説明

画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記録媒体

【課題】本発明は、出力画像に付加する付加データの言語及び記述方式を適宜に設定する画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記録媒体に関する。
【解決手段】複合装置1は、出力画像データに付加する付加文字列データが操作表示部18で任意に生成され、言語の種類及び文字列の並び方向、日付等の特殊文字列の並び順等の記述方式が選択されると、印字制御機能部32が、生成された該付加文字列であって選択された言語のフォントを、種々の言語のフォントを記憶するデータ記憶機能部37から取得して、選択された該記述方式に従って該フォントを並べて付加文字列データを生成し、生成した付加文字列を印刷制御機能部33が出力画像データの所定位置に付加する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記録媒体に関し、詳細には、出力画像に付加する付加データの言語及び記述方式を適宜に設定する画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
表示部を備え画像処理を行う画像処理装置、例えば、プリンタ装置、ファクシミリ装置、複写装置、複合装置等においては、表示部に画像処理装置の各種操作情報や各種動作状態及び操作部から入力された各種操作内容等の表示情報を表示出力する。
【0003】
また、画像処理装置は、表示部にタッチパネル付き表示部が用いられているときには、表示部に機能ボタンを表示させ、該機能ボタンのタッチ操作に応じた動作処理を行う。
【0004】
そして、今日、画像処理装置は、世界各国に普及しており、表示部に各種情報を表示する際に、該画像処理装置の設置されている国や地域あるいはユーザの国籍に応じた言語で表示する必要がある。特に、今日、画像処理装置は、その表示部への表示により画像処理装置の操作性を向上させる機能が増加しており、表示部への表示は、画像処理装置の操作性・利用性を向上させる上で重要な役割を果たしている。
【0005】
そこで、従来から、画像処理装置においては、表示部の表示に使用する言語フォントを製造段階で画像処理装置の出荷先の言語に応じてフォントメモリに書き込んで、画像処理装置の設置国等に応じた言語で表示できるようにしたり、複数の言語フォントをフォントメモリに書き込んで、設置国等に応じて変更することのできる画像処理装置が出現している。
【0006】
また、従来から、画像処理装置においては、出力画像データに、任意の文字列、スタンプ、日付等の付加画像データを合成して、合成後の画像データを印刷出力や転送出力している。
【0007】
一方、従来の画像処理装置においては、付加画像データに対しては、文字列の場合、表示部への表示に使用するフォントとは、異なるフォントを使用しており、付加画像データの使用言語を適宜切り替えることについては考慮されていなかった。
【0008】
したがって、従来の画像処理装置においては、出力画像データの言語に合わせて、図19に示すように、表示言語を日本語(図19(a))から英語(図19(b))に切り替えた場合、付加画像データがもともと英語であれば、表示部への表示言語と記述方式(右から左方向)が、付加画像データの印刷出力結果の言語と記述方式が一致する。
【0009】
ところが、従来の画像処理装置においては、図20に示すように、表示言語を日本語(図20(a))からアラビア語(図20(b))に切り替えた場合、表示言語は、記述方式が「右から左方向」に切り替えられることになるが、付加画像データについては、言語の切り替えが考慮されていないため、記述方式が「左から右方向」のままとなり、表示言語を出力画像データの言語に切り替えても、付加画像データの言語及び記述方式と出力画像データの言語及び記述方式とが一致しない。その結果、付加画像データの利用性が悪いという問題があった。
【0010】
そして、従来、スタンプ用印字データの表示言語をスタンプ種類選択時の操作パネルの言語と異なる言語に切り替える画像形成装置が提案されている(特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、上記公報記載の従来技術にあっては、スタンプのみが言語切り替えの対象となっているとともに、表示言語と異なる言語をスタンプ用言語として選択することはできるが、出力画像データに付加する付加画像データの利用性及び適切性を向上させる上で改良の必要があった。
【0012】
すなわち、印刷出力や転送出力される出力画像データに付加される付加画像データは、予め設定されたスタンプ画像等の固定画像データだけでなく、任意の文字列からなる画像データも付加画像データとして出力画像データに付加されるようになってきており、このような任意の文字列からなる画像データは、言語の種類だけでなく、文字列の記述の方向性や記述順序等の記述方式についても問題となることがある。例えば、図20に示したように、アラビア語の場合、「右から左方向」に記述されるが、表示部への表示については、図20(b)に示したように、言語を選択することで、アラビア語の記述方式で表示することはできるが、付加画像データについては、図20(b)に示すように、「tfarD」と、「右から左方向」に記述すべきところが、「Draft」と記述されてしまう。
【0013】
また、日付の記述方式(記述順序)としては、日本では、通常、2010/01/02と記載されるが、米国では、01/02/2010、イギリスでは、02/01/2009と記載され、文化圏によって、記述順序が異なる。
【0014】
このように、言語や文化によって、記述方向や記述順序等の記述方式が異なり、言語や文化に適切な記述方向及び記述順序による表示部への表示及び付加画像データの記述が要求される。
