説明

画像処理装置、画像形成装置、処理条件設定方法および処理条件設定プログラム

【課題】画像データに対する処理条件を正確に設定できる画像処理装置、画像形成装置、処理条件設定方法および処理条件設定プログラムを提供する。
【解決手段】スキャナ110は、画像データを取得し、めくり方向受付部152は、取得された画像データを印刷した媒体のページめくりの方向であるめくり方向の入力を受け付け、処理条件メニュー生成部154は、画像データを印刷した用紙に対して所定の処理を行う際の処理条件のうち、めくり方向受付部152によって受け付けためくり方向によって設定される処理条件を限定し、操作表示制御部151は、限定された処理条件の入力を受け付ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、画像形成装置、処理条件設定方法および処理条件設定プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像情報を処理する装置として、スキャナや複写機、ファクシミリ装置、複合機等が一般に知られている。これらの装置は、様々な機能を備えているが、それらの機能を設定するためには膨大なメニュー項目から設定したい機能を選び出して設定する必要があるため、操作が煩雑であるという問題があった。
【0003】
このような問題を解決するものとして、原稿の特性から選択できるメニュー項目を絞り込んで表示する画像形成装置が開示されている(特許文献1参照)。かかる画像形成装置では、スキャナ等から原稿を読込み、読込んだ画像情報の特性を判別する。さらに、判別された特性によって表示する項目を絞り込むことにより、読込んだ画像情報に対して選択可能な項目のみが表示され、利用者はすべての項目が表示される場合に比べ、より容易に項目を選択することができる。
【0004】
【特許文献1】特開2006−3568号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術では、すべてのメニュー項目が表示される場合に比べれば容易に設定したい項目を選択できるものの、読込んだ画像情報から選択することができる項目のすべてが表示されるため、依然として利用者にとっての選択肢が多く、画像データに対する処理条件の設定をより容易にすることができなかった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、画像データに対する処理条件を容易に設定できる画像処理装置、画像形成装置、処理条件設定方法および処理条件設定プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、画像情報を取得する画像情報取得手段と、前記画像情報取得手段によって取得した前記画像情報を印刷した用紙のページをめくる方向であるめくり方向の入力を受け付ける方向受付手段と、前記方向受付手段によって受け付けられた前記めくり方向に基づいて、前記画像情報を印刷した用紙に対して所定の処理を行う際の処理条件を限定する処理条件限定手段と、前記処理条件限定手段によって限定された前記処理条件の入力を受け付ける処理条件受付手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記画像情報取得手段によって取得された前記画像情報を表示する画像表示手段と、前記方向受付手段によって受け付けられた前記めくり方向に基づいて、前記画像情報を印刷した媒体のページめくりの軸である見開き軸の位置を特定する見開き軸特定手段と、前記画像情報取得手段によって取得された前記画像情報上に特定した前記見開き軸を表示する見開き軸表示手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0009】
また、請求項3にかかる発明は、請求項2にかかる発明において、前記めくり方向と前記見開き軸の位置とを対応付けて記憶する見開き軸記憶手段をさらに備え、前記見開き軸特定手段は、前記見開き軸記憶手段から、前記方向受付手段によって受け付けられた前記めくり方向に対応付けられた前記見開き軸の位置を特定することを特徴とする。
【0010】
また、請求項4にかかる発明は、請求項1から3のいずれか一つにかかる発明において、前記めくり方向と前記処理条件とを対応付けて記憶する処理条件記憶手段をさらに備え、前記処理条件限定手段は、前記処理条件記憶手段から、前記方向受付手段によって受け付けた前記めくり方向に対応付けられた前記処理条件を取得し、取得された前記処理条件に限定することを特徴とする。
【0011】
また、請求項5にかかる発明は、請求項1〜4のいずれか一つに記載された画像処理装置と、前記画像処理装置によって入力を受け付けた画像情報を印刷した用紙に対して所定の処理を行う際の処理条件に基づいて前記画像情報を用紙に印刷する印刷部と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
また、請求項6にかかる発明は、画像情報を取得して記憶部に記憶する画像情報取得ステップと、前記画像情報取得ステップによって取得した前記画像情報を印刷した用紙のページをめくる方向であるめくり方向の入力を受け付ける方向受付ステップと、前記めくり方向受付ステップによって受け付けられた前記めくり方向に基づいて、前記画像情報を印刷した用紙に対して所定の処理を行う際の処理条件を限定する処理条件限定ステップと、前記処理条件限定ステップによって限定された前記処理条件の入力を受け付ける処理条件受付ステップと、を有することを特徴とする。
【0013】
また、請求項7にかかる発明は、請求項6にかかる発明において、前記画像情報取得ステップによって取得された前記画像情報を表示部に表示する画像表示ステップと、前記方向受付ステップによって受け付けられた前記めくり方向に基づいて、前記画像情報を印刷した媒体のページめくりの軸である見開き軸の位置を特定する見開き軸特定ステップと、前記画像情報取得ステップによって取得された前記画像情報上に特定した前記見開き軸を表示する見開き軸表示ステップをさらに有することを特徴とする。
【0014】
