画像処理装置、チェック制御方法
【課題】セルフチェックの実行を制御することでユーザの利便性が向上する画像処理装置を提供する。
【解決手段】本実施形態の画像処理装置は、情報付加部と、実行判定部と、実行制御部とを有する。情報付加部は、画像データに対しての解析結果に基づき、所定値が付される第1情報を記憶部に記憶させるか否かを判定し、判定が肯定である場合に第1情報に所定値を付して、画像データと対応づけて記憶部に記憶させる。実行判定部は、所定値が付された第1情報が記憶部にあるか否かを判定する。実行制御部は、実行判定部の判定結果に基づき、画像データの印刷実行の前に、印刷の質に関するチェックが実行されるか否かを制御する。
【解決手段】本実施形態の画像処理装置は、情報付加部と、実行判定部と、実行制御部とを有する。情報付加部は、画像データに対しての解析結果に基づき、所定値が付される第1情報を記憶部に記憶させるか否かを判定し、判定が肯定である場合に第1情報に所定値を付して、画像データと対応づけて記憶部に記憶させる。実行判定部は、所定値が付された第1情報が記憶部にあるか否かを判定する。実行制御部は、実行判定部の判定結果に基づき、画像データの印刷実行の前に、印刷の質に関するチェックが実行されるか否かを制御する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この明細書に記載の実施形態は、画像処理装置における出力画像のチェック機能を制御する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像処理装置は必要に応じて、印刷の質に関するチェック(以下、セルフチェック)を適宜実行する。画像処理装置は、セルフチェックを行うときに、現在印刷しているジョブの実行を中断し、画像濃度のチェックや色トナーのズレのチェックを行う。
【0003】
また、以下の技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−131467号公報
【特許文献2】特開2009−53668号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、印刷の中断により印刷の出力が遅れるため、その分ユーザは印刷が完了するまで待機することとなる。
【0006】
本実施形態は上述した問題点を解決するためになされたものであり、セルフチェックの実行を制御することで、ユーザの利便性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
画像処理装置は、情報付加部と、判定部と、実行制御部とを有する。情報付加部は、画像データに対しての解析結果に基づき、所定値が付される第1情報を記憶部に記憶させるか否かを判定し、判定が肯定である場合に第1情報に所定値を付して、第1情報を画像データと対応づけて記憶部に記憶させる。判定部は、画像データの印刷実行の要求を取得した後に、所定値が付された第1情報が記憶部にあるか否かを判定する。実行制御部は、判定部の判定結果に基づき、画像データの印刷実行の前に、印刷の質に関するチェックが実行されるか否かを制御する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】システムの構成を示す模式図である。
【図2】第1の実施形態の画像処理装置のブロック図である。
【図3】画像処理装置がタグ情報を作成するときの動作の一例を示すフローチャートである。
【図4】セルフチェックの実行許可をユーザに選択させるための表示例を示す図、および印刷ダイアログ上にセルフチェックの実行許可をユーザに選択させるため欄を設ける場合の表示例を示す図である。
【図5】文字列画像における、濃度と画素数との対応関係の一例を示す図、および写真画像における、濃度と画素数との対応関係の一例を示す図である。
【図6】画像処理装置がタグ情報の付加内容に基づき制御するときの動作の一例を示すフローチャートである。
【図7】第2の実施形態の画像処理装置のブロック図である。
【図8】第2の実施形態のソート部が印刷ジョブをソートするときの一例を説明する図である。
【図9】印刷ジョブのソート設定に関しての表示例を示す図である。
【図10】印刷ジョブのソート詳細設定に関しての表示例を示す図である。
【図11】チェック不許可を優先する場合のソート部によるソートの一例を示す図である。
【図12】ソート部による、使用される色に基づくソートの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本実施の形態の詳細を説明する前に、概要を説明する。本実施の形態では、画像データに対して、セルフチェックが必要か否かの情報(以下、タグ情報)を付与する。セルフチェックには、画像濃度を安定させるチェックと、カラー画像の色ずれを防ぐチェックの2種類が含まれ、本実施の形態では、この2種類のチェックに関して、それぞれのタグ情報を有することとする。タグ情報は画像処理装置の判断に基づき付加されるか、もしくはユーザの指定に基づき付加される。
【0010】
画像処理装置が印刷処理中にセルフチェックが必要と判断した場合であっても、セルフチェック許可の値がタグ情報に付されていない場合、画像処理装置は、そのタグ情報を優先させ、セルフチェックを当該画像データに対しては行わない。一方、セルフチェック許可の値がタグ情報に付されている場合、画像処理装置は、画像セルフチェックを実行する。
【0011】
また、画像処理装置が複数の印刷ジョブを蓄積し、任意のタイミングで印刷をまとめて実行できる機能を有する場合、タグ情報に基づき、画像処理装置が印刷ジョブの印刷順番を並べ替える。
【0012】
以下、図面を参照しつつ各実施形態について説明する。
【0013】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態のシステムの構成の一例を示す図である。システム500は、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能、FAXやEメールの送受信機能を有するMFP(Multifunction Peripheral)である画像処理装置100と、ユーザが使用するPC(Personal computer)200とを有する。画像処理装置100とPC200とはLAN(Local Area Network)300により接続されており、互いに通信可能である。
【0014】
画像処理装置100は、装置内のハードウェア機器を統括制御し、また図2以降に説明する各ユニットを実現する制御ボード110を有する。制御ボード110は、演算処理装置であるプロセッサ111を有し、揮発性の記憶装置であるRAM(Random Access Memory)、不揮発性の記憶装置であるROM(Read Only Memory)やHDD(Hard disk drive)を含むメモリ112を有する。また制御ボード110は、外部との通信を制御するNIC(Network Interface Card)113を有する。
【0015】
画像処理装置100は、ユーザからの指示を受付けるキーボード122、および制御内容を表示するとともにユーザからの指示を受付けるタッチパネルディスプレイ121を含むコントロールパネル120を有する。
【0016】
また画像処理装置100は、シート原稿およびブック原稿の画像をスキャンして読み取る画像読取部Rを有する。
【0017】
PC200のハードウェア構成は、現存のPCと同様であり、プロセッサ204、メモリ205、NIC206を有し、ユーザからの入力を受付けるキーボード202、マウス203、およびユーザに像を表示するモニター201を有する。NIC113とNIC206とがLAN300を介して互いに通信の制御を行っている。
【0018】
