説明

画像処理装置及び情報通知方法

【課題】画像処理装置に関する情報を適切にユーザに通知する。
【解決手段】複数のユーザの端末と通信可能に接続される画像処理装置であって、自装置の状態を監視し、消耗品の残量不足や機構部品の動作不良に関わるイベントを検知したら、当該イベントを通知する状態検知部と、状態検知部からイベントが通知されたら、予め記憶したテーブルを参照して、イベントに対応する通知文を生成し、当該通知文を複数のユーザの端末に通知する文章生成処理部と、複数のユーザの中の所定のユーザの端末から、通知文に対する返信文を取得したら、当該返信文を解釈し、解釈結果を文章生成処理部に通知する対話処理部と、を備え、前記文章生成処理部は、前記対話処理部から前記返信文の解釈結果を取得したら、テーブルを参照して、返信文の解釈結果に対応する通知文を生成し、当該通知文を所定のユーザの端末に通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置及び当該画像処理装置に関連する情報を通知する情報通知方法に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタや複合機(MFP:Multi Function Peripheral)などの印刷装置(以下、画像処理装置と呼ぶ。)が普及しており、会社等では、画像処理装置をネットワークに接続し、ユーザ端末から印刷を指示することによって印刷を実行している。この画像処理装置は、用紙やトナーなどの消耗品が多く、また、用紙搬送部などの機構部品も多いため、消耗品や機構部品の状態管理が重要であり、例えば、トナー切れや紙詰まりなどのイベントが発生した場合には、ユーザは画像処理装置に出向いて装置の状態を確認し、トナーを補給/交換したり、詰まった紙を取り除くなどの処理を行うことになる。
【0003】
ここで、プリンタドライバは画像処理装置から装置情報を取得することが可能であるため、ユーザは印刷を指示する際に、トナーや用紙の残量、機構部品の動作状態などを確認することができるが、この方法では、トナー切れや紙詰まりなどのイベントに迅速に対応することができない。そこで、画像処理装置が自らの状態を監視し、イベントが発生した時に、ネットワーク上の特定のユーザ端末に装置情報を通知する方法が提案されている。
【0004】
例えば、下記特許文献1には、オペレータのコンピュータにネットワークを介して結合される通信手段と、所定の障害が発生した場合にその障害情報が格納される記憶手段と、を備える画像形成装置において、障害発生通知釦と、該障害発生通知釦の操作に応答して、該記憶手段から該障害情報を読み出し、これを、該通信手段を介して該コンピュータに送信する障害通知手段と、をさらに備える構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−50624号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1のように、画像処理装置の状態に関する情報をネットワークに接続されている特定のユーザ端末に通知する構成では、その特定のユーザ端末を使用する特定のユーザ(例えば、管理者)しか、トナー切れや紙詰まりなどのイベントの発生を知ることができない。そのため、例えば、特定のユーザが画像処理装置から離れた場所にいる場合や、特定のユーザが他の業務で手が離せない場合には、イベントに迅速に対応することができない。
【0007】
また、画像処理装置には多数の消耗品や機構部品があり、装置の状態に関する情報は膨大な量になるため、その膨大な情報を一度にユーザに通知すると、ユーザは画像処理装置の状態を把握するのに時間がかかり、イベントに迅速に対応することができない。
【0008】
また、メーカは、画像処理装置に関する有益な情報(例えば、消耗品の価格や新製品の紹介などのニュース情報)を配信するサービスを行っているが、従来は、このようなニュース情報も特定のユーザ(例えば、装置の購入担当者)にしか通知されず、画像処理装置を実際に使用している他のユーザには通知されないため、ニュース情報を有効に利用することができない。また、従来の方法では、このようなニュース情報はメーカのサーバから特定のユーザに直接配信されるため、画像処理装置の状態との関係性がなく、例えば、消耗品の補給/交換時期でない時にその消耗品に関するニュース情報を通知しても、ニュース情報を有効に利用することができない。
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、画像処理装置に関する情報を適切に、画像処理装置を実際に使用しているユーザに通知することができる画像処理装置及び情報通知方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明は、複数のユーザの端末と通信可能に接続される画像処理装置であって、自装置の状態を監視し、消耗品の残量不足及び/又は機構部品の動作不良に関わるイベントを検知したら、当該イベントを通知する状態検知部と、前記状態検知部から前記イベントが通知されたら、予め記憶したテーブルを参照して、前記イベントに対応する通知文を生成し、当該通知文を前記複数のユーザの端末に通知する文章生成処理部と、前記複数のユーザの中の所定のユーザの端末から、前記通知文に対する返信文を取得したら、当該返信文を解釈し、解釈結果を前記文章生成処理部に通知する対話処理部と、を備え、前記文章生成処理部は、前記対話処理部から前記返信文の解釈結果を取得したら、前記テーブルを参照して、前記返信文の解釈結果に対応する通知文を生成し、当該通知文を前記所定のユーザの端末に通知するものである。
