説明

画像処理装置および画像処理プログラム

【課題】簡単な構成で容易に画像の一部を選択することができる画像処理装置および画像処理プログラムを提供する。
【解決手段】図3(a)は、長方形の表示画面41が、長辺を2つに分割する分割線(一点鎖線)で2つの領域に分割され、左側のトリミング範囲指定領域に画像の1ページが表示される。この実施形態では、ファクシミリにより受信したデータの中から印刷する所望の部分だけを印刷する場合を例とし、図3(a)に示す例では、ファクシミリにより10ページのイメージデータを受信し、3ページ目をトリミング範囲指定領域に表示している。トリミング範囲指定領域において、トリミング範囲が指定されると、その指定された範囲の画像が、右側のトリミング範囲確認領域に表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置および画像処理プログラムであって、特に簡単な構成で容易に画像の一部を選択することができる画像処理装置および画像処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
画像情報を所定の記録媒体に印刷する画像処理装置や、画像情報を通信回線を介してファクシミリ送信する画像処理装置が知られている。
【0003】
実開平5−63160号公報(特許文献1)には、ファクシミリ受信した原稿1ページ分を表示部に縮小表示し、その縮小表示の一部の範囲をマウスを使用して指定し、拡大表示することが開示されている。
【特許文献1】実開平5−63160号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された考案では、縮小表示された画像に対して領域指定を行う場合に、マウスを用いて領域を指定しているがマウスが備えられていないファクシミリ装置や印刷装置といった画像処理装置では、領域を指定することができないという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、簡単な構成で容易に画像の一部を選択することができる画像処理装置および画像処理プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するために、本発明の請求項1記載の画像処理装置は、複数のキーを備えたキー操作部と、矩形の表示画面と、画像データを記憶する記憶手段と、その記憶手段に記憶されている画像データから所定量の画像データを抽出し、その抽出した画像データに基づいて抽出画像を前記表示画面に表示する抽出画像表示手段と、前記矩形の表示画面における対向する2辺の一方側を上、他方側を下とした場合に、前記キー操作部からのキー入力に基づいて、前記抽出画像表示手段により表示されている抽出画像に対して範囲指定を行うために、その上端と下端とを指定する範囲指定手段と、その範囲指定手段により指定された上端と下端とにより挟まれた範囲の画像データを選択画像データとして選択する選択手段と、その選択手段により選択された前記選択画像データに基づく選択画像を前記抽出画像の表示よりも拡大し、前記表示画面に表示する拡大画像表示手段とを備えている。
【0007】
請求項2記載の画像処理装置は、請求項1記載の画像処理装置において、前記抽出画像表示手段は、矩形の前記表示画面の長辺を分割した複数の領域の一の領域に抽出画像を表示し、前記拡大画像表示手段は、前記複数の領域の他の領域に選択画像を表示する。
【0008】
請求項3記載の画像処理装置は、請求項1または2記載の画像処理装置において、前記表示画面に前記抽出画像表示手段により抽出画像を表示するとともに前記拡大画像表示手段により選択画像を表示する分割表示モードと、前記拡大画像表示手段により選択画像のみを表示する拡大表示モードとを切り替えるモード切替手段を備えている。
【0009】
請求項4記載の画像処理装置は、請求項1から3のいずれかに記載の画像処理装置において、前記拡大画像表示手段は、前記範囲指定手段により範囲指定され、前記選択手段により選択された選択画像データに基づく選択画像の一方の幅が前記表示画面に表示される領域の一方の幅に一致するように拡大して表示する。
【0010】
請求項5記載の画像処理装置は、請求項1から3のいずれかに記載の画像処理装置において、前記拡大画像表示手段は、前記範囲指定手段により範囲指定され、前記選択手段により選択された選択画像データに基づく選択画像の一方の幅が前記表示画面に表示される表示領域の一方の幅に一致するように拡大した場合に、選択画像の他方の幅が表示領域の他方の幅より大きい場合は、選択画像の他方の幅を表示領域の他方の幅に一致するように拡大して表示する。
【0011】
請求項6記載の画像処理装置は、請求項1から4のいずれかに記載の画像処理装置において、前記拡大画像表示手段により拡大された選択画像の一部が前記表示領域に表示されない場合は、選択画像をスクロールするスクロール手段を備えている。
【0012】
請求項7記載の画像処理装置は、請求項1から6のいずれかに記載の画像処理装置において、前記範囲指定手段は、前記抽出画像表示手段により表示されている抽出画像において、範囲の上端が指定された場合は、表示画面に表示されている抽出画像の下端を範囲の下端とする。
【0013】
請求項8記載の画像処理装置は、請求項1から7のいずれかに記載の画像処理装置において、前記範囲指定手段は、前記抽出画像表示手段により表示されている抽出画像において、範囲の下端が指定された場合は、表示画面に表示されている抽出画像の上端を範囲の上端とする。
【0014】
請求項9記載の画像処理装置は、請求項1から8のいずれかに記載の画像処理装置において、前記拡大画像表示手段は、拡大して表示されている選択画像において、上端、または、下端を再設定する再設定手段を備え、その再設定手段により再設定された上端、または下端により新たに挟まれた範囲の画像データに基づいて、選択画像を再表示する。
【0015】
請求項10記載の画像処理装置は、請求項1から9のいずれかに記載の画像処理装置において、前記キー操作部は、前記抽出画像表示手段により表示された抽出画像の上下方向の位置を指定するカーソルキーと、そのカーソルキーにより指定された位置を確定する決定キーとを備え、前記範囲指定手段は、前記決定キーが操作された場合に前記カーソルキーにより指定された位置を上端または下端の一方として設定し、次に前記カーソルキーにより位置が変更されて決定キーが操作された場合に、先に設定された方とは異なる他方を設定する。
【0016】
請求項11記載の画像処理装置は、請求項1から10のいずれかに記載の画像処理装置において、前記キー操作部は、表示倍率を設定する表示倍率設定キーを備え、前記拡大画像表示手段は、前記表示倍率設定キーにより設定された表示倍率で選択画像を拡大して表示する。
【0017】
請求項12記載の画像処理装置は、請求項1から11のいずれかに記載の画像処理装置において、前記拡大画像表示手段は、既に選択画像データに基づく選択画像を前記表示部に表示している場合は、その表示している選択画像に連続して、次に前記範囲指定手段により範囲指定され、前記選択手段により選択された選択画像データに基づいて選択画像を表示する。
【0018】
請求項13記載の画像処理装置は、請求項1から12のいずれかに記載の画像処理装置において、前記選択手段により選択された選択画像データを記憶する編集画像記憶手段と、その編集画像記憶手段に記憶された画像データを所定の出力先へ出力する出力手段とを備え、前記編集画像記憶手段は、前記選択手段により選択された選択画像データを既に記憶している場合は、先に記憶している選択画像データに連続して、次に前記選択手段により選択される選択画像データを記憶する。
【0019】
