説明

画像処理装置及びデータ転送制御方法

【課題】転送効率を上げることで、画像の読み取り速度を向上させること。
【解決手段】画像読取手段で読み取られた画像を記憶する記憶手段と、ライン周期信号に同期して前記記憶手段から画像を読み出すメモリ制御手段と、読み出された前記画像を圧縮符号化する符号化手段と、圧縮符号化された前記画像の所定単位の符号量と基準値とを比較した結果に基づいて、ライン周期を制御するための複数のライン周期信号の中から1つのライン周期信号を選択して前記メモリ制御手段に出力する周期制御手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スキャナ部から読み取った原稿を処理する画像処理装置及びデータ転送制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、複合機(MFP:Multifunction Peripheral)の読み取り速度(毎分XX枚)のスペックを向上するための技術が研究開発されている。この技術では、スキャナ部で原稿を読み取り、IPU(Image Processing Unit)部で画像処理を加えて圧縮して、コントローラで2次記憶部(例えばHDD)に格納するという一連の流れを短時間で行う必要がある。そこで、スキャナ部では、読み取り時間を削減するために、両面読み取り時に原稿を反転せずに両面同時に読み取って両面データをページメモリに保持し、IPU部、コントローラでは片面ずつ処理を行う技術が考えられている。
【0003】
また、読み取り時間を削減する技術として、例えば、特許文献1には、圧縮符号化データの一時的な記憶手段の使用量に応じて、読み取り動作を一時停止、又は再開する技術が開示されています。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の技術によれば、圧縮率が良い場合に転送効率を向上することができず、読み取り速度を向上させることができないという問題があった。また、両面同時読み取りの場合でも、ワーストケースに合わせた転送効率で転送しているに過ぎない。具体的には、IPU部では画像処理後の画像を圧縮してコントローラへ転送するが、その圧縮率は画像によって異なるため、ワーストケースを想定したライン周期を設定する。そして、IPU部では設定したライン周期に合わせて片面ずつ転送している。つまり、実際の読み取りでは、圧縮率はワーストケースよりも良いため、ライン周期設定に対して充分すぎる余裕を持って転送していることになる。このように、両面同時に読み取る場合にも、画像の圧縮率に応じた転送を行わないために転送効率が悪いという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、転送効率を上げることで、画像の読み取り速度を向上させることができる画像形成装置及びデータ転送制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一局面の画像処理装置は、画像読取手段で読み取られた画像を記憶する記憶手段と、ライン周期信号に同期して前記記憶手段から画像を読み出すメモリ制御手段と、読み出された前記画像を圧縮符号化する符号化手段と、圧縮符号化された前記画像の所定単位の符号量と基準値とを比較した結果に基づいて、ライン周期を制御するための複数のライン周期信号の中から1つのライン周期信号を選択して前記メモリ制御手段に出力する周期制御手段と、を備える。
【0007】
また、本発明の他の局面のデータ転送制御方法は、画像読取手段で読み取られた画像を記憶手段に記憶する記憶ステップと、メモリ制御手段が、ライン周期信号に同期して前記記憶手段から画像を読み出す読出ステップと、読み出された前記画像を圧縮符号化する符号化ステップと、圧縮符号化された前記画像の所定単位の符号量と基準値とを比較した結果に基づいて、ライン周期を制御するための複数のライン周期信号の中から1つのライン周期信号を選択して前記メモリ制御手段に出力する出力ステップと、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、転送効率を上げることで、画像の読み取り速度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施例1における画像処理装置の構成の一例を示すブロック図。
【図2】実施例1におけるメモリ制御部の構成の一例を示すブロック図。
【図3】実施例1における圧縮符号化部の構成(その1)の一例を示すブロック図。
【図4】両面同時読み取り時のデータ転送制御のタイミングチャートを示す図。
【図5】画像内の圧縮率の一例を示す図。
【図6】ライン周期制御のタイミングチャートを示す図。
【図7】実施例1におけるライン周期制御処理の一例(その1)を示すフローチャート。
【図8】実施例1におけるライン周期制御処理の一例(その2)を示すフローチャート。
【図9】実施例1におけるライン周期制御処理の一例(その3)を示すフローチャート。
【図10】実施例1における圧縮符号化部の構成(その2)の一例を示すブロック図。
【図11】実施例2におけるメモリ制御部及び圧縮符号化部の構成の一例を示すブロック図。