【0011】
また、本発明は、複数のユーザの端末と通信可能に接続される画像処理装置における情報通知方法であって、自装置の状態を監視し、消耗品の残量不足及び/又は機構部品の動作不良に関わるイベントを検知する第1ステップと、前記イベントを検知したら、予め記憶したテーブルを参照して、前記イベントに対応する通知文を生成し、当該通知文を前記複数のユーザの端末に通知する第2ステップと、前記複数のユーザの中の所定のユーザの端末から、前記通知文に対する返信文を取得したら、当該返信文を解釈する第3ステップと、前記返信文を解釈したら、前記テーブルを参照して、前記返信文の解釈結果に対応する通知文を生成し、当該通知文を前記所定のユーザの端末に通知する第4ステップと、を有するものであり、前記第3ステップと前記第4ステップとを繰り返し実行する構成とすることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、画像処理装置は、自装置の状態を監視し、トナー切れや紙詰まりなどのイベントを検知したら、予め登録されたユーザ全員に対して、イベントに対応するコメントを通知する制御を行うため、イベントに迅速に対応することができる。また、画像処理装置の状態に関する情報を一度に通知するのではなく、小分けにして通知する制御を行うため、画像処理装置の状態を把握しやすくすることができ、イベントに迅速に対応することができる。
【0013】
また、画像処理装置は、サーバから画像処理装置に関するニュース情報を取得したら、装置の状態に関する情報を取得し、ニュース情報に、装置の状態に関する情報の中のニュース情報に関連する情報を付加して、予め登録されたユーザ全員に通知する制御を行うため、ニュース情報を有効に利用することができ、ニュース情報の利用価値を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第1の実施例に係る情報通知システムの構成を模式的に示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係るユーザ端末の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施例に係る情報通知手順を示すフローチャート図である。
【図5】本発明の第1の実施例に係る情報通知方法の一例を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施例に係る情報通知システムの構成を模式的に示す図である。
【図7】本発明の第2の実施例に係る情報提供サーバの構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第2の実施例に係る情報通知手順を示すフローチャート図である。
【図9】本発明の第2の実施例に係る情報通知方法の一例を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施例に係る通知情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
背景技術で示したように、消耗品や機構部品が多い画像処理装置では、消耗品の残量不足(例えば、トナー切れ)や機構部品の動作不良(例えば、紙詰まり)などのイベントが生じやすいことから、装置の状態に関する情報を適切にユーザに通知することが重要である。その方法として、イベント発生時に、ネットワーク上の特定のユーザ(例えば、管理者)に装置の状態に関する情報を通知する方法があるが、この方法では、特定のユーザの状況によってはイベントに迅速に対応することができない。また、装置の状態に関する膨大な量の情報を一度にユーザに通知すると、画像処理装置の状態を把握するのに時間がかかるため、イベントに迅速に対応することができない。
【0016】
また、画像処理装置やその部品を製造/販売するメーカから画像処理装置に関するニュース情報(例えば、消耗品の価格や新製品の紹介などの情報)が提供されるが、従来は、ニュース情報も特定のユーザ(例えば、装置の購入者)にしか通知されないため、他のユーザはニュース情報を有効に利用することができない。また、従来は、画像処理装置の状態とは関係なくニュース情報が通知されるため、例えば、消耗品の残量が多い時にその消耗品に関するニュース情報が通知されても、ニュース情報を有効に利用することができない。
【0017】
そこで、本発明の一実施の形態では、画像処理装置は、イベントが発生したら、イベントに対応する通知文を、予め登録されているユーザ全員に通知し、イベントに迅速に対応できるようにする。また、通知する情報の量が多いと必要な情報が伝達されにくく、また、情報の表示の仕方によっては情報が伝達されにくくなることから、画像処理装置は、通知する情報を小分けにして段階的に通知したり、自然文で表現して通知したりして、情報を伝達されやすくする。
【0018】
また、画像処理装置は、サーバなどから画像処理装置に関するニュース情報を取得したら、そのニュース情報を単独で通知するのではなく、そのニュース情報に、装置の状態に関する情報の中のニュース情報に関連する情報を付加して、予め登録されているユーザ全員に通知し、ニュース情報を有効に利用できるようにすると共に、ニュース情報の利用価値を高める。
【実施例1】
【0019】