請求項14記載の画像処理プログラムは、複数のキーを備えたキー操作部と、矩形の表示画面と、画像データを記憶する記憶手段とを備えた画像処理装置により実行されるものであり、前記記憶手段に記憶されている画像データから所定量の画像データを抽出し、その抽出した画像データに基づいて抽出画像を前記表示画面に表示する抽出画像表示ステップと、前記矩形の表示画面における対向する2辺の一方側を上、他方側を下とした場合に、前記キー操作部からのキー入力に基づいて、前記抽出画像表示ステップにより表示されている抽出画像に対して範囲指定を行うために、その上端と下端とを指定する範囲指定ステップと、その範囲指定ステップにより指定された上端と下端とにより挟まれた範囲の画像データを選択画像データとして選択する選択ステップと、その選択ステップにより選択された前記選択画像データに基づく選択画像を前記抽出画像の表示よりも拡大し、前記表示画面に表示する拡大画像表示ステップとを備えている。
【発明の効果】
【0020】
請求項1記載の画像処理装置によれば、キー操作部に備えられた操作キーを操作することにより、表示画面に表示された抽出画像に対して希望する範囲の上端と下端とを指定すると、その指定された上端と下端とにより挟まれた範囲画像データが選択画像として拡大されて表示される。
【0021】
よって、マウスなどの画面における位置を指定する特別な装置を備えていない場合でも、簡単な構成で容易に表示されている画像の一部を選択することができる。さらに選択画像は抽象画像よりも拡大して表示されるので、抽出画像が縮小されて表示されている場合でも、選択された範囲を容易に確認することができるという効果がある。
【0022】
特に、ファクシミリなどにより受信した画像データに基づく画像の多くは、選択する画像の上端と下端を決めることにより範囲を指定すれば、十分であり、横方向の範囲を指定する必要はない。このようにして範囲を特定することにより、受信した画像のうち、必要な部分だけを印刷することができ、印刷に要する時間を短縮するとともに、インクなどの印刷に要する材料の消耗を削減することができる。
【0023】
請求項2記載の画像処理装置によれば、請求項1記載の画像処理装置の奏する効果に加え、表示画面は、矩形であって、抽出画像表示手段は、表示画面の長辺を分割した複数の領域の一の領域に抽出画像を表示し、拡大画像表示手段は、複数の領域の他の領域に選択画像を表示するので、ファクシミリ装置などの画像処理装置の前面などの細長いスペースに長方形の表示画面を配置し、その表示画面を有効に分割して、抽出画像と選択画像とを表示することができる。よって、装置全体を大きくする必要がなく、画像の選択作業を容易に行うことができるという効果がある。
【0024】
請求項3記載の画像処理装置によれば、請求項1または2記載の画像処理装置の奏する効果に加え、表示画面に抽出画像表示手段により抽出画像を表示するとともに拡大画像表示手段により選択画像を表示する分割表示モードと、拡大画像表示手段により選択画像のみを表示する拡大表示モードとを切り替えるモード切替手段を備えているので、表示画面が小さく、分割した場合に視認が困難な場合であっても、拡大表示モードに切り替えることにより選択画像を表示画面全体に表示して確実に視認することができるという効果ある。
【0025】
請求項4記載の画像処理装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載の画像処理装置の奏する効果に加え、拡大画像表示手段は、範囲指定手段により範囲指定され、選択手段により選択された選択画像データに基づく選択画像の一方の幅が前記表示画面に表示される領域の一方の幅に一致するように拡大して表示するので、使用者が表示領域の表示幅に一致するように、拡大率を調整する必要がなく、使い勝手がよいとともに、表示画面の大きさに合致した拡大表示が行われ、容易に選択画像を視認することができるという効果がある。
【0026】
請求項5記載の画像処理装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載の画像処理装置の奏する効果に加え、拡大画像表示手段は、範囲指定手段により範囲指定され、選択手段により選択された選択画像データに基づく選択画像の一方の幅が表示画面に表示される表示領域の一方の幅に一致するように拡大した場合に、選択画像の他方の幅が表示領域の他方の幅より大きい場合は、選択画像の他方の幅を表示領域の他方の幅に一致するように拡大して表示するので、選択画像の全てを表示領域に表示することができるという効果がある。
【0027】
請求項6記載の画像処理装置によれば、請求項1から4のいずれかに記載の画像処理装置の奏する効果に加え、拡大画像表示手段により拡大して表示された選択画像の一部が表示領域に表示されない場合は、選択画像をスクロールするスクロール手段を備えているので、拡大されることにより表示されない部分を、スクロールすることにより表示させることができ、選択された選択画像を確認することができるという効果がある。
【0028】
請求項7記載の画像処理装置によれば、請求項1から6のいずれかに記載の画像処理装置の奏する効果に加え、範囲指定手段は、抽出画像表示手段により表示されている抽出画像において、範囲の上端が指定された場合は、表示画面に表示されている抽出画像の下端を範囲の下端とするので、領域を指定する操作が容易であるという効果がある。
【0029】
請求項8記載の画像処理装置によれば、請求項1から7のいずれかに記載の画像処理装置の奏する効果に加え、範囲指定手段は、抽出画像表示手段により表示されている抽出画像において、範囲の下端が指定された場合は、表示画面に表示されている抽出画像の上端を範囲の上端とするので、領域を指定する操作が容易であるという効果がある。
【0030】
請求項9記載の画像処理装置によれば、請求項1から8のいずれかに記載の画像処理装置の奏する効果に加え、拡大画像表示手段は、拡大表示されている選択画像において、上端、または、下端を再設定する再設定手段を備え、拡大画像手段は、再設定手段により再設定された上端、または下端により新たに挟まれた範囲の画像データに基づいて、選択画像を再表示するので、抽出画像が小さい場合であっても、拡大表示された選択画像において再度範囲を設定することができるので、領域を正確に指定する操作が容易であるという効果がある。
【0031】
請求項10記載の画像処理装置によれば、請求項1から9のいずれか記載の画像処理装置の奏する効果に加え、キー操作部は、抽出画像の上下方向の位置を指定するカーソルキーと、そのカーソルキーにより指定された位置を確定する決定キーとを備え、上端指定手段および下端指定手段は、決定キーが操作された場合にカーソルキーにより指定された位置を上端または下端とし、次にカーソルキーにより位置が変更されて決定キーが操作された場合に、先に設定された方とは異なる他方を設定するので、上端および下端をそれぞれ指定するキーと、確定するキーの3つのキーを備える必要なく、上端および下端を指定するキーと確定するキーの2つのキーを備えればよい。よって、構成が簡単になるという効果がある。
【0032】
請求項11記載の画像処理装置によれば、請求項1から10のいずれか記載の画像処理装置の奏する効果に加え、キー操作部は、表示倍率を設定する表示倍率設定キーを備え、拡大画像表示手段は、表示倍率設定キーにより設定された表示倍率で選択画像を拡大して表示するので、ユーザが任意の大きさに拡大することができる。よって、ユーザが見やすい大きさで選択画像を表示することができる。
【0033】
請求項12記載の画像処理装置によれば、請求項1から11のいずれかに記載の画像処理装置の奏する効果に加え、拡大画像表示手段は、既に選択画像データに基づく選択画像を表示部に表示している場合は、その表示している選択画像に連続して、次に範囲指定手段により範囲指定され、選択手段により選択された選択画像データに基づく選択画像を表示するので、複数の範囲が指定された場合に、その範囲に基づく複数の選択画像を一まとまりの画像として確認することができるという効果がある。
