説明

画像処理装置、画像処理システム、及びプログラム

【課題】ユーザのセキュリティレベルを変更することなく、追跡調査が可能な画像を出力する。
【解決手段】画像38の複写の可否を決定するセキュリティレベルを抽出し(110)、抽出されたセキュリティレベルが、画像38の複写を行うユーザに設定されたセキュリティレベルより高い場合(114でYES)には、読取データに基づいたイメージログ及びユーザの情報を含むログを生成し(116)、抽出されたセキュリティレベルが、画像38の複写を行うユーザに設定されたセキュリティレベル以下の場合(114でNO)には、読取データに基づいた画像データを出力する(120)と共に、抽出されたセキュリティレベルが、画像38の複写を行うユーザに設定されたセキュリティレベルより高い場合(114でYES)には、生成されたイメージログ及びログが記憶されたことを条件(126でYES)として、読取データに基づいた画像データを出力する(120)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、画像処理装置、画像処理システム、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像が形成された紙原稿上に付加された付加情報から得られた原稿のセキュリティレベルと、原稿に形成された画像を読み取って得られた画像データを出力しようとするユーザのセキュリティレベルとに基づいて、所定のルールを参照して、画像データの出力の可否を判断する画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の画像形成装置では、例えば、ユーザのセキュリティレベルが”LOW”であり、原稿のセキュリティレベルが”HIGH”である場合には、画像データの出力を行うことができないので、画像データの出力を行うために、ユーザのセキュリティレベルの設定を”LOW”から、例えば”HIGH”に変更することにより画像データの出力を行うことができる。
【0003】
また、従来、パターン画像と文書画像とが合成されて形成された原稿を読み取り、読み取った画像データのパターン画像データから、文書画像の機密レベルを検出して、検出した機密レベルに応じて複写を許可または禁止する画像処理システムが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2005−166023号公報
【特許文献2】特開2002−305646号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、ユーザのセキュリティレベルを変更することなく、追跡調査が可能な画像を出力することができる画像処理装置、画像処理システム、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明の画像処理装置は、画像が形成され、前記画像の複写の可否を決定するセキュリティレベルを含む付加情報が必要に応じて形成された画像形成媒体から、前記画像及び必要に応じて形成された前記付加情報を読み取り、読取データを出力する読取出力手段と、前記読取データに基づいて、前記セキュリティレベルを抽出する抽出手段と、前記画像の複写を行うユーザに設定されたセキュリティレベルを取得する取得手段と、前記抽出手段によって抽出されたセキュリティレベルが、前記取得手段によって取得されたセキュリティレベルより高い場合にのみ、前記読取データに基づいたイメージログ、及び前記ユーザの情報を含むログを生成する生成手段と、前記抽出されたセキュリティレベルが、前記取得されたセキュリティレベル以下の場合には、前記読取データに基づいた画像データを出力すると共に、前記抽出手段によって抽出されたセキュリティレベルが、前記取得手段によって取得されたセキュリティレベルより高い場合には、前記生成手段によって生成された前記イメージログ及び前記ログが記憶されたことを条件として、前記画像データを出力する画像データ出力手段とを含んで構成されている。
【0006】
また、上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明の画像処理装置は、画像が形成され、前記画像の複写の可否を決定するセキュリティレベルを含むと共に、生成されたイメージログ及びログが記憶されたことを条件として複写を許可する許可情報を必要に応じて含む付加情報が必要に応じて形成された画像形成媒体から、前記画像及び必要に応じて形成された前記付加情報を読み取り、読取データを出力する読取出力手段と、前記読取データに基づいて、前記セキュリティレベル、及び必要に応じて含まれた前記許可情報を抽出する抽出手段と、前記画像の複写を行うユーザに設定されたセキュリティレベルを取得する取得手段と、前記抽出手段によって抽出されたセキュリティレベルが、前記取得手段によって取得されたセキュリティレベルより高く、かつ前記抽出手段によって前記許可情報が抽出された場合にのみ、前記読取データに基づいた画像データのイメージログ、及び前記ユーザの情報を含むログを生成する生成手段と、前記抽出されたセキュリティレベルが、前記取得されたセキュリティレベル以下の場合には、前記読取データに基づいた画像データを出力すると共に、前記抽出されたセキュリティレベルが前記取得されたセキュリティレベルより高く、かつ前記抽出手段によって前記許可情報が抽出された場合には、前記生成手段によって生成された前記イメージログ及び前記ログが記憶されたことを条件として、前記画像データを出力する画像データ出力手段とを含んで構成されている。
【0007】
また、上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明の画像処理装置は、前記生成手段によって生成された前記イメージログ及び前記ログが記憶されなかったときに、警告を報知する報知手段を更に含むようにしたものである。
【0008】
また、上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明の画像処理システムは、前記画像処理装置、及び前記画像処理装置の生成手段によって生成されたイメージログ及びログを記憶する記憶手段を含み、記憶されたイメージログ及びログを管理する管理装置を備えている。
【0009】
また、上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明の画像処理装置は、画像が形成され、前記画像の複写を禁止する禁止情報を必要に応じて含む付加情報が必要に応じて形成された画像形成媒体から、前記画像及び必要に応じて形成された前記付加情報を読み取り、読取データを出力する読取出力手段と、前記読取データに基づいて、必要に応じて含まれた前記禁止情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって前記禁止情報が抽出された場合にのみ、前記読取データに基づいたイメージログ、及び前記画像の出力を行うユーザの情報を含むログを生成する生成手段と、前記抽出手段によって前記禁止情報が抽出されなかった場合には、前記読取データに基づいた画像データを出力すると共に、前記抽出手段によって前記禁止情報が抽出された場合には、画像の複写を管理する管理者用端末から画像の複写を許可する指示が通知されたときに、前記生成手段によって生成された前記イメージログ及び前記ログが記憶されたことを条件として、前記画像データを出力する画像データ出力手段とを含んで構成されている。