次に画像処理装置100の機能ブロックを、図2を参照しつつ説明する。画像処理装置100は、入力部1、画像データ取得部2、情報付加部3、記憶部4、判定部5、実行制御部6を有する。画像処理装置100内の図2に示す各ユニットは、プロセッサ111、メモリ112を含む構成(ここでは構成Aとする)で実現され、メモリ112に予め記憶されているプログラムがプロセッサ111によって演算実行されることで実現される。また、入力部1は、構成Aに加え、さらにコントロールパネル120(ユーザが画像処理装置100上で操作する場合)、NIC113(ユーザがPC200を用いている場合)を含む構成によって実現される。画像データ取得部2は、構成Aに加え、さらに画像読取部R(原稿をスキャンすることで画像データを取得する場合)、NIC113(PC200から画像データを取得する場合)を含む構成によって実現される。
【0019】
図3は、画像処理装置100がタグ情報を付加するまでの動作について例示したフローチャートである。画像データ取得部2は、PC200から印刷指示があるか、または画像読取部Rを用いたスキャン実施の要求があるかを判定し(ACT1、Yes)、NIC113、もしくは画像読取部Rを介して画像データを取得する(ACT2)。画像データ取得部2は、取得した画像データと、この画像データについての枚数や印刷部数、モノクロ/カラー印刷の区別、用紙サイズ、倍率等の各種設定値とをまとめて1つの印刷ジョブとして記憶部4に記憶させる。
【0020】
取得された画像データが画像処理工程を経て解析された後、情報付加部3は、現在のモードが、タグ情報を画像処理装置100が判断して付加するモード(自動付加モード)であるか否かを判定する(ACT3)。ここで、自動付加モードでない場合(ACT3、No)、画像データの取得元のPC200にメッセージを送信し、PC200は、タグ情報を付加するか否かのメッセージをモニター201に表示し、ユーザに通知する(ACT4)。尚、原稿からスキャンして画像データが取得される場合は、コントロールパネル120が当該メッセージを表示する。図4Aに、モニター201に表示されるメッセージ例を示す。PC200は、メッセージ画面W1を表示し、セルフチェックを許可するか否かをユーザに選択させ、許可である場合は濃度チェック、色ズレチェックのいずれかもしくは両方の実行を許可するかをユーザに選択させる。ユーザによる選択後、メッセージ画面W1のボタンB1が押下されることで、入力部1は、ユーザに選択された情報(以下、選択情報と称する)を取得し、情報付加部3に出力する。情報付加部3は、入力部1からの選択情報に基づきタグ情報を作成する。すなわち、情報付加部3は、選択情報がセルフチェックを許可する値である場合、タグ情報に所定値を付して記憶部4に記憶させ、セルフチェックを許可する値でない場合、タグ情報に所定値とは異なる値を付して記憶部4に記憶させる。もしくはセルフチェックを許可する値でない場合はタグ情報自体が作成されない、という実装も考えられる。原稿からスキャンして画像データが取得される場合やFAX受信した画像が取得される場合なども上記同様の動作となる。
【0021】
また、印刷設定ダイアログ上に画像セルフチェックを許可するか否かの欄を設け、PC200またはコントロールパネル120から印刷指示を受ける前(ACT1の前)に、ユーザに選択させる方法も考えられる。図4Bは、印刷指示前の印刷ダイアログの一例を示す図である。印刷ダイアログW2上に、セルフチェックの許可欄C1を設け、チェックが入っている場合、情報付加部3はタグ情報(この場合は濃度チェック、色ズレチェックの両方のタグ情報)に所定値を付加し、チェックが無い場合、情報付加部3はタグ情報(この場合は両方のタグ情報)に所定値を付加しない。
【0022】
図3のフローチャートの説明に戻る。
自動付加モードである場合(ACT3、Yes)、情報付加部3は、画像処理工程での解析結果に基づき、セルフチェックを許可する値が付されるタグ情報を記憶部4に記憶させるか否かを判定し、この判定が肯定である場合にタグ情報にセルフチェックを許可する値を付して、タグ情報を前記画像データと対応づけて記憶部4に記憶させる(ACT5〜ACT8)。
【0023】
情報付加部3は、当該画像データが、画像濃度チェックが必要な画像であるか否かを判定し(ACT5)、必要な画像であると判定した場合(ACT5、Yes)、画像濃度チェック許可の値(上述の所定値)をタグ情報に付し、タグ情報を、画像データもしくは印刷ジョブ(印刷ジョブの識別情報)に対応付けて記憶部4に記憶させる(ACT6)。
情報付加部3は、ACT5において、例えばスキャン動作モードによって写真専用モードが選択されている場合や、画像処理工程で、画素数や面積比に基づき繊細な画像品質が必要であると判定された場合に、画像濃度チェック許可の値をタグ情報に付す。
具体的には、例えば、図5Aや図5Bに示すヒストグラム判定のように、画素数と濃度の関係が画像処理工程で解析され、その画像データが写真であるか、文字列で構成されているかが判定される。図5Aは、背景(下地部)と文字列部の2箇所にピークがあり、画像データは文字列のデータであると判定される。図5Bは、図5Aと異なり、2箇所のみにピークがあるわけではないため、画像データは写真であると判定される。
【0024】
また、画像処理工程で、例えば網点判定処理やエッジ検出処理に基づき画像データが写真であるとの判定される場合、情報付加部3は画像濃度チェック許可の値をタグ情報に付す。一方、画像処理工程で、当該画像データが文字列で構成されていると判定される場合、高品質な画質が要求されないため、タグ情報には画像濃度チェック許可の値が付されない(処理はACT5、NoからACT7に進む)。
【0025】
また、情報付加部3は、画像データが色ズレに関するチェックが必要な画像であると判断されている場合(ACT7、Yes)、タグ情報に色ずれ防止チェック許可の値を付加し、画像データもしくは印刷ジョブに対応付けて、記憶部4に記憶させる(ACT8)。尚、画像処理工程で、画像データがモノクロ画像、または特定の色のみを使用したモノカラー画像と判断された場合には、色ズレ防止チェックが不要となり、情報付加部3は、色ズレチェック許可の値をタグ情報に付加しない(ACT7、Noとなり図3の処理は終了する)。一方、画像処理工程で当該画像データはシアン、マゼンダ、イエロー、ブラックのうちの複数色が用いられる画像であると判断される場合、情報付加部3は、タグ情報に色ズレ防止チェックを許可する値を付して記憶部4に記憶させる。
【0026】
尚、図3で示した動作において、ACT3の判定を設けない実装も考えられる。この場合、ACT2の次にACT4が実行され、その後ACT5〜8が実行される。
【0027】
次に、タグ情報に基づいた画像処理装置100のセルフチェックの制御動作について、図6を参照しつつ説明する。図6は、1つのジョブに対しての動作を示したフローチャートであり、複数ジョブが蓄積されている場合、図6に示した処理がジョブ単位で順次実行される。
【0028】
当該ジョブの実行準備が画像処理装置100の内部で完了し、印刷実施の要求がある場合(ACT11、Yes)、判定部5は、記憶部4に記憶されている画像データを含むジョブデータを取得する。判定部5は、ここで、画像濃度チェックの時期かどうかを判断する(ACT12)。判定部5は、画像濃度チェックを実施していない時間が一定期間(閾値)を超えたか否か(すなわち、チェックが実行されてから一定期間が経過しているか)を判定することで、画像濃度チェック時期かどうかを判断する。判定部5は、画像濃度チェックの時期でないと判断する場合(ACT12、No)、画像濃度チェックが不要であるため、処理はACT15に移行される。一方、判定部5は、画像濃度チェックの時期であると判断する場合(ACT12、Yes)、判定部5は、次に、画像濃度チェックを許可する値が付されたタグ情報であって、当該画像データに対応するタグ情報が記憶部4にあるか否かを判定する(ACT13)。ここで画像濃度チェック許可のタグ情報が無い場合(ACT13、No)、判定部5は、処理をACT15に移す。一方、画像濃度チェック許可の値が付されたタグ情報がある場合(ACT13、Yes)、判定部5は、実行制御部6に画像濃度チェック要求の電文を出力する(ACT14)。