【0034】
請求項13記載の画像処理装置によれば、請求項1から12のいずれかに記載の画像処理装置の奏する効果に加え、選択手段により選択された選択画像データを記憶する編集画像記憶手段と、その編集画像記憶手段に記憶された画像データを所定の出力先へ出力する出力手段とを備え、編集画像記憶手段は、選択手段により選択された選択画像データを既に記憶している場合は、先に記憶している選択画像データに連続して、次に選択手段により選択された選択画像データを記憶するので、出力手段に必要な部分の画像データだけを連続して出力できる。よって、記録媒体に印刷を行う場合などでは、少ない記録媒体に印刷することができ、経済的であるという効果がある。
【0035】
請求項14記載の画像処理プログラムによれば、キー操作部に備えられた操作キーを操作することにより、表示画面に表示された抽出画像に対して希望する範囲の上端と下端とを指定すると、その指定された上端と下端とにより挟まれた範囲の画像データが選択画像として拡大されて表示される。
【0036】
よって、マウスなどの画面における位置を指定する特別な装置を備えていない場合でも、簡単な構成で容易に表示されている画像の一部を選択することができる。さらに選択された選択画像は抽象画像よりも拡大して表示されるので、抽出画像が縮小されて表示されている場合でも、選択された範囲を容易に確認することができるという効果がある。
【0037】
特に、ファクシミリなどにより受信した画像データに基づく画像の多くは、選択する画像の上端と下端を決めることにより範囲を指定すれば、十分であり、横方向の範囲を指定する必要はない。このようにして範囲を特定することにより、受信した画像のうち、必要な部分だけを印刷することができ、印刷に要する時間を短縮するとともに、インクなどの印刷に要する材料の消耗を削減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0038】
以下、本発明の好ましい第1の実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態における多機能周辺装置(以下、「MFP(Multi Function Peripheral)」と略す)1の外観構成を示す斜視図である。図1に示すように、本MFP1は、下部に設けられたプリンタ部2と、上部に設けられたスキャナ部3と、スキャナ部3の正面側に設けられた操作パネル4とを一体的に備え、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能及びファクシミリ機能を有する。
【0039】
MFP1は、不図示のコンピュータと接続されて、そのコンピュータから送信された画像データや文書データに基づいて、記録用紙(被記録媒体)に画像や文書を記録したり、デジタルカメラ等の外部機器と接続されてデジタルカメラから出力される画像データを記録用紙に記録したり、メモリカード等の各種記憶媒体を装填して、該記憶媒体に記憶された画像データ等を記録用紙に記録することが可能である。なお、言うまでもないが、本MFP1は、記録用紙だけに限らず、OHP用の透明フィルムシートや布など(いずれも被記録媒体の一例)にも画像を記録することが可能である。
【0040】
スキャナ部3は、FBS(Flatbed Scanner)として機能する原稿読取台6に対して、自動原稿搬送機構(ADF:Auto Document Feeder、以下「ADF」という。)7を備えた原稿カバー8が、背面側の蝶番を支点として開閉自在に取り付けられている。
【0041】
原稿読取台6の上面は大きく開口されており、その開口部にプラテンガラスが嵌め込まれ、原稿読取台6の内部には、上記画像読取ユニットの移動スペースや、画像読取ユニット或いはそれを支持する部材および駆動させる機構などを配設するスペースが確保されている。
【0042】
ADF7は、原稿トレイ9から原稿排出トレイ10へ原稿搬送路を通じて原稿を搬送するものである。プリンタ部2は、スキャナ部3で読み取られた画像データ或いは外部から入力された画像データに基づいて、選択的にインク滴を吐出することによって、記録用紙上に画像を記録する所謂インクジェット方式の画像記録装置(インクジェット記録装置)である。このプリンタ部2は、上述したように、スキャナ部3の下方に配設されている。 MFP1の正面側、換言すれば、プリンタ部2の正面側には開口5が形成されている。この開口5内に給紙トレイ14及び排紙トレイ15が完全に内包されるように設けられている。給紙トレイ14と排紙トレイ15は上下二段となるように配設されており、上段に排紙トレイ15が設けられ、その下方に給紙トレイ14が設けられている。
【0043】
MFP1の正面側には、操作パネル4が設けられている。操作パネル4は、突出部16の上方の空きスペースに適合するよう、図1に示すように横長形状に形成されている。換言すれば、操作パネル4は、その縦幅が、スキャナ部3の縦幅からプリンタ部2の縦幅を減じた長さ(空きスペースの縦幅)に収まる寸法に形成されている。操作パネル4は、プリンタ部2やスキャナ部3を操作するためのものであり、各種操作キー40と液晶表示部(LCD:Liquid Crystal Display)41(以下、表示画面と称す)とを具備する。この表示画面41は、縦横比が3:4の画面を横に2個並べ、縦横比が3:8のものである。
【0044】
使用者は、操作パネル4を用いて、所望の指令を入力することができる。MFP1に所定の指令が入力されると、その入力された情報に基づいて該MFP1の動作が制御部20によって制御される。操作パネル4に備えられる操作キー40には、左右上下のいずれかを指定することができる十字キー40aと、主として操作の決定を指示する決定キー40bと、主として処理の停止を指示するストップキー40cと、表示画面の左側に0から9の数字を入力するテンキー40dなどが備えられている。
【0045】
なお、MFP1は、操作パネル4から入力された指令のほか、コンピュータに接続されて該コンピュータからプリンタドライバやスキャナドライバ等を介して送信される指令に基づいて動作するようにシステム構成されている。
【0046】
プリンタ部2の上記開口5の上側には、接続パネル70が設けられている。この接続パネル70には、その左端側にUSB端子71が配設されている。USB端子71は、外部機器とUSB接続することにより該外部機器と本MFP1とを通信可能に接続するコネクタ端子である。また、接続パネル70の右端側にはスロット部72が配設されている。スロット部72はカード型メモリを装填可能な複数のカードスロットが設けられている。カードスロットにカード型メモリが装填され、該装填されたカード側メモリから画像データが後述の制御部20により読み出されると、その読み出された画像データや該画像データに関する情報が制御部20によって表示画面41に表示される。或いは、選択された任意の画像がプリンタ部2において記録用紙に記録される。
【0047】
次に、図2を参照してMFP1の電気的構成の概略について説明する。図2は、MFP1の電気的構成を示すブロック図である。制御部20は、プリンタ部2、スキャナ部3及び操作パネル4を含むMFP1の動作を統括的に制御するものである。制御部20は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)24を主とするマイクロコンピュータとして構成されており、バス25を介してASIC(Application Specific Integrated Circuit)26に接続されている。