【0010】
また、上記目的を達成するために、請求項6に記載の発明の画像処理装置は、画像が形成され、前記画像の複写を禁止する禁止情報を必要に応じて含むと共に、生成されたイメージログ及びログが記憶されたことを条件として複写を許可する許可情報を必要に応じて含む付加情報が必要に応じて形成された画像形成媒体から、前記画像及び必要に応じて形成された前記付加情報を読み取り、読取データを出力する読取出力手段と、前記読取データに基づいて、必要に応じて含まれた前記禁止情報、及び必要に応じて含まれた前記許可情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって前記禁止情報及び前記許可情報が抽出された場合にのみ、前記読取データに基づいたイメージログ及び前記画像の出力を行うユーザの情報を含むログを生成する生成手段と、前記抽出手段によって前記禁止情報が抽出されなかった場合には、前記読取データに基づいた画像データを出力すると共に、前記抽出手段によって前記禁止情報及び前記許可情報が抽出された場合には、画像の複写を管理する管理者用端末によって画像の複写を許可する指示が通知されたときに、前記生成手段によって生成された前記イメージログ及び前記ログが記憶されたことを条件として、前記画像データを出力する画像データ出力手段とを含んで構成されている。
【0011】
また、上記目的を達成するために、請求項7に記載の発明の画像処理装置は、前記生成手段によって前記イメージログ及び前記ログが生成され、かつ前記イメージログ及び前記ログが記憶されなかった場合、または前記管理者用端末から画像の複写を禁止する指示が通知された場合には、警告を報知する報知手段を更に含むようにしたものである。
【0012】
また、請求項8に記載の発明の画像処理システムは、前記画像処理装置、及び前記画像処理装置の生成手段によって生成された前記イメージログ及び前記ログの内容を、画像の複写を管理する管理者用端末に通知する通知手段と、前記管理者用端末から画像の複写を許可する指示が通知された場合に、前記イメージログ及び前記ログを記憶する記憶手段とを含み、記憶されたイメージログ及びログを管理する管理装置を備えている。
【0013】
また、請求項9に記載の発明の画像処理システムは、前記記憶手段を、前記管理者用端末から、画像の複写を禁止する指示並びに前記イメージログ及び前記ログを記憶する指示が通知された場合には、前記イメージログ及び前記ログを記憶するようにしたものである。
【0014】
また、上記目的を達成するために、請求項10に記載の発明のプログラムは、コンピュータを画像が形成され、前記画像の複写の可否を決定するセキュリティレベルを含む付加情報が必要に応じて形成された画像形成媒体を読み取ることにより得られた読取データに基づいて、前記セキュリティレベルを抽出する抽出手段、前記抽出手段によって抽出されたセキュリティレベルが、前記画像の複写を行うユーザに設定されたセキュリティレベルより高い場合にのみ、前記読取データに基づいたイメージログ、及び前記ユーザの情報を含むログを生成する生成手段、並びに前記抽出手段によって抽出されたセキュリティレベルが、前記ユーザに設定されたセキュリティレベル以下の場合には、前記読取データに基づいた画像データを出力すると共に、前記抽出手段によって抽出されたセキュリティレベルが、前記ユーザに設定されたセキュリティレベルより高い場合には、前記生成手段によって生成された前記イメージログ及び前記ログが記憶されたことを条件として、前記画像データを出力する画像データ出力手段として機能させる。
【0015】
また、上記目的を達成するために、請求項11に記載の発明のプログラムは、コンピュータを画像が形成され、前記画像の複写の可否を決定するセキュリティレベルを含むと共に、生成されたイメージログ及びログが記憶されたことを条件として複写を許可する許可情報を必要に応じて含む付加情報が必要に応じて形成された画像形成媒体を読み取ることにより得られた読取データに基づいて、前記セキュリティレベル、及び必要に応じて含まれた前記許可情報を抽出する抽出手段、前記抽出手段によって抽出されたセキュリティレベルが、前記画像の複写を行うユーザに設定されたセキュリティレベルより高く、かつ前記抽出手段によって前記許可情報が抽出された場合にのみ、前記読取データに基づいた画像データのイメージログ、及び前記ユーザの情報を含むログを生成する生成手段、並びに前記抽出されたセキュリティレベルが、前記ユーザに設定されたセキュリティレベル以下の場合には、前記読取データに基づいた画像データを出力すると共に、前記抽出されたセキュリティレベルが前記ユーザに設定されたセキュリティレベルより高く、かつ前記抽出手段によって前記許可情報が抽出された場合には、前記生成手段によって生成された前記イメージログ及び前記ログが記憶されたことを条件として、前記画像データを出力する画像データ出力手段として機能させる。
【0016】
また、上記目的を達成するために、請求項12に記載の発明のプログラムは、コンピュータを画像が形成され、前記画像の複写を禁止する禁止情報を必要に応じて含む付加情報が必要に応じて形成された画像形成媒体を読み取ることにより得られた読取データに基づいて、必要に応じて含まれた前記禁止情報を抽出する抽出手段、前記抽出手段によって前記禁止情報が抽出された場合にのみ、前記読取データに基づいたイメージログ、及び前記画像の出力を行うユーザの情報を含むログを生成する生成手段、並びに前記抽出手段によって前記禁止情報が抽出されなかった場合には、前記読取データに基づいた画像データを出力すると共に、前記抽出手段によって前記禁止情報が抽出された場合には、画像の複写を管理する管理者用端末から画像の複写を許可する指示が通知されたときに、前記生成手段によって生成された前記イメージログ及び前記ログが記憶されたことを条件として、前記画像データを出力する画像データ出力手段として機能させる。
【0017】