【図12】実施例2におけるライン周期制御処理の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
[実施例1]
<構成>
図1は、実施例1における画像処理装置1の構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、画像処理装置1は、スキャナユニット部101、エンジンCPU102、IPU部103、書き込み部104、メインCPU105、コントローラ106、メインメモリ107、記憶装置108を含む。これら各構成は、バスを介して相互にデータ送受信可能に接続されている。画像処理装置1は、例えばMFPなどである。
【0011】
スキャナユニット部(画像読取手段)101は、表面読み取り部111、裏面読み取り部112を含む。表面読み取り部111は、例えばCCD(Charged Coupled Device)であり、裏面読み取り部112は、例えばCIS(Contact Image Sensor)である。
【0012】
表面読み取り部111は、原稿の表面を読み取り、読み取った画像データ(単に画像ともいう)をIPU部103に出力する。裏面読み取り部112は、原稿の裏面を読み取り、読み取った画像をIPU部103に出力する。この原稿の表面及び裏面の読み取りは同時に行われてもよい。
【0013】
エンジンCPU102は、IPU部103を制御する。例えば、エンジンCPU102は、所定の信号を受けると、表面起動処理や裏面起動処理をIPU部103に要求する。
【0014】
IPU部103は、スキャナユニット部101から取得した画像に対し、画像処理を加えて圧縮符号化し、符号化後の画像をコントローラ106に出力する。IPU部103は、表面読み取り画像処理部131、裏面読み取り画像処理部132、メモリ制御部133、ページメモリ134、画像処理部135、書き込み画像処理部136、圧縮符号化部137を含む。
【0015】
表面読み取り画像処理部131は、表面読み取り部111から表面の画像を取得し、取得した画像のサイズ情報を入力するなどの所定の画像処理を行う。表面読み取り画像処理部131は、画像処理した画像をメモリ制御部133に出力する。
【0016】
裏面読み取り画像処理部132は、裏面読み取り部112から裏面の画像を取得し、取得した画像のサイズ情報を入力するなどの所定の画像処理を行う。裏面読み取り画像処理部132は、画像処理した画像をメモリ制御部133に出力する。
【0017】
メモリ制御部133は、表面読み取り画像処理部131及び裏面読み取り画像処理部132から取得した画像をページメモリ134に書き込む。また、メモリ制御部133は、ライン周期信号に同期して、ページメモリ134から片面ずつ読み出した画像を、画像処理部135に出力する。メモリ制御部133の詳細については後述する。
【0018】
ページメモリ(記憶手段)134は、スキャナユニット101により読み取られた画像を記憶する。ページメモリ134は、例えばDDR2(Double-Data-Rate2)である。ページメモリ134は、メモリ制御部133によりデータを書き込まれたり読み出されたりする。
【0019】
画像処理部135は、メモリ制御部133から取得した画像に対し、フィルタ処理、スムージング処理、変倍処理などの所定の画像処理を行う。画像処理部135は、処理した画像を圧縮符号化部137及び/又は書き込み画像処理部136に出力する。
【0020】
書き込み画像処理部136は、光ディスクなどの記録媒体に書き込むための画像処理を行う。書き込み画像処理部136は、処理した画像を書き込み部104に出力する。書き込み部104は、例えばLDドライバである。
【0021】
圧縮符号化部137は、画像処理部135から取得した画像に対し、可変長符号の圧縮符号化を行う。このとき、圧縮符号化部137は、符号化した画像の所定単位の符号量に基づいて、複数のライン周期信号の中から1つを選択し、選択したライン周期信号をメモリ制御部133に出力する。圧縮された画像は、コントローラ106に転送される。圧縮符号化部137の詳細については後述する。前述したIPU部103の構成は、あくまでも一例にすぎず、例えば、ページメモリ134は外部の構成であってもよい。
【0022】
メインCPU105は、コントローラ106を制御する。コントローラ106は、取得した画像をメインメモリ107及び/又は記憶装置108に記憶する。
【0023】
メインメモリ107は、例えばDDR2(Double-Data-Rate2)であり、画像を含む各種データを記憶する。記憶装置108は、例えばHDD(Hard Disk Drive)であり、アプリケーションソフトウェアなどに関連するデータや画像などを記憶する。
【0024】
(メモリ制御部)
次に、メモリ制御部133の構成について説明する。図2は、実施例1におけるメモリ制御部133の構成の一例を示すブロック図である。図2に示すメモリ制御部133は、表面スキャナIF201、裏面スキャナIF202、画像処理IF203、ページメモリ制御部204、CPU制御IF205を含む。
【0025】
表面スキャナIF201は、表面読み取り画像処理部131とページメモリ制御部204とのインタフェースである。裏面スキャナIF部202は、裏面読み取り画像処理部132とページメモリ制御部204とのインタフェースである。