また、請求項8にかかる発明は、画像情報を取得して記憶部に記憶する画像情報取得処理と、前記画像情報取得処理によって取得した前記画像情報を印刷した用紙のページをめくる方向であるめくり方向の入力を受け付ける方向受付処理と、前記方向受付処理によって受け付けられた前記めくり方向に基づいて、前記画像情報を印刷した用紙に対して所定の処理を行う際の処理条件を限定する処理条件限定処理と、前記処理条件限定処理によって限定された前記処理条件の入力を受け付ける処理条件受付処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0015】
また、請求項9にかかる発明は、請求項8にかかる発明において、前記画像情報取得処理によって取得された前記画像情報を表示部に表示する画像表示処理と、前記方向受付ステップによって受け付けられた前記めくり方向に基づいて、前記画像情報を印刷した媒体のページめくりの軸である見開き軸の位置を特定する見開き軸特定処理と、前記画像情報取得処理によって取得された前記画像情報上に特定した前記見開き軸を表示する見開き軸表示処理をさらにコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、画像情報に対する処理条件をめくり方向によって絞り込まれた処理条件から選択することができるため、画像情報に対して容易に処理条件を設定することができる、という効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる画像処理装置、画像形成装置、処理条件設定方法および処理条件設定プログラムの最良な実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。
【0018】
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。本実施の形態は、画像処理装置として、コピー機能、ファクシミリ(FAX)機能、プリント機能、スキャナ機能及び入力画像(スキャナ機能により読取られた原稿画像や、プリンタあるいはFAX機能により入力された画像)を配信する機能等を複合したいわゆる複合機を適用した例である。
【0019】
図1は、第1の実施の形態にかかる複合機の構成を示すブロック図である。本実施の形態にかかる複合機100は、スキャナ110と、ADF(オート・ドキュメント・フィーダ)111と、スキャナコントローラ112と、画像記憶部120と、画像処理部130と、プリンタ140と、プリンタコントローラ142と、仕上げ処理部141と、操作表示部150と、操作表示制御部151と、システム制御部160と、通信制御部170と、見開き軸特定データベース180と、処理条件データベース190とを備えている。また、複合機100は、通信制御部170を介してネットワーク20と接続されている。そして、複合機100は、原稿1の画像を読み取って画像処理を施した後、印刷物2として出力する。
【0020】
システム制御部160は、各構成部と接続されていて、複合機100全体の制御を行うものである。例えば、選択されている用紙サイズに対して適切な走査領域情報をスキャナ110に提供するなどの制御である。このシステム制御部160は、不図示のCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などから構成されており、CPUがROMに格納されたプログラムに基づいてRAMのワーク領域を利用しながら動作することにより、各種処理が実行される。
【0021】
なお、複合機100で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供されてもよい。この場合、システム制御部160のCPUが上記記憶媒体からプログラムを読み出して主記憶装置(図示せず)上にロードすることで、複合機100に各種の機能を実現させる。また、プログラムを、インターネット等のネットワーク20に接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するようにしてもよい。または、プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供若しくは配布するようにしてもよい。
【0022】
通信制御部170は、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)やインターネットなどのネットワーク20と接続され、通信プロトコルに従ってネットワークに接続された他の機器との間で画像データや制御データ等のやり取りを行うものである。
【0023】
スキャナ110は、スキャナコントローラ112に制御され、原稿1のイメージをデジタル画像データに変換する。なお、ADF111は、セットされた複数ページの原稿をスキャナ110の読取位置に1枚ずつ順に繰り出すことができる。ADF111を用いることにより、スキャナ110は複数ページの原稿を連続して自動的に読み込みを行うことができる。また、ADF111は、用紙の片面に印刷された片面原稿だけでなく、両面に印刷された両面原稿を反転させてスキャナ110に送り出すことができるので、スキャナ110に両面原稿を読み込ませることが可能である。スキャナコントローラ112は、システム制御部160の命令を受け、スキャナ110を制御する。
【0024】
画像記憶部120は、システム制御部160の命令を受け、スキャナ110で読み取った画像データや、ネットワーク20を介して外部から入力された画像データ等を一時的に保存しておくバッファメモリである。本実施の形態の複合機100は、自身の備えるスキャナ110から読み取った画像データ及び、ネットワーク20を介するなどして外部から入力された画像データのいずれをも処理して画像形成することができる。
【0025】
画像処理部130は、スキャナ110から送られて画像記憶部120に一時的に保存された多値データに対して、システム制御部160の命令を受け、γ補正やMTF補正処理等を施した後、スライス処理やディザ処理のような階調処理を施して2値(または多値)化処理を施す。また、画像処理部130は、利用者が設定した機能に対応した各種の画像処理(拡大/縮小、濃度/色の調整など)、画像領域編集処理(領域削除、領域移動、領域反転など)やレイアウト加工処理(両面印刷/片面印刷、集約印刷、余白サイズの調整など)、仕上がり状態を示すプレビュー画像の生成処理などを行う。
【0026】