また、上記目的を達成するために、請求項13に記載の発明のプログラムは、コンピュータを画像が形成され、前記画像の複写を禁止する禁止情報を必要に応じて含むと共に、生成されたイメージログ及びログが記憶されたことを条件として複写を許可する許可情報を必要に応じて含む付加情報が必要に応じて形成された画像形成媒体を読み取ることにより得られた読取データに基づいて、必要に応じて含まれた前記禁止情報、及び必要に応じて含まれた前記許可情報を抽出する抽出手段、前記抽出手段によって前記禁止情報及び前記許可情報が抽出された場合にのみ、前記読取データに基づいたイメージログ及び前記画像の出力を行うユーザの情報を含むログを生成する生成手段、並びに前記抽出手段によって前記禁止情報が抽出されなかった場合には、前記読取データに基づいた画像データを出力すると共に、前記抽出手段によって前記禁止情報及び前記許可情報が抽出された場合には、画像の複写を管理する管理者用端末によって画像の複写を許可する指示が通知されたときに、前記生成手段によって生成された前記イメージログ及び前記ログが記憶されたことを条件として、前記画像データを出力する画像データ出力手段として機能させる。
【発明の効果】
【0018】
請求項1、2、4、10、及び11の各発明によれば、ユーザのセキュリティレベルを変更することなく、追跡調査が可能な画像を出力することができる、という効果が得られる。
【0019】
請求項3及び7の各発明によれば、画像の複写が行われなかった場合に警告をユーザに報知することができる。
【0020】
請求項5、6、8、12及び13の各発明によれば、ユーザのセキュリティレベルを変更することなく、管理者用端末からの通知により、追跡調査が可能な画像を出力することができる、という効果が得られる。
【0021】
請求項9の発明によれば、管理者用端末を操作する、例えば管理者が複写を許可しない場合に、どのユーザがどのような画像を複写しようとしていたのかを知ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、図面を参照して、本発明の画像処理システムの実施の形態を詳細に説明する。
【0023】
[第1の実施の形態]
【0024】
図1に示すように、第1の実施の形態に係る画像処理システム10は、画像処理装置としての複写機12と、記憶したイメージログ及びログを管理するための管理装置としてのログ監視サーバ14とを備えている。複写機12とログ監視サーバ14とはネットワーク16を介して互いに接続されている。
【0025】
複写機12は、ユーザインタフェース(U/I)18と、ユーザ情報取得装置20と、スキャナ22と、印刷部24と、FAX部26と、制御装置28と、ネットワーク16に接続されたネットワークインターフェース(I/F)30を備えている。
【0026】
U/I18は、ユーザからの操作を受け付けるタッチパネル及び入力された情報に基づいた表示を行うLCDを備えた表示装置を含んで構成されている。U/I18には、ユーザ情報取得装置20が接続されている。
【0027】
ユーザ情報取得装置20は、非接触カードリーダを備えており、例えば、複写機12に所望の処理を複写機28に実行させようとするユーザのIDカード(例えば、社員証)が非接触カードリーダから所定の範囲内に近接した場合には、IDカードからユーザ情報を読み取って取得する。本実施の形態では、例えば、ユーザがU/I18のタッチパネルを操作して原稿の複写の指示を入力する際に、ユーザ情報取得装置20にIDカードを近づけてユーザ情報を読み取らせる。これにより、ユーザ情報が含まれた複写の指示がU/I18から出力される。
【0028】
なお、本実施の形態では、IDカードから読み取ったユーザ情報には、例えば、ユーザを識別するためのユーザID、及びユーザに設定されたセキュリティレベル等が含まれている。
【0029】
スキャナ22は、原稿台ガラス(図示せず)上に配置された画像形成媒体としての原稿を読み取り、読取データを出力する。なお、本実施の形態では、図2に示すように、スキャナ22に読み取られる原稿36には、画像(図2の例では、”あいうえ”)38が形成され、所定の情報を含む付加情報(例えば本実施の形態では地紋(パターン画像))40が必要に応じて形成されている。これにより、スキャナ22は、原稿36から、画像38及び必要に応じて形成された地紋40を読み取り、読取データを出力する。なお、付加情報には、例えば、画像38の複写の可否を決定するセキュリティレベルが含まれ、また、画像38の複写を禁止する禁止情報が必要に応じて含まれる。
【0030】
印刷部24は、入力された画像データに基づいて、印刷を行う。
【0031】
FAX部26は、入力された画像データに基づいて、FAX送信を行う。
【0032】
制御装置28は、OS等の基本プログラムが記憶された記憶媒体としてのROM28a、下記で詳細を説明する第1の複写処理ルーチンを実行するためのプログラム及び各種処理ルーチンを実行するためのプログラムが記憶された記憶媒体としてのHDD(ハード ディスク ドライブ)28b、プログラムをROM28a及びHDD28bから読み出して実行するCPU28c、各種データを一時的に記憶するRAM28d、並びにI/O(入出力)ポート28e等を含んで構成されたマイクロコンピュータで構成されており、これらROM28a、HDD28b、CPU28c、RAM28d、及びI/Oポート28eは互いにバス28fで接続されている。I/Oポート28eには、U/I18、スキャナ22、印刷部24、FAX部26、及びI/F30が接続されている。
【0033】
ログ監視サーバ14は、制御装置32と、ネットワーク16に接続されたネットワークインターフェース(I/F)34を備えている。
【0034】
制御装置32は、OS等の基本プログラムが記憶された記憶媒体としてのROM32a、下記で詳細を説明する第1の記憶処理ルーチンを実行するためのプログラム及び各種処理ルーチンを実行するためのプログラムが記憶された記憶媒体としてのHDD(ハード ディスク ドライブ)32b、プログラムをROM32a及びHDD32bから読み出して実行するCPU32c、各種データを一時的に記憶するRAM32d、並びにI/O(入出力)ポート32e等を含んで構成されたマイクロコンピュータで構成されており、これらROM32a、HDD32b、CPU32c、RAM32d、及びI/Oポート32eは互いにバス32fで接続されている。I/Oポート32eには、I/F34が接続されている。
【0035】
次に、制御装置28の動作について説明する。制御装置28のCPU28cが実行する第1の複写処理ルーチンについて図3を用いて説明する。なお、本実施の形態において、この第1の複写処理ルーチンは、制御装置28のスイッチ(図示せず)がオンされることにより所定時間間隔(例えば、数10msec)毎に実行される。
【0036】
まず、ステップ100で、U/I18から複写指示が入力されたか否かを判定する。なお、上述したように、複写指示にはユーザ情報が含まれている。
【0037】
ステップ100で、入力されたと判定された場合には、次のステップ102で、複写指示に含まれているユーザ情報からユーザのセキュリティレベルを抽出する。
【0038】
次のステップ104では、原稿台ガラス(図示せず)上に配置された原稿36を読み取って、読取データを出力させるようにスキャナ22に制御信号を出力することにより、スキャナ22から読取データを取得する。
