説明

画像処理装置、アップロード方法およびアップロードプログラム

【課題】 Webサーバとの通信によりジョブが実行できなくなる期間を短くすること。
【解決手段】 MFP100は、ジョブ実行部53と、Webサーバと通信するブラウジング部57と、Webサーバを特定する通信先情報と、ブラウジング部57とWebサーバとの間との間の通信を識別する通信識別情報とを取得する監視部71と、データをWebサーバに送信する送信コマンドが検出されると、送信対象となるデータを取得するデータ取得部73と、通信先情報と通信識別情報とに基づいて、ブラウジング部57に代わってデータを送信するデータ送信部75と、データ送信部75がデータの送信を終了する前に、Webサーバに代わって、ブラウジング部57にアップロードの完了を示すアップロード完了信号をダミー信号として出力するダミー信号出力部77と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、画像処理装置、アップロード方法およびアップロードプログラムに関し、特にサーバに画像をアップロード可能な画像処理装置、その画像処理装置で実行されるアップロード方法およびアップロードプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
複合機(以下「MFP」という)で代表される情報処理装置は、ブラウジングプログラムがインストールされているものがある。MFPでブラウザを機能させる場合、サーバからファイルアップロード用のウェブ(Web)ページを受信し、受信されたWebページで指定された送信先にデータを送信する技術が知られている。例えば、特開2007−189648号公報には、ネットワーク上のサーバと双方向通信するための通信手段と、インターネットブラウザのファイルアップロード機能を用いて画像データファイルをいずれかの前記サーバに前記通信手段で送信するためのコンテンツを当該インターネットブラウザで表示する表示手段と、前記表示手段の表示内容の操作に応じて取り込んだ任意の画像から、いずれかの前記サーバに送信する前記画像データファイルを作成するファイル作成手段と、を備え、前記表示手段は、前記表示内容として、ファイルを送信するための“送信ボタン”を表示し、前記ファイル作成手段は、前記“送信ボタン”の押し下げ操作を認知して作動することを特徴とする情報処理装置が記載されている。
【0003】
しかしながら、MFPでブラウザ機能を実行中は、MFPが有する他の基本機能であるスキャン機能、コピー機能、プリント機能、ファクシミリ送受信機能などを実行させることができないといった問題がある。例えば、あるユーザがMFPにブラウザ機能を実行させ、データをアップロード中は、他の基本機能をMFPに実行させることができない。このため、データのアップロードに長時間を要する場合には、MFPを使用できない時間が長くなり、MFPを有効に稼動させることができないといった問題があった。
【特許文献1】特開2007−189648号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の1つは、Webサーバとの通信によりジョブが実行できなくなる期間を短くした画像処理装置を提供することである。
【0005】
この発明の他の目的の1つは、Webサーバとの通信によりジョブが実行できなくなる期間を短くしたアップロード方法を提供することである。
【0006】
この発明の他の目的の1つは、Webサーバとの通信によりジョブが実行できなくなる期間を短くしたアップロードプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した目的を達成するために、この発明のある局面によれば、画像処理装置は、スキャン、プリント、コピーおよびファクシミリ送受信の少なくとも1つを実行可能な画像処理装置であって、外部の装置と通信する通信手段と、ユーザとのインターフェースとなるインターフェース手段と、インターフェース手段により受け付けられた操作に従って、スキャンジョブ、プリントジョブ、コピージョブおよびファクシミリ送受信ジョブの少なくとも1つを実行するジョブ実行手段と、インターフェース手段により受け付けられた操作に従って、通信手段を介してWebサーバと通信するブラウジング手段と、ブラウジング手段とWebサーバとの間の通信を監視し、Webサーバを特定する通信先情報と、ブラウジング手段とWebサーバとの間の通信を識別する通信識別情報とを取得する監視手段と、監視手段によりジョブ実行手段が出力する画像をWebサーバに送信するアップロードコマンドが検出されることに応じて、アップロードコマンドに基づいて送信対象となる画像を取得するデータ取得手段と、取得された通信先情報と通信識別情報とに基づいて、ブラウジング手段に代わってWebサーバに取得された画像を送信する画像送信手段と、画像送信手段が画像の送信を終了する前に、Webサーバに代わって、ブラウジング手段にアップロードの完了を示す完了信号をダミー信号として出力するダミー信号出力手段と、を備える。
【0008】
この局面に従えば、画像をWebサーバに送信するアップロードコマンドが検出されると、アップロードコマンドに基づいて送信対象となる画像が取得され、Webサーバを特定する通信先情報と、ブラウジング手段とWebサーバとの間の通信を識別する通信識別情報とに基づいて、ブラウジング手段に代わってWebサーバに取得された画像が送信され、画像の送信を終了する前に、Webサーバに代わって、ブラウジング手段にアップロードの完了を示す完了信号がダミー信号として出力される。このため、ブラウジング手段がWebサーバと通信する時間を短くすることができるので、ジョブ実行手段がジョブを実行する時間をできるだけ長くすることができる。その結果、Webサーバとの通信によりジョブが実行できなくなる期間を短くした画像処理装置を提供することができる。
【0009】
好ましくは、ブラウジング手段は、Webサーバと通信したときにWebサーバとの間で取り決められた通信識別情報を、完了信号が入力された後に破棄する破棄手段を、さらに含む。
【0010】
好ましくは、画像送信手段による画像の送信が終了するまで、ブラウジング手段によるWebサーバとの間の通信を禁止する禁止手段を、さらに含む。
【0011】
好ましくは、画像送信手段による画像の送信中は表示手段に通信中であることを示すメッセージを表示する警告手段を、さらに含む。
【0012】
好ましくは、受け付けられた操作に基づいて、操作者を認証する認証手段をさらに備え、認証手段により認証された操作者がインターフェース手段に入力する操作に基づいてWebサーバと通信したときにWebサーバとの間で取り決められた通信識別情報は、認証された操作者ごとにWebサーバにより決定される。
【0013】
好ましくは、画像送信手段は、監視手段により、Webサーバとブラウジング手段との間の通信で用いられる証明書情報および/または暗号化方式が検出される場合、検出された証明書情報および/または暗号化方式を用いて、ブラウジング手段に代わってWebサーバに取得された画像を送信する。
【0014】
好ましくは、原稿を読み取って、原稿画像を出力する原稿読取手段を、さらに備え、ジョブ実行手段は、原稿読取手段が出力する画像を取得する。
【0015】
好ましくは、画像を記憶する記憶手段を、さらに備え、ジョブ実行手段は、記憶手段に記憶された画像を取得する。
【0016】
好ましくは、画像を用紙上に画像形成する画像形成手段を、さらに備える。
【0017】
好ましくは、ジョブ実行手段が実行するジョブは、画像入出力ジョブをさらに含む。
【0018】
好ましくは、通信識別情報は、セッション識別情報またはクッキーである。
【0019】