【0029】
判定部5は、画像濃度チェックと同様に、色ずれ防止チェック時期か否かを判断する(ACT15)。判定部5が、色ずれ防止チェックの時期と判断し(ACT15、Yes)、且つ、画像データのタグ情報に色ズレチェック許可の値が付加されていると判断した場合(ACT16、Yes)、判定部5は、色ずれ防止チェック要求の電文を実行制御部6に出力する(ACT17)。ACT15、ACT16で否の判定である場合は、処理はACT18に進む。
【0030】
実行制御部6は、当該ジョブまたは画像データについて何れかの画像セルフチェック要求の電文を取得した場合(ACT18、Yes)、印刷中断の要求電文を出力することで、セルフチェックが実行されるように制御する(ACT19)。一方、実行制御部6は、セルフチェック要求の電文を取得していない場合(ACT18、No)、印刷続行の要求電文を出力することで、セルフチェックが実行されないように制御する(ACT20)。尚、セルフチェックの機構部によっては、印刷中断の要求電文、印刷続行の要求電文のいずれか一方のみ出力すればよい場合もある。
【0031】
上記図3、図6で示した処理を画像データもしくはジョブごとに実施することで、画像品質を保ちつつ、画像セルフチェックの実施の延期が可能となり、ユーザの利便性が向上する。
【0032】
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、画像処理装置が複数の印刷ジョブを蓄積し、任意のタイミングで印刷をまとめて実行できる機能を有している場合において、画像処理装置の現在の状況に応じて画像データの印刷順番を並べ替える動作について説明する。
【0033】
図7は、第2の実施形態の画像処理装置のブロック図である。画像処理装置100Aは、第1の実施形態の画像処理装置100に対して、さらにソート部7を含む。尚、装置構成およびその他のブロックについては、第1の実施形態と同様である。また、第2の実施形態の判定部5、実行制御部6は、ソート部7によるソートが終了した後に、ソート後の順番でそれぞれのジョブに対して実行する(ソート後にACT11以降の処理が実行される)。
【0034】
ソート部7の動作について、図8を参照しつつ説明する。ソート部7は、複数のジョブが印刷実行される前に、セルフチェックを許可する値が付されたタグ情報があるかをジョブごとに判定し、付されているジョブの順番を上位に移動させる。図8の例では、印刷ジョブEは5番目に実行される状況であったが、印刷ジョブEはセルフチェック許可の値が付されているため、ソート部7は、印刷ジョブEが2番目、すなわちセルフチェック許可の値が付された印刷ジョブAの次に実行されるようにソートする。
【0035】
セルフチェックの実施直後であった場合、セルフチェック許可の値が付されたタグ情報に対応する画像データから優先して印刷するように印刷順番を並べ替えることで、不要なセルフチェックの実行を減らすことができる。並べ替えの実施をしない場合、図8の例では、印刷ジョブEの実行の際に、再度、画像セルフチェックの実施が必要となる場合がある。しかし、並べ替えておけば、一定期間経過することによるセルフチェックの実施、または印刷ジョブAによるセルフチェックの実施の後となるため、印刷ジョブEでのセルフチェックが不要となり、また印刷優先度の3番目以降から画像セルフチェックが不要となる。
【0036】
ソート部7は、このように、チェック許可の値が付されたタグ情報に対応する画像データがまとまって印刷されるように、印刷順番をソートする。またソート部7は、チェック許可の値が付されたタグ情報に対応する画像データの印刷順番が上位となるようにソートする。
【0037】
また、蓄積されている印刷ジョブそれぞれで、印刷指示を行ったユーザが異なっている場合、順番が前後すると不利益を被るユーザが発生する。よって、ソート部7は、蓄積されている印刷ジョブが同じユーザからの印刷ジョブである場合、印刷ジョブをソートし、ユーザが異なっている場合はソートしない、とする実装も考えられる。この場合、ソート部7は、例えば同一のPCから送付されたジョブであるか否かの判断や、ICカードやユーザIDおよびパスワードによる認証処理に基づき、同じユーザであるか否かを判定する。
【0038】
また、複数のユーザからの印刷ジョブであったとしても、ソートを許可することを可能にする、という実装もできる。具体的には、画像処理装置100Aの入力部1から、ソートの許可や禁止を実行できるようにする。
【0039】
図9に、モニター201に表示されるメッセージ例を示す。PC200は、メッセージ画面W3を表示し、ソート部7での複数ジョブの入れ替え禁止や許可を選択できるようにする。メッセージ画面W3が用いられることで、複数ユーザから印刷が受付けられる場合であっても、ソート部7は印刷ジョブのソートを行うことができる。
【0040】
また、メッセージ画面W3において、何れかのソートを許可する設定が選択される場合、ボタンD3を押下することが可能になる。ボタンD3が押下されると、モニター201は、図10のメッセージ画面W4の表示となる。図10では、画像セルフチェックを禁止とした(チェック不許可)印刷ジョブが優先的に印刷されるように、印刷順番の入れ替えが行われる設定である。ボタンE1が押下されることで、詳細設定が完了し、表示はメッセージ画面W3に戻る。ユーザによる選択の後、メッセージ画面W3のボタンD1が押下されることで、入力部1はユーザに選択された情報を取得し、ソート部7の並べ替え処理の設定が変更される。このメッセージ画面W3とW4は、MFPである画像処理装置100のタッチパネルディスプレイ121を含むコントロールパネル120に表示され、ユーザに選択させても構わない。
【0041】
図9と図10の例のように印刷順番を入れ替える設定を行った場合、ソート部7は、図11のようにソートする。図11の例では、印刷ジョブAが1番最初に実行される状況であったが、印刷ジョブAはセルフチェック許可の値が付されているため、ソート部7は、セルフチェック不許可の値が付された印刷ジョブを優先して実行するようにソートする。このように並べ替えておけば、図4Bでのセルフチェックの許可欄C1にチェックをつけなければ、優先して印刷され、少しでも早く印刷物の出力を完了したいユーザにとっては、有効な設定となる。
【0042】
また、ユーザが図10のメッセージ画面W4を用いて優先印刷を自動判断するように設定する場合、ソート部7は、図12のように、印刷順番を自動的に判断する。入れ替える基準は、画像処理装置の特性に応じてカスタマイズされる(画像品質の安定化や装置/消耗品の劣化防止に最適な設定を選ぶことができる。)。例えば、特定の色材のみを使用して長期間印刷すると、使用していない色材に関する消耗品の劣化が進むという特徴を持つ画像処理装置である場合、ソート部7は、消耗品の劣化が防止できると判断すれば、印刷順番を入れ替える。図12の例では、蓄積されている画像毎に各色材の使用率が画像解析工程で算出され(ソート部7が使用率を算出してもよい)、ソート部は、長期的に使用しない色材が発生しないようにソートする。
【0043】
上述では、画像処理装置100とPC200とによって構成されるシステム500について説明したが、態様を限定するものではなく、複数の画像処理装置、複数のPCによって構成されるシステムであってもよい。
【0044】