上記した本発明の一実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の第1の実施例に係る画像処理装置及び情報通知方法について、図1乃至図5を参照して説明する。図1は、本実施例の情報通知システムの構成を模式的に示す図であり、図2は、画像処理装置の構成を示すブロック図、図3は、ユーザ端末の構成を示すブロック図である。また、図4は、本実施例の情報通知手順を示すフローチャート図であり、図5は、その一例を示す図である。
【0020】
図1に示すように、本実施例の情報通知システム10は、消耗品の残量不足(例えば、トナー切れ)や機構部品の動作不良(例えば、紙詰まり)などのイベントを通知する装置(本実施例では画像処理装置20とする。)と、画像処理装置20を使用するユーザが所有するコンピュータ装置やモバイル機器、携帯電話機など複数の装置(以下、ユーザ端末30と呼ぶ。)とで構成される。これらは、イーサネット(登録商標)、トークンリング、FDDI(Fiber-Distributed Data Interface)等の規格により定められるLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークによって接続されている。以下、各装置について詳細に説明する。
【0021】
[画像処理装置]
図2に示すように、画像処理装置20は、制御部21、ネットワークI/F部22、記憶部23、表示・操作部24、画像読取部25、画像処理部26、印刷処理部27、状態検知部28などで構成される。
【0022】
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)21aと、ROM(Read Only Memory)21bやRAM(Random Access Memory)21cなどのメモリとで構成される。ROM21bは、画像処理装置20全体の動作を制御するためのプログラム等を記憶する。RAM21cは、CPU21aによる制御に必要なデータ及び制御動作時に一時記憶が必要なデータ等を記憶する。そして、CPU21aはROM21b、RAM21cと協働して画像処理装置20全体の動作を制御する。
【0023】
また、制御部21は、webサーバとしての機能、POP(Post Office Protocol)サーバやSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバを介して、ユーザ端末30との電子メールの送受信を可能にするメールアプリケーションとしての機能、ツイッターサーバを介して、ツイッターの投稿やフォロー(特定の相手からの投稿を取得する動作)を可能にするツイッターアプリケーションとしての機能も有する。
【0024】
また、制御部21は、文章生成処理部や対話処理部としても機能する。文章生成処理部は、状態検知部28が消耗品の残量不足や機構部品の動作不良などのイベントを検知した場合に、記憶部23に予め記憶したテーブルを参照して、そのイベントに対応するコメントを生成する。また、対話処理部からユーザの返信文の意味内容が通知された場合に、記憶部23に予め記憶したテーブルを参照して、その返信文の意味内容に対応するコメントを生成する。対話処理部は、登録されたユーザからの返信(画像処理装置20が提供するwebページへの書き込みや返信メール、ツイッターの投稿)を取得した場合に、返信文を単語に分解し、単語の配列から返信文の意味内容を解釈し、解釈した意味内容を文章生成処理部に通知する。この文章生成処理部や対話処理部は、ソフトウェアとして構成してもよいし、ハードウェアとして構成してもよい。
【0025】
ネットワークI/F部22は、NIC(Network Interface Card)やモデムなどで構成され、LANなどのネットワークを介して、ユーザ端末30や図示しないメールサーバやツイッターサーバとの通信を確立する。
【0026】
記憶部23は、HDD(Hard Disk Drive)などで構成され、ユーザの登録情報(画像処理装置20を使用するユーザの電子メールアドレスやツイッターのユーザ名、そのユーザが使用するユーザ端末のIP(Internet Protocol)アドレスなど)、文章生成処理部が通知文を作成する際に参照するテーブル(例えば、画像処理装置20で起こりうるイベントに応じた通知文やユーザから送信されると想定される返信文の意味内容に応じた通知文を列記したテーブル)などを記憶する。
【0027】
表示・操作部24は、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(electroluminescence)表示装置等からなる表示部(パネル)上に、透明電極が格子状に配置された感圧式の操作部(タッチパネル)を設けた装置であり、各種画面を表示すると共に、ユーザの操作指示を受け付ける。
【0028】
画像読取部25は、原稿台上の原稿を走査する光源と、原稿により反射された光を電気信号に変換するCCD(Charge Coupled Devices)イメージセンサやCIS(Contact Image Sensor)で構成される光電変換部と、光電変換により得られた電気信号をA/D変換するA/D変換器などで構成され、原稿台に載置された原稿を光学的に読み取って画像データを出力する。
【0029】