【0048】
ROM22には、FAX機能、コピー機能、スキャナ機能、トリミング機能などをそれぞれ制御する各種制御プログラムや制御プログラムで用いられる定数やテーブルなどが記憶されている。画像を表示画面41に表示する場合には、画像の表示形態や、倍率や表示画面41における表示位置などを示す表示構成に基づいて表示され、ROM22に、複数の表示構成が記憶されている。表示構成については、後述する。
【0049】
RAM23は、ランダムにアクセス可能なメモリであり、CPU21が各種機能を実行する際に、一次的に変数やパラメータを記憶するものである。このRAM23には例えば、画像の編集を行う際の元の画像データを記憶する元画像メモリ23aと、編集プログラムを実行することにより編集された画像データが記憶される編集画像メモリ23bとが備えられている。
【0050】
ROM22に記憶される画像処理プログラムは、使用者の操作キー40の操作に応じて、編集を行おうとする画像データ(元画像データ)をRAM23に備えられた元画像メモリ23aに記憶するとともに、元画像データの一部あるいは全部を抜き出し、表示画面41にその部分を表示し、さらに、使用者の操作キー40の操作に応じて、表示されている元画像に対して範囲指定を行い、その範囲内の画像データをRAM23に備えられる編集画像メモリ23bに記憶するようにプログラムされている。
【0051】
ASIC26は、CPU21からの指令に従い、プリンタ部2、スキャナ部3、操作パネル4、及びスロット部72の動作制御を行う。プリンタ部2、スキャナ部3及びスロット部72は、詳細な説明は省略するが、制御部20により、プリンタ部2を駆動するモータやインクジェット記録ヘッド、スキャナ部3を駆動するモータや画像読取ユニット等の動作が制御される。
【0052】
ASIC26には、MFP1に所望の指令を入力する操作キー40を制御するパネルゲートアレイ27が接続されている。パネルゲートアレイ27は、操作キー40の押下を検出して、所定のコード信号を出力する。このキーコードは、複数の操作キー40に対応して割り当てられている。CPU21は、パネルゲートアレイ27から所定のキーコードを受信すると、所定のキー処理テーブルに従って、実行すべき制御処理を行う。キー処理テーブルは、キーコードと制御処理とを対応させてテーブル化したものであり、例えば、ROM22に記憶されている。
【0053】
ASIC26には、液晶表示部41の画面表示を制御するLCDコントローラ28が接続されている。LCDコントローラ28は、CPU21の指令に基づいて、液晶表示部41にプリンタ部2又はスキャナ部3の動作に関する情報や、読取画像或いは入力画像を画面に表示させる。
【0054】
CPU21は液晶表示部41に表示させる表示画面を示す情報を図示しない表示メモリに記憶させる。表示メモリはRGB3原色にそれぞれ対応している。
【0055】
液晶表示部41は、RGB3原色それぞれに対応した、図示しないマトリクススイッチを備えている。このマトリクススイッチに電荷が加えられることによりマトリクススイッチの直下の液晶分子が光を透過する方向に揃うため、RGBのいずれかの色が液晶表示部41に表示されることとなる。このマトリクススイッチ一つ一つが、RGBそれぞれの1ドットに対応する。
【0056】
また、表示メモリの1ビットはマトリクススイッチ一つに対応している。すなわち表示メモリ1ビットあたり、RGBいずれかの1ドットに対応していることになる。
【0057】
LCDコントローラ28は、図示しない表示メモリに記憶されたRGBの値を一定周期で操作し、読み取っている。そして値が「1」であるビットに対応するマトリクススイッチに電圧を印加している。そのため、液晶表示部41にはCPU21が作成した情報に基づいた表示画面が表示されることになる。
【0058】
また、ASIC26には、コンピュータとパラレルケーブル又はUSBケーブルを介してデータの送受信を行うためのパラレルインタフェース29及びUSB端子71が接続されている。さらに、ASIC26には、ファクシミリ機能を実現するためのNCU
(Network Control Unit)31やモデム32が接続されている。
【0059】
スロット部72はカード型メモリを装填可能な複数のカードスロットが設けられている。カードスロットにカード型メモリが装填され、該装填されたカード側メモリから画像データが後述の制御部20により読み出されると、その読み出された画像データや該画像データに関する情報が制御部20によって液晶表示部41に表示される。或いは、選択された任意の画像がプリンタ部2において記録用紙に記録される。
【0060】
次に、図3を参照してトリミング処理において表示画面41に表示される表示構成について説明する。図3は、液晶表示部41の表示画面に表示される表示構成を示すものである。操作キーを適宜操作することにより、図3に示す(a)〜(f)のいずれかの表示構成を設定することができる。
【0061】
図3(a)は、表示構成1であり、矩形(長方形)の表示画面41が、長辺を2つに分割する分割線(一点鎖線)で2つの領域に分割され、まず、左側のトリミング範囲指定領域に画像の1ページが表示される。この実施形態では、ファクシミリにより受信したデータの中から印刷する所望の部分だけを印刷する場合を例とし、図3(a)に示す例では、ファクシミリにより10ページのイメージデータを受信し(編集すべき画像データとして、RAM23内の元画像メモリ23aに記憶されている)、その内の所定量としてページ単位で画像データを抽出し、(図3(a)では、3ページ目の画像データが抽出)、トリミング範囲指定領域に表示している。同図において、トリミング範囲指定領域に3ページ目が表示され、この3ページ目には、横書きで「12345、678・・・」と記載されている。この3ページの長方形の表示の右側、下方には、「3/10」と表示され、全10ページのうち、3ページ目がこのトリミング範囲指定領域に表示されていることを示している。
【0062】
このトリミング範囲指定領域に表示されたページにおいて、使用者は、操作キーを操作することによりトリミングを行う範囲の上端と下端とを任意に設定することができる。この図では、「12345」という記載の上側の破線が上端であり、下側の破線が下端である。トリミング範囲が指定された場合は、指定された領域と、指定されていない領域の表示態様を変えて、トリミング範囲がわかりやすいように表示する。例えば、指定された範囲の背景を白とし、範囲が指定されいない部分を灰色の背景としたり、網掛けなどにより区別するようにしてもよい。
【0063】
上端および下端が設定されると、その範囲内の画像が、トリミング範囲指定領域に表示される状態より拡大して、右側のトリミング範囲確認領域に表示される。以下、トリミング範囲指定領域に表示される画像を抽出画像と称し、トリミング範囲確認領域に表示されるトリミングされた画像を選択画像と称する。
【0064】
図3(b)は、表示構成2であり、選択画像のみを表示画面に表示した場合を示すものである。図3(a)に示す表示構成1では、分割された表示画面の一方に選択画像が表示されるため、拡大された画像の一部だけが表示される場合があるが、この(b)の表示構成2では、表示画面全体で選択画像を表示するので、よりよく選択画像を確認することができる。
【0065】
図3(c)は、表示構成3であって、表示構成2の状態、すなわち選択画像のみを表示画面に表示した状態で、表示倍率を変更して再表示を行った場合を示している。表示倍率は、テンキー40dなどの操作キーを操作することにより設定され、表示画面右下にその設定された表示倍率の値が表示される。この図では、300%と表示されている。このように、拡大表示された場合は、選択画像を全て表示画面41に表示することはできないが、十字キー40aを操作することにより、左右、上下にスクロールさせることができる。