以上に詳述したように、この明細書に記載の技術によれば、画像データに対しての解析結果に基づき、画像データに対して画像セルフチェックの必要性を示すタグ情報を付加し、タグ情報に基づきセルフチェックの実行が制御されることで、ユーザの利便性が向上する。さらに、無駄なセルフチェックの実行を避けることで画像形成装置の消費電力の削減、装置劣化や装置に使用されている消耗品の劣化を防止することができる。
【0045】
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施することができる。そのため、前述の実施の形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する全ての変形、様々な改良、代替および改質は、すべて本発明の範囲内のものである。
【符号の説明】
【0046】
1 入力部、2 画像データ取得部、3 情報付加部、4 記憶部、5 判定部、6 実行指示部、7 ソート部、100、100A 画像処理装置。
【技術分野】
【0001】
この明細書に記載の実施形態は、画像処理装置における出力画像のチェック機能を制御する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像処理装置は必要に応じて、印刷の質に関するチェック(以下、セルフチェック)を適宜実行する。画像処理装置は、セルフチェックを行うときに、現在印刷しているジョブの実行を中断し、画像濃度のチェックや色トナーのズレのチェックを行う。
【0003】
また、以下の技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−131467号公報
【特許文献2】特開2009−53668号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、印刷の中断により印刷の出力が遅れるため、その分ユーザは印刷が完了するまで待機することとなる。
【0006】
本実施形態は上述した問題点を解決するためになされたものであり、セルフチェックの実行を制御することで、ユーザの利便性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
画像処理装置は、情報付加部と、判定部と、実行制御部とを有する。情報付加部は、画像データに対しての解析結果に基づき、所定値が付される第1情報を記憶部に記憶させるか否かを判定し、判定が肯定である場合に第1情報に所定値を付して、第1情報を画像データと対応づけて記憶部に記憶させる。判定部は、画像データの印刷実行の要求を取得した後に、所定値が付された第1情報が記憶部にあるか否かを判定する。実行制御部は、判定部の判定結果に基づき、画像データの印刷実行の前に、印刷の質に関するチェックが実行されるか否かを制御する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】システムの構成を示す模式図である。
【図2】第1の実施形態の画像処理装置のブロック図である。
【図3】画像処理装置がタグ情報を作成するときの動作の一例を示すフローチャートである。
【図4】セルフチェックの実行許可をユーザに選択させるための表示例を示す図、および印刷ダイアログ上にセルフチェックの実行許可をユーザに選択させるため欄を設ける場合の表示例を示す図である。
【図5】文字列画像における、濃度と画素数との対応関係の一例を示す図、および写真画像における、濃度と画素数との対応関係の一例を示す図である。
【図6】画像処理装置がタグ情報の付加内容に基づき制御するときの動作の一例を示すフローチャートである。
【図7】第2の実施形態の画像処理装置のブロック図である。
【図8】第2の実施形態のソート部が印刷ジョブをソートするときの一例を説明する図である。
【図9】印刷ジョブのソート設定に関しての表示例を示す図である。
【図10】印刷ジョブのソート詳細設定に関しての表示例を示す図である。
【図11】チェック不許可を優先する場合のソート部によるソートの一例を示す図である。
【図12】ソート部による、使用される色に基づくソートの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本実施の形態の詳細を説明する前に、概要を説明する。本実施の形態では、画像データに対して、セルフチェックが必要か否かの情報(以下、タグ情報)を付与する。セルフチェックには、画像濃度を安定させるチェックと、カラー画像の色ずれを防ぐチェックの2種類が含まれ、本実施の形態では、この2種類のチェックに関して、それぞれのタグ情報を有することとする。タグ情報は画像処理装置の判断に基づき付加されるか、もしくはユーザの指定に基づき付加される。
【0010】
画像処理装置が印刷処理中にセルフチェックが必要と判断した場合であっても、セルフチェック許可の値がタグ情報に付されていない場合、画像処理装置は、そのタグ情報を優先させ、セルフチェックを当該画像データに対しては行わない。一方、セルフチェック許可の値がタグ情報に付されている場合、画像処理装置は、画像セルフチェックを実行する。
【0011】
また、画像処理装置が複数の印刷ジョブを蓄積し、任意のタイミングで印刷をまとめて実行できる機能を有する場合、タグ情報に基づき、画像処理装置が印刷ジョブの印刷順番を並べ替える。
【0012】
以下、図面を参照しつつ各実施形態について説明する。
【0013】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態のシステムの構成の一例を示す図である。システム500は、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能、FAXやEメールの送受信機能を有するMFP(Multifunction Peripheral)である画像処理装置100と、ユーザが使用するPC(Personal computer)200とを有する。画像処理装置100とPC200とはLAN(Local Area Network)300により接続されており、互いに通信可能である。
【0014】
画像処理装置100は、装置内のハードウェア機器を統括制御し、また図2以降に説明する各ユニットを実現する制御ボード110を有する。制御ボード110は、演算処理装置であるプロセッサ111を有し、揮発性の記憶装置であるRAM(Random Access Memory)、不揮発性の記憶装置であるROM(Read Only Memory)やHDD(Hard disk drive)を含むメモリ112を有する。また制御ボード110は、外部との通信を制御するNIC(Network Interface Card)113を有する。
【0015】
画像処理装置100は、ユーザからの指示を受付けるキーボード122、および制御内容を表示するとともにユーザからの指示を受付けるタッチパネルディスプレイ121を含むコントロールパネル120を有する。
【0016】
また画像処理装置100は、シート原稿およびブック原稿の画像をスキャンして読み取る画像読取部Rを有する。
【0017】
PC200のハードウェア構成は、現存のPCと同様であり、プロセッサ204、メモリ205、NIC206を有し、ユーザからの入力を受付けるキーボード202、マウス203、およびユーザに像を表示するモニター201を有する。NIC113とNIC206とがLAN300を介して互いに通信の制御を行っている。
【0018】
次に画像処理装置100の機能ブロックを、図2を参照しつつ説明する。画像処理装置100は、入力部1、画像データ取得部2、情報付加部3、記憶部4、判定部5、実行制御部6を有する。画像処理装置100内の図2に示す各ユニットは、プロセッサ111、メモリ112を含む構成(ここでは構成Aとする)で実現され、メモリ112に予め記憶されているプログラムがプロセッサ111によって演算実行されることで実現される。また、入力部1は、構成Aに加え、さらにコントロールパネル120(ユーザが画像処理装置100上で操作する場合)、NIC113(ユーザがPC200を用いている場合)を含む構成によって実現される。画像データ取得部2は、構成Aに加え、さらに画像読取部R(原稿をスキャンすることで画像データを取得する場合)、NIC113(PC200から画像データを取得する場合)を含む構成によって実現される。