【0039】
次のステップ106では、ステップ104で取得した読取データを解析することにより、原稿36に必要に応じて形成された地紋40を検出する。
【0040】
次のステップ108では、ステップ106で地紋40を検出できたか否かを判定する。
【0041】
ステップ108で、地紋40を検出できなかったと判定された場合には、スキャナ22で読み取った原稿36はセキュリティ管理を行う必要がない原稿であると判断して、次のステップ118で、ステップ104において取得した読取データに対して所定の画像処理を施し、その次のステップ120で、所定の画像処理が施された読取データを画像データとして出力し、第1の複写処理ルーチンを終了する。すなわち、ステップ118及びステップ120では、読取データに基づいた画像データを出力する。
【0042】
なお、ステップ120では、ステップ100で入力されたと判定された複写指示に”印刷の実行”の指示が含まれている場合には、画像データを印刷部24に出力する。これにより、画像データに基づいた画像が形成された用紙が印刷部24から出力される。また、ステップ120では、ステップ100で入力されたと判定された複写指示に”FAXの実行”の指示が含まれている場合には、画像データをFAX部26に出力する。これにより、FAX部26によって画像データに基づいた画像のFAX送信が行われる。また、ステップ120では、ステップ100で入力されたと判定された複写指示に”ファイル出力”の指示が含まれている場合には、画像データを指示された場所または所定の場所に出力する。
【0043】
一方、ステップ108で、地紋40を検出できたと判定された場合には、次のステップ110で、地紋40の解析を行い、各種情報を抽出する。ステップ110での処理によって、例えば、地紋40が、複写を禁止する禁止情報を含んでいる場合には、複写を禁止する禁止情報が抽出され、地紋40が、画像38の複写の可否を決定するセキュリティレベルを含んでいる場合には、当該セキュリティレベルが抽出される。
【0044】
次のステップ112では、ステップ110で複写を禁止する禁止情報を抽出できたか否かを判定する。
【0045】
ステップ112で、複写を禁止する禁止情報を抽出できなかったと判定された場合には、複写が禁止されていないと判断して、上述したステップ118へ進む。
【0046】
一方、ステップ112で、複写を禁止する禁止情報を抽出できたと判定された場合には、次のステップ114で、ステップ102において抽出したユーザに設定されたセキュリティレベルと、ステップ110において抽出した画像38の複写の可否を決定するセキュリティレベルとを比較して、画像38の複写の可否を決定するセキュリティレベルが、ユーザに設定されたセキュリティレベルより高いか否かを判定する。
【0047】
ステップ114で、画像38の複写の可否を決定するセキュリティレベルが、ユーザに設定されたセキュリティレベル以下であると判定された場合には、複写を行ってもよいと判断して、上述したステップ118へ進む。
【0048】
一方、ステップ114で、画像38の複写の可否を決定するセキュリティレベルが、ユーザに設定されたセキュリティレベルより高いと判定された場合には、次のステップ116で、読取データに基づいたイメージログ及びユーザの情報を含むログを生成する。具体的には、ステップ116では、ステップ104で取得した読取データに所定の画像処理を施して、例えば、OCR処理によって解析可能な程度の解像度(例えば200dpi)の画像データを生成することによりイメージログを生成する。また、ステップ116では、ユーザの情報(例えば、ステップ100で受信した複写指示に含まれているユーザID、ユーザに設定されたセキュリティレベル)、複写機12を特定するためのマシン番号、画像38の複写の可否を決定するセキュリティレベル、及び受信した指示(入力された指示)の種類(例えば、複写指示等)がテキストデータで表されたログを生成する。
【0049】
次のステップ122では、ステップ116で生成されたイメージログ及びログをログ監視サーバ14へ出力する。
【0050】
次のステップ124では、詳細は以下で説明するが、ログ監視サーバ14からの通知を受信するまで待機する。
【0051】
なお、詳細は後述するが、本実施の形態のログ監視サーバ14は、複写機12からイメージログ及びログを受信すると、イメージログ及びログを正常にHDD32bに記憶できた場合には、複写を行ってもよいと判断して、複写を許可する通知を複写機12へ出力し、正常にHDD32bに記憶できなかった場合には、複写された画像の追跡調査が行えなくなるため複写を行ってはいけないと判断して、複写を禁止する通知を複写機12へ出力する。
【0052】
ステップ124で、ログ監視サーバ14からの通知を受信すると、次のステップ126では、ステップ124において受信した通知は複写を許可する通知であるか否かを判定する。
【0053】
ステップ126で、複写を許可する通知であると判定された場合には、複写を行うために、上述したステップ118へ進む。
【0054】
一方、ステップ126で、複写を許可する通知ではないと判定された場合には、次のステップ128で、ユーザに警告を報知する。ステップ128では、例えば、図4に示すように、U/I18に、”イメージログ及びログが保存できなかったので、複写を行うことができません”と表示されるようにU/I18の表示制御を行うことにより、ユーザに警告を報知する。そして、第1の複写処理ルーチンを終了する。
【0055】
次に、制御装置32の動作について説明する。制御装置32のCPU32cが実行する第1の記憶処理ルーチンについて図5を用いて説明する。なお、本実施の形態において、この第1の記憶処理ルーチンは、制御装置32のスイッチ(図示せず)がオンされることにより所定時間間隔(例えば、数10msec)毎に実行される。
【0056】
まず、ステップ200で、複写機12からイメージログ及びログを受信したか否かを判定する。
【0057】
ステップ200で、受信したと判定された場合には、次のステップ202で、受信したイメージログ及びログをHDD32bに記憶させる処理を行う。
【0058】
次のステップ204では、ステップ202における記憶させる処理が正常終了したか否かを判定することにより、イメージログ及びログがHDD32bに記憶されたか否かを判定する。なお、正常終了しなかった場合としては、例えば、記憶しようとするイメージログ及びログのサイズが、HDD32bの残りの容量が大きいため、全てのイメージログ及びログを記憶できなかった場合や、HDD32bの故障により、イメージログ及びログを記憶できなかった場合等が挙げられる。
【0059】
ステップ204で、記憶されたと判定された場合には、次のステップ206で、複写を許可する通知を複写機12へ出力する。
【0060】
一方、ステップ204で、記憶されていないと判定された場合には、複写を禁止する通知を複写機12へ出力する。
【0061】