この発明の他の局面によれば、アップロード方法は、スキャン、プリント、コピーおよびファクシミリ送受信の少なくとも1つを実行可能な画像処理装置で実行されるアップロード方法であって、画像処理装置は、外部の装置と通信する通信手段と、ユーザとのインターフェースとなるインターフェース手段と、を備え、アップロード方法は、インターフェース手段により受け付けられた操作に従って、スキャンジョブ、プリントジョブ、コピージョブおよびファクシミリ送受信ジョブの少なくとも1つのジョブを実行するジョブ実行ステップと、ブラウジングプログラムを実行することにより形成され、インターフェース手段により受け付けられた操作に従ってWebサーバと通信するブラウジングタスクとWebサーバとの間の通信を監視し、Webサーバを特定する通信先情報と、ブラウジングタスクとWebサーバとの間の通信を識別する通信識別情報とを取得する監視ステップと、監視ステップにおいて、ジョブを実行するステップにおいてジョブが実行されて出力される画像をWebサーバに送信するアップロードコマンドが検出されることに応じて、アップロードコマンドに基づいて送信対象となる画像を取得する取得ステップと、取得された通信先情報と通信識別情報とに基づいて、ブラウジングタスクに代わってWebサーバに取得された画像を送信する画像送信ステップと、画像送信ステップにおいて、画像の送信が終了する前に、Webサーバに代わってブラウジングタスクに送信完了信号をダミー信号として出力するダミー信号出力ステップと、を画像処理装置に実行させる。
【0020】
この局面に従えば、Webサーバとの通信によりジョブが実行できなくなる期間を短くしたアップロード方法を提供することができる。
【0021】
この発明のさらに他の局面によれば、アップロードプログラムは、スキャン、プリント、コピーおよびファクシミリ送受信の少なくとも1つを実行可能な画像処理装置を制御するコンピュータで実行されるアップロードプログラムであって、画像処理装置は、外部の装置と通信する通信手段と、ユーザとのインターフェースとなるインターフェース手段と、インターフェース手段により受け付けられた操作に従って、スキャンジョブ、プリントジョブ、コピージョブおよびファクシミリ送受信ジョブの少なくとも1つを実行するジョブ実行手段と、を備え、アップロードプログラムは、ブラウジングプログラムを実行するブラウジングタスクとWebサーバとの間の通信を監視し、Webサーバを特定する通信先情報と、ブラウジングタスクとWebサーバとの間の通信を識別する通信識別情報とを取得する監視ステップと、監視ステップにおいて、ジョブ実行手段が出力する画像をWebサーバに送信するアップロードコマンドが検出されることに応じて、アップロードコマンドに基づいて送信対象となる画像を取得する取得ステップと、取得された通信先情報と通信識別情報とに基づいて、ブラウジングタスクに代わってWebサーバに取得された画像を送信する画像送信ステップと、画像送信ステップにおいて、画像の送信が終了する前に、Webサーバに代わってブラウジングタスクに送信完了信号をダミー信号として出力するダミー信号出力ステップと、をコンピュータに実行させる。
【0022】
この局面に従えば、Webサーバとの通信によりジョブが実行できなくなる期間を短くしたアップロードプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の実施の形態における情報処理システムの全体概要を示す図である。
【図2】MFPの外観を示す斜視図である。
【図3】MFPのハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
【図4】操作パネルの一例を示す平面図である。
【図5】MFPが備えるCPUの機能の概要の一例を示すブロック図である。
【図6】アップロード画面の一例を示す図である。
【図7】MFPおよびWebサーバで実行される処理の流れの一例を示すタイムチャートである。
【図8】第2の実施の形態におけるMFPが備えるCPUの機能の概要の一例を示すブロック図である。
【図9】第2の実施の形態におけるMFPおよびWebサーバで実行される処理の流れの一例を示すタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0025】
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の実施の形態における情報処理システムの全体概要を示す図である。図1を参照して、情報処理システム1は、ネットワーク2に接続された複合機(Multi Function Peripheral)(以下、「MFP」という)100と、PC200と、インターネット3に接続されたWebサーバ7,7Aと、を含む。MFP100は、情報処理装置の一例であり、スキャナ機能、プリンタ機能、コピー機能、ファクシミリ機能等の複数の機能を備える。
【0026】
ネットワーク2は、ローカルエリアネットワーク(LAN)であり、ゲートウェイを介してインターネット3に接続されている。このため、MFP100は、インターネット3に接続されたWebサーバ7,7Aと通信可能である。MFP100と、Webサーバ7,7Aとの間の通信は、特に限定するものではないが、HTTP(HyperText Transfer Protocol)の通信プロトコルで通信する。なお、ネットワーク2は、LANに限らず、インターネット、ワイドエリアネットワーク(WAN)、公衆交換電話網等であってもよい。
【0027】
MFP100は、ブラウジングプログラムを実行可能であり、ブラウザ機能を有する。例えば、MFP100は、ユーザによりWebサーバ7が記憶するウェブ(Web)ページのURL(Uniform Resource Locator)が指定されると、Webサーバ7にURLで特定されるWebページの送信を要求し、Webサーバ7が送信するWebページを受信し、表示する。ここで、Webページは、HTML(HyperText Markup Language)またはXML(Extensible Markup Language)等のマークアップ言語で記述されたテキストデータである。以下、MFP100がWebベージを受信し、表示する処理をブラウジング処理という。
【0028】
Webサーバ7,7Aそれぞれは、Webブラウザとして機能するMFP100からの要求に応じて、WebページをMFP100に送信する。Webサーバ7,7Aが送信するWebページは、画像を送信するための送信先情報を含み、その送信先情報に基づいて画像を送信するコマンドを含む。送信先情報は、Webサーバ7,7AのうちWebページを送信したものを特定するためのURLを含んでいてもよいし、別のファイルサーバを特定するためのURLを含んでもよい。さらに、Webサーバ7,7Aそれぞれは、CGI(Common Gateway Interface)を有しており、Webブラウザとして機能するMFP100からの要求に応じて、アプリケーションプログラムを起動する。ここでは、Webサーバ7,7Aそれぞれが、ファイルサーバとして機能し、MFP100からの要求に応じて、MFP100が送信する画像を受信し、受信された画像を記憶するアプリケーションプログラムを起動する場合を例に説明する。
【0029】
図2は、MFPの外観を示す斜視図である。図2を参照して、MFP100は、操作パネル9と、自動原稿搬送装置(ADF)10と、原稿読取部20と、画像形成部30と、給紙部40と、を含む。
【0030】
ADF10は、原稿給紙トレイ11上にセットされた複数枚の原稿を1枚ずつ自動的に原稿読取部20のプラテンガラス上に設定された所定の原稿読取位置まで搬送し、原稿読取部20により原稿画像が読み取られた原稿を原稿排紙トレイ上に排出する。原稿読取部20は、原稿読取位置に搬送されてきた原稿に光を照射する光源と、原稿で反射した光を受光する光電変換素子とを含み、原稿のサイズに応じた原稿画像を走査する。光電変換素子は、受光した光を電気信号である画像データに変換して、メモリに記憶する、または画像形成部30に出力する。