プリンタ140は、プリンタコントローラ142に制御され、画像処理部130で処理された画像データに基づいて光ビームを偏向走査させ、感光体上に形成した静電潜像にトナーを使って現像し、生成されたトナー画像を転写紙に転写して、定着処理を行う電子写真技術を用いたプリンタである。なお、プリンタ140の印刷方式は、電子写真方式のほか、インクジェット方式、昇華型熱転写方式、銀塩写真方式、直接感熱記録方式、溶融型熱転写方式など、様々な方式を用いることができる。プリンタコントローラ142は、システム制御部160の命令を受けてプリンタ140を制御する。
【0027】
プリンタ140は、仕上げ処理部141を搭載している。仕上げ処理部141は、自動設定あるいは利用者による設定を受け付けて、印刷処理が施された印刷物2を部数やページ単位で仕分けするソート処理、印刷媒体に対して所定のスタンプを押印するスタンプ処理、複数枚の印刷媒体を揃えてステープルで綴じるステープル処理、あるいは複数枚の印刷媒体をバインダやファイルに綴じるためのパンチ穴をあけるパンチ処理等の仕上げ処理を行う。
【0028】
操作表示制御部151は、システム制御部160の命令を受けて操作表示部150の入出力を制御する。例えば、操作表示制御部151は、画像処理部130によって処理されたプレビュー画像、プレビュー画像上に見開き軸およびめくり方向によって限定された処理条件メニューを操作表示部150が備えているタッチパネル150aおよび表示パネル150bに出力制御する。また、操作表示制御部151は、タッチパネル150aの入力制御を行う。なお、表示パネル150bとタッチパネル150aは図面上別々に記載されているが、ここでは一体的に構成する。
【0029】
操作表示制御部151は、さらにめくり方向受付部152と、見開き軸特定部153と、処理条件メニュー生成部154とを備える。めくり方向受付部152は、操作表示部150の指示によりめくり方向の入力を受け付ける。ここで、めくり方向とは、画像データを印刷した媒体のページをめくる方向を示す情報であり、後述する見開き軸特定部153において見開き軸の位置を特定するに用いられる情報である。具体的に、めくり方向とは、ページをめくる方向が上下方向、左右方向、左上斜め方向、左下斜め方向、右上斜め方向、または右下斜め方向かを示す情報である。
【0030】
図2は、操作表示部150に表示されたプレビュー画像の一例を示す説明図である。図2では、画像データのプレビュー画像21に対してめくり方向が指示されていない場合を示す。めくり方向指示メニュー22は、画像データを印刷した媒体に対して指示可能なページをめくる方向を表示する。なお、本実施の形態においては、操作表示部150に表示されためくり方向指示メニュー22によってめくり方向を指示することとしたが、これに限定するものではない。例えば、プレビュー画像21が表示されていない画面に表示される方向指示メニューや利用者による物理的なキーの押下を受付けて入力を行うハードキーにより、めくり方向を指示するように構成しても良い。
【0031】
見開き軸特定データベース180は、めくり方向受付部152によって受け付けられためくり方向から、見開き軸の位置を特定するための特定ルールを格納する。図3は、見開き軸特定データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。図3に示すように、見開き軸特定データベース180は、めくり方向と、そのめくり方向によって特定される見開き軸の位置を対応付けて記憶する。
【0032】
見開き軸特定部153は、めくり方向受付部152によって受け付けられためくり方向に基づいて、見開き軸の位置を特定する。具体的には、見開き軸特定データベース180に記憶された特定ルールから、めくり方向受付部152によって受け付けられためくり方向に対応する見開き軸の位置を特定する。ここで、見開き軸は、画像データを印刷した媒体をページめくりする際の軸であり、見開き軸の位置は、操作表示部150に表示されたプレビュー画像に対し、左上部、左下部、右上部、右下部、左端部、右端部、下端部、または上端部のいずれかである。このように、画像データを印刷した媒体をページめくりする際のめくり方向に従って見開き軸の位置が特定されるため、利用者は実際に画像データが印刷された媒体のページをめくる方向を意識してめくり方向を指示すれば、所望の位置に見開き軸を設定することができる。
【0033】
図4〜図12は、操作表示部150に表示されたプレビュー画像と見開き軸の一例を示す説明図である。図4では、プレビュー画像32に対して左端部に見開き軸31が設定されている場合を示す。処理条件メニュー33は、画像データを印刷した用紙に対して所定の処理を行う際に設定可能な処理条件を表示する。ページスクローラ34は、操作表示部150に表示するプレビュー画像のページを指定する。印刷指示メニュー35は、印刷部数と印刷の開始を指示する。
【0034】
図5は、縦書きの画像データのプレビュー画像32に対して右端部に見開き軸31が設定されている場合を示す。図6は、横書きの画像データのプレビュー画像32に対して左上部に見開き軸31が設定されている場合を示す。図7は、縦書きの画像データのプレビュー画像32に対して右上部に見開き軸31が設定されている場合を示す。図8は、横書きの画像データのプレビュー画像32に対し左下部に見開き軸31が設定されている場合を示す。図9は、縦書きの画像データのプレビュー画像32に対し右下部に見開き軸31が設定されている場合を示す。図10は、横書きの画像データのプレビュー画像32に対して上端部に見開き軸31が設定されている場合を示す。図11は、縦書きの画像データのプレビュー画像32に対して上端部に見開き軸31が設定されている場合を示す。図12は、横書きの画像データのプレビュー画像32に対して下端部に見開き軸31が設定されている場合を示す。
【0035】
処理条件データベース190は、めくり方向に対応して設定可能な処理条件および条件値を格納する。図13は、処理条件データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。処理条件データベース190は、めくり方向と、設定可能な処理条件および条件値とを対応付けて記憶している。図13に示すように、めくり方向が“左上斜め”の場合、両面左右開きは“なし”、両面上下開き“なし”、ステープラは“左斜め上”、パンチは“なし”が設定されている。