以上説明したように、本実施の形態に係る複写機12は、画像38が形成され、画像38の複写の可否を決定するセキュリティレベルを含む付加情報(地紋)40が必要に応じて形成された原稿36から、画像38及び必要に応じて形成された地紋40を読み取り、読取データを出力するスキャナ22、及び画像38の複写を行うユーザに設定されたセキュリティレベルを取得するユーザ情報取得装置20を備えている。
【0062】
また、本実施の形態によれば、第1の複写処理ルーチンのステップ104〜110での処理によって、読取データに基づいて、画像38の複写の可否を決定するセキュリティレベルを抽出する。また、本実施の形態によれば、第1の複写処理ルーチンのステップ114において、ステップ110で抽出されたセキュリティレベルがユーザ情報取得装置20によって取得されたセキュリティレベルより高いと判定された場合には、ステップ116において、読取データに基づいたイメージログ及びユーザの情報を含むログを生成する。そして、ログ監視サーバ14は、イメージログ及びログがログ監視サーバ14のHDD32bに記憶された場合には、第1の記憶処理ルーチンのステップ206において、複写機12へ複写を許可する通知を出力する。複写を許可する通知を受信した複写機12は、第1の複写処理ルーチンのステップ118〜120の処理で、読取データに基づいた画像データの出力を行う。すなわち、本実施の形態では、複写機12は、ステップ110で抽出されたセキュリティレベルが、ユーザ情報取得装置20によって取得されたセキュリティレベルより高い場合には、ステップ116で生成されたイメージログ及びログが記憶されたことを条件として、読取データに基づいた画像データの出力を行う。
【0063】
なお、本実施の形態では、複写機12がイメージログ及びログを生成し、サーバ14がイメージログ及びログを記憶したことを条件として、複写機12が画像データを出力する例について説明したが、本発明はこれに限られず、複写機12がイメージログ及びログの少なくとも一方を生成し、生成されたイメージログ及びログの少なくとも一方をサーバ14が記憶したことを条件として、複写機12が画像データを出力するようにしてもよい。
【0064】
また、本実施の形態では、第1の複写処理ルーチンのステップ116において、イメージログ及びログを生成する例について説明したが、本発明はこれに限られない。図6に示すように、地紋40に、更に、画像38の原本(元データ)の格納場所を示す情報を含ませ、図7に示すように、第1の複写処理ルーチンのステップ110で、更に、画像38の原本(元データ)の格納場所を示す情報を抽出し、ステップ114で肯定判定された場合には、次のステップ115で、ステップ110において画像38の原本(元データ)の格納場所を示す情報を抽出できたか否かを判定し、抽出できなかったと判定された場合には、上述したステップ116へ進み、一方、抽出できたと判定された場合には、次のステップ117で、ユーザの情報を含むログのみを生成するようにしてもよい。なお、ログのみを生成した場合には、ステップ122でログをログ監視サーバ14へ出力し、ログ監視サーバ14は、ログをHDD32bに記憶できた場合には複写を許可する通知を複写機12へ出力し、記憶できなかった場合には、複写を禁止する通知を複写機12へ出力する。
【0065】
[第2の実施の形態]
【0066】
次に、本発明の第2の実施の形態に係る画像処理システムについて説明する。なお、第1の実施の形態と同様の構成及び同様の処理については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0067】
本実施の形態では、図8に示すように、地紋40に、更に、イメージログ及びログが記憶されたことを条件として複写を許可する許可情報を必要に応じて含ませ、図9に示す、第2の複写処理ルーチンを実行するためのプログラムがHDD28bに記憶され、CPU28cが第2の複写処理ルーチンを実行する点が第1の実施の形態と異なる。
【0068】
本実施の形態に係る画像処理システムの作用を説明する。
【0069】
複写機12の制御装置28のCPU28cが行う第2の複写処理ルーチンについて図9を用いて説明する。
【0070】
第2の複写処理ルーチンでは、ステップ108で、地紋40を検出できたと判定された場合には、次のステップ111で、地紋40の解析を行い、地紋40が示す各種情報を抽出する。ステップ111での処理によって、例えば、地紋40が、複写を禁止する禁止情報を含んでいる場合には、複写を禁止する禁止情報が抽出され、地紋40が、画像38の複写の可否を決定するセキュリティレベルを含んでいる場合には、当該セキュリティレベルが抽出され、地紋40が、イメージログ及びログが記憶されたことを条件として複写を許可する許可情報を含んでいる場合には、当該許可情報を抽出する。
【0071】
そして、ステップ114で肯定判定された場合には、次のステップ130で、ステップ110においてイメージログ及びログが記憶されたことを条件として複写を許可する許可情報を抽出できたか否かを判定する。
【0072】
ステップ130で、抽出できたと判定された場合には次のステップ116へ進む。
【0073】
一方、ステップ130で、抽出できなかったと判定された場合には、次のステップ132で、ユーザに警告を報知する。ステップ132では、例えば、図10に示すように、U/I18に、”複写を行うことができません”と表示されるようにU/I18の表示制御を行うことにより、ユーザに警告を報知する。そして、第2の複写処理ルーチンを終了する。
【0074】
以上説明したように、本実施の形態における地紋40が示す付加情報には、イメージログ及びログが記憶されたことを条件として複写を許可する許可情報が必要に応じて含まれており、本実施の形態における第2の複写処理ルーチンのステップ111において抽出されたセキュリティレベルがユーザ情報取得装置20によって取得されたセキュリティレベルより高く、かつステップ111においてイメージログ及びログが記憶されたことを条件として複写を許可する許可情報が抽出された場合には、ステップ116において、読取データに基づいたイメージログ及びユーザの情報を含むログを生成する。そして、イメージログ及びログがサーバ14に記憶されたことを条件として、ステップ118〜120の処理で、読取データに基づいた画像データの出力を行う。
【0075】
なお、本実施の形態では、複写機12がイメージログ及びログが記憶されたことを条件として複写を許可する許可情報を抽出した場合に、イメージログ及びログを生成し、サーバ14がイメージログ及びログを記憶した場合には、複写機12が画像データを出力する例について説明したが、本発明はこれに限られず、複写機12が、イメージログ及びログが記憶されたことを条件として複写を許可する許可情報を抽出した場合に、イメージログ及びログの少なくとも一方を生成し、生成されたイメージログ及びログの少なくとも一方をサーバ14が記憶した場合には、複写機12が画像データを出力するようにしてもよい。