【0031】
画像形成部30は、周知の電子写真方式により画像を形成するものであって、原稿読取部20から入力される画像データにシェーディング補正などの各種の画像処理を施し、画像処理後の画像に基づいて、給紙部40により搬送される用紙に画像を形成する。給紙部40は、給紙トレイに収納された用紙を画像形成部30に搬送する。
【0032】
図3は、MFPのハードウエア構成の一例を示すブロック図である。図3を参照して、MFP100は、メイン回路101と、ADF10と、原稿読取部20と、画像形成部30と、給紙部40と、ユーザインターフェースとしての操作パネル9と、を含む。
【0033】
メイン回路101は、CPU111と、通信インターフェース(I/F)部112と、ROM(Read Only Memory)113と、RAM(Random Access Memory)114と、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)115と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)116と、ファクシミリ部117と、ネットワークI/F118と、CD(Compact Disk)−ROM119Aが装着される外部記憶装置119とを含む。CPU111は、ADF10、原稿読取部20、画像形成部30、給紙部40および操作パネル9と接続され、MFP100の全体を制御する。
【0034】
ROM113は、CPU111が実行するプログラム、およびそのプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。RAM114は、CPU111がプログラムを実行する際の作業領域として用いられる。
【0035】
通信I/F部112は、MFP100を他の装置とシリアル通信ケーブルで接続するためのインターフェースである。なお、接続形態は、有線であっても無線であってもよい。
【0036】
ファクシミリ部117は、公衆交換電話網(PSTN)に接続され、PSTNにファクシミリデータを送信する、またはPSTNからファクシミリデータを受信する。ファクシミリ部117は、受信したファクシミリデータを、HDD116に記憶する、または画像形成部30に出力する。画像形成部30は、ファクシミリ部117により受信されたファクシミリデータを用紙に印刷する。また、ファクシミリ部117は、HDD116に記憶されたデータをファクシミリデータに変換して、PSTNに接続されたファクシミリ装置に送信する。
【0037】
ネットワークI/F118は、MFP100をネットワーク2に接続するためのインターフェースである。CPU111は、ネットワークI/F118を介してインターネット3に接続されたWebサーバ7,7Aと通信可能である。
【0038】
外部記憶装置119は、CD−ROM119Aが装着される。CPU111は、外部記憶装置119を介してCD−ROM119Aにアクセス可能であり、CD−ROM119Aに記憶されたプログラムをRAM114にロードして実行可能である。なお、CPU111が実行するプログラムは、CD−ROM119Aに記憶されたプログラムに限られず、他の記憶媒体に記憶されたプログラムでもよく、HDD116に記憶されたプログラムであってもよく、さらに、ネットワークI/F118を介してネットワーク2に接続された他のコンピュータによりHDD116に書き込みされたプログラムであってもよい。
【0039】
なお、プログラムを記憶する記憶媒体としては、CD−ROM119Aに限られず、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)などの半導体メモリでもよい。
【0040】
ここでいうプログラムは、CPU111が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0041】
操作パネル9は、MFP100の上面に設けられ、表示部103と操作部105とを含む。図4は、操作パネルの一例を示す平面図である。図4を参照して、操作パネル9は、表示部103と、操作部105とを含む。表示部103は、液晶表示装置、有機ELD(Electroluminescence Display)等の表示装置であり、ユーザに対する指示メニューや取得した表示データに関する情報等を表示する。
【0042】
操作部105は、ユーザの操作を受け付け、受け付けられた操作をCPU111に出力する。操作部105は、表示部103の上に重畳して配置されたタッチパネル105Aと、ブラウジング処理の実行を指示する操作が割り当てられたブラウザキー105Bと、スキャン処理の実行を指示する操作が割り当てられたスキャンキー105Cと、コピー処理の実行を指示する操作が割り当てられたコピーキー105Dと、テンキー105Eと、入力内容をキャンセルするためのクリアキー105Fと、スタートキー105Gと、を含む。タッチパネル105Aは、透明な部材からなり、表示部103に重畳して配置される。タッチパネル105Aは、ユーザがタッチパネル105Aを指で触れると、触れられた位置を指示位置として検出し、CPU111に出力する。
【0043】
図5は、MFPが備えるCPUの機能の概要の一例を示すブロック図である。図5に示すCPU111の機能は、CPU111がROM113、EEPROM115、HDD116またはCD−ROM119Aに記憶されたブラウジングプログラムおよびアップロードプログラムを実行することにより実現される。
【0044】
図5を参照して、CPU111は、MFP100を操作するユーザを認証するユーザ認証部51と、ジョブを実行するジョブ実行部53と、操作パネル9を制御するパネル制御部55と、ブラウジング部57と、代理送信部59と、ネットワークI/F118を制御する通信制御部61と、を含む。ブラウジング部57は、CPU111が、ROM113、HDD116またはCD−ROM119Aに記憶されたブラウジングプログラムを実行することにより、CPU111に形成される機能である。ジョブ実行部53、パネル制御部55、および通信制御部61は、CPU111がMFP100にインストールされた基本プログラムであるファームウェアを実行することにより、CPU111に形成される機能である。代理送信部59は、CPU111が、ROM113、HDD116またはCD−ROM119Aに記憶されたアップロードプログラムを実行することにより、CPU111に形成される機能である。
【0045】
ユーザ認証部51は、パネル制御部55とデータを入出力し、認証画面を表示部103に表示させ、ユーザが操作部105に入力するユーザIDとパスワードを受け付ける。例えば、MFP100の使用が予め許可されたユーザのユーザIDとパスワードとの組がEEPROM115に記憶されており、ユーザ認証部51は、受け付けられたユーザIDとパスワードの組と同じ組が、EEPROM115に記憶されていれば、ユーザを認証してログインを許可し、記憶されていなければユーザを認証せず、ログインを許可しない。ユーザ認証部51は、ユーザを認証する場合、ジョブ実行部53およびブラウジング部57にユーザIDを出力する。ジョブ実行部53およびブラウジング部57は、ユーザ認証部51からユーザIDが入力された後は、ユーザがログアウトするまでの間、パネル制御部55が制御する操作部105に入力される操作をログインユーザが入力した操作として取り扱う。
【0046】
