により、ディスク1枚あたりのレーベル面に印刷可能なサムネイル画像の枚数が、最大4枚と予め設定されているものとする。上述したタイトルの分割手順で説明のように、レーベル印刷処理を行なう対象として選択されたサムネイル画像の枚数と、タイトル分割の結果得られたタイトルの数とは、等しくなる。
【0063】
図4に示す例では、選択されたサムネイル画像の枚数は5であり、タイトルの数も5である。その結果、ディスク1枚に記録可能なチャプタに係るタイトルの数は、ディスク1枚あたりのレーベル面に印刷可能なサムネイル画像の枚数と同じであり、本例では4タイトルとなる。その考え方に従って、ステップS204では、タイトル1(411)からタイトル4(414)までをディスク1(421)、タイトル5(415)をディスク2(422)として、ディスクを分けてディスク情報を再構成する。
【0064】
次に、ステップS204の管理情報の再構成処理によりディスク分割された結果に基づき、ステップS206においてレーベル印刷処理がされたディスクのレーベル面の様子を示す。
【0065】
図5−1は、図2のステップS206においてレーベル印刷処理がされたディスクのレーベル面の一例を示す模式図である。
図5−1において、レーベル面506は、図4に示すディスク1(421)の外面であるレーベル面を示し、レーベル面507は、図4に示すディスク2(422)の外面であるレーベル面を示している。
【0066】
図5−1に示すサムネイル画像1(501)は、ディスク1のレーベル面506に印刷されたサムネイル画像であり、図4のタイトル1(411)(具体的には、サムネイル画像1(416))に対応するものである。同様に、サムネイル画像2(502)は、図4のタイトル2(412)(具体的には、サムネイル画像3(417))に対応するサムネイル画像である。また、サムネイル画像3(503)は、図4のタイトル3(413)(具体的には、サムネイル画像6(418))に対応するサムネイル画像である。また、サムネイル画像4(504)は、図4のタイトル4(414)(具体的には、サムネイル画像7(419))に対応するサムネイル画像である。
【0067】
本例では、上述したように、ディスク1枚当たりのレーベル面に印刷可能なサムネイル画像の枚数を最大4枚と予め設定し、ステップS204の管理情報の再構成処理においてタイトル1(411)〜タイトル4(414)をディスク1として設定している。これにより、ステップS206において、サムネイル画像1(501)〜サムネイル画像4(504)が、ディスク1のレーベル面506に印刷される。
【0068】
この図5−1に示すディスク1の場合には、ステップS208において、タイトル1(411)からタイトル4(414)までの各チャプタに係る動画像データのファイルがディスク1に記録される。
【0069】
更に、本実施形態では、このステップS208の際、例えばライタ120のマイコン123は、管理情報のディスク1に割り振られたタイトル分けに応じて、ディスク1に記録されたチャプタの集団を示すタイトルに係るメニュー画像データの生成処理を行なう。この生成処理を行なうマイコン123は、メニュー画像生成手段を構成する。さらに、例えばライタ120のマイコン123は、生成したメニュー画像データをディスク1に記録する制御を行なう。
【0070】
図5−2は、図5−1に示すディスク1に記録されたメニュー画像データに基づくメニュー画像の一例を示すイメージ図である。
図5−2に示すメニュー画像520には、ディスク1に割り振られたタイトル1(411)〜タイトル4(414)をそれぞれ示す、タイトル1(521)、タイトル1(522)、タイトル3(523)及びタイトル4(524)が示されている。
【0071】
このメニュー画像520は、例えば、DVDであるディスク1をプレーヤーに入れた際に、表示画面に表示されるものであり、表示されたタイトルをキーとして当該ディスク1に記録されている動画像データ(チャプタ)が検索可能になっている。なお、例えば、対応するサムネイル画像を更に表示するメニュー画像であっても良い。
【0072】
また、図5−1に示すサムネイル画像5(505)は、ディスク2のレーベル面507に印刷されたサムネイル画像であり、図4のタイトル5(415)(具体的には、サムネイル画像9(420))に対応するものである。
【0073】