【0019】
図3は、画像処理装置100がタグ情報を付加するまでの動作について例示したフローチャートである。画像データ取得部2は、PC200から印刷指示があるか、または画像読取部Rを用いたスキャン実施の要求があるかを判定し(ACT1、Yes)、NIC113、もしくは画像読取部Rを介して画像データを取得する(ACT2)。画像データ取得部2は、取得した画像データと、この画像データについての枚数や印刷部数、モノクロ/カラー印刷の区別、用紙サイズ、倍率等の各種設定値とをまとめて1つの印刷ジョブとして記憶部4に記憶させる。
【0020】
取得された画像データが画像処理工程を経て解析された後、情報付加部3は、現在のモードが、タグ情報を画像処理装置100が判断して付加するモード(自動付加モード)であるか否かを判定する(ACT3)。ここで、自動付加モードでない場合(ACT3、No)、画像データの取得元のPC200にメッセージを送信し、PC200は、タグ情報を付加するか否かのメッセージをモニター201に表示し、ユーザに通知する(ACT4)。尚、原稿からスキャンして画像データが取得される場合は、コントロールパネル120が当該メッセージを表示する。図4Aに、モニター201に表示されるメッセージ例を示す。PC200は、メッセージ画面W1を表示し、セルフチェックを許可するか否かをユーザに選択させ、許可である場合は濃度チェック、色ズレチェックのいずれかもしくは両方の実行を許可するかをユーザに選択させる。ユーザによる選択後、メッセージ画面W1のボタンB1が押下されることで、入力部1は、ユーザに選択された情報(以下、選択情報と称する)を取得し、情報付加部3に出力する。情報付加部3は、入力部1からの選択情報に基づきタグ情報を作成する。すなわち、情報付加部3は、選択情報がセルフチェックを許可する値である場合、タグ情報に所定値を付して記憶部4に記憶させ、セルフチェックを許可する値でない場合、タグ情報に所定値とは異なる値を付して記憶部4に記憶させる。もしくはセルフチェックを許可する値でない場合はタグ情報自体が作成されない、という実装も考えられる。原稿からスキャンして画像データが取得される場合やFAX受信した画像が取得される場合なども上記同様の動作となる。
【0021】
また、印刷設定ダイアログ上に画像セルフチェックを許可するか否かの欄を設け、PC200またはコントロールパネル120から印刷指示を受ける前(ACT1の前)に、ユーザに選択させる方法も考えられる。図4Bは、印刷指示前の印刷ダイアログの一例を示す図である。印刷ダイアログW2上に、セルフチェックの許可欄C1を設け、チェックが入っている場合、情報付加部3はタグ情報(この場合は濃度チェック、色ズレチェックの両方のタグ情報)に所定値を付加し、チェックが無い場合、情報付加部3はタグ情報(この場合は両方のタグ情報)に所定値を付加しない。
【0022】
図3のフローチャートの説明に戻る。
自動付加モードである場合(ACT3、Yes)、情報付加部3は、画像処理工程での解析結果に基づき、セルフチェックを許可する値が付されるタグ情報を記憶部4に記憶させるか否かを判定し、この判定が肯定である場合にタグ情報にセルフチェックを許可する値を付して、タグ情報を前記画像データと対応づけて記憶部4に記憶させる(ACT5〜ACT8)。
【0023】
情報付加部3は、当該画像データが、画像濃度チェックが必要な画像であるか否かを判定し(ACT5)、必要な画像であると判定した場合(ACT5、Yes)、画像濃度チェック許可の値(上述の所定値)をタグ情報に付し、タグ情報を、画像データもしくは印刷ジョブ(印刷ジョブの識別情報)に対応付けて記憶部4に記憶させる(ACT6)。
情報付加部3は、ACT5において、例えばスキャン動作モードによって写真専用モードが選択されている場合や、画像処理工程で、画素数や面積比に基づき繊細な画像品質が必要であると判定された場合に、画像濃度チェック許可の値をタグ情報に付す。
具体的には、例えば、図5Aや図5Bに示すヒストグラム判定のように、画素数と濃度の関係が画像処理工程で解析され、その画像データが写真であるか、文字列で構成されているかが判定される。図5Aは、背景(下地部)と文字列部の2箇所にピークがあり、画像データは文字列のデータであると判定される。図5Bは、図5Aと異なり、2箇所のみにピークがあるわけではないため、画像データは写真であると判定される。
【0024】
また、画像処理工程で、例えば網点判定処理やエッジ検出処理に基づき画像データが写真であるとの判定される場合、情報付加部3は画像濃度チェック許可の値をタグ情報に付す。一方、画像処理工程で、当該画像データが文字列で構成されていると判定される場合、高品質な画質が要求されないため、タグ情報には画像濃度チェック許可の値が付されない(処理はACT5、NoからACT7に進む)。
【0025】
また、情報付加部3は、画像データが色ズレに関するチェックが必要な画像であると判断されている場合(ACT7、Yes)、タグ情報に色ずれ防止チェック許可の値を付加し、画像データもしくは印刷ジョブに対応付けて、記憶部4に記憶させる(ACT8)。尚、画像処理工程で、画像データがモノクロ画像、または特定の色のみを使用したモノカラー画像と判断された場合には、色ズレ防止チェックが不要となり、情報付加部3は、色ズレチェック許可の値をタグ情報に付加しない(ACT7、Noとなり図3の処理は終了する)。一方、画像処理工程で当該画像データはシアン、マゼンダ、イエロー、ブラックのうちの複数色が用いられる画像であると判断される場合、情報付加部3は、タグ情報に色ズレ防止チェックを許可する値を付して記憶部4に記憶させる。
【0026】
尚、図3で示した動作において、ACT3の判定を設けない実装も考えられる。この場合、ACT2の次にACT4が実行され、その後ACT5〜8が実行される。
【0027】
次に、タグ情報に基づいた画像処理装置100のセルフチェックの制御動作について、図6を参照しつつ説明する。図6は、1つのジョブに対しての動作を示したフローチャートであり、複数ジョブが蓄積されている場合、図6に示した処理がジョブ単位で順次実行される。
【0028】
当該ジョブの実行準備が画像処理装置100の内部で完了し、印刷実施の要求がある場合(ACT11、Yes)、判定部5は、記憶部4に記憶されている画像データを含むジョブデータを取得する。判定部5は、ここで、画像濃度チェックの時期かどうかを判断する(ACT12)。判定部5は、画像濃度チェックを実施していない時間が一定期間(閾値)を超えたか否か(すなわち、チェックが実行されてから一定期間が経過しているか)を判定することで、画像濃度チェック時期かどうかを判断する。判定部5は、画像濃度チェックの時期でないと判断する場合(ACT12、No)、画像濃度チェックが不要であるため、処理はACT15に移行される。一方、判定部5は、画像濃度チェックの時期であると判断する場合(ACT12、Yes)、判定部5は、次に、画像濃度チェックを許可する値が付されたタグ情報であって、当該画像データに対応するタグ情報が記憶部4にあるか否かを判定する(ACT13)。ここで画像濃度チェック許可のタグ情報が無い場合(ACT13、No)、判定部5は、処理をACT15に移す。一方、画像濃度チェック許可の値が付されたタグ情報がある場合(ACT13、Yes)、判定部5は、実行制御部6に画像濃度チェック要求の電文を出力する(ACT14)。
【0029】