ジョブ実行部53は、ADF10、原稿読取部20、画像形成部30、給紙部40およびHDD116を制御し、ジョブを実行する。ジョブは、MFP100が備える機能を実現する処理であり、スキャナ機能を実行するためのスキャンジョブ、プリンタ機能を実行するためのプリントジョブ、コピー機能を実行するためのコピージョブ、ファクシミリ機能を実行するためのファクシミリ送受信ジョブ、画像管理機能を実行するための画像入出力ジョブを含む。画像入出力ジョブは、上記スキャン、プリント、コピー、ファクシミリ機能以外で、HDD116に記憶されている画像を読み出す画像読出ジョブ、およびHDD116に画像を書き込む画像書込ジョブを含む。ジョブ実行部53は、パネル制御部55またはブラウジング部57から入力されるジョブを実行させる指令に基づいて、ジョブを実行する。
【0047】
パネル制御部55は、操作パネル9を制御する。具体的には、表示部103の表示を制御するとともに、操作部105に入力される操作を受け付ける。パネル制御部55は、表示部103に操作画面を表示し、ユーザがジョブを実行させる操作を操作部105に入力すれば、ジョブを実行させる指令をジョブ実行部53に出力する。また、パネル制御部55は、ブラウジング部57から入力されるWebページを表示部103に表示させ、ユーザがWebページに従って入力する操作を操作部105に入力すると、入力された操作をブラウジング部57に出力する。したがって、操作パネル9は、ユーザがブラウジング部57およびジョブ実行部53に処理を実行させるためのユーザインターフェースとして機能する。また、ユーザが操作パネル9に、ブラウジング部57に対する操作を入力している間は、ジョブ実行部52に操作を入力することはできず、逆に、ユーザが操作パネル9にジョブ実行部52に対する操作を入力している間は、ブラウジング部57に操作を入力することはできない。
【0048】
通信制御部61は、ネットワークI/F118を制御し、CPU111をネットワーク2に接続する。
【0049】
ブラウジング部57は、通信制御部61を介してWebサーバ7,7Aと通信する。ブラウジング部57は、ユーザが操作部105にWebページのネットワークアドレスを入力すると、入力されたネットワークアドレスをパネル制御部55から受け付け、ユーザにより入力されたネットワークアドレスで特定されるWebページを取得する。ここでは、ユーザがWebサーバ7に記憶されたWebページであって、画像をWebサーバ7にアップロードするためのアップロード画面に割り当てられたネットワークアドレスを入力する場合を例に説明する。ネットワークアドレスは、Webサーバ7を特定するための情報と、Webサーバ7に記憶されたアップロード画面を識別するための情報とを含む。ここでは、ネットワークアドレスとしてURLを用いている。
【0050】
具体的には、ブラウジング部57は、ユーザにより入力されたURLで特定されるアップロード画面の送信を、Webサーバ7に要求するために、アップロード画面のネットワークアドレスを含む要求コマンドを通信制御部61を介して、ネットワーク2に接続されたWebサーバ7に送信する。要求コマンドは、例えば、HTTPの通信プロトコルにおけるGETコマンドまたはPOSTコマンドである。
【0051】
通信制御部61は、ブラウジング部57から要求コマンドが入力されると、ネットワークI/F118を制御して、ネットワーク2に接続されたWebサーバ7に要求コマンドを送信する。要求コマンドを受信するWebサーバ7は、要求コマンドに含まれるURLで特定されるアップロード画面をMFP100に返信するので、通信制御部61は、ネットワークI/F118が受信するアップロード画面を取得する。Webサーバ7は、アップロード画面を返信する際に、要求コマンドを送信してきたMFP100のタスク、ここではブラウジング部57との間の通信を識別するための通信識別情報をアップロード画面とともに送信するので、通信制御部61は、アップロード画面とともに受信される通信識別情報をブラウジング部57に出力する。これにより、ブラウジング部57とWebサーバ7との間の通信が、通信識別情報によって識別される。また、この通信識別情報は、ここではWebサーバ7により決定されるものである。
【0052】
以降、ブラウジング部57は、Webサーバ7との間で通信する場合は、通信識別情報を用いてデータを送受信する。具体的には、送信するデータに通信識別情報を付加し、通信識別情報が付加されたデータを受信する。通信識別情報は、MFP100とWebサーバとの間に確立された通信セッションを識別するためセッション識別情報であってもよいし、Webサーバ7が送信するクッキー(Cookie)であってもよい。
【0053】
ブラウジング部57は、アップロード画面を、通信制御部61を介してWebサーバ7から受信すると、アップロード画面をパネル制御部55に出力する。パネル制御部55は、ブラウジング部57から入力されるアップロード画面を表示部103に表示する。これにより、ユーザは、Webページであるアップロード画面を閲覧することができる。
【0054】
図6は、アップロード画面の一例を示す図である。図6を参照して、アップロード画面201は、「スキャン送信」の文字が表されたボタン203と、「画像送信」の文字が表されたボタン205と、「参照」の文字が表されたボタン207と、画像のファイル名をフルパスで表示する領域209と、を含む。
【0055】
図5に戻って、パネル制御部55は、アップロード画面201を表示部103に表示している段階で、ユーザがアップロード画面201に含まれるボタン203を指示する操作を操作部105に入力すると、ボタン203が指示されたことを示す信号をブラウジング部57に出力する。
【0056】
パネル制御部55は、アップロード画面201を表示部103に表示している段階で、ユーザがボタン207を指示する操作を操作部105に入力すると、HDD116に記憶されている画像のファイル名の一覧リストを表示部103に、アップロード画面201に重畳して表示する。パネル制御部55は、ファイル名の一覧リストを表示部103に表示している段階で、ユーザがファイル名を指示する操作を操作部105に入力すると、ファイル名の一覧リストを表示部103から消去し、指示されたファイル名をアップロード画面201の領域209に表示する。パネル制御部55は、アップロード画面201を表示部103に表示している段階で、ユーザがボタン205を指示する操作を操作部105に入力すると、領域209に表示されたファイル名とボタン205が指示されたことを示す信号とをブラウジング部57に出力する。
【0057】
ブラウジング部57は、指令出力部63と、送信依頼部65と、廃棄部67と、を含む。指令出力部63は、Webサーバ7から受信されたアップロード画面201をパネル制御部55に出力した後に、パネル制御部55からボタン203が指示されたことを示す信号が入力されると、スキャンジョブを生成し、ジョブ実行部53に出力する。スキャンジョブは、原稿読取部20に原稿の画像を読み取らせる処理である。
【0058】
ジョブ実行部53は、ブラウジング部57からスキャンジョブが入力されると、原稿読取部20に原稿の画像を読み取らせ、原稿読取部20が出力する原稿画像を、RAM114に記憶する。ジョブ実行部53は、原稿読取部20による読み取りが完了すると、ジョブ実行完了信号を、RAM114に記憶した原稿画像のファイル名とともにブラウジング部57に出力する。
【0059】
また、指令出力部63は、Webサーバ7から受信されたアップロード画面201をパネル制御部55に出力した後に、パネル制御部55からファイル名とボタン205が指示されたことを示す信号が入力されると、画像読出ジョブを生成し、ジョブ実行部53に出力する。画像読出ジョブは、パネル制御部55から入力されるファイル名を含む。画像読出ジョブは、HDD116に記憶された画像のうちからファイル名で特定される画像を読み出す処理である。
【0060】
ジョブ実行部53は、ブラウジング部57から画像読出ジョブが入力されると、HDD116から読出指令に含まれるファイル名で特定される画像を読み出し、読み出した画像をRAM114に記憶する。ジョブ実行部53は、HDD116から画像の読み出が完了すると、画像読出ジョブの実行が完了したことを示すジョブ実行完了信号を、RAM114に記憶した画像のファイル名とともにブラウジング部57に出力する。