この場合、ステップS206において、ステップS204の管理情報の再構成結果に基づき、ディスク2に割り当てられたサムネイル画像5(505)が、ディスク2のレーベル面507に印刷される。
【0074】
この図5−1に示すディスク2の場合には、ステップS208において、タイトル5(415)の各チャプタに係る動画像データのファイルがディスク2に記録される。更に、ディスク2の場合も、上述したディスク1の場合と同様に、ステップS208において、ディスク2に割り振られたタイトル分けに応じてメニュー画像データが生成され、当該メニュー画像データをディスク2に記録する処理が行なわれる。
【0075】
(第2の実施形態)
図6は、本発明の第2の実施形態に係る画像データ記録システム20における概略構成の一例を示す模式図である。ここで、図6において、図1と同様の構成については、同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。
【0076】
図6に示す画像データ記録システム20は、画像データ処理装置であるビデオカメラ200と、ライタ120と、ビデオカメラ200とライタ120とを通信可能に接続する接続手段130を有して構成されている。即ち、第2の実施形態に係る画像データ記録システム20では、第1の実施形態に係る画像データ記録システム10に対して、ビデオカメラの内部構成が異なっている。より詳細には、ビデオカメラ200の内部構成として、ビデオカメラ100の内部構成に、省電力スイッチ111及び電源回路部112が追加されている。
【0077】
省電力スイッチ111は、ビデオカメラ200の省電力モードの切り替えを行なう際に操作される切替手段である。
【0078】
電源回路部112は、ビデオカメラ200の各構成部に電源を供給すると共に、省電力スイッチ111の操作に応じて、ビデオカメラ200の各構成部を省電力状態にする。
【0079】
この省電力機能は、省電力スイッチ111の操作により、省電力状態から解除してビデオカメラ200を記録可能状態に遷移させるまでの所要時間を、以下のように設定して省電力状態に移行させるものである。具体的には、当該所要時間を、ビデオカメラ200の電源を完全にOFFした状態からONして記録可能状態に遷移させるまでの所要時間よりも短時間になるように設定して、ビデオカメラ200の内部の特定の構成部のみを省電力状態に移行させる。
【0080】
また、電源回路部112は、記録/再生制御部104及びマイコン107に対して、省電力実行状態を通知している。
マイコン107では、省電力状態から非省電力状態に移行した後に(即ち、省電力モードの解除時に)、初回に記録された動画像データのチャプタにおけるサムネイル画像データを、レーベル印刷処理の対象として自動選択する。
【0081】
即ち、マイコン107は、ビデオカメラ200の一時休止状態(省電力状態)からの復帰後に、最初に撮影されて記録された動画像データのチャプタにおける静止画像データを、代表となるサムネイル画像データとして自動選択する処理を行なう。この場合、マイコン107は、省電力状態からの復帰ごとに、即ち、省電力スイッチ111による省電力モードの解除の操作と連動して、サムネイル画像データの自動選択処理を行なう。
【0082】
次に、図6に示すビデオカメラ200のマイコン107において実行される、レーベル印刷処理を行なうサムネイル画像データの自動選択処理について、図7を用いて説明する。
【0083】
図7は、図6に示すビデオカメラ200における動画像記録処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0084】
まず、ステップS701において、ビデオカメラ200のマイコン107は、動画像データの記録処理を開始する。
【0085】
続いて、ステップS702において、マイコン107は、ユーザ(操作者)によって記録開始ボタン(不図示)が押されたか否かを判断する。
【0086】
ステップS702の判断の結果、記録開始ボタンが押されていない場合には、記録開始ボタンが押されたと判断されるまで、ステップS702で待機する。一方、ステップS702の判断の結果、記録開始ボタンが押された場合には、ステップS703に進む。
【0087】
ステップS703に進むと、マイコン107は、記録開始処理を行なう。具体的に、ステップS703では、例えば、記録する動画像データ(チャプタ)に対応する所定の静止画像データであるサムネイル画像データの生成などを行なう。
【0088】