画像処理部26は、ユーザ端末30から取得した印刷データの各ページをラスタライズしてページ毎の画像データを生成し、ラスタライズ後の画像データや画像読取部25から出力される画像データに基づく画像に対して、必要に応じて画像処理(色調整、濃度調整、スライドや縮小などの処理)やスクリーニングを行った後、印刷処理部27で印刷可能な画像に変換する。
【0030】
印刷処理部27は、電子写真方式や静電記録方式等の作像プロセスを利用した画像形成に必要な構成要素で構成され、画像処理部26によって処理された画像の印刷を行う。具体的には、上記印刷処理部27は、用紙等の記憶媒体を供給する給紙ユニット、記録媒体に画像を形成する画像形成ユニット、用紙が排出される排紙ユニット、用紙の表裏を反転されるための反転機構部などを備えている。
【0031】
上記画像形成ユニットは、例えば、感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、中間転写ベルト、清掃装置及び定着装置を有している。感光体ドラムの表面が帯電装置により一様に帯電された後、露光装置よりレーザを照射することにより、感光体ドラムの表面に静電潜像が作成され、静電潜像にトナーが付着して顕像化される。現像装置はシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色の現像ローラを有しており、顕像化された各色トナー画像は、転写部まで搬送されて順次中間転写ベルト上に転移され重ね合わされ、重ね合わされたカラーの画像が、給紙ユニットから搬送されてきた用紙に転写される。用紙上のトナー画像は、定着装置で定着されて、排紙ユニットに排出される。
【0032】
状態検知部28は、上記画像読取部25や印刷処理部27(特に、印刷処理部27の画像形成ユニット、給紙ユニット、排紙ユニット、反転機構部等)に設置されたカメラやセンサ等からの信号に基づいて、用紙やトナーなどの消耗品の残量、用紙の搬送状態などを認識し、トナー切れや紙詰まりなどのイベントを検知したら、制御部21(文章生成処理部)に通知する。
【0033】
[ユーザ端末]
図3に示すように、ユーザ端末30は、制御部31、ネットワークI/F部32、記憶部33、表示部34、操作部35などで構成される。
【0034】
制御部31は、CPU31aと、ROM31bやRAM31cなどのメモリとで構成され、CPU31aはROM31b、RAM31cと協働してユーザ端末30全体の動作を制御する。また、制御部は、資料を作成するためのアプリケーションや資料の印刷を指示するプリンタドライバとしての機能を有し、アプリケーションで作成した資料の電子ファイルは、プリンタドライバにより、PCL(Printer Control Language)やPS(Post Script)などのページ記述言語(PDL:Page Description Language)の印刷データに変換され、ネットワークI/F部32を介して印刷データが画像処理装置20に送信される。
【0035】
また、制御部31は、画像処理装置20が提供するwebページの閲覧/書き込みを可能にするwebブラウザとしての機能、POPサーバやSMTPサーバを介して、画像処理装置20との電子メールの送受信を可能にするメールアプリケーションとしての機能、ツイッターサーバを介して、ツイッターの投稿やフォローを可能にするツイッターアプリケーションとしての機能も有する。
【0036】
ネットワークI/F部32は、NICやモデムなどで構成され、LANなどのネットワークを介して、画像処理装置20や図示しないメールサーバやツイッターサーバとの通信を確立する。
【0037】
記憶部33は、HDDなどで構成され、画像処理装置20が提供するwebページのアドレス、画像処理装置20の電子メールアドレスやツイッターのユーザ名、資料の電子ファイルなどを記憶する。
【0038】
表示部34は、液晶表示装置や有機EL表示装置等からなり、印刷設定画面などを表示する。
【0039】
操作部35は、キーボードやマウスなどからなり、各種設定や指示を行う。
【0040】
なお、図1乃至図3は、本実施例の情報通知システム10の一例であり、適宜変更可能である。例えば、印刷データを画像データに変換するRIP(Raster Image Processor)コントローラ等の制御装置をネットワークに接続してもよい。また、画像処理装置10は、自動原稿送り装置(ADF:Auto Document Feeder)や後処理装置(フィニッシャ)などを備えた構成としてもよい。
【0041】
次に、上記構成の情報通知システム10の動作について、図4のフローチャート図を参照して説明する。なお、図4では、情報の受信と発信を区別しやすくするために、情報受信のステップを網掛けで示している。また、本制御の対象となる画像処理装置20を使用するユーザやユーザ端末30の情報は予め画像処理装置20に登録されているものとする。また、状態検知部28が検知したイベントに対応するコメント及びユーザの返信文に対応するコメントを列記したテーブルも予め画像処理装置20に登録されているものとする。
【0042】
まず、画像処理装置20の状態検知部28は、消耗品の残量や機構部品の動作状態を監視し(S101)、消耗品の残量不足や機構部品の動作不良などのイベント(ここでは紙詰まりとする。)を検出すると、制御部21(文章生成処理部)は、予め記憶したテーブルを参照して、紙詰まりに対応するコメント(例えば、「紙が詰まった。誰か助けて」というコメント)を作成し、そのコメントを予め登録されたユーザのユーザ端末30に発信する(S102)。コメントを発信する方法として、画像処理装置20がwebサーバとしての機能を有する場合はwebページに掲載する方法、電子メールの送受信機能を有する場合は電子メールを送信する方法などがあるが、イベントに迅速に対応するためにはユーザがリアルタイムで確認できる方法で通知することが好ましく、例えば、ツイッターサーバに投稿することもできる。また、ユーザ端末30に通知する方法に加えて、若しくはユーザ端末30に通知する方法に代えて、画像処理装置20の表示操作部24に表示することもできる。