【0015】
そこで、本発明は、出力画像データに付加する付加文字列データについても、言語及び記述方向や記述順を適切に処理して利用性の良好な付加画像データを生成する画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記録媒体を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、上記目的を達成するために、出力画像データに付加する付加文字列データが任意に生成され、言語の種類及び文字列の並び方向、日付等の特殊文字列の並び順等の記述方式が選択されると、生成された該付加文字列であって選択された言語のフォントを、種々の言語のフォントを記憶するフォント記憶手段から取得して、選択された該記述方式に従って該フォントを並べて、付加文字列データを生成し、生成した付加文字列を出力画像データの所定位置に付加することを特徴としている。
【0017】
また、本発明は、言語の種類及び文字列の並び方向、日付等の特殊文字列の並び順等の記述方式を該言語記述方式毎に文化圏として対応させた文化圏−言語記述方式テーブルを用意して、該文化圏から適宜の文化圏が選択されると、選択された文化圏に基づいて文化圏−言語記述方式テーブルから該文化圏に対応する言語及び記述方式を取得し、該言語のフォントを前記フォント記憶手段から取得して該記述方式に従って該フォントを並べて前記付加文字列データを生成することを特徴としてもよい。
【0018】
さらに、本発明は、各種データを文字列等で表示する表示手段に表示させる文字列の言語及び記述方式が選択されると、表示手段に表示させる文字列であって、選択された言語のフォントを前記フォント記憶手段から取得して、選択された記述方式に従って該フォントを並べて表示用の文字列データを生成して前記表示手段に表示させることを特徴としてもよい。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、出力画像データの付加する付加文字列データについても、言語及び記述方向や記述順を適切に処理することができ、利用性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施例を適用した複合装置のブロック構成図。
【図2】複合装置の要部機能ブロック構成図。
【図3】文化フラグデータの一例を示す図。
【図4】印刷向き情報データの一例を示す図。
【図5】文化圏情報フラグ対応表の一例を示す図。
【図6】基本画像処理を示すフローチャート。
【図7】複合装置における画像処理の流れを示す図。
【図8】文化圏を選択する初期設定画面の一例を示す図。
【図9】印字設定自動化問い合わせ画面の一例を示す図。
【図10】記述方式手動選択画面の一例を示す図。
【図11】印字用データ作成問い合わせ画面の一例を示す図。
【図12】印字用文字列入力画面の一例を示す図。
【図13】印刷設定画面の一例を示す図。
【図14】初期設定処理の詳細な処理を示すフローチャート。
【図15】表示切り替え処理の詳細な処理を示すフローチャート。
【図16】言語切り替えによる表示部の表示と付加画像データの印刷結果の一例を示す図。
【図17】印刷処理の詳細な処理を示すフローチャート。
【図18】図17の続きの処理を示すフローチャート。
【図19】従来の言語切り替えによる表示部の表示と付加画像データの印刷結果の一例を示す図。
【図20】従来の言語切り替えによる表示部の表示と付加画像データの印刷結果の他の例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明によって不当に限定されるものではなく、また、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。
【実施例1】
【0022】
図1〜図18は、本発明の画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記録媒体の一実施例を示す図であり、図1は、本発明の画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記録媒体の一実施例を適用した複合装置1の要部ブロック構成図である。
【0023】
図1において、複合装置1は、CPU(Central Processing Unit )11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、スキャナ部14、プリンタ部15、通信制御部16、NIC(Network Interface Card)17、操作表示部18及びNVRAM(Nonvolatile Random Access Memory)19等を備えており、上記各部は、バス20により接続されている。複合装置1は、上記各部を備えることで、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能、データ転送機能等の各種機能、特に、スキャナ機能で読み取ったり、外部情報処理装置から受信したデータをプリンタ機能による印刷出力、ファクシミリ送信出力、情報処理装置や他の複合装置への送信出力等の出力処理を実行する。
【0024】
ROM12は、複合装置1の基本プログラムや後述する本発明の画像処理プログラム及びこれらのプログラムの実行に必要なデータが格納されており、RAM13は、CPU11のワークメモリとして利用されるとともに、プリンタ部15で印刷出力する画像データが展開されるページメモリとしても利用される。
【0025】
CPU(出力付加文字列データ生成手段、付加手段、表示文字列制御手段)11は、ROM12内のプログラムをRAM13に展開して実行することで、複合装置1の各部を制御して、複合装置1としての基本機能を実行するとともに、本発明の画像制御処理を実行する。
【0026】