【0076】
[第3の実施の形態]
【0077】
次に、本発明の第3の実施の形態に係る画像処理システムについて説明する。なお、第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同様の構成及び同様の処理については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0078】
本実施の形態では、図11に示すように、ネットワーク16に、外部装置、例えば本画像処理システムにおいて画像の複写を管理する管理者のための管理者用端末40が接続されており、図12に示す、第3の複写処理ルーチンを実行するためのプログラムがHDD28bに記憶され、CPU28cが第3の複写処理ルーチンを実行し、かつ図13に示す、第2の記憶処理ルーチンを実行するためのプログラムがHDD32bに記憶され、CPU32cが第2の記憶処理ルーチンを実行する点が第1の実施の形態及び第2の実施の形態と異なる。なお、管理者用端末40は、入力されたデータに基づいて表示を行う表示部42が備えられている。
【0079】
本実施の形態に係る画像処理システムの作用を説明する。
【0080】
複写機12の制御装置28のCPU28cが行う第3の複写処理ルーチンについて図12を用いて説明する。
【0081】
第3の複写処理ルーチンでは、ステップ112で、複写を禁止する禁止情報を抽出できたと判定された場合には、上述したステップ116へ進む。
【0082】
ログ監視サーバ14の制御装置32のCPU32cが行う第2の記憶処理ルーチンについて図13を用いて説明する。
【0083】
第2の記憶処理ルーチンでは、ステップ200でイメージログ及びログを受信したと判定された場合には、次のステップ210で、受信したログに含まれる、ユーザに設定されたセキュリティレベル及び画像38の複写の可否を決定するセキュリティレベルを抽出する。
【0084】
次のステップ212では、受信したイメージログ及びログの内容を管理者用端末40に通知する。ステップ212では、例えば、抽出したユーザのセキュリティレベル及び画像38の複写の可否を決定するセキュリティレベル、並びに受信したイメージログを管理者用端末40に通知する。これにより、図14に示すように、管理者用端末40の表示部42には、イメージログ60、ユーザに設定されたセキュリティレベル62、及び画像38に設定されたセキュリティレベル64が表示される。
【0085】
そして、管理者は、表示部42に表示された内容を確認して、画像38の複写を許可する場合には、複写を許可する指示を通知するためのラジオボタン66を選択し、通知ボタン70を押下することにより、ログ監視サーバ14へ画像38の複写を許可する指示を通知することができる。また、管理者は、画像38の複写を禁止する場合には、複写を禁止する指示を通知するためのラジオボタン68を選択し、更に、イメージログ及びログを保存させる場合には、イメージログ及びログを保存する指示を通知するためのラジオボタン72を選択し、イメージログ及びログを保存させない場合には、イメージログ及びログを保存しない指示を通知するためのラジオボタン74を選択して、通知ボタン70を押下することにより、ログ監視サーバ14へ画像38の複写を禁止する指示及びイメージログ及びログを保存する指示または保存しない指示を通知することができる。
【0086】
次のステップ214では、管理者用端末40からの指示を受信したか否かを判定する。
【0087】
ステップ214で指示を受信したと判定された場合には、次のステップ216で、受信した指示が、画像38の複写を許可する指示が含まれているか否かを判定する。
【0088】
ステップ216で、画像38の複写を許可することを示す指示が含まれていると判定された場合には、上述したステップ202へ進む。
【0089】
一方、ステップ216で、画像38の複写を許可する指示ではないと判定された場合には、次のステップ218で、管理者用端末40からの指示に、イメージログ及びログを保存する指示が含まれているか否かを判定する。
【0090】
ステップ218で、含まれていないと判定された場合には、ステップ208へ進む。
【0091】
一方、ステップ218で、含まれていると判定された場合には、次のステップ220で受信したイメージログ及びログをHDD32bに記憶させる処理を行う。
【0092】
以上、説明したように、本実施の形態では、第3の複写処理ルーチンのステップ110で複写を禁止する禁止情報が抽出された場合に、画像38の複写を管理する管理者用端末40から、画像38の複写を許可する指示が通知されたときには、第3の複写処理ルーチンのステップ116で生成されたイメージログ及びログがHDD32bに記憶されたことを条件として、ステップ120で、読取データに基づいた画像データの出力を行う。
【0093】
なお、本実施の形態では、複写機12が、複写を禁止する禁止情報を抽出した場合に、イメージログ及びログを生成し、管理者用端末40から、画像38の複写を許可する指示が通知されたときには、サーバ14がイメージログ及びログを記憶したことを条件として、複写機12が画像データを出力する例について説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、複写機12が、イメージログ及びログの少なくとも一方が記憶されたことを条件として複写を許可する許可情報を抽出した場合に、イメージログ及びログの少なくとも一方を生成し、管理者用端末40から、画像38の複写を許可する指示が通知されたときには、サーバ14が、生成されたイメージログ及びログの少なくとも一方を記憶したことを条件として、複写機12が画像データを出力してもよい。
【0094】
また、複写機12が、複写を禁止する禁止情報を抽出した場合に、第2の実施の形態と同様に、複写機12がイメージログ及びログが記憶されたことを条件として複写を許可する許可情報を抽出したときには、イメージログ及びログを生成し、サーバ14がイメージログ及びログを記憶した場合には、複写機12が画像データを出力するようにしてもよい。
【0095】
また、本実施の形態では、第3の複写処理ルーチンのステップ116において、イメージログ及びログを生成する例について説明したが、本発明はこれに限られない。図6に示すように、地紋40が示す付加情報に、更に、画像38の原本(元データ)の格納場所を示す情報を含ませ、図15に示すように、ステップ110で、更に、画像38の原本(元データ)の格納場所を示す情報を抽出し、ステップ112で肯定判定された場合には、次のステップ115で、ステップ110において画像38の原本(元データ)の格納場所を示す情報を抽出できたか否かを判定し、抽出できなかったと判定された場合には、上述したステップ116へ進み、一方、抽出できたと判定された場合には、次のステップ117で、ユーザの情報を含むログのみを生成するようにしてもよい。なお、ログのみを生成した場合には、ステップ122でログをログ監視サーバ14へ出力し、ログ監視サーバ14は、ログをHDD32bに記憶できた場合には複写を許可する通知を複写機12へ出力し、記憶できなかった場合には、複写を禁止する通知を複写機12へ出力する。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】第1の実施の形態を示す概略図である。