【0036】
処理条件メニュー生成部154は、処理条件データベース190から、めくり方向受付部152によって受け付けためくり方向に対応する処理条件および条件値を取得し、処理条件メニューを生成する。例えば、めくり方向が“左上斜め”の場合、処理条件データベース190から、両面左右開きは“なし”、両面上下開き“なし”、ステープラは“左斜め上”、パンチは“なし”が取得される。この場合は、操作表示制御部151によって図6に示すような画面が表示される。画面上からステープルを指示された場合には、さらにステープルの位置を画面上で指示することなく、処理条件データベース190に格納されているステープルの条件値である“左斜め上”のステープルが選択され、画面上にプレビュー画像の左斜め上の位置にステープルが表示される。また、両面左右開き、両面上下開きおよびパンチについては、選択自体が不可であるため、メニュー上に表示されない。このように、画像情報を印刷した用紙に対して所定の処理を行う際の処理条件を、利用者が望んだめくり方向によって絞り込まれた処理条件から選択することができる。よって、利用者は、意図した処理条件および条件値を正確に設定することができる。ここで、処理条件とは、画像データを印刷した用紙に対して所定の処理を行う際の条件であり、設定された様式、すなわち画像データや印刷物に対して施される処理内容である。
【0037】
タッチパネル150aは、パネル上に、電気的あるいは磁気的にポインタの接触する位置を検出する。タッチパネル150aに対する指定手段(図示せず)としては、人間の指先、スタイラスペン、その他の接触入力具(以下、ポインタという)が適用可能である。すなわち、利用者は、タッチパネル150aに対してこのようなポインタを介して接触することにより印刷条件を含む各種項目を入力する。
【0038】
なお、本実施の形態においては、タッチパネル150aに対する接触入力を例に挙げて説明するが、必ずしも接触入力のみが本発明の実施の形態ではない。例えば、操作表示部150は、タッチパネル150aの他に利用者による物理的なキーの押下を受付けて入力を行うハードキーを備え、印刷実行などの指示を与えるようにしてもよい。また、表示パネル150bは、複合機100が備える専有の表示装置を用いてもよい。
【0039】
操作表示部150は、操作表示制御部151に制御され、タッチパネル150aを介して設定内容の入力を受付け、プレビュー画像、画像データの処理条件を設定するためのメニュー項目等を表示手段である表示パネル150bに表示する。
【0040】
また、操作表示部150は、複合機100で実行したい機能を設定画面のメニュー項目として表示し、表示されたメニュー項目の中から利用者による設定入力を受付け、条件値を取得する。すなわち、操作表示部150は、ポインタがタッチパネル150aに接触すると、押圧された部分の座標を検出する。選択可能領域における接触であることが検出されると、該当する項目が選択されたものとして、設定されている条件値を受付ける。
【0041】
次に、以上のように構成されている複合機100による処理条件設定・出力処理について説明する。図14−1、図14−2は、スキャナ、方向受付部、見開き軸特定部、処理条件メニュー生成部、操作表示制御部、プリンタコントローラ、仕上げ処理部が行う処理条件設定・出力処理手順を示すフローチャートである。
【0042】
まず、スキャナ110は、原稿1を読取り、画像データを取得する(ステップS1401)。スキャナ110は、取得した画像データを画像記憶部120に格納する(ステップS1402)。操作表示制御部151は、画像記憶部120から画像データを取得し、取得した画像データや処理条件メニュー等から画像データを生成する(ステップS1403)。具体的には、操作表示制御部151は、図2に示すようなプレビュー画像、めくり方向指示メニュー等からなる画像データを生成する。操作表示制御部151は、生成された画像データを操作表示部150に表示する(ステップS1404)。
【0043】
めくり方向受付部152は、操作表示部150の指示により、めくり方向の入力を受け付ける(ステップS1405)。次に、見開き軸特定部153は、見開き軸特定データベース180から、受け付けられためくり方向に対応する見開き軸の位置を特定する(ステップS1406)。具体的には、見開き軸特定部153は、見開き軸特定データベース180に格納された特定ルールに基づいて、めくり方向受付部152により受け付けためくり方向と対応付けられた見開き軸の位置を特定する。
【0044】
次に、処理条件メニュー生成部154は、処理条件メニュー生成処理を実行する(ステップS1407)。処理条件メニュー生成処理の詳細は後述する。
【0045】
操作表示制御部151は、画像データを生成する(ステップS1408)。具体的には、操作表示制御部151は、図4に示すような画像データから生成されたプレビュー画像、見開き軸、処理条件メニュー等からなる画像データを生成する。操作表示制御部151は、生成された画像データを操作表示部150に表示する(ステップS1409)。
【0046】
操作表示制御部151は、処理条件の入力があるか否かを判断する(ステップS1410)。処理条件の入力がないと判断した場合は(ステップS1410:No)、ステップS1414に進む。処理条件の入力があると判断した場合は(ステップS1410:Yes)、操作表示制御部151は処理条件を取得する(ステップS1411)。具体的には、操作表示部150に表示された処理条件メニューから処理条件を指示し、さらに処理条件に対応した条件値を指示することにより、処理条件を取得する。操作表示制御部151は、取得された処理条件に対応する画像データを生成する(ステップS1412)。操作表示制御部151は、生成された画像データを操作表示部150に表示する(ステップS1413)。
【0047】
操作表示制御部151は、画像データに対する設定が終了したか否かを判断する(ステップS1414)。具体的には、印刷指示メニューが指示されたか否かで判断する。画像データに対する設定が終了していないと判断した場合は(ステップS1414:No)、ステップS1410に戻る。画像データに対する設定が終了したと判断した場合は(ステップS1414:Yes)、画像処理部130は画像データを設定された処理条件に従って画像処理する(ステップS1415)。画像処理部130は、画像処理された画像データおよびめくり方向を画像記憶部120に格納する(ステップS1416)。プリンタコントローラ142は、画像処理された画像データをプリンタ140から出力する(ステップS1417)。仕上げ処理部141は、出力された印刷物2に対して仕上げ処理を行う(ステップS1418)。