続いて、ステップS704において、マイコン107は、撮影中の動画像データを記憶装置106に記録する記録処理を行なう。
【0089】
続いて、ステップS705において、マイコン107は、ユーザ(操作者)によって記録終了ボタン(不図示)が押されたか否かを判断する。
【0090】
ステップS705の判断の結果、記録終了ボタンが押されていない場合には、記録終了ボタンが押されたと判断されるまで、ステップS704の処理を継続して行なう。一方、ステップS705の判断の結果、記録終了ボタンが押された場合には、ステップS706に進む。
【0091】
ステップS706に進むと、マイコン107は、今回の記憶装置106への記録が、省電力モード解除後の初回の記録であるか否かを判断する。この際の判断は、例えば、図6の電源回路部112より得られる省電力状態に係る情報を利用して行なわれる。
【0092】
ステップS706の判断の結果、今回の記憶装置106への記録が省電力モード解除後の初回の記録である場合には、ステップS707に進む。ステップS707に進むと、マイコン107は、管理情報に登録する、当該初回の記録に係る動画像データ(チャプタ)のサムネイル画像データを選択するためのレーベル印刷対象選択情報を生成する。
【0093】
ステップS707の処理が終了した場合、或いは、ステップS706で今回の記憶装置106への記録が省電力モード解除後の初回の記録でないと判断された場合には、ステップS708に進む。ステップS708に進むと、マイコン107は、記録終了処理を行なう。具体的に、ステップS708では、例えば、撮影した動画像データ(チャプタ)に係る管理情報を記憶装置106に記憶して登録する処理を行なう。この際、ステップS707において、レーベル印刷対象選択情報が生成されていれば、その情報も合わせて記憶装置106に記憶して登録する処理を行なう。
【0094】
その後、ステップS709において、マイコン107は、本フローチャートの処理を終了する処理を行なう。
【0095】
次に、図6に示すビデオカメラ200のマイコン107、及び、図6に示すライタ120のマイコン123において実行される、動画像コピー処理サブルーチンのアルゴリズムについて、図8を用いて説明する。
【0096】
図8は、図6に示す画像データ記録システム20における動画像コピー処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。ここで、図8において、図2の処理と同様の処理については、同じステップ番号を付しており、その詳細な説明は省略する。
【0097】
具体的に、図8のフローチャートにおける図2のフローチャートとの差異は、ステップS202のレーベル印刷処理を行なうサムネイル画像データの選択処理が削除されている点である。このレーベル印刷処理を行なうサムネイル画像データの選択処理は、第1の実施形態ではユーザの手動による選択に基づき行なうものであったが、第2の実施形態では、図7に示す動画像記録処理において自動で選択が実行されている。
【0098】
まず、図8のステップS201において、第1の実施形態と同様に、マイコン107は、動画像コピー処理サブルーチンの開始処理を行なう。
【0099】
続いて、ステップS203において、マイコン107は、動画像のコピーを開始するためのコピー開始ボタン(不図示)が押されたか否かを判断する。この判断の結果、コピー開始ボタンが押されていない場合には、コピー開始ボタンが押されたと判断されるまで、ステップS203で待機する。一方、ステップS203の判断の結果、コピー開始ボタンが押された場合には、ステップS204に進む。
【0100】
続いて、ステップS204において、マイコン107は、サムネイル画像データの選択結果に応じて、DVD規格に基づく管理情報の再構成を行なう。この際、第2の実施形態では、図7のステップS707で生成し、ステップS708で記憶装置106に登録したレーベル印刷対象選択情報を用いて、管理情報の再構成を行なう。
【0101】
その後、ステップS205に進み、第1の実施形態と同様に、ステップS205〜S210の処理が行なわれる。
【0102】