スキャナ部14は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)を利用したイメージスキャナが利用され、図示しない原稿台にセットされた原稿が原稿搬送部によって搬送されてくると、該原稿を主走査及び副走査して原稿の画像を所定の解像度で読み取って、読み取りの完了した原稿を原稿排紙トレイ上に排出する。
【0027】
プリンタ部15は、例えば、電子写真式記録装置等が使用されており、スキャナ部14の読み取った原稿の画像データ、通信制御部16が受信したファクシミリ受信データあるいはNIC17が受信した受信データに基づいて、図示しない給紙部から送られてくる用紙に画像を記録出力して、記録済の用紙を図示しない用紙排紙トレイ上に排出する。
【0028】
通信制御部16には、PSTN網(Public Switched Telephone Network:一般公衆電話網)が接続され、通信制御部16は、CPU11の制御下で、相手ファクシミリ装置との間でファクシミリ制御信号を交換して、ファクシミリ通信手順を実行する。また、通信制御部16は、CPU11の制御下で動作して、送信信号の変調及び受信信号の復調を行い、PSTN網からの発呼に対して自動着呼し、また、PSTN網への自動発呼処理を行う。さらに、通信制御部16は、画像データのNVRAM19への蓄積の効率化や伝送時間の短縮化を図るために、画像データを所定の符号化方式に従って符号化し、また、符号化された画像データを復号化する。そして、通信制御部16は、ITU−T勧告V.34と及びV.34以外での変調方式を用いて変調及び復調する。
【0029】
NIC17は、LAN(Local Area Network)等のネットワークに接続され、CPU11の制御下で、LANを介してのメール通信やリアルタイムインターネットFAX通信等を実現する。また、NIC17には、複合装置1を利用してファクシミリ送信等を行うユーザの情報処理装置(例えば、パーソナルコンピュータ等)が接続され、情報処理装置からLANを介して複合装置1にファクシミリ送信要求を行って画像データを複合装置1に送信すると、複合装置1が該ファクシミリ送信要求の宛先に該情報処理装置からの画像データをファクシミリ送信するとともに、ファクシミリ送信が完了すると、送信結果を送信結果通知メールで該ファクシミリ送信要求のあった情報処理装置に通知する。さらに、複合装置1は、NIC17を介してネットワーク上の情報処理装置から送られてきた画像データ、複合装置1内に保存していた画像データ、さらには、スキャナ部14で読み取った原稿の画像データをネットワーク上の情報処理装置に転送出力するデータ転送出力処理を行う。
【0030】
操作表示部(付加文字列データ生成手段、言語記述方式選択手段、表示方式選択手段)18は、テンキー、スタートキー、ファクシミリモード、コピーモード、スキャナモード等のモードを選択するモード選択キー等の各種操作キーを備えるとともに、タッチパネル付き液晶ディスプレイ等の表示部18a(図2参照)を備えている。操作表示部18は、操作キーのキー操作や表示部18aのタッチ操作によって、送信操作、コピー操作等の各種命令が入力され、表示部18aには、操作キーから入力された命令内容や複合装置1からオペレータに通知する各種情報が表示される。すなわち、表示部18aがタッチパネル付き表示部のときには、表示部18が、付加文字列データ生成手段、言語記述方式選択手段、表示方式選択手段として機能する。
【0031】
特に、複合装置1は、操作表示部18の表示部18aへの表示言語を、設定に応じた言語と記述方式によって制御し、また、出力画像データに付加するスタンプ、日付、任意文字列等の付加画像データの言語と記述方式を設定に応じて制御する。
【0032】
NVRAM(フォント記憶手段、文化圏記憶手段)19は、複合装置1の電源が切られているときにも記憶内容を保持するメモリであり、複合装置1の電源がオフの際にも保持する必要のあるデータがCPU11の制御下で格納される。特に、NVRAM19は、画像データや後述する本発明の複数の画像処理で必要な各種データを記憶する。
【0033】
そして、複合装置1は、ROM、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory )、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )、CD−RW(Compact Disc Rewritable )、DVD(Digital Versatile Disk)、SD(Secure Digital)カード、MO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている本発明の画像処理方法を実行する画像処理プログラムを読み込んでROM12等に導入することで、後述する操作表示部18の表示部に表示する文字の言語及び記述方式と出力画像データに付加する付加画像データの言語及び記述方式を適宜設定制御する画像処理方法を実行する画像処理装置として構築されている。この画像処理プログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向ブログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体に格納して頒布することができる。
【0034】
複合装置1は、上記画像処理プログラムが導入されて実行されることで、図2に示すような表示用の言語と記述方式及び付加画像データの言語と記述方式を設定制御する画像処理方法を実現するための機能ブロックが構築され、この機能ブロックとしては、操作表示制御機能部31、印字制御機能部32、印刷制御機能部33及び各種データ記憶機能部34〜37等が構築される。
【0035】