【0061】
送信依頼部65は、ジョブ実行部53からジョブ実行完了信号とファイル名とが入力されると、ファイル名で特定される画像をWebサーバ7に送信するために、アップロードコマンドを、代理そう深部59に出力する。アップロードコマンドは、ここでは、ファイル転送プロトコル(FTP)の通信プロトコルに従ったコマンドであり、RAM114に記憶された画像を識別するためのファイル名を含む。
【0062】
代理送信部59は、ブラウジング部57と、通信制御部61との間に設けられる。代理送信部59は、監視部71と、画像取得部73と、画像送信部75と、ダミー信号出力部77と、を含む。監視部71は、ブラウジング部57と通信制御部61との間のデータの入出力を監視する。監視部71は、ブラウジング部57が出力する要求コマンドに含まれるURLに基づいて、要求コマンドの送信先を特定するための送信先情報を取得する。さらに、通信制御部61が要求コマンドの送信に応じて、Webサーバ7からアップロード画面を受信する際に、Webサーバ7からアップロード画面とともに受信する通信識別情報を通信制御部61から取得する。さらに、監視部71は、ブラウジング部57から予め定められたアップロードコマンドが入力されると、アップロードコマンドを画像取得部73および画像送信部75に出力し、通信識別情報をダミー信号出力部77に出力する。
【0063】
画像取得部73は、監視部71からアップロードコマンドが入力されると、アップロードコマンドに含まれるファイル名で特定される送信対象の画像をRAM114から取得する。スキャン送信の場合には、原稿画像であり、画像送信の場合にはHDD116に記憶された画像のうちからユーザにより選択された画像である。画像取得部73は、取得された画像を画像送信部75に出力する。
【0064】
画像送信部75は、監視部71からアップロードコマンドが入力されると、アップロードコマンドを通信制御部61に出力する。これにより、Webサーバ7にブラウジング部57が出力するアップロードコマンドが送信され、画像送信部75がブラウジング部57に代わって、画像を送信するために通信制御部61との間で実行する処理を実行する。換言すれば、ブラウジング部57がWebサーバ7に画像を送信する処理を、画像送信部75がブラウジング部57に代わって実行する。一方、通信制御部61においては、画像送信部75との間で入出力するデータは、通信識別情報が含まれるため、ブラウジング部57との間で入出力しているものと判断する。また、Webサーバ7は、通信制御部61がネットワークI/F118から送信するデータを受信するが、この画像は、通信識別情報を含むので、ブラウジング部57から送信されたデータと判断する。
【0065】
さらに、監視部71は、Webサーバ7とブラウジング部57との間の通信で用いられる証明書情報および/または暗号化方式を検出する場合、監視部71は、画像送信部75に検出された証明書情報および/または暗号化方式を出力する。画像送信部75は、監視部71から証明書情報および/または暗号化方式が入力される場合、入力された証明書情報および/または暗号化方式を用いて、ブラウジング部57に代わってWebサーバ7に取得された画像を送信する。
【0066】
Webサーバ7は、画像のアップロードが完了した場合に、ブラウジング部57に、アップロード完了信号を送信する。画像送信部75は、ネットワークI/F118がアップロード完了信号を受信すると、通信制御部61からアップロード完了信号を受信する。
【0067】
ダミー信号出力部77は、監視部71から通信識別情報が入力され、画像送信部75による画像の送信が開始されると、通信識別情報に基づいて、ブラウジング部57にアップロード完了信号を出力する。なお、ダミー信号出力部77は、監視部71から通信識別情報が入力され、画像送信部75によりアップロードコマンドが通信制御部61に出力された後であれば、画像の送信が開始される前であってもよい。アップロード完了信号は、Webサーバ7が、画像のアップロードが完了した場合に、MFP100に送信する信号と同じである。このため、ブラウジング部57においては、ダミー信号出力部77から入力されるアップロード完了信号を、Webサーバ7から送信されたものと判断する。ダミー信号出力部77は、監視部71から通信識別情報が入力されると、アップロード完了信号をブラウジング部57に出力するので、ダミー信号出力部77がアップロード完了信号を送信するタイミングは、画像送信部75による画像のWebサーバ7への送信が完了する前である。
【0068】
ブラウジング部57が備える廃棄部67は、ダミー信号出力部77からアップロード完了信号が入力されると、Webサーバ7から受信された通信識別情報を廃棄する。これにより、ブラウジング部57において、Webサーバ7との間で確立された通信セッションを切断する。このため、ブラウジング部57は、次に新たなURLがユーザにより入力されると、そのURLに基づいて、新たな通信セッションを確立して、Webサーバ7,7Aと通信し、新たなWebページを受信し、表示することができる。例えば、別のユーザが、先のユーザが入力したアップロード画面のURLと同じURLを入力したとしても、別の通信セッションによって、Webサーバ7と通信し、アップロード画面を表示部103に表示する。このため、通信セッションが異なるので、先のユーザがアップロードした画像が、表示部103に表示されることがなく、機密性を確保することができる。
【0069】
なお、ここでは、ブラウジング部57がアップロードコマンドを代理送信部59に出力し、代理送信部59がWebサーバ7にアップロードコマンドを送信する例を示したが、ブラウジング部57がアップロードコマンドを通信制御部61を介してWebサーバ7に送信するようにし、代理送信部59が、アップロードコマンドを検出し、代理送信部59がブラウジング部57に代わって、画像をWebサーバ7に送信する処理を実行するようにしてもよい。
【0070】
この場合、送信依頼部65が、ジョブ実行部53からジョブ実行完了信号とファイル名とが入力されると、ファイル名で特定される画像をWebサーバ7に送信するために、アップロードコマンドを、通信制御部61を介してネットワーク2に接続されたWebサーバ7に送信する。監視部71は、ブラウジング部57から予め定められたアップロードコマンドが通信制御部61に出力されたことを検出すると、アップロードコマンドを画像取得部73に出力し、送信先情報と通信識別情報とを画像送信部75に出力し、通信識別情報をダミー信号出力部77に出力する。さらに、画像送信部75は、監視部71から入力される送信先情報および通信識別情報と、画像取得部73から入力される画像との組を通信制御部61に出力する。これにより、ブラウジング部57が、アップロードコマンドを出力した後に、Webサーバ7に画像を送信するために通信制御部61との間で実行する処理を、画像送信部75がブラウジング部57に代わって実行する。換言すれば、ブラウジング部57がWebサーバ7に画像を送信する処理を、画像送信部75がブラウジング部57に代わって実行する。一方、通信制御部61においては、画像送信部75との間で入出力するデータは、通信識別情報が含まれるため、ブラウジング部57との間で入出力しているものと判断する。また、Webサーバ7は、通信制御部61がネットワークI/F118から送信するデータを受信するが、この画像は、通信識別情報を含むので、ブラウジング部57から送信されたデータと判断する。
【0071】