上述した本発明の各実施形態では、レーベル印刷処理を行なうサムネイル画像データを手動又は自動で選択し、当該選択結果に応じて複数のチャプタ(画像データ群)を複数の集団に分けてディスクに記録する際に用いる管理情報を構成するようにしている。具体的に、管理情報としては、上述した集団ごとにタイトル分けされたタイトル情報、及び、タイトル情報に基づき記録先となるディスクを定めたディスク情報が定められている。そして、管理情報に基づいて、ディスクの外面に選択されたサムネイル画像データに基づくサムネイル画像の印刷を行なうと共に、当該ディスクに当該サムネイル画像データに係るチャプタをタイトルごとに記録する制御を行なうようにしている。即ち、本実施形態では、レーベル印刷処理するサムネイル画像データを選択することで、そのサムネイル画像データの生成元となるチャプタを区切りとしてタイトル分け及びディスク分けした上でディスクへの記録(コピー)を行なうようにしている。
かかる構成によれば、ユーザは、ディスクのレーベル面に印刷されたサムネイル画像を見ることで、概略どのディスクに所望のチャプタが存在するのかの目処をつけることができる。即ち、本発明の各実施形態によれば、複数のチャプタをディスクに記録する際に、それらのチャプタを効率良く分類して容易に検索することが可能となる。
【0103】
更に、上述した本発明の各実施形態では、タイトル分けに応じて、ディスクに記録されたチャプタの集団を示すタイトルに係るメニュー画像データを生成し、これを当該ディスクに記録するようにしている。
かかる構成によれば、メニュー画像データに基づくメニュー画像を表示することで、タイトルをキーとしてチャプタを検索し、所望のシーンに係る動画像の再生を行なうことができ、検索性の向上が図れる。
【0104】
更には、サムネイル画像の選択という単一の操作で、簡単に、ディスクのレーベル面に当該サムネイル画像の印刷と、動画像コンテンツのタイトル分けもしくはディスク分けを同時に設定できるため、ユーザの利便性が向上する。
【0105】
なお、上述した本発明の各実施形態では、画像データ処理装置としてビデオカメラを適用した例を示したが、例えば、画像信号処理部103以降の番号の構成部(記憶装置106を含む)をPCの内部に構成した形態であっても適用できる。この場合、PCにおいて、上述したサムネイル画像データの選択処理と管理情報の再構成処理を行ない、当該PCとライタ120とで通信を行なってディスクへのコピー処理を実行する形態を採る。
【0106】
また、上述した本発明の各実施形態では、接続手段130として有線のUSBケーブルを適用した例を示したが、例えば、無線で構成されたものであっても良い。また、上述した各実施形態では、ビデオカメラ(又はPC)の内部に設けられたマイコン107において、ステップS202のサムネイル画像データを選択する際に、自装置のLCD109からの選択指示に基づき行なっていたが、以下の場合であっても良い。具体的に、ビデオカメラ(又はPC)の内部に設けられたマイコン107において、接続手段130で接続された外部装置であるライタ120からの操作による選択指示に基づいて、サムネイル画像データの選択処理を行なう形態も適用可能である。
【0107】
また、上述した本発明の各実施形態では、レーベル印刷処理を行なうサムネイル画像データの選択処理と管理情報の再構成処理をビデオカメラ側において実行する形態としているが、例えば、ライタ120側で行なう形態であっても適用できる。この場合、ライタ120側に、サムネイル画像データの選択処理と管理情報の再構成処理を行なうビデオカメラと同様の機能を構成し、当該機能を用いてレーベル印刷処理を行なうサムネイル画像の選択処理と管理情報の再構成処理を実行する形態を採る。
【0108】
また、上述した各実施形態では、1枚のディスクのレーベル面に印刷可能なサムネイル画像の枚数に制限を設けることで、大抵の場合、1枚のディスクの記録可能容量を全て使いきらない場合が多くなる。これは、チャプタの分類とレーベル面に印刷されるサムネイル画像との整合を図り、検索性を優先した結果である。この際、ディスクの記録可能容量を全て使い切り、ディスクを経済的に使いたい場合も考えられる。この場合、必要に応じて、本実施形態に示す機能をオフして、サムネイル画像の選択結果に関わらず、従来通り、ディスクフルまで動画コンテンツのファイルをコピーするような機能切替が可能な構成としても良い。
【0109】
前述した各実施形態に係る画像データ記録システムの画像データ記録方法を示す図2、図7及び図8の各ステップは、コンピュータのCPUがRAMやROMなどに記憶されたプログラムを実行することによって実現できる。このプログラム及び当該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は本発明に含まれる。