判定部5は、画像濃度チェックと同様に、色ずれ防止チェック時期か否かを判断する(ACT15)。判定部5が、色ずれ防止チェックの時期と判断し(ACT15、Yes)、且つ、画像データのタグ情報に色ズレチェック許可の値が付加されていると判断した場合(ACT16、Yes)、判定部5は、色ずれ防止チェック要求の電文を実行制御部6に出力する(ACT17)。ACT15、ACT16で否の判定である場合は、処理はACT18に進む。
【0030】
実行制御部6は、当該ジョブまたは画像データについて何れかの画像セルフチェック要求の電文を取得した場合(ACT18、Yes)、印刷中断の要求電文を出力することで、セルフチェックが実行されるように制御する(ACT19)。一方、実行制御部6は、セルフチェック要求の電文を取得していない場合(ACT18、No)、印刷続行の要求電文を出力することで、セルフチェックが実行されないように制御する(ACT20)。尚、セルフチェックの機構部によっては、印刷中断の要求電文、印刷続行の要求電文のいずれか一方のみ出力すればよい場合もある。
【0031】
上記図3、図6で示した処理を画像データもしくはジョブごとに実施することで、画像品質を保ちつつ、画像セルフチェックの実施の延期が可能となり、ユーザの利便性が向上する。
【0032】
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、画像処理装置が複数の印刷ジョブを蓄積し、任意のタイミングで印刷をまとめて実行できる機能を有している場合において、画像処理装置の現在の状況に応じて画像データの印刷順番を並べ替える動作について説明する。
【0033】
図7は、第2の実施形態の画像処理装置のブロック図である。画像処理装置100Aは、第1の実施形態の画像処理装置100に対して、さらにソート部7を含む。尚、装置構成およびその他のブロックについては、第1の実施形態と同様である。また、第2の実施形態の判定部5、実行制御部6は、ソート部7によるソートが終了した後に、ソート後の順番でそれぞれのジョブに対して実行する(ソート後にACT11以降の処理が実行される)。
【0034】
ソート部7の動作について、図8を参照しつつ説明する。ソート部7は、複数のジョブが印刷実行される前に、セルフチェックを許可する値が付されたタグ情報があるかをジョブごとに判定し、付されているジョブの順番を上位に移動させる。図8の例では、印刷ジョブEは5番目に実行される状況であったが、印刷ジョブEはセルフチェック許可の値が付されているため、ソート部7は、印刷ジョブEが2番目、すなわちセルフチェック許可の値が付された印刷ジョブAの次に実行されるようにソートする。
【0035】
セルフチェックの実施直後であった場合、セルフチェック許可の値が付されたタグ情報に対応する画像データから優先して印刷するように印刷順番を並べ替えることで、不要なセルフチェックの実行を減らすことができる。並べ替えの実施をしない場合、図8の例では、印刷ジョブEの実行の際に、再度、画像セルフチェックの実施が必要となる場合がある。しかし、並べ替えておけば、一定期間経過することによるセルフチェックの実施、または印刷ジョブAによるセルフチェックの実施の後となるため、印刷ジョブEでのセルフチェックが不要となり、また印刷優先度の3番目以降から画像セルフチェックが不要となる。
【0036】
ソート部7は、このように、チェック許可の値が付されたタグ情報に対応する画像データがまとまって印刷されるように、印刷順番をソートする。またソート部7は、チェック許可の値が付されたタグ情報に対応する画像データの印刷順番が上位となるようにソートする。
【0037】
また、蓄積されている印刷ジョブそれぞれで、印刷指示を行ったユーザが異なっている場合、順番が前後すると不利益を被るユーザが発生する。よって、ソート部7は、蓄積されている印刷ジョブが同じユーザからの印刷ジョブである場合、印刷ジョブをソートし、ユーザが異なっている場合はソートしない、とする実装も考えられる。この場合、ソート部7は、例えば同一のPCから送付されたジョブであるか否かの判断や、ICカードやユーザIDおよびパスワードによる認証処理に基づき、同じユーザであるか否かを判定する。
【0038】
また、複数のユーザからの印刷ジョブであったとしても、ソートを許可することを可能にする、という実装もできる。具体的には、画像処理装置100Aの入力部1から、ソートの許可や禁止を実行できるようにする。
【0039】
図9に、モニター201に表示されるメッセージ例を示す。PC200は、メッセージ画面W3を表示し、ソート部7での複数ジョブの入れ替え禁止や許可を選択できるようにする。メッセージ画面W3が用いられることで、複数ユーザから印刷が受付けられる場合であっても、ソート部7は印刷ジョブのソートを行うことができる。
【0040】
また、メッセージ画面W3において、何れかのソートを許可する設定が選択される場合、ボタンD3を押下することが可能になる。ボタンD3が押下されると、モニター201は、図10のメッセージ画面W4の表示となる。図10では、画像セルフチェックを禁止とした(チェック不許可)印刷ジョブが優先的に印刷されるように、印刷順番の入れ替えが行われる設定である。ボタンE1が押下されることで、詳細設定が完了し、表示はメッセージ画面W3に戻る。ユーザによる選択の後、メッセージ画面W3のボタンD1が押下されることで、入力部1はユーザに選択された情報を取得し、ソート部7の並べ替え処理の設定が変更される。このメッセージ画面W3とW4は、MFPである画像処理装置100のタッチパネルディスプレイ121を含むコントロールパネル120に表示され、ユーザに選択させても構わない。
【0041】
図9と図10の例のように印刷順番を入れ替える設定を行った場合、ソート部7は、図11のようにソートする。図11の例では、印刷ジョブAが1番最初に実行される状況であったが、印刷ジョブAはセルフチェック許可の値が付されているため、ソート部7は、セルフチェック不許可の値が付された印刷ジョブを優先して実行するようにソートする。このように並べ替えておけば、図4Bでのセルフチェックの許可欄C1にチェックをつけなければ、優先して印刷され、少しでも早く印刷物の出力を完了したいユーザにとっては、有効な設定となる。
【0042】
また、ユーザが図10のメッセージ画面W4を用いて優先印刷を自動判断するように設定する場合、ソート部7は、図12のように、印刷順番を自動的に判断する。入れ替える基準は、画像処理装置の特性に応じてカスタマイズされる(画像品質の安定化や装置/消耗品の劣化防止に最適な設定を選ぶことができる。)。例えば、特定の色材のみを使用して長期間印刷すると、使用していない色材に関する消耗品の劣化が進むという特徴を持つ画像処理装置である場合、ソート部7は、消耗品の劣化が防止できると判断すれば、印刷順番を入れ替える。図12の例では、蓄積されている画像毎に各色材の使用率が画像解析工程で算出され(ソート部7が使用率を算出してもよい)、ソート部は、長期的に使用しない色材が発生しないようにソートする。
【0043】
上述では、画像処理装置100とPC200とによって構成されるシステム500について説明したが、態様を限定するものではなく、複数の画像処理装置、複数のPCによって構成されるシステムであってもよい。
【0044】
以上に詳述したように、この明細書に記載の技術によれば、画像データに対しての解析結果に基づき、画像データに対して画像セルフチェックの必要性を示すタグ情報を付加し、タグ情報に基づきセルフチェックの実行が制御されることで、ユーザの利便性が向上する。さらに、無駄なセルフチェックの実行を避けることで画像形成装置の消費電力の削減、装置劣化や装置に使用されている消耗品の劣化を防止することができる。
【0045】