図7は、MFPおよびWebサーバで実行される処理の流れの一例を示すタイムチャートである。MFP100で実行される処理は、MFP100が備えるCPU111が有するジョブ実行部53、ブラウジング部57および代理送信部59がそれぞれ実行する処理を示している。ジョブ実行部53、ブラウジング部57および代理送信部59がそれぞれ実行する処理それぞれが実行する処理は、CPU111がROM113、EEPROM115、HDD116またはCD−ROM119Aに記憶されたアップロードプログラムおよびブラウジングプログラムを実行することにより、CPU111により実行される処理である。
【0072】
図7を参照して、ブラウジング部57は、Webページを要求する(S01)。具体的には、WebページのURLを含む要求コマンドをWebサーバ7に送信する。例えば、操作部105が備えるブラウザキー105Bが押下され、WebページのURLが操作部105に入力されると、そのURLを含む要求コマンドを、Webサーバ7に送信する。
【0073】
ブラウジング部57により出力される要求コマンドは、通信制御部61を介してWebサーバ7に送信される。
【0074】
代理送信部59は、ブラウジング部57が通信制御部61に出力する要求コマンドを検出し(ステップS51)、要求コマンドの要求先の装置を識別するための通信先情報を取得する(ステップS52)。ここでは、要求コマンドに含まれるURLに基づいて通信先情報を取得する。
【0075】
Webサーバ7は、要求コマンドを受信すると、WebページをMFP100に返信するので、通信制御部61がWebページを受信する。代理送信部59は、Webサーバ7が送信するWebページを、通信制御部61が受信を検出し(ステップS53)、通信識別情報を取得する(ステップS54)。Webページとともに受信されるセッション識別情報またはクッキーを通信識別情報として取得する。
【0076】
一方、要求コマンドを出力したブラウジング部57は、通信制御部61が受信するWebページが通信制御部61から入力され(ステップS02)、Webページとともに受信される通信識別情報を一時記憶する(ステップS03)。通信識別情報は、セッション識別情報またはクッキーである。
【0077】
そして、アップロード指示を受け付けると、アップロードする対象として指定された指定画像を取得するためのジョブを生成し、生成下ジョブをジョブ実行部53に出力する(ステップS04)。アップロード指示は、例えば、Webページとして図6に示したアップロード画面201が受信される場合に、そのアップロード画面201に含まれ、FTP等の通信プロトコルのファイル転送コマンドが関連付けられたボタン203またはボタン205が押下されると、入力される指示である。例えば、指定画像がスキャン画像の場合には、原稿を読み取るスキャンジョブを生成し、ジョブ実行部53に出力する。また、指定画像が、HDD116に記憶された画像の場合は、HDD116に記憶された画像のうちからファイル名で特定される画像を読み出す画像読出を生成し、ジョブ実行部53に出力する。
【0078】
ジョブ実行部53は、ジョブの実行を完了すると、ジョブ実行完了信号を出力するので、ブラウジング部57は、ジョブ実行部53が出力するジョブ実行完了信号が入力されると(ステップS05)、アップロードコマンドを通信制御部61に出力する(ステップS06)。アップロードコマンドは、Webサーバ7にネットワークI/F118を介して送信されるコマンドであるが、代理送信部59に入力される(ステップS55)。
【0079】
代理送信部59は、ステップS55において、アップロードコマンドを検出すると、ジョブ実行部53から画像を取得する(ステップS56)。アップロードコマンドに含まれるファイル名に基づいて画像を取得する。
【0080】
そして、次のステップS57においては、ステップS55において検出されたアップロードコマンドを、ブラウジング部57に代わって通信制御部61に出力する。これにより、ブラウジング部57が出力したアップロードコマンドが、Webサーバ7に通信制御部61を介して送信される。アップロードコマンドは、ジョブ実行部53が出力する画像をWebサーバ7にアップロードするコマンドである。次のステップS58においては、ブラウジング部57に代わって通信制御部61を介して画像送信の送信を開始する。
【0081】
そして、ステップS52において取得された通信先情報およびステップS54において取得された通信識別情報を用いて、ブラウジング部57にアップロード完了信号を出力する(ステップS59)。アップロード完了信号は、Webサーバ7が、画像のアップロードが完了した場合に、MFP100に送信する信号と同じ信号である。そして、Webサーバ7が送信するアップロード完了信号を検出すると、画像送信終了をWebサーバ7に送信する(ステップS60でYES)。
【0082】
一方、ブラウジング部57は、代理送信部59が出力するアップロード完了信号を受信し(ステップS07)、ステップS05において一時記憶した通信識別情報を破棄し(ステップS08)、デフォルト画面を表示部103に表示する(ステップS09)。ステップS08において通信識別情報を破棄することにより、Webサーバ7との通信セッションが切断される。このため、ジョブ実行部53から出力される画像が、表示部103に表示されるのを防止することができる。
【0083】
以上説明したように第1の実施の形態におけるMFP100は、Webサーバ7と通信するネットワークI/F112と、ユーザとのインターフェースとなる操作パネル9と、操作パネル9により受け付けられた操作に従って、ジョブを実行するジョブ実行部53と、操作パネル9により受け付けられた操作に従って、ネットワークI/F118を介してWebサーバ7と通信するブラウジング部57と、ブラウジング部57とWebサーバ7との間に設けられた代理送信部59と、を備え。代理送信部59は、ブラウジング部57とWebサーバ7との間の通信を監視する監視部71と、監視部71により画像をWebサーバ7に送信するアップロードコマンドが検出されることに応じて、アップロードコマンドに基づいて送信対象となる画像を取得する画像取得部73と、監視部71により検出されたWebサーバ7を特定する通信先情報と、ブラウジング部57とWebサーバ7との間との間の通信を識別する通信識別情報とを用いて、ブラウジング部57に代わってWebサーバ7に取得された画像を送信する画像送信部75と、画像送信部75が画像の送信を終了する前に、Webサーバ7に代わって、ブラウジング部57にアップロードの完了を示すアップロード完了信号をダミー信号として出力するダミー信号出力部77と、を備える。
【0084】
このため、ブラウジング部57は、アップロード完了信号が入力されると、Webサーバ7との間の通信を終了するので、操作パネル9がブラウジング部57から開放されて、次の操作を受け付けることが可能となり、ジョブ実行部53が操作パネル9に入力される操作に従ってスキャン、プリント、コピー、ファクシミリ送受信等のジョブを実行することができる。したがって、ブラウジング部57がWebサーバ7と通信する時間を短くすることができるので、ジョブ実行部53がジョブを実行する時間をできるだけ長くすることができる。
【0085】
また、ブラウジング部57は、Webサーバと通信したときにWebサーバとの間で取り決められた通信識別情報を、アップロード完了信号が入力された後に破棄するので、アップロードコマンドでWebサーバに送信された画像が、ブラウジング部57によって再度表示されることがない。
【0086】
さらに、通信識別情報は、ユーザ認証部51によって認証された操作者が操作パネル9に入力する操作に基づいてWebサーバ7と通信したときにWebサーバ7との間で取り決められるので、次に認証されてログインしたユーザに、先にログインしたユーザがWebサーバ7にアップロードした画像が見られないようにすることができる。その結果、画像の機密が漏洩しないようにすることができる。
【0087】