【0043】
このコメントをwebブラウザやメールアプリケーション、ツイッターアプリケーションなどで閲覧した、いずれかのユーザが、このコメントに対する返信のコメント(例えば、「どこで?」というコメント)を作成して返信した場合(S103)は、対話処理部は、返信のコメントを解釈してその意味内容を文章生成処理部に通知し、文章生成処理部は、その意味内容に基づいて、状態検知部28から紙詰まりが発生した場所情報を取得し、予め登録したテーブルを参照して、ユーザからの返信のコメントの意味内容に対応するコメント(例えば、「第2トレイの中で」というコメント)を作成して、そのユーザのユーザ端末30に通知する(S104)。ユーザがこのコメントに対する返信のコメント(例えば、「了解」というコメント)を作成して返信した場合(S105)は、対話処理部は、返信のコメントを解釈してその意味内容を文章生成処理部に通知し、文章生成処理部は、予め登録したテーブルを参照して、ユーザからの返信のコメントの意味内容に対応するコメント(例えば、「よろしくお願いします」というコメント)を作成して、そのユーザのユーザ端末30に通知する(S106)。そして、ユーザが詰まった紙を除去し、状態検知部28が、紙詰まりが解消したことを検知したら(S115のYes)、文章生成処理部は、予め登録したテーブルを参照して、所定のコメント(例えば、「紙詰まりが直りました。ありがとうございます」というコメント)を作成して、そのユーザのユーザ端末30に通知する(S116)。
【0044】
また、いずれかのユーザが、この通知に対する返信のコメント(例えば、「俺が助ける」というコメント)を作成して返信した場合(S107)は、対話処理部は、返信のコメントを解釈してその意味内容を文章生成処理部に通知し、文章生成処理部は、予め登録したテーブルを参照して、ユーザからの返信のコメントの意味内容に対応するコメント(例えば、「よろしくお願いします」というコメント)を作成して、そのユーザのユーザ端末30に通知する(S106)。そして、上記と同様に、ユーザが詰まった紙を除去し、状態検知部28が、紙詰まりが解消したことを検知したら(S115のYes)、文章生成処理部は、予め登録したテーブルを参照して、所定のコメント(例えば、「紙詰まりが直りました。ありがとうございます」というコメント)を作成して、そのユーザのユーザ端末30に通知する(S116)。
【0045】
また、いずれかのユーザが、この通知に対する返信のコメント(例えば、「今、紙詰まりを直してよいか」というコメント)を作成して返信した場合(S108)は、対話処理部は、返信のコメントを解釈してその意味内容を文章生成処理部に通知し、文章生成処理部は、その意味内容に基づいて、状態検知部28から画像読取部25の動作情報を取得し(ここでは画像読取部25が動作しているとする。)、予め登録したテーブルを参照して、ユーザからの返信のコメントの意味内容に対応するコメント(例えば、「スキャンしている人がいるから、少し待って」というコメント)を作成して、そのユーザのユーザ端末30に通知する(S109)。ユーザがこのコメントに対する返信のコメント(例えば、「終わったら連絡してくれ」というコメント)を作成して返信した場合(S110)は、対話処理部は、返信のコメントを解釈してその意味内容を文章生成処理部に通知し、文章生成処理部は、予め登録したテーブルを参照して、ユーザからの返信のコメントの意味内容に対応するコメント(例えば、「はい、連絡します」というコメント)を作成して、そのユーザのユーザ端末30に通知する(S111)。そして、状態検知部28が、画像読取部25の動作が停止したことを検知したら(S112のYes)、文章生成処理部は、予め登録したテーブルを参照して、所定のコメント(例えば、「スキャンが終わった。紙詰まりを直して」というコメント)を作成して、そのユーザのユーザ端末30に通知する(S113)。その後、上記と同様に、ユーザが詰まった紙を除去し、状態検知部28が、紙詰まりが解消したことを検知したら(S115のYes)、文章生成処理部は、予め登録したテーブルを参照して、所定のコメント(例えば、「紙詰まりが直りました。ありがとうございます」というコメント)を作成して、そのユーザのユーザ端末30に通知する(S116)。
【0046】
また、いずれかのユーザが、この通知に対する返信のコメントを作成して返信し、対話処理部が、返信のコメントを解釈した結果、その返信のコメントの意味内容がS102で発信した情報に対する返信として不適切であれば(S114)は、S102に戻って、「紙が詰まった。誰か助けて」というコメントを再度、通知し、適切なコメントを受信するまで繰り返す。
【0047】
図5は、本実施例の画像処理装置20とユーザ端末30との間の情報通知方法を説明する図であり、図5(a)は、webブラウザを利用する例、図5(b)は電子メールを利用する例、図5(c)は、ツイッターを利用する例を示している。
【0048】