【0026】
画像処理IF203は、画像処理部135とページメモリ制御部204とのインタフェースである。また、画像処理IF203は、エンジンCPU102からCPU制御IF205を介して表面又は裏面起動処理が指示されると、ライン周期信号に同期してページメモリ制御部204に読み出し要求を転送する。
【0027】
ページメモリ制御部204は、表面スキャナIF201及び裏面スキャナIF202から取得した画像をページメモリ134に書き込む。また、ページメモリ制御部204は、画像処理IF203の読み出し要求に応じて、ページメモリ134から画像を取得し、画像処理IF203に出力する。
【0028】
CPU制御IF205は、エンジンCPU102と画像処理IF203とのインタフェースである。CPU制御IF205は、エンジンCPU102から表面又は裏面起動処理の指示を取得すると、画像処理IF203に転送する。
【0029】
次に、メモリ制御部133内でのデータの流れを説明する。例えば両面同時に入力される表面及び裏面画像は、表面及び裏面スキャナIF201、202、ページメモリ制御部204を介してページメモリ134に記憶される。
【0030】
次に、エンジンCPU102からCPU制御IF205を介して画像処理IF203に表面起動処理が要求されると、画像処理IF203は、圧縮符号化部137から入力されるライン周期信号に同期して、ページメモリ制御部204に表面画像の読み出し要求を行う。
【0031】
次に、ページメモリ制御部204は、読み出し要求に応じてページメモリ134から表面画像を読み出し、画像処理IF203を介して画像処理部135に出力する。なお、裏面画像の場合も表面画像と同様の処理が行われる。
【0032】
(圧縮符号化部)
次に、圧縮符号化部137の構成について説明する。図3は、圧縮符号化部137の構成の一例(その1)を示すブロック図である。図3に示すように、圧縮符号化部137は、画像処理IF301、符号化部302、符号バッファ303、ライン周期制御部304、コントローラIF305、CPU通信制御部306を含む。
【0033】
画像処理IF301は、画像処理部135と符号化部302とのインタフェースである。画像処理IF301は、例えば、PCI(Peripheral Component Interconnect)又はPCIe(PCI express)などである。画像処理部IF301は、画像処理された画像を符号化部302に転送する。
【0034】
符号化部302は、取得した画像に対し、符号化処理を行う。符号化処理とは、例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)2000方式、JPEG、MR(Modified READ)、MH(Modified Huffman)、MMR(Modified Modified READ)方式などの圧縮符号化処理である。符号化部302は、これらの圧縮符号化処理の一つを選択できるようにしておくとよい。また、符号化部302は、非圧縮(スルー)の場合も選択できるようしておくとよい。これにより、ハードウェアを作り分ける必要がなくなり、スルーモードも搭載することができる。
【0035】
符号バッファ303は、符号化部302により符号化された(又はスルーされた)画像(符号化画像)を記憶する。
【0036】
ライン周期制御部304は、符号化部302から符号化画像の所定単位の符号量に基づいて、ライン周期を制御するための複数のライン周期信号の中から1つのライン周期信号を選択する。ライン周期制御部304は、選択したライン周期信号をメモリ制御部133に出力する。所定単位は、ライン単位又はブロック単位である。
【0037】
ライン周期制御部304は、例えば、符号量と基準値とを比較し、基準値以上であれば、ライン周期が長くなるように制御するための第1ライン周期信号を選択し、基準値未満であれば、ライン周期が短くなるように制御するための第2ライン周期信号を選択する。
【0038】
ここでは、第1ライン周期信号を出力することを通常モードといい、第2ライン周期信号を出力することを高速モードという。
【0039】
コントローラIF305は、符号化部302とコントローラ106とのインタフェースである。コントローラIF305は、例えばPCIeである。コントローラIF305は、符号化された画像データをコントローラ106に転送する。CPU通信制御部306は、エンジンCPU102との通信を制御する。
【0040】
次に、圧縮符号化部137内でのデータの流れを説明する。画像処理部135から入力された画像は、画像処理IF301を介して符号化部302に取得される。符号化部302は、取得した画像を、選択された圧縮符号化モードに応じて符号化し(又はスルーし)、符号化した画像を符号バッファ303に書き込む。
【0041】
次に、符号バッファ303に記憶された符号化画像は、コントローラIF305を介してコントローラ106に転送される。
【0042】
また、このとき、ライン周期制御部304は、符号化部302から所定単位あたりの符号量を取得し、メモリ制御部133へのライン周期を制御する。具体的には、ライン周期制御部304は、符号量と基準値とを比較した結果に基づいて、複数のライン周期信号の中から1つを選択し、選択したライン周期信号をメモリ制御部133に出力する。