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態におけるMFP100においては、ブラウジング部57が廃棄部67を備え、送信依頼部65がアップロードコマンドを送信した後に、代理送信部59からアップロード完了信号が入力されると、通信識別情報を破棄して、ブラウジング部57側で通信セッションを切断するようにした。第2の実施の形態においては、ブラウジング部57が通信識別情報を破棄することなく、通信セッションを維持するようにしたものである。情報処理システムの全体概要、MFP100のハードウエア構成は、第1の実施の形態において説明したのと同じなのでここでは説明を繰り返さない。
【0088】
図8は、第2の実施の形態におけるMFPが備えるCPUの機能の概要の一例を示すブロック図である。図8に示すCPU111の機能は、CPU111がROM113、EEPROM115、HDD116またはCD−ROM119Aに記憶されたブラウジングプログラムおよびアップロードプログラムを実行することにより実現される。
【0089】
図8を参照して、図5に示した機能と異なる点は、ブラウジング部57が、廃棄部67に代えて禁止部81および警告部83を備える点、代理送信部59がダミー信号出力部77に代えて、送信中信号出力部78および完了信号出力部79を備える点である。その他の機能は、図5に示した機能と同じなので、ここでは説明を繰り返さない。
【0090】
代理送信部59において、送信中信号出力部78は、監視部71からタスク識別情報が入力され、画像送信部75から送信開始信号が入力される。送信開始信号は、画像送信部75が画像の送信を開始すると出力する信号である。代理送信部59は、画像送信部75から送信開始信号が入力されると、通信識別情報に基づいて、ブラウジング部57に送信中信号を出力する。送信中信号は、画像送信部75が画像をWebサーバ7に送信中であり、ブラウジング部57とWebサーバ7との間で確立された通信セッションを使用中であることを示す信号である。
【0091】
完了信号出力部79は、監視部71からタスク識別情報が入力され、画像送信部75からアップロード完了信号が入力される。アップロード完了信号は、画像送信部75がデータの送信を完了し、Webサーバ7からアップロード完了信号を受信した時点で、出力する信号であり、Webサーバ7から受信されるアップロード完了信号と同じである。完了信号出力部79は、画像送信部75からアップロード完了信号が入力されると、通信識別情報に基づいて、画像送信部75から入力されるアップロード完了信号と同じアップロード完了信号をブラウジング部57に出力する。
【0092】
ブラウジング部57が備える禁止部81は、送信中信号出力部78から送信中信号が入力されてから、完了信号出力部79からアップロード完了信号が入力されるまで、ブラウジング部57と通信制御部61との間の通信を禁止する。これにより、画像送信部75がブラウジング部57とWebサーバ7との間で確立された通信セッションを用いて、Webサーバ7との間でデータを送受信することができる。
【0093】
ブラウジング部57が備える警告部83は、送信中信号出力部78から送信中信号が入力されてから、完了信号出力部79からアップロード完了信号が入力されるまで、パネル制御部55に警告メッセージを出力し、表示部103に警告メッセージを表示させる。警告メッセージは、例えば、「現在ブラジングできません。」などである。これにより、ユーザは、ブラウジングすることができないことを知ることができる。ただし、ブラウジング部57が通信できないだけであって、ユーザは、操作パネル9の操作部105に操作を入力することができ、例えば、ブラウジング部57を終了させることができ、また、ジョブ実行部53にプリントジョブ、コピージョブ、ファクシミリジョブおよび画像読出ジョブ等を実行させることができる。このため、ブラウジング部57により、通信セッションが占有されて、MFP100に、他のジョブを実行させることができなくなるのを、回避することができる。
【0094】
図9は、第2の実施の形態におけるMFPおよびWebサーバで実行される処理の流れの一例を示すタイムチャートである。図9を参照して、図7に示したタイムチャートと異なる点は、ブラウジング部57が実行する処理において、ステップS06とステップS07との間に、ステップS06AおよびステップS06Bが追加された点、ステップS08が削除された点、および代理送信部59が実行する処理において、ステップS59とステップS60との順番が逆になった点、ステップS58と、ステップS60との間にステップS58Aが追加された点である。その他の処理は、図7に示した処理と同じなので、ここでは説明を繰り返さない。
【0095】
代理送信部59は、ステップS58において画像の送信代行を開始すると、ブラウジング部57に送信中信号を出力する(ステップS58A)。そして、Webサーバ7が送信するアップロード完了信号を検出すると、画像送信終了をWebサーバ7に送信する(ステップS60でYES)。その後、アップロード完了信号をブラウジング部57に出力する(ステップS59)。
【0096】
一方、ブラウジング部57は、ステップS06において、アップロードコマンドを送信した後、ステップS06Aにおいて送信中信号が入力されると、警告メッセージを表示部103に表示する(ステップS06B)。これにより、ユーザにブラウジングすることができない状態であることを知らせることができる。そして、警告メッセージは、代理送信部59からアップロード完了信号が入力されるまで表示される。このため、代理送信部59がWebサーバ7にデータを送信している間、警告メッセージが表示部103に表示され、ブラウジング部57は、Webサーバ7との通信が禁止される。
【0097】
第2の実施の形態におけるMFP100は、画像送信部75によるデータの送信が終了するまで、ブラウジング部57によるWebサーバ7との間の通信を禁止する禁止部81を、備えるので、ブラウジング部57による画像送信処理と、画像送信部75による画像送信処理とが同時に実行されないようにすることができる。
【0098】
また、画像送信部75によるデータの送信中は表示部103に通信中であることを示すメッセージを表示する警告部83を備えるので、ユーザに、ブラウジングできないことを通知することができる。
【0099】
なお、上述した実施の形態においては、情報処理システム1について説明したが、図7および図9に示した処理をMFP100に実行させるアップロード方法、またはアップロード方法をコンピュータに実行させるためのアップロードプログラムとして発明を捉えることができるのはいうまでもない。
【0100】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0101】
1 情報処理システム、2 ネットワーク、3 インターネット、7,7A サーバ、9 操作パネル、10 ADF、20 原稿読取部、30 画像形成部、40 給紙部、51 ユーザ認証部、53 ジョブ実行部、55 パネル制御部、57 ブラウジング部、59 代理送信部、61 通信制御部、63 指令出力部、65 送信依頼部、67 廃棄部、71 監視部、73 画像取得部、75 画像送信部、77 ダミー信号出力部、78 送信中信号出力部、79 完了信号出力部、81 禁止部、83 警告部、100 MFP、101 メイン回路、103 表示部、105 操作部、111 CPU、112 通信I/F部、113 ROM、114 RAM、115,115A EEPROM、116 HDD、117 ファクシミリ部、118 ネットワークI/F、119 外部記憶装置、119A CD−ROM。







【特許請求の範囲】
【請求項1】
スキャン、プリント、コピーおよびファクシミリ送受信の少なくとも1つを実行可能な画像処理装置であって、
外部の装置と通信する通信手段と、
ユーザとのインターフェースとなるインターフェース手段と、