図5(a)の場合、状態検知部28が紙詰まりを検知して文章生成処理部に通知すると、文章生成処理部は、画像処理装置20が提供するwebページに「ただ今、紙詰まりです。」というコメントを書き込む。ユーザ端末30のwebブラウザは、webページを表示し、ユーザがwebページに「どこで?」というコメントを書き込むと、画像処理装置20の対話処理部は、webページに書き込まれたコメントを取得して解釈し、その意味内容を文章生成処理部に通知する。
【0049】
また、図5(b)の場合、状態検知部28が紙詰まりを検知して文章生成処理部に通知すると、文章生成処理部は、「ただ今、紙詰まりです。」というコメントを生成し、メールアプリケーションは、そのコメントを書き込んだ電子メールを全てのユーザ端末30宛に送信する。各々のユーザ端末30のメールアプリケーションは、メールサーバを介して電子メールを受信して表示し、いずれかのユーザは「どこで?」というコメントを電子メールに書き込んで返信する。画像処理装置20のメールアプリケーションは、メールサーバを介して電子メールを受信して対話処理部に通知し、対話処理部は電子メールに書き込まれたコメントを取得して解釈し、その意味内容を文章生成処理部に通知する。
【0050】
図5(c)の場合、状態検知部28が紙詰まりを検知して文章生成処理部に通知すると、文章生成処理部は「ただ今、紙詰まりです。」というコメントを生成し、ツイッターアプリケーションは、そのコメントを投稿する。各々のユーザ端末30のツイッターアプリケーションは、画像処理装置20からの投稿をフォローするように設定されており、ツイッターサーバを介して自動的に画像処理装置20からの投稿を受信して表示し、いずれかのユーザは「どこで?」というコメントを作成してツイッターで投稿する。画像処理装置20のツイッターアプリケーションも、予め登録されたユーザからの投稿をフォローするように設定されており、ツイッターサーバを介して自動的にユーザからの投稿を受信して対話処理部に通知し、対話処理部は、ツイッターに書き込まれたコメントを取得して解釈し、その意味内容を文章生成処理部に通知する。
【0051】
このように、状態検知部28がトナー切れや紙詰まりなどのイベントを検出した場合、そのイベントに対応するコメントを登録された全てのユーザに通知することにより、適切なユーザに対応を依頼することができるため、イベントに迅速に対応することができる。また、画像処理装置20の状態に関する情報を一度に全て発信するのではなく、一部の情報を発信し、応答したユーザに次の情報を発信する(すなわち、情報を段階的に送信する)ことにより、画像処理装置20の状態を分かりやすくユーザに開示することができ、イベントに迅速に対応することができる。
【実施例2】
【0052】
次に、本発明の第2の実施例に係る画像処理装置及び情報通知方法について、図6乃至図10を参照して説明する。図6は、本実施例の情報通知システムの構成を模式的に示す図であり、図7は、情報提供サーバの構成を示すブロック図である。また、図8は、本実施例の情報通知手順を示すフローチャート図であり、図9は、情報通知方法の一例を説明する図、図10は、通知情報の作成例を示す図である。
【0053】
画像処理装置20やその部品を製造/販売するメーカは、ネットワーク上に配置したサーバ(情報提供サーバと呼ぶ。)を用いて、登録された特定のユーザ(通常は、画像処理装置20の購入担当者)に、画像処理装置20に関連する情報(消耗品の価格や新製品の紹介などの情報、以下、ニュース情報と呼ぶ。)を配信するサービスを行っている。
【0054】
ここで、上記ニュース情報は有益な情報であるにも関わらず、画像処理装置20を利用するユーザ全体には配信されないため、ニュース情報を有効に利用することができない。また、ニュース情報(例えば、トナーの価格に関するニュース情報)は、画像処理装置20の状態に応じたタイミング(例えば、トナーの残量が少なくなったタイミング)で配信される訳ではないため、ニュース情報を有効に利用することはできない。
【0055】
そこで、本実施例では、情報提供サーバから配信されるニュース情報を、画像処理装置20が取得し、画像処理装置20を利用するユーザ全体に配信して、ニュース情報の有効利用を図る。また、情報提供サーバから取得したニュース情報をそのまま配信するのではなく、ニュース情報に画像処理装置20の状態に関する情報を付加して送信し、ニュース情報の利用価値を高める。以下、本実施例の情報通知システム10について、図面を参照して説明する。
【0056】
図6に示すように、本実施例の情報通知システム10は、画像処理装置20やその部品を製造/販売するメーカが管理する情報提供サーバ40と、情報提供サーバ40からニュース情報を取得する画像処理装置20と、画像処理装置20を使用するユーザが所有するユーザ端末30などで構成され、これらは、LANやWAN等の通信ネットワークによって接続されている。ユーザ端末30の構成は第1の実施例と同様であるため、画像処理装置20及び情報提供サーバ40について説明する。
【0057】
[画像処理装置]
画像処理装置20の基本構成は前記した第1の実施例と同様であるが、画像処理装置20の制御部21(文章生成処理部)は、情報提供サーバ40からニュース情報を取得したら、状態検知部28から装置の状態に関する情報を取得し、そのニュース情報に、装置の状態に関する情報の中のニュース情報に関連する情報を付加して、予め登録されたユーザ全体に配信(webページに記載、電子メールを送信、ツイッターに投稿)する制御を行う。
【0058】
[情報提供サーバ]