【0066】
図3(d)は、表示構成4であり、トリミングにより選択画像が形成された場合に、すでにトリミングされた選択画像が存在する場合は、先に形成された選択画像に連続して今回の選択画像が表示される状態を示している。トリミング範囲確認領域に示すように、前回のトリミング処理により、「アイウ・・・」が指定され、今回のトリミング処理により「123・・・」がトリミング範囲と指定されて、前回指定された範囲に連続して表示される。なお、編集画像メモリ23bには、トリミング範囲が確定された選択画像のデータが記憶されるが、先に選択画像が記憶されている場合には、その画像データに連続して記憶される。従って、編集画像メモリ23bには、複数回のトリミング処理により指定された選択画像データが、連続して記憶され、この編集画像メモリ23bに記憶した画像データに基づいて印刷を行うことができる。
【0067】
よって、受信したファクシミリデータの中から必要な複数の部分を抜き出し、それらをまとめて印刷することができ、記録用紙を節約し、印刷に要する時間を削減することができる。
【0068】
図3(e)は、表示構成5であり、選択画像のみが表示画面に表示されている状態において、上端および下端を変更することができることを示す図である。図3(b)に示すように表示されている場合に、下端を操作キー40により指定し、さらにその位置を下方に変更してトリミング範囲を広くした結果、「123・・・」の下方に連続する「678・・」がトリミング範囲に含まれることになり、表示される。
【0069】
図3(f)は、表示構成6であり、トリミング範囲指定により指定された選択画像の縦方向の長さが長い場合には、表示画面の縦方向の幅に一致するように選択画像の拡大倍率を設定し、表示した例である。表示倍率は、トリミング範囲指定領域において、範囲が指定された場合は、予め決められた倍率で拡大されて、トリミング範囲確認領域に表示されるが、この場合は、選択画像の縦方向の長さが表示画面41の縦方向の長さに収まるように表示倍率が設定される。
【0070】
次に、図4〜図8に示すフローチャートを参照して、CPU21により実行される画像処理について説明する。ここでの画像処理は、元画像から使用者により指定された範囲の画像データを選択し、印刷等の出力を行う処理である。図4は、この画像処理の概略であるメイン処理を示すフローチャートである。まず、使用者は、編集を行う画像データ(元画像データ)を指定する。ファクシミリにより受信された画像データや、スロット部72に装着されたカード型メモリに記憶されている画像データの中から選択することができる。
【0071】
CPU21は、その選択された画像データをRAM23の元画像メモリ23aに記憶する(S1)。ファクシミリで受信した画像データを編集する場合は、イメージデータを記憶するEEPROM24からRAM23に、画像データがスロット部72に装着されたカード型メモリに記憶されている場合は、スロット部72からRAM23に転送される。
【0072】
次に、これらの画像データは、記憶されている形式が異なるので、表示画面41により表示を行う形式に変換する(S2)。次に、表示レイアウト情報(表示構成)を取得する(S3)。この表示レイアウト情報は、図3(a)に示すトリミング範囲指定領域に元画像を表示するための情報であり、抽象画像を表示する位置や、縮小する倍率など示すものであって、ROM22の所定の領域に記憶されている。
【0073】
次に、この表示レイアウト情報に基づいて、抽象画像を表示画面41のトリミング範囲指定領域に表示する情報を形成し(S4)、LCDコントローラ28にその情報を送信する。LCDコントローラ28は、この情報を受信すると、この情報に基づいて表示画面41に表示する。図3(a)の例では、元画像メモリ23aに記憶された画像データが10ページ分の画像データから成るので、その中から1ページ毎に画像データを抽出し、S4において、1ページ分の表示情報を形成し、表示画面41に抽出画像として表示させている。従って、ページ変更の指示があれば、その指示に基づいて、別の1ページ分の画像データを抽出し、表示画面41に切り替え表示することになる。
【0074】
次に、トリミング範囲指定処理を行う(S5)。このトリミング範囲指定処理は、使用者により抽出画像から任意の範囲が選択される処理であり、詳細は図5および図6を参照して後述する。
【0075】
トリミング範囲指定処理の次に、トリミング範囲指定処理において選択された画像データ(選択画像データ)は、RAM23の編集画像メモリ23bに記憶されるので、その編集画像メモリ23bから画像データを読出し(S6)、印刷データに変換し(S7)、プリンタ部2へ出力する。印刷データの変換では、カラー画像をデータがRGBであれば、CMYKへ変換し、印刷のドット毎に出力するデータに変換するハーフトーン処理などを行う。プリンタ部2は、この印刷データを入力し、所定の記録用紙に印刷を行う。
【0076】
次に、図5を参照して、トリミング範囲指定処理について説明する。図5は、トリミング範囲指定処理を示すフローチャートである。このトリミング範囲指定処理では、使用者が十字キー40aや決定キー40bやストップキー40cを操作することにより範囲を指定したり表示構成を変えるように指示を行い、CPU21は、その操作を検出して、その操作に応じて表示画面41の表示を変更するなどの処理を行う。
【0077】
トリミング範囲指定処理では、まず、表示構成1により、表示を行う(S10)。トリミング範囲の指定が行われていない最初の状態では、表示構成1のうち左側のトリミング範囲指定領域に元画像メモリ23a内の画像データの1ページ目(抽出画像データに基づく画像)が表示され、右側のトリミング範囲確認領域には何も表示されず空白の状態である。
【0078】
次に、決定キー40bが操作されたか否かを判断する(S11)。決定キー40bが操作された場合は(S11:Yes)、トリミングページを設定する状態となり、十字キー40aの四方のスイッチの内、上または下を指定する上下矢印キーが操作されたか否かを判断し(S12)、上下矢印キーが操作された場合は(S12:Yes)、上下矢印キーの操作に応じてページを変更して指定されたページをトリミング範囲指定領域に表示する(S13)。十字キー40aにより「上」が指定された場合は、ページを戻し、「下」が指定された場合は、つぎのページを表示する。図3(a)に示す例では、この操作により10ページ中の3ページ目が表示されている。
【0079】
上下矢印キーが操作されない場合、または、ページが変更された場合は、ストップキー40cが操作されたか否かを判断し(S14)、ストップキー40cが操作された場合は、S10の処理に戻り、ストップキー40cが操作されていない場合は(S14:No)、決定キー40bが操作されたか否かを判断する(S15)。決定キー40bが操作された場合は(S15:Yes)、トリミング範囲確認処理を行い(S16)、決定キー40bが操作されていない場合は(S15:No)、S12の処理に戻る。トリミング範囲設定処理については、図6を参照して後述する。
【0080】
一方、S11の判断処理において、決定キー40bが操作されていない場合は(S11:No)、十字キー40aの左矢印キーが操作されたか否かを判断する(S17)。左矢印キーが操作された場合は(S17:Yes)、次に右矢印キーが操作されたか否かを判断し(S18)、右矢印キーが操作された場合は(S18:Yes)、S10の処理に戻り、右矢印キーが操作されていない場合は(S18:No)、次に、決定キー40bが操作されたか否かを判断する(S19)。
【0081】