【0043】
<両面同時読み取り制御>
次に、メモリ制御部133の両面同時読み取り制御について説明する。図4は、両面同時読み取り時のデータ転送制御のタイミングチャートを示す図である。
【0044】
(1)両面読み取り開始〜表面画像転送開始
図4に示すように、両面読み取りを開始する。メモリ制御部133は、所定ライン数の画像が入力されると、エンジンCPU102に対して「両面入力到達」割り込み信号を出力する。この割り込み信号により、表面画像の画像処理・圧縮符号化が開始される。この所定ライン数は、エンジンCPU102により、メモリ制御部133が持つレジスタに予め設定される。所定ライン数は、レジスタ設定値であるため可変である。
【0045】
(2)表面画像転送開始〜裏面画像転送開始
表面画像の画像処理・圧縮符号化処理が開始されると、メモリ制御部133の画像処理IF203は、ライン周期に合わせてページメモリ制御部204を介して表面画像を読み出して、画像処理部135へ出力する。
【0046】
ページメモリ制御部204は、表面画像の転送が完了すると、エンジンCPU102に対して「表面出力完了」割り込み信号を出力する。この割り込み信号により、裏面画像の画像処理・圧縮符号化が開始される。
【0047】
(3)裏面画像転送開始〜次の原稿読み取り開始〜裏面画像転送完了
裏面画像の画像処理・圧縮符号化処理が開始されると、ページメモリ制御部204は、表面画像と同様の動作で裏面画像を画像処理部135へ出力する。
【0048】
ページメモリ制御部204は、裏面画像の転送が所定ライン数に達すると、エンジンCPU102に対して「裏面出力到達」割り込み信号を出力する。この割り込み信号により、次の原稿読み取りが開始される。この所定ライン数は、エンジンCPU102により、メモリ制御部133が持つレジスタに予め設定される。所定ライン数は、レジスタ設定値であるため可変である。
【0049】
また、ページメモリ制御部204は、裏面画像の転送が完了すると、エンジンCPU102に対して「裏面出力完了」割り込み信号を出力する。この割り込み信号が、次の原稿の表面画像の転送開始条件となる。
【0050】
前述したように、原稿の読み取り速度を向上させるためには、表面画像の転送時間と裏面画像の転送時間を削減することによって、原稿読み取り間隔を縮めることが重要となる。したがって、本発明では、表面の転送時間、裏面の転送時間を削減するために、圧縮率に応じてライン周期を制御する。
【0051】
<原稿内の圧縮率>
次に、原稿内の圧縮率について説明する。本発明では、原稿内の符号化単位毎に圧縮率が上下することを前提としている。図5は、画像内の圧縮率の一例を示す図である。図5に示すように、一般的な原稿では次のことが言える。原稿は、余白、文字列の領域a11、写真や絵柄の領域a12に分けられる。
【0052】
写真・絵柄の領域a12を含む領域b12の圧縮率は悪くなるが、余白や文字列の複数の領域b11、b13の圧縮率は良い傾向にある。したがって、一般的な原稿の圧縮率は、符号化単位毎に圧縮率が上下すると言え、写真・絵柄の領域a12を除いて高い圧縮率が期待できる。よって、ライン周期を制御することで、圧縮率が良いときに転送効率を上げ、読み取り速度を向上させることができる。
【0053】
<ライン周期制御の例>
次に、ライン周期制御を行う場合と行わない場合との違いについてタイミングチャートを用いて説明する。図6は、ライン周期制御のタイミングチャートを示す図である。図6(A)は、ライン周期制御を行わない場合のタイミングチャートを示す。図6(B)は、ライン周期制御を行う場合のタイミングチャートを示す。
【0054】
・ライン周期制御を行わない場合
図6(A)の上段は、ライン周期信号により制御されるライン周期を示す。図6(A)に示すように、ライン周期は一定である。図6(A)の中段は、ページメモリ制御部205による画像出力の周期を示す。図6(A)の下段は、符号化部302により複数ライン単位で符号化された画像の符号量を示す。図6(A)の下段に示すように、符号量は複数ライン単位毎に異なる。なお、複数ライン単位は、1又は複数のブロック単位などでもよい。よって、ライン周期制御を行わない場合、ライン周期信号は、圧縮率によらず一定となる。
【0055】
・ライン周期制御を行う場合
図6(B)の上段は、ライン周期信号により制御されるライン周期を示す。図6(B)に示すように、ライン周期が通常になったり、高速になったりする。図6(B)の中段は、ページメモリ制御部205による画像出力の周期を示す。図6(B)に示すように、ライン周期の制御により画像出力の周期も通常になったり、高速になったりする。図6(B)の下段は、符号化部302により複数ライン単位で符号化された画像の符号量を示す。
【0056】
ライン周期制御を行う場合、ライン周期信号は、圧縮率が良い場合はライン周期が短く(高速に)、圧縮率が悪い場合はライン周期が長く(通常に)設定される。例えば、高速モードのライン周期は70μsecに、通常モードのライン周期は100μsecに設定される。
【0057】