操作表示制御機能部(付加文字列データ生成手段、言語記述方式選択手段、表示方式選択手段、表示文字列制御手段)31は、表示部18aへの表示制御とタッチパネル付き表示部18aでのタッチ操作による入力制御を行い、印字制御機能部(出力付加文字列データ生成手段)32は、出力画像データに付加・合成する付加画像データを生成して印刷制御機能部33に渡す。印刷制御機能部(付加手段)33は、印字制御機能部32から渡される付加画像データを出力画像データに付加・合成し、プリンタ部15を制御して、付加画像データ合成後の出力画像データを用紙に印刷出力させる。なお、付加画像データ合成後の出力画像データは、プリンタ15で印刷出力する場合に限るものではなく、例えば、通信制御部16からファクシミリ送信してもよいし、NIC17からデータ転送してもよい。
【0036】
データ記憶機能部34〜37は、表示用の言語と記述方式及び付加画像データの言語と記述方式を制御するのに必要な各種データを格納する。
【0037】
データ記憶機能部34は、後述するように、表示部18aで入力された付加画像データ用の任意文字の文字列データ(任意文字列データ及び該文字列の言語、記述方式等の文化圏を一意に決定する文化フラグデータを操作表示制御機能部31の制御下で記憶し、印字制御機能部32から記憶内容が読み出される。この文化フラグデータは、例えば、図3に示すように、各文化圏毎に、文化フラグ(0000、0001、・・・等)が割り振られたデータである。また、データ記憶機能部34は、例えば、図4に示すように、「自動」、「左から右方向」、「右から左方向」に対応させて、「0」、「1」、「2」のフラグが登録された印字向き情報を記憶している。
【0038】
データ記憶機能部(文化圏記憶手段)35は、例えば、図5に示すように、文化フラグに対して、言語、比重家記述方式及び印字向き情報(「1」、「2」)等の情報の登録されている文化圏情報フラグ対応表(文化圏−言語記述方式テーブル)を予め記憶しており、印字制御機能部32によって読み出される。なお、図5において、印字向き情報の「1」は、記述方式が「左から右方向」であることを指名しており、「2」は、記述方式が「右から左方向」であることを示している。
【0039】
データ記憶機能部36は、表示部18aに表示するために必要なフォーマットデータである表示用フォーマットデータを記憶しており、操作表示制御部31がこの表示用フォーマットデータを参照して、表示部18aの表示フォントを制御する。表示用フォーマットデータは、表示部18aのどの位置にどのようなアイコンやフォントを展開するかを示すデータ集である。また、印字制御機能部32は、データ記憶機能部36のフォントを、印刷用に変換することで、付加画像データ(印刷用データ)に使用するフォントに用いる。
【0040】
データ記憶機能部(フォント記憶手段)37は、フォントデータや固定スタンプデータを記憶しており、操作表示制御機能部31は、データ記憶機能部37からフォントデータや固定スタンプデータを読み出して、表示フォントや表示固定スタンプとして、表示フォーマットデータに応じたフォーマットで表示部18aに表示させる。また、印字制御機能部32は、任意印字文字列データ(付加文字列データ)とフラグデータを読み出し、文化圏情報フラグ対応表を参照してフラグデータの示している言語のフォントデータや固定スタンプデータをデータ記憶機能部37から読み出して、文化圏情報フラグ対応表を参照してフラグデータの示す記述方式にフォントを並べて付加画像データを生成する。印字制御機能部32は、生成した付加画像データを印刷制御機能部33に渡し、印刷制御機能部33が、出力画像データに付加画像データを付加・合成して、プリンタ部15に印刷出力させる。
【0041】
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の複合装置1は、表示部18aに表示する表示データの言語と記述方式及び出力画像データに付加する付加画像データの言語と記述方式を適切に設定可能として、利用性を向上させている。
【0042】
すなわち、複合装置1は、図6に示すように、初期設定処理(ステップS101)、表示部切り替え処理(ステップS102)、印刷処理(ステップS103)を順次実行する。
【0043】
複合装置1は、図6の初期設定処理では、図7に示すように、ユーザが、操作表示部18の操作によって処理設定モードを選択することによって開始し、操作表示制御機能部31が、表示部18aに、初期設定画面を表示させ、初期設定画面によって、文化フラグと印字向きと任意文字列の入力を可能とする。
【0044】
すなわち、操作表示制御機能部31は、操作表示部18の操作によって初期設定モードが選択されると、例えば、図8に示すような初期設定画面G1を表示部18aに表示させ、文化圏の選択を行わせる。図8では、操作表示制御機能部31が、初期設定画面G1として、アメリカ、日本、オーストラリア、イギリス、中国、アラブ首長国連邦の機能ボタンを表示部18aに表示して、タッチパネルのタッチ操作によって文化圏の選択を可能とする画面を表示している状態が示されている。
【0045】
操作表示制御機能部31は、初期設定画面G1のタッチ操作で文化圏が選択されると、データ記憶機能部34の文化フラグデータを参照して文化フラグを設定する。この場合、操作表示制御機能部31は、文化圏として、例えば、「日本」が選択されると、文化フラグとして、データ記憶機能部34に「0002」を設定する。
【0046】
また、操作表示制御機能部31は、初期設定画面として、図9に示すように、印字向きや日付の記述順序等の記述方式である印字設定を、表示部18aへの表示言語に合わせて、自動化するか否かの問い合わせを行う印字設定自動化問い合わせ画面G2を表示する。この印字設定自動化問い合わせ画面G2は、例えば、図13に示すように、「印字設定を自国にあわせて自動化しますか?」のメッセージと、「Yes」と「No」の機能ボタンを表示する。