決定キー40bが操作された場合は(S19:Yes)、トリミング範囲確認処理を行い(S20)、決定キー40bが操作されていない場合は(S19:No)、S18の処理に戻る。トリミング範囲確認処理については、図7を参照して後述する。
【0082】
次に、図6を参照して、S16の処理であるトリミング範囲設定処理について説明する。図6は、トリミング範囲設定処理を示すフローチャートである。この処理は、トリミング範囲指定領域に表示された抽出画像において、トリミングを行う範囲を使用者が操作キー40を操作することにより指定し、CPU21は、その操作を検出してトリミング範囲を決定する処理である。
【0083】
まず、決定キー40bが操作されたか否かを判断する(S21)。決定キー40bが操作された場合は(S21:Yes)、トリミング範囲の上端を設定する状態となり、次に上下矢印キーのいずれかが操作されたか否かを判断する(S22)。初期状態では、トリミング範囲の上端は、表示されているページの上端に設定されていて、上下矢印キーを操作することにより下方、または上方へ移動することができる(S23)。上端の移動に伴い、上端を示す横方向の破線が上下に移動して表示される。上下矢印キーが操作されたのではない場合(S22:No)、または上端が移動された場合は、次に決定キー40bが操作されたか否かを判断する(S24)。
【0084】
決定キー40bが操作された場合は(S24:Yes)、上端の設定を終了したとして、S21の処理に戻り、決定キー40bが操作されていない場合は(S24:No)、S22の処理に戻る。
【0085】
S21の判断処理において、決定キー40bが操作されていない場合は(S21:No)、次に十字キー40aの下矢印キーが操作されたか否かを判断する(S25)。下矢印キーが操作された場合は(S25:Yes)、トリミング範囲の下端を設定する状態となり、次に上下矢印キーのいずれかが操作されたか否かを判断する(S26)。
【0086】
初期状態では、トリミング範囲の下端は、表示されているページの下端に設定されていて、上下矢印キーを操作することにより上方、または下方へ移動することができる(S27)。下端の移動に伴い、下端を示す横方向の破線が上下に移動して表示される。上下矢印キーが操作されたのではない場合(S26:No)、または下端が移動された場合は、次に決定キー40bが操作されたか否かを判断する(S28)。
【0087】
決定キー40bが操作された場合は(S28:Yes)、下端の設定を終了したとして、S21の処理に戻り、決定キー40bが操作されていない場合は(S28:No)、S26の処理に戻る。
【0088】
S25の判断処理において、下矢印キーが操作されていない場合は(S25:No)、次にストップキー40cが操作されたか否かを判断し(S29)、ストップキー40cが操作されていない場合は(S29:No)、S21の処理に戻り、ストップキー40cが操作された場合は(S29:Yes)、このトリミング範囲設定処理を終了する。従って、図5に示すフローチャートが示すように、S10の処理に戻る。
【0089】
したがって、このトリミング範囲設定処理において、トリミング範囲の上端および下端を設定することができる。上端だけを設定した場合は、下端は、抽出されているページの下端に設定され、下端だけを設定した場合は、上端は、抽出されているページの上端に設定される。
【0090】
上端および下端が設定され、S10の処理に戻ると、設定された範囲、即ち上端と下端とに挟まれた部分が選択画像データとして選択され、所定の表示倍率で拡大されて、トリミング範囲確認領域に表示される。
【0091】
次に、図7を参照して、図5に示すフローチャートのS20の処理であるトリミング範囲確認処理について説明する。図7は、トリミング範囲確認処理を示すフローチャートである。このトリミング範囲確認処理では、トリミング範囲指定処理において、指定された選択画像を全画面表示などにより確認する処理を行う。
【0092】
まず、十字キー40aの左右キーが操作されたか否かを判断し(S31)、左右キーが操作された場合は(S31:Yes)、表示画面41に再描画を行う(S32)。表示倍率や、上端、下端が後述するように再設定され、その再設定された状態に応じた再描画が行われる。
【0093】
左右キーが操作されていない場合は(S31:No)、または、S32の処理を終了した場合は、次に、ストップキー40cが操作されたか否かを判断する(S33)。ストップキー40cが操作された場合は(S32:Yes)、このトリミング範囲確認処理からトリミング範囲指定処理の最初であるS10の処理に戻り、ストップキー40cが操作されていない場合は(S32:No)、決定キー40bが操作されたか否かを判断する(S34)。
【0094】
決定キー40bが操作されていない場合は(S34:No)、S31の処理に戻り、決定キー40bが操作された場合は(S34:Yes)、トリミング範囲指定処理により選択された画像の縦横比が3対8より小さいか等しいかを判断する(S35)。縦横比が3:8より小さいまたは等しい場合は、表示画面41の縦横比が3:8であるので、選択画像の横幅を、表示画面41の横幅に一致するように拡大し、表示構成2(図3(b)参照)に示す全画面表示を行う(S36)。
【0095】
一方、選択画像の縦横比が3:8より大きい場合は、選択画像の横幅を表示画面41の横幅に一致させると、選択画像の縦幅が、表示画面41の縦幅より長くなって選択画像の全体を表示画面41に表示できないので、この場合には、選択画像の縦幅が表示画面41の縦幅に一致するように拡大し(S36により表示される画像よりは、縮小されるので、縮小全画面表示と称す)表示構成6(図3(f)参照)に示すように表示を行う(S37)。
【0096】
S36またはS37の処理により全画面表示を行い、次に、十字キー40aの上下左右キーのいずれかが操作されたか否かを判断する(S38)。上下左右キーのいずれかが操作されていない場合は(S38:No)、ストップキー40cが操作されたか否かを判断する(S40)。ストップキー40cが操作された場合は(S40:Yes)、S31の処理に戻り、ストップキー40cが操作されていない場合は(S40:No)、決定キー40bが操作されたか否かを判断する(S41)。
【0097】
決定キー40bが操作されない場合は(S41:No)、S38の処理に戻り、決定キー40bが操作された場合は(S41:Yes)、現在設定されているトリミング範囲の画像データ(選択画像データ)を編集画像メモリ23bに記憶する(S42)。既に、編集画像メモリ23bに前回指定された選択画像が記憶されている場合は、その選択画像データに連続して今回指定された選択画像のデータを記憶する。
【0098】
次に、次ページがあるか否かを判断し、次ページがある場合は(S43:Yes)、S10の処理に戻り、次ページがない場合は(S43:No)、トリミング範囲確認処理を終了してS6の処理(図4参照)に進む。
【0099】
一方、S38の判断処理において、上下左右キーのいずれかが操作された場合は(S38:Yes)、全画面表示において、選択画面のスクロール、または表示倍率の変更を行うことができ、更に、上下左右キーのいずれかが操作されたか否かを判断する(S51)。上下左右キーのいずれかが操作された場合は(S51:Yes)、選択画像の全体が表示されていない部分を、キー操作に従って、スクロール表示を行う(S52)。
【0100】
上下左右キーのいずれかが操作されていない場合(S51:No)、またはS52の処理を終了した場合は、テンキー40dにより表示倍率が設定されたか否かを判断し(S54)、表示倍率が設定された場合は(S54:Yes)、表示倍率を変更して表示構成3に示す再表示を行う(S54)。表示倍率が設定されない場合は(S54:No)、またはS54の処理を終了した場合は、ストップキー40cが操作されたか否かを判断する(S55)。ストップキー40cが操作された場合は(S55:Yes)、S38の処理に戻り、ストップキー40cが操作されていない場合は(S55:No)、S38の処理に戻る。