図6(B)の例の場合、1ブロック目の符号量c11が基準値よりも少ないため、次のブロックのライン周期は高速モードとなる。この場合の基準値は、例えば、100byteなどに設定される。
【0058】
しかし、2つ目のブロックの符号量c12は基準値以上であるため、3つ目のブロックでのライン周期は通常モードとなる。3つ目のブロックc13及び4つ目のブロックc14の圧縮率は良いため、ライン周期は高速モードとなっている。
【0059】
これによって、ライン又はブロック単位での符号量が100byteを超えない場合は、ライン周期を70μsecに切り替えて、生産性UPを図ることができる。なお、ライン周期や基準値については機種仕様によってチューニングし、適宜適切な値が設定される。機種仕様には、線速や符号バッファ量やコントローラIF305の転送速度などがある。
【0060】
このように、ライン周期制御を行う場合、行わない場合と比較すると、ラインあたりの画像転送時間が削減されるため、ページ単位でも画像転送時間が削減できることが期待できる。
【0061】
<動作>
次に、実施例1における画像処理装置1の動作について説明する。図7は、実施例1におけるライン周期制御処理の一例(その1)を示すフローチャートである。図7に示す処理は、基準値が1つ、ライン周期信号が2つある場合である。
【0062】
また、図7に示す処理は、符号化部302により、前段の画像処理部135から入力される表面又は裏面の画像を、リアルタイムでライン又はブロック単位で圧縮していく。ライン周期制御部304は、その符号量を符号化部302から受け取りながら、ライン周期を制御する。
【0063】
ここで、圧縮方式がFAXなどで用いられるMR、MH、又はMMRなどである場合、ライン単位で圧縮が行われ、スキャナやDSC(Digital Still Camera)などで用いられるJPEG、又はJPEG2000の場合、ブロック単位で圧縮が行われる。つまり、ライン単位かブロック単位かは、圧縮方式によって決まる。
【0064】
図7に示すステップS101で、ライン周期制御部304は、ページの圧縮が開始されると、ライン周期を"通常モード"に設定する。これは、圧縮する画像の圧縮率が不明なので、ワーストケースの圧縮率であってもリアルタイム圧縮可能なライン周期に設定するためである。
【0065】
ステップS102で、ライン周期制御部304は、符号量を計測するために、圧縮単位となるライン又はブロックの先頭で符号カウンタをリセット(初期化)する。
【0066】
ステップS103で、符号化部302は、画像の圧縮中に符号データを生成するたびに、ライン周期制御部304に、符号量を通知する。ライン周期制御部304は、通知される符号量を符号カウンタに加算していく。
【0067】
ステップS104で、ライン周期制御部304は、ライン又はブロック単位での圧縮が完了したか否かを判定する。ライン又はブロック単位で圧縮が完了していれば(ステップS104−YES)ステップS105に進み、完了していなければ(ステップS104−NO)ステップS103に戻る。
【0068】
ステップS105で、ライン周期制御部304は、圧縮完了時点での符号カウンタと基準として設定されている「基準符号サイズ(基準値)」とを比較する。
【0069】
ステップS106で、ライン周期制御部304は、比較結果が基準値未満を示す場合、「圧縮率が高い=ライン周期設定に余裕がある」として、ライン周期を「高速モード」に設定する。つまり、ライン周期制御部304は、ライン周期を高速にするためのライン周期信号をメモリ制御部133に出力する。
【0070】
ステップS107で、ライン周期制御部304は、比較結果が基準値以上を示す場合、「圧縮率が悪い=ライン周期に余裕がない」として、ライン周期を「通常モード」に設定する。つまり、ライン周期制御部304は、ライン周期を通常にするためのライン周期信号をメモリ制御部133に出力する。
【0071】
ステップS108で、ライン周期制御部304は、1ページ分の圧縮符号化処理が完了したか否かを判定する。1ページ分の圧縮符号化処理が完了していれば(ステップS108−YES)、ライン周期制御を終了し、完了していなければ(ステップS108−NO)ステップS102に戻る。
【0072】
すなわち、ライン周期制御部304は、1ページ分の圧縮符号化処理が完了するまで、ライン又はブロック単位で圧縮率に応じてライン周期の設定変更を繰り返す。
【0073】
図7に示すように、例えば、1ページの間に圧縮率に応じてライン周期を変更することによって、ページメモリ制御部204からの表面又は裏面画像の読み出し時間を短くすることができる。
【0074】
次に、基準値を複数保持し、符号量に応じて適切なライン周期信号を選択するライン周期制御について説明する。図8は、実施例1におけるライン周期制御処理の一例(その2)を示すフローチャートである。図8に示すステップS201〜S204、S210は、図7に示すステップS101〜S104、S108とそれぞれ同様であるため、その説明を省略する。
【0075】
図8に示すステップS205で、ライン周期制御部304は、圧縮完了時点での符号カウンタと3つの「基準符号サイズ(基準値)」とを比較する。なお、3つの基準値は、基準値1<基準値2<基準値3の関係を満たすとする。
【0076】