図7に示すように、情報提供サーバ40は、制御部41、ネットワークI/F部42、記憶部43、情報提供部44などで構成される。
【0059】
制御部41は、CPU41aと、ROM41bやRAM41cなどのメモリとで構成され、CPU41aはROM41b、RAM41cと協働して情報提供サーバ40全体の動作を制御する。
【0060】
ネットワークI/F部42は、NICやモデムなどで構成され、LANなどのネットワークを介して画像処理装置20やユーザ端末30、図示しないメールサーバやツイッターサーバとの通信を確立する。
【0061】
記憶部43は、HDDなどで構成され、ネットワーク上の各画像処理装置20から受信した装置情報や、ニュース情報(例えば、消耗品の価格や新製品の紹介など)を記憶する。
【0062】
情報提供部44は、画像処理装置20に関するニュース情報を、情報提供サーバ40が管理する画像処理装置20に送信する。また、画像処理装置20から装置情報を取得し、装置情報に基づいてメンテナンスの時期を判断し、メンテナンスが必要な画像処理装置20に対して、メンテナンスに関する情報を送信する。
【0063】
以下、本実施例の情報通知システム10における画像処理装置20の動作について、図8のフローチャート図を参照して説明する。なお、本制御の対象となる画像処理装置20を使用するユーザやユーザ端末30の情報は予め画像処理装置20に登録されているものとする。
【0064】
まず、情報提供サーバ40(情報提供部44)は、ニュース情報を画像処理装置20に送信し、画像処理装置20は、ニュース情報を取得する(S201)。なお、ニュース情報の取得方法は上記に限らず、例えば、画像処理装置20が定期的に情報提供サーバ40にアクセスして、新しいニュース情報を記憶部43から読み出すようにしてもよい。
【0065】
次に、画像処理装置20の制御部21(文章生成処理部)は、ニュース情報を解析し、そのニュース情報に付加する情報があるかを判断する(S202)。例えば、ニュース情報がトナーに関する情報の場合、そのトナーが画像処理装置20で使用しているトナーであればニュース情報に付加する情報があると判断する。
【0066】
ニュース情報に付加する情報がある場合は、画像処理装置20の制御部21(文章生成処理部)は、状態検知部28から装置の状態に関する情報を取得し、装置の状態に関する情報の中からニュース情報に関連する情報を特定し、ニュース情報に特定した情報を付加する(S203)。具体的に説明すると、ニュース情報がトナーに関する情報(例えば、「本日より、トナーが値下げされました。」という情報)の場合、状態検知部28からトナーの残量情報(例えば、10%)を取得し、その残量情報を文章(例えば、「ただいま、MFP内部のトナーの残りは10%です。」という文章)に変換し、変換した文章をニュース情報に付加する。その際、トナーの残量が所定値以下であれば、購入を促す文書(例えば、「この機会に購入しませんか」という文書)を更に付加してもよい。
【0067】
そして、画像処理装置20の制御部21(文章生成処理部)は、ニュース情報に、装置の状態に関する情報の中のニュース情報に関連する情報を付加した通知文を、予め登録されたユーザ全員に発信(webページに記載、電子メールを送信、ツイッターに投稿)する(S204)。
【0068】
図9は、ニュース情報をツイッターサーバに投稿する例である。情報提供サーバ40が画像処理装置20にニュース情報を通知すると、文章生成処理部は、状態検知部から装置の状態に関する情報を取得し、ニュース情報に、装置の状態に関する情報の中のニュース情報に関連する情報を付加した後、ツイッターサーバに投稿する。画像処理装置20を使用する各ユーザのユーザ端末30のツイッターアプリケーションは、画像処理装置20からの投稿をフォローするように設定されており、ツイッターサーバを介して自動的に画像処理装置20からの投稿を受信して表示する。
【0069】
これにより、情報提供サーバ40から配信されるニュース情報を、画像処理装置20を使用する全ユーザに配信することができ、ニュース情報を有効に利用することができる。また、ニュース情報に装置の状態に関する情報を付加して配信することにより、ニュース情報の利用価値を高めることができる。
【0070】
上記説明では、画像処理装置20の制御部21(文章生成処理部)が、ニュース情報を解析して、そのニュース情報に関連する情報を取得して付加する構成としたが、図10に示すように、情報提供サーバ40から送信されるニュース情報内に、画像処理装置20が解釈可能なコマンドを付加し、制御部21(文章生成処理部)がそのコマンドに対応する情報を状態検知部28から取得して付加する構成とすることができる。
【0071】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その構成や制御は適宜変更可能である。
【0072】
例えば、第2の実施例では、情報提供サーバ40から送信されるニュース情報に装置の状態に関する情報を付加する構成としたが、画像処理装置20の制御部21は、画像処理装置20とユーザ端末30間で通信した情報(通知文及び応答文)を解析し、話題となっている部品(トナーという文言が多く使われている場合はトナー)を特定したら、その部品に関するニュース情報を情報提供サーバ40に問い合わせ、ニュース情報がある場合は、画像処理装置20からユーザ端末30に通知する通知文にニュース情報を付加して送信することもできる。
【0073】