【0048】
このように、利用者は実際に画像データが印刷された媒体のページをめくる方向を意識してめくり方向を指示すれば、画像情報に対する処理条件を、利用者が望んだめくり方向によって絞り込まれた処理条件から選択することができる。
【0049】
次に、処理条件メニュー生成部154による処理条件メニュー生成処理について説明する。図15は、処理条件メニュー生成部が行う処理条件メニュー生成処理手順を示すフローチャートである。
【0050】
処理条件メニュー生成部154は、処理条件データベース190から、めくり方向に対応する処理条件、すなわち処理条件および条件値を取得する(ステップS1501)。例えば、めくり方向が“左上斜め”の場合は、処理条件“両面左右開き”に対応する条件値“なし”、処理条件“両面上下開き”に対応する条件値“なし”、処理条件“ステープラ”に対応する条件値“左斜め上”、処理条件“パンチ”に対応する条件値“なし”が取得される。処理条件メニュー生成部154は、取得された処理条件から処理条件メニューを生成する(ステップS1502)。例えば、めくり方向が“左上斜め”の場合は、処理条件“ステープラ”には取り得る条件値があり、処理条件“両面左右開き”、“両面上下開き”、および“パンチ”には取り得る条件値がないため、図6に示すように、“ステープラ”が表示され、“両面左右開き”、“両面上下開き”、および“パンチ”が表示されない処理条件メニューが生成される。
【0051】
このように、めくり方向によって、処理条件メニューの処理条件が限定され、さらに限定された処理条件から選択できる条件値もめくり方向に対応して限定されるため、利用者は、意図する設定を限られた処理条件や条件値から選択することができ、利用者の操作負担を軽減することができる。
【0052】
次に、上述した図14−1〜図15を用いて、より具体的に処理を説明する。まず、スキャナ110は、原稿1を読取り、画像データを取得する(ステップS1401)。ここで、原稿1は横書きであるものとする。スキャナ110は、取得した画像データを画像記憶部120に格納する(ステップS1402)。操作表示制御部151は、画像記憶部120から画像データを取得し、取得した画像データや処理条件メニュー等から画像データを生成する(ステップS1403)。操作表示制御部151は、生成された画像データを操作表示部150に表示する(ステップS1404)。
【0053】
めくり方向受付部152は、操作表示部150の指示により、めくり方向の入力を受け付ける(ステップS1405)。本例のめくり方向としては、“左上斜め”が受け付けられる。見開き軸特定部153は、受け付けられためくり方向から見開き軸の位置を特定する(ステップS1406)。
【0054】
具体的には、見開き軸特定部153は、見開き軸特定データベース180に格納された特定ルールに基づいて見開き軸の位置を特定する。見開き軸特定部153は、めくり方向受付部152により受け付けためくり方向“左上斜め”に対応する見開き軸の位置“左上部”を特定する。
【0055】
次に、処理条件メニュー生成部154は、処理条件メニュー生成処理を実行する(ステップS1407)。具体的には、図15に示す処理で処理条件メニューを生成する。処理条件メニュー生成部154は、処理条件データベース190から、めくり方向に対応する処理条件および条件値を取得する(ステップS1501)。この場合は、めくり方向が“左上斜め”であることから、処理条件“ステープラ”に対応する条件値“左斜め上”、処理条件“両面左右開き”、“両面上下開き”、および“パンチ”に対応する条件値“なし”が取得される。処理条件メニュー生成部154は、取得された処理条件から処理条件メニューを生成する(ステップS1502)。例えば、めくり方向が“左上斜め”の場合は、処理条件“ステープラ”には取り得る条件値があり、処理条件“両面左右開き”、“両面上下開き”、および“パンチ”には取り得る条件値がないため、“ステープラ”が表示され、“両面左右開き”、“両面上下開き”、および“パンチ”が表示されない処理条件メニューが生成される。
【0056】
図14−1の処理に戻り、操作表示制御部151は、画像データを生成する(ステップS1408)。具体的には、画像データから生成されたプレビュー画像、見開き軸、処理条件メニュー等からなる画像データを生成する。例えば、図6に示すような画像データを生成する。操作表示制御部151は、生成された画像データを操作表示部150に表示し(ステップS1409)、ステップS1410に進む。
【0057】
操作表示制御部151は、処理条件の入力があると判断した場合は(ステップS1410:Yes)、操作表示制御部151は処理条件を取得する(ステップS1411)。図16は、操作表示部150に表示された表示画面の一例を示す説明図である。例えば、図16に示すように、処理条件メニューから“両面左右開き”、“集約2”を指示することにより、処理条件として“両面左右開き”、“集約2”を取得する。操作表示制御部151は、取得された処理条件に対応する画像データを生成する(ステップS1412)。操作表示制御部151は、生成された画像データを操作表示部150に表示する(ステップS1413)。図17は、操作表示部に表示された表示画面の一例を示す説明図である。例えば、図17に示すように、集約2に対応したプレビュー画像32として画像データ2ページを1ページに集約して表示する。
【0058】
次いで、操作表示制御部151は、画像データに対する設定が終了したと判断し(ステップS1414:Yes)、すなわち印刷指示がされたと判断した場合に、画像処理部130は画像データを設定された条件値に従って画像処理する(ステップS1415)。画像処理部130は、画像処理された画像データおよびめくり方向を画像記憶部120に格納する(ステップS1416)。プリンタコントローラ142は、画像処理された画像データをプリンタ140から出力する(ステップS1417)。仕上げ処理部141は、出力された印刷物2に対して仕上げ処理を行う(ステップS1418)。すなわち、印刷物2は、画像データ2ページを1ページに集約して両面印刷される。