ステップS206で、ライン周期制御部304は、比較結果が基準値1未満を示す場合、「圧縮率がかなり高い=ライン周期設定にかなり余裕がある」として、ライン周期を超高速モードの「パターン1」に設定する。つまり、ライン周期制御部304は、ライン周期を超高速にするためのライン周期信号1をメモリ制御部133に出力する。
【0077】
ステップS207で、ライン周期制御部304は、比較結果が基準値1以上基準値2未満を示す場合、「圧縮率が高い=ライン周期設定に余裕がある」として、ライン周期を高速モードの「パターン2」に設定する。つまり、ライン周期制御部304は、ライン周期を高速にするためのライン周期信号2をメモリ制御部133に出力する。
【0078】
ステップS208で、ライン周期制御部304は、比較結果が基準値2以上基準値3未満を示す場合、「圧縮率が悪い=ライン周期に余裕がない」として、ライン周期を低速モードの「パターン3」に設定する。つまり、ライン周期制御部304は、ライン周期を低速にするためのライン周期信号3をメモリ制御部133に出力する。
【0079】
ステップS209で、ライン周期制御部304は、比較結果が基準値3以上を示す場合、「圧縮率がかなり悪い=ライン周期にかなり余裕がない」として、ライン周期を超低速モードの「パターン4」に設定する。つまり、ライン周期制御部304は、ライン周期を超低速にするためのライン周期信号4をメモリ制御部133に出力する。
【0080】
これにより、圧縮率の程度に応じて画像転送時間をきめ細かく制御することが可能となる。
【0081】
次に、基準符号サイズを超える見込みサイズ(見込み値)を設定し、ライン又はブロック単位の符号化完了を待たずにライン周期を設定できる処理について説明する。図9は、実施例1におけるライン周期制御処理の一例(その3)を示すフローチャートである。図9に示すステップS301〜S303、S305〜S309は、図7に示すステップS101〜S103、S104〜S108とそれぞれ同様であるため、その説明を省略する。
【0082】
図9に示すステップS304で、ライン周期制御部304は、符号カウンタと見込みサイズとを比較することで、基準符号サイズを超える見込みであるか否かを判定する。見込みサイズは、例えば、基準符号サイズと同じでもよいし、基準符号サイズから所定サイズ減算したサイズでもよい。
【0083】
符号カウンタが基準符号サイズを超える見込みであれば(ステップS304−YES)ステップS308に進み、超える見込みがなければ(ステップS304−NO)ステップS305に進む。
【0084】
これにより、圧縮率が悪い場合にライン周期をいち早く長めに設定し、圧縮符号化部137内部の符号バッファ303の使用率を抑えることができるので、符号バッファ303の搭載量を削減し、リソースのコストダウンを図ることができる。
【0085】
<レジスタ設定>
次に、ライン周期制御部のレジスタ設定について説明する。図10は、実施例1における圧縮符号化部の構成(その2)の一例を示すブロック図である。図10に示す圧縮符号化部137では、ライン周期制御部401内にレジスタを有し、レジスタ設定をするレジスタ設定部402を有する。
【0086】
例えば、レジスタ設定部402は、ライン周期制御のON又はOFFを切り替えるフラグをレジスタに設定しておく。これにより、圧縮データのみならず、非圧縮データの転送も可能となる。画像処理装置1の読み取り動作は、コピー、スキャナ、FAXなど、さまざまなアプリケーションで動作するため、圧縮時のみならず非圧縮データの転送も必要となる。非圧縮データでは、転送するデータにそれほどの変動はないため、ライン周期は一定でよいと考えられる。
【0087】
したがって、ライン周期制御部401は、常にライン周期を変動するように制御するのではなく、ライン周期制御自体をOFFにするための機能を有するとよい。ライン周期制御部401は、ライン周期制御のON/OFFを示すフラグがOFFであれば、一定のライン周期になるよう制御する。これにより、非圧縮データ転送用のデバイスや画像パスを別途設けるコストアップを抑えることが可能となる。
【0088】
また、レジスタ設定部402は、符号量と比較する基準符号サイズと、ライン周期パターン(ライン周期信号)とについても、レジスタに設定しておく。これにより、一つのデバイスでハイエンド(高速機)からローエンド(低速機)のライン周期にフレキシブルに対応することが可能となる。したがって、デバイスを作り分ける必要がなく、コストダウンを期待することができる。
【0089】
また、レジスタ設定部402は、基準符号サイズを超過する見込みサイズ(見込み値)を必要とする場合であっても、その見込みサイズをレジスタに設定しておく。これにより、適用機種にあった制御が可能となる。したがって、この場合もデバイスを作り分ける必要がなく、コストダウンを期待することができる。
【0090】
以上、実施例1によれば、転送効率を上げることで、画像の読み取り速度を向上させることができる。また、IPU部103は、スキャナユニット部101のライン周期とは別のライン周期信号に同期して、ページメモリ134から片面ずつ読み出して画像処理、圧縮符号化を行う。IPU部103は、符号量が所定量よりも多い場合はライン周期信号間隔を長く変化させて、ページメモリから読み出す速度を下げ、符号量が所定量よりも少ない場合はライン周期信号の間隔を短く変化させて、ページメモリから読み出す速度を高める。画像処理装置1の読み取り速度向上ができるのは、符号量に応じてページメモリ134から読み出すためのライン周期信号間隔を制御するからである。