前記インターフェース手段により受け付けられた操作に従って、スキャンジョブ、プリントジョブ、コピージョブおよびファクシミリ送受信ジョブの少なくとも1つを実行するジョブ実行手段と、
前記インターフェース手段により受け付けられた操作に従って、前記通信手段を介してWebサーバと通信するブラウジング手段と、
前記ブラウジング手段と前記Webサーバとの間の通信を監視し、前記Webサーバを特定する通信先情報と、前記ブラウジング手段と前記Webサーバとの間の通信を識別する通信識別情報とを取得する監視手段と、
前記監視手段により前記ジョブ実行手段が出力する画像を前記Webサーバに送信するアップロードコマンドが検出されることに応じて、前記アップロードコマンドに基づいて送信対象となる画像を取得するデータ取得手段と、
取得された前記通信先情報と前記通信識別情報とに基づいて、前記ブラウジング手段に代わって前記Webサーバに前記取得された画像を送信する画像送信手段と、
前記画像送信手段が前記画像の送信を終了する前に、前記Webサーバに代わって、前記ブラウジング手段にアップロードの完了を示す完了信号をダミー信号として出力するダミー信号出力手段と、を備える画像処理装置。
【請求項2】
前記ブラウジング手段は、前記Webサーバと通信したときに前記Webサーバとの間で取り決められた前記通信識別情報を、前記完了信号が入力された後に破棄する破棄手段を、さらに含む請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記画像送信手段による画像の送信が終了するまで、前記ブラウジング手段による前記Webサーバとの間の通信を禁止する禁止手段を、さらに含む請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記画像送信手段による画像の送信中は表示手段に通信中であることを示すメッセージを表示する警告手段を、さらに含む、請求項1または3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記受け付けられた操作に基づいて、操作者を認証する認証手段をさらに備え、
前記認証手段により認証された操作者が前記インターフェース手段に入力する操作に基づいて前記Webサーバと通信したときに前記Webサーバとの間で取り決められた前記通信識別情報は、前記認証された操作者ごとに前記Webサーバにより決定される、請求項1〜4のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記画像送信手段は、前記監視手段により、前記Webサーバと前記ブラウジング手段との間の通信で用いられる証明書情報および/または暗号化方式が検出される場合、前記検出された証明書情報および/または暗号化方式を用いて、前記ブラウジング手段に代わって前記Webサーバに前記取得された画像を送信する、請求項1〜5のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項7】
原稿を読み取って、原稿画像を出力する原稿読取手段を、さらに備え、
前記ジョブ実行手段は、前記原稿読取手段が出力する画像を取得する、請求項1〜6のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項8】
画像を記憶する記憶手段を、さらに備え、
前記ジョブ実行手段は、前記記憶手段に記憶された画像を取得する、請求項1〜6のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記画像を用紙上に画像形成する画像形成手段を、さらに備えた請求項1〜8のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記ジョブ実行手段が実行するジョブは、画像入出力ジョブをさらに含む、請求項1〜9のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項11】
前記通信識別情報は、セッション識別情報またはクッキーである、請求項1〜10のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項12】
スキャン、プリント、コピーおよびファクシミリ送受信の少なくとも1つを実行可能な画像処理装置で実行されるアップロード方法であって、
前記画像処理装置は、外部の装置と通信する通信手段と、
ユーザとのインターフェースとなるインターフェース手段と、を備え、
前記アップロード方法は、
前記インターフェース手段により受け付けられた操作に従って、スキャンジョブ、プリントジョブ、コピージョブおよびファクシミリ送受信ジョブの少なくとも1つのジョブを実行するジョブ実行ステップと、
ブラウジングプログラムを実行することにより形成され、前記インターフェース手段により受け付けられた操作に従ってWebサーバと通信するブラウジングタスクとWebサーバとの間の通信を監視し、前記Webサーバを特定する通信先情報と、前記ブラウジングタスクと前記Webサーバとの間の通信を識別する通信識別情報とを取得する監視ステップと、
前記監視ステップにおいて、前記ジョブ実行ステップにおいてジョブが実行されて出力される画像を前記Webサーバに送信するアップロードコマンドが検出されることに応じて、前記アップロードコマンドに基づいて送信対象となる画像を取得する取得ステップと、
取得された前記通信先情報と前記通信識別情報とに基づいて、前記ブラウジングタスクに代わって前記Webサーバに前記取得された画像を送信する画像送信ステップと、
前記画像送信ステップにおいて、前記画像の送信が終了する前に、前記Webサーバに代わって前記ブラウジングタスクに送信完了信号をダミー信号として出力するダミー信号出力ステップと、を前記画像処理装置に実行させるアップロード方法。
【請求項13】
スキャン、プリント、コピーおよびファクシミリ送受信の少なくとも1つを実行可能な画像処理装置を制御するコンピュータで実行されるアップロードプログラムであって、
前記画像処理装置は、外部の装置と通信する通信手段と、
ユーザとのインターフェースとなるインターフェース手段と、
前記インターフェース手段により受け付けられた操作に従って、スキャンジョブ、プリントジョブ、コピージョブおよびファクシミリ送受信ジョブの少なくとも1つを実行するジョブ実行手段と、を備え、
前記アップロードプログラムは、
ブラウジングプログラムを実行するブラウジングタスクとWebサーバとの間の通信を監視し、前記Webサーバを特定する通信先情報と、前記ブラウジングタスクと前記Webサーバとの間の通信を識別する通信識別情報とを取得する監視ステップと、
前記監視ステップにおいて、前記ジョブ実行手段が出力する画像を前記Webサーバに送信するアップロードコマンドが検出されることに応じて、前記アップロードコマンドに基づいて送信対象となる画像を取得する取得ステップと、
取得された前記通信先情報と前記通信識別情報とに基づいて、前記ブラウジングタスクに代わって前記Webサーバに前記取得された画像を送信する画像送信ステップと、
前記画像送信ステップにおいて、前記画像の送信が終了する前に、前記Webサーバに代わって前記ブラウジングタスクに送信完了信号をダミー信号として出力するダミー信号出力ステップと、を前記コンピュータに実行させるアップロードプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−119747(P2012−119747A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−265084(P2010−265084)
【出願日】平成22年11月29日(2010.11.29)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】