【0101】
以上、第1実施形態について説明したように、元画像データメモリ23aから抽出された抽出画像データに基づく抽出画像を表示画面41の左側のトリミング範囲指定領域に表示し、その抽出画像から使用者が任意のトリミング範囲を指定する。指定されたトリミング範囲内の画像データに基づく選択画像は、表示画面41の右側のトリミング範囲確認領域に拡大表示される。トリミング範囲確認領域に表示された選択画像は、使用者の指示により、拡大したり、スクロールすることができる。よって、ファクシミリ装置などの画像処理装置において、簡単な操作で、トリミング処理を行うことができ、印刷など出力における記録用紙の削減および印刷に要する時間を節約することができる。
【0102】
次に、図8を参照して、第2の実施形態について説明する。図8は、第1の実施形態におけるトリミング範囲指定処理の変形例であり、トリミング範囲が指定されると、そのトリミング範囲内の画像データに基づく選択画像が、表示画面41の全画面に表示される。なお、第1の実施形態と同一部分には、同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0103】
第2の実施形態におけるトリミング範囲指定処理では、まず、表示構成5(図3(e))を取得し、表示画面41に画像を表示する(S61)。編集を行う画像データが選択された初期状態では、第1ページが抽出され、その第1ページの上端をトリミング範囲の上端とし、第1ページの下端をトリミング範囲の下端として表示画面41を分割せずに表示する。この場合は、トリミング範囲の上端が表示画面41の上端に一致し、トリミング範囲の下端が表示画面41の下端に一致するように表示する。
【0104】
次に、十字キー40aのうちの上下矢印キーが操作されたか否かを判断する(S62)。上下矢印キーが操作された場合は(S62:Yes)、ページを変更して表示を行う(S63)。第1の実施形態と同様に、上矢印キーが操作された場合は、ページを戻し、下矢印キーが操作された場合は、ページを進め、変更されたページについては、そのページの上端をトリミング範囲の上端とし、そのページの下端をトリミング範囲の下端とする。
【0105】
上下矢印キーが操作されない場合(S62:No)、または、S63の処理を終了した場合は、次にストップキー40cが操作されたか否かを判断する(S64)。ストップキー40cが操作された場合は(S64:Yes)、S61の処理に戻り、ストップキー40cが操作されていない場合は、次に、決定キー40bが操作されたか否かを判断する(S65)。決定キー40bが操作されていない場合は(S65:No)、S62の処理に戻り、決定キー40bが操作された場合は(S65:Yes)、ページが確定されたものとして、トリミング範囲を指定する処理に移行し、まずトリミング範囲の上端を指定する処理を行う。
【0106】
上下矢印キーが操作されたか否かを判断し(S66)、上下矢印キーが操作された場合は(S66:Yes)、トリミング範囲の上端を変更して上端から下端までを表示画面41に表示する(S67)。上下矢印キーが操作されていない場合(S66:No)、または、S67の処理を終了した場合は、次に、ストップキー40cが操作されたか否かを判断する(S68)。ストップキー40cが操作された場合は(S68:Yes)、S61の処理に戻り、ストップキー40cが操作されていない場合(S68:No)は、決定キー40bが操作されたか否かを判断する(S69)。決定キー40bが操作されていない場合は(S69:No)、S66の処理に戻り、決定キー40bが操作された場合は(S69:Yes)、トリミング範囲の上端が決定されたものとして、下端を指定する処理に移行する。
【0107】
下端を指定する処理では、まず上下矢印キーが操作されたか否かを判断し(S70)、上下矢印キーが操作された場合は(S70:Yes)、トリミング範囲の下端を変更して上端から下端までを表示画面41に表示する(S71)。上下矢印キーが操作されていない場合(S70:No)、または、S71の処理を終了した場合は、次に、ストップキー40cが操作されたか否かを判断する(S72)。ストップキー40cが操作された場合は(S72:Yes)、S61の処理に戻り、ストップキー40cが操作されていない場合(S72:No)は、決定キー40bが操作されたか否かを判断する(S73)。決定キー40bが操作されていない場合は(S73:No)、S70の処理に戻り、決定キー40bが操作された場合は(S73:Yes)、トリミング範囲の下端が決定されたものとして、トリミング範囲の確認処理に進む(S20)。このトリミング範囲の確認処理は、図7に示す第1の実施形態の場合と同様であるので、その説明は省略する。
【0108】
以上、第2の実施形態について説明したように、第2の実施形態では、表示画面41を分割せずに、トリミング範囲を指定し、先に上端を決定すると、次に下端を決定する。第1の実施形態と同様に、トリミング範囲の上端および下端は初期状態において、ページの上端および下端が設定されているので、上端を変更した状態で、決定キー40bを2回操作すれば、下端は、ページの下端に設定されて、トリミング範囲確認処理に移行することができる。トリミング範囲の下端についても同様である。
【0109】
なお、請求項に記載の抽出画像表示手段および抽出画像表示ステップは、図5に記載のフローチャートのS10およびS13の処理が該当し、範囲指定手段および範囲指定ステップは、図5に記載のフローチャートのS16の処理が該当し、拡大画像表示手段および拡大画像表示ステップは、図7に記載のフローチャートのS36およびS37の処理が該当し、モード切替手段は、図7に記載のフロ−チャートのS34の処理が該当し、スクロール手段は、図7に記載のS52の処理が該当する。
【0110】
以上実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものでなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
【0111】
例えば、上記実施形態では、多機能周辺装置における処理について説明したが、プリンタや、ファクシミリ装置などの単機能の装置における処理としてもよい。
【0112】
また、上記実施形態では、ファクシミリ受信したデータについてトリミング処理を行うものとしたが、コンピュータなどから入力したデータなどに適用してもよい。
【0113】
また、第1の実施形態では、トリミング範囲確認処理において、選択画像が全画面表示され、さらに拡大し、スクロールを行うように構成したが、この全画面表示において、トリミング範囲の上端および下端を変更するようにしてもよい。
【0114】
また、上記実施形態では、トリミング処理した編集画像をプリンタ部2により印刷することにより出力するものとしたが、トリミング処理した編集画像をコンピュータに出力したり、ファクシミリ機能により送信するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0115】
【図1】本発明の第1の実施形態における画像処理装置を有する多機能周辺装置の外観を示す斜視図である。
【図2】多機能周辺装置の電気的構成を示すブロック図である
【図3】複数の表示構成を示す画面図である。
【図4】メイン処理を示すフローチャートである。
【図5】トリミング範囲指定処理を示すフローチャートである。
【図6】トリミング範囲設定処理を示すフローチャ−トである。
【図7】トリミング範囲確認処理を示すフローチャートである。