また、上記各実施例では画像処理装置20を例にして説明したが、対象となる装置は画像処理装置20に限らず、イベントを通知可能な装置であればよい。
【産業上の利用可能性】
【0074】
本発明は、消耗品の残量不足や機構部品の動作不良などのイベントを通知する画像処理装置などの装置、及び当該装置を用いた情報通知方法に利用可能である。
【符号の説明】
【0075】
10 情報通知システム
20 画像処理装置
21 制御部
21a CPU
21b ROM
21c RAM
22 ネットワークI/F部
23 記憶部
24 表示・操作部
25 画像読取部
26 画像処理部
27 印刷処理部
28 状態検知部
30 ユーザ端末
31 制御部
31a CPU
31b ROM
31c RAM
32 ネットワークI/F部
33 記憶部
34 表示部
35 操作部
40 情報提供サーバ
41 制御部
41a CPU
41b ROM
41c RAM
42 ネットワークI/F部
43 記憶部
44 情報提供部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザの端末と通信可能に接続される画像処理装置であって、
自装置の状態を監視し、消耗品の残量不足及び/又は機構部品の動作不良に関わるイベントを検知したら、当該イベントを通知する状態検知部と、
前記状態検知部から前記イベントが通知されたら、予め記憶したテーブルを参照して、前記イベントに対応する通知文を生成し、当該通知文を前記複数のユーザの端末に通知する文章生成処理部と、
前記複数のユーザの中の所定のユーザの端末から、前記通知文に対する返信文を取得したら、当該返信文を解釈し、解釈結果を前記文章生成処理部に通知する対話処理部と、を備え、
前記文章生成処理部は、前記対話処理部から前記返信文の解釈結果を取得したら、前記テーブルを参照して、前記返信文の解釈結果に対応する通知文を生成し、当該通知文を前記所定のユーザの端末に通知する、
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記複数のユーザの端末及び前記画像処理装置は、情報交換サーバと通信可能に接続され、
前記文章生成処理部は、前記通知文を、前記複数のユーザの端末から読み取り可能に、前記情報交換サーバに保存する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記画像処理装置は、前記画像処理装置に関するニュース情報を提供する情報提供サーバと通信可能に接続され、
前記文章生成処理部は、前記情報提供サーバから前記ニュース情報を受信したら、前記状態検知部から前記画像処理装置の状態に関する情報を取得し、前記ニュース情報に、前記画像処理装置の状態に関する情報の中の前記ニュース情報に関連する情報を付加して、前記複数のユーザの端末に通知する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
複数のユーザの端末と通信可能に接続される画像処理装置における情報通知方法であって、
自装置の状態を監視し、消耗品の残量不足及び/又は機構部品の動作不良に関わるイベントを検知する第1ステップと、
前記イベントを検知したら、予め記憶したテーブルを参照して、前記イベントに対応する通知文を生成し、当該通知文を前記複数のユーザの端末に通知する第2ステップと、
前記複数のユーザの中の所定のユーザの端末から、前記通知文に対する返信文を取得したら、当該返信文を解釈する第3ステップと、
前記返信文を解釈したら、前記テーブルを参照して、前記返信文の解釈結果に対応する通知文を生成し、当該通知文を前記所定のユーザの端末に通知する第4ステップと、を有する、
ことを特徴とする情報通知方法。
【請求項5】
前記第3ステップと前記第4ステップとを繰り返し実行する、
ことを特徴とする請求項4に記載の情報通知方法。
【請求項6】
前記複数のユーザの端末及び前記画像処理装置は、情報交換サーバと通信可能に接続され、
前記第2ステップ及び前記第4ステップでは、前記通知文を、前記複数のユーザの端末から読み取り可能に、前記情報交換サーバに保存する、
ことを特徴とする請求項4又は5に記載の情報通知方法。
【請求項7】
前記画像処理装置は、前記画像処理装置に関するニュース情報を提供する情報提供サーバと通信可能に接続され、
前記情報提供サーバから前記ニュース情報を受信したら、前記画像処理装置の状態に関する情報を取得し、前記ニュース情報に、前記画像処理装置の状態に関する情報の中の前記ニュース情報に関連する情報を付加して、前記複数のユーザの端末に通知するステップを更に有する、
ことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか一に記載の情報通知方法。
【請求項8】
ユーザの返信文を解釈し、その解釈結果に関するニュース情報を、情報提供サーバから検索して取得し、それをユーザに返信することで、ユーザの返信文に応じた関連情報を提供する情報通知方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−222697(P2012−222697A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−88469(P2011−88469)
【出願日】平成23年4月12日(2011.4.12)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】