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施することができる。そのため、前述の実施の形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する全ての変形、様々な改良、代替および改質は、すべて本発明の範囲内のものである。
【符号の説明】
【0046】
1 入力部、2 画像データ取得部、3 情報付加部、4 記憶部、5 判定部、6 実行指示部、7 ソート部、100、100A 画像処理装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データに対しての解析結果に基づき、所定値が付される情報を記憶部に記憶させるか否かを判定し、該判定が肯定である場合に前記情報に前記所定値を付して、前記情報を前記画像データと対応づけて前記記憶部に記憶させる情報付加部と、
前記画像データの印刷実行の要求を取得した後に、前記所定値が付された情報が前記記憶部にあるか否かを判定する判定部と、
前記判定部の判定結果に基づき、前記画像データの印刷実行の前に、印刷の質に関するチェックが実行されるか否かを制御する実行制御部と
を有する画像処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像処理装置において、
前記実行制御部は、前記判定部による判定結果が否定である場合、前記チェックが行われないように制御し、前記判定部による判定結果が肯定である場合、前記チェックが行われるように制御することを特徴とする画像処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の画像処理装置において、
前記情報付加部は、前記解析結果で、前記画像データは濃度に関するチェックが必要な画像データであると判断される場合、前記情報に前記所定値を付して前記記憶部に記憶させることを特徴とする画像処理装置。
【請求項4】
請求項2に記載の画像処理装置において、
前記情報付加部は、前記解析結果で前記画像データは写真画像であると判断される場合、前記情報に前記所定値を付して前記記憶部に記憶させることを特徴とする画像処理装置。
【請求項5】
請求項2に記載の画像処理装置において、
前記情報付加部は、前記解析結果で前記画像データは色ズレに関するチェックが必要な画像データであると判断される場合、前記情報に前記所定値を付して前記記憶部に記憶させることを特徴とする画像処理装置。
【請求項6】
請求項2に記載の画像処理装置において、
前記情報付加部は、前記解析結果で前記画像データはシアン、マゼンダ、イエロー、ブラックのうちの複数色が用いられる画像であると判断される場合、前記情報に前記所定値を付して前記記憶部に記憶させることを特徴とする画像処理装置。
【請求項7】
請求項2に記載の画像処理装置において、さらに、
前記画像データの印刷指示を行ったユーザが、前記チェックを許可するか否かを選択した情報である選択情報を取得する入力部を有し、
前記情報付加部は、さらに、前記入力部から前記選択情報を取得し、該選択情報が前記チェックを許可する値である場合、前記情報に前記所定値を付して前記記憶部に記憶させることを特徴とする画像処理装置。
【請求項8】
請求項2に記載の画像処理装置において、
前記判定部は、さらに、前記チェックが実行されてから一定期間が経過しているかを判定し、
前記実行制御部は、前記判定部によって、前記一定期間が経過したと判定され、且つ前記所定値が付された情報が前記記憶部にあると判定された場合、前記チェックが行われるように制御することを特徴とする画像処理装置。
【請求項9】
請求項8に記載の画像処理装置において、
印刷対象の画像データが複数蓄積されている場合、前記所定値が付された情報と対応する画像データがまとまって印刷されるように、印刷順番をソートするソート部を有し、
前記判定部は、前記ソート部によってソートされた画像データの順で判定し、
前記実行制御部は、前記ソート部によってソートされた画像データの順で制御することを特徴とする画像処理装置。
【請求項10】
請求項9に記載の画像処理装置において、
前記ソート部は、さらに、前記所定値が付された情報と対応する画像データの印刷順番が上位となるようにソートすることを特徴とする画像処理装置。
【請求項11】
請求項9に記載の画像処理装置において、
前記ソート部は、さらに、前記所定値が付された情報と対応する画像データの印刷順番が下位となるようにソートすることを特徴とする画像処理装置。
【請求項12】
請求項9に記載の画像処理装置において、
前記ソート部は、前記複数の画像データが、同じユーザからの印刷指示による画像データである場合のみソートすることを特徴とする画像処理装置。
【請求項13】
請求項9に記載の画像処理装置において、
前記ソート部は、ユーザからの指示に基づき、ソートを行うか否かを制御することを特徴とする画像処理装置。
【請求項14】
請求項1に記載の画像処理装置において、
印刷対象の画像データが複数蓄積されている場合、前記複数の画像データそれぞれで使用される色に基づき、印刷順番をソートするソート部を有し、
前記判定部は、前記ソート部によってソートされた画像データの順で判定し、
前記実行制御部は、前記ソート部によってソートされた画像データの順で制御することを特徴とする画像処理装置。
【請求項15】
画像処理装置が、
画像データに対しての解析結果に基づき、所定値が付される情報を記憶部に記憶させるか否かを判定し、該判定が肯定である場合に前記情報に前記所定値を付して、前記情報を前記画像データと対応づけて前記記憶部に記憶させ、
前記画像データの印刷実行の要求を取得した後に、前記所定値が付された情報が前記記憶部にあるか否かを判定し、
前記判定部の判定結果に基づき、前記画像データの印刷実行の前に、印刷の質に関するチェックが行われる否かを制御する
チェック制御方法。
【請求項16】
請求項15に記載のチェック制御方法において、
前記画像処理装置が、
前記所定値が付された情報があるか否かの判定結果が否定である場合、前記チェックが行われないように制御し、前記所定値が付された情報があるか否かの判定結果が肯定である場合、前記チェックが行われるように制御することを特徴とするチェック制御方法。
【請求項17】
請求項16に記載のチェック制御方法において、
前記画像処理装置が、さらに、前記チェックが実行されてから一定期間が経過しているかを判定し、
前記一定期間が経過したと判定し、且つ前記所定値が付された情報が前記記憶部にあると判定する場合、前記チェックが行われるように制御することを特徴とするチェック制御方法。
【請求項18】
請求項17に記載のチェック制御方法において、
前記画像処理装置が、さらに、
印刷対象の画像データが複数蓄積されている場合、前記所定値が付された情報と対応する画像データがまとまって印刷されるように、印刷順番をソートし、
ソートされた画像データの順で、前記所定値が付された情報が前記記憶部にあるか否かを判定し、
ソートされた画像データの順で、印刷の質に関するチェックが行われる否かを制御することを特徴とするチェック制御方法。
【請求項19】
請求項18に記載のチェック制御方法において、
前記画像処理装置が、さらに、
前記所定値が付された情報と対応する画像データの印刷順番が上位となるようにソートすることを特徴とするチェック制御方法。
【請求項20】
請求項15に記載のチェック制御方法において、
前記画像処理装置が、さらに、
印刷対象の画像データが複数蓄積されている場合、前記複数の画像データそれぞれで使用される色に基づき、印刷順番をソートし、
ソートされた画像データの順で、前記所定値が付された情報が前記記憶部にあるか否かを判定し、
ソートされた画像データの順で、印刷の質に関するチェックが行われる否かを制御することを特徴とするチェック制御方法。
【請求項1】