【0091】
[実施例2]
次に、実施例2における画像処理装置について説明する。実施例2では、メモリ制御部は、画像の副走査方向の先端部を認識し、この部分の予想圧縮率を測定する。予想圧縮率は、圧縮符号化部に取得され、圧縮符号化部は、予想圧縮率に応じてページ先端のライン周期を設定する。
【0092】
<構成>
実施例2における画像処理装置の全体構成は、図1に示す構成と同様であるが、メモリ制御部501と圧縮符号化部601の内部構成が異なるため、以下に説明する。
【0093】
図11は、実施例2におけるメモリ制御部501及び圧縮符号化部601の構成の一例を示すブロック図である。図11に示すメモリ制御部501は、表面スキャナIF201、裏面スキャナIF202、画像処理IF203、ページメモリ制御部503、CPU制御IF502を含む。メモリ制御部501の構成で、図2に示す構成と同様のものは同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0094】
ページメモリ制御部503は、入力された画像をページメモリ134に書き込む際に、画像の副走査方向の先端部分の画像情報を認識して予想圧縮率を求める。ページメモリ制御部503は、階調の変化があまりない場合、予想圧縮率は高い(良い)と判定し、階調の変化が激しい場合、予想圧縮率は低い(悪い)と判定する。
【0095】
一般的には、階調がなく白/黒のベタぬりに近い画像の場合に圧縮率が高く(良く)、逆に階調の変化が激しい画像の場合に圧縮率は低く(悪く)なる。ページメモリ制御部503は、CPU制御IF502を介して圧縮符号化部601に対し、予測した予想圧縮率を出力する。
【0096】
ページメモリ制御部503は、予想圧縮率について、階調の変化率と圧縮率とを対応づけたデータを保持しておき、階調の変化率に対応する数値で予想してもよいし、階調の変化率を閾値判定して「高い」又は[低い」などの数段階で予想してもよい。
【0097】
次に、圧縮符号化部601について説明する。図11に示す圧縮符号化部601は、画像処理IF301、符号化部302、符号バッファ303、コントローラIF305、CPU通信制御部306、ライン周期制御部602を含む。圧縮符号化部601の構成で、図3に示す構成と同様のものは同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0098】
ライン周期制御部602は、予想圧縮率を取得すると、予想圧縮率に基づいて複数のライン周期信号の中から一つを選択し、ライン周期を設定する。例えば、ライン周期制御部602は、予想圧縮率が「高い」を示す場合、高速モードのライン周期信号を画像処理IF203に出力し、予想圧縮率が「低い」を示す場合、通常モードのライン周期信号を画像処理IF203に出力する。
【0099】
ライン周期制御部602は、数値の予想圧縮率を取得した場合、閾値判定を行って、複数のライン周期信号の中から一つを選択するようにすればよい。ライン周期制御部602は、予想圧縮率の閾値判定に用いる閾値をレジスタに設定しておく。
【0100】
これにより、画像先端のライン周期を適切に設定できるため、始めの画像転送から画像転送時間を削減し、生産性を向上することができる。
【0101】
<動作>
次に、実施例2における画像処理装置の動作について説明する。図12は、実施例2におけるライン周期制御処理の一例を示すフローチャートである。図12に示すステップS404〜S410は、図2に示すステップS102〜108とそれぞれ同様であるため、その説明を省略する。
【0102】
図12に示すステップS401で、ページメモリ制御部503は、ページの副走査方向の先端の圧縮率が良いか否かを、階調を用いて判定する。圧縮率が良ければ(ステップS401−YES)ステップS402に進み、圧縮率が悪ければ(ステップS401−NO)ステップS403に進む。
【0103】
ステップS402で、ライン周期制御部602は、先端の圧縮率が良い場合、「圧縮率が良い=ライン周期設定に余裕がある」として、ライン周期を「高速モード」に設定する。つまり、ライン周期制御部602は、ライン周期を高速にするためのライン周期信号をメモリ制御部501に出力する。
【0104】
ステップS403で、ライン周期制御部602は、先端の圧縮率が悪い場合、「圧縮率が悪い=ライン周期に余裕がない」として、ライン周期を「通常モード」に設定する。つまり、ライン周期制御部602は、ライン周期を通常にするためのライン周期信号をメモリ制御部501に出力する。
【0105】
ステップS402又はS403の処理が終わるとステップS404に進み、以降の処理は、図7のSS102以降と同様である。
【0106】
以上、実施例2によれば、画像先端のライン周期を適切に設定できるため、始めの画像転送から画像転送時間を削減し、生産性を向上することができる。
【0107】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせて画像処理装置を構成することも可能である。