【0110】
具体的に、前記プログラムは、例えばCD−ROMのような記憶媒体に記録し、或いは各種伝送媒体を介し、コンピュータに提供される。前記プログラムを記録する記憶媒体としては、CD−ROM以外に、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、不揮発性メモリカード等を用いることができる。他方、前記プログラムの伝送媒体としては、プログラム情報を搬送波として伝搬させて供給するためのコンピュータネットワーク(LAN、インターネットの等のWAN、無線通信ネットワーク等)システムにおける通信媒体を用いることができる。また、この際の通信媒体としては、光ファイバ等の有線回線や無線回線などが挙げられる。
【0111】
また、本発明は、コンピュータが供給されたプログラムを実行することにより各実施形態に係る画像データ記録システムの機能が実現される態様に限られない。そのプログラムがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)或いは他のアプリケーションソフト等と共同して各実施形態に係る画像データ記録システムの機能が実現される場合も、かかるプログラムは本発明に含まれる。また、供給されたプログラムの処理の全て、或いは一部がコンピュータの機能拡張ボードや機能拡張ユニットにより行われて各実施形態に係る画像データ記録システムの機能が実現される場合も、かかるプログラムは本発明に含まれる。
【0112】
また、前述した本実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術的思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0113】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像データ記録システムにおける概略構成の一例を示す模式図である。
【図2】図1に示す画像データ記録システムにおける動画像コピー処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図3】図1に示すビデオカメラのLCDに表示されるユーザインターフェイス画面の一例を示す模式図である。
【図4】図2のステップS204において実行される管理情報の再構成処理を説明するための模式図である。
【図5−1】図2のステップS206においてレーベル印刷処理がされたディスクのレーベル面の一例を示す模式図である。
【図5−2】図5−1に示すディスク1に記録されたメニュー画像データに基づくメニュー画像の一例を示すイメージ図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る画像データ記録システムにおける概略構成の一例を示す模式図である。
【図7】図6に示すビデオカメラにおける動画像記録処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】図6に示す画像データ記録システムにおける動画像コピー処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0114】
10 画像データ記録システム
100 ビデオカメラ
101 レンズ
102 CCD
103 画像信号処理部
104 記録/再生制御部
105 記憶媒体制御部
106 記憶装置
107 マイコン
108 LCD表示制御部
109 LCD
110 USB_I/F
120 ライタ(印刷及び画像データ書込み装置)
121 USB_I/F
122 記録制御部
123 マイコン
124 レーベル印刷部
125 ディスク装置
126 LCD表示制御部
127 LCD
130 接続手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画像データ群を記憶する記憶手段と、
前記画像データ群のうちの1つの画像データにおける縮小画像データを生成する縮小画像生成手段と、
前記複数の画像データ群における前記縮小画像データの中から特定の縮小画像データを選択する処理を行なう選択処理手段と、
前記選択処理手段による前記特定の縮小画像データの選択結果に応じて、前記複数の画像データ群を複数の集団に分けて記録媒体に記録する際に用いる管理情報を構成する構成手段と、