【0047】
ユーザが「Yes」を選択したときには、後述するように、図8で選択された文化圏にあわせた印字設定を行う。
【0048】
操作表示制御機能部31は、印字設定自動化問い合わせ画面G2で「No」が選択されると、図10に示すような記述方式手動選択画面G3を表示部18aに表示し、印字並びである記述方式の選択を促す。この記述方式手動選択画面G3は、例えば、図10に示すように、「印字並びはどちらにしますか?」のメッセージと、「左から右」、「右から左」の機能ボタンを表示する。
【0049】
操作表示制御機能部31は、上記印字設定自動化問い合わせ画面G2、記述方式手動選択画面G3で選択が行われると、選択内容に応じた設定内容を、データ記憶機能部34に記憶する。
【0050】
さらに、操作表示制御機能部31は、初期設定画面として、例えば、図11に示すように、付加画像データとして任意文字列の作成(印字用データの作成)を行うか否か(Yesか、Noか)を問い合わせる印字用データ作成問い合わせ画面G4を表示部18aに表示し、作成(Yes)が選択されると、図12に示すような任意文字列をタッチパネルへのタッチ操作で入力可能な印字用文字列入力画面G5を表示部18aに表示する。この印字用文字列入力画面G5で任意文字列(例えば、「株式会社A」)が入力されると、付加画像データとして登録する。
【0051】
操作表示制御機能部31は、初期設定が完了すると、初期設定内容に応じて表示部18aの表示切り替えを行う表示切り替え処理を行う(ステップS102)。
【0052】
複合装置1は、次に、印刷処理を行う(ステップS103)。この印刷処理では、操作表示制御機能部31は、例えば、図13に示すような印刷設定を行うかどうかの印刷設定画面G6を表示部18aに表示して、ユーザによる印刷設定を促し、いま、ユーザが操作表示部18の操作(例えば、表示部18aのタッチ操作)で、印字データとして、任意文字列とスタンプ(例えば、「至急」)を選択設定すると、印字制御機能部32に設定内容を渡す。
【0053】
また、印字制御機能部32は、印刷処理では、データ記憶機能部34の任意印字文字列データ/フラグデータから印字向き(記述方式)の設定値を参照して、印字向きの設定値が「自動」であると、データ記憶機能部35の文化圏情報フラグ対応表から印字設定(言語と記述方式)を決定する。また、印字制御機能部32は、印字向きの設定値が「自動」でないときには、ユーザが設定した言語と記述方式及びスタンプ(「至急」スタンプ)をメモリ(例えば、RAM13)に展開する。
【0054】
いま、ユーザが、「任意文字列」の印字と「至急」スタンプを選択し、印字向き(記述方式)として、「自動」を選択していると、印字制御機能部32は、データ記憶機能部35の文化圏情報フラグ対応表から文化フラグを取得するが、いま、上述のように、「日本」が選択されていると、コード「0002」であるため、文化圏情報フラグ対応表でコード「0002」に一致するcaseを検索して、case4を取得する。
【0055】
case4は、言語が「日本」、印字向き(記述方式)が「1」(「左から右方向」)であるため、印字制御機能部32は、「至急」スタンプを、データ記憶機能部37から取得してメモリ(例えば、RAM13)に展開し、また、任意文字列(例えば、株式会社A)と一致するフォントデータを参照して、該文字列をメモリ(例えば、RAM13)に展開して付加画像データとする。
【0056】
最後に、ユーザが印刷開始を操作表示部18の操作で指示操作すると、印刷制御機能部33は、合成元である出力画像データをメモリ(例えば、RAM13)に展開し、印字設定があると、付加画像データと合成元の出力画像データを合成して、プリンタ部15を制御して合成画像データに基づいて、合成画像を印刷出力させる。すなわち、印刷制御機能部33は、出力画像(例えば、見積書画像)に固定スタンプ(「至急」スタンプ)と任意文字列(「株式会社A」)を合成した画像をプリンタ部15に印刷出力させる。
【0057】
次に、上記図6の各処理を、図14〜図17に基づいて、詳細に説明する。まず、図6のステップS101の初期設定処理を、図14に基づいて説明する。操作表示制御機能部31は、初期設定モードが選択されると、図8に示した文化圏を選択する初期設定画面G1を表示部18aに表示し(ステップS201)、初期設定画面G1で文化圏が選択されると(ステップS202)、選択された文化圏フラグを設定する(ステップS203)。上述のように、アメリカ、イギリス、日本、アラブ首長国連邦、中国、オーストラリア等から、例えば、アメリカが選択されると、文化圏フラグとして、「0000」を設定する。
【0058】
次に、操作表示制御機能部31は、印字用データ作成問い合わせ画面G4を表示部18aに表示して、任意印字用データの作成が選択されたかチェックする(ステップS204)。
【0059】
ステップS204で、操作表示制御機能部31は、任意印字文字列の作成が選択されると、図12に示した印字用文字列入力画面G5を表示部18aに表示して、任意印字文字列が入力されると(ステップS205)、入力された任意印字文字列を保存し(ステップS206)、表示部18aに図9に示した印字設定自動化問い合わせ画面G2を表示して、該印字設定自動化問い合わせ画面G2文化圏にあわせて付加画像データの印字設定の自動設定が選択されたか否かチェックする(ステップS207)。
【0060】
ステップS204で、任意文字列の作成が選択されないときには、操作表示制御機能部31は、印字設定自動化問い合わせ画面G2を表示部18aに表示して、該印字設定自動化問い合わせ画面G2において文化圏にあわせて付加画像データの印字設定の自動設定が選択されたか否かチェックする(ステップS207)。
【0061】