【0108】
なお、実施例1及び2では、両面原稿の同時読み取りの場合について説明したが、画像を読み取り、読み取った画像を圧縮して転送する技術であれば適用できる。よって、片面の原稿読み取りの場合などにも本発明を適用できることはいうまでもない。
【0109】
なお、実施例において説明した処理内容をプログラムとし、このプログラムをコンピュータに実行させて前述した処理を画像処理装置に実行させることも可能である。また、このプログラムを記録媒体に記録し、このプログラムが記録された記録媒体をコンピュータに読み取らせて、前述した処理を画像処理装置に実行させることも可能である。
【符号の説明】
【0110】
1 画像処理装置
101 スキャナユニット部
102 エンジンCPU
103 IPU部
104 書き込み部
105 メインCPU
106 コントローラ
107 メインメモリ
108 記憶装置
134 ページメモリ
133 メモリ制御部
135 画像処理部
137 圧縮符号化部
204 ページメモリ制御部
302 符号化部
304 ライン周期制御部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0111】
【特許文献1】特開2003−283777号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像読取手段で読み取られた画像を記憶する記憶手段と、
ライン周期信号に同期して前記記憶手段から画像を読み出すメモリ制御手段と、
読み出された前記画像を圧縮符号化する符号化手段と、
圧縮符号化された前記画像の所定単位の符号量と基準値とを比較した結果に基づいて、ライン周期を制御するための複数のライン周期信号の中から1つのライン周期信号を選択して前記メモリ制御手段に出力する周期制御手段と、
を備える画像処理装置。
【請求項2】
前記メモリ制御手段は、
前記画像の副走査方向先端部分の画像認識を行い、予想した該先端部分の圧縮率を前記周期制御手段に出力し、
前記周期制御手段は、
前記圧縮率と閾値とを比較した結果に基づいて、初期値となるライン周期信号を前記複数のライン周期信号の中から選択し、選択したライン周期信号を前記メモリ制御手段に出力する請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記周期制御手段は、
前記符号化手段により符号化中の画像の符号量が見込み値を超えた場合、前記ライン周期が他のライン周期信号より長いライン周期信号を前記メモリ制御手段に出力する請求項1又は2記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記周期制御手段は、
前記基準値を複数保持し、3以上のライン周期信号の中から1つのライン周期信号を選択して前記メモリ制御手段に出力する請求項1乃至3いずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記周期制御手段は、
前記基準値及び複数の周期を設定するレジスタを備える請求項1乃至4いずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記周期制御手段は、
前記閾値を設定するレジスタを備える請求項2記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記周期制御手段は、
前記見込み値を設定するレジスタを備える請求項3記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記メモリ制御手段から読み出された画像に対し画像処理を行う画像処理手段をさらに備え、
前記符号化手段は、
画像処理された前記画像を圧縮符号化する請求項1乃至7いずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記符号化手段は、
複数の圧縮符号化モード及び非圧縮モードの中から1つを選択する請求項1乃至8いずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項10】
画像読取手段で読み取られた画像を記憶手段に記憶する記憶ステップと、
メモリ制御手段が、ライン周期信号に同期して前記記憶手段から画像を読み出す読出ステップと、
読み出された前記画像を圧縮符号化する符号化ステップと、
圧縮符号化された前記画像の所定単位の符号量と基準値とを比較した結果に基づいて、ライン周期を制御するための複数のライン周期信号の中から1つのライン周期信号を選択して前記メモリ制御手段に出力する出力ステップと、
を有するデータ転送制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−138824(P2012−138824A)
【公開日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−290672(P2010−290672)
【出願日】平成22年12月27日(2010.12.27)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】