【0059】
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態においては、本発明の画像処理装置として、MFPと称される複合機100を適用したが、これに限るものではない。例えば、プリンタ装置などの画像形成装置をパーソナルコンピュータに接続するとともに、このパーソナルコンピュータのHDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置に所定のプログラムをインストールし、このプログラムに従ってパーソナルコンピュータのCPU(Central Processing Unit )を動作させることによっても、前述したような各種の作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
【0060】
図18は、第2の実施の形態にかかるプリントシステムの概略構成例を示すブロック図である。図18に示すプリントシステム300は、画像データ及び当該画像データを印刷するための処理条件を含む印刷ジョブを送出するパーソナルコンピュータ301と、画像データを印刷するプリンタ装置302とが、ケーブル303を介して接続されて構築されている。
【0061】
パーソナルコンピュータ301は、作成した文書に対応した画像データ及びこの文書を印刷するために設定した処理条件データ(用紙方向、両面、集約、製本、ステープル、パンチ、拡大/縮小等)を印刷ジョブとしてプリンタ装置302に送出する。
【0062】
プリンタ装置302は、パーソナルコンピュータ301から送出される印刷ジョブに従って画像データの印刷を行う。具体的には、プリンタ装置302は、印刷ジョブに含まれる処理条件データ(用紙方向、両面、集約、製本、ステープル、パンチ、拡大/縮小等)に従って、印刷ジョブに含まれる画像データを紙などのメディアに印刷する。
【0063】
以下、パーソナルコンピュータ301およびプリンタ装置302の具体的な構成を順に説明する。
【0064】
図19は、パーソナルコンピュータの概略構成を示すブロック図である。図19において、パーソナルコンピュータ301は、データを入力するための入力部311と、表示部312と、データ通信をおこなうための通信部313と、装置全体の制御を司るCPU314と、CPU314のワークエリアとして使用されるRAM315と、記憶媒体317のデータのリード/ライトを行う記憶媒体ドライブ装置316と、CPU314を動作させるための各種プログラム等を記憶した記憶媒体317とから構成されている。
【0065】
入力部311は、カーソルキー、数字入力キー及び各種機能キー等を備えたキーボード、表示部312の表示画面上でキーの選択等を行うためのマウスやスライスパット等からなり、利用者がCPU314に操作指示を与えたり、データを入力するためのユーザインタフェースである。
【0066】
表示部312は、CRTやLCD等により構成され、CPU314から入力される表示データに応じた表示が行われる。通信部313は、外部とデータ通信するためのものであり、例えば、ケーブル303を介してプリンタ装置302等とデータ通信を行うためのものである。
【0067】
CPU314は、記憶媒体317に格納されているプログラムに従って、装置全体を制御する中央制御ユニットであり、このCPU314には、入力部311、表示部312、通信部313、RAM315、記憶媒体ドライブ装置316が接続されており、データ通信、メモリへのアクセスによるアプリケーションプログラムの読み出しや各種データのリード/ライト、データ/コマンド入力、表示等を制御する。また、CPU314は、入力部311から入力された画像データ及び当該画像データの印刷条件データを印刷ジョブとして通信部313を介して、プリンタ装置302に送出する。
【0068】
RAM315は、指定されたプログラム、入力指示、入力データ及び処理結果等を格納するワークメモリと、表示部312の表示画面に表示する表示データを一時的に格納する表示メモリとを備えている。
【0069】
上記記憶媒体317は、CPU314が実行可能なOSプログラム317a(例えば、WINDOWS(登録商標)等)、文書作成アプリケーションプログラム317b、プリンタ装置302に対応したプリンタドライバ317c等の各種プログラムやデータを格納する。記憶媒体317としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、DVD−ROM、MOやPCカード等の光学的・磁気的・電気的な記憶媒体から成る。上記各種プログラムは、CPU314が読み取り可能なデータ形態で記憶媒体317に格納されている。また、上記各種プログラムは、予め記憶媒体に記録されている場合や通信回線を介してダウンロードされて記憶媒体に格納される場合等がある。また、上記各種プログラムは通信回線を介して配信可能である。
【0070】
図20は、プリンタ装置の概略構成を示すブロック図である。図20に示すように、プリンタ装置302は、データ通信をおこなう通信部321と、プリンタ装置302の全体の制御を司るCPU322と、CPU322を動作させる各種制御プログラムを格納したROM323と、各種制御プログラムのワークエリアおよびパーソナルコンピュータ301等から入力される印刷ジョブの印字データおよび処理条件データを一時的に格納するRAM324と、印字データを転写紙に印字するためのプリンタエンジン325と、印字データが印字された紙をステープルするためのステープル部326と、印字データが印字された転写紙にパンチ穴を空けるためのパンチ部327とから構成されている。つまり、プリンタ装置302は、両面機能、パンチ機能、ステープル機能等を備えている。
【0071】
通信部321は、外部とデータ通信を行うためのものであり、例えば、パーソナルコンピュータ301とデータ通信を行うものである。
【0072】
CPU322は、ROM323に格納されている各種制御プログラムに従って装置全体を制御する中央制御ユニットである。このCPU322には、通信部321と、ROM323と、RAM324と、プリンタエンジン325と、ステープル部326と、パンチ部327が接続されており、データ通信やプリンタ動作等を制御する。