ステップS207で、文化圏にあわせて付加画像データの印字設定の自動設定が選択されると、印字制御機能部32が、データ記憶機能部35の文化圏情報フラグ対応表からステップS202で選択された文化圏に対応する言語及び日付と印字向き情報等の記述方式を自動選択して設定し(ステップS208)、初期設定が終了したかチェックする(ステップS209)。
【0062】
ステップS207で、印字設定の文化圏にあわせた自動設定が選択されないときには、操作表示制御機能部31は、図10に示した記述方式手動選択画面G3を表示部18aに表示して、印字並び(記述方式)が選択されたか否か、選択されたときには、「左から右方向」、「右から左方向」のいずれであるかをチェックする(ステップS211、S212)。
【0063】
印字制御機能部32は、ステップS211で、印字並びが選択されないか、ステップS212で、選択された内容が、「左から右方向」であると、言語及び記述方式として「左から右方向」を設定し(ステップS213)、ステップS211で、印字並びが選択されて、ステップS212で、「右から左方向」が選択されると、言語及び記述方式として「右から左方向」を設定する(ステップS214)。
【0064】
言語と記述方式の設定が完了すると、印字制御機能部32は、初期設定が終了したかチェックし(ステップS209)、初期設定が終了していないときには、ステップS201に戻って上記同様に処理する。
【0065】
ステップS209で、初期設定が完了すると、操作表示制御機能部31が、通常画面を表示部18aに表示し、初期設定処理を終了する(ステップS210)。
【0066】
次に、図6のステップS102の表示部切り替え処理について、図15に基づいて説明する。操作表示制御機能部31は、図14のステップS203で保存した文化圏フラグを取得して(ステップS301)、該文化圏フラグを検索キーとして文化圏情報フラグ対応表を検索して、表示に使用する表示用フォーマットデータを決定して、データ記憶機能部36から表示用フォーマットデータを取得する(ステップS302)。
【0067】
次に、操作表示制御機能部31は、上記文化圏フラグを検索キーとして、文化圏情報フラグ対応表を検索して、表示に使用する表示用フォントデータを決定し、決定した該表示用フォントデータをデータ記憶機能部37から取得する(ステップS303)。
【0068】
操作表示制御機能部31は、取得した表示データを取得した表示用フォントデータを使用して、表示部18aの表示を切り替え、表示部切り替え処理を終了する(ステップS304)。
【0069】
すなわち、複合装置1は、上記表示部切り替え処理において、例えば、図16に示すように、切り替え前の表示が、図16(a)に示す日本語の「左から右方向」の記述方式の表示であったとき、選択された言語がアラビア語の「右から左方向」の記述方式の表示の場合、図16(b)に示すように表示を切り替える。
【0070】
次に、図6のステップS103の印刷処理について、図17及び図18に基づいて説明する。印字制御機能部32は、操作表示制御機能部31を介して印刷設定画面を、例えば、図16(b)に示すように、表示部18aに表示させ(ステップS401)、付加画像データの印字が選択されているかチェックする(ステップS402)。
【0071】
ステップS402で、付加画像データの印字が選択されているときには、印字制御機能部32は、上記初期設定処理で保存した印字向きフラグを参照して、文化圏での自動設定(「0」)が選択設定されているかチェックし(ステップS403)、文化圏での自動設定が選択設定されていると、初期設定処理で設定されている文化圏フラグを検索キーとして文化圏情報フラグ対応表を検索して印字向き(記述方式)を判定する(ステップS404)。
【0072】
印字制御機能部32は、ステップS404での判定結果が「左から右方向」であると、印字向き(記述方式)を示す並びフラグとして、「左から右方向」(左→右)のフラグを立て(ステップS405)、ステップS404での判定結果が「右から左方向」であると、印字向き(記述方式)を示す並びフラグとして、「右から左方向」(左→右)のフラグを立てる(ステップS406)。
【0073】
また、ステップS403で、文化圏での自動設定が選択設定されていないときには、印字制御機能部32は、初期設定処理のステップS211からステップS214で手動設定された印字向きが「右から左方向」と「左から右方向」のいずれであるか判断する(ステップS407)。
【0074】
ステップS407で、手動設定印字向きが「左から右方向」であると、印字制御機能部32は、印字向き(記述方式)を示す並びフラグとして、「左から右方向」(左→右)のフラグを立て(ステップS408)、ステップS407で、手動設定印字向きが「右から左方向」であると、印字向き(記述方式)を示す並びフラグとして、「右から左方向」(左→右)のフラグを立てる(ステップS409)。
【0075】
印字制御機能部32は、並びフラグの設定を行うと、図18に示すように、図13に示した印字データ選択画面G6を操作表示制御機能部31に表示部18aへ表示させ(ステップS410)、印字データの選択が行われると(ステップS411)、選択された印字データが任意文字印字(任意データ印字)であるか判断する(ステップS412)。
【0076】
印字制御機能部32は、ステップS412で、選択された印字データが任意データのときには、任意文字列に応じたフォントデータをデータ記憶機能部37から取得(ダウンロード)し(ステップS413)、ステップS412で、選択された印字データが任意データではなく予めデータ記憶機能部37に用意されているデータ(例えば、日付、至急スタンプ、機密スタンプ、ページ、回収スタンプ、下書き、回覧スタンプ等)であると、該選択された用意されている付加画像データの印字データのフォントデータをデータ記憶機能部37から取得(ダウンロード)する(ステップS414)。
【0077】