【図2】第1の実施の形態における原稿に形成された画像と地紋を示す図である。
【図3】第1の実施の形態における複写機の制御装置のCPUが行う第1の複写処理ルーチンのフローチャートを示す図である。
【図4】第1の実施の形態におけるユーザに報知される警告内容の1例を示す図である。
【図5】第1の実施の形態におけるログ監視サーバの制御装置のCPUが行う第1の記憶処理ルーチンのフローチャートを示す図である。
【図6】第1の実施の形態における他の例の原稿に形成された画像と地紋を示す図である。
【図7】第1の実施の形態における他の例の複写機の制御装置のCPUが行う第1の複写処理ルーチンのフローチャートを示す図である。
【図8】第2の実施の形態における原稿に形成された画像と地紋を示す図である。
【図9】第2の実施の形態における複写機の制御装置のCPUが行う第2の複写処理ルーチンのフローチャートを示す図である。
【図10】第2の実施の形態におけるユーザに報知される警告内容の1例を示す図である。
【図11】第3の実施の形態を示す概略図である。
【図12】第3の実施の形態における複写機の制御装置のCPUが行う第3の複写処理ルーチンのフローチャートを示す図である。
【図13】第3の実施の形態におけるログ監視サーバの制御装置のCPUが行う第2の記憶処理ルーチンのフローチャートを示す図である。
【図14】第3の実施の形態における管理者用端末の表示部に表示される内容の1例を示す図である。
【図15】第3の実施の形態における他の例の複写機の制御装置のCPUが行う第3の複写処理ルーチンのフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
【0097】
10 画像処理システム
12 複写機
14 ログ監視サーバ
18 U/I
20 ユーザ情報取得装置
22 スキャナ
28 制御装置
28c CPU
32 制御装置
32c CPU

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像が形成され、前記画像の複写の可否を決定するセキュリティレベルを含む付加情報が必要に応じて形成された画像形成媒体から、前記画像及び必要に応じて形成された前記付加情報を読み取り、読取データを出力する読取出力手段と、
前記読取データに基づいて、前記セキュリティレベルを抽出する抽出手段と、
前記画像の複写を行うユーザに設定されたセキュリティレベルを取得する取得手段と、
前記抽出手段によって抽出されたセキュリティレベルが、前記取得手段によって取得されたセキュリティレベルより高い場合にのみ、前記読取データに基づいたイメージログ、及び前記ユーザの情報を含むログを生成する生成手段と、
前記抽出されたセキュリティレベルが、前記取得されたセキュリティレベル以下の場合には、前記読取データに基づいた画像データを出力すると共に、前記抽出手段によって抽出されたセキュリティレベルが、前記取得手段によって取得されたセキュリティレベルより高い場合には、前記生成手段によって生成された前記イメージログ及び前記ログが記憶されたことを条件として、前記画像データを出力する画像データ出力手段と、
を含む画像処理装置。
【請求項2】
画像が形成され、前記画像の複写の可否を決定するセキュリティレベルを含むと共に、生成されたイメージログ及びログが記憶されたことを条件として複写を許可する許可情報を必要に応じて含む付加情報が必要に応じて形成された画像形成媒体から、前記画像及び必要に応じて形成された前記付加情報を読み取り、読取データを出力する読取出力手段と、
前記読取データに基づいて、前記セキュリティレベル、及び必要に応じて含まれた前記許可情報を抽出する抽出手段と、
前記画像の複写を行うユーザに設定されたセキュリティレベルを取得する取得手段と、
前記抽出手段によって抽出されたセキュリティレベルが、前記取得手段によって取得されたセキュリティレベルより高く、かつ前記抽出手段によって前記許可情報が抽出された場合にのみ、前記読取データに基づいた画像データのイメージログ、及び前記ユーザの情報を含むログを生成する生成手段と、
前記抽出されたセキュリティレベルが、前記取得されたセキュリティレベル以下の場合には、前記読取データに基づいた画像データを出力すると共に、前記抽出されたセキュリティレベルが前記取得されたセキュリティレベルより高く、かつ前記抽出手段によって前記許可情報が抽出された場合には、前記生成手段によって生成された前記イメージログ及び前記ログが記憶されたことを条件として、前記画像データを出力する画像データ出力手段と、
を含む画像処理装置。
【請求項3】
前記生成手段によって生成された前記イメージログ及び前記ログが記憶されなかったときに、警告を報知する報知手段を更に含む請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の画像処理装置、及び
前記画像処理装置の生成手段によって生成されたイメージログ及びログを記憶する記憶手段を含み、記憶されたイメージログ及びログを管理する管理装置
を備えた画像処理システム。
【請求項5】
画像が形成され、前記画像の複写を禁止する禁止情報を必要に応じて含む付加情報が必要に応じて形成された画像形成媒体から、前記画像及び必要に応じて形成された前記付加情報を読み取り、読取データを出力する読取出力手段と、
前記読取データに基づいて、必要に応じて含まれた前記禁止情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって前記禁止情報が抽出された場合にのみ、前記読取データに基づいたイメージログ、及び前記画像の出力を行うユーザの情報を含むログを生成する生成手段と、
前記抽出手段によって前記禁止情報が抽出されなかった場合には、前記読取データに基づいた画像データを出力すると共に、前記抽出手段によって前記禁止情報が抽出された場合には、画像の複写を管理する管理者用端末から画像の複写を許可する指示が通知されたときに、前記生成手段によって生成された前記イメージログ及び前記ログが記憶されたことを条件として、前記画像データを出力する画像データ出力手段と、
を含む画像処理装置。
【請求項6】
画像が形成され、前記画像の複写を禁止する禁止情報を必要に応じて含むと共に、生成されたイメージログ及びログが記憶されたことを条件として複写を許可する許可情報を必要に応じて含む付加情報が必要に応じて形成された画像形成媒体から、前記画像及び必要に応じて形成された前記付加情報を読み取り、読取データを出力する読取出力手段と、