前記記録媒体の外面に前記選択処理手段で選択された特定の縮小画像データに基づく縮小画像の印刷と、前記管理情報に基づく、前記複数の集団に分けられた前記複数の画像データ群の記録とを制御する制御手段と
を有することを特徴とする画像データ記録システム。
【請求項2】
前記構成手段は、前記選択処理手段で選択された特定の縮小画像データに係る画像データ群から、前記選択処理手段で当該特定の縮小画像データの次に選択された縮小画像データに係る画像データ群の前の画像データ群までを1つの集団として分割するものであり、
前記集団ごとにタイトルを設定するタイトル設定手段を更に有し、
前記構成手段は、前記タイトル設定手段で設定したタイトルを含む管理情報を構成することを特徴とする請求項1に記載の画像データ記録システム。
【請求項3】
前記タイトル設定手段で設定したタイトルで構成されるメニュー画像データを生成するメニュー画像生成手段を更に有し、
前記制御手段は、当該記録媒体に前記メニュー画像データを記録する制御を更に行なうことを特徴とする請求項2に記載の画像データ記録システム。
【請求項4】
前記記憶手段には、前記画像データ群からなる動画像データと、当該動画像データに関連付けられた前記縮小画像データとが記憶されることを特徴とする請求項1に記載の画像データ記録システム。
【請求項5】
前記選択処理手段は、前記特定の縮小画像データとして、複数の動画像データにおける前記縮小画像データからなる静止画像データの中から特定の静止画像データを選択する処理を行なうことを特徴とする請求項4に記載の画像データ記録システム。
【請求項6】
前記記憶手段は、ビデオカメラ又はPCの内部に設けられているものであることを特徴とする請求項1に記載の画像データ記録システム。
【請求項7】
前記縮小画像生成手段で生成された縮小画像データに基づく縮小画像を表示装置に表示する制御を行なう表示制御手段を更に有し、
前記選択処理手段は、前記表示装置に表示された縮小画像の中からユーザにより選択された縮小画像に係る縮小画像データを前記特定の縮小画像データとして選択する処理を行なうことを特徴とする請求項1に記載の画像データ記録システム。
【請求項8】
省電力モードの切り替えを行なう際に操作される切替手段を更に有し、
前記選択処理手段は、前記切替手段による前記省電力モードの解除の操作と連動して、前記特定の縮小画像データの選択処理を自動で行なうことを特徴とする請求項1に記載の画像データ記録システム。
【請求項9】
前記選択処理手段は、前記ビデオカメラ又は前記PCの内部に設けられており、前記ビデオカメラ又は前記PCと有線もしくは無線で接続された外部装置からの選択指示に基づいて、前記特定の縮小画像データの選択処理を行なうことを特徴とする請求項6に記載の画像データ記録システム。
【請求項10】
記憶手段に記憶された複数の画像データ群を記録媒体に記録する処理を行なう画像データ記録方法であって、
前記画像データ群のうちの1つの画像データにおける縮小画像データを生成する縮小画像生成ステップと、
前記複数の画像データ群における前記縮小画像データの中から特定の縮小画像データを選択する処理を行なう選択処理ステップと、
前記選択処理ステップによる前記特定の縮小画像データの選択結果に応じて、前記複数の画像データ群を複数の集団に分けて記録媒体に記録する際に用いる管理情報を構成する構成ステップと、
前記記録媒体の外面に前記選択処理ステップで選択された特定の縮小画像データに基づく縮小画像の印刷と、前記管理情報に基づく、前記複数の集団に分けられた前記複数の画像データ群の記録とを制御する制御ステップと
を有することを特徴とする画像データ記録方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5−1】
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【図5−2】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−303017(P2009−303017A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−156596(P2008−156596)
【出願日】平成20年6月16日(2008.6.16)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】