印字制御機能部32は、付加画像データのフォントデータを取得すると、ステップS405、S406、S408、S409で立てた並びフラグを参照して、印字向きが「左から右方向」、「右から左方向」のいずれであるかを判断する(ステップS415)。
【0078】
印字制御機能部32は、ステップS415で、印字向きが「左から右方向」であると、付加画像データのフォントデータを「左から右方向」にRAM13に展開し(ステップS416)、ステップS415で、印字向きが「右から左方向」であると、付加画像データのフォントデータを「右から左方向」にRAM13に展開する(ステップS417)。
【0079】
印字制御機能部32は、操作表示部18で印刷ボタンが操作されると、RAM13に展開した付加画像データのフォントデータを、印刷制御機能部33に渡し、印刷制御機能部33が、出力画像データの設定された位置に付加画像データを付加して、プリンタ部15を制御して、付加画像データの付加された出力画像データを用紙に印刷出力させる(ステップS418)。
【0080】
このようにして印刷される付加画像データは、図16(b)に示すように、言語が適切に選択されるとともに、アラビア文化圏に応じた規律である「右から左方向」に記述された状態で印刷出力される。
【0081】
なお、上記説明においては、付加画像データの付加された出力画像データを印刷出力する場合について説明したが、ネットワークを介して他の複合装置等の画像処理装置に転送したり、ファクシミリ送信する場合等の出力処理にも同様に適用することができる。
【0082】
また、上記実施例の説明においては、表示部18aへの表示言語及び記述方式と出力画像データに付加する付加画像データの言語及び記述方式とが一致している場合について説明したが、表示部18aの表示言語及び記述方式と付加画像データの言語及び記述方式とが異なっている場合にも、同様に適用することができる。
【0083】
このように、本実施例の複合装置1は、出力画像データに付加する付加文字列データ(付加画像データ)が操作表示部18で任意に生成されて、言語の種類及び文字列の並び方向、日付等の特殊文字列の並び順等の記述方式が選択されると、印字制御機能部32が、生成された該付加文字列であって選択された言語のフォントを、種々の言語のフォントを記憶するデータ記憶機能部37から取得して、選択された該記述方式に従って該フォントを並べて、付加文字列データを生成し、印刷制御機能部33が、付加文字列を出力画像データの所定位置に付加している。
【0084】
したがって、複合装置1の出力する出力画像データの言語及び記述方式に合わせた言語及び記述方式の付加画像データを生成して付加画像データに付加させることができ、出力画像データの利用性を向上させることができる。
【0085】
また、本実施例の複合装置1は、言語の種類及び文字列の並び方向、日付等の特殊文字列の並び順等の記述方式を該言語記述方式毎に文化圏として対応させた文化圏情報フラグ対応表(文化圏−言語記述方式テーブル)をデータ記憶機能部35に記憶して、操作表示部18によってデータ記憶機能部35の記憶する文化圏から適宜の文化圏が選択されると、印字制御機能部32が、選択された文化圏に基づいてデータ記憶機能部35の文化圏情報フラグ対応表から該文化圏に対応する言語及び記述方式を取得し、該言語のフォントをデータ記憶機能部37から取得して該記述方式に従って該フォントを並べて付加文字列データを生成している。
【0086】
したがって、簡単な操作で適切な言語と記述方式の付加画像データを生成して、出力画像データに付加させることができ、複合装置1の利用性を向上させることができる。
【0087】
さらに、本実施例の複合装置1は、データ記憶機能部37に複数種類の言語記述方式の固定スタンプを記憶しており、付加画像データとして、固定スタンプが選択されると、印字制御機能部32は、選択された該スタンプであって選択された言語及び記述方式のスタンプデータをデータ記憶機能部37から取得して、付加画像データとして出力画像データに付加している。
【0088】
したがって、文化圏の言語及び記述方式に応じたスタンプを簡単かつ適切に生成して、出力画像データに付加することができ、利用性をより一層向上させることができる。
【0089】
また、本実施例の複合装置1は、表示部18aに表示させる文字列の言語及び記述方式が選択されると、操作表示制御機能部31が、表示部18aに表示させる文字列であって、選択された該言語のフォントをデータ記憶機能部37から取得して、選択された記述方式に従って該フォントを並べて表示用の文字列データを生成して表示部18aに表示させている。
【0090】
したがって、付加画像データ及びガイド情報等の各種文字情報を、選択された言語及び記述方式に合わせて表示することができ、利用性を向上させることができる。
【0091】
さらに、本実施例の複合装置1は、付加画像データの言語及び記述方式が選択されると、該言語及び記述方式と同じ言語及び記述方式を、表示部18に表示する文字の言語及び記述方式として採用して、表示している。
【0092】
したがって、付加画像データの言語及び記述方式を表示部18の表示によって確認することができ、利用性をより一層向上させることができる。
【0093】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0094】
本発明は、出力画像データに付加する付加画像データの言語及び文化規律と表示データの言語及び文化規律を適切に設定するプリンタ装置、複写装置、複合装置等の画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記録媒体に利用することができる。
【符号の説明】
【0095】
1 複合装置
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 スキャナ部
15 プリンタ部