【0073】
ROM323は、CPU322を動作させるための各種制御プログラムやその処理に使用されるパラメータ等を記憶している。RAM324は、指定された制御プログラム、処理結果及び受信した画像データ等を格納するワークメモリを備えている。
【0074】
プリンタエンジン325は、電子写真方式のプリンタエンジンで構成されており、印字データを転写紙に印字するユニットである。なお、プリンタ装置302の印刷方式は、電子写真方式のほか、インクジェット方式、昇華型熱転写方式、銀塩写真方式、直接感熱記録方式、溶融型熱転写方式など、様々な方式を用いることができる。
【0075】
次に、パーソナルコンピュータ301のプリンタドライバ317cについて説明する。プリンタドライバ317cは、特定のプログラムに対して他のプログラムが、プリンタ装置302のハードウェアや内部“言語”に煩わされることなく操作できるように設計されたソフトウエアプログラムであり、プリンタ装置302を制御するためのもので、出力データの処理等をおこなうためのものである。
【0076】
パーソナルコンピュータ301のCPU314は、プリンタドライバ317cに従って、入力部311から入力された画像データ及び当該画像データの処理条件データに基づく仕上がり予想図の生成・表示、文書作成アプリケーションプログラム317bで作成した画像データのプリンタ装置302への転送等を行う。
【0077】
図21は、パーソナルコンピュータの要部を示すブロック図である。パーソナルコンピュータ301は、プリンタドライバ317cに従ってCPU314が動作することにより、図21に示すように、画像記憶部120、画像処理部130、操作表示制御部151、めくり方向受付部152、見開き軸特定部153、処理条件メニュー生成部154、システム制御部160、見開き軸特定データベース180および処理条件データベース190を備える。
【0078】
このように、プリンタドライバ317cに従ってCPU314が動作することにより、パーソナルコンピュータ301は、図1に示した複合機100と同等なシステム構成を備えることになり、第1の実施の形態で説明したような各種の作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
【0079】
図22は、プリンタドライバによる表示画面の一例を示す説明図である。図22に示す画面は、文書作成アプリケーションプログラム317bの表示画面やOSプログラム317aの起動画面等で、プリンタドライバ317cの起動が選択された場合に表示される画面である。図22に示すように、入力部311から入力された画像データ及び当該画像データの処理条件データに基づくプレビュー画像の生成・表示を行なう表示画面が表示部312(複合機100の操作表示画面と同様のもの)が表示される。
【0080】
なお、本実施の形態においては、プリンタドライバ317cに従ってパーソナルコンピュータ301のCPU314を動作させることによって、入力部311から入力された画像データ及び当該画像データの処理条件データに基づく仕上がり予想図の生成・表示を行なう操作表示画面を表示させるようにしたが、これに限るものではなく、文書作成アプリケーションプログラム317bやOSプログラム317aに従ってパーソナルコンピュータ301のCPU314を動作させることによって、操作表示画面を表示させるようにしてもよい。
【0081】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。また、上述した第1〜第2の実施の形態において説明した構成や機能は、自由に組み合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】第1の実施の形態にかかる複合機の構成を示すブロック図である。
【図2】操作表示部に表示されたプレビュー画像とめくり方向指示メニューの一例を示す説明図である。
【図3】見開き軸特定データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。
【図4】操作表示部に表示されたプレビュー画像と見開き軸の一例を示す説明図である。
【図5】操作表示部に表示されたプレビュー画像と見開き軸の一例を示す説明図である。
【図6】操作表示部に表示されたプレビュー画像と見開き軸の一例を示す説明図である。
【図7】操作表示部に表示されたプレビュー画像と見開き軸の一例を示す説明図である。
【図8】操作表示部に表示されたプレビュー画像と見開き軸の一例を示す説明図である。
【図9】操作表示部に表示されたプレビュー画像と見開き軸の一例を示す説明図である。
【図10】操作表示部に表示されたプレビュー画像と見開き軸の一例を示す説明図である。
【図11】操作表示部に表示されたプレビュー画像と見開き軸の一例を示す説明図である。
【図12】操作表示部に表示されたプレビュー画像と見開き軸の一例を示す説明図である。
【図13】処理条件データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。
【図14−1】スキャナ、方向受付部、見開き軸特定部、処理条件メニュー生成部、操作表示制御部、プリンタコントローラ、仕上げ処理部が行う処理条件設定・出力処理手順を示すフローチャートである。
【図14−2】スキャナ、方向受付部、見開き軸特定部、処理条件メニュー生成部、操作表示制御部、プリンタコントローラ、仕上げ処理部が行う処理条件設定・出力処理手順を示すフローチャートである。
【図15】処理条件メニュー生成部が行う処理条件メニュー生成処理手順を示すフローチャートである。
【図16】操作表示部に表示された表示画面の一例を示す説明図である。
【図17】操作表示部に表示された表示画面の一例を示す説明図である。
【図18】第2の実施の形態にかかるプリントシステムの概略構成例を示すブロック図である。
【図19】パーソナルコンピュータの概略構成を示すブロック図である。
【図20】プリンタ装置の概略構成を示すブロック図である。
【図21】パーソナルコンピュータの要部を示すブロック図である。
【図22】プリンタドライバによる表示画面の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0083】