前記読取データに基づいて、必要に応じて含まれた前記禁止情報、及び必要に応じて含まれた前記許可情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって前記禁止情報及び前記許可情報が抽出された場合にのみ、前記読取データに基づいたイメージログ及び前記画像の出力を行うユーザの情報を含むログを生成する生成手段と、
前記抽出手段によって前記禁止情報が抽出されなかった場合には、前記読取データに基づいた画像データを出力すると共に、前記抽出手段によって前記禁止情報及び前記許可情報が抽出された場合には、画像の複写を管理する管理者用端末によって画像の複写を許可する指示が通知されたときに、前記生成手段によって生成された前記イメージログ及び前記ログが記憶されたことを条件として、前記画像データを出力する画像データ出力手段と、
を含む画像処理装置。
【請求項7】
前記生成手段によって前記イメージログ及び前記ログが生成され、かつ前記イメージログ及び前記ログが記憶されなかった場合、または前記管理者用端末から画像の複写を禁止する指示が通知された場合には、警告を報知する報知手段を更に含む請求項5または請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項8】
請求項5〜請求項7の何れか1項に記載の画像処理装置、及び
前記画像処理装置の生成手段によって生成された前記イメージログ及び前記ログの内容を、画像の複写を管理する管理者用端末に通知する通知手段と、
前記管理者用端末から画像の複写を許可する指示が通知された場合に、前記イメージログ及び前記ログを記憶する記憶手段とを含み、記憶されたイメージログ及びログを管理する管理装置
を備えた画像処理システム。
【請求項9】
前記記憶手段は、前記管理者用端末から、画像の複写を禁止する指示並びに前記イメージログ及び前記ログを記憶する指示が通知された場合には、前記イメージログ及び前記ログを記憶する請求項8に記載の画像処理システム。
【請求項10】
コンピュータを
画像が形成され、前記画像の複写の可否を決定するセキュリティレベルを含む付加情報が必要に応じて形成された画像形成媒体を読み取ることにより得られた読取データに基づいて、前記セキュリティレベルを抽出する抽出手段、
前記抽出手段によって抽出されたセキュリティレベルが、前記画像の複写を行うユーザに設定されたセキュリティレベルより高い場合にのみ、前記読取データに基づいたイメージログ、及び前記ユーザの情報を含むログを生成する生成手段、並びに
前記抽出手段によって抽出されたセキュリティレベルが、前記ユーザに設定されたセキュリティレベル以下の場合には、前記読取データに基づいた画像データを出力すると共に、前記抽出手段によって抽出されたセキュリティレベルが、前記ユーザに設定されたセキュリティレベルより高い場合には、前記生成手段によって生成された前記イメージログ及び前記ログが記憶されたことを条件として、前記画像データを出力する画像データ出力手段
として機能させるためのプログラム。
【請求項11】
コンピュータを
画像が形成され、前記画像の複写の可否を決定するセキュリティレベルを含むと共に、生成されたイメージログ及びログが記憶されたことを条件として複写を許可する許可情報を必要に応じて含む付加情報が必要に応じて形成された画像形成媒体を読み取ることにより得られた読取データに基づいて、前記セキュリティレベル、及び必要に応じて含まれた前記許可情報を抽出する抽出手段、
前記抽出手段によって抽出されたセキュリティレベルが、前記画像の複写を行うユーザに設定されたセキュリティレベルより高く、かつ前記抽出手段によって前記許可情報が抽出された場合にのみ、前記読取データに基づいた画像データのイメージログ、及び前記ユーザの情報を含むログを生成する生成手段、並びに
前記抽出されたセキュリティレベルが、前記ユーザに設定されたセキュリティレベル以下の場合には、前記読取データに基づいた画像データを出力すると共に、前記抽出されたセキュリティレベルが前記ユーザに設定されたセキュリティレベルより高く、かつ前記抽出手段によって前記許可情報が抽出された場合には、前記生成手段によって生成された前記イメージログ及び前記ログが記憶されたことを条件として、前記画像データを出力する画像データ出力手段
として機能させるためのプログラム。
【請求項12】
コンピュータを
画像が形成され、前記画像の複写を禁止する禁止情報を必要に応じて含む付加情報が必要に応じて形成された画像形成媒体を読み取ることにより得られた読取データに基づいて、必要に応じて含まれた前記禁止情報を抽出する抽出手段、
前記抽出手段によって前記禁止情報が抽出された場合にのみ、前記読取データに基づいたイメージログ、及び前記画像の出力を行うユーザの情報を含むログを生成する生成手段、並びに
前記抽出手段によって前記禁止情報が抽出されなかった場合には、前記読取データに基づいた画像データを出力すると共に、前記抽出手段によって前記禁止情報が抽出された場合には、画像の複写を管理する管理者用端末から画像の複写を許可する指示が通知されたときに、前記生成手段によって生成された前記イメージログ及び前記ログが記憶されたことを条件として、前記画像データを出力する画像データ出力手段
として機能させるためのプログラム。
【請求項13】
コンピュータを
画像が形成され、前記画像の複写を禁止する禁止情報を必要に応じて含むと共に、生成されたイメージログ及びログが記憶されたことを条件として複写を許可する許可情報を必要に応じて含む付加情報が必要に応じて形成された画像形成媒体を読み取ることにより得られた読取データに基づいて、必要に応じて含まれた前記禁止情報、及び必要に応じて含まれた前記許可情報を抽出する抽出手段、
前記抽出手段によって前記禁止情報及び前記許可情報が抽出された場合にのみ、前記読取データに基づいたイメージログ及び前記画像の出力を行うユーザの情報を含むログを生成する生成手段、並びに
前記抽出手段によって前記禁止情報が抽出されなかった場合には、前記読取データに基づいた画像データを出力すると共に、前記抽出手段によって前記禁止情報及び前記許可情報が抽出された場合には、画像の複写を管理する管理者用端末によって画像の複写を許可する指示が通知されたときに、前記生成手段によって生成された前記イメージログ及び前記ログが記憶されたことを条件として、前記画像データを出力する画像データ出力手段
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2009−49867(P2009−49867A)
【公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−215723(P2007−215723)
【出願日】平成19年8月22日(2007.8.22)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】