16 通信制御部
17 NIC
18 操作表示部
18a 表示部
19 NVRAM
20 バス
31 操作表示制御機能部
32 印字制御機能部
33 印刷制御機能部
34〜37 データ記憶機能部
G1 初期設定画面
G2 印字設定自動化問い合わせ画面
G3 記述方式手動選択画面
G4 印字用データ作成問い合わせ画面
G5 印字用文字列入力画面
G6 印刷設定画面
【先行技術文献】
【特許文献】
【0096】
【特許文献1】特許第3789668号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
出力画像データに付加する付加文字列データを任意に生成する付加文字列データ生成手段と、
言語の種類及び文字列の並び方向、日付等の特殊文字列の並び順等の記述方式を選択する言語記述方式選択手段と、
種々の言語のフォントを記憶するフォント記憶手段と、
前記付加文字列データ生成手段で生成され前記言語記述方式選択手段で選択された言語のフォントを前記フォント記憶手段から取得して該言語記述方式選択手段で選択された記述方式に従って該フォントを並べて前記付加文字列データを生成する出力付加文字列データ生成手段と、
前記出力付加文字列生成手段の生成した付加文字列データを前記出力画像データの所定位置に付加する付加手段と、
を備えていることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記画像処理装置は、言語の種類及び文字列の並び方向、日付等の特殊文字列の並び順等の記述方式を該言語記述方式毎に文化圏として対応させた文化圏−言語記述方式テーブルを記憶する文化圏記憶手段を備え、
前記言語記述方式選択手段は、前記文化圏記憶手段の記憶する文化圏から適宜の文化圏を選択し、
前記出力付加文字列データ生成手段は、前記言語記述方式選択手段で選択された文化圏に基づいて前記文化圏記憶手段から該文化圏に対応する言語及び記述方式を取得し、該言語のフォントを前記フォント記憶手段から取得して該記述方式に従って該フォントを並べて前記付加文字列データを生成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記付加文字列データ生成手段は、複数の予め設定されているスタンプから適宜のスタンプが選択可能であり、
前記フォント記憶手段は、前記複数のスタンプに対してそれぞれ複数の言語及び前記記述方式に応じたスタンプデータを記憶し、
前記出力付加文字列データ生成手段は、前記付加文字列データ生成手段で前記スタンプが選択され、前記言語記述方式選択手段で言語及び記述方式が選択されると、選択された該スタンプであって選択された言語及び記述方式のスタンプデータを前記フォント記憶手段から取得することを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記画像処理装置は、
各種データを文字列等で表示する表示手段と、
前記表示手段に表示させる文字列の言語及び記述方式を選択する表示方式選択手段と、
前記表示手段に表示させる文字列であって、前記表示方式選択手段で選択された言語のフォントを前記フォント記憶手段から取得して該表示方式選択手段で選択された記述方式に従って該フォントを並べて表示用の文字列データを生成して前記表示手段に表示させる表示文字列制御手段と、
を備えていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記表示方式選択手段は、前記言語記述方式選択手段で選択された言語及び記述方式と同じ言語及び記述方式を選択することを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
【請求項6】
出力画像データに付加する付加文字列データを任意に生成する付加文字列データ生成処理ステップと、
言語の種類及び文字列の並び方向、日付等の特殊文字列の並び順等の記述方式を選択する言語記述方式選択処理ステップと、
前記付加文字列データ生成処理ステップで生成され前記言語記述方式選択処理ステップで選択された言語のフォントを、種々の言語のフォントを記憶するフォント記憶手段から取得して該言語記述方式選択処理ステップで選択された記述方式に従って該フォントを並べて前記付加文字列データを生成する出力付加文字列データ生成処理ステップと、
前記出力付加文字列生成処理ステップの生成した付加文字列データを前記出力画像データの所定位置に付加する付加処理ステップと、
を備えていることを特徴とする画像処理方法。
【請求項7】
コンピュータに、
出力画像データに付加する付加文字列データを任意に生成する付加文字列データ生成処理と、
言語の種類及び文字列の並び方向、日付等の特殊文字列の並び順等の記述方式を選択する言語記述方式選択処理と、
前記付加文字列データ生成処理で生成され前記言語記述方式選択処理で選択された言語のフォントを、種々の言語のフォントを記憶するフォント記憶手段から取得して該言語記述方式選択処理で選択された記述方式に従って該フォントを並べて前記付加文字列データを生成する出力付加文字列データ生成処理と、
前記出力付加文字列生成処理の生成した付加文字列データを前記出力画像データの所定位置に付加する付加処理と、
を有していることを特徴とする画像処理プログラム。
【請求項8】
請求項7記載の画像処理プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2011−168007(P2011−168007A)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−35962(P2010−35962)
【出願日】平成22年2月22日(2010.2.22)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】