画像データに対しての解析結果に基づき、所定値が付される情報を記憶部に記憶させるか否かを判定し、該判定が肯定である場合に前記情報に前記所定値を付して、前記情報を前記画像データと対応づけて前記記憶部に記憶させる情報付加部と、
前記画像データの印刷実行の要求を取得した後に、前記所定値が付された情報が前記記憶部にあるか否かを判定する判定部と、
前記判定部の判定結果に基づき、前記画像データの印刷実行の前に、印刷の質に関するチェックが実行されるか否かを制御する実行制御部と
を有する画像処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像処理装置において、
前記実行制御部は、前記判定部による判定結果が否定である場合、前記チェックが行われないように制御し、前記判定部による判定結果が肯定である場合、前記チェックが行われるように制御することを特徴とする画像処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の画像処理装置において、
前記情報付加部は、前記解析結果で、前記画像データは濃度に関するチェックが必要な画像データであると判断される場合、前記情報に前記所定値を付して前記記憶部に記憶させることを特徴とする画像処理装置。
【請求項4】
請求項2に記載の画像処理装置において、
前記情報付加部は、前記解析結果で前記画像データは写真画像であると判断される場合、前記情報に前記所定値を付して前記記憶部に記憶させることを特徴とする画像処理装置。
【請求項5】
請求項2に記載の画像処理装置において、
前記情報付加部は、前記解析結果で前記画像データは色ズレに関するチェックが必要な画像データであると判断される場合、前記情報に前記所定値を付して前記記憶部に記憶させることを特徴とする画像処理装置。
【請求項6】
請求項2に記載の画像処理装置において、
前記情報付加部は、前記解析結果で前記画像データはシアン、マゼンダ、イエロー、ブラックのうちの複数色が用いられる画像であると判断される場合、前記情報に前記所定値を付して前記記憶部に記憶させることを特徴とする画像処理装置。
【請求項7】
請求項2に記載の画像処理装置において、さらに、
前記画像データの印刷指示を行ったユーザが、前記チェックを許可するか否かを選択した情報である選択情報を取得する入力部を有し、
前記情報付加部は、さらに、前記入力部から前記選択情報を取得し、該選択情報が前記チェックを許可する値である場合、前記情報に前記所定値を付して前記記憶部に記憶させることを特徴とする画像処理装置。
【請求項8】
請求項2に記載の画像処理装置において、
前記判定部は、さらに、前記チェックが実行されてから一定期間が経過しているかを判定し、
前記実行制御部は、前記判定部によって、前記一定期間が経過したと判定され、且つ前記所定値が付された情報が前記記憶部にあると判定された場合、前記チェックが行われるように制御することを特徴とする画像処理装置。
【請求項9】
請求項8に記載の画像処理装置において、
印刷対象の画像データが複数蓄積されている場合、前記所定値が付された情報と対応する画像データがまとまって印刷されるように、印刷順番をソートするソート部を有し、
前記判定部は、前記ソート部によってソートされた画像データの順で判定し、
前記実行制御部は、前記ソート部によってソートされた画像データの順で制御することを特徴とする画像処理装置。
【請求項10】
請求項9に記載の画像処理装置において、
前記ソート部は、さらに、前記所定値が付された情報と対応する画像データの印刷順番が上位となるようにソートすることを特徴とする画像処理装置。
【請求項11】
請求項9に記載の画像処理装置において、
前記ソート部は、さらに、前記所定値が付された情報と対応する画像データの印刷順番が下位となるようにソートすることを特徴とする画像処理装置。
【請求項12】
請求項9に記載の画像処理装置において、
前記ソート部は、前記複数の画像データが、同じユーザからの印刷指示による画像データである場合のみソートすることを特徴とする画像処理装置。
【請求項13】
請求項9に記載の画像処理装置において、
前記ソート部は、ユーザからの指示に基づき、ソートを行うか否かを制御することを特徴とする画像処理装置。
【請求項14】
請求項1に記載の画像処理装置において、
印刷対象の画像データが複数蓄積されている場合、前記複数の画像データそれぞれで使用される色に基づき、印刷順番をソートするソート部を有し、
前記判定部は、前記ソート部によってソートされた画像データの順で判定し、
前記実行制御部は、前記ソート部によってソートされた画像データの順で制御することを特徴とする画像処理装置。
【請求項15】
画像処理装置が、
画像データに対しての解析結果に基づき、所定値が付される情報を記憶部に記憶させるか否かを判定し、該判定が肯定である場合に前記情報に前記所定値を付して、前記情報を前記画像データと対応づけて前記記憶部に記憶させ、
前記画像データの印刷実行の要求を取得した後に、前記所定値が付された情報が前記記憶部にあるか否かを判定し、
前記判定部の判定結果に基づき、前記画像データの印刷実行の前に、印刷の質に関するチェックが行われる否かを制御する
チェック制御方法。
【請求項16】
請求項15に記載のチェック制御方法において、
前記画像処理装置が、
前記所定値が付された情報があるか否かの判定結果が否定である場合、前記チェックが行われないように制御し、前記所定値が付された情報があるか否かの判定結果が肯定である場合、前記チェックが行われるように制御することを特徴とするチェック制御方法。
【請求項17】
請求項16に記載のチェック制御方法において、
前記画像処理装置が、さらに、前記チェックが実行されてから一定期間が経過しているかを判定し、
前記一定期間が経過したと判定し、且つ前記所定値が付された情報が前記記憶部にあると判定する場合、前記チェックが行われるように制御することを特徴とするチェック制御方法。
【請求項18】
請求項17に記載のチェック制御方法において、
前記画像処理装置が、さらに、
印刷対象の画像データが複数蓄積されている場合、前記所定値が付された情報と対応する画像データがまとまって印刷されるように、印刷順番をソートし、
ソートされた画像データの順で、前記所定値が付された情報が前記記憶部にあるか否かを判定し、
ソートされた画像データの順で、印刷の質に関するチェックが行われる否かを制御することを特徴とするチェック制御方法。
【請求項19】
請求項18に記載のチェック制御方法において、
前記画像処理装置が、さらに、
前記所定値が付された情報と対応する画像データの印刷順番が上位となるようにソートすることを特徴とするチェック制御方法。
【請求項20】
請求項15に記載のチェック制御方法において、
前記画像処理装置が、さらに、
印刷対象の画像データが複数蓄積されている場合、前記複数の画像データそれぞれで使用される色に基づき、印刷順番をソートし、
ソートされた画像データの順で、前記所定値が付された情報が前記記憶部にあるか否かを判定し、
ソートされた画像データの順で、印刷の質に関するチェックが行われる否かを制御することを特徴とするチェック制御方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2011−188490(P2011−188490A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−48608(P2011−48608)
【出願日】平成23年3月7日(2011.3.7)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月7日(2011.3.7)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
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