【図8】第2の実施形態におけるトリミング範囲指定処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0116】
1 多機能周辺装置(MFP)
2 プリンタ部(出力手段)
21 CPU
22 ROM
23
RAM
23a 元画像メモリ(記憶手段)
23b 編集画像メモリ(編集画像記憶手段)
40 操作キー(キー操作部)
40a 十字キー(カーソルキー)
40b 決定キー
40d テンキー(表示倍率設定キー)
41
LCD(表示画面)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のキーを備えたキー操作部と、
矩形の表示画面と、
画像データを記憶する記憶手段と、
その記憶手段に記憶されている画像データから所定量の画像データを抽出し、その抽出した画像データに基づいて抽出画像を前記表示画面に表示する抽出画像表示手段と、
前記矩形の表示画面における対向する2辺の一方側を上、他方側を下とした場合に、前記キー操作部からのキー入力に基づいて、前記抽出画像表示手段により表示されている抽出画像に対して範囲指定を行うために、その上端と下端とを指定する範囲指定手段と、
その範囲指定手段により指定された上端と下端とにより挟まれた範囲の画像データを選択画像データとして選択する選択手段と、
その選択手段により選択された前記選択画像データに基づく選択画像を前記抽出画像の表示よりも拡大し、前記表示画面に表示する拡大画像表示手段とを備えていることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記抽出画像表示手段は、矩形の前記表示画面の長辺を分割した複数の領域の一の領域に抽出画像を表示し、前記拡大画像表示手段は、前記複数の領域の他の領域に選択画像を表示することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記表示画面に前記抽出画像表示手段により抽出画像を表示するとともに前記拡大画像表示手段により選択画像を表示する分割表示モードと、前記拡大画像表示手段により選択画像のみを表示する拡大表示モードとを切り替えるモード切替手段を備えていることを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記拡大画像表示手段は、前記範囲指定手段により範囲指定され、前記選択手段により選択された選択画像データに基づく選択画像の一方の幅が前記表示画面に表示される領域の一方の幅に一致するように拡大して表示することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記拡大画像表示手段は、前記範囲指定手段により範囲指定され、前記選択手段により選択された選択画像データに基づく選択画像の一方の幅が前記表示画面に表示される表示領域の一方の幅に一致するように拡大した場合に、選択画像の他方の幅が表示領域の他方の幅より大きい場合は、選択画像の他方の幅を表示領域の他方の幅に一致するように拡大して表示することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記拡大画像表示手段により表示されている選択画像の一部が前記表示領域に表示されない場合は、選択画像をスクロールするスクロール手段を備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記範囲指定手段は、前記抽出画像表示手段により表示されている抽出画像において、範囲の上端が指定された場合は、表示画面に表示されている抽出画像の下端を範囲の下端とすることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記範囲指定手段は、前記抽出画像表示手段により表示されている抽出画像において、範囲の下端が指定された場合は、表示画面に表示されている抽出画像の上端を範囲の上端とすることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記拡大画像表示手段は、拡大して表示されている選択画像において、上端、または、下端を再設定する再設定手段を備え、その再設定手段により再設定された上端、または下端により新たに挟まれた範囲の画像データに基づいて、選択画像を再表示することを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記キー操作部は、前記抽出画像表示手段により表示された抽出画像の上下方向の位置を指定するカーソルキーと、
そのカーソルキーにより指定された位置を確定する決定キーとを備え、
前記範囲指定手段は、前記決定キーが操作された場合に前記カーソルキーにより指定された位置を上端または下端の一方として設定し、次に前記カーソルキーにより位置が変更されて決定キーが操作された場合に、先に設定された方とは異なる他方を設定することを特徴とする請求項1から9のいずれか記載の画像処理装置。
【請求項11】
前記キー操作部は、表示倍率を設定する表示倍率設定キーを備え、
前記拡大画像表示手段は、前記表示倍率設定キーにより設定された表示倍率で選択画像を拡大して表示することを特徴とする請求項1から10のいずれか記載の画像処理装置。
【請求項12】
前記拡大画像表示手段は、既に選択画像データに基づく選択画像を前記表示部に表示している場合は、その表示している選択画像に連続して、次に前記範囲指定手段により範囲指定され、前記選択手段により選択される選択画像データに基づく選択画像を表示することを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項13】
前記選択手段により選択された選択画像データを記憶する編集画像記憶手段と、
その編集画像記憶手段に記憶された画像データを所定の出力先へ出力する出力手段とを備え、
前記編集画像記憶手段は、前記選択手段により選択された選択画像データを既に記憶している場合は、先に記憶している選択画像データに連続して、次に前記選択手段により選択される選択画像データを記憶することを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項14】
複数のキーを備えたキー操作部と、矩形の表示画面と、画像データを記憶する記憶手段とを備えた画像処理装置により実行される画像処理プログラムにおいて、
前記記憶手段に記憶されている画像データから所定量の画像データを抽出し、その抽出した画像データに基づいて抽出画像を前記表示画面に表示する抽出画像表示ステップと、
前記矩形の表示画面における対向する2辺の一方側を上、他方側を下とした場合に、前記キー操作部からのキー入力に基づいて、前記抽出画像表示ステップにより表示されている抽出画像に対して範囲指定を行うために、その上端と下端とを指定する範囲指定ステップと、
その範囲指定ステップにより指定された上端と下端とにより挟まれた範囲の画像データを選択画像データとして選択する選択ステップと、
その選択ステップにより選択された前記選択画像データに基づく選択画像を前記抽出画像の表示よりも拡大し、前記表示画面に表示する拡大画像表示ステップとを備えていることを特徴とする画像処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−300379(P2007−300379A)
【公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−126472(P2006−126472)
【出願日】平成18年4月28日(2006.4.28)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】