100 複合機
110 スキャナ
111 ADF
112 スキャナコントローラ
120 画像記憶部
130 画像処理部
131 プレビュー画像生成部
140 プリンタ
141 仕上げ処理部
142 プリンタコントローラ
150 操作表示部
150a タッチパネル
150b 表示パネル
151 操作表示制御部
152 方向受付部
153 見開き軸特定部
154 処理条件メニュー生成部
160 システム制御部
170 通信制御部
180 見開き軸特定データベース
190 処理条件データベース
300 プリントシステム
301 パーソナルコンピュータ
302 プリンタ装置
303 ケーブル
1 原稿
2 印刷物
20 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像情報を取得する画像情報取得手段と、
前記画像情報取得手段によって取得した前記画像情報を印刷した用紙のページをめくる方向であるめくり方向の入力を受け付ける方向受付手段と、
前記方向受付手段によって受け付けられた前記めくり方向に基づいて、前記画像情報を印刷した用紙に対して所定の処理を行う際の処理条件を限定する処理条件限定手段と、
前記処理条件限定手段によって限定された前記処理条件の入力を受け付ける処理条件受付手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記画像情報取得手段によって取得された前記画像情報を表示する画像表示手段と、
前記方向受付手段によって受け付けられた前記めくり方向に基づいて、前記画像情報を印刷した媒体のページめくりの軸である見開き軸の位置を特定する見開き軸特定手段と、
前記画像情報取得手段によって取得された前記画像情報上に特定した前記見開き軸を表示する見開き軸表示手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記めくり方向と前記見開き軸の位置とを対応付けて記憶する見開き軸記憶手段をさらに備え、
前記見開き軸特定手段は、前記見開き軸記憶手段から、前記方向受付手段によって受け付けられた前記めくり方向に対応付けられた前記見開き軸の位置を特定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記めくり方向と前記処理条件とを対応付けて記憶する処理条件記憶手段をさらに備え、
前記処理条件限定手段は、前記処理条件記憶手段から、前記方向受付手段によって受け付けた前記めくり方向に対応付けられた前記処理条件を取得し、取得された前記処理条件に限定することを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の画像処理装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一つに記載された画像処理装置と、前記画像処理装置によって入力を受け付けた画像情報を印刷した用紙に対して所定の処理を行う際の処理条件に基づいて前記画像情報を用紙に印刷する印刷部と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
画像情報を取得して記憶部に記憶する画像情報取得ステップと、
前記画像情報取得ステップによって取得した前記画像情報を印刷した用紙のページをめくる方向であるめくり方向の入力を受け付ける方向受付ステップと、
前記めくり方向受付ステップによって受け付けられた前記めくり方向に基づいて、前記画像情報を印刷した用紙に対して所定の処理を行う際の処理条件を限定する処理条件限定ステップと、
前記処理条件限定ステップによって限定された前記処理条件の入力を受け付ける処理条件受付ステップと、
を有することを特徴とする処理条件設定方法。
【請求項7】
前記画像情報取得ステップによって取得された前記画像情報を表示部に表示する画像表示ステップと、
前記方向受付ステップによって受け付けられた前記めくり方向に基づいて、前記画像情報を印刷した媒体のページめくりの軸である見開き軸の位置を特定する見開き軸特定ステップと、
前記画像情報取得ステップによって取得された前記画像情報上に特定した前記見開き軸を表示する見開き軸表示ステップをさらに有することを特徴とする請求項6に記載の処理条件設定方法。
【請求項8】
画像情報を取得して記憶部に記憶する画像情報取得処理と、
前記画像情報取得処理によって取得した前記画像情報を印刷した用紙のページをめくる方向であるめくり方向の入力を受け付ける方向受付処理と、
前記方向受付処理によって受け付けられた前記めくり方向に基づいて、前記画像情報を印刷した用紙に対して所定の処理を行う際の処理条件を限定する処理条件限定処理と、
前記処理条件限定処理によって限定された前記処理条件の入力を受け付ける処理条件受付処理と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする処理条件設定プログラム。
【請求項9】
前記画像情報取得処理によって取得された前記画像情報を表示部に表示する画像表示処理と、
前記方向受付ステップによって受け付けられた前記めくり方向に基づいて、前記画像情報を印刷した媒体のページめくりの軸である見開き軸の位置を特定する見開き軸特定処理と、
前記画像情報取得処理によって取得された前記画像情報上に特定した前記見開き軸を表示する見開き軸表示処理をさらにコンピュータに実行させることを特徴とする請求項8に記載の処理条件設定プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14−1】
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【図14−2】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2009−48096(P2009−48096A)
【公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−216226(P2007−216226)
【出願日】平成19年8月22日(2007.8.22)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】